足売りババァ




下校途中、男の子が奇妙なおばあさんに呼び止められた。

「足はいらんかい?」

無視して行こうとするが、おばあさんはしつこく追いかけてきて、繰り返し言うのだ。

「足はいらんかい?足はいらんかい?」

「いりません!いい加減にしてください!」

「そうかい、いらんかい」

老婆はそういうと男の子の足を一本もぎ取り、どこかへ去っていった。

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逆に「いる」と答えると、余分な足を無理やりひっつけられてしまうそうな。迷惑この上ない押し売りですね。