可燃物な日々

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日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました

2月28日(日)

●映画版「ポルノグラファー」

 去年の9月くらいでしたっけ?映画版が発表されたので「え?続編なんてあるの?」って、そこから原作漫画やっと全部読んで、FODに加入して、激しくリピートしていたのであった。
 その後「チェリまほ沼」に落ちたので、なんかすっかりBL脳になってますけど・・・

 ただ、この原作は、そもそもがスピンオフ的な作品だし、読んだ時に「これを映画にするのは難しいなあ」って思った。
 一作目の「ポルノグラファー」と続編というか、そもそもスピンオフ的な「インディゴの気分」は2時間程度の映像作品としてはとてもまとまっていて、だからドラマ版はほぼ原作通りなのだ。
 しばらく漫画読みながら、ドラマ流していたくらいに。

 そういう意味では、「二人の後日談」としての「プレイバック」は一つのストーリーというよりも、ファンサービス的に書いた短編を含めてのものだったので、どう映画に落とし込むのかちょっと心配してました。
 そもそも原作だと、それほど濃厚な絡みが無いのに、R15って・・・

 というわけで、けっこう張り切って見に行ったのですが、日曜日だというのに、あまり客が入ってない?
 「上映館少ねえ」って嘆きつつ、久々に新宿ピカデリーに行ったのですが、けっこう広いシアターだったのに、1割くらいしか入ってなくて、「え?こんな感じなの?」と驚いた。
 まあ、土曜日に舞台挨拶やっていたから偏ってしまったのかもしれないけど。

 あと、そもそも昼間に見るような映画じゃないですし(笑)

 冒頭から濃厚ベッドシーンで「そう来たか!」
 つーか「ポルノグラファー」では、猪塚健太はそれほどベッドシーンやってないんだけど・・・
 「ここまでやっちゃうんか!」って驚いたのは「インディゴの気分」の方で、そっちは木島先生と編集者城戸の過去編だったので、猪塚健太はチョロっとしか出てないんだよね。

 なので、私は新参者なのでよくわからないんだけど、この映画は「ハルリオもちゃんと絡ませろ」という要望を受けての作品なのかもしれない。
 それにしても竹財輝之助は正統派(?)の仕事も多くこなしているので、もう何でもアリだと思うけど、まだポジション的には売り出し中の猪塚健太がこれでいいのか、お母さん、心配です。

 と思っていたら、ご本人が「母が見に来てくれた」と呟いていて、「わー、自分の息子があんなことやってたら、実母はどんな気分なのだろう?」って真剣に想像しちゃった。
 娘が濃厚ベッドシーンなんてやってたらお父さんは絶対に見られないと思うんですよね。
 つーか、影で泣いてると思います。

 って、「もし自分が猪塚健太の母だったら?」を真剣に妄想してみたら、息子にガッツリ抱きついて「竹財輝之助と間接ハグいただきました!」・・・・・おい・・・・・しかも、それを楽屋で見ていた竹財輝之助が「おかーさん、間接じゃなくて、直接やりましょーよ」って言ってくれたら「え?なにそれ、義母モノ?義母モノなの?」

 話それましたが、「この原作をどう映画化するんだろう?」って心配したので「まあ、上手くまとめたな」と思いましたが、私の趣味からすると、ややシリアス過ぎたかなあ。
 もう少し、ギャグ風味足してもよかったように思うが、それやっちゃうとほんとにふざけてる感じになっちゃうからなあ。難しいね。

 ただ、原作でも「こっちが主役では?」って扱いだった、スナック・アケミの親子の出来がすっごく良くて、特に松本若菜はギャグ風味一身に背負って大活躍でした。
 松本若菜のここ数年での大躍進ぶりは本当に嬉しい。
 このままだと、山口紗弥加ゾーンに行くのではないか?

 私の目に入る範囲では、どっちかというと「仕事の出来る女」的な役が多い印象だったけど、こういう場末のスナックのママ役もほんと上手いなあ。
 つーか、ビジュアル的には銀座のママなんですけど(笑)

 その息子役の奥野壮も雰囲気のある美少年役がうまくハマっていた。
 原作からちょっと味付けしてあって、「あれ?この子も?」って感じ、初々しくてとてもよかった。

 あと木島先生の妹役の小林涼子も、「うわ、あの元ヤンの妹を実写化すると、確かにこうなるな」って思った。

 あの妹の激しさは、木島先生が隠し持ってるものなんですよね。
 木島先生も、けっこう時々爆発するんだけど。

 なのでこの話は、木島先生と久住くんが「本当の恋人同士」になるために激しく痴話喧嘩するところがハイライトなので、まあ、そもそも大した話じゃないんだよなあ。

 少し物足りなかったのは、「ポルノグラファー」も「インディゴの気分」も人間不信の作家である木島が他人の力を借りて再生する話で、そこが面白かったんだけど、「プレイバック」ではそこが薄かったかなあ。

 もちろん、「孤独が作家としての原動力になっているのではないか?」っていう不安があっての「このまま久住くんと幸せになってもいいのだろうか?」って迷いがあっての話だし、原作の短編では「純文学の新作を書き上げ、久住くんと一緒に東京で再出発する木島」も描かれていたのですが、映画版ではそこまで拾わなかったので、「そっち核にしてもよかったんじゃないかなあ」と思いました。

 と、手放しで大絶賛できないけど、一番感激したのが音楽かな。
 三拍子の劇伴に弱いらしいのは最近気がついたのですが、ポルノグラファー・シリーズのシンプルな三拍子ほんとに好きで、「映画だと、もっとアレンジされるのだろうな」って期待していたら、期待を上回る変奏曲ぶりで、素晴らしかった。

 あと、ラストの「朝チュン」ね。
 原作だと、妹が「布団干したいんだけど」と兄の部屋のドアを開けたら、寝間着着たハルリオが絡まっていたので「やっぱし」ってシーンなのですが、映画版は季節が夏に設定されてるので、全裸の二人がタオルケット一枚で絡まってるという、どエロい朝チュンというか、あれはもう朝チュンとは言えない。

 それにしても、前からちょっと危惧していたんだけど、この「ポルノグラファー」ってシリーズは「性愛描写って、BLだとけっこう攻められるんじゃね?」って可能性を広めてしまったと思うんですよ。
 女優を脱がすのは大変だけど、男だったら、前貼りさえしておけば、けっこう、なんでもアリっていうか。

 「窮鼠は・・・」も、「いいから服着ろ」って思うくらい脱ぎまくってましたからねえ。

 まあ、男の役者さんは、上半身裸に抵抗ないみたいだし、尻出しもオッケーみたいだし、女優さんに比べたら隠さないといけない範囲が、ほんと「前貼り」の部分だけなので、ベッドシーンの濃厚さのレベルが違うのですが、だからって、「男が裸で絡んでいるのをこうして消費していいのか?」って疚しい気持ちは残ります。

 そういや「ポルノグラファー」はBL作品ではありますが、「木島先生が書く官能小説の自社化」も見所の一つなんですが、映画版でも唐突に「義母もの」が挿入されて、高校生男子の義母になったのが超エロい佐々木心音ちゃんだった。

 佐々木心音って、何を主軸に活動しているのか、ちょっと掴み所の無い感じの子ですが、「娼年」でも大爆笑エロ・パートをやっていたし、一部では熱狂的ファンがいるのかな?

 そっか、けっこう男性客いるなあ、勇気あるなあ、って不思議に思ったんですが、佐々木心音ファンだったら納得するなあ。

2月27日(土)

 今週の水曜日は渋谷のアップリンクで「ある用務員」を上映していたので、「推しをもうひと推し」という気持ちで見に行ってみた。
 渋谷はユーロスペースはたまに行くけど、そういやアップリンクって行ったことなかった。
 東急百貨店を通過して、けっこう歩いても見つからなかったので「道間違えたか?」って不安になってしまったぜ。
 そんで、知ってはいたんだけど、アップリンクってホームシアターみたいなのね。
 前に「ある用務員」を見たのが、シネマート新宿で、あそこのシアター1も初めて入ったのだが「うわ、1はこんな立派な劇場なんだ」ってびっくりしたっけ。小さいシアターに入ったことがあって、そこがやはりホームシアターみたいだったので。

 それでも平日の昼間だったし、若いお客さんが多くて「ああ、良かった」って思った。
 ミニシアター系って、意外と年齢層高かったりするので。

 2回目なので、多少のアラは気になったけど、それでも推しの主演作は推しが出ずっぱりだから楽しい。

●「俺の家の話」

 中盤になってから、やっと話にノレるようになってきたのだが、今回の見所はなんと言っても、「純烈」のパクリである「潤沢」で熱唱する長瀬智也らしいことは、リアタイの皆様の感想で知っていたので、それを楽しみに見てみたら、「そっか、永山絢斗と桐谷健太も加わるんだ!」

 なぜか超ノリノリの永山絢斗が超かわいい。

 それはいいのだが、多くの皆さんが思った通りに「これが長瀬智也の最後の歌唱になるのか?」と思うと、やっぱ、ちょっとねえ?
 長瀬智也にあまり思い入れのない私ですら、「これが最後でいいんかい?」って思うくらいですから、ファンの皆様の心中お察しいたします。

 でも、不祥事で失脚するわけじゃないし、ちょうど大河ドラマで草なぎくんが準主役扱いで華麗に復活していることだし、これで終わりじゃないと願います。

●「ちぇりまほ」オンラインイベント

 私は出勤だったので参加できなかったのですが、けっこうみっちり裏話披露してくれたみたいで、「ただのトークショーに4500円?」って思っていたけど、満足度が高かったようでよかった。

 しかし、どれだけアクセス数があったのか知らないけど、1万人アクセスがあったのなら、4500万円の売り上げって、ボロ儲けだろ、とか思ってしまう私を許してください。

 でも、「金になる」と周知されれば、企画がバンバン通るのが世の常で、さっそく、「絶対BLになる世界」のドラマ化が発表された。主演、犬飼貴丈に、ゆうたろう、伊藤あさひ、塩野瑛久・・・って、あと濱正悟もいるぞ!そんで監督が三木康一郎ってwww
 すっげー見たいが、CS放送なんですよね。


2月24日(水)

 23日の夜、「あの頃。」の今泉監督がインスタライブやっていたので参加したのだが、チェリまほ関連でインスタデビューしたので「2万人ビューが当たり前」の世界しか見てなかったので、「え?300人って、贅沢だ」と気がついて、ガシガシ質問投げかけたらけっこう拾っていただいたので、2時間あっという間だった。

 当初、1時間の予定だったんだろうけど、結局2時間やっちゃいました、って感じでした。

 何回かインスタライブに見てるけど、俳優さんが素で喋るのって、嬉しいっちゃ嬉しいんだけど、放送作家が入ってない進行って退屈なんだということに気がついた。
 そして、ドラマや映画において、俳優さんが担っているのは、ほんと部分的なところなので、話せる範囲も限られちゃうんだよね。

 例えば、俳優は「あのセリフはアドリブでした」って、あまり堂々とは言わない。

 監督やプロデューサーが「あのシーンはアドリブでした」って公表してから、「あそこは、監督が長回しして放置したから」とか「何度も話し合って、ああいう展開になった」とか、いろいろ気を使うのである。

 そういや、楽しみにしてるドラマ「書けないっ!」で、脚本家役の生田斗真が、「あのドラマのあのセリフとても良かったですっ」って言われた後、「あのセリフは役者さんのアドリブです」って苦しそうに独白するの、「脚本家あるある」なのかもなあ、って思った。

 そういう意味では、監督のトークが面白いのは「俺なんて、なーんもやってないけど役者さんが凄かったから」っていう態度が日本的な謙遜の美徳にマッチするため「あれはアドリブ、あっちは演出」と役者を上げつつ、自分が仕事した部分もきっちりアピールできえるからなんだろう。

 私が一番驚いた「裏話」は、最も印象的だったシーンの、「ライブハウスの音調整で松坂桃李がベースを爪弾く」音が、そのまま劇伴として残り、末期ガンのコズミンの点滴に切り替わるところで、初見でも、二回目も「この音と映像の表現好き」と思ったのだが、あの旋律を作ったのが今泉監督だと知って、心底びっくりした。

 (前に作った映画の音楽を引用したらしいが)

 そんで、一番びっくりしたのが、ライブハウスでバンド活動始めて、みんなで下手な歌を熱唱する場面が、ほんと全員下手で「この下手さ加減がリアルすぎる」って下手が上手いのに感激するというわけわからん状況だったのだが、「あれは、ああいうシロートが歌ってる場面を表現したかっただけで、アフレコはしてないです」

 アフレコ無し?
 いや、あそこまで下手なの、かなり計算して作らないとできないと思うのだが、同録なんだ、たしかに同録の臨場感ビシバシあったけど。

 まあ、これが正解ってわけじゃないけど、今泉監督は役者に細かい演出つけないタイプで、だからこそ、ああいう作品ができるというか、松坂桃李をパンイチにして放置できるんだろうなあ。

 イケメンに心底興味ないというか、もはやイケメンに「どこにでもいるフツーの青年やってください」の大御所的存在になってるのかも。

 いやー、一番びっくりしたのは「あの頃。」の原作者はベーシストで、個人的な思い込みですが、3Bの法則というか「バンドマンと付き合ってはいけない」って世間的な「ぜったいダメ」な風潮においても、ベーシシストって一番付き合っちゃダメじゃないですか。

 佐藤健の主演映画を暇だからか見ていたら、窪田正孝が天才ベーシスト役で、それだけで「わー、これ、ぜったいダメ!」と腰抜かしそうになったことは記憶に新しい。

 「あの頃。」も松坂桃李がベース爪弾いてるだけで一瞬「ヤバい」と思ったのですが、どういう物理的現象か知りませんが「ヤバい、これ落ちそうで、全然落ちない。」っていうの逆に新鮮でした。

2月23日(火)

●映画「あの頃。」

 今泉力哉監督作は、去年「街の上で」が先に公開される予定だったのが、コロナの影響で延期になってしまい、こっちの方が追い越してしまった。
 この映画の情報が発表された時には「今泉監督で松坂桃李とか、楽しみでしかない」と思ったけど、まさかこんなに上映館数が多いとは思っていなかった。

 そりゃ、「his」も「mellow」もシネコンでも上映されたけど、こんな規模じゃなかったし。

 こういう映画業界の「仕組み」がよくわからないんだけど、監督推しとしては、「公開直後に見に行かないと」と張り切って、日曜日にさっそく見てみたのです。

 二子玉川のシネコンで「花束見たいな恋をした」と同じ時間になっていた。
 いや、チケット予約画面見て察していたのよ、「花束・・・」は二人組が中心で、「あの頃。」はぼっち客が中心だってこと。

 ですから「花束・・・」が、なぜかリア充にウケてしまい、マジで大ヒットしているらしいのは知っていたので、「えー?カップルで見る映画か?」って思っていたのですが、実際に劇場で確認したらカップルよりも「女性二人組」が多かった。あー、それなら、わかる。
 でも、やはりカップル客もけっこういたので、やっぱ不思議です。

 で、「花束・・・」のおかげで、ドリンク買うのにえらい時間がかかりましたが、入場したら左右に分かれて「あっちはゾロゾロなのに、こっちはトボトボだよ」と思いつつ、シアターに入ると案の定男性客多し。
 松坂桃李ファンのお嬢さんたちまで「花束・・・」を先に見ていそうだ。

 さて「あの頃。」であるが、ハロプロの話というか「松浦亜弥」の話だということはわかっていたので、「そういや、松浦亜弥って今は何してるんだ?」と思って予習したら、現在34歳?

 ということは、バリバリに活躍していた当時って、16歳くらいだったの?

 全然記憶にない。
 てゆーか、松浦亜弥本人のパフォーマンスってほとんど見た記憶がなくて、私が松浦亜弥だと思っているのって、モノマネの方なんだよね、たぶん。
 って話を会社でしたら「マエケンは死んじゃったからね」と言われて「ええええええ?」

 そういうレベルでこの映画を見たので、覚悟はしていたが「ハロプロの楽曲、一曲もわからねー」状態でした。
 たぶん、そこそこわかる人だったら「ここで、この曲かかると盛り上がるよねえ」って楽しめたんでしょうけど。
 終映後、周囲の男性陣は「懐かしかったあ」などと語っていたし。

 なので、私は相当ハンデ背負ってこの映画を見たのですが、そういや「花束・・・」も背景になってるポップ・カルチャーほどんどわかなかったんだ。

 そういう意味では、恋愛要素ゼロなので(無くは無いのだが)リア充には全く無視されているが「花束・・・」と「あの頃。」は同じ話なんです。
 「推しをきっかけに、一緒に過ごした青春時代とその終わり」って話。

 それはいいとして、今泉監督作は恋愛モノしか見ていなかったので、こういう男ばかりの映画ってどうなんだろう?と思いましたが、やってることは同じでした。
 ただ、原作モノだし、登場人物がキャラ濃いめの男ばかりなので、ラブコメ好きの私からするとラブが足りなかったのですが、それを上回るアイドル愛はけっこう楽しかったです。

 そして、1ミリもイケてない松坂桃李よ。

 私は別に松坂桃李ファンでもないし、イケメンだとも思ってないし、松坂桃李をイケメン扱いしない作品の方が面白いとは思っているのですが、ここまでイケてないと、「松坂桃李ほんとスゲーな」って心から思う。

 その替わり、脱ぎまくっているのですが、なにそれ、ファンサービスなの?

 てゆーか、この話「無気力になっていた若者が、松浦亜弥を知って、生気を取り戻す」って話で、死んだ目をした松坂桃李が覚醒するって展開は「娼年」と同じだし、モノローグも同じなんですけど?


 そんで、これはネタバレとして扱われてるらしいけど、仲野太賀の役が後半になって末期ガンになって闘病の果てに死んでしまう展開で、初見の私は「え?そんな話だったの?」と驚きましたが、ちょっとびっくりしたので、その展開は先に教えてほしかった。
 しかし、この話がフィクションだったら「そんな雑展開?」って思いますけど史実だからしょーがないんだけどね。

 この映画はほぼ史実を元にしているので、リアルに彼らを知ってる人も大勢いて、そういう人たちが見ても「あー、実際はもっと酷かった」などと当時を懐かしく振り返ることができる話みたい。

 そんで、死にかけの太賀の芝居が素晴らしくて、映画館でも「後半は太賀劇場だった」と言う声が散見されました。

 えーと、ですから21日の日曜日に見て、また23日に2回目行ったのです。
 祝日ですが、今回は「花束・・・」と時間ズレてたので、ドリンク並ばずに買えました。
 そして、客席には20代女性が増えていた。

 うーん、でも女性ウケする話でもないから、口コミで広がることは無いかなあ。

 でも、2回目で「この、しょーもない野郎の太賀が死ぬ話」と思って見た方が、ゆったりと楽しめた。

 今泉監督作品の好きなところは、カメラがあまり動かないところである。
 初回の時には「えっらい地味だな」と思ったのだが、2回目だと「それがいいんだよな」と思った。

 朝ドラでは、びっくりするくらい可愛かった若葉竜也が、この映画では全く可愛くなくて「あー、若葉竜也は通常営業だな」って思ったので、だから「街の上で」も期待してます。

 そして、「愛がなんだ」では成田凌、「アイネクライネ」では三浦春馬、「mellow」で田中圭、「his」で宮沢氷魚と、なにげにイケメン俳優食い散らかしてる今泉監督に、ぜひ、町田啓太とか高橋一生あたりをブッタ斬っていただきたい。

2月22日(月)

 来年の2月22日は、2022年2月22日になるそうで。
 あー、来年の今頃はどうなってるんだろうなあ?

 さて、今年になって、やっと会社のパソコンがウィンドウズ10になった。
 本当は、去年の1月頃に行う予定だったのだが、コロナ騒動で情報システム部門がそれどころじゃなくなってしまったのである。
 リモート対応などに追われてさ。
 だから、セキュリティ上どうしても必要な部署が先になってしまい、私などは後回しになっていた。

 なので同じフロアでも、すでに10になってるパソコンがあったので、「ロック画面の風光明媚な写真がウザいな」と思っていたが、他人のだからそれほど気にしてなかったのだが、自分のがアレになってみたら、2日も耐えられなかった。

 なので、さっそく仕事そっちのけで「この風光明媚をどうやったら変えられるんだ?」とあれこれイジって、「あ、ここに好きな写真持ってくればいんだ」とすぐにわかったので、適当な写真探し。
 さすがに「チェリまほ」の写真貼らない程度の節度はある(笑)

 「風景写真に対抗するとしたら、そうだ、球場の写真ないかな?」って探したら、神宮球場が壁紙提供していた!青空と神宮球場、花火と神宮球場、桜と神宮球場などなど、いーじゃん、いーじゃん・・・・って眺めていて、「そっか、去年は一度も神宮球場に行かなかった」と気がついて泣きそうになったけど。

 それにしても、なんでデフォルトのロック画面が気に入らないかというと、「みなさんどーせ、冴えないオフィスで冴えない風景しか見えないでしょ?ダッサい隣のビルが見えてるだけでしょ?なので、みなさんが少しでも癒されるように、すんばらしい風景の写真見せてあげますね?」って感じてしまうからだ。

 それを会社で同僚に話したら、「また、わけわからんこと語り始めた」って失笑されたが。

 さらに言わせてもらえば、なんか「中の人」が「この美しいオーストラリアの海岸、去年のバカンスで行ったんですけどね」「この美しい湖の風景は、うちの別荘から見えるんです」「あ、ここもおすすめですよ。美しかったなあ。是非是非」と延々と自慢話してるみたいな気持ちになるのだ。

 豪華な料理の写真だけ見せられて「ね?美味しそうでしょう?美味しいんですよー」と言われてるような気分になり、とにかくムカつく。

 そんなことを話していたら、同僚たちにはすっかり「ミヤノさんは風光明媚がお嫌いらしい」と思われてしまったが、そういうことじゃないんですよ。
 だから、「お前ら貧乏人は、絶景の写真でも見ておけ」って感じなのが気に入らないだけで。

 それとは別の話だが、この間、初めて「オンライン観劇」することになり、久々にチケットぴあにアクセスしたらログインを要求されたので「そっか、1年くらい入ってなかったんだ」と気がついた。
 それほど頻繁にチケットぴあを利用しているわけではないが、入手困難なチケットだと「事前抽選」みたいなのがあるから、たまに挑戦してみたり、あと映画の舞台挨拶の抽選ね。一度も当選したことがないので、だんだん、どーでもいー(自分にとって)のまで抽選に参加してみて「ほんと、当たらないなあ」って遊んでいたので、月に1度くらいはログインしていたんだと思う。

 そしたら経済ニュースで「ぴあの決算が大赤字」というのがあって「そりゃ、そうだよなあ」としか言いようがない。
 それを同僚に話して「私も1年くらいアクセスしてなかったから」と言ったら、その同僚が「えー、私はぴあはあまり使わないなあ。確率低そうだから、イープラスとかにしてる」と言うので、「そういう話をしてるのではないんだけど?」と思った。

 いや、その人が「私は、オンラインでいろいろ見てるので、けっこうチケット買ってるけど?」と言うのなら「ああ、そうなんだ」って思うけど。

 「エンタメ業界がヤバいのはわかっているが、そっか、チケット発見システムの会社もそりゃヤバいよね」って話をしていたつもりだった。

 こういうすれ違いはよくあって、この間も「アパレルがヤバい」って話してるつもりで「そっか、コートが売れないのか」って言ったら、「私はコート買ったけど?」と言われて、「いや、そりゃうちの会社は全くリモート勤務してないから冬服も新しいの買ったのかもしれないけど、リモート勤務の人は、新しいコートなんて買わないし、中高年主婦層も観劇や同窓会や冠婚葬祭のイベントがないから、近所のスーパーに買い物に行くだけだったら、新しく買うにしてもユニクロで十分だし、要するにデパートで冬物買う必要が無くなったということです」とか熱く語ってしまった。

 私の話し方がわかりにくだけかもしれないけど、こういうやりとりがあると、よくネットで話題になる「クソリプ」についても「こーゆーことなんだろうな」って思う。

 「クソリプ」で思い出すのは、会社の相談役の団塊世代のジジイと雑談していて、「電車の中で新聞広げてる人がいなくなった」って話していると、いつも今はアラフォーのE嬢が「私は新聞読みますけど?」って口を挟んできて、「お前の話は聞いてねー」って思った。

 いやそこで「新聞の紙ベースでの売り上げは確かに落ちてますが、ネットでの売り上げはキープしてるんです」とか反論してくれるのは大歓迎ですが、「電車内で新聞広げている人をほとんど見かけなくなった」って話しているのに「私は読みますよ?」って言われてもさあ。

2月21日(日)

●「天国と地獄」6話

 もはや考察する気も起きないというか、元々私はこういう話で犯人探ししないタイプなのであるが、それよりも「高橋一生と柄本佑のラブシーンやって!」って完全に前のめりになっているのであった。
 いや、ハグでいいから、ハグで。
 すでに身長差萌えというか、高橋一生を女性的というかヒロインアングルで撮っているので、実際よりも小柄に見える。

 それにしても、先週は後ろ姿だけだった戸田かずき役が「アンナチュラル」で中堂さんの殺された彼女役の橋本真実だってことは放送時には気がつかなかった。
 リピートしたら「確かにそうだ」とわかったけど。

 そんで、壁に「9」を描きに来た謎の人物が、なんと上杉柊平だった!

 うわー、急に出てくんなよ(笑)
 つーか、上杉柊平クラスをこの扱いとか、日曜劇場つええええ。

 それよりも、上杉柊平にがっつり見下ろされる高橋一生に萌える。
 推しと推しが対峙するのって、ほんと楽しいのであった。

 まだ中盤だし、今後もこういうサプライズ・ゲストが投入されそうだから、ますます楽しみ。


2月20日(土)

 そういえば、火曜10時の、えーと題名なんだっけ、「ボス恋」?

 とにかく上白石萌音ちゃんと玉森くんのラブコメね。

 それの16日放送分を見て「うっわ、チェリまほ要素満載じゃん」と驚いた。

 って短期記憶の衰えゆえ、もうかなり忘れちゃったんだけど、まず、玉森くんが萌音ちゃんに泊まりにきて「えー、どうなっちゃうの?」ってドキドキ。

 そもそも、このボス恋は「こんな平凡な私に、玉森くんが?」というラブコメ王道パターンをやっているのですが、玉森くんを「高嶺の花」に設定してなくて「子犬系男子」にしていたりと、小手先で王道外しをしているというか、王道を因数分解して複雑にしてるんですよね。

 だって、なぜか「ドキドキの初デート」を菜々緒様とユースケがやってるし。
 この菜々緒→ユースケの展開って、フェイクなのかと思いきや、どうやらマジ純愛路線なのか?

 そして、他にもあったはずだけど、忘れちゃったし、もう一回見る気もさらさら無いのだが、極め付けが間宮祥太朗の「俺、お前のことが好きなんだっ」

 間宮の顔が良すぎて頭真っ白になった(笑)

 つーか、だから2クール連続で当て馬やってる間宮を見るのが辛い。
 まあ、一週間で二回フラれていた桐山漣とかいたからなあ。

 そろそろ間宮がハッピーエンドになるドラマも作ってほしい。

 前に会社のドラマ好きの同僚が「三浦翔平がバラエティで、ハッピーエンドになる役をほとんどやったことがないって言ってた」って話をしたので、「あー、正統派イケメンほど、当て馬ばっかりになるんだよねえ」って答えたら、「え?そういうもん?」

 つーか、彼女の「そうなの?」って言うポイントが「正統派イケメンって誰?」というところだった。

 そういう人にいくら「高橋一生や中村倫也は全然イケメンじゃありません」って力説しても「はあ・・・」ってドン引かれるんだけど。
 もちろん、そいうのは個人の好みの問題であって、私が「美形ランキング」を決めているわけでもないが、正統派が主役とれないのは多くの俳優ヲタが指摘しているところで、だから町田啓太なんかは「正統派ハンサムなのに、ちょっと残念な役ばかりやっている」ってイメージだったのが「チェリまほ」で「完璧イケメン」(でも、変なんだけど)をやらせてみたら、みんなズッパまってドカドカ沼落ちしてるんですけど、このパターンって、ディーン様が朝ドラの「五代様」として降臨した時に似てて、正統派はやはりちょっと変じゃないとダメらしい。

 深夜ドラマだと、時々びっくりするくらいこっぱずかしいスパダリ美男子が登場してますけどね。

 記憶に新しいのが桜田通と福原遥の「コーヒー&バニラ」
 当て馬がギッラギラの黒羽麻璃央で、桜田通の美しき秘書が濱正悟で、もう毎回笑い死にするかと思ったくらい、臭かった。

 つい最近の「社内マリッジハニー」も凄かったなあ。


2月19日(金)

●映画「花束みたいな恋をした」2回目

 土曜日が当番出勤だったので、平日に休みとって「もっかい見てみるか」と郊外のシネコンに行ったら「あれ?入るシアター間違えた?」

 なんなんでしょう?
 高校生とか大学生とか、もう休みなの?
 いや、そーじゃなくて、なんで10代男子の二人組とか、三人組とか四人組がいるの?

 いや、「まさかの大ヒット」と言われていることは知っていたけど、公開直後で勘違いしちゃったならともかく、3週目で、映画評も出尽くした時に「男同士で映画見に行こっか」って時に選ぶ映画じゃねーだろー?

 しかし、なぜかそーゆーことになっていた。

 週末の映画館のシアター割り振り確認したら、一番大きいシアターになってたし。

 ほんと、全然わからないのだが、リア充に支持されてしまったらしい。

 このままだと20億行ってしまいそう。

 ちなみに菅田将暉は去年の「糸」で20億行ってます。
 私は「これは、たぶん、絶対に無理だ」と見ませんでしたが。

 20億かあ・・・
 いや、なんか、ここ数年でびっくりするくらい映画見てて、「推し」が出てる映画の興行収入とかも気にするようになってしまったのですが、10億もなかなかいかないのよ。

 つーか、「わー、5億いったね、よかった、回収できて、次もあるね、パチパチパチ」って世界。

 だから、安定的に平均30億くらい叩き出す福田雄一は本当に凄いんだけど、ね。

 で、坂元裕二ですが、3年前くらいに「連ドラもうやりません」みたいな宣言して、舞台の脚本書いたりしてて、同世代だから「あー、なんか違うことに挑戦したくなったんだなあ」ということには共感していたし、その舞台も見に行ったんですが、その後、単発でやっていて「スイッチ」も面白くて、「坂元裕二がそこまで好きなわけでもないが、時々ヒットするし、なんかこの人の脚本の、不幸てんこ盛りみたいなところが苦手だったけど、だんだんその不幸度合いが薄まっているのかも?」

 と思っていたのです。

 よくわからないけど、坂元裕二は、なんとなく「求められる自分」に引っ張られてきた作家だったのかも。

 刺激の部分がけっこうキツかったから。

 そういう意味では「スイッチ」での刺激と人情の融合は素晴らしかったと思います。
 あれが本当に面白かったのは、「殺す」ってもはやありふれた言葉っていうか「ヤバい、死ぬ」と同じような感じなんですが、ちょうど漫画原作の「殺さない彼と死なない彼女」って映画があって、彼氏の口癖が「殺す」で彼女の口癖が「死ぬ」なんだけど、殺さないし死なない話だったんですよね。殺されるんですけど(笑)

 なので「スイッチ」は「本当に殺そうとする彼女とそれを阻止する彼氏」という設定がめっちゃ面白かったし、そこまで通じあった二人が結ばれないって設定、鬼ですね。

 そこを通過しての「花束みたいな恋をした」ですよ。

 坂元裕二作品としては珍しい「平凡」な設定なんです。

 主人公の二人は家庭もフツーだし(どっちかというとやや裕福な家庭育ち)、ちゃんと大学出てるし、特に不幸な目に遭うわけでもない。就活には失敗したけど、フリーターしながら資格取ったりして、最終的には二人とも正社員になってるのし。
 その替わりに、二人の知人に坂元裕二らしい不幸イベントが起こったりするけど。

 なので、坂元裕二ファン的には「すごい実験的だ」と逆に思ってしまうのですが、こういう「何気ない日常がかけがえがなかった」っていう感じが一般受けに繋がったんでしょうかねえ?

 ひねくれ者の私にはよくわかなないのであった。


2月16日(火)

 ですから、チェリまほの最終回から、もう2ヶ月近く経つわけだけど、なにかあると、すぐチェリまほに逃げてしまう日々が続き、「トレイン・スポッティング」状態なわけです。

 まさに「見るヘロイン」ってゆーか。
 フツーだったら「こんなに面白いんだから、みんな見て」って思うんだけど、チェリまほに関しては「ゼッタイだめ」とか思ってしまう。

 いや、ほんと、「休日は初回からまた見直してしまう」って沼にハマってる人多いから。
 私が信頼しているドラマファンの人も、これまで高橋一生や中村倫也のブレイクにも冷静だった人も、「え?町田啓太ってこんなに美しかったっけ?」っていうことになり、「西荻窪三ツ星洋酒堂」見て「町田啓太のバーテンダー尊い」みたいなことになっており、ほんとチェリまほは罪深い禁断の果実なのです。

●「西荻窪 三ツ星洋酒堂」

 もう、町田啓太がチョッキ着てバーテンダーってだけで満点なのですが、シェーカー振る仕草が美しすぎてズルい。
 しかも、そこに森崎ウィンと藤原季節投入するのって、私を殺そうとしているのですか?

 森崎ウィンにしても藤原季節にしても「まあ、私はオタクだから、チェックしてるけどね?」って感じじゃないですか、それを同時投入するセンスが凄い。

 で、初回で雨宿りする藤原季節と町田啓太が見つめ合うシーンで、「あ、チェリまほの安達の候補にたぶん藤原季節も上がっていたな」と思った。

 原作漫画のイメージだと、藤原季節の安達の方が近い。

 非モテの隠キャラで屈折してて・・・

 藤原季節が安達だったら、またちょっとテイスト違っていただろう。

 まあ、それはいいとして(あくまでも私の想像だし)藤原季節と町田啓太の雰囲気がいいので、「おい、安達が泣くぞ?」と思ったんだけど、そっちじゃなくて、私の中で「ちょっと待った!」って駆けつけてきたのは、宮沢氷魚でした(笑)

 町田啓太と宮沢氷魚も長身ブルベなイケメンとして被るから、共演しなさそうだな。
 同じ画面にいるとどうなるのか、ちょっと見てみたい気もするけど。

●「青きヴァンパイアの悩み」

 チェリまほの湊役のゆうたろう君主演作で、桐山漣とダブル主演なのですが、「TOKYO MXテレビ?」

 他は配信という、「こんなのあるんだ?」って世界です。
 最近、こういうの多くて、ほんとわけわかんねー。

 そういう自分も「配信で見ればいっか」になってることが多くなり、地上波見る時間が激減してるもんなあ。

 それはいいとして、この青ヴァンですが、「コロナ禍を生きる吸血鬼の話」なんですが、かなり、しっかりコロナで、もしかしたら「リモラブ」よりも出来がいいかも?

 これまでもコロナ禍を主軸にした実験作は多く出回ってますが、青ヴァンはそれをファンタジック・コメディに落とし込んだところが新しい。

 未熟な吸血鬼である主人公たちは、自分では血を吸えないので、ルーマニア本部から送られてくる血液に頼っていたのですが、コロナの影響で供給が途絶え、自力で血を確保しないといけないんだけど・・・・

 昔から「吸血鬼が血を吸うシーンは性行為である」と言われていたが、この話はそれを踏まえての「童貞の二人がどうする?」って話になってるのです。
 チェリまほ後夜祭として、大変ふさわしい話だ。

 しかも吸血鬼の二人は深夜営業の喫茶店を営んでいるのですが、これもコロナの影響で深夜営業できなくなり、日光苦手なのにランチ営業をメインにしないと電気代も払えないとか、笑えねー。

 そして、「でも、血を吸うにしてもコロナ感染リスクあるし」って、引きこもりの女子高生を狙うとか、結果的に処女狙いになってるけど、「誰とも交わってない」って意味がコロナで変わってしまってるっていうのが、スゲー面白かった。

 そこまで狙ってやってる感じでもないんだけど、隠れ下ネタやる気満々の企画と「コロナ禍」が奇跡の融合的な、狙ってやってないからこそ、っていうか、地上波でもないから、そこまで練ってないこういう軽い企画が、なぜか「今」を一番深くエグってるみたいなことになってる珍作です。

 これ見て、悔しがってるドラマ関係者多いと思うよ。

2月15日(月)

●大河ドラマ「青天を衝け」

 例年だと正月明けに初回が始まる大河ドラマだが、コロナの影響でバレンタインデーが初回になった。

 私は「チェリまほ脳」になってしまって、前作「麒麟が来る」を11月くらいから見てないのだが、先週が最終回で、今週が次の初回とか、忙しいね。

 さて、その初回ですが、キャスティングが発表される前から「渋沢栄一が主人公だったら、また徳川慶喜が重要人物なのでは?誰になるんだろう?」と一部で話題になってましたが、なんと草なぎ剛だった!
 で、初回では渋沢栄一の幼少期と並列して慶喜様の幼少期も描かれていたので「もはや、W主演扱い?」

 大河ドラマで準主役扱いって、草なぎくんの地上波完全復活と言えるだろう。

 このタイミングでテレ東では、香取慎吾主演の「アノニマス」が始まってるというのも「なんか、いろいろ動いたな」感がある。

 って話を会社の大河ドラマ見てる人としたら、『NHKとジャニーズの関係はどうなんだろう?」って言われたのんで、「大丈夫です、次の朝ドラも、その次の朝ドラも、ヒロインの相手役は若手ジャニーズですから」と語ったらちょっと引かれたんだけど、その後、よく考えたら「次の次の大河の主役が松潤だってことで、ジャニーズ的には草なぎくんの扱いとか、もはやどーでもいーよな?」

 そもそも、今クール、なぜかエブリディ・ジャニーズになってるし。

 月9が風間くん、火10が玉森くん、木10が大倉くん、金10が長瀬くん、土10が亀梨くん。

 特に玉森くんは、激戦区アラサー・イケメン俳優として、絶賛ゴリ押し中なんじゃないんですかね?

 って、こっちはすっかり町田啓太推しになっているので、「ジャニーズに負けてたまるか・・・って、私何やってんの?」って感じなんですが(笑)


2月14日(日)

●ミュージカル「ポーの一族」オンライン配信

 コロナ禍で、オンライン配信いろいろやってるみたいだけど、「家のパソコンで見てもなあ」って思って、映画館でのパブリック・ビューイングは何個か見たけど、金払って家のパソコンで演劇見るのは初めてでした。

 そんで、オンラインのチケット代が4500円だと思っていたんだけど、GO TOキャンペーンが適用されてて、3600円になってました。

 そうそう、これオンラインで見たのは土曜日の夕方で、映画館で「哀愁しんでれら」見てからダッシュで帰宅して5時からの配信を見ていたのです。あー、忙しい、忙しい。

 さて、この「ポーの一族」を見てみようと思ったのは「千葉雄大ミュージカル初挑戦」ということで、元宝塚の明日海りお様がエドガーで千葉雄大がアランって「大丈夫なのかよ、千葉雄大?」と思ったからです。

 そして私は、どちらかというとミュージカルに偏見持ってるタイプの人間で、それでも最近は「山崎育三郎のミュージカルとか一度見てみたいなあ」って思うくらい歩み寄っているのですが、簡単にチケットとれないので、ミュージカル苦手から脱却できないんですよね。

 劇場鑑賞の所作もわからんし、オンラインでデビューするのはけっこうありがたい機会なのかも。

 さて、ほぼオンタイムで幕が開き、華麗な世界が展開されましたが、「やっぱ、家で見てるとショボいな」

 劇場に足を運んでいるという高揚感が全くないので、ミュージカルが悪いんじゃなくて、うちの環境が悪いのです。だって、画質も音質も最低レベルだし。やっぱ、せめて映画館で見たい。

 しかし、いいこともある。

 酒飲みながら見られるのだ。
 劇場だと座席では飲食禁止なはずだし、映画館でもトイレの心配があるので酒飲みながら映画鑑賞することはないのだが、ここは自宅!トイレまでたった5歩!ビールが入ってる冷蔵庫まで、たった5歩!

 というわけで、5時からグイグイ飲みながら見てました。

 ああ、やっぱ、セリフ歌いながら言うのキツいなあ・・・って思ったけど、けっこう構成がちゃんとしていて「望まないままバンパネラになってしまったエドガー少年の悲劇」として見応えあったなあ。
 こっちは「原作を連載当時から読んでました」というバリバリの原作オタクなのだが、このミュージカルはちゃんと原作に忠実で、シーンごとに原作のコマ割り思い出せるし。

 ただ、けっこう詰め込んでいるので、原作知らない人にはちょっと付いてくの大変だったかも。

 でも、エドガー役の明日海りお様は素晴らしいし、衣装やセット、演出も豪華だし、何よりオーケストラ付きというのが痺れる。
 やっぱ一度は帝国劇場とかで見てみたいなあ。

 さて、我らの千葉雄大は中盤からの登場でしたが、やはり歌のレベルが全然違うなあ。
 すごい頑張っているのはわかるんだけど、やはりキャリアの違いがはっきり出てしまう。
 それは本人が一番わかっているだろう。

 でも、「千葉雄大がアラン役」ということが話題になったので、ミュージカル音痴の私にまで、この舞台の情報が届いたわけだし、こうして課金して見ているので、そういう意味では貢献しているし、アランまで女性が演じるとただの宝塚になってしまうから、少年を演じられる人気俳優として抜擢されたのだろう。

 なので歌唱力は7掛けレベルだったけど、あのメンツの中での7掛けは相当なものだし、アランは「家庭の事情も複雑でテンパっているワガママお坊ちゃん」なんだけど、ワガママツンデレ演技は千葉雄大の得意とするところなので、芝居部分は本当に良かった。

 そんで、びっくりしたんだけど、明日海りおがスタイル良すぎて、千葉雄大がちょっとモッサりして見えるの凄い。
 人間ではないエドガーと、まだ人間のアランの対比として、完璧だったので、千葉雄大をよく知らないヅカファンの皆様にもご満足いただけたのではないか?と思います。

 千葉雄大はこっちの方向にシフトチェンジするのもいいのかも。小池徹平が嫌な顔しそうだが(笑)、あと、ウエンツとか(笑)

 それでですね。
 5時から始まって、8時には終了したんですけど、終わった時には相当飲んでまして、「わー、これは是非、ミュージカル小鳥の巣もやってほしい」とか、ポーの一族心が盛り上がってしまい、そのまま寝てしまったんですよ。
 で、ふと、11時半過ぎに目が覚めて、「うわあああ、楽しみにしていたドラマ見ないと」って、土曜日の11時半は、「書けないっ」と「ここは今から倫理です。」がカブっているのでどっち見るのか悩むのだが、結局どっちもリアルタイムでは見てなくて、配信で見てるんですけどね。

 そんで、慌ててテレビつけたら・・・「は?地震?」

 東北で震度6強で、東京でも震度4?

 全然気づかなかった・・・・

 かなり、ヘコみました。

●映画「ファーストラブ」

 以上が土曜日の夜の話で、翌日はなんか世間から取り残されたような罪悪感を抱えつつ、また映画見に行った。

 この映画も全然好きな話じゃないんですが、「中村倫也と北川景子が付き合ってた?」ってことが気になったのと、なんと言っても窪塚洋介ですよ。

 私、20年前、ものすっごく窪塚洋介が好きだったのですが、なんかいろいろあって、地上波で見ることがなくなって、それでも映画「沈黙」でまた注目されていたけど、ああいう映画絶対に苦手なので、窪塚洋介目当てでは見に行けなかった。

 関係ないけど、いや、関係なくもないか、新宿シネマートで「クラッシュ」が上映されてますが、私はジェイムズ・スペイダーが大好きだったのに、あれだけは見てないのと同じです。

 なので堤幸彦監督作は、この間の「望み」で「なんかこういうのリアルすぎてヤだ」って思ったのですが、窪塚洋介見たさに頑張りました。

 結論として、「やっぱり性的虐待的な話で胸糞悪かったが、窪塚洋介の役がマジ天使で、こんな天使な役やってんの初めて見たし、20年前の私が大好きだった窪塚洋介と、今40代の窪塚洋介の境目がやっと消えた!」ということで、窪塚洋介ファンとしては大満足でした。

 しかし、中村倫也の大出世は嬉しいのだが、セリフで「イケメンです」って言われると、なんだかなあ?

 私の基準では全然美男ではないので、早く中村倫也のイケメン・ターンは終わって欲しい。

 ただ、中村倫也はほんとに声の使い方がうまいので、「恋あた」の時も思ったけど、イケメン喋りが完璧なのよね。そういう技術は高橋一生よりも上だと思うので、5年後くらいの、40歳になった中村倫也がどんな役者になっているのかけっこう楽しみ。

 それは置いておいて、この映画だけど、「女子大生がなんで父親を殺したか」を核に、主演の北川景子が自らのトラウマと向き合うことになる話なんだが、女子大生役の芳根京子も、主人公の北川景子も、ガバっとわかりやすい性的虐待を受けているわけではないんでよ。

 おばさんの私からしても「うーん、微妙」と思うくらいに。

 ネタばれですが、っていうか、この話、ネタばれして見たほうが面白いのではないかと思うのですが、芳根京子の傷は、美術教師である父親の貴重な収入源である「デッサン教室」でモデルにさせられたことで、「アルプスの少女ハイジ」みたいなシミーズ姿で男子美大生の前に立つのがどれだけのストレスだったのかって、しかも横にはフルチンの男性モデルとか、マジありえないんだけど、絵的にはそれほどショッキングなものでもないのです。

 でも、それを芳根京子の実母である木村佳乃がスルーしていたってことが重要で、木村佳乃はこの難しい役を熱演してました。中村倫也と対峙するシーンは「トップコート対決だ!」って感じでワクワクしましたし。

 北川景子の方のトラウマも北川景子を直接傷つけるものではなく、父親の性癖がアレで、やはり、それを母親が受け入れていたというのが・・・いや、受け入れてないのか。だから娘に「お父さんはアレなのよ」と、娘を共犯にするあたり、芳根京子のケースと同じなのだ。

 中村倫也の役も「男にだらしない母親に捨てられた」ってトラウマ抱えていて、母性が完全に封じられた話だったのですが、だからこその窪塚洋介の天使ぶりが輝きまくっていたという。

 そういや、私は島本理生の小説読んだことがないんだけど、映画化されたのは「ナラタージュ」「RED」と、この「ファーストラブ」と、けっこう見ちゃってますね。
 映画化された、この三本だけの印象だと「男嫌いなんだなあ」って感じ。

 どれも「ヤバい男に人生壊されそうになったが、なんとか自力で再生した女性の話」なので。

 昔、30年くらい前、レオス・カラックスが流行った時に、「あー、この人、女性が怖いんだなあ。ごめんね」って思ったんだけど、あの感じに似ている。

 ああ、そう考えると「ナラタージュ」を私が全然ダメだったのがわかるなあ。

 男嫌いな島本理生の原作を男嫌いな行定監督を映画化しちゃったんだもん。

 って、考えると私が行定監督作品を苦手とする理由もそこか!

 行定監督作もなぜか「ナラタージュ」「リバーズ・エッジ」「劇場」「窮鼠はチーズの夢を見る」とコンプリートしちゃってるのですが、「また、ダメだった」って毎回思うのって、それが原因なのかも。
 行定監督は男が嫌いという以前に、人間が嫌いなのかもしれないけど。


2月13日(土)

●映画「哀愁しんでれら」

 予告編を見る限り、好きな話ではなかったけど、けっこう賛否が分かれていたし、土屋太鳳ちゃんファンは大絶賛していたので、見て見ることにした。
 私は土屋太鳳にそれほど思い入れは無いのだが、太鳳ちゃんファンのことがなんか好きなんですよ。

 太鳳ちゃん主演の朝ドラ「まれ」が、朝ドラファンからはイマイチ評判良くないんだけど、太鳳ちゃんファンはあれをちゃんと評価してくれるし、あの頃から山崎賢人も推してくれているところが心地良いのだと思う。
 そんで、前にやはり太鳳ちゃんファンが激推ししていた映画「累」もその勢いに押されて見に行ったんだけど、土屋太鳳と芳根京子という朝ドラ女優がガッツリ演技バトルする凄まじい話で、大満足したから、太鳳ちゃんファンの大絶賛には素直に従うのであった。

 面白かったです。
 エグい話であることは間違いないので、万人受けしないのはしょーがないけれど、正義感溢れる主人公が、その正義感ゆえに間違った方向に暴走してしまうのを土屋太鳳がその圧倒的な健康的な美しさを武器にダークヒロインにまとめ上げていて、圧倒された。

 配役もいいよね。
 田中圭の「どう見ても完璧にいい人なんだけど、実は、かなりの闇案件」っていう造形も抑え気味でジワジワ来るし、石橋凌がフツーに全良なお父さんっていうのも珍しいし、山田杏奈が妹役というのも贅沢だし、銀粉蝶のミステリアスさも効果的だった。

 TSUTAYAの若手育成企画の作品だけど、「嘘を愛する女」もそうだったが、けっこうきっちり予算与えてる感じに好感が持てる。
 そして、ここが評価が分かれるところなのかもしれないんだけど、「なんで、こんな悲惨なことに?」っていう結末の明確な原因をわかりやすく描かないのですよ。

 田中圭と、その母親役の銀粉蝶の間には確執があるのだが、「まあ、このくらいの上手くいってない親子関係なんてよくあるよな」って程度だし、田中圭の元妻が浮気相手と交通事故死したって話も気の毒な話ではあるが、それで田中圭がおかしくなったってほどの設定ではない。
 その田中圭の小学生の娘は自分が注目されたくて、学校で嘘をつく、やや歪んだ子供であるが、田中圭がああだから子供がああなっちゃのか、子供がああだったから、田中圭がああなっちゃのか、よくわからない。

 そこに後妻として「実母が自分を捨てて家を出ていってしまった」というトラウマを持つ土屋太鳳が加わって、小さな綻びが共鳴し合って、なんかよくわからないグルーブになってオセロの白がばああああああっと黒になってしまうという話だった。

 「クレーマーをバッシングしている自分が一番のクレーマーになっていた」みたいな、現代的な教訓を孕んだ話でもあるが、そういことよりも何よりも、土屋太鳳が素晴らしすぎて、ついツイッターで「ヒッチコック映画のヒロインみたいだ」みたいなこと呟いてしまったよ。

 いや、ほんと、グレース・ケリーとかキム・ノヴァクみたいに輝いていたから。

 それはさすがに褒めすぎなんだけど(笑)、こういうブっとんだ役を強引にまとめた土屋太鳳はスゲーな。って感心しきりでした。
 映画としては、なんとなく「パラサイト」の影響も感じつつ、でも、新人監督にこういうオリジナル作品を挑戦させるのってなかなか無いことだから、こういう野心的な企画はもっとあってもいいと思いました。


2月12日(金)

 チェリまほがブルーレイ発売記念にオンラインイベントやるらしいので、「それよりも映画化!」と思っているのだが、ブルーレイの販売実績が映画化や続編を後押しするだろうから、みんな買ってね!

 しかし、同時に「タイのオンラインイベント」も発表された。

 「え?何それ?」と思って、よくよく確認したら、チケット代が「1290バーツ」とか・・・

 バーツのレートなんて知らないから、さっそく調べてみたら、1バーツが3.5円なので、「約4500円」ということになる。

 高いじゃん!

 って、オンラインイベントの相場よく知らないんだけど、映画館のライブビューイングだって4000円しなかったけど、それでも「かなりのお値段だな」と思ったんだけど?
 そういや、今週はミュージカル「ポーの一族」のオンラインに挑戦しようと思っていたのだが、あれが確か4500円で「さすがわ、宝塚元トップ主演」と思っていたのだ。

 舞台中継やコンサートだったら、元の値段(劇場のチケット)が1万円くらいするから、その半分以下の金額で見られるのなら、って思うけど、チェリまほのオンラインイベントって、どう考えても単なるトークイベントだし、映画の舞台挨拶のロングバージョンみたいなもんだろうに、その金額って?

 それだけ、チェリまほがBLドラマ先進国であるタイでも熱狂的に受け入れられてるということなんだろうけど、私がショックを受けているのはタイと日本の経済格差っていうか、「やはり、知ってはいたけど、やっぱ、タイの方が豊かじゃん」ということである。

 1300バーツという数字にすごく違和感を覚えたのは、それが30年前だったら約1万円くらいだったからだ。
 そもそも私はあの頃、200バーツくらいの宿に泊まっていたよ。

 だから、1000バーツ以上の部屋なんて、高級ホテルだったはず。

 ちょうど、100バーツが千円くらいの使い勝手だったはず。

 タイの今の物価が実際どんなだか知らんけど、「航空券以外の現地で使うお金はお小遣い程度で十分」だった、バブル世代の人間としては、「ああ、日本はほんと凋落してしまったのだなあ」と涙目になってしまったのでした。

 まあ、そりゃ、みんな日本に遊びに来るわなあ。
 今はコロナで旅行客いなくて静かでいいけど、さ。

 いつも書いていたけど、「どこ行っても中国人ばかり」って会社の同僚などが言うと「それ、かつては、日本人が散々言われてたんだけど」と思っていたが、日本人が海外の観光地荒らしていた頃を知らないんだからしょーがないんだけど、さ。

 でも、あの頃、パリやロンドンは世界中の観光客で賑わっていて、「こういう街で暮らすのって、どうなんだろう?」と思っていたけど、「あ、日本もそうなった」って時はちょっと嬉しかったんですよ。
 これも何度も書いているが、海外旅行に頻繁に行っていた頃、よく思っていたのが「帰国すると、一番変なの日本じゃん」

 逆カルチャーショックっていうの?
 もしくは「青い鳥」?

 まあ、それはいいとして、チェリまほ、ほんと海外で売れちゃったんだなあ。
 私もそうだけど、このコロナ禍で「金の使い道が無い」って人がけっこういるだろうから、私の観察範囲では「4500円、高っ」って言ってる人いなかったので、けっこうな売り上げになりそうだなあ。

 うーん、私はその日は出勤なので、シフト替わってもらうほどでもないかなあ?

 つーか、そもそも主演の二人(厳密に言うと主演と助演)をバラエティ番組で見たいわけでもないし。
 最近はタカハシの番宣バラエティ出演もほとんどチェックしなくなってるくらいだ。


2月10日(水)

●映画「ある用務員」

 福士誠治の初主演映画らしく、「絶対に映画館で見る」と張り切っていたが、上映館が少なすぎる。

 平時だったらレイトショーでやっていたのかもしれないけど、この非常事態宣言下では休日しか見に行けないし、しかも、今は新宿でしかやってないとか。

 で、バイオレンス映画ということで、「チェリまほ脳だけど、大丈夫かなあ」と不安な気持ちで見てみたのですが、拳銃バンバン打ち合うタイプの映画で、リアリティは全く追求してないし、グロはほぼなかったので、かなり楽しめました。

 方向性としてはタランティーノ映画。

 低予算なのと、脚本の詰めが甘いのでユルユルでしたが、「あー、こういう映画に、もうちょびっとなんか足したら、カメラを止めるな、になれたのになあ」って思った。

 そういう「カメラを止めるな未満」の映画っていっぱいあるんだろうなあ。

 なので、こういう映画が100本とか1000本とかあってこその「カメラを止めるな」だと思うので、積極的に応援していきたい。

 以下、ネタバレですが、東京23区在住の私でも、やっと見に行くことができた映画にネタバレもなんもないだろう。

 福士誠治が高校の用務員をしながら、ヤクザのボスのお嬢様のボディガードだという話で、てっきりフィルム・ノワール的なシリアス展開かと思いきや、ってゆーか、前半はそういう雰囲気だったのに、中盤でボスの妾の息子である前野朋哉が登場した時に「ズルい」と思った。

 前野朋哉の出オチ感は「私をくいとめて」でも十分に堪能したが、そろそろ法律で禁止するレベルなのかもしれない。

 で、そっから急にワラワラと湧いてくる刺客たちが、それぞれキャラ立っているのに、見せ場が少なくてもったいなかった。
 女子高生の殺し屋二人組とか、まあ、よくありそうな設定ではあるんですが、スタント女優を使っているらしく、バトルがちゃんと見応えがあったので、「この女子高生を主役にしたほうが・・・」と思ったり。

 ただ、この映画、ハズし方が絶妙で、そもそも「ラスボス」を前野朋哉にしちゃうあたりがほんと微妙なんだけど、フツーならイケメンを当てるようなところに顔がフツーな役者をあてるから、脳がバグるんですよね。

 狙ってできることじゃないし、そもそも主演に福士誠治を当ててるんだから、たぶん、フツーにやろうとしてるんだろうと思います。
 でも、フツーにやろうとしたら、フツーは波岡一喜演じる高校教師役は、「実はこれもボスの仕込みでした」って主人公の前に立ちはだかると思いきや・・・全然フツーに殺された(笑)

 で、主人公も、言うほど高い殺傷能力持ってるわけじゃなくて、最後は満身創痍でタバコに火をつけようとしたら、火がつかないって、「太陽に吠えろか?」

 ツッコミどころ満載なんだけど、部分的に妙にちゃんとしてるので、気持ちよく突っ込めないという不思議な映画だった。

 って散々な書きようだが、褒めてるんです。
 また、どこかで上映してたらもう一回見たい。

 それに、なんと言っても推しが主演だと出ずっぱりだという喜びに震えてしまうわけだし。


2月7日(日)

●映画「心の傷を癒すということ」

 NHKの柄本佑主演ドラマで、もちろんテレビで全話見て、とても面白かったんだけど、なんで映画にしたんだろう?
 そこんとこ経緯がよくわからないけど、推しの主演映画であるので、頑張って観に行きました。

 震災時の診療のエピソードがごっそり抜けていたので、「やっぱドラマで全編見るべき話だよな」とは思ったけど、主人公の短い生涯をこうして映画館で集中して見るのもなかなか良かった。

 でも、ドラマ版でも思ったけど、柄本佑と濱田岳の「高校時代」は無理がある(笑)

 それでも、こうして圧縮して観てみると、近藤正臣演じる「師匠」と弟子である主人公の物語が浮き出てくるし、父と子の物語でもあるし、夫婦愛の物語でもあるし、そして、主人公の目指すものが、浅香航大演じる後輩に受け継がれていく話でもあり、このドラマの浅香航大は目立つ役じゃなかったんだけど、要所要所に出てきて好きだったんだよなあ。
 なので、映画でも、死に際の主人公が浅香航大に「君はそのままでいてください」って場面で号泣してしまった。

 私はドラマ版見てるから、「駆け足でお浚い」って気分で楽しめたけど、映画版初見の人はどうだったんだろう?
 ドラマ版もけっこう詰め込んでたからなあ。

2月5日(金)

 現実について語ると悲しくなってくるので、プライムタイムのドラマの感想でも書こう。

●「ボス恋」火10

 しばらくナリを潜めていたジャニースだが、今クールはなぜか大活躍してて、これも玉森くんが恋のお相手らしい。
 玉森くんけっこう好きなんだけど、顔が地味なのと顔が安定しないのがちょっとねえ?
 それに、上白石萌音ちゃん主演のラブコメといえば、佐藤健のことをどうしても思い出してしまうわけです。
 私は「恋つづ」にキュンキュンしていたわけではなく、「佐藤健もはやアスリートだな」と次々繰り広げられる「壁ドン」みたいな技が決まるたびに、羽生結弦の「演技」を見てるような気持ちになった。
 「トリプル・トーループ決まった!次はトリプル・ルッツからのトリプル・アクセルのコンビネーション!」みたいな。(技の名前と組み合わせはデタラメです)

 そして、お仕事パートでも、つい「今時、ファッション誌ってそんなに偉いのかよ」とか思ってしまう。
 いや、こちとらバブル世代なので、「ファッション誌が本当にブイブイ言わせていた頃」を知ってるだけに、なんだか前時代的だなあと思ってしまうのです。
 キムタクの「グランメゾン」の時もそうだったなあ。

 まあ、リアルを追求すればいいってもんでもないけどさ。

 って、いろいろツッコミどころはあるんだけど、ハイ・ファッションでキメた菜々緒様が素晴らしくて、それだけで見てられるっていうか、むしろ菜々緒様主演でよかったのでは?
 いや、こちろら重度のチェリまほ脳なので、「この菜々緒様が実は上白石萌音が好きで好きでしょうがないって設定だったら超萌えたのに」と思ってしまった。

 あの菜々緒様と玉森くんと間宮が上白石萌音ちゃんを巡って恋のバトルを繰り広げるの、超見たいんですけど(笑)

 あと、犬飼くんのあの役、なんなんですか?あのキャラ必要?後半でなんかやるの?

 というわけで、間宮の「2クール連続当て馬」もちょっとキツいし、ちょっと年寄りにはガチャガチャしすぎかなあ、と思いながらも、ボケ担当で出てくる高橋メリージュンが妙に良かったり、嫌いじゃないんだけど、ハマれない感じかな?

●「ウチカレ」水10

 北川悦吏子脚本で、菅野美穂と浜辺美波の母娘モノだということで、けっこう期待していたの、で・す・が・・・

 母と娘のエピソードが並走しすぎで、「どっちかに絞れよ」と思う。
 フツーに考えると、終点は菅野美穂-沢村一樹ラインと、浜辺美波-岡田健史ラインなんだろうけど、そこに舞台俳優の東啓介とか、ミュージシャンの川上洋平を散りばめて乙ゲーみたいなことになってるんだけど?

 さらに今週はチェリまほ安達役の赤楚くんが「人気ロックバンド役」でゲストだったから、チェリまほ界隈では盛り上がっていたし、アレクサンドロス川上に「シロートが!」って言う赤楚くん頑張ってたので、それなりに満足したけど、なんかなあ?

 たぶん、最近の10時枠は「若者回帰」が進んでいて、10代や20代ウケを狙ってるんだろうけど、詰め込みすぎなんじゃないだろうか?

 ただ、たい焼き屋になぜか全員集合しちゃってドタバタしているのは、浜辺美波ちゃんが「新喜劇かよ!」ってセリフ言っていたけど、まさにそんな感じで面白かったんだけど。

 そんでさ、赤楚くんのゲスト出演は嬉しかったし、来週は月9の「朝顔」で地味な青年やるみたいだから、「いろんな赤楚くん見られて楽しい」って思うんだけど、やはり、こういう扱いだと本領発揮しないよなあ、って思って、「チェリまほ」をまた身始めたら、そのシンプルさに驚いた。

 モノローグと表情だけで、ひたすら安達の心境を追っていくだけなんですよ。
 そして、当て馬とかライバルも出てこなくて、「なんかオレ、こいつのこと嫌じゃないんだけど?」ってだけの前半戦。すばらしい(泣)

 「ウチカレ」も岡田健史の恋心の表現はさすがなので、リア充装ってるけどオタクな彼とオタクな彼女の恋物語でよかったののにぃ・・・

 あと、あちらの犬飼貴丈の使い方も謎でしたが、こちらの福原遥もちょっと何やりたいのかわからない。

●「知ってるワイフ」木10

 長瀬智也が引退?を発表したので、「ジャニーズ的には後継者は大倉忠義ですって宣言なんですか?」って思った、このタイミングでの主演ドラマ。韓流リメイクだし。

 これ、けっこう好きなんだけど、映画「窮鼠は・・・」で「顔以外全くいいとろこ無いけど、この大倉忠義のことがどーしても忘れなれなくて、卑怯な手を使ってでも自分の手元に縛りつけたい成田凌の気持ちはわかる」という異常な説得力のあるビジュアルだった大倉忠義であるが、このドラマでは、あっさりそこも切り捨てたのは正解なのか?

  松下洸平がここに来て当て馬役なのかと思いきや、「いや、もう、どう考えたって、松下洸平の方がいいでしょう」って思うんだど、それでいいのか?

 原作が面白いらしいんだけど、FODで見られるからそっち先に見ようとしたけど、そんな時間がないのであった。(暇さえあれば、チェリまほ見てしまうので)

●「俺の家の話」TBS金10

 そして、引退を表明している長瀬智也主演で、クドカン脚本の話題作。

 しかし、私は実は、長瀬智也もクドカンも得意ではないのである。

 そこに、さらに不得意なプロレスぶつけられると・・・

 でも能の宗家って設定は興味あるけど、「これ、役者さんも大変だな」って思ってしまって・・・

 あと、西田敏行がやはり得意じゃないんだよなあ・・・

 でも、「え?桐谷健太と永山絢斗って一緒に出していいの?」という点では興味がある。
 キャラ被ってない?
 しかも、なんか役が逆じゃない?
 私だったら、永山絢斗を一番弟子にして、桐谷健太を弁護士にするなあ。

 そして、介護の話はやっぱ、ちょっと重いなあ。うちも祖母の介護で揉めたことあるので。

2月4日(木)

 緊急事態宣言が延長されたので、また我慢の1ヶ月ですか。

 いや、私は「会社帰りに映画が見られない」って程度なんですが、少し残業して帰宅すると、地元三茶の飲み屋街が真っ暗になっているのを見て、悲しい気持ちになるのです。
 いったい、どれだけの店が生き残れるのか?

 この間は、久々に出勤してきた相談役のジジイが(あまり来るなと言ってある)「新横浜はなんか閑散としてるなあ」って言うから「大企業はテレワークだし、飲食店も臨時休業しているし、アリーナも稼働してませんからっ」ってキツい口調で言ってしまいました。
 ゾっとするんですよ。
 新横浜ってホテルが多くて、アリーナや日産スタジアムに遠征しに来た人や、結婚式で遠方から来た人でいつも賑わっているのに、スーツケースを携えて闊歩する人をほとんど見かけなくなったから。
 サッカーの試合はたまにやってるみたいだけど、観客数を制限しているのと遠征控えのせいか、パラッパラな印象だ。

 都心と違って大規模イベントのある日と無い日じゃ全然人通りが違うので、「使われるはずの金が使われていない」のがよーくわかるのだ。

 そう、正月明けの時に、同僚が「なんかいつもと雰囲気が違う」と言うので、「だって、いつもだったらジャニーズが中高生のお年玉を回収してるはずだから」と言ったら「回収?」って戸惑われたけど、例年だと、まだ冬休み中の学生さん相手にジャニーズの若手がジャンジャンバリバリ2回公演を三日間くらい開催して、お年玉を回収しているのです。

 アリーナやスタジアムに来る客を当て込んでいるコンビニだって売り上げ激減だろうに。
 そもそも、平日のサラリーマンの姿も激減してるんだから。

 うちの会社の交際費も激減しているし、出張費も激減したので、決算の数字がなんだか良かったのですが、「この謎の利益で払う税金は、飲食業界に分配してあげてください」と思った。
 今期、売り上げにあまり影響のなかった企業は「交際費なくても大丈夫じゃん」ってことになってるのかもしれませんが、想像力豊かな経理の私は「あー、これじゃ、キャバクラが持たない!」と嘆いています。

 私の密かな趣味。
 交際費の経費精算で上がってくる店名が微妙なので、ネットで検索しようとすると、会社のフィルター機能に引っかかって苦笑すること。

 地方というか、名古屋や福岡あたりの取引先に猛チャージかけてるときの経費精算とか好きですね。
 アホみたいに同じ店で、けっこうな経費かけていて「得意先のキーパーソンの行きつけの店を深掘りしてるな(笑)」って。

 うちみたいな中小企業は、比較的交際費使いやすいので。「得意先のお偉いさんの行きつけの店」でドンチャンすると、「得意先のお偉いさん」が上客としてチヤホヤされるので、そこをガッツリなんですよ。
 と言っても、相手もバカじゃないので、けっこうあっちに利用されてるフシもあるんですけどね。

 たまに・・・10年に一度くらいですけど、「バカな店」っていうのがあって、けっこう常連になってて「10万、20万は当たり前!」になっているのに、突然50万とか請求してきて「なんで?」ってことになる。
 あれ、その金額を請求してくる店の気持ちが全然わからないんだけど、いつも10万の店が50万になると「なんで?」って調査することになり、それは、それなりの理由があったりするわけで、店側の言い分は最もなんだけど、でも「二度と行かねえ」って思うよね。

 私が経営者だったら「今日の分は実は赤字なんて、次もどうかよろしく」って耳打ちしておくんだけどなあ。

  
 

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