■ 出品 NO.03 4×6 抽斗チェスト

 このチェストのデザインは、工房を開設した当初のもので、一番最初に「白紙の家具」を強くイメージしたときのものです。引き出しの機能とその機能美さえ出せれば、後は何もいらないという気持ちで一気に作った記憶があります。あとは、使い手が仕上げてくれる・・・そう信じました。
 省けるところは、ほとんど省いています。大型箱物家具の部類に入りますが、基本的に小抽斗のチェストですので、全体の奥行きも31センチ程度におさえてあります。
 このチェストは、その後のみずき工房の「省きのデザイン」の基本になりました。もっとも、その当時、展示会などに出すと、「なんだ、タダの家具じゃないか!」と言われる元になった家具でもあります。そのうち、シンプル云々といわれるようになってきましたが、それもどうせ流行り言葉の一つでしょうから、みずき工房にはあまり関係のない評価でした。
 なお、このチェストの24杯の抽斗の意味については、当サイトのコラムページにある「 No.5 家族共有の家具」をご参照ください。


「4x6チェストの仕様」
サイズ 
W1400×D310×H800
材 料 
レッドオーク
塗 装 ウレタンクリアー
3x6 抽斗チェスト