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データモデルとスキーマ その１
データベースの勉強をしていく中で、 データモデルとスキーマいう２つの単語は混同して覚えがちです。 混同してしまう原因として、 データモデルは、概念データモデル、論理データモデル、物理データモデルの３種類があり、 一方スキーマにも 概念スキーマ、外部スキーマ、内部スキーマの３種類が あるという類似点がある（しかも概念というワードがかぶっている）ことが考えられます。 ここでは両者の違いを明確にしていきましょう。
まずはデータモデルです。これは一言でいえば、
「何も無いところからデータベースを構築するまでの手順」
と言えるでしょう。
その手順を３段階の手続きに分けて考えたときに、それぞれの手続きで作成するものが、
上記の３つのデータモデルとなります。
順番としては、概念データモデル→論理データモデル→物理データモデル の順です。
３つのデータモデルの概要をそれぞれ簡単にまとめると以下のようになります。
概念データモデル・・・ 実業務の中から必要なデータのあつまりとそれらの関係を洗い出し、まとめたもの。 ER図を用いる。まだシステム上のデータは意識しなくてもよい。概念的な定義。
論理データモデル・・・ システムとしてコンピュータに保存しておくデータの形を定めたもの。 データモデルの種類としては、一般的なリレーショナルモデルの他に、 階層モデル、ネットワークモデル、オブジェクト指向モデルなどがある。 リレーショナルモデルにするのなら、正規化などの作業を行う。 ER図を用いる。まだDB製品は意識しなくてもよい。作成すべきデータの定義。
物理データモデル・・・ハードウェアやＤＢ製品を含む、実装方法の定義。
次回はスキーマです。