可燃物な日々

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11月28日(月)

 せっかくドイツに勝ったのに、コスタリカには負けてしまって、皆さんがっかりしてますあ、フツーに大河ドラマ(コスタリカ戦の裏番組)を見ていたこっちとしては「日本敗けたって言っても誰も死んでないじゃん!!!」と心の中で叫んでました。(鎌倉殿もドラマですから、誰も死んでないんだけどさ)

 それにしても史実をよく知らないので三代将軍・実朝が暗殺されて、都から迎えるはずだった跡取りもキャンセルされちゃいそうだけど、次の鎌倉殿って誰なんでしょ?
 つーか、残りあと三回しかないんだけど、どこで終わるの?

 あと、この間の「薔薇とサムライ」の感想で書き忘れていたが、神尾楓樹のメイクが濃くて、そしてドチャクソ美しく、「まんま、宝塚の男役じゃんwww」って思った。てゆーか、ほんとベルバラのオスカル様みたいだった。
 あれ、スタッフもそうなることを予想していたんだけど、実際に衣装やメイクをセットしたら「想定を遥かに上回る完璧なタカラジェンヌぶり」に大爆笑したんじゃないかなあ。

11月27日(日)

● \ADSL卒業/

 もう何年も前から「ADSLはもうすぐ終了します」と告知されていたが、会社で相談したら「ギリギリまでADSLでいいんじゃね?」と言われたので、電話会社やプロバイダから頻繁に営業電話がかかってきていたけど無視していたが、もうすぐほんとに終了してしまうので、えいやっってUQ WiMAXのホームルーターにしちゃいました。

 光回線にしようかとも思ったけど、アパートだから大家さんに相談しないといけないから、コミュ障の私には難易度高かったのである。
 つーか、他の部屋の人はどうしているのだろうか?

 で、ADSLだと前からTVerが重かったが、ここ1年くらいはさらに重くなり、頻繁に停止しちゃうし画質も悪いので「好きなドラマはリアタイで」になっていたのだが、WiMAXで繋いだら・・・てゆーか、ホームルーターを電源に刺して、パソコンとケーブルでつなぐだけでそのまま使えるって超簡単すぎて笑った。

 そして、TVerもサクサク動くし、画質もたぶん「中」になった?
 テレビの画質もたいして良くないので、ほぼリアタイと同じになった。

 NHKオンデマンドも見てみたが、やはりリアタイとほぼ変わらない。

 これで、ますます、テレビ見なくなるなあ。


11月26日(土)

 そういや、今週はサッカーW杯で日本がドイツに勝って大騒ぎでしたわね。

 私は最近はサッカーに興味がなくて、W杯のこともよくわかってなかったのですが、日本が勝ったので「他はどんなチームが出ているのだろう?」と思って、やっと眺めてみたら「え?ウェールズが出てる?」

 約60年ぶりらしい。

 ウェールズといえば、前にサッカー通の友人から聞いた逸話を思い出す。

 プレミア・リーグでプレイしてた南米の選手が、W杯前にイングランド代表との親善試合に出たら、プレミアのチームの同僚であるスター選手がいなかったので、顔見知りのイングランド代表選手に「あいつ、なんで代表に選ばれてないの?」って聞いたら「あー、あいつ、ウェールズだから」って言われて「ウェールズって何?」

 まあ、欧州はベルギーやオランダみたいな人口少ない国でもサッカーは強かったりするけど、さすがにウェールズがW杯に出るとは思ってなかったので、どちゃくそ驚いたが、予選リーグがイングランドと同じで「無慈悲」と思った。

 それにしても、サッカー通の方に「なぜウェールズがここまで這い上がったか」を解説していただきたいものである。

 あと、ざっと眺めたところ、カタールの人権問題とか、変則日程とか、欧米的にはいろいろ問題がありそうな大会みたいなんだけど、そのあたり、日本ではあまり話題になってないのかね?
 日本人サポーターがゴミ拾いしていてマナーがいいって言われてるみたいだけど、「この円安の最中にカタールなんて物価の高いところに行ける日本人は相当な上流階級だぞ?」って思う。

●劇団 新感線「薔薇とサムライ2」ライブビューイング

 映画館でライブビューイングやるの知らなくて、「みなと商事コインランドリー」の西垣匠オタが騒いでいるのを見つけて「え?そんなのあるの?」って気がついた時には、都心の映画館はほぼ満席だった。

 どうしようっかなあ?
 上演時間3時間もあるし、ちょっとキツいなあ、と思っていたんだけど、TOHO府中にやや空席があったので、行ってみた。

 新感線の舞台は長いし重いと聞いていたし、そもそもチケット入手が困難なので、今まで挑戦したことなかったのだが、「西垣匠がなんで?」って非常に興味が湧いたので。
 だって、ド新人なんだもん。
 それが「新感線で初舞台」って、ありえないじゃん。

 そしたら主演の天海祐希が「欧州小国の女王」なので、物凄く素敵なドレスで出てきたので「うわー、これは眼福の極みだな」と思っていたのですが、後半になって「怪盗紳士」として男装で登場したのだが、それが、もう、「ふわあああああ」としか言いようのないカッコよさで、宝塚の真髄を見たと言うか、「斎藤工や西島秀俊レベルじゃ全然勝てないな」と思った。

 とにかく天海祐希は凄かった。
 あれに勝てる男って、今だと鈴木亮平くらいなんじゃないだろうか?

 さらに、最初は「アホ王子」みたいな感じで出てきた子が、殺陣やったら凄かったので、幕間でググったら、早乙女友貴って早乙女太一の弟か!

 派手さは無いんだど、すごく重心が低い殺陣で非常に見応えがあった。

 ところで、私は劇団・新感線の舞台を見るのはこれが初めてだったのだが、なんでずっと「劇団」を名乗っているのだろうか?
 「野田MAP」みたいな感じなの?

 さて、私の目的は「なぜ、ここに西垣匠がいる?」だったのだが、ライブビューイングだとカメラが寄るので、端役の西垣くんが抜かれないところも多かったんだけど、端役とはいえ、早乙女友貴と並ぶような主要キャストなのよね。

 ただ、それほどセリフも多くないので、芝居経験よりも見た目重視のキャスティングだったんだろう。主演が女王と盗賊なので、脇にディズニーの王子様キャラを配置するという。
 それに、フェンシング部の経歴が効いたのかも。殺陣の時に、西洋式の構えがちゃんとキマっていたので。

 セリフ回しは、あのメンツの中では素人感満載であったが、そのヒヨっこ感が役柄とマッチしていたし、なによりも、縦に細いスタイルと甘いマスクが醸し出す王子様感が抜群で、新感線の非現実的な世界観に花を添えていたように思えた。

 「みなと商事コインランドリー」の香月慎太郎役は当たり役だったけど、まだプライムタイムは「ドラゴン桜」しか出てないし、まだ全然高校生役やれるから、キラキラ映画の2番手あたりで修行すればいいのに、と思っていたら、来年公開の目黒連と今田美桜の「わたしの幸せな結婚」の出演が発表され「キラキラ映画とは違うのかもしれないけど(監督が塚原あゆ子だしwww)女子高生ターゲット映画だろうから、いいね」と思いました。

 なんか、こういう20代前半の俳優を見る目が「孫の成長を楽しみにしているおばあちゃん」になってるな。

 西垣匠はなぜかジャニーズの大西流星との共演が多いけど、なんでだろう?
 そもそも、テレビドラマにまだ6本しか出ていないのに、その内4本がジャニーズが主演もしくは主要キャストだ。まるで、ジャニーズのバーターみたい。


11月25日(金)

● 映画「死神遣いの事件帖-月花奇譚-」

 よくわからんが、東映の「ムビ×ステ」という舞台と映画のメディアミックス企画。
 「死神遣いの事件帖」の第一弾は、コロナ初期にブチ当たって、舞台は中止になっていたので映画だけひっそりと上映されていた。

 第二弾は今年の6月に舞台をやっていて、「映画はいつやるんだろう?」と思っていたら、やっと今頃公開しているので、何がメディアミックスなのか私にはよくわからない。
 私は一度、鈴木拡樹主演の舞台を見に行ったが、1000人規模のホールの2階の後ろから数えた方が早いような席だったので、「これじゃ、全然見えねーじゃん」と思って、鈴木拡樹を劇場で見る意欲を失ったので、前作を見たら「映画でこのレベルの鈴木拡樹が見られるんだったら、これでいいよ」と思ったのであった。

 あれから2年?

 徳川家光が治める江戸に、ゾンビが出現し、ゾンビに齧られた人もゾンビになったのだが、ゾンビは人を齧らないと3日で死ぬことがわかったので、江戸幕府は外出禁止令を出して、ゾンビを封じようとした。しかし、度重なるゾンビの出現で、経済が回らなくなった。
 さらに、3日経っても死なない変異ゾンビも出現し・・・

 って、何これ、めちゃくちゃコロナじゃん?
 しかも、ワクチンみたいな予防薬も開発してるし?

 でも、たぶんこれ、時期的にコロナより前に企画されていたんだけど、元からあったゾンビ設定がコロナ禍で練っていたら現実の緊急事態宣言に引っ張られただけみたいで、そこはあまりキモではなかったので、中途半端にコロナ禍を引きずっただけだった。

 もう、あるのかもしれないけど、コロナ禍パロディ的なゾンビ映画やってみたら面白いかも。

 つーか、何度も言ってるけど、2020年にコロナがバキバキいっていた頃、「どわあああ、これが本当のパンデミックか」と身構えたが、なんか映画で見たのと違ったんだよね。
 正直、想像の1000倍(1/1000)くらい地味だった。

 「マスクが入手できないので、古いてぬぐいを手縫いでマスクにしながら、家に篭って「仁」をずっと見ていた。運動不足になるから、近所をずっとグルグル散歩し、出かけるところはスーパーだけ」っていう、リハビリ中の引きこもりみたいな生活だった。

 それはいいとして、私は「映画館で見る貴重な鈴木拡樹」を求めているのであって、コロナのこととか思い出したくもなかったのだが、やっと後半になって「第一形態の鈴木拡樹」が出てきて、「お、そろそろ最終形態の盛り盛りの鈴木拡樹くる?」と期待していたのだが「あれ?こんなもんだったっけ?」

 こういう、ファンタジー設定で、2.5次元俳優をふんだんに使うのなら、見せ場はとことん美しく、盛って盛って盛りまくってほしかったのですが、なんかちょっと弱かったような?

 男性客もいるな?って思っていたのですが、ヒロインがAKBの子だったらしく、悲劇のヒロインだったので、そこも、もっとガツっとやってほしかったなあ。

 いや、話の流れとしては、よかったと思うんですよ。
 ヒロインが「幼い時の初恋の思い出」として記憶していたシーンが、当事者ではなくて、それを羨ましいと傍観していた「搾取されていた可哀想な子供目線」っていうの予想はついていたが、目の前の映像で再現されるとほんと悲しくて泣きました。

 このヒロインは、物心つく前から「生きるために盗みもする」って状況で、さらに、物語のラスボスに拾われて、ゾンビを操る職についていたけど、事故で記憶を失って、主人公の鈴木拡樹に拾われた時だけ、「本来の自分」を取り戻していたのって、切なすぎる。

 殺陣をする鈴木拡樹はさすがに見応えがあったので「あー、早く、刀剣乱舞映画版が見たい」と「来年春まで生きる意欲」は高まりました。「美しい彼」の映画版もあるしね。

 そういや刀剣乱舞の映画版、次回作は安倍晴明役で竹財輝之助が出るので、それも超楽しみなのである。


11月23日(水)

●朝ドラ「舞いあがれ」

 今週から航空学校編になって、雰囲気がガラリと変わったので、「ちむどんどん後遺症」の方々がボヤき始めてて辛い。
 いったん、粗探しに軸足が向いてしまうと、すぐそっちに戻っちゃうのよね。

 それにしても朝ドラ受けで大吉さんも言っていたが目黒連のツンツンぶりがすごくて「これは大きなフラグが立ちました」って、私も思った。
 ヤバいぞ、これは、デレた時に大雪崩が起きるぞ?
 あまり好きな顔では無いけど、目黒連が微笑んだ時の破壊力はよくわかってるつもりなので「ダメええええ、舞ちゃんは赤楚くんのモノよ!」とテレビの前で赤楚モンペになっていた。

 そしたら、今朝、目黒連はお好み焼きにデレた。

 初めて目の前で焼かれるお好み焼きに興味津々だったし、早くも「こいつ、ただの世間知らずなだけじゃね?」と、目黒連沼に引き摺り込まれそうになる視聴者続出である。

 朝ドラ見ている同僚は、目黒連は知っていたが、他は知らないと言うので「山崎紘菜は東宝シンデレラで、ずっと東宝のシネコンのナビゲーターやっていたから映画ファンにはお馴染み。濱正悟はニチアサのルパン・ブルー。醍醐虎太郎は天気の子の主役。あと一人は私も知らないが、ジャニーズと東宝シンデレラとニチアサと新海誠映画の声の主役が揃っている、なにげに濃いチームである」とオタクな解説をしてしまった。

 山崎紘菜はあまりテレビドラマに出ていないので、一般的知名度があるのか気になったのだが、やっぱり知らなかったみたいです。
 濱正悟はNHK的には「恋せぬふたり」にも主要な役で出ていたし、この朝ドラで一般的知名度爆上げしてほしいものである。へー、濱正悟ってエイベックスなんだ。

11月20日(日)

●大河ドラマ「鎌倉殿の13人」44話

 あああああ、公暁が実朝を暗殺する流れが止まらないから、ああああああ、って見ていたら、「つづく」になって「この状態で来週まで持ち越すんかい!」

 ところで、ついさっきまで坊主だった公暁は、いつロン毛になった?

 そして義時が送り込んだ刺客のトウが生田斗真にあっさり捕獲されるとか、ヘルドッグスか?

 ヘルドッグスつながりで、坂口健太郎が「太郎のわがまま」とか言い出すし、登場人物みんなヤバくて、ぜーぜーしてしまう。

 しかし、このままだと承久の乱までたどり着かないので「続きは映画館で?」という冗談も飛び交っていたが、雪の日の惨事に耐えられなくなったクラスタが雪合戦始めるし、ほんとスゴいよ、このドラマ。


11月18日(金)

●朝ドラ「舞いあがれ」

 今週は赤楚くんのターンで、赤楚くんが長台詞だけど、ゆっくりとした関西弁で喋るのに感激した。

 朝ドラの幼馴染は、あまりヒロインとくっつかないことが多いが、赤楚くん贔屓としては、主題歌が赤楚くん目線なので、これはあるで?

 しかし、来週から航空学校編が始まり、予告編ではヒロインに向かって「頭の中、お花畑なの?」って言う目黒連!

 ぐぬぬ、「silent」が今期一番評判がいいドラマなのに、朝ドラではツンデレとか、これは手強い。

 ここ最近の朝ドラでのジャニーズは「おかえりモネ」で闇属性の幼馴染を好演した永瀬廉と、「カムカムエブリボディ」で「思い出は美しすぎて」の極みを演じた松村北斗なので、目黒連がどうなるのかさっぱりわからんのだが、個人的な予想としては「ひよっこ」の竹内涼真的な「通過儀礼」になると睨んでいるのだが、現状だと、赤楚衛二と目黒連のどっちが勝つか、全然わかりません。

 最終的に、高杉真宙が全部持っていっても全然構わないのだが。

 「舞いあがれ」で全然先が読めないのが、兄役の横山裕で、あのままデイトレーダーやっていたら、リーマンショックで詰むんだろうけど、彼が地元に戻ってきたら、どうなるんだろう?


11月17日(木)

●「silent」木10

 下北沢の美容院に長年通っているのだが、担当美容師さんは、韓流ドラマやアメリカドラマばかり見ている人なんだけど、「お客さんに、世田谷代田が出てるって教えてもらって、それから見てるんです」と「silent」の話になり、ご近所さんの中では話題沸騰なんだろうなあ、と想像できる。

 つーか、私もつい最近まで、世田谷代田があんなにリニューアルされてることを知らなくて、それも美容院で教えてもらったので、帰りに歩いてみてびっくりしたのだ。

 下北沢駅の地下化によって、線路の跡地がどうなるのか注目されていたが、池の上方面はわりと下北沢駅から近いところから開発されてるのが見えたので気がついていたが、世田谷代田方面は駅から少し離れたところから始まっていたので、目に付きにくかったのである。

 だから、人通りもあまり活発じゃなかったので、今回のロケ地になったのは、小田急としても、あっち側をもっと宣伝したかったのかも。
 下北沢駅周辺は映画「劇場」や「街の上で」のロケ地になっていたが、道が狭いのと24時間人通りが多いので、ドラマのロケ地には向かないのだが、世田谷代田は急行停車駅でも無いので乗降者数が比較的少ないと思うので(下北沢寄りに住んでる人は下北沢まで歩くだろうから)早朝だったらロケしやすかったのだろう。

 このドラマは、コロナ明けでまた絶滅危惧種になっている恋愛モノだが、ラブコメ好きの私としては重かったので、あまりちゃんと追ってなかったのだが、先週は「生まれつき耳が聴こえない、夏帆の立場」が描かれていたので、見てみたが、やっぱ脚本がいいね。

 聴力を失いつつあるイケメンが気になって、「聴こえない世界も素敵だよ」と手話を教えて、二人だけの世界に浸っているつもりだったのに、聴こえる元カノが現れて、手話で仲良く会話してるって、切ないなあ。
 そして、手話話者である女性がハンドバッグに憧れるっていうのが、「そこか!」って新しい発見があった。

 弱視や全盲を扱った「恋です!」も、いろいろ勉強になるドラマだったが、「silent」も手話だけの会話で淡々と話が進んでいるのがとても美しくて、見始めるとずっと見てしまう。
 あ、でも、この手話だけで会話が進むドラマ、昔あったなあ。
 「名もなく貧しく美しく」の1980年テレビ版で、島田陽子と篠田三郎が耳の聴こえない夫婦を演じていた。
 あれ、けっこう好きで、ずっと見ていたんだよなあ。私が中学生の頃ですか。


11月16日(水)

 会社では、ちらほらコロナの4回目接種を受ける人がいるのだが、副反応自体に慣れたのか、本当に体が慣れたのか「4回目は大したことなかった」という人が多かったので、3回目まで「2日間39度の熱が出て、もうヤだ」って言っていた人が、先日4回目を受けたのだが、やはり高熱や体の痛みがあったらしく「今度こそ大丈夫だと思ったのに」とボヤいていた。

 私は「最後に高熱が出たの、いつだったっけ?」と思い出せないくらい、ここ数年発熱していないので「たまには39度くらい出してみたい」と思ってたんだけどなあ。
 最後に発熱した時、なんかサイケな悪夢みたいなのをずっと見ていて、面白かったので、あまり発熱を恐れないのであった。

 そして、その人が「ネットで副反応について調べていたら、マウスに5回接種したら全部死んだっていう話があって、それ読んでたら、4回目打たなかったよ」と言っていたので、「ああ、そういうの、やっぱ、影響あるんだ」と思った。(私と会話していたわけではないので聞き流していたんだけど)

 マウスの話は1回目接種の時にけっこう流れていて、確かそれは「最初の動物実験でワクチンを打たれたマウスは全て死んだ」とかいう話で、すぐに理系クラスタによって否定されていた。

 「実験用マウスの寿命はせいぜい2年なので、何も打ってなくても普通に死にます」

 今回彼女が見たのがマウスに5回接種したという話なら、人間と同じように数ヶ月間隔を置いて接種するだろうから、5回目打ったあたりで寿命が来るだろう。

 でも、それを知らないと、本気で不安になるんだなあ、と思った。

 そして、不安を煽る記事は人気があるので、そういう「間違いではないけど、ちゃんと解説しないとダメな記事」が多いんだろう。ワクチン接種後の死亡報告人数とか。
 日本は年に100万人以上死んでるんだから、そりゃ中にはワクチン接種直後の人もいるでしょうって話なのだが、それを考慮しないと「こんなに死んでる!」になってしまうのである。

 そういや、今年の初め頃、社員のご家族の訃報が続いて、「やはり、ワクチンのせい?」って言う人がいたが、うちは社員数が少ないので、訃報が続くこともあれば、数ヶ月全く無いこともある。ただ、体感的には2月から3月くらいの季節の変わり目に無くなる高齢者が多いので、「いや、毎年この時期が多いから」と言ったが、みんなの根底にあるワクチンへの不安は消えないんだろうなあ。

 そういや、私が「どうせなら、インフルとコロナの2価ワクチンになればいいのに。一回で済むから」と言ったら、「えー、そんなの怖い」と言われたが、そう言った人が子持ちだったので、「でも、子供は混合ワクチン打ってるじゃん」と言ったら「でも、あれは安全性が確認されてるから」と言うが、コロナのだって安全性が確認されてると私は認識しているんだけど、安全性とは何が基準なんだろう?

 よく「安心と安全は違う」と言うし、先の震災の放射能の時や、狂牛病の時に「安心」が求められていたが、「安心」って難しいね。


11月15日(火)

●「エルピス」4話 月10

 脚本も演出も好みなのですが、なんと言っても、今回は鈴木亮平の「じゃあ、なんでベッド買ったの?」に全部持ってかれた。
 そういや、鈴木亮平って意外にも、こういうラブシーンってあんまやってないよね?
 ぱっと思い出すのが「花子とアン」だったりするし、最近だと「レンアイ漫画家」があったけど、あれはちょっと特殊だったし。

 長澤まさみ信者の私はここ数年ずっと「長澤まさみは誰と結婚するのが正解なんだろう?」と考えていたので、鈴木亮平というビジュアル的にはド正解を与えられて「もう、これ以外考えられないじゃん」と、ちょっと戸惑っているのですが、今のところ、このカップルがどうなるのかもよくわからない。

 このドラマって脇役も岡部たかし、近藤公園、六角精児、三浦透子、筒井真理子とクセ物揃いなので、各キャラがどっちを向いているのか予想しにくいんですよね。

 それに常識的に考えれば、ここから再審に持ち込むの絶対に無理だから、物語としてはどう落とし込むのだろう?

 それにしても、眞栄田郷敦は大抜擢だと思っていたけど、目だけで訴える演技が非常に良くて、チャラい外見と内側に抱えた闇の対比も素晴らしい。
 NHKが夜ドラ「カナカナ」でゴードンを主演に抜擢していたので、「こりゃ、NHKも育成にかかってきたな」と思っていたのですが、NHK付き作家みたいだった渡辺あや脚本ドラマでこの演技だったら、急いで「LIFE」で育成だ!

 ところで、「長澤まさみと鈴木亮平のカプ最高じゃん」って浮れてますが、心のどこかでボクちゃんこと東出くんが「ダー子、騙されてるぞ!」と叫んでいるのであった。


11月14日(月)

 日曜日は8時から大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を見て、そうとうグッタリしてしまうので、9時からのTBSドラマが見られないことも多いのですが、「アトムの童」は山崎賢人と松下洸平に挟まれている岸井ゆきのが羨ましいのと、香川照之の代役として「ザ・日曜劇場な悪役」を楽しそうにやってるオダギリジョーが見ていて面白いので、なんとなく見ている。
 あと、オレの柳俊太郎がけっこう重要な役なので。もう、死んでるんだけど(笑)

 柳俊太郎は深夜ドラマの「最果てから徒歩5分」にも出ているけど、ビジュアルが「こういう柳俊太郎が見たかった」だし、竹財輝之助と並んでいるのも最高なので欠かさず見ている。

 で、その後の日曜10時半が、これなんだが、毎週ここまでたどり着けないのだが、昨日は前半だけ頑張って見ていたら「ぎえええええええええっ?」ってなって、「これ、全然頭ついていけないから明日ちゃんと見よう」と寝てしまいました。

●「霊媒探偵 城塚翡翠」5話

 先週から物語の縦軸である「透明な悪魔」を追い始めたのだが、ミッチーが怪しいのはフェイクだろうけど、でも、須田健太でも無さそうだなあ、と思っていたら「次回 最終回」って予告が入って「?????」
 NHKドラマや深夜ドラマだと5話完結っていうのも珍しくないが、この枠で5話って?W杯始まるから、そういう変則編成だったの?と戸惑っていたのだが、そーゆーことだったんですか!

 このドラマ、ドラマ批評家には評判が悪く「主人公のお嬢様設定が古臭い」「主人公が全然推理してない」「清原果耶の無駄遣い」とか散々に言われてましたが、私は逆に清原果耶のお嬢様っぷりが珍しいと思ったし、古典的なお嬢様ファッションも素敵で、しかも王子様ポジが瀬戸康史なんて、ビジュアルが最高すぎて、こういう探偵物好きじゃないのに、絵だけで見ていたんですよ。

 そして、前に共演した「透明なゆりかご」では、産婦人科医とアルバイトの高校生だったので恋愛要素ゼロでしたが、今回はもしかして恋愛要素あり?
 そうなると、若くして、成田凌、山崎賢人、町田啓太、坂口健太郎、間宮祥太朗というアラサーイケメン俳優を次々に落として来た(役として)清原果耶の次の勲章は瀬戸康史か?という興味もありました。

 ちなみに、「線は僕を描く」では横浜流星と共演しましたが、予想通り恋愛要素がなかった。どうも、若い子とはくっつきにくいらしい。全部見ているわけではないけど、そういや「セトウツミ」の時も高杉真宙にフラれてたし。「花束みたいな恋をした」の時は相手が細田佳央太でしたっけ?まあ、あれはちょっと例外。

 というわけで、このドラマはちょっと判定が難しいですけど、キスシーンがあったので「清原果耶の彼氏役」にリストアップしてもいいのではないでしょうか?
 ちなみに来年公開予定の映画「1秒先の彼」では岡田将生が彼氏役なので指折り数えて待っています。

 ドラマの話に戻りますが、「透明な悪魔」と呼ばれる連続殺人犯は瀬戸康史で、主人公の翡翠は彼の本性を暴くため、犯人好みの「清楚な黒髪ロン毛美人」を演じていただけだったという、落ちでした。

 急にニヤリと不気味に微笑んでからの豹変ぶりはさすがというか、悪い清原果耶を私は初めて見たので、「うわー、可愛い、ほんと可愛い」って大喜びでした。

 いやー、清原果耶に「変態シスコン野郎」って言われたい人生でもあったし、瀬戸康史に「変態シスコン野郎」って言いたい人生でもあったし、瀬戸康史の反応も芝居っ気たっぷりでほんと面白かった。

 そして、次回からは続編が始まり、そっちは清原果耶と小芝風花のバディものになるらしいので、「小芝風花がなぜこのポジション?」という謎も解けました。

 それにしても、原作既読のみなさまが全くネタバレを伏せていたのが素晴らしい。
 とある原作ファンは「みんながミスリードに踊らされているのを眺めているのが楽しかった」とつぶやいていましたが、そりゃ楽しかったでしょうね。

 さて、さっそくネタバレを踏まえて1話を見てみたのですが、「確かに翡翠ちゃん、これ、笑い堪えるの大変だったでしょう」と、理論家を誇る男が簡単に降霊術を信じちゃうのをスンとした顔をしながら、心の中では「バッカじゃないの?チョロすぎる」と笑ってると思って見ると、全く別の物語が展開してました。


11月13日(日)

 深夜ドラマをTVerでまとめて見ていた。

●「永遠の昨日」4話

 ここんとこBLドラマが量産されてますが、これは1話見たら「片方が死ぬやつか・・・」ってあまり食指が動かず、続きを見ていなかったのですが、どうやら、4話で何やら「特別なこと」をしたらしく、界隈が異様に盛り上がっていたので、「何があった?」と確認してみました。

 そしたら、驚いたことに、このドラマは片方が事故で死んだけど、死体としてそのまま生きている、という、物凄いトンデモ設定だった。
 で、「別にゾンビじゃないから、みっちゃんのことを食べたりしないよ」と言いながら、しっかり食ってるじゃねーか(笑)
 映像では耳たぶ吸っただけですが、それ以上のことしたから「何か特別なことした?」って巫女の同級生に聞かれて「特別なこと?えーっと・・・」ってなってるんじゃないの?

 予想を超えるトンデモ設定にびっくりしたけど、次回予告は教師が自殺しようとしていたので、ますます意味わからない。
 死のうとしている教師のお相手って「最愛」で「そもそもお前が一番悪い」と事件の発端になったクズ野郎を好演した朝井大智ですね。

●「合コンに行ったら女がいなかった話」4話

 これは1話からちゃんと全部見ている。
 元タカラジェンヌが「男装の麗人」を演じるということで注目していた。

 この話の面白いところは、「イケメンにグイグイこられる」という少女漫画の定型を「イケメンだけど、男装バーでバイトしている女子大学院生」と「それにグイグイこられて超戸惑っているフツーの男子大学生」にしているところで、最近のトレンドは「ラブコメの定番を男同士でやってみました」だと思うのだが、このドラマは、さらに設定を捻っているので、もはや何周目なのかわからなくなっているところだ。

 で、どうやら、男装の美女である蘇芳さんは、フツーの男子である常盤くんのことが好きみたいなんだが、常盤くんが「どこにでもいそうな普通の男子」なので、なんで蘇芳さんがあんなにイケイケなのかよーわからんのだが、エンドクレジットを眺めていたら「常盤 井上想良」って流れて、「あれ?この名前知ってっるぞ」


 ちょっと待て。
 さっき見た「永遠の昨日」で死体に耳吸われていた、みっちゃんじゃないか!

 あ、死体役の浩一はキラメイジャーの小宮璃央か!

 いや、そうじゃなくて、みっちゃんは、秀才だけど暗い性格で誰も友達がいなかったのに、人気者の浩一がグイグイきて、「あれ?もしかして、俺もこいつのことが好き?」って自覚したら、相手が死んじゃうという、なかなかハードな話である。

 ですから、私は「余命モノ」が好きじゃないのですが、このドラマは余命どころか、「死んだのに強引に生きている」って話で、ちょっと、かなり、本当にびっくりしたので、続きが楽しみです。

 そして「永遠の昨日」を見た後に「合コンに行ったら」を見ると「よかった、みっちゃんフツーの大学生活をエンジョイしていて」って「永遠の昨日」の辛い設定から受けるダメージが和らぐので、この並びがクセになりそう。


11月12日(土)

●映画「左様なら今晩は」

 「美しい彼」信者なので、萩原利久の出る映画は積極的に見たいが、「牛首村」は高橋文哉も出ていたけど、ホラーが苦手なため、どうしても見ることができなかったけど、これはラブコメみたいだから公開2日目に張り切って参じました。

 そしたらさ。

 こんなこと初めてだったんだけど、渋谷シネクイントの1番シアターで、ロビーはごった返していたし、チケット買った時も「前の方しか空席が無い」という、8割方埋まっていたのですが、上映前にトイレに入ったら「他に誰も女子トイレにいない?」

 客が男ばかりだったんですよ。
 主演が乃木坂の子(久保史緒里)なので、そうなったんだろうけど、それにしても、こんなに女性客が少ない映画も珍しくね?チラホラいる女性客はカップルの片割れが多くて、萩原利久ファンはどこに行った?

 さて、映画の内容は、彼女にフラれた若い男の部屋に、可愛い幽霊が出てくるって、なんかこういう話他でも見たことあると思いましたが、これは原作が漫画なので、「男性向け漫画でこういう設定なら、原作はもっとエロいんじゃ?」と思った。

 映画は全然エロくなくて、主役の子可愛かったし、会社の後輩の小野莉奈にグイグイ迫られる萩原利久も楽しかったし、前半は「屋内シーンばっかりだなあ。部屋の地縛霊だからしょーがないんだけど」と思っていたけど、なぜか外デートできて、尾道ロケも美しかったから、ちょっと切ないラブコメとして十分楽しめましたが、見終わった後「あれ?萩原利久の役って、なんかダメだったから彼女にフラれたんじゃなかったっけ?」

 こういうラブコメで「9割方男性客」っていうの初めての体験だったが、なるほど、だから、萩原利久くんの役は「俺たちを投影」ってことで、ダメ男だし、イケメンでもないけど、「それでも、女性にしてみたら、なんか魅力があるんだろう。知らんけど」という属性になっているので、なんだかとっても納得した。

 でも、女性向けラブコメだと、イケメンに「おもしれーやつ」って言われる女子は、橋本環奈とか本田翼みたいな超絶美少女だと思うんだけど。

 萩原利久的な立ち位置の女子は、小芝風花とか森七菜なのかな?

 というわけで腐女子のオバサンは萩原利久くん目当てで見に行った映画だったけど、周囲のキモオタ諸君は萩原利久くんのダメっぷりに感情移入しているらしい感じが気持ち悪かったですが、映画館出るときに、少数派なカップル女子が「ああん、なんか超切なかったぁ」とか彼氏に甘えていて、デート映画としては上出来だったんですかね?

11月9日(水)

●映画「窓辺にて」

 今泉監督作品で、フツーだったらテアトル系で上映する規模の映画だけど、稲垣吾郎主演なのでシネコンで上映しているので、近場のシネコンで見ようと思ったら「うわ、大きいシアターで上映してるぞ?」と気がついた。

 しかも、今週末からは新海誠作品が始まるので、シネコンのまともな時間に見られるのは木曜日までだと気がついたので、慌ててレイトショーに駆け込んだ。

 「愛なのに」「猫は逃げた」から引き続き、不倫の話なんだが、今泉監督はやっぱし、あえて笑い取りにいかないんだろうなあ。

 主人公は妻が不倫をしていることに気がついており、そのことを友人である若葉竜也と志田未来夫妻に相談するんだが、若葉竜也も実は不倫しているのに「ええええ?それで平気なんですか?マジわからない」とかシレっと言うのである。

 そして、今後は志田未来が稲垣吾郎と中村ゆりに「あの人、不倫してるんです」と相談しに行くのだが、それは中村ゆりが不倫していると知っていて、あえて相談に行ってるので、そのシチュエーションだけで笑えるのだが、コメディー的な演出は一切していないので、笑うに笑えないのである。

 それ以前に、この映画は登場人物の背景をほどんど説明しないので、そもそも小説家崩れのフリーライターである稲垣吾郎が、プロ・スポーツ選手の若葉竜也となんで親しいのかもわからないし、若葉竜也が何のプロなのかも言わない。状況的にたぶんサッカー選手なんだろうけど。

 そして、女子高生作家の玉城ティナがなぜか稲垣吾郎を気に入って、連れまわすのだが、エキセントリックな女子高生というよりは、恋に悩む普通の女子高生なのである。
 そういや、稲垣吾郎が普段はどういう仕事しているのかも全く出てこなかった。有名出版社勤務の妻のヒモ状態なのかもしれない。

 「手放す人」というのがキーワードになっていて、稲垣吾郎は玉城ティナの小説の中の「手放す人」が気になっていたのだが、実際の玉城ティナは普通に執着する人で、そのモデルとなった彼氏の倉悠貴や、世捨て人になっている叔父(斉藤陽一郎)を紹介してもらうが、玉城ティナが稲垣吾郎を気に入ったのは、彼もやはり「手放す人」だったからなのかもしれない。

 この映画の企画が稲垣吾郎が先だったのか、脚本が先だったのかはわからないけど、稲垣吾郎という、SMAP全盛期でも、いまいちヤル気あるんだか無いんだかよくわからなかった彼が、SMAP解散して、完全に姿を消しても私は驚かなかったと思うが、「ばるぼら」で大胆ベッドシーンをやっていたので逆に驚いたけど、次が今泉監督作とか、なにげに、おしゃれ度高いので、稲垣吾郎は見た目よりかなり俳優という仕事に執着しているのかもしれない。

 そう考えると、この「窓辺にて」は稲垣吾郎映画だと思うと、「芸能界で生き抜いていく欲が弱そうだけど、なんとなく、そこに止まりつづける稲垣吾郎」をスケッチしたような出来で、この映画の中で、稲垣吾郎と若葉竜也が親友っていう設定も、「ああ、今、稲垣吾郎はちょうど回り回って、若葉竜也ポジに来てるんだなあ」という解釈もできる。

 そういや、草なぎ剛主演の「台風家族」にも若葉竜也出ていたなあ。

 それにしても、やっぱ今泉監督作品って凄く好きなんだけど、褒めるのが難しいというか、見どころがハッキリしないんだよね。
 せっかくシネコンがあんなにスクリーン用意してくれたのに、あまり数字は出そうにも無いので、せっかくの稲垣吾郎なので、もうちょっとなあ、と勝手に思うが、本来ならミニシアターで見るような映画をシネコンの大画面で見られて贅沢でした。

 あ、でも、この映画、ほとんど劇伴が流れなかったので「せっかくの大劇場なのに、音響が静かすぎる!」と思いました。


11月8日(火)

 あー、久々に頭に血が上ったというか、壁蹴りそうになった。

 と、仕事の愚痴を書き殴ったが、書いていたらすっきりしたので削除しました。

 そして、たぶん、私がしっかり者に見えるから、誰も私があんな初歩的なところで躓いているとは思わなくて、誰も手助けせずに「わからないことああったらサポートに聞け」って突き離されたんでしょう。

11月6日(日)

 土日は実家に行った。

 最近、職場の同世代の人たちの親が、調子悪くなってる話をよく聞くようになり、「うちは大丈夫かしら?」と心配になる。
 それでも、うちの両親は先月は八重山諸島に旅行しているくらいには元気である。基礎疾患もほとんど無いし。

 母は毎月のように、学生時代の友人と会っているのだが、友人らのご主人は、もう亡くなっているか、自宅で介護ができないので老人ホームに入っているので、「うちのお父さんも、かなり弱々しくなっているけど、こんなに元気なのはうちだけなので、ちゃんと大事にしないとね」としみじみ語るくらいだ。

 いや、ほんと、ある同僚の母親は「胃ろうOR DIE」状態らしく「胃ろうしないのなら、看取り系の病院に転院」という決断を迫られてるそうで、そういう話を聞いてしまうと、「うちの親と家で一緒にご飯食べられるは、あと何年なんだろう?」と考えてしまう。

 そういや、テレビでキムタク・フィーバーになった岐阜の信長まつりのニュース映像見ていたら、ママンが「私も、これ見に行ったことがある」と言うので、「いつ頃?誰が信長だったの?」って聞いてみたら「信長っていうか、武田信玄と山本勘助だった」

 ああ、大河ドラマ「風林火山」の山本勘助役の内野聖陽と武田信玄役は当時は亀なんとかで、今の猿之助ですね、って、すぐわかったのは、高橋一生もアレに出ているので数年前に履修済みだったらかである。
 そういや、なんで信長まつりを見に行ったのか聞くの忘れた。
 ママンは内野聖陽が苦手なのに(笑)

 最近のママンは、スマホデビューしてからユーチューブばかり見るようになり、前以上にテレビ見なくなってるので、友人たちの話ている芸能ゴシップが全然わからないどころか、誰の話をしているのかもわからなくなっているらしい。

 例えば「知らない俳優さんの話になって、今の大河ドラマの義経役らしい」と言うので「え?菅田将暉を知らないの?」と聞くと「知らない」
 丁度、土曜日深夜の「ジャパニーズスタイル」のゲストが菅田将暉だったので、風呂上がりにそれを見せたのだが、やはり知らないという。

 パパンは鎌倉殿見てるので「この子、義経の子だよ、わかる?」と聞いたら、「ああ、わかる、義経だ」と言うが、パパンは元から俳優に全く興味が無いので、本当にわかってるのか怪しい。と、思っていたらママンが「お父さんは、私が、この俳優さんは朝ドラのあの役の人よ、って教えてあげても全然わかってないんだから」とマウントをとってきたが、いや、菅田将暉知らない人にそんなこと言われても・・・

 ところが、夜のニュースショー見ていたら、キンプリ脱退の話題をやっていたので、「タッキーが抜けちゃって、またジャニーズがきな臭くなってきた」と呟いたら、ママンが「ところで、滝沢くんはなんで辞めちゃったの?」って聞いてきたので「滝沢くんは、知ってるんだ?」

 「そりゃそうよ、義経もけっこう見てたもん」

 大河ドラマ「義経」は2005年、「風林火山」は2007年だから、その頃は大河ドラマもけっこう見ていたらしいし、それにつられて「篤姫」の話をしはじめて「あの子、なんていう子だったかしら?」と言うので「宮崎あおい」と言ったら、「最近見ないわね」と言うので「岡田准一と結婚して、子供が生まれたから全然出てこない」と教えたら納得していた。

 タッキーがわかるのなら、ママンはどの程度、その後のジャニーズを把握しているんだろう?
 TOKIOや嵐はわかってそうだけど、そういや朝ドラ「カムカム」のミノルさんにはそれなりにハマっていたっけ。

 「ちむどんどん」はちゃんと見てなかったようだが、前田公輝のことを「あんな綺麗な子がいるなんて」と絶賛していたので、次回は、今の朝ドラの赤楚くんがどう評価されているのか確認してみよう。

 それにしても、母の友人たちみたいに、ワイドショーネタに精通してくれている方が全然安心なのだが、ずっとユーチューブばかり見ているので心配しているのです。
 ネットでもれ聞く話では、ユーチューブ漬けになってる老親が「反日」や「反ワクチン」などのトンデモに簡単に洗脳されてしまうらしいから。

 今のところ「可愛い動物動画」に洗脳されているので、ずっとそこにとどまっていてほしいが、どうやら「自給自足にチャレンジしている若者」も応援しているようなので、人間には関心持たないでいてほしいが、そしたら「今の子供の将来の夢って、ユーチューバーだって言うじゃない」とか言い出すので、「どの口が言うんじゃ」と苦笑した。

 いわゆるユーチューバーではなくても、毎日、上野動物園に通い、「今日のパンダ」の動画をあげている人は、たぶん、もう、それが仕事になっちゃっているのだろう。
 この間、自給自足系のユーチューバーが「それほど儲かってません」って告白していたけど、月に数万円のユーチューブ収入があるから、それなりに生活できるみたいだった。

 そう話たらママンは「だったら、応援したい子の動画を何度も見ればいいのね」

 うん、まあ、そういう、大道芸人に課金するような意識持っていればいいのかね?

 私は大道芸人に小銭課金するの、けっこう好きなんだけど。

 私が好きなのは銅像芸というのか、全く微動だにしない大道芸である。

 よく夜遊びしていた頃、渋谷駅で友人と待ち合わせたが、約束の時間になっても友人が現れず、当時は私が携帯電話を持っていなかったので、いつまで待たされるのかわからなかったし、暇つぶしもできなかった。
 そしたら、そこに銅像に擬態した外国人の大道芸人が立っており、暇だったから、100円投げたら動き出し、周囲にいた若い女性たちが「え?この人、動いたよ?」と寄ってきた。

 「動いたよ?」
 「うそ、止まってるじゃん」
 「でも、さっき、動いたんだよ?」

 私が、また100円投入したら、「えー、動いた、動いたよ!」

 と、遊んでいたら、やっと待ち合わせしてた友人が来たので、大道芸の彼に「暇つぶしに付き合ってくれてありがとう」なアイコンタクトを送ってサヨナラした。

 あの手の大道芸で一番面白かったのは、うちのママンで、府中の駅にかかっている歩道橋を歩いていたら、ママンが障害物を避けて歩いていたので、「今避けたの、人間だよ」と教えたら、「え?」と振り返った。

 植え込みを避けたくらいにしか思ってなかったみたいなので、私が小銭を置いたら、その植え込みみたいだった人が動き出したので、ママンは相当驚いていたし、その付近にいた子供たちも驚いていたので、小銭を追加して、しばらく遊んでいた。

 そういえば、この間、そういう大道芸人を見かけたので、小銭入れて動かそうとしたら「100円玉が無い・・・」最近、コンビニやスーパーの買い物はパスモで済ませているので、財布に小銭が貯まらなくなったんだよなあ、と反省して、時々現金で支払って小銭をキープするようになった。
 キャッシュレスが進むと、こういうのも電子マネーになったりするのだろうか?お賽銭はすでに電子化しているところがあるらしいし。

 なんか、また盛大に話が逸れたな。

 母に比べると、父はだんだん外出が億劫になっているようだが、それでも句会の議事録?みたいなのを作って、欠席者に配っているらしく、そのお礼に立派な柿を頂いていたので「サルカニ合戦かよ」と私がボソっと言ったのだが、全くウケなかった。


11月4日(金)

 ほんと、同じ職場で仕事していても、普段見ている光景が全く違うんだなあ、と、よく思うのだが、この間、「国宝展」のことを話している同僚がいたので、「予約取れたの?」と聞いたら、「娘が自分で予約したんです」

 私も、つい最近「そういや、11月に何日か平日休みがあるから、国宝展予約できるかな?」と予約サイトを見てみたら見事に完売状態だったので「ですよねえ?」と思った。
 予約開始日じゃないとダメですよねえ?

 私がそう言うと「じゃあ、ミヤノさん、私の代わりに行きます?私全然興味無いんで」と言われたが、合ったことも無い娘さんと同行するのも気が進まないが、彼女が国宝展に全く興味が無いというのも、なんだかなあ、と思ったが、そのまま流すのもシャクだったので「これ、けっこう凄い展覧会だから地方から遠征してくる人も多いと思うよ」と言うと「へー、そうなんですか」と笑っているので、「あと、国宝の刀剣も一挙展示されるから、刀剣女子も殺到してるだろうし」と言うと「とーけんじょし?」

 あー、知らないか、でも、「なに女子ですか?」と言われたので、「刀剣が男子になってるゲームが流行ったので、博物館に本物の刀剣見に行く女性客が増えたって話知らない?」って言ったら、「歴女とかは知ってるけど、刀剣って刀ですよね?そんなのもあるんだ」

 「戦艦が女子になってるのもあったんだけど・・・・あと、最近だと競走馬が・・・」
 「へー、いろいろあるんですね、全然知らないけど」

 うちの会社に提督がいたのか知らないけど、ウマ娘にハマって馬券買うようになったオタクが数名いるのだが、今ではすっかり競馬にハマっている。
 話は違うが、今までフットサルとかやっていた運動大好き男子たちも、高齢化が進み、ゴルフになだれ込んできたので、ちょっと前まで下火になっていた会社のゴルフコンペが盛り上がってるし、同じ日に有給休暇をとってはプライベートでコース回っているので、会社の男性の話題が競馬とゴルフになり「昭和か?」って感じになっているのだ。

 私はゲームをやらないので「ゲームの影響力すごいなあ」と思いつつ、「刀剣乱舞」は映画版でハマり、「いつか、本物の三日月宗近を拝まないといけない」と思っていたけど、全く興味の無い人は、刀剣男士という存在すら知らないんですね。

 そんな私も、テレビはドラマしか見ないので、バラエティで活躍しているお笑い芸人とか、ユーチューバーとか、アイドルが全然わからないのであった。 
 ジャニーズもドラマに出てない子はほとんどわからない。


11月3日(木)

 祝日だけど、フツーに出勤だったので、いつも通り、朝ドラが始まる前に洗濯物を干そうとしていたら、「げっ、Jアラートが!」

 あの、北朝鮮の方々にお願いしたいのですが、せめて朝ドラ終わってからにしてもらえませんか?

 たとえば、毎回、8時20分ごろ発射していただくと、「朝ドラ終わってから発射してる?もしかして、朝ドラクラスタ?」って勝手に親近感湧くと思うので、どうかよろしくお願いいたします。

 ついでだから、朝ドラの感想も書いておこう。

●「舞いあがれ!」朝ドラ

 前作「ちむどんどん」がアンチで盛り上がったけど、あそこまでクソミソに言われるのも気の毒だったが、炎上商法っぽいところもあったとは思う。
 何度か書いたが、「ちむどんどん」からは「絶対に誰もブレイクさせない」という気概を感じたのだ。
 「ヒロインの周囲にいるイケメンは、視聴者に萌えを提供するために存在しているわけではない」という強いメッセージを。

 なので、せっかく前田公輝が「朝ドラヒロインの幼馴染」という絶好のブレイクチャンスだったのに、全くの不発だったし、すでにけっこう人気俳優である宮沢氷魚や竜星涼も、女性人気を完全に封印されていたキャラを演じていた。
 井之脇海は終盤盛り返していたけど、前半が酷すぎたのでやっとプラマイゼロって感じだった。

 なので、いろんな意味で「朝ドラとは?」って考えさせられてしまったので、「舞いあがれ」が始まってもちょっと身構えていたのだが、これはけっこうよくできてますよね?

 すごくいいな、と思うのは、いわゆる「理系女子」の話なのだが、さらりと、それが売りではない描写がされているところである。
 子役パートが素晴らしかったので、本役いなったら違和感あるのかもと警戒したが、押しが弱い主人公だけど、芯は強いキャラを福原遥がさすがの好演である。

 そして、大学に入学して人力飛行機サークルの描写が素晴らしい。

 中心人物である高杉真宙以外は、知らない役者さんばかりで、女性パイロットの先輩が「なんか、顔知ってるけど、誰だっけ?」と調べたら、ビズリーチのCMでお馴染みの女優さんで、「あー、そうだった」と思っていたら、だんだん他の無名の役者さんたちのキャラが立ってきた。

 そう、こういうのが朝ドラの醍醐味なの。
 毎朝見てるから、モブみたいな子たちにだんだんフォーカス合ってくるのが楽しいの。

 「ちむどんどん」の時は、イタリア料理店の厨房スタッフが顔も名前も覚えられないまま退場していったのが残念だったから。
 「ちむどんどん」が雑だとは思ってないが、「きょうだい4人が主役」みたいな話だったので、それぞれの関係者を描いていたため、どうしても主人公周辺のモブが薄くなってしまったんだよね。

 その前の朝ドラ「カムカム」も実験的に主人公が三世代だっったから、「舞いあがれ」は久々の単独主人公の話なので、すっごく見やすく感じられる。
 朝ドラの「現代もの」はけっこう難しいのだが、その難しさをなぜか感じないのがすごい。

 「現代もの」が難しいのは、やっぱ朝ドラといえば戦争絡みが主流で、そのフォーマットはある程度確立しているから、話を作りやすいと思うのですが、最近だと「あまちゃん」とか「おかえりモネ」みたいに、「震災」を題材にしているけど、そう考えると、「半分、青い。」は後半に主人公の親友が震災で亡くなる設定こそあったけど、「時代の波に翻弄された」って女性像ではなかったところが今考えると新しかった。

 「半分、青い。」はけっこう賛否両論あったけど、ひたすら「自分との戦い」の話で、私はけっこう、というかかなり好きだったんだけど、「舞いあがれ」は、主人公が「空気読めるというか、読みすぎ」という設定にしてあるところが上手いかも。

 私にはよくわからないが「わたし、絶対に失敗しないんで」って傲慢な医療ドラマが人気なのに、なぜか朝ドラでは「私がこうしたいから、こうするの!」って強いキャラは嫌われがちである。

 で、何が言いたいかというと「舞いあがれ」の主人公は、弱気そうだけど、今のところ自分のやりたいことやってるので、そのまま「今の日本社会で求められている自己主張の正解」を極めてほしいが、これ、たぶん、幼馴染役の赤楚衛二が自分探ししますよね?

 主人公が物理的に空飛んでいる裏で、赤楚くんは「空を飛ぶということは、どういう意味があるんだろう?」って思うキャラなんですよね?

 赤楚くんが不憫枠になる可能性もあるが、主題歌が赤楚くん目線のような気がするので、「本命」になる可能性が高いけど、なにせ、この後、航空学校には目黒連がいるので油断できない。
 でも、このドラマでの目黒連のポジションは、「ひよっこ」の竹内涼真になりそうな予感もあるが・・・って、朝ドラファンは、こういうどうでもいいことを真剣に考えるのが好きなので、そういう「遊び」は意図的にちゃんと残しておいてほしいな、って思うわけです。
11月2日(水)

●大河ドラマ「鎌倉殿の13人」41話

 こんだけ主人公が悪役の大河ドラマ初めて見た。

 でも、チラチラと「おんな城主直虎」の時の政次みたいな「あえて悪役を演じる」ということもわかるんだけど、政次の時は、領主である直虎と幼馴染の縁があったから、直虎は政次のやろうとしていることを見破るんだけど、「鎌倉殿」の実朝と、主人公の北条義時にはそういう絆がないから!

 義時が頼朝の目指した政治、さらには頼朝を利用しようとした兄の政治を目指しているのはわかるんだけど、それを当時のことなんて知らない若き実朝に要求するのはかなり酷だよね。

 まだ残っている、三浦(山本耕史)や八田(市原隼人)は、若い頃から主人公(小栗旬)を見ているから、彼が何を目指しているのか、なんとなくわかっているけど、息子の坂口健太郎ですら、着地点が全然わかってないのである。
 まあ、主人公も先が見えているわけでもなく、ただ「今はこうするしかない」ってことなんだろう。

 どなたかがツイッターで「青天を衝けは、爽やかだったなあ」と呟いていたが、確かに途中色々と悲劇はあったけど、主人公が不幸な最後を迎えないことはわかっていたから、ドラマ内の未来は常に明るかったし、そう考えると「おんな城主直虎」も、主人公の生涯は先が見えなかったが(ほぼオリジナルキャラなので)、主人公の養子になった井伊直政が徳川で大出世して幕末まで重臣として栄える未来を知っていたから中盤のどん底にも耐えられたんだよなあ。

 私は鎌倉時代は不勉強で、源氏の将軍が三代で終わって、その後は執権の北条氏が実権を握っていたことくらいしか知らなくて、だから、このドラマでは全く出てこない足利氏が今どういう位置にいるのかも知らないし、そもそも承久の乱のことも全く記憶になかった。
 「公卿の大銀杏」のことは名前だけ知っていたが、それも、これからやるんですよね。

 頼家は若手の金子大地だったけど、実朝に35歳の柿澤勇人がキャスティングされた意味がジワジワわかってきて、残りあとわずかだけど、映画「ヘルドッグス」でMIYAVIが「闇の底は深いぞ」と「闇の底」に魅入られた人の目をして言うのだが、なんか、そんな感じです。

 ところで、大河ドラマ「平清盛」のファンは「海の底」に生息していることとされていて、それを受けて、「おんな城主直虎」のファンは「井戸の底」から湧き出てくることになっているのですが、鎌倉殿ファンはどこに生息してるんだろう?


11月1日(火)

 土日に出勤していたので、今日は休みだったのだが、映画割引デーだけど見たい映画もなかったので、超久々に献血してきた。
 20年くらい前までは、趣味と言えるレベルで献血ルームに通っていたのだが、狂牛病が流行った時にイギリス滞在歴が引っかかって・・・いや、正確には引っかかるレベルではなかったのだが、確か、当時の要件が「この期間に3ヶ月以上滞在」くらいだったのだが、その期間に2週間くらい滞在していたので、ご遠慮していたのである。

 コロナ下で献血が不足しているなんて話もあったので、「そういや、献血の狂牛病対策はどうなっているんだろう?」と調べたら、やはりまだあったんだけど、元々要件満たしてなかったし、もう四半世紀経過したので狂牛病なんてもう、若い子は知らないんじゃない?

 受付に行ったら、生年月日で過去データ照会されて、「以前はずいぶん多くご協力くださったんですね」と言われた。成分献血ばかりやっていたので、あまり間隔をとらなくてよかったから、昼間に新宿に出かけた時には、休憩所代わりに献血ルームに立ち寄っていたのである。

 なので、時間はあるから「成分献血で」と申し出たのだが・・・・血管の状態がダメだったらしく、普通の献血になりました。
 普通の献血するの、もしかしたら高校生以来なので、ちょっと不安だったが、立ちくらみもなく元気に帰ってこれました。
 献血は69歳まで可能だが、それまで献血基準を満たすことができるのかはわからないので、これからは、できるだけ献血しておこうと思った。未来の自分に対する貯金的な気持ちで。

●「エルピス―希望、あるいは災い―」関テレ 月10

 これまでNHKのドラマにしか脚本を書いてなかった渡辺あやが民放デビューということで、ドラマファンから注目されてましたが、ほんと、これがNHKだったら、全然フツーなんだけど、これをフジテレビ系でやるとは。

 路チュー写真で報道番組を降ろされた女子アナが、深夜バラエティで腐ってるって話なんですが、その深夜バラエティの雰囲気がとてもリアルで、「まあ、これをNHKがやっていたら嫌味だよな」と思ったけど。

 そして、先週の1話のモノローグは眞栄田郷敦で、ゴードンは2019年デビューで芸歴浅いんだけど、2年前まではスピンオフ要員だったのに、去年の「プロミス・シンデレラ」で主人公の相手役、今年のNHK夜ドラ「カナカナ」で主演と、妙に最短距離走ってるんですよね。

 それで、名門私立エスカレーターなお坊ちゃんで、難関のテレビ局に入社した「自称エリート」ってキャラが、同じく渡辺あや脚本の「今ここにある危機とぼくの好感度について」を思い出す。
 あのドラマの松坂桃李も自己中心的な理由でしか動かなかったが、このドラマのゴードンは「バラエティ番組に出演する女性タレントを口説いたことの証拠を掴まれて脅されている」という、ほんとしょーもない「自分の危機」を回避しようとして、冤罪事件の真相を暴こうとする。

 1話では、あまりにもゴードンが必死なので、長澤まさみや鈴木亮平もちょっと「お?」ってなってるんだけど、見ているこっちは、それが正義感とかでは無いってわかってるので、なんだか笑ってしまうのだが、とにかくゴードンの必死さが、死に体だった長澤まさみを覚醒させる。

 で、ゴードンは「国家権力を敵に回すのなら、タレント口説いたことが表沙汰になったほうがマシ」と離脱するのだが、その彼にも何か重大な過去があるということを匂わせるラストに震えた。

 いやー、練られた初回だったなあ。

 何よりも、長澤まさみ信者の私としては「長澤まさみの元カレが鈴木亮平」ってことに漲った。(そこかよ)

 私はここ数年、「長澤まさみは誰と結婚するのが正解なのか」という、自分の人生に全く何の関わりの無い難問を考えていたが、「お笑い芸人とかになっちゃうのかなあ?どっちかというと、チンクシャ系の」とか思っていたんだけど、そもそも長澤まさみは、普通に結婚している役をほとんどやっていないのだ。

 映画「散歩する侵略者」や「50回目のファーストキス」では妻役だったけど、どちらも「普通」ではない。
 「マスカレード・ホテル」ではキムタクと「シン・ウルトラマン」では斎藤工とバディだったけど、キムタクは論外だとして(家族持ちだからという意味で)、斎藤工と実際に付き合ってる長澤まさみなんて全然想像できないし、「じゃあ、誰と付き合っていたらリアリテイあるんだろう?」ってずっと考えていたのですが、鈴木亮平と組み合わせてみたら、三周回って、「これだ!」って頭の中に稲妻が走ったのですが、あまりにもドンピシャすぎて、全然リアリティないんだけど、絵柄的には「ど正解」だったので、これちょっと、しばらく他のカプ考えられなくなりそうだから、鈴木亮平にはぜひ頑張ってほしい。(何を?)

 というわけで、昨日の2話ですが、冤罪事件の詳細が語られ、「よく、これで死刑になったな」って感じですが、「そうなったのは、マスコミの責任も大きい」ってあたり、松本サリン事件とかを思い出すが、最近でも、子供が殺されるとまず親が疑われたりしますし、「雰囲気有罪」っていうのあるよなあ。

 ただ、実際の警察はそこまで杜撰じゃないと思ってるので、ちょっと警察関係者の方には気の毒な展開ではあるんだけど、警察関係者はミステリー・ドラマのトンデモぶりには慣れているんでしょう。

 でも、さすがに、起訴するには、明確な証拠が必要なので、あの事件もこの先、覆るのかもな。

 と、いろいろ油断できないドラマですが、一度は尻込みして逃げたゴードンが、「お手伝いだったらできます」と、またにじり寄ってくるのを「この子、バカなの?」って完全にバカにしている長澤まさみですが、だから、無防備に部屋に上げたりしてて、そのあたりも、このドラマの長澤まさみの役が「けっこう壊れてる」感じがしたのですが、さらに、元カレである鈴木亮平まで部屋に入れて、思わせぶりな態度とったりしてたので、やっぱ相当壊れてるんでしょうか?

 そして「なに、この子、バカなの?」っていうゴードンの前ではカレー食べられるのに、まだお互いに未練ありそうな鈴木亮平の前では不穏な態度とってて、この主要三人の人間関係がどうなっていくのか興味深いですが、この流れだと次回は鈴木亮平目線になるのかな?

 とにかく、着地点がどこにあるのか、全く読めないドラマなので、ドキドキする。


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