可燃物な日々
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12月31(金)
コロナ陽性者は着々と増えているようで、昨日は東京で64人か。
年明けには100人超えるだろうし、やはり2月にまた大きい山が来そうです。オミクロンもだいぶ広がっているみたいだし。
昨日もずっと「美しい彼」をリピートしていたので全然テレビ見てなかった。
二人の立ち位置に注目していたんだけど、キヨイが左にいる時は、キヨイの気持ちがヒラに向いている時なんだね。手の甲にキスの時とか。
あと、キヨイが「きもっ」って呟く時って、ヒラに向けてというのもあるけど、自分の気持ちが「あれ?」ってなった時に、自分に向けて言っているんだね。
見るたびに新しい発見があるので、しばらくはこれで楽しく過ごせそうです。
さて、去年は大晦日を自分の部屋で過ごしましたが、今年は実家で親と一緒に紅白見よう。
私の使命は「これが、カムカムの稔さんだよ」と親に教えることです。
残念ながら親は「おかえりモネ」見てなかったので、「りょーちん」を教えることができないのですが・・・
そっか、目黒蓮も出てくるのか、ちゃんと探さないとね。
ドラマで活躍したジャニーズをちゃんと見つけることができるのか、それが課題です。
12月30(木)
さて、コロナ下での(最近はコロナ禍よりも、こっちの表記の方がしっくりくる)2度目の年末を迎えるけど、去年に引き続き私はBLドラマに夢中という・・・
ちなみに一昨年の年末はどうたったのか見てみたら「ポルノグラファー」にハマっていた(笑)
●「美しい彼」全6話
最初から見直してみると、全編通して青色が効いているし、美術さんがいい仕事しているのがわかります。
たぶん、「チェリまほ」を意識していたんじゃないかなあ?ヒラの家の作り込み方とか特に。
酒井麻衣監督はまだ30歳と若いけど、けっこう深夜ドラマの経験豊富で「死役所」とか「荒ぶる季節の乙女どもよ。」とか「38歳バツイチ独身女がマッチングアプリを・・・」とか、わりと世界観のクセが強い作品が多いみたい。
そういう意味では、「美しい彼」はとても普通に学園青春恋愛モノとして撮影していて、要所要所は少女漫画的に逆光でフワーっていう正統派な演出がとても良かったと思う。
脚本も、ヒラとキヨイに同いじセリフを言わせて二人の魂の双子ぶりを描いていて面白かった。
そして、二人の上下関係を表すためなのか、キヨイが上手(右)でヒラが下手(左)に並ぶことが多いんだけど、それってBLしぐさの「左右固定」になってて笑う。
あと、キヨイはずっと女子にキャーキャー言われてるんだけど、最初からちゃんと女子に興味無さそうにしているんですね。
女子寄せパンダにされても城田たちとツルんでいるのは寂しがりやだから、という設定もよかった。
なので、ドラマ版は「華があるからグループの看板にされてしまうが、一人でいるよりマシだから」というキヨイと、「ずっと孤独だったが、キヨイに惹かれて、グループのパシリになってしまった」ヒラが自然と惹かれ合う設定いなっていて、その頂点が2話の水浴びシーンだった。
原作には無いエピソードで、もちろん映像ならではのシーンだが、原作だと「ジュース事件」がキヨイの分岐点なんだけど、ドラマだとその前からキヨイはヒラに相当心を開いているんですよね。最初見た時は唐突に始まった水遊びにびっくりしたんだけど。
私はこのドラマを最初「下僕がだんだんと主人を手なずけていく話」だと思っていたので、3話で高校卒業しちゃったので「え?」って驚いたのですが、4話で「もう、とっくにキヨイはヒラのことが好きだったんだ」って気がついて、慌てて原作本買って読んだら、キヨイ目線の物語が切なくて、すっかりキヨイに夢中になってしまった。
でも、ドラマを最初から見てみると、キヨイの自業自得でもあるなあと思った。
あれだけ「うざっ」「きもっ」と拒絶しているので、あれで「実は好きだった」なんて絶対にわからないよ。
その辺りが、小説でもドラマでも面白いところで、ヒラは最初からキヨイを性的対象していて、特にドラマはそれを「ベッドの中でキヨイの写真見てハーハー言ってるヒラ」で表現していて、ほんとキモかった(笑)
これもドラマのオリジナルシーンだったけど、キヨイがヒラの部屋に入ってきて、ベッドに座った時のヒラの顔!
妄想の中であれだけ穢したキヨイが、そのベットの上にチョコんと座るんだもん、それはドキっとしますよねえ?
それに対して「女子にモテモテのクラスのキング」であるキヨイは、ウブというのか、少女漫画脳である。
「卒業式に好きな人にキスしちゃった、きゃーーーーーっ」って感じで終わっているのである。「キスしたのに、お前は追いかけてもこなかった」って詰っていたけど、逃げたのお前だろ(笑)
まあ、こういうツンデレ設定は珍しくもないが、オレ様男子が恋に不器用で拗らせまくってギャンギャン喚くの、ほんと楽しいわ。
あと、今の時代の恋愛ドラマは、相手を雑に扱わないのが原則になってきていて、「おかえりモネ」とか「恋です!」みたいな相手を尊重するのがスタンダードになっていると思うのですが、「美しい彼」は相手を雑に扱う古い時代のラブコメみたいで逆に面白いし、雑に扱いすぎて酷いしっぺ返しに遭うという教訓的なことを含めて今の時代に合っていたのかもなあ?
と、相変わらず感想がまとまりませんが、冬クールはジャニーズW主演の「消えた初恋」と、このトップコートとエグザイル村W主演の「美しい彼」が並び、若手俳優の売り出しにBLドラマがますます重用されるんじゃないでしょうか?
特にエグザイル村に関しては「チェリまほ」の時に「あの事務所は男同士のキスシーンNG」という噂が飛び交い、結果的にキスシーンがなかったので「ほんとなのか?」ってことになりましたが、「美しい彼」で完全に払拭されたのでよかったよかった。
ジャニーズとエグザイルが本腰入れてくると、この先どうなるんでしょう?
(どっちも音楽が主体だけど、音楽の宣伝媒体としてBLはアジア市場に効果的なので)
やっぱ、エルザイルはこのジャンルで映画作ろうぜ!
さあ、来年はどんなBLドラマが私を夢中にさせてくれるでしょうか?
私はまだ「ディーン様×高橋一生」を諦めていないぞ。
12月29(水)
●「岸辺露伴は動かない」
いやあ、シーズン2も最高だった。
どのくらい原作ネタがあるのは知らないけど、また来年もやってほしいし、年末の風物詩になってほしい。
去年よりも露伴先生の衣装が豪華になっていたし、泉ちゃんとの絶妙なバディ感も安定飛行に入ったので、シリーズ化確定じゃあないでしょうか?
原作読んだことないけど、漫画家が描く漫画家ということで岸辺露伴の漫画家としてのストイックさって、原作者の漫画に対する強い思いが反映されているのだろうけど、それを高橋一生が演じることによって、役者としての矜持と重なってくるので、非現実的な世界観の中で熱く表出する「クリエーター魂」がたまりません。
非現実的世界だからこそ、無駄に熱い感じがしっくりくるとも言える。
それにしても5話「背中の正面」の猿之助と高橋一生って、大河ドラマ「風林火山」以来の共演だったのね。
二人の不気味合戦も強烈だったが、猿之助を背負う高橋一生とか面白すぎて、「やはりNHKにちゃんと受信料払っていてよかった」と思った。
岸辺露伴が背中を預ける大男役が栄信というのもツボ。栄信は「最愛」でもスポット的に出ていたので、ドラマ・オタクの注目度が高い作品に立て続けに出るのはいい兆し。
そういう意味では6話「六壁坂」で内田理央の婚約者役だった中島歩も、ちょうど映画「偶然と想像」で映画ファンから注目されたタイミングでのジョジョ世界は良かったんじゃないでしょうか?
個人的に一番盛り上がったのは「六壁坂」の最後の方に唐突に出てきた少女が「あれ?この声って・・・」と声で白鳥玉季ちゃんだと気が付いて「凪のお暇でタカハシと共演してるじゃん!」
以上、脚本も演出も美術も音楽も何もかも素晴らしいのだが、キャスティングもほんと良くて、最高でした。
あと高橋一生の鼻の穴はやはり最高に素晴らしいとあらためて思った。
日本人でああいう鼻の穴の人、他に知らないんだけど、それは鼻の穴なんかあまり写さないからなんだろうか?
12月27(月)
コロナ陽性者がジワジワ増えてきたけど、去年のこの時期のガガガガガって感じでは無いので、「オミクロン株は心配だけど、やっぱデルタにはワクチンが凄い効果だったんだな」と感心している。
数日前から東京都は、陽性者数の発表資料に「ワクチン未接種者と接種者数」を添えていて、今のところ、例えば陽性者数が30人なら「2回接種 12人、未接種 12人、不明 6人」って感じで、ブレイクスルーと未接種が拮抗している。
私はその数字を「やっぱワクチンすごい!」って思ったのだが、「なんだ、ワクチン打っても感染するじゃん」って思う人もいるのかなあ?と思って、会社の同僚に「この数字どう思います?」って聞いてみたら、やはり「ワクチン打った人と打ってない人が同じくらいの人数ってことは、やはり追加接種しないともうダメってこと?」って言われた。
「でも、8割近い人がワクチン接種済なのに、陽性者数が同じって、ワクチンの効果というか防御力が8割以上あるってことでしょ?」
って、言ったのだが「そういう割合の話って難しくて分からない」「割合って苦手」と言われた。
えええええ?そうなの?
まあ、うちの母親にも同じような説明して「よくわからない」と言われたので、「ワクチンの効果は100パーじゃないけど、90パーだってかなり凄いんだよ?」っていう話を「難しい」と思う人の割合は私が想定するよりも多いのか?
話をわかりやすくするために「人口が1000人の国があって、900人がワクチン完了していて、100人が未接種とする。この日は20人の陽性者がいて、10人がワクチン完了者で、10人が未接種だった。ワクチン完了者は900人中10人、未接種は100人中10人、全然違うやろ?」と説明したら「なんとなくわかった」と言われたが、ほんとにわかってる?私がオタク語りを始めたから「うざ」って突き放してるだけじゃないの?
●「岸辺露伴は動かない」4話
今日から三夜連続だが、やっぱこれ最高に面白い。
私は高橋一生に「人間じゃない役やってほしい」と切望していたが、岸辺露伴役はその願いをほぼ叶えてくれているのだ。
ジョジョ原作全然わかってないけど、ほんと面白いし、ジョジョ民も熱狂的に支持してくれているので、「これだけ全方位万歳なのも珍しいな」と思う。
それに、大河ドラマ最終回で「栄一の孫」を好演した笠松将が「岸辺露伴は動かない」第4話で、こんなヤバい役って、振り幅広すぎて笑うしかない。
俳優ウォッチが楽しいのは、たまにこういう「波状攻撃キタ!」な時があるからですね。
だから私は高橋一生の「シン・ゴジラ」からの大河ドラマと「カルテット」の同時炸裂で、あれよあれよという「イケメン俳優扱い」にびっくりして、あの快感というか戸惑いが忘れられなくて、しかも「て、ゆーことは、次は中村倫也なのか?」って思っていたら、そっちもドカーンと来て、「こういうことってあるんだ」というなんかよくわからない成功体験をしてしまったので、「ネクストブレイク探し」が趣味になってしまいましたが、笠松将もここんとこ「いい役」を掴んでいるので、もうひと押しってところかな?
12月26(日)
●大河ドラマ「青天を衝け」最終話
コロナの影響で、終盤は駆け足になってしまったようだが、見事な最終回でした。
栄一の孫の敬三役の笠松将がメインだったのも胸熱だ。
栄一の嫡男篤二が泉澤祐希で、孫の敬三が笠松将だと発表された時は「え?逆じゃないの?」と思った。
篤二が放蕩息子で、敬三が学者志望のインテリだったと知っていたので、役者のイメージ的には逆だと思ったのだ。
でも篤二は「偉大な父へのコンプレックスに押しつぶされた繊細な男」として描かれていて、泉澤祐希の演技力と今風ではないルックスが最大限に生かされていて「ああ、泉澤祐希で大正解」と思った。
そして、インテリ役の印象が全く無いコワモテの笠松将が終盤でのこの大役を見事に演じたので、感動もひとしおである。
そういえば、自分がどこで笠松将に目をつけたのか全然覚えていないのだが、チョイ役でも印象に残っていたので「この人誰?」とその都度調べて「ああ、また笠松将か」って感じで、だんだん顔を覚えていたように記憶している。
綾野剛の若い頃を思い出させるので、勝手にポスト綾野剛呼ばわりしていたけど、今のところ、これといった代表作ななかったんだけど、これで「渋沢栄一の孫役」って説明できるね。
さーて、来年の大河は鎌倉幕府なので、また勉強させていただきます。
12月25(土)
実家で妹一家がクリスマス会やるというので、お呼ばれした。
前から気になっていた近所の店の鳥の丸焼きに挑戦することになったので食べ手として。
鳥の丸焼きなんて食べるの超久しぶりだったが、切り分ける時に妹が「あ、手のとこ縛られてるから、まずそこ切ったほうがいいよ」と言うのでひっくり返したら、たしかに紐で縛ってあった。
エ・・・エロっ!
と思ってしまった私を許してください。
切り分けていた母も「なんか、気の毒な感じね」とちょっと怯んでいたけど、そこを解いて手羽落としたら、「生き物」が「食べ物」になった。6人で美味しくいただきました。
12月24(金)
●「美しい彼」最終話
東京では地上波で放送してないので、24日の早朝というか、深夜2時ごろTVerで見て「最高のクリスマスプレゼントありがとうございます」とひれ伏した。
いやあ、まさか原作の設定をあのようにまとめるとは、ほんと凄かった。
つーか、小山がヒラに告白するのをキヨイが見てしまい・・・・って5話の展開がベタすぎて「これで、どう終わるんだろう?」と思っていたのだが、原作の最終回設定をほんと上手く処理したと思う。
原作だと足の指舐めるんだけど、ドラマは手の指舐めたんだけど、「あー、原作のあの設定を指舐めだけで表現したか」と感心した。
指の第一関節だけ口に含んでからーの、根元から舐めるの、エロい、エロすぎる。
それで、ヒラの理性がふっとんで、キスしようとするが、音楽がそこで止まった。
「チェリまほ」では音楽に後押しされて、中断されたキスを続行しようとしたシーンが名シーンのひとつだったが、「うつかれ」は逆の効果音なんですね。
で、原作の「キヨイを性的対象にしてはいけないと自制するヒラ」と「そう宣言されて、めちゃくちゃ傷つくキヨイ」っていうのが短い時間で展開されて「天才か?」と唸った。
ヒラが羽織った青い布が「王に使える騎士」みたいで素敵だった。
そして「キスまでしたのに、おまえに電話番号変えられたオレの気持ちわかるか?」って叫ぶキヨイがとにかくかわいそうで可愛くて死ぬ。
やっとキヨイが「手の届かない王様」じゃなくて、「目の前にいるお姫様」だとわかったヒラがキヨイにキスして「うわ、キャーーーーーーーっ」ってなっていたら、自転車二人乗りシーンもエモくて、「無事ハッピーエンドで終わった」とホっとしていたら、どちゃくそエモい「朝チュン」シーンで終わって、腰が抜けました。
いやー、私は朝チュンにはうるさくて、つーか「無理してベッドシーンやらなくていいから、ちゃんとした朝チュンやれ」と思うことが多いのですが、そんな私を黙らせるというか、「なんもいえねー」にした最高の朝チュンでした。
6話じゃ短すぎるとか、ヒラの気持ち悪さが薄まってるとか、多少の不満というか消化不良の部分はあったけど、あの朝チュンやられたら、もうね?っていうか、後世に残る朝チュンでした。
ああああああ、続編欲しいよ。
「ひらきよ」はカップル成立してからが本当に面白いので。
キヨイ役をやった八木くんをユーチューブで探していたら、エグザイルのオーディションに受かった頃の映像が上がっていて「全然、キヨイじゃない?」っていうか、筋肉オタクで完全に体育会系男子だった。
退廃的美貌のキヨイと真逆で、とても健康的な八木くんを見て「この子が数年後、大人になってちょっと顔が痩せたら、まさかの美人系になるとは誰も想像してなかったろうなあ」と思った。
だって、町田啓太は20歳の頃から町田啓太だったもん。
しかし「顔が丸い八木くん」を見て「役作りで20キロ太ったキヨイじゃん」と思って、「美しい彼」の続々編の「悩ましい彼」も八木くんだったら出来ると思ったけど、そこまで高望みはしないから、せめて続編の「憎らしい彼」を映画化してほしい。いや、ドラマ続編でもいいんだけど、「憎らしい彼」は深夜ドラマではちょっと予算が足りないかなあと。キャストが増えるし、女優のアンナ役とか、売れっ子カメラマンの野口役とか、事務所の社長やマネージャー役はそれなりのキャスティングしてほしいので。
野口役とかオダギリジョーとか安藤政信クラスにやってほしいし、アンナ役は、うーん、誰だろう?あ・・・・二階堂ふみとか?・・・・あっ、その手があったか!
誰か二階堂ふみに、この原作読ませて!
二階堂ふみだったら、強引に映画化に持ち込めそう。
BLカップルに信頼される若手実力派女優役なんて、絶対に美味しいし、腐女子のミューズになること間違いなしだから、それでいこう!
12月22(水)
●映画「偶然と想像」
濱口竜介監督は「ドライブ・マイ・カー」が海外の映画賞を受賞したことが話題になっていたが、この「偶然と想像」もベルリンで受賞していたらしい。
だが、私はこの映画のことを全然知らなくて、朝ドラの感想を読んでいたら、この映画を絶賛するツイートが目に入ったので見に行こうとしたのだが、東京では「ル・シネマ」でしか上映してなかった。
まあ、「ル・シネマ」ってそういう映画館ですが(笑)
なので、割引デイでもない平日2時の上映だというのに、客席が8割くらい埋まっていたので「もったいない」と思った。
さて、濱口監督作といえば、個人的には「寝ても覚めても」である。
今となっては主演二人の恋愛スキャンダルでミソがついてしまったが、私は上映当時「え?東出くんが一人二役で、しかも片方は関西弁?東出くんに凄いことやらせるなあ。チャレンジャーだなあ」と思って見に行ったが、けっこう面白かった。
私は東出くんには激甘なので、客観的に評価できない、というか、世間一般的には「棒読み」と言われているが、東出くんの棒読みは「宝」なんだと思うんだけどね。
それに黒沢清監督だって、東出くん大好きじゃんね?
という、「東出昌大を評価している自分は間違ってないはず」と思っているので、彼を起用した濱口監督が海外で評価されるのは単純に嬉しいのだが、「ドライブ・マイ・カー」はちょっと長かったかな?
って、私は岡田将生に釣られて見ただけですが、「演劇」のシーンは凄く面白かった。
村上春樹原作だが、映画の本筋はチェーホフの「ワーニャ伯父さん」であった。
舞台を題材とした映画として、とても面白かった。
最初は演出家の指示で「棒読み」で始まった稽古が、だんだん熱を帯びていき、劇中のセリフが主人公の気持ちとシンクロというか、だんだんセリフに支配されていく感じがとてもスリリングでした。
でも「ドライブ・マイ・カー」で不満だったのは、岡田将生の役が「才能はあるけど、私生活でやらかして干されてる若手俳優」ってところで、いや、もっとそういう風に作り込めば、もっとしっくりきたと思うんだけど、わざとそうしてないところが気になった。
わりと「岡田将生のまま」だったんですよね。
なので「岡田将生はそういうキャラじゃないだろう」と思ってしまったので、そこがどうしても入り込めなかった。
で、この「偶然と想像」を見て、「この監督はそういうことをわざとやる人なんだ」と納得した。
冒頭は、古川琴音と玄理の延々と続くガールズトーク(恋バナ)で、長回しのようだが、長回しではない違和感があったけど、とにかく長い!
と思っていたら、古川琴音の元カレ中島歩が登場したのだが、「なにこの棒読み?」
中島歩は「花子とアン」でレンレンの不倫相手として、その存在を世間に広く知られたが、その後、あまり大きい役をやってなくて、こんなに長ゼリフを喋るのを初めて見た。
これでわかったが、この監督は「普通に気持ちを載せたセリフ回しが好きじゃないというか、そこから離れた世界を描きたいのだ」
「芝居とは?」を追求しているらしい。
しかし、この棒読み加減は海外の観客にどの程度伝わっているのだろうか?
まあ、テキストだけでも十分面白いので、それで評価されてるのかもしれないけど。
短編の2話も「美人が文芸作品のエロパートを朗読する」という、足の裏がこそばゆくなるようなシーンを延々とやっていた。
聖人なのかド変態なのかよーわからん大学教授を渋川清彦が好演しているのも胸熱だったが(渋川清彦がこんなインテリ役を・・・・)個人的に盛り上がったのは「かわいい顔にムチムチバディな甲斐翔真が、薄っぺらな若者役」ということだった。
「まっすぐでいいやつ」の甲斐翔真しか見たことなかったので、「うわ、クズ役、いいじゃん!」
今年のアミューズのハンサム・ライブを映画館で見たんだけど、ウォズこと渡邊圭祐はデビューが遅かったので別格というか友情出演みたいな扱いで、ツートップ張っていたのは小関裕太と甲斐翔真で、小粒感は否めなかった。
てゆーか、三浦春馬と佐藤健の時代が異常だったんだけど。(サブで神木隆之介や賀来賢人もいましたし、若手が吉沢亮と野村周平だった)
で、甲斐翔真は舞台で活躍している子っていう認識だったのだが、この映画での役柄を見ていたら「なんか、別所哲也っぽい?」と思ったので、プライムタイムでの二番手起用あるかもしれないなあ、とか思った。
「偶然と想像」は登場人物少ないし、とにかく会話劇なのだが、3話の占部房子と河井青葉のセッションもとてもよかったし、キャスティングがほんとうにツボだった。
河井青葉は高橋一生のお手つき女優で(役の上でね)、それから追っかけているのだが、「不幸系女優」として好きなのよ。
というわけで、どういう世界で濱口監督が評価されているのか、私にはイマイチピンと来ないのだが、東出昌大や中島歩を重要な役で起用するところは「好き」だし、役者の趣味は完全に一致しているようなので、これからも応援します。
高橋一生も使ってほしい。(私なりの最大級の褒め言葉)
12月21(火)
松田聖子と神田正輝がマスコミの前でツーショット会見したんですね。
さすがわ昭和の芸能人、という風格であった。
それにしても、神田沙也加が生まれたのは私が二十歳の頃だったので、芸能ニュースの過去映像を眺めていると遠い目になる。
●「婚姻届に判を押しただけですが」最終回
リアタイはNHKの「LIFE」を見ていた。だって赤楚くんが出てたから。
赤楚くん、今までほとんどNHKのドラマには出ていなかったので、これはNHKのオーディションみたいなものでは?
「SUPER RICH」で見せるシリアスな表情は「もったいない」感じだったけど、コントであれやると、実にいいではないか。ムロツヨシとの絡みもバッチリだった。
朝ドラか大河ドラマに出ている赤楚くんが見てみたいものである。
で、ハンオシ最終回ですが、ラブコメとしてはやっぱ中途半端だったよなあ。
結局、最終回も、坂口健太郎と高杉真宙の絡みは「お?」って膝を寄せてしまったので、いつかどこかで「魔性の高杉真宙に振り回されてボロボロになる坂口健太郎」やってください。
クリスマスらしいイルミネーションが豪華だったけど、先に「消えた初恋」の「イルミネーション点火するぞ、するぞ、するぞ、キターーーーーーーーーーっ!」を見てしまったので、個人的に全然盛り上がらなかった。
そういや「ハンオシ」も「消えた初恋」も田辺誠一が出ていたけど「ハンオシ」の方は「新旧メンノン表紙級専属モデルが!」以上でも以下でもなかったなあ。
さて、最近イマイチな火10ですが、来年は清原果耶主演ということで「おかえりモネ」リレーになるのですが、一番手が間宮祥太朗なので、トライストーン・リレーでもある。
幼馴染役がまたジャニーズなので、座組的には「おかえりモネ」なんだけど、脚本が岡田惠和だからなあ・・・どうなるんでしょう?
12月19(日)
今年最後のイベント仕事に行ったのだが、私の持ち場に自動販売機が置いてあり、それがKIRINのタッチパネル式の最新型で、人が近くにいないとCMが流れていた。
「生茶」の吉沢亮と満島ひかりのが流れていたので「今日の職場は吉沢亮を眺められるのか・・・・なんかいいな、これ」と思っていたら「午後の紅茶」の清原果耶も流れてきたので「お?次は菅波・・・じゃなくて坂口健太郎か?」と身構えていたのだが、坂口健太郎バージョンは流れませんでした。
田園都市線の通勤電車で坂口健太郎バージョンが流れているので、そっち専属なのか?
それはいいとして、「5時に起床して、極寒の中、慣れないイベント会場で慣れない仕事している私の目の前をキラキラした吉沢亮の映像が流れて、せめてもの慰み」と有り難がっていたら、その自販機はCMだけじゃなくてニュースも流していた。
最近の電車内の広告ビジョンと同じ仕組みなんだな。
と、思っていたら「神田沙也加さん急死」のニュースが流れた。
「え?」
来場者の入場が終わり、無人のロビーの一角で思わず声が出た。
ニュースの切り替えが早くて、全部読めてなかったが、病気や事故ではない感じだったので、またそのニュースが巡ってこないか、しばらく待っていたら、また流れてきて「あー、これは・・・でも、なぜ札幌のホテル?」
イベントが終わって、帰りにスマホでニュースをチェックしたら、ミュージカルの札幌公演の最中だったんだ・・・
うわー、それは辛いなあ。
三浦春馬の時もドラマの撮影中だったので、辛さ倍増だった。
それにしても、松田聖子って、かなりいろいろあったけど、今となってはもうどーでもいいようなことばかりだけど、アラ還になってからのこの仕打ちは辛いなあ。
ちょうど、ドラマ「最愛」で宇多田ヒカルの主題歌がドラマファンの記憶に残る傑作になったこともあり、「もう、宇多田ヒカルが目立ったことしても、藤圭子のこと思い出さなくなったなあ」と思っていた。
宇多田ヒカルがデビューした頃は、カラオケで誰かが宇多田ヒカルの歌を歌うと、これみよがしに藤圭子の「圭子の夢は夜ひらく」を歌っていた私が、である。
「なんなんすかこれ?」
「宇多田ヒカルのお母さんでーす」
「なんか、暗いんすけど?」
「当時、幼女だった私もこの暗さには衝撃を受けたのだ」
話が逸れた。
別に宇多田ヒカルと神田沙也加を並べてみたこともなく、ただ神田沙也加が「アナ雪」でブレイクした時には、「あ、なんか一つ抜けたな」と思っていた。
「アナ雪」はまだ見てないんだけど(笑)
(ディズニー作品がほんと苦手で、世間の評判がいいやつでも、やっぱダメなので、避けているのである。大ヒット作が全然ダメなのってけっこう辛いから。「君の名は」が全然ダメだった時も辛かった。だって、自分がすっごくヤな奴みたいじゃん?)
何が言いたいかというと、宇多田ヒカルが、私の中では「藤圭子の娘」っていう括りからもはや完全に抜けたのだなあ、と感慨深かった「君に夢中」な「最愛」であったが、その最終回が終わった直後に、「娘に先立たれる松田聖子」っていうのが現れて、「今後、死ぬまでそれを引きずって輝く松田聖子」が想像できちゃって、「映画かよ!」って思った。
誰もいないロビーの自動販売機の前で吉沢亮にニヤニヤしていたのに、神田沙也加の訃報に「え?」って言ってた自分も映画っぽかった。
12月18(土)
●「最愛」最終話
職場でもこのドラマ見てる人がけっこういるので、「大ちゃんロスになりそう」なんて会話している中で、私が「ドラマの本筋とは全然関係ないんだけど、奥野瑛太があの役にキャスティングされた理由が未だにわからない」と話したら「誰?」って言われてしまった。
主人公の吉高由里子の兄役なんだが、軍人やチンピラ役ばかりやっている奥野瑛太が大企業の御曹司役になぜキャスティングされたのか?
当初は「こいつが怪しい」というミスリード役なのかと思っていたら、そういう感じでもなかったし、今のところ主要キャストの中で唯一見せ場が全くない。
とオタク語りをしてしまったら、「え?じゃあ、もしかしてやっぱり犯人だったとか?」って言われたので、「そういう格でもないし・・・」
そもそも、誰も奥野瑛太知らなかったんだから。一人だけ「朝ドラに出てたよね?」って「エール」を見ていた人が思い出したくらい。
と、いいつつも、最終回で奥野瑛太の見せ場が来ちゃったらどうしよう?と思っていたんだけど、特にありませんでした(笑)
つーか、先々週で「違いました!」って答え合わせをしたはずの井浦新だったので、「ああ、そう来たか!」と泣きながら見ていました。
私はこのドラマを恋愛ものだと思って見ていたので、謎解きはどうでもよかったのですが、けっこう辛い結末でした。
でも、主人公を愛する男が警察官として有能なために、主人公をこれまで一番守ってきた男を「刺す」という、なかなか面白い構造の話で、冬クールで一番萌えたわ。ストーリーよりも、演出や音楽にハマった感じ。
しかし、やはり奥野瑛太の見せ場がなかったのだが、「津田健次郎のシーンがすごく増えた感じがするので、奥野瑛太の見せ場はカットされたのだろう」と推測して納得した。いや、きっと、ああ見えても母や妹に愛情深いって場面がきっとあったと思うんだけどなあ?
ああ、逆か、数合わせでメイン・ビジュアルの12人の中に入っているが、特に重要な役じゃなかったので奥野瑛太だったのか?
いや、だったら岡山天音を入れておけばよかったのに?
ああ、でも、岡山天音があそこに入ってないことが「考察班」には凄く引っかかるところで、だから最後まで岡山天音犯人説がけっこうあったので、そこも計算通りだったのかも。
と、ドラマの内容に直接関係の無いところをあれこれ考えてしまったのであった。
他に私が「なぜこの役に?」って未だに謎なのは、「ハンオシ」の森永悠希と「消えた初恋」の望月歩です。望月歩は先週やっと主人公に重要な絡みをしたので、なんとなく納得したのですが、もしかするとバレーボールが得意だから?って思ってプロフィール確認したら「特技:乗馬」でした(笑)
●「恋です」最終話
水曜日に最終回を迎えましたが、最終回直前に一度別れるという恋愛ドラマのセオリー踏んだことは「へ???」って思いましたが、それが二人で新しい仕事を始めるという話でまとまったので、なかなかの最終回だったんじゃないでしょうか?
シシオとユキコ姉はどうすんだ、あれ?まあ、そういうところを深くツッこむような話でも無いし、シシオがモリオに告白するところは大変良かったです。
なにより、このドラマで杉野遥亮の一般的知名度が爆上がりしたので、高校の大先輩として嬉しいわ。(応援してるのはその理由じゃないけど)
鈴木伸之は本作でゲイ役で、1月からも偽装BL?ものだし、やっとヤンキー役から足洗えそうだけど、BLよりも、がっつり恋愛ものやってほしんだけどなあ。
エグザイル村は町田啓太で味をしめてしまったのかもしれない。
BLは海外マーケットがけっこう大きいみたいだからなあ。
●「SUPUR RICH」10話
これは本当に今日やっと見たんだけど、町田啓太の髪型が黒沢になってる!!!
え?いつから?って思ったけど、中盤からだんだん伸ばしていて(最初は短髪だった)、前回くらいから黒沢モードに入っていた。
そっか、「チェリまほ」の映画化が発表された時「髪伸ばす時間あるのか?それともSUPUR RICHの前に撮影した?」と思っていたんだけど、これの撮影直後なのね。ってSUPUR RICHがいつクランクアップしたのか知らないけど。
「SUPUR RICH」の感想は以上です。
黒沢髪型の町田啓太のアップが多くて、眼福でした。(だが、そうなると赤楚くんが女とイチャイチャしているのがムカついてくるので困ります)
12月17(金)
●「美しい彼」5話
こんだけハマってるのに東京で放送してないからリアタイできないので、明け方目が覚めた時にTVerで見た。
ところで、小山役の高野洸が刀剣男士(膝丸)だということには気が付いていたが、妖怪体操のあの子供グループの一員だと知って「えー、紅白歌合戦とかに出てたのつい最近じゃ?」と思った。妖怪ウォッチ流行ったよなあ。
そして、キヨイの俳優仲間というか先輩で、キヨイにちょっかい出してくるゲイ役の染谷俊之という名前に見覚えがあったので、調べてみたけど「テレビ出演少ないから見てないなあ?」と思いながら出演作をざっと眺めていたら、この間、映画館で見た「舞台 刀剣乱舞」の初演の鶴丸役だった!
えーって、ことは二人が揃うシーンはちょっとだけだったのだが、あの画面に刀剣男士が二人いたのか!
さて、モノローグがキヨイにチェンジした5話であるが、「おー、なるほど、そう持ってきたかあ・・・」
ヒラとキヨイを「同じ魂を持った鏡写し」にしたんですね。
あの原作読んだら、私だったら絶対にそんな設定にはしないけというか、できないので、いい意味で感心した。
でも、確かにキヨイがなぜヒラのことを好きになるのか、映像で表現するのは難しいし、確かに原作でも両極端に浮いた二人であることは描かれているので、「なるほどー」と思った。
でも、ヒラが小山を袖にするのって原作では電話のやりとりなんだけど、ドラマは面と向かってやったので、バッサリと振られる高野洸を見ているのが辛かった。
キヨイが染谷俊介に迫られても、全く相手にしなくて、それよりも「やっぱオレが求めているのはヒラだ」と確認する材料になるんだけど、ヒラが小山に縋られても冷たく拒否するのって、セリフは無いけど、ヒラが想像する「キヨイのヒラへの気持ち」というか、「キヨイは全くヒラに興味がない」という思い込みの強調になっていて、ドラマ版もなかなか鬼だなあ。
でも、そうなると、小山がヒラに抱きついているのを見てしまったキヨイが逃げるように去っていくのって、なんか矛盾してないか?って思ったんだけど、最終回に向けてキヨイを激怒されないといけないので、しょーがないよなあ。
原作だとクライマックス前のあれこれはR15以上展開なので・・・
というわけで、原作のトンチキ展開はかなり薄まってしまったが、キヨイ側から過去シーンをおさらいするのは楽しかったし、素直になれないキヨイがやっぱり可愛いし、「なんでオレよりこんな地味な男の方がいいんだ?」ってバリバリ嫉妬するキヨイが最高に可愛いかったので、来週まで何度もリピートして楽しもう。
なによりも、卒業式のキスシーンで「ファーストキスなのに」って、八木くんのビジュアルで言ってくれるのが最高でした。
それにしても、6話じゃなくて、せめて8話だったら原作の「同居してるのに全然進展しなくてキレるキヨイ」が描けたのかもしれないので、ちょっと残念である。
そういえば、このドラマ、高校のキヨイの取り巻き役をやってる子にも見覚えがあったので、さっき調べたら、朝ドラ「エール」で歌手オーディションをコネで取ったイケすかない御曹司役やってた坪根悠仁だった。山崎育三郎に頭突きされてたよなあ。
あと、大人しいメガネ女子役の子も気になったので調べたら、中村守里という「アルプススタンドのはしの方」でも内気な役をやっていた子だった。
12月15(水)
ドラマ版「美しい彼」をもう一度最初から見直してみたいなあ、でも、また動画サイトに課金しないといけないのか?と思っていたら、なんと現在課金中のTELASAに入っていた。
TELASA、抜けようとすると新しいので出てくるのでなかなか抜けられない。(思う壺)
最初見た時「キヨイがそれほど美しくもないような?」と思っていたんだけど、やっぱし所作を「普通の男子高校生」にわざとしてるんですね。
そして要所要所はエグザイル村で鍛えられている八木くんがバッチリ決めてくれてる。
3話の高校編までは、そこに違和感があったんだけど、4話でとっくの前からキヨイがヒラのこと好きになってるのを知って、さらに原作読んだから、ヒラの世界観とキヨイの世界観に大きな乖離があることがわかったので、なるほど実写ではこうなるよなあ、と激しく納得した。
それにしても、ヒラとキヨイって「チェリまほ」の黒沢を二人の人間に分裂させてから培養したみたいで、私はこういうトンチキ風味のある恋愛ものが本当に好きなんだなあ。「おかえりモネ」のスガモネもトンチキ度超高かったし。
でも「ハンオシ」みたいにトンチキを極め過ぎてもちょっとなあ、って思うけど。
ほんと「好き」と「好きじゃない」の境界線ってすごく微妙な味付けで決まるんだよなあ。
「美しい彼」は全6話らしくて、次回の5話で「キヨイ側」を描いたら、最終回でどこまで行くのだろう?
ドラマ班がどうまとめるのか、固唾を飲んで見守っています。
12月13(月)
「美しい彼」の原作本は週末で全部読んだが「今週ドラマでやる1巻のキヨイ編をお浚いしておこう」と朝の通勤電車で読んでいたら、官能小説パートに突入。
初見では、けっこう速読してしまったので、じっくり読んでみる。
朝から官能小説読んでるオバサン・・・・キモっ・・・・
そーいや、電車の中で皆が新聞や雑誌を読んでる時代って、「オッサンが堂々と広げている夕刊紙のエロページがキモっ」かったよなあ?
あれに比べれば、BL小説の男同士が裸で絡み合ってるイラストページが出てくると、慌てて次のページに移動してしまう自分はまだマシか?
男たちが電車の中で堂々とエロページを読んでいた時代に、BLで対抗してみたかったと、ちょっと思った。
それにしても、ほんと少し前の話なのに「どこでもタバコを吸えた」と同じように「電車の中吊り広告でエロいグラビア写真がいっぱいあった」って、すごい時代だったなあ。
乳首出さなきゃオッケーだったんだよね。
私はわりと「sabra」の表紙が好きで、シースルーだけど見えそうで見えない感じのスタイリングがお気に入りだった。
「sabra」で合ってたっけ?と思って検索したら、有料ウェブサイトで残っていたんですね。
もはや、エロ雑誌だけじゃなくて、週刊誌の広告すらほとんど見なくなったよなあ。
何度も書いているけど、漫画雑誌読んでる人も電車内でほとんど見かけない。
「昔はさあ、電車でみんながどの漫画雑誌読んでるかで曜日がわかった」って雑談の時に言ったら「ああ、確かに・・・」って言われたっけ。
12月12(日)
●舞台「ガラスの動物園」@シアタークリエ
ずっと前から「一度、舞台で岡田将生見てみたい」と思っていたけど、なんかタイミング合わなくて、この舞台のチケットも発売日過ぎてから「あ、ヤバ、また見落としていた」と慌ててチケット取ろうとしたら、初日に前の方の席だけど端がまだ空いていたので、勢いでゲットした。
初日なんて近年見たことがなかったので、なんかすっごく緊張してしまった。
そして「きっと岡田将生も緊張してるんだろうなあ」とか思ってる自分が一番キモい。
それにしても「ガラスの動物園」かあ・・・えっと、どういう話だったっけ?って、あらすじ見ても全然思い出せない。
テネシー・ウィリアムズ戯曲作品って、けっこう映画化されてるので見たことあるのだが、よく覚えていないのだ。つーか、どれも、重くて暗い話だったのでは?「欲望という名の電車」「熱いトタン屋根の上の猫」とか、どれも「あー」って感じだったような。
予習しておこうかなあ、と思ったけど、「私は岡田将生がギャーギャー言うのが見たいだけだから」と、予習しないで挑みました。まあ、テネシー・ウィリアムズだと、なんかギャーギャー言ってくれそうだし。そもそも、それを楽しむための戯曲なんでは?
シアタークリエ、初めて入ったけど、座席ピッチ狭くて、ちょっと嫌だった。
いや、最近の映画館が、ゆったり仕様になってるので、演劇の座席のお粗末さに毎回辟易しているだけなんだけど。演劇は昔から、詰め込むのわかってるし、コロナ前に下北沢スズナリで当日券で入ったら最前列の前の土間に直座りで、足腰がほんとにキツかった。
しかし、こういう演劇の客ってほんと謎。
わりと中高年男性が多いんですよ。
松坂桃李の舞台見に行った時は、いかにも松坂桃李ファンな若い女性客が多かったが、今日の客席では特に何かの傾向を見つけることが出来なかった。麻実れいのファンっぽいオバサマたちがちょっと目立ったくらい。
さて、舞台の内容であったが、やっぱ暗い。
父親が蒸発して、母と娘と息子の三人暮らしだが、母は華やかだった自分の娘時代の昔話を繰り返すし、娘は足がちょっと不自由なこともあり引きこもりで、息子は倉庫での仕事にうんざりしている。
「どん底から抜け出せない家族」という話なので、現代の日本社会にも通じるところがあるのだが、演出的にはそれを狙った感じでもなく、「なぜ、今この戯曲をやる?」という意図がよくわからなかった。
ただ、非常に難しい戯曲だと改めて思った。
夢見がちな母と対立する息子の掛け合いとか、重くしようとすればすごく重くなるんだけど、コメディにしようとすればけっこう笑えるんだけど、そのバランスが非常に難しい。
登場人物も4人しかいないし、4人全員が揃うシーンも少なく、演じてる役者も緊張感保つのが難しいだろう。
難しいから挑戦したくなるんだろうなあ。
というわけで、想像以上にキツい話でしたが、母親とケンカする岡田将生がキーキー叫んでくれたので、生の声たっぷり聴けて良かったです。
それに、立ってるだけで美しかった。
岡田将生がCGじゃないことを確認できただけで満足です。
モフモフの頭髪がほんと可愛らしくて、「テレビで見てる時も、ずっとあの中に住みたいと思っていたが、生で見るとほんとモフりたい」と思いました。
そして、カーテンコールの出入りは私の前方だったのだが、二度目のカーテンコールで、先に袖に入った麻実れいがなんか呟いたようで、思わず破顔した岡田将生の破壊力よ。
あの笑顔でチケット代11000円の元はとった。
12月11(土)
●「美しい彼」
あー、またBLのが始まっちゃったよー、って高みの見物していたつもりが、ツンデレのキヨイが私の想像以上にデレていたので「え?これ、もしかして、最初から見直さないといけないやつ?」
というわけで、原作本探して、近所の本屋に行ったら、なかったので、二子玉川の本屋まで行ったら、あったので全部買いました。課金、課金。
なるほど、ほぼ原作通りなんだ。
原作と一番違うところは、ヒラの両親が不在なところで、だからヒラの家を溜まり場としてうまく利用している。予算的にも上手い改変である。
で、問題の次回のキヨイ編ですが、(カタカナ表記なのはキヨイもヒラも変換候補に出てこないため)原作を先に読んだら超切なかった。
なにこれ、キヨイが可哀想だし、かわいすぎる。
ドラマ見てても、高校卒業式でキヨイがヒラにキスして「じゃ、またな」って去ってくのって、キングの最大級の愛情表現だと思ったんですが、ヒラはそれを決別のサインだって解釈しちゃうんですよねえ。
いや、わかるんですよ、てゆーか、こっちは完全にヒラ側だから。
推しが過剰にファンサしてくれたからって、それを勘違いしたり絶対にしないよ。
ましてや、推しがキモオタである私にキスなんかしたら、「推しがそんなことしてはいけない」って思うし、ヒラみたいに「二度と俺につきまとうな」ってことだと解釈してしまうと思う。
ところがキヨイは、本気でヒラのことが気になっていて、ぱったり姿を見せなくなったヒラにこっちから連絡するわけにもいかず、でも「あんなにオレのこと崇めていたのに、なんだあいつ?」って思い悩んでいたところに、出演する劇団の演出家の弟の彼氏としてヒラが登場したから、超絶戸惑ってるんですよね。
だから、ツンケンしてるけど、「え?お前、オレのことが好きだったんじゃないの?」って動揺しているキヨイが可愛すぎる4話だったんで、激しくリピートしちゃったよ。
「おまえ、なんで電話番号変えたの?」ってセリフがぐっさり来る。
それは、キヨイが勇気だしてヒラに電話してみたってことじゃん。
そのセリフの意味が全然わかってないヒラ!おまえは、おまえは、その鈍感さでどんだけキヨイが傷ついているのか全然わかってないんだな!
ドラマも面白いけど、原作だと2人のバックグラウンドも説明されているのでさらに面白いし、キヨイは普通よりメンタル強いし、顔面偏差値は最強だけど、わりとフツーの男の子で、ヒラの独特の世界観というか宇宙人ぶりのほうが強調されてて、二人の噛み合わない掛け合いが超面白くて、あっという間に読んでしまったが、最後の方になったら、ただの官能小説になってしまい、「あん・・・ああ、もっと」みたいな文章読みながら、「なんで、私はこんなの読んでるんじゃ」ってなった。
ドラマ版は小説版の1で完結するんだろうけど、小説版2では「ブレイクしそうな勢いのキヨイがスキャンダルに巻き込まれる」という、けっこうリアルでもありそうな話だし、キヨイと恋愛スキャンダルになった女優のファンがキヨイを拉致監禁して・・・っていう盛り上がりもあるので、私の中では映画化決定である。
いやあ、しかし小説版のヒラの世界観、ほんと笑うから、ドラマ版の二人は好演していると思うんだけど、これ、もっと格上の俳優にやらせてみたい。
つーか、「ハンオシ」でわけわからん男を頑張ってまとめている坂口健太郎にヒラやってもらいたい。
原作のヒラは普段はダサいが、髪型整えて、いい服着せると、モデル女に一斉に粉かけられまくってキヨイを嫉妬のどん底に突き落とすので、坂口健太郎だったら絶対に絶妙にキモいけど、ちゃんとするとカッコいいヒラを完璧にやってくれそう。
松坂桃李もアリ。アヒル隊長への信頼をキモく語り倒してくれるだろう。
山崎賢人版もちょっと見てみたいぞ。
ヒラをそのクラスにすると、キヨイはどうする?
私のイメージだと岡田将生かなあ?
吉沢亮ではないなあ、吉沢亮はどっちかというとヒラのイメージ。
うーん、今売れてる子でキヨイできそうなのって横浜流星とか?
・・・と、映画版「美しい彼」のキャスティング考えてると休日が溶けた。
でも、ほんとドラマ版のキヨイ役のエグザイル村の八木くんは、好きな顔ではないんだけど、すごくいいと思う。芝居があまり上手くないところが逆に「不器用なキヨイ」になっててハマってると思う。いや、もしかして、芝居が上手くないんじゃなくて、わざとキヨイを完璧王子様ではなく作ってるのかもしれないけど。
ファンタスティックスのMV見てみたら、けっこう完璧に作っていたので、「やっぱ、この子、キヨイ役では王子様所作わざとやってないんだよな」と納得した。
12月10(金)
●「最愛」9話
先週のラストで「ええええええ、加瀬さん(井浦新)があああああああああ?」って、なっていたのに、今週冒頭であっさり(けっこう引き伸ばしたけど)覆って、ほんと未だに全然着地点がわからないのですが、岡山天音が怪しい動きをしはじめたので「これもミスリードっぽいな」って思っていたし、薬師丸ひろ子が全ての責任を負うのも「娘のため」なんだろうし、最終回目前にしてどうしようっていうんだろうって、ただただ眺めていたら、松下洸平がああああああああああああ!!!
たぶん、最後のミスリードなんだと思うけど、ほんと、これ、どう最終回をまとめるのか、なんか最終回見るのが怖い。
ドラマ好きの私が提唱する「ドラマを最大限楽しむ方法」の一つに「最終回を見ない」というのがあって、それは特に民放プライムタイムのドラマって最終回が一番つまらないからなんですよね。
リアルタイム視聴率が唯一の指標だった時代って、「次に引っ張る」ってことが一番重要だったので、最終回直前が一番盛り上がって、最終回はまさに「釣った魚に餌はやらない」というか、一番雑になるのが最終回だった。
なので、過去のドラマを回想しても「最後、どうなったんだっけ?」って最終回の記憶が全く残らない作品が多い。
まあ、それわかっていても、最終回見ちゃうんですけどね。
そして、記憶からすぐ消える。
最近、記憶に残る最終回と言ったら「おんな城主直虎」とか「モンテクリスト伯」かなあ?
どっちも、ぐわーーーーーって回収してきたので、びっくりした。
「モンテクリスト伯」とか、1話で「何、この頭悪そうなフラッシュモブは?」って思った気持ちを最終回でリピートされて「この頭悪そうなフラッシュモブ、なんだったんでしょうね?」って突きつけられて、「あー、すいませんでした、ごめんなさい、ごめんなさい、許してください」と土下座した。
ああ、何度も言うけど「モンテクリスト伯」は、TVerに上がってきたりしないし、FODでも見ることができないので、本気で見たいと思ったら円盤買うしかないのよねえ。
でも、最近TVerで「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」が上がってきたので、まあ、あっちは不起訴になったからなのかもしれないけど、ある程度時間が経てば解決することもあるのかもしれないし、でも、動画配信は不祥事があると、消されてしまうことを知ったので、「これが無いと死ぬ」レベルの作品はやはり円盤でキープしておくべきだと学習した。
ので、私は松坂桃李が結婚した時、「何か不祥事があってもこれだけはキープしよう」と「娼年」の円盤買ってしまったのでありました。
12月9(木)
●「美しい彼」4話
3話で高校卒業して、二度と会うことのない2人だったが、偶然の再会!
えええええ?なんか思ってたのと違う?
萩原利久が大学で高野洸と友達になって、ほのぼのとしてるのかと思いきや、高野洸がゲイ設定だったの?
それ、どこのBL星の話だ!
それ以前に「なぜ、私は高野洸の顔と名前を知ってるのだ?」って思ったのですが、調べてみたら、刀剣男士でした(膝丸)・・・・ああ、なんか謎に広がる私の世界・・・・
最初に見たとき、あまりにも想定外だったので、全然話入ってこなくて、2回目でやっと理解しました。
高野洸の兄も周囲も高野洸がゲイだって知ってるので、高野洸が連れてきた萩原利久を「彼氏」だと思ってるんですね。
そこに「運命の人」である、キヨイが現れてじゃじゃーーん。
かと思いきや、キヨイの様子が変だ。
目がウルウルしてて、完全に恋する乙女顔じゃないですか?
早くもドSキャラが崩壊するの?ってゆーか全何話か知らんけど。
と、思っていたら、次回は「キヨイ側の話」になるみたいで、えー?それは気になる。
ヤバい、けっこうハマってしまった。
●「SUPER RICH」9話
なんか展開が早すぎるので、なんだかよくわからないのだが、赤楚くんを追い詰めて追い詰めて追い詰めるので、「追い詰められて暴発する赤楚くん」は楽しめました。
「チェリまほ」のヒットで赤楚くんが出世したと思っていたけど、こういう演技見ると、赤楚くんが演じたから「チェリまほ」があれだけ盛り上がったんだなあ、と痛感。
「最愛」で松下洸平が朝ドラ以来の当たり役掴んだみたいに、赤楚くんにもそういう機会があると思う。
だから是非、NHKのドラマに出てほしい。
12月8(水)
●映画「彼女が好きなものは」
東宝系シネコンでしか上映してなかったので、久々に平日昼間の電車で都心に出たが、すっごく混んでたし、みんなベチャクチャ喋ってるし、全員マスクしていたけど、雰囲気は完全にコロナ前になってるなあ。
これで、あんなに感染者数少ないのって、ほんとワクチンの効果絶大だよね。
さて、大好きだったドラマ「腐女子うっかりゲイに告る」の映画版であるが、「腐女子・・・」はドラマの出来もさることながら、なんと言っても「私が知る限り最高の、クイーンの音楽を使った映像作品」であった。
NHKとはいえ、楽曲使用料とかどうなってるんだろう?ってレベルでクイーンの名曲使いまくっていたし、なによりその「正しい使用法」は海外でも通用するだろうと思った。
映画版はどうやらクイーンの曲は使用してないらしいので、あまり期待していなかったが、「同じ話を違うキャストでやる」っていうのは好きだし、神尾楓樹と山田杏奈なら是非見たいと思ったし。
結果、やっぱしドラマ版の方が好きかなあ、って思ったけど、キャスティングがなかなか興味深かった。
たぶんドラマ版を意識して意図的に「逆」を張ったんだと思う。
ドラマ版の金子大地と映画版の神尾楓樹は雰囲気変えようがないので、そこは固定して、彼女役を藤野涼子(親しみやすい容姿)から山田杏奈(かわいい、かわいい、とにかくかわいい)にして、キラキラ青春映画っぽくしているのは、まあ普通にわかる。
しかし、その他の主要キャラを真逆にしてきた。
映画版見て思ったんだけど、ドラマ版は話のエグさを中和させるためか、上品さを重視したキャスティングだったんだなあ。主人公の年上(つーか、父親くらいの年)の恋人が谷原章介で、主人公の無邪気な親友が小越勇輝で、主人公と対立することになるクラスの人気者が内藤秀一郎(その後に仮面ライダー)だった。
映画版は、それが今井翼、前田旺志郎、三浦カズの息子になっていて、全体的にワイルド寄りっていうか。
主人公の母はドラマ版が安藤玉恵で、映画版が山口紗弥加っていうのも見事に真逆。
言葉を選ばずに言うと、ドラマ版で美形俳優が配置されていたところに映画版では演技派を置いていて、(あ、言葉選んじゃった)、ドラマ版で演技派なところを映画版では美形配置って感じになってました。
それ以外では、ドラマ版も映画版も大きな違いは無いんだけど、ジュンくんの身勝手さを強調したのは、映画版の方だったかなあ。
「女の子と上手くやれるかもしれない」って腐女子を利用したことに対して、カズ息子が怒りをぶつけたということが強調されていた。
あらためて見ると、やはり酷い話である(笑)
つーか、ドラマ版を見ている時にも思ったのだが、腐女子が自分の彼氏と年上のイケオジがキスしているのを目撃したら、とっさに壁や観葉植物になりますよね?もし、向こうが気がついても「あ、気にせず続けてください」って。
ところで神尾楓樹は今放送している「顔だけ先生」では先生役をやっており、「えー、まだまだ高校生役やってほしいのに」って思っていたので、この映画でどっぷり高校生やってくれて嬉しかったのですが「顔だけ先生」に出ている生徒役がカズ息子ともう1人(園芸部のブサ担当)いたので、ちょっと脳がバグったが、神尾楓樹は3年後にけっこう出世しているのかもしれないと期待しておく。
横浜流星は首を洗って待ってろよ!(誰目線?)
あと、映画版はファーレンファイト役が磯村勇斗で腐女子の腐仲間カップルが渡辺大知と三浦透子という、もったいないような豪華キャストであった。
そういや、ファーレンファイト役は原作でもドラマでも「彼氏がエイズで死んだ」っていう、けっこう重い役だったんだけど、映画版では「従兄弟に片思いしていただけ」で、エイズ設定消していたけど、私も「エイズ設定どうよ?」って思っていたので、あれを消した映画版は評価します。
映画「ボヘミアン・ラプソディ」が大ヒットしたのはいいけど、フレディのことなんて全然知らなかったご新規さんたちに「ゲイでエイズで死にました」ってことまで広めなくてもいいのに、って思ったし、楽曲の素晴らしさだけ残って欲しかったし、そもそもエイズなんて、あの頃は有名アーティストがボロボロ死んだけど、今じゃ、薬でコントロールできる病気じゃない?
それを言うなら「もっと昔の芸術家は結核でボロボロ死んだ」っていう史実もあるけど、「ゲイでエイズで死にました」っていうのは、「そんな悪いことやってるから」って感じになってしまうというか、「悪い薬物に手を出したから」みたいな感じになるから、なんかね?
12月7(火)
●「それでも愛を誓いますか?」9話
藤原季節が人妻の松本まりかのことが好きになり・・・って話だったので見守っていたが、中盤で「これ、不倫の話じゃないのね」って気がついたし、藤原季節の出番も減ってきたので、あまり期待していなかったのだが、9話の最後に濃厚キスシーン!!!
深夜ドラマでも、なかなかあんな濃いの珍しいよ。長回しだし。
つーか、これが別れのキスなの?
あんなんやって「これで終わり」とか、ありえねーと思うんですけど。
そもそも全然付き合ってるわけでも無いし。
あまりテレビドラマに出ない藤原季節であるが、これは深夜とはいえ、初めてガッツリ2番手だったのですごく期待していたのが、ドラマ自体がちょっと重すぎたかなあ。
こういう重いのも嫌いじゃないんだけどね。
●「ハンオシ」8話
前に「この話、どーせだったら、偽装ゲイ・カップルだったら面白そうだったに」って書いたと思うが、清野菜名が家出したら高杉真宙が転がり込んできて、なにげに坂口健太郎と高杉真宙のルームシェアが始まった。
なにこれ?最高なんですけど?
しかも、お互いに相手を嫌っているのだが、一緒に過ごしているうちにお互いの「いいところ」を発見して、ちょっとキュンとか、やっぱこれ、偽装カップルやってるうちに、なんだかだんだん好きになってしまう坂口健太郎と高杉真宙でよかったんじゃ?
私は、高杉真宙は好きだけど、「高杉真宙が出ているから見る」ってほどでもないし、それほど上手いと思ったこともないんだけど、多くの人が「坂口健太郎目当て」で見ているドラマで、全然負けてないどころか、今回の主役は高杉真宙だった。
もう、清野菜名は帰ってこなくていいから、高杉真宙に翻弄される坂口健太郎をもっと見たい!
えーと、そこは面白かったんですけど、「獣医師目指してる」っていう高杉真宙の役ですが、獣医師って独学でなんとかなるもんなの?税理士とか気象予報士だったらわかるけど・・・
あと、唐突に登場して高杉真宙を人前でディスる元カノとか、話の作りとして必要なのはわかるけど、あの場じゃなくてもよくない?公園とかで罵られてるのを坂口健太郎が目撃してしまうとかでも・・・
あと、坂口健太郎の後輩ポジションにいる森永悠希はなんのためにそこに配置されてるのか、いまだによくわからないのですが、最終的にショコたんと付き合ったりするためなんでしょうか?
深川麻衣の役もなんのためにいるのかよくわからないし。
12月5(日)
そう考えてみると(昨日の続き)、ラブコメの主人公の女の子ってほとんどが苦手なタイプだなあ。
それはまあ、そうなんだろうけど、久々に正統派な恋愛ものを見て、「男女ものだとこうなるんだよなあ」って思った。
「花にけだもの」は男3人、女2人が主要人物なんだが、男1と男2が主人公のことが好きで、男2がいわゆる「当て馬」になるわけだし、男3は主人公の親友である女2のことが好きだけど、そもそも女2が男1の元カノであることがわかり、動揺する主人公・・・
いや、これ、「女友達が元カノ」って大人の世界では時々あるんだけど、私は当事者になったことはないが、外野から眺めていても、なかなかキツいものでした。
お互い「全然気にしてないから」って言うんですけど、かなり気にしてるのわかるし。そりゃ、気になるでしょう。
ずっと言ってるけど、恋愛ドラマには「障壁」が必要で、だから「当て馬」とか「元カノ」が出てくるんだけど、絵空事だとわかっていても、けっこうしんどい。
時代劇というか、今の朝ドラみたいな「戦前」だと「身分違い」という障壁があるんだけど、今の日本の現代物では「身分違い」が成り立たないので、どうしても「当て馬」頼りになってしまうわけです。
なので私は30年くらい前から「これからは男同士の恋愛ものだ!」と真摯に提唱していたのですが、やっと今になって「チェリまほ」が大当たりして、「なんか時代が私にやっと追いついてきた?」
つーか、だから私が中学生の頃の少女漫画の「え?学園イチのモテ男がなんで私なんかを?」っていう話、男女でやっても、つまらなくなっていて、「当て馬」だの「元カノ」だの「不治の病」みたいな雑味を加えないと成り立たなくなっていて、「なんかドキドキするけど、これって恋なの?」という本質から外れてしまうようになった。
だって「障壁」を求めるあまりに「両親同士が再婚して、兄妹になってしまった」っていうの多すぎて「それはさすがに気持ち悪いだろ」とか思っていた。
つーか、私の時代だとそれは、ポルノ扱いでしたよ。
ライトノベルって言葉が生まれる以前に、中高生向けポルノ小説みたいな「本当にあったエロい話」みたいなの流行ったんですよ。「母の再婚相手にオモチャにされた」とか、それを義理の兄に知られて「黙っているから俺の言うことをきけ」みたいな(笑)
今思い出すと、ほんとだたの中高生向け官能小説だったんですが、「性の悩み相談室」みたいなパッケージで回し読みされてました。なんかシリーズのタイトルあったような気がするけど忘れた。
時々思い出すけど、私が10代の頃って「10代の妊娠」が問題になっていて、そもそも校内暴力も問題になっていたので、まともな親は尾崎豊みたいな男から娘を守らないと!って必死だったんですよ。
リアルなヤンキーの時代でしたね。
うちの中学校にも隣の中学校のヤンキーが襲撃に来たりしたもん。
話が逸れまくって、着地点がわからなくなったが、「チェリまほ」の大ヒットのおかげなのか、ジャニーズが売り出し中の若手を差し出した「消えた初恋」が素晴らしい。
ある誤解から、道枝くんが自分のことを好きだと思い込んだ目黒蓮が、戸惑いながらも、それを真摯に受け止めようとして、もの凄い男前ぶりを披露するので、道枝くんが本当に目黒蓮のことを好きになってしまい・・・
イマドキの高校生は、こんなにウブじゃねーだろー、と思うけど、まさに昭和の頃の少女漫画の世界というか、「ガラスの仮面」の北島マヤの初恋みたいな感じなのである。
なので男同士だから、という壁はほとんど無いのだが、主人公はなんとなくその疚しさは感じていて、先週の8話だと、目黒蓮の手にちょっと触れてみたら「うわっ」って手を引っ込められたので「やっぱ、そうだよなあ」と激しく落ち込むことで男同士の壁を表現していた。
結局、それは「手が冷たくて驚いた」というオチで「俺のポケットに手を入れてみてよ」と、そこにはカイロが入っていた、というキュン死案件であった。
8話で急に教育実習生役で白洲迅が登場したので「こいつがライバルとして刺激するのか?」と思いきや、「え?道枝くんってそうだったの?え?じゃあ、俺のこともそういう目で見てたの?」と偏見バリバリの自信過剰という嫌な奴だった。
白洲迅をあんな役で登場させるなんて、さすがジャニーズ主演ドラマである。
というわけで、こんな究極の少女漫画みたいなラブストーリーを少女を主役にしたら、絶対にこんなシンプルな設定では動かないわけで、目黒蓮をもっとモテモテの役にするとか、ミステリアスで何考えてるのかわからなくするとか、イジワルっぽくするのか、とにかく「向こうはそう簡単に自分のことを好きにならないはず」という何かが必要なんだが、そういうの全くなく展開できるのは、男同士だから、っていうのが面白すぎる。
きっと時代が進むと「男同士のピュア・ラブストーリー」も陳腐になると思うけどね。
でも「男同士の壁」は便利なアイテムだから、しばらく流行りそうだよなあ。
量産されると、きっと「コレじゃナイ」のも出てくるんだろう。
とか、思っていたら、また凄いのが出てきました。
●「美しい彼」
冴えない主人公が、華やかな人気者に恋する話で、人気者は主人公のことなど全く眼中にないのだが、小さなことがきっかけで、人気者のパシリみないなことになり「お前、オレのこと好きなの?キモっ」ってなる。
今まで主にイケてる高校生役だった萩原利久がイケテない役やるのはかなりハマっているのだが、人気者役の八木勇征のビジュアルがあまり好みではないので最初キツかったんだけど、これ・・・・主人と奴隷の立場がだんだん逆転していくやつなんですよね?いや、奴隷の存在が主人にとって不可欠になるという意味で。
そして、エグザイル村の八木勇征が「絶対的な王様な俺様」としてはちょっと弱いと思っていたんだけど、3話で高校卒業してしまい「え?ここまでが前振りだったの?」と思って調べたら、原作小説は高校生編なんだが、続編が成人して同棲している展開になってるらしく、ドラマはそっちをメインにやるのか?
だとすると、八木勇征が未熟な感じなのは、芝居が下手なわけではなく、演技プランというかそういう演出なのか?いや、歩き方とか妙にダサいので「エグザイルなのに?」って妙に気になっちゃって。
次回、高校を卒業して別々の道に進んだ二人が偶然出会うみたいなので、大人になった八木勇征がどんだけ仕上げてくるのか楽しみにしています。
「美しい彼」は全然少女漫画の世界じゃないけど、男女でやるとエグすぎるから(つーか、やはりポルノ的展開になってしまう)面白い素材をドラマ化したなあ。と感心。
そういや、最近のエグザイルはフツーにイケメンが増えてきたように感じる。
昔は町田啓太以外は私には理解不能だったのだが、ガンちゃんが出てきて「大丈夫なのが増えた」と思っていたし、片寄涼太もフツーにイケメンだと思う。
ドラマに出演しないと顔覚えられないのだが(その前に存在を知らない)、これでランペイジは2人、ファタスティックスも2人覚えた。
ジャニーズも朝ドラのおかげで、キンプリとストーンズの片鱗は掴んだし、「消えた初恋」のおかげで、スノーマンとなにわ男子も頭に入ったので、これからも若い子の顔と名前を一所懸命覚えて、脳トレに励みたいと思います。
12月4(土)
●「花にけだもの」FOD
これ、前にもちょっと手をつけたことがあるんだけど、杉野遥亮の役がコッテコテの「学校一のモテ男」なのが照れ臭くて見てらんなかったんだけど、「恋です!」で世間にもイケメン認識されてきたようなので、もう一回挑戦してみた。
まあ、ほんとにコッテコテの少女漫画の世界なんだけど、だからこそ杉野を総力戦で美しく撮影しているので、けっこう楽しめました。あと、コメディリリーフの甲斐翔真もとても良かった。
で、これ見てて、気がついたんだけど、こういうラブコメでよくある「こいつの真っ直ぐなところが好きなんだ」とかいうセリフ、私には全く理解不能だわ。
そもそも「真っ直ぐ」って何?
純粋で嘘が無いってこと?
真っ直ぐな人って現実ではどういう人のことだろう?と考えてみたら、苦手な人のことばかり思い出す。
あと「おまえの笑顔をずっと見ていたい」っていうのもわからん。
そういや、斎藤美奈子が「最近の芸能人は、結婚会見で笑顔の絶えない家庭って言いがちだが、それっていつから?」って検証していたのはけっこう昔だけど、「笑顔の君が好きだ」「俺の前ではずっと笑顔でいてくれ」とかいうセリフ、ずっとあったっけ?
「キャンディ・キャンディ」で「君は笑ってるほうがいいよ」とか言っていたと思うから、「笑顔の君が好き」って設定は昔からあったのかもしれないけど・・・
「幸せ」イコール「笑い」っていうのはわかるけど、なんか最近「笑う」イコール「正義」みたいなことになってないか?
いや、「正義」とも違うなあ。
何を言いたいかというと、前から「会話を笑いで受ける人」が気になっていたのだが、コロナ下でこっちの精神状態がヤバいこともあって、「なんかあると、とにかく笑う人」が気になってしょうがないのである。
ちょうど1年前、コロナの感染爆発が懸念されていたころ、うちの会社では「忘年会、やれるならやろうよ」という話になり、「え?この状況でやるつもりなんですか?」って私は、上司や役員氏に真顔で詰め寄った。
そしたら同僚たちが「アハハハハハハ」と背後で笑うので、「なぜ笑う?私が偉い人に楯突いてるのが面白いのか?」とほんとに不思議だった。
それより少し前に「このまま病院がコロナ患者で埋まると、交通事故に遭って救急車で運ばれても搬送先がなかったりするかもしれないから怖いな」って言ったら「アハハハハハ」と笑われて、「え?笑いごとじゃなくてマジで心配してるんですけど?」って言ったら、やはり「アハハハハハ」で返された。
こういうマジでシリアスな話すんな、って意味なんだろうか?
無断欠勤が続く社員の状況を確認しようと、上司に「●●君、今週ずっと連絡無いんですよね?」って聞くと、やはり背後で「アハハハハハハ」
この間、まだ年末調整の書類出してないオジさん社員に「別に無理して出していただかなくてもけっこうですよ?確定申告すればいいので」って言ったら、やはり横で「アハハハハハハ」
うーん、なんだろう?私が真面目な話すると怖いから、和らげようとしているつもりなんだろうか?
もしかすると「ひな壇」の悪影響なのかも?
私が、明石家さんまみたいに突っ込んでいるので、周囲の芸人は笑うのが礼儀みたいな?
あー、その可能性あるな。
私にとって「ひな壇」は大人になってから接した様式だけれども、下の世代は「あれがスタンダード」になってるのかもしれない。
そして、コッテコテのラブコメの「お前にはいつも笑っていてほしい」みたいな価値観もあり、「とりあえず笑っておけばオッケー」みたいなことなのか?
いや、私はお前らに全然笑ってほしくないのだが。
ちゃんと話をしようよ。
「私はこう思ってるんだけど、あなたはどう思う?」って問いかけに笑いで返されても困るんだけど。
そもそも「人を笑い者にするのは失礼である」っていうんじゃなかったっけ?
うわ、すごい古い記憶が急に蘇った。
小学校低学年の時・・・あの担任の先生は1年の担任だったから小学校1年生の時の記憶だ。
転校する生徒がいて、みんなの前でお別れの挨拶をした。
そしたら、その男子が感極まって泣いてしまい、それを見て、みんなが笑った。
子供って、誰かが泣くと「えー?泣いたの?」って笑っちゃうんですよね。
私も、友達んちのテレビで映画の「子鹿物語」を見てて、泣いてしまったのだが(子鹿が死んだので)、それを見て、他の子たちが「のんちゃんが泣いてるぅ」って笑っていたのだが、その家のお母さんが、「のんちゃんは、この物語をちゃんと理解できて、ちゃんと感情移入できたのね。優しいのね」ってフォローしてくれて、「つーか、おまえら、この話を見ても笑ってられるなんて、バカなの?」って思った。
転校する子の話に戻る。
泣いているその子を見て、笑ってしまった小学校1年生相手に、あの担任の先生は本気で怒鳴った。
「笑うな!君達には別れの辛さがわからないのか!」
ワカレノツラサ?
きょとーんって感じでした。
でも、あの先生が真剣だったので、「なんか大事なことなんだろうな」とは思っていたので、50年近くたった今、なぜか思い出しました。先生、ありがとう。あ、なんだか泣きそう。
そう考えると、私は「笑い」よりも「泣き」を重視しているようで、「君にはいつも笑っていてほしい」じゃなくて、「推しの泣いてるところが見たい。できれば、追い詰められて血みどろになってキャッハーって反撃してほしい」と思うので、笑顔どーでもいーです。
どっちかというと「笑顔だけど、目が笑ってない」のが好きなので。
12月1(水)
●映画「聖地X」 2回目
休みだったので、またこの映画を見てみた。
イオンシネマは水曜日が割引デーではないので、1900円で見るつもりだったのだが、チケット買おうとしたら「一般 1000円」になっていて「??????」ってなったけど、安いのは嬉しいので、そのまま購入したけど「何の割引デーなんだ?」って壁に掲示されてる料金表で確認したら「毎月1日は1100円」になっていた。
でも、1100円じゃなくて、1000円なんだけど・・・って、ネットで調べたら「ああ、映画の日か!」
全然忘れていたよ。
小金には不自由してない自分万歳。
さて初回でも感激したが、冒頭で水着の上に派手な薄手のガウン羽織ってる岡田将生の胸元チラ見せの美しさよ。(冒頭だけで1000円の元はとった)
このビジュアルなのにコミュ障でドモりがちなのが最高なのである。
予告編で鏡に向かって歪んだ笑顔を見せるシーンがあるのだが、あれは「落ち込んでる妹を慰めようとして、鏡に向かって笑顔を練習している」だけなんだが、本編で見ても最高に気持ち悪い。
それにしても、緒形直人や真木よう子もとっても良かったなあ。
特に真木よう子は「蛇拳」を真顔で決めてくれたりして、ここ数年の真木よう子としては「孤狼の血」と並ぶくらい良かった。
テレビドラマだと、「コレじゃない」って感じのが多いので。
初見の時みたいに腹筋崩壊しなかったけど、岡田将生と川口春奈の華麗な衣装の着こなし(すごくセンスよく二人の衣装の色が調整されているし)が堪能できて、良かったです。
映画の日だったから、平日の昼間でも、数名の客が入っていたが、終映後に女性二人組が「話がよくわからなかった」って喋っていて、「そっか・・・イキウメの世界観、やっぱ難易度高いか」と、ちょっとがっかりした。
まあ予告編は完全にホラーだから、それを期待していると肩透かしなのはわかるんだけどね。
●「恋です!」8話
恋愛ドラマの定石として、「恋のライバル登場」ということで、小関裕太登場。
つーか、これは前にも書いたと思うがアミューズの後輩である細田佳央太がレギュラーなのに、なんで小関裕太はゲスト扱いなんだよ、と思ってしまう。
でも、私は小関裕太を初めて見たとき「この子は、いい二番手になる」と確信していたので、この路線で頑張ってみてほしい。
まあでも、同年代の杉野遥亮が、まさかの当たり役ゲットしているところに、二番手として投入されるのもどーかと思うが、小関裕太もほんと最近、きゅるんきゅるんに可愛いので、20代のうちにきっと当たり役ゲットできると思うよ。
うーん、でも、私が小関裕太だったら、まず、高杉真宙を殺すかな(笑)
イケメンも大変ですよねえ?(高みの見物)
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