女友達がかましてくれた、下ネタ系の大ボケをご紹介しましょう。
でも、本人達はかなり真剣でした。なので、ここでこんなこと書いているのがバレたら、絶交されそうですが、名前はわからないようにしていますので怒らないでね。
河よりも長くゆるやかに
友人A嬢の部屋での飲み会。男性二人に女性は私とAだった。
なんの話でそうなったのか忘れたが、Aが突然「前にヨーロッパ行ったときに買ったんだけど・・・」
と、その写真集を取り出した。
無修正の男性ヌード写真集だった。「ひええ、こんなのほんとは税関で没収じゃないの?」
「でも、そう思って、ためしにどうなるのか買ってみたんだけど、結局カバンなんか税関では開けなくて、持って帰ってきちゃった」それは多分、女性よりも、そういう趣味の男性向けなのではないかという本で、北欧系の美青年が素っ裸で写っているというかなり「アポロン神」な写真集だった。
女性としては、まじまじと見るのがためらわれる類であるが、男性二人はけっこう食い入るように見ていて、「やっぱ、外人はデカイね」
「それに、みんなちゃんとムケてるよね」と感心していた。
A 「え?なんか普通と違うの?」
Aは当時20代前半。とても可愛い女の子であったし、サバサバした快活な子であったので、当然、男性経験(笑)もそれなりにあるであろうと私を含めた他の3人は思っていた。
男1 「またまた〜とぼけちゃって〜わかってるくせに」
A 「え?なにが?なにが?」
男二人と私が顔を見合わせる。一応、そのとき私がアイコンタクトで出したメッセージは「あたしは説明すんの嫌よ。あんたらがやってね」
A 「え?なんか知らないといけないこと?」
男1 「う〜ん、ほんとにわかってないみたいだな」
A 「うん、わかんない」
男1 「う〜ん、じゃあ解説するけど・・・・なんか書くものある?」そして、男二人がかりで、絵を描いて説明した。
男1 「だから、普通の日本人はこうなってる場合が多いのよ。」
男2 「でも、西洋人はこうなってるんだよなあ。割礼とかのせいかなあ・・・」A 「はあ・・・なるほど・・・・」
私は、それを遠巻きに眺めながら、「なんかこういうシーンってあったなあ。そうだ、吉田秋生の漫画『河よりも長くゆるやかに』で主人公トシちゃんの彼女とその女友達が喫茶店でそういう話になって、女友達が紙ナプキンに絵を描いて説明して、その後片付けに来たウェイターがびっくりしたんだ」と、ぼんやり考えていた。
白鳥麗子でございます
よくうちに泊まりにくる女友達Bに、そのころ彼氏ができた。
でも、彼氏もBも親と一緒に住んでいるので、帰りが遅くなると、よく彼氏に送られてうちに泊まりに来ていた。
彼氏が帰ってから、二人きりになり、たわいもない話をしていたときに突然、B 「ねえ、こんなことミヤノさんに聞くのもなんだけど、他に聞く人もいなくてさあ」
なんか嫌な予感がしたが、「なに?私でわかることだったら・・・・」と答えたら、
B 「あのさあ・・・・クリ○リスってどこにあるの?」
・・・・・・・え?
B 「なんか本で見たんだけど、絵だと三角になってて、でもどれがそれだかわかんない」
・・・・・・・他の人に聞いてほしかったかなあ・・・・・・
私 「う〜ん、それは・・・・自分で鏡に写して確かめてみれば?ハハハ」
投げやりな回答のつもりだったが、
B 「うん、そうしてみたんだけど、どれがどれだかよくわからなくて・・・・もしかしたら、私にはクリ○リスが無いのかもしれない・・・」
・・・・・・そういうのは、私じゃなくて、彼氏に聞いてくれればいいのに・・・・・
でも、私のうちには、以前知合ったフェニミスト系の女性がくれた「女性のからだ」という本が放置してあったので、それを探して該当の箇所を開いてみた。私 「たしかに絵だと、三角っぽく描かれているけど、こういう図って省略しているからさあ。別にこんなふうに尖がっているわけでもないと思うよ」
B 「ふ〜ん、そうなんだあ」と、Bは真剣にその「女性器」の図を見ている。
いっそのこと、この私がBのバンツを降ろして、「ここなの、ここ!」と指差して教えてあげればいいのだろうが、さすがにそこまでやる気は起きない。私 「わかった?だいたいその辺だと思ってればいいのではないかと・・・・」
歯切れ悪し。
漫画「白鳥麗子でございます」では、哲也君と初体験したい麗子が自分の「モノ」のを鏡で見てみて、その醜さに衝撃を受け「こんなもん見せられない!」と嘆くエピソードがあったが、あれは漫画の世界ではなくて、現実なんだと思った。
しかし、想像及び妄想たくましい私の妄想は
B 「私のクリ○リスってどれなのかなあ?わかる?」
彼氏 「えっとお・・・・どれなんだろう・・・・」それはそれで楽しそうだから、そういう楽しみを奪ってはいけないと自分に言い聞かせ、詳しく説明してあげない私であった。
だいたい、自分が絶対正しいという自信もないので、ちゃんと説明できないというのも事実。どっちにしろ、「なんでそれを私にきく〜」と怒ってもよかったんだけど。
真夜中の30代前半と20代後半の女性二人はたまにそんな話にもなるのであった。
表紙に戻る 目録に戻る