可燃物な日々

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日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました

8月31日(土)

 全然日記書いてなかった。

 忙しかったわけでも、体調が悪かったわけでもなく、ただ暑かったから?

 まあ、ドラマ消化するのがけっこう忙しかったし、あと、平日に二日間休みをとって初めて「おひとり様温泉旅館」をやったのですよ。
 フジロックに行っていた時に毎回寄っていた町営銭湯?な「山の湯」のあたりが湯本であり、その近くに川端康成が滞在した温泉宿があることは知っていたが、そこに泊まったことなかったので一度泊まってみたいと思っていたら、去年、8月と9月に一人客格安プランがあることを知り、さっそく予約していたら伯父が急死したのでキャンセルしたのだが、「今年こそ」とまたドキドキしながら予約したら、誰も死ななかったので無事に行けました。

 「高半」っていう旅館なんだけど、温泉宿の定番である仲居さんとか女将の存在が目に入らない(いたのかもしれないけど私の目の前には現れなかった)クールな感じの旅館で、どうやらこういうオフシーズンにはビジネスマン客もいるらしく、そう、なんかビジネスホテル的な風情ですっごく良かったです。
 お風呂もほぼ貸し切り状態だったので、1時間ごとに入っていた(笑)

 そして、いつもフジロックの時にはバスで通過していただけの秘湯「貝掛温泉」にも行ったんだけど、そこも平日だったからガラガラで超快適だった。
 いいリフレッシュになったので、また来年も行きたいなあ。

 そして、しばらく映画見てなかったけど、9月になると見たい映画の公開ラッシュが始まるので「今のうちに」と私にしては珍しく公開すぐに見に行った映画があった。

●映画「火口のふたり」

 最近というか、大河ドラマ「いだてん」や朝ドラ「なつぞら」の柄本佑がすっごく好きで、他にもNHKのBSでやっていた「スローな武士にしてくれ」でNHK職員役やっていた柄本佑も最高だったので、私史上最高の柄本佑ブームが巻き起こっている最中に「え?柄本佑がR18映画ですって?」

 ということで、公開されてすぐの日曜日に新宿武蔵野館に行ったんです。

 ネットでチケット予約をしてから「そういえば、相手役は誰なんだ?」って調べたら「瀧内公美」って知らんなあと、さらに調べたら、ドラマ「凪のお暇」で主人公にイジワルする美人OL役の人じゃないの!!!
 つーか、「ゾンビが来たから・・・」で主人公の石橋菜津美の夫(大東俊介)と不倫していた友達役じゃんか!!!

 「これは・・・・脱ぎっぷりには期待できるな」と確信したのですが、まあ、そこは期待を裏切らなかったのですが、それよりも「客席がなんでオジちゃんばかりなの?」ということの方が気になった。
 同じR18映画でも「娼年」は松坂桃李ファンが、「アンダー・ユア・ベット」では高良健吾ファンのお嬢さんたちが大挙していたのに、ああそうか、柄本佑ファンのお嬢さんって少ないのか!

 後で知ったのだが、この映画の脚本・監督の荒井晴彦ってR18業界ではとても有名な方なんですね。
 80年代にこの方に大変お世話になったうちの父親世代の映画ファンが大集合していたみたいです。

 で、まあ、エロ映画だけど、ちゃんと文芸作品で、けっこう面白かったんだけど、「えー?柄本佑がなんで坊主頭なの?」ってところで星ひとつ減点だった(笑)
 いや、自分でも何を求めてこの映画を見たのかよくわからないのだが、私が今見たい柄本佑ではなかった。

 あと、これは映画の評価には全然関係ないが、メディア系の仕事している義弟(妹の夫)とロビーでばったり会って会ってしまい、義弟は仕事絡みだから「知り合い」を見つけたらサクっと挨拶する仕様になっていたみたいで、「あ、こんちわ!」って言われたけど、こっちは、こんなマニアックな場所で知り合いに遭遇する可能性など全く考えてなかったので「へ?」って固まっていたら、義弟も「条件反射で挨拶してしまったが、よくよく見ると義姉ではないか」と固まっていた。

 「ちょwww、やだwww、こんなとこでwww」としか言いようがない。

 R18映画を見に行ったら、親戚に会ってしまった。っていう事故を50歳すぎてから経験する苦痛。

 たぶん、向こうも「オレは仕事絡みで来たんだけど、義姉さん、そこわかってるかな?」って思っただろうし、こっちは「義弟は仕事絡みだからいいとして、こっちは完全プライベートなんだよ。キャーーーーーーって心境わかってる?」なわけだし、ほんと、キャーーーーーーーって感じ(笑)

 そして、私は、「柄本佑がR18でバコバコやってるのを期待していたが、期待以上にバコバコやっていたけれど、それは私が期待している柄本佑じゃなかった」と気が付いたので、見るつもりなかったこの映画も見てみました。

●映画「アルキメデスの大戦」

 同じ時期に公開されていた、ドラクエ映画の監督も同じ人で、そっちはドラクエ・ファンの期待を裏切る展開だったようで賛否両論喧々諤々で荒れていたが、ドラクエ映画否定派の人がひっそりと「でも、こっちはフツーに面白いので、あの監督がダメというわけでは・・・」と呟いていたので、「菅田将暉主演で、柄本佑が出てるので、試しに見てみまひょ」と要するに暇だったわけです。

 こっちの映画も柄本佑は坊主頭だったが、つーか、この映画で坊主頭だったので朝ドラの教師役はズラだったらしいが、最高の柄本佑が得られました。
 てゆーか、そういえば私、けっこう評判良かった「君の鳥はうたえる」がさっぱり面白くなくて、「いいからちゃんと働け」って思ってしまったのだが、「君の鳥は」では、石橋静河と染谷将太は20代前半のモラトリアム感が合っていたけど、柄本佑はアラサーなので何か違和感があったんですね。

 そりゃ、ワタクシは、アラサーの頃、夜遊びしてそのまま友達の部屋に転がり込んでっていう生活していたので「ああいう30代もいる」ってことよーく知ってますが、でも、柄本佑にああいう役をやらせるのなら、雰囲気はアレじゃないと思った。
 そして「火口のふたり」でも、柄本佑は働いてない設定で、後半になってくると「ちゃんと仕事していたし、結婚もして子供もいたのに、それらを全て失っている」っていう、これまでの人生がわかってくるし、柄本佑はそういう設定をきちんと演じているんだけど、「こういうのが見たいわけではない」と思うのも私の自由なわけで。

 そしたら、この「アルキメデスの大戦」での柄本佑は、舘ひろし演じる山本五十六の信頼も厚い青年将校で、山本五十六が見込んだ「天才だけど変人数学者」な菅田将暉の付き人を任されて「えー?なんなのこいつ?」と戸惑いながらも、次第に菅田将暉の人柄に惹かれて優秀な相棒になるという、まあ、「ホームズとワトソン君」系なアレだった。

 激萌えしました(笑)

 まず、帝大を放校になった菅田将暉が学生服で芸者遊びしている冒頭のシーンで「スダマはもう高校生役卒業しちゃったので、もう見られないと思っていたが、そっか、戦前モノなら学生服まだアリか」と。
 さらに菅田将暉が成り行きで海軍士官になるので「そっか、戦争物で将校役なら、スダマの制服もまだまだアリか」と。
 「帝一の國」も軍服みたいな制服だったけど、あの系統の制服着せると菅田将暉は最高なことを再確認したが、そのバディが柄本佑って、本当に素晴らしかった。

 あと、この映画の中で、菅田将暉とプラトニックラブなお嬢様役の浜辺美波の造形が素晴らしく、浜辺美波って喋り方に特徴があると思っていたのですが、それを完全封印していて、こういう言い方もどうかと思うが「浜辺美波って二階堂ふみみたいな演技もできるんだ」ということを知った。

 二階堂ふみって、整いすぎてて受け付けない時があるんだけど、同じくらい整っていても浜辺美波にはそういう感じ・・・言語化するのが難しいが、いわゆる「女性受け」の違いがあるような気がするが、まあそのあたり、私の感覚が全女性代表でもないわけですが・・・・

 話逸れたが、「アルキメデスの大戦」は娯楽作としてよく出来ていて、スダマファンとしてはもちろん大満足なのだが、山本五十六を舘ひろしにしたのが最大の勝因かも。
 私は舘ひろしが特に好きでも嫌いでもなく、でも「あぶない刑事」とかは全然興味なくて、ほとんど見てないし、だから「舘ひろしが出てるからって見るわけでもなく、見ないわけでもなく」って感じなのだが、少し前に気がついたのが「舘ひろしが出ていると、なんか全てが成り立ってしまうので、脚本がどうのとか演出がどうのっていう評価ができなくなる」ってことだった。

 別に演技上手いとか、ビジュアルがいいとか、そういうんじゃないんだけど、なんかこういう「強引に成立させてしまう」って感じ、こういうのが「圧倒的スター」ってことなのかね?
 あと、この「アルキメデスの大戦」見てて思ったが、舘ひろしの「そこにいるだけでオッケー」な資質が、監督に過剰な演出させない効果ってあるんだろうな。

 この映画って、「太平洋戦争モノ」に精通した人がどう思うのかわからんが、私程度の戦艦大和への理解度だと簡単に騙される作りになっていて、大和が「見掛け倒しの豪華戦艦」だと思っているから、冒頭でその大和が無残に撃沈される描写を見て「あー、そうだよね」と納得して、時間が巻き戻って「戦艦大和を造る案に反対する山本五十六」が正義であるとミスリードされるのだ。

 「こんな、金ばかりかかる戦艦の時代は終わった。これからは空母の時代だ!」

 だから冒頭で、そっちのオタの皆様は、「関ヶ原」観るみたいに結末わかってて観ていたのでしょうけど、こっちはシロートですから簡単に騙されて「がんばれ豊臣!徳川をかっとばせ!」って感じで戦艦大和計画を阻止する菅田将暉を全力で応援していたのだが・・・・

 菅田将暉ファンは絶対に楽しめる映画だが、意外だったのが小林克也の美声。
 映画館で小林克也の声聞いたことなかったのかもしれないが、すごく美しい低音ボイスだった。
 もしかして、伊武雅刀と小林克也がただ喋ってるだけで映画一本作れるのかもしれない。
 実写版、スネークマンショーやろうよ?

 まあ、それには、また「私がもし、5000億円ゲットしたら」みたいな資金力妄想が必要なわけだが、ふと思ったが、「どーせ、恥を忍んでR18映画を見に行くのなら・・・・もう、いっそのこと、菅田将暉が攻めで柄本佑が受けの、コッテコテのR18映画に死ぬほど課金して正気を失いたい」

 BL映画市場もだんだん成熟してきているので、そのうちそーゆー本格的(?)なの出てくるかもしれない。
 魔性の男・菅田将暉に溺れて人生破滅状態になる柄本佑・・・ああ、見たい。

 あと、中村倫也を奪い合う菅田将暉と松坂桃李とか・・・(同じ事務所内での超ハイレベルの演技合戦になりますね。新田真剣佑も混ぜてもよくてよ)
 
8月12日(月)

 また、おしりかじりムシに齧られてしまい、一週間禁酒しているのですが、そーなると便秘になるという悪循環。「野菜を食べないと」と思って、猛暑恒例の浅漬け作ってモリモリ食べていたのだが、それでもやっぱダメだったので「オリーブオイルを加えてみようか?」って浅漬けに少しだけかけてみたら、オリーブオイルの香りが爽やかな、なんだかオシャレな一品が出来上がってしまい、「うわ、酒飲みてぇぇぇぇ」と悶絶。

 さて、今日は出勤だったのですが、土日は休みだったので、テアトル新宿でまた「アンダー・ユア・ベッド」見に行ってきた。前はレイトショーだったけど、先週から夕方の上映になったので、休みの日に行きやすかったので。
 1日一回だけの上映だから、8割方埋まっていたけど、高良健吾ファンのお嬢様方が目立たなくなるほど、フツーのカップルや、若い男性2人組がいて、こんな映画なのに、客席のフツーぶりが凄いぞ。休日だからなのかもしれないが。
 でも、二度目鑑賞だったので、けっこう落ち着いて見ていられたのだが、R18作品だけど、それほどエロいわけでもグロいわけでもなく、適度なサスペンスとバイオレンスが楽しめるので、リア充向けには「適度にドキドキハラハハヒンヤリできる、エロティック・サスペンス」として宣伝したほうが宜しいのでは?

 終映後、リア充な皆さまは楽しそうに「えー?あれでよかったわけ?」(内容がじゃなくて、主人公の選択が、という意味)と活発にお喋りしていたので、ちょうど夕飯時だったし、きっと食事中の会話も弾むことでしょう。
 非リアな私は「三井くーん、切ないよぉ」と主人公に思い切り感情移入したまま、フラフラと家まで歩いて帰りましたけどね。ちょうど涼しくなっていたので、運動したかったので(笑)

●「べしゃり暮らし」テレ朝 土曜ナイトドラマ

 また深夜ドラマが充実しちゃってて追いかけるの大変なのだが、この「べしゃり暮らし」の何がすごいって、究極の朝ドラキャストなところだろう。
 主人公の間宮祥太朗は「半分、青い。」のヒロインの(最初の)夫だし、漫才の相方である渡辺大知「まれ」のヒロインの幼馴染。あと、「カーネーション」ではヒロインの従兄弟だったっけ?
 そして、先輩芸人が「カーネーション」のヒロインの夫(駿河太郎)と幼馴染(尾上寛之)。どっちも戦死してるし(笑)

 間宮祥太朗の姉は「わろてんか」のヒロイン付き女中(徳永えり)、友人は「半分、青い。」「花子とアン」の幼馴染役の矢本悠馬、だんだん説明するの面倒になってきたけど、「あさが来た」の小芝風花、「マッサン」「ひよっこ」の浅香航大、「ちりとてちん」「ごちそうさん」の波岡一喜・・・まだまだいるんだけど、だんだん書くのが面倒くさくなるくらい、つーか、主要キャストで朝ドラに出てない人探すほうが早い?
 たぶん、寺島進は朝ドラに出てないと思うんだが、それくらい?

 そんで、先週放送した3話は、先輩芸人の回で、駿河太郎と尾上寛之がガッツリ出ていたので「カーネーション」ファンには堪らなかった。特に尾上寛之は去年殺人鬼の役ばかりやっていたので久々にフツーの人やってるとホっとする。そして、フツーの人なんだけど、なんかちょっとフツーじゃない雰囲気が最高だった。

 大河ドラマ「いだてん」もそうだけど、最近、俳優が落語やるドラマや映画はいっぱい見ているけど、漫才は珍しいのでちょっと新鮮。
 浅香航大の漫才がイマイチなのは、「テレビによく出てるから客の反応がいいだけ」っていう演出のようだけど、そのイマイチさ加減が絶妙で、逆に笑えた。浅香くんは最近、こういうちょっとイジワルキャラが多くて、だんだん上手くなってきてると思うが、すこしぎこちないところが魅力であるし、「あなたの番です」でもそれが味になっていい意味で浮いてるなと思ったら、先週殺されてしまいました(笑)

●「だから私は推しました」NHK 土曜 よるドラ

 「ゾンビが来たから・・・」「腐女子、うっかり・・・」に続く、NHK土曜よるドラ第三弾は、タカハシお手つき銘柄(役の上でね)である桜井ユキ主演で森下佳子脚本ということで、すっごく楽しみにしていたのだが、始まってみたら「思ってたのと違う!」

 そういや、「腐女子・・・」もラブコメかと思っていたら全然違っていたし、いい意味で裏切られる枠らしい。
 偶然というか必然というか「凪のお暇」と設定が似ている。というか、同じ。
 会社の女性同僚たちとのマウント合戦に疲れ果て、それでも「ハイ・スペック男と結婚できたらゴール」と思っていたら、あっさりフラれて「凪のお暇」は全てを捨てて脱走したが、「わた推し」は地下アイドルの世界に居場所を見つけた、という話。

 劇中アイドル・グループがよくできているし、ライブハウスの様子もたぶんかなりリアル。
 アラサー女性が地下アイドルにハマり、トップオタ?になっていく過程をワクワクしながら見ているけど、ベースがクライム・サスペンスなのがズルい(笑)
 そしてオタ仲間の細田善彦が、特にクセが強いわけでもなく、いい奴なのもプラスポイント。
8月8日(金)

 同僚と小泉進次郎の結婚会見のことを話していたら、やっぱし「なんでもう次期首相決定みたいな雰囲気に?」って思ったらしい。
 いや、私は孝太郎の方の「なんでトマト柄の服?って思ったら、今やってるドラマの衣装なんだって。番宣する気満々だったwww」って話したかっただけなんですけど・・・

 そしたら「もう、なんでもいいから、とにかくアベさんには辞めてほしい」と言うので、「うーん、でも野党もねえ?」ってテキトーに返事したら、「もう、頼りは山本太郎しかいない」と言うので、びっくりした。

 どういうことなのか、気をつかいつつ聞き出してみたら、どうやら「このまま安倍政権が続くと戦争になってしまう。戦争だけはいやだ。それをなんとかしてくれそうなのは山本太郎かもしれない」っていう気弱な選択のようだった。

 ああそうなのか。
 山本太郎支持者ってもっとゴリゴリなのかと思っていたけど、こういう真面目で静かな護憲派も引き寄せているのだなあ。旧民主党も嫌だし、維新も嫌だけど、じゃあ「戦争反対」な気持ちをどこに表明すれば・・・ってことでそこが山本太郎になるのかあ。


8月7日(水)

 暑い・・・
 しっかし、こんなんで本当に来年オリンピックやるんですかね?
 開催決定した時に日程知って「え?一番暑い時期じゃん」って絶句したのですが、ほんと心配だ。

 心配といえば、会社で「そろそろW杯ですね」って雑談していたら、「え?何の?」って言う人が数人いたので、ラグビーW杯の知名度の低さに目眩がしたけど、さらに「ラグビーなんて、海外からそんなに人が来るの?」と畳み掛けられて玉砕。

 あ、そんな私でも、今日の「小泉進次郎と滝川クリステルが結婚!」ってニュースにはみんなといっしょに「えええええええええ?」って盛り上がれました(笑)
 よし、これでしばらくニュースショーはロイヤルカップル祝福モード一色で平和だ!
 私は朝ドラとあさイチ見てますけど(笑)

●「凪のお暇」

 原作5巻まで買って読んだけど、未完だし、けっこう群像劇なので「ドラマはどうまとめるんだろう」と興味深く見てますが、原作よりも慎二のシーンが多いので、前半はじっくり慎二→凪→ゴンの三角関係を描くのでしょうかね?
 原作の慎二の雰囲気よりも、圧倒的にタカハシの雰囲気は重いのだが、どなたかが「中島健人のイメージだった」とつぶやいていて「あー、絶対にそっちだな。ビジュアルだけだと」って思ったけど、それだと本当に「漫画原作のラブコメ」みたいになっただろうなあ。

 私がふと思ったのは、慎二=山田裕貴。
 年齢はぴったりだし、表はお調子者だけど、裏に大きい闇抱えてるのっていうも得意そうだし、不穏で愛らしいキャラになったと思う。まあ、これも原作とはけっこうキャラ違うんだけど。
 そうすると、ゴン=高橋一生っていうのもアリだし。この場合、リミスリのカイトのもっと恐ろしいモノがやってくると思う。そっか、原作のゴンは「虚無」って感じなので、リミスリのカイトとほぼ同じなんだよな。
 傷ついた女が求めているものを与えるだけで、それ以外の何物でもないという存在・・・というか、そもそも存在してるのか?っていう。

 でも、今のところ中村倫也のゴンは、けっこう人情味があるように描かれているので、今後も原作よりもライトに展開するかもしれないけど、だから、どこを落としどころにするんだろう?

8月6日(火)

 トリエンナーレの件はまだ心の中で燻っているが、気分を変えて先週見た映画のことを書こう。
 ああ、またなぜか辞書機能がバカになっててイライラするんだけど。

●映画「新聞記者」

 渋谷に用事があったので「ついでに映画でも見てくるか」と思って調べたら、これがまだやっていたので「なんでヒットしたんだろう?」と思っていたので、割引デーだから軽い気持ちで見てみた。
 上映館少ないのに、2億円行ったというのでけっこう凄い。私が見た回も割引デーとはいえ、平日の4時の回だったのに8割くらい埋まっていた。

 予想通りに高齢者が多かったが、ヒットしているという噂を受けてきたのか、若者の姿も多かった。

 見終わって、「まあ、フツーに面白かった」という感想。
 松坂桃李が内閣情報調査室の官僚で、韓国人女優のシム・ウンギョンが政府の不正を追う新聞記者なんだけど、シム・ウンギョンの日本語の発音が時々怪しいからなのか「日韓ハーフでアメリカ育ち」という設定になってた。

 で、「政府が情報操作をしている」って話なんだが、松坂桃李は外務省から出向してその情報調査室とやらにいるんだけど、そこでの主なお仕事は「政府に都合の悪い人間を陥れる」ってことで、内部告発した人の女性関係を探って(そこは公安のお仕事らしい)マスコミにリークしてたりするわけです。
 その情報調査室の描写が薄暗い部屋にパソコンがずらりと並んでて、「これ、テレビがよくやる、インターネットの闇の定番描写じゃん」って笑いそうになる、というか笑った。

 一番笑ったのが、議員だか偉い人を美人ジャーナリストだかがレイプで訴えたのだが、それに対抗する松坂桃李チームは「あの女はハニートラップだ」とSNSで逆炎上させるのだが、それを街の若者たちが「政府はネカフェ難民をバイトに雇ってせっせとアンチの書き込みさせてるらしいぜ」と噂しているんだけど、じっさいせっせと被害女性を誹謗中傷しているのは、スーツ着たエリート役人だというのが切ないまでに笑えた。

 この導入部で「あ、この映画って、今やってる韓国ドラマのリメイクみたいなんだな」ってわかった。
 「ヴォイス」も「サイン」も警察内部に「悪」がはびこっていて、捏造し放題なのと戦う主人公の話なのだ。

 そんで加計学園騒動の出来の悪いパロディみたいな話がメインで、「政府の本当の計画」に気がついた新聞記者に松坂桃李が協力するが、あ・・・そうそう、松坂桃李が同僚不在を狙ってその執務室に入り、「用事があるからここで待つよ」と待ってる間に同僚の机をあさって機密情報をスマホで撮影するのだが、そんな重要な機密情報なのに、鍵かかってないのって???

 まあ、それでなんとか記事にできるだけの裏もとって、スクープ記事にしようとするが、当然いろいろ圧力がかかるけど、それをなんとかクリアして輪転機がダバダバダバダバ!!!!ってところで「うわ、こんなシーン観たの久々だ」って胸が熱くなったよ。
 つーか「新聞のスクープが政府の悪事を暴く」って話をじっくりと定番演出でやるのを見て、「昭和は遠くなりにけり」って感慨深かった。

 これ、中高年に受けるのわかるよ。
 懐メロなんだもん。
 そして、きっと新聞の映画評は軒並み大絶賛したことでしょうよ。

 というわけで、予想はしていたけど、物語にはドン引きしたが、苦悩する官僚松坂桃李は暗い瞳をユラユラ動かす得意の演技がハマっていたし、シム・ウンギョンもただの美人記者じゃなくて、なんか不思議なキャラになっていて見た目の雰囲気は上野樹里とか吉高由里子を思い出させたが、お馴染みの日本人女優だとあのテイストは出なかっただろうから、主演二人の演技合戦は「俳優マニア」には楽しめました。

 でも、せっかく松坂桃李使うなら、もっとギア上げさせたほうが面白かったな。まあ「孤狼の血」と比べちゃいかんか(笑)
 あと、松坂桃李のボスが田中哲司で、シム・ウンギョンのボスが北村有起哉というのが非常に嬉しかったんだけど、ボス同士の直接対決がなくて残念。クサくていいから、屋上で睨みあってもらいたかった(ド定番)
 あと、シム・ウンギョンを優しく見守る同僚の岡山天音が出番は少ないけど、「いるだけでなんかホッとする」って人物で、彼をあそこに配置したことが「見応えのあるエンタメ作品」として成立した一番の要因なのでは?と本気で思った。

 なので、私はそこそこ楽しめたんだけど、「今の政権をモデルにした、社会派サスペンス」を目当てに見に来た人は、あれで満足したんですかね?
 ああでも、時代劇だと思えばあれでいいのか。

8月4日(日)

 詳細よくわかってないんだけど、愛知トリエンナーレで「こんなの展示するのけしらからん」って市長が言った流れから、結果、展示中止になったの?

 うっわ、これ、まじヤバいヤツじゃん。

 こういう思いを平成以降にするはずがないと思い込んでいたけど、「言論統制」が想定外のところから来たというか、いや、これ、昭和の時と同じような「隣組」的なところが一番怖いというか、「世論」がそっちに傾く瞬間が一番怖いらしいのは朝ドラで散々見てきたけど、ほんと、こんななんだ!

 そういう雰囲気って、遠いことじゃなくて、身近にいっぱいあって、「へ????」って感じだったのだが、社用携帯電話の機種選びで「LGとか韓国系以外だったらなんでもいい」っていう上の人がいて「へ????」って思ったのだが「だって、あの国、なんかムカつくじゃん」

 私、「嫌いな人」はいるけど「嫌いな国」っていうがよくわからないんですよ。

 それはたぶん、「イチローは凄い」っていうのはわかるけど、「イチローは日本人だから、日本人は凄い」っていうのはわからないというか、国の範囲は広すぎて私にはよく把握できないのである。
 つーか、吉本騒動と同じように、この「表現の不自由展」も人によって論点変わってくるので、なんかグチャグチャになってますが、たぶん「なぜこれが不自由なのか、考えてみましょう」って問題定義するための展示に行政が「こんなの絶対にダメです」ってフラグ立てたら、抗議電話や脅迫電話が殺到して中止に追い込まれるって、最悪じゃん。

 よくわからないんだけど「日本人の心を踏みにじるような展示を税金投入した展覧会でやってはいけない」って理屈って、かつて、宇野首相だっけ?国会で「女性は清潔なのが好きなんです。不潔なのはダメです」って糾弾されてて、掃除嫌いで不潔な汚部屋に住んでいた私は「女性は清潔」って意見に「?????」ってなった。

 つーか、「女性の私はこう思うから、女性の総意はこうなんです」って、なんで堂々と言えるのだろうか?

 河村名古屋市長も「私はこの展示を不愉快に思う」ってだけでよかったじゃん。
 表現の自由って「自分はこれ嫌い」って好きに言える自由でもあるわけだし、「好き/嫌い」はいいけど、行政の偉い人が「展示中止を求める」って絶対ダメだろう。

 そこは愛知県知事が大人な対応していたので「よかった、まともな人がちゃんといて」って思ったけど、「ガソリン撒くぞ」って脅迫送る人がいたという事実に目眩がした。京アニの事件に京アニに全く思い入れの無い私がけっこう深く傷ついていたのに、それを軽く利用する人って、ほんと理解不能だ。


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