ハーバード大学図書館が保管している標本。エドガー・レオニはこの版本を予言集の増補版と位置づけている。発行者と発行場所の記載がないが、レオニはピエール・デュリュオーがトロワで印刷したものと推測している。
構成は序文(日付1555年3月1日)、百詩篇一巻から六巻、ラテン語詩、七巻の43篇と4篇の補遺、書簡(日付1558年6月27日)、百詩篇八巻と6篇の補遺、九巻、十巻と1篇の補遺、十一巻の2篇、十二巻の11篇、予兆集の141篇、六行詩集の58篇。
フロイドとマザランに関する七巻43と44番の詩は欠落している。この点からミシェル・ショマラは1605年という日付の正当性の根拠としている。しかし標本を所有していたダニエル・リュゾが述べているように実際に印刷された年代はBN105と同様に1649年頃と考えられる。タイトル頁に使用されている挿画もまったく一緒である。誤植も多く、質の良くない海賊版といえる。 |