【小麦粒の構造】
小麦は外側の部分の表皮、そしてその中の胚乳
部分、胚芽の3つの部分に分かれます。
表皮が全体の13.5%を占め、ふすまと呼ばれ
る硬い殻です。全体の84%に当たる胚乳が白い
粉の部分です。中心部分の胚芽が2.5%と一番少ないですが、ビタミンが豊富で、栄養
食品、薬剤などに使われています。
そして、小麦粒全体を荒挽きにしたものを全粒粉といいます。表皮、胚乳、胚芽のすべて
が含まれる粉で別名グラハム粉とも呼ばれます。
しかし、全粒粉でパンを作ると、膨らみの悪パンになってしまうので、表皮、胚芽の部分は
強力粉の中に混ぜて使用します。(グラハムブレッド、胚芽ブレッドなど。)
【小麦粉の種類】
小麦粉はたんぱく質の含有量によって強力粉、中力粉、薄力粉の3種類に分けられます。
強力粉はたんぱく質含有量が13〜15%で最も多く、グルテンの量も多いので一番パン
作りに適しています。中力粉のたんぱく質含有量は8〜10%で、味、弾力ともにめん類他、
和菓子などにも使われています。薄力粉のたんぱく質含有量は、7〜9%と最も少なく、
パン作りには不向きです。ケーキ、クッキー、お好み焼きなどが適しています。
ちなみにスーパーキングのたんぱく質含有量は15%で小麦粉の中で最も多く、とても
よくふくらみます。