JAKEに逢ってきました。

 

 JAKEは葉祥明さんの絵本に出てくる白い犬の名前です。体が真っ白で、耳だけが紺色で、足が短くて胴が長いけれど、とてもハンサムな犬です。心優しい犬です。

 私と葉祥明さんとの出会いは、多分、小学生の頃だと思います。幼友達のかー坊の家に遊びに行ったときにかー坊の部屋に葉さんのイラストのポスターが張ってありました。そらは限りなく水色で、野原はどこまでも黄緑色が続いていて、ふわふわで、のびのびしていて、とても心が気持ちよくなって時間を忘れてしまいそうな絵なのです。かー坊はその絵をとても大切にしていて、ちょっぴり自慢そうでした。

 去年、デパートであった葉さんのイラスト展に行ったときに買った詩集の裏表紙で美術館が鎌倉にあることを知って、いつか行ってみたいと思っていたら、今日ようやくその機会がありました。

 横浜でワークショップがあり、その帰りに北鎌倉に立ち寄りました。北鎌倉の駅は小さな駅でした。ホームを降りてから線路に沿ってしばらく歩きます。それから小さな川があって橋を見つけたところで左に曲がります。ハイキングコースがいくつかあるようで、大きなリュックを背中に背負ったハイカーの人達と何人もすれ違いました。そして、曲がったところから100メートルかそこらで、JAKEを見つけました。小さなおうちからJAKEは顔をひょこっと出して「いらっしゃい。ワン」と行ってくれているようでした。今日は一昨日までの寒波が同じ日本ではなかったかのようにとてもきれいに晴れ渡って、きっとJAKEが空を飛んだときの空にそっくりだったと思いました。

 葉さんの美術館は当たり前のことだけど葉さんの水彩画、油絵、スケッチが沢山ありました。きれいな水色や黄緑色、そこにあるのは子供の頃に見たものと全く同じでした。そして私も子供の頃に戻るのです。葉さんの絵は私の田舎のイメージにも似ているのですが、北海道のイメージにも似ています。ラベンダーの絵はまさにそのものです。だから、葉さんの絵を見ていると、それまでの心の疲れが癒されていくような気がするのかもしれません。美術館というと、絵が沢山飾られていて、見ているうちに逆にまた疲れてしまうこともありますが、葉さんの美術館は、美術館であって美術館ではないような所です。建物は洒落た洋館のようでいて、豪華すぎる訳ではなく、こじんまりとしていて、無駄もなく、とても落ち着ける空間の中に葉さんの絵がごく自然な感じで飾ってありました。ソファに座って、いつまでも、いつまでも見ていたかった。

 

対人地雷撤去キャンペーン絵本

この絵本1冊、お買い求めいただけるとカンボジアでは10平方メートルの地雷原の安全確認ができます。

@サニーのおねがい「地雷ではなく花をください」1529円 自由国民社

Aサニーカンボジアへ「続・地雷ではなく花をください」1600円 〃

Bサニーボスニア・ヘルツェゴビナへ「続々・地雷ではなく花をください」1600円〃

この本はすべてボランティアによってによって刊行され、収益はすべて対人地雷除去のために活用されます。

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難民を助ける会 

〒141−0021 東京都品川区大崎4−6−26/2−101

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