解説 |
フランス国立図書館で保管されている標本(Res pR 40)と思われる。ロベール・ブナズラによると、1560年頃アントワーヌ・クイヤールのノストラダムスへの異論の刊行に先立って印刷されたもの。パヴィヨン・レ・ロリスの領主がフランス西部の方言で書いた百詩篇のパロディである。書誌学者のラ・クロワ・デュ・マーヌはこの予言集の別な版がルーアンでも出版されたとしている。またジャン・ダリエによる別のパリ版も存在するという。
詳細な内容は不明であるがノストラダムスの予言集初版を意識した作品とすれば翌年に出たことからも当時の反響がうかがい知れよう。 |