可燃物な日々

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4月29日(土)

●映画「東京リベンジャーズ2」前編

 コナンと被ってしまったので、どこも全然大きい劇場で上映してくれなくて、「だったら、急いで見るもんでもないし」と思っていたら、今度はマリオも始まってしまい「どんどん小さい劇場になるだけだし、そのうち上映回数も減りそうだから今のうち見ておかないと」ってGW初日に見てきました。

 私は映画版で「東京リベンジャーズ」デビューしたので、「これ、原作は中学生設定なんだよな」とアニメ版もちょこっと見ていたので、「2」というか「血のハロウィン編」というのがどういう話なのか知っていたので、「死人が出るヤンキー映画って反則じゃね?」と思っていたんですが、映画版は「よく、これだけのキャストを揃えた!」ってところが売りなので、俳優オタとしては「見ないという選択肢は無い」って作品なんですよ。

 そして、前作ではちょっとしか出てこなかった間宮祥太朗や清水尋也の見せ場もあるので期待していたのですが、わっるい間宮祥太朗と清水尋也がほんと最高で「そーよ、そーよ、これなのよ!」

 そして、新キャラである一虎の村上虹郎の狂犬ぶりよ。
 マイキーの兄をあんな形で殺しちゃうのどうよ?とアニメ版みてても「は?」って思ったけど、その殺される兄が高良健吾という贅沢。

 そもそも、この原作漫画って、人気出ちゃったから連載継続するため新キャラがいっぱい出てくるんだけど(たいていの人気漫画はそれが当たり前だが)タイムリープものという性質上、いろいろ辻褄が合わなくなってるんだけど、「そんなのどーでもいーんだよ」という勢いはある。

 そんで、いきなり登場したバジが永山絢斗っていうのも「さすがに高校生役は・・・」って思うのだが、バジはけっこうわけわからん役なので難しいと思ったのだが、永山絢斗がやっていると「あ、こいつ、根はいいやつなんだ」という謎の説得力があり、あれ、でも、結末どうだったんだっけ?

 そのバジがバルハラに移籍するにあたり、東卍での腹心の部下をボッコボコにするのだが、「ボッコボコにされてる子、かなりのイケメンじゃん」と思っていたら、高杉真宙だったか!

 この映画って元々、マイキーとドラケンが朝ドラ「なつぞら」のヒロインの幼馴染コンビで、悪役の間宮祥太朗は「半分、青い」のヒロインの元夫で、清水尋也と今田美桜が「おかえりモネ」のヒロインの同僚で、磯村勇斗が「ひよっこ」のヒロイン夫だったんだけど、2の追加キャストが「べっぴんさん」でヒロイン夫の永山絢斗、「カムカム」でヒロインの義弟の村上虹郎、「舞いあがれ」でヒロインの先輩の高杉真宙と「朝ドラ成分追加注入いたしました」なんだけど、極め付けが高良健吾(「べっぴんさん」ヒロインの義兄)だったな。

 感想が支離滅裂ですが、映画見ながら、「こんだけの豪華キャストをよく再度集められたと思っていたけど、これ、以外とキャストが揃って出てこないので、かなりバラバラにスケジュール組めるな」と気がついた。
 スケジュール組んだ人は相当苦労したと思うけど。

 そして、この話は「ヒナを救え」って話なんだけど、なんでヒナが執拗に狙われるのか忘れてしまったが、自分的には「マイキーを闇落ちから救え」なんだよな。
 そして、1もそうだったんだけど2も闇落ちしたマイキーを一瞬しか出してくれなくて、「ああ、そこ、そこがもっと見たいのにいいいい」と、またリピートしたくなる。
 1の時はそれ目当てでリピートしたけど、2のドチャクソにエロ美しい間宮祥太朗見たら、「キサキ×マイキー」の薄い本が読みたくなりました。

 この前編は後編に至るまでの過程なわけで、1本の映画としては評価できないけど「まあ、こんだけ前振りあったら、切り離すしかないよな」と納得した。
 うーん、でも、だったら、あと15分くらい使って、キサキの描写もうちょっと入れてほしかったけど、映画版はあくまでもタケミチとマイキーの話だから、他はあまり掘り下げるつもりは無いようだ。

 しかし、後編まであと2ヶ月あるので、その時にはもう前編のこと忘れてそう(笑。笑えないくらいに短期記憶の衰えが深刻)

 そういう客のために、後編公開直前も上映してくれるかもしれないから、そしたらリピートしてみましょう。

 それにしても、やはり小学生を5人くらい引き連れたママ友代表みたいなチームがいて、ほんと小学生に人気あるんだよなあ。こんなエグい話なのに・・・・って私は見てないけど鬼滅もかなりエグいから、そういうもんなのかもなあ。


4月28日(金)

 4月も終わりなので、4月期ドラマの感想。

 第一印象で「ジャニーズ多いな」って思ったけど、ジャニオタの人が真面目に数えたら本当に多かったそうだ。

 小栗旬が大河ドラマの主演だった去年は「なにこの、トライストーン祭りは?」って毎日のようにトライストーン俳優主演ドラマだったシーズンがあったけど、なんか、そういうことってあるんだろうか?
 そういや小栗旬がトライストーンの社長に就任する意向というニュースが流れてきたが、あんだけ売れっ子を抱えた事務所の社長ってけっこう大変だと思うけど、だからこそ、売れっ子を育てた有能マネージャーが何人かいるわけで、誰かを社長に持ち上げたら、他のマネージャーが「あいつに指図されたくない」って売れっ子引き連れて独立とか移籍されてしまう可能性があるのかもなあ。

 ジャニーズとか、それで今ゴタゴタしている感もあるので、小栗旬を社長にするっていうの上手いなあ。まあ、ジャニーズはタッキーでそれをやろうとして、失敗してるんですが・・・

 それにしてもBBCの報道をきっかけに再燃しているジャニーズのセクハラ問題ですが、各局がこんだけジャニーズ主演ドラマを放送している時期だから、「そっとしておいてください」って気持ちもなんかわかるなあ。

 だって、ざっと記憶だけで挙げても、大河ドラマが松潤と岡田准一で、月9がキムタクで、TBS火曜が山田涼介で、日テレ水曜が重岡大毅、日曜劇場は主演じゃないけど永瀬廉、その後の日テレ日曜が高橋海人と森本慎太郎とプライムタイムでもズラリといるが、11時台だと風間俊介、菊池風磨、横山裕がいるし、「ペンディング・トレイン」の藤原丈一郎とか、深夜枠をカウントすると、ほんと多い。

 嵐が活動休止を表明した頃だったか、プライムタイムのドラマに出るのが山田涼介くらいになり、ジャニーズ・ドラマが減ったなあって思った時期があったけど、そこから朝ドラに永瀬廉・松村北斗・目黒連を投入してきてガっと巻き返してきた感じだったなあ。

 さて、4月期ドラマの感想に戻るが、すっかりコロナからも抜けてきた感じだけど、それ以上に各局がドラマ枠を拡大しているので、ジャニーズも多いが、とにかくドラマが多くないか?
 動画コンテンツとしては、やはりドラマが強いみたいなので増える事情はわかるけど、多すぎて「さーて、どれ見ようかなあ?」って休みの日にTVer回していると、それで休日が溶ける。

 そして、この4月期は、けっこうバラエティに富んでるんだけど、これっていう強い作品が無い印象。

 ここしばらく脚本感の個性が強い作品が多かったので、なんか、そこからスポっと抜けた感じなのかも。

●「ペンディング・トレイン」TBS金曜ドラマ

 個人的に一番注目していたのはこれだった。
 ヒットメイカーの金子ありさ脚本で山田裕貴主演だが、実質的に赤楚くんとダブル主演っぽい。

 私は赤楚くんモンペであるが、山田裕貴のこともずっと応援していたので、「ついに、山田裕貴が金曜ドラマに」って、とても嬉しかった。
 私、野心ギラギラな役者さんがけっこう好きで、だから女優だと「脱いで、主演ゲットしました」みたいな子が好きなんだけど、山田裕貴もずっと気持ち悪い役をやっていて、ここまでのし上がった感じがあってとても好き。

 「ペンディング・トレイン」は、ものすごく朝ドラキャストで、赤楚くんが前朝ドラ・ヒロインの夫で、山田裕貴と上白石萌歌は前々朝ドラのヒロインの義兄と妹で、直近朝ドラの主要キャストである。
 他のキャストも朝ドラ主要人物ばかりなのだが、現代パートでの山田裕貴の上司が前朝ドラでヒロインの共同経営者だった山口紗弥加で、赤楚衛二の怪我している先輩が前々朝ドラでヒロインの幼馴染だった前田公輝だったりするので、ここまで全方位朝ドラキャストなのも珍しいのでは?

 でも、登場人物が多いので、顔見てパっと誰だかわかることが重要だったのかもしれない。

 さて、話は要するに「漂流教室」なんだが、学校丸ごとだった「漂流教室」と違い、電車に乗り合わせただけの赤の他人同士なので、てんでバラバラなのが辛い。
 けっこう人数多いので、今後、どう統率されていくのか、もしくは分裂していくのかが描かれるんだろうし、それぞれの背景も入ってくるんだろうし人間ドラマとしては、なかなか面白そうだし、赤楚くんの消防士設定とてもいいんだけど、今のところ「癒し」が無いので、この辛さに私はついていけるのだろうか?

 井之脇海が植物学の大学院生なので、食料調達で実力を発揮してくれたら、ちょっとホっとするんだろうけどな。

 とにかく、けっこう難しい設定なので、これで1クールちゃんと引っ張れるのか見守りたいです。

●「だが、情熱はある」日テレ 日10

 私は、ここ最近、お笑いに興味が無いので、山ちゃんや若林にもあまり興味が無いけど、「それをジャニーズでやるの?」っていうことには驚いたので見てみたのだが、予想通り、森本慎太郎の山ちゃんのビジュアルの完成度は凄い。
 たぶん、芝居的にも凄いので、「山里亮太の再現ドラマ」として全然違和感が無いのだが、それが凄すぎて、脳が勝手に若林役の高橋海人も、そのレベルだと思い込むので、いや、芝居としては凄いと思うのだが、やっぱ高橋海人は美形すぎるので、10分に一回くらい「あれ?」って若林本人の顔を思い出して補正してしまうので、その脳内バグ修正みたいになることがちょっとだけ気持ち悪い。

 戸塚純貴の春日はビジュアル全然違うのに、全然違和感が無いんだけどな?

 ドラマの作りとしてはナレーションで全部説明しすぎるし、デビュー前の二人の状況が短く交互に出てくるので、ドラマとしてはちょっと特殊というか、いわゆる「若者向け」なんだろう。ドラマ見ない若者向け。

 しかし、俳優オタの私が惹きつけられたのは、脇役のキャスティングである。
 高校時代の山里の親友が、いつもなんかお菓子食べてる倉悠貴だったり、文化祭で若林に投票する真面目そうな同級生が水沢林太郎だったり、山里が好きになる女子が小野莉奈で、若林が好きになる女子が中田青渚だったり、ちょこっとしか出てこない役に若手売り出し中が勢ぞろいしているのだ。

 そして、山里の二人目の相方が清水尋也って・・・・そんだけで見てまうやんか!

 というわけで、ドラマとしてはあまり好きではないが、ちょっと出の脇役キャストが凄いので、早送りで追いかけてます。

 あと、富田望生のシズちゃんは見てみたい。
 小柄な彼女をシズちゃんにキャスティングしたってことは、戸塚純貴の春日を上回っている可能性が高いから。

 いやあ、シズちゃんは春日以上に難しいと思うんだけどなあ。どうなるんだろう?

●「わたしのお嫁くん」フジ 水10

 この枠って、新設してからずっと男子枠だったはずだが、なぜラブコメに転換した?って思ったんだけど、高杉真宙視点で描かれているので、一応、男性モノだった。
 仕事はできるが家事がダメな女子と、家事万能男子というと「ナギサさん」を思い出すが、家事得意男子をプロとして雇うわけではなく、「お嫁さんにしたいなあ」という軽口から恋愛抜きの同居生活スタートという、リアリティのカケラも無いし「お嫁さんにしたいなあ」ってワードも古すぎるけど、あえて「いいお嫁さんになる」とはどういうことか?を男女入れ替えて検証しているというところは評価するが、でも、やっぱリアリティなさすぎだよなあ。

 でも、いまさらながら波留の実力というか、この不思議設定を嫌味なく自然にまとめるの凄すぎるし、それを受ける高杉真宙のあざといけどあざとすぎない感じも素晴らしく、これ、舞台劇だったら絶対に超面白かっただろう。

 それにしても高杉真宙の方は完全に波留を落としたくて、家事で付け込んでいるのに、対する波留はNHKだったらアロマンティックかアセクシャルにする設定で、「それじゃ、私だけメリットばかりで悪いよー」って本気で言ってるのアホらしくて見てられないのだが、なんで私がこれを見ているかというと、高杉真宙を溺愛する兄が、竹財輝之助と古川雄大だからである。

 特に竹財輝之助は深夜ドラマのセクシー恋愛モノの帝王的なポジションにいるので、プライムタイムでのレギュラーも珍しく、それが弟を溺愛するあまり、弟が上司とルーム・シェアすることになったら「弟に絶対に手は出すな」とか言うトンチキ・キャラなので、ええ、早送りして竹財輝之助のところだけ見てます。


4月24日(月)

 もう、だいぶ前の話だが、当時は「業務上の話」なので日記に書けなかった。
 いや、だた、ふと思い出しただけで、「もう時効だな」と思ったので書いてみる。

 会社の偉い人が、唐突に海外の英語教材にハマり「これの日本代理店になる!」と言い出した。
 そして、「これを売る企画を考えろ」と言われたA氏は、「そんなん、急に言われても」と、とても困っていた。

 だって、それって、「自分の発音を耳にフィードバックさせる」ってヤツで、昔流行った「雑誌の裏表紙で宣伝しているような怪しい教材」の最新版にしか見えなかったし、海外の会社がやっているので、日本語での商品の説明もほとんど無かったのである。
 でも、私の見る限り「英語の発音が良くなる」という商品だったので「今って、あんま発音流行ってないんじゃ?」ってA氏に言ったけど、A氏はあまり英語得意じゃないみたいで、とにかく「なにもかもまったくわからない」という状態だった。

 その偉い人は、当時、文科省が「話せる英語だ!」って方向転換していたので、そこに商機を見出していたらしく、すでに英語教育のエキスパートを名乗る人物をコンサル的に抱えていたので、さっそくA氏はその英語教育コンサルの方に話を聞きに行った。

 その後、私が「どうでした?なんか掴めました?」と聞いてみたら「うーん、よくわからなかったけど、今ってクイーンズ・イングリッシュを話せる人がすごく少なくなってるんだって」

 なんか数字言っていたけど、忘れたが、英国人の1パーセントだとか、英語話者全体の0.1パーセントだか、「このままでは絶滅危惧種」みたいな数字だった。

 「え?これって、クイーンズ・イングリッシュ矯正機械なんですか?」

 って、A氏に聞いてもしょうがないけど、どうやらA氏は「ネイティブでも正しい発音ができる人が少なくなっている」と捉えているようだったので、「クイーンズ・イングリッシュが廃れてるのって、たぶん、ダサいからなんじゃ?」と言ったら、「え?そうなの?」

 よくよく話してみたら、彼は「イギリス英語」と「アメリカ英語」の違いも知らなかった。

 私が「全然、発音違いますよ。てゆーか、アメリカでも西と東では全然違うし、南部とかも違うし。そんで、アメリカ人はクイーンズ・イングリッシュを英国訛りって言いますし、日本で言うところの京言葉みたいなもんですかね?」と言ったら「えええ?そうなの?」

 そっか・・・英語に全く興味が無い人って、こういう感じなのね。

 発音ブームは確かに私が若い頃にはあったが、「どの地域の発音が正しいのか?」ってことになり、ネイティブ信仰はとっくに流行遅れになっていると思っていた。

 まあ、私も今の英語教育がどうなってんのか全然知らないけど、たぶん、今でもアメリカ英語だと思うし、こんだけ外国人観光客が増えているのだから「英語を話しているのはアメリカ人だけではない」ってことも肌感覚でわかっているはずなので、発音の重要度は下がってきているんじゃないかなあ?

 「発音が悪いと通じないし、恥ずかしい」って私が若い頃にはよく聞いたけど、最近あまり聞かないし。

 ともかく、あまり売れそうな商品でもなかったし、それを全くノウハウの無い人に「売ってこい」っていうのも乱暴な話だったが、しばらくしたら偉い人もその商品のことなんか忘れて、「次はサスティナブルだ!」(笑)になったので、それはまた別の苦労があったのだが、前にいた会社でもそうだったけど、オーナー企業の経営陣は会社の事業に全く関係の無い商品に商機を見出して「これを売れ!」って言い出すんだけど、すぐに飽きちゃうんだよね。

 
4月23日(日)

 春ドラマのチェックばかりしていたので日記書いてなかった。

●ここ最近で一番衝撃的だったこと

 会社で雑談していたら、同僚が「久々に表参道の駅を利用したが、八天堂がなくなっていた」というので、「表参道に八天堂なんてあったっけ?」と首を傾げていたら「なんか、食事できるスペースの一角にあったはず」と言うので「あー、それ表参道じゃなくて永田町だよ!」

 生まれも育ちも横浜市で、大学は東京だったけど、新卒で横浜市の今の会社にずっと勤めているから、めったに都内に行かない人なのである。
 なので、私が永田町と言っても、どの駅だったかピンときてなかったようなので、「こじんまりしたフードコートがあるところでしょ?けっこうオシャレめの。確か、入り口はC&Cカレーだった」と説明したら、「しーあんどしー?」
 「うん、カレー屋チェーンの」
 「ココイチみたいな?」
 「そう、ココイチというより、牛丼屋に近い雰囲気の」
 「えー、知らないなあ」

 女性にはあまり認知されてないのか?と思って、たまたま次のミーディングで一緒だった男性上司にも聞いてみたら「えー?知らないなあ」

 ということは、神奈川には無いの?と気がついて、C&Cのホームページを調べたら、「京王レストラン」の経営で、京王線沿線に店舗が集中していた。
 えー?そうだったんだ!
 新宿や渋谷や明大前や吉祥寺にあるので、どこにでもあるチェーン店だと思い込んでいた!(笑)
 大学生の頃から知っていたので、35年以上、そう思い込んでいたのである。

 たぶん、ここで気がつかなければ、死ぬまで気がつかなかった可能性が高い。だって、普段の会話で出てこないし、そもそもあまり入ったことが無いのだ。だから、他の路線には無いことに気が付かなかった。

 自分にとっては当たり前のことが、他人にとってはそうじゃないっていうことはよくあるけど、まさかC&Cカレーでそれをまた思い知るとは、からくれないにみずくくるとは。

 でも、よく地方出身者が嘆く「これってローカルだったの?」をマジで体感できて、超嬉しかったです。

●映画「美しい彼 エターナル」4回目(音声付き)

 コナンが始まってしまいましてね、映画館は軒並み「全部コナンでいいんですけどねえ」って感じになっていたところ、「東京リベンジャーズ」も始まってしまったので、コナンの隙間を東リベで埋める感じになってしまったので、「美しい彼」は小公女のように屋根裏部屋に追い出されてしまいました。しくしく。

 でも、主演二人のオーディオ・コメンタリー付くので、けっこう入るはずなんですが、上映が少ないため土日は満席状態になってるようで、「うーむ、渋谷のTOHOが21:50っていうレイトショーを組んでいて、しかも、そこそこ大きいシアターだ」ってことで、金曜の夜に渋谷に行きました。

 いやあ、ごった返してた。
 入場までに時間があったので、渋谷TOHOの裏側を散策してみたんだけど、道に面した飲食店はどこも満席状態だったし、そういや、スクランブル交差点も自撮りしながら歩く外国人観光客が多くて「3年ぶりに見るよ、この光景」と、コロナの前の日常が戻った喜びを感じつつも「あー、やっぱ、なるべく渋谷に近寄りたくねーし」という、この気持ちもコロナ前に戻った。

 そもそも渋谷TOHOも超久しぶりというか、二子玉川109が出来る前は、一番近いシネコンだったからけっこう利用したけど、ほんと入るの久しぶりだった。TOHOシネマズだったら、日比谷の方が好きだし、日本橋はさらに落ち着くし。

 さて、遅い時間だから、チケット購入時は前方の座席はガラガラで、前方の端の席に陣取ったのであるが、席に座ったら若い二人組女性がすぐ横に座り、しかもオーディオ視聴が初めてだったらしく、映画始まってからも「え?音聞こえてる?あれ?」と操作に戸惑っていてイラっとした。

 でも、たしかに最近、コメント版やってなかったよね。

 しかも、コメンタリー版がついた映画って「あのコは貴族」とか「くれなずめ」とか小さい映画ばかりだったし。

 ああいう映画に出演者雑談のコメンタリーがつくと、1回目はフツーに見て、2回目のコメンタリー見て「ほお、なるほど」と思い、それを踏まえて3回目見てしまうという罠に毎回ハマったけど、そういや、最近はなかったなあ。なんでだろう?

 まあ、邪道っちゃ、邪道だし、オーディオ・コメンタリーは円盤特典でいいじゃん、そっちの方が売り上げ上がるし、ってことなのかもしれない。
 それに、映画館でイヤホン視聴するの、周囲の客にちょっと気を使うけど、「あ、でも、本当に音声ガイドとか字幕ガイドとか使いたい人が遠慮しなくてもいいっていう雰囲気になるといいなあ」とか思っていた。

 で、公開3週目にして、「主演二人の雑談」を投入した本作は、最初から顧客数をきちんと把握した上で、「最低でも、1回はリピートする」って、きっちり計算されてますね。
 ええ、館内を眺めてみたら、全員イヤホン着用してましたわよ。

 もう、いっそ、映画館のスピーカーでコメンタリー流せば?(笑)

 しかも、話してる内容が「オレ、この日、撮影なかったから、ハンバーグ食べに行ってた」とか、ちょっと、監督呼んできて!撮影秘話って撮休の話じゃないでしょ!

 でも、この二人、けっこうちゃんとしていて風呂のシーンでアヒル隊長の操作が大変だったとか、花びらが散るシーンは扇風機の音が大きくて寝るに寝られなかったとか、非常にこっちが知りたいポイント抑えていて、聞こごたえがあったし、スタッフが用意した「ここがポイント」っていうのも、すでにSNSで「こうなんじゃないかな?」って解釈されていた部分を「制作サイドもそのつもりでした!」って答え合わせしてくれてて、こういう「答え合わせ」が正解なのか?とは思うけど、客としては「ああ、やっぱそういう意図だったんだ」ってわかるとすっきりするので、なかなか楽しい企画だったと思う。

 個人的に一番ウケたのは、「あのシーンだけのために東京から離れた河原のロケ地に来て、そのシーン撮り終わったら颯爽と帰った落合モトキ」であった。
 役者の仕事ってそういうこと多いんだろうなあ。
4月12日(水)

●映画「美しい彼 エターナル」3回目

 私は1回目も2回目も、ニコタマの109で見たんだけど、TOHOシネマズもけっこう大きいシアターで上映してくれてるらしく、どうやら日本橋TOHOが一番大きいシアターになってるらしかった。

 それも公開直後だけ、というか、土曜日に2回も「舞台挨拶上映」をしたので、一番大きい劇場あてがってくれたんですよね。そのあたりの営業部の戦略も興味深い。ドラえもんの春休み明けと、GWに向けてのコナン公開の間に捻じ込んだんですよね。

 なので、日本橋TOHOの大スクリーンで見られるのは木曜日までということなのて、会社帰りに駆け込んでみました。

 こういう、わりとこじんまりした映画を大スクリーンで見るの珍しいんだけど、あの大スクリーンで展開される風呂とか風呂とか風呂とか、そして音響も良いので、息遣いとか息遣いとか息遣いとか、まさに「美の暴力」でした。
 大画面で見ると、清居の乙女な表情が素晴らしくて・・・
 清居役の八木くんは、やっぱし台詞回しはつたないし、ハスキーボイスが魅力だけど、時々声が割れてしまうんだけど、ミュージックビデオで鍛えられているので、表情の作り方は抜群に上手いんだよね。

 そして、「美しい彼」が成功した理由の一つが八木くんがそういうテクニカルなところに向かってなくて、どっちかというとエモーショナルというか「気持ちの芝居」をしたことなのかも。

 公開直後の舞台挨拶でも酒井監督が「清居が、泣きすぎだった」と言ってたけど、平良への思いが溢れるとすぐ涙出ていたみたいで「そこ、まだ泣かないで」って感じだったらしい。
 その八木くんの「気持ちの芝居」を演技派な萩原利久がテクニカルにガッツりと受けたのが「美しい彼」が昨今量産されてるBL作品の中で頭一つ抜けた要因だったのかもしれない。

 二人が学校に行くシーンはほんと面白くて、ファンの考察でも「これ、結婚式じゃん」ってなってきたので、私も初回では気がつかなかったけど、2度目から「そうじゃん」って思って、3回目で「あのチャイム、学校のチャイムじゃないじゃん」ってやっとわかった。

 そう思うと、窓の外に旗めく白い布は、花嫁のベールでしかなかった。

 うん、平良はきっと、清居が30歳になっても40歳になっても、それこそ「悩まし彼」みたいに20キロ太っても、ずっと永遠に清居のことを「美しい彼」だと思っているでしょう。

 エターナル、エターナル、エターナル!

 はあ、いい夢みさせてもらったよ。
 映画館ほんと好き。


4月10日(月)

●「教場」月9

 事前にスペシャルドラマが再放送されていたので、全部じゃないけど部分的に見ていたのですが、この話ってキムタク教官のキャラが強いのでそこに引っ張られますが、見どころは「若手人気俳優がダークサイドに豹変」ですよね。

 眞栄田郷敦が豹変したあたりでそれを思い出して、さらに当時売り出し中だった目黒連がトンチキすぎたので「すごい高度な遊びだ」と遠い目になりました。

 そういう作品なので我が推し赤楚くんが、どうなるのか心配でしたが、「ダークサイドに豹変」じゃなくて、見込みがあるから、キムタクに追い詰められる方だったらしい。まだ、わからんけど。

 しかし、これ絶対狙ってやってると思うんだけど、赤楚くんのビジュアルが「チェリまほ」の安達で、それがキムタクにシゴかれるから、「おい、町田啓太呼んでこい!」と、ずっと思ってた。
 いや、町田啓太じゃキムタクをシバけないか・・・・だったら、私がシバく!

 つーか、安達ビジュアルの赤楚くんは刑事には絶対に向いてないから、いいから交番勤務に戻りなさい。
 いいなあ、赤楚くんがいる交番。最高じゃないですか。用がなくても道とか聞きに行きそうだし、落としもの拾ったら、スキップしながら届けそう。

 それにしても、内田理央にしても市原隼人にしても、見終わったら「あれ?なんで殺したんだっけ?」とすっかり忘れている程度に軽い犯人で、内田理央に殺された久保田悠来とか、あんな面倒くさいダイイングメッセージ残す前に逃げろよ。

 というわけで、過去作を踏まえても、全体的にトンチキな話なんだけど、キムタクがメチャクチャ怖いから、なんかシリアスな話としてまとまってるけど、これ、かなりトンチキですよね?

 それでも、キムタク主演の月9に赤楚くんがこのポジションで起用されていることは素直に嬉しいのだが、でも、やっぱし、風間教官のキムタクは誰かにシバいてほしい。
 染谷将太の登場を待とう。染谷将太だったら信長役繋がりもあるし、きっとキムタクをシバいてくれるだろう。いや、意外とガッキーかも?

 というわけで、これは「教場 エピソード0」で、まだ現場にいたころのキムタクの話なんですが、「こんなんやってたら、そりゃ刺されるっしょ」と納得してしまいました。

 風間教官に襲い掛かった犯人はたぶん私です。「赤楚くんをイジめるやつ、許さん!」って。


4月9日(日)

 終映が迫っていたので、午前10に渋谷のシネクイントで「死体の人」の二度目鑑賞。

 初見では、ずっと笑っぱなしだったが、2回目だと笑い控えめで泣きが多めだった。
 ほんと、よく練られた脚本で、こういう規模の映画の中では、ここ数年でベスト5に入るだろう。

 11時半くらいに「死体の人」が終わって、桂花でラーメン食べてからタワレコに行った。
 渋谷のタワレコに入るのなんて20年ぶりくらいじゃなかろうか?

 映画「ヘルドッグス」の衣装が展示してあったのだが、ただの黒いスーツなので、あまり有り難みはなかったけど、岡田准一はやっぱ想像以上に小柄だなあ、ということがわかった。
 でも、原田組の岡田准一は小さいのを隠すことなく、逆に「小さくても無茶強い」ってあたりを描くので好きなのよ。

 そして、「ヘルドッグス」の円盤買って、ニコタマに移動して、「美しい彼」の二度目鑑賞。
 平日に見られる時間に上映していないから、しょーがない。

 そして、帰宅してからさっそく「ヘルドッグス」のコメンタリー版を見た。

 つーか、「死体の人」→「美しい彼」→「ヘルドッグス」をハシゴした人、この世で私だけのような気がする。

 やっぱ、面白いなあ「ヘルドッグス」
 なんで、ヒットしなかったんだろう?
 少なくとも、坂口健太郎ファンが見るべき映画は「余命10年」じゃなくて「ヘルドッグス」だろう。

 「余命10年」が30億円なのに、「ヘルドッグス」が10億に届かなかったがほんと不思議だ。
 まあ余命モノが強いのはわかるんですが・・・自分は苦手なので・・・

 「ヘルドッグス」が伸びなかったのは、「孤狼の血」みたいなヤクザ・バイオレンスものって括りになっていたからなのかなあ?
 たしかにバイオレンス映画なんだけど、グロさが全然なくて、グロが苦手な私はすごく見やすかったんだけど、それもマイナス要因だったのかしら。

 コメンタリーでも語られていたけど、これは「ブロマンス」映画で、ほぼBLなんです。

 そして、岡田准一が張り付いて作っていた「殺陣というか振り付け」がすごく良いし、坂口健太郎の役もほんと素晴らしいんですよ。

 でも、そうだ、思い出した。公開当時「あのラストシーンいる?」って言う人も多くて、それは過去に遡った岡田准一と坂口健太郎の最初の出会いのシーンだったんだけど、私は「え?あのシーンこそがこの映画のキモだろう」と思ったなあ。

 あの時に、坂口健太郎は人生で初めて他人を認めて、というか恋に落ちて、だから、幼馴染の彼女と海外で生きる道もあったのに、それを捨ててでも、岡田准一に「オレとこの女、どっちが大事なの?」って命がけで問わないと気が済まなかったし、それで死んだら本望でしょう。

 「美しい彼」で言うところの、平良が清居に「そういう時は迷わず射殺してほしい」を実現したのが「ヘルドッグス」の坂口健太郎だったわけです。

 大事なことだから何度も繰り返しますが、「美しい彼」で「清居に殺されるなら本望かも」っていうのをマジでやったのが「ヘルドッグス」で、だからこそ私は「尊い、尊すぎる」って何度もリピートしてしまうのでした。きもっ


4月8日(土)

●映画「美しい彼 エターナル」

 「刀剣乱舞」がイマイチだったし、そういや「チェリまほ」も映画版はあまり好きではなかったので、この「美しい彼」の映画版も不安になってきたのだが・・・

 そもそも初日の金曜日に、私が間に合う時間でニコタマで上映してくれなかったので、しょーがないから舞台挨拶中継の入る土曜日に見に行ったのだが、その後の平日の上映スケジュール確認しても、夜7時以降の上映回がなかった。
 それでも、こういう観客実数が限られた作品をこれだけの規模で上映してくれることに感謝すべきだろう。

 でも、土曜日に舞台挨拶付きを2回やるって、2回見る人多いだろ、ぜったい。
 私は、午後の回だけ参加したたけど、舞台に立ってる酒井麻衣監督が可愛くて「女優さんみたい」と思った。
 酒井監督は、あんな大舞台に立つの初めてだったんじゃないかな。

 「チェリまほ」も風間監督が注目されて、それが後の「silent」にも繋がったけど、こういう若い監督が深夜ドラマのBL作品で注目されるのって面白いね。昔の「ロマンポルノ出身」みたいで。

 さて、映画ですが、残念ながら「ドラマ版見てない人も見て!」っていう作品ではありませんでした。
 まあ、でも、例えば「東京リベンジャーズ」みたいな、原作もアニメも見てない北村匠海ファンや吉沢亮ファンが見ることを想定した映画とは全然違うもんなあ。

 さらに、この映画が特殊なのは、映画版の前にドラマのシーズン2をやっていることで、これは私の想像ですが、映画の企画が上がった時点で、原作の「憎らしい彼」を映画化すると2時間に収まらないということになり、「だったら、はみ出る部分はドラマでやったら?」ってことになったのかもしれません。
 だから、映画版では平良が野口さんの弟子になった経緯は飛ばされているので、ほんと、この映画だけ見た人はどう思うんだろうなあ?

 しかし、観客全員がドラマ履修済みで、しかも原作小説既読がほとんどなので、ドラマのシーズン2ですでに「原作既読組を鮮やかに裏切る方向性?」って思っていたけど、映画でもその方向性が貫かれていました。

 そもそも、「美しい彼」は原作とドラマ版が微妙にパラレルワールドというか、けっこういろいろ異なっているので、逆に原作とドラマを無限ループしてしまうのですが、原作とドラマの一番の違いって「平良の親」の存在ですかね?
 だから、ドラマ版では平良の家に清居が入り浸ることになって、あの家がもはや聖地になってるわけです。

 映画の予告では部屋探しする二人が出ていたので「いよいよ、あの家を出るのか」って思っていたら、「部屋探しするバカップル」なだけでした。
 「あの家こそ、ドラマ版の美しい彼」として、映画版でもあそこを貫いたの偉かったと思う。そして、あの家の中で、原作屈指の名シーンである「布団カバーの中でイチャつく二人」をやったと思ったら「嫉妬で理性を失う平良」とか、超良かったよ。

 あと、風呂ですね。風呂。

 風呂なんですよ。風呂。

 あの風呂、どこなんでしょうね?

 ちょっとした温泉の家族風呂くらいの広さがあったけど、「なんか横に鏡があるなあ」って思っていたけど、まさかあそこで、「清居、鏡見て」って原作屈指の濡れ場である鏡のシーンやるなんて・・・・え?、この映画、R指定とかなかったですよね?
 小学生くらいのお客さんもいたので、「大丈夫なのか?」って思いましたが、ドラマ版のラストの「朝チュン」を理解した上で来ていたはずなので、たぶん大丈夫なのでしょう。

 そして、ドラマのシーズン2でも、杏奈役の仁村紗和や設楽役の落合モトキは良かったのですが、映画版でやっとガッツり出てきた野口役の和田聰宏が素晴らしくてさ。「シン・ウルトラマン」でも、胡散臭い役やっててハマっていたけど、トップ・オブ・胡散臭い・山本耕史まであと一歩って感じで、ほんと好き。

 そして、原作の「憎らしい彼」や、続編の「悩ましい彼」でも野口さんは、とても重要な役割なので、その大役を果たしてくれたというよりも。「実写化万歳」って感じでほんと良かった。

 菅マネージャーとか事務所社長も、ほんと無茶苦茶良くてさ。

 そういうとこ、ある程度は狙ってできるんだろうけど、そういう狙いがオタクに響かないことも多々あるわけで(だから、刀剣乱舞とか)、狙ったところが腑に落ちるって、ほんと奇跡みたいなことなんだろなあ。

 で、予告編でも匂わせていた設楽が清居を拉致するシーン、「こういう映画」らしからぬ、ちゃんとした演出で息を飲みましたが(隣に座っていた人は「うわっ」って小さく叫んでいた)、拉致された清居が「赤いリボンでプレゼント?」で、あー、こういう、遊びが暴走するところが好きよ、酒井監督、って思っていたら、ガツンと「これ、違う映画じゃね?」って感じのブチキレ平良が来た。

 もはやホラー映画だった(笑)
 そういや、ドラマ版でも平良がキレて暴れるところはホラーみたいだった(笑)

 そんで、原作だと平良と設楽のバトルは拮抗しているんですが、映画だと平良が強すぎて原作既読組が一番びっくりしたシーンになりました。

 そして、ラストはまた二人で学校に忍び込み、あの先生が登場!

 そう、あの先生もドラマ版では重要な役で、二人を化学室の掃除班に指名したのも、ドラマオリジナルの「水かけシーン」のきっかけを作ったのも先生だったので、あの先生がドラマ1話と同じく書類バシャーンやってくれたの最高のご褒美でした。

 そして、手を繋ぎながら学校内を逃げ回り、桜吹雪の「出会いの教室」や赤と黒の紙吹雪の「トマトジュース事件」の階段を駆け下りて、また水かけやっていて、泣きそうになった。

 思いがすれ違っていた高校時代を見事に上書きしていました。

 いやー、ほんと見事なファンサービス映画だった。
 ドラマ版のラストで「やっと結ばれた二人」を描いて、映画版では「同棲してるといろいろあるけど、この関係は永遠に続く」というハッピーエンドのダメ押しで、まさに「エターナル」だった。

 原作小説は、この続きもあるんだけど、3作目の「悩ましい彼」は清居が役作りのために20キロも増量するという設定なので、映像化は難しいし、すでにこの映画で平良のカメラマンとしてのエゴは満たされてしまったので、製作サイドとしては「映像版はこれにて終了」ということなんだろう。

 もちろん、これで10億円超えだったら、上の人たちが続編に色気を出しそうだけど、5億には届かないんじゃないかなあ。
 それよりも、グッズ全然残ってなくて、見積もりが甘すぎるよ!販売機会を逃してるぞ!

 上映前の予告編で、萩原利久が二番手な「おとななじみ」が流れてましたが、主人公が、言い間違い男子らしくて「千円が復刻みたいな?」「宣戦布告な」で「なにこれ、面白いじゃん」と思ったのですが、「閉店の関取みたいな?」が「青天の霹靂」のところで「ぶはっ」と吹いてしまったので、ラブコメ好きだし、萩原利久がツッコミ担当のクール男子みたいだから、観に行っちゃおうかなあ。


4月6日(木)

●映画「刀剣乱舞-黎明-」2回目

 どうせ、もう一度見るなら、早めに行かないと大画面じゃなくなっちゃうから、と会社帰りに行ったら、そこそこの大劇場を貸し切りだった(笑)
 マスク不要どころか咳もクシャミもし放題!

 さて、2回目の目的は「あの役が中山咲月だとわかった上でちゃんと見る」だったのですが、そーわかっていれば、ちゃんと中山咲月でした。当たり前だが。でも、初見の時は中性的な男子だと思っていたので、わからなかったのよ。
 そして、やはり中山咲月は素晴らしいのだが、それは他でやってほしかったと改めて思った。
 それに、「継承」の時は三日月と信長(山本耕史)の絡みも面白かったので、「黎明」で中山咲月をこれだけしっかり描くのなら、山姥切との絡みを中心にしてほしかった。それこそ、山姥切を死んだ弟だと思い込んでいるとか。いや、それはちょっと無理があるか。

 2回目で覚悟はしていたのに、はやり酒呑童子が絶叫するクライマックスは気が遠くなるほど長かった。貸し切りだったので、ちょっと腕伸ばしてストレッチしちゃったぜ。

 でも、初見の時は長義のこと全然知らなかったので、キャラ設定を勉強し、さらにはシナリオブックというかノベライズまで読んでみたら「時の政府の使者」ってことでよかったらしい。
 で、長義の仮の主である各務さんは、その「時の政府の使者」が現代にやってくる時のために、長年、窓際社員として現政府に雇われていたらしい。まあ、その流れは初見の時にも「そうなんだろうな」とわかっていたけど、そもそもなんで「仮の主」が必要なんだっけ?って途中で思ったが、この映画の冒頭で三日月が「やはり、この時代では無理か」って言っていたので、そういう設定らしい。

 いやー、それにしても、やっぱ殺陣は素晴らしくて、舞台版も何本か映画館で見たけど、くるくるとアングル変わる映画の殺陣はまた別世界で見応えがある。

 そして、気が遠くなるほど長かったスカイツリーのシーンが終わり、「さあ、いよいよですぞ!」

 入院している女子高生の病室に現れるのが、染鶴こと、染谷俊之の鶴丸なのね。
 染谷俊之は「美しい彼」に出ていたのしか見たことなかったけど、わー、盛り甲斐あるなあ。

 あと初見で全然わからなかったのが「石切丸」でなんか緑色のすごく美麗なのいるなあって思っていたんだけど、あれが崎山つばさの石切丸だったのね。
 それが、この映画の一番の話題になっていたのは、映画版のキャストは舞台版に準じてるのだが、崎山つばさの石切丸はミュージカルのキャラだから、らしい。

 崎山つばさは他の映画やドラマでもちょこちょこ見るんだけど、「まあ、フツーにイケメンですね」って感じだったが、石切丸は別格だなあ。
 その石切丸が突然出てきたから、ファンは腰を抜かしたらしい。

 というわけで、ほんと、刀剣男士は良かったんだけど、金かけた割には前作を上回ることができるのか心配だけど、また続編作ってほしいというか、舞台やミュージカルと同じように、定期的にやってもらいたいなあ。


4月4日(火)

 坂本龍一の訃報がありました。

 高橋幸宏の方が先に逝ってしまったので「坂本龍一も時間の問題」と思っていたらけっこう早かった。

 自分が中高生だった頃は、坂本龍一がアイドルみたいな存在でしたが、私は高校生の頃から高橋幸宏推しになっていたけど、坂本龍一のソロもけっこう追っかけていて、たぶん「ハートビート」までは、アルバムを買っていたんですよ。ライブにも行っていたし。

 「エナジーフラワー」の頃から、ちょっと距離置いていたのかな?

 環境問題などに物申すようになって、そういう政治的発言が私の趣味と合わなかったし、坂本龍一自身も年とって「立派なオジサン」になっていたので、社会問題に対する発言が「上から目線」になってる感じが好きじゃなかった。

 それでも、ニュースショーで「戦場のメリークリスマス」が流れて、ビートたけしが「デヴィッド・ボウイも死んで、坂本龍一も死んで、もう、俺だけになっちゃった」とコメントしたら、ちょっとウルっとしたけど、そもそも私は、映画「戦場のメリークリスマス」をあまり評価してないんだった。

 あの頃、大島渚はすでにタレント化していたけど「なんか凄い映画監督らしい」と言われていて、その大島渚の映画を初めてみたのが「戦場のメリークリスマス」だったので、「え?これなの?」と思った。
 1983年か・・・・あたくし、17歳。あの当時、テレビでは「ビデオにジャンジャン録画しよう」って、名画がジャンジャン流れていたのですよ。

 だから、ヒッチコックとかフェリーにとかヴィスコンティなどをテレビで浴びていたし、その後、大学に進学したら早稲田あたりの名画座に入り浸っていました。

 今見るとどうなんでしょうね?「戦場のメリークリスマス」は。
4月3日(月)

 週末は実家に帰って、日曜日はお花見がてら調布飛行場に行ってみた。

 調布飛行場行くの初めてだったんだけど、けっこう小型機が飛んでいて、「リアル舞い上がれだ!」って興奮した。
 小型機は、ジェット機よりも断然早く浮くので、観ていて飽きなかった。

 桜はもう盛りを過ぎていたので、花見客も少なく、のんびりと散歩できたし、老親の散歩能力の低下も確認できた。(マメに休憩したり、トイレに寄ったりする必要アリ)

●NHK ドキュメント「シン・仮面ライダー」〜ヒーローアクション挑戦の舞台裏〜

 3月31日に放送され「シン・仮面ライダー」の撮影裏話であるが、なにこれ怖いんですけど?

 庵野監督は「シン・仮面ライダー」のアクション・シーンに明確なビジョン持たずに現場に挑んでいて、現場であーでもないこーでもないってやってるの超恐ろしかった。

 映画オタクの斎藤工はけっこう楽しんでるようだったが(アクション無いし、主要キャラでもないし)、主演の池松壮亮は相当追い込まれていたようなので、「映画でずっとブルブル震えていたけど、あれ、演技プランじゃなくて、ほんとにブルブルしていたのでは?」って思うほどに。

 森山未來が事前に「世界観共有したいから」ってミーティングの場を儲けるんだけど、監督は「じゃあ、世界観の共有どうぞ」と俳優部に丸投げで、森山未來は「え?そういう感じなの?」って戸惑っていたけど、後輩の池松壮亮はどうしたらいいのかわからなくてだんまりだし、柄本佑も「なんか、すごいところに来ちゃったなあ」って感じだった。

 あれは俳優部困るだろ。

 で、庵野監督は「緻密に構成するならアニメでやるから、実写は俳優に任せる」って態度で、ここぞというシーンは自分が思い描く絵になるまで何度も撮り直すけど、肝心のアクション・シーンはアクション監督に任せていたら「段取りになってる」って、そりゃそうだけど、アクション監督にしてみれば、段取りの無いアクションなんて、ただの素の格闘技になってしまう。

 それでも、スタッフが集まって「庵野さんは何を求めているんだろう?」と真剣に話し合っている姿を見て「これ、こういうの絶対に無理な人いるはずだが、そういう人はもう振るい落とされてるんだろうなあ」と思った。
 で、こういう上司っているよなあ、って思ったら、げんなりしちゃって・・・
 もちろん、庵野監督にスタッフが着いていくのは、監督の才能を信じているからなんだけど、凡人でも、ああいうことする人いるよね。
 部下の好きなようにやらせてから、ダメ出しして、本人はブラッシュアップしているつもりなのかもしれないが、大抵のところ本人が責任とるつもりなんてサラサラなくて、「成功したら自分のおかげ、失敗したら部下のせい」になるので、まともな人から辞めていってしまう。

 もちろん庵野監督をくさつつもりはないが、「量産型庵野はけっこういるなあ」って思っただけ。というか「そっか、ああいう人たちが目指してるのこれなんだ」と気がついただけ。

 このドキュメンタリーは映画製作の一部であり、「生々しいアクションシーン」を目指した現場の苦悩にクローズアップしたんだろうけど、俳優ファンとしては「うちの子は庵野くんには貸しません」って思ったね。
 そして、そこを華麗に駆け抜けた長澤まさみはほんとに凄いなあ。

 とにかく「あの、森山未來があんなに苦戦したんだ」ってことだけでも、もう一回映画館で見たいかもと思いました。

 そして、我が推し柄本佑の「俺、主役でもないし、ラスボスでもないから」と終始空気読んでる感じも面白かったです。

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