可燃物な日々

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7月31日(日)

 暑いのと、ドラマ消化するのに忙してく日記書けてなかった。
 って、今はもう8月なんだけど、月次更新するのが面倒なので、7月末ということで。

 とりあえず、夏ドラマはほぼ出揃ったので、ざっと感想を書いておこう。
 今は書くのが面倒だけど、後で役に立つのよ。ドラマの感想がっていうか、この間も何年か前の事件の話題があって(判決が出てとかなんとか)「あの事件の時って、私はどうしてたんだっけ?」と思って過去の日記を読んでみたら、ちょうど当時ハマっていたドラマの感想が書いてあって「あの時かあ」って時空のピントが合ったので、代わり映えのしない生活を送っている自分にとって、ドラマは人生の目印になっていることに気がついたのである。

●「石子と羽男」3話

 ファスト映画という、リアルでもけっこう最近、巨額の損害賠償請求された話を金抜きで上手く・・・ってゆーか、「作る側」の気持ちというか「恨み」を前面に押し出して、視聴者を静かにフルボッコした神回であった。

 井之脇海くんは、朝ドラ「ちむどんどん」では「いったい彼はなんのためにいるの?」って役をやっていたが(今週いきなり戻ってきて、またさらにアレだった)、このファスト映画で訴えられた青年役も、最初は「なんで逮捕されてるのかわからない」と全く反省の色がないペラッペラだったので「また、こういう役かよ」と思ったのだが、後半になってからの「推しに取り返しのつかないことをしてしまった」と気づいたあたりの芝居はさすがでした。
 竜星涼も、「石子と羽男」で回収してやってください!(「アンナチュラル」の葬儀屋さん役が私の中で竜星涼のマストなので、そういう意味でもぜひ!)

 そして、なんといっても、赤楚衛二がいいぞ!
 わかりやすくセオリー通りというか、「法律のシロートなので、説明セリフの受け役」なんだけど、今回はちゃんと映画ファンとしての役割もあり、悪く言えば「物語を進行するための道具」なんだけど、可愛子ちゃん枠と説明枠を担っている「あざとさ」が見え見えなところが逆に清々しい。
 こんなに野心的なポジションにいるのに、全く野心が透けて見えない子って珍しいと思う。
 もう少ししたら、ギラッギラの悪い役もやってほしい。「トドメの接吻」の山崎賢人みたいなやつ。

 そして主演二人の違いの欠点を補う関係がほんとたまらないなあ。
 この企画、凡人が作ったら「能力は高いけど、司法試験に受からない石子が、羽男を操る」みたいな安易な図式にしてしまいそうなんだけど、ギリギリそうなってないのは凄いと思う。

 そして、そういう安易な図式になっていないのは、作り手側の「視聴者への信頼」が感じられて、それが心地よいのである。
 無理にハッピーエンドにしないところがいい。
 映画監督役のでんでんは、ファスト映画製作者の井之脇海を許さなかったけど、「許さない権利」はあるのだ。

 「私財を投じて10年かけて作った映画がポシャって、次回作を作るには、もう高齢すぎる」って、本当にもう取り返しがつかない。
 でも、このドラマの凄いところは、その映画監督が作った映画が、なんかビミョーで、「これ、こんな事件に巻き込まれてなくても、ポシャってたんじゃ?」ってところで、だからこそ、あの監督は「映画の評判は全て自分の責任」と覚悟していたのに、「自分の責任」以外のところで「映画の評判」が左右されてしまったところに憤っていたのではないか?

 そのあたりにも「作り手」のリアリティを感じて、面白かったです。

●「初恋の悪魔」3話

 視聴率低いみたいですけどねえ、私はこの時間、NHKの「空白を満たしなさい」をリアタイしてましたからねっ。
 日曜日の大河ドラマ・キャストを月曜日にフジテレビ系が盛大にすくい上げてるのはいいとして、土曜10時にNHKが柄本佑主演ドラマで、日テレが柄本佑4番手ドラマって、どーゆーことですか?
 コロナで色々変則になってるのわかるけど、さすがに丸かぶりは珍しいぞ?

 「石子と羽男」が「アンナチュラルやMIU404のチームなのに、人が死なない?」の反転で、「初恋の悪魔」が「坂元裕二なのに、毎回殺人事件?」というのは前にも書いたが、3話目でやっと殺人事件じゃなくて万引き事件になり、松金よねこが出ている時点で、なんとなく予想できたけど、このドラマのキモは「事件解決」じゃないんですよね?

 すっごく演劇的なドラマで、軽快なセリフの応酬にクスクス笑っていたら、暗転して地獄に落とされる的な展開で、面白いんだけど「どう面白いか」を説明するのが難しいあたり「坂元裕二ってほんと性格悪いな」としか言いようがない。

 「カルテット」は、あれでも親切設計だったんだなあ、とかため息つくことしかできない。

 「セスナの多重人格?」と「兄の死の真相は?」が今のところ太い縦糸だけれども、兄の友人に伊藤英明が配置されてる謎の贅沢や、ミステリアスな隣人・安田顕と同居しているのが萩原みのりというのも油断できないし、そもそも「初恋の悪魔」っていう題名が何に掛かってるのかも全然わからない。

 最近の秋元康企画に乗ったように見せかけて「考察がメインではない」という凝った悪ふざけをしているみたいに思えるんだけど、坂元裕二脚本は途中で色をガラっと変えてきたりするから、全く油断できませんね。

●「空白を満たしなさい」NHK 全5話 

 原作は文庫本で上下巻ある長編らしく、それを5話にまとめたようだが、ほんと濃厚なドラマだった。
 原作のことは全く知らなかったので、怪しさしかない阿部サダヲはともかく、初回で萩原聖人や渡辺いっけいが出てきて、しかも主人公の妻が鈴木杏だったので「怪しい人しか出てこないじゃん!」と、そういう系のミステリだと思っていたのだが、終わってみたら自死について、非常に考えされられる話であった。

 NHKは実在の精神科医をモデルにした「心の傷を癒すということ」でも柄本佑を起用したけど、「空白を満たしなさい」は柄本佑の魅力と演技力を存分に堪能できる作品で、やはりNHKドラマは凄いなあ。

 終わってみれば、萩原聖人や渡辺いっけいは、ただの「いい人」で肩透かしだったわけだけど、そういや、井之脇海も途中でちょびっと嫌味な奴で登場していたよね。井之脇海くんは、何かの修行中なんだろうか?

 とにかくワンポイントで出てくる脇役が豪華だった。
 それは最初に「復生者」に対応する保健所職員が岡部たかしだったり、主人公が相談に行く警察が奥田洋平だったりするあたりで「なんかスゲーぞ」と思っていたのだが、復生社の会の代表が野間口徹だったり、自殺対策NPOの代表が滝藤賢一だったり、まるで映画のようなキャスティングであった。

 そして、圧巻だったのは、主人公の妻、鈴木杏の「毒親」が木野花と国広富之!

 幼い鈴木杏に「心が汚れた子供だ」とビシバシに痛めつけて追い詰めたらしい木野花はいいとしても、父親がそこでどういう役割だったのかはドラマ内では全く描かれなかったが、うち枯れた感じの国広富之の佇まいには、もの凄い行間が満ち溢れていました。

 あれだけ凄いキャストにワンポイント出演させたわけですから原作には、そこらへんが詳しく描かれているんでしょうか?
 だったら読んでみたいなあ。ざっとツイッターで感想拾ったら、阿部サダヲの役は、ドラマの方が救いがあるみたいでした。

 いろいろ心に残る言葉があった「自殺した人は、皆が死にたいと思っていたわけではなく、火事のビルから必死で飛び降りるようなこともある」とか、逆に実際に火事場で人を助けようとして亡くなり「英雄」とされていた人が「助けられるわけが無いのにバカなことをした」って後悔していたり、人って、とっさにとった行動の結果で判断されてしまいがちですが、それで「いい人/悪い人」って決めつけることはできないんだよなあ、って考えされられた。

 そうそう、チャラい感じの藤森慎吾が「オレって、ちゃんとしてるところもあるんですよ」と言いかけた途中で消えちゃうところがけっこうツボで、私はわりと俳優としての藤森慎吾は評価しているのだが、あの記号的なチャラさはやはり貴重な存在だと思った。

●「ユニコーンに乗って」TBS 火10

 こちらも、私はリアタイではNHKの「プリズム」見ているので後追いですが、お仕事と恋愛のバランスはどうなのよ?と思っていたら、けっこうガッツリ、杉野遥亮→永野芽郁なんですね。
 杉野ファンの私なのに、「杉野遥亮いらなくね?」って思っていたけど、恋愛軸はそっちがメインで、西島秀俊は仕事軸でいくらしい。

 そんなに欲張らなくても、社員の前原滉とか、コミュ障エンジニアの坂東龍汰がなんとなく永野芽郁が好きくらいで良かったのでは?

 せっかくの西島秀俊なんだから、そっちメインでガンガン回せよ、と思ってしまいます。

 でも、会社で雑談していたら、同僚オジサンの大学生の娘さんはこれを面白そうに見ているそうなので、「そっか、これを素直に楽しめないのは、私がオバサンだからなのね」と悟りました。
 確かに、永野芽郁と同世代の女性だったら「杉野遥亮と西島秀俊で両手に花!」って楽しめそうですね。


●「先輩、断じて恋では!」

 えーと、6話まで見たのですが、内藤秀一郎がいきなり「俺は全然ダメな奴なんだ」と言い出したり、女性同僚たちが「私たちはただ彼らの運命を見守るだけ」と壁発言したり、なんか方向性が変わってないか?

 そもそも、方向性があるのか?

 何を楽しめばいい話なのか、全然よくわかんないんだけど、とにかく内藤秀一郎を美しく撮影するという意気込みは感じられるので、まあ、それだけで別にいいんだけど。

 でも、仮面ライダー俳優の二人が「きゅん演技」頑張ってるのを見ると、「道は険しいな」と思ってしまう。
 二人とも演技力もそこそこあるし、何よりもイケメンだけど、この先どうするのだ?

 という、イケメン君たちの未来を心配するという、ブスいオバサンの密かな愉しみ。なのであった。

 仮面ライダー俳優としては、赤楚衛二や高橋文哉のイチヌケ感が強いしなあ。
 もちろん、その先には別格の菅田将暉などがいるのだが・・・

 そういや、この間、NHKの「歴史ヒストリア」で歴代ウルトラマンが紹介されていて、なんとなく見てしまったのであるが、長谷川初範がウルトラマン出身って知らなかったので、驚いた。
 しかし、その後、杉浦太陽とかつるの剛士は輩出したけど、二人とも俳優というよりは「タレント」って感じだし、仮面ライダーや、なんとかレンジャーに比べると出世率が圧倒的に低い。

 まあ、なんとかレンジャーとか仮面ライダーは人数も多いので単純に比較できないんだろうけど。

●「みなと商事コインランドリー」

 これもBLですが、「高校生とは付き合えない」という障壁がちゃんとあるから恋愛モノとして見やすい。
 さらに、ミナトの初恋の人(高校時代の担任教師)がオレの福士誠治ということで興奮していたら、シンの高校の臨時教師として赴任してきたっ!
 こういう王道ラブコメ大好きなんで、大歓迎です。

 「先輩、断じて」が不安定なのは、二人の心の内をモノローグで明かしてしまったところで、もちろんそれが絶対にダメってわけではないが、もし、その手法を使うのなら、例えば「盛大にすれ違ってる?」とかいう話にしてくれないと面白くないわけです。

 その点、「みなと商事」は、フツーにミナト視点で描かれているので、見やすいのだ。
 そして、シンの西垣匠の強引な感じや、露骨に嫉妬する顔が可愛くてたまらん。
 キラッキラに可愛い顔から、嫉妬して三白眼になる表情の変化が素晴らしい。
 デビュー以来、けっこう話題作に出演していて、「ドラゴン桜」のヤンキー役でその美貌を封じたけど(坊主頭でメンチ切っていた)、知らないで見ていたら、アレとコレが同じ子だって絶対に気がつかないよね。
 そして、最近だとジャニーズW主演のBLドラマ「消えた初恋」で学級委員長役をやっていて、あれはモブに毛が生えたような役だったが、ヒロインの福本莉子のバーターなんだろうけど、事務所が彼に「勉強させているなあ」と思った。

 そういや、この子が今まで出演したドラマって「夢中さ、きみに。」「ドラゴン桜」「消えた初恋」「鹿楓堂よついろ日和」と、ほとんどジャニーズが主要キャストだな。
 そう考えると、この1年、ジャニーズ主演ドラマで勉強してきた成果を「みなと商事」で発揮しているのかもしれない。

 そして、あんな少女漫画なセリフをスラスラと喋れる実力があるのはよーくわかったので、次は朝ドラで会おう!


7月28日(木)

 同居家族が発熱して、自分も軽い風邪の症状があって自宅待機していた上司が、やっと検査したらまさかの陰性だったので、久しぶりに出勤してきた。

 そしたら、「ミヤノの言う通りになったな」と夕方ポツリと言うので「なんの話ですか?」って聞いたら、「安倍さん狙撃した奴の思い通りになってるじゃないか」

 ああ、自宅待機中にワイドショーいっぱい見てたんですねえ。
 だから私が前に「このままだと、マスコミが一斉に統一教会を叩き始めて、犯人の思惑通りになってしまうが、それはそれでどうなんじゃろか?」と言っていたことを思い出したらしい。

 それにしても、上司は「なんで、あんなうさんくさい宗教に大金つぎ込むんだろう?」と言うが、数年前にうちの会社の社長が怪我したり、社用車を運転していた社員が事故ったり、あと、そう、社用車が盗難被害に遭ったりとか、いろいろ事故や犯罪が起こった時に「お祓いしなくちゃ」って、数万円かけて神社にお祓いしてもらったんだけど、あれは?

 まあ支払った金額が全然違うし、神社から「このお祓いしないともっとひどいことが起こりますよ」と脅されたわけでもないから、アレとコレとは違うんだろうけど、私の観察範囲では「なんで、あんな新興宗教に?」ってバカにする人もしくは「友人が新興宗教の信者になってしまい、勧誘がウザかった」と嘆く人ほど、厄年とか厄払いは熱心にするのだ。

 何度も書いているけど、私が一番驚いたのは、私が「うちは、あんま厄年とか気にしない家だったので、私も厄払いなんてしたことが無い」と言ったら「え?それで何も悪いことは起きなかったの?」と言われたことだ。

 「え?みんな、そんなに厄年原理主義者なの?」と驚いた。

 その彼女いわく「会社の先輩が足を車に轢かれて、足の指を骨折したんだよ。それが厄年だったから、先輩は厄除けしておけばよかったと言っていた」

 えーと、交通事故としては「足先を車のタイヤに轢かれて、足指骨折」っていうのは、非常に軽い部類の事故だし、入院もしてないわけです。厄年の事故だったら、せめて手術するくらいの事故じゃないと・・・てゆーか、登山中に崖から転落して足を骨折した人の方が、しっかり3週間くらい入院してました。厄年じゃなかったけど。

 「それに、厄年に親が亡くなったりするみたいだし」
 親を亡くした人が「厄年だったんですよ」と言うだけで、厄年じゃない時に親が亡くなった人は「厄年じゃなかったのに」とか言わないだけでは?

 私は別に厄年信仰を「インチキだ!」と糾弾したいわけではなく、「なんで怪しい新興宗教にハマるんだ!」って言う人が「厄払いしておかないと悪いことが起こるらしい」と真顔で言うのかが、よくわからないだけです。

 一度、その素朴な疑問を本人にブツけたことがあるのですが「神社は八百万の神っていうのか、自然崇拝から派生したもので、宗教というよりも・・・」と必死に言い訳されて、「天然成分由来だから安全ですみたいな?」と思ったし、それに「新興宗教は悪」と断罪する人が「神社のお祓い」を必死に正当化する行為そのものが「宗教とは?」って感じで痛かったので、それ以上、追求しなかったけど。

 それでも私は「厄年」というのは知っていたが、「前厄」「後厄」というのを知った時には「味の素の穴かよ!」って感心した。

 「味の素の売り上げを上げる企画会議があって、穴を大きくする案が採用された」っていうのは、本当にあったことなのか、都市伝説なのか知りませんが、それを子供の頃聞かされた私は「あったまいいなあ」って非常に感心したのだ。
 ちなみに我が家は、祖母が田舎者すぎて、味の素を使わない家だったんですけどね。

 話変わりますが、母方の祖母が亡くなってからだいぶ経ちますが、あの祖母は、「私の料理は田舎料理だから」と、基本は自慢屋の人だったのに、料理に関しては自慢控えめだったけど、今から考えると、かなり料理上手だったんだよなあ。

 北関東の生まれだったのに、塩分控えめで、炊き込みご飯とか絶品だった。あと、ゴボウをゴマで和えたのとか、作ってるの横で見ていたことがあったんだけど、ただシンプルにゴボウを湯がいて、すり鉢で擦ったゴマに和えていただけで、本人も「こんなの大した料理じゃない」と言っていたので、横で見ていた20歳くらいの自分もそう思っていたんだけど、あの料理、うちの母は作らなくて、祖母が料理できなくなってから食べていない。

 今から思うと、祖母は100人に一人くらいの味覚センスを持った人だったんだと思う。
 あの味が時々懐かしくなるが、もう自分では再現できないし。

 話それたが「厄年」の話でした。

 「前厄」や「後厄」が出てきたのがいつなのか存じませんが、その概念を知った時、私の脳内で「神社の売り上げアップ会議」が開催された。
 「厄年っていうのが流行って、厄払い需要が急激に増えたが、近年、その需要も停滞しているので、売り上げアップのために、何か妙案がないか?」

 「厄年を増やせばいいのでは?」という平凡な提案しか出てこなかったが、それも難しいので・・・というか、たぶん、それはもうやってしまったので、これ以上増やすのも不自然だってことになっていたら「厄年の適用期間を長くすれば?前後入れて3年ってことに」ってことで、前厄と後厄が定着したのかもしれない。

 それにしても、上司と統一教会の話していて気がついたのだが、上司は「幸福の科学」と混同しているようで、あまり新興宗教の区別がついてないようだ。
 そういう人、たぶん多いんだろうなあ。

 そして、自分は絶対に無関係だと思っているけど、意外と身近で擬態していたりするんですよね。

 そういや、あの安倍さん狙撃犯の記事読んでいたら、容疑者の母親は「早起き会」にハマっていたこともあったらしく、それ、うちの祖母もしばらく通っていたヤツだ。
 「倫理」って呼ばれていた。

 同居していた祖母は白内障で目が悪いこともあって、引きこもりがちだったので、そういう集会に誘われると、チヤホヤしてもらえるので、しばらく通っていたと記憶している。
 うちの両親もそれを放置していたのは、祖母が全く資産を持っていないのがわかっていたからなのかもしれない。子供のこずかい程度の寄進をしていても、今でいうデイ・サービスだと思えば安かったのかも。

 そう思い出すと、いろんなボランティアの人が祖母を連れ出していたなあ。
 祖母は全盲じゃないのに、ボランティアの人が迎えに来ると、まるで全盲のように振舞っていたっけ。

 なんか「世話好き」の人を取り込む才能があったようだ。

 目が悪くて不自由してるのに、同居している嫁からは疎まれて可哀想って。

 だから、祖母にハマった人は、鬼嫁である母に対してこれみよがしでお世話するのだが、母は「どーぞ、私を悪者にして、悦に入ってください」という態度であった。

 大人になって、その成れの果てを見たのは、祖母が亡くなる少し前の「ほとんど食べなくなったから、そろそろヤバい」って頃だった。

 うちらが老人ホームに見舞いに行ってる最中に、私が初めて会う親戚のオバサンがも息子を連れて来てくれていた。
 最初は誰だかわからなかったのだが、少し話を来ているうちに「これが豊島区に住んでいるという、祖母の甥の嫁か」となんとなくわかった。

 父方の家系は「頭いいんだけど、出世しない」という人が多く、そもそも祖母の弟が「神童」と言われるくらい頭が良かったらしいが、そこそこ出世した明治のサラリーマンであった曽祖父の財産を全部飲み代で食いつぶした人だったらしい。
 その祖母の弟の妻が看護師として定年まで勤め上げて家系を支えたらしい。(祖母の弟は私が生まれる前に亡くなっていたが、その息子は一人っ子の父にとっては弟のような存在だったが、やはり定職につかず、看護師の母にぶら下がって生きていたが、私が成人した後だったけど、バイク事故で亡くなった。父の家系にはそういう「ニート」がけっこういるので、母は一時期けっこう過敏になっていて、ちゃんと就職しない私や妹にピリピリしていた)

 そんな、パッとしない一族の中でも、父の従姉妹の結婚相手が大手ゼネコンの人で、あれ、たぶん高島平だったんだろうけど、「新居披露パーティー」に参加して、子供たちをそのゼネコンのオジさんが団地内の喫茶店にゾロゾロ連れていったら、なんかVIP待遇だったのはよく覚えている。

 たぶん、その巨大団地に入れる店舗の選定も、そのオジサンが仕切っていたので、喫茶店のマスターはペコペコしていたんだろう。

 つーか、たぶん私は、あの喫茶店のマスターがなんで、あのオジにペコペコしているのかわからなくて、あとで母からそういう「大人の事情」の解説を受けたんだろうね。

 話が逸れたが、あの大手ゼネコンのオジは、うちの家系の人ではないので別格だったが、豊島区のオジというが「戦後、小僧から叩き上げた」という人で、池袋あたりの新聞販売から初めて、高度成長期には、けっこう羽振りが良かったらしい。

 で、うちの祖母はちょくちょく避暑的な感じで、その甥の家に長期滞在していた。

 今でもよく覚えているのだが「あの家は、セントラルヒーティングだから、トイレとか全然寒くなくて、だから、そんなに頻繁にトイレいかなくなるの。夜中にトイレに行きたくて目がさめることもないし」、と祖母が語っているのを「へー、素晴らしいですね。だったら、あの家にずっといれば?」って冷たくスルーしていた母のことである。

 まあ、そうなるよね?
 祖母の実の息子の家は、石油ストーブひとつで冬をしのいでいるんだから、「セントラル・ヒーティングが素晴らしいなら、ずっとそっちにいれば?」って。

 私はその頃、ちょっと不思議に思っていた。
 うちで持て余されている、甘えっ子なのに素直じゃない祖母のことをなんで遠い親戚が長期滞在させてくれているんだろう?外面がいいから?

 まあ、金持ちだから余裕があるんだろうなあ、くらいに思っていたのだが、そのオバさんは、いろいろアレな人でした。

 「祖母がもう食事しなくなったから、そろそろヤバいです」って通報受けて馳せ参じたらしいが、持参の高級ゼリーを祖母の口に持っていって「オバさん食べてよ」と無理強いしていた。自分だったら食べさせることができると、私らに見せつけたいようだった。

 あー、この人は承認欲求に祖母を利用したんだなあ。

 フツー、義母ならともかく「夫の伯母」なんて受け入れないじゃん。
 でも、この人はなんらかの事情で、祖母を長期滞在させていて、「オバさんと一番仲がいいのは私」ってアピールしているの、ヤバじゃないですか。

 でも、だからこそ、よく祖母を預かってくれていたので、ありがたかったんですけどね。


7月26日(火)

 あれだけ、不思議なほどコロナ感染者がいなかった我が社でも、いよいよジャンジャンバリバリ来ました。

 これまでは「家族が発熱したので、検査結果が出るまで出勤控えます」→「陰性でした」みたいなのばかりだったが、今回は「家族が発熱したので検査の結果待ちなんですが、自分も発熱したので今日検査してもらいます」って、結果、家族も自分も陽性になってるので、総務部としては「こういう場合は?」って考えなくてもよくなりました。

 そして、前までは、会社で陽性者が出たら、慌ててあちこち消毒していたのに、もはや誰も消毒のことなんて思いつかないというのが興味深い。

 つーか、会社での感染状況を見ると、ほぼ全員「家族がまず発熱して、自分も発熱して、陽性判定」なので、「今の会社の感染対策だと、社内感染リスクはほとんど無いな」って実感するのです。

 でも、社内や取引先との会食はかなり増えてきているから、そのうち社員同士っていうこともありそうだけど、さすがに少人数で「食事が中心」というか、いわゆる「夜の街」は控えめになってるみたいなので、大丈夫そうかなあ。


7月25日(月)

●大河ドラマ「鎌倉殿の13人」

 梶原殿を少し抑えるつもりだったのに、まさかの「みんな、梶原が嫌いだった」という学級会で全員に糾弾されるような事態になり「なに、このイジメの構造・・・」と怯えていたら、梶原殿も粛清・・・

 ほんと恐ろしいな、この話。

 歴オタはずっと警告してくれていたけど、ほんと、ハンパなくエグいですね。

 「今回は、やっと畳の上で死ぬ役」と言われていた山本耕史が、メフィラス星人っぽくなってきたので「待ってました!」って感じだったが、主人公が学級委員長だとしたら、山本耕史は影番って感じになってきたというか、ああ、だから「初代・影番」だった梶原が邪魔だったのか。

 それにしても学園モノのいじめ描写だったり、会社モノの出世争いだったり、恋愛モノの女性同士のマウントの取り合いだったり、みたいなテイストなのに、前近代的な世界でそれを繰り広げると法律も警察も無いから、こういうことになりますよってことだよなあ。

 そうなると、後に御成敗式目を制定する泰時(坂口健太郎)をどう描くのだろう?

 今のところ「ちょっと天然だけど、頭のいい子で、父親(小栗旬)の苦悩を冷静に見守っている」って感じだけど。

 それよりも、主人公の弟(異母弟)で、泰時の叔父である瀬戸康史があまりにも可愛らしいので「この子は生き残るのか?」って調べちゃったよ。

 歴史ドラマは、堂々とネタバレ調べることができるので、助かりますよね。

 あと、金子大地の頼家はけっこう楽しみにしていたが、予想とはまた違うダメっぷりで、でも彼なりに、けっこう考えての「裏目に出てしまう」っていう感じがよく出ているし、なんだかんだ言っても、「頼朝が死ぬのが早すぎた」に尽きるんですよねえ。

 泰時は父の窮地を今まさに、じっくり観察して学んでいるところですが、今、「父の代わりにやれ」って言われても全然無理なんだけど、頼家は今まさにそれをやらされてるってあたりで、二人の対比がこの先の分岐点なのかなあ?

 そういや朝ドラ「おかえりモネ」で「俺たちの菅波」だった坂口健太郎の妻になるのが朝ドラ「なつぞら」で「俺たちの夕見子」だった福地桃子なので、朝ドラ・クラスタとしては漲りますね。


7月24日(日)

●「新・信長公記」

 今クールでも指折りに期待していたドラマだが、初回は期待以上でした。

 永瀬廉のアンニュイな高校生信長はほぼ想定内だったけど、あんなにヒラヒラと踊ってくれると思わなくて、それも、山田杏奈が歌う「敦盛」で!
 しかも、その敦盛が、山田杏奈の亡き父・池田鉄洋の作曲!

 武将のキャストが発表された時に「詰め込みすぎだろう」と思ったけど、クローン武将を作ったマッド科学者が酒匂芳、ヒロインの父が池田鉄洋、母が戸田菜穂、高校の校長が柄本明と、武将高校生意外もギチギチに濃い。

 そして、ナンバからそのまま満島真之介がバリバリヤンキー役でスライドしてきた!

 さらに、「伊達政宗とフレディ・マーキュリーは誕生日が同じ」とか、実にどうでもいい戦国武将豆知識がちりばめられ、「予算つぎ込んだ戦国鍋?」と多くの人が思ったのであった。

 しかし、戦国武将×ヤンキーって、なんかそんなの前にもあったような気がするけど、FGOとか刀剣乱舞みたいなゲームみたいでなかなか楽しい。始まる前にも「まるで乙女ゲー」と言われていたが、蓋を開けてみたら「信長が武将たちを攻略する乙女ゲー」だった。

 明智光秀役のオレの萩原利久は、けっこうキャラ立っていたし、セリフも多かったが、柳俊太郎とか内藤秀一郎は今のところモブ扱いだったけど、そのうち見せ場があるのかもしれない。

 えーと、あとまだ感想書いてないのは・・・

●「家庭教師のトラコ」水10

 「家政婦のミタ」から綿々と続いている遊川和彦脚本作品。
 前作の「となりのチカラ」はなんとなく観なかったのだが、これは超無愛想な橋本愛が主役だし、その彼女がメアリー・ポピンズの扮装しているビジュアルがツボだったので観てみました。

 そしたら・・・・エリート眼鏡で登場した中村蒼が、私史上最高の中村蒼だった!

 そういや、「35歳の少女」の坂口健太郎も、「過保護のカホコ」の竹内涼真もすごく好きだったから、こういう「主人公にとことん甘い男」っていうキャラが好きなのかもしれない。そして適度にポンコツなところも。

 それに、ミムラ×細田善彦、板谷由夏×丸山智己、鈴木保奈美×矢島健一という家族のラインナップも充実しているし、鈴木保奈美の息子が細田佳央太で、「また東大目指すのか?」ってあたりも気が利いている。

 そういや、「六本木クラス」はもう脱落しそうだけど、平手友梨奈の相方に鈴鹿央士が配置されていたし、20歳そこそこの若手俳優のご活躍も麗しい今クールである。


7月23日(土)

 休みだったが、引きこもって未視聴ドラマを消化していた。

 BLドラマのヒットを受けて、今クールも「先輩、断じて恋では!」と「みなと商事コインランドリー」と乱立しているが、「先輩、断じて恋では!」は、ちょっとヒネりが無いかなあ。
 恋愛ドラマには「障壁」が必要で、それを作るのがけっこう難しいのだが、「え?でも、男でしょ?」っていうBLはその「障壁」を作りやすいのでラブコメ好きとしては「これはいい傾向だ」と思っていたのですが、そうなると、こういう「イケメン並べておけ」って作品が出てくることは予想していたんですが、まあ、深夜ドラマって「スパダリもの」がけっこうまかり通っていたので、「先輩、断じて恋では!」はBLというよりは、スパダリの変形なんでしょうね。

 「みなと商事」の方が、「高校生がグイグイくる」って話で、それをホラー描写したのが有村架純と岡田健史の「中学聖日記」でしたが、それを男同士にすると、ライトなラブコメになっているのが「みなと商事」のようです。

 って油断していたら、「みなと商事」の草川拓弥が高校時代に好きだった先生がオレの福士誠治だったので、「福士誠治は私も大好き」とか思っていたら、草川拓弥が卒業式の日に福士誠治先生にキスしていたので「それは、なんて、美しい彼?」と激しく動揺してしまった。

 あのですね、こちらとしては男同士でキスしたらオッケーというわけではないのですよ。

 つーか男女でも、キスシーンは重要じゃないんですよ。

 というわけで、今クールのBLドラマは「過渡期ねえ」と緩い気持ちで観ていますが、なんと、NHKが場外から乱入してきた!

●「プリズム」NHK 火10

 藤原季節がプライムタイムの1番手に大抜擢である。しかも、朝ドラヒロイン相手に!

 推しが朝ドラヒロインの1番手やると喜びが大きいんだなあ。杉咲花ちゃんは、前は杉野遥亮(「恋です」)だったし、間宮祥太朗は清原果耶の次が波瑠だし。間に「ナンバ」でヒロインが神尾楓樹だったけど(笑)

 それはいいとして、「なんかぜったい地雷案件な藤原季節」に油断できなかったが、ヒロインの設定が「中学生の時、両親が離婚したが、それは父が男に走ったからだった」ことで、その悩みの一部を藤原季節がけっこう強引に解消してくれたので、「なんか、いいやつじゃん」

 というわけで、ヒロインの父が吉田栄作で、その同性パートナーが岡田義徳という、なんか「昨日なに食べた」を思い出す設定だったし、NHKはこれまでも何度か「妻子のいる隠れゲイ」を出しているので、私が知る限り吉田栄作で3人目である。

 というわけで、藤原季節の強引な導きで、ずっと気になっていた父の現バートナーと会うことができて、「なんか、いい話だなあ、でも、ここに森山未來が割り込んでくるの?寛一郎も、このままじゃ済まないだろうし」と思っていたら・・・・・・

 つーか、藤原季節も「妻子を持ったゲイ」役をやったことがあるので(映画「his」)、あのお父さんのことを思いやる発言していると「おまいう?」とメタ的に苦笑していたんだが、メタじゃなくて、仕込みでした?

 藤原季節→森山未來なことが発覚して、「えええええええええええ?」ってなった。

 すごいよ、NHK。

 浅野妙子脚本だったので警戒していたが、こういう方向にドロドロすると思ってなかったので、本当に驚いた。

7月22日(金)

 そういえば、「日本もコロナ感染爆発的」ってなった時、久々に眠気に襲われた。

 東日本大震災の日、「あ、これ、どーにもなんねーな」って思っていたら、すごく眠くなってきて、「ああ、こういう時って、じっとしてろっていう本能なんだろうなあ」って思った。

 台風が接近してくると、なんか「祭りじゃ、祭りじゃ」ってテンション上がるのは、「嵐が近づいているから準備せよ」ということなんだと思う。
 そして疫病が蔓延したら「なんかダルい」って家で引きこもっているほうが生存確率が上がるのかも。

●「石子と羽男」第2話

 「アンナチュラル」「MIU404」「最愛」に比べると、人が死なないから軽いテイストになっているが、やってることは同じなんだと思う。

 それよりも、赤楚くんの使い方が最高なんだが。

 赤楚くんが「イケメン子犬役」を一身に背負っているので、中村倫也はイケメンの足枷から解放されて、かなり自由に変人役をやっているので「そう、これこそが中村倫也なのよ!」

 中村倫也はイケメン枠というよりも、どっちかというと佐藤二朗寄りの俳優だと思っていたので、そのポテンシャルが発揮されて、最高じゃんね。
 ガッツりヒロインやってくれる有村架純と人気急上昇中の子犬系イケメンの赤楚くんが恋愛軸を膨らませてくれているので、中村倫也がけっこう冒険できていると思うので、俳優オタとしては本当に見応えのある作品になりそうだ。

 このチームは、岡田健史や高橋文哉の起用法が上手かったからなあ、ここに赤楚くんが配置されたのは「さすが」だと思う。そういや、高橋文哉は今クールに出てきてない?仮面ライダー以降、初めて途切れたのかも。
 10月期で、アイドル・グループ役が決まっているので、レッスン中なのかもね。


7月21日(木)

 ワハハハ、東京あっという間に3万人超えたなあ。

 やはり、このくらいになると、うちの社員も「家族が感染して」っていうのを超えて「自分も感染しちゃいました」って報告が増えてきた。

 すごいなあ、この感染力。

 まさに、メガヒットって感じだ。

 それにしても、プロ野球とか大相撲の感染者数も凄いけど、ジャニーズの感染者も凄くて「公演中止」になっていると心が痛むし、山下達郎もツアー中に感染しちゃったし、ああ、またチケット買うのが怖くなる。

 スケジュールが合えば、当日券で観に行こうと思っていた加藤拓也演出の「ザ・ウェルキン」も感染者出てしまったし、8月に岡山天音主演の舞台のチケットとったんだけど、あれも大丈夫だろうか?

7月20日(水)

●あさイチ「推しドラ特集」で「美しい彼」が取り上げられました

 事前の情報で「美しい彼」のロケ地に住んでるファンが、地元観光協会にロケ地巡りのアドバイスをした、っていうのは知っていましたが、まさかあんなに「美しい彼」の紹介をガッツりやってくれるとは想像してなかったので、びっくり。

 民放ドラマをあんなに紹介してくれるなんて、NHKもヤルなあ。
 まあ、全国放送されなかった深夜ドラマだったので、NHK的には一種の「超上から目線」だったのかもしれないけど。

 放送後、「美しい彼」の公式ツイッターが「見逃した方はNHKプラスで見られます」とリンク貼ってたしので笑った。
 それに、ロケ地の学校公開イベントにNHKの男性アナウンサーが参加して、ちゃっかり「キヨイの手にキスするヒラ役」をやっていたので好感度爆上がりじゃん。

 そして町田啓太の時には「チェリまほ」の劇伴いっぱい流していたけど、「美しい彼」の劇伴もいっぱい流れていて、推しバンドが紅白歌合戦に出たみたいに嬉しかった。

 聖地巡礼という話と「地元のフツーのオバさんが」ってことがツボだったんだろうけど、それにしても破格の扱いでした。


7月19日(日)

 期待値が高いドラマが多い7月期だが、そろそろ出揃ってきたので、ざっと感想を。

●「競争の番人」月9

 凪良ゆうの新作が掲載されていた「小説現代7月号」に、この競争の番人の続編が載っていたので読んでみたが「公取案件だと事件性が弱いなあ」と思った。
 例えば、展示会にメーカーから販売員を動員するのってダメなの?って思ってしまうのだ。(それがメインの話ではないのだが)

 私が20代のころは「当たり前」のことだったので。私の今の上司も、前は自動車関係の仕事をしていたので、カー用品の郊外大型店がオープンする時はオープニングスタッフとして動員されて、駐車場の交通整理などを手伝っていたそうだ。洋服メーカーに勤めていた知人(友人の彼氏)も、大型ショッピングモールの開店の時は、手伝い要員に駆り出されていた。

 公共事業の入札談合だと、「巨悪」って感じが出るが、このドラマの「結婚式場カルテル」だと「その値段が高いと思う人は他所に流れるだけでは?」とか思ってしまう。

 まあ、でも、さすがに山本耕史が上手いので「とにかくこいつが悪いんです」って説得力があるからいいんだけど、坂口健太郎の上司が小池栄子で、敵対するのが山本耕史って、大河ドラマのキャスト多すぎでは?
 前クールの「元彼の遺言状」でも「日曜日の頼朝が・・・」って大泉洋を立て続けに見せられるのに違和感があったのに、これはコロナで予定が狂っているのか、完全に意図的なのか、どうなんでしょう?

 そして、私はやはり坂口健太郎が好きなのではなく「俺たちの菅波」が好きだったのだ、ということを再度確認した。
 菅波はほんと、滅多にない当たり役だったんだよなあ。

●「魔法のリノベ」月10

 この間までヤンキー高校生やっていた間宮祥太朗が、普通の営業マン役という落差がすごいと思ったが、まあ、こっちが年相応の役だけど、バツ2で子持ちのシングルファーザーっていうのも攻めてるなあ、と思って見てみたんだけど、けっこう面白いじゃん。

 波瑠の造形がけっこう好き。大手で優秀な社員だったけど、なぜか家族経営の零細企業に転職してきたワケアリなんだろうけど、別に変人とか天才とかじゃなくて、フツーに仕事できるんだよね。

 で、間宮が「心の声」を叫ぶ演出に既視感があったので、ググったら、演出の瑠東東一郎は「オトナ高校」の人だった。
 さらに「俺たちがやりました」も「おっさんずラブ」も手がけていたので、あの路線にヨーロッパ企画を絡めましたっていうことか?

 悪ふざけの匂いのするチームであるが、間宮と波瑠はこういう「ちょっと浮世離れした世界」でリアル寄りをやらせると抜群に上手いので、今期乱立する「お仕事女子モノ」の中で今のところ一番しっくりくる。
 リノベっていうか、リフォームってけっこう身近な題材だし。
 うちの実感もリフォームか建て替えかで相当悩んでいたので。

 しかし、月9が「小池栄子と坂口健太郎と山本耕史が」って日曜日の大河キャスト丸かぶりだが、「魔法のリノベ」は2代目鎌倉殿の金子大地がヒールっぽい2番手として登場していて「フジテレビは何考えてんの?」としか言いようがない。

●「石子と羽男」金10

 ドラマファンから厚い信頼を得ている、新井順子プロデューサーと塚原あゆ子演出チーム作品。

 高卒の弁護士と東大卒のパラリーガルの話なので、中村倫也がキレッキレの天才変態弁護士をやるるのかと思いきや、かなりのヘタれだったのがいい意味で裏切られた。
 パラリーガルの有村架純の方が実務能力が高いので、お互いに足りないところを補っていくタイプのバディものらしい。構図的には「MIU404」に近い。中村倫也が「写真的記憶力」という特殊能力持ってる設定も「MIU」っぽい。

 個人的には、中村倫也をイケメン扱いしていないのが嬉しい。

 そして初回の依頼主が赤楚くんだったんだけど、赤楚くんの魅力が炸裂してるし、赤楚くんの唯一無二なところが存分に堪能できて嬉しい。
 赤楚くんは、このままレギュラーになるようだが、赤楚くんの同僚で小関裕太が出てきたので「子犬系二人並べるという贅沢よ」と、かなり豪華な初回だった。

 これは期待できますね。羽男の弱点も、石子がなんで司法試験に受からないのかも、先送りにされたので、そのあたりの縦軸も今後どう絡めていくのか楽しみである。

 初回で感激したのは、パワハラ支店長の丸山智己に「あなただって会社を訴えていいんですよ!」ってちゃっかり営業したことだ。
 支店長だって上からのノルマに苦しんでいたわけで、だからってパワハラしていいわけないけど、「正義」というよりも営業のために顧客を開拓していく設定が面白い。最初に赤楚くんを訴えたカフェの店長の「家賃未払い」も、ちゃっかり仕事にしていたし。

 弁護士の資格持っているからって、自然と稼げる時代では無いので、泥臭く営業している感じがいいですね。

 でも、このチームといえば、「アンナチュラル」の「LEMON」とか「最愛」の「君に夢中」など、後半の山場で流れる主題歌の使い方が素晴らしいので有名だが、今作のRADWIMPS「人間ごっこ」はちょっと弱くないか?

 でも「最愛」の時も「宇多田ヒカルかあ」って思っていて、最初は「ふーん?」って感じだったんだけど、途中からもう、あのデロデロデロデロなイントロが流れるだけで「あああああああああああ」ってなっていたので、そのうちに「人間ごっこ」にひれ伏すことになるのかもしれない。

 それ以前に、中村倫也と有村架純の掛け合いが最高なので、この組み合わせで、この脚本だったら、早くもシリーズ化決定である。
 どっかで菅田将暉がサプライズで出てきそうだし。

●「初恋の悪魔」土10

 こちらも、ドラマファンの期待を背負った「坂元裕二の日テレ作品」である。
 日テレの坂元裕二といえば「Mother」「Woman」「anone」と重い作品が多いのだが、「初恋の悪魔」は警察モノだし、なんかコメディっぽい感じだったので意外だったが、初回は、なんていうのか「新食感」だった。

 コミカルっちゃコミカルだったんだけど、事件としては、高校生が死んでいるのでけっこう重い話である。

 しかも、主演の林遣都も仲野太賀も、わかりやすいキャラではないし、松岡茉優も柄本佑もよくわからない。初回の謎っぽさは「カルテット」を思い出すが、「カルテット」から意図的に「色気」を全部抜いてみました?って感じ?

 あと「なんで、ここに伊藤英明?」って、ものスゴイ違和感があった。

 そして「フツーならこの子が主役だろう」っていう新人女性刑事に佐久間由衣が配置されてて、その先輩が味方良介とか「こっちの話でフツーにドラマ作れるじゃん」っていうのをわざと置いてある居心地の悪さ。

 さらに、仲野太賀の殉職した兄が毎熊さんって超不穏。

 かなりの豪華キャストなんだけど、主要4人が「全員捜査権を持ってない」という設定を含めて、このドラマの方向性が全くわからないので「先が全く予想できないというか、予想したくもない」という境地に視聴者を突き落としてくる感じが「神々の遊び」みたいで「こういうのが見たかった」というよりも「我々は何に付き合わされているのだろう?」という不安感で引っ張るタイプの手強い作品になりそう。

 ただ、ちょっと残念なのは「事件の再現シーン」の演出が「石子と羽男」と似ているので金10と土10で「コミカルだけど、これちょっと深いし、変だぞ」って雰囲気が被ってしまったので、先行の「石子と羽男」の方が有利だが、たぶんこの先でかなり雰囲気が別れると思うので、そこからが勝負であろう。

●「オクトー 感情捜査官 心野朱梨」木曜深夜

 朝ドラ「ちむどんどん」で唯一視聴者に心から応援された飯豊まりえが退場しちゃって寂しいが、この深夜ドラマで主演しているので飯豊まりえファンとしては、こっちで思う存分ちむどんどんしたい。

 上司が山中崇だし(笑)

 そして、最近、出演作が全く途切れないので「深夜ドラマの帝王」みたいなことになってる浅香航大が相手役なので、楽しく見ているのだが、ドラマの出来がどうのよりも「低予算をうまく処理したなあ」ってことに感心してしまう。
 そう考えると、かの「緊急取調室」も、刑事物としては低予算企画だったんだなあ、ってことに気がついたが、「オクトー」は、出演者の人数も半分以下だし、半分くらいのシーンが取り調べだし、ほんと低予算で作っているのがわかるので、「みんな頑張ってるんだなあ」って泣きそうになる。

 なので、非常にチープな作りなんだけど、飯豊まりえを筆頭に演者がちゃんとしているので、こういう「特殊能力を持った捜査官」っていうのも出し尽くされているので、設定としてそれほど面白いとも思わないんだけど、飯豊まりえと浅香航大が並んでいるんだけで、なんか得した気になって見てしまうのであった。


7月18日(月)

●大河ドラマ「鎌倉殿の13人」27話

 先週で頼朝が死んで、いよいよタイトルコールの「鎌倉殿と十三人」だったが、いやー、これは酷い。

 頼家がまだ若いから、文官を中心とした合議制にしようとしたら、我も我もと人数が増えて13人になってしまったが、頼家は「俺は御家人なんて信用してないからな」って若手サポーターを誇示するけど、いや、その若手だって北条や比企の息子たちなので・・・

 中間管理職なりに、うまくまとめようとしたのに、2代目は全然それを汲んでくれないのって辛いです。

 いやー、うちもオーナー企業なので、私の上司はほぼ小栗旬的なポジションになっているので、けっこうリアルな話なんですが、うちの会社で頼朝が今死んだら、こうなるだろうなあ。

 組織運営ほんと難しいと思います。

 あ、でも「鎌倉殿」には政子がいる!(うちの会社にはいない)

 しかし、「大河ドラマあるある」ですが役者の年齢と役の年齢がかなり違っているので、俳優オタとしては時々『?」ってなるんですが、今回も瀬戸康史が若者チームに組み込まれてしまい「俺って年代違くね?」って言ってましたが、坂口健太郎より年上だったっけ?って調べたら、坂口健太郎が31歳で瀬戸康史が34歳だったので、一応年上だった。

 でも、劇中設定だとたぶん坂口健太郎が10代半ばで、瀬戸康史が20代半ばくらいなんだろう。

 しかし、その二人よりもずっと年下の中川大志は小栗旬や山本耕史と同じ世代になってるので、脳内補正に忙しい。

 坂口健太郎は今のところまだ少年役なので、抑え気味ですが、金子大地は鎌倉殿になった今回、本領発揮してきましたね。
 「おっさんずラブ」以降、ほとんど民放プライムタイムに出てなかったので、一般的知名度が高くないようなので、大河ドラマでの大役に期待が高まる。

7月17日(日)

 第7派が猛威を振るいそうだったので、その前に実家に泊まりに行った。
 うちの両親が4回目接種受けて3週間くらい経っているので、今が一番免疫ありそうだし。

 人が泊まりに来るのが久々なのか、両親はいつもの生活を維持していて、父は相撲に夢中だし、母はスマホで動物動画を見てたりゲームしていたりで、全然私と喋ってくれねーし(笑)
 でも、頭も体力も維持されているようなので、それを確認したかっただけだ。
 母なんて習い事を増やそうとしていたので、いいことだ。

 それで、日曜日の昼になったら二人とも私に慣れてきたのか、よく喋るようになってきたが、父はサークル活動に出かけてしまったので、母が「招待券当たったけど、どうしよう?」って言っていたサッカーの試合にお相伴することにした。
 最初、私も父と同じく「大河ドラマ見たいから」って辞退していたのだが、「そういや、味スタに行ったことないし、Jリーグの試合なんて見たことないし、今はどうなってるんだろう?」と興味が湧いてきたし、母を歩かせたかったので。

●味の素スタジアム FC東京-ジュビロ磐田

 ホーム自由席のチケットなので、座席表を確認したら2階席もあったから「ゴール裏はみんな立って応援するから、2階に行こうよ」と提案したけど、母は「ホーム応援席」の意味がわかってないので、「目が悪いから、とにかく前の方がいい」と言うから、1階席に行ってみたら、やはりユニフォーム着た人でびっしりだった。

 でも、通路からすぐの一番上の方だったら、空席もちらほらあったので「じゃあ、ここらで様子見てみましょう」と試合開始15分前くらいに席についた。

 さて、もはや日本代表すらよくわかってないから、FC東京もジュビロも、どんな選手がいるのか全然わからん。
 母は「こんな遠くては選手の顔が見えない」と言うが「顔が見えたからって、知ってる選手いないじゃん?」としか言いようがない。スマホで調べたら、FC東京には長友がいることがわかって、スタメンに入っていた。

 試合が始まると、みんな立ち上がっていたけど、私らが座ったあたりでは立つ人はまばらで、母の目の前には若い男子が一人立ちはだかっていたが、私の視界の邪魔にならなかったので、母が音をあげるまでそのままにしておくことにした。

 それにしても、こんなゴール裏からサッカー見るの初めてだが、ゴール決める瞬間は確かに近くなるけど、中盤のせめぎ合いがよくわからないし、あっちのゴールは超遠いし、私は野球でもネット裏よりも、真横から見られる内野席上段の方が好きなんだけどなあ。

 相手側のジュビロにもベテランの風格を感じる選手がいたので、スマホで調べてみたら遠藤でした。

 そして、Jリーグの応援も、みんなちゃんと「声出さない応援」守ってって感心した。
 もちろん、シュート決まりそうになると「おおおおおおおおお」って声は出ちゃうんだけど。
 そして、母がちゃんと応援の手拍子やろうとしていたので、「ああ、そういうのヤル気だったんだ」と、いろいろ納得。

 前半2−0でFC東京がリードしていたので、後半は守りに入っていたから、後半途中で退席したが、通路を歩いている時に「私は横の席の方が好きだな」と中央席を母に見せたら「確かにこっちの方がいいわねえ、いくらするの?」って知らんがな。

 それにしても、コロナ禍になってから一度も野球見に行ってないのに、まさかサッカーを先に観戦することになってしまったが、「やっぱ、サッカーはイニングが無いから忙しいな」って思って、「ああ、野球見に行きたい」と思った。

 前からずっと言っていたが、スポーツ観戦のいいところは「ずっと遠くで動くものを見つめていると、なんか頭がすっきりする」ってことで、目の筋肉にもいいんだけど、メンタル的にも非常にいいんですよ。

 だって日常でなかなか無いでしょ?2時間もずっと数十メートル先を凝視してるなんて。

 野球だと、ずっとバッテリーと打者を見つめてるんだけど、ランナーが出てると、ランナーの動向も見ないといけないので、ああいう視線の置き方って日常生活には無いので、「なんの役にも立たないが、今ものすごく脳の機能を使っている」って謎の充実感を感じるんですよ。

 サッカーをゴール裏で見ていたら、「ああ、これはゴールが決まる」って瞬間があって、キックする選手とゴールキーパーの間がパーっと開けて、コースが見えるのですが、キックする選手に余裕がないので、なかなか決まらないのです。

 「いや、そこ、一呼吸置いて、向こうのタイミング読みつつ、ちょっと外して打てば」って思うのだが、それが出来ない、というか、それが出来たら超一流なんだけど、たぶん、超一流選手でも、あれを決められるのは10回に1回くらいなんだろう。

 野球でいうところのホームランの魅力みたいなことで、そうだ、球場でホームラン見ると、客席の位置で打った瞬間に「これは!」ってわかるけど、外野席にいるとわからないんですよ。
 外野席にいると、外野フライとホームランの見分けがなかなかつかなくて、でも高く上がった打球がだんだん近づいてきて、視線に余裕のある時には外野手が見送る姿勢になるところで気が付きますが、「あれ?こっちに来る?」と気がついたあたりで、「やば、近い」って逃げるまで、時間的にはほんの数秒なんですが、非常に濃い時間なので、あれがたまらないんですよね。


7月15日(金)

●朝ドラ「ちむどんどん」

 絶対に視聴者に夢を見させないという悪意にも似た挑戦?実験?
 なので、たぶん、「ちむどんどん」は、意図的に朝ドラフォーマットを崩したことで有名な怪作「純と愛」と同じカテゴリーになるのでしょう。

 しっかし、放送前にキャストが発表された時は「やっぱ、宮沢氷魚が本命かなあ」とか思っていたのだが、ここまで丁寧に「いくらイケメンでも、これはダメですよねえ?」っていうの提示されるという挑戦?実験?

 前田公輝は途中まで純朴な幼馴染役で「朝ドラの幼馴染はブレイク確定なのよ」と思っていたし、これでもか、これでもかと投下されてくるダメ男の中で、唯一「まとも」だったはずが、強引なプロポーズでマイナス1億点くらい稼いでるし・・・

 なんか、もはや「これでも、やっぱり見てしまうんですか?朝ドラを?」って喧嘩売られてるとしか思えないのだが、なんでこんなに喧嘩売られているのか、全然わからないので、「さあ、今日の君は私に対してどんな不愉快な攻撃仕掛けてくるのかな?」って、それなりに楽しんでいます。

 そんな中、唯一の癒しだった飯豊まりえが退場していまったのだが、この状況に耐えている立派な朝ドラファンの中で飯豊まりえ株が爆上がりなので、「私の想定よりも飯豊まりえの時代が早く到来するかも」と期待しています。

 しかし、ほんと悪い意味で先がどうなるのかわからないドラマで、私は細田善彦が意味不明の使い捨てされた時に半分キレたが、井之脇海もあれっきり出てこないし、出て来そうな気配も無いので「渡辺大知や細田善彦や井之脇海をあの扱い?」ってことに本当にがっかりしているのだが、彼らはもう、そこそこ知名度があるので、今さら「朝ドラでブレイク」を狙ってるわけじゃないだろうけど、朝ドラの重要性がわかってるからこそ、使い捨ての役でもちゃんと演じているのが痛い。

 というか、「この朝ドラでは、誰もブレイクさせませんよ」っていう意図を感じるのだが、それは何の挑戦?実験?

●「鈍色の箱の中で」2020年 テレ朝

 TVerに上がっていて「美しい彼」ファンが騒いでいたので見てみましたが、こんなのやってたの全然知らなかったんだけど、「萩原利久・神尾楓樹・望月歩」が勢揃いしてて、超豪華なんだけど。

 神尾楓樹と望月歩は2018年の「アンナチュラル」の「パプリカ回」でちゃんと認識したので(それ以前にも顔はなんとなく覚えていたが)、先日のNHKの「17歳の帝国」で二人が共演したので楽しみにしていたのだが、あまりしっかり絡まなかったのでがっかりしたけど、「鈍色の箱の中で」では、なんと、キスしてるじゃん!

 それを楽しむような話でもなかったんだけど、たぶん原作のテーマを上滑りしているみたいで、結果的に「あの子とあの子がキッス?」みたいなことになっていて、「どんだけキスしてんだよ」と。

 どの子も、当時20歳になるかならないかなのに、キス・シーン頑張っているので、「若い子にこんなにキスさせていいものか?」って違う意味でハラハラしてしまいました。


7月14日(木)

 コロナの陽性者数が爆上がりで、私はいつもネガティブ予想をするので「これじゃ、東京もあっという間に3万人超えるんじゃね?」などと言っていたが、コロナの新人さんが大活躍している地方が軒並み1000人超えを達成しているので、東京も3万じゃ済まなくなりそう。
 とか言っていたら、またうちの会社でも「家族が陽性になって濃厚接触者になりました」っていう事案が2件ほど上がってきて「キタ、キタ」って感じである。

 4月の時に「コロナ特別休暇制度、今年度はどうしましょう?」って話になり「次の波が来るのかどうかわからないけど、また継続しましょう」ということになったが、その時は1月や2月の大波よりも、もっと凄いのが来るとは想像してなかった。
 それにしても、今年になってやっと私がゴリ押しした「コロナ特別有給休暇制度」が本来の意味で利用されるようになり、よかった・・・のか?

 元々は「濃厚接触者になった社員のため」に作った制度だったけど、2年前は「子供と同じクラスの生徒の親が陽性になったが、私も自宅待機したほうがいいでしょうか?」とか「妻の勤務先で陽性者が出た」とかで総務部にお伺いが上がってきたりしていたが、いつのまにか、そんなことで一々確認してくることは無くなった。

 1年前くらいは「家族が発熱したので」って自宅待機する社員がけっこういたけど、今は、すぐ検査して結果出るから、ありがたい。

7月12日(火)

 参院選の結果は「まあ、こんなもんかなあ?」って感じだった。

 参院選って昔から「有名人」が強いから、生稲晃子とかが当選するんだよなあ。
 そもそも神奈川県だって、三原じゅん子だし・・・・

 政治家って目立とう精神が無い人は絶対にやりたくない仕事だから、テレビタレントが政治家にシフトするのは自然なことなんだと思う。
 って、思っていたら、例のガーシーがNHK党から当選ですと?
 立候補していたのも知らなかったので驚いた。
 100万人を超えるチャンネル登録があるらしいので、その中の一部の人が悪ノリするだけで当選しちゃうんだ・・・すげーな。

 でも、さすがに議員になったら、暴露ネタは少しは鎮静するのかしら?
 ちゃんと見たことは無いんだけど、「推しがネタになったらヤダなあ」って心配していたので。

 でも、ああいうのをそれなりの人が楽しんでるということに幻滅するが、そんなの昔から女性週刊誌とか写真週刊誌とか噂の真相とかで散々やっていたからなあ。
 ただ、昔ならがのそういうメディアで「関係者によると」って書かれていた人が、ガーシーみたいな人なんだろうなあって思ったりした。

 それにしても、「自民党にいいようにされてていいのか?」とは思うけど、立憲も維新も嫌いなので、「だったら、どうすりゃいいのだ?」って思うのだ。
 なので、しょうがないから赤松健にするわけですよ。「せめて、オタクとしての誇示だけはしておこう」と。

 他にも表現の自由を標榜する立候補者がいたので「一人一票制度じゃ無理じゃね?」と思った。
 アカデミー賞とか、一人複数票でやってるんじゃなかったっけ?

 この間、2021年度ドラマ・アワードで人気投票したら「美しい彼」が1位だったんだけど、あれも複数投票制で、だから組織票が見込める「消えた初恋」に勝ったんだよね。

 なので、参院選の比例区も「1位から3位まで投票できる」ってことになれば、けっこう面白い結果になりそう。一度やってみてほしい。電子投票が実現すれば集計も簡単なんだろうけど、電子投票の方が投票の自由を奪うケースが想定されるかもって話もあって、確かに上司や先輩から「この人に投票すべし」と命令されても、あの投票所の運用では「本当は誰に投票したか」はわからないけど、あれがスマホでできるようになったら、「じゃあ、これから投票するからみんなスマホ持ってきて」って会議室に集合させられたら、逃げられないじゃん。

 取り消し機能があれば・・・って思ったけど「スマホ没収されて、翌日まで監禁される」って、なんかバブルの頃に内定者を研修施設に閉じ込めたって話を思い出す。

 さて、安倍元首相狙撃事件も、容疑者の事情がいろいろ明らかになってきて、なんだかだんだん可哀想に思えてきたのですが、統一教会の幹部が堂々たる記者会見をしたことで、なんか風向きが変わってきた。

 それで知ったのですが、私が大学生の時代には「カルトといえば原理研」だったし、桜田淳子のこともあったし、私の当時の同僚の妹さんも取り込まれてしまい、けっこう身近な話題だったんだけど、今の若い人はそんなこと知らないんですね。
 たぶん、オウム真理教のことも、若い世代はよくわかってないんだと思う。

 だから、この間も書いたけど「海外ってテロとかあって怖いですよねー」っていう若い社員がいて「え?」って思ったけど、地下鉄サリン事件の時に東京で働いていた自分と、その当時、地方の幼稚園児だったその若い社員では、事件のインパクトが全然違うのだと思った。

 それで、「安倍さんが統一教会と繋がりあるから」っていうのは、とばっちりだけど完全にとばっちりとも言えず、だからって、あんなことするのは絶対にダメだけど、結果的に「カルト宗教マジヤバいです」ということになり、容疑者の目的が遂げられてないか?

 言葉を選ばずに言うと「基地外が(変換候補が勝手に言葉を選びました)、基地外ながらの理屈でやった基地外じみた行為が、本来目指したことを達成している」という珍しい事例だと思う。

 「いや、あっちを恨んでるなら、あっちの幹部を襲撃しろよ」と思うが、間違った方向でまさかの大物を襲撃したら、うっかり成功してしまったという奇跡。

 奇跡という言葉を使用するのもなんだが、いろいろな偶然が重なった奇跡なんだと思う。

 警備の不手際が検証されているが、この参院選で三茶に小池百合子が応援演説に来た時、たまたま駅前を通りがかったのだが、スーツ姿のSPが1時間前からウロウロしていてちょっと怖かった。
 人通りの多い場所での警備って、あんな感じになるんだと思う。

 そして、現職と「元」では警備レベルも違うはずだし、あんな地方都市の住宅街みたいなところで、画面見ても周囲はスカスカだったし、銃撃の想定なんてしてなかったと思うのです。

 福岡県警だったら、していたかもしれないけど(笑)

 あの狙撃の時の映像は海外から見ると「なんで、誰も伏せてないんだ」って思うらしいけど、日本人は「地震が起きた時の避難訓練」はしていても、「銃撃を受けた時の対処法」を教育されてないんですよ。

 だって、火事や地震より圧倒的に少ないから。
 銃声って、ドラマや映画でしか聞いたことがないから。

 あの容疑者は他の会場にも行っていたらしいが、会館での演説会だとそれなりのセキュリティ対策がなされていたので諦めたらしい。
 東京だと、応援演説ってセキュリティ対策と「遠くからでも見える」ってことで車の上の演台に載ってることがほとんどで、だから私が先日出くわした小池百合子もそうだった。

 なので、今回みたいな「グラウンド・レベル」は、治安のいい地方都市だからああしてたんだろうし、だから警備体制も「生卵を投げつけられないように」って感じだったんだろうなあ。

7月10日(日)

●映画「ビリーバーズ」

 すっかり城定秀夫監督のファンになっているので、これもさっそく見に行ってきました。
 山本直樹原作だが、原作は未読。
 山本直樹の作品は、学生時代に雑誌で載されていたのを時々こっそり読んでいたかなあ?「極めてかもしだ」くらいの頃?
 よく覚えてないけど、「有害」扱いされる理由もなんとなくわかる。というか、あれに激しい嫌悪感を抱く女性が多いということがなんとなくわかるという意味で。

 この原作は2000年のものらしいが、オウム真理教を筆頭にカルト宗教がいろいろやらかしたことをベースにしているのだろうけど、今更映画化されたのは、一般的には「昔のこと」になっているからなのかね?

 しかし偶然にも、統一教会(と一部では言われている)に恨みを持っていた男が元首相を暗殺した日にこの映画が公開されるとは・・・

 話は、無人島で暮らす、磯村勇斗・宇野祥平・北村優衣の出番が9割で、北村優衣はオーディションで選ばれたらしいが、元はレプロに所属していたんだ?
 R15で城定監督だから、それなりに脱ぐ役なんだろうと思っていたが、「これR15でいいの?」ってくらい脱ぎまくっていた。

 逆にこれ、R18にしちゃったほうが客が入ったのではないか?

 まあ、でもR15だからシネコンでも上映できるわけで、私はイオンで見たんだけどさ。

 で、この3人がなんで無人島で生活しているのか全然わからないので、雰囲気的には「CUBE」みたいな不条理モノだったんですが、どのくらいの期間、この3人で仲良く暮らしていたのかわからないけど(ずっとTシャツ姿なので季節感が無い)「本部」から定期的に支給される食料が滞っていたり、クルーザー乗り回している悪ガキが島に漂流してきてひと騒動あったりして、3人の共同生活のバランスが揺らぐ。

 この教団の教義というのか、修行というのが「寝ている間に見た夢を記録し、仲間に正直に告白する」ということで、要するに夢まで浄化しようということらしい。

 ああ、そうか、山本直樹が「有害図書指定」で表現の自由との戦いに巻き込まれていたのなら、この「淫夢もアウトなので浄化せよ」っていう話、かなりの悪意というか意図的に書いていたのかもしれない。

 どこまで原作通りなのかわからないが、己の性欲を自覚してしまった磯村勇斗と北村優衣は「ああ、これはイケないことだ」って浄化に励むのだが、目の前で若い男女が愛欲に目覚めてしまったことを敏感に察した宇野祥平が「自分も淫夢を見てしまった。だから、これを浄化しないといけない」って理屈がトンデモすぎて、笑ってしまった。

 ええと、なんだったっけ?
 とにかく、自分が欲情してしまったのは、北村優衣の責任だから、その場面を再現して、全裸でフェラしてからオレのアレを噛みちぎれ、と。
 何言ってんのか自分でもわからないが、凄いと思ったのは、北村優衣はなんとか全裸でフェラまではやるんだけど、噛みちぎることは出来ないので、「しょーがないなあ、じゃあ、噛みちぎるまで毎日頑張るぞ!」

 ものすごく、しょーもない、セクハラでパワハラで、笑ってしまうんだけど、ここまであからさまに酷くはないけれど「お前がダメだから、こういうことになったんだ、だからお前がなんとかしろ」って話けっこうあるよな?

 ああ、そっか、「満員電車でそんなセクシーな格好していたら痴漢にあって当たり前」みたいな話?

 さらに酷いのは、磯村勇斗も自分の劣情に引け目を感じているので、先輩の意味不明の「劣情の浄化」を応援するしかないという地獄。
 何もかも狂ってるんだけど、そもそもが狂った設定なので、何が正しいのか全員わからなくなってるっていうのが怖かった。

 後半でけっこうありきたりに破綻するんだけど、その「ありきたり」度合いにホっとしたくらい。

 でも、この映画の本当に怖かったところは、磯村勇斗は長年その「夢の洗い出し」の修行をしたおかげで、夢と現実の区別が曖昧になっていて、現実を夢で浄化し始めるのだ。
 そうなると、この映画のどれが現実でどこが夢だったのかわからなくなるのだが、エロよりも、そっち突き詰めたら「ファーザー」みたいな名作になったのかもしれなくて、ちょっともったいなかった。

 ほんと、もったいなかったんだけど、この映画の魅力はそういう心理劇よりも「海辺でやりまくるエロ描写」だったんでしょう。
 海に浸かるエロシーンとか、ほんと大変だったと思うよ。

 城定監督は「愛なのに」で瀬戸康史に、あんなことやらせて、「ビリーバーズ」では磯村勇斗にあんなことやこんなことやらせて、なのに終盤に出てきた毎熊さんが、超カッコ良くて死んだので、今度は毎熊さんでエロいの撮ってほしいです。

 「女子高生に殺されたい」でも思ったが、この監督は、なんか冷めたところというか、登場人物と適度な距離を置くのが上手いんだと思う。
 今回は海辺での濡れ場が多かったけど、自然光(なのかは知らんが、そう見える画面作り)でああいうシーンを撮ると陰影が足りないから間抜けな感じになりそうなところなんだけど、その間抜けな感じが非常に良かった。

 変にリアリティを追求しないで、作り物感を残してくれるから、こんなにエグい話なのに「作り物」として安心して見てられるのよね。
 公開が決まってる次回作は、なんと佐藤泰志原作の「夜、鳥たちが啼く」で主演が山田裕貴で相手役が松本まりかなので、これも非常に楽しみです。


7月9日(土)

●映画「破戒」

 予告編見て、一抹の不安を感じていたのですが、その予感は当たったけど、意外と悪くなかったです。

 つーか、私の勝手な思い込みで原作が文学小説だから、文芸映画になると決め付けていたのに、予告編が「感動系」だったので「???」ってなっていただけで、見てみたら、ほんと、ちゃんとした「感動系娯楽作品」でした。

 原作もそういう側面が多々あるので、これで良かったんだと思います。教材としても使えそうだし。

 演出も顔のアップ多用がけっこう面白かった。予算の都合もあるんだろうけど、大きい絵を作らずに表情だけで状況を説明していくのが印象的でした。将棋映画的な技法である。
 悪い政治家役の大東俊介のワル顔のアップとか、かなり見応えがあったし、主人公を陥れる後輩教員の七瀬公の意地悪イケメン顔も光っていた。

 あまり各々の細かいキャラ設定を説明する時間もなかったので、本田博太郎とか石橋蓮司とか竹中直人みたいな絵柄だけでキャラ設定がわかるような役者を揃えたところも上手いと思った。

 エタの思想家である眞島秀和の見せ場の演説会での芝居とか、主役食ってしまう素晴らしさだったが、猪子蓮太郎先生は原作でも影の主役というか、主人公に一番影響を与える役なので、あれで正解だし、個人的には三白眼気味の眞島秀和と黒目がちな間宮祥太朗が対峙するのに萌えました。

 そして、一番美味しい役だったのは、主人公の親友役の矢本くんでしょう。
 教材的にも「自分は差別心なんて無い」と思っている人が感情移入しやすい「善良な人」なんだけど、彼が一番主人公を傷つけているので、「そういうところだぞ」という戒めになっている。

 ロケも見事でした。
 どのくらい加工しているのかわからないけど、明治時代の野原の風景とかほんと美しかった。

 主人公の教え子に朝ドラ「エール」で主人公の子供時代を演じた石田星空くんがいて「まだ、小学生役できるんだ」と思って、後で調べたら、今13歳なので、この映画の撮影時にはギリギリ本当の小学生だったのかもしれない。

 と、ざっと「いいとこ」を並べてみましたが、もう、なんといっても、間宮祥太朗の書生スタイルがマジ素晴らしくて、またこういう明治モノやってほしいなあ。
 髪型がまた良かったんですよ。オンの時はきっちり七三なんだけど、オフになると前髪が降りて片目が隠れていたりして、細部まで気が利いていました。

 そういや、この映画、日露戦争の時代の話なので、そういう意味でもタイムリーだったんだけど、なにせ上映館が少ないし、高齢者以外はそこそこの間宮ファンしか見に行かない映画だと思うんだけど、興行収入で回収するタイプの映画ではなく、今後、教材利用するつもりで作った映画なんだろうと思うんだけど、それにしても、キャストは超豪華だし、なかなか贅沢な映画でした。


7月8日(金)

 会社で「えー、嘘?」とか「こわーい」みたいなザワめきがあったので「なにがあったん?」って聞いたら「安倍元首相が銃撃された?」なニュース速報で、ちょっとなんだかよくわからなかった。

 ただ、30代女子が「ここ、日本なのに、どーしちゃったんですか?」と怯えていたので、「いや、最近はあんまりなかったけど、少し前まではこんなんばっかだったからなあ」

 だいだい、その女子は、海外でテロ事件が起きた時に「やっぱ海外は怖いですね。日本が一番」とか言っていたので「地下鉄サリン事件のことは忘れてしまったのだろうか?」と驚いたが、こういうのも正常化バイアスの一種なんだろうなあ。

 しかし、国政選挙直前に元首相が銃撃って、最悪である。

 しかも、どうやら散弾銃使ったらしく「あんな街中で散弾銃?」って、びっくりですよ。

 つーか、あまり銃に詳しくないけど、「狙撃」に散弾銃ってイメージが全く無かったので。

 それよりも、一時はSNSとかで「安倍氏ね」が流行っていたので、「なんで、安易にそういうこと書く人がけっこう多いのかね?」と思っていたけど、ああいう人たちは今どういう気持ちなんでしょうね?

 というか、本当に安倍さんの罪を暴きたいと思っていた人は、がっかりしているはずだ。

 そして、野党も「自民党のバーカバーカバーカ」な口調を控えて「心からお悔やみ申し上げます。暴力反対」としか言いようがなく、大変だろうね。

 それにしても、被害者が安倍さん一人で済んだのは、加害者の狙撃能力が高かったのか、ただの偶然なのかわからないが、複数の犠牲者が出てもおかしくない状況だったようにも思えるので、そのあたりの評価には関心があります。

 あと、安倍晋三という政治家の評価が、今後どうなるのかも。


7月7日(木)

 七夕といえば、梅雨の真っ最中なのに、今年は梅雨が消滅してしまったので、晴れてるところも多いのかね?

 朝ドラ・クラスタが「半分、青い。」の話題で盛り上がっていたのだが、あの朝ドラの主人公カップルは、同じ日に生まれていて、それが7月7日なのだった。
 みなさん、今の朝ドラにストレスを感じているので、「半分、青い。」を思い返すことで、ストレス解消しているんだけど、でも、「半分、青い。」も放送中はけっこういろいろ言われたからなあ。

 だから、「半分、青い。」は行間を愛していたり深読みしがちないわゆる「文芸作品好き」に受けるドラマだったと思うし、脚本は確かにけっこう酷い部分もあったが(下手という意味ではなく、展開が酷いという意味)、永野芽郁と佐藤健の卓越した演技力で、あの漫画チックな話を絶妙に3次元に落とし込んだんだと思う。

 私はそもそも、あれでやっと「佐藤健ってタダもんじゃねーな」って気がついたし。

 佐藤健がプライムタイムのラブコメ『恋はつづくよどこまでも」で俺様役やっていた時は・・・ああ、あれって2020年の1月期で、コロナがデビューした頃だったんだ。(遠い目)

 佐藤健がプライムタイムのラブコメ『恋はつづくよどこまでも」で俺様役やっていた時は、もはやキュンとかではなく「トップ・アスリートが次々と高難度な技を決めているみたいだ」と感心していた。

 それで思い出したが、この間、私はふと「そろそろ、佐藤健にBLの企画が持ち込まれているのではないか?」と思ったのである。
 そうだ、鈴木亮平と宮沢氷魚で映画「エゴイスト」やるってニュースが流れたので、「だんだん大物がオファー受けるようになったなあ、じゃあ次は?」って考えていたら「佐藤健あたりにオファーが行きそう」と思ったのである。

 林遣都(おっさんずラブ)、藤原季節(his)、西島秀俊(昨日何食べた)、赤楚衛二(チェリまほ)、萩原利久(美しい彼)と、私がハマったBL作品には「陰」を作るのが上手い役者がいてこその名作だと思うので、その系統で考えるとラスボスは佐藤健なんじゃないか?

 BLでじっとりと重い感じの役やってみてほしいし、そういうオファー来たら佐藤健のアスリート魂に火がつくのではないかと期待しております。
 浮気性でチャラい相方は中村倫也がいいかなあ。(半分青い繋がりだし)

 とか思っていら、また新しいBLドラマが始まりました。

●「みなと商事コインランドリー」テレ東 水曜深夜

 「チェリまほ」で愛らしい後輩役を好演した草川拓弥主演で、相手役が「ドラゴン桜」のヤンキー役で認知されてる西垣匠。

 西垣匠は「西荻窪三ツ星洋酒堂」で町田啓太の高校時代を演じたことでその存在を知ったが、同時期に「夢中さ、きみに。」にも出ていて注目していたら「ドラゴン桜」で美味しい役もらっていたし、去年のジャニーズW主演BLドラマの「消えた初恋」にも出ていたので、近いうちにきっとイケメン・ランキングに上がるだろうし、どっちかというと「東宝シンデレラ」のイメージが強い、東宝芸能所属というのも興味深い。ちなみにミスター慶應である。

 この原作は「ゆるキュン」というジャンルらしく、ドラマもその「ゆるキュン」路線を強調していたが・・・・いい意味で裏切られた。

 ブラック企業で体壊してサラリーンを辞めた主人公が、祖父が経営するコインランドリーの経営を引き継ぐのだが、そこに現れたのが超キュートな高校生男子で、「未成年だぞ!」ということになるのだが、その高校生の方からグイグイくるのでドギマギ・・・

 女子高生にグイグイ来られて、ドギマギするアラサー男の話だったら、「何、自分に都合のいい妄想展開してんのじゃ」って一蹴するようなテンプレ話なのに、それを男同士にしただけで、「ぎゅっふぉ」て気味悪く笑っている自分が一番気色悪いという、なんて言うのだろう、「可愛い」と「気持ち悪い」は紙一重のところにあるんだなあ、ということにあらためて気付かされたのだが、そんな気づき、いらないんだけど。

 でも、ほんと、このドラマの西垣匠が醸し出す「色気」は、それを女子がやったら、「男に都合のいい虚像」としか思えないんだろうけど、「可愛いは正義」っていう正義感にすがると「可愛いんだからしょーがねーな」という、「ラーメンは美味しいけど、体に悪い。だけど、やっぱ美味しい」みたいな、「そんなのあたりまえだろ」って話である。

 私は、言い訳がましいけど、それほどコアなBLファンではなくて、自分がけっこう今のBLドラマにハマるのは、「かつての王道恋愛ドラマ」が陳腐になった後に「これ、男同士で焼き直してみたら面白くね?」てことで、かつてのラブコメの王道フォーマットがBLで蘇るのが嬉しくてしょうがないのだが、「みなと商事コインランドリー」は、ちょっと設定がアウトかなあ?

 でも、今の朝ドラ「ちむどんどん」が「全員アウト」な冒険をしており、「王子様もお姫様も現実にはいません」という現実を突きつけてきているので、「あー、菅波先生とか、稔さんに会いたい」って思うのですが、現実にあんなのいないのは重々承知で「テレビドラマの中くらい夢を見させてよ」と思うのですが「みなと商事コインランドリー」が見せてくれる夢はそれでいいのか、っていう疚しさがありますね。


 でも、「みなと商事」は男女モノで近年で近いのは「プロミス・シンデレラ」で、「男子高校生に好かれてしまった大人女子」の話なので、それはそれでイマドキはアウトなんですが、こういうラブコメ定型を男同士でやるのってやっぱ面白いんだよなあ。

 そのうち、きっと「親同士が再婚したので家族になってしまったBL」とかもやるんだろうなあ。

 あのフォーマットは男女でも、けっこうキモかったので勘弁してほしいんですけどねえ?


7月6(水)

 昨日の東京の陽性者が5000人を超えていた「あー、こりゃ、あっというまに1万超えるなあ」とか言っていたら、今日は8000人超えだそうで、「まるで、夏の植物みたいな伸び方」と呟いたら、同僚が「何をエネルギーにして?」というので「この夏の太陽光でスクスクと伸びてるんでしょう」

 全然うれしくないけど、この「超右肩上がり」には、なぜかワクワクしてしまうのである。「BA.5がBA.2以来のメガヒットですよ」と言ったら、同僚たちは苦笑していたけど。

 でも、ここしばらく飲食店の様子を観察していると「こんなにみんながワイワイと会食していて、この程度の要請者の伸び率なんだ」って思っていましたが、オミクロンの新株が着々と広まってるらしく、そいつのせいなんですかね?


7月5(火)

 つまらないドラマや映画の愚痴はけっこう長くなるのに、面白い作品に出会うと「すっごい面白かったです」と語彙力失いがちなんだが、「神は見返りを求める」は久々に面白くて長文感想になる映画だった。

 書いた後もいろいろ思い出してきて、岸井ゆきのが柳俊太郎の演出で「ムロが持ってきた着ぐるみを燃やす」という企画を演じるのだが、それを燃やしていたら、急に悲しくなってきて、「やめて!」と燃やすのを阻止してしまう。
 声だけで柳俊太郎が「何すんだよ!これ、1カットしかできないんだぞ!」と怒鳴っているのだが、それがなんだかメタで面白かった。
 ああいう、量販品では無いものを燃やすシーンを撮影するのは、失敗できないから緊張するシーンだろうし。

 で、岸井ゆきのは、吉村界人たちの企画で「ドラゴン花火が吹き上がってる中でキャットウォークする」っていうのをやっていたら、衣装に火がついて、大火傷を負ってしまうのだ。
 あれって「着ぐるみを新旧交替させるから、お焚き上げの儀式やろう」っていうのと同じなんですよね。

 だから、そんな大事故があって、リアルだったら吉村界人も罪に問われているはずだが、そうならないのって、岸井ゆきのが「人形」になっていたからなんだと思いました。

 そして、見舞いに来たムロツヨシに岸井ゆきのは「わたし、やっぱり、あたなが嫌い」というのは、見た時は「これは、彼女の精一杯の優しさ?」って思いましたが(もう、こんな状態になった自分の面倒見ようとかするなよ、という)「あいつらは、私を人形のように扱ってこの始末だったが、あんただってそうだったじゃん」という解釈もできるなあ、と思った。

 なんつーのか「完全に利他的な行動なんて無い」っていう話だったのかな?
 そう考えると、その場だけでテキトーに相手に合わせる会話しかしない若葉竜也と、ダメな子についつい貢いでしまうムロツヨシは表現方法が違うだけで、表裏一体だったのかもしれない。

 そして、吉村界人は、岸井ゆきのが「なりたかった自分」で、柳俊太郎はムロツヨシが「なりたかった自分」だったと解釈すると、ほんと、吉田恵輔は鬼だった。

 さて、日曜日に渋谷にこの映画見に出て、少し時間があったので本屋をブラブラしていたら、この文庫本を見つけた。

●「殺人鬼がもう一人」若竹七海 光文社文庫

 NHKドラマ「ハムラアキラ」にハマって、葉村晶シリーズは読破したが、久々の若竹七海の文庫本であった。

 そしたら、これがまさに「いい人が一人も出てこない話」で「なんで、神は見返りを求める、みたいな全員ダメダメな映画見ている時に、こんな悪人ばかりの小説読んでしまうのか?」って、重い赤ワイン飲みながらカビチーズ食べているかのような、「なぜ、こんなもんを美味いと思うのか?」状態。

 つーか、最近、小説は凪良ゆうの無限ループにハマっていて、ライトノベルで、ちょっと変人だけど「いい人」しか出てこなくて、その「いい人」たちが、世間一般の価値観とはちょとと違う「幸せのかたち」を作っているんだけど、本人たちがこれでいいって思ってるからいいじゃん、っていう世界にどっぷり浸っていたので、若竹七海の「いい人が一人も出てこない話」は劇薬だった。

 こういうダーク・ヒロインをドラマ化してほしいなあ。

 脳内でキャスティングしちゃったよ。長身のヒロイン警察官が杏で、そのバディはムロツヨシかな。
 市長選の候補は誰だろう?お坊ちゃん現市長は小泉孝太郎?清掃会社の経営者は小池栄子あたりか?最後に出てくる殺し屋は吉高由里子クラスにやってもらいたい。

 あー、でも、こんな話、絶対ドラマ化できないだろうし、でも、NHKのどこかでこういう企画書が回っていることを期待したいです。


7月3(日)

●映画「神は見返りを求める」

 この映画を見るために日曜日の渋谷に出向いたのだが、完全にコロナ前の渋谷に戻ったね。
 でも、外国人観光客がいないので、10年くらい前の渋谷なのかもしれない。
 とにかく、全員マスクして歩いているだけで、人混みのウザさも、「なんだよ、この変な人たちは何してるんだ?」というウザさも、完全に「渋谷なんて、よほどのことがないと立ち寄りたくない」という渋谷に戻った。

 この映画はTOHO系シネコンでも上映していたので、日比谷とか六本木で見るという選択肢もあったのだが、渋谷が一番近いし、「パルコ系のシネクイントを応援しよう」と思って渋谷にしたのだが、もう、今後はできるだけ渋谷は避けようと思いました。

 コロナ下で、ちょっと人が少なくて、ちょっと快適だった渋谷よ、ありがとう、さようなら。

 で、この映画ですが、予告編はコミカルだったんだけど、吉田恵輔が脚本で監督だったので、けっこう警戒していた。吉田作品は「BLUE/ブルー」と「空白」しか見てないけど、どっちも楽しい話じゃなかったから。

 底辺ユーチューバーの岸井ゆきのと、彼女をサポートするムロツヨシの話なんですが、これ、ムロツヨシが岸井ゆきのを売れっ子ユーチューバーにしたって話じゃなかったんですね。

 だから、よくありがちな「下積み時代を支えた女が、売れたら捨てられる」の男女逆転版ではなかった。

 岸井ゆきのがブレイクしたのは、ムロツヨシが勤めるイベント会社の後輩である若葉竜也が、売れっ子ユーチューバーの吉村界人と岸井ゆきのを引き合わせたからなんですね。

 そこから、岸井ゆきのは「体張る芸」でブレイクするという。

 そのあたり、なかなか生々しくて、私はユーチューブ業界のには疎いが、かつてのお笑い業界みたいに、体張ってなんぼを思い出したし、最近、芸能界ではセクハラやパワハラ告発が盛んだが、「脱ぐと聞いてないのに脱がされた」っていう告発を読むと心が痛む。

 売れっ子ユーチューバーやイケメン・デザイナー(柳俊太郎)と組むようになって、センスが古いムロツヨシは用無しになるのですが、そのタイミングでムロが借金を抱えることになり、全てが狂う。
 その借金も、会社を辞めた後輩の保証人になっていたからで、貸した100万円と保証人になった借金400万円の計500万円も貢いでいたんです。
 その後輩がまた金の無心に来たので心を鬼にして拒絶したら、自殺されてしまい、借金だけが残った。

 だから、このムロツヨシは「ダメな子をなんとかしたくなる」という人で、いわゆる「ダメンズ・ホイホイ」なんですよね。
 そんで、岸井ゆきのが今ではかなり稼いでいるらしいので、今まで貢いだ分(旅費や材料費など)を回収しようとするのだが「だって、あなた、見返りはいらないって言ったでしょ?」と冷たく拒絶されてしまう。

 今まで身を切って親切にしてあげていた後輩君と岸井ゆきのにひどいしっぺ返しを受けたムロツヨシは豹変して、岸井ゆきののこれまでの悪業をユーチューブに晒しはじめて泥仕合になるのだった。

 なんだっけ、ガーシー砲?
 芸能人の裏話暴露しまくってる人が話題になったいたけど、あれがどこまで本当なのかは知らんけど、「ああいう形で反撃してくる人、いるよなあ」って思っていたが、この映画はまさにそういう話だった。
 見ていて辛くなってきたので、映画館だったから最後まで見たけど、家で動画鑑賞だったら途中でギブアップしていたと思う。

 でも、映画として、とてもバランスのいい作品であった。
 バランスっていうか、適度にリアルだし、登場人物はほぼ全員ダメダメなんだけど、悪人ではないのよ。
 そして、何よりも見事なのは、ユーチューブ業界をバカにしているわけではないところ。
 たぶん「同じ映像業界」という目線で描いているからだろう。

 この映画で一番悪いのは若葉竜也で、ムロツヨシの事情もわかっているのだから、もうちょっと上手く二人の間をとりもつべき人物なんだけど、岸井ゆきのには「あの人、センス古いから」って言って、ムロツヨシには「あの子が、あの人、センス古いからって言ってましたよ」と言うような最悪な奴である。

 凄いなあ、って思ったのは、ムロが元後輩にお金貸してることを知って「そういうの、ダメですよ。あいつのためにもならないですよ」って言っていたので、その言葉に触発されて、ムロは追加借金を断ったのだが、結果、自殺されてしまい、その葬儀会場で「あいつ、同期だったし、俺も気にしてたんですよ。だから、あいつに貸す金も用意したんすよ」

 この若葉竜也は、あの同期が死んだのを確認してから「俺を頼ってくれればなんとかしたのに」とか言い出す奴で、実際、ムロが「借金の保証人になってたので正直ヤバい」って言っても、「400万円?それ、ヤバくないっすか?」で終わり。
 そして「だったら、ユリ(岸井ゆきの)がけっこう稼いでるみたいだから、頼んでみたら?」って助言するけど、岸井ゆきのが「あいつが金の無心に来た」と相談したら「あの人、なんも貢献してないんだから、そんなの払う必要全然ないっすよ」

 ここまで酷いのには会ったことがないが、その場その場でテキトーなことしか言わない、何の責任も負わない人って、けっこういますよね?
 でも、この映画内では、このテキトーな若葉竜也は、特に報いを受けない。

 若葉竜也と吉村界人と柳俊太郎が出ているので、この映画を見たのだが、この3人がそれぞれ、超薄っぺらくて、うっとりしました。

 人気ユーチューバー役の吉村界人が、なんで底辺の岸井ゆきのを取り立てたのかよくわからなかったけど、「とにかく毎日、なんかネタを作らないと」というプレッシャーの中で、「なんでもやってくれる女子キャラ」を重宝しただけでしょう。

 柳俊太郎の役が一番よくわからなかったかな?
 センスを買われて手伝っているうちに、岸井ゆきのが売れっ子になったので、有能な仕掛け人ということになり、もはや岸井ゆきのはただの「素材」になっていた。

 若葉竜也がムロツヨシに「あの子、有名ユーチューバーとヤリまくってますよ」と言っていたが、そんなのあの場にいたら私だって言いそうなことだが、本当にそうなのか映画内で描かないのが上手いと思った。
 でも、例えば、岸井ゆきのが「鉄板ネタ」であるボディペインティングをまたやることになり、そこにムロもいたのだが「脱ぐから、外に出て」と追い出されても、柳俊太郎は中にいて(声だけ聞こえる)「えー?パンツ履いてないの?」って驚いている。

 自分以外の男には平気で裸体を晒す岸井ゆきのに何も言えないムロツヨシの地獄がキツかった。

 二人が壮絶な公開泥仕合やってる時は、まだマシだったと思えたのは後半になってからで、ムロは突然トーンダウンする。
 そこもリアルなんだけど、完全に電池切れになったのと「彼女をいくらバッシングしたからって、自分が幸せになるわけではない」とやっと気がついて少し冷静になったようだ。
 ムロが冷静になると、岸井ゆきの方も、対ムロではない、今の自分が置かれている「いいように使われている自分」に気が付き、急に和解することはなかったが、互いに「あの頃は楽しかったなあ」っていい思い出にしようとしていた感じなのに、吉田恵輔は鬼だった。

 「ヒメアノ〜ル」を期待していた人は、「え?こんなもん?」って思ったらしいが、私は「ヒメアノ〜ル」見てないので、これでも十分酷いと思いました。

 吉村界人も若葉竜也も柳俊太郎も、みんなヘラヘラ元気にやってるのに、なんでムロツヨシと岸井ゆきのがあんな悲惨な目に遭わないといけないの?

 主役だから・・・・なんだろうなあ。
 脇役は、ただのハリボテなので、主役の二人は自分がやったバカな行為の報いをきっちり受けるだけだ。
 そして、それは「二人が泥仕合を繰り広げたから」では無くて、話の本筋とは関係なく、信号無視して交差点に突っ込んだので事故にあったみたいな話で、まあムロの方は岸井ゆきのを守ろうとしたので同情の余地はあるが、岸井ゆきのの方はねえ?

 映画終わった後に、エレベーターで一緒だった20代男子二人組が「ムロツヨシがもっとハジけるのを期待していた」と言っていて、そういうの期待する映画だったんだ、と驚いた。

 個人的には、私も友人の借金の保証人になって、自分が返済する羽目になったことがあるので、非常に痛かったし、けっこう迷惑かけられていた女友達に「あなたは、好きでそうしていたんでしょ?」って言われて「逆ギレこわい」と涙目になったこともあるので、けっこうムロツヨシの役に感情移入してしまいました。

 あー、思い出すなあ。あの保証人になってあげた子にも「あなたは自分で判断してそうしたんでしょ?自分がいつも正しいと思ってるんでしょ?そういう自分が好きなんでしょ?だったら、それはあなたの自己満足のせいであって、こっちの責任ではない」とかなんとか、長時間罵倒されて、「なんで、親切をこんな仇で返されるのだろう?」って、ほんとわけわかんなかった。

 と、自分の過去の辛い体験を思い出してしまったが、あの借金はもうとっくに全額返済したので、なんというのか「事故で死んだDV夫」を思い出す程度の・・・って、そんな経験もしてないんだけど、今となっては自分の黒歴史の第何位なんだろう?

 今思うと・・・・っていうか、当時も思ったけど「金で済んで良かった」って、ほんとは貯金崩して一括返済したかったけど、役所の公的融資だったので「それはできません」って言われたので、過去分の200万円くらいを一括で支払ってから、その後、1万6千円くらい月々払っていたんだよなあ。

 自分が子供を産まなかったので「息子の学費だと思えば、ちゃんちゃら安い金額だ。塾代にもならない」と言い聞かせて。

 この映画の話に戻ると、ユーチューバーの話だし、岸井ゆきの目線で見ると「頭悪い女の子がうっかりチャンスをモノにしても、いいことが無い」という身も蓋も無い話だが、ムロツヨシ目線でじっくり考えると、イベント会社でそれなりに有能だったけど、シニア向けの仕事を粛々とこなしているだけで、独身で中年で孤独だったので、自分を頼りに縋ってくるギャンブルでダメになっている若者を支援することで、自分の存在意義を見出していた。

 そこに、売れないユーチューバーの岸井ゆきのが現れ、ダメな彼女をサポートするのが楽しくなっていたが、彼女のサポートに金も時間もつぎ込んでいたら、ギャンブルでダメだった後輩が自殺して、保証人になっていた借金の返済義務が自分に・・・

 なんか、ペット多頭飼いで崩壊した人みたいなんだよなあ。

 ほんと、いろんな意味で痛い映画でした。


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