戯曲ギキョク 時々トキドキオニ
登場トウジョウ人物ジンブツ イヌヲ・カタ
少女ショウジョ
ヤマタミ
ヤマタミ
ヤマタミ
ジイ
バア
ミコト
家臣カシン1(ヤマタミ1人ヒトリヤク
家臣カシン2(山の民と1人2役可)
家臣カシン3(山の民と1人2役可)
どもたち数名スウメイ
プロローグ
クルナミオト
クラアラシウミススむ、小船コブネのシルエット。
時折トキオリハゲしい雷鳴ライメイ
その小舟コブネウエに、オトコ少女ショウジョ
はるか前方ゼンポウかって
オトコ少女ショウジョ おーーーーーーーーーーーー
そのコエもその姿スガタナミにかきされていく。
ヤミナカ徐々ジョジョえゆくアラシオト
そのオトと入れ替わるように、どこからかわらべうた
黄昏タソガレどき。夕日ユウヒらされる景色ケシキナカ
かけマワるこどもタチ
こども1 つぎナニ
こども2 じゃあ、おにごっこ!
こども3 おにごっこ!
こども1 ○○ちゃん、おにー、な、な
こども3 えー、おにー?
こども1 そう。10数えるの
こども3 んー、(かがむ)こう?
こども2 うん
こども1 10カゾえたら、つかまえていいよ。わー(こども1,2す)
こども3 オオきくうなずき)1、2、3、4・・・
こども1,2 わー(げていく)
こども3 照明ショウメイF.O. こども3だけにスポット)5、6、7、8、9、10
こども3がり、こちらをく。
暗転アンテン
 〜ミコトの(1)〜
はじまりの音楽オンガク
ムカシ
どのくらいムカシかといえば、日本ニホンイマ日本ニホンとはばれず、そのナカにいくつものチイさなクニが存在ソンザイし、
まだ国家コッカとしてのカタチサカイもあいまいであったコロハナシ
舞台ブタイはそれらのクニのナカのひとつ、ヤマトのクニのオウであるミコトのよりハジまる。
家臣カシンたちがジュン登場トウジョウし、ヒザをついて、一列イチレツ居並イナラぶ。
家臣カシンたちのマエにミコトがゆっくりとアラワれる。
ミコト わがヤマトのクニより、は・る・か西ニシてに、”キビ”とよばれるがある。そのヤマ・・
家臣カシン お、お、お、おそれながらーーーミコトサマ
ミコト なんだ!モウしてみよ。
家臣カシン お、お、お、マエ(おんまえ)がおきになっております
ミコト マエだと!?
家臣カシン ひー、いえいえ、おマエではなくオン(おん)マエでございます
ミコト おん・・・・マエ・・・
ミコト、そういって自分ジブン衣服イフクを見る。ミコトの着物の股間の部分がパックリと開いている
ミコト ば、ばかモノ!そんなオオきなコエで。もっとこっそりおしえんか!
そういうと、後ろを向いて、着物の前を止めはじめる。
しかし、着物の尻の部分もヤブれている。
それを見た家臣たち、こそこそと話をはじめる
ミコト、あらためてマエいて
ミコト あー、ナオして。
わがーヤマトのクニより、は・る・か西ニシてに、”キビ”とよばれるがあるとく。そのヤマ・・ん?
家臣カシン2のマエにたち)モウしてみよ!
家臣カシン は、は、はあ、、、
ミコト モウせ!!
家臣カシン ははあー!!・・・・・・・おしりもおきになっております
ミコト ・・・(といって、自分ジブンシリをみる)
ばかモノ!こそこそとおマエたちだけで!
わしにツタえんでどうする!
そういって、シリ部分ブブンをとめようとするが、トドかずひとりでクルクルまわってしまう。
ミコト (あきらめて)ああ、もうよい、丁度チョウドよいわ!すずしくて!
フタタ正面ショウメン
ミコト はー。(家臣カシンをにらみつけ)
わがーヤマトのクニより、は・る・か西ニシてに、”キビ”とよばれるがあるとく。そのヤマ・・
家臣カシン おそれながら・・・・
ミコト もう、ナンだ、こんどは!
家臣カシン3、そっとミコトにチカづき耳打ミミウちをする
ミコト は?その、せりふは、もう3回目カイメですう?
そんなこと、いちいちツタえなくてもよい!
さがれーーーー!
家臣カシン ははあ
ミコト まったく、どいつもこいつも。いい加減カゲン、わしにしゃべらせろ!
まだ、始まって1行しかしゃべってないんだぞ!
家臣カシンたち、台本ダイホンをとりだし確認カクニンする
ミコト もう、よいから、おとなしくけーーー!
よいか!
わがヤマトの国より、は・る・か西の果てに、”キビ”とよばれる地があると聞く。
(じゃまがハイらないのを確認カクニンして)そのヤマオクに"ウラ"とよばれるおそろしいオニが住み着き、
人々を恐れさせていると聞く。
マエたち、そのハナシ無論ムロンっているであろうな?
家臣カシン は、そのオニのうなりゴエテンをとどろかせ、雷鳴ライメイこす。
家臣カシン ひとたびがれば、大地ダイチはグラッとオトをたててカタム
家臣カシン ひとたび駆け出せば、大地ダイチはドカドカドカとハゲしくウゴ
と、どこからかドカドカドカと地面ジメンらす音が聞こえる
ミコト ちょうどこんな感じ・・・え!?(あたりをみまわす)
わーーーー
ミコト、アタマをかかえうずくまる。
イヌヲ、中央チュウオウへかけこんでる
イヌヲ はあ・・・はあ・・・・
ミコト ・・・・・
イヌヲ 間に合った。
ミコト ・・・に・・・あった?
中央チュウオウへもどる)イヌヲよ、にあっただと!?
イヌヲ だって・・・・サルマルも、キジタも、まだ、て・・・・な・・い・・し・・・。
今日は俺、ドンケツじゃないから・・・・。
ミコト (あきれて)サルマルは、キタトリデマモバン。キジタも昨日キノウからヒガシ偵察テイサツにいっておる。
イヌヲ ・・・・ってことは・・・・6ニンいて・・・おいら、(まわりをて)4番目バンメ・・・・・
(考えて)やっぱ、オレがドンケツってこと・・・か?
ミコト 両手リョウテマルのジェスチャー)
イヌヲ やった!おいら、カシコいー!
ミコト ばかモノ!どうしておマエはいつも、そうなのだ。
いつも遅刻チコク。いつもビリっけつ。
そのくせ、アシだけは天下テンカ一品イッピン。このアイダだってそうだ!
イヌヲ お、おそれながらーーーーーーーー
ミコト なんだ。モウせ!
イヌヲ おつむの、おカミが、おウスく、なっております。
ミコト ・・・・・。うるさい!カミウスいのはナヤみがえないからだ。
(イヌヲにつめより)
いったい誰のせいでこんなに頭を悩ませてると・・・
アタマカカえ)ああ、もうーーーよい。そこへナオれー!
イヌヲ ははあー。
沈黙チンモク
ミコト どこまで、ハナしたか!
家来ケライ あ、う、ウラというオニ
家来ケライ いていると
ミコト そう。・・・・・・・そうだ!そこでこのミコトサマが、その西ニシ出向デムいて、
鬼を成敗し、クルしんでいる人々をすくってやろうとーーーー!そう、オモっている。
どうオモう?ん?ん?
家来ケライ 大変タイヘン・・・・よいことだと・・・・
ミコト で、あろう。しかし、成敗セイバイするにも、まずは、相手アイテのことをらねばならん。
家来ケライ は、まことに、そのとおり
ミコト で、だ!今日キョウアツまってもらったのはほかでもない。
オニ征伐セイバツ先立サキダってキビの地へ出向デムき、オニシロとやらに偵察テイサツにいく
勇敢なものは、お・ら・ぬ・か?
家来ケライたち ・・・・・・・
ミコト われこそはとオモうものは、マエへ!
イヌヲをノコし、ミナそろって一歩イッポウシろにがる
イヌヲ マワりにづいて)えー!
いそいでイヌヲも一歩イッポがるが、それにあわせて、ほかの3ニンがもう一歩イッポさがる。
イヌヲもう一歩イッポさがるが、今度コンドは3ニンマエにでる。
イヌヲ あ、あれ?
イヌヲ、イソいで前方ゼンポウす、とほかの3ニンはそのまま舞台ブタイ後方コウホウにさがる
ミコト なに。おマエがいく?
イヌヲ あ、あ、あ・・・・いや。
ミコト 見事ミゴト有益ユウエキ情報ジョウホウをつかんできたモノには、3階級カイキュウあげてやろう。
イヌヲ え!えーーーーーー!!
ミコト どうだ
イヌヲ 階級カイキュウってことは・・・サルマルがおれの一個イッコウエで・・・・キジタがもう一個イッコウエだから・・・
ミコト マエが、大将タイショウだ!
イヌヲ た、大将タイショウ!?じゃあもう、みんなの洗濯センタクほしたり、カタもんだり、
ローソンに肉まん買いしにいったりしなくても、いいんだ・・・・
ミコト どうする?
イヌヲ えーーーっっ・・・・
ミコト ベツタタカいにくわけじゃない。
オニオソわれたら、げてくればいい。
だろ?えぇ?
イヌヲ く!おいらって大将タイショウになる!
ミコト ファイナルアンサー?
イヌヲ ファイナルアンサー!
ミコト よし、まりー。早速サッソクタビちの、準備ジュンビをいたせ。
旅立タビダちの音楽オンガク
  〜モリナカ(1)〜
イヌヲ、キビを目指メザして、ススんでいく。
イヌヲ ヤマトのクニ世界一セカイイチ
おいらのアシ世界一セカイイチ
メシうのも世界一セカイイチ
アタマのよさも世界一セカイイチ
あたりは、見慣ミナれたヤマトのクニの田園デンエン風景フウケイから、徐々ジョジョフカモリへとわっていく
イヌヲの足取アシドりも徐々ジョジョオモくなる
イヌヲ だんだんクラくなってきたなあ。
トリゴエ
いやだなあ、また夜になるのかあ。
ヤマトのクニをでて、ずいぶんアルいたはずなのに・・・・・・。
いったい何回ナンカイヨルアサがきたら、キビにつくんだ?
(あたりを見回ミマワし)ミチ全然ゼンゼンわかんねえ・・・・・。
ミコトサマ西ニシけとしかわねえから。
とりあえず西ニシススんでいったら、にぶつかった。
それから西ニシへいったら、カワにおちた。
なんでミチオシえてくれねえんだ。
ミコトサマミチらねえーーーんだ。
馬鹿バカなんだーーーーー。
だからアタマのいいオイラを偵察テイサツかわせたんだ。
とにかく西ニシだ。
お日様が沈む方に向かって進めばいい。
そうやっていつまでもお日様ヒサマっかけてりゃいい。
日様ヒサマっかけてりゃ、ヨルにならなくてむ。
おいら・・・かしこい!
ススむイヌヲ。
すっかりち、モリにはヨルヤミがただよいはじめる。
イヌヲ おかしいなあ・・・お日様ヒサマ、ずっとっかけていったのに・・・・・。
おいらのアシ世界一セカイイチだとオモってたけど・・・・・・
日様ヒサマのほうがアシハヤいんだ。
日様ヒサマキンメダルか・・・。あ!だからお日様ヒサマはあんなにカガヤいてるんだ。
また、ひとつ、カシコくなって、しまったーーーーーーーー。
は、は、は・・・
カラス (イヌヲのワラゴエカサなるように)か、か、か・・・・
カラス、きながら、イヌヲの背後ハイゴける。
イヌヲ、
イヌヲ ん?
な、なんだ?イマナンか、とおったよ・・な・・
おそるおそる背後ハイゴシゲみをうかがう
カラスがフタタびイヌヲの背後ハイゴける
カラス か、か、か、か、かーーーーらーーーーーすーーーーーーー
イヌヲ え、ええ!?やっぱ、なんか、とおったよ・・・・。
お、お、お、お、おばけー?
こんな、トオい、モリナカだもん・・・・
モノがでたっておかしくねえ。
どう・・・・しよう・・・。おっかねえ、なあーーー。
イヌヲ、カエる。マエにカラスでてくる
イヌヲ で、で、で、で、でたーーーー。
カラス か、か、か、か、かーーーーらーーーーーすーーーーー
イヌヲ あ、あ、あ・・・・・あれ?カラス?
カラス、イヌヲのげている荷物ニモツをつつく
イヌヲ や、やめろ、やめろって。
これは、おいらの大事ダイジいもんだぞ。
マエハラへってんのか?
カラス かー
イヌヲ しょうがねえなあ、一個イッコだけだぞ。
カラス かー
イヌヲ つうとえば
カラス かー
イヌヲ 欧米オウベイ
カラス かー
イヌヲ 1,2,3
カラス だー
そうサケんで、イヌヲをばし、ニギメシをもってっていく
イヌヲ いて、いて、いててー。
あーーーーーー、ただのカラスかーーーーーーー。
びっくりさせやがって。
パンダ(パンダガラオトコ登場トウジョウ
イヌヲにチカづく。
イヌヲ (パンダにがついて)
わーーーーー!!
わ、わ、わ、わ、な、な、な、なんだ!
パンダ パンダ!
パンダ、どんどんイヌヲにチカづいてくる
イヌヲ ちょ、ちょちょちょ、な、な、な、なんだよ!
パンダ パンダよ!
イヌヲ な、な、な、ナンがほしいんだ?
パンダ パンダ!
イヌヲ え・・・パ、パ、パン?パンか?
パンは持ってねえけど、ニギメシなら・・・・・
パンダ ニギメシをとりあげ)パンダ!
イヌヲ パンじゃなくて・・・
パンダ パンダ・・・・パンダ・・・・(そういながらそのままっていく)
イヌヲ おい!ま、ま、まてよーーーーーー!
パンダ退場タイジョウ。イヌヲ途中トチュウまでいかけて。
イヌヲ なんだ、ありゃ?
あんなのみたことねえ。
モノ?うん、ちがいねえ。
けもんだーーーーーー!!
そのアイダに、ソデから地蔵ジゾウがでてきて、舞台ブタイナカスワる。
イヌヲ え、え、えー、お地蔵ジゾウサマ!?ここに?
ええと、ニギメシしかねえけど、
ニギメシ地蔵ジゾウマエにおソナえして)
おっかねえ・・・・モノが・・・・でませんようにーーーーー。
イヌヲ、わせてイノる。
そのアイダに、地蔵ジゾウニギメシって、全速力ゼンソクリョクっていく。
イヌヲ カオをあげて)
え、え、え、えーーーー!!!き、えた。
ここの、お地蔵ジゾウサマが、き・え・た・・・・。
地蔵ジゾウサマモノ
ひ、ひ、ひえーーーーーーーーーーー!!
突然トツゼン不気味ブキミ地響ジヒビきとともに、あたりがアカヒカる。
イヌヲ な、なんだ、今度コンドは?
オオきな地響ジヒビき。
イヌヲ ああ、(前方ゼンポウし)山が、赤く、光ってる。
そうか!
これだ、これだ。これがミコトサマってたオニのうめきゴエ
はやく逃げねえと、鬼に食われちまう・・・
ミチモドろうとする。マエ少女ショウジョ、あらわれる。
イヌヲ で、でたー!(コシかす)
お、お、お、おタスけ!
ニギメシをだし)こ、こ、これやるから、ゆ、ユルしてくれー!
ハゲしい地響ジヒビきとアカヒカリ
暗転アンテン
  〜ジイバアイエ
トリコエ
とあるマズしい民家ミンカ
居間イマには、このイエアルジであるジイとイヌヲがスワり、婆が朝食の準備をしている。
ジイ せえで、がついたらけとったゆうんじゃの?
イヌヲ そうだ、おいら、クサツユカオちて、それでめたんだ・・・
ジイ そりゃ、あんた、ユメでもたんじゃがな。
バア そうじゃ、そうじゃ。
夜さにあんなきょーてー山ん中に、女の子がひとりでおるわけねえな。
せえこそ、オニわれてしまうけえのお。
イヌヲ お、お、お、オニ!?
そうだ、鬼の、うめき声がして・・・逃げようとしたら、女の子がでてきて・・・・
おいらコシぬかしちまって・・・で、ええーと・・・そこらヘンまではオボえてんだけど・・・
ジイ じゃけど、びっくりしたで。アサタキギアツめようオモうてモリハイってみたら、
あんた、ダイになってタオれとるから。もう、びっくりして。んどるんかオモったが。
イヌヲ はさめたけど、ハラってハラって・・・・。
ジイ ほったらかしでもいかれんが。さあさっさとべられ。
イヌヲ え・・・これだけ?
バア ナニうとんじゃ。他人タニンのあんたにべさせるだけでも・・・・・。
(バアアラタめてイヌヲの格好カッコウて)
じゃけど、その格好カッコウはなんでえ。
イヌヲ あ、おいらはヤマトのクニのミコトさまの・・・
ジイ ミ、ミコト?ミコトかー?あんた、ヤマトのクニのミコトサマけえ!
バア じゃろうとオモうた。ただのワカシャにしちゃあ、ヒンがええカオしとるからのお。
イヌヲ いや、おいらは。
ジイ へえ、へえ、へえ、へえーーーー。
こりゃ、ずいぶん無礼ブレイなもてなしをしてしもうて。
おい。バアさん。もっと、上等ジョウトウな、メシ用意ヨウイせにゃあ。
そうじゃ、コイがおったろう、オオきなコイが。
イヌヲ いや、そんな
ジイ コイは・・・おキラいですかの?
イヌヲ 大好ダイス
ジイ なにをぼーっとしとるん。はよはよ、しんさらんか。
じゃけど、なんでミコトサマがこんな辺鄙ヘンピ(へんぴ)なとこへ
イヌヲ オニむってウワサをきいて。
ジイ おう、そうじゃ。こうのヤマウエ。ミコトサマもおきになったんじゃろ、あのコエ
きょーてえ、きょーてえ。
イヌヲ そんなにこわいオニなのか
ジイ ついセンだって、あのヤマのふもとへ芝刈シバカりにいったら、ねむとーなっての
ついウトウトしとったら、せえが後ろからかぶさってきてのお。
イヌヲ えー!大丈夫ダイジョウブだったのか?
ジイ きたら、もう、姿スガタは、えなんだ。
(腰をおさえて)それから、もう、コシがいとーていとーて
イヌヲ そりゃ、災難サイナンだ。
ジイ せえだけじゃねえで。ソラんだり、ふいたり、
そりゃもうあんた、ひょんなウワサをくで。
いまじゃ、ダレもあのヤマには近寄チカヨらんが。
ミコトサマ、あのオニ退治タイジしてくださるんか?
イヌヲ え?ええ、まあ・・・・
ジイ バアさん、きいたろうが。ミコトサマオニ退治タイジしてくださるんじゃと。
ありがたてえ、ありがたてえ
バア さあさ。アサとれたコイじゃ。これでタンとセイつけてつかーさい。
巨大キョダイドンブリ巨大キョダイコイってでてくる
イヌヲ うわ、すげえ(べようとする)
ジイ (それをセイするように)それで、これからどうなさるおつもりで?
イヌヲ え、べるの(フタタび、べようとする)
ジイ さすが、勇気ユウキあるおカタじゃあ。
バア なんていったんだい
ジイ イマから早速サッソクあのヤマへのりこんで、オニべてくださるそうじゃ。
イヌヲ、ったドンブリをおいて、必死ヒッシクビヨコ
ジイ それで、オニをたいじしたあかつきには、
ジイさんがったコイちました、とこううてくださるそうじゃ。
バア いやいや、せえなら、バアさんが料理リョウリしたコイちました、とうてくださいまし。
ジイ 馬鹿バカ料理リョウリなんてあんなもん、くだけじゃが。だれでもできら。
バア ナニうとんね、あんたこそ毎日マイニチ全然ゼンゼンとれんで、今朝ケサはたまたまにかけて
ぷかぷかいとったやつがとれただけじゃろうが
イヌヲ コイをみて)え・・・
ジイ なんだと
イヌヲ まあまあ、じゃあ、ジイさんがって、バアさんが料理リョウリして、イヌヲがった、
コイてました、と、
こうってくださるようにミコトサマっておきます(今度コンドこそ、べようとする)
ジイ へ・・・・
あんたミコトサマじゃねえんか
イヌヲ おいらは、ミコトサマにたのまれて、オニのすみかを偵察テイサツにきただけだ
ジイ なんじゃ!(イヌヲのもっているドンブリげる)・・・まぎらわしい
バア そうオモってみると、なんだか貧相ヒンソウ顔立カオダちをしとるねえ(ジイからドンブリをうけとる)
イヌヲ ドンブリって)コイは・・・・
バア あんたにわせるような、コイはねえよ。
ジイ そうだ、めったにれねえごちそうだぞ
バア さあ、とっととヤマ偵察テイサツかれ。それで、はやくミコトサマをつれてくるんだよ。
イヌヲ え、じゃあせめて、おチャでものんで
ジイ あんたにすおチャなんかねえよ。さあ、ったった
イヌヲ そんなあ・・・
イヌヲ、イエされる
  〜モリナカ(2)〜
フタタび、オニむといわれるヤマのふもとのモリナカ
木々キギアイダから、アカるい陽光ヨウコウがさしこむ。
舞台ブタイジョウには、にかけたナベかれている。
イヌヲ くるな、くるなって
イヌヲ、サケゴエをあげながらんでくる
まり、うしろをカエ
イヌヲ ん、もうってこないか。
ふー、まったくハチのやつ、アマいにおいがしたから
ちょっと巣のナカをのぞいただけなのに。
イヌヲあたりを見回ミマワ
イヌヲ よーし、今日キョウクラくならねえうちに
オニシロまでたどりくぞー!
・・・・って、オモってたんだけどなあ・・・
だめだ、ハラがへってへって・・・
イヌヲ、そのスワ
イヌヲ ん・・・なんか、いいにおいがする・・・・
イヌヲにおいのするほうへ
そこに、にかかったナベ発見ハッケンする。ナベからは湯気ユゲがあがっている。
イヌヲ や、なんだこれは
イヌヲあたりを見回ミマワ
イヌヲ わせ)ありがたや、ありたがや、がんばっているおいらに
神様カミサマからのご褒美ホウビ
イヌヲ、そっとナベチカづく
イヌヲ や、このオトは(ナベミミチカづける)
大変タイヘンだ、こりゃもう煮詰ニツまってるじゃねえか
イヌヲ、いそいでナベのフタをける。
そこへ山の民1、2登場トウジョウ
山の民1 や、おマエナニをやってる
イヌヲ
山の民2 マエオレたちのメシヌスいしてたな
イヌヲ いや、まだ、これからするところです
山の民1 なに・・・(ナベをみて)シル大分ダイブンってる、やっぱりおマエっただろ
イヌヲ そ、そんな、それは煮立ニタって、シルがこう、っていったんだよ。
ほら、ツヨすぎるんだ、もうちょっと、弱火ヨワビでコトコトしねえと
山の民2 なんだと。盗人ヌスットくせにエラそうに
イヌヲ 盗人ヌスットじゃねえよ
山の民1 じゃあ、なんだ、このあたりじゃかけないカオだが
イヌヲ おいらは、ヤマトのクニのミコトサマ使ツカいできてるんだ
山の民1 ダレだそれ
イヌヲ えーーーーーーー!!
ミ、ミコトサマをしらねえのか
山の民1 らん、たこともいたこともない、(山の民2に)ってるか?
山の民2 らねえ、ダレのことだ
イヌヲ だから・・・こう、タンソクフトってて、アタマがはげてて、いつもハナくそほじってるおっさんだ
山の民1 その、ヘンなおっさんが盗人ヌスット大将タイショウ
イヌヲ だから盗人ヌスットじゃねえって
山の民2 ともかく、アヤしいやつだ、ツカまえておこう
イヌヲ お、ちょい、てって、暴力ボウリョク反対ハンタイ
山の民3、少女ショウジョ登場トウジョウ
山の民3 騒々ソウゾウしいのお、何事ナニゴトじゃ
イヌヲと少女ショウジョカオ見合ミアわせ
イヌヲ あ----、あのトキの!!
なんだ、おめえ、やっぱりユメでもマボロシでもなかったんだな
イヌヲ、いそいで少女ショウジョ近寄チカヨ
少女ショウジョ、うれしそうに、ヤマタミ3のカオをみる
ヤマタミ ほう、それじゃあ、おマエさんが、昨日キノウジョウニギメシをくださったおカタじゃな
山の民1 え、本当ホントウですか、おジョウ
少女ショウジョ、うれしそうにうなずく
山の民1 なんだ、
それならそうとってくれればよいのに。
山の民2 まったくだ。
イヌヲ どういうことだよ、いったい。
山の民3 いやいや、昨日キノウジョウがおナカをすかせていたところを、親切シンセツなおカタニギメシをくださったと、
ジョウアサからずっとそのハナシばかりきかされての。
イヌヲ ああ、そうだ、それで結局ケッキョクおいら自分ジブンブンがなくなって、
もうアサからずっとハラってって
山の民3 そうか、そうか、それは大変タイヘンじゃったの
ナベをさして)さあさあ、わしらの昼飯ヒルメシでよければ、べてくだされ。
イヌヲ え・・・いいの?
山の民3 もちろんじゃ。たいしたものでもないがの。
山の民2 さっきしとめたばかりのイノシシのナベだ。たくさんあるからしっかりってくれ
イヌヲ 煮立ニタってますけど・・・
山の民3 いらぬか?
イヌヲ いただきます!
ナベをいきおいよくらう
イヌヲ うめー!
山の民3 そりゃよかった。
こんなナベしかなくてモウワケないがのお。
そうじゃ、よければ今夜コンヤはわしらのムラまってってはくださらぬか。
そうすればもっともっとたくさんのごちそうをご用意ヨウイしますぞ。
ジョウ、よろしいですな?
少女ショウジョはうれしそうにうなずく
イヌヲ おめえらのムラって?
ヤマタミ ヤマウエし)あのヤマウエ、キビのクニのミヤコじゃよ
 〜ウラのトリデ
バザールでにぎわう広場ヒロバ
人々ヒトビトアイダをぬって、イヌヲと少女ショウジョったりきたりのいかけっこ。
イヌヲ おい。おい、てよ、てったら。おい、てって。
そんなにハヤアルいたら、おいら、迷子マイゴになっちまうじゃねえかよー。
イヌヲ、あたりを見回ミマワして
イヌヲ けど、すげえなあ。
あんなの、たことねえ。あんなおりもの。
あのツボはなんでできてるんだ?
いっぱいナラんで・・・あれ、なあ。
ヤマトのクニが一番イチバンだとおもってたけど、ここ、すげえんだなあ。
少女ショウジョ、イヌヲのをひいて
イヌヲ な、なんだよ。
どこくの?
ぐるりと舞台ブタイをまわって、一段イチダンタカいところにのぼる。
イヌヲ ま、まって、もうへとへとだって・・・。
前方ゼンポウをやる)うわ!う、う、ウミだ!
すっすげー。
ナミオトこえる。
イヌヲ いつのに・・・・こんな、タカい、ところまで・・・・のぼって、きて、たんだ・・・なあ。
ずーっと、ツヅいてる・・・・・どこまでも・・・・。
ひろいなあ・・・・・・・
あ!(少女ショウジョに)おいらにこの景色ケシキせたかったんだな。
少女ショウジョは、じっとウミこうをつめている。
イヌヲもその視線シセンサキて。
イヌヲ あ!あそこ、瓢箪ヒョウタンカタチをしたシマがある。
あれは・・・・フネか・・・・?
少女ショウジョ ぉ☆ ------------------ (言葉コトバというよりも、霧笛ムテキのようなコエで、ナガく、トオくへ)
イヌヲ あのフネに?よーし、
おーーーーーーーーーい。
少女ショウジョクビヨコにふる。はるか前方ゼンポウユビさして。
少女ショウジョ ぉ☆ ------------------------
イヌヲ こうか?よーし
おーーーーーーーーーーーーーーい
少女ショウジョ ぉ☆-------------------------
イヌヲ おーーーーーーーーーーーーーーい
何度ナンド二人フタリトオくにむかってコエをとばす。
やがて、二人フタリカオ見合ミアわせてワラう。
イヌヲ このウミこう・・・・ナニがあるんだろう。
おいらタチコエトドいたかな・・・。
トドいたよな。きっと。
少女ショウジョ、うなずく。
そして、自分ジブンのしている首飾クビカザりをはずし、イヌヲのクビにかける。
イヌヲ ナニ?これ・・・・。はあ。こんなのたことねえ。
これ、おいらに、くれるのか?
少女ショウジョ、うなずく。
イヌヲ どう・・・似合ニアってる?
そこへ、モリタミ登場トウジョウ
ヤマタミ やっぱりここじゃ。おった、おった。
やっぱりここにおった。
イヌヲ ・・・・・。
ヤマタミ ここは、ヒメのおりの場所バショでな・・・・。
さあさあ、ミナちかねとる。あっちで、歓迎カンゲイ酒盛サカモりじゃ。
音楽オンガク
にぎやかなウタゲがはじまる。
山の民3 いやー、いやいやいや・・・ジツタノしいー!
イヌヲ おいらも。すごくタノしい。まるで・・・・まるで、ユメみたいだー。
山の民1 こんなヤマナカ客人キャクジンなんてタビのおヒトかい?
イヌヲ さっきもったとおり。おいらはヤマトのクニから、ミコトサマ命令メイレイ偵察テイサツにきたんだ。
山の民2 テイサツ?
イヌヲ このチカくには、ウラってオニが、んでるって・・・・・。
オニ征伐セイバツだって。その偵察テイサツだ。
山の民1 征伐セイバツ!?
ヤマタミ オニ・・・・オニ・・・・へへへ・・・オニだってよ。
山の民3 オニオニって・・・・ダレじゃ?
ヤマタミ ダレって・・・へへへ・・・・・
ヤマタミ オニたいじ?
イヌヲ おめえら、大丈夫ダイジョウブか?
おいら、おそろしいうなりゴエいたぞ。ふいて。
ヤマタミたちダマ
山の民3 ・・・・・・オニなんてんでおらん。
イヌヲ
山の民3 ウワサじゃ。うわさ。
イヌヲ だって
山の民1 オニなんてたこともいたこともない。
イヌヲ だけど、イエをおそったり、ヒトったりするって・・・・・。
山の民3 そんなもの、ウソじゃ。わしらはシアワせにくらしておる。
イヌヲ ・・・
山の民3 オニたいじなんぞはじまったら、
わしら、いくさに巻き込まれてしまう。
そっとしておいてくれ。そっと。
イヌヲ ・・・・
山の民3 な。約束ヤクソクしろ。
イヌヲ うん・・・・そう、伝えておく・・・・。
山の民2 さあさあ、のものものもー、はあーーーーのも。
そういって山の民はをたたいて拍子ヒョウシをとる。
それにあわせて、音楽オンガクオドりがはじまる。
最後サイゴは、イヌヲもヤマタミミナオドる。
こうしてタノしいウタゲヨルぎていく。
------------  インターバル ----------------
  〜ミコトの部屋ヘヤ
ミコトのマエで、ひざまついているイヌヲ
ミコト ナニオニなどいないとモウすのか!
イヌヲ は、はい。タンなるウワサにて。オニ・・・なんて、いない・・・し、
みんな、平和に、くらしておりました。
ミコト じゃが、うなりゴエや、あやしいホノオえたとか。
イヌヲ え・・・え・・・えーー。あ・・あれは・・・は、はい。
ミコト オニんでいないなら、いったいナンなのだ、それは。
イヌヲ えーーー。それは・・・・それは、マボロシ、のような・・
ミコト まぼろし?
イヌヲ ありもしねえもんが、えたり、こえたりしたんだ。
オニんでるってオモってたから・・・そうにちがいねえ。
ミコト ふふふ・・・・ふふふ・・・・ふははは、マボロシか。ものはいよう・・・・だのう。
イヌヲ は。ですが・・・
ミコト では。おマエ出会デアうた少女ショウジョや、村人ムラビトが、マボロシでなかったとどうしてえる?
イヌヲ は?
ミコト ユメでもみたのか?
イヌヲ はあ。たしかに、ユメのような・・・・
ミコト ・・・か。
イヌヲ いや・・・。いや・・・。いや、いや、いーーーや。そんなはずはねえ!
ミコト なぜ!
イヌヲ、首飾クビカザりに
イヌヲ これ、これだ!これがアカシだ。
あの少女ショウジョが・・・くれた!
マボロシじゃなかった。
ミコト ・・・。
ミコト、首飾クビカザりをつめる
ミコト なるほど・・・・
イヌヲ じゃあ
ミコト これより、オニ征伐セイバツに、出発シュッパツする!準備ジュンビをいたせ!
イヌヲ え?え・・・・ど、ど・・・・どうして!
ミコト イヌヲ!おマエがその先頭セントウにたて!
イヌヲ そ、そんな!オニは・・・・オニはいねえのに!
ミコト いや!いる。オニは、いる!
イヌヲ だけど、平和ヘイワらしてる。
ミコト オドされているだけだ。
イヌヲ だ、だけど・・・約束ヤクソクした。
おいら、めないって・・・・・・。
ミコト わしの命令メイレイに、サカらうのか・・・!?
ダレか。ダレか!
家臣カシン1,2,3登場トウジョウ
ミコト こいつをロウにぶちんでおけ!
イヌヲ え、そんなーーー!
ミコト さあ!
家臣カシン1,2 イヌヲにチカづく
イヌヲ ちょ、ちょっと、まて・・・まてよ。やめろーーーーーー!
イヌヲ、
ミコト え!やつのサキが、目指メザオニみかだ!
え、いかけろーーー!!
家臣カシン、1,2 イヌヲをって退場タイジョウ
家臣カシン ・・・よいの、ですか、これで?
ミコト たんだ。
家臣カシン え、ナニを?
ミコト イヌヲがげていた・・・
家臣カシン くびかざり・・・ですか?
ミコト テツ、だよ。
家臣カシン テツ?ま、まさか・・・あれが!?
ミコト はるか西ニシテツ大量タイリョウにとれる場所バショがあるとはいていたが・・・・
つけた。つけたぞ!イヌヲを偵察テイサツにやった甲斐カイがあったというもんだ。
家臣カシン じゃあ。オニというのは・・・・
ミコト オニなど、どうでもよい。
家臣カシン
ミコト テツがほしい、テツがあれば、ヤマトのクニはもっと、強くなる!
家臣カシン ・・・・
ミコト さあーーーーー。(をたたく)アソびの、はじまりだ!
家臣カシン アソび?
ミコト オニいかけるのではない。オニいかける「さかさ」オニごっこだ。
どこからかこどもの声で1、2、3・・・と数える声が聞こえる。
ミコト わしが平和ヘイワをもたらすのだ、オニクルしむものどもに!
自由ジユウと、平和ヘイワを、アタえるのだ。わしが!!
コエが10までカウントすると、「星条旗セイジョウキ永遠エイエンに」のテーマがナガれる。
人々ヒトビト喚起カンキコエがあがる。
  〜モリナカ
出陣シュツジンオトマワ人々ヒトビトカゲ
げまどうイヌヲ。
イヌヲ 大変タイヘンだ・・・・・大変タイヘンだーーー。大変タイヘンだ・・・・・。大変タイヘンだーーーーー。
イヌヲ舞台ブタイハシ
下手シモテよりジイバア登場トウジョウ
二人フタリヤマのほうをつめて
ジイ ミコトサマがきてくれんさった!
バア せえじゃのお。けえで、安心アンシンしてらせる。
ジイ ほうじゃ、けえでオソわれたり、ヤマあらされたりすることもねえなる
バア へえ?そんなことあったけえのお?
ジイ さあ、あったようながするけえどのお・・・
バア せえでも、ありがてえことはありがてえことですがねえ
ジイ せえじゃ、ありがてえ、ありがてえ
バア ありがてえ、ありがてえ(そういいながら、2ニンソデがっていく)
ジイ いてて、いて、いてーのー。
バア どねえしたん?
ジイ ぎっくりゴシが・・また・・・きようた・・
バア もう、トシなんじゃから・・・
ジイ ほうじゃ。
ああ、ありがてえ、ありがてえ
バア ありがてえ、ありがてえ
ニン退場タイジョウ
喧騒ケンソウナカを、マワるイヌヲ
すでにあたりは、がかげり、薄暗ウスグラくなっている
イヌヲ はやく・・・・・はやく、あいつらに・・・・・ツタえねえと
イヌヲ どっちだ。どっちなんだ!
イヌヲのマエ突如トツジョ仮面カメンをかぶった3ニンアラワれる
イヌヲ ひ!な、なんだ、お、お、お、オニか!?
や、やめろーーーーー!!
ニン無理ムリやりイヌヲをツカまえて、
暗転アンテン
8  〜ウラのトリデ
チイさな部屋ヘヤ
アカ閃光センコウ部屋ヘヤナカアカめる。
ヒク地響ジヒビきのオト
部屋ヘヤオク少女ショウジョスワっている
イヌヲ、仮面カメンの3ニン無理ムリやりまれる。
イヌヲ い、いて、いてーって。は、はなせ、はなせったら、はなせよー!
少女ショウジョづき)あ・・・・・・・。あーーーー!
お、お、おめえもツカまったのか?
イヌヲ、少女ショウジョ
イヌヲ 大丈夫ダイジョウブか。ひどいことされてねえか?
少女ショウジョ、イヌヲをつめている
イヌヲ こいつら、鬼の仲間ナカマか?やっぱ、オニは、いたじゃねえか。
仮面カメン ヒメ。ご命令メイレイどおり、れてまいりました。
イヌヲ オトコる)え?(少女ショウジョる)え?・・・・・えーーー!
オトコたち、仮面カメンりそのにかしこまる。それはヤマの民たち。
イヌヲ お、おマエら・・・・。
少女ショウジョて)命令メイレイって・・・・。
少女ショウジョシズかにうなずく
イヌヲ どういう、こと・・・・・・?
なんで!!
少女ショウジョ、ゆっくりとがり、ヤマタミたちのほうへアルいていく
イヌヲ おい、きいてるのか!何者ナニモノだ、おマエは!
少女ショウジョ (ゆっくりとイヌヲみて)・・・わ・・た・・し・・・
イヌヲ
少女ショウジョ わからない・・・
イヌヲ マエ・・・。わからない?
少女ショウジョ みんなは・・・ウ、ラ、とぶ。
イヌヲ ウ・・ラ・・・・・・ウラだって!?
お、オニは・・・・おマエのこと?
ヤマタミたちに)本当ホントウか、イマハナシ
ヤマタミ3、ゆっくりとがり
ヤマタミ いつだったか、ウミこう、朝鮮チョウセン大陸タイリクから、イチそうのフネが、やってきた。
イヌヲ
ヤマタミ フネから見下ミオろすオトコは、とてつもなく、オオきくえた。
チイさなこどもと、ビトれて。
ヤマタミ ながーいタビのせいか髪やひげはぼうぼうにのび、ホホち、がギラギラヒカっていた。
ヤマタミ オトコは、百済クダラ王子オウジ名乗ナノった。
イヌヲ 百済クダラ?あの、ウミこうの?じゃあ・・・・
じゃあ、おマエは・・・
ヤマタミ とるんじゃよ、そのオトコに。
マエさんは、その王子オウジに、よーとるんじゃ。
イヌヲ え・・・・。
少女ショウジョはゆっくりとクチヒラ
少女ショウジョ ・・・れるフネ・・・カゼナカに・・・チチさんのコエが・・・きこえた
ナミオトフェイドイン
少女ショウジョ ぉ☆ ---------------------------
少女ショウジョ何度ナンドもさけぶ。
やがて、ナミオトえて、少女ショウジョコエだけがヒビワタる。
ヤマタミ3,少女ショウジョにちかづき、そっとカタ
ヤマタミ ハナシでは、いくさにやぶれ、のがれてきたとのこと。わしらは彼らを受け入れた。
ヤマタミ そのレイとして、スグれたタタラのワザツタえてくれた。
ヤマタミ おかげで、ユタかならしをにいれた。
イヌヲ た・た・ら?
ヤマタミ3、マエへでて
ヤマタミ ここが、なにかかるか?
このアカ、そしてこのオト
ここは、よそモノにはケッしてせない場所バショ
ここが、わしらのトミミナモト
このキビのクニの鉄を作り出すたたら場じゃ!
アカホノオオトがいっそうハゲしくなる
イヌヲ そ、そ、そんなーーーーーーーー!!
ヤマタミ 王子オウジはおくなりになったが、ヒメがしっかりとアトをついでくれた。
ヤマタミ オレたちのマモガミだ!
イヌヲ じゃあ・・・・・じゃあ、ウソ・・・じゃ、ねえか・・・・
鬼が住むなんて・・・・嘘っぱちじゃ・・・ねえか・・・・
ヤマタミ ったじゃろ、オニなど、おらんと。
イヌヲ ・・・・なら・・・・そんなら、ツタえねえと・・・。
ミコトサマに・・・ツタえねえと。ハヤく、ツタえねえと。オニなんていねえって。ハヤく、ハヤツタえねえと。
ヤマタミ 無駄ムダじゃ、ヒャク承知ショウチじゃろう。
イヌヲ
ヤマタミ オニだろうとヒトだろうとわりはしない。
ヤマタミ たたらのワザをすべて、自分ジブンのものにするつもりだ。
イヌヲ そ、そんな!
オニでもねえのに。
どうしてコロしあわなきゃいけねえんだ。
ヤマタミ ヤマトは、そうやってクニをひろげてきた。
イヌヲ ・・・・・
げねえと。
もうすぐ、ここに、んでくる!
はやく、はやく、げねえと!
少女ショウジョゆっくりとマエへでる
少女ショウジョ イヌヲ・・・げろ。
ヤマタミ どうして!?
ツカまえて、利用リヨウするのではなかったのですか?
イヌヲ
少女ショウジョ クビヨコり)ダメだ・・・・こやつには関係カンケイない・・・
ヤマタミ そんな、モトはといえばこいつがたせいで・・・
少女ショウジョ イヌヲには! ・・・きてほしい・・・
ヤマタミ ヒメ・・・・。
それで・・・よいのですか?
少女ショウジョシズかにうなずく
ヤマタミ (イヌヲに)迷惑メイワクをかけた。
さあ、ここから退散タイサンしてくだされ。
イヌヲ ナニいってんだ。ハヤげねえと。
少女ショウジョ たたかう!わたし・・・
イヌヲ そ、そんな
ヤマタミ わしらもタタカう。
このを、マモる!
イヌヲ てるわけ・・・・・ねえ!
イヌヲ、少女ショウジョチカづき
イヌヲ なあ、げよう、一緒イッショに!まだう。
少女ショウジョクビヨコ
イヌヲ どうして!!
少女ショウジョ ・・・・みんな、いて・・・けない。
イヌヲ まだ、こどもじゃねえか!!
少女ショウジョ タスけてくれた・・・・トウさんと、わたしを、・・・だから
イヌヲ もういいよ!
少女ショウジョ げるのは、・・・・イヤ!
イヌヲ、しばし少女ショウジョをみつめる
イヌヲ じゃ、じゃあ、おいらも一緒イッショにたたかう!
少女ショウジョ シズかにクビヨコにふる)
イヌヲ どうして!!
突然トツゼンハゲしい轟音ゴウオンヒビワタる。
ヤマタミたち、あわててソト様子ヨウスるために部屋ヘヤをでていく。
部屋ヘヤノコされた少女ショウジョとイヌヲ。
少女ショウジョヤマタミのたちのていった方向ホウコウつめている。
少女ショウジョ いいひと、とーっても。ここのひとたち。
イヌヲ
少女ショウジョ とても、親切シンセツにしてくれた。トウさんが、んだ・・・・あとも。
イヌヲ だから。
少女ショウジョ カエり、イヌヲをみつめて)
マエんだら、ダレオボえている?
あのヒトたちやワタシのこと・・・・。
マエんだら、
ワタシオニで、ここはオニのクニになってまう。
イヌヲ おめえ
少女ショウジョ イヌヲ
イヌヲのカオつめる
少女ショウジョ ・・・・わすれないで・・・・ワタシたちの、こと・・・・・
おねがい・・・きて・・・ずっーと、ずっーと、きて、ワタシたちのこと・・・さないで
そこへヤマタミ1がんでくる
ヤマタミ モウげまーす!ミコトの軍勢グンゼイ数千スウセンダイ1のトリデがやぶられました!!
ヤマタミ2がんでくる
ヤマタミ モウげまーす!ダイ2のやぶられました。
もうそこまでセマっています。
ヤマタミ3がはいってくる
ヤマタミ ヒメマイりましょう!おハナシは、わりましたかな?
少女ショウジョ、うなずく
少女ショウジョ (イヌヲに)って!
山の民1 ミコトは西ニシモンからくるはず。
上手カミテして)キタモンからでれば、ヤマをくだれる。
山の民2 大丈夫ダイジョウブ簡単カンタンにはナカれねえよ。
イヌヲ だけど・・・。
少女ショウジョ ヤマタミたちに)こう。
少女ショウジョ先頭セントウに、山の民たち下手シモテろうとする
イヌヲ ま、まって!
少女ショウジョ、たちどまり、ふりかえる
イヌヲ える・・・よな・・・?また・・・・
少女ショウジョ笑顔エガオになる。
そのまま、山の民たちをれ下手に退場
イヌヲ、その後姿ウシロスガタつめている。
イヌヲ うわー
イヌヲ、上手カミテ
戦乱センランオト、はげしくヒビ
  〜未来ミライヤマのふもと〜
タタカいのオトわるように、どもたちの歌声ウタゴエ「ももたろう」
こどもたち ももたろうさん、ももたろうさん、おこしにつけたきびだんご、ひとつわたしにくださいな
カタ老人ロウジン(イヌヲ)とそれをカコどもたち、舞台ブタイ中央チュウオウスワっている。
カタ こねんして、オニ退治タイジはおわったんじゃ。
こども1 えーっ、おしまい?
こども2 じいちゃん。これ・・・ほんまにモモ太郎タロウハナシ
こども3 ちがうよー。
カタ ほうかの?じゃが、これがほんまの、モモ太郎タロウのおハナシじゃ
こども1 ふーん。へんなのーーー
こども2 つづきは?ねえー
カタ つづき?つづきのぉー
こども3 ねえー、かせて、つづき。
こども1 つづき。
こども2 つづき。
カタ頭上ズジョウ見上ミアげる
ハゲしいタタカいのヒカリオト
こどもたち わー
こどもたち、おどろいてそのままソデ退場タイジョウ
イヌヲ、ゆっくりとがり、
ふらふらしながら舞台ブタイ下手シモテまで
イヌヲ 独白ドクハク
どこをどうハシったのか、オボえちゃいない。
ただ、ハシって、ハシって、ハシって、いたらヤマのふもとまでかけていた。
ヤマウエじゃ、いくさのオトが、いつまでも、ツヅいて・・・・
イヌヲ、うずくまる
突然トツゼンイマまでヒビいていたオトまる
イヌヲ、カオをあげる
イヌヲ んだ・・・・オトが・・・・
がり、ヤマ見上ミアげる
イヌヲ いくさが・・・お・わ・っ・た。
うう・・・(クズれる)
ちくしょー、ちくしょー、ちくしょー、ちくしょー、・・・・・・・・
地面ジメンをたたいて、クヤしがる
イヌヲ おいら、なーーーんにもできなかった!
どうして?・・・どうしてだ!!!
みんなが、みーんながシアワせにくらすことはできねえのか・・・
イヌヲ、がり山頂サンチョウかってさけぶ
イヌヲ ちくしょーーーーー!
ナニこえない。こえるのは自分ジブンコエだけ。
カエり、客席キャクセキにむかって
イヌヲ シボすようなチイさなコエで)こんちくしょーーーーーーー
静寂セイジャク
イヌヲ シズかだ・・・・。
なにも、なかったみてえに・・・・。
ここにんでたオニのことも、なーんにも、なかったことに、なっちまうのか・・・・
イヌヲ、自分ジブンのつけている首飾クビカザりをづき
イヌヲ そんなことはさせねえ。
おいら・・・約束ヤクソクしたんだ・・・・・
があけ、朝日アサヒがイヌヲをらす
イヌヲ わっちゃいないよーっ!!鬼が逃げるおかしなおにごっこ。
じーーっとカクれてな、オニがきえちまわないように。
ずーっとずーっと、おマエらのこと、ツタえていくから。
いつか、もうオニげなくてもよくなったときには、
本当ホントウのおにごっこをしよう、みーんなで!
そのときまで、おいら・・・おいら待ってるからなーーーーーーーーー。
彼方カナタつめるイヌヲ。
どこからか童歌ワラベウタこえてくる。
こどもたちが、かけだしてきて、イヌヲのまわりでオニごっこをはじめる。
そのナカにはあの少女ショウジョもまじっている。
イヌヲはいつまでもずっと彼方カナタつめて。
照明ショウメイ溶暗ヨウアン
シュウゲキ