可燃物な日々

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日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました

12月30日(日)

 28日に仕事納めで、昨日はボーーーーっとしていたが、夜になって実家から「30日に孫軍団襲来。応援求む」と要請がきたので、これから実家に行きますが、なんか風邪ぎみだ。これ、きっと忘年会で貰った風邪だな。

 そして晴れてはいるけど寒いしなあ。って豪雪地域も多いみたいだから贅沢言ってる場合じゃないが、寒いものは寒い。

 さて、今年を少しだけ振り返ろうと、さっき1月の日記読んでみたのですが「バーフバリ観たのって今年だったか」と思い出した。だから、今年ってけっこう映画観たんじゃないかな?見終わった瞬間忘れ去るような作品もいっぱいあったが(笑)
 「推しが出てるからしゃーねーな」って映画も多かったので、ランキングとか作る気しないけど、「カメラを止めるな」と「モリのいる場所」が面白かったなあ。
 ユーロスペースに何回か行ったのが、今年の特徴か?そう、他にもテアトル新宿とか短館系によく足を運んだと思う。

 ああそうだ、今年のトピックといえば、はやり「田中圭と中村倫也のブレイク」でしょう。
 来るだろうと予想はしていたが、私の予想を上回るブレイクぶりに、高橋一生の時にびっくりしたのを思い出した。
 で、その法則で言うと来年は吉沢亮と山田裕貴の番なんですが、この二人も、もう十分に売れっ子なんだけど、一般的知名度がイマイチなので、来年の朝ドラで中村倫也的に全国区になると予想しています。

 ああ、あと、今年は「半分、青い。」で佐藤健に、「トドメの接吻」で山崎賢人に、「昭和元禄落語心中」で岡田将生に打ちのめされて「イケメン俳優侮れん」と土下座したことも印象深い。あと「娼年」の松坂桃李にも(笑)
 来年はどんなイケメンさんが「顔だけじゃん、と、コバカにしてて申し訳ございませんでした」と私に土下座させてくれるのか楽しみにしてます。


12月25日(月)

 土日は休んだけど、昨日の24日はイベント出勤でくたびれた。

 そして本当は、土曜日に出勤して終わらせたかった仕事があったのだが、承認者が出張で不在だったので、今日にならないとGOサインが出ない処理があったので、いつもより1時間半早く出勤して処理したのだが、初めてやる入力だったので、思うように行かない。

 「なんでだろう?」と考えて、どうやら初期設定がちゃんとしてないことに気がついて、また集計して、「ああ、なんで違うの?」ってまた設定直して、集計して、やっと処理できたら、もう昼だった。
 そして、M嬢にチェックしてもらって(処理の手順を説明する意義もある。だって、元はM嬢がやるはずの仕事だったんだから)、それから帳票出力して・・・・提出先が複数あるから、帳票も複数あるのでややこしい。(税務署、市役所、年金事務所・・・・って書くと、何の仕事なのか、わかる人にはわかるよね)

 そんで、未だに慣れないマイナンバーの取り扱いもあるので、マイナンバーのクラウドサービスにアクセスして、ワーワーやってるうちに午後になって、「ああ、残りは封入だけだ」と少し落ち着いてからやろうとしていたら、エビワカちゃんが「お客さんから頂いたクリスマスケーキの切り分けを手伝ってください」と言ってきたので、「え?私が?」って思ったけど、あのホールケーキの切り分けは何故か私の仕事になってるのだ(笑)

 なんでかって言うと、他の人はそんなことするの嫌なので、スルーするから。
 スルーしなくても「こんな大きなケーキどうするの?何人分に切ればいいの?どうするの?どうすればいいの?」ってテンパるから、「はーい、(この超大雑把な)私に任せんしゃい」と毎年私が切っている。

 なので、エビワカちゃんが少し成長したのは、「ミヤノさんお願いします」と丸投げしないで「私だけじゃ無理なので手伝ってください」と言ってきたことだ。
 それで、二つあった大きいホールケーキを手分けして切ったのだが、「これ、どうすればいいんでしょう?」って言われても「コツは、上手くやろうと思わないことです。これは、誰がやっても、こんな包丁では綺麗に出来ません」としか言いようがない。
 「何等分すればいいんでしょうか?」
 「この大きさだと、もはやそういう計算は無意味です。大きさを揃えるのも無理。テキトーに包丁が入るままにするしかない」

 私が2段ケーキをザクザクと解体している横で、エビワカちゃんは四角いケーキをザクザクと16等分くらいにしていた、さながらマグロの解体ショー。(マグロの解体ショーに失礼ですね)

 今年の就業日も残すところあと4日で、けっこう重い仕事やってる最中なのに、なんで私はクリスマスケーキを切り分けているんだろう?と一瞬遠い目になりましたが、「頼りにされてるうちが華」と思って頑張りました。別にやりたくないわけでもないので。
 (家事的な仕事はけっこう好き。でも、家では全く家事しないのは何故だ?たぶん、金の問題です)

 その昔、友人が大手企業の派遣社員だったが、「社員が実家から届いたリンゴを箱ごと会社に持ってくるんだけど、アシスタントの私が、延々とリンゴの皮むきすることになる」と嘆いていたが、私は「えー、時給1700円でリンゴの皮むきって超いいじゃん」と本気で思っていた。(あの頃、派遣社員の時給はけっこう良かったんです)
 その後、私も派遣社員になり、半日かけてテプラ作成したりしてて、その仕事を依頼した社員さんが「こんな仕事でごめんね」と言ってくれたのだが、「私、こういう工作っぽい作業大好きです」って本気で言っていたし、「こんな小学生が嬉々としてやりそうなシール作りで、時給1700円って超嬉しい」って本当に思っていた。


12月20日(木)

 連ドラが最終回を迎えると、TVerが次クールに向けて過去ドラマを一挙にあげてくるのだが、私が大好きだった「トドメの接吻」が上がってきていたので、それをずっと観ていた。
 もう、ずいぶん前のドラマのような気がしていたが、今年の1月期だったのね。

 「トドメの接吻」の直前には、三浦春馬が童貞エリート役の「オトナ高校」でヒーヒー言っていたんだけど、「トドメの接吻」は山崎賢人が金しか興味が無いクズ・ホスト役で、ひたすら性格が悪い山崎賢人をやはりヒーヒー言いながら楽しんでいた。
 まだ4話までしか上がってないが、まとめて観てみると、初回こそ「山崎賢人は何回殺されるんじゃwww」っていう凄い設定に失笑するしかないし、その度にタイムリープしてやり直すので、「何度クリスマスをやり直すんだ?」って戸惑ったことを思い出すが、3話目で、門脇麦ちゃんに狙われてるのではなく、助けられていたってことに気がついて、「やり直せるってスゲえ。だったら、その能力でオレに協力してくれ!」って、それまで門脇麦ちゃんから逃げ回っていたのに(過剰なビビリ描写も楽しい)、「売れっ子ホストの俺にかかれば、女は皆、オレの思うがまま」って急にマウントとりはじめる過程がアホらしくてほんと楽しい。

 さらに、それまでは「いい人」だった新田真剣佑が闇落ちして、山崎賢人と本格的に対立するところとか、ほんと最高であった。と再度観て、「そう、そう、ここが最高なのよ」とまた感激してました。

 年末だから、ツイッターでも「今年よかったドラマ」を挙げる人が出てきたけど、「アンナチュラル」は鉄板だけど、同じ時期にやっていた、この「トドメの接吻」を挙げる人をまだ見てないのが悔しいが、まあ、私もベスト5だとこれを入れないけど(似た系統の「モンテ・クリスト伯」を入れるだろう)、ベスト10には入るかな?

 って、TVerで「トドメの接吻」を追っていたら「はあ?なにこれ?」っていうのが上がっていた。

●「愛していると言ってくれ」1995年

 次の日曜ドラマが常盤貴子主演なので、その宣伝らしいが、23年前のドラマだぞ?
 まあ、朝ドラ「半分、青い。」で北川悦吏子とトヨエツのタッグは再認識されたので、タイムリーっちゃタイムリーなんだけど、まさかTVerでこれを見ることになるとは思ってなかった。

 そして、今更ながら観てみたら、当時33歳のトヨエツって、現在34歳の田中圭みたいなのね。
 つーか、あの役って、私が記憶しているよりも愛嬌があって、今リメイクするなら田中圭と永野芽郁だろう。
 「半分、青い。」の主人公スズメも「思ったことをそのまま言う」っていう性格だったが、「愛していると言ってくれ」の常盤貴子もそういう役だった。観ていてイラっとするんだけど、でも本人もそれで失敗したり、傷付いたりするけど、でも「自分は自分以外にはなれない」っていう強い造形なんだよね。

 今年は「半分、青い。」から始まって、10月期は「獣になれない私たち」と「僕らは奇跡でできている」が、新しい形の「自分探し」っていうか、「空気読むとか読まないとか、どうでもいいじゃん、好きにすればいいじゃん」を提示していたと思うが、北川悦吏子は20年前からそれをやっていたんだ、と思うとなかなか感慨深い。

 それにしても「愛していると言ってくれ」と「半分、青い。」はキャラ設定がいろいろ組変わっているので、並べてみると面白いなあ。
 「半分、青い。」は、美青年で優秀な頭脳を持つ佐藤健は、自分では「やりたいこと」がわからず、幼馴染で片耳が不自由だけど「やりたいこと」しかやらない永野芽郁に引っ張られるって構図だったけど、「愛していると言ってくれ」は美青年だけど耳が不自由なことで葛藤を抱えていた豊川悦司が、ええと・・・(頭が混乱してきた。つーか、私がスッキリと解説できないあたりが、「クリエイターの人凄い」ってことですよね)

 そんで、23年前のドラマをこうして見てみると、やっぱ「携帯電話の無い時代」って面白いなあ。
 今だったら、トヨエツと常盤貴子のすれ違いって、スマホがあれば全て解決するんですよね。
 だから、もう、この設定は現代では出来ないの。もはや、時代劇(笑)。スマホがあれば「関ヶ原の戦い」は無かったみたいな(笑)
12月18日(火)

 最近、仕事が暇で退屈してるんだけど、さすがに12月はフツーに忙しいので「ちょうどいい」感じである。
 12月と言えば「仕事の終わりが見えない」と不安の霧の中を「一歩づつ進めば、いつか光が見えるはず」と歯を食いしばっているような年が多かったが、12月がこれだけラクだと、平時にヒマで困ってるのもしょうがないかなあ、って思うけど、仕事柄忙しい時期にムラがありすぎてねえ。まあ、そういう仕事の人多いんでしょうけど。

 そんな中、久しぶりに「新しい仕事」をすることになり・・・って言っても、今までやっていた作業にプラス・アルファ程度のことであり、作業的には3時間程度の仕事である。
 ただ、作業的には大したことないのだが、ここに至るまでの時間が長かった。

 今年のゴールデン・ウィークの時にも似たような展開があったのだが、この仕事も、元々はTK部長主導で、同僚M嬢がやっていたので、私の出る幕ではなかった。
 しかしTK部長もM嬢も「なにをどうしていいのかわからない」状態だったので、M嬢は「どうするんですか?」とパニクり、部長は「それは、やらなくてもいいんじゃね?」って逃げていた。

 私がその全貌を知ったのは、外部の人・・・士族の人が「いいから、ちゃんとやってください」と言いに来た時で、それはM嬢が散々その士族の人とやりとりしていたが、「それをちゃんとやる」という決定権はM嬢には無いし、どうしていいのかわからなかったので、士族の人と部長とで直接話し合ってもらいたかったんだけど、部長はなぜか逃げた。
 その時点で、私にはその「ちゃんとやる」ってことが大したことが無いことわかっていたので・・・つーか、例えば消防署の指導で「避難訓練やってください」って言われたけど、ずっとやってなかった、みたいな話だったんです。

 で、そこで私が「避難訓練やれってだけの話なんだから、やればいいじゃないですか」と口を挟んだので、その士族の人の話を私が聞くことになった。
 士族の人曰く「何度か調査受けて、そのたびに避難訓練が未実施であることを指摘されて、なんとか誤魔化していましたが、もう次回は無理でしょう。ちゃんとやってください」
 私「承知いたした」

 そして部長には「士族と話したところ、避難訓練やってくれってことだったので、私が仕切って実施しますが、いいですね?」
 部長は「それ、本当にやらなくちゃいけないの?」と言いやがったが、「私には、そこまでしてやらない理由がわからないので、やります、って言いましたが、部長がやりたくなかったのなら、それを士族の人に言ってくれないと・・・」って返したら「ふーん?まあ、いいんだけどさ?」

 なにその態度?
 おめーが逃げたんで、「じゃあ、私がやります」って言ってるのに、「すまない、よろしく頼む」くらい言えよ。

 で、12月に実行するので、あんまり早く動くと忘れられちゃうから、11月初旬あたりから「あの手続きは、こうなります」って説明したが、そもそも、どうすればいいのかわからなくて逃げた人に「では、こうします」って何度説明しても、「それ、やっぱ、やらないといけないの?」ってリセットしていて、本当に面倒くさかったのだが、なんと、日産のゴーンさんが私の後押しをしてくれた!!!

 「いいじゃん、いいじゃん、でコンプライアンスに違反すると地獄を見る」ってことをあいつら、私の想像を上回るほど重く受け止めていたのである。

 なので、上司はそれでスムーズになったが、次なる敵は味方だったはずの・・・・いや、だからこの作戦はそもそも、あなたが困っていたから手助けしようと思っていたんですけど?な同僚M嬢に「上がこう承認したから、こう進めます」と説明したら、なんだか不機嫌になってる?

 彼女は、きちんと手順を理解すれば、すごく優秀なのだが、「ざっとした流れ」をつかむ能力が異常に低くて、「読解力あるので、おおざっぱな流れを理解するのは得意だが、細部には気が回らない」私とは正反対のタイプなのだ。
 なので、私が「じゃあ、こうしますんで」と説明しても、「なにをどうすればいいのかわからない」と不機嫌そうだったが、それはたぶん、中途半端な状態で「じゃあ、M嬢よろしくね」って投げられることを警戒していたようで、「こうしますから」と上に承認取るのも私がやったし、これはいつものことだが、承認とったと思ったら、後でまた「これ、やる必要あるの?」とか言われて、「だ・か・ら」とループするのも私は想定していたことなんだけど、M嬢の前で「もー、何度も同じ説明するの、うんざりだね」ってアピールすることで、M嬢の信頼を少しづつ獲得した。

 そして、設定と入力は私がやって、M嬢に「チェックお願い」して、「こういう流れでやります」ってこと提示して、なんか上手く行きそうだぞ?
 噛み合うといいコンビなのである。

 私は空気読まない系で、自分の好き勝手にやりたいタイプで、上司から「じゃあ任せる」って言われたら「じゃあ、全部私の好きなようにやりますね?」って言うのだが、M嬢はとにかく「きちんとやりたい」というか、「じゃあ任せる」って言われると「え?なにをどうすればいいの?ちゃんと指示してもらわないと?」って人だし、もちろん法令遵守は最重要事項。

 なので、だんだんコツがわかってきて、M嬢に対しては「これはこう処理します。お役所には電話して確認したけど、これでいいそうです」とか「税理士に相談したら、それでいいそうです」とか「私の気まぐれじゃなくて、専門家の了承を得ています」って言うと、「それでいいの?ほんとうにいいの?」って不安にならないようだ。

 手順と「こうするのが正しい」ってことが理解できれば、細部にこだわるM嬢はほんと優秀なのだが、そこに至るまでが大変なんだけど、根気よく「これが正解です」って説明しながら、そして「私の責任でやってます」ってことをアピールしながら、なんとか形が見えてきた。

 しかし、報われない仕事で、部長に「あの仕事、こうなりました」って完成系を見せたら、「よく、わからん」とちゃんと目を通してもらえなかった(泣)

 まあ、ワタクシ、他人の評価を気にしない方なので、「オレはやったぜ」でいいのですが、少し問題なのは、こういう「本来、私がやるべき仕事ではなかったが、見るに見かねて横入りして、やりました」って業務が査定評価に載らない(自分でそれを載せる気がない)ので、査定の自己評価がすっごい低くなってるんだよね。

 でも、まあ、けっこう暇だから、いっか。って感じなのですが(笑)

 今の給料に不満は無いし、少しばかり賞与が増えても、休みとれないなら意味無いしね。
 「9000円もする、東出くんの芝居、もう一度見に行きたい」って急遽有給とれたり、その金が払えるんだから、それでいいんです。


12月17日(月)

 先週は連ドラが次々最終回だったので心が忙しかった。
 火曜日は「僕キセ」が宇宙遊泳で終わって、水曜日は「けもなれ」が「鐘鳴ったんかい?鳴ってないんかい?」で終わって、木曜日はそれらを再検証して、金曜日は「昭和元禄落語心中」が「ああ、さよなら八雲師匠」で、いつもなら、その後Tverで「大恋愛」見るのだが、「昭和元禄落語心中」の余韻に浸っていたくて、土曜日はさっそく原作漫画の9、10巻を買って読んだのだが・・・・

 「昭和元禄落語心中」は原作漫画だと「8代目八雲を中心とした群像劇」っぽいのだが、ドラマはそれだと10話で収まらないから、8代目八雲(岡田将生)をデーンと中心に据えたので、いろいろ改変があるのだが、その改変について考察していると長くなってしまうんだけど、原作漫画の一つの解釈として、ドラマ版はかなりいい出来だったと思う。

 原作の八雲はもっとつかみどころのない飄々としたキャラなんだけど、実写であれやるとねえ?もちろん、八雲の中年から老年期をベテラン俳優・・・例えば、近藤正臣あたりにやらせて、青年期を若手にやらせるのなら、原作漫画に近い世界が描けたと思うのだが、ドラマ版は青年期を核にして、「輝くばかりの美青年、だけど、足が不自由になり、親に捨てられ、落語家の弟子になったが、生まれつきの性質が根暗(不幸な生い立ち故かもしれないが)」というオカダマ演じる若き八雲が、兄弟弟子の助六(山崎育三郎)と出会ったことで、光を手にするのだが、自業自得な不幸な事故で山崎育三郎を失い、その忘形見の娘を育てることで、なんとか細々と生きてきたっていう話になっていた。

 この、八雲師匠のキャラがほんと、難易度高いツンデレで、オカダマは良くやったと思う。

 うん、それでドラマ見ながら原作漫画を買って追っていたんだけど、漫画の最終巻で衝撃の事実が!
 八雲が養女にした助六の娘の小夏が、父親不明で妊娠して、出産するのだが、ドラマでは「誰が父親か?」は曖昧にスルーされていたけど、漫画版だと「やっぱ八雲師匠じゃね?」ってことになっていた。明確にはしてないけど。

 え?ええええええ?

 そこは原作ファンも戸惑う箇所だったらしく、確かにそう思って読み返してみると、そういう話なのかもしれない余韻があるけど、素直に受け入れられないなあ。
 けっこう原作漫画は飄々としてるんだけど、かなりエグいし、だからドラマもけっこうギリギリを攻めてるんですよね。
 朝ドラ「マッサン」の脚本家である羽原大介は、坂元裕二みたいな「疑似家族」をこのドラマで描いていた。
 八雲は孤独な男だったはずが、親友が残した養女と、気まぐれでとった弟子が結婚して、孫ができ「じいじ」として幸せな老後を・・・・と思っていたんだけど、養女に手つけてたん?ひっくり返ったわw

 ドラマ版はそのトンデモ展開をなかったことにしたが、アニメ版ではどう解釈したのだろうか?
 TSUTAYAに行ったら、ほぼ貸し出し中だったので、ほとぼり冷めたらアニメ版も研究してみよう。

 そんで、やっと土曜日に「大恋愛」の最終回見たが、覚悟はしていたけど、ムロツヨシの演技でボロボロ泣くのにまだ納得がいかない。
 そして日曜日には「西郷どん」の最終回見たけど、「なにこの、男ばっかりのモブは」って、やっぱ朝ドラ「まんぷく」みたいだなあ。

 そんで、この間も「西郷どん」って「真田丸」とほぼ同じ話じゃ?って書いたけど、滅びの美学的にはほぼ同じだし、「かつての盟友が諸般の事情で袂を分かって、今は敵味方」っていうのも同じじゃね?


12月14日(金)

 はあ、僕キセもけもなれも終わってしまった・・・

●「僕らは奇跡でできている」最終回

 予想通りに「宇宙へ行きます」だったけど、まさか宇宙遊泳シーンで終わるとは(笑)
 賛否両論の宇宙遊泳シーンだったが、私はいいラストだったと思ったなあ。
 だいたい、宇宙服のヘルメットの中で見えにくかったけど、水泳キャップ被ってて「マジ遊泳www」だったし、カメのジョージ従えてるしで、本当に寝てる時の夢みたいだったので、リアルだけどファンタジーだったこのドラマの落ちに相応しいと思った。

 それよりも、またカナメイッセイが萌え萌えでした。
 前回、樫野木先生(要潤)に罵倒されて、大学を休んでしまうくらいのショックを受けた一輝だけど、勇気を出して「樫野木先生にあんなこと言われて辛かったが、なんで辛かったかと言うと、仲良くなりたかったからでした」って言ったけど、それって告白じゃん?

 ちょと待て・・・・一輝は育実ちゃん(榮倉奈々)をガツガツ口説いているのかと思っていたが、もしかして本命は樫野木だったのか?(そういう話じゃありません。個人の見解です)
 そっか!だから執拗に「なんで離婚したんですか?」とか「なんで再婚しないんですか?」とかズカズカ聞いてたのか!(だから、そういう話じゃありません)

 でも、真面目に解釈しても、例えば私がバツイチの35歳の美人教授だとして、同僚の男性から「ミヤノ先生はなんで離婚したんですか?なんで再婚しないんですか?」って聞かれたら「あ、こいつ私のこと好きなのか?」って思うよね。
 このドラマはさっきも書いた「榮倉奈々を口説いてるのか?」も、そうだけど、セリフを字面だけで捉えると、全然違う印象になるっていうのをかなり入念にやっていたと思う。

 そして、別れた妻との復縁を願って、ずっと持っていた結婚指輪をフィールドワークで行った森で埋めると言い出した樫野木に、一輝が「埋めるんだったら」ってガラクタ宝箱を取り出したので「え?埋めるんだったら僕にくださいって言っちゃうのか?」って手がグーになっちゃったじゃないか(笑)
 でも、一輝がガチャのケース?みたいなのをパッカーンして「これに入れて埋めてください」って中に樫野木が指輪をそこに入れるのって、まるで「指輪パッカーン・プロポーズ」の絵だったので、絶対に意図的にやっていると思う。
 なので、あのシーンで鐘が鳴り響いて、要潤が高橋一生を抱き寄せてキスして、宇宙全部がそれを祝福して終わるのを妄想した私は正しいと思う。そう「私に運命の恋なんてありえないと思っていた」のラストシーンみたいに。そして森の中というシチュエーションからブシュロンの動画CMみたいに!

 とか思っていたら、一輝が育実ちゃんに「僕が宇宙に行ってる間、山田さんの話し相手になってあげてください」って言い出して「ああ、また擬似プロポーズかよ」と思っていたら、「山田さんは僕の生物学上のお母さんです」ってカミングアウトまでして「どんだけ育実ちゃんのことが好きなのよ!!!」

 タイトルバックで「みんなのその後」が描かれていたが、なんと育実ちゃんの元彼(和田琢磨)まで出てきて、一人で山登っていた。育実ちゃんと一緒に登っていた時にはキツそうだったのに、あれで山歩きが好きになってしまい、一人で登っているらしい。
 このカットは実に挑発的である。
 あの元彼には、その後、新しい彼女はいなくて、育実ちゃんとの復縁を暗示しているようにも解釈できる。

 さらに、派手なコートと派手な髪型でイメチェンした育実ちゃんのカットはさらに挑発的。
 私は、「今までの育実ちゃんは、世間体重視で上品な服ばかり選んでいたが、一輝の影響を受けて、他人の目を気にせず好きなようにやろうとしたら、好きな服装や髪型がこうなった」と解釈したが、「新しい彼氏ができたのか?」って解釈している人もいた。

 そして、イメチェンした育実ちゃんの次には、お爺ちゃん(田中泯)と家政婦だけど実の母の山田さん(戸田恵子)が縁側で月を見上げて「まさか、宇宙とはねえ?」とのんびり語り合ってる様子は、「かぐや姫」みたいだったんだけど、季節が夏ということしかわからない時系列不明のシーンだった。

 派手なコート着た育実ちゃんのシーンは秋で、次のお爺ちゃんと山田さんのシーンが夏ということだけがわかるので、どうやら「これは時間の経過を表現してるの?」って雰囲気なのだが、だからラストの宇宙遊泳のシーンが「え?ほんとに宇宙に行ったの?」と思いきや、「ジョージも一緒かよ!」って呆気にとられて終わったので、「余計なラストだった」と思った人もけっこういたようだけど、こういう曖昧なラストにしたってことは、続編あるかもね。

 視聴率がイマイチだったけど、あの枠はなかなか数字が出ない枠だからねえ?
 逆に関テレはけっこうあの枠を実験的というか「挑戦的」に使っていると思うんだが。

 ほんと「僕キセ」は脚本が素晴らしかったし、演出も「スモール・ワールド」を描いていて面白かった。
 補完関係になっていた「けもなれ」とは対照的に、徹底的にリアリティ無かったもんな。

 「けもなれ」のガッキーの職場の登場人物やガヤの多さと比べると、「僕キセ」の高橋一生の大学の研究室はコントのセットみたいだった。
 そもそも、大学の学生4人組がずっと描かれていたが、あの子たちは何学部なの?理系なのか文系なのかも不明っていう徹底ぶり(笑)
 だから、「僕キセ」はシチュエーション・コメディな手法で、しかも主人公は「これ、発達障害じゃね?」ってギリギリの線という非常に挑戦的なドラマだったし、雰囲気がファンタジーなのに「誰でも出来ることが出来ても凄くないんですか?」などの、自己啓発的なエピソードをビシバシ発射してくるのに、普通ならそういうのに警報鳴らすはずの私の心が「ああ、いいな、こういうの」ってじんわりしてしまったという恐ろしいドラマであった。

 そして、やっぱし、なんと言っても、推しが主役だと、ほぼずっと出ているのでストレス無いね(笑)
 そりゃテレ東深夜ドラマで主演だった「怪奇大家族」とか、B級ホラー?スプラッター?ジャンル良くわからないけど、マイナー映画で主演だった「ミートボールマシーン」とかDVDで観ていたら「やっぱ主演だと出番多くていいね」って思っていたので、プライム枠初主演っていうのはやっぱし嬉しかった。
12月10日(月)

●絶対役者感

 この言葉、少し前にどなたかが呟いていたのだが、BK朝ドラには、BK朝ドラ以外ではほとんど見かけない役者さんが多数出演していて、「この人は、アレのアノ役で出ていた人だ!」って、わかってくるようになると「BK朝ドラ沼」への一歩を踏み出すのだが、そういうのすごく得意な人と不得意な人がいて、それは多分「絶対役者感」の有無がどーのこーのという話。

 私はわりと得意だけど、パっと思い浮かばないことも多いけど、「あ、この人は・・・」って程度には思い出すので、他人のツイートやウィキペディアに助けられてます。今の「まんぷく」でも専売局の役人の人が「えっと・・・」って思ったが、他人が呟いていたので「そうだ!ごちそうさんの魚屋さん!」ってすぐにわかった。
 そして「塩メン」の一人である、中村大輝は「ごちそうさん」では菅田将暉が保護していた戦争孤児を迎えに来た復員兵で、「マッサン」でも復員兵でマッサンの甥っ子の泉澤祐希と取っ組み合いしてたよね。

 しかし、中には中村倫也みたいに「出てくるたびに違う顔している」って難易度の高い役者もいて「三月のライオン」の時も「新宿セブン」の時も「ホリディラブ」の時も「え?どれが中村倫也?」って最初はわからなかった。
 いったん、わかると「なんで今までわからなかったんだろう?」って思いますが(笑)
 そして、私がやっと中村倫也を判別できるようになったら、ブレイクしちゃったし。

 なので、次に私がやっと顔覚えたのは高橋洋なので、ヨロシク。

 って話が逸れたが、あまり好みのドラマではないが、賀来賢人主演なので我慢して観ている「今日から俺は」であるが、福田雄一の謎の求心力を目一杯発揮していて「超豪華なゲスト俳優」も見所なのだが、「ゲスト出演予定者」を最初から公式ページで公開しているのもズルい。
 誰がいつ出てくるのかわからないから、観るしかないのである。
 これまでも、小栗旬や柳楽優弥がカメオ出演的なチョイ役で登場したが、昨日放送回では、とうとう新井浩文がどうでもいい役で登場したし、渋谷謙人もヤンキー役でメンチ切りまくっていた。

 どうやら、最終回には堤真一と山崎賢人が登場するらしいのだが、ほんと豪華すぎて笑う。

 あー、また話逸れちゃうけど、大河ドラマ「西郷どん」は、あまりちゃんと観てなかったんだけど、もう終盤だからチラチラ観ているが、終盤のキャストが地味すぎないか?
 つーか、維新モノは登場人物多くなってしまうから、どうしても地味になっちゃうんだよね。
 玉山鉄二とか北村有起哉はいるんだけどさ、なんかキャラ立ってない感じだったし、大野拓朗は頑張っているけど、前半の渡辺謙ドドーンとか中盤の松田翔太ドドーンな感じが無いんだよな。

 比較するのもヤボだけど、「西郷どん」の終盤の流れって「真田丸」と似ていて、史実として視聴者は主人公が負けるのわかってて観ているわけで、だから「真田丸」の終盤、大阪城に集まった牢人たちに物凄い濃いキャラ付けしたのって「さすがわ三谷幸喜」だったんだなあ。
 全員死ぬのわかってるのに、「ここで一発逆転の出世を狙って、豊臣側についた牢人たち」に超感情移入して、「がんばれ、がんばれ!」って超応援していたもん。
 そして、あそこに岡本健一や哀川翔の「誰でも知ってるタレント」を配置するのと同時に阿南健治や小手伸也みたいな劇団系の俳優で「知る人ぞ知る」だけど、一度見たら忘れられないようなルックスの役者置くのは本当に上手いと思った。

 去年の「おんな城主直虎」でも、終盤の「井伊直政出世物語」では直政役の菅田将暉はもちろん、徳川家臣が高嶋政宏だったり尾美としのりだったので、けっこう豪華キャストだと思ったんだよなあ。

 ああ、そっか、書いていて気がついたのだが、「真田丸」にしても「おんな城主直虎」にしても、「これでブレイクした役者」がけっこういたんですよね。
 「真田丸」だと、直江兼続役の村上新悟とか、このドラマで初めて顔と名前を覚えた役者さん大勢いたし、「おんな城主直虎」では、ロクザ役の田中美央やコウテンさんの小松和重や石川数正役の中村織央とか?

 小松和重は、その後のドラマでもちょくちょく出てくるが、その度にツイッターでは「昊天さんだ!」って盛り上がります。

 朝ドラでも、そういうの多くて、今の「まんぷく」では「赤津」が大人気で今後が楽しみです。役者名まだ覚えてないんだけど、「モンテ・クリスト伯」で大人気だった「土屋」みたいに、向こう3年くらい役名で呼ばれるのでしょう。
 高橋一生だって、「今年ブレイクしたイケメン俳優」ってことになった時に、「シン・ゴジラ」ファンの人たちから「え?高橋一生って、安田だったの?」って言われたましたからね。
 だから「まんぷく」の赤津こと永沼伊久也が、ついうっかりブレイクしたら、みんなで盛大に「え?赤津が?」「赤津?」「赤津?」「赤津だろ?」って言いましょう。

 いや、赤津は本当に美味しくて、先週は進駐軍に逮捕されて監獄入りだったのですが、画面構成の都合上、長谷川博己などの「主要人物」は壁際の椅子に座っていたのです。
 ハセヒロの隣は、瀬戸康史、その隣は大谷亮平でした。

 その並びで言うと、その隣は当然、桐谷健太なのですが、桐谷健太は「部外者」でもあるし、看守の岡崎体育と絡む必要があったので、鉄格子にもたれている絵になっていたので、なんでそうなったのかよくわからないけど、桐谷健太がいるべき席に赤津が座っていた(笑)
 そして、「赤とんぼ」の歌も赤津が歌っていた(笑)
 おい、そこで歌うのは、桐谷健太じゃねーのかよ?

 と言うように、無名の俳優が「人気者」の階段を駆け上がる一歩を観られるのが「朝ドラ」だったり「大河ドラマ」の楽しみ方の一つなんですが、「西郷どん」はちゃんと観てないからわからないけど、そういうのありましたっけ?私の耳には入ってこなかった。

 あ、そんで話を戻すと、「今日から俺は」を観ていて、新井浩文も渋谷謙人もちゃんとチェックしたけど、エンド・クレジットをボーっと観ていたら「川久保拓司」っていうのが目に入り、「え?そんなの出てた?」

 私が夢中になっている「昭和元禄落語心中」で、そこそこ重要な「萬月師匠」役をやっている川久保拓司は、特撮モノ出身俳優らしいが、私は「昭和元禄落語心中」で初めてその存在を知った。
 どうやらウルトラマン出身らしいが、ググってみるとミスター立教だったそうで、なかなかのイケメンである。萬月師匠の雰囲気は「ちょっと上品な東幹久」って感じで、「少し嫌味でエリートな二番手男子」としての需要ありそうだよなあ、なんて思っていたのである。だいたい、ちゃんと名前覚えてるわけだし(笑)

 最近の私の持論は「二番手男子の出来がドラマの出来を決める」なのである。
 「大恋愛」なんて、その極みで、二番手に松岡昌宏にしたことが大成功だろう。それによって「婚約者にフラれたが、その元婚約者が若年性アルツハイマー病を患っていて、その主治医として検診・・・検診もするかもしれないが献身しているうちに、元婚約者の母親と交流を深め、ついに結婚」って、こっち主役にしてもドラマが一本作れるではないか。

 なので「いい二番手男子」とは「こいつ視点での物語でもあるんだよな」って奥行きが出る存在なわけで、「おっさんずラブ」で言うところの眞島秀和とかも、よく出来ていた。恋愛ものではないけど「僕キセ」の要潤も終盤になって二番手みが出てきて、回想シーンすら無い「樫野木先生の過去」が鮮やかに想像できる。
 その理屈で言うと「ドロ刑」の二番手の中村倫也や終盤になって「なんか、こっちが主役みたいな展開に?」なってきたし、「けもなれ」の二番手の田中圭は「これぞ、田中圭!!!」っていう最高の田中圭の起用法だった。
 話が逸れた。
 だから、「昭和元禄落語心中」に出ている川久保拓司に注目していたら「今日から俺は」にも出ていたらしいのだが、エンドクレジットで気がついて「え?どこに出ていた?」って確認したら、どうやら「ニセ三橋役」だったらしい。三橋が主役で賀来賢人なのですが、それの偽物が出ていたのです。ちょっとだけ。

 「え?・・・あれ?」ってリピートしたら、「うわ、これ、知らないと気がつかないよwww」
 グワってメンチ切りまくってるので、顔が原型をとどめていない。
 どうやら、福田組にはヨシヒコシリーズに出ていたようで、それでこんな役にキャスティングされたのかもしれないが、さすが大手のスターダストは奥が深いなあ。つーか、そっか、オカダマがスターダストだもんなあ。

 スターダストって、私が芸能界の片隅にいた90年代にはあまり耳にしなかったなあ。
 もっとも、私が所属していた制作会社って若者向けの作品作ってなかったから、あまり関わりなかっただけかもしれない。
 あの当時の私の印象としては、サン・ミュージックとかバーニングとか・・・・あと、けっこうナベプロとは付き合い深かったんだけど、今みたいに若手イケメン俳優いっぱい抱えてなかったよね(笑)

 そもそも自分があまり日本の芸能界に興味なかったので、たまに撮影現場にお手伝いで行かされても、ちっとも嬉しくなかった。だから、私が自主的に「見学」で現場に行ったのって三上博史観に行ったくらいです。


12月8日(土)

 嫌な夢を見た。
 会社の他部署の部長に「ミヤノ、お前最近、日記更新してないじゃん」って言われて「えええええええええ?」ってなった夢(笑)

 だったら、こんな日記止めろって話だが、なんだかライフワークになってるので。
 あと、最近本当に短期記憶が衰えているので、書き残していると自分の役に立つだけです。

●城山羊の会「埋める女」@下北沢スズナリ

 徒歩圏内だから「行ける時に当日券狙いで行こう」とチケット買ってなくて、今日の昼公演に行ってみた。
 スズナリって入ったことなかったかも。本多劇場は学生時代に夢の遊民社などでけっこう行ったのだが。
 そして、当日券は「桟敷席」という名の最前列の土間に座布団席であった。
 足腰けっこうキツかったので「もし、この先、スズナリでの公演見ることになったら、ちゃんとチケットとろう」と反省しました。

 そんで、城山羊の会の舞台は、岡部たかし目当てで三軒茶屋のシアタートラムでの「自己紹介読本」も観たのですが、その時には奥田洋平が出ていなかったので、今度こそ岡部たかしと奥田洋平の揃い踏みだ。
 朝ドラ「ひよっこ」で有村架純ちゃんの主人公が最初に就職する工場の上司が奥田洋平で、工場を閉鎖する時に什器を撤収に来た業者さんが岡部たかしで、私はその時にやっと岡部かたしを認識したし、奥田洋平と共に「城山羊の会」で活躍する舞台役者さんだということも知った。

 さて、前回の「自己紹介読本」も「どういう舞台だったか」を他人に説明するの難しいんだけど、まあ「会話劇」っていうのか、かみ合わない会話が延々と繰り返されて、コントに近いというか、シュールな吉本新喜劇みたいな感じだったんだけど、今回の「埋める女」は演出がさらにシンプルになり、いやけっこう凝ってるっちゃ凝ってるんだけど、1時間半のシチュエーション・コメディみたいなことになっていた。

 「だから、なんだったんだ?」ってストーリーなんだけど、演劇の魅力の一つは「役者と観客が同じ空間に存在すること」だと思うので、ああいうのって映画やドラマじゃ成り立たないからなあ。
 学生時代はそれなりに演劇観に行っていたけど、それよりも音楽のライブのほうが忙しく、ここ20年くらいほとんど演劇観てなかったのだが、「テレビで観る役者さんを生で観てみたい」と思って、今年はけっこう頑張ってみました。チケット取るのが面倒なのが最大の関門だ。

 そういうわけで、砂かぶり席で岡部たかしを鑑賞できて大満足だったのですが、中盤で奥田洋平が出てきて「うわ、この人の方が舞台ではいいかも」と思った。
 テレビドラマでは独特の存在感を放つ岡部たかしですが、舞台だと「軸」になってしまうので、「安定感」的な存在になっているのかも。つーか、言葉にするのが難しいが、岡部たかしの独特の存在感が土台というか座標軸になっているので、そこを起点に「他の登場人物はもっと変」になり、全体的に「なんか変な世界観」を構築するので、岡部たかしは舞台の上では「ちょっと変だけど、けっこうまともな人」ってことになっているようなのである。

 そこで中盤になってから登場した奥田洋平の「外し方」が素晴らしかった。
 褒め言葉になってるのかわからないが「カルテット」や「獣になれない私たち」で松田龍平がやっているオフ・ビート感というか、「外し方」と似ていた。
 風貌が元スマップの草薙くんを薄めた感じなので、薄情そうな役やるとハマるのだが、そういえば、似た系等が吹越満だなあ。
 あんまテレビドラマには出ていないのだが、そういえば、こんなCMに出ていた。(メガネ秘書)



 実は私もこれが奥田洋平だって気がついてなかったのだが(笑)

 そんで、今回初めて舞台で観て「あれ?もしかしてこの人、けっこう美形なの?」って思ったので、もっとテレビドラマに出たら人気出そうなんだけどなあ。

 まあ、そういう舞台役者は多いのかもね。吉田鋼太郎みたいな例もあるし(笑)

 
12月6日(木)

●死語の世界へようこそ

 この間の「2001年宇宙の旅を観たら、パンナムが出てきたけど、もうパンナムなんて誰も知らないんだろうなあ」って思って会社でリサーチしたら、予想通りにほぼ全滅したけど、あれは予想通りだったのでいいのだが、今日の「私にはとてもフツーのことなのに、他人にはそれが全く通用しない」という案件も予想通りっちゃ予想通りなんだが・・・

 ええ、日曜出勤したので、昨日の水曜日に休みとったので、やっと「ボヘミアン・ラプソディー」を観に行ったんですよ。レディース・デーだったので、平日の昼間の回だったのに、ほぼ満席っていう凄い状態だった。

 映画の感想はまた後で書くとして、映画の中で私が声だして笑ってしまったけど、他に誰も笑ってなくて悲しくなったシーンがあった。

 タイトル曲でもある「ボヘミアン・ラプソディー」を次のシングル曲にしたいというメンバーと「6分もあるこんな大袈裟な曲、シングルで出すなんて無理」と阻止したいプロデューサーとのやり取りのシーン。
 プロデューサーの「オペラなんて誰が聴くねん?」な発言に、マネージメントスタッフというか法務担当のインテリ弁護士が「あの・・・オペラけっこう好きですが?」っていうのもジワジワ来たけど、その弁護士がプロデューサーの部屋に飾ってあったピンク・フロイドの「狂気」のゴールドディスクかなんかの表彰額を見つけて「え、あなた、狂気を手がけたの?」

 「狂気」を世界的大ヒットさせたのに、なんで「ボヘミアン・ラプソディー」を「長い、重い、詰め込みすぎ」と却下するの?って、爆笑ポイントだったのですが、満席の映画館で笑う人は皆無だった。

 まあね、そりゃそうでしょうね。
 アルバムのジャケットでも映せば、もう少しわかってもらえたかもしれないけど、字幕で「狂気?」って出ただけだから、私と同世代のオバサン客多かったけど、そんなの、けっこうマニアじゃないとわからないよね。レディース・デイじゃなくて、同世代オジサン客の多い時だったら大爆笑だったかもしれないけど。

 と思ったけど、会社で同僚M嬢も映画を観たというので「あのシーンはやっぱし意味わからなかったよね?」と確認したら、「全然わからなかったけど、何が面白かったの?」と聞かれたので、「クイーンが売れる前に、プログレが流行って・・・」と説明したのだが、「ぷろぐれ?」

 あーーーーーー、プログレが通じないんだ!!!!!

 まあ、40代の「洋楽よくわからない」ってM嬢だからしょーがないけど、だったら?と思って、30代のアニソン好きで、「影山ヒロノブのライブに行きました」っていう話をしてくれたことのあるボクちゃんに「プログレって知ってる?」って言ったら、「あー、なんか聞いたことあるけど?」

 「イエスとか、ピンク・フロイドとか、キング・クリムゾンとか・・・」って言ったら「あー、なんか名前だけは!」って、そーか、もはやプログレって、そういう感じなんだ。

 パンナムを知らないのはわかるんですが、プログレが死語になっているのは、けっこう辛かったです。
 日本ではこんな感じだったけど、欧米ではどうだったんだろう?

●映画「ボヘミアン・ラプソディ」

 だから、この映画がこんなにヒットすると思ってなかったのでびっくりしてるんだけど、テレビなどでも取り上げられてるので、「そんなに面白いの?」って感じの客が大勢詰め掛けてるのがよくわかった。

 しかし、私は残念ながらダメでした。

 「君の名は」みたいに、退屈で寝そうになったりしなかったけど、この映画の大ヒットを素直に喜べなかった。

 だってさ、みんなクイーンの楽曲は知ってるけど、「フレディの生涯」なんて全然知らなかったわけでしょ?だから今更「ガチホモだった」とか「エイズで死んだ」とか、そんな史実を「流行ってるから」って「君の名は」や「カメラを止めるな」を観に来るような人たちに教えてるのってさ?

 いや、クイーンのことよく知らない人たちが「感動した」って言ってくれるのは嬉しいのですが、あの頃、メイプルソープやキース・ヘリングをリアルタイムでエイズで失っていた身としては、キツい映画でした。

 あと、私はBL好きで腐ってますが「がちホモ」は苦手なんですよ。

 あと、私は「クイーン世代」ではなく、私が中学生の頃、すでにクイーンは大御所で「大物演歌歌手」の風情があったので、だから私は「JAPAN」とか「BAUHAUS」とかのポスト・グラムロック世代であり、だから、デヴィッド・ボウイの心の中での立ち位置とかビミョーなんですが、「ボヘミアン・ラプソディー」ではライブ・エイドに」出ているボウイをちら見せしていたりするけど、終盤でフレディーと共演した「アンダー・プレシャー」が流れた瞬間、涙がブワって出てきた。

 フレディが亡くなって、早四半世紀が過ぎたが、最近になってデヴィッド・ボウイもいない時間軸を私は生きているという事実に泣けてきた。

 そんで、「ボヘミアン・ラプソディー」が私にはイマイチだったのは、みんなが大絶賛する「ライブ・エイド」をリアルタイムで観たのがけっこうトラウマでねえ?
 ウィキペディアでけっこう書いてるけど、あのテレビ中継ほんとひどくてね。
 私は「スタイル・カウンシル」の演奏がブチっと中断されたことに、頭がブチっとしてね、生まれて初めて、っていうか今のところ生涯唯一、テレビ曲に苦情言おうと電話したんですよ!

 そしたらずっと話し中で「よーし、苦情電話殺到してるんだな」って勝手に満足していたんだけど、だから「ライブ・エイド」に、いい思い出なくて、「ボヘミアン・ラプソディー」で忠実に再現されてると、その感動よりも「クイーンが演奏しているのに、U2の弾幕掲げてるやつなんだよ?」とか、私もあの時、別にクイーン目当てでは全然なかったな、とか、余計なことばかり思い出してしまい、映画のライブ・エイド映像に素直に感動できなかった。

 でも、あまりクイーンに詳しくなかった人には、凄く評判いいのね。

 私は前に「300年後には、クイーンはモーツァルトと同列になってると思う」と書いたことがあるが、そういや私は映画「アマデウス」も苦手だった(笑)
 あれも音楽は素晴らしかったんだけど、天才モーツァルトが死んじゃう話だったからかなあ?

 だから、私はクイーンの音楽を使った、もっとアッパラパーなミュージカル映画が見たかったな。
 ニコール・キッドマンとユアン・マクレガーの「ムーラン・ルージュ」みたいなやつ。

 それこそ「キラー・クイーン」に合わせて、ドラッグ・クイーンが踊り狂うようなやつ。
 「地獄へ道連れ」で松田優作が三回くらい死んで、「ボヘミアン・ラプソディー」で松田龍平が三回くらい人殺しちゃうようなやつ。
 そして「バイシクル・レース」で、高橋一生がただひたすら自転車こいでるようなやつ!

 ああ、やはり石油を石油を掘り当てないと!

 そして、やっぱり「プログレ」が死語になってるのが悔しいので、次は「え?なんでピンク・フロイドの映画が大ヒットしちゃったの?」っていうのお願いします。
 もう、豚をバンバン飛ばそうぜ(笑)

 なんの自慢にもなりませんが、私は高校生の時、映画「ザ・ウォール」観たんだよね。

 あれ?これは私の記憶違いかもしれないけど、「映画の試写会に行く」って言ったら、うちの母親が「女子高生が一人でそんなところに行ってはいけません」って言ったので「じゃあ、着いて来る?」って言ったら本当に着いてきて、終映後に母親が「????なんだったのこれ???」ってなってたような?
 いや、私も「こんなのに付き合わせて、本当に申し訳御座いません」って思ったんだけど、母親はそんな映画に付き合ったこと忘れてるんだろうなあ。

 そう思い返すと、私って「私って、ちょっと変わった子なの」っていうのを演じていたようにも思えるのだが、「ザ・ウォール」を公開当時に観てたのって、マジけっこう変な子だったよなあ。親は相当不安だったと思う。

 そんで、「ボヘミアン・ラプソディー」がこんなにヒットしたので、私くらいのアラフィフ女性と70代母親の客もけっこういたので「ああ、私もこの間、カメラを止めるな、に親連れて行った」って思うと微笑ましくてね。そんで終映後のトイレで、老母が「ほんと、もー、興奮しちゃったわ」とか言ってるのが可愛くてね。
12月5日(水)

●僕らは奇跡でできている

 もう、毎回神回(笑)

 つーか、主人公の生い立ちが明らかになった先週の回がピークだと思ったので「後はどうするんだろう?」と思っていたら、予告では「育実ちゃんとのラブコメ展開」だったから「まあ、このドラマ、けっこうミスリードするしな」って緩い気持ちで観ていたのだが、けっこうドカドカと盛大に「互いに意識してドギマギ」をやってくれたので、「なにこれ、もう最高!!!」と膝バシバシ叩きながら観ていたのです。

 つーか、こうなると別ドラマから、金髪ヤンキーの賀来賢人が「俺のオンナに手を出すな」って飛び出してきそうだったじゃないですか(笑)
 さらに一輝(高橋一生)が樫の木先生(要潤)の娘と絡んだので「ああああ、チビ鈴愛と高橋一生があああああ!!!これは佐藤健が、オレのオンナに手を出すな案件www」って、いろいろ混ざってややこしい。

 ってケラケラ笑いながら観ていたら、終盤になってまさかの要潤の恫喝!
 いや、恫喝とは違うのかもしれないけど、いきなり声荒げたから一輝もびっくりしていたけど、私もテレビの前でフリーズした。
 フリーズしたけど「要潤はこのためにいたのか!凄い見せ場じゃん!!!」って万歳してました。

 いや、このドラマの初回を観た時に「なぜ要潤の事務所は、この仕事を受けたんだろう?」と思ったのです。要潤は高橋一生とほぼ同じ歳で(学年同じ)、20歳そこそこで仮面ライダー俳優になり、私がその存在を意識したのは2003年の「動物のお医者さん」の頃だったけど、それから安定的にずっと「イケメン脇役俳優」なんですよね。主演で観た記憶が無い。
 私がよく観ていたドラマでは、2013年の「早海さんと呼ばれる日」で、イノッチの弟役だったり、同じく2013年の「空飛ぶ広報室」では綾野剛の同僚だったり、2016年の「重版出来!」では漫画家役だった。
 だから「顔はイケてるんだけど、中身がイマイチで、コメディリリーフ的に使われることが多い」ってイメージの俳優さんである。速見もこみちと居場所が被るのかも。
 最近だと「カンナさーん!」のダメ夫役やってたな。あのドラマはイマイチだったので、要潤の存在もちょっともったいない感じだった。

 でも、去年やっていた「ユニバーサル広告社」の要潤は良かったなあ。

 なので、何でずっと二枚目脇役だった要潤が、つい最近まで2.5枚目脇役だった高橋一生の二番手でもない役を引き受けたのか軽く謎だったのだが、まさにラスボス的配役だったからたんですね。(個人の感想です)
 それにしても、朝ドラ「まんぷく」でも好ポジションだし、今クールはとてもいい仕事しているので、今後、江口洋介的な展開していくんじゃないでしょうか?

 さて、その要潤に「お前なんて嫌いだ。消えてほしい」(意訳)って言われて、一輝が相当なショックを受けていたけど、これも多分ミスリードなんじゃないかなあ?
 実の母から「幼少期の育てにくさから育児ノイローゼになり逃げた」って言われた時もショックを受けたような顔していたけど、実は「明日は戻ろうと思って先送りになって戻れなくなってしまった」って話を聞いて「あ、自分のその性質はこの人と似てたんだ!」って感激していたから。

 だから、樫の木先生に嫌われたから大学を辞めるってことではなく、「来年はゼミをやらない」って先に言っていたし、なんか違うことやろうとしていたのだろう。水泳始めたり、ロシア語勉強していたし。
 私の予想では「宇宙飛行士を目指す」だけど、一輝が樫の木先生の言葉にショックを受けていたのは、一輝が「本当にやりたいこと」を自分でも「無謀な夢」だと思っていたからなんじゃないかなあ?

 だから「好きなことだけやって生きられる人なんて恵まれたごく少数なんだよ」「学生がそういう将来に憧れるのは悪影響」「お前は理解者に囲まれて恵まれた環境にいるから、今はこうしてられるけど、ここでしか生きられないじゃないか」「俺の前から消えてほしい」などの悪態は、一輝には「ここが居心地いいからって、本当にやりたいことやってないんじゃないか?」って背中押されたように思ったのかもしれないなあ、なんて、この脚本の今までの流れだと、そういう最終回を予想したのですが、まあ、私が考え付くようなことだから、実際はまた斜め上に打ち上がるのかもしれないし。

 それにしても、西畑くんは、なぜか「コンチューバー」に興味深々だけど、あれもどうなるんだろうか?コンニャク農家の後継ぎなので「コンニャクチューバー」目指すとか?もはや原型とどめてない(笑)

 そして、私はテレビ番組録画環境を持っていないので、最終回を観た後にまた初回からお浚いしたいから、早くDVD化してほしいものである。けっこう細かく伏線張ってるよね。

 そして、何よりも、こんなに他人の感想を読むのが楽しいのは「半分、青い。」みたいだし、一輝のキャラ設定はほんと面白いので、シーズン2もやらないかなあ。
 「民王」みたいな、スペシャルドラマというかスピンオフ的なのでもいい。フィールドワークで訪れた離島の宿泊施設で殺人事件が起きて、「なぜ離婚したんですか?」って空気読めない発言する一輝先生が事件を解決するとか(笑)

12月3日(月)

 少し前まで全然、椎名林檎に興味なくて、別に嫌いなわけでもなかったし、「いいアーティストだ」とは思っていたけど、ただ、あまり興味がなかった。
 それが、去年の「カルテット」の主題歌「大人の掟」で「あ、私は椎名林檎のあの特徴的な歌い回しに興味無かっただけで、楽曲としてはすごく好きだったんだ」って気がついて、さらにリオ五輪の椎名林檎プロデュースのパフォーマンスも超好みで「なんだ、椎名林檎凄いじゃん」って思っていて、さらに、さらに、紅白歌合戦でのトータス松本とのデュエット曲が素晴らしくて、「なんか椎名林檎はすでに坂本龍一を超えてないか?」ってくらい大絶賛していたのである。

 そしたら、今年の秋になって発表したのがコレですわよ。


 エレカシは去年の紅白にも出たし、なんだかNHKも推してくれて再ブレイクみたいなことになっていたが、この「獣ゆく細道」は、椎名林檎のプロデュース能力の凄さを再確認しました。
 「こういう宮本くんを見たかった」っていうのの、さらに上を行くって凄い。

 なんて言うのか、本家を上回る「薄い本」作ってしまったというか、とにかく「林檎様、素晴らしいです。ありがとうございます」としか言いようが無いのだが、この作品で紅白出演とか、もしかして今後数年の紅白は、かつての「小林幸子は今年はどんな衣装なのかなあ?」っていうのと同じくらいに「椎名林檎は今年は誰を連れ込むのかなあ?」っていうのを期待する流れ?

 では、来年は是非、田島貴男を田島貴男でお願いします。スカパラも呼ぼうぜ。

 「椎名林檎VSオザケン」っていうのも見てみたいが、作詞能力では互角だが、オザケンは歌唱力ないからな・・・あ・・・・そうだ・・・・椎名センパイの「丸腰の命を今、突っ走ろうぜ!」とか「借り物の命を今!」って言い回しに超感動してますが、そういや、星野源の「♪おはよう、真夜中」にも超感動して、「イマドキのエグザイルとかAAAとかは音楽として耳に入ってこないにゃあ」と思っていたけど、米津玄師もついうっかり歌えちゃうし、「この年になっても、つい覚えてしまう楽曲」っていうのがちゃんとあることが嬉しいのですが、「なんか、椎名林檎とか星野源とか・・・この感じ・・・昔なんかあったぞ?」って考えていたら、そこに平沢進がいて、「え?」って自分でも驚いたんだけど、平沢進が30年前からもう少しメジャー展開していたら、それってまさに椎名林檎だったのでは?

 ってことは、椎名林檎が紅白歌合戦に連れ込む最終兵器って平沢進なのでは?

 え?

 え?

 って思って、平沢進の動画見ていたら、平沢信者たちは「平沢が2020年東京五輪の開会式に出ればいいんじゃね?本人は拒否るだろうけど」とか呟いていて「それな」って思いました。

 だから、高橋一生がなんだか「イケメン俳優」になってしまい、激しく戸惑っていますが「だったら、次は田中圭じぇね?」って思っていたら、ほんとにそうなってしまったし、「だったら、次は中村倫也か」って思っていたら、けっこうそんな感じになっているので「え?もしかして次は平沢進?」って本気で警戒しています(嘘)。

 そもそも、私が20歳の頃「暗黒系舞踏家」だった田中泯が「朝ドラのじいちゃん役」を経て、今の「僕らは奇跡でできている」では、小林薫とタイマン張れるほどの「じいちゃん役」な役者になってるのなんて、全く想像できなかったじゃないですか。山海塾が悪役商会化した、とか、くらいに(笑)

 だから、田中泯のお茶の間浸透度を考えると、平沢進があの位置に到達するかもしれないんですよ、もしかして。
 それこそ、今の朝ドラでモンキーマジックとか岡崎体育が出てますが、平沢進がいきなり朝ドラで俳優デビューする日もあるのかもしれない。

 いけない、妄想が突っ走ってしまいましたが、だから時々虫干ししてるけど「30年前の自分に教えたら、ヘソで茶を沸かすレベルの話」として「島田雅彦が芥川賞の審査員になってるよ」とか「町田町蔵も文学賞の審査委員長で蓮實重彦に文学賞を授与したよ」とか「田口トモロヲがNHK看板番組でナレーションして、今では中堅人気俳優」とか、ほんといろいろあったので、この先の30年もきっといろいろあるんだと思うわけです。

 この間、ふと思ったのは「平成元禄落語心中」に夢中で、「オカダマの老けメイクに馴染みすぎて、逆にCMとかに出てくる爽やかイケメンなオカダマに違和感感じる」って思っているのですが、「今、30歳くらいの岡田将生が、ほんとにあんな美老人になるのだろうか?」って想像すると、ああなるのかもしれないし、ああならないのかもしれないし、なんとも予想がつかないのですが、「あ、もしかして、私はそれを確認できないのかもしれない」と思ったら、なんだか寂しくなったんだけど、でも、あと30年生きればいいんですよね?

 80歳か・・・・なんか希望が湧いてきた(笑)



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