「白紙の家具」のテーマは、みずき工房のほとんどの家具に及んでいます。この紙座三角スツールは、その中でも一番代表格です。
普通は、商品としてつくられるもののデザインには「売るためのインパクト」があって当然なんでしょうが、みずき工房の場合、真っ先にそれを省こうとします。売るために必要なものほど日々の生活には不要だと考えるからです。
そのせいでしょうか、このスツール、店頭に並んでもほとんど目立ちません。ほとんどのお客様がその前を通りすぎていきます。たまに、座って休息されてます。でも、何かの間違いで買ってくださったお客様から、後日「これは『当り椅子』ね。」といっていただいたことがあります。ほかの家具もそうですが、使っていただいた後、やっと評価がついてくるといった感じです。みずき工房の家具は、ほとんど衝動買いされない家具で・・・困ってしまう・・・。さてさて、これを何とか逆転させる方法はないものでしょうか。実生活での本当の姿を「買うためのインパクト」として感じていただける時代が来ることを願ってやまない次第・・・
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