EXHIBITION ON THE WEB #09 端材捨材のこころ
  ■ 出品 No.02 「 ヤー君 」

ヤー、いらっしゃい!
 当初は、簡単な人体模型を作るつもりで、柔らかいスプルス等の端材で作ったものですが、何回かやってるうちにこれの意外な面白さに気がつきました。
 端材を集めていろいろ組み合わせていると、ほとんど切りっぱなしの四角のままの状態でも十分に人としての表情が出せることに気がつきました。今では、全体のサイズを約五分の一にするために長さをつめたり、ボリュームをそいだりしていますが、できるだけ四角の形状は残しています。特に胴体と頭は何が何でも四角のままで、その微妙な傾きと方向の加減で表情を作っています。
 
 これを作り出したころは、ちょうど「観察する」ということを強く意識しだした頃と重なります。モノを作るということの基本は、「観察」にあると思ってるんですが、もともとこの方面の専門教育を受けたことのない自分にとっては、こういったヤー君の様な工作ゴッコがとても重要な教材になりました。



ヤー、久しぶり、こっちでお茶でもどお?
物陰の君・・・
ヤー! 元気?
ご夫婦でお出迎え?
・・・
zzz・・・
笑いすぎ・・・
オウッ!
ウト・・ウト・・

「 森喫茶 」

苔むした森の切り株の上にその喫茶店はある
小鳥の声と森の静寂、焙煎の残り香
人はそこでささやかに語り、本を読む
そう、そこは哲人のお茶場
喫茶サムの入口脇にあります
http://www.iguchiyasunori.jp/yatsugatakesanroku_kara/Omise_Syoukai/samu.html