可燃物な日々

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1月31日(火)

 寒冷うつ気味で、ボーっとしているうちに1月も終わりだ。

 土日月と三連休したのだが、ドラマばかり見ていた。月曜日には見るドラマがなくなり、また「平清盛」を見はじめて、18話まで到達した。

 「平清盛」は放送当時はところどころしか見てなかったのだが、大河クラスタには大変評価が高いし、「鎌倉殿」に繋がる話でもあるので、やっと身始めたのだが、今のところ「そんなに?」って感じである。これは意図的なんだろうけど、清盛を傑出した人物として描いてないから、わかりやすいヒーローものじゃないんだよね。
 まあ、それは「鎌倉殿」もそうだったんだけど。

 「平清盛」は平安後期の話でもあるので、宮中のドロドロが描かれていて、「全部、白河のせい」って話なんだが、面白いのは清盛の二番目の妻になる深キョンが「源氏物語」オタで、「光る君があああああ」って感じなのだが、光源氏がやらかしたことを全て白河法皇がやってるんですよね。

 養女に手をつけたとか、帝の子は実は自分の子だったとか。

 「平清盛」は、源氏物語を実写化すると、こんなにドロドロしますよ、っていうのが前半のようである。
 なので、清盛が平家の棟梁になってから、源氏物語から抜けて、ハツラツとしてきたけど、ここにまた後白河が絡んでくるんだよなあ。

 と、私がウダウダというか、ゴロゴロとドラマ見ていると、今度は鮎川誠の訃報か・・・

 鮎川誠は近所のスーパーでちょこちょこ遭遇していて、ずっとご近所さんだったので「もう、あのスーパーで出会うこともないんだ」と思うと悲しい。

 でも、ここから先、ずっと、それこそ自分が死ぬまで「若い頃からずっと慕っていた人」が先に死ぬのだ。

 それは、ほんと仕方ないことなんだけど、せめて三浦春馬みたいな、自分より全然若い人が先に死なないように切に願う。

 いや、大河ドラマ「どうする家康」で今川の人質になった瀬名の行く末が「おんな城主直虎」ではどうだったんだっけ?って見直してみたら、三浦春馬を直視することになり、「この子、もう、いないんだ」と思ったら、ほんとうに悲しくなってきたので・・・

 放送当時から、この三浦春馬の芝居の「ただのキラキラ王子じゃねーし」っていう感じ、ほんと素晴らしくて、しかも、この役は物語の前半で死んじゃうけど、(放送当時も「え?ここで三浦春馬退場?」ってびっくりした)ずっと物語のベースになる役だったし、その子供役である菅田将暉に見事にバトンタッチされたので、いや、ほんと、私は三浦春馬にやっとそこでひれ伏したのよ。

 その後「コンフィデンスマン」の三浦春馬にもシビれたし、「やっと三浦春馬の良さがわかった」と思っていた矢先の訃報だったから、ほんと辛かった。
 なんで、そんなことになったのか、私には知るよしもないが個人的には「コロナのせい」だと思っている。


1月22日(日)

 最近ほんと寒くて、休みの日はつい家に籠ってしまい、正月太りが全然解消されない。

 今日も朝からドラマ消化に忙しかった。(それを世間では暇という)

●「スタンドUPスタート」フジ 水10

 「ナンバMG」や「テッパチ」という、男臭い系枠だが今回の主人公は竜星涼で、ベンチャー投資家らしい。
 雰囲気は「日曜劇場」なんだけど、演出がいろいろ工夫されていて、普通の人情ビジネスものにはしないという気概を感じる。

 特に冒頭の竜星涼と小手伸也の追っかけっことか、映画クオリティの「雑踏や狭い裏道を通行人にを華麗に避けながら走り抜ける」という演出をしているのに、ストーリー的にはどうでもいい部分だったり、「敵は内閣なのか?」ってお馴染みの首相を中心に階段を降りてくるシーンがしつこいほどあったのに、その首相みたいなポジションにいた小泉孝太郎は、竜星涼の兄で、老舗大企業の敏腕社長だったり、と、変なところで無駄に豪華だったりする。

 初回は、大手銀行でポカをした関連子会社に出向した小手伸也と、専業主婦からマンションの管理人になったら主婦の「家を守る」という能力が「マンションを守る」に見事にシフトして力を発揮した安達祐実の話だったが、安達祐実の夫役の大東駿介のダメっぷりが容赦なくて、私は大東駿介をきっちり活用するドラマは評価してしまうのである。

 って、初回も豪華キャストだったけど、次回も野村周平を核に、国生さゆり、内藤秀一郎、長谷川初範、永井大、竹財輝之助、鶴見辰吾と大量投入してくるらしい。

 竹財輝之助がいるのなら、また見ないといけないじゃない(笑)

 私は過去にベンチャー企業でひどい目にあっているし、今の会社でも、経営者の気まぐれでベンチャーに投資した金が完全に死んでいるので、ベンチャー・アレルギーなので、こういう「起業しようぜ!」な話は素直に受け止められないけど、日本経済が停滞している今、こういう「埋もれている人材を活用して、経済を動かそうぜ」って話は夢があっていいのかもしれないと思った。

 そして、何よりも竜星涼が派手なスーツをとっかえひっかえで、動くファッション誌としても見応えがある。
 荒唐無稽な話ではあるんだけど、竜星涼の持ち味である、いい意味での非現実感というか、浮世離れ感というか、トリックスター的な魅力が存分に発揮されていたので、日曜劇場が得意とする「経済を題材としたロマンティック・コメディ」というジャンルに一石を投じるのかもしれない。

 それにしても、どう絡むのかよくわからないが小泉孝太郎率いる大企業のメンツが反町隆史、戸次重幸、高橋克実、鈴木浩介って、徳川家臣団クラスを揃えているので、ほんと、すげーな。

●「リエゾン -こどものこころ診療所-」テレ朝 金曜ナイトドラマ

 とうとう、発達障害が主役のドラマが始まった。
 いや、これまでも、そういうドラマは多々あったけど、小児精神科医の話って、こういう企画を通す勇気は私には無いので「これが通るようになったんだなあ」と素直に驚いた。

 山崎育三郎主演だけど、これ、タカハシにも話来てたんじゃ?って思ったけど、タカハシはすでに「僕らは奇跡でできている」で発達障害役やってるから、それは無いか。

 山崎育三郎の序盤のルーティーンとか、言動で「あ、この人も発達障害なんだ」とわかる人にはわかる表現がされてて、松本穂香のとっちらかりぶりは、さすがに誰でもわかるだろうけど、「そこそこ療育された大人」と「野生のまま大人になってしまった子」が最初に提示されるのはなかなか面白かった。

 しかし、子役が発達障害役をけっこう上手く演じるので、そこはちょっと、微妙にキツかったけど、「重病で死にかけてる子供の役を演じる子役」よりはかなりマシか。

 それにしても発達障害って、ほんと最近の概念で、自分が中学生の時も「突然、教室を脱走してしまう困った生徒」がいたけど、「なんかちょっと、変わった子だなあ」って程度に受け入れられていたが、彼はあの後、どういう人生を歩んだのだろう?どういう高校に進学したのかも知らないので。

 アスペ気味の子は、立派な学歴があるのに大企業への就職に失敗して、時々、うちみたいな中小企業に流れ着いてくる。

 もう四半世紀も前だが、私が今の会社に入ってすぐに入社してきた新入社員が、全く無表情な体格のいい男子で、「あー、この子はたぶん」と思っていたが、その当時は発達障害への認知度が低く、「ちょっと無愛想な子」くらいに思われていたのだが、どうやら無表情のまま先輩の指示に逆らったらしく、それに耐えかねた先輩男子がブチ切れて殴ってしまい、辞めてしまった。

 殴った先輩男子を非難する声もあったが、「そういう特性」だとわかってないと、イラっとする気持ちもわからなくもなかったので、なかなか難しい問題だと思った。

 次に来た子は、「無表情」というりは「冷笑?」って感じの子で、若者らしく周囲をバカにしている感じがしたのだが、よく長時間トイレに籠って、なんかブツブツ言っていたらしく、「態度は悪いし、よくトイレに籠ってサボっている」って最低の評価を受けていた。

 今だったら「発達障害?」って思われていたんだろうけど、当時は「とにかく性格も勤務態度も最悪」という扱いで、査定面接の時に「今の君では評価できない」と上司が言ったら「評価されないなら、辞めますよ?」

 あの彼は発達障害としては、かなりボーダーだったと思うんだけど、ちょっと変わった子ではあったが、自分から「評価されないのなら辞めます」ってカード切ってくる程度には「発達」していたと思うんだけど、それで言質とった上司が「じゃあ、いつ退職するの?」って追い詰めて数ヶ月後に退職した。

 雰囲的には「やっと辞めてくれた!」「辞めるって言葉を引き出した上司さん、グッジョブ」って感じだった。

 その次に来た子は、今も働いているけど、フツーだったらウチには来ないような有名大学卒だったけど、就活に敗れたのか、そもそもチャレンジする気もなかったのか、学生アルバイトからうちに就職した。
 バイト時代から「仕事は出来るけど、態度が悪い」という評価を受けていて、そのバイトを扱う部署では「えー?あの子が社員になるの?」って言われていたらしい。

 しかし、私が思うに「愛想がない」以外は問題がなかった。

 こっちから挨拶で「おはようございます」って言っても、ペコリってだけだが、ペコリってだけで十分である。
 挨拶ガン無視するけど、発達障害認定されてない謎社員もいるし。

 その「挨拶ガン無視するけど、発達障害認定されてない謎社員」は、なんだかよくわからんが幹部候補生なのである。

 「あれが?」と思うが、それには面白いからくりがあって、彼は「自分が人として認識してない人は無視する」ようで、私はゴミ以下なので挨拶してくれないらしい。
 気に入った人にはフツーに愛想がいいので、「フツーにいい奴だし、仕事もできる」と評価されているのだが、彼の場合は発達障害というよりもサイコパスなんだけど、評価されている人をサイコパス呼ばわりしても無駄である。

 なんか迷惑かけられてるのなら別だが、たかが「私には全然挨拶してくれないどころか、完全に無視されてます」って程度の実害ではなあ。

1月21日(土)

 コロナ第8波はピークアウトした感じだけど、うちの会社では陽性者が途切れないので、まだまだって感じだなあ。
 うちくらいの規模だと、去年の秋頃は2ヶ月くらい陽性者も濃厚接触者もいなかったので。

 ところで、「ジュリアン・サンズが山中で行方不明」ってニュースが流れてきたんだけど、久々にその名前を目にしたのに行方不明って・・・

 でも、ヤフー・トピックスに出てくるくらいにはメジャーな扱いだったことが嬉しかったけど、でも遭難して行方不明って・・・

 「眺めのいい部屋」を久しぶりに見たくなってきた。今見るとどんな感じなんだろうか?

 あと、今週発表されて驚いたのは「美しい彼」が映画公開より先にドラマのシーズン2やることだった。
 嬉しいけど、そうなると、ストーリーはどこを切り取ってくるのか心配になってくる。「憎らしい彼」は拾われるのだろうか?


1月17日(火)

●「大奥」NHK 2話

 堺雅人と多部未華子の「大奥」を少し前にTVerで見て「やっぱ、面白いなあ」と思っていたので、福士蒼汰で大丈夫かと少し心配だったのだが、堺雅人の有功がクセ強すぎただけで、福士蒼汰がフツーにやっているだけでフツーに可哀想ですごく良かった。

 そもそも公家の出の美貌の僧侶って、福士蒼汰の方がイメージ近いし。
 しかし、この先の展開を知ってるだけに、「あれを福士蒼汰でやるのか・・・」とすでに泣きそうである。

 去年まで「鎌倉殿の13人」で地獄を見ていたが、年明けの「大奥」で地獄リレーである。
 そのリレーって、大河ドラマの「真田丸」(三谷幸喜)→「おんな城主直虎」(森下佳子)と同じなんだよね。

 さて、福士蒼汰の従者である玉英は「みなと商事コインランドリー」で英役だった奥智哉なんだけど、小姓姿が愛らしすぎて先の展開考えるとまた泣きそうになるが、かなり重要な役なので、家光役の堀田真由のバーター(アミューズ)かもしれないが、事務所も自信を持って送り込んでいるのだろうなあ。
 前にも書いたけど、佐藤健の若い頃に雰囲気が似ているので、事務所的に推してそうなんだよね。

 あと、吉宗時代の御祐筆が石橋蓮司だったのが、家光時代は岡山天音だったのがかなりツボだった。
 しかも、ちょっとトボけた感じの岡山天音がとてもよくて、吉宗編の風間俊介と共に「数少ない癒し」として機能していて、ほんと抜かりのないキャスティングだなあと。春日局の斉藤由貴の狂気も凄まじかったし。

 さて、1月期ドラマもだいたい出揃ったので、ざっとメモ書きしておこう。

 今期はこの「大奥」が森下佳子だけど、民放も北川悦吏子、大石静、安達奈緒子、清水友佳子と朝ドラ脚本家がズラリと並んでいて、しかも、恋愛ものが多い。
 前期の「silent」のヒットもあり、若い女性向けの恋愛ドラマが今後も増加傾向なのかも。

●「テミスの教室」フジ 月9

 法科大学院が舞台で「司法試験版ドラゴン桜」みたいである。
 北川景子がごく普通の真面目ないい人役っていうの珍しいんじゃないか?よく知らんけど。
 内容は若向けの道徳の授業みたいで、Not for me というよりは、「お呼びでない」って感じだが、主要生徒役5名中、2名が元仮面ライダーなんだけど?(前田拳太郎と高橋文哉)
 しかも、その二人が掴み合いの一発触発状態になったりするので、キャッキャと喜んでしまい、完全に釣られている。

 あと、北川景子と対立するスーパー予備校教師みたいなのが山田裕貴なんだけど、山田裕貴と高橋文哉が同じ教室にいると「先生を消す方程式」だし、そもそも話が道徳の授業みたいなので、北川景子の役を山田裕貴がやったら「ここは今から倫理です」になる。

 とりあえず「どうする家康」での山田裕貴との落差が激しいので、それを楽しめるうちは見ます。

 あと、「その他の学生」に、なぜか井上想良がいて、ナベプロだから山田裕貴バーターなんだろうけど、前クールで深夜ドラマの主演勤めた彼にはちょっと役不足なんだけど、今後、見せ場があったりするんだろうか?


●「罠の戦争」フジ(関テレ)月10

 草なぎくんの満を持しての民放ドラマ主演。
 NHKは草なぎくんを大河ドラマの準主役に起用したり、山P主演ドラマをやったり、「公正取引委員会指導後のジャニーズ」と健全なお付き合いをしている感じがするというか、同じ時期から朝ドラにジャニーズがよく起用されるようになったので、健全に駆け引きしているのかもしれないが、そういう数年間を経て、関テレ製作とはいえ、民放プライムタイムに「辞めジャニ」が主演というのは、ジャニーズの歴史上大きな一歩なのかもしれない。

 これが当たったら、山Pの「インハンド」のシーズン2も是非!あれ大好きだったのに、山Pが退社しちゃったから「ああ、永遠に無い」って諦めていたのよぉ。

 で、「戦争シリーズ」ですが、私、全然記憶にないんだけど見てたっけ?
 「僕の生きる道」シリーズはけっこう見てたんだけどなあ?

 よって、私の関心は杉野遥亮がどういう役なのかってことだけだったのだが、「植物の分類が専門です」って、また凄い変化球で来たなあ。
 主人公と同じ人物に恨みを持っていて、なんらかの事情で大学院を中退しているらしいが、この「植物研究者」って設定が伏線として回収されるんだろうか?

 ともかく、小野花梨ちゃんと共に「チーム草なぎ」に加わって、相手を騙すための猿芝居を披露してくるようなので、これは見るよ。

●「星降る夜に」テレ朝 火9

 テレ朝が火曜日9時にドラマ枠作ったと思ったら、前作こそ「科捜研の女」だったのに、いきなり大石静脚本で吉高由里子主演の恋愛モノって、ほんと、恋愛ドラマ戦国時代に突入した感がある。

 でも、相手役が北村匠海なのは「若向け」であるが、彼の仕事が「遺品整理」だったり、産婦人科で吉高由里子の後輩がディーン様だったりするので、やっぱ中高年向きなんじゃないだろうか?
 ドラマオタクとしては、来年の大河ドラマが「大石静×吉高由里子」なので、前哨戦っぽい位置付けである。

 それにしても偶然だろうけど「silent」のすぐ後に、ろう者の話って、このドラマの製作陣も「あわわわ」ってなったのかもしれないが、こっちの北村匠海はたぶん生まれつき失聴しているので、音を失うことに悩んだりしてなくて「silent」で言うところの夏帆の役で「音のない世界は悲しい世界じゃないよ」の側である。

 そういう意味では、こっちが後で命拾いしたのは「silent」の方かもしれない。まだ、わかんないけど。

 そして、視聴者と同じで耳が聴こえないくらいでは動じない吉高由里子にも全く違和感が無いし、何の説明もなくアプリで音声を文字起こししているし、世界がいきなりバリアフリーになったような錯覚。

 逆にこの話、今後どう展開してくんだろう?
 恋愛ドラマとしては初回で完結してしまったかのようだし(笑)

 でも、吉高由里子サイドにディーン様、北村匠海サイドに水野美紀がいるので、やはり、どっちかというとお仕事ドラマになるのかもしれないし、いっそ水野美紀とディーン様が付き合うとか?
 あと、手話ができる同僚として、千葉雄大が配置されてるし、ある意味、先が読めない。

 でも、北村匠海目線の「喋り声が聴こえない吉高由里子」っていうのは、ちょっと新しいというか、吉高由里子って声にすごく特徴があるから、それを封じると、こういう世界観になる、っていうあたりをもっと見てみたいかも。

 遺品整理会社に若林拓也がいたので調べたら、トップコート辞めて、なぜかスタダに移籍していた。
 トップコートは若林拓也の次に推していた感じの藤枝喜輝もあっという間に辞めちゃったから、ちょっと謎である。

●「夕暮れに、手をつなぐ」TBS 火10

 広瀬すずと永瀬廉の恋愛ドラマっていうだけでも「100点中、1000億点」って感じなんですけど、さらに北川悦吏子脚本って、北川悦吏子いります?って失礼なこと思ってしまったが、初回見たけど、やはり「北川悦吏子いります?」って思った。

 いやもう、広瀬すずと永瀬廉の「絵」が素晴らしすぎて、「話」が不要なんじゃないかと思うくらいで、エンディングのダンスが超かわいくて「ずっとこれでいいんじゃね?」って思うくらいで。

 そして、これは北川悦吏子だけの責任じゃないと思うけど、「パっとしない作曲家」って「ファイトソング」を思い出してしまうし、「恋を知らないから恋の歌が書けない」って設定も同じだし、「ファイトソング」はそういや耳が聴こえなくなる話だなあ、てゆーか、あれのヒロインの清原果耶に「おかえりモネ」でフラれてるんですよ永瀬廉は、てゆーか、「おかえりモネ」でモネの下宿先の資産家だった夏木マリが、こっちでは永瀬廉の下宿先?で、やはり資産家で銭湯のオーナーでもあるって、永瀬廉は銭湯でフラれたんだぞ?

 というわけで、ちょっと既視感ありすぎて、頭が混乱しましたが、それよりも、広瀬すずのキャラが強すぎて凄かった。

 つーか、この子、地元では何してたの?

 先に東京に出て、成功している彼氏と結婚するために上京したらしんだけど、そこで「ごめん、他に好きな人ができた」って、よくよく考えると謎の流れだ。
 その辺は、今後回収するのかもしれないが、とにかく初回はインパクトが重要とばかりに、ジャンジャカいろいろ投下されるので(川上洋平とか)、なんか久々にトレンディドラマっぽい初回だったなあ、と思った。

 そういや、これって、「ロンバケ」と同じ話ですよね?婚約者に逃げられて、他の男と同居するっていう。
 私、ロンバケにあまりハマってなかったので、そう知らんけど。

●「リバーサルオーケストラ」日テレ 水10

 そういや、1月クールの特徴としては「オリジナル」が多いことですかね?
 原作モノって「大奥」と?木10の「忍者に結婚は難しい」と?あと、なんだろう?

 で、この「リバーサルオーケストラ」は「ダメなオケを立て直す」という、オリジナルかもしれないけど、定番ネタであるし、「のだめ」の焼き直しみたいな話なんだろな、と思っていた。

 しかし、「ダメなオケを立て直す」という話が定番なのは、やっぱし、音が鳴ると漲るのである。

 役者の演技はもちろん大事だが、「音」がちゃんとしているとそれだけで引っ張られてしまう。

 しかも、このオケ、瀧内公美、坂東龍汰、濱田マリ、平田満、前野朋哉って、地味に物凄い贅沢なんですけど?

 さらにこのオケの事務局長というか、指揮者の田中圭の補佐官が岡部たかしで、妙に長台詞を言わされてるのって、私を個人攻撃してます?
 門脇麦はこれが民放プライムライム初主演なんだ。
 とにかく私は役者が楽器弾くドラマ大好きなので、これは見るわ。

●「忍者に結婚は難しい」フジ 木10

 「ルパンの娘」と同じ原作者による、「伊賀と甲賀の夫婦」モノである。

 しかし、それよりも「夫婦のすれ違い」というか、ダメ夫の鈴木伸之のダメさがリアルすぎて、コメディとして成り立ってないのでは?
 さらに鈴木伸之の先輩だか同僚役の勝地涼がエラそうに「夫婦ってもんは」って語るので、メタ的にもドン引きしてしまう。

 こういう話って、「ちゃんと夫婦円満にやってるのに、実は仇同士だった」っていうのが鉄則だと思うのだが、「わりとありがちな結婚生活の破綻」をメインにしているので、「伊賀と甲賀のカップル?」っていう面白さが薄まってるのが残念だ。

 甲賀者の菜々緒の父親が古田新太なので、そこが機能すると、もうちょっとなんとかなるのかもしれない。
 あと、忍者バーで働いてる藤原大祐がどう活用されるのか?
 アミューズはこの藤原大祐とか「みなと商事コインランドリー」「大奥」の奥智哉とか、「先輩、断じて恋では」「永遠の昨日」とBLドラマの脇役をやりつつ「鎌倉殿の13人」で主人公の息子役に出ていた新原泰佑とかをけっこうプッシュしてきてる感じである。

●「100万回言えばよかった」TBS 金10

 「おかえりモネ」の安達奈緒子脚本で井上真央と佐藤健と松山ケンイチの恋愛ドラマという、注目作である。

 佐藤健が幽霊で、松山ケンイチだけに見えて、しかも憑依までされてしまうって、それ、このあいだTVerに上がっていたから懐かしくて見てしまった「お迎えデス」じゃね?

 でも、そうなると松山ケンイチが「中身が佐藤健」っていうのをやるわけで、それは俳優好きには堪らない設定なわけで、でも、せっかく佐藤健が恋愛モノやるんだったら、また盛大に難易度高い技を繰り広げてほしいんだけどなあ。私は佐藤健のことをアスリートだと思ってるので。岡田准一が格闘家なら、佐藤健はフィギュアスケートの選手。

 佐藤健の役がすでに死んでいるのか、初回ではまだわからなかったけど、なんか事件に巻き込まれたらしいので、それを軸に話が進んでいくのだろうか?

●「大病院占拠」日テレ 土10

 たぶん、ぜったいに私向けではないのはわかっていたけど、医者役の稲葉友が見てみたかっただけです。
 うーん、あまり見せ場はなさそうだな。
 てゆーか、これ、鬼の面をつけてる役者が誰かって考察するのがきっと楽しいのでしょうね。

 その中に私の推しがいるようだったら、見に来ます。
 つーか、最初に殺された水橋研二って絶対に死んでないよね?

●「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」テレ朝 土曜ナイトドラマ

 花火職人の高橋一生がとても素晴らしく、「金曜日は佐藤健が幽霊なのに、こっちは橋爪功?」と思わなくもないが、橋爪功と高橋一生のシチュエーションコメディを延々とやっていただいても全然構わないのだが、謎の女として本田翼出てくるのがなあ?

 私は本田翼が苦手なのである。
 でも、本田翼が苦手というよりは彼女に与えられる役がなんか、いっつもなあ?
 前クールでも「崖っぷちのアイドルグループを支える寮母役」だったけど、そのアイドルとデキちゃうってどーなの?って思った。
 彼女の姉役として木南晴夏が出ていたので「最初から小南ちゃんが寮母になって、アイドルなんてクソ興味もないし、なんだこいつら、部屋を汚しやがってとか格闘しているうちに、一番のファンになっちゃうって話で良かったのでは?」って思った。

 ただ、川口春奈とか本田翼ってたぶん、今の若い女性の「なりたい自分」らしいので、そこは「そういうものだ」と受け入れる必要があるのだろう。自分の時代だったら?えーと、たぶん、浅野温子あたり?それこそ「ロンバケ」の山口智子とか、「東京ラブストーリー」の鈴木保奈美とかそういうことですよ。知らんけど。

 というわけで、高橋一生主演ドラマに本田翼をブツける気持ちが私には全然わからないのだが、それ相当の覚悟があってのことだと思うので、お手並み拝見させていただきまひょ。

●「Get Ready!」TBS 日9

 日曜劇場で、堤幸彦演出で、妻夫木聡と藤原竜也がメインキャストだけど、予告編の時点で「なんじゃこりゃ?」と思っていたけど、本編みたら「なにこの深夜ドラマ臭いの」

 それにしても、今クールの医療モノって、これと「大病院占拠」だけなのか?

 まあ、私は医療ドラマが苦手なのでどーでもいーんですけど、ブラックジャックみたいな闇医者が、金じゃなくて、「助けるに値するかどうか」で手術するか決めるって設定どうなんですかね?
 あと、こういうドラマがあると「保険適用外治療で助かる場合がある」っていう誤解をまた広めてしまう心配がある。

 いや少し前に「スーパー救急医」のドラマをやっていたら、「救急の方が凄い医師がいる」と誤解した患者がけっこういたらしいので、会社でその話題になって、私が「実際に救急にいるのは、研修医だったりするのにね」と言ったら、同僚が深夜の劇腹痛で救急搬送されたけど、対応した医師がほんとに頼りなさそうな研修医で「食中毒の検査したけど陰性だったので、とりあえず痛みを緩和する薬処方しますが、あとは、平日に専門医に見てもらってください」という対応をされて「ミヤノさんの言う通りだった」と後で言われた。

 もちろん、ただちに処置が必要なレベルだったら、もっと高次救急に搬送されるんだろうけど、そうじゃないと、様子見になるのは当たり前なんだけど。

 それはいいとして、このドラマは誰向けなんだろう?

 金の亡者に見えてけど、実はいい人が救われれるって話なの?なんか「クリスマス・キャロル」みたい。

 ただ、どう考えても天才外科医の妻夫木聡と、ちょっとドジっ子なエージェントの藤原竜也は配役が逆なんだが、なんでそんな面倒臭いことしたのかを探るほど、私は暇ではない、と、きっぱり言いたい。

●「ブラッシュアップライフ」日テレ 10時半

 バカリズムは好きなんだけど、彼の脚本にハマったことがないというか、どっちかというと苦手だったんだけど、これはけっこうすんなり入れた。

 安藤サクラ、夏帆、木南晴夏の三人組の会話劇が素晴らしい。
 たぶん、これ、今30代の人だったら、当時のゲームやヒット曲などの風俗が突き刺さるんだろうなあ。

 ポケベルで文字打ってたって時代も短かったはずなので、主人公の親世代の私としては「ああ、そういうのあったなあ」としか言いようがありませんが、主人公たちの他愛もない会話が2回目人生攻略の役に立ったりするという、細かい伏線回収が巧みで、こういうタッチでやってくれるのなら、相当面白くなりそうだ。


1月16日(月)

 高橋幸宏が亡くなった。70歳。

 あまりショックを受けなかったのは「そういう人たちの訃報がそろそろ流れてくるんだろうなあ?」とけっこう覚悟していたからである。坂本龍一も少し前にガンを公表していたし。
 自分が中高生の頃からの憧れの人たちは、そういうお年頃になったということである。
 自分だってアラ環なんだから(笑)

 それにしても、中学校の体育祭で全員でダンス体操する音楽がYMOだったのって、今で言えば星野源の恋ダンスみたいに流行っていたんだよなあ。
 でも、少し前に会社で坂本龍一の話題になって、「私はモロ、YMO世代ですから」と言ったら、下の世代の人は全然ピンと来ないようで、「まあ、そりゃ、YMOが解散したのは30年以上前だからなあ」と納得した。

 調べてみたら、2011年11月26日にビートニクスのライブに行っていた。
 鈴木慶一はちょこちょこドラマや映画に出てくるけど、高橋幸宏を見たのはあれが最後だったのかも。


1月15日(日)

●大河ドラマ「どうする家康」2話

 一部では酷評されてますが、私は好きだなあ。
 松潤にあまり興味がなかったので、彼が出演するドラマをあまり見ていないのだが、この松潤ならイケるぞ!

 あと「やりすぎでは?」って感じの岡田准一の織田信長ですが、あれは幼少期の主人公を信長なりに「かわいがって」るんですよね?なんか、ちょっと前の相撲界の「かわいがり」みたいだけど。

 「俺の白兎」みたいなセリフがBLっぽいと話題ですが、わざとやってるんでしょうけど、私にはあまりふざけているように思えなくて、それに今のところ主人公の脳内で展開されてる信長みたいな感じもするから、キャラ設定はちゃんとしてると思う。

 それよりも、大河主演経験のある岡田准一が、今作の主演である後輩の松潤を盛り上げるために、存分に遊んでいる感じがとても楽しい。
 いつ出てくるのか知らんが、やはり大河主演経験者である松山ケンイチが本多正信役っていうのも楽しみだ。

 それにしても、若き信長の根城が「ハイローか?」って感じにキャッハーで、「鎌倉殿」がヤクザ映画やマフィア映画のオマージュだとしたら、「どうする家康」はハイローとか東京リベンジャーズの世界で、それを象徴するのが山田裕貴だということが堪らんぜ。

 「山田裕貴、ほんと、順調に出世してるなあ。でも、高齢者にはあまり馴染みが無いのかも?」と思ったのだが、朝ドラも2本出ているので、NHKはちゃんと足固めしてるじゃん。でも、あれが「なつぞら」の雪次郎だって気がついてもらえてるかしら?
 私、いつから山田裕貴に注目していたんだっけ?
 たぶん、高橋一生と多部未華子の「わたしに運命の恋なんてありえないって思ってた」(2016年)だと思う。
 多部未華子の高校時代の彼氏?役で、高橋一生に「俺の女に触るな!」って言われるクズい役だったんだけど、そのクズさ加減が絶妙で印象に残っていたら、「おんな城主直虎」(2017年)で出番は少なかったがやはり印象的な役で、その後、決定的だったのが「ホリデイラブ」(2018年)だったよなあ。

 というわけで、大河ドラマで山田裕貴がヒロイン役(ちがう)というのに胸熱だが、2話でやっと俺の杉野が出てきたぞ!

 しかも、障子に穴開けて覗いてるとか「羊とオオカミの恋と殺人」を思い出したが、のそりと主人公に向かって「厭離穢土 欣求浄土って、そういう意味じゃないですよー」って榊原康政としても、杉野遥亮としても、解釈が完全一致していて、超嬉しかった。

 間宮祥太朗はいつ投入されますか?前田公輝は出ないんですか?塩野瑛久は?(落ち着け)

 あと、毎回「メガネが本体の人」を投入してるのは、わざとなんですか?
 野間口徹、天野ひろゆきに続いて、東京03角田晃広まで出てきて「次はおぎやはぎ確定か?」
 あと、誰だろう、宮川大輔とか?さまーず大竹とか、お笑い系にはけっこういるな。シソンヌじろうに、サンドウィッチマン伊達に、カンニング竹山に、大竹まこと!山里亮太も!
1月14日(土)

●映画「そして僕は途方に暮れる」

 「娼年」の三浦大輔監督作で、「娼年」と同じく舞台の主演であった藤ヶ谷大輔が映画主演である。

 私は藤ヶ谷大輔って最近までその存在を知らなくて、「ああ、そういや、A-Studioの子か!」って程度だった。
 調べてみると、けっこうドラマにも出ているんだけど、なぜか私の目に触れなかったのである。

 なので、この映画で初めて芝居しているのを見たのだが、「なるほど、これはクズ顔だ」と納得した。
 いや、「クズ」って言葉はあまり好きではないし、本人が頭もいい好青年だということもわかっているんだけど、「福々しい」の逆で、なんか薄幸そうな顔なんだよね。まあ、そういう人物として撮影されているからなんだろうけど。

 この話、冒頭の「同棲している彼女(前田敦子)に浮気がバレて家を飛び出す」から始まって、親友の中尾明慶の家に転がり込むが主人公があまりにもしょーもないので中尾明慶がキレると、今度は大学の先輩の毎熊克哉の家に転がり込み、後輩の野村周平を頼ろうとするが失敗し、姉(香里奈)に助けを求めようとするが「どうせ、金せびりに来たんでしょ?」と反撃されたので、とうとう、北海道は苫小牧の実家を頼るが、自分を溺愛している母(原田美枝子)も元も安住の地ではなかった。

 と、転々とする度に追い詰められていくのだが、そもそも最初に彼女の家飛び出したあたりから、いや、その前から、もうこの主人公は終わってるんですよね。
 そもそも、なんで浮気していたんだ?

 三浦監督の出身地である苫小牧を舞台にしているし、ある意味、私小説的な作品なんだろう。
 映画サークルの先輩である毎熊さんの部屋の描写が非常にリアルで「そういう世界にとっくに夢破れて、今は居酒屋の店長代理みたいな古参バイト」っていう人、東京にいっぱいいるんだろうなあ。

 そして、後輩の野村周平は映像仕事の下っ端として頑張っているのに、主人公は彼に「助監督をいくら頑張っても、監督にはなれないぞ」とか本当のことを言うが、ヒモにもなれない男にそんなこと言われても・・・

 そして、東京にいる姉には「ねーちゃんだって、ロクに実家に帰らないし、結婚もしてないから親に孫の顔も見せてないじゃないか!」って逆キレ。最低である。

 自分が今最低だとわかっていながら、周囲の人に対しても「お前だって、ロクなもんじゃねーだろ」と牙を向く主人公だったが、「最悪、実家で母の世話をすればいい」と思っていたら、母は新興宗教にハマっていて、「ここにいるならお前も入信しろ」と迫ってきたので、居場所なし。

 で、その母の元を飛び出して、寒空の下(北海道の寒空は命の危険レベル)、偶然?すでに家族を捨てた父(豊川悦司)と出会うのだが、その父が「すぐ身近にある自分の最終形態」すぎて辛い。

 ところが、その父は、自分を巻き込んで、ちゃっかりと「家族の再生」をしてしまうのである。

 ならば自分も東京の彼女の元に戻ってやり直そうと思ったら?

 まあ、その展開、途中でそうなるんじゃないかと思っていたけど、元カノと親友が自分が不在の間にデキていたという、たいへんありがちな話だが、そうなると主人公の戻る家は無くて、最初に飛び出した時に戻って、無間地獄のループが始まる、という映画でした。

 だから、藤ヶ谷くんの芝居はたいへん素晴らしかった。
 逃げ回ってる最初の頃は「発達障害なん?」ってくらい、その場しのぎでしか考えられない、とても感情の薄い人だったのが、姉や元カノや親友が苫小牧の実家に集まってくれて、「いや、私らはお前を否定しているわけではなくて、お前が自分の気持ちをちゃんと話してくれないから困ってるんだ」のがわかると、だんだん感情を解放していく様子が本当に素晴らしかった。

 なるほど、これは「自分探し」の話で、「自分とは、相手から見た自分でしかない」という、けっこう深い哲学的な話である。

 そういうテーマ探しは置いておいて、「娼年」も東京の街を歩く主人公の映像が素晴らしかったが、この映画もいろいろなアングルで東京という街を捉えていて、「どこにも居場所の無い主人公」の描写はとても良かった。

 そして、それを彩る音楽も変態ジャズって感じで素晴らしい。

 だから、映画としては十分楽しめたのだが、やっぱちょっとキツい話だったからなあ。

 原作の舞台がどうだったのか知らんけど、映画オリジナルの表現だと思うんだが、主人公はスマホにたくさんアドレス登録してるんだけど、結局、頼れるのは親友一人と先輩一人と後輩一人だけで、そこが詰んでしまったら、ずっと連絡をとってなかった姉や母を頼るくらい人間関係が狭い。という描写がされいた。

 そして、親友(中尾明慶)や、姉(香里奈)、そして元カノ(前田敦子)は部屋の描写から、「東京に出てきて、それなりに仕事している人たち」のようである。
 中の上か、上の下あたりで、それぞれが「トレンディドラマに出てくる感じの部屋」に住んでいた。

 対照的なのは毎熊さんの先輩の部屋で「東京に出てきて、映像関係の大学に行っていた頃のままの、四畳半」住まいが煮詰まっていたけど、主人公は、そこにすら到達できてないんだよね。

 苫小牧の母は、もともと家族で住んでいた大きな家にポツネンと一人暮らしで、20年前に家を出た父が住むアパートは、毎熊さんの部屋から「夢」もすべて削除した、「ただ、今を生きる独房」だった。

 いろんな人の部屋が描写されたけど、いい悪いは置いておいて、それぞれ、その人の作った城なんだけど、主人公だけが「自分の城」を持ってなくて、だからこそ、どこからも簡単に逃げられたのだが、どこにも帰る場所が無いという話だった。

 終盤で、「いろいろあったけど、彼女の元に戻ればいい」ってなって「え?それで元に戻ったことになるの?」と思っていたら、「あなたが失踪した2週間後にあなたの親友とデキちゃいました。すみません。でも、今後も彼とお付き合いしたいです」って予想はしていたけど、すごいラストだなと思った。

 一巡目の「彼女の家を飛び出して、親友を頼る」がもう使えないのだ。

 そして、父に教えられた「クズの極意」というのか、いよいよ追い詰められたら「なんか、面白くなってきたぞ!」って、けっこうメタな展開だったけど、いや、全然おもしろくないし!

 というわけで、観客も途方に暮れるという、なんともつかみどころの無いというか、「どこにも逃げ場がないということはどういうことなんだろうか?」って話のようである。

 三浦監督の世界観はけっこう好きなので、次は血みどろバイオレンスとかぜひやってみてほしい。

1月10日(火)

 正月は4日まで休んだので、替わりにこの連休は日曜日休んだだけだった。
 おかげで、昨日の新成人をじっくり鑑賞することができたが、男子が同じ羽織袴でチーム作ってるのを何組か目にした。
 中には旗印持ってるチームもいたけど、昼から勝鬨あげていたりして討ち入り感が激しく、「これ、夜になったらチーム同士が衝突したりしそう」と心配になる。

 悪く言えば暴走族っぽいが、好意的に考えると、今の若者世代は幼少の頃から「スタジオなんとか」って写真館でコスプレ写真撮り慣れているので、男子も着物着たいのかもしれない。
 着物業界はこれをビジネスチャンスと捉えて、現代男子の「元服礼装」を考案してあげればいいのに。大奥みたいに裃で決めるとか?

 それよりも、成人式向きじゃないかもしれないけど、ぜひ、男子には書生スタイルをやってほしい!
 卒業式の女子の羽織袴に対抗して、男子は書生スタイルってどお?

●NHK「大奥」火10

 冨永愛が吉宗役だったので、事前から話題になっていたけど、いや、ほんと、もう、ぴったりでまさに当たり役でした。

 初時代劇ということだが、冨永愛のドラマ出演歴を見てみたら「え?ドラマはグランメゾンが初だったの?」と驚いた。
 (ちなみに映画だと「デビルマン」に出ているんだが、私は見ていない)

 トップモデルだけあって、さすがの衣装さばきであったが、気位高き将軍としての台詞回しも完璧で原作ファンも大満足の吉宗でした。
 って、原作読んだのだいぶ前だけど・・・もう処分しちゃったし(途中までしか読んでない)

 私は、あまり、よしながふみの絵が好きじゃなくて、それに「大奥」は赤面疱瘡の絵がキモいし、あまり読み返さなかったのである。でも、よしながふみの絵はあまり人物を書き込まないので、ドラマ化して、俳優が動くと、原作との違和感が少ないんだよね。

 さて、冨永愛は本当に素晴らしかったが、敵対する大奥取締役のラブリンも外連味たっぷりというか、ギンギラギンな衣装を真面目に着こなしていたし、美麗な衣装を着た男子がズラリと並ぶアホらしさも十分に表現されてました。

 そう、私が「大奥」の原作を読んだのは、ドラマの家光編で多部未華子ちゃんの家光にすっかりハマったからで、それで原作も読んでみたのだが、「女が将軍だったら、大奥要らなくね?」と本当のことに気がついてしまい、それで途中で読むのをやめてしまったのだ。

 なので、NHKの「大奥」では大政奉還までやるらしいが、それこそ、天璋院とか和宮とか、どうなってたんだろう?
 つーか、天皇家は男系を維持していたのだろうか?

 それにしても、本家大河ドラマで徳川家康やってるのと並行して「男女逆転徳川幕府」のドラマをやるなんてNHKもほんと欲張りさんであるが、いいぞ、もっとやれ!と心から応援しています。


1月9日(月)

●大河ドラマ「どうする家康」初回

 日本史音痴なので、「鎌倉殿の13人」は頼朝や義経や北条政子しか知ってる登場人物がいないし、「鎌倉幕府の執権は北条でした」くらいしか知らなかったので、先がどうなるのか全く知らないままだったのに比べ、徳川家康が主人公だと、おおまかな流れはわかっているのである意味安心して見られそう。

 それも「真田丸」や「おんな城主直虎」や「麒麟がくる」で戦国時代を勉強してきたからである。
 じゃなきゃ、徳川の家臣団とか全然知らなかった。

 そして、私もやっと「築山どのが有村架純!きゃあああああああ」って絶叫できる程度の「歴史クラスタ」になった。

 しかし、松本潤と有村架純のカップルって「ナラタージュ」を思い出してしまうのだが・・・・

 全然、そんな心配いりませんでした。
 そして、大河ドラマ名物、「中年の主役が少年期を演じているので、妙にワチャワチャする」でした。
 松本潤と有村架純のおままごと遊びシーンは、わかっていてもドン引きしましたが、あれって、13歳くらいの設定なんですよね。

 しかも、あっという間に桶狭間になったので、「おんな城主直虎」ファンとしてはいきなりのドン底です。

 個人的に盛り上がったのは、山田裕貴の本田忠勝の登場シーンがカッコ良すぎた。
 それまで、劇中の騎馬シーンはCGだったのに、いきなり海辺のロケでの騎乗シーンに槍投げで「わー、貴重な蜻蛉切りがああああ」って刀剣女子6級くらいなので心配してしまいましたが、後で刀剣オタクの考証が出てきて、本多忠勝が蜻蛉切を手にするのはもっと後年だそうです。

 史実だと、あのシーンの本多忠勝は小学校6年生くらいで、徳川家康が高校3年生くらいらしいが、山田裕貴の本多忠勝は衣装の作り込みも凄くて「まるで、転生してきたドラケンみたいだ!」って、しっかりマイキーじゃなくて家康をシメるし、なんか最高だった。

 タイマン、なんか流行ってます?

 「鎌倉殿」の時も、中川大志の畠山と小栗旬がタイマンで殴り合うシーンが凄くて、「なにこの、東京リベンジャーズみたいなシーンは!」って感激したけど、「どうする家康」には、格闘技振付師の岡田准一が織田信長役で配置されているので、この先も華麗な寝業を披露してくるのかもしれない。


1月8日(日)

 えーと、正月は4日までたっぷり休んだので、今週は土曜日も月曜日も出勤で遅れを取り戻します。

 笑ってしまったのは、6日の金曜日に、前から営業電話かけてきていたIT会社がまた「お時間いただけないでしょうか?」って、こっちは年末年始進行でアップアップというか、暮れに電話もらった時も「年末年始でそれどころじゃないんですけど?」って言ったつもりだったんだけどなあ。

 あの時「では、年明けなら?」って言われたので「年明けもドタバタしてると思いますけど?」って言ったのに、6日に電話してくるとは・・・
 いや、向こうも「それが仕事」ということはよーくわかるのですが「今、少しお時間よろしいでしょうか?」って言われても「全然そーゆー余裕ないんですが?」としか言いようがないし、1月6日に営業電話かけてくるなんて全くセンスのかけらもないし、経理業務をお前は全然わかってねーし、そんなお前に「経理業務をITで軽減するサービスです」って言われても1ミリも心に響かないといか、「今、お前が一番私の邪魔してるんですけど?」としか言いようがない。

●映画「恋のいばら」

 新年、一発目はこの映画だった。

 城定監督で、松本穂香と玉城ティナが渡邊圭祐と三角関係。って、なかなか面白そう。

 と期待していたんだが、ちょっと話が散漫というか、本筋は予想通りに百合設定だったんだけど、だとしたら松本穂香のキャラ設定をもっと大胆に逆転させたほうが良かったのでは?
 元カノどころか、ただのストーカーだった、ってくらいに。

 そして、一番不満だったのは渡邊圭祐が結局なんだったのかよくわからなかったところである。
 イケメンカメラマンだけど、実は彼女のエロ写真を内緒で撮影しており、リベンジポルノの可能性がある、というのが序盤の設定だったのだが、たしかにそういう写真を膨大に収集していたけど、全部が隠し撮りって感じでもなかったし、それに、それで女性を脅迫したり、無断で公開したりしている様子もなかったので、クズ野郎としてはかなりレベルが低かった。

 城定監督には、もっとドギついの期待してしまうので、なんかフワフワしたファンタジーだったなあ、ということで肩透かしでした。パルコの製作だし、もしかしたら、もっとオシャレ系を目指していたのかね?
 リメイクものなのだが、原作は見ていないので、なんとも言えないんだけど。

 とりあえず、渡邊圭祐を起用するなら、もっと見せ場作ってほしいと、去年最後に見た「ブラックナイトパレード」と同じ感想である。

 松本穂香と玉城ティナは素晴らしかったので、けっこう楽しめたんだけどさ。


1月6日(金)

●NHK正月時代劇「いちげき」(1月3日放送)

 クドカン初の時代劇で、町田啓太が二番手だったので、とても期待していた。

 そしたら松田龍平が超良くて、全部持ってかれた(笑)

 けっこう長い原作を1時間半にまとめたので、原作ファンからは不満が上がっていたが、原作未読の私はとても楽しめた。
 しかし、これはいつ企画されたのだろうか?
 撮影が去年の秋ぐらいだったらしいので、企画が上がったのは、遅くてもその1年前くらいだろうから、2021年前半?

 その頃、どういう意図でこの原作をドラマ化することになったのか知るよしもないが、今の「ウクライナ情勢」だと、「農民を短期間で鍛錬して戦場に送り込む」っていう設定がグサグサくるんですけど?
 いや、ウクライナやロシアの兵隊がどういうことになってるのか全然知らないけど、国際情勢が非常に不穏な中で見てると素直に楽しめないというか、まあ、そういう「反戦」的なこともテーマの作品なんだとは思うけど。

 しかし、お上の事情で「正規軍は出せないから、急ごしらえでゲリラ部隊を作って反撃」ってことで、農民が集められて「これで武功を上げたら武士にしてやる」って言われて張り切って仕事するんだけど、その時すでに「武士の世」は終わる予定だったっていうひどい話なんだよなあ。

 でも、このドラマ内では農民の命なんて捨て石と割り切っている極悪非道な勝海舟だったけど、史実の勝海舟がどんな働きをしたのかよく知らないけど(大河ドラマでは色んな勝海舟いたけど)、幕末ってけっこう、いや、かなりソフトランディングしていたのか?

 いや、でも、ちょっと前に「会津では娘がアメリカ人の婿を連れて来ても全然平気だけど、山口県出身の男と結婚したいと言うと、長州にどんだけうちの先祖が殺されたか!って怒り狂う」みたいな話がネットに載っていて、「日本がバリバリ内戦やっていたのって、そんな昔じゃないんだよなあ」と思ったりした。

 京都の人が「この前の戦争で焼けた」というのが応仁の乱だという話と比べたら、ほんと、全然最近。

 これは前からずっと言っているが、1966年生まれの私にとって、1867年の大政奉還は「100年も前の遠い昔の話」だったんだけど、50年生きてみたら、「100年って、つい最近じゃん?」って思うようになった。

 というわけで、いろいろ考えさせられる話だったし、クドカンの「おふざけ」もピリリと効いていて、いいドラマだったし、町田啓太は素で北関東なまりがあるので、こういう泥臭い農民役もいいなあ、とか思って見てました。


1月4日(水)

●withコロナなお正月

 28日で仕事納めして、29日はゴロゴロし、30日は「ブラックナイトパレード」を見て、31日の大晦日の夕方、実家に帰った。
 下北沢を通ったのだが、閉まっている店が多かった。個人商店はほとんど閉まっている感じで、餃子の王将も閉まっていた。いつも実家帰る時に寄るコーヒー豆屋も。コーヒー豆屋なんて、正月の準備でけっこう売れてるはずなのに、コロナ下で「年末年始はしっかり休もう」って雰囲気になったのだろうか?

 電車も比較的空いていたし、実家最寄りのスーパーも比較的空いていて「あまりガツガツしていない大晦日だなあ」と思った。

 両親と3人で、スーパーで買ったパック寿司を食べながら、紅白歌合戦を見た。
 前半は怒涛のアイドル攻撃で、母は「なんで、こんな大人数のグループばかりなの?」と言うが、それが流行りだということしか、私にはわからない。

 それにしても、橋本環奈の司会ぶり、凄まじくなかったですか?
 ハキハキ明るく喋るし、全く噛まないし、歌うし踊るし、大泉洋がダラダラ喋っているのを豪快にブッタ斬るし、「紅白の司会をやるために作られた高度なCG」みたいでした。
 とにかく滑舌がいいのが凄いし、大舞台に全く物怖じしてないし、誰よりも紅白を楽しんでいるのが凄い!

 と、親に言っても「そお?」って感じで全然わかってもらえなかったのですが、あとでツイッター見たら、やはりみなさん、「すげえ」って感心してました。

 私の唯一の要チェックポイントは「YOSIKIのバンドで出るMIYAVIさん」だったのですが、けっこう張り切ってましたけどギタリストとしての見せ場がなくて、ちょっと残念だったのですが、母が「この左の人、足長いわねえ」って感心してくれたので、「むっちゃスタイルがいいことがお茶の間に伝わったのならそれでよし」と割り切りました。

 それにしても、今年の(去年の?)紅白の後半は私の世代どんぴしゃだったのかも?

 どなたかが「演歌がロックに置き換わった」とおっしゃってましたが、まさにそんな感じ。

 トリのMISIAを見て、母が「この人はそんなに人気があるの?」と聞いてきたので「たぶん、この人は、かつての石川さゆりのポジションなんだよ」と言ったが、だとしたら、ユーミンは美空ひばりだし、桑田佳祐なんて三波春夫そのものじゃん?
 福山雅治が森進一?工藤静香が青江三奈?篠原涼子はよくわからないが、小室哲哉はたぶん平尾昌晃だろう。

 氷川きよしに関しては母が「この人は何を目指しているの?」と言っていたが、私にはよくわからないけど、最近の氷川きよしを見ていると「この人は、観月ありさになりたいのかなあ?」ってなんとなく思った。
 観月ありさって、あまり正当に評価されてこなかったのかもしれないけど、よくよく考えると、化け物クラスの芸能人なんですよね。

 さて、紅白で私は「この人が柏木学生(目黒連)」「この人が投資家のお兄ちゃん(横山裕)」と朝ドラに出ているジャニーズを両親に教えるという大事な仕事をこなして、紅白終わったら風呂に入って2時ごろ寝た。

 元旦は昼ごろ両親とお節を食べて、「散歩がてら初詣に行きたい」と父を連れてお散歩に出かけた。
 年末もそうだったが、気温は低いが晴れていて風がないので、歩いていると暑くなってくる。

 父は去年くらいから、あまり長距離を歩けなくなっているのだが、ところどころベンチで休んでいたら「もう、一箇所、お参りに行こう」とさらに遠出する気になっていて、たぶん、私と一緒だから見栄を張りたいのだろうと付き合っていたら、父のスマホが鳴り、「え?もう、こっちにくるのか?」

 当初の予定だと、元旦の夕方に北陸の夫の実家に行っていた妹一家がこっちに来て、夕飯一緒に食べて、たぶん妹の夫はそのまま家に帰り、妹と甥っ子が一泊して、翌2日に長野の嫁の実家にいた弟一家が来るはずだったのだが、弟一家が「今日は立川のホテルをとったので」と、すでにこっちに車で向かってるらしい。

 大晦日に母が「若いもんが揃ったら焼肉にする」と焼肉用の肉は買ってあったのだが、お寿司は2日にスーパーが開くので、その当日に買えばいいと思っていたので、「さあ、どうしよう?」となった。

 とりあえず、父と一緒に駅を目指す。
 のんびりお散歩していたのに・・・

 駅で母と合流したが、やはり元旦はどこも開いてなくて、「西友しかやってない」状態だったので「とにかく西友である物を買おう」としていたら、なんと、西友のお向かいにある「スシロー」が開いていた!

 スシローでタッチパネルの端末渡され「えーと、何人いるんじゃ?」って慌ててテイクアウトを頼んで、1万5千円くらいのお会計だった。

 そして、元旦の夕方、妹一家3人と、弟一家5人と、両親と私の計11人が久々に大集合したのである。

 食べながら飲みながら喋っているので、もうマスクなんてしている暇もなく、二間ぶち抜きでもせいぜい10畳の空間に大人7人と、大学生1名、高校生2名、小学生1名がひしめいていた。

 「これ、誰かがコロナに感染していたら、族滅だな」と思った。

 昔、昔、今は大学生のNちゃんが幼児だった10数年前、急にNちゃんがゲボって吐いたのを慌てて片付けたのだが、後日、その場にいた全員が具合悪くなった。ノロだったらしい。

 そのNちゃんも、今年が成人式(20歳の)で、すでに晴れ着で写真撮っていた。

 髪の毛が半分青かったが、なんでそうしたのかちゃんと聞く時間がなかった。

 高校生の双子は、片方がナチュラル仕様というか、癖っ毛を雑にまとめていて、なんか黒木華みたいで可愛かったが、もう片方はストレートパーマかけた長髪にカラコン入れてて「え?今から中二病なの?」という有様で、なんだろう?「もう、そっくりなんて言わせねえ」という気合いを感じたが、だったら、なんで同じ高校に進学したの?

 そして、ずっと「発達障害だから!」と妹が主張していた甥っ子Tくんであるが、幼い頃は賢かったのに、小学生になったあたりから男子特有の「何言ってるのか全然わからない」というか、文章を喋らなくなっていたが、小学5年生になったら、ちゃんとストーリーを語るようになり、「なんだ、全然、フツーじゃん、てゆーか、フツー以上に話せるじゃん」と思ったけど、これ、たぶん、中学生になったら中二病の嵐でまた喋れなくなるんでしょうね。

 そして、大変微笑ましかったのは、大学生・高校生・小学生が、ちゃんとゲームでコミュニケーションとっていたことです。
 スプラトゥーンは、小学生男子はまだその世界観わかってなかったみたいだけど、最後はぷよぷよでハンデつけてもらって仲良く遊んでました。

 夫側の従兄弟たちが思春期に入ってしまい、小学生と絡みづらくなっていたらしく、妹は「従姉妹にいっぱい遊んでもらってよかったね」と喜んでいた。
 こっちは大学生のNちゃんがいたので、余裕があったのだろう。てゆーか、Nちゃんはずっと双子の姉を張っているので、なんか懐が深いんだよね。

 というわけで元旦の夜は、弟一家がホテルに行ったあと、妹と飲みながらちょっと話して、やはり2時頃寝た。
 2日の昼前に弟一家が戻ってきて、お雑煮とか食べて、またワイワイガヤガヤしていたのだが、「明るいうちに千葉に帰る」と言っていたのに、結局帰ったのは暗くなってからだった。
 すっかりダルくなって、妹が寝ていた布団でがっつり昼寝する高校生の双子が可愛かった。

 私も妹も、6時くらいに実家を出て、それぞれの家に戻った。

 久々の全員集合のお正月に両親もぐったりだろう。

 私も久々のワチャワチャにけっこう疲れていたので、自分の部屋の静寂にホっとした。

 今年のお年玉は、大学生に1万円、高校生に7千円、小学生に5千円でした。

 高校生姪っ子は「学生のうちはお年玉もらうつもり」とか言っていたが、私はねえ・・・・長女だったので、6歳下の妹にだけお年玉渡すのは可哀想だから、と、20代後半になるまでお年玉貰っていたので、たぶん、うちの親は正月に来てくれたら「お車代」みたいにお年玉くれるよ?と思ったけど、それは黙っていた。


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