可燃物な日々

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5月31日(水)

●映画「岸辺露伴ルーブルに行く」2回目

 先週の金曜日公開だったんだけど、土曜日に「舞台挨拶中継付き」が2回あったが、ほぼ満席状態だったので混雑を避けてレイトショーで見た。
 そういや、舞台挨拶中継付きってすっかり定着したね。
 いつから始まったんだろう?以前は、1日かけて複数の映画館回っていたりしたんだけど。
 今、主流なのは、土曜日の昼の上映後と、次の回の上映前に舞台挨拶中継が入る形で、それだと出演者は移動しなくていいし、拘束時間も短いからスケジュール組みやすいし、警備などの経費も抑えられるので、しばらくこの形式が続くだろう。

 さて、映画ですが、そもそも私はジョジョをちゃんと読んだことが無いから、雰囲気は知っていても、どういう話か全く知らなかったが、NHKが高橋一生で「岸辺露伴は動かない」をドラマにしたので当然見ていたのですが、最初は「え?こういう感じなの?」って戸惑った。
 一番戸惑ったのは原作ファンが「最高!」ってベタ誉めだったことで、最初は高橋一生の露伴のビジュアルが派手すぎて「これでいいんだ・・・」って思っていたんだけど、ドラマもシーズン3までやりましたし、途中で高橋一生と飯豊まりえの熱愛報道がありましたが、その時も真っ先に「岸辺露伴の続編は?」って心配したくらいで、その後すぐにシーズン3の発表があり、さらに映画化も発表されたので、「熱愛かどうか知らんが、映画が公開されるまで破局報道とかされないでほしい、というか、まだ映像化されてない原作もあるみたいだから、それまで仲良くしておくれ」と思ってました。

 というわけで、かなり期待して見てみたんだけど、けっこうテンポがゆっくりというか、良く言えばじっくり丁寧なので「なかなか、ルーブルに行かないなあ」と思っていた。
 そんで、やっぱルーブルに行くと、いきなりフランス映画っぽくなり、ちょっとシャキっとしたところで安藤政信が出てきたので「え?聞いてねー」と思った。別に隠していたわけじゃなくて、予告編では目立ってなかっただけです。

 そんで、「事件」が解決して、日本に戻ってきたと思ったら、まさかの時代劇パートに突入し(ここ、最大のネタバレ案件)、月代のタカハシが出てきて、うわあああああああっ、ってなっていたら、悲劇になって、「ま、政次ぅぅぅぅぅぅ!」になってました。

 というわけで、ルーブルに行く岸辺露伴を見るつもりだったのに、「何かに取り憑かれた政次(処刑シーンはなかったが、あれは絶対に処刑されてるでしょ)」を見てしまい、ちょっと気が動転してしまった初回鑑賞でした。

 「あー面白かった」っていうシンプルなエンタメ作品ではなかったし、だから「ルーブル」だと思って見ていたのに、日本パートの方が圧倒的に長かったので、正直「これ、どうなんだろう?」って思った。

 案の定、「青年期パートが長すぎ」とか「ルーブル地下倉庫での最大の山場が迫力不足」とか「ドラマ版の方が面白かった」とか、ボヤキも上がっていたけど、ボヤいてる人も「駄作」とは言っていなくて、うん、その「駄作と言うつもりは無いが、もっと面白くできのでは?」って気持ち、よーくわかる。

 それに、けっこう重い話なので、疲れるのよね。

 あと、タカハシの次くらいに出番が多いのが蜘蛛だったので、「蜘蛛注意報」が流れてました。


 で、話の落ちがわかってから、じっくりとまた大画面で見たかったので日にちを開けずにまた見たんですが、タカハシ信者としては、これだけタカハシがずっと出ている映画って初めてなのでは?
 これまでも主演映画はあったけど、恋愛モノでダブル主演だったりしたので、メジャー作品で単独主演は初めてなのだ。

 なので、画面がずっとタカハシ中心に回ってることに改めて感激した。
 そして、初回見終わった後「あれ?鼻の傷って?」と、そこに全然気がつかなかったことに気がついたのだが、2回目見て「うわー、全部消してるよ」と驚いた。
 雑誌のグラビアではレタッチされてしまうのだが、映像で全部消すの大変だと思うのだが、そういう技術も進歩したのかね?

 信者としてはあの傷を含めて好きなので、ちょっと複雑な心境だが、漫画の実写化であるので、露伴先生というキャラに余計な設定を加えない必要があるので、まあ、しょーがないでしょう。
 そして、なんと言ってもタカハシの目の形の美しさは、それだけでも映画代払う価値があった。

 渡辺一貴監督はさすがによくわかってらして、私がこよなく愛するあのカマボコ形とアーモンド形の目をこれでもかこれでもかと投入してくるので最高でした。
 あと初回でも感激したんだけど、衣装がとにかく素晴らしい。
 ドラマ版も素晴らしかったけど、映画向けに衣装や髪型は大画面用にかなり力入れていると思った。

 あと青年期の長尾謙杜が可愛すぎという意見もあったが、長尾くんは漫画みたいな顔立ちだし、原作の露伴先生のビジュアルに近いのでは?と思った。

 なんかのインタビューで、監督が長尾くんには「高橋一生の露伴を意識しなくていい」と言ったらしいが、なるほど、タカハシの方が後半で長尾くんに寄せていたので「そーゆー演出プランでしたか」と納得した。

 2回目見てから、原作漫画読んでみたのだが、けっこう付け足されてるんですね。
 この原作なら、1時間のドラマ版みたいなテイストでやることも可能だったが、「ルーブルでロケして、映画版」ってなると、話膨らませないといけないから、「美術窃盗団」のエピソード加えてるの凄いよなあ、さすが小林靖子。

 ところで、この映画のルーブルのシーンで出てきた「モナリザ」の展示スペースが私の記憶と違っていたので、調べてみたら、私が見た頃からリニューアルされて、今はああなっているようです。
 ガラスケースも進歩していて、撮影しても反射しないようになってるらしい。

 さて、興行収入は公開した金曜から日曜までで、3億円行ったのでなかなかの好スタートだけど、ジョジョとタカハシと長尾くんファンしか見ないだろうから、10億行けば御の字なのかなあ。

 それでも、タカハシ信者的には岡田准一主演の「最後まで行く」より数字がいいので、ちょっと灌漑深いです。(岡田准一と高橋一生は高校のクラスメート。堀越)


5月26日(金)

●だから、そこを褒められても全然嬉しくないというか、逆に辛くなるからやめて、という話

 この話もよく書いているが、一般的には「褒めて伸ばす」みたいに、他人を褒めることは「善」らしいのだが、私の場合、褒められても全然嬉しくないどころが「馬鹿にされてる?」と思うことの方が多くて、「やっぱ、私ってちょっと偏屈なのかなあ」と反省してしまう。

 あ、なんか嫌なこと思い出した。
 中学校の時だったか、高校の時だか忘れたが、私が迂闊に女子トークに巻き込まれていたのは中学までだったので、中学校の時だったと思う。

 ある女子が「遠回しだけど確実に効くイジメ・テク」を提唱したのだ。
 女子はよく「Aちゃんって可愛いよね」とか言う。
 それを受けたAちゃんは「えー、Bちゃんだって可愛いよ」と言う。

 そして、流れで「Cちゃんだって可愛いよ」になるし、Cちゃんが「えええ?Aちゃんの方が可愛いし」て、ABCの三人で「かわいい」リレーしてても、絶対にそこにいる四人目のDちゃんを「かわいい」指名しないと、Dちゃんは相当なダメージを受ける、という理論だった。
 それを言っていた子は、誰かをイジメるつもりもなく、ただ「お互い褒め合ってるように見えてもイジメてるって状況作れるよ」と提案した、かなり頭のいい子だったのだと思う。

 なので女性の雑談は褒めること、そして「わかるぅ」とか「そうですよね?」とか「すっごーい」とか「共感」が基本なので、私はどうもそれが苦手らしい。
 男性上司が「最近、あのドラマにハマってて」と雑談してたら「えー、私はあまり面白いと思わないんだけどな」とか言ってしまうので、他の人が凍っているのがわかるのだ。

 人の好みなんて、それぞれ違うし、例えばラーメン人気店の蒙古タンメンだって、好きな人は大好きだろうけど、「辛すぎる」「重すぎる」という人も多いだろう。

 なんかまた話が逸れたが、少し前の土曜日、久々に出勤する人が少なかったので、フロアに掃除機かけていたら、出勤予定じゃなかった同僚が現れて「え?休みじゃなかったの?」って驚いたのだが、せっかく掃除機かけはじめたのでそのまま続行した。

 そしたらその同僚に「ミヤノさんの部屋ってきっと綺麗なんでしょうね」って言われて、「嫌味か?」って、また思ってしまった。
 仕事している人がいる横でブーブー掃除機かけるなんて、よほど掃除が好きなんですね、って言う意味なんじゃないかと。

 それも半分当たってると思うが、彼女は掃除機かけてくれてる私に申し訳なくて、こんな雑用引き受けてくれてる人を褒めようとしてくれたのだと思う。「掃除好きなんですね。羨ましい」って感じで。

 しかし、実際は数ヶ月ぶりにフロアに掃除機かけたので、フィルターがすぐ詰まってしまい、私は彼女に言い訳として「超久々に掃除機かけるから、目詰まりしまくって」と言ったのだが、その意味わかってる?

 私がもし、本当に綺麗好きだったら、こんな状態になるまで放置しない。
 最低でも週に一回は掃除機かけるし、なんなら当番制にするとか、ちゃんと業者入れるとかする。

 ほんとは、ゴールデンウィークに掃除したかったのに、けっこうみんな出社してきたから、その時も「床にゴミが目立つな」と思っていたけど我慢していたのよ。

 つーか、私の「我慢」のレベルは相当低くて、自宅で1ヶ月くらい掃除機かけてなくても全然平気なんだが、この私の我慢を超えてるオフィスって、かなりの汚部屋だと思うんだけど、それで平気でいられる方が不思議だ。


5月25日(木)

 渋谷のシネクイントのレイトショーでの「美しい彼 エターナル」の最終日だったので、オーディオ・コメンタリーのおかわりしてきました。

 美しい彼映画版をこんだけリピートしたのは、上映時間が100分ちょいなので見やすく、内容も基本がラブコメだけど、清居拉致事件で平良がドドーンとなるメリハリが楽しくて、さらに何度見ても味がある和田聰宏演じる野口さんが最高なのである。

 せっかくシネクイントで上映してくれたのに、あまり客席が埋まらなかったのは、本家のTOHOシネマズが、けっこう上映を継続していたからなので申し訳なかったが、客席に余裕があったので、周囲を気にすることなく、大音量でコメンタリー聞けましたが、二人とも盛大に脱線しつつも、けっこう的確に「観客が欲しい裏情報」を喋ってくれていて、2回目だけど楽しかった。

 コメンタリー版初めての人もいたようで終映後に「なにこれ、ずっと笑ってたんだけど?」って言ってる人がいて、「わかる。私も最初聞いた時は、ずっと笑いっぱなしだった」と思ったし、あと、男性二人組もいて、それがカップルなのかはわかりませんが、こういう映画を男性二人で映画館に見にこられるのって、なんかいいな、って思いました。


5月24日(水)

 会社で実施している集団健診に、かなり前から「腫瘍マーカー」という全額自己負担のオプションがついている。
 そのオプションがついた時に「え?そんなんでガンの検査できるの?」と調べたら、本来はガンを治療した人の再発を見守るための検査項目の一つであり、その検査でガンがあるかどうかを測るものではないらしかった。

 ただ例外として「前立腺がん」には有効らしいが、そのオプションが導入された時、申し込んだのは女性がほとんどだった。

 そんな、検査をオプションとして売り込んでくる健診会社もどーかと思ったが、ちょっと調べれば、ほとんど意味の無い検査を申し込む人もちょっと情弱すぎるんじゃないかと思ったのだが、その話をうちの会社の健診担当者と雑談中にしたら、「でも、数値が出るのなら、やらないより、やったほうがいいのでは?」という意見だった。

 うーん、でもガン患者でも数値出ない人もいるみたいだし、数値出たからってガンになってるとは限らないらしいので、自腹とはいえ、何種類が受けると数千円になるので、「お守り」としてはちょっと高いと思う。

 だが、その担当者は「それで安心するなら(数値が正常なら)、それでいいじゃん」と言うけど、私にはなんか怪しい宗教の「この壺を買え」みたいに思えるんだけどなあ。

 ちなみに、その担当者はかつて友人が新興宗教にハマって散々嫌な思いをしたので、新興宗教は大嫌いなのだが、「厄年原理主義者」で、厄払いをしないと悪いことが起こると本気で信じているので、何度かその矛盾というか「あっちはインチキだけど、厄払いは正しいと思えるのはなぜ?」って興味本位で聞いてみたが、「日本の自然信仰が好きなので、そういう文化を含めて尊重したい」とか言われて、「あ、これ以上、突っ込んじゃいけない感じだ」と諦めた。

 新興宗教やカルトを憎む人の方が、「神社のお祓い」は盲信してるの、なんでなんだろう?

 会社で悪いことが続くと「お祓いでもするか」っていうのは冗談だとばかり思っていたが、数年前、上司が本気でお祓いに行った時は「え?本気なの?」と驚いたなあ。

 いや、それをバカにするつもりは無いんですが、新興宗教はインチキで、伝統的宗教は正しいから大丈夫、みたいな感じに違和感を覚えるわけです。

 健康診断の話に戻ります。

 その健診担当者が自分で受けた成人病予防健診で、リウマチの項目で引っかかったらしい。

 え?そんなのあるの?って調べたら、RFっていうリウマチ検査があるらしい。

 ただ、それも「リウマチ症状のある人にする検査」であり、その数値が高くても、リウマチだと診断できるわけでもなく、ざっと調べても多くの専門医が「症状がなければ気にすることない」し、「健康診断でやる必要のない検査では?」ってあたりは、腫瘍マーカーに似ている。

 だから健診結果でも「要再検査」ではなく、文言はちゃんと見せてもらってないが「リウマチ反応があります」って感じで、白黒はつけてないので、その結果を受け取った本人も「リウマチ?」って驚いて、「どうすればいいの?」って戸惑っているらしい。

 そして、私が「ネットで調べると、症状がなければあまり気にしなくていいらしい」と言ったら、「でも、後になって、あの時なんで、すぐ病院に行かなかったのかって後悔するくらいなら、ちゃんと受診したい」

 ああ、こうしてまた日本の医療費が無駄に使われるのであった。

 つーか、そういう再検査は保険使わないでやってもらいたい。

 そーいや、何年か前に、やはり集団健診の会社が「アレルギー検査」のオプション売り込んできて、それも全額自腹だったから、けっこう高かったのよ。1万5千円くらいだったかな?忘れたけど。

 それも、私は「アレルギーの自覚あるんなら、そう申し出て検査受ければ、保険適用されるのでは?」と思ったけど、その健診の「汎用アレルギー検査」もけっこう人気で、私は「自覚がないのになんで検査するんだ?」と不思議だったが、他の人の意見の多くが「もしかして、なんかのアレルギーがあるのなら、それを知っておいたほうがいい」だった。

 いや、アレルギー検査ってけっこう微妙で、アレルギー反応があっても、何のアレルギーかなかなかわからなかったりするんだけど、実際、金属アレルギーを疑われた知人は、身につけていたアクセサリーや歯の詰め物を削ってパッチテストしたけど「どれも反応しなかった」らしい。
 ある時期に毎年咳き込んでいた同僚も「アレルギーかも?」と病院で検査したが、アレルギーの数値が出たのが「蛾」だけだったので、「蛾???」と戸惑っていた。

 アレルギーも検査の数値だけで判断するものでも無いらしく、人間の体はなかなか複雑で診断が難しいみたいだけど、なんか、健康診断を車検みたいに思ってる人がけっこう多いみたいなんですよね。まあ「人間ドック」って言うからね。


5月22日(月)

 ジャニーズに疎いというか、私は歌番組やバラエティ番組をほとんど見ないので、ドラマに出てないとジャニーズの子を認識できないから、朝ドラ・オタクとして「永瀬廉がキンプリ、松村北斗がストーンズ、目黒連がスノーマン」と必死に学習しているのです。

 そんな中、キンプリの5人中3人がジャニーズ脱退って、けっこう大事件だという認識はありましたが、ドラマで活躍している永瀬廉と高橋海人は残るようなので、私にはあまり影響のない話だった。

 しかし、キンプリのラスト・ライブがNHKの歌番組で、そこで歌われた彼らのデビュー曲「シンデレラガール」に、キンプリ推しではない人たちが「まさかのキラキラしたデビュー曲がこの殺傷力」とSNSで呟いていたので、暇だったからNHKプラスで覗いてみました。

 大号泣した。

 ♪魔法が解ける日が来たって、ボクは君を守り続ける♪

 とか、歌詞がいちいち刺さる。つーか、12時で魔法が解けてしまうの、キンプリの方になっちゃったんだ・・・「♪君はシンデラガール」の歌詞を「君らはキングアンドプリンス」に置き換えたら、もう、今のファン(ティアラ)の心境そのものだ。

 しかも、次のバラード調の歌の出だしでセンターの子が決壊。

 もう、無理。高橋海人もボロ泣きだし、最後の方で岸くんまで詰まってしまい、ほんと無理だった。

 はー、久々にテレビでこんなに泣いた。

 って、あれ?キンプリのセンターって誰だったっけ?
 神宮寺なんちゃら、高橋海人、永瀬廉、岸優太と、あれ?

 マジでググりました。きゃはは?そっか、平野紫耀だった!髪の毛長くなってたし、動画があまりクリアじゃなかったので気がつかなかったよ、すまん。

 私はずっと平野紫耀の良さがイマイチわからなかったので、出演作もほとんど見てなかったんだよなあ。
 そんな私が、声が詰まって全然歌えない平野紫耀を見て、こんなにもらい泣きしたんだから、これ見ていたファンの人はしばらく立ち直れないんじゃまいか?

 ところで、今回は神宮寺と平野だけが退社して、岸くんは公開される映画があるので9月に退所予定らしいが、「コメの収穫に間に合わないのでは?」という声が上がったので「なんでコメ?」と思っていたら、そっか鉄腕DASHに出てるんだよね。

 へー、それ面白いなあ。岸くんがコメの収穫前に退社しても、しれっと鉄腕DASHに出ていたら「ジャニーズも変わったなあ」というイメージをお茶の間に強烈にアピールできるだろうから、私がジャニーズ事務所の人間だったら、そっちを推すけどなあ。


5月21日(日)

●映画「宇宙人のあいつ」

 中村倫也主演映画は、ハズレの方が圧倒的に多いで、心のハードルを低くしまくって見てみましたが・・・・えーと、これって誰向けの映画なんですか?

 この言葉はズルいけど「シュール」としか言いようがなかった。

 巨大うなぎが喋り出した時は、本気で困ったし、日曜日だったから客席もそれなりに埋まっていたけど、客の多くがこのシュールなノリについていけず、退屈していたように感じた。

 中村倫也、伊藤沙莉、柄本時生にバナナマン日村を加えた家族愛の描写はすごく見応えがあったし、柄本時生の因縁の幼馴染で出てきた細田善彦も、細田善彦好きとしては大変満足する細田善彦だったし、日村の親友役の山中聡もすっごい良かったんですよ。

 ただ、なんかNHKの「LIFE」みたいなコントを繋げて映画にしたみたいな・・・そう言えば、『LIFE」も宇宙人ネタあったっけ。

 そして、コントみたいなのに、あまり笑えないのも辛かった。

 でも、つまらなかったわけではなくて、低予算映画だから主なシーンは四人で囲む食卓なんだけど、それだけでも十分見応えあったんですよ。
 納豆が毎回同じ順番で回されている、あの朝食のシーンだけで。

 それにしても、最初に戻るけど「どういう企画なんだ?」と思って、帰ってから舞台挨拶の記事とか調べたら、「飯塚監督と一緒になんかやりたいよねって」とか言っていて、どうやら内輪ノリで作ったみたいだが、中村倫也主演作で、しかも結婚発表した直後だったから、公開館が増えたってことなんですかねえ?
 それこそ、「あさイチ」が中村倫也を金曜日のゲストに呼んだくらいですから。
 そういう宣伝効果もあって、わりと客入っていたんだけど、かなり緩くシュールな娯楽作品だったので、みなさん満足してくれたんだろうか?

 というわけで、また「中村倫也主演映画はハズレが多いから要注意である」と兜の緒を締めたのであるが、これだけ売れっ子になったのに、映画ではなんかバリっとしないのって、そういうところが逆に中村倫也の魅力なのかもしれないなあ、って思った。


 話は違うが、この映画を見る前に隣のシアターから客が出てきたのだが、小学生の子供連れが多かったので「マリオかな?」と思ったら、なんと「TOKYO MER」だった。
 今のところ、今年の実写映画1位で30億超えてるんだけど、なるほど、小学生が見にくるんだ。そりゃ、強いよ。

 そして映画館のロビーを見ていると、マリオは幼稚園児が目立つというか「8歳、5歳、3歳の三人きょうだいを連れた若い夫婦」みたいなのもいて、こういう家族全員で見るような映画はやっぱ強いよなあ、と改めて思った。

 私だって「E.T.」は家族全員で見に行ったもんなあ。スターウォーズは父が私と弟を連れて行ったと思う。父は母みたいに要領が良くなかったので、テアトル東京の一番前の席になってしまい、けっこう首がシンドかったのも今となっては懐かしい思い出だ。

 映画館に子供がいっぱいいると、「あ、この文化はまだしばらく存続するな」と確信できるので、みんなジャンジャンバリバリとポップコーンを頬張って、興行収入に貢献してほしい。


5月20日(土)

●映画「美しい彼 エターナル」何回目?

 たぶん、本編3回見て、最後にコメンタリー版で見たから、5回目なのかな?
 TOHO系でもまだちょこっとだけ上映しているが、渋谷シネクイントが上映を始めたので清き一票を入れに行きました。
 午後3時の回は半分以上埋まっていたけど、夜8時半の回は2割くらいの入りだったので、申し訳なかった。みんな、新宿TOHOを満席にするなら、こっちにも寄って!

 ただ、空いていたので入りやすかったのか、何人か男一人客がいたので良かった。

 これだけ空いていると、またコメンタリー版で見たいかも。イヤホンの音量気にしなくて良さそうだし。

 すでに興行収入は5億円近いみたいだし、どーせ円盤の売り上げも見込んでいるだろうし、海外向けの動画配信でもそこそこ稼ぐだろうから、そんなに貢がなくてもいいんだけど、ファンとしては「ひらきよが生きているこの世界」が終わってほしくないから、ずっと永遠にロングランしてほしいので、これだけ粘っているのであります。

 そして、久しぶりに見ると、やっぱ坪田文の脚本が上手いなあ、と思った。
 原作小説をかなり改変しているんだけど、ポイントはきちんと押さえてるので、映像作品ならではの世界観が構築されていて、何度見ても楽しいのである。

 「わたしの幸せな結婚」を見た時、「これ、目黒連ファンなら10回見るだろう」と思ったけど、「美しい彼」もファンにとってはそういう映画である。


5月19日(金)

 猿之助の事件?には、さすがにびっくりしたが、一番驚いたのが明治座での座長公演の最中だったということだ。
 まだ事件の詳細はわからないし、特に知りたくも無いが、心中を図ったのなら、「公演中に?」と思うが、あー、そーいや、三浦春馬も・・・・うっ(心の傷が・・・)

 しかし、さすがわ歌舞伎界。バックアップ体制は普通にちゃんとしているので、代役を立てて公演中止にしなかったが、最近は一般演劇でも、素早く代役が立つので、コロナ下で代役の重要性というか出現率?が上がっているのかもしれない。

 それにしても、歌舞伎ファンの皆様の動揺は大きくて、そりゃ猿之助はテレビ界でも、大河ドラマの主演だったし、半沢直樹にも出ていたし、一般的知名度は高いが、歌舞伎ファンにしてみたら福山雅治がああああああ、みたいなことで、現在、日曜劇場の主演である福山雅治が一家心中図ったら、って感じなんだろう。
 例えが不吉でごめんなさい。

 しかし、あの一族は、従兄弟の香川照之も色々あったけど、なんか、こう、いろいろありますね?そもそも、先代の猿之助だってさあ・・・・

 まあ、歌舞伎の世界も、いろいろ独特だからなあ。知らんけど。


5月18日(木)

 ここんとこ、フジテレビがけっこう攻めてきてると思っていたが、次の7月期の月9はなんと「男女8人夏物語」(題名は違います)ですと?

 かつて月9といえば、恋愛ドラマの帝王でしたが、恋愛ドラマの衰退により、いつのまにか医療者や探偵物がメインになっていて「フジテレビも迷走しているなあ」と嘆くのがドラマ・ファンの定番でしたが、迷走しまくったあげく、「男女8人夏物語」?

 しかし、キャスティングが本気だ。
 森七菜・間宮祥太朗・神尾楓珠・吉川愛・萩原利久・白濱亜嵐・仁村紗和・水上恒司ですってよ?!

 森七菜と水上恒司は事務所と揉めた系で、神尾楓珠は体調不良で休養していたはずだが、いつ復活したんじゃ?

 仁村紗和は大河ドラマやNHKの夜ドラでメキメキ急上昇中で、「美しい彼」でもアンナ役を好演してBL業界でも評価高いのだが、そこに萩原利久がいると混ぜるな危険ではないか?
 そして吉川愛は子役時代から活躍していて、プライムタイムのドラマにも脇役で出ているが、若向け深夜ドラマでは主役だし、2021年の映画「ハニーレモンソーダ」ではSNOWMANラウールの相手役だったので、今最も女子高生に支持されている若手女優の一人だと思う。

 そして、普通だったら、この並びの中にジャニーズが混ざってそうなものだが、なぜかエグザイル村の白濱亜嵐になってるところもポイントかもしれない。

 さらに、脚本がヤングシナリオ大賞受賞者の市東さやかなので、去年の「silent」と同じ挑戦である。時期的に「silent」の二匹目のドジョウを狙ったわけではないと思うが、「silent」があれだけ大ヒットしたので、相当なプレッシャーだろうけど。

 というわけで定番というかもはや古典的な恋愛群像劇を月9で新人脚本家を起用して、攻めたキャストでやるのは楽しみだし、その中心に間宮祥太朗が配置されたことが個人的にはとても喜ばしいのであった。


5月16日(火)

●「王様に捧ぐ薬指」5話

 あまり真面目に見てなかったのですが、お目当の坂東龍汰がガッツリ登場してきて、一気に面白くなったんだけど、坂東龍汰は結婚式場で何やってる人なの?
 優秀な理系の人で外国から帰ってきたようなのだが、原作の人物紹介だと「研究者」としか書いてないんだけど?
 だから、てっきり「坂東龍汰史上最もIQ高そうな役だ」と楽しみにしていたんだけど、今のとこ結婚式場の出入り業者にしか見えない。
 そこんとこ、会社でこのドラマを見ている人にも聞いてみたんだけど「さあ?」って誰もわかってなかった。
 ドラマの中でも、具体的なエリート描写が無いので、山田涼介はただ、橋本環奈の高校の同級生ってだけで嫉妬しているようだ。
 まあ、山田涼介を上回る超ハイスペック男子にするなら坂東龍汰をキャスティングしないよなあ。

 と、思っていたら、山田涼介の継母(山田涼介が妾の子)の松嶋菜々子に「もっと金積んでもらえれば、落としますよ」って、なんか金貰ってたんかい!
 親族が入院しているチラ見せ映像があったが、どうやら「その治療代のため」って誘導されてるが、これ、全部がミスリードの可能性もあるけど、なんか訳ありの坂東龍汰は見応えがあるので、次回も楽しみになってきた。
 ついでに、今のところ「いい人」でしかないが、終盤になって裏切る森永悠希も下さい。(欲張り)
 いや、最近、みんな「森永悠希の正しい使い方」を忘れていると思うのよ。
 だから、こっちは「え?この役に森永悠希使っておいて、見せ場無いの?」と毎回キョトンとしちゃうから、よろしくお願いいたします。

●「unknown」5話

 こっちも「何を考えているのかよくわからない町田啓太」を堪能してますが、田中圭が「妻にチョッカイ出すな!」と怒っているのに、爽やかに駆け寄ってきてヘラヘラしてるの最高でした。
 ほんと、わけわからん。

 このドラマ自体が、吸血鬼のコメディと連続殺人事件のシリアスを悪趣味に混ぜているので、どういう気持ちで観ればいいのかよくわからないのだが、真面目に考察するタイプの話でもない感じだし、断片をなんとなく楽しんでいればいいのかもしれないけど、せっかく井浦新が出てきたんだから、井浦新と町田啓太の絡みも観てみたいなあ、と思った。

 それにしても、酒向芳はずっと「役柄に反して、すごくスタイルがいいというか、モデル体型だよなあ」とは思っていたけど、町田啓太と並んでも、町田啓太よりもスタイルがいいって凄いなあ。


 こんな感じで、今期は役者中心に見ているので、ドラマ自体にあまりハマっていないのだが、そう考えると一番ハマってるのが朝ドラかもしれない。

●朝ドラ「らんまん」

 なんと言っても脚本が素晴らしくて、ツッコミどころがほとんど無いのだ。そのせいか、全然アンチを見なくなった。
 脚本の長田育恵は舞台を中心に書いている人で、2019年からNHKのドラマの脚本をちょこちょこ書いていたので、それは朝ドラ脚本家養成ギプスだったのかもしれない。

 舞台作家っぽいと思うのは、状況や背景の説明をセリフでサラっとやるのが上手くて、上級者はそういうセリフだけで「明治維新からそれほど年月が経ってないので、世の中が劇的に変わっている背景」を読み取るが、そこまで読み取れない人でも、武士の世が終わり、新しい価値観が定着しつつある背景を読み取って、楽しく見ているようだ。

 キャスティングも高知編でも良かったが、東京編になったら、東京大学植物学教室の教授が要潤で助教授が田中哲司って、大河ドラマみたいなキャスティングじゃない?さらに長屋には、「たぶん、旧幕府の下級武士」だった大東俊介がいて、その妻が成海璃子で、長屋の差配が安藤玉恵って、ほんと隙がない。
 そして、そういう豪華な脇役たちの一人一人がきちんとキャラが立っているあたりが、とても舞台っぽい。

 台詞で状況を上手く説明してしまうから、宮崎あおいのナレーションが全然目立たないのが唯一のツッコミどころか?

 最近は作家性のある脚本家が流行りだけど、「らんまん」は脚本家の色が見えてこないのが逆に面白いというか、今の時代には沿わないことでも「この時代だとこうだった」ってあたりもサラりとやるので、ジェンダーだのコンプライアンスだのって余計なこと考えないのでラクだし、ヒロインの浜辺美波が八犬伝オタでかなり腐女子描写なのに、そこにアンチが付け入って来ないの凄いなあ。

 いや、これが「正しい」とは思わないけど、ここ数年ずっとアンチの感想も見るしかない状況だったので、今のところ、ここまで平和な朝ドラはネットで感想拾うようになってから多分初めてなんだけど、半年間ずっとツッコミどころが無いわけが無いので、しばし、この平和な状況を楽しみたいと思います。


5月15日(月)

 そういや、再来年の大河ドラマの主演が横浜流星だと発表されたのはだいぶ前だけど、そのことを書き忘れてるかも?(短期記憶絶賛衰え中)

 来年が吉高由里子主演で紫式部という文系大河だが、その次も浮世絵の版元が主人公になるので、2年連続で文化系というのも珍しい。
 そして、主演が横浜流星っていうのにも驚いた。だって、全然NHKドラマに出てなかったじゃん?

 まあ、横浜流星は戦隊モノで世に出て、キラキラ恋愛映画でブイブイ言わせて、ずっと「ネクスト・ブレイク若手イケメン」のランキングに入っていたけど、私はちゃんと見たことなくて名前だけはインパクトがあるから覚えていたら、なんと眼科の待合室で名前を呼ばれたので「え?こいつなの?」って驚いたのも、もう5年くらい前のことだが、その後「初めて恋をした日に読む話」で大ブレイクしてからプライムタイムのドラマのメインキャスト突っ走っているから、NHKが育てる隙がなかったよね。

 ポジション的には、2年前の大河の主役やった吉沢亮と同じだけど、吉沢亮はテレビでは深夜ドラマばかり出ていて、一般的知名度が低かったから朝ドラの「なつぞら」でやっと世間的にブレイクしたので、なんかNHKがブレイクさせたような感じになっている。

 横浜流星と吉沢亮は似たようなキャリアだが微妙に違うんけど、それはさておき、「晴天を衝け」は渋沢栄一役の吉沢亮が主演だったが、徳川慶喜役の草なぎ剛が影の主役というかW主演っぽい扱いで「なるほど、そうきたか」と感心した。
 大河ドラマってだいたいそんな感じで、「真田丸」では前半の主役は主人公の父の草刈正雄だったし、「鎌倉殿」も頼朝役の大泉洋だったし。

 話逸れるが、この間のダウンタウン松本と中居くんのトーク番組に香取慎吾が出て「とうとう民放に出た!」と大きな話題になったが、その中で香取くんが「ボクらはテレビに出られなくなるという選択をした」と言っていて、それは我々もそう思っていたし、それでも映画には出ていたので「じゃあ、応援するわよ」と好みでは無い作品も見たりしていたのだ。

 そうしているうちに、大河ドラマの準主役で草なぎくんが出てきたので、「NHKは独占禁止法を盾にけっこう攻めてるし、なんかいきなり朝ドラにジャニーズが出てきたので、どっかで大人の駆け引きしてるっぽい」と勝手に想像していた。

 そして、とうとう松潤主演の大河ドラマが始まったら、セクハラ問題が海外から蒸し返されて、ああ、ジャニーズが弱っている。

 そう考えると、問題はセクハラではなく「ジャニーズ辞めたら芸能界では生きていけない」ということなんじゃないだろうか?
 それはジャニーズだけじゃなかったはずだけど、最近は大手事務所とトラブルになって辞めても、干されなくなった感じがある。

 私みたいな労働者は「会社が嫌なら辞めればいい」という権利を持っているが、それは、例えは悪いがセブンイレブンのバイトだったけど店長と喧嘩して辞める時「お前はもうどこのセブンイレブンでも雇ってもらえないぞ」と脅されても、ファミマやローソンに行けばいいだけの話なんだけど、芸能事務所だと、やっぱ、もはや死語になりかけてる「忖度」ってやつが起動しますからね。

 あと、芸能界はなんだかんだいっても狭い世界なんだと思います。自分もちょびっとだけ所属していたけど、いわゆる村社会的な。

 それにしてもマスコミはあれだけ「忖度」を流行らせたのに、ジャニーズ事務所の問題では「忖度していたのは自分だった」って認めないのはちょっとみっともないと思うんだけど、うちの会社でも「それって、トップに忖度しているだけでは?」っていうと偉い人たちが目をそらすので、他人の忖度は攻撃しても、自分の忖度は正当化するのが普通なのでしょう。

 ただ、やっぱりねえ、個人的にはSMAP解散の顛末は許容しがたくて、あそこで綺麗に暖簾分けするシナリオ描ける人がいなかったのがねえ。
 そして、やはり腐ってもNHKが「辞めジャニ」を丁寧に拾っていることには「俺たちの受信料が」って思いましたわよ。

 話を横浜流星に戻すと、そりゃ売れっ子だけど、大河ドラマ主演の器か?とは思いますが、歌麿や写楽といった名だたる絵師たちが絡むので、そういうキャストの発表はまだ先ですが、きっと高橋一生とか中村倫也クラスの人気者が多数投入されるんだろうなあ、って楽しみです。


5月14日(日)

●大河ドラマ「どうする家康」18話

 三方ヶ原の戦いを2話に渡って描いているし、今回はオープニング映像が変わったので、ここが前半の山場なんだろう。

 それに相応しく、初回から出ていた家臣を二人失うのだが、本多忠勝の叔父役の波岡一喜が大河ドラマであんなにアップで死に際を撮影されたことに感激した。かつて「小物界の大物」と呼ばれ、チンピラ役を得意とした波岡一喜が。

 そして、夏目広次役の甲本雅裕は朝ドラ「カムカムエヴリバティ」でも朝から視聴者を号泣させたのに続いて、こういう役させたらほんと上手いよなあ。
 さらに、ここで家康が夏目広次の名前だけ、ずっと間違えていた違和感が見事に回収された。

 いろいろと「大河らしくない」と言われる脚本であったり、演出だったりするが、久々のジャニーズ主演なので、「ご新規」の獲得に頑張っているのだと思う。

 それにしても、私は大河ドラマのおかげで戦国時代5級くらいにはなっていると自負していたが、三方ヶ原を名前しか知らなかったし、ここから武田が滅びるまで、何があったんだっけ?と「真田丸」でお浚いしたくなったが・・・「真田丸」はいつ蔵から出してもらえるのだろう?

 BSの朝ドラ再放送が今「あまちゃん」なので、ピエール瀧は「再放送ならいいんじゃね?」ってことになったようだし、伊勢谷も映画に出るという情報もあるし、おクスリ関係は直接的な被害者がいないので、「作品には罪がない」ということになるが、「真田丸」の場合は、被害者がいるからなあ。


5月13日(土)

●映画「おとななじみ」

 10代向けのキラキラ恋愛映画だし、主演もジャニーズ・ジュニアだし、私が見る機会が少ないというか、ジャニーズ主演の恋愛映画なんて見たことあったっけ?・・・・・・・・・「ナラタージュ?」うわああああああああああ!!!(悪い意味です)

 大河ドラマ「どうする家康」で家康の正妻が有村架純だと発表された時も「松潤の妻が有村架純?って、それって、ナラタージュじゃん、うわああああああああああ!」ってなったのも記憶に新しい。
 まあ、「ナラタージュ」は全然キラキラ恋愛映画じゃなかったんですけど、私はそもそも、山崎賢人と福士蒼汰が当番制でキラキラ恋愛映画やっていた頃は全然そういうの見てなかったんだけど、吉沢亮スタンプラリーしていたことがあったので、2本くらい見たはず。
 「あのコの、トリコ。」は吉沢亮のイケ・スイッチのオンオフが楽しめたので、けっこう面白かったな。

 というわけで、中高生向け恋愛映画を見るのは久しぶりだが、萩原利久がメインキャストのクール男子で予告編でも主人公のボケに無表情でツッコミ入れているのが面白かったし、脚本が「チェリまほ」や「恋せぬ二人」の吉田恵里香なのです。吉田恵里香は来年の朝ドラに抜擢されたし。

 さて、中高生向け恋愛映画なんだけど、主人公たちは全員社会人で24歳という設定なのはわかっていたが、「4歳からずっと両片思いでした」っていうトンデモ設定だとは知らなかった。
 この設定を実写でやると、厳しいというか、すっごくリアリティが無いんだよな。もしかしたら、原作ではちゃんと、ここに至る過程が描かれていたのかもしれないけど、この映画だけで見ると、「4歳の頃からずっと幼馴染として仲良かったし、互いに好きだったのに、友達のままだった」っていう設定の話は高校生でやるか、せいぜい大学生だろう。

 たぶん、この原作漫画が人気あるのは、学生ではなく大人設定で初恋恋愛モノをやったところで、「ちゃんとした大人に自分はなれるのだろうか?」っていう思春期の不安をラブコメに被せたからなのかもと推測するが、それを実写化してみたら、とにかくなんか、ふわんとした、リアリティの無い世界が描かれてしまったという感じ。

 まあ、ですから、中高生向けですから、これでいいんでしょうけど、ラブコメだけど全然笑えないし、予告編で笑ってしまった主人公の言い間違いも本編ではクスりとも笑えなかったのでキツかったです。
 まあ、あれがけっこうツボったので、見てしまいましたが、「予告編のギャグが全てだったって・・・」

 吉田恵里香なのに・・・と悲しい気持ちになりましたが、ドラマ「君の花になる」も、「アイドルと寮母が恋仲になる」というトンデモ設定を上手くコントロールすることが出来てなかったので、やっぱ設定が破綻していると、実力のある脚本家でも難しいよね、と同情しました。

 というわけで、成人女性が見るのはかなりキツい映画だったんですけど、萩原利久はやっぱ凄かった。

 メインの井上瑞稀と久間田琳加はビジュアルは超可愛いけど、ほんとバカップルで、頭悪すぎるので好きになれないんだけど、その二人とずっと幼馴染で定期的に会食しているような仲良しだけど、エリートでクール男子って、ありえなくないですか?
 小学校や中学校は同じでも、高校は違うだろ、と思ったけど、地方なので同じ高校もあるかもしれないけど、大学は別だろうし、萩原利久のキャラがメインの二人と24歳でも連んでるのがよくわからないんだけど、彼にはこの仲間に執着する何か理由があって、それは彼自身にもよくわからないけど、何かがあって、だから「じゃあ、オレが彼女の彼氏になってもいいの?だって、オレだってずっと好きだったから」って当て馬宣言するのも、なんか本当はメインの二人がくっついてほしいと思ったからなんじゃないか?っていう解像度でクール男子やってました。

 主人公二人はモノローグで頭の中全部晒すけど、萩原利久は全く本心が見えないし、さらにエリート設定だけど、この映画では、新装ホテルの披露イベントを仕切ってるだけだし、他の社員は出てこないので、彼がどうエリートなのかもよくわからなかったけど、自宅を離れているのに(4人は同郷で、今は東京?にいるので)自家用車持っていたので、24歳で一人暮らしで車持ってるってことはそこそこの高給なんでしょう。

 そのあたりも原作だと説明されてるのかもしれないが、萩原利久のエリート設定も「オフィスで英語で電話している」程度のベタでいいから1カット入れてほしかった。もう一人の女子は「優秀なデザイナー」っていう1シーンあったので。

 と、文句ばかり書き連ねているが、井上瑞稀がフラッシュモブで踊り始めたら「おー、さすがアイドル」と感心したので、彼はもっとキラキラした男子をやった方がいいと思った。
 そう、全体的に地味な話なので、主演二人の顔面だけでは物足りなかったのである。あと、いかにも低予算な感じだったし。

 これに懲りて、またしばらくキラキラ映画をうっかり見ることは無いだろう。


5月12日(金)

●「ペンディング・トレイン」4話

 あまり好きなタイプの話では無いけど、山田裕貴と赤楚衛二の熱演には満足しているので見てますが、なんか最後の方でいきなり西垣匠が出てきたんだけど?

 「unknown」では「おっさんずラブ」チームに町田啓太が出ていて、今週は吉田鋼太郎と町田啓太の絡みがあって、そこだけが見どころだったけど(あと、志尊淳も友情出演)、こっちも「チェリまほ」の赤楚衛二に「みなと商事」の西垣匠を並べるの?

 「みなと商事」もシーズン2が発表されたので、また最高に可愛い西垣匠が見られるのを楽しみにしていますが、なんか、みんな、あざとくないか?
 つーか、腐女子を簡単に釣りすぎである。

 でも、まあ、釣られているけど「unknown」は町田啓太のダークサイドをチラつかせてきたので「それ、本気でやろうとしているのなら大歓迎よ」と思うし、「ペンディング・トレイン」も「これ、1クール持つのか?」って思っていたけど、萩原聖人持ってきたのなら、ちゃんと地獄を見せろよな、って思うけど、萩原聖人の両脇がウェンツと西垣匠っていうのが、どうなるのかわからないし、このドラマの中でどのくらいの日数が経過したのかもよくわからないけど「意外と近くに川あったじゃん」としか言いようがない。


5月11日(木)

●慇懃無礼とは言わないが・・・

 ドアを開けた時、後ろの人に・・・えーと何て表現するんだろう?・・・後ろの人のためにちょっと手を残しておくのは、確か海外旅行が普及して「欧米ではこうしてる」って学習した人が日本で普及させたマナーだったと記憶しているが、すっかり定着して今では「あたりまえ」のマナーである。

 しかし、これはあくまでも「3歩くらい後ろを歩いている人のため」の仕草だと思うのだが、10歩以上離れているところでそれをされると、こっちが申し訳なくて小走りになってしまうので、かなりウザい。いいから閉めろよ。別に自分でまた開けるから。
 こっちが両手で荷物持っていたり、杖ついていたりするなら別だけど。
 さらに、それをやる人は、外開きの場合、こっちを先に通そうとするのである。
 お前は高級ホテルのドアマンなの?
 やってる方は「オレってスマートなのさ」って満足げだが、やられてるこっちは「なにこれ?私がまるで偉そうにしてるクソババー役員みたいじゃん」と心にダメージ受けているのだが、チップでも払わんとやめてもらえそうもないし、「そのクソダサ仕草やめれ」とも言えない。

 あと、うちの会社の階段は幅が狭いので、すれ違う時は違いに体を斜めにしないといけないのだが、それも窮屈なので、踊り場でどっちかが待機することが多く、年配女性である私はヒエラルキー上位になるので、先に通るが、何人か壁に背をつけて忍者みたいなことになってるのだが、やってる方は「最大限道を譲ってる」っていうことを表現しているのかもしれないが、やられてるこっちは「まるで壁と同化しておかないと殺されるって怯えてるみたいじゃん。どんだけ私のこと凶暴だと思ってるんだよ」と悲しい気持ちになる。

 あと、これは無礼とは違うんだけど、エレベーターで10階に行く人と、5階で降りる私が乗り合わせて、10階の人が先に乗っているので操作ボタンの前に立っているのだが、5階に着くと、エレベーターが開く前に「開」ボタンを押す人はけっこう多い。

 ええ、私が子供の頃まで稼働していた古い手動エレベーターはたしかに開閉操作も手動だったけど、今のエレベーターって開く前に「開」を押しても何も意味ないでしょ?
 そのフロアで数名が降りるのなら、途中で閉まらないように「開」を押しておく意味があるのかもしれないけど、私一人が降りるのに「開」は全く不要で、私が降りてから「閉」を押すだろうけど。

 あれは、なんなんだろうなあ?
 操作ボタンの前で何もしないのも手持ち無沙汰なので、なんかやってます感が欲しいのだろうか?

 どっちかというと積極的に押して欲しいのは「閉」の方なんだけどな。
 エレベーターって、開いてから閉まるまでの秒数が決まっていて、人感センサーがある場合でも、最後の人が降りてから何秒間は開いている。

 だから、全員が降りてしまう階だとなかなか閉まらないのだ。
 今だと、中に誰も乗ってないのを感知するエレベーターもあるんだろうけど、うちの会社のはそんな機能が無いので、最後に降りる人が降りぎわに「閉」を押すだけで、エレベーターの動きは格段に良くなるはずだが、ほとんどの人が「開」ばかり押すので、どういうことになるかというと、最上階で複数人が降りる場合、操作ボタン前にいる人が儀礼的に「開」ボタンを押して、自分が降りる時にそのボタンを離すと、そこからエレベーターの設定秒数雨だけ無駄にずっと開いているのである。

 さらに降りてきたエレベータの途中階で降りる人が、途中階でやはり「開」を押したまま降りると、そこでまたしばらく開いているので、エレベーターが全然降りこなくてイライラするのよ!

 みんな、「良かれ」と思って「開」押してるのはわかるんだけど、ほとんど意味ないし、設備管理する部署の立場としては「意味の無いボタンを押されると長期的には故障のリスクが高くなる」と思うんだど、それを理由に禁止するほどのもんでもないんだけど、毎回エレベーター乗るたびに、ドヤ顏で「開」押されると、「これ、もしかして、マナー講師のしわざなの?」と、八つ当たりしたくなります。

 まあ、なんでもマナー講師のせいにするのもよくないと思うけど、マナー講座で「それは酷い」と思ったのは、ちょうど、30歳くらいの頃、今の会社に転職した頃に、「経理マナー講座」に行った20代女子社員が上司に「香典は新札を入れてはいけないっていうのは、実はマナー違反だったんですって!」と言っていたので「ん?」と思って聞き耳を立てていたら「新札の端をちょっと折るのが正しいそうです」って、読んでる本の端を折る、猫耳ってやつね。

 そんな仕草、見たことも聞いたこともなかったので、「香典のお金は、その場で係の人が香典袋から出すので、実は旧札だろうが新札だろうがどうでもいいんです。一番困るのが、お金が入ってないこと(よくある)」って意見したのだが、「いや、でも、マナー講師が言ってるし」と言われたので「ああ、この人たち葬儀の会計係やったことないんだな」と思ったけど、それからしばらくして、会計係やることになり、「新札だとか旧札だとか、本当にどうでもいい」ってわかってもらえました。

 「香典袋の金額の書き方は、壱とか参とか」って、それも会計係やるとわかるんですけど「フツーに1とか3って書いてよ」

 一番大事なマナーは「誰でも読みやすいこと」なので、どっちかというとユニバーサル・デザイン寄りですよね。

 そしてマナーの一番大事なところは「正解は無い」ってことで、最初に戻るけど、ずっとドアを押さえていて、まるで女王陛下のように私を迎えてくれても、そのマナーの餌食になった私が「ばーか、ばーか、ばーか」と思っているんじゃねえ?

 ただ、面白いのは同世代の男性社員でも、私を女王陛下のように過剰に反応する人もいれば、ゴミ以下というか「全く挨拶もしない」って人もいるんですよ。
 あれは、最初は「性格が悪い」と思っていたけど、本当の本当に「自分が関心のあるものしか見えない」っていう性質なんでしょうね。

 朝、エレベータ前で彼に「おはようございます」って言ったら完全無視されたので、「ほお、強いな」と思っていたら、その後に来た彼の同期の女性社員にはフツーに「おはよう」と言っていたので、逆に感動したというか、「過剰なマナーやる社員」よりも、「いや、こいつ、フツーに失礼というか、人として、どーかしている」っていう社員の方が、呆れはするけどイラっとしないだけ、ややマシである。

 話し逸れまくっているが、私と一番近い席に座っている同僚は、話し声が小さく、雑談よりも「ちゃんとした仕事の話」の方が声が小さくなるので、何度も聞き返すのだが、全く改善しない。私が「加齢で耳が遠くなってるのよ」とアピールしてもだ。
 多分、「自分の話している内容に自信が無い」のと、「大きい声を出すのはみっともない」という教育を受けたのが影響してるんだろうけど、仕事の話をするのに声をひそめる人はけっこういるので、なんかそういう風習がどこかの村にあるらしい。

 そして、そういう風習があるのならしょーがないか、と思っていると、彼女は内線で他の社員と話しているときに、ボリューム最大で「カッカカカカッカカカwwwwwww」と大声で笑うので、未だにそのギャップに慣れない。
 電話じゃないと、あんな大声で笑わないのに、なんで電話だと、あんな異音を発するのだろうか?

 あの豪快な笑い声の3分の1の音量で私に仕事の話してくれたらいいのに、と思っているが、本人には言えない。


5月9日(火)

 けっこう前なんだけど、うちの会社の顧客向けのシステムでトラブルがあり、その対応をするためにコールセンターを外注したんだけど、ほとんど電話が来なくなり、間違い電話(そのフリーダイヤルの元の利用者宛て)ばかりになっていたので、外注契約は解除して、うちの部署で電話を受けていた。

 月に一度くらい鳴るんだけど、やはり間違い電話ばかりだったのだが、この間、久々に鳴ったので部長に押し付けたら、どーやらなんかやっかいな相手だったらしい。延々30分くらい話していた。

 「なんか早口で意味不明だったけど、親会社の元社員らしい。トイレ行きたいから一旦切るけど、またかけてくるって」って、なんだそりゃ?と思っていたら、またかかってきて、また30分くらい話していた。

 そしてまた先方から「今日は用事があるからここで切るが、また一週間後に電話するから、他の人でも対応できるようにしてほしい」と言われたので、部長がどういう状況だったのか文章でまとめてくれた。

 親会社に確認したら、本当に在籍していた人で、体調崩して退職していたらしい。
 そして、その人のご家族が過去にうちのサービスを利用していたので「システムトラブルのお知らせと、その対応窓口」のメールが届いていたらしく、その時は「うちはもう、あのサービス利用してないから関係ないね」で済んでいたらしい。

 ところが、最近、外出すると複数の尾行がつくようになり、「これは、もしかしたら、不本意な形で退職に追い込まれた自分が、そのシステムトラブルを引き起こしたと疑われているのでは?」と思うようになり、もちろん自分はやっていないが、もしかしたら、そのトラブルの責任を問われて解雇された人物が、自分を真犯人だと疑っているのでは?警察に相談してみようと思う。

 と、ほんとはもっと支離滅裂に長いのだが、ざっくりとそんな内容だった。

 同僚たち「えー?その人、何がしたいんですか?」
 部長  「わからん。なんか話をきいてもらいたいっぽい」
 同僚たち「えー?部長が不在の時にかかってきたらどーすればいーんですか?」

 私が「いや、これって、統合失調症の妄想の典型でしょ?」と言ったら、みんなして「とーごーしっちょうしょう?」

 妄想を語る人が皆、統合失調症だとは限らないのだが、「誰かが自分を監視している」っていう妄想に陥る人はけっこう多くて、少し前は「電波系」と言われていたし、わりとメジャーな病気だと思っていたんだけど、え?誰も知らないの?
 そして「えー、なんかコワい、コワい」と騒ぐので、そっか、身近でそういう状態になった人を知らないとそうなるんだなあ。

 とりあえず、また電話がかかってきても、こちらで出来ることは無いので「酔っ払いのオジサンの話しを聞いてあげるつもりでいいんじゃね?」としか言いようがなかったが、さて、またかかってくるんでしょうかね?


5月8日(月)

●映画館で席を替わることが妙に炎上していることについて

 これ、最初に炎上したツイートを見てないんだけど、たぶん、映画館に一人で行ったら、両側の席をとったカップルが「席替わってくれませんか?」って言ってきたので「は?ふざけんな?並びで座りたかったら、ちゃんとそう予約しろよ!」っていう話?

 そこから、ワラワラ湧いてきて、「そのカップルがありえねー」と非常識を振りかざす派と、「いや、それくらい譲ってやれよ」という擁護派に別れて、さらに、なんか別のケースに飛び火して、戦国時代になってます。

 ツイッターの性質として「そんなん、非常識に決まってんだろ、バーカ」な声が大きくなりがちで、たまに「分断されたカップルがいたので、こっちから席替えを提案した」とか「家族で離れた席をとったが、間に座っていた方に声をかけたら快く席を移動していただけた」という経験談が上がると、「それをいい話にしてもらっては困る!そんなの迷惑でしかない!しかも、指定席勝手に替わるのはルール違反で映画館も迷惑している!」みたいな感じになってました。

 私が気がついたのは「あー、カップルや家族が分断されるのが嫌だから、私は早めに予約できないんだよなあ」ってことでした。

 あまり無いのですが、「かなり座席が埋まることが予想される映画」だと、通路脇の席をとります。
 それだと連続して取りたい人の邪魔にならないし、そもそも年に一回くらい、映画途中でトイレに行きたくなるので、混んでそうな時は通路側一択。

 で、5割くらい客席が埋まりそうな場合は、事前に予約せず、直前に券売機で座席確認して、隙間を埋める。
 みんな、詰めないで、1席、2席と離れて予約するので、その隙間を埋める。
 そして、自分がチケット買うときに、そこそこ余裕があっても、間は1席じゃなくて、2席空ける。だって、市松模様になったらカップル(同性も含めて)が困るじゃないですか。

 なので、私はそもそも「満席になるような映画館」に行く機会が少ないのですが、今のコナンやマリオみたいな作品だと、「家族4人で行きたいけど、4人連続で席がとれない」って、けっこうあると思うんですよね。
 まあ、ちょっと席離れてるけど、しょーがないか、でも、当日、間に挟まった人が、いい人そうだし、ちょっと申し出てみようか、っていうのは全然アリだと思うんだけどなあ。

 だから、映画館の席って中央と通路側から埋まるので、その後で予約する人って、「その中間」ってくらいの意識で席とってるから、最終的に満席になってしまったら、「中央の人の隣でもよかった」と思うので、「こっちはその席がいいと思って予約してるんだよ!」っていうのは違うと思う。

 そもそもカップルに席交換持ちかけられたくなかったら、最初から中央とった客の隣に席とれよ。
 間詰めておけばよかったのに、一席開けたから、そんなことになってんじゃ?

 ほんと、けっこうギリギリになってチケット買う人は意外と多くて「周りに他の客いなくて快適」な席とったはずが、「え?なんで、隣に座る人いるの?」ってこと、けっこうあるんですが、私みたいなマイナー映画好きは「予想以上にお客さん入ってくれて、ありがとーございます」だから、たとえ、横暴な家族連れが「お前の席は我々が占領した」と言ってきても、「ご家族で来てくださったのですね、エターナル!」だったと思います。冗談です。

 それにしても、「隣にひとつくらい移動するのは別に構わない」って人はけっこう多いと思うんだけど、「ダメー、ゼッタイにダメー」の意見の方が多いのって、なんか怖かった。
 だから、私はあまり混んでる映画館に行く機会が少ないので、席交換申し込まれた経験は無いし、「そんなんダメ」と言ってる人も、実際にそういう経験してないみたいなんだけど、たまに「自分の席に座ろうとしたら、家族連れに占領されていて、お前はあの一番前の席に座れと言われた」という「それはさすがに非常識でしょ」なレアケースが出てきて、「だから、席交換は無し!」って言われても・・・

 というわけで、どーせ私は客が半分も入ってないような映画ばっか見てるので、今まで通り、「入場10分前くらいに、前方の周囲3メートルくらい誰も座ってない席をポツネンと確保」を心がけると思います。堂々とマスク外せて快適だし。


5月7日(日)

 天気めちゃくちゃ荒れていたので「連休最終日にお出かけの皆様、ご苦労様です」と思いつつ、スマホでアーカイブ動画の「英国国王戴冠式」をずっと見ていた。

 いやー、70年ぶりって凄いっすね。日本も昭和天皇の在位が長かったから似た感じだったけど、現上皇陛下が即位されたのは60代の時だったから、そんなに老人に無理させてる感なかったんだけど、チャールズはもう74歳なので、うちの母親とほぼ同じくらいなので、うちの母にあれやらせるの絶対無理でしょ。

 というわけで、久々に英国王室のメンツをちゃんと眺めたんだけど、ほんとチャールズもおじいちゃんになったなあ、って思った。
 ダイアナ妃のことをちょっと思い出してしまったというか、「あれ?いつのまにカミラが王妃になってもいいことになってんの?」って思ったが、すっかり老人になった二人を見てると「いろいろあったけど、もう、どうでもよくね?」と思った。

 それよりも、ジブリや宝塚の世界から抜け出してきたようなアン王女を久々に見て「あー、そうだよ、私が子供の頃は日本でも凄く人気があった」と思い出した。
 チャールズ王子は若い頃もちょっと暗い感じがあって、弟たちのほうが目立ってたような記憶があるが、とにかくアン王女がキラッキラのお転婆で馬術競技でオリンピック出たり、ほんと目立っていたのよ。

 そのアン王女が兄の戴冠式に軍服着て馬に跨って行進の隊長役やってるなんて、ほんと創作の世界である。

 てゆーか、見ててわかったんだけど、英国王室の方が「原作」なんだよね。

 ディズニー映画のプリンセスものの原作でもあるんだけど、軍隊が行進する様子はまるでスターウォーズだった。

 湾岸戦争の時に「すべての映像クリエーターは、今後これを参考にするだろう」と言われていたが、今回の戴冠式も今後の映像作品の貴重な資料になるのだろう。

 今回の戴冠式で強調されていたのは「多様性」で女性が重要な役割を担っていたり、異教徒が多数式典に参加していたり、軍隊でも多様な人種がいることが映像でも強調されていた。
 もの凄く良くできた「ポリコレ戴冠式」だったし、ロンドン五輪の時も思ったけど「あんだけ、いい加減なイギリス人なのに、ほんと、こういうイベントはびっくりするくらいちゃんとやるなあ」って感心するんだけど、でも、今回の戴冠式で「異人種や異教徒も大活躍!」ってやってても、家族が異教徒と結婚する事態になると本性出るよね?

 ダイアナ妃の時も「これは、マジでダメなやつなんじゃ?」と思っていたら事故死したので、あまりそういうこと思わない自分でも一瞬「陰謀論」が掠めましたが、ダイアナ妃の次男のハリー王子が「アフリカ系女優」と結婚するってなったら、「ハリーはかなり確信犯だなあ」と思ったし、ハリーの素行には問題があったとはいえ、やっぱ、アフリカ系を受け入れられないような感じは凄くあった。

 そして、それをわかった上でのダイアナやハリーは、ほんと困ったちゃんだと思うしけど、チャールズ国王がこうしてカミラ王妃を正式に迎えたのなら、なんかもう、なんでもアリって感じで面白いよね、英国王室。

 しかも、なんだかウィリアム王子一家が出来杉君で逆に心配になる。

 それにしても、現国王に孫が3人いて、「ご安泰」って感じで羨ましいですなあ。
 この、新世代の3人が10年、20年後にどうなっているのか、ちょっと楽しみである。

 それにしても、ずっと「ゴッド・セイブ・ザ・クイーン」の世界にいたので、女王陛下じゃない英国に突入したのがとても不思議だし、次がウィリアム国王で、その次がジョージ国王なの確定しているので、私が馴染んでいた「ゴッド・セイブ・ザ・クイーン」の時代はすぐに忘れ去られるのだろうと思うと、ちょっと寂しい。

 そんな感傷もあったのですが、戴冠式で私が一番食いついたのは、馬車パレードの先頭を行く「騎乗してる吹奏楽隊」で、トランペットは左手で手綱持っていたけど、クラリネットみたいな両手使う楽器の人は、どういう仕掛けをほどこして騎乗しているのか、もっとちゃんと見たかったけど、あまりしっかり写してくれなかったので、あちこちオタクな解説者を探したが、騎馬音楽隊のオタクは発見できなかった。

 あれ、頭上で楽器鳴らしても平気な馬を育成しているわけだから、ほんとすごいと思うし、騎手があまり馬の操作に専念できないから、それでも足並み揃えられる馬が、数十頭いるってことも凄いと思った。

 そう、馬の数も本当に多くて、それも「さすがわ大英帝国」だったんだよね。

 そして、晴れていたら、さらに素晴らしい映像だったと思うんだけど、小雨が降ってるってところが「やっぱ、イギリスはこうじゃなくっちゃ」と末端の英国贔屓としては大満足でした。


5月4日(木)

 そういや、今クールも深夜でBLドラマやってるけど、なんでか知らんが、「僕らの食卓」も「全ラ飯」も飯ドラマなのである。(題名からして)
 BL以外でも「かしましめし」「月読くんの禁断のお夜食」「隣の男はよく食べる」と飯ドラマばかりなので、見てるだけで太りそう(笑)

 もしかしたら、今までも飯ドラマばかりだったのだが、私が見てなかったのかもしれない。

 なので、たまたま、塩野瑛久目当ての「かしましめし」、萩原利久目当ての「月読くん」、推しじゃないけど「菊池風磨を深夜ドラマに?」と驚いたので見てみた「隣の男」とチェックしている深夜ドラマが飯モノばかりになってしまったわけだ。

 そして、今クール全体的に緩くないか?

 なんとなく「悪い人が出てこない話」が多いような気がする。その代表が「お嫁くん」で所謂「当て馬」だと思っていた中村蒼が空気読んで去っていったので、すごい驚いた。なんのために出てきたんだ?いや、まだこれから二転三転あるのかもしれないけど。
 「unknown」はミステリ要素も強いけど、吸血鬼設定が多様性の表現になってることに驚いた。

 そんなわけで、推しが分散していることもあり、あちこちTVerでスキップさせながら見ているのであった。1.25倍で見ている若者の気持ちわかるよ(笑)

 ああ、この秋公開予定の映画「ミステリと言う勿れ」みたいに「町田啓太と萩原利久って、その筋の人を絶対に狙ってるでしょ。さらにそこに松下洸平つけてくるとか、一本釣りか?」なキャスティングのドラマ見たいなあ。


5月3日(水)

 なんとなく予想はしていたが、やはりGWは凄いね。
 これまでも「かなり元に戻ったな」って思っていたけど、今年こそ「本当のゴールデンウィークをお見せしましょう」って感じだった。

 で、私は別に休んでもいいんだけど、有給使わないといけないので、もったいないから出勤してます。銀行も休みだし、親会社も休みなので関連部署は休んでいる人が多くて書類も回って来ないから暇なんだけど、毎年、この時期はオフィスの掃除をすることにしている。

 でも、うちの部署は出勤する人がけっこういるので、あまり派手に掃除できなかった。換気扇を洗った程度。
 あとは、溜め込んでいた「インボイスナンバー提出のお願い」を処理していた。
 4月になってからチラホラと来たので「あー、めんどくせー」と嘆いていたが、意外とそれほど来なかった。
 10月から実施なので、まだこれからなのかもしれないけど、多いのはやっぱ出版社みたい。うちは、出版社に請求することはほとんど無いんだけど、年に一回、出版社10社くらいに2万円くらいの請求書を出すのだが、その内の3社がインボイスナンバーの事前提出を要求してきた。

 あと、ソフトウェア開発会社も2件くらいあったので、どちらも「支払先の多くがフリーランス」なんだろう。そういう業界は「どの程度、インボイスで影響があるのか」って早く知りたいだろうね。

 だが、消費税申告していない法人なんて、ほんとレアなはずで、でも法人の副業的な業務をやってる子会社ならあるだろう。うちも随分前に保険の代理店やる会社を立ち上げたが、従業員ゼロで、わずかな利益はそこの代表取締役になっていた、うちの役員氏の交際費になっていた。
 保険業がいろいろあって、締め付けが厳しくなったので、とっくの昔に閉鎖したけど、もし、あの会社が継続していたら、インボイス制度を機会に閉鎖していただろう。

 えーと、だから、そこそこの社員抱えた法人に「インボイスやってます?」って確認するのは甚だ失礼だし、いちいち相手先が作ったフォームにインボイスナンバー書き込むのも面倒で「だから、時期になったら請求書にちゃんと記載するから」って思うんだけど、自動販売機の会社からの要求には「あー」って思った。

 そこが「設置者への販売手数料」の明細もすでにウェブ化されていたのだが、そこにインボイスナンバーも登録しろというのだが、自販機で小遣い稼ぎしている人って、消費税申告してない人の方が多いだろうなあ。
 自販機会社は、そういう人に消費税申告するのを強要はしないだろうけど、それはそのうちに価格に影響を与えるのかもしれない。

 あまりインボイスのことニュースショーでやってるの見たことないんだけど、けっこう大きな影響受けるのは芸能界だと思うんだけどなあ。フリーランスが多いから。でも、テレビ局は直接フリーランスに支払うことは少なくて、制作会社に丸投げだから、困るのは制作会社なんだろうなあ。

 もし、自分が前職の制作会社の経理担当だったら、ほんと困っただろう。

 俳優の出演料とか、俳優が事務所に所属していてても、本人の個人口座に振り込むこと多かったもん。
 そして、俳優は事務所に出演料の何十パーを後でまとめて支払う仕組みだった。

 もちろん、売れっ子は消費税申告していたんだろうけど、そいういシステムでやっている「付き人」クラスの俳優なんて、月に20万円くらい収入あれば御の字って感じで、付き人やってるから他でバイトしなくても生活できているようだった。

 今はああいうシステム廃れているのかもしれないけど、俳優にしても文筆業にしても、年収1千万超えてる人なんてほんの一握りだろうから、どうなるんでしょうね?


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