可燃物な日々

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日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました

10月29日(木)

 伊藤健太郎が・・・ひき逃げで逮捕って・・・・

 久々に「早退したい」と思った。マジで。

 まあ、まだ若いし、コロナのプレッシャーもあったろうし、夏の舞台は共演者の横浜流星のコロナ感染で中止になっていたので、ヤバいってパニクったのかもしれないけど、現場から離れたのはダメだったよなあ。

 逃げなければ、相手は重症とはいえ、ちゃんと対応していれば穏便に解決していたかもしれないのに。

 私の個人的な「日本三大国宝級イケメン」は吉沢亮・新田真剣佑・伊藤健太郎なんだけど、その一人が不祥事という辛さよ。
 それに、伊藤健太郎はNHKがじっくり育ててる感があり、LIFEで中川大志とやってる鬼のコントも大好きだったし、LIFEの年末スペシャルではウンナンやる予定だったのに・・・

 つーか、春先からずっと映画館で予告編見せられてる「トンカツDJ」にも出てるんじゃん。
 あの映画は本当は6月くらいに公開予定だったのが、緊急事態宣言で延期されていたら、伊勢谷が逮捕されてしまい、それでも公開はすることになったが、今度は伊藤健太郎が・・・

 まあ、二人死んでる「コンフィデンスマンJP」より、マシなのかもしれないが・・・(泣)

 もう、全部コロナのせいだ!

 今後どうなるかわからないけど、事故自体は故意ではないはずだし、被害者の怪我の程度は詳しくはわからないけど、不謹慎を承知で言うなら「伊藤健太郎に涙ながら謝罪される人、かなり羨ましい」のであるが、被害者ときちんと示談できれば、そんなに長くかからず復帰できると信じております。

 そんで、私はまた会社でバトルしてしまった。

 コロナで緊急事態宣言の時にも「怒りのデスロード」を発動してしまったが、今回は「毎年恒例の全社忘年会」である。
 当然、やらないものだと思っていたし「やるなら、セミナーみたいな形式で表彰や新人紹介だけで」と思っていたので、少し前から「どーすんですか?」って上に確認していたのだが、うんともスンとも回答がないまま、いきなり「忘年会はやる方向で」と直属の部長から言われたので「え?どういう形でやると?」って聞いたら「俺は知らない。役員会で決まった」

 翌日、専務に「どういうイメージで忘年会やるつもりなんですか?」って聞いたら、「席の間隔空ければいいんじゃない?」って、そんな程度の話なの?
 「いえ、そうまでしてやる理由ってあるんですか?」って問い詰めたら「やりたいって言ったのは俺じゃねーし」って、え?

 今日になって、やっと直属の役員(今週風邪気味で出勤を控えていた)に、「なんで役員会で忘年会やろうってことになったんだですか?」って聞いたら、「やれる感じならやりましょうってことになった」って言うので「え?そんなテキトーな感じなの?」

 このご時世で、大規模宴会を開催するのは、かなりの禁止事項が伴うはずで、私は「そこまでしてやるもんでもないでしょう」と思っていたのだが・・・
 なので「やるのだったら、何かどうしてもやりたい理由があるんですか?」って聞いたのだが、「まあ、なんか工夫してやれるのなら、やろうよ」というテキトーな感じだった。

 いつものビュッフェ形式はダメだろうけど、結婚式みたいなコース料理だったらいいじゃん?

 いや、食事中に喋りたくないんですけど?

 私は、家族とも友人とも、この半年全く会食なんてしてないのに、

 このコロナ禍で気づいたことは「日本政府の対応もアレだけど、自分が所属する会社も同じくらいアレ」ってことで、政府の政策に直接意見することは出来ないので、せめて身近な会社にはジャンジャン意見しようと思って、あれこれ提言したんですが、すっかりなんか「面倒くさい人」になってる。

 てゆーか、私が上司たちに「え?マジ、忘年会やるんですか?」って詰め寄ると、同じ部署の外野たちは「マジうけるー」って拍手してくれるんだけど、それ、どっちに賛同してるの?


10月26日(月)

 日曜出勤だったのでお休み。

●映画「君の瞳が問いかけている」

 盲目の女性と挫折したボクサーが恋におちるっていう、コテコテな恋愛映画だが、最近BLモノばかり見ているので、こういう正統派みたいなやつを見たくなったのと、「吉高由里子と横浜流星って、実年齢が10歳くらい違うのに?」と思ったけど予告編だとあまり違和感が無いどころか「かなりお似合いなんですけど?」と思ったので、ちゃんと見てみようと思ったのである。

 それにしても横浜流星はブレイク作である「初めて恋をした日に読む話」ではフカキョンを陥したというのに、今度は吉高由里子?次は石原さとみと共演したらコンプリートじゃね?あ、あと、ガッキーがいるか・・・

 で、この映画の中では、横浜流星の役は24歳で、吉高由里子の役はたぶん28歳くらいの設定なので、年の差はあまり問題ではなく、淡々と純愛でした。
 まあ、盲目の吉高由里子が横浜流星のことを「おじさん」だと思ってるところが面白いのですが、「そんな勘違いするわけねーだろー」って思いますけど、細かいことに拘る話でもないので。韓流リメイクだし。

 そして、この映画を見た、もう一つの理由が「町田啓太が悪役」ってことで、私は悪い町田啓太見たことなかったので楽しみにしていたのです。
 そしたら、予想以上に悪かったのですが、その部下が朝ドラ「エール」で現在「軍人からラーメン屋へ」って、戦後編で主人公よりも出番が多い奥野瑛太!
 いやあ「エール」では「奥野瑛太がこの役にキャスティングされてるってことは、どっかで見せ場あるんだろう」と思っていたけど、想定の10倍くらいの見せ場を与えられていて、「この先しばらくは、智彦さん呼ばわり決定」だったのですが、この映画では、なんと横浜流星をナイフでブッサブサ刺していて「あーーーーー、智彦さんがああああああ」

 その前に「エール」では喫茶店のマスター役の野間口徹が、吉高由里子にセクハラな上司役で、自宅まで押しかけてレイプ未遂って、朝ドラ的には「花子を?」なんですが、そこにお約束的に横浜流星が飛び込んできて、ブチ切れて野間口さんを半殺しにするシーンは良かったんだけど、「朝ドラ脳が破壊されそう」だった。

 そんで町田啓太は、以前、横浜流星が所属していた半グレ集団のボスっていうか、同じ孤児院で育った幼馴染なのに、足を洗った横浜流星を絶対に許さない粘着質な超美形ワル。

 あはは、黒い町田くんも美しいなあ・・・・って楽しんでいたんだけど、この映画の唯一の不満は「なんで、横浜流星と町田啓太でタイマン張らないの?」

 実は戦闘能力は町田啓太の方が高い・・・ってための町田くんなんじゃないの?

 更生して、まっとうにキックボクシングのチャンピオン目指していた横浜流星に「また裏の試合に出ないか?」と誘う町田啓太だったが、横浜流星も「彼女の手術費用」が必要だったので、地下格闘技に参戦することになったのだが、直前で「相手が変更になった」ってジャジャーンと現れるのが町田くんだと思っていたのに・・・

 そこだけが残念でした。

 あと、町田啓太の指図で奥野瑛太が横浜流星をブスブス刺していたけど、2年後、別名で病院にいたけど、そこんとこどうなっていたのか説明がなかったもちょっと不満だったけど、まあ、だからそういう細かいところはどうでもいい話なので。

 思っていたよりもラブシーン少なかったけど、前半のラブコメ展開は楽しかったし、「海辺ではしゃく」ってお約束も楽しかったし、ハッピーエンドのようで、ハッピーエンドじゃなかったような気もするが、けっこう王道を抑えていたので、十分楽しめました。
10月23日(金)

●ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」第3話

 深夜すぎてリアタイできないが、帰宅して真っ先にTVerで見た。
 だって、だって、王様ゲームでキス未遂ですよ!

 実は「これ、どこまでやるんだ?」と原作漫画で確認してしまったのですが(思うツボ)、「おデコにキス」で回避するのは確認していたので、「うぉぉぉぉ、どこまで王道少女漫画展開なんだ!」って超期待していたのですが・・・・町田啓太のデコチューが美しすぎて死んだ。

 これは、ほんと町田啓太の当たり役になるのでは?

 町田啓太の魅力は「善良なるイケメン」で、たぶんブレイクしたのは朝ドラ「花子とアン」の村岡印刷こと鈴木亮平の弟役だったはず。
 その後、志尊淳の「女子的生活」では「高校の同級生が女になってる?」って戸惑う役を好演していた。男だけど女性って難しい役をやった志尊淳はもちろん凄かったんだけど、それをアワアワしつつも「一人の人間」として受け止めていた町田啓太の役はほんと「善良なるイケメン」として優しく機能していて、ドラマ好きの皆様の高評価はよく覚えている。

 この間、やっとちゃんと全部見た「中学聖日記」では彼女を岡田健史に奪われるエリートサラリーマン役だったけど、町田啓太と岡田健史はけっこう顔が似ていて、いいキャスティングだったと思う。
 ただ、町田啓太の顔はいい意味で影が無いので、いい意味で影のある岡田健史に負けちゃうのって、なんか妙にリアルだった。

 そしたら、このロコナ禍で「ギルティ〜この恋は罪ですか?」っていうのがあって、中断したりちょっとグダグラしたんだけど、ドロドロな話で「えー、町田くんを三浦翔平みたいなことにしたいの?」と思ったんだけど、ドロドロなドラマだったけど、町田くんの「善良なるイケメン」はキープされていた。

 うん、そりゃ、そう簡単に三浦翔平ポジションには・・・って思ったけど、だから町田啓太の魅力は「善良なるイケメン」なわけで、存在自体がファンタジーなんだから、そこもっと伸ばそうよ、と思っていたら、この「0歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」通称「チェリまほ」の黒沢役は、町田啓太のためにある役じゃないですか?

 原作ファンも「漫画よりも顔面偏差値が高い」と盛り上がってるし、海外からの反応も大きいらしい。

 私の中ではすでに「映画化決定!」である。

10月21日(水)

 鬼滅がまさかの週末だけで46億円って、凄すぎる。

 だいたい50億円超えたら、大ヒット扱いになるのだが、封切り直後にその数字って・・・
 これは、ジブリは無理でも、コナンの90億は超えるかもなあ。いや、コナンの安定した稼ぎっぷりは本当に凄いと思うんだけど、あれは長期連載しているので、ファン層が幅広いので、小学生から中年まで集客するので。

 上司の中学生の娘さんがハマってるのを知ってたので、「鬼滅すげーことになってるけど、もう見たんですか?」って言ったら「オレは見たが、あいつは来週」って、パパもハマってるのかよ!
 そんで、私が「46億円とかありえない」と語ったら、横にいたエビワカちゃんが「えー、すごーい」とか言うんだけど、あんた、テキトーに相槌打ってんな?(笑)
 まあ、単純に46億円は大金ってことなんだろうけど。

 さらに私が「映画館のバイトの子大変だったろうなあ」って課長の息子さんが映画館でバイトしているので、そう言ってみたら「そうでもなかったみたいだよ?」って言うので、「そんなもんですかね?でも、普段の週末の何倍もの客が来たら、てんてこ舞いだと思うんですけどねえ?」なんて雑談していたのだが、翌日になって課長が「そういえば、やっぱ大変だったって」(笑)

 私が「バイト大変だったろうなあ」って言ったので、息子さんにちゃんと聞いてみたようだ。
 つーか、なんでちゃんと話もせずに「そうでもなかったみたいだよ?」って言うのか理解に苦しむ。

 さて、また変則勤務になっているので、水曜日のレディースデーを狙って休みをとったのだが、「スパイの妻」は近所のシネコンが平日は市松模様に戻ったので、油断していたらほぼ満席になってしまった。
 上映館少ないからなあ・・・・でも、ヴェネチア効果でけっこう頑張っているのかも。
 黒沢清作品なら、たぶん1億円行けば御の字だし(泣)

 まあ、それで、ニコタマのシネコンは諦めたんだけど「んじゃ、久々に日比谷とか行っちゃう?」ってTOHOのスケジュールをチェックしていたら、「あー、コンフィデンスマンとか、まだけっこう上映してるんだなあ」って気がついた。

 「今日から俺は」には負けたけど、コロカ禍でも安定的な数字出せたのはもしかしたら三浦春馬が宣伝してくれたおかげもあったのかもかもしれないけど、竹内結子まで宣伝に参加してくれるとは・・・
 ヒットしたおかげで、IMAX映画じゃないのに、IMAXの大画面で二度目を鑑賞したので満足していたのだが、まだやってるのなら最後のテコ入れに行ってみましょう。

●映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」3回目

 三浦春馬が亡くなってから公開された映画だが、竹内結子まで亡くなってから見ることになるなんて・・・

 冒頭から竹内結子が出てくるのわかっていたけど、やはり切ない気持ちになるよなあ。こんな、上質の娯楽作品なのに、二人も故人なんて辛すぎる。
 まあでも、映画に没頭しちゃうと二人とも上手いから、ジェシーとスターなわけで、そんなこと忘れてしまうんだけど、ジェシーの「縛っちゃおうかなあ?」も映画館ではこれで見納めかと思うとやっぱ切ない。

 だから、何度も書いているけど、三浦春馬演じるジェシーなんて、「踊る大捜査線」みたいな脇キャラのスピンオフ映画が作られてもいいキャラだったのに(実際、脚本家はそういう可能性を匂わせていた)、そういう可能性がこんな形で閉ざされるなんて、ほんとにもー、としか言いようがない。

 それにしても、レディースデーとはいえ、平日の3時の回だったのに、TOHO日比谷では50人くらい客入っていたので「しぶといなあ」と思った。
 年配のオバサマたちが、デビ夫人大活躍シーンで爆笑していたので「まだ初見の人も来てくれてるんだ」と嬉しかった。

 あと、3回目でやっと気がついたんだが、テニスの特訓受けてるダー子たちの元にヌイグルミ爆弾が投げ込まれるのだが、あれの犯人が誰なのか明らかなになってないと思っていたんだけど、後半のハイライトである爆弾オジサンが同じヌイグルミ持っていたので、「あれも、このオジサンだったのか!」

 でも、あのオジサンが厳重な警備を突破して、どうやってそんなことできたのかは謎なんだけど、そんな細かいところの整合性を追求するような話じゃないから、まあ、いいんだけどね。

 映画版の続編は決定したけど、こういうご時世だし、人気キャラはいなくなっちゃうし、当初の企画通りに進んでいるのかわからないけど、この世界観は本当に大好きなので、また素敵な夢を見させてほしいものである。


10月19日(月)

●ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」テレ東 木曜深夜

 この漫画がそこそこ話題になってるのは知っていたが、読んだことはなかったので「お、ドラマになったのか」ってTVerで見てみたのだが、むっちゃ笑える!

 つーか、町田啓太と浅香航大が同じドラマに出てるのって、そんなのアリ?立ち位置が似てるから、なかなか共演しないよね?今んとこ二人の絡みはないんだけど。

 題名はともかく、要は「高台家の人々」みたいな「他人の心が読めてしまう」系の話で、童貞のまま30歳になった赤楚衛二は「人に触れると、その人の心が読めてしまう」という魔法を授かった。
 女子と付き合いたい気持ちはあるけど、そんな勇気もないので、本来だったら女子にタッチしまくって自分に気がある子を探すべきだが、それよりも満員電車に乗れなくなったりと全くいい方向に魔法を生かせない。

 そんなある日、朝のエレベータで一緒になった「会社イチの爽やかイケメン(仕事も出来る)」という完璧男子な町田啓太に偶然触れたら、そいつが自分の事でドキドキしている?

 ライダー出身の赤楚衛二は、26歳なんだけど、この間の映画「思い思われ、ふりふられ」で浜辺美波ちゃんらと高校生役やっていて全然違和感ないくらいの童顔なんだけど、この「パっとしないサラリーマンだが、見る人が見れば超かわいい」って役がぴったりで、このドラマが話題になったら、ポスト千葉雄大的なポジション取れそうだ。

 そして、なんと言っても町田啓太の役!
 町田啓太がノリノリで爽やか王子様やっているのだが、それなのに心の声は「安達(赤楚衛二)が可愛すぎる!」でいっぱいっていうのだけで笑える。

 2話とか、ほんと最初から最後まで笑いっぱなしだったのだが、終電逃した安達に「よかったらウチ泊まる?」って黒沢(町田啓太)の脳内映像がパジャマ姿の安達だったんだけど、実際、安達がお邪魔したら「風呂入れよ、着替えこれ」って新品のパジャマを渡すのだが、「あー、よかった、これ、安達に似合いそうだと買っておいてよかった」ってwww

 同期の男同士だし、もしかしたらこういうシチュエーションあるかもしれないとずっと妄想していたんですね。かわいーけどキモいよ黒沢!
 さらに、豪華な朝食作ってくれるんですが、安達の食の好みをリサーチしていたらしく「やっぱ和食でよかった」とか、かわいーけどキモいよ!

 でも、これ、男女でやったらフツーというか、フツーすぎてドラマにはならないんだろうけど、それを男同士でやるとこんなに笑えるというか、笑ってていいのだろうか?

 まあ、これを男女でやると、「好きな人の妄想しまくり」は凡庸かブスい女子の役目になるところをBLだと、「イケメンなのにキモ可愛い」になるところが面白いわけで、そこにジェンダー的正論を投げても意味がないはず、と思う。

10月18日(日)

 やはり鬼滅すげーよ、この週末だけで30億くらい行きそうだ。
 コンフィデンスがマンが数ヶ月かけて30億超えたけど、それをたった三日で超えるとは・・・

 昨日の土曜日に出社したけど暇だったので、映画業界の中間決算報告書を眺めていたけど、東宝はこんな壊滅的な状況下でも、かろうじて赤字出してないの凄いけど、どうやら「今日から俺は」がまさかの50億超えっていうのが効いてそう。
 あの映画に関しては「このご時世」が効いたようにも思うけど。子供の外出先として、映画館は比較的安全安心だったろう。
 東宝はそれで決算予測を上方修正していたんだけど、鬼滅のメガヒットでさらに予想を超えるのでは?
 まあ、あんだけ劇場がフル回転ってことは前売りの販売数が凄かったんだろうから、すでに織り込み済みなのかもしれないが。

 それにしても、緊急事態宣言解除で映画館が開いても掛ける映画がなかったので旧作を上映していた頃、「このままでは映画が、映画館があああああ」って頑張ってあれこれ見にいったし・・・ああ「E.T.」とか「レオン」見たのって、なんかすごく遠い昔のことのよう・・・つーか、ほんとに昔にロードショーで見た時の記憶とリンクしてしまってるからなのだろうか?

 そして、満席でも半分しか客を入れられない現状を嘆きつつも、「隣に人がいないから快適」とも思いつつ、せめてもの貢献として、ポプコーンやパンフ買ったりしていたのだった。

 それが、鬼滅のおかげさまで、ネット予約サイトが落ちる勢いで、なんかあれだけ会社帰りにフラリと寄っていた横浜スタジアムが今じゃ当日券なんてありましぇん状態になって「よかったね」と思うけど複雑な気持ちみたいな・・・・って下積み時代を支えたのに売れたら捨てられた女みたいな・・・

 ま、映画館は座席がいっぱいあるから、私の見るような映画はなかなか満席にならないからね。
 と思っていたが、「くそー、鬼滅の影に隠れて、推しの映画が目立たないではないか」と、やはり「スパイの妻」はこの週末に清き一票を入れにいかないと、と思って最寄りのシネコン調べたら、けっこう埋まっていた。

 あー、鬼滅と被らなければ、ベネチア受賞作だし、口開けはもっと大きいシアターで上映したはずなのに・・・

 でも、ベネチア受賞がなければ、こんなにシネコンで上映されなかったはずだから贅沢言ってる場合ではない。
 そんで「そもそも、テアトル系で主に上映するはずだったのでは」と思い直して、そっちの空席状況調べたら、半分も埋まってないじゃん!
 そういや、テアトルの中間決算も読んだけど、そっちは売り上げ半減で赤字になっていたので、「ヤバい、こっちの方をもっと応援しないと」って思ったので、「スパイの妻」はそっちで見ることにしました。

●映画「スパイの妻」

 これも、テレビドラマだったんだよな、そういえば。
 NHKが4K向けに作ったドラマで「地上波では見られないが、オンデマンドに上がるだろう」と思っていたら、オンデマンドに上がらなかったので「なんで?」と思っていたら、すぐに映画版の発表があったので「最初から、そのつもりだったのか?」って経緯がよくわからない。

 それはいいとして、私がこの映画をものすっごく楽しみにしていたのは、高橋一生と東出昌大が共演するからである。一度二人の絡みを見てみたかったのよー。どっちも台詞回しが独特で、タカハシの方は「上手い」と言われて、東出くんは「棒読み」と言われてるけど、抑揚の付け方がちょっと変わっているのは同じだったので「1周半と半周目でちょうど同じところを走っているのではないか?」っていう仮説を立てていたのである。

 というわけで、最初のシーンでいきなり二人が対峙するので私は「最高オブ最高」とノックアウトされてしまった。そして、想定していたよりずっと絡みが多くて、もう映画の内容とかどうでもよくなってしまった。
 そんで、この映画の蒼井優は予告編でもわかる通り、戦前の上流夫人っぽい「わたくしは・・・ですわ」な喋り方をするので、なんか舞台劇みたいな映画でした。

 役者の動きも舞台劇っぽくて、長回しも多いから、タカハシ信者には堪らない作品だったが、そうじゃない人にはどうだったのかわからない。終映後に「ちょっと、散らかった感じだったね」と感想話している人がいたけど、確かにもっとテーマというかトーンを絞ったほうが良かったのかもしれないが、そもそも、予告編や「あらすじ」で想像していたのとはちょっと違う話だったので「え?そこだったの?」という戸惑いはあった。

 例えはちょっと違うかもしれないが、いい意味で三谷幸喜的な展開になるんですよ。

 ただ、黒沢清がたぶんお得意の(そんなに作品見てないので)、不穏、とにかく不穏はたっぷり楽しめるし、東出くんも最初は好青年ぽかったんだけど、どんどん不穏になってきて、終盤は私の大好きな「超気持ち悪い東出くん」になったので「さすがわ黒沢清監督」と拍手。
 タカハシも不穏枠でぜひ使ってください!

 あと、恒松祐里が意味ありげに出てくるけど、特に意味は無かったって、意図的なフェイクだったの?それとも、監督がただ恒松祐里が好きすぎるだけ?私も大好きだから別にいいんだけどさ。
 そして、奥野瑛太は見つけたんだけど、川瀬陽太はどこにいた?

 まあいいや、どーせ頭が「タカハシ・ヒガシデ祭」になっていたので、これはもう一度見ないと(笑)

 帰りに渋谷のスクランブル交差点を通ったのだが、すっかり「コロナ前」に戻ってるね。外国人が圧倒的に少ないだけで。


10月16日(金)

 「鬼滅の刃」が本日公開初日だが、映画館の上映回数が物凄くて「スター・ウォーズでも、こんなじゃなかったぞ?」と驚いた。
 まあ、他に大作映画も無いし、映画館としては夏に稼げなかった分を少しでも取り戻したいだろうから、コナンとジブリが一挙にやるような騒ぎである。

 煽りを食らうのは他の映画だが、そっちは小規模シアターで回せばいいだけだし。この週末は「全席開放」にしたシネコンも多く、そうなると小規模シアターでもそこそこ客入れられるし。

 そんで高橋一生信者の私としては「スパイの妻」の初日を観に行くべきだが(平日だけど休み)、シネコンで鬼滅組と一緒になってしまうのもヤだったし、そもそも違う映画を今週中に見るつもりだったのである。
 そうそう、タカハシと言えば「スパイの妻」以降のスケジュールが発表されてなかったが、ついに年末にNHKでジョジョのスピンオフ実写化ドラマが発表された。

 ジョジョ・・・・どっから予習すればいいのでしょう?

 まあ、予習はいらないのかな?
 NHKが不定期でやっている江戸川乱歩モノみたいな感じになるのかしら?
 それに、タカハシがこういう「非現実世界を舞台にした漫画」原作の実写版に出ることも珍しい。そして私は「人間じゃ無い役やってるタカハシが観たい」と切望していたので、「岸辺露伴は動かない」はほんと楽しみだ。たぶんタカハシはこの漫画を昔から読み込んでいるだろうし。
 それに脚本が小林靖子で演出が渡辺一貫って、それだけでも見るし。

 というわけで、映画館が鬼滅一色になっている今日、私はこんな地味なのを観てきました。

●映画「本気のしるし」

 元々、深夜ドラマでやっていて、一部でけっこう話題になっていたので、私もポツリポツリと虫食いに観ていたのだが、後半はなんでだか忘れたが観てなかった。
 それが、なぜか映画版に編集されて、カンヌ絡みになったので、またそこそこ話題になり「だったら、見てみようかな」と思っていたのだが、渋谷での上映が終わってしまって、池袋まで見に行くはめになった。

 しかも、上映時間が4時間ちょっとという最近体験したことのない長編。
 これ、全10話だったから、正味200分くらいのはずで、それを250分の映画にしたっていうことは、いわゆる「ディレクターズカット」なんだろうなあ。

 監督は、私が「ディーン様がなんか人間じゃない役やってるみたい」とつい釣られて見に言った「海を掛ける」の深田晃司。よくわかってないが、大雑把に分類すると黒沢清系統なんだろう。
 一部ではそこそこ話題になっていたし、東京では池袋と大森でしか上映してなかったので、平日だったがそこそこ客入ってました。1日に一回しか上映しないし。

 こういう「元々、テレビドラマだった」って映画、黒沢清監督の「予兆」とか、岡田惠和脚本で有村架純主演の「そして、生きる」を見たことがあったけど、どっちもドラマ版の話数は少なかったはずだが、この「本気のしるし」は、しっかり1クール放送されたドラマなので「どうなんじゃろ?」って思ったけど、やはり映画としての冗長感はあった。

 この原作を最初から映画で撮るつもりだったら、こんなにダラダラやらないはずだ。
 ただ、全部見た後だと「これを2時間の映画にするなら、どこを切ったのだろう?」と考えると、主人公が二股かけていた職場の同僚OLの出番が相当減っただろうし、忍成修吾の描写ももっとあっさりしたもんだったろう。
 この話の面白さは前半の「謎の女にわけもわからずなんか迷惑かけられる」ってところで、ドラマで見ていた時も土村芳演じる浮世のサゲマンぶりが秀逸だったんだけど、それに振り回される森崎ウィンがほんとハマり役だった。このドラマで始めて森崎ウィン知ったけど。

 そして、土村芳が借金している闇金が北村有起哉というのが超豪華だったんだが、映画版で全部見て「あー、このキャラは最後まで絡んでくるんだ」って納得。

 ドラマ版の後半はほとんど見てなかったのだが、救いようの無い感じだった浮世が森崎ウィンによって救われるんだけど、そこに唐突に忍成修吾が登場して、「あー、こいつがラスボスか」
 ラスボスってゆーか、えーと、自分でも話が混乱してきたので、時系列で整理してみよう。

 美人で不器用で優柔不断な浮世はいわゆる男ウケするタイプの女性で、そこにつけ込まれて・・・いや見染められたんだろうけど、葉山という男(宇野祥平)に関係を迫られて妊娠してしまい、結婚する。
 そこに、どういう経緯か知らないが、父にスポイルされて傀儡の社長をやらされている「囚われの鳥」である忍成修吾が現れて、どういう経緯か知らないが二人は入水自殺を図るが未遂に終わり、引き離される。

 不倫相手と心中図った嫁なんて、即刻離婚だろうが、忍成修吾の父親が口止め料として定期的に金を払うので、葉山家はその金目当てで浮世を監禁状態で拘束するようになり、浮世はそこから脱出するが、生活能力が無いので北村有起哉の闇金に手を出すようになる。

 そんな事情を知らない森崎ウィンは、偶然出会った彼女のことを放っておけずに世話を焼くようになるのだが、その彼も同じ部署内で二股かけていたりして、浮世にふりまわされている最中にも、オフィス二股でドタバタしていて、ドラマで見てる時も思ったが「これ、コメディなの?シリアスなの?」って、どういう気持ちで見ていいのかわからなかった。

 そんで、後半は浮世が搾取されていた女性であることがわかり、そして最初は「何をやってもダメな女」みたいだったのが、自分よりも弱者である忍成修吾のことになると、本来の能力を発揮するのである。
 しかし、それゆえに、浮世は森崎ウィンよりも忍成修吾を選んだので、絶望した森崎ウィンは会社を辞めて転居して、行方をくらます。

 ここからが「ひえー、こんな展開だったの」と驚いたのだが、浮世は忍成修吾とは別れて、仕事も住まいも得て自活しながら森崎ウィンをローラー作戦で探すのだ。訪問販売の仕事なので、刑事の聞き込みみたいに一軒一軒潰していくのだ。
 いやあ、「本気のしるし」というのは、土村芳と忍成修吾の腕の傷跡(手を結わえた縄の跡)なのかと思っていたら、終盤で物凄い「本気」が出てきた。

 そして、前半のリフレインというか、闇落ちして彷徨う森崎ウィンを浮世がやっと見つけて追いかけて捕まえるのであった。まあ、捕獲しても、もう浮世のことを信じられなくなった森崎ウィンはグダグダ言っていたんだけどさ。

 というわけで、登場人物全員がちょっとネジが外れてて、誰にも感情移入できないままリアルな映像でこのややこしい物語が進行していくので、ほんと不思議なドラマというか、新食感でした。
 楽しい話じゃないし、派手な展開も無く・・・・いや、十分派手なんだけど淡々とした演出なので、なんだかミニマル小説みたいなんだよね。原作がこうなのか知らないけど。

 この作品がすごく好きかと聞かれると微妙なんだけど、けっこう面白いと思ったので、やっぱ好きかも。
 4時間は長かったけど全然退屈しなかったし。

 そんで、全体的にエロい雰囲気なんだけど、エロいシーンはほとんど無いので(キス・シーンもあっさりしてた)私の肉欲は刺激されなかったらしく、映画見終わった後、海鮮丼(お茶漬けにできるやる)を召し上がりましたとさ。

 
10月11日(日)

 なぜか最近、外食するとステーキばかり食べている。

 きっかけは忘れたが、「なんか、たまにはガツンと肉が食べたい」と思ったけど、焼肉屋に一人で入ったことないので入りづらいし、ステーキ店っていうのも馴染みがない。

 なので、映画見に行く時に、一人でも入りやすそうなステーキ店に入ってみたのだが、1000円で出てくる肉って硬いし脂身が多いので、2000円を試してみたが、やはり「若向けの肉だなあ」と思う。

 そもそも、もう200グラムはキツいということに気がついて悲しくなる。
 150グラムくらいで、赤身でしっとりとした肉が食べたいのだが、なかなかそういう店に出会えず、なんだか肉を食い散らかしている今日この頃なのであった。

 これも一種のコロナ禍のストレスなんだろうけど、こんなに「美味しいステーキが食べたい」と思ったことは50数年の人生でも記憶になく、「なんで、私はこんなに肉を追い求めているのだろう?」と自問して、ハタと気がついた。



 「・・・肉欲?」


 人生最大にエロ動画を眺めてニヤニヤしているタイミングで人生最大に「分厚い肉が食いたい」って、なんか盛大に間違ってないか?
 まあ、性欲と食欲は近いところにあるらしいが、少し前まで外食といえば蕎麦だったのに・・・

 というわけで、昼食をシネコンと同じビルに入っているステーキ屋でガッツリ食べてからこの映画を見た。

●映画「望み」

 岡田健史株が上昇しているのに加え、この映画の主人公家族は堤真一・石田ゆり子・清原果耶って凄いメンツだし、加藤雅也や松田翔太も出演するらしいので、たぶんあまり好みの作品ではないとわかりつつ、暇だったから見てみました。

 堤幸彦監督作なので、それも不安だったのだが、私が想定する堤幸彦っぽい遊びは一切なくて、真っ当にシリアスな上質なサスペンス作品でした。

 しかし、ずっと究極の選択を迫られるの辛い。
 行方不明になった息子(岡田健史)は、被害者なのか加害者なのか?って、両親と妹が追い詰められていくんだけど、被害者だったら殺されているし、加害者だったら「加害者家族としての地獄」が待っている。

 母親は「それでも生きていてほしい」と願い、父親は「あいつは、人を傷つける奴じゃない」と息子を信じているのだが、「あいつは絶対にそんなことをしない」と信じることが「息子の死」を願うことになってしまう辛さ。

 それを延々と体感させられるので「う・・・やっぱキツい」と思った。

 たまに、こういう辛い映画をうっかり見てしまうけど(役者目当てで)、こういう「楽しくない話」ってどこに需要があるのだろう?
 私は戦争映画が苦手で、ほとんど見ないんだけど(「ダンケルク」とか予告編見ただけでもうダメでした)、そういう「極限状態に置かれた人々」を見たいと思う人は意外と多いのか?

 よくわかんないけど、とにかく久々にこんな辛い映画を見た。

 そんで、「これ、結末はたぶん・・・」って、息子が被害者だったという結末しかありえないじゃん?

 もし、そうじゃなかったら、それはまた地獄だし・・・

 息子は事件に全然関係なくて、ただ家出していただけでした、チャンチャンな結末だったら盛大にコケるよなあ、でも、もうそれでいいよ、岡田健史は街でナンパされた女子大生の家でヤリまくってました、でいいよ。
 もしくは、仲間由紀恵と阿部寛に監禁されてたとか。


 もう、すでにネタバレ書いてますが、以下、ネタバレが続きます。







 霊安室に横たわっている岡田健史がヤバかった。

 「もったいない」

 と思った。

 あー、三浦春馬死んだ時、真っ先に思ったのが「もったいない」で、それを映像化されてしまった!

 さらに、棺桶に収まる岡田健史もヤバくて、「もう、いや、こんなの」としか言いようがない。

 20歳くらいの男の子の葬式に2回参列したことがあるが、どちらも交通事故だったけど、ほんとやるせなかった。

 岡田健史はまだキャリアも浅いのに、ご遺体役の大役ご苦労様だし、岡田健史の持つシリアス属性が、この映画では存分に生かされていたけど、その分、見ているこっちのダメージが大きすぎる。

 あと、この映画で「主犯の少年」役だった小野寺晃良って、「アンナチュラル」でもイジメ側だった子だよね?
 可愛い顔した子なのに、こんな役ばっか?って出演作眺めていたら2017年の映画「ひだまりが聴こえる」ってソフトなBL映画で、私それ映画館で見たよ(笑)

 加害者役で目立ってしまっている小野寺晃良くんの出世を祈っておきましょう。
10月10日(土)

 FODで「ポルノグラファー」を「インディゴの気分」を延々とループしている。
 1話が正味20分ちょいだから、見やすいんだよね。
 それでも、こんなに激しくリピートするのは「おんな城主直虎」以来かなあ?
 政次が処刑される回なんて、一時期、毎晩のように見てたなあ。たぶん、あの回だけでも30回はリピートしていると思う。もっとかも。最終回も時々見たくなるから、10回以上リピートしてるだろう。

 昔、近所に住んでいた人が「子供が毎日のようにトトロのビデオ見るものだから、とうとうテープがダメになってしまって、新しいの買う羽目になった」と嘆いていたので「へー、今の子供って羨ましいなあ。好きなの、延々と繰り返し見られるんだ」と思ったけど、50代になってやっと追いつきました(笑)

 そんで、ふと気がついたんだけど、「ポルノグラファー」の木島先生と「おんな城主」の政次って「嘘つき」なところが似てるんだよね。
 セリフと本心が違っているから、解釈の余地があるので、ハマってしまうのかもしれない。

 そして「ポルノグラファー」は登場人物がほぼ3人だけで進む話だし、場面もほぼ木島先生の家の中だし、そして何よりも、シンプルな劇伴が好きだ。
 あの曲を街中で流したら・・・・例えば少し前に流行ったストリート・ピアノで演奏したら、お仲間がワラワラと集まってくるだろう。
 最初はピアノでポツリポツリなんだけど、登場人物の気持ちに変化が起こるタイミングでストリングスが絡んでくるのが堪らん。

 そう「アンナチュラル」で「Lemon来るぞ、来るぞ」と身構えていても、なかなか降りてこなくて「ここかああああ!」な時とちょっと似ている。
 しばらく、会社で仕事している時にも頭の中で「ポルノグラファー」のテーマが流れていたんだけど、ふと「前にもこんな曲が頭の中で流行ったな」って思い出して、その曲は思い出せたんだけど、どのドラマだったのかなかなか思い出せなくて、丸一日考えていたんだけど、「こういう、もどかしいのも楽しいな」って思えたころ、やっと思い出した。

 NHKの「透明なゆりかご」でした。
 あのドラマで、あのテーマ曲が流れる時も、毎回号泣していた。

 ドラマの音楽で、未だに時々頭の中を流れるのは、他には「僕らは奇跡でできている」かな。

 ここで、凄いことに気がついてしまったのだが「ポルノグラファー」「透明なゆりかご」「僕らは奇跡でできている」の音楽での共通点は「三拍子」だ!
 そうか、私はワルツに弱いのか!!!

 今後はそれを意識して、劇中音楽を聴いてみよう。

 さて、前にも書いたが、「インディゴの気分」見たさにFODに加入したんだけど、ついでに映画「娼年」まで見てしまって「やっぱ、これおもしろーい」と感激したのだが、単なるエロつながりではなくて「ポルノグラファー」では木島先生に翻弄される役をやっている猪塚健太が、全く正反対のビジュアルで松坂桃李を舌でイカせているのが「娼年」だったので、そのギャップを楽しみたかったのですよ。

 でも、ついでに「あれの松坂桃李もエロかったのでは?」って予告編でしか見たことのなかった「彼女がその名を知らない鳥たち」も見ちゃったんだけどね。
 松坂桃李出演シーンはそれなりに面白かったんだけど、阿部サダヲが演じるキャラの不潔度が容赦なくて、あまり楽しめなかったなあ。まあ、対照的にイケメン枠の竹野内豊と松坂桃李のキャラが最低すぎて、面白かったんだけど、なんか「男は顔じゃないんだぞ」って説教されてる気分になってさ。
 蒼井優と松坂桃李のベッドシーンは「よく工夫されてるな」って感心したけど、「娼年」見た後だと、物足りない。

 とか、松坂桃李でエロ探求していたら、松坂桃李ファンだと認識されたようで、「オススメ」に上がってきたのが「シンケンジャー」だった(笑)

 なので、初めて見てみたんだけど、20歳の頃の松坂桃李って、今とほとんど変わってないのが驚き。
 「電王」の佐藤健とか「あー、若い頃の佐藤健ってこれだった」って、ルーキーズの頃の佐藤健って、イケメン扱いされてなかったよなあ。そもそも「天皇の料理番」の時だって、私の中ではイケメン枠じゃなかったもん。

 だから、人気俳優の「特撮モノ時代」を後で見ると、こっちが恥ずかしくなるくらい「若い、細い、芝居下手!」ってなることがほとんどなのだが、松坂桃李は多少、発声がブレてるくらいで、堂々たる「殿」ではないか。つーか、ちょっと前まではみんな松坂桃李が出てくると「殿!」ってなっていたけど、その元ネタをやっと見られて楽しいし、脚本が小林靖子っていうのも「これが、みんなが信頼を寄せる靖子ちゃんか」ってやっとわかったよ。「シンケンジャー」は今見ても、ほんと面白い。

 というわけで、エロい松坂桃李を辿っていたら、「シンケンジャー」にたどり着いてしまい「私、なにやってんの?」なのだが、最近、他にもデビューしてしまったものがあります。

 緊急事態宣言下の時、「久々に本でも読むかな」って、テレビドラマでハマった「葉村晶シリーズ」をまとめ買いして熱心に読んでいたのですが、その時に「こういう、もっと長いシリーズ物もアリかな」と買ってみたのが「魔性の子」

 少し前に久々に続編が刊行されて話題になっていた「十二国記シリーズ」のエピソード0。

 私は、「好きなドラマの他人の感想が知りたい」ということでツイッターやってますが、大河ドラマや朝ドラのクラスタって、ゲームやアニメが好きな人も多いし、こういう長編ファンタジーも好きな人が多いみたいで、「十二国記」でもけっこう盛り上がっていたので、「ふーん、こういうの読んでなかったけど、精霊の守り人のドラマはかなりハマったし、そのうち暇ができたら読んでみようかな」と思っていたら、「緊急事態宣言で暇」になった。

 でも、結局、ドラマの過去の名作再放送を消化するので忙しかったし、葉村晶シリーズも短期記憶が衰えているので一度読んでも「あれ?この人は前のに出てきた、あの人?」とかで遡っていたら、けっこう時間がかかってしまった。

 先月の半ばくらいでやっと「魔性の子」読み始めて、けっこう重い話だから、一週間くらいかかったんだけど、「さて、ここからが本格的ファンタジーのはず」と「月の影 影の海」を読み始めたのだが、女子高生の陽子が異世界に放り込まれて極限の中でなんとか生きる描写が続き、かなり挫けそうになったが、頑張って読み進めていたら、「け、ケイキぃぃぃぃぃ!」

 ヤバいね、これ。
 こんなの、14歳の頃に読んでいたら、「なんで麒麟がいないのだろう?」とか「私がたぶん麒麟」とか厨二病全開していただろう。
 それは「ハリー・ポッター」シリーズを夢中になって読んでいた頃も「こんなの、子供の頃に読んでいたら・・・」って思ったから、こういうのは世代に関係なく、それなりに楽しいのだろう。

 こう言っちゃなんだが、エロい映像作品を「他人事」として大爆笑しながら見ている気持ちとちょっと似ている。
 ファンタジー作品も「エロ映画」も、もはや自分にとってはどっちもファンタジーだし。

 でも、私は昔から好きな作品に出会うと、けっこうその気になってしまうというか、好きなキャラになってしまうので、最近は「私は麒麟なの」っていうのと「私は木島先生なの」が交互に現れ「昔からこういう、ごっこ遊び大好きだったが、50過ぎてもやってるんだ」ってことになんか戸惑いつつも、「雀百まで・・・」って思います。


10月7日(水)

●「おカネの切れ目が恋のはじまり」4話(最終回)

 「ドラマ撮影中に主演級が急逝」って私の記憶には無いのだが、もし、あったとしてもその作品はお蔵入りするか代役を立てて撮り直しになっていたのだろう。今の大河ドラマが撮影中に沢尻エリカが逮捕されて撮り直しになったみたいに。

 なので、こういうのは非常に珍しいと思うのだが、4話で最終回にして無理やり放送したのだ。
 まあ、コロナで他のドラマも不規則になっているので、こういうのもアリになったという珍事なのだろう。

 そんで、どうやら3話分までは撮影が終了していたらしいが、その先はどのくらい撮れ高あるのかわからないけど、三浦春馬が出ているところをなんとか生かして終わらせるのかな、と思っていた。

 ところが、最終回の三浦春馬は、ほぼ回想シーンだけだった。
 3話の最後で「ちゅっ」したきり、その後、消えてしまったのだ。

 その「ちゅっ」であるが、ここんとこ「男同士でガッツリ舌入るやつ」ばかり見ていたので、唇の先だけコツンとする「ちゅっ」に逆に衝撃を受けてしまった(笑)

 そんで、三浦春馬不在のまま、松岡茉優は北村匠海を連れて父に会いに行くという、たぶんこのドラマの後半のハイライトになるシーンを三浦春馬の死後に撮影してるんですよね。北村匠海が上手く代役になっていた。
 そして、三浦春馬の両親役の草刈正雄もキムラ緑子も、三浦春馬不在のまま息子への愛を語り、なんだか物凄い力技の「公開葬儀」みたいなことになっていた。

 みんなが役の仮面を被ったまま、弔辞を読むの。

 いやー、泣いたわ。
 三浦春馬が亡くなってから、一番泣いた。

 演じた役者さんたちも凄いけど、これやろうとしたスタッフも凄い。

 自分だったら絶対にこんなことできないなあ、凄いよ。と泣きながら見てました。

 そして、やはりシナリオ本が出るらしいので、絶対に買います。課金課金。


10月6日(火)

 日曜出勤だったで、今日休みにしたのだが、「窮鼠」はすでにニコタマではレイトショーだけになっていたので、南町田のグランベリーモールまで行ってみた。
 新装開店してから初めて行ったんだけど、平日なのにけっこう混んでいた。テラス席が多いから、安心して食事できるからなんだろうか?

●映画「窮鼠はチーズの夢を見る」二回め

 初回では「こんなにケツ出さなくても・・・」というところと、シリアス度が高すぎて「ちょっと、これは・・・」と思ったのですが、こういうもんだと思って見てみれば、印象が違うかなあ、と思って再挑戦してみました。

 結果、二度めの方がつまらなかった。

 ストーリーがわかっているから、前よりも「いいからちゃんと服着ろよ」と思ってしまう。

 それにやっぱり原作読んでしまったから「大伴はもっと軽い性格なんだよなあ」とか思ってしまう。

 それでも、心理描写をモノローグ無しに描いたのは凄いと思うけど、「ノンケがうっかりゲイにハマる」っていう可笑しさが無いからなあ。
 そこは笑うところではないという姿勢は正しいと思うんだけど・・・

 まあ、いいや、ラブコメ好きの私としては「合わなかった」ということで、だったら、こんな感想書く必要もなかったんだけど、終映後にすごいことがあったので、それを書き残したかったのだ。

 予告編流れている時に女子高生が通路を上がっていくのが見えたので「高校生?ああ、でもR15だからいいのか」って思っていたんだけど、終映後に後ろを振り向いたら、女子高生の横に男子高校生が!!!!

 そしたら、その女子高生が、呆然としてるけど半笑い顔で「初めて一緒に外出した男子と見る映画がこんな展開で・・・うわっ、どうしよう、ヤバいって・・・」

 えええええ?初デートでこの映画?
 いや、デートのつもりじゃなかったのかもしれないけど、「まだ付き合ってない二人」で、なぜこの映画を????
 R15を見落としていたのだろうけど、そもそも付き合っていたとしても、BL映画に彼氏連れてくか?

 なにもかも間違ってるけど、一緒に映画見に行くってことは、それなりに好意を持ってる男子だろうし、男子の方はこんな映画のこと知らなかったろうから、いきなりの濃厚キスシーンから、男同士でフェラを経て、全裸で2ケツ・ファックシーンなどを見てしまった女子高生は「ヤバい、やってもうた」と思ったろうけど、男子だって「え?なにこれ、オレなんか試されてる?」ってなっただろう。

 この映画に、この高校生カップル未満の「心の声」をかぶせたら、最高の映画になったことでしょう。
 見たい。そっちが見たい。

 しばらくその二人の会話を聞いていたかったけど、近すぎてそれもできなかったので渋々離れたが、「こんなつもりじゃ」ってボソボソと語る彼女の話を彼はじっと顔を見つめて聞いていたので、たぶん「かわいいな」って思っていたのでは・・・実際、かなり可愛い子だった。

 その二人がこの先どうなるのかは知らないけど、生涯忘れられない思い出になることでしょう。

 しっかし、ほんとになんでそんなことになってしまったのか詳細知りたかったな。


10月3日(土)

 ドラマの改編期なので、またTVerに過去作がいっぱいあがっていて、追いかけるのが大変。

 それで「中学聖日記」が上がっていたので、「今見るとどうなんだろう?」と思って見てみたけど、やっぱし岡田健史が中学生に見えないよなあ。
 このドラマをあまり見ていなかったのは、岡田健史に馴染めなかったのと、9時台のタカハシ主演の「僕らは奇跡でできている」の後だったので、世界観が違いすぎて頭がついて行けなかったからだと思う。

 なので、今さら見てみると、けっこう面白いし、MIUと「いとしのニーナ」で岡田健史の魅力をやっと理解した後なので、「いやー、こんなのにグイグイこられたらねえ?」って物語にすんなり入り込める。
 しかし、このドラマの抱える問題点というか、当時の批判的意見を改めて思い出した。

 これって岡田健史の体格が良すぎるから、グイグイいく描写が「怖い」って感じるんですよね。
 そんで、彼は(役の彼ね)若すぎるので、圧倒的な身体的な差に無自覚だし「年下」という年齢差がハンデになってると思っているから、余計にしょーもない。

 でも、たぶんこれ、わざとやってるんだろうなあ。
 演出もちょっとサスペンス風なので、恋愛ものというよりは、どっちかというとホラーみたいだ。

 美しき岡田健史という獣がずっと追いかけてくるというホラー。
 しかも、岡田健史の母親役の夏川結衣が「息子をたぶらかしたあの女許さーん」って襲撃してくるのでほんとホラー。

 あと聖のことが好きな町田啓太や渡辺大も「いい人」を好演しているし、映画「アルプススタンドのはしの方」の小野莉奈と西本まりんも出ているので、それが確認できて良かった。
 そっか、小野莉奈は有村架純と同じ事務所なのか。出世しそうな感じ。


10月1日(木)

●映画「映像研には手を出すな」

 アニメが評判良かったので、頑張って見ようとしたが放送が深夜すぎて2話くらいしか見られなかった。
 そしたら、すぐにドラマ版が始まり、そっちはTVerで見られたので半分くらいは見ることができたけど、この話ってアニメ制作がメインだけど、「細分化された部活動」の話でもあるのね。
 野球部から外野部が独立したりとか。

 その程度の理解で映画版を見に行ってしまったのは、「窮鼠」が満席になってしまったからである。
 ほんと、こういう規模の映画が一番、座席間引きの被害に遭うよねえ。小さいシアターで上映回数も少ないから、すぐ満席になってしまう。
 それに、けっこう齋藤飛鳥推しなので、暇だったので見てみました。

 あと浜辺美波が唐突に出てくると聞いて(笑)

 監督は英勉だが、「賭ケグルイ」に「ぐらんぶる」と、けっこう英勉監督作見てるなあ。
 「賭ケグルイ」はアニメ版もドラマ版も見てなかったので、世界観がなかなか頭に入ってこなくて眠くなってしまったのだが、超絶美しい宮沢氷魚が登場したらシャキーンとなったのがいい思い出である。

 それに比べたら「映像研」は、多少は予習してあったので無問題だった。
 「巨大ロボの矛盾」について延々と熱く語る場面にも気持ちよく笑えました。けっこうクドかったけどさ。
 そして、細分化された部活の統廃合のエピソードがちゃんと伏線になっていてキレイに回収されたので、なかなか楽しめました。

 あと、あのモデルの子(名前忘れた)の両親が山中聡と松本若菜っていうキャスティングが絶妙。
 松本若菜はジワジワとブレイク中だし、山中聡は前からいっぱい出てるけど、最近妙に目につくというか、ぶっちゃけ「インディゴの気分」にも出ているから、私の中では格が上がっているだけかもしれないけど、この世間一般的には「なんかに出てたなあ?」ってクラスの二人が「大物俳優夫婦」やってるのが、なんだか最高だった。
 そんで浜辺美波はいきなり冒頭に出てきて伏線をばら撒いて、その伏線と共に本題に全く絡まず、ひたすら「ヒュー子ぉぉぉぉぉ!」って叫んでるだけだったが、最高の浜辺美波でした。

 浜辺美波といえば、横浜流星と共演した「私たちはどうかしている」が最終回を迎えましたが、なんか最後は山崎育三郎が全部さらっていかなかった?回想シーンとはいえ高校生役だったし。山崎育三郎が制服着てるだけで面白いからズルかった。
 まあ、最初から昼メロみたいなドラマだったけど、私はけっこう楽しめました。主演二人がほぼ和服姿だったのも眼福の極みだったし、出てくる和菓子も美しかったし。

 浜辺美波は来週からNHKの金10で岡田将生と共演だから、そのカップリングも超楽しみ。
 でも、個人的には、まだまだ高校生役やってほしいんだけどな。


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