解説 |
著者のローラン・ヴィデルは『予言集』ではなく、『暦』や『占い』を攻撃している。ジャン・エメ・ド・シャヴィニーが引用していない1553年の暦の中の各月の予測に言及しているという。1553年の散文の予兆についてはベルナール・シャヴィニャールが撰集から集録しているがやはり四行詩は見られない。
1555年に予言集を印刷したと見られるピエール・ルーの名前があることに驚く。もしルーがノストラダムスと直に出版の取り決めをしていたなら批判本の印刷などできないはずだ。ここからピエール・ルーの発行した予言集も日付を偽ったかもしれない海賊版ではないかとの見方も出てくる。
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