【アメリカの作曲家】

クリストファー・ルース Christopher Rouse(1949-)
クリストファー・ルース作品集 推薦者:マニフィックスさん
交響曲第2番
Symphony No.2
フルート協奏曲
Fulte Concerto
ファエトン
Phaethon

クリストフ・フォン・エッシェンバッハ指揮ヒューストン交響楽団
Cristoph Eschenbach/Houston Symphony Orchestra

CD:TELARC/CD80452

 J・ハービソン的なリズム重視でテンポ感のある管弦楽曲や室内楽曲を書く人。癒し系の無表情な音楽に飽き飽きしている人に特にオススメ。彼の好きな作曲家にはベートーヴェン、ベルリオーズ、ブルックナー、マーラー、ショスタコーヴィチ、ハルトマンがいて、なるほど、作風もその延長上にある作曲家です。

 特にファエトンは8分ほどの小曲ながら、充実した一曲。ファエトンはギリシャ神話に登場する太陽神ヘリオスの息子。サン=サーンスも同じ題材の作品を書いています。また、ルースはギリシャ神話の「ゴルゴンの首」を題材とした作品も発表しています。曲は、ファエトンがゼウスの逆鱗に触れ、太陽に落とされるまでを描きます。最初から最後まで、プレストでガンガンとオーケストラを極限まで鳴らして行きますが、ファエトンが太陽に落ちる場面は凄まじく、打楽器もメチャメチャに叩きまくります。今度も同様に、この作曲家は激しい曲を書き続けるでしょう。
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