可燃物な日々

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4月30日(金)

 えーと、また緊急事態宣言出ちゃって、東京の映画館閉まったけど、神奈川はやってますって?

 そんで、見たかった映画がまた「公開延期」って?

 どうすればいいの?な、大豆田とわ子の一週間でした的な。

 いや、大豆田とわ子は素晴らしい。
 今週は二番目の夫である東京03角田回だったが、もう3回見た。

 「カルテット」の時もエンディグが始まると毎回「ふわあああああ」ってなっていたけど、この大豆田とわ子は、私の苦手なラップなのに、「ふわあああああ」ってなるのが凄い。

 それにしても、大阪の惨状が怖い。

 だから、前にも書いたけど「欧州ヤベー」って思っていたけど、日本は私の予想通りにはならなくて「なんか知らんけど良かった」と思っていたら、大阪が去年の秋頃の欧州みたいなことになっていたので、「これは東京もすぐにこうなる」とビビっていたら、やはりあっさり1000人超えしたので、今度こそ欧州レベルになってしまうのだろうか?

 唯一の明るい材料はワクチン接種が始まったことだが、まだ医療関係者が終わってないし、これから高齢者が始まるけど、この感染力だと間に合うのか?どう考えても間に合わないと思うのだが、こんな最中でオリンピックの話できる人って心臓強いよなあ。

●「あの時キスしておけば」テレ朝 金11

 「大豆田とわ子」と「コントが始まる」と並んで、期待値が高かったこのドラマだったが、これも漫画家モノなんですよね。今期ほんと漫画家ばかりで、ドラマ界全体が「重版出来」みたいなことになっている。

 そして、松坂桃李はNHKの土曜ドラマ「今ここにある危機とぼくの好感度について」でも主演なので金土と主演作が放送されるという異常事態。コロナの影響で編成がまだだいぶ混乱してることがよくわかる。

 さて、「天国と地獄」もまだ冷めやらぬ中での「入れ替わりモノ」なのだが、お互いが入れ替わるのではなく、アカの他人の井浦新の中身が麻生久美子になってしまうラブコメらしい。
 なので松坂桃李と井浦新のBL展開が期待されるのですよ!

 と、会社で同僚に熱く語ったらドン引きされてしまった大豆田とわ子。

 まあ、とにかく、関係者はこんなこと言われるのヤだろうけど「チェリまほ」と「天国と地獄」を混ぜたようなドラマになるのかと予想していたら、予想以上にそうだった。キスしそうでしない松坂桃李と井浦新で始まるし!

 まず松坂桃李が冴えない童貞。
 それが偶然、神と崇める人気漫画家と出会って舞い上がってる様子が安達みたいで可愛い。
 あと、映画「あの頃」もオタク役だったけど、「あの頃」では1ミリもカッコ良さを感じさせなかったが、こっちは麻生久美子に迫られるという設定上、全体的にヤボったいけど随所に原石のキラめきが感じられないといけないので、清潔感をキープしながらのヤボったさの工夫が随所にちりばめられているのが見応えがある。

 わかりやすいところでは、松坂桃李が着ているパーカーの外し方とか。KOHADAとかTAREBINって何だよ?

 そして、麻生久美子が松坂桃李に高級スーツを買い与えるシーンとか「娼年」が始まってしまったのかと思ったが、衣装良くしても、全然カッコよくなくて「やっぱ、立ち居振る舞いなんだな」と。

 でも、麻生久美子が松坂桃李をペットにしようとしてるように見えるところがちょっと引っかかったというか、あれを男性人気漫画家が女性使用人相手にやったら完全にアウトなんだけど?
 ただ、予告見たら、けっこう本気だったみたいなので、そのあたりは次回以降で回収されるのかもしれない。

 でも、キスしようとする麻生久美子と「そういうつもりじゃ」ってかわす松坂桃李という構図がかなりチェリまほだったので、大満足いたしました。
 完璧二番手な三浦翔平も配置されてるし、スーパーのオバサン従業員に猫背椿と阿南敦子というツートップがいるし、これは期待できます。
 あと、麻生久美子の自宅がすごい豪華でいいね。撮影用の物件というより売り出し中物件なんだろうか?

 撮影用物件としては、チェリまほの「安達の住むアパート」は今期「レンアイ漫画家」と「コタローは1人暮らし」に使われているので売れっ子です。そう、「コタロー」の横山裕も漫画家なんだよねえ、売れてないけど。

 さて、さっそくリピートしてみたんだけど、麻生久美子はちょっと強引だけど、これ、松坂桃李が自分のこと好きになってることに気がついての行動なんですね。
 フラダンス見てる時に吐息でガラス曇ってる演出が笑えるが、けっこう本能的に欲情しているのだが、本人経験がないからわかってなくて、帰宅して麻生久美子が松坂桃李に肩揉ませていたら鼻息が荒くなっていたので、麻生久美子がリードしたんだけど、「そんなつもりじゃ」って・・・

 憧れの先生と一緒にいられるのは嬉しいけど、もうすでに半分付き合ってる状態になってることに全然気がついてないっていうことなんだろうし、一緒に沖縄旅行に行くっていうのもどういうことだか全然わかってなくて「えー?キスとか?」ってモジモジしているの、ほんと松坂桃李版の安達みたいでおもろいわ。

 というわけで、来週からの見どころは「中身が麻生久美子の井浦新」で、だから「天国と地獄」の高橋一生の「中身が綾瀬はるか」は最高だったので、井浦新にも超期待しています。
 大石静脚本作としては「大恋愛」くらいハマりそう。あ、あれは戸田恵梨香だった(笑)
 ちなみに、プロデューサーが「おっさんずラブ」の貴島彩理。
 あと、若い担当編集者が知らない子だったので調べたら、藤枝喜輝くんというトップコートの新人だった。

 ついでに、「今ここ」の感想も書いておこう。


●「今ここにある危機とぼくの好感度について」NHK 土ドラ

 「カーネーション」の脚本家渡辺あやによる久々の連続ドラマなので、ドラマオタク達の期待度が高かった。
 それにしても、前から言っているがオリジナル脚本が増えたのってコロナの影響なのかなあ?
 医療モノがやりにくくなったので、オリジナル脚本の企画が通りやすくなってるのかもしれない。そういや森下佳子も「天国と地獄」は企画段階では医療モノだったと「ほぼ日」で言っていた。

 でも、深夜ドラマは漫画原作ばかりだから、最近は話題になるオリジナル作品が多くなったので、そっちが流行ってるってだけかも。

 それにしても、かなりキツい社会風刺ドラマなので「この時期にこれを放送するNHK」はやっぱし腐ってないと思う。少なくともドラマ部門は。
 まず、松坂桃李の役が小泉進次郎のパロディみたいな役で「ルックスが良くて、当たり障りのないことしか言わない」のである。
 その松坂桃李が有名大学の広報として学内不祥事をもみ消そうとするのだが、そのトップバッターが「実験データの改ざん」という小保方騒動を思い出すが、不正をもみ消そうとする理事会のメンツが濃すぎるキャスティングですごい。
 松重豊、國村隼、岩松了、古舘寛治、温水洋一、斉木しげる、って、なかなかこういうメンツが同じ画面に揃わないよ?バイプレーヤーズくらいか?

 と思っていたら、教授会で正論しか言わない高橋和也に、スター教授の辰巳琢郎、不正の予備調査をする国広富之、そして広報課の主人公の上司が渡辺いっけいって、大河ドラマでも1話にこんだけ出てこないよ?

 話はポスドクの悲哀も含め、けっこう重い話だが、ペラッペラな松坂桃李がうまくバランスをとっていて、重厚になりすぎず見やすい。

 そして、まだ出番はそれほどでもなかったが、これからも活躍しそうな新聞部の学生役として、坂東龍汰がいたが、「スパイの妻」での弟役は大抜擢だったと思うのだが、少し前の深夜ドラマ「夢中さ、きみに。」のメダカ役もすっごく良くて、期待の若手なのである。
 そして、トップコートはこの新聞部に若林拓也を潜り込ませている。

 以上、趣味はバーター探しでした。
4月24日(土)

●チェリまほ ブルーレイ発売記念オンラインイベント

 その前に漫画の7巻が発売して、「わー、フツーにエロいんですけど!」(まあ、BL漫画としては全然大したことないんでしょうけど)って大興奮していた直後だったので「ここでナマモノ登場とか、なんか小っ恥ずかしいな」って思っていたんですけど、赤楚くんと町田くんが並んで座ってるのを見たら、「この人たちは裸で抱き合ったりしないな」と正気に戻りました。

 それで、撮影裏話もいっぱい話してくれて、プロのお仕事だなあ、ってまた感心していたのですが、赤楚くんが「1日だけでいいから町田啓太になってみたい」って言うの、わかるー

 三浦春馬が亡くなった時、真っ先に思ったのが「だったら、1日でいいから私に体貸して欲しかった」だったので、私も「イケメンと付き合えたらいいな」という段階を超えて・・・というか、赤楚くんには元々そういう感情は無いので完璧美青年を目の前にすると「入れ替わりてー」って思うのでしょうけど、50代のオバサンもそういう気持ちです。

 それを受けて町田啓太が「30歳なんて、けっこうガタきてますよ?」と言うが、50代のオバサンは知ってます。「30代のガタなんて、ガタのうちに入りません」

 ああ、たぶん、これ、きっと20年後にも言ってるんだろうなあ、「50歳のガタなんて、ガタのうちにはいりません」って(笑)

 とにかく町田啓太が美しくて「あと5年は楽しめそう」と確信しましたが、なんかすごく目立つスニーカー履いてて、「これはすぐに特定班が特定してくれるだろう」と思っていたら、やっぱすぐ特定されてて「ルブタンのスニーカーだ!」って、ルブタンってスニーカーも出してるの?

 ファッションに興味を失って四半世紀たつので「ジェラピケ」もチェリまほで初めて知りますが、ルブタンっていうのも最近知った概念ですが、映画やドラマに出てくるハイヒールのほとんどがルブタンらしいことは学習しているのですが・・・ってお高いんでしょ?でも、町田啓太様が履いていたとなると、また売り切れちゃうのかしらって、リンク先に飛んでみたら「12万円?」

 高橋一生に沼落ちして、掲載されるファッション誌買いあさって「ハイブランド、やっぱ、いいお値段するな」ってそれなりに学習していたのですが、スニーカーで10万円越えってインパクトありました。
 でも、上下黒のシックな装いのアクセントとして、あの派手なスニーカー良かったんですけど、もし、自分の彼氏や夫が「これいいでしょ?」って見せびらかしていたら、首絞めますね。

 えーと話それましたが、企画として「1話、オーディオコメンタリー」も良かったので、これ金出すから全話やってほしかった。
 まあ、その代わりのオンラインイベントだったんでしょうけど。

 逆にこんなに人気出なければ「ブルーレイ特典は全話オーディオコメンタリー付き」になっていたのかもしれない。
 いろいろ難しい。


4月21日(水)

(これ、書いているの金曜日なんですが、火曜日の時点で「これ、また映画館が規制される」と思って、慌てて水曜日に休みを入れたのですが、結果、また時短や休館になっていたので良かったです)

●映画「街の上で」

 すっごい楽しみにしていた今泉力哉監督作だが、まだミニシアターでしか公開していないから土日は満席状態だったので、平日に行ってみました。

 想像以上に地味な映画だった。
 室内や店内で延々と会話してるだけっていう。
 そして「劇場」を上回る下北沢映画で、「劇場」は下北沢じゃないところで撮影してるシーンがけっこう多かったが(桜の遊歩道とか明らかに違った)、「街の上で」はほぼ下北沢で撮影してるっぽい感じだった。

 なので、下北沢の記録映画というか等身大の下北沢が楽しめる。
 ほんと、どのお店も路上もあんな感じなのだが、あんな見たまんま、な映像も珍しい。

 そして、登場人物たちもほぼフツーの人、というか、若葉竜也とか古川琴音とか成田凌とかの朝ドラ俳優も出ているのだが、みんなキャラを押し出さない芝居しているので、ドキュメンタリーみたいなのだ。

 でも、似たような雰囲気の「コントが始まる」を見てしまった後なので、「うーん、地味すぎる」と思いつつ見ていたのだが、後半になって登場人物同士が交錯するようになってからはかなり笑えたので面白かったのだが、うーん、一般受けするかなあ?

 脱ドラマチックというか、メタ系なんだよなあ。
 恋愛が描かれてはいるけど、恋愛映画でもないし。

 そして、この映画のメタ度が上がったのは、この映画の撮影後に主演の若葉竜也が朝ドラに出たことで、もしこの映画が予定通りに去年公開されてたら、あのシーンはフツーに面白いだけのシーンだったんだよね?

 若葉竜也が大学生の課題映画に出ることになり、控え室(楽屋)に通されると、「たまにこういう映画に呼ばれる」というオジサンに「あんたが朝ドラに出てる人?」って聞かれる。
 「え?」って戸惑っていると「朝ドラに出てる人もいるって聞いてたからさ」って会話していると成田凌が登場。
 成田凌が「5年くらい前の成田凌」という設定で、役名こそ違うが、本人役みたいな感じになってるところがメタなのだが、若葉竜也も丁度、朝ドラ出たばかりなので、「5年くらい前の成田凌」みたいな立ち位置にいるから、映画内のシチュエーションとリアルが混同する面白シーンになっていた。

 だいたい、今やってる朝ドラで成田凌は「ヒロインの夫役」って大出世しているわけだし(笑)

 なので朝ドラファンには別の意味で非常に面白い映画で、セリフちょっとしかなかったけど、「おちょやん」でヒロインの弟役だった倉悠貴も出ていて、この映画を去年見ていたら、私は倉悠貴に気がつくことがなかったし、チェックもしてなかったと思う。

 というわけで、面白かったけど、地味すぎて他人に自信を持って勧められない感じがちょっと残念。

●映画「BLUE」

 ボクシング暦30年という吉田恵輔監督によるボクシング映画。
 私はもちろん、東出昌大目当てというか「東出くんがボクサーだと、階級どこ?」
 ミドル級以上ですよね?

 ボクシングに詳しくないけど村田諒太が出てきた時に「ミドル級?」っていうのが話題になっていたが、あんまし日本では話題にならない階級である。

 でも、映画見たら、納得した。
 主演の松山ケンイチも高身長なので、その松山ケンイチを華奢に見せる要員なんですね。
 ボクシングを愛してやまない松山ケンイチが友人の東出昌大を沼に沈めたら、東出昌大の方がチャンピオン狙えるくらい強くなるが、自分は負け続きで、さらに自分が好きだった女子も東出昌大と付き合っている。
 というわけで、見どころはボクシングのシーンなんだろうけど、そこは私にはよくわからなかったが、シロート目ではちゃんとしていたと思う。

 でも、東出くんが脳に異常が見つかって、医者からは「ボクシングはもう無理」と宣告されてもチャンピオン目前だからボクシング続けるんだけど、認知症みたいに記憶が途切れたり、目眩や頭痛で苦しむのはいいとして、トラック運転手の仕事しているのに、しょっちゅう事故を起こすので「いや、これ、いつ人身事故起こすかわからないでしょ」とヒヤヒヤしたし、同じジムの若手がスパークリング中に・・・ちげーよ、スパーリング中に泡吹いて倒れて救急搬送されたら脳外科的手術になったりと、ボクシング愛に溢れる映画なのに、「もし、私に息子がいたらボクシングは絶対禁止」と洗脳させる映画にもなってるので、これでいいの?

 拾い物が柄本時生が演じる、「モテたいからボクシングのフリだけしたい」というパチンコ屋店員が、そこそこの才能を発揮して、上達していく過程と「恋の行方」が面白かったので、群像劇としては秀逸だったけど、「ズタボロになっても最後は勝つ!」みたいな、ありきたりの展開を意図的に避けた話なので、スカっとしないんだよね。

 でも、松山ケンイチはさすがで、「それでもボクシングが好き」ってラストシーンはジーンとしたし、これだけボクシングが好きで、人柄も良く頭もいい(ボクシングの理論的に)のに試合には勝てなかったという切なさを楽しむ映画だったのだと思うが、プロ野球でいえば「戦力外通告の男たち」を楽しめるかどうかみたいな、そんな映画だったので、私にはちょっと微妙だったのですが、血まみれの東出くんは良かったし、あの松山ケンイチと互角に芝居していたと思うので、しばらくテレビドラマはダメかもしれないけど、映画や舞台で活躍してほしいなあ、って改めて思いました。


4月20日(火)

 そういえば先日見た映画「砕け散るところを・・・」で書き忘れたことがあった。

 あの映画、たぶん、一番の見どころが・・・私にとって一番の見どころがネタバレになってしまうので、もちとん原作読んでいた人はそこを楽しんだんでしょうけど、私は途中でその「仕掛け」に気がついて、「あー、上手くやったなあ」って感心した。

 だから「シックス・センス」みたいに、それを確認するためにもう一度見たくなるのだが、それほどの事でもないんですよね。

 原作だと叙述トリックっていうんだっけ?一人称が統一されていない話らしいんだけど、映画だとそれが無理なので、中川大志パートが過去の話であるということを隠しているだけになっていた。
 私は途中で「あれ?この高校生たちスマホを持ってない?」って気がついて、さらに松井愛莉がルーズソックス履いて闊歩していたので「おや?」って思ったんだけど、松井愛莉の制服姿がすでにコスプレだったし、あの長いおみ足でルーズソックス履いていても、ガールズコレクションのランウェイみたいで全然違和感ありませんでした。

 環境が田舎町なので、高校生の風俗的な描写がほとんどなくて、セリフで「カラオケ店で」くらいしか出てこないから、現代設定じゃないのに気がつかないようになってたようだ。
 なので、たぶん、もう一回見てみたら細かいところで時代考証していたんだろうと思う。高校生の持ち物とか。

 それに、そもそも「どうりでイジメ方が古臭いと思った」のである。
 イマドキの高校生のイジメ描写だと、直接的な暴力よりも、スマホでどーのこーのでしょ?

 しかし、今の小道具さんは大変だよねえ。10年前や20年前が舞台になってると、ケータイやスマホの機種とかねえ?映画「あの頃」でも、そういう時代考証が細かかったが、今までも、そういうことあったんだろうけど、携帯電話に関してはけっこう変化のスピードが早かったからなあ。

●「大豆田とわ子と三人の元夫たち」2話

 1話で「これは、カルテットを超えるのでは?」と期待していたが、2話で名作決定である。

 たいていの名作ドラマは1話で「お?」ってなってから、2話でドカーンとハマるのだが、この2話も出だしから笑いっぱなしであった。
 最近だと「リェリまほ」の2話でずっと笑いっぱなしだった。「妄想用に買ってあったパジャマ」で完落ちした。

 「カルテット」も2話以降、順番に「4人の事情」が描かれていたが、「大豆田とわ子」も2話が岡田将生回で次が角田晃広らしいので同じような構成になるようだ。

 それはさておき、初回の「面倒臭い枠の岡田将生」を見て「あー、高橋一生だったらなあ?」とか思ってしまって、ほんとーに申し訳ございませんでした!(土下座)

 坂元裕二脚本の「こじらせイケメン」の岡田将生は最高にキュートだった。
 演出は中江和仁だったのね。(「嘘を愛する女」「昨日なに食べた」)

 いやあ、ほんと、どこから語っていいのかわからないが、「いっぱいいっぱいでキーキー言うのが岡田将生の最大の魅力」だと思っているので、「人は走る必要なんてあるのかな?」と屁理屈言っていた運動音痴の岡田将生が理屈抜きでヒーヒーと走ることになる展開というか緻密な構成に完全にノックアウトされました。

 面倒くさいこと言いながら「オレって面倒くさい?」って言う岡田将生最高でしたね。
 そんで「いくら顔が岡田将生でも、これじゃ・・・」っていう残念度が非常に高いのに、「充電完了」の破壊力よ。

 「カルテット」は、いい年した大人の男女がプラトニックでモジモジやってるのが面白かったのですが、こっちは、一回結婚している男女の話なので、初回では松田龍平の膝枕で、2話が岡田将生とオデコこっつんっとか、胸にもたれてるとか、距離感近いキュンを詰め込んでくるし。

 ドラマというか「エンタメ」として最高なのは、「こんな岡田将生にグイグイこられたら?」って「宝くじ当たったらどうしよう?」レベルの「夢」を与えてくれるのだが、同時に「いくら岡田将生でも、これはダメだな」って、「宝くじに当たったけど、それで幸せにはなれませんでした」って「悪夢」まで見させてもらえるところかな?

 気分的には「サイコパスとDV夫は映画やドラマの華」と同じで、お気に入り俳優がサイコパス役やDV彼氏役やるとヒーヒー言って喜びますが、実際に殴られたり殺されたりするのは絶対に嫌です。
 だから、いつも言ってるけど、「ゴジラに会社が入ってるビルを破壊されると、ヒーヒー言って喜びますが、それが現実に起こればいいとは全く思ってません」っていうのと同じ。

 それにしても、自分が逃げてしまって破綻した結婚なのに、勝手に引きずって「まだ終わってない」とグダグダしている岡田将生はほんと最低でしたが、それを受ける松たか子の「こっちはもうとっくに終わってます」演技も素晴らしかったし、「カルテット」ファンにとっては、家森と茶馬子(高橋一生と高橋メアリージュン」の離婚騒動思い出して「坂元裕二ほんと容赦ないなあ」としか言いようがない。

 登場人物を追い詰めることに関してはほんと天下一品ですからね。
 そして、「追い詰められる」ことが得意な岡田将生の本領発揮でした。

 初回のゲストが斎藤工だったので「え?このノリで来るの?」と身構えましたが、2話ゲストは川久保拓司で「昭和元禄落語心中」じゃん。もちろん私が大喜び。

 高級卵を持ってきた大企業社長が岩谷健司だったのもツボ。
 たぶん、こういう感じで、どっかで岡部たかしが出てくるはず。

 それにしても、岡田将生の「残念なイケメン」ぶりが本当に素晴らしくて、次の坂元裕二脚本ドラマのこの枠は是非、町田啓太でお願いします。

 とか思っていたら、次回予告に神尾楓樹くん?


4月19日(月)

 この間、バズってたツイートで「ウィーンに留学してまだドイツ語全然ダメだった時、レストランでおすすめの魚を聞いたら、ドイツ語名で言われて何の魚かわからなかったし、ウェイターさんも英語で何て言うのかわからなくて困っていたら突然歌を歌い出して、それがシューベルトの鱒だった」っていうのがあって「いい話だなあ」って感激していたのだが、(そのツイートのキモは、周囲の客も歌い出したってことだったんだけど)それについたレスが「ツイ主さんは音楽の素養があるからわかったんですね!」みたいなのが多くて「へ?」って思った。

 いや、シューベルトの「ます」って言ったら、ベートーベンの「エリーゼのために」まではいかないけど、かなりの有名曲なのでは?

 たぶん情報番組で「この釣り堀ではニジマスが釣れます」なんてやってたら、かなりの高確率でBGMで流れてると思うよ?

 だいたい、私が知ってるくらいなんだから、中学校の音楽の教科書に載ってるレベルでは?

 でも、教科書って時代とともに変わっているから、若い人にはピンとこないのかもなあ・・・

 と思って、それほど年齢が離れていないし、高校時代はブラバンやっていたので比較的音楽的素養が高い同僚M嬢に「シューベルトのマスって言うと、すぐ曲が思い浮かぶ?」って聞いてみたら「ます?」

 あー、やっぱピンとこないのか!!!

 「ピアノ習っていたけど、シューベルトは習ったことなかったなあ」って、そうじゃないの、シューベルトで言うのなら「野ばら」みたいなジャンルの曲なのよおおおおおおおお

 真面目なM嬢はしばらく考えて「音楽の授業で習ったのは、シューベルトだと魔王かな?」って、ああああああ、それは正解なんだけど、「ます」はもっと身近にスタンダードなのよおおおおおおおお

 私はどこで「ます」を習ったんだろう?

 私が知ってるのは、堀内敬三訳なんだけど・・・

 この曲というか歌詞の印象が強いのは、名曲のくせに、変な歌詞だからだ。
 釣り人がマスを釣っている様子を淡々と歌っているのである。
 そして、釣り人が荒っぽい方法で鱒を釣っていて「むごしとわれーはいきどおれど」って結ぶのだ。

 私はこの「む・ご・し とわれはいきど お・れ・ど」の感じが大好きだった。「むごし」と「おれど」の対比が楽しい。
 だから、よく口ずさんでいたのだが、ある時・・・・・たぶん高校生の時だったと思うが、友人に「この、ムゴシって何?人の名前?ムゴシ君と我は憤っていたの?」って言ったら、今の言葉で言うところの「ちげーよ」って一蹴された。

 なので、もしかしたら音楽の唱歌の課題になっていたのは高校の時だったのかもしれない。
 私は美術選択だったけど、隣が音楽室だったので、音楽選択の生徒とは交流があるというか、どっちも教師がずっと座学で張り付いてるわけではないので、こっちが写生している間に楽器の練習している音楽選択とワチャワチャしていたりした。

 まあ、でも、そのウィーンのレストランのウエイターさんも「鱒」が超有名曲だから、もしかしたら東洋人にも通じるかもと思って・・・というか、とっさにそれしか思い浮かばなかったんだろうけど、通じて良かったですよねえ。まあ、それで通じなかったら、周囲の英語が得意なお客さんが助けてくれたんだろうけど。

 こういう「言葉は通じないけど、音楽で伝わる単語」って他にあるかなあ?

 ちょっと思い浮かばないけど、そういや、初めて欧州に行った時に、やはり英語苦手なウェイターに当たり、「この料理は何ですか?」って聞いたら、しばらく困っていたが、「PON!」と言いながら何やらお尻から物を取り出すジェスチャーをしはじめて、「え?何?」って思ってたけど、連れの母が「もしかして・・・・卵では?」って気がついて、「えー?エッグって英語がすぐ出ないんだ?」って思ったけど、そういや、うちの母は下戸なので、バルセロナのバルに入った時に「牛乳でいい」と言いだし、「MILK」って言ったんだけど通じず、「そっか、ミルクが通じないのか」と、えーとスペイン語で牛乳って・・・って、後から考えると同じラテン語圏のフランス語だとカフェオレのレだし、イタリア語だとカフェラッテのラッテなんだけど、そん時はとっさにそんなの思い浮かばなかったから、やっと出た言葉が「ブランコ」

 「白」がフランス語だと「ブランシュ」で、イタリア語なのか、当時「ブランコ イ ネグロ」ってインディ・レーベルがあったので、とっさに「白」は出たわけです。

 そしたら、バーテンダーさんが「もしかして、これのことか?」って冷蔵庫から牛乳パック出して見せてくれたので「そう、それ!」
 たしかスペイン語では「レッチェ」だった。「レッチェ?」って言われて「そう、それだ!」ってテンション上がったのも懐かしい思い出である。

 ああして、言葉通じない同士で、一生懸命クイズ大会するのほんと楽しかったなあ。

 イギリス行った時に同行した友人が「キドニーパイって何?」って店員さんに聞いたら、彼はしばらく考えた後、自分のお腹をポンと叩きながら「ビーフ インサイド」って言ったので、「牛の内臓だよ!モツだよ、モツ!」って盛り上がったけど、あれもわかりやすくて秀逸だった。

 イギリス人って英語わからない人の気持ちが全然わからない人が多くて、聞き直しても同じこと繰り返す人が多かったんだけど、「ビーフ インサイド」みたいに言い換えられる人は、きっと素敵な人なんだろうって感激してね。
4月18日(日)

●「コントが始まる」土10

 これも「大豆田とわ子」と同じくらい期待していたのだが、期待を上回る初回であった。

 つーか、想像していたよりも、全然テンション低くて、それが私には超ハマった。

 いや、関西人の菅田将暉がお笑い芸人目指しているなら、もっとバリバリにカマしてくるのかと思っていたのだが、漫才じゃなくて「コント」だから、イメージ的には東京03みたいなんですね。

 映画「花束みたいな恋・・・」では、才能も性格もごくごく平凡なカップルを菅田将暉と有村架純が見頃に演じていて「こーゆーのが見たかった!」って食いつきましたが、このドラマでも「また、こーゆーのやってくれるんだ!」って大喜びしているのですが、ドラマ制作側にしてみたら、「後出し」になっている悔しさはちょっとあるのかも。

 なので、菅田将暉と有村架純のシーンはその距離感も含めて、セリフの掛け合いのリズムが絶妙というか、二人とも関西人なので、標準語でかなり抑え気味に・・・というか菅田将暉は演出的にもかなり緩いテンポで喋るキャラ設定になっているようですが、ところどころ、関西弁的なリズムが出てくるところが面白い。

 会話劇であるところも「花束・・・」と被っているので、なんか坂元裕二ドラマみたいな雰囲気がありますが、金子茂樹は「俺の話は長い」の会話劇も抜群に面白かったので、もやは会話劇の名手として肩を並べている感があります。

 そして、何といっても、菅田将暉・仲野太賀・神木隆之介という豪華3人組!

 一言で言うなら「クール・熱血・お調子者」という3人なんだけど、そういうステレオタイプ的な演技じゃなくて、基本は全員「どこにでもいそうな普通の若者」になってて、非常にリアル。
 この3人がただ喋っているのを淡々と撮ってる感じは、今泉力哉監督作品みたいで、非常に好み。

 ゲラゲラ笑っていた仲野太賀が急に泣き出すシーンとか、2回見て、2回泣いた。

 あのシーン凄いなって思うのは、徹夜明けのハイテンションであることをちゃんと表現しているところで、その後に菅田将暉が泣くシーンもあるんだけど、そっちも、いつもはこの程度じゃ泣かないんだけど・・・って雰囲気だったので非常にグっときました。

 それにしても、劇中のコントと劇中の現実の出来事を絡めるという非常に難しい構成だけど、この先もこれで行くとしたら結構大変そうな脚本だし、解散目前のマクベスが今後どうなるのか、話の方向性は今のところわからないけど、先が読めない楽しみがオリジナルものにはあるから楽しいね。

 そういえば、最近、オリジナルもの増えてる?

 そして、次回予告に中村倫也が出てきたよ?え?芳根京子も?

 えー、そんなゲスト有りって「大豆田とわ子」みたいにまた無駄な期待しちゃうよ?
 杉野遥亮が出ることが私の中だけで確定した。(「俺の話は長い」にも出てたし)
 てゆーか、すでに浅香航大が出ることは発表されているので、この緩さの中で浅香航大がどういうキャラで出てくるのか超期待している。
 チェリまほで、浅香航大のコメディセンスが炸裂していたので、今後ラブコメの2番手のオファー絶対増えるだろうから、その第一歩として。

●「レンアイ漫画家」2話

 えええええ?あれで竜星涼が退場なの?
 そしたら、次は稲葉友って、特撮俳優リレーするの?

 鈴木亮平が描いている漫画がどんな内容なのかはわからないけど、そんな男をとっかえひっかえする話じゃないはずなので、なんでそんな事態になってるのかよくわからないけど、まあ、そんな真剣に見るような話でもないのだろう。

●「理想のオトコ」2話

 こっちも、安藤政信がラブコメやってるのが大変珍しいのでチェックしているだけですが、安藤政信のアシスタントの若者に見覚えがあったので調べたら、なんと「アルプススタンドのはしの方」の元野球部員役だった平井亜門くんじゃないですか!
 3話予告で声だけ出てきたので、これからもちょいちょい出番ありそうな役だから今後もチェック確定。

●「恋はDeepに」水10

 これも綾野剛がラブコメやるのが珍しいだけだが、とにかく石原さとみが可愛いので、「ああ、可愛い、可愛い」って思ってるだけで初回は終わってしまったのだが、人魚姫なんすか?

 あと喋る海洋生物たちが「動物のお医者さん」みたいで可愛いのが意外とツボ。

 しかし、大谷亮平・綾野剛・渡邊圭祐が三兄弟って重すぎないか?
 しかも、王道展開だと、この三人で石原さとみを奪い合うはずだけど、初回だとあまりポップな感じじゃなかったので、どうなるんだろう?

●「リコカツ」金10

 堅物自衛官とファッション誌編集者が交際ゼロ日結婚して、即「離婚だ!」というところから始まるラブコメ・・・なんですよね?

 それにしても、瑛太のキャラが前時代的すぎるが、あれでよく自衛隊が撮影協力してくれたなあ。
 「空飛ぶ広報室」の時には「これ、本当の自衛隊広報室がノッリノリで協力してくれたでしょうよ」って思ったけど(笑)

 まあ、今後、主人公の気持ちが変わってくると「自衛隊いいじゃん」的なノリになってくるのかもしれない。つーか、たぶん、そうなるはず。

 しかも北川景子にディスられる瑛太の私服がモンベルっつーのも「衣装協力じゃないの?」だったし、北川景子にディスられるカーテンが実際に売り物になってるらしく、ツイッターで何人か「うちのカーテンがあああ」って呆然としてました(笑)

 なので、このドラマの見どころは「瑛太をいかにダサく見せるか」だと思うのですが、スタイルの良さはなかなか誤魔化せないものだなあ、でも、衣装のサイズ感とかジーンズの型の古さとかでスタイリストさん頑張ってるなあって感心します。

 まあ、この極端に趣味が合わない二人がどう折り合いをつけていくのかって話なんだろうけど、二人の両親や姉も離婚する話みたいなので「どんだけ離婚すんの」って思いますが、脚本家の泉澤陽子は最近だと「ギルティ」とか「悪魔の弁護人・御子柴礼司」とかドロドロ系というか、重めのものが得意みたいなので、普通のラブコメにはならないような予感。

 あとキャスティングが独特で、北川景子の上司である編集長って同じくファッション誌が舞台だった前クールの「ボス恋」だとなだぎ武と被る感じのキャラなんだけど、演じてる役者さんが誰だからわからなくて調べたら松永天馬っていうミュージシャンで、私は全然知らない人だったんだけど、有名な人なの?

 あと、北川景子の元カレが高橋光臣っていうのも渋いぜ。
 それと配信ドラマや深夜ドラマでは主演級なのに、プライムタイムでの印象が薄い白洲迅も出てくるみたい。
 そうそう、北川景子の母親の担当編集者であるイケメンが中山麻聖だったし。

 中山麻聖は三田村邦彦の息子なんだけど、あんま七光ってないような気がする。
 つーか、町田啓太のお浚いとして、去年久々に「美女と男子」を見ていたら「あれ?このライバル役の子、どっかで見たような気がするけど、誰だっけ?」と思って調べたら、中山麻聖だったのだ。

 「美女と男子」では、町田啓太より先に売れる役だったのだが、今になって見ると「町田啓太は順調に売れているのに、この子はどうした?」って感じになる。
 男版滝川クリステルみたいな顔立ちなので、もっと売れてもいいと思うんだけどなあ。

 あと、北川景子の父親が佐野史郎で、瑛太の父親が酒向芳って不穏なの集めてどーするつもり?

 というわけで、これもオリジナル脚本なので先がわからないが、ドロドロ系の匂いが強いのでちょっと気になる。

 えーと、まだ始まってないのは松坂桃李のやつと、横浜流星のか。あと「ドラゴン桜」ですね。

 松坂桃李のは、井浦新とのBL展開が期待されるので、「大豆田とわ子」「コントが始まる」に並ぶ大本命です。

 横浜流星と川口春奈のは、あまり期待してませんが、新入社員役で高橋文哉が出るらしいので仮面ライダーの後、極端な役柄しかやってない高橋くんが普通の青年やってるのをチェックしたいだけです。

4月17日(土)

 関西のコロナ感染者の急増ぶりに心が痛むっていうか、ビビって鬱気味。

 いや、これまでも欧米の動向にビビっていたけど、それでも「1日に数万人の感染者」っていう数字は遠いものだと思っていたのだが、大阪のあの数字見てると「あー、日本も1万人超えなんて、あっという間だな」って。
 そして、大阪府が発表するデータの中に重症者の年代が含まれているのだが、そこに基礎疾患無しの50代以下がボツボツ出現しているので、ほんとビビる。

 それなのに、大学生が出現したり、高校の部活も復活したのか、帰りの電車の混み方が今までとは全く違うし、若者の群が完全復活したような感じがするので、首都圏が大阪みたいな数字になるのもすぐなんだろうなあ。

 なので先週から公開された「街の上で」を見に、週末の渋谷や新宿に出向く勇気が全くなかったので、しばらく待つか、いつのまにか復活していたレイトショー狙いにしようと思う。

 映画館では感染しないとは思っているけど、やはり両隣に他人が座ってるのはなんか落ち着かないと思うので。

●映画「砕け散るところを見せてあげる」

 そんな心境の中、この映画を見たのは「郊外のイオンシネマ」で上映していたから。
 絶対に混んでないだろうし、イオンシネマは厳格な市松模様方式を維持しているのである。

 この映画の内容については全く知らないのだが、「中川大志と井之脇海が高校生役」ってことと、大人役が堤真一とか原田知世とか、妙に豪華キャストだったので「どんなもんでしょ?」って程度の軽い気持ちで見てみた。

 それよりも、エグザイル映画だったので「え?なんで?エグザイルの俳優いないじゃん?」って思ったんだが、石井杏奈がエグザイルでした。

 石井杏奈がボロクソにイジめられてるってヘビーな話だったので、「うわー、そんな話だったんかい!イジメ描写苦手なんだよなあ」って、ちょっと挫けそうになりましたが、絵がちゃんとしているので引き込まれた。
 冒頭の遅刻しそうな中川大志が走ってるシーンだけで「あ、この映画は大丈夫」って。最近、イマイチなのばかり続いたので警戒心が強くなってる(笑)

 それにしても、中川大志はこの映画の撮影時には20歳そこそこだったんだろけど、顔が大人顔だからなのか、もう高校生役ちょっとキツい感じがしたんだけど、3歳年上の井之脇海の飄々とした好演に助けられていたと思う。
 中川大志のクラスメート描写は適度に緩くて好きだったし、松井愛莉の女子高生役はもはやコスプレにしか見えないのだが、松井愛莉は2017年の「オトナ高校」ですでに教師役だったからなあ。
 中川大志と松井愛莉の掛け合いは短かったけど、ほんと良かった。
 さらに松井愛莉の妹で、石井杏奈のクラスメートが清原果耶という贅沢配役。

 この原作、もし他で企画されたら清原果耶がハリ役になりそうだが、清原果耶と雰囲気的に被るところがある石井杏奈にもその実力が十分にあることをアピールするために、あえてあの役を清原果耶にしたんだろうか?

 というわけで、嫌な話ではあったんだけど、純愛部分は良かったし、満足度は高かったんだけど、ちょっと長かった。127分。
 中川大志と石井杏奈の対話はどれも良かったけど、いちいち長いので、少しづつ削って、120分以内に収めて欲しかったなあ。

 あと、堤真一がああいう最高に狂った役やるのを初めて見たような気がするので、そこは大満足でした。

 ところで、この映画はPG12になっていたので「エロなのか?グロなのか?」って警戒していたんだけど、暴力シーンの血の量の多さだったのかな?
 エロ系のPG12の基準はなんとなくわかるけど、グロ系の基準がよくわからない。
 「ブレイブ-群青戦記」がPG12だったので、あれくらいやるのかと暴力シーンが始まったら別の意味でドキドキしていたんだけど、全然身構えるほどのことはなかった。

 監督のSABUって、チャン・チェン目当てで見た「ミスター・ロン」の監督かあ。
 あの映画も絵がエモくて好きだった。そのうち町田啓太目当てで「jam」も見てみよう。


4月13日(火)

●「大豆田とわ子と三人の元夫」火9

 「カルテット」チームの作品だから、てっきり10時台と思い込んでて、テレビつけたらとっくに終わっていたので「ああああああ、関テレ枠だった!」

 坂元裕二に関テレのイメージ全然なかったんだけど、「カルテット」のプロデューサーが関テレに転職したんだそうです。

 それはいいとして、「松たか子主演で元夫が松田龍平って、それだけで最高じゃん」って超期待してましたが、初回は期待を遥かに上回った。
 この座組みだと、誰だって「カルテット」を期待してしまうが、その期待を裏切らないというか、「カルテット」の明後日感をさらに増強した感じで、これは凄いことだ。

 もしかして「シン・ウルトラマン」にも期待していいんですかね?(カルテット関係ないけど)
 (シン・エヴァは見てみようかどうか、思案中)

 何が凄いかって、どこから書けばいいのかわからないけど、俳優オタ目線になれば、「伊藤沙莉のナレーション!」
 そういや「カルテット」でも安藤サクラのナレーションっていうのがあったが、「あれを上回るもの」としたら、これしかないでしょう、というレベルの「伊藤沙莉のナレーション!」

 そんで、松たか子が社長を務める会社の社員が、近藤芳正、高橋メアリージュン、弓削智久、平埜生成、穂志もえか、そして、松田龍平バータ枠で、楽駆って!
 映画でもなかなかない通好みのキャスティングですよ。

 つーか、こんなフツーな平埜生成を初めて見たので「アミューズやめてからの方がいい役ついてるじゃん」と思った。

 さらに、松たか子の父が岩松了で、娘が豊嶋花って「ごちそうさん」のチビ・メイ子じゃねーか、大きくなったなあ、で、さらに謎の親友が市川実日子って、大河ドラマ並のキャスティングじゃん。

 と思っていたら、唐突に出現する斎藤工wwwww

 よくわからないけど、「坂元裕二の久々の連ドラ」だからこその贅沢なのかもしれない。

 だから、なんだかフェスティバル感満載だし、今、坂元裕二はまさかの「興収36億円」の映画「花束みたいな恋をした」ですし。
 いやー、「カルテット」だって、あれだけ話題になったけど、数字的には大したことなかったので、「記録よりも記憶に残る」って扱いだったのが、まさかの初映画であんな数字になるとは・・・たぶん、菅田将暉や有村架純の主演映画で一番稼いだ作品なんですよね?

 なんで、そういうことになったのか、私にはさっぱりわからないのだが、私が好きな作品が興行的に成功すると、いい意味での「二匹目のドジョウ」を狙った作品が出てくるので期待しています。

 で、「大豆田とわ子」ですが、「これはまじヤバい」松田龍平は想定内だとして、「面倒くさい枠」が岡田将生だったので、「あー、ここは高橋一生だったのでは?」って思いますよねえ?

 岡田将生は「面倒くさい枠」は正直あまり上手くない。
 岡田将生が本領を発揮するのは、東京03角田とブロッコリーで殴り合いしているようなシーンでしょう。

 「ああああああああああ」な声出している岡田将生は唯一無二なんだけど、淡々と理屈っぽいのはなあ・・・・って思ったけど、眼鏡にタートルネックのビジュアルが完璧すぎて、「坂元裕二脚本における岡田将生の今後をじっくり見届けたい」と思いました。

 そんで、初回のラストで、元夫たちが出会う女が、石橋菜津美・瀧内公美・石橋静河って、え?どんだけ?

 映画一本につき一人までなファム・ファタール女優を同時に出すなんて?

 こんだけの登場人物、どう動かすのかさっぱりわからないけど、この流れだと、「高橋一生ゲスト回」もありそうですよね?

 だから、「第一話ゲスト 斎藤工」だったんだから、あのノリで、「第二話ゲスト 坂口健太郎」「第三話ゲスト 高良健吾」「第3話ゲスト 永山瑛太」「第4話ゲスト 永山絢斗」「第5話ゲスト 東出昌大」ってありそうだし、もはや小栗旬が出てきても驚かないというか、織田裕二が突然出てきても驚かないからね!


4月11日(日)

 4月期ドラマがぼちぼち始まったのだ、またラブコメばかり状態なので、嬉しい悲鳴である。

 10年後、「コロナの時はラブコメばっかだったのにぃ」と懐かしく思い出そうと思う。

 それはいいとして、なんでどれも「漫画」が題材なんだ?

●「レンアイ漫画家」木10

 なんと鈴木亮平の民放初単独主演ってことに驚くし、しかもラブコメということで期待していたけど、孤高の天才漫画家役を真面目にやりすぎていて、ちょっと怖いんですけどwww
 でも、「花子とアン」でブレイクして以降、好青年役ばかりやっていたから、野獣的な役が新鮮で面白い。体デカいから、ガバって来られるとほんと怖いのですが、そこは吉岡里帆が潜在的というか顕著に持つ「あざとさ」でなんとか中和されいるようで。

 どっちもイメージと逆の役やってるのが面白いけど、二番手として登場した竜星涼が「丸の内のエリート・サラリーマン」っていう、「こんなまともな竜星涼は見たことないぞ?」なんですが、吉岡里帆が「だめんずホイホイ」という設定なので、たぶん、このままでは済まないのだと思うが、キラッキラの竜星涼をもうしばらく見ていたい。
 たぶん、竜星涼も仕込みなんですよね?

 あと、吉岡里帆が住んでるアパートが「チェリまほ」の安達のアパートと同じなので、テンション上がります。
 あのアパートは撮影用物件なので今後もあちこちで見かけるんだろうけど、そのたびに無駄にテンション上がるのだろう。

●「理想のオトコ」木深夜

 こっちは安藤政信が漫画家役。
 私は安藤政信はそれほど、なんだけど、「安藤政信がボッサボサ頭の無精髭ジャージ姿で美容院に来て変身する」って話だったので、「安藤政信はボッサボサで無精髭がけっこうデフォでは?」と思ったので見てみたのだが、開始3分くらい(オープニングも含む)で、いきなり美容院の入り口に現れたので超笑った。

 で、鈴木亮平はオレ様だったが、安藤政信はどうやら極度のコミュ障のようだ。

 こういう安藤政信も珍しいので、これは続きも見ちゃうなあって思っていたら、「泥酔して、朝起きたら、隣に裸の安藤政信がいました!」って、はーい、来週も見ます!

 二番手が「高校の同級生だった味方良介」というのも良き。

●「ラブコメの掟」水深夜

 栗山千明様がラブコメやってくださるなんて・・・

 実はこの間、ネット配信で「BL漫画家のこじらせ婚活記」を見て、「こういうのやってたんだ」って驚きました。「BL漫画家のこじらせ婚活記」は、終盤に出てくる要潤の数学バカが最高なんですけどね。
 「我々は理系男子につい夢を抱いてしまうが、でも、やっぱ夢なので、顔は要潤なんですよね」的に。
 吉沢亮や町田啓太もこういう役得意ですし。ね?(ね?じゃねーよwww

 で、この「ラブコメの掟」が面白いのは、仕事も容姿も完璧な栗山千明が実は恋愛経験ほとんどないという、「チェリまほ」の黒沢と安達のダメなところを合体させたようなキャラなところです。
 しかも、栗山千明の弟役は「チェリまほ」の六角役だった草川くんだし。

 あ、それで栗山千明が電子コミック編集部なので「また、漫画なのかよ!」って話ですが、ほんと、なんでこんなに漫画編集部の話ばかりになってるのでしょうか?ロケの都合?

 で、栗山千明様のお相手が「仕事もできるしルックスもいいからモテるんだけど長続きしないのが悩み」な小関裕太。
 私、何年か前から「小関裕太は20代後半になったら、いい二番手になるだろう」って期待していたのですが、深夜枠とはいえ、栗山千明様の相手役とは大抜擢じゃないですか。
 小関裕太の魅力って老若男女誰からも「好青年だ」って好かれるけど、「オンリーワン」というか、「この人じゃないとダメなの」にはならない感じ。
 「小関くんと付き合ったら、私、きっと幸せだったんだろうけど、でも・・・」って菅田将暉と5年も同棲して破局して「あー、なんか30歳になっちゃった」って思っていたら、今度は山崎賢人とズルズル付き合って破局して実家に帰るんですよ。有村架純や松岡茉優は。

 なので、二番手殿堂入りしている瀬戸康史の次が小関裕太だと思っていたら、まさかの「年下男子」起用で、栗山千明が「泥酔して、朝起きたら、隣に小関裕太が寝ていた」(こっちは服着てました)

 以上、どれも設定が似ているし、私がどうしても「チェリまほ因数分解」してしまうため頭が混乱しているが、どれも面白いので、「まだプライムタイムがこれからなのにぃ」と嬉しい悲鳴あげながら見守りますとも。
4月10日(土)

●映画「バイプレーヤーズ」

 今週は見たい映画が複数公開しているのだが、単館系は混んでいるので、シネコンでゆったり見られそうなこれをまず見てみた。

 たぶん、外すと思っていたけど、まあ、それなりに楽しめましたが、やっぱドラマ版のスピンオフでしかなかったなあ。
 ドラマのシーズン3は名作ドラマのパロディが炸裂していて、楽しかったんだけど。

 映画の一番の見どころは役所広司の出オチで、そこが凄かっただけに、後がオマケみたいになってしまったような。

 あと、例の犬の芝居が凄かった。

 あと、私は水間ロンは発見できたけど、杉野遥亮を見落としてしまいました。

 以上です。


4月8日(木)

 はあ・・・去年の緊急事態宣言から1年か。

 あの頃も専門家が「半年や1年では収束しないだろう」と言っていたけど、ほんとそうなったね。

 100年前のスペイン風邪の時も、第二派の方が犠牲者多かったらしし。

 それにしても、旧型コロナが今では「ただの風邪」になっているのも、過去にこういうことがあった末のことなんだろうと想像するが、航空機時代の初めての(ですよね?)パンデミックってやっぱスピード感が違うな。
 昔は人類の移動よりも、鳥頼みの方が強かったんだろうけど。

 私は軽くSF脳なので、「ウィルスと人類の戦い?違うでしょ、ウィルスが主体というか、いつか太陽系が滅亡することに備えて、宇宙を旅するために人類を作ったんじゃね?」と思っているし、今回のパンデミックも「ああ、たった一つの冴えたやり方があああああ」って感じです。

 しかし、大阪の重症者データを見ると、明らかに50代以下の「基礎疾患なし」の人が増えているので、これは怖いなあ。20代とか30代もちらほらいるし。

 医療従事者のツイートでも「重症患者の年齢層が下がっている」って、それが本当に医療従事者かどうかわからないけど、でも、けっこう信憑性が高い。

 だから、欧州がそんな感じになっていた時には「ああああ、これ他人事じゃねーぞ」と思っていたけど、関西がそんなことになっていると、ほんと怖い。

 なので、基本ポジティブというか楽観主義な私が、これだけ悲観主義になっているのですが、会社でこういう話すると、なんか「八つ墓村の祟りじゃあ」って言ってるみたいな感じで浮いてます。

 でも、世の中そこそこ進歩していて、この間もうちの会社の社員が「発熱したので、今日PCR検査受けます」ってことになって、2日後には陰性だとわかったのだが、去年の今頃は発熱しててもなかなか検査受けられなかったのに、随分スピーディーになったものだと、なんか安心した。

 そんで、彼女の夫は「そっか、じゃあ俺も自宅待機になるから、リモートで仕事するよ」ってお勤めの会社はすでにそういう体制整っていたので自宅で仕事していたらしい。

 うちの会社でも遅まきながら試験的リモート始めていて、それで思ったのは「ずっと完全にリモートは難しいかもしれないけど、週に1日とか2日でもリモートにして、また会社で紙の書類集めて持ち帰ってリモートでもいいじゃん」って緩くやるなら、うちみたいな環境整ってない会社でもできるじゃん。

 って言ったら「でも、書類が全部揃わないこともある」って言われたんだけど、全部をペーパーレスにすることを考えるよりも、「まず書類を揃えて自宅で入力してチェックするが、不備があったら、PDFでその都度やりとり」だったら出来るじゃん。
 もちろん、郵便物で送られてくる書類もあるので、そういうのは「出社当番」が対応すればいいだけだし。

 と、思ったけど、私自身は自宅で仕事できる気全然しないなあ。

 まず、スペースが無い(笑)
 いや、片付ければいいだけかもしれないが。

 それに、自宅のパソコンで仕事していたら、絶対にTVerとか見ちゃうし。漫画読んじゃうし、チェリまほのブルーレイ流しちゃうし、そもそも机に向かうよりも布団の上に寝転がってしまうだろう。
 オンライン会議があれば違うのかもしれないが、そもそも私はほとんど会議に参加してないし。社外の人と対面するのも稀なのだ。

 まあでも、「リモートの仕事のやり方、定着するのでは?」って言われてきたし、それがいい方向に定着した職種もあるんだろうけど、ここ数週間の急激な電車の混み方からも「あー、みんな元に戻ろうとしてるんだ」っていうのがわかる。

 でも、多様性っていうの?
 「この仕事は別に会社に行かなくても、2、3日自宅で集中してやりたい」みたいなことが、推奨される時代になったってことは大きな一歩だ。
 満員電車に詰め込まれて都心のオフィスに通うことだけが仕事ではない。みたいな。

 でもねえ、「都心のオフィス」って型も超重要だったと思うんですよ。

 私は20代を六本木のオフィスで過ごしたが、30歳で派遣社員になって、虎ノ門のOLになった時に「お昼休みにランチ闊歩しているだけで、日本の中枢で仕事しているワタシ感が凄い」って感激した。
 あれが丸の内だったら、もっと高揚感があっただろう。

 それを痛感したのは、転職して横浜市勤務になったら「何ここ、テンション低っ」って、道ゆくサラリーマン達の靴底の音が明らかに低く、都心と地方都市の落差をとても感じたからである。

 そもそも都心の通勤ラッシュって、ほんと凄まじくて、銀座線に乗っていると何度も乗り換え駅でホームに出て、また電車に乗り込んでを繰り返し、やっと会社の最寄駅についたときには、今日の一番の仕事をやりとげたような達成感と疲労感があり、だからこそ、あれに耐えられない弱者は早々に離脱するのでしょう。

 だからそこ、あれを乗り越えた真の勇者こそが「都心のサラリーマン」って称号を・・・って、謎の達成感があったような気がする。

 要するに体力勝負ですね。

 ここ、けっこう重要で、私みたいなバブル世代において一番重要だったのは体力でした。
 どれだけ徹夜できるか、とか、どれだけ酒が飲めるか、とか。


4月7日(水)

 やっとTVerで再放送(?)している「ギルティ この恋は罪ですか」を全部見終わった。

 それにしても、放映当時も思ったが、盛り込み過ぎである。
 毒親の被害者が3人もいるし、小池徹平は被害者なのか加害者なのかよくわからんし、後半になって桜田通が投入され「また、ややこしくなるのかよ!」と思っていたんだけど桜田通はただのいい奴だったり、そもそも主人公を恨んで全てを仕組んだ中村ゆりかのキャラが強烈すぎて主役カップル(新川優愛と町田啓太)が霞むんですけど(笑)

 いや、放送当時は途中何度か見てなかったので「全部見ればわかるのかな」と思って再挑戦してみたのですが、全部見ても「いったい、何だったんだ?」って思う。

 一番わからないのが、新川優愛と町田啓太は一度きっぱり別れていて、それぞれ別の人と結婚して幸せに暮らしていたのに、どうしても新川優愛のことが許せない中村ゆりかによって、どちらも離婚することになり、結果ハッピーエンドみたいなことになってることである。

 まあ、あれこれツッコミを入れるようなドラマでもないし、「なんじゃこりゃ?」と呆れながらも「どうなるんだ、これ?」ってついつい見ちゃうってことでいいのかと。

 あと、「チェリまほ」で黒沢と安達が遊園地で「デートの練習」した時に、「町田啓太はギルティでも遊園地デートしてたぞ?あっちは最後のデートだったが」と思ったが、どっちも観覧車に乗ってるし(チェリまほは本編では使われてないんだけど)水鉄砲ゲームみたいのもやってるので、「今更見るとけっこう被ってるなあ」って感慨深かった。

 そして「裏アカ」見た後だったから、「このドラマも神尾楓樹くんに難しい役やらせてるなあ」と思った。
 姉を捨てた小池徹平を恨むあまりに、その妻である新川優愛を中村ゆりかに操られて陥れるっていうのも、わかるような、よくわからないような感じなんだけど、後半になって姉を自殺に追い込んだのは中村ゆりかだったことがわかると、今度は中村ゆりかを殺そうとする・・・・っていう非常にリアリティの無いキャラで、美味しい役ではあるんだけど、難しいよなあ、やりすぎるとダメというか、すでに中村ゆりかがノリノリで「恨みだけで生きているキャラ」をやってしまっているので、その手下として操られていたっていう立ち位置がとても難しい。

 でも、神尾楓樹には、こういう役をやらせたくなる圧倒的美貌があるんだろうなあ。

 そういう感じも、5年くらい前の吉沢亮と似ているので、なんか気になってしまうのであった。


4月6日(火)

 関西の感染者数の増加、ヤバいじゃん。

 つーか、それって、2週間後くらいの関東がこうなるって話じゃん。

 すでに街の様子から、「下手すると正月の時よりも酷くなるかも」と思っていたけど、大阪先輩の惨状を数字で見せつけられるとホントに怖い。
 せめてもの希望は予防接種が進んでいるイスラエルやイギリスが確実に感染者数を減らしていることだが、(どちらも、今の日本の感染率に近いくらい下がっている)日本の予防接種のスケジュールが全然見えてこないので、「こんなんで、本当にオリンピックできるの?」とため息しか出ない。

 それよりも、これから見たい映画の公開ラッシュが続くのに、こんなんじゃ困るんですけど?

 レイトショーの再開を待ち望んでいるのに!

●11年前の美しい思い出

数少ないプロ野球生活で一番のメモリアルゲームを聞かれたら間違いなくこれ。西口さん工藤さんと投げ合って、勝ち投手の権利を持ったままマウンド降りた試合。
そして対戦相手に浅村選手…ッ!!https://t.co/dNhYQte0tT pic.twitter.com/DAmNEC7bOB

— てらりゅ (@teraryu0620) April 5, 2021

 元・楽天投手の寺田くんが、「一番のメモリアルゲーム」としてこの試合を上げていたので、「うわ、私、この試合現地で見てた!」と超テンション上がった。

 私にとっては寺田君が一番長く投げていたのを見た貴重な試合だったけど、本人にとってはどうなのかわからなかったので。
 さっそく、過去の日記を読み返してみたのだが「西武第二球場に西口がああああ!しかも楽天は寺田くんじゃん!」って興奮してました(笑)

 こういう時、日記書いてて良かったなあ、って思う。

 2010年の私、こんなに野球に夢中だったのかってよーくわかるし、そして、その1ヶ月後くらいに、上司が急逝し、親友が心のビョーキになったのであった。

 あれから10年、というか10年前の2011年には震災で「野球がああああああああ」ってやっていたのだが、今はなぜか俳優オタになっていて、「映画があああああああ」ってやってるわけで、沼は変えたが、やってることは一緒である。
 いつも書いているが、野球沼にいた頃は、2軍の試合を見に行くようになり、さらには大学野球を見に行くようになり「ネクスト・ブレイクをチェック」にハマっていたのだが、俳優沼でも同じようなことやってます。
 まあ、俳優沼だと交通の便の悪い2軍の試合じゃなくて、ニチアサをチェックしていればいいだけなんですけどね。

 今最も注目しているのは、仮面ライダーゼロワンの飛電或人だった高橋文哉が「先生を消す方法」では極悪美形高校生を演じて「誰?」というか、初回は「アルトどこ?」だったのですが、その次が「夢中さ、きみに。」で、中学校時代は美形すぎてモテすぎて恐ろしい目に遭ってきたので、高校で「ダサさを極めた逆デビュー」するという二階堂役で、やっぱし「アルトどこ?この人誰?」だったのですが、この話題作満載の春ドラマで、火10の川口春奈×横浜流星の「着飾るには理由があって」に出演するので、プライムタイムでのお披露目楽しみにしています。


4月4日(日)

 町田くんと赤楚くんがエグザイルの俳優さんが主演の舞台を観劇していたらしい。

 同じ日に観劇していた人は「黒沢と安達の練習じゃないデートを目撃!」(ドラマ内では「デートの練習」しかしてなかったので)と大感激していたけど、ほんと貴重なツーショットですよねえ、羨ましい。

 でも観劇の楽しみの一つが「客席にいる芸能人」を見つけることだよなあ、って、もう一年以上、舞台見に行ってないので、そろそろ復活したい気もするけど、「コロナ感染者が出たので中止」が怖くてさあ・・・
 人気舞台のチケット抽選に落選するのは、いつものことだけど、やっと当選して狂喜乱舞していたのに急遽中止になったら、物凄く落胆するだろうって想像しちゃうんですよねえ。

 あと、映画館に比べると劇場ってロビーやトイレがけっこう密になるので、そういう雰囲気の中で楽しめるのかなあっていう心配もある。最後に見た舞台も去年の2月末の頃だったけど、隣や後ろの席の人がゴホゴホっと咳をするだけで緊張感走ったもん。
 でも、あの頃はまだマスク必須じゃなかったので、私は耳がすぐ痛くなるのでマスクが苦手だったから(今もだけど)常に手ぬぐいを持ち歩いてクシャミや咳をする時だけ口を覆っていたな。

 今でも、ずっとマスクしているのは辛いので、空いてる映画館で周囲に誰もいないとマスク外したりしてますが、でも、一つだけ馴染んでしまったのは「電車の中で読んでいた記事がツボってしまった時に、笑い堪えなくていいからラク」

●映画「裏アカ」

 最近メキメキ頭角を現している瀧内公美が主演で、そのお相手が神尾楓珠って若すぎないか?

 という興味だけで見に行きました。
 前に「松雪泰子の相手役が清水尋也?」ってだけで見に行った映画もあった。

 ところで、先に見た人の感想をあたってみようと「#裏アカ」で検索したら、当たり前ですが、本当にエロいのしか出てこなかったので、映画の題名はもうちょっと工夫してもいいのかもと思った。
 ただ、私は「裏アカ」っていう言葉の持つイメージがよくわかってなかったので、「なるほどこういうことなのか」っていうことを予習させていただきました。

 この映画もTSUTAYA新人育成プロジェクト関連らしいので、それなりに期待していたんだけど、導入の後輩とSNSで張り合う描写はありがちだったけど、テンポとスタイリッシュさがなかなか良くて、主人公の職場である青山のセレクトショップも非常にリアルだった。

 そして主人公の服装が非常に品良くオシャレで、セレクトショップの店長兼バイヤーとしても優秀なのに、なぜか評価がついて来ず、SNSのフォロワーも後輩のSUMIREに圧倒的(というほどでもないんだけど)に負けていて、凡庸な表現だが「少しトウが立った女店長」と若手カリスマ店員との対比はサラリと描いていて楽しかった。

 なので、途中まで「けっこうオシャレ映画じゃん」と思っていたのである。

 いや、客席が中年男性ばっかでさ(笑)
 「え?R15なので、神尾楓珠大丈夫かなあ?って思って見にきたんだけど、こういう客層なの?」

 昔だと、たぶんスポーツ紙情報に騙されて「ラマン 愛人」だとか「美しき諍い女」だとかの文芸作品に大勢オジサン詰め掛けてきていて「えええ?こういう客層なの?」って驚いたし、「美しき諍い女」なんてすぐに飽きちゃったオジサンのイビキが響き渡って「勘弁してくれよ」と思ったけど、久々に「完全エロ目的」な客ばかりだったわ(外見で決めつけてスミマセンですけど)。神尾楓珠ファンはいないのか?
 「娼年」の時には、松坂桃李ファンのお嬢様たちが圧勝だったのに?
 でも、「娼年」も二回目の時には松坂桃李ファンとエロ目的のオジサンが半々くらいになっていて、それはそれでけっこうスリリングな客席だった。

 でも、私は神尾楓珠が濃厚ラブシーンやるとは思ってなくて、「市川知宏がいるから、実はそっちなんじゃ」って思ってたんですよねえ。
 だって、まだ20歳そこそこだし、まだまだ高校生役やりそうだし。
 ちなみに、神尾くんの名前を覚えたのは2018年の「アンナチュラル」でしたが、その前から「この超綺麗な子は誰?」って気になっていたんですよ。

 その後も「3年A組」とか「ギルティ」とか「いいね!光源氏くん」にも出ていたけど、神尾くんの美しさに吸引されるような映像を見たことがなかったので、この「裏アカ」では謎の青年役みたいだから期待していたのです。

 そしたら、「うわー、出たー、サイコパスぅぅぅぅぅ!」

 主人公は「胸の谷間チラ見せ」してみた裏アカでのフォロワーの増加にノセられて、だんだんエロが加速していくのですが、そこに「会いませんか?」って食いついてきたのが神尾楓珠で、恐る恐る会ってみたら、よくわからない謎の美青年ぶりで、つい体を許してしまい・・・・

 正直、R15作品としては性行為の描写は大人しいものでしたが、「これ撮影した当時、神尾くん、やっと20歳になったばかりくらいの頃だろう」と思うと、けっこう頑張ったと思う。
 でも、エロさの表現力は、まだまだですね。
 いや、それでいいと思うよ。「二重生活」の菅田将暉は確かに凄かったが、20歳そこそこの男子がベッドシーン上手いのも、どーかと思う。いや、なんか児童虐待しているような気分になってくるので。

 なので、この映画の神尾くんの役は「裏アカで挑発してくる女性を食い散らかすことで、つまらない人生を暇つぶししているサイコパス青年」ってことで、「ネットで知り合って、すぐヤラせてくれる女性は実在するのでは?」という男の夢を「でも、顔が神尾楓珠ですからね?」って潰す、ずいぶん嫌味な話だと思うのですが、その神尾君が女を連れ込む場所が「空きアパートの一室」って、「ラストタンゴ・イン・パリ」をやりたかったのかなあ?って褒めすぎか(笑)

 でも、最近見た映画が「絵が訴えてこない」って不満たらたらだったので、この映画は「話としてはどーよ?」って思ったけど、絵にはけっこう拘っていて、「あの子は貴族」に並ぶような雨映画だったんだが、窓を這う水滴の美しさを堪能した。

 そして、瀧内公美は「美貌も能力もあるのに、SNSの承認欲求にかられて、間違った方向にエスカレートする30歳女性」を好演していたけど、神尾楓珠は実年齢21歳で、この映画を撮影していた頃は20歳だったんだろうけど、映画設定ではたぶん25歳くらいで、そこはそんなに違和感なかったんだけど、「なぜ、こんなに難しい役を神尾くんにやらせたのだろう」と軽く疑問に思っていたら、どちゃくそ美しい顔のアップが完璧な構図だったので、「ああ、この絵が欲しかったんですね。わかります」と、大変納得した。

 瀧内公美の裸目当てのオジサンたち、起きてます?

 終映後に神尾くん目当ての20代女子二人組が「神尾ヤベーよ」って喋ってましたが、神尾くん目当てで見に来た私達の勝ちでしたよね?

 そんで瀧内公美の「パっとしない同僚」役だった市川知宏が、前半ではSUMIREに取り込まれているようで、終盤では瀧内公美に実は一途だった描写がマジ切なくて、でも、この先も「2番手だったら、まだマシ」な市川知宏を延々と見させられる未来が予見できて、「市川知宏のゴールってどこなんだろう?」ってちょっと考えてしまった。

 そういう意味では瀧内公美も神尾楓樹も今んとこ、「メジャーな作品の主役級」では無いし、だからこそ、こういう作品で体張って頑張ってくれたわけで、いろいろ複雑な気分になる映画だった。

 でも、瀧内公美は今けっこういいポジションにいるし、神尾楓樹は横浜流星や北村匠海の一歩手前まで来ていると思うので、今後のご活躍を期待しております。


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