9月12(土)

インストラクターTさんを含めた慶良間ツアーのメンバーは、伊丹空港の団体受付前に集合しました。私は、地下鉄で最寄りの空港バス乗り場に行きました。先日、バスの時刻表をチェックした時には、バス停から伊丹空港までの所要時間は30分とでていたのに、この日に限って40分と表示されていて、バスに乗り込む前から集合時間に間に合うか不安になってしまいましたが、今更、どうすることもできないわけで、バスが来ると不安をうち消して、車窓の向こうの人となりました。

まるでそれは絵はがきの中に入ってしまったかのような風景でした。蒼い海と澄んだ水色の空、濁りのない雲。船室は、沖縄でこの夏最後の連休を過ごす観光客と私たちと同じようにダイビングを目的にした人達の大きな荷物で溢れ返っていました。椅子に座ることが出来なかった私たちは、真っ白な制服を着た船員さんからデッキを案内されて、デッキに上がってみました。「クイーン座間味」のデッキに立つと、蒼い海が波のリズムに合わせて白いしぶきを次から次へと形を変えてみせてくれます。そのしぶきと潮の匂いのする風にきゃあきゃあと黄色い声を出しながら、ツアー参加者みんなで、記念撮影をぱちりっ。そんな波も海も船も空も雲もみんなの声が、私にとって初めての沖縄、今年最初で最後の夏休みを実感させてくれます。

座間味島に到着すると、宿泊先「Joy Joy」のスタッフが真っ黒に日焼けした顔に満面の笑顔で出迎えてくれました。「Joy Joy」は港から歩いて5分ほどの所でした。私たちは、まっピンクのトラック「Joy Joy」号にのせてもらって、「JoyJoy」までトコトコと歩きました。テレビや絵はがき等でしか見たことのなかった沖縄らしい民家や、色鮮やかに咲いているハイビスカスやランなど南国情緒を感じさせてくれました。最近では、大阪でもハイビスカスの花の鉢植えを玄関先に飾られている家をよく見かけますが、本場の沖縄のハイビスカスはやはり違います。大阪のハイビスカスの中には沖縄でみたハイビスカスよりも、花が大きいものもありますが、沖縄のものは、ごく自然にその家になじんでいるのです。さしずめ、こちらの山茶花の生け垣と同じように思いました。

座間味村には、24時間営業ではないコンビニというか雑貨屋さんがあって、港から「 Joy Joy」までの道でそのお店の前を通りかかりました。ツアーのみんなは、お昼ご飯に機内食に軽食を食べただけでお腹が空いてきていたし、夕飯までまだ時間が2時間近くあったので、そのコンビニに立ち寄りました。ちょっとだけ、笑い話をひとつ。そのお店の看板には「105ストアー」とありました。それを見て、私はてっきり、105円均一のお店だと思い、その事をみんなに話すと、みんな苦笑しながら、「消費税が5%になる前からこのお店はあったんちゃう」と言われました。だって、私の家の近所では100円均一のお店はもちろんのこと、88円均一のお店もあるんですから。