棺桶の蓋




とある青年が旅行のお土産に、彼のおじいさんの大好物の箱入りのお饅頭を買ってきました。楽しみにしているおじいさんを前にそのお饅頭の箱の蓋を開けてみると、なんと箱の中は空っぽ。おじいさんはショックでそのまま帰らぬ人となってしまいました。よく見ると、お饅頭は開けた箱の蓋に全部くっついてしまっていたのです。

おじいさんのお葬式、棺桶を前に家族のみんなが嘆き悲しんでいます。最後のお別れ、棺桶の中にお花を入れようと青年は棺桶の蓋を開けました。すると………なんと中のおじいさんがいない!?

よく見ると、おじいさんは蓋にくっついていました。

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影山がこの話を見たサイトは残念ながら閉鎖されており、上記のお話は影山がうろ覚えのものをそれぽく形にしたものです。もちろん怪談というよりはブラックジョーク的なお話なのですが、結構有名な話でオチの死体が棺桶の蓋にくっついたのは共通ですが、前フリのは饅頭だったりタコ焼きだったりしゅうまいだったりと色々バリエーションがあるようです。どうして人間が蓋にくっついていたのかは永遠の謎ですが、その強引さも魅力といえるお話ですね。