赤紙青紙




とある生徒が、学校のトイレで用を足し終えて、拭こうとすると紙がなかった。困っていると、奇妙な声が「赤い紙と青い紙、どっちが欲しい?」と言ってきた。生徒は怖くなったが、紙も欲しいので恐る恐る「赤い紙が欲しい」と答えた。

翌朝、トイレで血まみれで真っ赤になって死んでいる生徒が発見された。

しばらくして、また別の生徒が我慢できず、そのトイレで用を足した。すると再び「赤い紙と青い紙、どっちが欲しい?」と声がしてきた。前の生徒の話を知っていたその生徒は、赤い紙と答えたら死んでしまうので「青い紙が欲しい」と答えた。

翌朝、トイレで全身の血を抜かれて青ざめて死んでいる生徒が発見された。

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「赤マント青マント」のバリエーションも有名ですね。二択の癖にどっちを答えても死んでしまう理不尽極まる学校の怪談です。子供の頃この話を聞いて「そりゃぁねぇーだろーよー」と思ったものです。今でも思います。助かるには「黄色い紙」などと別な色を答えればいいとの説もありますが、別な色だとやっぱり死んでしまうとの説もあります。やっぱり理不尽です。でも世の中そんなものなんだよ、という深い教訓を含んだお話なのかもしれません。