それはいいとして、最近「電車内でのマナー」がとりあげられることが多いですよね。「車内では携帯電話の電源を切る」というのはすでに定説になったようですが、現実にはなかなか守られていない状況です。新しいマナーを定着させるのはなかなか大変なんだなあと他人事のように考えているのですが、「みんなが気持ちよく過ごせる車内を目指して」というものからはちょっと離れて、私なりに車内マナーについて考えてみました。
よく遠足に行く小学生の団体が朝の電車に乗り込んで来て、ものすごくうるさいときがありますが、毎日あんな状態になるのでしょうか?
それは大袈裟だとしても、けっこう謎なのは、車内でぺちゃくちゃ喋っている二人連れのことは気にならないのに、一人で携帯電話で話しているとなんで「迷惑」になるんでしょうか。
たしかに、相手の声が聞えないだけにそれを想像してい神経を集中させてしまうということはありますが、あっちもこっちも携帯で話していたら逆に気にならなくなるのではないかとも思います。
携帯電話が迷惑なのは「話し声」だけではなくて、いきなり鳴り出すのもよくないのでしょうけれど、最近は着メロが定着していますので、誰かが鳴らすと周辺の人達がとたんに落ち着かなくなるということもないと思うのです。あとは、どうしても電車内は騒音がありますから、話している人が周りのことを忘れて大声で話してしまうということもあるでしょう。でも、だったら「大声で話すのは迷惑」といえばいいわけで、隣の人と話すくらいの声だったらそれほどめくじらたてるほどのものでもないような気がするのです。
要するに言いたいのは、確かに車内での携帯電話を不快に思う人は多いと思うけど、1年くらい我慢してそれが普通になってしまえば、みな結構慣れてしまうくらいの迷惑なんじゃないかなあと考えていまうのです。しかし、そうはいっても実際にやったらどの程度の「迷惑」になるのか、実験してみてほしいなあと思うのです。
私は携帯電話持っていないのですが、そのわりには随分寛大な意見だと自分でも意外に思いますが、ときどき電車の中で携帯が鳴ってしまいびくびく話している人を見ると「出なけりゃいいじゃん」と思うのと同時に「電話で話すという行為自体は普通なのにたまたま場所が悪かったばかりに気の毒だなあ」とも思ってしまうのです。
もっとも映画館や劇場で鳴らすのは言語道断です。でも、電車の中というもともと「水を打ったような静けさ」とは程遠いところで、なんでこんなに躍起になっているのか、わかるようなわからないような。
そういうわけで、車内電話が本当に迷惑なのかどうかはよくわかりませんが、実際に迷惑だと思っている人が大勢いるということについては否定しません。
でも、「車内携帯電話禁止」が謳われるようになって、それでも鳴らす人や話す人が全然減っていないというか、マナーの普及と携帯の普及の速度の違いを目の当たりにして、時々思うのは、
「なんで、携帯電話OK車両を作らないんだろう」
ということです。電話したい人だけで固まれば問題ないじゃないですか。喫煙席みたいに。
本当はそんなもんよりも、韓国やインドには存在する「女性専用車」を作ってほしいのですが、どうも男性も「周りがオジサンばかりなんて男だって嫌だ!」と叫ばれているようで、そのせいかどうだか実施される予定もないようですが、たしかに性別で分けてしまうのは不公平感もあるかと思います。(過去に痴漢に間違われて散々な目に遭った男性以外には賛同が得られないでしょう)
でも、携帯電話だったらそういう問題もないわけで、スイッチを切って静かな車両に乗ることもできるわけだし、車内で話したい人や、もしかしたらかかってくるかもしれないという人だけ乗ればいいわけです。もちろん朝夕の満員電車では無理かもしれませんが、昼間の学生がビジネスマンが利用する時間帯だったらけっこう喜ばれると思います。それにうっかり鳴ってしまった人も、そわそわしないで、空いている車内を歩いて移動して「携帯車両」を探せばいいんだし・・・
建設的な提案だと思うのですが、どうなんでしょう?なんでどこもやってくれないのかなあ。
いきなり結論ですが、あれは「みっともない」です。品のいい女性がやるものではありません。でも、それよりも「そんな当然のマナーも知らない下層階級と同じ電車に乗らなくてはいけない我が身」を悲しみましょう。できることなら、そんな品性のない人間が多く存在する「電車」なんかには乗らないようにしましょう。そして、「クラースの国おフランス」に行ったら、地下鉄では1等車両に乗りましょう。
仕方なく電車に乗って、そういう下品な庶民に自分の娘と一緒に遭遇したら、自分の娘がそんなことしない立派な淑女になるように厳しく教育しましょう。
車内でフルメイクしている女性はその行為を誇りに思いましょう。スッピンを人に見せられないなんてブスの言うことです。あなたはその化粧途中の顔をさらしてもいいと自ら判断できた選ばれた人間です。叶姉妹なんて絶対に人前では化粧を直しませんよ、きっと。化粧が崩れる前に直しておかないと生存の危機だからです。
そして、電車で化粧することで得られる貴重な時間を存分に有効に使いましょう。それこそ「品性よりも実利」を重んじる労働者階級としての正しい行為です。そして揺れる車内で見事にアイラインを引くその技の神髄を見せびらかしましょう。たまには口紅を鼻の穴に突っ込んで、周囲の人に楽しい話題を提供する気配りも忘れずに!
車内マナーについて語るつもりが、結局みんなが快適な空間にするのは難しいから住み分けしようよ、という前向きなんだか後ろ向きなんだかわからない提案になってしまいました。
結局のところ私はここ1年ばかり下り電車通勤で楽させていただいてますので、あまり真剣にはなれないのかも・・・