可燃物な日々

可燃物な日々

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日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました

10月31日(木)

 先週の豪雨は、事前に予報されていたので「心配だなあ」と思っていたのだが、勤務地の神奈川県では大したことが無かったのは良かったが、「出身地の千葉県がああああ」なことになっていた。
 ほら、神奈川の人、千葉に全く興味も関心もないから、そこそこ予報を心配していた人も「思ってたより降らなかったね」とか言いやがるので「千葉が大変なことに・・・・私、千葉出身なんで、高校の最寄り駅の佐倉駅が水没しているとか・・・・すでに成田空港がまた陸の孤島状態みたいだし、このままだと、あちこち川が氾濫しますよ」と言ったら「え?高校は千葉だったの?」って言われたけど、案の定、高校時代に電車で毎日超えていた鹿島川が氾濫とか酷いことになっていた。

 まあ、あの印旛沼周辺地域は多分、干拓した土地だから想定内なのかもしれないけど、「こりゃ、高校の同級生の家とかも浸水してそうだなあ」と土地勘があるだけに、テレビで続報ながめながらかなりヘコんでいた。

 京成線は運行していたので、翌日休みだったら「現地視察のために京成線に乗って成田空港まで行ってみようか?」とも思ったんだけど、悪趣味だからやめた。
 そういや、東日本大震災の後、浦安の液状化現象視察に行ったことあったな。
 「わー、こんなんなるんだ」って大変興味深かったけど、楽しいというよりは恐ろしかったです。
 そうだ、あの頃は野球ファンだったので、千葉マリンスタジアム周辺がボコボコになっていたのも大変興味深かったけど恐ろしかった。

 それにしても、ちょっと気になるのは、まだ日本に滞在しているラグビー代表チームで、台風19号直撃でも驚いたと思うが、その翌週は台風じゃないのに、あちこちの川が氾濫したニュース見て「なんなの日本、怖いじゃん」ってビビっていたら、今日はなんと「首里城全焼」ですよ。

 逆に想像すると、私が英国に滞在していたら、テムズ川が氾濫して、エジンバラ城が全焼みたいな・・・

 しかし、こう立て続けにあちこち傷んでると「なんか自分にできることならやりたいが、なにをすればいいんだ?」ってあたりで思考停止しますね。

 とりあえず、なにもできないので「最低限、好きなものへの課金はする」ことをしました。

●映画「イエスタデイ」

 「ボヘミアン・ラプソディ」の予告編や事前の宣伝を眺めて「こんな映画、クイーンが好きだった私みたいな人にどれくらいアピールするんだろう?」と思っていたら、まさかの「フレディがなんで死んだのか知らなかった大勢の人たち」にアピールして大ヒットしちゃいましたが、それゆえ、私は「ボヘミアン・ラプソディ」の大ヒットを素直に喜べなかった。
 クイーンの曲の良さは、それだけで後世に残るものだと確信していたので、ガチホモだのエイズだのって史実は広めなくても・・・

 だから「ボヘミアン・ラプソディ」は「主人公が非業の死をとげる」って結末わかっているので辛い映画だったけど、その1年後に「イエスタデイ」の予告編みた時には、「あ、これ、たぶん好き」って思いました。
 ビートルズには特に思い入れないけど「ビートルズが無い異世界に転生」ってめっちゃ面白いじゃないですか。

 なにが面白いかというと、もし自分がこの映画の主人公と同じ権利を持っていたとしても、ビートルズの楽曲を脳内再生することはできても、他人にその良さをわかってもらえるほど、ちゃんと再現できないんです。
 歌も下手だし、楽器も弾けない。
 さらには歌詞も曖昧だったりして。

 だから、私が「イエスタデイ」の無い世界で、必死に「イエスタデイ」を歌っても、ダメなんです。

 って予告編の段階でそう思っていたけど、本編では「音楽の才能の無い人」がちゃんと拾われていて、彼らは「ビートルズをパクんな」っていう怒りよりも、「脳内で再生するしかなかった楽曲をちゃんと演奏してくれてありがとう」って言うんですよ、泣きましたよ。

 いやあ、ダニー・ボイルの映画なんて「トレイン・スポッティング」から30年ぶりというか、私は「トレイン・スポッティング」がちょっとダメだったし、その次が原作読んでいた「ビーチ」だったりしたので、「え?アレを映画化するとかマジ?」って感じだったので、緩く避けていたのですが、「ラブコメだよ、ハッピーエンドだよ」ってやると超いいじゃないですか。

 日本でいうところのクドカンみたいな感じなんだろうね。
 悪ふざけでスベりがちだけど、ハマるとすっげえ面白い的な。

 「イエスタデイ」でも、ビートルズが消えた世界ではオアシスもいなかったって展開に爆笑した。

 他にもいろいろ「トップセールスが消えてる」っていう異世界だったんだけど、まあ、それよりも、「地元でくすぶっていたインド系イギリス人が世界的なアーティストに」って展開があまりにも「ボヘミアン・ラプソディ」すぎて「え?これ、狙ったの?・・・・・っていか、時期的に狙うの無理だとして、偶然?」

 冷静に考えると、「イギリスで売れないミュージシャンが」って設定にすると、最初の頃はパブとかでやっていたけど、売れたらウェンブリーっていうの誰もが思いつく王道なので、もしかしたら、フレディをモデルにした主人公だったのかもしれないけど(インド系の中流家庭ってあたりが)、だとしたらこの映画のスタッフはボヘラブ観てびっくりしたのかもしれない。

 しかし、私は映画館で予告編見て「これ見よう」と思ったのだが、テレビなどで宣伝しているの見たことなかったし、世間で話題になってるのは「ジョーカー」だし、せっかくボヘラブの客をそのまま誘致できそうな映画なのに、認知度低いのか、イマイチ集客できてないんだよね。もったいない。

 そうそう、この映画を観る前に「ボヘラブと違って、こっちはジョン・レノンが死なないってわかってるから安心して見られる」とか言っていたんだけど、そこも見事に回収されて「参りました」と思ったんだけど、ラストに「オブラディ・オブラダ」が流れた時には、「上手すぎる」と椅子から転げ落ちそうになったくらい、完璧な構成だった。
 まさに「ビートルズの楽曲」という、どれも最強のカードを何十枚も持った上でのカード・ゲーム。
 って、私、カード・ゲームよく知らないのですが、デッキ?っていうの?
 課金しまくってガチャ回して集めた最強のカードをずらりと並べて、どれもレベルが最上級のカードのどれを切るか・・・・そんな贅沢な映画なので、もうちょっとヒットしてほしいものである。

●舞台「終わりのない」@世田谷パブリックシアター

 10月29日に初日を迎えた舞台であるが、実は11月中旬のチケットをすでに購入済みだったんだけど、たまたま30日に休みをとって、午後イチは映画「イエスタディ」を見たが、夕方に当日券を伺ってみたら、「補助席だけど最前列」がとれたので見てしまいました。

 「黒沢清監督で、松田龍平と長澤まさみが夫婦って、それは観るだろう」と「散歩する侵略者」を映画館で見たのですが、原作は劇団イキウメということをそこで初めて知り、しかも、映画版が上映している最中に芝居も三茶で再演されていたのですが、それを知るタイミングが遅くて都合のつく日にチケットがとれず(今に思えば、当日券という選択肢があったのかもしれないが)「散歩する侵略者」は諦めたのですが、その後のイキウメの公演は欠かしたことがないのですが、なんか知らんが、この劇団のを見に行くといつも座席が最前列だったり、3列目だったりと「前すぎる」んです。

 こういうとこ、舞台はほんと難しくて、映画だったら前方の席選ぶか後方の席選ぶかは趣味の問題なんだけど、舞台だとねえ?
 あまり前の方でもねえ?ってこと多いんです。
 そりゃ、テレビでよく見るような人気俳優が間近で!っていうのは興奮しますが、映画だと「アップとか引きの画だとか」ってカメラワークで「見せたい画」を作りますが、舞台の場合はあまり前すぎると「演出家が意図した効果が堪能できない」ってことになる。

 イキウメもアイドル的役者がいるわけでもなく、だから最前列が良席なわけでもないし、チケット発売日に即完売するような劇団でもないので「早めに手配すればチケットはとれる」し「当日券も出る」って認識だったのですが、今回の「終わりのない」はイキウメの公演じゃなくて、「プロデュース公演」っていう立ち位置でした。

 私の知る限り、イキウメの公演って、「小劇場」的な展開というか、池袋や三茶という「500人キャパの大劇場と200人キャパの小劇場があります」って場所で200人キャパのところでやっていたらしい。
 それが今回、500人キャパの大劇場進出ですよ、しかも、その企画のために引っ張ってきたのが、山田裕貴!

 正直「イキウメったら、メジャー展開するにあたって山田裕貴持ってくるとか渋い!」って思いましたが、ちょど朝ドラ「なつぞら」でも、かなり重要な「いい役」やっていたので「さすが、イキウメは渋いなあ」と感心してましたが、「もしかしたら、これは油断できない感じなのかも」って先行予約抽選で申し込んだら、ほんとチケットが瞬殺だったので「うわ、やっべー、ちゃんとナメないで挑んでよかった」と胸をなでおろしました。

 そしたら、後出しで補助席とか出していたので「まだ初日直後だから当日券あるかも」とトライしてみたら「すごい端ですが、補助席だったら最前列あります」

 「じゃあ、それで」
 「ほんとうに、けっこう端ですよ?」
 「前売り買った回もあるので、大丈夫です」

 というわけで、後方でゆったり見るつもりだった、「終わりのない」を気まぐれで最前列のさらに横の補助席で見た。

 よって、前すぎて役者のあおりの顔ばかり見ることになったが、人気上昇中の山田裕貴がイキウメの世界観にしっくり溶け込んでいるのを目撃できてよかった。
 山田裕貴の良さって技術的に上手いというよりも(実はかなり技術あるんだけど)、「あえて空気読まない」的な、うーん、料理で言うところの「食感変える」みたいな?

 って、あー、山田裕貴評は面倒くさそうだから、やめる。

 高橋一生や中村倫也もけっこう面倒臭いんだけど、山田裕貴もかなり面倒くさいから。

 まあ、だから、そんな山田裕貴がイキウメの中で「ほぼ出ずっぱりの主演」を緩い感じに見事にまとめたので、「すげえな」って感心したし、イキウメの前川知大的にも「大劇場でのプロデュース公演」だったからなのか、時空を行き来するSF展開にも関わらず、イキウメ的には比較的オチがあるというか、観終わった後に「?????」って突き放されない感じがあって、悪く言えば「日和った」のかもしれないけど、イキウメはこのくらい日和ったくらいでいいのでは?

 そうだ、山田裕貴といえば、この映画の感想書いてなかった。

●映画「HiGH&LOW THE WORST」

 通称「ザワ」(笑)
 ちなみに、今更ハイローデビューしたのは、志尊淳目当てです。
 だって、志尊淳が殴り合いしているの観たことないから、どんなだろう?って。

 事前情報(朝ドラや大河ドラマクラスタでハイローも好きな人たちのつぶやき)によると、インテリ眼鏡と金髪グラサンがヤバいらしいとのことで、それはしっかり確認できました。
 インテリ眼鏡キャラ轟(インテリは眼鏡に掛かっているだけで、キャラはインテリでは全くない)の子は「どっかで観たなあ」と思っていたら、2015年「だから荒野」で鈴木京香の息子役だったね。その弟役のほうが出番多かったけど、そっちはその後ウルトラマンになった濱田龍臣だった。
 そしてグラサン金髪は塩野瑛久。私はたぶん初見。

 さて、イケメンチェックは置いておいて、初めてハイローを見た感想は「戦国もの?」でした。
 合戦、合戦、ひたすら合戦なんですよ。
 だから、各高校というか、そのトップを「戦国大名」と解釈すると、ほんと戦国ものでした。

 てゆーか、「ああ、時代劇の香りがこんなところで引き継がれてるんだ」と明後日の方向に感慨深い。
 「イマドキの大河ドラマは合戦シーンが貧弱」と嘆く老害な皆様にはぜひ、ハイローを見てほしい。いや、正直言ってキングダムの合戦シーンよりずっと面白かった。だだっ広い奥行きのある空間の隅々までドワワワワっと喧嘩しているので「これ、演出スタッフ大変だなあ」と感心した。
 殺陣付ける人はどうやっていたんだろうか?
 そして、奥行きはもちろんのこと、校舎での乱闘シーンなんて、全てのフロアで乱闘になっているので、上下の広がりもあって「すげえな、これ。撮影風景見てみたい」と思った。

 セットはそんなに派手ではないのだが、人海戦術的に非常にお金がかかっているように見えたし、それだけの予算がきっちりあるんだなあ、と。
 シリーズ化しているので、売り上げがきっちり見込めるから、制作費を惜しまないのだろう。
 よくわかってないまま書くけど、このザワの興行収入は今のところ7億円くらいで大ヒット映画とは言えないけど、確実にそれくらいは稼ぐのがわかっていたら「じゃあ、制作費はこれくらいで」と上限ギリギリでいいだろうから。

 10億稼ぐかもしれないけど、もしかしたら3億円止まりかもしれない映画を製作するとなると、「制作費は1億円」になると思うが、「確実に7億円」だと、制作費に3億円ぶっこめますからね。
 というわけで、ハイローデビューしての感想が「昔の東映ヤクザ映画で、戦国時代劇ものじゃん」であり、「もしかして、すでに男はつらいよシリーズの踏襲?」であった。

 私はエグザイル音痴なので、この映画の主演も誰だかさっぱりわからなかったのですが、エグザイルがやってることって、けっこう昭和なのかもしれないと改めて思った。
 昭和の時代に私が全く関心の無かった世界を綿々と受け継いでいるのかもしれない。
 モード系、インディーズ系、カルト系の仮想敵だった「ヤンキー文化」ってやつを。

 でも、ハイローが凄いのは、そこにシレっと志尊淳とか召喚しちゃうあたりで、「志尊淳ミーツ、ヤンキー映画?」って軽い好奇心で見に行ったが、志尊のフェミニンなルックスと「番長」っていうのが、なかなかのマリアージュで大変美味しゅうございました。
 シスコン設定っていうがいいね。
 「志尊淳の妹は、志尊淳だろう」っていう固定観念から解放してくれてありがとうエグザイル。

 しかも、フツーに考えると、この映画のヒロインは志尊淳の妹のはずなのに、なぜかヒロインは富田望生だという斬新さよ。
 そのあたりの時代感覚が「さすがわエグザイル」であった。
 そして、大事な妹の警護を任せた仲間が、ちゃっかり妹と付き合っていたってオチで、しっかり白目むいて気絶する志尊淳のシーン撮ったところは最大限に評価できる。

 エグザイルにも全く興味がないが、AKBとかも、「まゆゆ」とか「ぱるる」とかが朝ドラに出演すると「あー、やっぱ、あれだけの売り上げ叩き出すような子はすげえな」って感心するけど、やっぱ「人気がある」ってそれなりのことなんだよなあ。

 さて、話が逸れたが、このザワでハイローデビューした人の多くが「インテリ眼鏡とグラサン金髪ね。おっけー」って感じで見たら、もれなく「無防備な体勢で村山に轢かれた」と訴えていた。
 古参が誰も「村山注意報」を出してなかったので「どーして事前に教えてくれなかったんだ!」と訴えたら「だって、村山がヤバいのなんて当たり前だから・・・」

 その村山役なのが山田裕貴で、すでにこのシリーズにずっと出ているのでハイロー界隈ではお馴染みのキャラだし、たぶん「ハイローが育てた」くらいに思ってるところに朝ドラでやっと全国区になったから、ニワカに説明するまでもないと思っていたのでしょう。

 そしたら、志尊淳目当てだった私ですら「これ、村山が影の主役じゃん」って映画で、山田裕貴のキャラ造形が素晴らしく、登場シーンは見応えありすぎだった。
 そんな強そうでもなく、「これぞ番長」って感じでもないんだけど、独特のヘラヘラとして猫背な感じがあの世界観の中でいい意味で浮いていて、ほんと面白かったです。
 村山は今回で卒業しちゃったけど、また志尊淳クラスがゲストに出てくるならまた見てみたいと思った。

 どなたかが「鈴木拡樹引っ張ってくれば売り上げ伸びるんじゃね?」的なことを呟いていたが、それだったら絶対に見る(笑)
 絶対にコテコテの悪役だよね。


10月18日(金)

 台風19号の被害範囲が多すぎて、報道も全てを追うことができずに小出しになってるようだが、この一週間で被害の全容がだんだん明らかになってきたけど、いわゆる「被害総額」の算定はまだこれからなのかも。

 やっと噴火警報が下がった箱根が箱根登山鉄道の被害とか、マジ泣ける。これから紅葉の季節なのに。

 長野新幹線の車両基地もなあ。水が引いてみたら、ちゃんと盛り土してあったんですよね。1メートルくらいの浸水だったら大丈夫なように作ってあったのに、ほんと想定外だったんだろう。
 そんで、多摩川だと、狛江市なんかは「避難してきた人が多くて、避難所がパンクした」らしく、私が小学生の頃、多摩川のあのあたりは私のトラウマになるような水害に遭っていたので、やっぱし、大勢が避難していたんだとわかり、なんだかホっとした。

 そういえば、ちょっと苦笑したのが会社の後輩、エビワカちゃんの話である。
 台風接近で、ラグビーの試合も早々に中止になっていた土曜日にエビワカちゃんの子供の運動会も中止になっていて「月曜日に延期?えーーーー?」って言っていた。
 連休の日月は、実家の家族と温泉旅行に行く予定だったのが、子供の行事が延期になり「せっかく楽しみにしていたのに!!!」

 エビワカちゃん的には、「子供の運動会」<「実家の家族旅行」だったらしい。
 夫の母と同居しているから、ガス抜きしたかったのだろう。

 それが台風の影響で「実家の家族旅行」をキャンセルすることになり、ブーブー文句言っていたのだが、私は「予報通りの台風が来ると、エビワカちゃんの実家(北関東)も、行く予定の温泉地(北関東)もヤバいのでは?」って思っていたけど、それを言うのも無粋だと思って黙っていたのだが、結果的に「実家は被害に遭わなかったけど、近所の国道が浸水して通行が不便になったし、行く予定だった温泉地の近くも浸水していて、通行が不便になっていたから、行くつもりでも、行けなった」ということになっていた。

 いや、だから実家や行く予定だった温泉地が水没してなかっただけ良かったよね。

 私がビビリだから、「土曜日のラグビーの試合中止になったけど、台風の被害がもっと甚大だったら、下手したら、大会の存続が危惧されたから」って最悪の事態想定していたので「思っていたよりも大丈夫だったけど、思っていたよりも大丈夫じゃなかった」んだけど。

 あ、そんで、久々にエビワカちゃんが登場したので、ついでに書くけど、「台風の影響で子供の運動会の予定がスライドして、家族旅行の温泉に行けないんですよ」と言っていた彼女の災害予測の甘さって要するに「教養がない」ってことなんですよね。

 ほんとバカにしてて申し訳ないんですけど、エビワカちゃんみたいな人、中学校にはいたと思うのですが、高校・大学では見ないタイプの人で、20代の就職先にもいなかったので、30歳過ぎて今の就職先で「偏差値50の世界ってこれか」って、やっとわかった中での、ほんとフツーの人のサンプルみたいな人なんですよ。

 すっごく驚くことに、全く「文化がない」んですよ。

 って書くと上から目線だけど、オタクからすると「推しの無い人」って感じかな?

 なんか、あらゆることに興味が無いように見えるんだよね。
 ラグビーW杯についても、事前に「そんなの盛り上がるんですか?」って言っていたので、全く興味も関心もないらしい。それはエビワカちゃんだけじゃなくて、他の同僚女子もそうだったんだけど。

 でも、他の同僚女子は「クドカンのドラマは欠かさない」とか「昨日なに食べた?のドラマはまだ見てないけど、原作は全部読んでる」とか「好きな歌手がハワイ公演するので人生初ハワイ」とか「ワインが好きなので、ソムリエは無理だけどシロートがとれる資格はとった」とか、それなりに趣味の話するんですが、エビワカちゃんの趣味ってわからない。

 この間、「ごちになります」に番宣で出ていた井浦新がツボったみたいで「すごいカッコ良かったけど、あの人、有名なんですか?」って聞いてきたので「いや、逆に知らないってことに驚いた。ディーン様の前は井浦新って感じだと思っていたので」って答えたら、さすがにディーン様は知っているので「へーーー」って言っていたけど。
 そしたら、マスオさんが横から「エビワカさんは好きな俳優とかいないの?」って聞いてきたのだが、「うーん、別に・・・」
 「じゃあ、好きなタレントとかお笑い芸人は?」
 「うーん・・・特に思い浮かばないなあ?」

 ああ、なるほど、なんとなくエビワカちゃんに違和感を持っていたのは、彼女が全く「これが好き」って話をしないからだ。
 まあ、お子さんが3人もいるからそれどころじゃないのかもしれないけど、育児に忙殺されていても「好きなもの」を追い求める人は大勢いると思うけど、私の目に触れるのは「育児大変だけど、それでもこれが好き」って発信する人ばかりなので、エビワカちゃんみたいな何事にも無関心な人って実はけっこういるのかも。サイレント・マジョリティー的に。

 で、たぶん、ああいう人の関心を引かないと「メジャー」になれないというか、「朝ドラも大河ドラマも見てないけど、ドクターXは見ないと」とか言うので、本気で恐ろしい存在です。


10月13日(日)

●台風19号

 土曜日のラグビーのイングランドVSフランスのチケットを友人が余らせたので誘ってくれて、「人生初W杯だ!」ってすっごく楽しみにしていたのに、台風で中止になって超がっかりした。

 そして「これで、台風がちゃんと来なかったら、怒るよw」って笑えない冗談言っていたのだが、台風はちゃんと来た。
 台風ちゃんと来なくてよかったのに・・・

 事前に「これは、15号と違って雨台風なのでは?」と思っていたけど、土曜日の朝起きて、ゴーゴーと雨降ってたので「どんだけ?」って思った。いや、フツーの台風だったら、あの時点では、降ったり止んだりするはずなのに、みっちり雨降ってるんだもん。

 だから、土曜日の昼くらいに「これは、川があちこち氾濫する」と思って、念のため多摩川の氾濫予想地域とか確認しちゃったよ。さすがに、多摩川がどんだけ氾濫しても我が家には関係ない。もし、我が家が浸水するのなら世田谷区全域が浸水するぞ。
 そして、うちは傾斜地に建っているけど、土砂災害が心配な地区でもないし、だから我が家が土砂災害に遭うのなら東京全域がヤバいぞって話で、だから、うちは鉄筋の建物だし、安全度としては避難所レベルなので、「とにかく外に出ない」ことが安全策なんだと言い聞かせたが、それにしても、豪雨が全く途切れないので不安になった。

 今回、暴風は15号ほどではなく、夜9時ごろに雨も風も大人しくなったので、夜中までに寝てしまったが、朝起きてテレビつけたら「ああああ、あちこち決壊してる・・・」

 しかし、相変わらず、避難せずに救助求める人多いなあ。
 私がもし、川の近くに住んでいたら、昨日の昼くらいには避難したなあ。明るいうちに避難したいし。

 でも、馬鹿にしているわけではなく、そもそも川の側に住む人って最初から「正常化バイアス」が働いてるよね。氾濫地域の映像見ると、新しい感じの住宅が多いので、全部が全部そうじゃないとは思うけど、最近になって農地が住宅地になったようなところが多いみたいだし、そういう立地に家を建てる人は「たぶん、大丈夫」って思う力が強いんだと思う。

 そして「昔より堤防がちゃんとしているから大丈夫なはず」と思ってるんだから、こういう事態になっても、「たぶん、大丈夫」と思うんだろうなあ。

 まあ、そりゃ、避難所なんて慣れないところになるべく行きたくないよね。
 小さな子供がいるご家庭のほうが早めに避難したほうがいいと思うけど、小さな子供いるご家庭の方が他人に気を使う避難所に行くのを躊躇するだろう。
自分だって、女性ひとりで避難所行くことになったら、そうとう心細いと思う。

 ただ、今回の台風でよーくわかったが、あれだけ予報範囲が狭くなったら、ほぼ確実に被害が起こる。
 地震に比べるまでもないが、台風っていうのはもう、ほぼ確実に被害が想定できる災害なんだよね。
 地震予知はまだ叶わないが、台風の進路は相当な制度で予知できるようになったんだよ。

 だから、山沿いの人も川沿いの人も、とっとと比較的安全な地域に避難すべきだし、事態が悪化してから車で移動しないで!

 これも、私も経験あるけど、車で安全なところに移動していると「安全だ」って思い込んじゃうんだよね。
 歩いて移動できないようなところでも、車だと、謎の「安全だ」が生まれるんだけど、違うから。

 と、書いているけど、私も実際、ちゃんと避難できるのか自信がない。

 日本の場合、それこそ「空気」とかあるし。
 でも、311の時もそうだったし、それ以降の度重なる災害に「とにかく避難」って「空気」ができてきたように思うし、この台風19号の教訓も「予報ではわかってたんだから、ちゃんと避難しろ」って話で、ある意味「予報通り」の恐ろしさもあったんだけど、だから「地震が予知できたとして、みんなちゃんと避難するの?」って話でもあり、科学的なデータをどれだけ信頼できるかって話でもあるなあ。

 そういう意味で、被害は甚大だったけど、今回は予報がほぼ的中したので、「未来がわかっている中でどう行動するのか」ってSF的な面白さもあったなあ。

 そして、ほんとかどうかわからないけど、あの八ッ場ダムが機能したらしいとか、山梨県では信玄堤はどこも決壊しなかったとか、いろいろな視点で興味深かった台風でした。

 って、自分の付近が全然なんともなかったから言えるんだけど、お亡くなりになった方にはご冥福を申し上げます。自己責任って言いたいわけではなく、こういう「自己責任で運命が左右されるような未曾有の事態」の時に、個人の判断でなく、最大多数の幸福を目指すシステムがあるのが、いい社会だと思うので。
10月9日(水)

●「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」2016年 月9

 TVerにあがっていたので、久々にこのドラマをお浚いしてしまった。
 これって、「東京ラブストーリーの坂元裕二が!」ってことでも話題になっていたと思うけど、蓋を開けてみたら、ワーキングプアが主題になってて、辛気臭すぎて私は好きじゃなかったんだけど、それでもブレイク前の高橋一生が出ていたし、推しの福士誠治も出ていたので我慢して見ていたのに、高橋一生の役は理解不能なほどイジワルで、福士誠治に至ってはほんのちょびっとしか出ていなかったので、「推しが二人も出ているのに、ちっとも爪痕を残せなかった」とがっかりしていたのである。

 なので、タカハシの出演場面も全部補足していなかったし、そもそも全部見てなかったので「震災前と後で、タカハシの役はなんであんなに性格が変わってしまったんだろうか?」という素朴な疑問が解消されてなかったので、この機会に一挙に見てみた。

 そんで、今更ながら驚いたんだけど、このドラマって放送当時も朝ドラ布陣というか2013年「あまちゃん」でブレイクした有村架純が主演で、そのライバル的な位置にやはり2013年、「あまちゃん」の次の朝ドラの「ごちそうさん」で知名度が急上昇した高畑充希を置いていて、しかも、このドラマは2016年1月期だが、2016年4月からの「とと姉ちゃん」の主演は高畑充希だったので「次期朝ドラヒロインの直前のお仕事」的な感じだった。はず。

 だから当時はそういう認識で見ていたんだけど、今更また見てみたら、主人公の介護施設での同僚が永野芽郁(2018年「半分、青い。)、ダブル主演なお相手役が高良健吾(2016年「べっぴんさん」)なことに驚くが、最終回直前に主人公が地方から上京したばかりの子がひったくりに遭って困っているのを助けるのだが、その子が芳根京子(2016年「べっぴんさん」)だったことに一番驚いた。

 そう考えると高橋一生も2017年「わろてんか」の主要登場人物だったし、福士誠治は2006年「純情きらり」のヒロインの相手役である。
 そうそう、介護施設の後輩役には松本穂香がいて、彼女も「ひよっこ」で頭角を現し、ドラマ版「この世界の片隅に」で主演をつとめたし、あ、そうだ、坂口健太郎も一般的知名度が上がったのが「とと姉ちゃん」だったし、あと2015年「まれ」からは小日向文世と田中泯と葉山奨之も出てる・・・・・という、ほんと朝ドラファンが今更見ると、「なにこれ・・・すごい」って感じでした。

 ふと今思ったが、坂元裕二ってこんだけ朝ドラキャストと親和性高いのなら、いっそ朝ドラ書いてみたらいいのではないか?
 NHKの仕事意外とやってないんだけど・・・

 えっと、それであまりの未来の朝ドラキャストにびっくりしてしまったんだけど、話としてはやっぱり好きじゃなかった。主人公二人の給料が安すぎる(笑)
 リアルタイムの時の「これって、介護業界や運送業界からクレーム入るんじゃ?」って思っていたけど、ウィキペディア見ていたら、実際に介護業界からはクレーム入ったらしい(笑)

 そして、「カルテット」でもそうだったんだけど、坂元裕二って主要登場人物全員を八方塞がりにするのよね。
 「いつ恋」だと、主人公二人はどちらも親を亡くしていて、貧しい家庭で育ち、学歴もないから「いい仕事」に就けないから浮上できないんだけど、「経済力がフツーの家庭出身で、そこそこいい大学出ていい企業に就職した」らしい設定の高畑充希はメンヘラ彼女だし、大企業の御曹司のニッシーは愛人の子だから父親から冷遇されてるとか、全員「わけあり、傷あり」で、どこ目線で眺めればいいのかちょっと困るのよ。

 たぶん「いろいろ厳しい環境の中でも、ささやかな幸せを見出す」っていうことを描いているんだと思うけど、なんか見ていてそれを楽しめないんだよね。
 「カルテット」の場合は、舞台が軽井沢の別荘だし、登場人物は優雅にバイオリンとか弾いてるから「キリギリスの話」として楽しめたけど、「いつ恋」は「アリのままのアリは、ありのままだった」みたいな話になってるから・・・

 さて、どこから感想書こうか。
 まず、福士誠治。
 出番少なかったけど、本妻の息子として、腹違いの弟ニッシーの憧れの存在だったが、父に逆らって失脚し、ニッシーにも「あの親父ヤバいから二人で協力して引き摺り下ろそう」って提案したんだけど、父の愛に飢えていたニッシーはあっさり闇落ちして、ちゃっかり兄貴のポストに収まってしまい、「おまえ・・・」ってシーンとっても良かった。

 福士誠治にも、いつか、びっくりするくらいの当たり役が当たりますように。あと、このドラマには関係ないけど、桐山漣にも。(先クールでも、一週間で二回もフラれるイケメン役だとか酷すぎる。森永悠希は一週間で二度殺されていたけど)

 高橋一生は・・・・・このドラマ、中盤で震災が起こって、いろいろひっくり返るのだが、もしかして前半に高良健吾にイジワルしていたのは、「視点変えれば・・・」って意味だったのかなあ?と思っていたんだけど、もしかしたらそういう設計だったのかもしれないが、運送会社社長の松田美由紀はリピートしてみると、そういう設計になっていたけど、高橋一生に関してはやっぱりよくわからなかった。
 そんで、タカハシはそういうの無理にまとめないタイプの役者なので、「台本どおりにやりました」ってことだろうし、「俺は小室ファミリーのブレーンだった」って虚言が前半は怖かったけど、後半では「ああ、そういう人なんだ」って流されるようになっただけで、オッケーっていうことで。

 そして、放送中にも非常に違和感があった高畑充希の「関西弁の姉御キャラ」なんだけど、この役は非常に難しい役で、社内不倫の末に自殺未遂を高良健吾に助けられ、その後、高良健吾にすがりつき、有村架純と高良健吾が両思いなのにくっつけない最大の要因になったくせに、震災後はいけしゃーしゃーと二人の良きアドバイザーになってるとか。
 だから、相当なメンヘラなんだけど、高畑充希がやるとメンヘラ度が低いのは、演技なのか演出なのかわからないけど、今だったら、あの役は、介護施設の先輩役だった桜井ユキじゃね?

 そうそう。このドラマ、再履修してみたのは、映画「リミスリ」の時に「いつ恋にも出ていた桜井ユキが主演」って言われても「そんな子知らない」と思ったので、桜井ユキちゃん出演シーンを再確認したかったのです。
 けっこう出ていたけど、リアタイ中には印象に残らない役だったなあ。仕事ができる先輩ってだけで。

 そんで、当時はニッシーのこと全然知らなかったので「誰この子?」って思って見ていたんだけど、ニッシーのこと少し学習した上で、再見してみても、ちょっとニッシーの演技力には重い役だったなあ。
 後半になって闇落ちしてからは、けっこう面白かったんだけど、それでも主人公二人に比べると圧倒的に経済的には恵まれていたけど、親の愛に飢えるあまりに自分が本来志していた道を見失ってしまうという役は難しかったと思う。
 ニッシーを風間俊介にチェンジするだけで、だいぶ印象の違うドラマになったろうに。

 と、いろいろ不満のあるドラマだったが、まとめて見てみても、細かいところ「察してね」ってすっとばす不親切設計になっていたのも「月9なのに?」って感じだったが、一番謎キャラだったのが坂口健太郎で、高良健吾が「寂しい人を放っておけない」って属性のために、ダメなのを集めてしまう中で、サイコパス系な坂口健太郎はなんでいるのだろう?と思っていたら、ちゃんと回収していたけど、そういう脚本的な構成を超えて、震災後、ブラックな仕事に就く、バリっとスーツ来た坂口健太郎と高良健吾のツーショットが超スタイリッシュで感激した。

 けっこう面白い構成のドラマで、冒頭は有村架純が闇落ち(強欲な養父が金持ちの安田顕と結婚させようとしているのを諦念して受け入れようとしている)しているのを高良健吾が助け、後半は高良健吾が闇落ち(祖父が認知症になり死んで自暴自棄状態)しているのを助け、最終回で有村架純が再度闇落ち(養父が死んで、体が不自由な養母の世話をするため北海道に戻る)しているところに高良健吾がまた手を差し伸べる。という主軸に、震災前はブラックだったのに、震災後はなぜかホワイトになってる運送会社とか、前半はキラキラ王子だったのに、後半は闇落ちするニッシーとか、とにかくアップダウンが多くて難しい構成だし、それが成功しているとも思えないのだが、優秀な人たちが何かに挑戦した感じのドラマではあるので、また3年後くらいに見ると違う感想を抱くのかもしれない。

●映画「そして、生きる」

 この夏、WOWOWでやっていた、「ひよっこ」の岡田惠和脚本で有村架純と坂口健太郎主演のドラマが映画版に編集されて上映されていたので、「うわ、いつ恋見た後にこれ見たらどうなんだろ?」って軽い気持ちで見てみました。

 震災ボランティアで出会った二人が・・・って話なので、震災モノだと思っていたら、「いつ恋」に勝負を挑んでいるような「積んだ」話だった(笑)
 どっちもハッピーデンドじゃないし、どっちも「どんだけ有村架純を辛い目に遭わせるんだよ」という・・・

 ただ、「そして、生きる」は主人公二人とも両親を幼くして失ってるけど、育ての親には恵まれているのは救いだが、それにしても試練与えすぎじゃね?
 ただ、有村架純は顔がキョトンとしているので、かなりの負荷を与えてもキョトンとスルーできるし、坂口健太郎は顔がどうとかいうよりも、首から下がものすごく映像映えするので、なんか納得しちゃうんだけど、これで納得していいのか?って思うんだけどね(笑)



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