可燃物な日々

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日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました

2月27日(火)

 今朝の通勤電車の中でスマホでツイッター眺めていたら「うわ、とうとう出た!高橋一生の熱愛報道!」

 いやー、正直なところ血眼でマークされてるだろうから、その内絶対に出るはずと思っていたのに、なかなか出てこないから「すごく上手くやってるの?」か「もしかして、本当にそれほど忙しくて本当にそんな暇ないの?」って心配していたくらいなので、やっと出てホっとした。

 しかも相手が森川葵とか個人的には全くノーマークだったなあ。
 1年前の「Aスタ」で堂々と「一生様超タイプ」とか言ってたから・・・

 うーん、しかし、つい先日観た「リバーズ・エッジ」の森川葵の役がけっこうキョーレツだったので、私の中のイメージが混乱する。
 いや、違うよ、これは「プリンセス・メゾン」カップルなんだよ。
 え?それ難易度高くね?

 何の難易度かというと、「プリンセス・メゾン」の伊達さんは女性が苦手というタイプで、沼ちゃんは男子と手も繋いだことなさそうな不思議ちゃんキャラだったので、あれをカップルにしてエロ妄想展開するのは非常に難易度が高いということだ。(キリっ)

 と思っていたら、報道から一夜明けていたので、すでに話題は「高橋一生の私服がダサい」という方向に偏っていた。あれ、ダサいの?私にはよくわからない。
 昔のロック・ミュージシャンがよく着ていたような革ジャケット(ルイスレザーって言うらしい)なんだけど・・・
 あと、腰からウォレット・チェーンていうの?がぶら下がっているが、あれもありがちじゃね?
 一時期、男子高校生が集団で歩いていると、ジャラジャラ煩かったけど。

 だいたい、私は去年、気が狂ったように高橋一生の画像を検索しては眺めていたけど、私服姿は概ねあんな感じだったような?
 しかし、多くの女性があれをダサいと思ったようで、しかも、そうなると、「うちの推しはもっとダサい」と他の有名人のダサい私服姿を自慢しはじめたので、朝の電車内で「ごふっ」と笑いのツボにハマり、ずっと肩震わせて笑っていた。

 それにしてもFLASHの記事を読んだわけではないが、これ、ツーショット写真は載ってないのかね?
 それでも、高橋一生が不在の時にも森川葵が出入りしているので「合鍵が」って記事になってるみたいだけど、それで、なんで今になって記事にしたんだろう?

 すごく絶妙なタイミングで、先週末で「blank13」の宣伝活動もたぶん終わっているので、しばらくマスコミの前に姿表さないんですよね。
 って・・・・そっか、オリンピック終わるまで待ってたのか?

 さて、私が拾った限りでは、それなりに「えー、ショック」「そんな若い子と付き合うなんて」というのもそりゃ多かったが、安定の上級イセクラさんたちは概ね歓喜の小躍りしていた。そして「プリンセス・メゾン」が大好きだった人たちは「うわー、リアルで続編が!!!」とやはり小躍りしていた。「再放送しろよ!」って。

 「プリンセス・メゾン」はほんと良作だし、私はスマホの待ち受けを伊達さんにしてるくらいあのビジュアル大好きなんだけど、BS放送だったから一般的知名度低いのよね。「逃げ恥」と同じ時期に放送したし。
 今年になって、やっとDVD出たので、これを機会にもっと多くの人に観てほしいドラマである。

 そんで、あのドラマでは女性と接するのが苦手な伊達さんが、沼ちゃんにだんだん惹かれていくので「おまえら、もう付き合っちゃえよ」って思うのだが、伊達さんは最後には「沼越様は大事なお客様です」って感じで、淡い恋心を封印しちゃう展開になっていたので、「んもおおおおおおお」って思ったので、熱愛報道が本当なのかどうかは知らないけど、いい夢見させてくれてありがとう。

 そして、あのドラマでは沼ちゃんは「パっと見、学生さんにしか見えないけど、26歳」って設定だったんだけど、森川葵ってあのドラマの撮影時には20歳そこそこだったんだ?
 高橋一生と15歳違いだし、「もっと大人な女性と付き合ってほしい」という意見もわかるが、だからつい先日観た「blank13」で、「こんな実年齢年下の松岡茉優とちゃんと同世代っぽく映像の中で収まってる高橋一生すげーな」って思ったので、わたくし的にはそこはあまり違和感ないな。

 それよりも「伊達さんと沼ちゃんやっぱ付き合っちゃうんだ」って次元の違うところの展開を胸にして、もう一度「プリンセス・メゾン」をじっくり鑑賞しよう。

 なんだかとても楽しいので、高橋一生には今後とも是非、とっかえひっかえしてもらいたいものである。

 熱愛報道を受けて、「なんなの、私にはあんな態度だったのに?」って、ちょっと本気出してうっかり猛アタックかけてしまう長澤まさみとか、一生さん取られて悔しいからうっかり森川葵にコナかけてしまう瀬戸康史までは妄想した。
 あと、売名行為に燃える巨乳グラビアアイドルとのお泊り愛とかでもよくてよ。「イッセイ、うかつ、脇甘すぎ」って小躍りする気満々である。二股騒動とかも大歓迎です。囲み取材でどういう演技展開するのか興味津々。以上。


 それよりもさ。
 休暇中誰ともちゃんとお喋りしてなかったので、今日出社して、わりと読書家のアラフォー同僚と、「この人がたぶん私の身近で一番偏差値50な一般人」ってアラサー同僚に「岡崎京子とか読んだことある?」って聞いてみた。
 アラフォー嬢「知ってるけど、読んだことあったかなあ?つーか、復活したの?」
 って、人気漫画家だったが交通事故で作家生命が断たれていることは知っていたようだが、ちゃんと読んだことは無いらしい。

アラサー嬢「ええと、そういう名前の最年少の金メダルの子いましたよね?」
私    「え?オリンピックで?」(平昌五輪の話?えー、じゃなくて岡崎っていう選手、冬のスケート種目で確かいたなあ)

アラサー嬢「ええと、そう、岩崎恭子!」

 午前中ずっとツボにハマって思い出し笑いしていた。

 ひどいwww、ひどすぎるwwwww
 その後、はやりアラフォーの「嶽本野ばら」とか読んでるタイプの同僚にも「休暇中に岡崎京子原作のリバーズ・エッジを観ただけど」って話してみたら「おかざききょうこ?りばーずえっじ?なんかそれ、聞いたことがあるけど、なんだったっけ?」って言われたので、見事に全滅でした。

 さらにアラサー嬢は岡崎京子をネットで検索してくれて「ああ、このヘルタースケルターの人か」って、あんた観てないでしょ、(私も観てないが)と思ったら「これ、けっこうエッチな話なんですよね?」って言われて、「ああ、高橋一生熱愛報道がショックだったので、あと一ヶ月会社休みます」って言えばよかったなあ、って、ちょっと本気で思った。

 岡崎京子のファンではないけど、岡崎京子がこういう扱いの人たちの中で生きるのはけっこうじわじわ辛い。

 でも仕事仲間なんだから、これくらいで丁度いいのかもしれない。

 よくわからない。

 こういう感じ、自分が17歳の頃とあんま変わらないような気もするが、「リバーズ・エッジ」的な世界観でいうと、私は未だに「河原の白骨死体が宝物」とかいうタイプで、そういう自分が好きだけど、そのまま50歳になってしまった自分に戸惑ってる感じかな?

 岡崎京子が今でも執筆活動していたら、どうなっていたのだろう?
 それは、知りたいような、知りたくないような・・・・

2月26日(月)

●「リバーズ・エッジ」

 吉沢亮が美しそうだったから観てみたかったが、行定監督がどうやら苦手なので躊躇していたんだけど、「ええい、観ないで文句言うよりも、観てからコキ降ろそう」と思って観に行きました。もう上映終わっちゃいそうだったから。

 まあ楽しい話じゃないのは原作読んでいるからわかっていたけど、やっぱ楽しくないな(笑)
 でも、原作読んでいるって言っても、私、この作品は連載している雑誌で読んでいただけで、全部読んだことないような?(コミックスで読んでないという意味)

 あの連載が始まった時「うわああ、岡崎京子があの映画にインスパイヤされてこんなの描き始めた!」ってけっこう衝撃だったような。
 漫画「リバーズ・エッジ」は1993年に連載が始まったらしいが、「あの映画」の「リバース・エッジ」はアメリカでは1986年公開だったらしいが、日本で公開されたのは1990年らしい。
 たぶん、監督のティム・ハンターが「ツイン・ピークス」のスタッフだったので、買い付けられたんだと思うが・・・
 そして当時のサブカル雑誌(フールズ・メートだったっけ?)での映画評が「ツイン・ピークスでローラ・パーマーの美しい死体を作った監督が、またさらに凄い死体を! さらにダッチ・ワイフ抱えたデニス・ホッパーが!!!」みたいな感じだったので、私はホイホイ観に行きましたよ。渋谷の単館に。シネマ・ライズだったかな?そんな感じの単館に。
 そして、「リバース・エッジ」の主演俳優がなかなか良かったし、当時人気だったグランジ・ファッションがとての似合っていたので「この子は俳優より、ミュージシャン目指せばいいのに」と思ったのだが、後にそれがキアヌ・リーブスだったことを知ったのであった。キアヌとの忘れられないファースト・コンタクト映画なのです。

 なので、私、映画「リバース・エッジ」と漫画「リバーズ・エッジ」の記憶がごっちゃになっていることに気がついたのは、この映画を観て「あれ?死体って、こんな白骨死体だったっけ?」と思ったんだけど、キアヌ版の方は超美麗な確か全裸死体だったから、混乱してるのね。

 それにしても、なんで今更、「リバーズ・エッジ」を映画化したんじゃろか?
 映画はちゃんと90年代の設定になっていて、高校生は誰も携帯電話持ってなくて、公衆電話から電話してるし、そもそも家電で連絡取り合ってるし、フリッパーズ・ギターとかオリジナル・ラブとか渋谷系アイテムがセリフに出てくるし、「大森のレントゲン研究所が」ってセリフが出てきた時に、懐かしさのあまり私は笑ってしまったんだけど・・・
 オリーブ少女的な役の子(森川葵)がベレー帽被っているのだって、あの当時の定番ファッションだし、私もベレー帽ずっと被ってたさ。あんな可愛くなかったけどさ(笑)

 いや、この映画って誰向けの映画なのかなあ?って思って。
 渋谷系っていうのが、もう若い子どころか、アラフォー世代にも通じないんだよね。
 あれがいかにサブカルっていうか、一般的じゃなかったかっていうことを最近理解したのだ。会社での雑談とかで。
 そりゃ岡崎京子の原作は今でも読み継がれているのかもしれないけど、あの世界観を今さら実写版で観たいと思うのはどういう層なんだろうか?って思ってさ。
 そんで、暴力もセックスもけっこう頑張ってやっていたと思うんだけど、実写でやられるとマジにエグいので「勘弁してくれ・・・」って遠い目になってしばいました。

 あと所々に挟まれる登場人物たちのインタビュー映像って何?
 原作にそういうのあったの?全然意味わからなかったんだけど・・・・

 と、やっぱしボヤいてますが、吉沢亮は超美しかったです。
 でも、顔が観たかっただけなので、あんなに脱がなくてもいいです(笑)
 しかし、あそこまで全く欠点の無い美貌って珍しくないか?まあ、映像だからってこともあるんだろうけど、それにしても、まさに「お人形さんのよう」というか「CGで作ったんじゃ」って感じである。

 なので、ずっと「もっとアップで撮れや、ゴォラァァ」って思いながら観ていたのですが、オッサンとホテルに行って(ゲイ役ですから)ヌっと舌を出した画に「きゃっ」ってなったし、何よりも、あの元カノの焼死体を観た時の顔がグググっとアップになって、あの美しい顔がゆっくりと狂気に歪んだ瞬間「映画代の元は取った」とホっとしました。
 あと、摂食障害のモデル役のSUMIREって子は初めて観たのだが、原作漫画から抜け出したような素晴らしさだったが、ああ、この子が噂の浅野忠信とCHARAの娘さんかあ。

 だから吉沢亮とSUMIREが並ぶシーンは妖しい美しさを放っていて良かったんですが、主演の二階堂ふみが霞んじゃって(笑)
 まあ、そういう役だからしょーがないんだけど、せっかく脱いでくれてんのに、なんだかなあ?
 別に脱がなくてもいいんじゃね?って思ってしまった。
 オバサン、目のやり場に困ってしまったのよ(笑)

 二階堂ふみの彼氏役がクラスメートと浮気するシーンでは、シックスナインしてて、そっちもなんだか恥ずかしくなってしまったし。

 さて、吉沢亮の次の主演映画は「ママレード・ボーイ」なんですが、それはDVD化待ってもいいでしょうか?なんか雰囲気的に絶対無理な感じがして(笑)
 もっと、私がフツーに観たいような映画に出てほしいものである。

●映画「海月姫」2014年

 月9の「海月姫」があまり面白くないので、映画版を観てみたいと思ったのだが、TSUTAYAで6巻くらいあるんだけど全部貸し出し中で「うぬぬ、同じこと考えてる同士が意外に多いのだな」と思っていたんだけど、毎日チェックしていたら、やっと今日になってゲットした。

 そんで、やっと観てみたんだけど、ドラマ版でも瀬戸康史の女装男子は最高なんだが、映画版の菅田将暉も、いい勝負だ。

 そして、何が一番違うかというと、ドラマ版の政治家秘書の工藤阿須加は悪くはないのだが、映画版では長谷川博己なんですよ。
 うわ、この長谷川博己の童貞演技ヤベーな。
 ビジュアル的には「プリンセス・メゾン」で、やはり見事な童貞演技した高橋一生と似ている。

 ああ、長谷川博己と高橋一生の共演まだなんですか?ああ、私が2千兆円の資産家だったら、ああ。

 それよりも「高台家の人々」の高台光正様って誰がやったら正解なんだろうって、この間書いたが、ふと「ハセヒロ?」って浮かんだが、長谷川博己はそういうタイプの正統派イケメンじゃないから、って思っていたんだけど、映画版「海月姫」のビジュアルで全然イケるじゃん、光正様。
 すみません、私、長谷川博己の演技力過小評価してました。すみません。

 映画版「海月姫」では菅田将暉に軍配が上がったようだが、ちょっと待て、これ4年前の映画だから菅田将暉は20歳そこそこだけど、長谷川博己は30代半ばなわけで、あんな愛らしい30代半ば男子いねーぞ?

 で、ドラマがイマイチだったので映画版を観てみたのだが、ほとんど同じでした。
 でも映画版の方が早いタイミングで三角関係になっていたのだが、ドラマ版は瀬戸康史の役がモタモタしてるから話がボヤけてるんだと思う。

 そしたら、今日になって、ドラマ版ではオレの賀来賢人が出てきて「えー、これ、無茶苦茶いい役じゃん!」って、映画版で長谷川博己に萌えた直後に賀来賢人で超萌えて、ああ、いい休暇だったなあ、明日から仕事なんだなあ、やだなあ、お気に入りのイケメン俳優をずっと鑑賞する人生でいたかったなあ、って、けっこうそういう人生やってるじゃないか、だからお気に入りに課金するために働け。

 はーい。

 がんばりまーす。

 休暇中、けっこう散財したつもりだが、旅行するのに比べると全然。
 たまに行く蕎麦屋で、2000円くらいする鴨せいろとか食べて、「蕎麦湯で割るのマジうめえ」とかやったくらいだろうか?

 資産2千兆円になったら、毎日あの蕎麦屋で「せいろ三枚」とかやりたい。

 私くらいの年になると、男は蕎麦を打ちたくなるらしいが、私はプロが打った蕎麦をただひたすら食べたいのである。


2月25日(日)

●「blank13」

 ですから、この映画は新宿シネマートで単館ロードショーっぽく展開するのかと思っていたら、「え?シネコン展開するの?」って気がついて、土曜日はその全国展開向けの舞台挨拶していたわけです。応募してけど、外れたけど。

 そして、ニコタマのシネコンのスケジュール確認してみたら「1日に5回も上映してる」って、けっこう強気のスケジュール設定でした。
 よくわからない流れである。この映画の内容的にはリミスリと同じような「単館系で全国展開」でいいのでは?
 うーん、でも、監督が斎藤工だし、主演が高橋一生だから、なんだかこーなっちゃいました的な?

 そして私はこの映画に一抹の不安というか期待を感じていた。
 葬式が題材になってて、売れっ子俳優の初監督作(長編では)といえば、伊丹十三の「お葬式」をどうしても思い出してしまう。
 「お葬式」は1984年公開の映画だったから、伊丹十三はすでに50歳だったのね。
 あの映画でよく覚えているのは、うちの母が「清純派の高瀬春奈になんてことを!」ってボヤいていたことだ(笑)
 (けっこう激しい濡れ場でしかもアオカンだったのです)

 しかし、私の目の届く範囲では「お葬式」と「blank13」を並べる人がいなかったけど、それはもやは50歳以上にしかわからないことだからなのか、特に関連性は無いってことなのかね?

 と思いつつ、観てみたのだが、まあ、予告編通りの映画でした。

 難しいな、これ。
 悪くはないと思ったのですが、「斎藤工監督、高橋一生主演」っていう肩書きがなければ、そもそもこんな映画観ないし、んーだから「アイドル映画としてはまあまあ」だけど、って感じ??つーか、アイドル映画としては地味すぎるわ(笑)

 まあ元々、こういう形にする企画ではなかったらしいので、ある放送作家さんの実体験(父親が失踪)を元に企画を温めていたら、それなりの長編ができて、上映する場を探していたら、主演の高橋一生が斜め上の大ブレイクしちゃったので、なんだかメジャー映画並みの展開になってしまったという。

 そして、私が高橋一生信者すぎるので、「高橋一生にも斎藤工にも興味の無い人が観たら、どうなんだろう?」っていうのがわからない。
 しかも、さらに私は、「オレの福士誠治はいつ出てくるんだろう?」ってことに集中しすぎた(笑)
 波岡一喜が借金の取り立て屋ってことは事前にわかっていたので「はい、出たー」ってすぐわかったのだが、音楽担当でもある金子ノブアキが前半でチラっと数秒出ていたので「福士誠治もこんなかんじでサラっと出ちゃうのかも」と思ったので、全くなんだか気が抜けなかった。

 かなり後半になって、オレの福士誠治がやっと確認できたので「はあ、よかった」って何観に来てるんだよ(笑)

 というわけで、いろいろ邪念が入ってしまうので、もはやこの映画が面白いのかどうか、判断ができないのでありました。
 そんで、邪念と言えばさあ。
 普通の映画パンフレットとは別に「ビジュアル・パンフレット」っていのが販売されていて、「なんじゃそりゃ?」って思ったんだけど、ほんとに「なんじゃそりゃ?」としか言いようのないシロモノだったのです。

僕が撮影担当「BLANK 13」ビジュアルパンフレット発売中!
表紙は高橋一生と齊藤工、衣装はヨウジヤマモト2018年春夏。中ページは神野三鈴とリリー・フランキーも参加。32ページ 表紙2種類、限定保存版1500円!@YohjiYamamotoTO @blank13official ぜひ!
※上映劇場にて順次発売開始 ※一部劇場を除く pic.twitter.com/0AgcII6mwM

— LESLIE KEE (@lesliekeesuper) 2018年2月24日


 表紙観たとき「なにこのジャニーズ系な・・・」と思ったんだけど、買って中身観てみたら、斎藤工も高橋一生も盛大にはだけていて、「なにハダケ散らかしてるの????」

 映画の内容とは全く関係ない、斎藤工ファンと高橋一生ファンから、映画鑑賞料金と同じくらいの金額を集金するという裸商法でした。
 いや、いいんだけどさ・・・・喜んで課金するけど、でも、斎藤工は確か雑誌CUTのインタビューで「高橋一生さんを特集するなら、安易に脱がせないでください」とか言ってなかった?なのに、この自分のお膝元企画で、一緒に盛大にハダケまくってるのって、いいの?それでいいの?

 でも、レスリー・キーはやっぱし上手いんだな、あのガリガリな高橋一生をちゃんと細マッチョっぽくしているから。

 というわけで、「blank13」は、他人に勧められるような作品でもないんだけど、高橋一生ファンとしては面白い映画だったし、もう一回落ち着いて観てみようと思った。
 後半のアドリブ・パートのくっきー氏はやっぱ天才なんだな、って思ったし、ムラジュンも最高でした。

 そうだ、一つ気になったのは、この映画で父親が失踪した時に、あの兄弟は兄が中学生で弟が小学生だったので、13年後にはせいぜい兄が27歳で弟が24歳くらいの設定のはずだが、それを斎藤工と高橋一生でやってるのって10歳くらいサバ読んでいるのだが、それは私が二人の実年齢知ってるからそう思うだけで、映像の中の高橋一生は25歳って言われたらそんな感じの印象だった。
 まあ、本当の20代前半の俳優と並べたら全然違うんだろうけど、でも、彼女役の松岡茉優と並んでもそんな歳離れているように見えなかった。松岡さんは・・・あ、さん付けになってしまうのは、うちの弟が彼女のファンでいつも「松岡さんが」って言うからwww・・・実年齢23歳だけど、この映画撮影した時は21歳くらいだったはずなので、やっぱ高橋一生すげーな(結局、そこに戻る)


2月24日(土)

 ぐーたら休暇中です。

 予定外のことが起こった。
 先日「細雪」のDVDなどを借りた時、枚数合わせ(4枚借りた方がお得)で「そーいや、同僚がこれ面白かったって言ってたな」って思い出し「高台家の人々」も借りていて、返却期限ギリギリになってやっと見た。

●映画「高台家の人々」2016年

 つい先日、やはり東宝の綾瀬はるか主演ラブコメ(?)の「今夜ロマンス劇場で」を観たが、これも東宝の綾瀬はるか主演ラブコメで、どちらも映画の出来はともかくロケーションが美しいのね。「そういうとこに妙に金かかってるな」って思った。
 
 で、「え?これラブコメじゃなかったの?」とびっくらした「今夜ロマンス劇場で」と比べると「高台家の人々」は王道ラブコメとして安心して観てられました。
 それに、王子様役は斎藤工だし、その妹が水原希子、弟が間宮翔太郎という、私が弱い「超美形きょうだい」で(最近だとドラマで姉が松下奈緒、弟が間宮翔太郎で姉の彼氏がディーン・フジオカっていうのにヤラれた)、それだけでも大満足だというのに、その「超美形きょうだい」の祖父母が「マッサン」のエリーことシャーロットさんと「わろてんか」のキースこと大野拓朗だったり、さらには、水原希子の彼氏役が坂口健太郎だったり、両親役は大地真央と市村正規で、なんだか、熊本城並みの盤石キャスティングである。
 (熊本城がこの間の震災でけっこうボロボロになったことはこの際忘れておこう)

 ストーリーは冴えない妄想女子である綾瀬はるかが主人公で、そこに元華族で資産家の高台家の長男・斎藤工が現れて、彼はサイコパス・・・じゃねーよ、ええと、テレパスで他人の心の中がわかってしまうので、超エリート・イケメンだけどずっと心を閉ざしていたんだけど、綾瀬はるかの妄想が面白すぎて、そこにのめり込んで恋が始まるし、「超美形きょうだい」も綾瀬はるかの妄想のバカバカしさと優しさに癒されるんだけど、やっぱ心を読まれてるなんて無理!ってことになるが、それを乗り越えてハッピーエンドって話でした。

 うーん、斎藤工の王子様は悪くはないのだが、なんか、あんま上手くないような?
 でも、これ、けっこう難しい役なので、うーん、なんとも言えないなあ・・・・
 つーか、斎藤工はこういう役あまりハマらないのでは?と思った。

 エロさを完全封印されちゃってるしなあ。
 そういう意味では、出番は少なかったが坂口健太郎の方が光っていた。
 私、そんなに坂口健太郎が好きなわけではないのだが、なんかこの子には持っていかれるところがあり、なんだろう?演技上手いのかね?上手いというのか、女優で言うところの川栄李奈と同じような安心感があるような?

 それはいいとして、けっこう楽しく観ていたのだが、後半はだから「テレパスと結婚できるの?」って主人公が悩んで、結婚式の最中に逃げ出すという展開になり、実家に逃げ込むが「でも、やっぱり王子様が好き!」ってイギリスまで追っかけるという話でしたが、「あれ?これって森本梢子原作だから、原作の方が面白いんじゃね?」って気がついて、さっそく本屋に行って全6巻買って帰りました。

 思った通り、原作漫画、超面白かった。

 本屋の近くのカフェで読んでいたら、何回も笑いのツボにハマり「wwwwwwww」って手ぬぐいで顔押さえてました。

 そして映画では斎藤工が演じた高台光正様は斎藤工じゃないね。
 斎藤工は間宮翔太郎が演じた弟役の方だ。
 じゃあ、光正様は誰がやれば正解なんだろう?
 これは難しい。
 今となっては「高橋一生を最大限脳内補正すると、こういうビジュアルに脳内でなる時がたまにある」んだけど、うーん、佐藤健を盛大に盛ってみるとか、若い頃のオダギリジョーあたりでもいいかもしれないし、今やってる「君が心に凄みついた」の向井理をもっとキラキラ王子様にしてみてもいいのかもしれない。
 手っ取り早いのは、若い頃のミッチーとかGACKTなんだけどね。

 しかし、ひとつわかったことがあって、森本梢子はキャラの髪型がとても上手い漫画家なのだが、高台光正様の髪型も最高すぎて、「ああ、これが基本になってるから、私は高橋一生の髪の毛が一筋だけ顔にかかると、うぉおおおおおおってなるんだ」ということが今更ながらよーくわかった。

 それにしても、今更ながら読んでみたが「高台家の人々」は、淡々としているけど強烈なキャラ設定とか1話完結的な構成とか、「動物のお医者さん」に匹敵する名作ではないか。いや、雰囲気とかジャンル全然違うんだけど。
 そして、想像力豊かだけど口下手な主人公が、最終的には「心に思ったことを読んでくれたほうがやりやすい」ってことになるのって、ありえない話なんだけど、「あ、これでお互い幸せなんだ」ってなんだか納得してしまうというか「こういう関係ってうらやましいな」って思えてしまうという、なんだかすごい作品だった。

 まあ平凡なOLがその妄想癖で、テレパスのイケメンを救うって、「電車男」並みの、こっち方面に都合のいい、おとぎ話なんですが、ほんとよくできた「おとぎ話」で、全6巻を夢中で読み返してしまいました。

 森本梢子原作といえば、この間までNHKでやっていた「アシガール」も凄く面白くて、あれも「絶対原作も面白いんだろうな」って思っていたけど、それも大人買いしちゃう?
 「デカワンコ」はちゃんと原作読んでて、ドラマ化を楽しみにしていたのだが、ドラマだと「犬のイケメン」が割愛されていたのでちょっと残念だった。ああ、今だったら、あの警察犬ミハイル役を斎藤工にしてくれれば・・・そしてラルフが雨宮翔太郎、ああ。

 というわけで、せっかくの休暇を「高台家の人々」を読みふけるという極上の時間の過ごしていたのですが、「高台家の人々」を買う時に「そういや、ほかに気になってる漫画があった」とついでに・・・・いや、ここ数年、本はほとんどアマゾンで買っていたのですが、三茶も次々と本屋がなくなり、TSUTAYA書店だけが残ってしまったというかTSUTAYAが他の書店潰したって惨状で、近所で昔ながらの本屋らしいのが池尻大橋駅にある本屋だけになってしまったので「なるべくそこで買う運動」を一人でやっているわけです。

 だってこの間、そこの海外モノ文芸棚覗いてみたら「J.G.バラード短編集」が置いてあったので「こ、これを、この近辺で私が買わないで誰が買う?っていうか、なんで入荷してるの?」って思ってさ。

 なので、これもついでに買った。

●「あげくの果てのカノン」

 イセクラ課題図書だったのである。
 どっかの情報番組で共演女優が「高橋一生さんに勧められたぶっ飛んだ不倫漫画」って紹介されいたらしい。

 それだけだと、あまり絵柄が好きじゃなかったので迷っていたのだが、けっこう話題になってるようだったので、暇だったし今出ている4巻まで買ってみた。

 うーん、やっぱ絵が苦手で、主人公が片思いしている先輩がイケメンに思えないし、主人公の性格もなんだか・・・・
 そして「不倫が地球を滅ぼす」みたいな話らしいので「なにがどうして?」って思っていたら、イケメン先輩が主人公にグイグイ来ていたのに気がついて嫉妬した妻が研究用の異生物を故意に放出したって展開で、「舞台設定はそれなりに面白いが、ただのドロドロじゃん」

 でも、設定は面白いんだよなあ。
 先輩は地球に脅威をもたらすエイリアンハンターというか地球防衛軍みたいな立場なんだけど、その戦いで致命傷を負っても高度な再生技術で復活するのだが、肉体だけでなく人格も再生されてしまい、自分の性格がそもそもなんだったのか見失ってしまう恐怖の中で、「高校時代からずっと先輩のことが好き」っていう主人公に救いを求めているらしいのだが・・・・

 「高台家の人々」は特殊能力に悩む美形きょうだいが、妄想癖のある平凡な女性に救われるという話なんだけど、「あげくの果てのカノン」には、そういうわかりやすい救いがないので、不安定なままずっと突き進むから、つまらないわけではないけど、ラブコメ好きには辛い。
2月22日(木)

 年休消化中なので、昨日は映画ハシゴして、今日は美術館ハシゴした。

 そういや同僚に「どこか旅行に行くの?」って聞かれたので「いや・・・出不精なんで最近全然旅行してない」と言ったら「アクティブなイメージなのに」って言われたのだが、そのイメージの根拠な何なんだ?と逆に問い詰めたくなった(笑)
 前にも同じ人に「ミヤノさんてお部屋とかすごくきちんとしてるんでしょうね」って言われたので「え?全然掃除しないし、どっちかというと汚部屋なんですけど?」って会話したことがあったし、やはり同じ人に「自炊とかしてるの?」って言われて「全くやらない」と答えたら「え?すごく料理とか上手なイメージなのに」と言われたのだが、いいイメージ持ってもらうのはいいことなのかもしれないし、社交辞令的な褒め言葉だってこともわかっているけど、なんか勝手に傷ついてしまうんだよなあ(笑)

 昔からたまに「ちゃんとした人」と言われることがあるけど、「ちゃんとした人」っていうのがどういうことなのかよくわからんが、たぶん、仕事も出来て、きちんと生活している人っていう意味だろうけど、仕事はともかく、その他はものすごくしょーもないと思うのだが、なんで未だにそう思われるのだろうか?
 服装も髪型も化粧もいい加減というか、外見整えることに全然手間をかけてないとか普通の観察眼があったら丸わかりだと思うんだけどなあ。逆に、全然オシャレじゃないとことがそういうイメージに繋がるのだろうか?

 と、いきなり愚痴になってしまったが、美術館の話でした。

●「熊谷守一展」近代美術館

 近代美術館に行くのは久しぶりだが、前に何観に行ったのか全然記憶にない(苦笑)
 熊谷守一の展覧会も初めてではないような気がするが、こんだけ大量の展示がある企画展は初めてだと思う。

 私は子供の頃から熊谷守一の絵が好きで、それは、うちの母が画集を持っていたからだ。
 母は若い頃、サークル活動みたいな絵画教室に通っていて、そこの先生が熊谷守一の門下生だったらしく「私の先生の先生」と言っていた。
 熊谷守一の描く、カマキリとかアリの絵が私は好きだったので、よく真似して描いたものだ。(超簡単)

 あと、あの色使いが好きなんだよなあ。マットな色なんだけど、水色とかほんとに上品でいい色なんだよなあ。
 なので、今回はじっくりと原画の色や筆の跡が鑑賞できて大満足でした。

 そういや、今回の展覧会で初めて知ったのだが、私が好きなあのデフォルメされた画風って彼が60歳くらいになってからたどり着いた画法らしくて、まあ、100歳近くまで長生きしたせいもあり、60歳から30年くらいかけてあの画風を極めたわけで、だったら、ゴッホとかがもし長生きしていたら、どんなことになってたんでしょうね?とか思った。モディリアーニとかも・・・・あ、でもモネはけっこう長生きしたけど、画風はあんまり変わらなかったなあ。

 さて、次は・・・・
 当初の計画では、近代美術館から六本木まで歩く予定だったのだが、生憎の小雨で寒かったので、傘差しながら皇居のお堀をぐるりと歩き、日比谷公園まで歩きました。寒かった。

 あ、そうそう。近代美術館は外国人観光客もけっこう来ていた。確かに皇居見学のついでになる位置だし、ロンドン観光だったらバッキンガム宮殿行ってからテート・ギャラリーっていうノリかしら?
 小雨の中、二重橋とか北の丸公園にも外国人観光客がけっこう集まっていたのだが、前から薄々思っていたけど、中央駅である東京駅から徒歩5分くらいの位置に皇居があるって、世界的にも珍しい観光地じゃね?

 ロンドンとかパリも地下鉄の便がいいからフリーの観光客には便利なんだけど、東京もほんとそんな感じだったのね。

●「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」国立新美術館

 こっちは、「平日休みだから、まあ行ってみっか」程度だったんだけど、行ってみて思い出したんだけど、たぶん私、30年位前スイス行った時、このコレクション見てるな。
 見覚えのある絵が多かったのだが、もしかするとスイスで見てるのではなく、ゴッホ展とかセザンヌ展とかで観ているだけかもしれないけど。

 印象派コレクション展としては、まあ、ありがちな「広く浅く」だけど、そんなに混んでなかったので、名画をじっくり眺められたし、それほど展示数多くなかったのでお手頃だった。
 しかし、なんでカップルが多いのだ?そっか、大学がもう休みだからか?

 あと展示途中でビュールレさんの年表があったので、ざっと読んだのだが「武器商人として第二次世界大戦でボロ儲けした金を亡命したユダヤ人資産家から流れた(つーかナチスが強奪?)美術品買うのにあてたんかい!」
 まあ、ノーベル賞だって、ダイナマイトで儲けた金ですからね・・・・

 うん、どんな経緯があろうと、こうして、たった1600円でこれだけの絵画を見せていただけるのなら、まあ、いいんですよ。

 展示見終わったら4時くらいだったので、六本木に来るとつい食べたくなる天鳳のラーメン食べに行ったら、そこにも外国人観光客がいて「ガイドブックに載ってるのか?」とのけぞった。
 20代の頃はずっと「めんばり」だったのだが、何年か前に「もう、この味濃すぎる」とわかったので、それからは135にしているのだが、それでも中高年には毒ですよね。でも、美味しいんだよね。たまに食べると。

 そして「この脂質と塩分なんとかしなくちゃ」と小雨の中、傘さして渋谷まで歩いたので許してください。

 さて、昨日の大杉漣の訃報が今日になってもジワジワ来るのだが、朝のニュースショーでも各局が「つい最近収録した映像」を出してくるのでグサグサ来たけど、これだけ現役バリバリの人気芸能人が突然死するのって、珍しくない?
 最近だと、平幹二朗だったかしら?「精霊の守り人」の役は代役が立ったし。でも、平幹二朗はバラエティには出てなかったから、番組編成がゴタつくほどの影響はなかったと思う。
 小出恵介がスキャンダルで直後に放送される予定だったドラマが放送中止になったっていうのはあったけど、「芸能人としては死んだ(仮)」けど、本人が死んだわけでもないし。

 だから「連ドラ収録中に亡くなった」っていうの、他にもありそうだけど、記憶にないので「バイプレーヤーズ」がどうなるのか気がかりです。

2月21日(水)

 ドラマ「バイプレーヤーズ」を観ていたら最後に大杉漣の訃報が出てきて、久々にテレビの前で「え???」って声出た。なんかちょっと泣いてます。

 以下はバイプレーヤーズ観る前に書きました。

 水曜レディースデーで休みだったので、張り切って映画観てきた。

●「羊の木」

 予告編はよく見かけていたので「ふーむ、松田龍平や市川実日子が出てるがどうしよう?」と思っていたのだが、公開されてもあまり評判が入ってこなくて、主演の錦戸亮が外国人記者クラブで英語スピーチしたとか、その報道がジャニーズ初のネット画像OKになったとかいうニュースを目にする程度だった。

 そしたら、イセクラさんの一人が「これの松田龍平超ヤバい」と言っていたので「だったら、観てみるか」とレディスデー割引だから行ってみたのである。

 まあまあだったかな。
 錦戸亮が意外に良くて・・・てゆーか、すごく地味な役柄なんだけど、すごく自然に地味で、「ジャニーズ出せば集客するんじゃね?」ってことでキャスティングされたのかもしれないけど、あの役、他に誰ができるか考えてみたら「藤原竜也とか?」って本気で思ったので、錦戸亮はけっこうすごかったのかもしれない。

 けっこう笑える映画で、私は錦戸亮と松尾諭と木村文乃が組んでるバンドの音が「暗い感じのノイズギターバンドでボーカル無し」っていうのがツボで笑ってしまったが、床屋で働く水澤紳吾のエピや、錦戸亮の脳梗塞かなんかで身体障害のある父親(北見敏之)とデキちゃう優香も笑いどころだった。

 これ、全部悪いの細田善彦だったよね(笑)
 あの役に細田善彦をキャスティングしたことに明確な悪意を感じるのだが(笑)

 原作があるので何とも言えないが、「過疎に悩む地方自治外が受け入れた元受刑者」が6人もいるので、個々のエピソードがちょっと分散してしまったのが惜しいけど、受け入れる側の心境も錦戸亮を地味に動かしすぎたので、ちょっと薄くなっちゃったのかなあ。でも、そこを濃くしてしまうと、違う意味でダメになりそうなので、難しい題材だったなあ。

 良かったのが音楽で、すごく淡々と進む話なんだけど、音楽がいいアクセントになっていたので楽しかった。
 そして、松田龍平はもちろん期待通りに最高だったんだけど、全体的に演出が抑えめだったこともあり、松田龍平パートもかなり控えめにやっていたので「あー、もっとガッツり観たかった」と思ったんだけど、だから全体のバランスとしてはあれでいいわけで、うーん、悪くは無いんだけど、松田龍平出演作としてはつい「散歩する侵略者」を思い出してしまい、「あのくらい悪趣味な方が私は好きだなあ」って感じ。

 平日だったけどレディースデーだったのでけっこうお客さん入っていたけど、終映後に通路歩いていたら、60代のご夫婦の奥様が「なんか、いろいろ起こっていたけど、なにも起こらなかったような話だったから、最後とか、皆んな死んじゃえって思っちゃった」ってご主人に語っていたが、そうなんだよね、ちょっとタカルシスが不足してかなあ?

 いや、けっこうエグい画あったんだけどさあ?

 私としては、錦戸亮が高校時代から?片思いしている木村文乃が、後からやってきた松田龍平といつの間にか付き合っていたっていうのをセリフで知るよりも、「あの役」の松田龍平がどうやって木村文乃をコマすのかを画で見せてもらいたかったかなあ?

 優香が北見敏之にグイグイ行くのをあれだけ執拗に描いていたんだから、松田龍平パートもあれくらいブっ飛んだ感じでやってくれてもよかったのでは?

 と、まあ、いろいろ不満はあるけど、それなりに楽しめました。松田龍平の役はよく考えると可哀想な子で、「ああ、あたしが保護したかった」って思いました。まあ、たぶん、私も殺されちゃうんだろうけど(笑)

 そして、なんかすっきりしなかったので「じゃあ、これもついでに観てみる?」って、30分後にはこれを観た。

●「今夜、ロマンス劇場で」

 こちらの評判は「別の意味で凄い」ってことだったので、「なんだ、どうしたんだ?」って思ったので観てみたのですが、本当に凄かった。

 まず、綾瀬はるかの役が完全に「精霊の守り人」のバルサ。
 そのバルサが戦前の映画でローマの休日ばりのプリンセス役。
 そして、その映画の中で、三銃士というか三獣士として登場するのが竹中直人、池田鉄洋、酒井敏也ってキョーレツ。

 そして性格が完全にバルサなんだが、オードリー・ヘプバーンな感じの美麗ドレスを次々着ていて、バルサが着せ替え人形状態に!
 そのバルサに恋する青年である坂口健太郎が着ている昭和ファッションも素敵。つーか、お前は本当になんでも着こなしてズルい。

 その合間に末期ガンの老人の加藤剛と、バカ看護師の石橋杏奈のパートは何?

 というわけで、前半は「なんか、バカ映画だったんだ」と戸惑いながら観ていましたが、とにかく綾瀬はるかが着ている衣装が素晴らしく、ロケーションも豪華なので「なんか無駄に金かけてるな」って思ったのですが、あと、やたらとペンキが飛び交うとか、やたらと雨が降るとか、いったいなに目指しているのかよくわからなかったのですが、「私が期待していたようなラブコメではないな」って思いつつ観ていたら・・・・・

 「本当だ、これマジヤバいやつじゃん」

 純愛なの?
 純愛って言えば、純愛なんだけど、ええと、これって・・・・

 以下ネタバレですが・・・・・・


 これって、「二次元嫁と添い遂げました」って話なの?
 それを「いい話でしょ?泣けるでしょ?」って自慢げに展開されても、うーん・・・・

 自分が今、絶賛二次元萌えの最中なので、余計に「うーん・・・・」って思う。
 私はいいよ、20代や30代の頃に、人並み程度なのかどうかはわからんが、それなりに三次元活動もしたから、人生後半は二次元活動でいいよ、もう、って。けっこう楽しいし。

 だから「20代で出会った二次元嫁と添い遂げました」っていう展開に、正直どう思っていいのかわからないけど、製作者側はたぶん「映画愛」みたいなことをやりたかったのかもしれないけど、こうして、せっかくの休日に映画ハシゴしている私のような客に「あなた、本当にそれでいいのですか?」って問いかけているような作品になっているので、こんなにハッピーな気持ちにならない純愛映画は初めてだ。

 というわけで、不完全燃焼だったレディースデイでしたが、さーて、次はどうするかね?リバーズ・エッジどうする?吉沢亮ファンは満足しているようだったから、吉沢亮のビジュアルだけ目当てに観に行く?


2月20日(火)

 先行予約ガチャはやはり外れました。

 私はいつ教祖様を生で拝むことができるのだろうか?

 そんで、N嬢に「嘘を愛する女」の感想文送りつけたら、返事来なかったので、教祖様で妖魔退散成功したようだ。イジワルだけど、相手はもっとイジワルなのでいいのです。

 さて、先日は映画版の「細雪」を観たが、35年前の映画なので皆さんお若いんだけど、「この頃の石坂浩二って何歳だったんだ?」と思って調べたら、40歳だったのね。
 それで思い出したんだけど、高校生の頃「世界丸ごとハウマッチ」が人気番組で、あれでケント・ギルバートも有名になったし、「かわいい」って女子高生にも人気だったけど、クラスメイトで一人だけ石坂浩二に夢中になってる子がいた。
 私や他の子は、石坂浩二を美男俳優だとは思ってなくて「なんとなく昔からいる中堅俳優で、けっこう文化人」って捉えていたんだけど、その子はあまりドラマや映画見ない子だったらしく、石坂浩二のことを知らなかったようで、一人で「石坂浩二さんて超カッコいい」とうっとりしていた。
 その頃、クラス担任の提案で朝のホームルームの時に順番に3分間スピーチすることになっていて、私は確か「高橋幸宏のオールナイトニッポンでハガキが読まれるのが目標です」みたいなことを喋って見事にスベったが、その子は「石坂浩二が顔よし頭よしで、いかに素晴らしいか」を熱く語っていた。

 確かに今更観てみると、あの頃の石坂浩二ってけっこうカワイイね。
 ちょっと高橋一生みもある。あ、「み」とか使ってしまった(笑)

 でも、女子高生がキャーキャー言うような俳優ではなかったよなあ?
 あの頃、人気だったのって、根津甚八とか柴田恭兵だったっけ?よく覚えてない。あ、岩城滉一はけっこう人気あったような?

 私は「ヘルムート・バーガーがぁぁぁぁ」とか言ってる女子高生だったので、よく覚えてません(笑)

 そんで、「世界の中心で愛を叫ぶ」は「やっぱしダメだった」と書きましたが、映画の設定では主人公は1969年生まれになっていたので、私の弟と同じ年なわけで、高校時代に出てくるウォークマンなどの小道具が「うぉおおお、懐かしい」って、そこだけは素晴らしかった。
 私もお年玉貯めて買ったよ。
 そして、カセットテープにダビングした音楽をテープ伸びるくらい何度も聴いていた。

 今の高校生って、どういう音楽の聴き方してるんだろう?ダウンロード?
 もはや、若い世代ってCDを所有したことや扱ったことがないという話は漏れ聞くが、そうなると貸し借りってしなくなっているのだろうか?
 私の時代は、誰かがLP買うと「ダビングしてー」ってカセットテープ渡したり、LPレコードを借りて自分でダビングしたりしてたんだけどなあ。あと、FM放送を録音とか。そういうの、何て言ったっけ?「エア・チェック」!!!死語だ、死語の世界だ!!!

 FM雑誌(っていうのがあったのよ)には、有名イラストレーターの「カセットテープ用の」ええと、なんて表現すればいいんだ、とにかくカセットテープの背表紙と曲名書くカード部分が付いていて、そういうの使ってエア・チェックしたりダビングしたテープをせっせとデコって、自分用に並べて飾ったり、友達にプレゼントしていたのよ。

 そんで、友達にLP貸すために学校に持って行くと、レコード袋が半透明だったから外から見えて、隣のクラスの喋ったこともない男子から「へー、そういうの聴くんだ」とか言われたりして(笑)
 いや、私の場合は「ゲルニカ」のLP持ち歩いていたら、同じクラスのあまり喋ったことのない男子に「へー、ゲルニカですか」って言われて、「そういうお前はナカーマだな」って感じで睨んだだけで、そこから何も発展しませんでしたが。

●更年期障害のエロ妄想

 また波が襲ってきて、「ほんと、なんだこりゃ?」状態なのですが、なにが辛いって、いや「辛いと思わないで、エンジョイしようぜ」と決めたので「なにこれ、超おもしろい」と思うのは、会社で仕事してる時が一番エロ妄想が走るんです。
 生物学的にはなんか意味あるんでしょうか?
 確実に閉経期になってるのに、無駄にエロいの、ほんとなんでなんでしょう?

 そんで、少し前まではこのエロ妄想は、「わた恋」のサーモン黒川と白野リコちゃんで動かしてたんですよね。
 「わた恋」はラブコメとしては、あまりにも完璧すぎて性愛的要素が全く無かったんだけど「それにしても、ラストシーンのキスシーン濃厚すぎるだろ」と思ったんだけど、画が引きすぎていてそれすらも曖昧だったという点において「ほんとーによく出来たラブコメすぎて、二次創作できない」と思っていたのですが・・・

 無理やりあのカップルの「その後」を考えると、彼氏に「乙女ゲー」の王道を教えていたら、彼氏がなんとなくそのツボを押さえてしまったという話が「わた恋」と考えると、その後の「夜のわた恋」は彼氏が彼女にAV見せて、彼女が「え?私がこれをやるの?」「これが王道だ」って流れになりますわよね。

 ただ、そこで非常に残念なのが、私があまりAV知らなくて、「わた恋」の流れでいうところの、男性目線からの「これが王道だ」っていのがよくわからなくて。
 顔射?とか?多部未華子ちゃんに顔射?

 細かいことはよくわからないけど、高橋一生の役が「恋愛ゲームの王道」をあっという間に習得したように、多部未華子ちゃんの役も「これが王道だ」ってAV的世界観提示されたら、けっこううまくやるのではないか、っていう妄想で、しばらくヘラヘラ楽しんでました。

 そしたら次が「嘘を愛する女」で、映画版だと出番少ないのですが、小説版だと高橋一生演じる桔平の心境が細かに描写されているのですが、濡れ場は割愛されていたので「あ、そこは各々で考えろと・・・・」って、思う存分走らせました。

 それ、何度もリピートしたので、そろそろ飽きてきたので「次は?」ってなったら、なんだか斎藤工と高橋一生が映画の宣伝で妙にイチャイチャしていたので「ああ、それなら次はBL妄想ですか」って少しやってみたんだけど、斎藤工×高橋一生は刺激強すぎて無理でした(笑)

 ですから会社で仕事している時がなぜか一番ひどいので、もし会社に超能力者がいたら、私に書類持っていた時に私が発散するエロ妄想オーラにビビって立ちすくむと思うのですが、今のところそういう挙動をとる人はいないので、たぶんバレてないと思います。

 なんで会社なのかなあ?「ああ、仕事したくねー、早く帰りてー」って気持ちがそうさせるのかなあ?
 それにしてもネタ切れしてきたので、早く高橋一生に次の恋愛物やってほしいのだが、そういう予定は発表されてないので残念である。


2月18日(日)

 羽生くんが金メダルで良かったですね。
 なんだか久々に「日本中が歓喜に包まれてます」って感じでした。

 それよりも同じ日に将棋の羽生名人が藤井くんに敗れていたので、「なにこの羽生デーは?」って超笑った。
 そして私も羽生くんに勇気と元気を貰い(嘘です)、新たなステージに一歩踏み出しました(違います)

 来週のblank13の舞台挨拶付き上映の先行予約に挑戦しました。
 いや、今までも「どうしよう、申し込もうか」と悩んだことあったんだけど「そもそも、その日休めるかわからない」という状態だったので挑戦してなかったのですが、しばらく暇になるので、満を持して先行予約ガチャに参入してみました。
 土曜日の大阪の舞台挨拶とか当選確率が60倍くらいだったらしいので、来週の東京のはもっと行きそうだけど、まあ「宝くじは買わないと当たらない」わけで、今後はもう少し積極的に応募してみようと思います。

 勢いついでに、気になってる若手俳優が出る芝居のチケットも買ったし。
 いや「福士誠治の舞台とか行きたいなあ」と今更思っても、超人気舞台ばかりに出演しているので全然チケット取れないのでヘコんでいたのですが、お目当てのランクをもっと下げればいいのでは?って気がついたので、青田買いに走ることにした。
 まあ、野球でも「二軍の試合」に行くようになり、さらに「ドラフト候補チェックしに行くか」って大学野球見に行くようになったのと同じ流れですね。

 それにしても先行予約ガチャって外れても手数料だけ取られるのだろうか?それとも無課金なの?
 よくわからないが、次は三茶の小さい方の劇場で(シアタートラム)草なぎくんが出るらしいので、そっちもダメ元でガチャしてみようかしら?

 さて、週末にまとめて視聴したドラマの感想。

●「BG-身辺警護人」

 キムタクの同僚たちを斎藤工、菜々緒、間宮翔太郎とモデル・ルックスで固めていたので「どう絡めるんだろう」と興味津々で観ていたのだが、今回の演出ではっきりしたのは「美形俳優たちは、ただの背景扱いなんですね」ってことだった。
 そもそも、最初から違和感だったのが「キムタクが過去を隠してシロートとして振舞ってる」ってことって、そんなにムカつくことなの?
 逆だったらわかる。「オレって有名人の警護してたんだ」って言ってたのに、それが嘘だったら、任務に差し支えあるけど、実績のある人がその経歴隠してシロート詐称していても、別に仕事に支障ないじゃん?

 だから斎藤工の役が「あいつは嘘つきだ」ってスネてる気持ちが全くわからなかったんだけど、今回、それがバレて、菜々緒も間宮翔太郎も「ええ?ヒドい!」ってショック受けてたけど、キムタクは別に大統領の警備していたわけでもなく、「日本のサッカー界のスーパースター」の警護していただけで、それってナカータさんがモデルだろうから、ナカータさんの警護していたからって超一流っていうわけでも?って思うのだが。

 とにかく、キムタクの過去のトラウマが明らかにされたのだが、なんだか「え?そういんだったの?」って感じだったし、背景の小道具として使われる美形俳優たちの立ち位置だけが妙に気になり、もう脱落してもいいですかね?
 会社でもキムタクの全盛期を知らない30代女子が「キムタク全然カッコよくないんですけど?」って言っていたが、「あれは、それを狙ってます」としか言いようがなかったが、じゃあ、なにを狙ってるのか、私にもよくわからなくなった。

●「MASKMEN」

 ですから「BG」の斎藤工がちっとも可愛くいないので、こっちでストレス発散してます。
 「バイプレーヤーズ」方式で、「自分役」を演じる斎藤工の可愛いこと、可愛いこと。

 つーか、このドキュメンタリードラマのキモは「お笑い芸人目指しながら、時折挟まれるカッコいい斎藤工のお仕事ショット」で、今回は雑誌アンアンの撮影現場が出てきましたが「あーーーーーー、これ、タクミイッセイ表紙の時の衣装!」
 っていうことは、写ってないけど、この空間のどこかにイッセイもいるはずで、全く何の意味もないが、なんだか鼻の穴広げて呼吸してしまいました(笑)
 「MASKMEN」は大体の構成はあるんだろうけど、台本まできっちり出来てる感じでもないので、ある程度「自分の言葉で喋っている斎藤工」が堪能できるし、私は斎藤工のこういうトーク好きなんですよね。

●「ホリデイラブ」

 ドラマのテンポというか、脚本的にはそれほど好きでは無いのだが(なんだかけっこう説教臭い)、山田裕貴のゲスい役とか、中村倫也のモラハラ夫役が面白すぎて、それだけで十分です。
 中村倫也と山田裕貴は今年になって、もう3作同じ作品に出ているのだが、一度も共演というか同じシーンの撮影が無いっていうのもツボだ。
 だから、いつか、中村倫也と山田裕貴がガッツリ殴り合うようなシーン観てみたいね。(このドラマ内では絶対にないだろうけど)

●「アンナチュラル」

 ほんとこれは凄い。
 今回は石原さとみと市川実日子の女の友情が描かれていたけど、一話完結の事件モノなんだけど、井浦新の抱える未解決事件や、窪田正孝が抱える「週刊誌記者との絡み」などが縦糸になっていて、本当に凄い。
 そして、脇役の見せ場も気が利いていて、飯尾和樹(ずん)の使い方も良かったけど、葬儀屋の竜星涼が突然大活躍したりて、そしたら、大倉孝二までもが急にカッコいいこと言い始めて「ええ、これ、なんなの?さらに北村有起哉まで萌え筋に投入されてきて、マジなんなの?」って、どんだけツボ押さえてるのか。


 さて、またTSUTAYAに行って「海月姫」をチェックしたんだけど、やはり全部貸し出し中だったので「じゃあ、とうとう、あれ見ちゃうよ?」って・・・・・

●映画「細雪」市川崑監督 1983年

 冒頭に「東宝創立50周年記念作品」って出てきて「え?東宝ってまだそんな新しい会社なの?」って驚いたが「そんなはずはない」と思って調べたら、戦前の東宝と今の東宝は別会社だったんだ。

 さて、この市川崑版を見て「そうか、平成細雪がミポリンなのは、この岸恵子のイメージか!」って気がついた。ビジュアルも似てるんだけど、なんてったってパリ帰り(笑)
 そして岸恵子が演じる長女の夫役が伊丹十三なんだけど、それも平成版のは甲本雅裕がやっていて、けっこう雰囲気が似ている。

 それよりも、噂には聞いていたが、着物が凄いなあ。シロートの私でも「これお高いんでしょ」っていうのがビシビシ伝わってくるよ
 だから、たぶんこの映画の主題は「資産家の家の女性たちが普通に高価な着物を着ていた最後の時代」なんだろうなあ。お着物が主役で、それを美しく着こなす大女優四姉妹っていう贅沢。
 まあ、それだけじゃなんだから、吉永小百合の三女雪子役を魔性の女的に描いているんだけど、「だったらなんで30歳になっても見合いがまとまらないんだよ」ってツッコミたくなるが、長女も次女も自分の夫が雪子にデレデレなことに心を痛めているんだけど、でも、結局、その二人も心の奥底で三女を手放したくないというか、なんかちょっと「テオレマ」的な退廃が潜んでる感じなんだけど、それはそういう香り振りまいてるだけで、だから主役はお着物なんだって。

 そして平成版では、「雪子の見合い珍道中」がメインだったけど、昭和映画版では意外とあっさり描写だった。
 そんで、平成版では畳み掛けるように四女の不幸エピソード入れてきたけど、映画版だとそこもけっこうあっさり。
 映画のケイぼんは、平成版よりペラッペラの酷い奴だったし、板倉もそれほど見せ場なかったし、雪子が結婚を決めた江本孟紀もほんのちょっとしか出てこなかった。

 だから主役はお着物なんだって・・・・

 ですから、原作読んだのは30年前なのでよく覚えてないのですが、映画版を観てみたら「平成細雪の方が原作の雰囲気出てるんじゃないか?」って思えてきた。
 そんな妖艶な感じじゃなくて、けっこう飄々とした話だったような?

 うん、だから機会があったら原作また読んでみよう。

 そんで、「細雪」だけレンタルするのもなんだから、ついにアレも借りてきちゃったのよね。

●映画「世界の中心で、愛をさけぶ」2004年

 はーい、また東宝映画です。ヒット作です。
 14年前の作品ですが「嘘を愛する女」で長澤まさみと高橋一生の共演はセカチューから14年ぶりと知って「セカチュー・・・・そんな前だったか」って遠い目になった。

 なぜか原作読んでるんですよね。
 買って読むはずないから、会社で「流行ってるけど、面白いの?」みたいな話題になったら、同僚が「私持ってるから貸すよ?」ってことで読んでみたのだと記憶している。

 そしたら、最後まで読んで「あれ?これ泣ける話じゃなかったの?」って、あまりの泣けなさにキョトンとしてしまったと記憶している。
 つーか「白血病で死ねばなんでも泣けると思ってるのか?」って思ったような。
 そう、なんか「白血病に失礼だろ」って思ったような。
 そもそも、今だとけっこう死亡率低いはずなんだけど?

 で、この映画の長澤まさみも「鼻血が出る」「髪の毛が抜ける」の王道を行っていたので「だから・・・」と思ったけど、17歳の頃の長澤まさみ、手足長いは、胸はデカいは、最高じゃないですか(笑)

 しかし、長澤まさみは最高だったのだが、この映画、去年見て「だめだこりゃ」と思った「ナラタージュ」とほぼ同じだった。てゆーか、同じ監督なんだけど。

 主人公の「今の職場で寝ていたけど目覚めた」っていうのも同じ。
 そして、そこから過去の高校時代に遡っていくんだけど、こういう構成も予告編でよく見るんだけど、これが王道なの?

 30代の大沢たかおが高校時代になると森山未來になるのはいいとして、現彼女役の柴咲コウが何を目指してるのかよくわからなかったけど、へー、そういう展開だったんだ。

 って、これ原作には無い設定で、「ああ、ただ白血病で死んじゃうって話だったらか、このくらい盛らないとダメだよねえ」ってわかるんだけど、美しい音楽に美しい青春時代のとにかく走り回ってる絵を見せられて、そしてとにかく雨に濡れても走っていて、さらに市電が出てくるあたりで「この監督、こういう同じ魂貫いて、だからナラタージュも全く同じ」

 ああ、ダメだ、私、この監督全然ダメだ・・・・と思ったんだけど、この監督の次って「リバーズ・エッジ」なんですよね。
 吉沢亮が気になってたんだけど、すごいダメな感じがしてきた。
 どうしよう?怖いもの見たさで見てみる?
 ピンクレディーのSOSが脳内で鳴り響く「ダメダメ ダメ ダメダメよ」

 そして、ついでにこれも借りてきちゃったのです。

●映画「スウィングガールズ」2004年

 あれ?セカチューと公開年一緒だったんだ。
 この年、高橋一生はセカチュー、半落ち、スウィングガールズと、ヒット作に立て続けに出ているし、その合間にキルビルにも出ているんだよなあ。

 そんで、高橋一生ファンとしては「セカチューよりもこっちのほうが重要な役だな」って程度なのだが、「スウィングガールズ」って上野樹里出世映画だと思っていたのだが、それよりも貫地谷しおりとか本仮屋ユイカも出てるんだけど、それよりも平岡祐太の映画だったんですね。

 オーディオコメンタリー聞いてみると、すでに平岡祐太は「イケメン」になっていたので「この映画の平岡くん、貴重」って感じになってるようで、私も「なにこの平岡祐太の超いケてない感じは?」って思ったんだけど、本人的にも「この超イケてない感じって、なにをどうやったのかよく覚えてない」みたい。

 それはいいとして、想定外に福士誠治がいっぱい出ていて、福士誠治と高橋一生が同じフレーム内に収まってる絵があって胸熱だ。
 しかし、矢口史靖は去年だっけ、暇つぶしに「サバイバル・ファミリー」を映画館で見て「暇つぶし以上でも以下でもねーな」って思ったんだけど「スウィングガールズ」も、そんな感じ。なんだけど、でも、高橋一生とか福士誠治とか出てきて、さらに眞島秀和も出てきて方言指導とか映画としてはどうでもいいんだけど、大倉孝二とか江口のりこがちょい役で出てくるのすごいんですけど。

 「14年前、みんな若い!」って感激しちゃったんだけど、えーと、その頃、自分も30代半ばで若かったなあ(笑)

 
2月16日(金)

 なんか羽生くんSPで完璧だったらしくて、良かったですね。
 俄然盛り上がってきたようだ。

 という私は、すでに四回転時代についていけてません(笑)
 そもそも「日本人がメダルとって当たり前」の時代についていけてないのだが。

 これはテニスも同じで、トップ10に日本人なんて一人もいなかった時代に夢中になっていたので「まさかこういう未来が待ち受けているとは」って、未だに驚いているわけです。
 そして、こういう事態になってみると、みんなアイス・ダンスの存在すら知らなかったりするので、「今はどうだか知らないが、30年くらい前はアイス・ダンスのほうが華だったような・・・」とかブツブツ言っていたりするわけです。

 さて、今日は会社で同僚M嬢が昨日の「損する人得する人」を観られなかったと嘆いていたので「ええ、タクミイッセイのエプロン姿超かわいかったのに!Tverでやってるから絶対観て観て」と言っていたのだが、なんてゆーのか、あの二人が揃うと、斎藤工は監督なので主演俳優である高橋一生をフォローする立場になるし、イッセイがいるからタクミはフェロモン振りまく必要ないと思うのか、いい意味で肩に力が入らない感じになるし、イッセイの方も「自分がいい男モード発揮しても絶対叶わないし」と思うのか、なんだか妙に可愛い系に走るので、結果「おっとり年上彼女イッセと、しっかり者の年下彼氏タクミ」みたいな雰囲気になるので、堪らんぜ。

 それにしても、少し前までは「マサミイッセイ」を堪能したけど、すぐに「タクミイッセイ」にシフトしたので、「なにこのペアは・・・・尊い」と極上のアイスダンスに酔いしれていたんだけど、ああ、それももうすぐ終わりか。

 次のイッセイのお相手が誰なのかわからないけど、楽しみに待つわ。ヒロキイッセイはいつですか?

 えっと、それで、久々にM嬢と雑談していたんだけど(M嬢しばらく他の事業所の応援に行っていたので)、あ、そうだと思って「平成細雪が良かったんだよ」と言ったら、「ささめゆき?」

 え?「細雪」って知らない?谷崎潤一郎の有名な四姉妹モノって私が言うと「それ教科書に載ってるやつ?」って、え?

 そっか、私は「雪国」くらいメジャーなのかと思っていたけど、それはやはり市川崑の映画の影響受けてるだけで、私よりも下の世代(M嬢は40台半ば)だと、知らないのか・・・・

 なるほどー、だからネットで「平成細雪」の感想拾っても「なんか非現実的な設定」って捉えてる人多くて、「まあ、そりゃそうなんだけど、戦前の設定を平成に持ってきてるんだからさ」と思ったんだけど、そもそも「細雪」を知らないと、「平成細雪」もよくわからないだろうなあ。

 だって三女の伊藤歩のお見合い相手が、子持ちのオッサンばかりっていうのも、よくわからないよね?

 でも、これちゃんと時代考証してると思うんだけど、ほんとあの当時、私が20代前半だったころ、だから、たったの30年前なんだけど、女性の結婚適齢期は20代前半で、「30歳過ぎたら、見合い相手は再婚になる」って本当に言われていたのよ。
 だから、25歳でクリスマスケーキと言われて(26歳になったら売れない)、31歳の時には除夜の鐘が鳴るって言われていたのよ。

 だから、私の友達もだいたい20代で結婚したんだけど、私は30歳になっても結婚しなくて、なんだかヘラヘラ遊んでいたら40歳になってしまい、「ま、いっか」って思っていたんだけど、その当時、30代だった会社の後輩たちが全然結婚しないので「え?」ってなった。

 これはもしかしたら、私の世代が悪いのか?
 私が20代の頃、30代で独身女性は「オールドミス」だったり「お局様」と呼ばれていて、とても恐ろしい存在で、皆んな「ああはなりたくない」と思って、せっせと結婚していたのかもしれないが、私と同世代の独身女性たちは、下の世代にイジワルするわけでもなく、かと言って、オジサン社員からお茶汲みOL扱いされることもなく、「そんなに仕事好きでもないけど、ちゃんと働いていればそこそこの稼ぎはあるし、その稼ぎで好きなことだけやってました」って自分に正直に生きていたら、「おや?もう、40歳になっちゃった」って感じだった。

 あの時、ちょっと思ったのだが、会社にも50代独身男性がけっこういたんだけど「そっか、昔はこういう人たちに、私みたいなのが30歳くらいの時に当てがわれてたんだろうけど、今はそうじゃなくなっちゃったんだ」って。

 で、ふと気がついたら、自分はアラフィフになっていて、「おい、アラフォーの独身がこんなにいるぞ?」って惨状です。
 いや、ほんと、これがいいことなのか悪いことなのか、私にはなんとも言えないんだけど、ほんといつも書いているけど「これがフツー」っていうのは、たったの10年とか20年くらいで変わるもんだなあって話です。

2月15日(木)

 久々に「病んでる」友人(だと私は思っていないのだが)N嬢からメールが来たので「ああ、春だなあ」って思った(笑)
 だいたい、N嬢から頻繁にメールが来ると、街中で活発になっている精神病の人をよく見かけるようになるので、そういうものらしい。

 そんで、相変わらず内容は「花粉症が始まったし、そもそもアレルギーだし、喘息だし辛い」って愚痴なので、「それは大変ですねえ」って返せばいいだけなのだが、「私は高橋一生に夢中で辛いです」って返事した。

 案の定「名前は知ってるが顔がわかならい。それにつけても喘息の治療費が高い」と返ってきたので、「今は朝ドラに出てます」って返したら「朝ドラ観てみたけど、途中から観ても面白くないですね。料理に凝っているのでテレビ観る暇ないです」

 うーむ、あっちは囲碁をやっていて、こっちは将棋やってる感じだ(笑)

 しかし、あっちは私に構ってほしいという目的を思い出したのか、10分後に「嘘を愛する女は観たの?」って、きっとなんか調べたんだろうなあ。
 なのでご期待に応えて「嘘を愛する女」の感想を10行くらい書いて返信しました。

 こんなやりとりを年に一回か二回くらいするのだが、何年か前久々に会って話したら、メールよりももっと話が意味不明だった。
 でも、その時彼女が「みやのさんとメールのやりとりをするのは程よいペースなので丁度いい」と言っていたので、私のメールの内容はあまり気にしてないようだから、また返事が来たら高橋一生の素晴らしさについて書き散らかそう。前は野球の話を一方的に書き散らかしていました。
 だから「高橋一生に夢中」と書いたら「え?野球じゃなかったの?」って書いてきたが、夫や恋人じゃないんだから、二股だろうが三股かけようが自由だろって(笑)

 そういや、オリンピック始まってもほとんど興味がなかったのだが、スノボでショーン・ホワイトが金メダルとったのは録画で観た。
 前々回の時「うわ、この人は凄いというか、もはやアスリートっていうよりも、ロック・スターとかハリウッド俳優みたいだ」って思ったのだが、8年後、久々に観たら「オジサンになってる!」ってまだ31歳なんですけど、そうだよなあ、サッカー選手だと代表キャプテンみたいな年齢だもんなあ。

 それにしても、大会始まる前に現地入りしていた日本のマスコミがこぞって「こんな寒くて大丈夫か?」って言っていたんだけど、それは屋根の無い会場での開会式を心配していただけで、それを言うなら「2年後の東京五輪の猛暑の方を心配しろ」と思った。

2月14日(水)

●映画「キングスマン ゴールデンサークル」

 「パディントン2」のヒュー様に引き続き、「これもぜったいに観る」と張り切っていたキングスマンですが、やっと観ることができました。

 これで「2月までに観る映画」は全部観たのだが・・・・「キングスマン」は思ってたのと違った。

 これ、続編だったんですね。前のは観てないし、その存在すら知らなかったんだけど、もっと「007をパロった感じのおシャレ系でお笑いスパイ映画」なのかと思っていたんだけど、冒頭のタクシー内激しいアクションに「あれ?」って思っていたら、「生きたままミンチにして人肉バーガー」に心砕かれて、「あれ?そもそも、コリン・ファースどうした?」って思っていたら、なんか凄いくたびれたのが出てきたので「え?」ってドン引きしていたのですが、中盤からカッコいいコリン様が出てきたので少し前のめりになったのですが、それでも、なんだか「ああ、私、こういう人体が胴体からぶっちぎられるような感じでいっぱい人が死ぬ映画苦手なんです」

 だから戦争映画もゾンビ映画も苦手なんだって。
 そして、ホラー映画とかスプラッター映画なんて、テレビ放送でもよう見んわ。

 タランティーノの残虐描写もけっこう限界を超えているのだが、お笑い要素も強いので、我慢して観てるんだから。

 よって、コリン・ファースはぜひ「パディントン3」でオシャレな悪役やってください。

●「平成細雪」NHK BS

 先日、オンデマンドで一挙視聴した後に酔っぱらって書き散らかしたが、私は福士誠治目当てで観ただけだが、「これ、BSなの、もったいない」と思ったけど、やっぱりNHKもそのつもりだったらしく、早くも今月20日から地上波深夜に再放送するらしい。

 だって、四姉妹が中山美穂、高岡早紀、伊藤歩、中村ゆりって相当豪華ですよ?

 そして、原作読んだのが30年くらい前だし、高校生の時にやっていた映画は観ていないのですが、その「吉永小百合が三女役」の映画版のキャスト眺めていたら、「平成細雪」はたぶん、その市川崑の映画のキャスティングに寄り添っているみたいな?

 だって板倉が市川崑映画だと、岸部一徳なのが、「平成細雪」だと柄本佑って「え、ああ」って感じでしょう。

 さらに三女の見合い相手が市川崑版だと「小坂一也、細川俊之、江本孟紀」なんですよね。

 それが平成版だと水橋研二、松尾スズキ、石黒賢、ムロツヨシってwww

 江本孟紀がブログで語っていて、野球やめた直後に監督から出演要請されたけど、細雪の原作も知らないし、演技なんてやったことないからセリフないなら、ってことで出演したんだけど、劇場でかかると「江本が出てくると笑いが起きる」って聞いて、とうとう劇場で観られなかったけど、後から「お前のやった役は原作でもそういう役だったんだから、それで良かったんだ」って言われたそうで。

 それから30数年後?
 その役をムロツヨシがやってるんだから、やっぱそういう役だったんですかね?
 なんか原作読んだかすかな記憶では、そんないい役じゃなかったと思うのですが、今度、図書館に行った時につまみ読みしてみよう。

 だから、原作読んだ時の印象では「三女はこの結婚で幸せになれないだろうし、それは三女の謎の体調不良(下痢が続く)でも暗喩されてるし、でも、それよりも、時代は落ちぶれた資産家一家の世間体なんてどうでもよくなる方向に進むんだよね」って原作は戦前の話ですから。

 「平成細雪」はそれをバブル崩壊で崩壊した資産家一家の話にしていて、「まあ、いろいろあったけど、そこそこ収まりました」って後に阪神大震災が来る予兆だけ振りまいて終わっていた。
 うん、いいリメイクだったと思う。
 三女の性格を不思議ちゃんにしたあたりも、今クールで大量発生しているコミュ障女子キャラに近いし、面白かったです。

 そして、何度でも言うが、最後おいしいとこ全部持っていったのがムロツヨシだということが最大のツボでした。


2月12日(月)

 昨日の日曜日は久々に足も腰も痛くなかったからノリノリで2万歩散歩したんだけど、それでも夕方暇になり「映画版の海月姫でも観てみるか」って思ったら、皆同じこと思っていたようで、全部貸し出し中だった。

 そんで「あと見てないのなんだっけ?」って考えていたら「そうだ、平成細雪だ」と気がついて、NHKオンデマンドに行ってみたら、ちょうど4話全部放映後だった。

 なんの役だか知らないけど、オレの福士誠治が出ているらしいが、BS見られないのでオンデマンドで観ようと思っていたのだが、やっと全部放送終了したらしい。全4話なんだけど。
 そしたら、これ、ほんとに「細雪」で、映像化されるの35年ぶりって、え??????

 吉永小百合が三女役やったのって、けっこう記憶に残ってるんだけど、それって1983年なの?

 わたくし17歳の時である。
 岸恵子、佐久間良子、吉永小百合、古手川祐子って四姉妹で、市川崑監督だったので、けっこうな大作というか、ヒット作だったと記憶している。
 もちろん、女子高生だった私がそんな映画見にいくはずはないが、「豪華お着物におばちゃんたちが感激してる映画」っていう微かな記憶がある。

 その後、大学生の時に原作も読んだ。
 けっこう面白かった。
 そして、やっぱし三女は吉永小百合で動かした。

 お見合い繰り返す三女は、当時の私の気分的には理解不能だったんだけど、あの当時、まだ少しだけ残っていた「いいとこのお嬢さん」なイメージと、「もう、そんなのとっくに絶滅したでしょ」っていう現実とで、昭和末期に読んだ「細雪」の三女は「こういう子、まだいるかな?いないかな?」ってギリギリ、リアルだったかもしれない。

 そんで、ただ福士誠治目当てで「平成細雪」観てみたら、「うわ、これ、ちゃんと細雪だし、現代版にちゃんとアレンジしてる!」って感激して、4話一挙に再生してしまいました。
 大河ドラマも99・9パーセントも飛ばして(笑)

 だいたい、中山美穂、高岡早紀、伊藤歩、中村ゆり、って、BSでやるのもったいないメンツなのでは?
 これを月9でやれ、と本気で思いましたわよ。

 そして福士誠治のアホボン役が最高で、「でも、なんで関西人でもない福士誠治がこの役を?」と思って調べらた、同じくNHKBSの「京都人の密かな愉しみ」と同じ演出スタッフだったのですね。
 「京都人の密かな愉しみ」では、京都の国宝級の寺の後継娘の中村ゆりと、その職場の同僚の福士誠治の恋愛模様が描かれていましたが、あの福士くん良かったからなあ、それで、細雪にも抜擢されたのね。

 って、原作読んだのが30年くらい前なので、福士くんの役の記憶とか全くないんだけど。

 一応、原作で覚えていたのが、ムロツヨシの役で、「旧華族だし、いい人だし、いいんじゃね?」って原作だったが、私は「だめ、この人、ぜったいダメ」って思っていたのだが、「平成細雪」では「あたしも、このムロだったら落ちるわ」って謎の説得力で美味しいとこ全部持っていきました。

 原作だと三女は、あまり好きになれない感じだったんですけど「平成細雪」では、その神経質なところを「ちょっと不思議ちゃん」として演出していて、伊藤歩が演じる三女は、ただ内気で控えめな女性じゃなくて「人間観察力に優れてる」って描かれていて、自分の見合い相手が、自分じゃなくて次女の高岡早紀にばかり目が釘付けなところもしっかり観察していて、だから、ムロが「失礼なヤツだけど、でも、自分の顔ばかり見てる」ってことに気が付いているって演出好きです。

 って、4話はほんとムロが全部持っていったので、「なにこれ超ウケる」って笑いながら見ていたのですが、オレの福士誠治のアホボンの見せ場もあって、奔放な四女に付き合って当て馬扱いのアホボン可愛いじゃないか。純愛よ、純愛。

 四女の話って、全然記憶にないのですが、出自が悪い板倉と恋して・・・・って、このドラマの板倉役の柄本佑が、けっこうエロかったので「オレの福士誠治よりも、こっちかよ」と思っていたら、あっさり死んじゃって「なんなのよ」と思っていたのだが、「板倉が原作よりも美化されてる」そうです。

2月10日(土)

 昨日これ書くの忘れたんだけど、dTVの「高橋三十一生」を観て衝撃を受けたのは、私はかなり前から「いずれこういうのやるんだろうな」って思っていたからである。
 斎藤工が「仕事探しはインディード♪」って七変化しているCMがよく流れているので「高橋一生もそのうちこういうのやらされるだろう」と確信していたのだが、私が思っていたよりも2年くらい早かったので、「もう来たの?」って驚いたのだ。

 さて、昨日の読書感想文の続き。
 「それから」を読み終えたので、次は「門」を買おうとしたのだが、あの薄い文庫本を一冊だけ買うのもなんかカッコつかない感じがして、「そうだ、高橋一生が帯書いてるのが出たらしい」と気がついたが作家名忘れたので、本屋の棚の前でスマホでググったら「上田岳弘 私の恋人」だとわかったので新刊のところ探したらあったので、それも買った。

 日本の現代物に疎いので、この「私の恋人」があの「火花」と三島賞を争ったことも初めて知った。

 三島由紀夫賞と言えば、町田町蔵(永遠の町蔵呼ばわりする権利が私にはある。新宿ロフトでライブ観たことがあるからだ)が審査委員長で、蓮實重彦を選考するという「30年前の自分に教えても絶対『言ってる意味が全くわからない』と一蹴されるだろうなあ」っていうのが記憶に新しいが、まあ、その三島由紀夫賞受賞作品だそうです。

 薄い本なので(そういう意味ではなく)、往復の通勤時間でほぼ読み終わってしまったのだが、うーん、これはなんだろう?
 SFっぽさは、なんだかイーガンっぽい感じなのだが、そこの世界観はけっこう面白いんだけど、そして作者が一番描きたかったのもその世界観なんだろうけど、これもやっぱ恋愛小説なんですよね?

 「10万年前から君が好き」って考えると、そんな曲あったよなあ?

 「何前から愛してる」でググってみたら、「創聖のアクエリオン」ってアニメの主題歌でした。「一万年と二千年前から愛してる八千年過ぎた頃からもっと恋しくなった」って歌詞だった。なんで私はこの曲知ってるのだろう?(笑)

 この小説が凄く面白かったかと言われると、それほどでもないんだけど、でも、上から目線で申し訳ないけど「悪くはないな」と思った。そして、ちょっとモヤっとする終わり方しているので、そこが不満でもあるんだけど、だからこそ、なんか後からじわじわ来た。

 この小説の面白いところは、「私の恋人」かもしれない女性と運命の出会いをしたのは(運命の恋なのかどうかはボヤかされているというか、全く触れられていない、はず)、末期ガンで余命が限られていたので、「主題である世界観」の痕跡を巡る世界一周の旅に出た裕福な家の生まれの若い医師で、主人公は「私の恋人」かもしれない女性から、その彼との旅の軌跡を聞かされるのだが「オレなんて、そんなの10万年前から知ってるもんね」って思うのだが、だから何なのよ?(笑)ってところ。

 そのあたり、「それから」とちょっと似てて、主人公の前世は非常に知能の高いクロマニヨン人で「10万年前からAIの出現なんてわかってた」のだが、だから何なのよ(笑)
 でも「それから」に比べたら、主人公はちゃんと働いてるし、会社員としてそこそこ優秀なようで、妻子養えるだけの給料も貰っているけど、30代半ばでまだ独身なのは「私の恋人」にこだわってるからで・・・

 で、転生3回目でやっと「フツーに彼女探しできる身の上に生まれた」ので、やっと見つけた「私の恋人かも?」に必死になってるって話なの?
 そう解釈すると、「10万年前から君を愛してる」って設定も、相手の女性の壮絶な経歴や、末期ガンの医師との運命的な出会いに圧倒されて、「じゃあ、こっちは10万年前からだああああ」って無理やり捏造というか、強力に逆算して作ったようにも思える。
 平たく言えば厨二病。

 ただ、そのあたりのことが、意図的なのか力不足なのか、あんまりカッチリ収まってないので、「もう一押し欲しかったな」と思うと同時に「このくらいピント外すのも、出来そうで出来ないな」と思うので、「上手い」とも言えないが「下手」ではないなと思うのです。

 だから、凡人だったら、「10万年前の前世の記憶がある」のは、末期ガンの医師にしてしまうだろうに、その医師に嫉妬心抱く平凡なサラリーマンが「10万年前の前世の記憶がある」主人公だって設定が、じわじわくるわけです。

 アマゾン書評でも賛否両論のようで、こういう賛否が分かれる作品好きだから、気が向いたら他のも読んでみよう。

 賛否分かれるといえば、「嘘を愛する女」も公開3週目を超えたのかな?まだ、上映回数それほど減ってないので、そこそこ頑張ってると思うけど、たまにツイッターで検索してみると、「イマイチだった」って人の多くは「長澤まさみの役の性格に感情移入できない」って言っていて、「ああ、そこがあの映画のキモなのに」って思う。

 あの映画の長澤まさみの役である由加利は、「ちゃんと謝れない人」である。
 ああいう人、けっこういると思う。
 うちの会社にもいる。
 「私のミスでした、すみません」って言えばいいだけのことなのに、なんかゴタゴタと理屈言い始めて余計に他の人をイラっとさせたりする。

 「嘘を愛する女」での由加利はそういうのとはちょっと違うんだけど、とっさに「すみません」とか「お手数おかけして申し訳ない」が言えない女性だということが執拗に描かれていたので「こりゃ、ほんと嫌な女だなあ」って思っていたのだが、オチがわかった瞬間、「謝らない女だったからこそ、良かったんだ」ってことに気がついて「ああ、性格にいいも悪いもないなあ」って。

●「アンナチュラル」

 井浦新がだんだんデレてきたと思ったら、ゲストの泉澤祐希がまさかの真犯人を刃物でブスっと・・・・

 いや、これ凄いわ。
 「そこまでする?」って思ったけど、これは「かつて恋人を殺された井浦新も、こういう心境である」ってことを表明した回なので、凄い構成だなと。
 井浦新に感情移入していく石原さとみと、石原さとみがだんだん気になってきた窪田正孝のバランスも絶妙で、ほんと「完璧だ!」ってドラマなのですが、だから、このドラマの唯一の不満は「1話に出てきた石原さとみの恋人役だった福士誠治はもう出ないんですか?」だけである。
 福士誠治が再登場したら、7つのラッパが鳴り響く。(あれ?それ終末なんじゃ?)

●「BG 身辺警護人」

 え?石田ゆり子を引っ張っていたのって、このためだったの?
 なんか、ずっと「わけあり感」を出していたが、「若い頃、養子に出した娘の花嫁衣装が見たい」って、そのためにわざわざSP巻かなくても「知人のお嬢さんの結婚式があるから、ちょっと見てこうかな」で良かったのでは?

 そして、ここまで、勝地涼、石黒英雄、平埜生成と絶妙なセレクトだった「キムタクとアクション対決する若手」が次誰になるのか楽しみにしていたのに・・・・

 そして、菜々緒はけっこう目立っているけど、間宮翔太郎の無駄使いが激しいし、斎藤工もいろいろ封印されてるなあ。

●「MASKMAN」

 斎藤工が覆面お笑い芸人に挑戦するドキュメンタリー風ドラマ。
 役者が本人役でやってる「バイプレーヤーズ」に近いけど、ドキュメンタリー寄りでやってるようだ。
 それほど面白いわけでもないが、斎藤工が「本人役」ということで、適度にカッコよく、適度に可愛らしいので「身辺警護人」で感じるストレスをこっちで発散してしまう。

 そして、この企画の第二弾はぜひ高橋一生にやってほしいと思う。
 変な動き得意だから、プロデュースするお笑い芸人の想定以上の動きして、よしもと劇場でけっこう人気出ちゃって、お笑い芸人から「あの、イッセイさん、何目指してるんですか、もう、やめて」とドクターストップかかるあたりまで妄想した。

●「anone」

 今週の朝ドラは広瀬アリスが主演だったので、その妹の広瀬すずを眺めていると「ああ、やっぱし似てるなあ」というか、一世帯に「すず」と「アリス」がいるのって、なんかの法律に抵触してませんか?それこそ違憲じゃないですか?

 けっこう重い話だったし、先週の小林聡美の過去とかかなり重かったので、もうついていくのやめようかと思っていたら、「なんだか成り行きで4人で同居」っていうのがわちゃわちゃやってて、ヒーヒー笑いながら観てしまった。
 坂元裕二はこういうとこほんとうまいよね。
 「焼うどんおいしいでしょ?」のリアクションが「紅生姜かける」だったりとか。

 そして、まるで「カルテット」みたいな他人同士の共同生活が始まったのに、そこに瑛太が強引に「偽札講座」開いてどよーん、って。

 でも、それよりも、このドラマ、彦星くんも難病と闘ってるけど、阿部サダヲも余命宣告されてたよね?

 かなりエグい話なのだが、後半どうなるんだろう?

 そういや、ドラマの中で「リアルな蝉柄のパジャマ」が疎まれていたけど、みんなそんなに蝉苦手ですか?そりゃ、パジャマの柄にはふさわしくないとは思うけど、あんなに嫌わなくても・・・

2月9日(金)

 あのさ、昨日はルーブル展のこれで、「皇族?教祖?それとも結婚詐欺師?」って感じだったのに・・・・

高橋一生 最近のバレンタイン習慣に首を傾げつつも準備万端!自身の声には「子役さんに演技指導されることがある」と苦笑い https://t.co/fza2SuZV6C #ルーヴル美術館展 #高橋一生 pic.twitter.com/2C7sb0DMqu

— edgeline (@edgelinetokyo) 2018年2月8日


 今朝になったら、これって何?



 ただでさえ、少し前までは「嘘を愛する女」の宣伝で、「まさみイッセイ」を連続投下されて青息吐息のところに、今度は「blank13」の宣伝で、「たくみイッセイ」が降り注いできて、過呼吸気味なのに、ほんとわけわからない。

 そんで、4日から新宿シネマートで公開されている「blank13」だが、キャパ50人の小さい方の劇場で、1日一回しか上映してなくて、「はあ?」ってなった。
 24日から二子玉のシネコンでも上映するんだけど、最初は「なんで都内シネコンでも上映するんだろう」って思っていたけど、新宿シネマートで出し惜しみする方針だったことがわかり「ああ、斎藤工が言っていたのこういうことなんだ」とやっと理解した。

 「興行収入ランキングとかではなく、長く上映される映画にしたい」と、舞台挨拶だかインタビューで言っていてたので「単館でロングラン目指すのかな」って思っていたけど、まさかの本当に「細く長く」作戦だったとは。いったい何目指してんのかわからないけど、上映期間でスターウォーズに勝つとか、そういうの目指してるの?

 やってることがマニアックすぎて理解不能だが、さて、ニコタマのシネコンではどういう形態で上映されるんだろう?そして、私はいつ、この映画を観られるのだろう?(笑)
 なんか「スター・ウォーズは年明けになって動員数が落ち着いてからにしよう」って思ったみたいに「3月になってからでいいかな」って感じになってるの超ウケるんですけど。

 ああ、そうじゃない、今日は久々に読書の話を書こうと思っていたのだ。

 最近全然本読んでなくて、でも、そういうことよくあるので「別に本にしろ、映画にしろ、次から次へって時もあるし、ぱったり離れてしまうこともあるし、どうせ暇つぶしみたいなもんなんだから、好きにすれば?」って感じなのだが、読書しなくなった要因の一つが「老眼」というのが、ちと悲しいのだが、喫茶店とか電車内でちょっと照明が暗かったり、本の文字が小さいと読み難くなるのが辛かった。

 老眼鏡とかなんとかしろって話だが、何をどうしていいのかわからなくて。

 そうこうしているうちに緑内障の診断されて、さらに頭が混乱していたのである。

 それでも、「ああ、私ったら、夏目漱石よりも年上になってしまった」(漱石の享年を上回った)ということに気がついて「今さら、夏目漱石を読んでみよう!年上目線で!」って、まず「こころ」を読んでみて、「うーむ、なるほど」って30年以上前に読んだことあるはずだが、全然覚えていないってことがよーくわかった。

 「我輩は猫である」と「坊ちゃん」は絶対に読んだことがあるはずだが、他のはどれ読んだことあるのか全く記憶にないんだよね。
 で「こころ」を読み終わって、「あれ?友達の女を略奪っていう話で、他にもっとメジャーなのなかったっけ?」って思って、次に手をつけたのが「それから」であった。

 読み始めて確信した。「これは読んだことがないはずだ」

 「それから」が私の中でメジャーなのは森田芳光が映画化したからだろう。その映画もたぶん観てないと思うのだが、けっこうヒットした作品だったと記憶している。松田優作、藤谷美和子、小林薫ってメンツだし。

 だから「略奪愛」な話だってことはわかっていたが、小説読んでみて「なんじゃこりゃ?」と思った。
 「こころ」の先生も働いてなかったけど、「それから」の代助も30歳になっても無職で実家の援助で生活している「高等遊民」で、しかも「30歳で独身で無職」な自分をよくわからない屁理屈で完全武装している。

 それで思い出したのが長谷川博己と杏の月9「デート」で、ニートな長谷川博己が「俺は高等遊民なんだ」って屁理屈並べていたんだけど、あれって「それから」がモデルというかベースになってるんですね。
 長谷川博己はその後、夏目漱石役もやってるし(笑)

 なので「それから」の代助を長谷川博己で動かしていたのですが、しかし、どうにもこうにも代助の屁理屈の意味がわからなくて、何ヶ月も放置していたのですが・・・・今年になって鞄の奥底でぐにゃぐにゃになっていた文庫本を見つけて、恐る恐る読んでみたら・・・・・・

 代助が朝ドラの伊能栞のビジュアルになってた!

 うざかった屁理屈も高橋一生の声で再生されると「うむ、こういうのもありだな」と思えて、けっこうスラスラ読んでいたのですが、後半になって、あんだけ屁理屈で完全武装していたはずの代助が「あ、でも、けっきょく、オレ、この子が好きだったんだ、ずっと」って気がついてしまうあたりは、かなりスリリングで、それまでの理論武装がガラガラと崩れていって、やっと代助が言ってることが理解可能になってきたので「そうだ、そうなんだよ!」ってページ追っていたのですが、「それから」ってバッドエンドだったんですね。

 まあ今の世の中も、芸能人が「不倫で全て失った」って展開してますが、「それから」ってけっこうプラトニックな展開なんですが、それでも全てを失ってるようで、結論として「100年前と今と、そう変わらないんだなあ、あはは」としか言いようがない。

 それにしても中盤までの主人公の屁理屈は、今の私にはさっぱり理解不能なのだが、当時の人にはアピールするものだったのだろうか?いや、趣味的に合わないというよりも、何言ってるのか半分も理解できなかったので。
 我慢して読んでみた感じでは、主人公の父親は「切腹命じられるような侍の時代」に青年期を過ごし、その後、明治の資本主義の時代の波に乗って事業で財を成したのだが、主人公はその時代の変化というか資本主義の卑しさみたいなものが性に合わないってゆーか「オレってピュアすぎるから」って感じで「過敏な性質だし、世の中は自分の理論に合わないし」っていうようなことを難しい言葉で延々と語っているようであった。

 そんで芸術や読書に没頭してるのだが、観劇にも行ってるし、今だったらただのオタクニートだろう。
 で、そんな主人公が「ずっと、この女が好きだったんだ!」ってなるのですが、それはつまりパンドラの箱で、それを封印するためにずっとわけわからない屁理屈積み上げてたんだろうなあって。

 恋愛小説だと思って読めば、なかなか楽しい作品でした。って恋愛小説なんだよね?
 「こころ」では友人から女性を奪ってしまい、友人は自殺してしまったが、「それから」は友人に女性を譲ってしまい、それから5年も経ってから「やっぱ、ずっと好きでした」って話なわけで、どっちにしても「いいから働け」である(笑)

 それにしても「それから」は映像化するの超難しそうだけど、森田芳光はどうやったんだろう?
 気が向いたらDVD探してみよう。

 それよりも、私の頭の中では主人公がすっかり高橋一生になってしまったのだが、そうなると平岡は自動的に長谷川博己になる(笑)、いやあ、ぴったりじゃん。山っ気があって遊び人の長谷川博己。ああ、私が2000兆円持っていたら、ぜひそれで映画化したい。
 そうなると、三千代は誰にする?

 うーん、私の趣味だと宮崎あおいかな?

 
2月8日(木)

 いろいろあって書くの追いつかないんだけど、\次期BK朝ドラの安藤サクラの夫役が長谷川博己/

 今の朝ドラも高橋一生がウィンクしたりステーキ食べてたり「朝からなんなん?」って感じになってきたのだが、半年後は毎朝長谷川博己を愛でられるの?
 って、「朝ドラの夫役に長谷川博己とかwww」ってMOZUクラスタが荒ぶってましたが、やはり朝ドラで主人公の父役だったけど、あっという間に死んじゃった西島秀俊と違って、カップラーメンの人の役だから、史実では長生きする役なので、雰囲気的には「マッサン」路線ですよね?

 そして、今日になって\高橋一生がルーブル展/

 なんつーか「それ、井浦新とかディーン・フジオカじゃないの?」って思ったが、これがブレイクってことなのねえ、って感じの仕事ですが、しかし混みそうな展覧会だよなあ。
 私はルーブル美術館はそれほど好きじゃないので(オルセー派)、混んでそうだから行かなかったと思うけど、高橋一生の音声ガイド聞きに行く気満々であります。
 って前に長谷川博己の音声ガイド聞いたことありますが、「別に?」って感じだったなあ。
 あんまり音声ガイド好きじゃないんだよな。
 「説明してくれてありがとう」とは思うけど、「ああ、そういうエピソード聞きたかった」っていうほどの体験はしたことがない。

 たぶん、私が面倒くさがりなので、展示品の前でボタン押して、しばらくガイド音声聞いているのが億劫なだけだろう。

2月7日(水)

 ひゅー ひゅー ヒュー様!!!

 というわけで、7連勤明けでやっと休めたのでさっそくこれを観てきた。

●映画「パディントン2」

 「パディントン」も滅茶苦茶面白かったので、最初字幕で観て、次は「とにかく絵だけに集中したい。もっふもふだから」と吹き替え版で観たくらいハマったので、続編が出来るということを知って小躍りしていたのだが、続編の悪役がヒュー・グラントだと知って狂喜乱舞していたのである。

 午後1時の回だったが、レディースデイだったので、おばちゃん大集合してた。いや、おばちゃんっていうよりもお婆ちゃんが多かった。年寄りは毎日割引されてるんだから水曜日じゃなくてもいいんじゃないのか?
 しかも、私の隣に5人組のお婆ちゃんが並び、予告編の時にずっと喋っているので心配になった。
 喋ってるというか「あ、ほら空海よ!」「空海!」「曇天?」「どんてん?」とタイトルいちいち読み上げてるし、ピクサーの赤ちゃん映画では「あらーかわいい」「かわいい」「かーわいいわねえ」と、とにかく何にでもリアクションするオバちゃんたちで「本編始まってもこの調子だったら注意しなくちゃ」と思っていたんでけど、本編はけっこう音が鳴り響いていたので多少喋っていても聞こえなかったし、笑うところでゲラゲラ笑う分には私は全く気にならないし、他のお客さんも笑いどころで声出して笑っていたので気持ちよく鑑賞できました。

 「パディントン」の字幕版の時には、レイトショーだったので客も少なく、ライオネル・リッチーの曲が流れる一番の笑いどころで声出して笑っていたのが私だけだったので寂しかったのです。
 そんで吹き替え版の時には子連れ客が多く、パディントンがピンチになると子供が「ああああ!」とか声出してくれるのが嬉しかったので、「こういう映画は子供と一緒に観るほうが楽しいな」と思っていたんだけど、おばちゃんと一緒でもOKということがわかりました。「あらあ?」「やぁだぁ」「ええええ?」とリアクションしてくれるから。

 さて、「パディントン」も非常に完成度の高い映画でしたが、2はさらにパワーアップというか、「小粋な美術に鬼の伏線回収」という前作の構成はきっちり踏まえて、ドキドキ・ワクワク・ハラハラ・もっふもふが楽しめる極上のエンターテイメント作品でした。

 そして愛しのヒュー様も仮装変装七変化してて、頑張ってました。
 でも「落ちぶれた元名優」って設定だったけど、ヒュー様が名優と言われたことなんてたぶん無いので、その設定にはちょっと無理があったかな(笑)
 もしかして、ダニエル・デイ・ルイスには断られたとか?(笑)

 そして、この映画のヒュー様ファンにしかわからない泣どころは、ヒュー様演じる元名優の家が「輝かしい昔のオレ」の写真で埋め尽くされているところで、そういう写真にはピントあまり合わせてないんだけど、こっちは脳内で「20代の頃のそりゃあ美しかったヒュー様」が勝手に再生されるので、ヒュー様知らない人よりも2割増しで楽しめました。

 この映画は「ロンドンあるある」な要素も詰め込まれているので、イギリスかぶれの人にはさらに心地よい作りになっているのですが、今回の「ロンドンあるある」は「地図広げて道路名覚えている人はタクシーの運転手試験目指してる」で、ラストで「おかげで試験受かったよ」っていう意味わからなかった人もいたんじゃないかなあ?でも、そんなのわからなくても楽しめる映画っていうのがいいんだけど。

 そんで、ロシア訛りだったり、東欧訛りだったり、インド系だったり多様な人種が入り混じるロンドンを肯定的に描いていて、「だから、クマだって礼儀正しれば受け入れられる」っていうのが心地いいわけです。そんなの夢だってわかっているけど。

 今回、ちょっとそういう移民排除的な風潮に釘を刺してみたのか、前回からの敵役であるカリー氏に「パディントンは何も悪くないのに、お前はクマだから悪いことをするって最初から決め付けてるじゃないか」っていう意味のセリフが投げかけられていて、「うわ、ちょっと説教くさ」と思ったのですが、子供も観る映画だからこそ、必要だったシーンなのかもしれない。

 それよりも今回は、おじさん名脇役勢揃いって感じで、極上のおじさん映画でもあった。ちょうど「バイプレーヤーズ」見終わって「おじさん最高!」って気分だったので「英国のおじさん俳優もほんと最高!」って個人的には盛り上がりました。

●「バイプレーヤーズ」2017年 テレ東

 Tverの無料配信が今日までだったので、なんとか全部視聴しましたが、こちらも今日から続編がなんと10時台で放送です。
 30分ドラマだったから、あれだけ面白かったのかもしれないので続編は1時間枠だからどうなるのか少し心配ですが、しかし、脚本良し、演出良し、役者良しの完ぺきなドラマでしたねえ。
 そして松重豊のプロポーションの良さに改めて惚れ惚れした。足ながーい!
 いや、あれを綺麗に撮ってしまうと他が霞むから、普通のドラマだと松重豊のカッコ良さはかなり封印されてるのですよ。
 でも、あのメンツですから、みんなそれぞれポジショニングがうまいから、松重豊がスっと美しく立っていても、誰も霞まないどころか、他の人の個性が引き立つから、ほんとに凄いなあと。

 あと、私はこのドラマが放送されてる当時はまだ光石研にそれほど注目してなかったんだけど、その後、光石研が出てくるたびに「なんだかいいよ光石研」って思うようになり、今では「光石研だ!」って食いつくようになったので、今更「バイプレーヤーズ」を観てみて、「今だったら、松重豊と光石研に同時に告白されたら、どうする?」ってちょっと真剣に悩んでしまったのは内緒だ(笑)

●「トドメの接吻」

 おじさん萌えは置いておいて、「トドメの接吻」は初回から「このテンションで1クール持つのか?」って心配していたけど、中盤になって真剣佑が明確にライバルになったので、ここから復讐劇っぽくなるのかな?

 それにしても山崎賢人のゲスホストぶりに「賢人くん頑張ってるなあ。ぱちぱちぱち」と単純に面白がっていたのだが、回を追うごとにクズ演技が板についてきて、演出も悪ノリしてきた感があり「いいぞ、もっとやれ!」とサイリウム振って応援しているような感じになってきた。

 対する新田真剣佑は、最初「またなんか違う変な美しさだなあ」と思っていた。
 「僕やり」の時「なんかこの子だけ作画が違う美しさなんですけど?」って思っていたのだが、「トドメの接吻」の真剣佑が、なんか気色悪い感じにピュアな感じの美しさで、それはそれでまた「作画が違う」と思っていたのだが、あれは演出の意図的なことで、前半は白・真剣佑を表現していたのですね。

 黒化したら「あ、これは観たことのある真剣佑だ」とホっとしたくらい。

 しかし真剣佑の美しさは、他に類似品が無いような気がして興味深い。
 私は「美しい」と「好き」を分離してしまうのだが、そうは言ってもその境界線は曖昧で、「美しい」と言ってるんだからけっこう好きなはずだけど、絵画で言えば、私がもし2千兆円手にしても、モネやレンブラントの絵は買いあさっても(売ってないと思うけど)、ルノワールやルーベンスはたぶん買わないだろうって話で、「美術品として一級品だということはわかっているけど、それほど好きではない」って話である。

 なので、私は真剣佑を美しいとは思うけど、それほど好きではないんだけど、でもなんだか妙に美しいんだよね。
 だから、どっちかというとタイプなのは山崎賢人の方で、あんなクズ演技している山崎賢人なのに「いいなあ、この子に上目遣いで『お母さんのカレーが食べたい』とか言われてぇぇぇぇぇ」と、「もし私が山崎賢人の母親だったら妄想」を本気でするくらいに(笑)

●「君が心に棲みついた」

 山崎賢人のクズ演技もノってきましたが、こちらの向井理のモラハラ系イケメンも型が出来上がってきて、かなり面白い。
 漫画原作なので、どこまでが原作かわからないけど、脚本的にはそれほど緻密じゃないような気がするが、なんとなく観てしまうのは、なんだかバランスがいいからなのかもしれない。
 なんて言うのか、散らし方?

 向井理VS桐谷健太なんだけど、桐谷健太にはムロツヨシのサポートがあり、「いじめられっこ」ムロツヨシと「いじめっこ」向井理の戦いでもある。
 主人公の吉岡里帆のライバルは石橋杏奈なんだけど、それぞれのボスが鈴木紗理奈だったり瀬戸朝香で、瀬戸朝香は後輩の吉岡里帆を可愛がっている設定になっているので、単純なライバル関係になっていない。

 だから、けっこうシンプルな話なんだけど、登場人物それぞれの立ち位置がそれぞれにちょっと曖昧で、そこがなんだか妙にリアルなので、核心となる話の異常さもなんとなく受け入れられてしまうのだ。

 「上手い!」って唸る感じではないけど、「センスあるな」って感じの脚本なんだろう。ああ、「あなそれ」と同じ脚本家なんだ。なるほど。「あなそれ」でもドラマオリジナルの山崎育三郎の使い方が絶妙だったけど、このドラマでのムロツヨシの使い方はさらに絶妙なんだが、これが原作のテイストなのかドラマオリジナルなのかわからないが、って、ああ、3、4話は違う脚本家だった。
 なんと「あいの結婚相談所」でも書いていた徳尾浩司という人らしい。

 なるほど、なんかバランスがいいと思ったら、演出家も4人くらいで分担してるし、脚本も分担しているし、だからなんかいい意味で分散している作品らしい。


2月5日(月)

 なんか微妙に忙しい。

 Tverにあがった「バイプレーヤーズ」観るのに忙しくて、その合間に今放送してるドラマ観るのに忙しくて、さらに久々に読書にハマっていて、なんだか忙しい。

 そして仕事もなんだか明日で7連勤で、いや、別に休日出勤しないといけないくらい忙しいわけでもなく、精神論的に出勤しているだけなので、忙しいわけではないのだが、精神論に付き合いのが疲れるのと、トボトボ仕事してもやっぱ7連勤はキツな。

 こんなのバカバカしいんだけど、前に「もっとちゃんとマネージメントしましょうよ」って無意味な七連勤を否定したら、そんなこと言った自分がぎっくり腰発症して強制終了してしまたことを踏まえて「こんなのダメですよ!」って言うほうがストレスかかることを学習したので、今年はもうそういうのやめて、ブラックな環境でできるだけグレーにやりすごすことにした。

 そんな「ちゃんと空気読んでる、えらいよ、私」な最中、更年期障害の発作が吹き荒れ、ホットフラッシュじゃなくて、ひたすらエロい妄想リピートしてて、「なにこれエロい超エロい」になっていた。

 エロと純文学の狭間で揺れ動いている間にも、教祖である高橋一生はヘラヘラと映画の宣伝であれこれ出ていて「なんじゃこりゃ」と思ったのであるが、とにかく明日は久々の七連勤目であり「なんだか眠いよ、パトラッシュ」って感じだってことを日記には書いておこう。


2月1日(木)

 昨日はついうっかり中学校時代の思い出に浸ってしまったが、それよりも「エレカシのトリビュートアルバムにスカパラ・フィーチャリング高橋一生」っていう大ニュースがあったのだ。

 KIRIN氷結のCMでスカパラと高橋一生が共演しているだけでも、おしっこ漏れそうになるほど喜んだが、今度はちゃんと歌で絡む上に、エレカシのカバーって、詰め込まれすぎていて、何から突っ込んでいいのかわからないほど嬉しい。

 あと、次のBKの朝ドラの主演が安藤サクラだっていうニュースにも度肝を抜かれた。
 久々に攻めてるBK朝ドラなんじゃない?
 「カーネーション」で尾野真千子、「ごちそうさん」で杏の流れを期待してしまう。

 朝ドラといえば、主人公の夫役である松坂桃李が先週は死にそうでなかなか死ななくて、「もう首絞めたろか」って思ってしまったくらい引っ張ったが、やっと死んでくれたので(ごめん)、今週は伊能栞がジャンジャン出てくるので「やったー!」って思っていたら、やたらとウィンクしまくるので、「なんか演出が変わってない?」

 それはいいとして、「ひよっこ」からの連続出演である松尾諭が出てくることは知っていたが、高橋一生と並ぶと「シンゴジラぁぁぁぁ」「MM9んんんんんん」って萌えまくりなのだが、松尾諭が効いて、伊能栞がやっと生きてきて、今週なんだが「最初からこれやれよ」って感じでギュンギュンです。

 いや、わかるんですよ製作の意図が「寄席の番組表みたいな感じで、キーになる人物が入れ替わり立ち代り」っていうの。

 でも松坂桃李がご存命の内は、「マッサン」的な展開で、松坂桃李が主役だったから、「あれ?てんちゃんの見せ場は?」ってずっと思っていたけど、松坂桃李が死んだら、高橋一生が急にキラッキラに暴走してきて、そんで、そこにたぶん息子役の成田凌が投下されるんですよね。

 今週は「映画女優なリリコが相方を探す」って話ですけど、リアリティないけど、松尾諭が良くって、そして脚本もよくて、久々に食い入るようん見てしまいまし。  

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