予知夢
ある女性が、夢を見た。
飲み会の帰り、歩いて自宅へ帰ろうとすると、途中の曲がり角で包丁を持った男に出くわし、刺されてしまうのだ。
何日か後、飲み会へ誘われた。帰り道、歩いて帰ろうとするが、ふと前に見た夢を思い出して不安になり、母に車で迎えに来てもらうことにした。夢で見た曲がり角の手前で母の車が到着し、乗り込もうとしたとき、角から男が歩いてきた。すれ違いに、男はぽつりと呟いた。
「夢と違うじゃないか・・・」
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通り魔のほうも同じ夢を見ていたというオチですね。こっちは予知夢というより、夢の通りにしてみたってことなのでしょうけど。こういう危機一髪タイプの話は、後味が悪くなくていいです。