赤子の幽霊




夜中、息苦しさに意識を戻した。・・?おかしい、体が動かない。金縛りというやつだろうか?それに胸のあたりに圧迫感があり、苦しい・・。

なんとか目を開けると、暗い目の赤ん坊が私の上に覆いかぶさり、じっと見下ろしていた。

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胸の上に乗っかる幽霊はそれこそ老若男女様々なバリエーションがあり、怪談話の定番の一つでもあります。金縛りの状態では脳が半分眠っているため、現実と夢の境目があいまいになって幻覚を見やすいとのこと。一度くらいは経験してみたいですね、金縛り。霊のほうは遠慮しときますが。