前置きはこれくらいにして、ゴキブリや蜘蛛は大丈夫な自分は女性としてはかなり許容範囲が広いと思います。女性の大半は、虫全般は苦手だし、爬虫類や両生類も怖がる人は多いのではないでしょうか。最近は妙なペットブームでカメレオンとかトカゲなどを飼う女性もいるようですが、圧倒的に少数派だと思います。特にヘビなんか触わったことのある方はほとんどいないはずです。私が幼少のころは、青大将なんかに遭遇するとしっぽをつかんで振り回すような男の子がいましたし、田舎育ちの方々はそういう武勇伝をお持ちのことだと思いますが、そういう時は女の子は「キャー!!!やめてー!こっち来ないで!」と逃げ出したのではないでしょうか?まあ、そこで、一緒になってヘビを振り回していた女の子もいたでしょうけど、大人になって同じことをやれといわれても、もうヘビなんかには触わりたくないという方が多数派だと思います。
さて、一般女性の足をすくませるはずのヘビですが、そのわりに皆さん「ヘビ皮」はへっちゃらなのは何故なんでしょう?
流行もあるので、いつも出回っているわけではありませんが、女性の身の回りの品々を注意深く観察してみると、ヘビ皮のベルト、ヘビ皮をあしらった靴、ヘビ皮がポイントになっているカバン等々、いたるところに潜んでいます。私はあの「ヘビのウロコ」がとても苦手なので、そういうものを身につけた人が側にいるだけでジンマシン出そうになるのですが、御本人は平気なんでしょうか。
牛に触わるのは平気なので、牛皮は怖くもなんともないし、ワニは機会があれば触わってみたいのでワニ皮も平気ですが、ヘビ触われって言ったら多分私は泣いて許しを請うでしょうし、多くの女性もそうだと思うんですが、その割にヘビ皮が氾濫しているのはなんででしょう?
タイに行ったとき、遺跡の前にニシキヘビを首に巻いて写真をとる商売やっている方々がいて、私は逃げ回っていましたが、けっこう日本人女性でも楽しそうにヘビ巻いて写真撮っている方々を目撃しましたので、私が思っているより皆様ヘビは嫌いではないのかもしれません。
話は飛びますが、みんな「毛ガニ」って好きですよね。北海道に旅行した人は必ずお土産としてクール便で送ってくれたりしますが、あの毛ガニってかなりグロテスクな生き物ですよね。クモ好きの私としては「タランチェラの物凄いデカイやつ」としか見えません。発砲スチロールの中に詰められた毛ガニを見てもあまり実感はないかもしれませんが、あれが部屋の中を突然横切ったりしたら、多分絶叫してしまうと思います。
でも、平然と食卓に乗って、みんなでいそいそと手足をもいで、殻を外してカニミソつついたりしてますよねえ。直径5センチくらいのクモを皿の上に載せて「足をもいでください」って言ったら、かなりの嫌がらせですが、まあ食べられるということで、外見の恐ろしさは無視できるということの不思議さをカニを食べるたびに考えてしまうのですが、もちろんそんなことを食している最中に言ったら総スカン食うのは承知していますのでこういうところでぼやいているわけです。
そういえば、最近謎の輸入魚が魚屋に並び、ニュース番組なんかで「あの馴染みのない切り身の正体はこれだ」と、魚の姿を写して、街行く主婦に見せたところ
「こんな怖い姿の魚を切り身にして和名をつけて売っていて、知らないうちに食べてしまっているなんて・・・」
などという、コメントをしておりましたが、水族館で見る「タラバガニ」なんて、地球上の生き物とは思えないほどグロテスクなわけで、それを承知して食べているわけだから、気持ちは分かるけどなんか釈然としないなあ。
こんな謎に満ちた人間社会ですが、とりあえず、ヘビ女の皆様、私には近寄らないでください。お願いします。