20000 Janvier

 

2000.1.28(金)晴れ

 何の戸惑いも躊躇もなく会話ができる仲というのはとてもいい。ただ単純に笑う。ただただお互いに「アホや」と言いながらも信頼している。時間を忘れる。忘れられた時間はとても大切な時間。忘れられない時間。そう、多少お酒が入っていても忘れられない時間。真冬なのに熱いひととき。頬が赤いのが分かる。

      


2000.1.24(月)曇り

 大阪に住んでいれば、交通事故を目撃することはよくあることである。今日は間一髪で事故の巻き添えになりそうだった。急ブレーキをかけてスピンした車が家の塀にぶつかって目の前で止まった。自転車に乗っていた私は、前からもの凄いスピードでスピンしてぶつかってくる車とその車の破片を防ぎようもなく、後少しで自転車ごと転倒するところだった。本当に恐いと思ったときには意外と声が出ないものだ。それよりも感心したのは、あれだけ大きな音を立てて車と車がぶつかり、スピンして塀にぶつかっているのにも関わらず、誰一人怪我をしていなかったことだ。今時の車の安全性に驚き感心した。


2000.1.21(金)雪

 お昼前から小雪がちらつく。アスファルトを白い小雪が黒くぬらしてはまた乾かす事を一日繰り返していた。あんなにも探し回った物が今夜届けられた。それは掌に収まる大きさの私の証明書だった。私の人柄を見抜くことが出来る貴重品。茶色の封筒の中でチラシにくるめられ丁寧に箱に入れて下さっていた。送って下さった方の人柄が忍ばれる封筒だった。今日のお昼に遺失の届けをしたところだった。早速、送って下さった方にすぐに電話でお礼を言う。


2000.1.20(木)晴れ

 晴れていたけど、風の冷たい日だった。私はあまりきれい好きではない。あまりというよりは「決して」である。仕事だと思えば掃除もするが、子供の頃から掃除は苦手である。片づけ上手の友人がとても羨ましい。修道院に泊まったときに台所の食器棚や流しの下などに決められた食器が決められた場所に整然と片付けられる様がとても鮮やかで感心する。年末からお正月にかけてずっと仕事だったので、それをいいことに大掃除をすっかりさぼってしまった天罰が今になって下っているけれど、今日押入の中から三万円発見。掃除という物もなかなか良い物だと有頂天になる。


 

2000.1.18(火)晴れ

 テレビ代わりに使っていたパソコンの調子が悪い。もう寿命である。起動させるときにおかしな音がする。発火したりすると恐いので、テレビは諦めて、ラジオやCD、MDを聞くことにする。この部屋に引っ越したばかりのことを懐かしく思い出す。あの頃、やはりテレビがなくてFMラジオを聞いてよくリクエストした。景品ももらったことがあった。朝、ラジオで目覚めてラジオで眠った。


2000.1.16(日)曇りのち雨

 部屋を片付けるつもりが、何故か散らかっているように思うのは気のせいだろうか。古本屋さんに本を持っていく。売れないから持って帰ってくれと言われる本の方が重い。高い本だったのに、売れないと言われれば仕方がない。なるほどそうなのかもしれない。


2000.1.15(土)晴れ

 私は今、いろいろなことを考えている。考えるという時間を与えてくれた具体的な人に感謝するとともに、目に見えないものにも感謝したい。私が私であったこと、そして今、私であることに感謝したい。


2000.1.13(木)雨

 未だに去年のカレンダーを部屋に飾っている。今日は何日だったかと、壁を振り返ると去年のカレンダーに気付くが、またしばらくするとカレンダーの事を忘れている。せめて、去年のカレンダーをはずそう。今年は初めてシステム手帳を買って使っている。外側はハローキティ、カレンダーはキキララ、メモはぶるぶるどっぐというとてもキャラクターミーハーなシステム手帳だ。今まで私は面倒くさがりだからシステム手帳を買ってもどうせ一年が終わる前に使わなくなって、どこかにやってしまうだろうと思っていたが、今のところなくてはならない存在である。


2000.1.7(金)

 年末に修理に出したスキャナは年を越す前に帰ってきていた。早く使おうと思いながら、今日ようやく使ってみた。シクラメンと魚の写真をスキャナで読みとってみるが、やはりもともとの写真があまりきれいでないものは画像修正に限界がある。特に魚の写真は3枚読みとって画像修正してみたが、使えるのは1枚だけだった。まだまだ海の中で写真を撮るのは難しい。


2000 1.1(土)晴れ

 とても暖かいお正月だった。2000年問題は何も心配されているようなことは起こらず、穏やかな一日だった。電話で話し、メールを書き、ミサに出掛ける。久しぶりに逢う人達がいた。午後になり、風が出てくる。少し休んでからスーパーに歩いて行く。スーパーに自転車で出掛けて帰りに自転車を忘れて帰るというバカな失敗をしたことを思い出し一人笑う。子供の頃はこの日を想像できなかった。もちろん、来年の今日を想像したところで想像でしかない。