2000 Octobre
2000.10.30(月)晴れ
洗濯物を外に干している間にすっかり身体が冷えてしまった。寒い。
連日同じニュースを違うテレビ局のキャスターが読み上げる。気になるのは長野県である。第二の横山ノックにならなければいいがと思う。私は10年ぐらい前に田中康夫氏の講演を聞いたことがある。好んで講演会の席に付いたわけではなく、会社の行事の一つとして「仕方なく」その場にいた。ヒソヒソと総務はどうしてン十万円ものお金を払ってこの人を呼んだのかと隣席の人と話したものだった。壇上の上の年若くして名の売れたその作家は、私にはチャラチャラとした人にしか見えなかった。私は名刺折り曲げ事件とマスコミに取り上げられた企業局長の言い分に一理あると思っている。やり方は間違っていたかも知れないが、その主張は理にかなった物がある。「しなやかな」という表現について説明を求めたことは正当である。そのような抽象的な言葉で政策を語られたら現場が困るのは非常によく分かる。また、知事に県庁職員一人一人に名刺を配ることを止めるように苦言した事も理解できる。その名刺が田中氏個人のお金で作られた物で、田中氏が知事ではなく、一人の長野県民でしかないのであればかまわないだろう。しかし、その名刺が県民の税金で、田中氏が知事だとすれば話は別である。田中氏が当選し知事であることを知らない県庁職員は一人もいないはずである。また「e-mailアドレスが名刺に印刷されているから」というのが田中氏の言い分であったが、それならば、e-mailアドレスを県庁の掲示板のようなところに張り出せばいい。何も名刺を何ケースも配る必要性はどこにもない。ろくに政策のない知事であることは選挙中、選挙後も明らかなのであるから、名刺交換の前にすることがあるのではないかと思う。私が氏の講演会での話で覚えているのはドライブして尼崎から西宮あたりの道路沿いの・・・・・・関西の女性が好きだとかその程度のレベルの物だったとよく覚えている。
長野県はこれから全国から注目を集めるかも知れないが、付和雷同の県庁にはなって欲しくない。あの企業局長の存在は正常であると私は思う。
2000.10.28(土)雨
ようやく受験票が届く。受験することができるだけで嬉しい。今日からは心を入れ替えてもっと勉強しなければいけない。
2000.10.25(水)雨
昨日も今日も、夜になってからハッとして思い出すときがある。そして、少し憂鬱になる。セントポーリアの植木鉢から全く違う植物の芽が出てきてオレンジ色の小さな花を咲かせた。開花したばかりのその花をみていると救われる。
2000.10.22(日)晴れ
金魚すくいをした。子供に交じって金魚をすくった。男の子も女の子も私が子供の頃と変わることなく、金魚すくいが好きなのだと思った。隣ですくっている女の子に金魚すくいのコツを教えてもらった。小さなアルミボールに20匹ぐらいすくっている子もいたけど、その子のボールの中にはお腹を見せて死んでしまっている金魚がいた。思わず私は「可哀想」という言葉を口にした。何度もすくわれては水槽の中に返されてボールの中にぎゅうぎゅう詰めにされて弱ってしまったのだと思う。でも、当たり前だけど、沢山金魚を取っている子も殺意があったわけではなくて、金魚すくいをゲームとして楽しんでいただけだと思う。網が丈夫にできていて破れないからどんどんすくえてしまってやめるにやめられなくなったのかも知れない。
隣の女の子は私に大きな金魚をすくってとせがんだ。でも大きな金魚はそれだけ動きが早くて何度やっても逃げられてしまった。私は7〜8匹すくうと網が破れたので金魚すくいをやめた。その後、出目金も含めて3匹の金魚をもらった。自分で買おうかとも思ったが、その金魚を施設の水槽の中に入れた。
2000.10.20(金)雨
ストレプトカーパスが満開である。いくつも花をつけた。まだまだ蕾がある。きれいなうちにデジカメで撮る。田舎司祭の日記に貼り付けた。
2000.10.18(水)曇り
バザーの値付けを手伝う。少し学園祭の雰囲気を思い浮かべているのは私だけだろうか。明日のお弁当、ジャガイモをポテトサラダにするか、肉じゃがにするか迷っている。
2000.10.16(月)晴れ
水色の絵の具をそのまま画用紙にサッサッとぬったような秋晴れだった。麓の田園風景が変わっていく。黄緑色が黄土色になっていく。稲刈りが始まった。冬になれば一面真っ白になるのだろうか。
2000.10.15(日)曇り
私が子供の頃も、やはり世界は平和ではなかった。物心ついて興味、関心事が広がって知識が増える事によって、驚き、喜び、哀しみも増える。私は道でよく転ぶ子供だった。その道はアスファルトではなく砂利道だった。膝小僧がすぐに擦り傷ができた。その頃、ベトナムはまだ戦争をしていた。沖縄はアメリカだった。「宇宙戦艦ヤマト」の中でどこかの国のためだけでなく、全ての人類を救うために地球から遠く離れたイスカンダルへと旅立つという設定がすごいと思った。現実の世界も国境や国益という言葉がなくなって、地球に住む全ての人が心を一つにすることができればいいと思った。
2000.10.11(水)晴れ
ふと窓辺を見るとタイムが発芽している。まだまだ小さい芽である。可愛い。
2000.10.9(月)曇りのち雨
「今日は何の日?」と、問いかけて、「ジョン・レノンの誕生日」と答えた。と言っても誰も知らなかった。ジョン・レノンを思い出して一年前の今日のことを「ああそうだったんだ」と、思い出した。
2000.10.8(日)曇り
この前植えたチューリップの植木鉢を何度も眺める。発芽はまだまだ先だと分かっているのに、一日のうち何度も見つめる。
2000.10.3(火)晴れ
午後眠くなって横になると、テレビをつけたまますうっと眠りについて2時間も眠ってしまった。
2000.10.2(月)曇りのち雨
久しぶりに園芸店に行った。見て回っている内についつい買い物篭の中が一杯になってしまった。出窓がジャングルになりつつある。限られた空間で日光と日陰を大切にしてそれぞれの場所に適した植物をどう配置するか、あれこれと考えると楽しい。今日植えた植物が全て開花してくれると嬉しいが、片栗の花は発芽が心配である。
2000.10.1(日)晴れ
昨日は友人の結婚式だった。いつもよりも念入りに化粧をした。ただ一つ、アクセサリーをつけようと前日からジュエリーボックスを探していたが見つからなかった。大きなジュエリーボックスなら探すまでもないが、私の物は小さすぎてどこにでも入る。引き出しの中を何度も探したが見つからない。しかし、それを今日の夜になって思い出した。どこにジュエリーボックスをしまっていたのか、はっきりと思い出した。