可燃物な日々

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日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました

5月31日(金)

 岡田准一版「白い巨塔」を追っかけ視聴していたりしたので全然映画の感想が書けてなかった。
 いや、無理して書かなくてもいいんだけど、すぐ忘れちゃうから。
 この間も「あれ?出てくる動物が喋らなくて、思ってたのと違ったって映画なんだったっけ?」って考えても考えても思い出せず、「今年前半の映画興収ランキング」を見たらやっと思い出したよ。「ダンボ」でした。なので、メモ書き程度でも。
 
●映画「名探偵ピカチュウ」

 西島秀俊がピカチュウの声あてるの聞きたかったので、わざわざ週末の昼間の吹き替え版で見たのだが、まあ、ただの西島秀俊の声で喋るピカチュウでした(笑)
 あと、私はポケモンGOを1年ちょっとやっただけなので、ポケモンのほんの一部しか知らないことに映画見て気がついた。要するに知らないのがいっぱい出てきた。
 それでもポケモンが身近にいる風景には和みましたが、ストーリーは「他でも散々見たような話」だったし、私でも途中で「あの研究所の研究員はどこまでわかってやってたんだ?敵だったの、それとも被害者だったの?」と戸惑ったので、そこは重要じゃなかったのかもしれないけど、小学生くらいのお子様には少し難しい展開だったんじゃないかなあ、って思ったけど、それはいいとして、空中戦というか高層ビルから落ちそうになる描写が後半続いたので、マイナス90点(笑)
 ああ、たぶん、ああいうのを4Dで見て喜ぶ人いるんだろうけど、高所恐怖症的にはダメでした。以上。

●映画「小さな恋の歌」

 これ、映画館で予告を何度か見たけど「沖縄基地問題にモンゴル800?」と1ミリも食指が動かなかったのだが、朝ドラクラスタの中で大絶賛している人がいたから内容をチェックしていたら、キャストが超好みだった。

 佐野勇斗・・・・・「トドメの接吻」の長谷部。「刀剣乱舞」で「へし切長谷部」に出会う前まで、長谷部といえばこの人だった。何度やり直しても長谷部が死んじゃう回は神回だった。
 森永悠希・・・・・映画「羊と鋼の森」で私を華厳の滝のように号泣させたことは記憶に新しい。あ、「トドメ」も「羊と鋼」も山崎賢人主演だ(笑)
 山田杏奈・・・・・「幸せのワンルーム」の子だ!
 眞栄田郷敦・・・・誰だお前は???あ、マッケンの弟のゴードンだ!
 鈴木仁・・・・・・「リバース」で玉森くんの教え子役やっていたので目をつけていたのだが、「3年A組」でスダマーの教え子もやってました。メンノン系。

 というわけで、張り切って見に行ったが、客全然入ってないのね。
 つーか、この映画、なんでシネコンでやってるの?テアトル新宿とか新宿武蔵野館でやってそうな感じなんですけど?

 いい映画だとは思うが、エンタメとしてはちょっとピントが絞りきれてない感じはあったんだけど、普通の「バンドやろうぜ!」モノとはちょっと違っていて、不思議な映画だったんだし、沖縄基地問題の描き方もやや特殊というか、いや、けっこうベタなんだけど、ちょっとズレたところでベタなんだけど、だからってオフビート的というわけでもなく、けっこう直球の青春映画なんだよね。

 つーわけで、映画の出来としては私は大絶賛できなかったんだけど、世良公則が出ているので加点されるのと、山田杏奈が素晴らしすぎて「浜辺美波もうかうかしておられんぞ!」と謎のゲキを飛ばしたくなってしまった。うわー、どっちも18歳なんだ、恐るべし。どっちが先に朝ドラ獲るかなあ?清原果耶17歳っていうのもいるし。

 というわけで、この映画が特に面白かったわけでもないが、「このキャストって後々語り草になるのかもな」って思った佳作でありました。いまひとつハマれなかったのはモン8に全然思い入れが無かったためかも知れない。

 そして、たぶん私は「青春映画」っていうのが苦手なんだろうな(笑)
 高所恐怖症みたいな感じで。

 そう考えると「コンフィデンスマンJP」みたいなのが大好きなのは、「アクションシーンで勝負してない」ってことかな?誰も死なないし、ほぼ流血もないという安心感があるし、大物が嬉々として悪役やってて楽しいから。
 なので岡田准一の「白い巨塔」も楽しんで見てました。そりゃ、あれは流血するし、死ぬけど、岡田准一が殺陣しないから安心て見てられました。
 って、私の守備範囲ってほんと狭いなあ。


5月25日(土)

●映画「コンフィデンスマンJP ロマンス篇」

 月9ドラマからの映画化だが、フジテレビのその手のやつは総じて苦手だった私が食らいついているのはまず「医療モノでも警察モノでもない」からかも。
 そして、コンゲームものは大好物・・・・ってすぐに思い出すのは「スティング」だけだから、そんなでもないか?

 そして何よりも長澤まさみなのだが、私はこのダー子というキャラが大好きなのだ。「真田丸」のキリちゃんがもっとぶっ飛んだ感じなので。
 さらに、東出くんのボクちゃんも大柄な体格と棒読み台詞回しという個性を存分に生かしたキャラなので「ごちそうさん」以来の東出ファンとしては、たいへん有難い造形である。

 そして、フツーにデカい東出くんの横で、長澤まさみが伸び伸びと芝居している感じがして、それがとても楽しいのだ。身長が比較的高い女優は一通り東出くんと組み合わせてみたらどうだろうか?ガッキーとか。

 というわけで、映画の出来については特に期待もしてなかったが、ドラマ版のキャストを再構築して「うまくまとめたなあ」って感じだったけど、そこに三浦春馬と竹内結子という極上トッピングしたのが素晴らしかった。

 三浦春馬の結婚詐欺師なんて、見る前から「それは、いいに決まってんだろ」って思っていたけど、実際に見てみたら、本当に最高だった。長澤まさみと三浦春馬の「かつて恋仲だったこともあった?」っていうプロモーションビデオみたいなシーンがコテコテに美しすぎて、笑いこらえるのに必死。
 悪ふざけというのは、あのくらい徹底的にやるものだというのがよーくわかりました。
 なので、長澤まさみと三浦春馬の絡みは素晴らしかったが、それ以上に、長澤まさみと竹内結子が同じ画面に収まっているのが素晴らしすぎた。
 だから、悪ふざけというものは、このくらい徹底的にやるべきだ。
5月24日(金)

●舞台 イキウメ「獣の柱」@三軒茶屋シアタートラム

 やっと三茶でイキウメ見ることができた。
 思い起こせば映画「散歩する侵略者」にハマって「へー、演劇が原作なんだ」と思ったら、なんと地元でその芝居が再演されることに気がついたのだが、気がつくのが遅すぎてチケットとれなくて悔しい思いをしたのであった。
 なので、鈴木拡樹主演舞台を取ったのと同じタイミングでチケット確保したので、前から二列目がとれてしまったのである。前に池袋で当日券で行った時は最前列だったのだが・・・
 舞台ってさあ、前すぎても、見づらいんだよね。役者の動きに合わせて首動かすし、上手と下手で距離をとって立ってる役者が交互にセリフ言ってると、どっちに視線置いていいのか戸惑うし、その後方で訳あり風な所作をしている役者も追わないといけないし。

 でも、前回の「図書館的人生Vol.4」では出番の少なかったイキウメの看板役者の浜田信也が今回は主役だったので十分堪能できました。
 そんで、イキウメの舞台って感想書くのが難しいんだよね。すっごく面白いんだけど、何がどう面白いのか説明することが難しい。
 今作も、一言で言うなら「人類滅亡の危機」なんだけど、「片田舎に落ちた隕石」「行方不明になった俳優」「世界各地の大都市での異変」「隕石を拾った主役が行方不明」「そして世界中に異変が!」とミステリー系SF展開だったんだけど、これはたぶん、映画化されたらまた全然違う話になるんだろうなあ。「散歩する侵略者」がそうだったらしい。

 なので、感想はあきらめて、得体の知れない美青年役(行方不明になった俳優)を演じていた役者さんが、モデル体型でけっこうカワイイ子だったので「へー、全然知らない子だけど、こういう演劇見てるとけっこうそういう子いっぱいいるからなあ」って思いつつも、念のためググってみたら、「え?ヤックンの息子???」

 薬丸翔くんは、薬丸裕英と石川秀美の長男だったのだ。
 そんなのがいること全然知らなかったので、会社の人たちにも聞いてみたら、やはり「全然知らなかった」とのことだったが、一人だけ「石川秀美って?」という30代がいて、「そっか、もうそのくらいの年代の人は石川秀美を知らないんだ!」ということに気がついたりした。

 まだ出演作は少ないけど、モデル体型にベビーフェイスな雰囲気がちょっと東出くんを思い出させたし、この作品での使用法も映画「散歩する侵略者」の東出くんみたいだったので、これから頭角を現してくるかもしれないけど、この作品だと「人間ではない存在?」な役だったので、演技力がどうなのかは不明(笑)


5月23日(木)

 見たい映画ラッシュに見舞われ、消化するのに忙しいのだが、昨日の水曜レディースデイは「コンフィデンスマンJP」見て、それでまたポイント累積したので、土曜日のピカチュウ吹き替え版の席は押さえたぜ。(レディースデイやレイトショー割引でもポイントは付くので、ポイント貯めて割引の無い日に無料で見に行く賢い計画)

 そんで、今日は休みにしたのだが(GWに有給取らずに暇なのに出勤していたのさ)、昼から映画「刀剣乱舞」の4D上映観てからーの、夜は劇団「イキウメ」の「獣の柱」を観るというエンタメはしご!

 詰め込みすぎで感想書くの間に合わない!!!

 なので、順不同になるが、一番単純なのから書こう。

●映画「刀剣乱舞」4DX

 なんだかよくわからんが、すでにもう4回も見ている「刀剣乱舞」が4Dで上映するので「はあ?なんで今さら?」と思ったけど、新宿や渋谷の劇場はそれなりに集客してたけど、郊外はガラガラだったので「しゃーねーなあ、また課金しに行くか」ということになった。
 とにかく、ここが一番自分でも謎だが、刀剣男士の実写ビジュアルにドハマりしているので、「続編熱烈希望」だから、清き一票を投じるのです。

 しかし、私は4Dを体験したことが無い。
 いや、ねずみ王国のは体験したことあるけど、あまり・・・いや、どっちかというと苦手。
 暴風雨に巻き込まれた飛行機の乗員になるアトラクションあったけど、「なんで好き好んで墜落しそうな飛行機に乗った体験しないといけないんだ?」と非常に苦痛だった。

 だから、映画館で4D上映が出来た時には「ねずみ王国の短いやつでもあんなに苦痛だったのに、映画館で2時間とか絶対無理」と思っていたし、そもそも3Dすら、「たぶん、ダメだと思うけど」と思いつつも試しに見てみたら「もう二度と行かない」と思ったので、映画は死ぬまで2D一筋でいいです。

 というわけで、刀剣乱舞の4D上映に戸惑ったのだが、あの映画は体験型じゃないし、高所恐怖症でも大丈夫なことはよくわかっていたので「あれで、何を4Dに?」と思ったので、怖いもの見たさで体験してきました。



 結論。「椅子ガタガタ揺らされて、画面に集中できねーじゃねーか!!!」

 予告編のハリウッド版ゴジラ映画でもブシューズンドコドコになって「うわー、これ絶対無理」って思いました。
 だから、いつも言ってるけど、「シン・ゴジラ」で馴染みのある街並みが盛大に破壊されて、キャッキャと喜んでいたけど、自分の住んでる所が本当に破壊されてほしいと思ってるわけではないのだ。
 それは、推し俳優がDV夫役だったりサイコパス役やってるのをキャッキャと楽しんでるのと同じで、自分が実際にそういう被害に遭うことを望んでいるわけでもないし、体験したくもない。

 だから、こっちとしては「絶対安全なところ」から「悲惨な絵空事」を眺めて楽しんでるつもりなので、絵の中に入りたくないんですよ。

 でも、4Dってシステムは絵の中の人が感じている空気を観客にも体感させるので、そうなると他人事として楽しめないじゃないですか。
 一番「えー、なにこれ?」と思ったのは「刀剣乱舞」の劇中で、三日月が銃弾を浴びるシーンで、私の背中にも銃弾が?
 え?ちょっと待って、ここ、この映画でかなり好きなシーンで、三日月が極限までボロボロになるところをひたすら「追い詰められるとさらに美しいわー」って、楽しむところなのに、なんで私に銃弾が当たるわけ?

 瀕死の状態でも美しく舞うように戦ってるのは三日月で、私はそれをヘラヘラ薄笑い浮かべながら見る係なのに、なんで、私が三日月と同じ体感しないといけないわけ?

 というわけで、刀剣乱舞はたぶん、とっても4D向きじゃないと思ったのだが、おかげで「やっぱ座席動くの超キモい」ってわかったので、ありがとうございました。
 あと、私が勘違いしていただけかもしれないが、4Dっていうのは3Dにプラスされるものだとばかり思っていたので「あれ?そういえば3Dメガネもらってない」と上映直前に気がついて、他の客の様子確認したら、誰も3Dメガネつけてなかったので、こういう4D形態もあるんですね。
 てっきり、2D→3D→4Dってことなのかと思っていたら、そういうことじゃなかったということがわかったので、一つ勉強になりました。

 そういえば、私の川栄ちゃんが「デキ婚」を発表して「お相手は、刀剣乱舞の鶯丸かよ!」ってことで、「川栄ちゃんの結婚相手が誰?ってならなかったので、刀剣乱舞にハマって良かった」と心底思いましたけど、さっそく鶯丸こと廣瀬智紀の二股報道も出てきて「あー」って思った。

 ハイローにも出てるけっこう売れっ子俳優なんだけど、一般的知名度は低かったから、これまで週刊誌ネタになることなかったのに、お相手が川栄ちゃんになると、いきなりこれだもんね。


5月20日(月)

●映画「賭ケグルイ」

 5月後半から怒涛の「観たい映画ラッシュ」なったのだが、この映画も是非観てみたかったので、たまたま行きつけのシネコンで日曜日だけど割引デーになっていたから、会員特典のラグジュアリーシートを数日前に確保して行きました。

 元は漫画で、アニメ化されてたらしいが、深夜ドラマの実写版が浜辺美波・森川葵・高杉真宙・矢本悠馬という豪華キャスティングだったので観たかったが、深夜すぎたのとTVerでやってくれなかったので全然観られなかった。

 なので「花男とライアー・ゲーム足して割ったような感じ?」と想像はしていたが、観てみたら「翔んで埼玉」とか「帝一の國」っぽかった。そんで、ライアー・ゲーム系。
 登場人物の苗字が蛇喰(じゃばみ)、桃喰(ももばみ)、歩火(あるきび)とかなので、初見では顔と名前を一致させるのが難しい上に、絶対的権力を握る生徒会に対する、浜辺美波・森川葵演じる天才ギャンブラーの立ち位置がイマイチよくわからなかったので、「あれ?なんだか眠くなってきちゃった、どうしよう」と戸惑った。

 つまらないわでではないけど、キャラ設定がよくわからないまま話が進むので話に入り込めなかったのだ。

 しかし、宮沢氷魚が登場したら、眠気ぶっ飛んだ(笑)

 生徒会に抵抗するレジスタント組織のカリスマなんだけど、そんなことより、ああいう服なんて言うんだっけ?カンフーの達人だか香港の裏ボスが着てるような、マオカラーの裾の長いやつ。
 メンノンモデルの宮沢氷魚がアレを完璧に着こなしていて、「ふぉおおおおおお」ってなった(笑)

 そして、こんな超イケメン役の宮沢氷魚を見たことがなかったので、「マジ最高じゃないですか!」って大歓喜。絶賛売り出し中の清原翔にばかり気をとられていたが、同じメンノン系だからかなり似てるんだけど、宮沢氷魚も相当な上物だ。いや、舞台「豊饒の海」でも純度の高い美しさを振りまいていたので「お?」って思っていたんだけど、映像作品でもちゃんと撮影すると凄いということがよーくわかった。

 というわけで、宮沢氷魚が出てきたら急にシャキーンとなったし、後半はこの作品の見どころである「賭け」の駆け引きになったので、浜辺美波の狂った演技はもちろん、森川葵のツインテールも十分に堪能できました。

 そういえば、森川葵は深夜枠ばかりで、プライムタイムに出てこないね。

5月19日(日)

●「腐女子、うっかりゲイに告る。」

 だから金曜日と土曜日は好きなドラマがひしめき合っていて嬉しい悲鳴をあげているのだが、土曜深夜は「東京独身男子」と「腐女子、うっかりゲイに告る。」が同時進行なのでほんと勘弁してほしいのだが、リアタイでは「東京独身男子」を見て、今朝、オンデマンドで「腐女子、うっかりゲイに告る。」を見た。

 ドラマ見て、こんなに泣いたのは久しぶりだ。
 いや、夜だと酔っ払った勢いでオンオン泣くことあるけど、日曜日の午前中、洗濯機回しながら見ていたのに、こんなに泣くなんて。

 前回の最後で、ゲイを隠して女の子と付き合っていた男子高校生が、谷原章介おじさんとキスしているところを女子に発見されて「修羅場?」からの今回。中盤の山場に満を持しての「ボヘミアン・ラプソディー回」である。
 このドラマ、QUEENの曲が毎回のテーマになってるところも凄いのだが、だから、満を持してのボヘミアン・ラプソディーなんだけど、ずっとひた隠しにしていた「吾輩はゲイである」ってことを女子に告白したら、それを盗み聞きしてた同級生男子にもバレてしまうのだ。

 ゲイの主人公がこれまで積み上げて来た世界が一気に崩れるというキツい話に「ボヘミアン・ラプソディー」がさらに追い打ちをかけるという、素晴らしい構成だった。
 ママがまた効果的すぎて・・・
 まさに「ママぁ、オレやっちゃったよぉ」な展開になってるのに、ママはそれに全く気がついていないという喜劇的な悲劇。

 高校生男子の取っ組み合いのケンカも映画クオリティの迫力で、最近はあまり学園ドラマ観てないけど、「3年A組」とか「俺のスカート・・・」は見ているので、そういうのと比較すると、このドラマのどシリアスぶりに震える。
 主演の金子大地は本当に素晴らしいのだが、その幼馴染役の小越勇輝もほんとカワユくて最高だが、主人公とちょっと対立しているイケメン同級生役の内藤秀一郎が「成田凌をもっとフツーにイケメンにした感じ」なのだが、まだ演技がちょっと棒なんだけど、それが逆に不安定な高校生っぽさを感じられていいなあって思っていたら、その一番のイケメンくんが主人公のゲイをバラし、「気持ち悪いじゃん」って主人公を追い詰める役になるとは・・・って、定番か(笑)

 男性の「ゲイ・アレルギー」については、「自意識過剰すぎるのではwww」って軽くバカにしてきたけど、今更ながら、高校を舞台にした「あいつ、ゲイなんだって、ヤバいじゃん」って展開を見てみて思ったのは、「そっか、男子は自分の性欲を基準に考えてしまうんだな」ってことだった。

 ありがちなシーンだけど「体育の着替えの時にゲイが混じってるの気持ち悪い」と男子生徒が思うのは、「自分がもし、女子更衣室にいたら、もう・・・」って単純に想像してしまうからだろう。
 だから「おかずにされるの気持ち悪い」って思うようだが、そういう発想もわからなくもないけど、女性からするとちょっと不思議なのである。

 よく「透明人間になったら女子更衣室とか女湯に・・・」って言うけど、女性の多くは男子更衣室や男湯に行かないんじゃないかな?
 そりゃ、今の朝ドラの控え室で、吉沢亮と山田裕貴と清原翔と岡田将生が並んでお着替えしてるなら、フラフラと見に行くかもしれないが(笑)

 アンアンとかで、たまに男性ヌード特集をやるけど、基本「脱いでても別に」って感じです。
 わからんけど、もしかして、もっと時代が進んで、男女平等な社会になったら、「男性グラビアアイドル」が出てくるのかもしれないけど、でも、今の自分は男性の露出が激しいと「きゃーーーー、いいから着て」とバスローブ持って追いかけたくなる。

 高橋一生がしばらく「斎藤工の次は彼なんでしょ?」とばかりに脱がされていたが、「いや、そりゃ斎藤工は脱いでもいいけど、高橋一生はダメ!」っていうの、意外と素早く伝播されたようで、映像業界が意外と男女平等というか、女性の意見けっこう通るんだなあって思いましたわよ。

 だから「女な脱いでなんぼ、男は着てなんぼ」なんだってばさ。

 とは言いつつも、ゲイがメジャー化している昨今でも、私はまだレズビアンと実生活で遭遇したことがないので、「女子更衣室や女湯にレズビアンがいたらどうする?」って問題に直面したことがないんだけど、「男湯には全く興味が無いが、斎藤工のバスルームだったら話は別だ」という思考からすると、私の裸体がレズビアンを欲情させる自信が全くないので「せっかく来てくれたのに、こんなトドみたいなおばさんばかりでごめんね」って申し訳なく思いそうだが、「いや、私、老け専でデブ専なんです」って言われたらどーしましょ?

 無い(笑)

 と、きっぱり思えることが女性のメリットで、そこで「そういう趣味もありかも」とか、自分の守備範囲が広いので、つい自分の都合のいいように誤解してしまうのが、男性のデメリットというか「セクハラ」の構造なのかもしれない。お気の毒です。


5月16日(木)

●映画「愛がなんだ」

 なんだかとても評判良かったし、昨日のキングダムが好みじゃなかったので「恋愛もので中和したい」と思ったのだが、小規模上映なので満席状態らしいので、今日休みだし会員割引デーだから行ってみたんだけど、平日16時の回なのに若い女性で満席だった。すげー。

 やはりテアトル新宿で観た「きみの鳥はうたえる」もすごく評判良かったけど、私の心にはイマイチ刺さらなくて「いいからちゃんと働け」って思ったので、正直この「愛がなんだ」もあまり期待してなかった。
 そもそも私は若い頃から邦画のこういうインディーズ系の青春モノというか恋愛モノに苦手意識がある。
 それでも、最近けっこうそういうの観ているのは「日本人の俳優沼」に落ちてしまったからだ。課金よ、課金。

 なので、全然期待せずに観たのだが、「これ、ヒットするのわかるなあ」っていう秀作でした。
 すごく感想文書きにくいタイプの作品だけど、なんか語りたくなるので、友達に「ぜひ観て!それから飲み会しよう」って薦めたくなる。
 ざっくり言うと「恋愛あるあるな痛い話」なんだけど、その痛さはたぶん、大なり小なり誰もが経験したことなので、この映画は99・99%の人に刺さる話になっている。

 でも、映画として「クライマックスシーン」みたいな山場もなく、ほぼ日常風景の中での淡々とした会話劇だけだし、泣けるわけでもなく、まあちょっと笑えるけど、その笑いが自分に返ってくるという、実に恐ろしいけど、でも淡々としている映画なので、フツーだったらこんな映画、他人に胸を張って薦められないのだが、でも、なにしろ「99・99%の人に刺さる話」なので、「怖い話が観たい人」というか、もう貞子ですよ貞子。貞子出てきたら怖いに決まってるんだから、友達誘ってみんなでキャーキャー怖がろうよ。って感じ。

 そう、だから、全然そういう映画じゃないんだけど、これ、たぶんホラー映画みたいなので、そりゃ若者集まるね(笑)

 「岸井ゆきのが成田凌に熱烈片思いしているし、肉体関係もあるのだが、彼女扱いされてない」って話なので、この映画のキモは「成田凌が貞子クラスに恐ろしい存在になれるか」だったのだが、はーい、とっても恐ろしかったでーす。
 この間見た「チワワちゃん」でも最上級のクズ男やっててマジ恐ろしかったですが、「愛がなんだ」の成田凌の破壊力は新元素発見クラスでしたね。つーか、20代男子は成田凌のことどう思ってるんだろう?女性から見た川栄李奈みたいなもんなんだろうか?

 ネタバレ?になるけど、この話の面白いところは、岸井ゆきのちゃんが成田凌にベタ惚れ状態だけど、成田凌はそうでもなくて、岸井ゆきのを都合のいい女扱いしているのが序盤だが、中盤になると、成田凌に好きな女性が現れ、それが江口のりこっていうのも凄いけど、岸井ゆきのを振り回していた成田凌が、今度は江口のりこに振り回されるのだ。

 観客はそこに無間地獄を察するが、登場人物はそれぞれ自分のことしか見えてないので、その因果応報に気がついていなくて、さらにイタいという・・・・・さらにそのイタいところが全部観客にブーメランでイタタタタタ・・・なのだ。

 映画として素晴らしいのは、成田凌が恋する年上女性に江口のりこを置いたところ。
 映画内の主人公カップルの年齢設定がわからなかったが、岸井ゆきのも成田凌も「20代後半」として描かれていたと思うので、江口のりこはたぶん35歳くらいの設定なんだろうけど、中の人アラフォーなんだけど、あの役を実年齢35歳くらいの女優さんにやらせたら、いきなり生々しくなるだろうから、「女性に絶対に嫌われないタイプだけれども特に憧れもしない」って立ち位置の江口のりこを置いたことが、この映画の成功の要因のひとつであろう。

 あと、これは成田凌の魅力だと思うのだが、前半で「この成田凌ならしゃーねーな」って岸井ゆきのの尽くしぶりに納得していたんだけど、だから、これ、この映画の重大なネタバレなんだけど、後半になって、「岸井ゆきのを都合のいい女としキープしつつ江口のりこに猛アタックするも全然相手にされてない成田凌」っていう展開になった時に、「オレ、特に顔も良くないし、体型も貧弱だし、友達も少ないし」とか言い出す成田凌の説得力よ。

 だから、成田凌の魅力って、「これ、私は好きだけど万人ウケするんだろうか?」って後ろめたさにあるんだろうと思っていたんだけど、この映画では、そこを最大限に生かしていたというか、「あの成田凌はアリか?」って女子会での議論で日本酒一升くらいあっという間に空く感じ。

 見終わって、しばらくしてから思いついたんだけど、この映画って主人公目線だから成田凌があのルックスなのであって、実際には「なんちゃって成田凌」なんじゃないか?
 ほら、よくリアルで「自分の彼氏が芸能人だったら、誰に似てるか?」なんて話になって、実際に会ってみたら「え?全然違うじゃん?」って腹筋崩壊することあるけど、それなんじゃ?
 って、何言ってるのかわからなくなったが、あんな地味な恋愛映画に若い客押し寄せるなんて、ほんと面白い現象だ。ロビーでも「テアトル新宿に初めて入った」って会話けっこう耳にしたし、「カメラを止めるな」みたいな全世代オッケーな作品ではないけど、同じように口コミでヒットしたということで、映画ファンとしては嬉しい話である。

 と、自分の感想文だけだとボンクラすぎるので、自分が読んで「そーよ、そーよ、そーなのよ」と思ったブログも貼っておく。(朝ドラクラスタ界隈で発見)
https://www.cinema2d.net/entry/2019/05/17/110417

5月15日(水)

●映画「キングダム」

 ううううう、やっぱダメだった(笑)
 つーか、評判凄く良かったし、ヒットしていたので油断していたのだが、これワンピースみたいな話なんですね。史実(?)を題材にしてるから、もうちょっと時代劇というか大河ドラマ系なのかと思ってしまったのだが、フツーに少年漫画でした。

 つーか、私はこういう合戦モノ苦手なのである。スターウォーズも戦闘シーンは我慢して見ているのである。
 なので、「勝手に始めた吉沢亮スタンプラリーをコンプリートするために、またこんな漫画原作映画見ちゃったぜ」ということになりました。
 「BLEACH」は「ぜったい無理でしょ」と物凄くハードル下げて見に言ったので「意外と面白かった」と思ったので、はやりこういう系統のを見に行く時には変に期待してはダメだということを改めて学んだ。

 それでも私は吉沢亮が中二病的世界観にいるのは好きなので、「中華統一王にオレはなる!」っていう役は大変美味しかったです。
 でも、長澤まさみの太ももがエロすぎて、戦闘シーンに集中できなかったのは吉沢亮には内緒だ(笑)

 そして序盤で山崎賢人と吉沢亮と橋本環奈が揃ったので「これ、斉木楠雄じゃん・・・」ってなんだか福田組映画を見ているような気分になったが、けっこうギャグ展開も多かったので(大沢たかおとか)、いっそこれが福田監督作品だったら、程よい距離感でテキトーに鑑賞できたのかもしれない。

 というわけで、改めて「興行収入のいい映画は要注意」ということがわかった。

 キングダムは、たぶんこれからシリーズ化されるんだろうけど、「奴隷から少し出世して、大沢たかお化を目指す山崎賢人」ならちょっと観てみたいかも。

 あと、豪華キャストは堪能したけど、あんな役に要潤とかもったいない感じだったし、石橋蓮司があのポジションだったので、もっと凄いことになるのかと思ったら(「孤狼の血」の壮絶な末路を思い出してしまった)意外とあっさりだったし、よく覚えてないけど加藤雅也とか、「ただ立ってるだけ」だったような?

 悪口ばかり言って申し訳ないけど、予算ついてる映画で、豪華キャストなのに見せ場ないのって「日本映画あるある」なので、まあそうなっちゃうのもわかるんだけどね?

5月14日(火)

 ドラマの感想ちゃちゃっと書こうと思ったけど、なかなか書き進まないのであった。

 あと、真剣に観てるのって「きのう何食べた?」は別格中の別格で、「おっさんずラブ」が「月9を男だけでやってみた」だったら、「きのう何食べた?」は「BLモノを大河ドラマキャストでやってみた」という凄い作品。しかも、テレ東っていうところがすごい。

 だから大河クラスタが絶叫してるけど、「真田丸」で徳川家康・・・つーか「風林火山」の主演だった内野聖陽と、「八重の桜」の主人公兄の西島秀俊が「同棲してる」って、ゴージャスすぎて「ありがとうございます」とひたすら土下座するような世界なのに、そこに「新撰組!」の土方歳三で「真田丸」の石田三成の山本耕史が絡んでくるって、「このメンツが揃っていて誰も死なない世界ってあるの?」と戸惑っていたら、山本耕史の年下の恋人が朝ドラ「ひよっこ」でヒロインの夫役だった磯村勇斗とか、NHKに払った受信料がテレ東にふるさと納税されてるというか・・・・私が払った国税が地方交付税の大判振る舞いで金ピカの御殿が・・・・って、そういうことあったなあ。

 って、今クール、「うわ、ほんと、尊い」って作品が多くて心が忙しいのですが、そんな中、本命推しの「東京独身男子」は「なんか、えらいトレンディードラマ臭を噴霧しているなあ」ってことで、高橋一生クラスラの皆様もちょっと腰が引けていたのですが、中盤になってきたら、なんかわかってきた。

 いや、最初からたぶんそうなんだと思っていたけど、これって、だから「おっさんずラブ」が「月9を男だけでやってみた」なら、「東京独身男子」は「東京タラレバ娘を男でやってみた」ってことなんですよね?

 最初は「なにやってんだ?」って感じだったけど、回を重ねるごとに、「これ、ジェンダー的にはけっこう真っ当なことやってるのでは?」って思えてきた。
 高収入男子たちが「結婚したーい」ってワチャワチャやってるのだが、その相手となる女子たちも、ちゃんと働いているので、そうなると、「何が結婚の決め手なのか」が全然わからなくなっているのである。
 そもそも誰も結婚できなくて困ってない(笑)

 独身男子たちが高収入すぎるので、トレンディドラマあるあるな「フツーのOLがこんな家賃高そうな部屋に住めるのか?」っていう問題もクリアしていて、彼らの溜まり場である無駄に広いバーとか、出会いパーティー会場の豪華さが「セレブですから」という設定でゴリ押しされており、平成トレンディドラマのファンタジー設定をなんとなくリアル設定にしているあたりが面白い。

 そして高橋一生と斎藤工は「あて書き」になってるようで、斎藤工の役が映画マニアっぽかったり、高橋一生の役が料理上手とか、タクミイッセイ・ファンには堪らない設定が盛り込まれているけど、そうじゃない人はどう思って観ているのか私にはよくわからない。

 そして高橋一生ファンとしても手放しで絶賛できる内容ではないけれど、「カルテット」や「シン・ゴジラ」を意識した展開は面白いし、なによりも、「カルテット」で高橋一生の元妻役だった高橋メアリージュンをまた「元カノ」にして、映画リミスリでタカハシと濃厚ベッドシーンを演じた桜井ユキを斎藤工と滝藤賢一が奪い合う女性弁護士にしたのはすごい。

 桜井ユキちゃんはこれで、「高橋一生とベッドシーン」「松坂桃李とベッドシーン」「おディーン様とベッドシーンなかったけど、そういう役」と、すでに「前世でどんな徳を積んだら」って役をゲットしていたが、一般的知名度は低く「もっと主要な役掴んでもいいのになあ」って思っていたけど、斎藤工を振り回すミステリアスな美女役超いいじゃん!!!

 しかも先週の回では、高橋一生と向かい合って「いつも側から見てるのって、自分が傷つきたくないからよね?」って「ふがいない」高橋一生にバシっと言ってやった!!!

 映画リミスリ鑑賞組としては、「追い詰められてパニクってた桜井ユキちゃんの心の支えというか、一番振り回していたカイト(高橋一生)に、ユキちゃんが大反撃!!!」と大変面白かった。
 というわけで、イセクラにはツボに入りまくりのドラマだが、「これ、そうじゃない人にはどうなの?」というマクアックな後ろめたさがあるのだが、マニアックって素敵だとも言えるから、これもう、高橋一生と斎藤工がひたすらイチャイチャするだけでいいので、もうそれでいいです(笑)

 斎藤工が「ずいぶん体大きくしてるみただけど、何やってんだ?」と思っていたら、大河ドラマ「いだてん」での水泳選手役が発表されたので「掛け持ち大変ね」と思いました。

 話変わるけど、この間、鈴木拡樹の舞台観に行ったけど、2回席後方だったのでヘコんだが、次の舞台のチケットは落選したし「この世界、厳しいからもう降りようなか」と思っていたら、9月の舞台の情報が「幽遊白書」だったので「はあ・・・・・」

 「幽遊白書」か・・・・その存在は知っているが、内容全く知らんのだ。

 あ、でも、やっと明日、映画「キングダム」を見に行く予定です。「キングダム」は原作の存在すら知らなかったので、まあ、最近漫画原作映画見るときはだいたいそんななんですが(笑)
5月11日(土)

 まだ映画「キングダム」観てないんだけど、そうこうしているうちに5月後半から観たい作品がドカドカ登場してしまうので、さーて、どれだけ観られるかな?
 暇があったら「ピカチュウ」も観たいんだけど(笑)。ほら、ポケGOにけっこうハマったので、ポケモンが存在する世界観を観てみたいので。

 しかし、4月クールは予想以上にドラマが当たり(自分のハートに)だったので、その視聴も忙しいのであった。

●朝ドラ「なつぞら」

 今週はハードな展開だった。
 高校3年生の冬を迎えた主人公の進路(?)が曖昧なままだったので、じいじ草刈正雄はとうとう孫の照男に「お前がナツと結婚しろ」と言うが、照男はナツが好きなのは天陽だと思っているので、天陽に「ナツのことが好きならちゃんと告白しろ」と迫る。しかし天陽はナツが東京でアニメの仕事をしたいと思っていることに気がついているので、自分の気持ちを伝える気は無い。

 というわけで、スキー大会で照男が勝てば「天陽がナツに告白する」、天陽が勝てば「天陽はナツに告白しない」という、非常に捻くれた賭けをする二人なのだが、それを国宝級美貌の吉沢亮と、メンズノンノモデル出身のネクストブレイク最有力の清原翔がやっているので、朝から美の洪水すぎて、出勤してから会社のオッサンに話しかけられるとガッカリするよ(笑)「なんで、私の住む世界にはポケモンがいないんだろう」的に。

 へー、と思ったのは、ずっと照男役の清原翔は地味な存在で、ほとんど喋らなかったし「メンノンモデルなのに、ずいぶんつや消し加工されてるな」とは思っていたけど、今週になってやっと目立ってきたら、「あさイチ」に十勝レポーターとして登場して、華丸大吉師匠にも「え?ほんとに照男くん?こんな長身の男前だったの?」って驚かれていたが、同じように思っていた人が多かったらしく、「照男にいちゃん、実は超イケメンだった?」祭りが軽く勃発していた。

 だから私は、キャスティングが発表された時から「お、近年だと坂口健太郎→成田凌の次がこの子らしいので、それがこの役か」とわかっていたから「つや消し加工されてるな」と思っていたけど、全然知らないと、びっくりしたのかもね。
 というわけで、今週はまさかの「清原翔の人気急上昇」であった。
 まあでも、すでにプリレジェでエグザイルファン(つーかハイローファンか?)にはお馴染みだったし、現在放送中のWOWOWドラマ「虫籠の錠前」では鈴木拡樹とダブル主演なので、「2.5次元の皆様、こんにちわ」だし、さらに今週公開される「うちの執事が言うことには」で、キンプリ永瀬くんの主人公に仕える執事役で「ジャニオタの皆様、こんにちわ」って、公開が被るのは偶然なのかもしれないけど、この全方位で絶賛売り出し中って、すごいわ、事務所どこよ?スターダストか!納得です。

 2年前の竹内涼真の「来るよ、来るよ、きたーーーーーーー!」な波状攻撃を思い出す。ホリプロです。

 ですから、最近の趣味は「イケメン俳優がブレイクする過程を鑑賞する」なんですが、出来れば「知る人ぞ知るってあたりをちゃんと押さえておきたい」ところですが、私の目に入る時点で「かなりの売れっ子」なので、まあ、AKBで次のトップ探すみたいなことなんですけどね。(AKBに入った時点でプロの選定がされてるわけで)

●NHK 金10「ミストレス」

 そういう意味ではこのドラマも「杉野遥亮が長谷川京子の相手役!!!」ということで、トップコートのお手並み拝見なのだが、これはいい役だ。
 妻子ある建築家と不倫関係にあった女医・長谷川京子は、末期ガンであった建築家に頼まれてモルヒネを致死量処方し、建築家はそれで自殺してしまう。建築家の息子である大学生の杉野遥亮は、父の死にショックを受けると同時に父に愛人がいた疑いを持ち、それが父の主治医だった長谷川京子なのではないかと、執拗に付き纏う。

 というわけで、ストーカーまがいのことしてるんだけど、「父の死にショックを受けてちょっと狂ってしまった」って描写を超える不気味美青年かつ、「親子だから、自分が愛した建築家に似てる」ということで、その美青年に惹かれてしまう長谷川京子、という禁断の愛パートは最高です。

 戸田恵梨香とムロツヨシの「大恋愛」の時は、ムロツヨシがバイトする引越し屋の「イマドキの若者」役で、「あ、こういう役は出世コース」と思ったんだけど、まあ無難にこなしたというか、特に見せ場もなかったんだけど、「ミストレス」は長谷川京子がヨロメく若い男という設定なので、ものすごーく凝った演出されてるから、素材の良さが引き立ちます。

 このドラマは4人の女性の群像劇なので、各パートのテイスト違ってて、けっこうとっ散らかった雰囲気なのだが、どのパートもジワりと嫌な感じがあるんだよね。
 水野美紀は夫が失踪して7年経過したから、やっと死亡保険が降りて、シングルマザー生活にも少しゆとりが生まれたタイミングで、娘の同級生の父親で妻に逃げられシングルファザーな甲本雅裕と急接近して、ワチャワチャと高校生みたいな恋愛展開してるんだけど、「素朴ないい人」っぽい甲本雅裕が全然信用できない(笑)

 そして、大政絢はいわゆる「肉食女子」で、ジムのインストラクターやりながら、マッチョな男を食いまくってるんだけど、親から薦めらた縁談でやってきたのがコバヤン(半分、青い。の)の森優作ってどういうキャスティング?
 そこにレズビアンの篠田麻里子が近寄ってきて百合展開になりそうなんだが、大政絢の顔が整いすぎているので篠田麻里子の顔が雑に見えるのだが、それよりもコバヤン森優作をどうするつもりなんだろうか?やはりここでも「素朴ないい人」っぽい森優作が全然信用できない。

 そして玄理パートは、「そろそろ子供ほしくない?」て夫の佐藤隆太と少しギクシャクしているキャリアウーマンでセックス=子作りに不満を抱いていたら、なんと夫の方が無精子症なのが判明して、混乱してうっかり同僚の細田善彦と寝てしまう。
 それでも、なんとか夫との関係を修復するが、「ごめん、忘れて」って細田善彦に言ったら、「オレ、本気ですから」って、なんで、このドラマの中で一番信用できるのが細田善彦なん?

 というわけで、キャストは豪華なんだが、けっこうスロースタートで着地点が全く見えないのだが、不気味美青年の杉野遥亮は最高なので、今後の展開が楽しみです。
 あと、こういう役って、もっと上手く出来る子いるんだろうけど、杉野遥亮はまだ演技が上手いわけでもないので、役作りする余裕もないわけで、それが「ミステリアスな美青年」というか、いい感じに狂った感を醸し出しているので、こういうハマり役に出会えることも実力の内だと思っているから、観ていて楽しいです。

 そんで、杉野くんはSNSでけっこう家族の話も書いているけど、母親が「ストーカー役けっこう上手ね。犯罪者役やったらいいかも」って感想言ってるそうなので「あー、いいなあ、この子のお母さん」と心底羨ましい(笑)
 どうなんですかねえ?自分の息子が長谷川京子にキスしているのを画面を通して観てる気持ちって。
 そんで、「かなりヤバい人」をちゃんと演じているのを褒める心境って。

 ただ、私も杉野遥亮の王子様役は「まだ、イマイチだな」と思っていたので、「こういう、何考えてんのかわからない不気味系の方が今はハマるな」っていうか「なんか演技派っぽいじゃん?」って思ったので、彼の実母も似たような感想を抱いたようなので、勝手に親近感抱いてるだけです。

 もはや、20代俳優にそういう意味ではトキめかないというか、「あー、こんなの産んでみたかった」というか、産んでもいないのに「うちの娘がこんな男子と結婚したいって連れてきたらどーしよー?きゃは?」というか、完全に育てゲー感覚なんですよね。ほんとですってば。

●「腐女子、うっかりゲイに告る」NHKよるドラ(土)

 前作が「ゾンビが来たから人生見つめ直した件」で、次が「腐女子、うっかりゲイに告る」なので、ライトノベルの題名みたいだが、NHKが民放の深夜ドラマっぽいのをやる実験枠らしいけど、金10の前作「トクサツガガガ」の印象もあり、「腐女子、うっかりゲイに告る」ってタイトルからラブコメ想像していたら、ドドドシリアスだったので、いい意味で期待を裏切られた。

 だから何がすごいって、谷原章介が妻子ある「隠れゲイ」で、高校生の金子大地と付き合ってることで、NHKに受信料いくら払ってるんだっけ?オンデマンドにも課金しているので、毎月3000円くらい払ってるのかな?それで、谷原章介がどちゃくそエロおやじをノリノリでやってるの観られるのなら、実質ゼロ円どころか、5000円くらいキャッシュバックされてるような心地なのですが?

 金子大地といえば「おっさんずラブ」の「マロ」で初めて知ったのですが、安定の「イマドキの若者社員」役(だから出世コース)だと思っていたら、性的にはノーマルだったけど、まさかの年上女性(大塚寧々)に本気出してくる展開にびっくりしたけど、あの濃いメンツの中で、しっかり足跡残したので、「すげーな、この子、ほお、アミューズですか」と思った。

 「おっさんずラブ」で印象に残っているのは、主人公(田中圭)の幼馴染の内田理央にフツーにアタックしてデートまで漕ぎ着けるが、内田理央が田中圭のことばかり話すので、急に顔が曇り、「自分、次の約束あるんで」と中座するシーンだった。
 恋愛ものではよくあるシーンなんだけど、「あ、ダメだこれ」って気がついた瞬間のモヤっとした感じをとてもソフトだけど、きちんとわかりやすくエッジ効かせた表情を作っていて、マロが生意気だけどもとてもデリケートで相手の心情をわかってしまうキャラだということを表現していて、それがきちんと後半の大塚寧に本気見せる展開に繋がっていたんだよね。

 なので、この子はフツーにイケメンなのでキラキラ王子様もこれからやるんだろうけど、繊細な影のある役も上手そうだな、と思っていたら、「自分がゲイであることに悩む男子高校生」役っていう難しいのが来て、なんつーか、イマイチ弾けないイケメンを丁寧に演じているので・・・って脚本や演出もいいのだが、ほんと素晴らしい。
 こんな男子高校生いないし、それと付き合ってる谷原章介みたいなナイスミドルなんて存在しないのだが、それこそが腐女子の脳内ファンタジー的な?
 そこがちょっとメタなのだが、ドラマ内のゲイのカップルが美しすぎてファンタジーなのに、ドラマ内の設定としては「これが現実」みたいな描き方なんですよね。

 だから4話の最後で、谷原章介と金子大地がキスしているのを目撃してしまった腐女子は「なんで?」って激しく動揺するんだけど、そこは「尊い!」って萌えるところだろう、と(笑)

5月10日(金)

●ジャニーズのライブ初めて行った

 って書いてみてから思い出したが、厳密に言うと昭和40年代に近所のデパートの屋上に営業で来た、あおい輝彦を観たことあったっけ???
 それともあれは、にしきのあきらだったっけ?(笑)
 いや、なんか私は小学校低学年の頃、けっこうあおい輝彦が好きで、だから会場でレコードを(ドーナツ盤EP)を買うとサインが貰えたので、うちの親が「サイン貰ってくる?」と言ってくれたのだが、会場には当然のことながら同じ小学校の生徒も大勢来ていたので、恥ずかしくて、今の言葉で言うところの「無理無理無理無理」と言ってせっかくの親の厚意を却下したのだった。

 オイルショックでダメージ受けた重工業サラリーマン家庭だったし、そもそもうちの母はドケチなので、あの時「サイン欲しかったらレコード買ってあげるよ?」なんて言ってくれたのは、私がよっぽどあおい輝彦が好きだったからなんだろうなあ、と懐かしく思い出す。

 余談であるが、成人して就いた仕事で、頻繁にあおい輝彦と遭遇したのだが、その頃の私はすでにあおい輝彦なんかどーでもよかったのだが、お会いするたびになんか気恥ずかしかった。

 あの頃、近所の商業施設にはそういう営業がよく来たけど、覚えているのは、尾崎紀世彦かなあ?
 全盛期じゃなくて、すっかり「あの人は今?」的な感じの時に来たんだよね。だから屋上のステージも客がまばらだった。
 私の密かな自慢は、やはりガラガラだったけど「レイジー」を観たことかなあ?
 後に彼らが影山ヒロノブであったり、ラウドネスになったことに気がついて、「あの頃は、八千代台にまで営業に来ていたのに!」と驚いた。

 話が逸れた。

●ENDRECHERI(堂本剛)@横浜アリーナ 5月8日

 会社のジャニオタさんが「友達と二人で応募したら、どっちも当選してしまった」とダブった分を私の隣の席の同僚M嬢に譲っていたのだが、最初はM嬢と仲良しの三浦大知ファン嬢にも声をかけていたが都合がつかず、他にもこれまでのダブったチケット処理の時に同行してくれた人に声をかけてみたものの、大型連休明けだからなのか、行く人がいないで困ってるという話をしていたので「え?だったら私行こうか?ジャニーズなんて行ったことないから」と申し出たのだが、「いや、ツヨシくんはジャニーズだけど、全然ああいうノリじゃないんだよ」

 ウチワ振ったりするノリじゃないらしい。

 そしたら、私が多少は音楽マニアであることをわかっているM嬢が「ファンク・・・・Pファンクなんだよ」と言うので「ちょっと待て、それは私の得意分野だぞ?」
 さらに話を聞くと、金はいくらでもあるから(笑)、豪華ミュージシャンを集めまくるのだとか・・・・って、これまでもスティーブ衛藤だとか屋敷豪太が参加してたって「ちょっと待て、それは私の得意分野だぞ?」

 というわけで、行ってきました。
 新横浜で働いてるから、ジャニーズのファンの様子も眺めているつもりでいたが、中に入ってみるとやっぱすごかった。
 「ちょwwww、客の半分以上がオフィシャルTシャツ着てるってwww」「さらにキャップもタオルも!」というグッズの売り上げ金額に目眩がしたけど、噂には聞いていたが、ライブの時に振るライトも、毎回新しいのが売られるらしい。
 ライブのチケットが9000円なんだけど、そういう身につけるグッズも同じくらい課金するようなので、キャパが1万7千人で、ざっと3億円?(そろばん癖は職業病です)

 この間、初めて2.5次元舞台の世界を観て「3億円の興行収入の世界なんだ」って実感したけど、あっちは2週何くらいかけての3億円だけど、こっちはたった1日で3億円なのだ。

 しかも、通常のジャニーズだと舞台の仕掛けに費用を掛けるんだろうけど、堂本剛のソロだからそういうジャニーズ演出はほどんどなく、だから金掛けるところがバック・ミュージシャンだけなので、ツインドラムに女性コーラス4人とか、ギターも二人いたけど、ホーンも4人くらいいて、そうだ、あとツイン・キーボードだった!(笑)
 人数がもはやビッグバンド並み(笑)

 それで、全然キャッチーじゃない渋いファンクを延々とダラダラやるという「これ、客は本当にこれでいいと思ってるのか?」と思ったが、演奏は最高レベルだし、客も「ツヨシくんの趣味の世界」を受け入れてるようだ。確かに松坂桃李が菅田将暉のオールナイトニッポンで遊戯王について喋り散らかすよりは圧倒的に聞き応えはある。

 そして、圧巻だったのは、アンコール明けというか、ああいうソロ歌手のライブって、アンコールの時にすぐには登場しなくて、ゲスト・ミュージシャンがセッションしてソロの見せ場を披露してワーって感じで盛り上がったら歌手が登場ってパターンが王道なんだろうけど、堂本剛は最初に登場して「みんなまだ着替えてるから」とダラダラとMCして、そしたらゲスト・ミュージシャンがオフィシャルTシャツに着替えてステージに戻ってきたら、「じゃあ、セッションしようか」って始まったけど、全員がソロパートを披露するので、それだけでたぶん(時間計ってなかった)30分くらいかかってた!

 ほんと、びっくりするくらいユルいライブで、つーか誘ってくれたジャニオタ先輩も「こんなマニアックなのでスマン」って感じだったが、「いや、悪いけど、君らの想像以上に私はこっち方面のオタクなんで」ってジョージ・クリントンとかブーツィー・コリンズには慣れ親しんでいるので、「ジャニタレがそういうのにカブてて、アリーナでそういうのやっちゃうの?」ってことにただひたすら感動していた。

 ツヨシくんは「布教」という感じで「お客さんも、もっとファンク勉強してくださいね」とか言っていたけど、私からすれば「おめーがもっと勉強しろ」である。

 ツヨシくん的には「ジャニーズではありえないほどのゆるさ」を追求しているとは思うけど、「本物」知ってる私からすれば、「ちゃんとしすぎ」っていうか(笑)
 うん、でも、いいものを見た。

 一番感激したのは、「ペンライト」っていうか、「このツアー限定グッズ」なんだけど、三角形のライトをみんなで掲げていたけど「こういうのテレビや動画では見たことあっても、現地で見たことなかったけど、キレい!」って、席がステージの真横だったので、ほぼ出演者の視点で会場を眺めていたのだが、あのライトの値段知らないけど、100万ドルの輝きだった。

 しばらく客席のライトの煌めきにうっとりしていたんだけど、客席を切り込むレーザービームをぼんやり眺めていて「は!」と思ったんだけど、これだけの豪華ミュージシャン集められる予算が潤沢な舞台なんだから、照明も最高のデザイナーと機材使ってるはず。

 ええ、美しかったです。
 照明効果でバリバリやるタイプの舞台じゃなかったけど、逆に抑えてる感じが「贅沢だ」と思いました。

 というわけで、「やっぱジャニーズすげえな」って体感できて面白かったです。
 入場時のスタッフの数がハンパなくて、全然並ばなかったりとか、なんだろう?ディズニーランドみたいな、こなれてる感じ?

 ああいう運営に慣れてしまうと、ちょっとモタつくと「運営なってない」ってなる気持ちもわからなくもない。
 まあでも、今回の堂本剛に関していえば、本人の趣味で相当マニアックな音楽展開しているので「これについてきてる客」は相当なもんだとも思うので、全体的に「大人」でした。

 あと、最後にひとつディスるけど、堂本剛って大変残念なことに声がイマイチ。

 まあ、ああいう楽曲だから声が目立たなかったのかもしれないが、帰宅してからキンキキッズの動画探してみたら「そっか、甘い声担当は光一くんの方だったんだ」と気がついた。逆にあの声質だから、ああいう音楽をやるのかもしれない。


5月7日(火)

 10連休明けの皆様と久々の合流。
 私は結局、土日だけ休んだだけだったので長い連休に感じたけど、休んだ人はあっという間だったろうな。

 連休中、ドラマがお休みになっていたり、土曜日は外出しようと思ったら雷雨になったので引きこもっていたりしたので、BSで再放送してて朝ドラクラスタさんたちに話題沸騰の「おしん」をオンデマンドで一挙見してました。少女編の酒田の加賀屋で子守奉公するあたりだけ。(ちょうど、今そこを放送しているので)

 今の朝ドラ「なつぞら」は過去の朝ドラオマージュが盛り込まれているが、「おしん」の要素も意図的に入れたのかね?この同時進行を含めて計算されていたのだったら凄いけど、そこまで計算できるもんなのかね?とも思う。

 いや、それほど「同じ」じゃないんだけど、加賀屋に子守として雇われた「おしん」は、自分の居場所を守るために「もっと仕事させて。他の仕事もできるから」と必死なんだけど、それって「なつ」が北海道の酪農家に引き取られて「仕事手伝います」と申し出たことと被る。まる被り。

 そして、「おしん」は加賀屋の大奥様(現当主の母)に気に入られ、同じ年のお嬢様はライバル心剥き出しになるけど「なつ」は、じいじ(草刈正雄)に気に入られて、それまで酪農と距離を置いていた孫世代の長男が「俺もやる」と手伝い出すが、長女はなーんも手伝わないっていう設定もなんかシンクロしている。

 「こりゃ、同時に見ると凄いな」って思ったけど、「おしん」は使用人だから、どこかに嫁がせるのがフツーだけど、「なつ」は家族同然に育てた他人であるから、高校卒業後どうするのか高校3年生の冬になってもぼんやりしているのが逆に凄い。
 卒業したら家業を継ぐ生徒がほとんどの農業高校だからなのかもしれないけど、同じ年の普通高校に通っているユミ子が大学進学を目指して猛烈受験勉強中だというのに、「なつ」の進路について、育ての親がなーんも考えてないのか、考えることから逃げているのかよくわからないのだ。

 これ、意図的にやっているのは明らかで、普通だったら「私はこのままこの家で酪農の仕事をして、じっちゃんの夢だったバター作りをする!」って言えばいいだけのところをあえてそうしてないのだ。
 ツイッターでどなたかが指摘していたが、「なつは、この家に居場所を作ることに必死だったので、ずっと子供のままでいるみたい」で、だからたぶん意図的に「こんだけイケメンに囲まれてるのに、思春期描写がほとんど無い」わけで、それは演劇部で唐突に番長が主人公に「俺の嫁にならないか?」って告白したのに、主人公がポカンとしてるだけというシーンでも明確だったけど・・・

 というわけで、私はかなり楽しんでいる「なつぞら」ですが、北海道の美しい風景と美男美女ばかりが登場するという美貌圧が加わり、表面的には「爽やか北海道編」なんですが、けっこう毒を含んでいるので「行間読みが好きな人たち」は盛り上がってますが、「なにこれ、なんか話が雑」っていうアンチも湧いてきてるのが面白い。

 これ、どっちが正しいという話じゃなくて、例えば、東京で兄を探していたら、偶然、天陽(吉沢亮)の兄である犬飼貴丈が現れるという展開に「ご都合主義すぎてドン引き」しちゃう人、けっこういるみたいですね。
 ニチアサクラスタ的には「仮面ライダーメテオ(吉沢亮)の兄がビルド(犬飼貴丈)」ってことで単純に盛り上がってますし、アニオタさんたちは「あの頃、あのアニメ制作会社が新宿に仮住まいしていたのは史実だし、井浦新が演じてる人のモデルは宮崎駿などの師匠じゃないか!」ってことで盛り上がってましたが、そんなのどーでもいー人には、雑な展開に思えたのかな?

 まあ「半分、青い。」のアンチ攻撃に比べたら大人しいもんなんですけど、「半分、青い。」の脚本家の意図が「確信犯的にウザい」ものだとしたら、「なつぞら」の脚本のあざとさは「え?これって狙ってやってるの?」と「よく考えるとジワジワと怖い話」みたいなことになってます。

 だから私が感じている「すげーな、これ」は、イケメンが大量投入されすぎてて「今のところ、誰がヒロインの相手役なのかさっぱりわからない」ってところです。
 先週で「ああ、やっぱし工藤阿須加なのか?」と思ったところで、すっごくわかりやすく犬飼貴丈と交差して、「兄を探していた主人公が、幼馴染の兄に未知の道を提示されて、そんで来週は育ての家の兄との縁談エピになるの?」で、いよいよ、その育ての家の兄である清原翔の見せ所スタートするみたいです。

5月1日(水)

 今日も普通に仕事していたので、新天皇の即位式は見てないんだけど、雅子さま調子良さそうで良かった。

 雅子さまがどういう「体調不良」なのかよく知らんのだが、うちの社員にも「時々ダメ」って人がいて(調子悪くなると一週間くらい休むが、復帰すると全然元気そう。それを年に数回やる)、そういうのって昔は理解がなかったんだろうけど、今は「雅子さまみたいな感じなんじゃないっすかね?」って言ってあげると、「休むと死んじゃう病の昭和なオジサン上司」も「ああ、そういう感じなのか」って、なんとなく納得するみたいだから、便利に使わせていただいております。

 さて、今日もちんたらと「こんなことしたくなかったけど、やれって言われたからまた複雑怪奇な設定にしちゃったわよ」っていうのを「なんで、こうなった」って履歴を文書にしていた。
 必要ないのかもしれないけど、もし後世で誰かが「なんで、こんな複雑怪奇なことに?」と疑問を持ったら、「こういう経緯で仕方なかったのよーーーっ!」って言い訳したかったし、「だから、こんなの面倒だ、もっとシンプルにできるだろうと気がついて、その時の上司もそれでいいじゃんってなったら、ぜひもっとシンプルなのに戻してください」と遺書めいたことまで書きました。

 いや、経験上さ・・・・
 これは、10年前くらいにやっと気がついたことなんだが、みんな「いい人」っていうか、「これは変だろう?」ってことでも、「先人が残したものだから、守らなければいけない」って思うんだよね。
 そんな大げさなことじゃなくても、社内で「開いてる状態のドア」があると「誰かがなにかの目的で開いてるのだろう」と思うらしく、冷暖房効率悪い状態でしばらく開きっぱなしになる。
 トイレに入って、手洗いの水道が出しっ放しになっていても「誰かが何かの目的でそうしてるのでは?」って思うが、そんなわけねーだろ。もし、本当に水道を出しっ放しにする必要があるのなら「修理の都合で水道を出しっ放しにしているので、止めないでください」の張り紙くらい置くだろう。

 だから、仕事のそういう設定のことでも、「これ、変だよね?間違ってるよね?」って思っても、「こうなってるのは何か意味があるのでは?」って考えちゃうんだよね。
 でも、そういうのって、たいてい「ただ単に先輩が間違っていただけ」っていうこと多いです。

 なので、自分で組んだ設定だけど「いや、これ、もっとシンプルにできたのに、上司の命令で複雑になってしまった」という後悔を抱えている私は、「10年後に私の仕事を引き継いだ君へ」って文書を残しました。
 令和元年5月1日って日付入りで(笑)

 あー、ちょっとすっきりした、令和あけおめーって気分だったのだが、休憩中にネットニュース眺めていたら、「遠藤ミチロウさん死去」にびっくり。
 平成の終わりは駆け込みご逝去が多かったが、ミチロウお前もか!!!!!

 私はスターリンのライブは見たことなかったけど、自分が20代の頃、遠藤ミチロウはすでに伝説のパンクの人みたいな扱いだったんだけど、もう題名も覚えてないけど、ミチロウが出る舞台を観にいったことがある。
 どこでやってたんだっけなあ?森下とか?当時流行っていた「下町再開発地区」だったような?(芝浦ウォーターフロント的なものの余波)

 芝居の内容もさっぱり覚えてないけど、炊飯ジャーから役者さんたちがモリモリとご飯食べてる中にミチロウが降臨して邪悪な感じで歌い出すという感じの前衛的な芝居だった。
 「あー、生ミチロウ見ちゃったよ」と満足していたら(それが目的だったのかもさっぱり覚えていない)、終演後のロビーにミチロウがいて、客からサイン求められていて「サイン?いいよ?じゃんじゃんしますよー」とあっかるく応じていたので、遠巻きにしていた客たちが一斉に群がった。
 「はーい、並んで並んで、順番にサインしますから」とイメージと全く違う、気さくなミチロウに衝撃を受けたが「せっかくだから」と私も並んでサインしてもらいました。

 私、サイン貰うの恥ずかしくて、場数踏んでるわりにはサイン貰って無い方だと思うんだけど(あんだけプロ野球の追っかけしていたのに、プロ野球選手のサインとか、抽選で当たった由規のしか持ってない。サイン厨が怖かったりして)、20代の頃「私がサインしてもらったのって、遠藤ミチロウ、島田雅彦、デニス・ホッパーとか、なんか荒んでんな」と思ったけど、暗黒系女子感あって気に入ってたんですけど、そっか・・・デニス・ホッパーもずいぶん前に亡くなったけど、遠藤ミチロウも死んじゃったんだ・・・

 令和元年にさっそく不吉なこと書きますが、私はこれから山下達郎が死んだり、細野晴臣が死んだりする時代を迎えるのだなあ。

 殺そうとしても、なかなか死なないような樹木希林と内田裕也が、あっさり逝っちゃったんだもんなあ。

 そして私は、たぶん坂本龍一が死んだら相当がっかりするんだろうけど、タモリ・タケシ・サンマも相当ショックだろうなあ。

 いや、だからなんでこんな不吉な話書いてるのかって話ですが、訃報といえば、ひっそりと「長谷川博己の父も亡くなっていた」っていうのがあって、よく知らんけど、けっこう著名な建築評論家だったことは知っていた。
 そんで、「親子仲悪い」ってことも。
 なので「私が長谷川博己を落とせる可能性は限りなくゼロに近いが、私ってなんだかジジイ受けがいいから、ヒロキのパパなら楽勝で落とせるかも」って妄想でちょっと遊んだことがありまして・・・

 「疎遠になってる父親に呼び出されて、父親の再婚相手であるワタクシを『金目当てだろ、このクズ女、しかもデブでブス』と、ゴキブリの方がまだマシくらいの勢いで冷たく見下すヒロキ」を妄想して、ご飯三杯くらいいけそうだと妄想していた私をお許しください。



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