アンデルセン自伝を読んで思うこと

 

 偉大なるアンデルセンと私、まるで天と地ほどの差があるけれど、この自伝を読んでみて、面白いことに似ているところがあることに気づきました。

 まず彼の家は決して裕福な家ではなかったということ。19世紀のヨーロッパでも、日本でも詩人になるには、それなりの名家の家に生まれなければ経済的に無理があったのではないかと想像しますが、彼は貧しいクリスチャンの家に生まれたのでした。

 それから、彼は子供の頃から空想好きでした。私も子供の頃、空想するのが好きでした。もちろん、稲刈りの終わった田圃や広場など外で遊ぶことも好きでしたが、一人でいるときはわくわくするような事を想像することが好きでした。それは今でも変わりません。

 そして、彼と私に天と地ほどの差を広げさせているのは、彼が大変な努力家だということです。貧しい家に生まれた彼は、進学や留学をするには人に認めて貰わなければならず、そのためにはそれなりの優秀な成績が必要でした。彼は努力を継続し続けて夢に向かっていったのだと思います。

 まだまだ私には、学びたいこと、身につけたいこと、やりたいことがあります。人に認めて貰うことは、大変難しいことだけれど、諦めないことをこの自伝を読んで学びました。