デザイナー市川学氏の試作として製作したものです。最初に見せていただいたデザイン画(下図)の曲線がとてもきれいだったので、私の判断でそのまま原寸図化してほとんど勢いで作りました。そのせいか、驚くほど生き生きしたスツールに仕上がりました。こういう線を描けるデザイナーをうらやましく思います。
ところで、他のデザイナーのモノをつくるとき、必ずその中で新しい発見があります。場合によっては、デザイナー本人が多分気付いてないだろうと思うようなことも我々は気付くことがあります。また、自分で作ることのできないデザイナーが図面の中で必死に一つのものを完成させようとしている姿を感じることもあります。そういうところが試作という仕事に魅力を感じさせるのかもしれません。 できれば、モノを作る技術を持ってる者として一生付き合いたい仕事です。 |
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