可燃物な日々

表紙に戻る/過去の日記

ご意見・ご感想・誹謗中傷などございましたら、感情廃棄物再利用所までどうそお気軽に書き込んでください(でも、現在書き込みが出来ないようです)

日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました

1月31日(水)

 唐突ですが「妻と子供を同時に喪う」って話で、ふとまた思い出してしまった。

 この話も何度か書いているはずだが、中学生の頃、私は交換日記のパシリをさせられたことがある。
 頼んできたのは、1年生の時に同じクラスでけっこう仲よかった女子だった。M子さんという。(私の日記、M子さん多いね)
 それが2年生の時なのか3年生の時なのかは覚えていないが、とにかくその時はM子は別のクラスで、私と同じクラスの男子A君と交換日記をすることになった。

 交換日記って完全に死語ですかね?今だとラインで簡単にできるからなあ。
 でも、そう考えると昔っから人間ってやってることは同じだよね。平安時代だって文のやりとりしていたわけだし、それが郵便になって、メールになってラインになっただけだ。
 出会い系サイトだって、昔は雑誌の文通募集コーナーとかあったわけで、実際、昔住んでた家のお向かいのご夫婦は文通相手と結婚していた。
 奥さんが関西在住で、旦那さんが首都圏だったらしいが、旦那さんが手紙に同封した写真がえらくハンサムだったので(昭和30年代なので史実に忠実にハンサム呼ばわり)、その写真に一目惚れした奥さんは、修学旅行で東京を訪れた際に自由時間を利用して彼と会って、それで期待以上のハンサムさんだったので、とりあえずチューして予約済みにしたらしい。

 話が逸れたが、休み時間にM子に呼び出されて、「これA君に渡して」と交換日記を託されると、私はAの席に近寄って、「A、ちょっといい?」って階段の踊り場まで行ってから日記のノートをAに渡すというパシリなお仕事を何回かやっていた。
 まるで、私がAと内緒で付き合ってるみたいで嫌だった。

 A君は、けっこう人気のある男子だったと記憶している。
 今思い出すと、少し癖っ毛で「ゆるふわ」な時の高橋一生っぽかったのかもしれない。くっきりした二重まぶたに睫毛が濃くて、なかなか綺麗な顔をしていたと思う。クラスで2番目くらいで、学年でも10〜20位くらいの。(うちの学校7クラスありました)

 性格はチャラくて、それに女子に興味アリアリな感じの男子だったので、私はあまり好きじゃなかったんだけどね。
 で、私が交換日記の運び屋として彼に接すると、向こうは「ふん?」って私を見下したような顔をするので、ほんと嫌だった。
 そんで細かいことは覚えてないので、どれくらいその任務をこなしていたのか時間経過は忘れたが、けっこう早い段階で、A君はM子のことが面倒臭くなったようだ。もしかしたらM子が動いたことで他の女子もコナかけてきたのかもしれないけど、とにかく、私が日記ノートを渡そうとすると、A君は受け取るのを拒むようになったのだ。

 M子に「Aが嫌がってるようだ」と伝えると「じゃあ、Aを呼び出して!」って言われて、渋々Aのところに行くと「やだね」って拒否されて、またM子のところに戻ると「お願い、なんとか呼び出して」とせがまれるが、私にどーしろっちゅーの?

 私、泣きそうな顔しながら、Aに「お願いだから」と小声で懇願すると、Aはこの間のアンアンの表紙の高橋一生みたいに冷たく私を見下すような表情をして「ちっ、めんどくせーな」って、やっとM子が待ってる場所まで行ってくれた。

 その後、M子とA君がどうなったのかは覚えていないのだが、友達のためとはいえ、辛いパシリをさせられた私は「キツい・・・」とそのことを他の友達に愚痴ってしまったのである。
 誰もが「それ、ひどくね?」って同情してくれた。

 そして、それをきっかけにM子は一部の女子たちから距離を置かれる存在になった。
 いじめとまでは言わないが、「日曜日に遊ぶ予定には誘わない」って程度に。

 あれだけ強引なM子であったから、私の周辺の女子達から距離を置かれても、他のグループとは仲良くしていたと思う。
 そして、私に対するA君の態度は確かに酷かったが、成績上位者な優等生で、学級委員だった私があんなことしていたのを面白がっていた面もあったと思う。だから、私はさらにAのことが嫌いになったんだけど。

 Aに関してはその後も不愉快な思い出があり、進学した高校がどちらも下り方面だったので、たまに帰宅時にAと一緒の電車になることがあった。
 Aは女の子とキスまではしてないものの、それ寸前の、かなり濃厚にいちゃいちゃしていた。
 私はその頃、キスどころか男子と手を繋いだこともなかったけど、漫画や小説や映画でみっちり予習していたので「あ、これはデキてるな」って思った。

 中二の頃から性欲全開なキャラだったが、よかったね、楽しそうだね。って。

 その頃、やはり同じ路線の別の高校に通っていた中学時代の同級生女子と車内で出会い、近況などを話していたら「そういや、H高に行ったAのこともたまに見かけるんだけど・・・」「ああ、私もたまに見る」「・・・なんか、Aってああいう子だったっけ?なんか、公衆の面前であれはちょっと・・・って感じだった」と言うので、私も「ああ、わかる、ちょっとあれはね」って会話した。

 Aの活躍だけではなく、その高校、けっこういちゃいちゃカップルが電車内で大量発生していたのだが、その翌年の入試で志願者が定員割れしたので「世間はちゃんと見てるっていうか、どんだけ悪い噂が広まったかよ」って笑った。

 A君とは高校卒業以来会った記憶が無いし、M子に関しては中学卒業後、一度も会ってないし、二人の消息も知らなかった。

 20代半ばの頃、中学の同級生と会う機会があり、そこで「この間、M子が亡くなったんだよ」と言われて「え?」ってなった。
 それを教えてくれた人は、結婚していたけど地元にいたので、葬儀の連絡が回ってきたから葬儀に参加したのだが「結婚して初産だったんだけど、お産で亡くなって、赤ちゃんもダメだったんだって・・・・旦那さん、ほんと落胆してて、とても声かけられなかった」

 「それはお気の毒に」と思ったが、あまりにも気の毒すぎて、言葉も出なかった。

 そして、その時点で、もう10年以上前の出来事だったが、14歳くらいの頃、身勝手で強引で私の気持ちなんて全く考えてなかったM子が「結婚して出産して母になる」という普通のことを成し遂げられなかったということを知らされて、20代で死んでしまったということを知らされて、正直それをどう捉えればいいのか、とても困ったのである。

 私は彼女を嫌っていたわけではない。
 ただ、強要されたことが嫌だったし、どっちかというと嫌いだったのはA君の方だ。
 でも、それで、M子が私のグループからは除け者にされたことにたいして、ちょっと心が痛んでいたが、それは大したことではなかったはずだし、その後、M子のことなんて思い出すこともなかったが、「クラムボンは死んだよ?」みたいに「M子は死んだよ?」って言われて、「え?」って思ったが、「え?」って思っただけの自分がなんだかしっくり受け止められなかったのかもしれない。

 この話は、一生ずっと反芻するつもりの話なので、ここまでにしておく。

 気分転換にドラマの感想でも書こう。(いや、上の話はそれほどトラウマになっているわけでもなくて、私の人生の中でも珍しい、小説みたいなエピソードだから、大事にしていて時々思い出しているだけです)

●「きみが心に棲みついた」火10

 吉岡里帆ちゃんファンなので、「どんな吉岡里帆でも着いていきます」と思っているのだが、そんな私を試すような酷い設定の話である。
 最初「こんな向井理、無理」って思ったんだけど、2回目で慣れてきた。「トドメの接吻」と同じように、それほど好きではないけど、世間的には「いい人」風のイケメン俳優が、あえてゲスい役やってるのを「きゃははは」と作り物として楽しむ感じ??

 このドラマ、たぶん「こういう経験したことある人」には刺さると思うんだけど、こんな内容で視聴率8パーセントくらいキープしてるのは「向井理と桐谷健太」ってイケメン効果もあるんだけど、「あれ?こういう感じ、なんかわかる」って人が少なからずいるからなのかも。

 さっき書いた、中学校時代のトラウマであるA君が私を見下す目つきが、まさにこのドラマの向井理だった。
 「お前も俺のこと好きなんだろ?」って感じだった。

 大学生の時、好きだった男子に電話して「あの映画見たいから、一緒に行かない?」て物凄いエネルギー使って誘ったのに「その映画に興味ない」って言われた。
 その次に好きになったレコード屋の店員に勇気を出して、バレンタインデーに何千円もする高級チョコ渡したんだけど、次に会った時に目を合わせてもくれなかった。

 四半世紀前のあんなことやこんなことを「ひいいいいいい」って思い出させてくれるドラマで超痛いんですが、ムロツヨシがいるんですよね。
 いじめられっこ属性を持ったムロだけが、向井理の異常さを敏感にキャッチしていて、「私もあの暗黒の20代の時にムロツヨシが友達に欲しかったというか、もう、ムロと付き合ってもいいかも」って思うレベルです。

 ドラマとしての出来がどうのこうのじゃなくて、一部の女子にだけ刺さるような話を火10でやってしまうのってなんなのよ的な問題作であることは間違いないでしょう。

●「アンナチュラル」金10

 もう、私が語る必要ないほど、ドラマ好きの全員が褒めまくっているドラマですが、「99.9 -刑事専門弁護士」やってる時に「99.9%有罪にする吹越満の検察官」を出すのって、すげーな、って思ってましたが、脚本かがツイッターで「まさか、あっちの99.9%と同時期になるとは」って呟いていたので、そういう意味では「いろいろと奇跡的な流れがありますね」っていうドラマである。

 前回の「自殺願望のある女子を殺人願望がある犯人が」って話も、リアルにあった話だが、実際の事件よりもかなり前に書いた脚本だったらしい。
 なんか脚本としても完璧だが、妙にいろいろリンクしているので「これ、すげーな」って両手あげてジェットコースーターに乗ってるような快感があるのですが、(セクハラな吹越満にパワハラな井浦新ぶつけてみるとか)、一つだけ不満を言わせてもらえるのなら「初回に登場した石原さとみの彼氏役だった福士誠治はどこいった?」ってことだけで、もうベタベタ展開でいいから、「俺やっぱ、お前がいないとダメだ」って福士誠治が再登場したら100点満点で180点です。


1月30日(火)

 2月と3月には諸般の事情でほとんど有給がとれないので、今日は無理やり有休消化。

 ダラダラとパソコン眺めていたら、ついうっかりTVerで「バイプレーヤーズ」を観てしまい、今更ハマってしまいました(笑)
 これ、放送中もかなり評判良かったんだけど、深夜すぎて観られなくて、TVerに上がっていたのも「カルテット」とか「おんな城主直虎」観るのに忙しくてほとんど観られなくて、「まあ、そのうち」って思っていたんだけど、やっぱ面白いね。

 2月7日まで上がってるようなので、今日は5話まで観たけど、残りも頑張ろう。

 で、「バイプレーヤーズ」の2話で、遠藤憲一と松重豊がダブル主演する刑事ドラマの撮影シーンで、役者の名前言い間違えたりするダメAD役の人に見覚えがあった。
 でも、役名もつかないような役なので、当然引きの絵ばかりだし、確信が持てないが「これ、ぜったい、あの人だよなあ」ってエンドテロップ凝視したら「助監督 水間ロン」っていうのが彼なんだろうけど、初めてみる名前だ。

 ウィキペディアにも記事が無かったが、名前で画像検索してみたら「ぜったいあの人だよね」と確信した。

 「嘘を愛する女」でちょっとしか出てこないけど、セリフもあったし、重要な役だったんだけど、キャストには載ってないんだよなあ。
 そして映画のネタバレにも絡むので、あの役者さんのことはあまり話題になっていないようだ。

 高橋一生に風貌が似てる人の役で出てくるのです。
 それが絶妙で、「ああ、よく素人のそっくりさんが出てくる番組で、こういうクオリティーで笑とる人いるよね」って「あああ、なんか言いたいことはわかるけど、でもなんか違うんだけど、どこが違うんだ?」って感じで。
 私は「笑っていいとも」のあのコーナー好きだったなあ。
 元ネタになっている有名人の魅力とはいったいどこなんだろう?ということを考えさせられるから。パーツは全然違うのに、似てるというか、雰囲気同じとか、けっこう出てきたからね。

 だから、この映画では水間ロンくんは「残念なそっくりさん」みたいに作ってあったけど、画像検索してみると「かなり似てるんじゃね?」って思いました。
 塩顏と言われている高橋一生からさらに塩分控えめにしたような・・・・

 私は高杉真宙や竹内涼真が「高橋一生に似てる」って言われると「全然ちげーよ」と反論してしまうのですが、(同僚M嬢がそういうこと言う人であった)、そう言う人は高橋一生が、ああいう風に見えてるんだろうなあ、ってことがこの水間ロンを観たらよーくわかった。

 私の高橋一生はこっち系だ!
 そういや、昔から「はにわ顔」が好きだった。大学時代の友人にも「ミヤノはローソクに釘でチョンチョンと目と口だけ書いたようなのが好きだよね」って言われたことがある。当時は圧倒的色白男子志向だったので「ローソク」と表現した友人はズバリと言い当てていたと思う。

 当時は「ソース顔より、しょうゆ顔」と言われていたが、塩顏ブームが到来して「私の時代がきた」と思ったものである。
 私と同じ嗜好の高橋一生ファンは絶対にけっこういると思うので、水間ロンの今後の活躍に期待しています。あ、あとオザケンファンも食いつくと思うよ(笑)

 さて「バイプレーヤーズ」の話に戻ると、5話の「野村周平登場回」で「バイブスが」「ジャズって」「バズって」とオジサンには理解不能の言語を操るチャラい若手監督にも見覚えがあり「三月のライオンのあの強烈な役の人だよな?」ってエンドロールで確認したらやっぱし奥野瑛太でした。

 私はこの俳優さんのことを「三月のライオン」で初めて知ったのですが、その後「おんな城主直虎」で武田勝頼役やってて、あの大河ドラマはああいう重要だけどちょっとしか出てこない役に「次に出てきそうな役者」を的確にキャスティングしていたんだけど、その内の一人でした。

 以上が長い前振りです。

 私は自分が気になった役者さんが、他の作品で全然違うビジュアルで出てきても「お?」って発見できることが多いほうだと思います。

 しかし、どうしても、捉えられない俳優さんが一人だけいるのです。

●「ホリデイラブ」テレ朝 金曜23:15

 仲里依紗と塚本高史が夫婦役で、仲里依紗が「また」夫に不倫される妻役という話なんですけど、男性キャストが他には中村倫也、山田裕貴、平岡祐太となかなか通好み(笑)だったので観てみたのですが、1話はあんまテンポよくなかったかなあ。
 これ、ドロドロ不倫モノじゃなくて、「夫婦関係の再生」がテーマらしいんだが、どうするんじゃろ?壇蜜の役が何を狙ってるのか全然わからない。

 そして平岡祐太が仲里依紗の「学生時代からの友人」で、山田裕貴が「出会い系サイトで知り合った同業者のカリスマ経営者」で、えーと、あと、中村倫也は?

 中村倫也がどれなのかマジわからなかったので、公式サイトのキャスト一覧観たら「塚本高史の不倫相手のDV夫?あ、あれが中村倫也なの?」

 中村倫也ほんと難易度高い。
 カメレオン俳優ってレベルじゃないと思う。

 世間一般的には有名な人じゃないと思うんですが、今現在流れている上野樹里ちゃんが妻役の「ダイワハウス」のCMで、怖がりの夫役やってるのが中村倫也なんです。
 私はあれも中村倫也だって全然気がつかなかったんですけどね。
 「誰?」と思ってググったら中村倫也だったので「またお前か」って。

 ほんと出てくるたびに顔が違うので、毎回「あれ?この作品って中村倫也出てるんじゃなかったっけ?」ってわかっているのに、わからないんです。
 顔にこれといった特徴がないのかなあ?
 基本、たれ目だと思うんだけど、切れ長になったりするので、そういう意味では高橋一生に似てるのかもしれない。どういう顔なのかが、見る人に委ねられてる感じが。

 そう考えると、この「ホリデイラブ」のエリートDV夫の役は「名前をなくした女神」での高橋一生の役を彷彿とさせるので、「5年後・・・・中村倫也が大ブレイクしてイケメン扱いされると、高橋一生以上の破壊力があるぞ」と、すでに「ポスト高橋一生」って書いてる媒体もあったけど、「キメ顔をあえて作らない役者」っていう流れが来てるのかもしれない。

 いや、中村倫也はそういうレベルじゃないので、ほんと、どうしましょう?

 高橋一生ファンとしては「こいつ、今のうちに殺っちゃいましょうか?」って感じです(真顔)


1月29日(月)

 今日になってふと思ったのだが、「嘘を愛する女」は高橋一生がああいう風に演じているから、「もしかして逃亡中の犯罪者だったりして」って疑惑が全く持てなかったから、だから、ミステリーとしては盛り上がらなかったんだけど、でも、だからこそ「こんな気の弱そうな繊細そうな人がなんで身元を隠していたの?」って最後までモヤモヤするという話だったんだけど、もし、あれが西島秀俊だったら・・・・

 「潜入捜査中の公安しょ?でしょ?」

 って思いっきり別方向にミスリードされてたな(笑)

 そして長谷川博己だったら「テロ組織から逃げて隠れ蓑にしているのか?」「いや、テロ計画中の隠れ蓑にしているのかもしれない」とか思っていただろう。もしくは長澤まさみを産業スパイしているとか?(ライバル食品会社から送り込まれたプロ)

 まあ、どっちも実際やらせてみたら上手くやるのでしょうけど、観客が勝手にミスリードされるだけで。
 そういう意味でも、高橋一生はイメージが固まってないので、今のところ使い勝手がいいですよね。

 あと、しつこいがまたマジンガーZのことで思い出したことがあって、20年くらい前に、会社の同僚の若い女子がマジンガーZのストラップをケータイに付けていて、それを私と同世代の男性社員に「ねえ、これ、Kさんならよく知ってるでしょ?」って見せびらかせたら、K氏は「なんでそんなものが流行っているのだ」って言った後に真顔で「でも、それはマジンガーZではない、グレートマジンガーだ」と言ったので、横にいた私が吹き出したのだが、若い女子はキョトンとしていた。

 そして芋づる式に思い出したのだが(思い出はいつも芋づる式)、10年くらい前にパンダがマジンガーZになってるキャラ流行ったよね?
 やはり当時20代後半だった同僚女性がパソコン周りに飾っていたので「なんで、パンダがマジンガーに?」って驚いたら「かわいいでしょ?」って言われてたなあ。ググってみただ、「パンダーゼット」だった。コンビニで売ってるくらい流行っていたと思う。

●「海月姫」月9

 1話観て、先週は観てなくて、今日は3話を観たのだが、うーん嫌いではないのだが、ちょっとガチャガチャした感じなんだよなあ。
 東村アキコ原作の「東京タラレバ娘」も、女子会トークが苦手で少ししか観てなかったのだが(坂口健太郎が好きな坂口健太郎じゃなくて脱落していたが、田中圭が好きな田中圭で登場してきたので我慢して観ていた)、「海月姫」も女子トーク部分がちょっと苦手だ。
 特に「海月姫」は登場する女子が全員漫画チックなオタク女子なので、喋り方に特徴ありすぎて、あれを受け入れられるかが好き嫌いの分かれ目なのかもしれない。
 女優さんたちの「元が誰だかわからない」までの濃いビジュアルと演技は面白いんだけど。

 あれを漫画で読めば、面白いのかもしれないけど・・・

 あと、ちゃんと観てないからなのかもしれないけど、政治家秘書やってる工藤阿須加以外の登場人物が何で生計立てているのかよくわからないんですけど・・・・って調べたら、みんな仕送り受けてるニートなんだ!
 宣伝文句は「三角関係」なんだけど、瀬戸康史は今のところ主人公に女性を女として見てないみたいだし、どう展開するのかよくわからない。

 ただ瀬戸康史の女装のレベルは高くて、今日も「え?こんなバレリーナみたいなドレス着るの?」って思っていたら、しっかり可愛かったので「どうやって撮影した?」って撮影技術に驚いてしまった。

 このドラマ、もしかしたら映画版見てからの方がいいのかな?映画版だと瀬戸康史の役は菅田将暉らしい。
 え?童貞の兄(ドラマでは弟に改変されている)って長谷川博己なの?
 それはちょっと観たいかも(笑)


1月28日(日)

 「嘘を愛する女」の小説版について語っていたら、また映画見たくなったので、日曜日だけど行ってきました。早く行かないと大画面で観られなくなっちゃうから。

 マジンガーZについてわかったのは、桔平は最初の方に「子供の頃持っていたのは、腕が飛び出すんだ」ってちゃんとセリフで言っていた。
 あと由加利が桔平に言った暴言は「あんたなんて死ぬほど仕事したことないくせに」でした。
 このシーンは最初に見終わった時も「なんという残酷な伏線回収」と感心したのですが、オチわかった上で観ても「ほんと酷いよなあ(褒めてる)」と思った。

 ところで、公開2回目の週末ですが、夕方4時代の回で観たのですが、大きめの劇場で8割くらい埋まっていたので、けっこう集客している方なんじゃないでしょうか?
 まあ、あれだけ宣伝してるからねえ。それに、小説本も14万部も売れているらしく、「やっぱメジャーってすげえ」と思いました。

 だから客層も若いカップルが多く、「ああ、だから低評価も多くなるんだ」と納得。
 この映画は説明臭いシーンが少なく、短いカットだけでいろいろ説明してしまうし、ナレーションもモノローグも無いので、映像だけで表現しようとしているから、そういうのに慣れてない人には退屈なんでしょうね。
 実際、私の隣に座っていた大学生くらいのカップルも、男子は冒頭から飽きていたようで、彼女にちょっかい出したり(映画のラブシーンに刺激されて、彼女の耳とかイジっていたような?)小声で話しかけていたので、「ああ、つまらないんだろうなあ。確かに俳優がキスしてるのを眺めているより、隣の彼女にキスしたほうが楽しいもんなあ(笑)」と生温かい心でチラ見しました。

 確かに後半はまるで舞台になった瀬戸内の海のように、ゆったり静かに進むので、退屈する人が多くなるのもわかる。
 もう少し、笑どころ作ったほうが良かったのかも。いや、吉田鋼太郎がそこを担っていたのだが、「くすっ」ってところはあるんだけど、映画館中が「どっ」となる箇所がなかったから、後半はずっと静寂が続いていたのが少し気になった。まあ、そういう映画なんだから、それでいいんだけど、メジャーな作品なんだからさ。

 あと最初に観た時、桔平の過去の事件を再現ドラマする(?)高橋一生が最高だな、と思ったのですが、二回目でも「やっぱ最高」と、悲惨な状況に直面してパニック状態になっているのを眺めてニヤニヤしている自分が最低であることがよーくわかりました。「へ、変態じゃないか!」by貝原茂平。

 雨でずぶ濡れになって顔を歪ませながら走る高橋一生も良きでした。「変態!この変態!」by九井良明。

 さて、嘘愛は十分に堪能したからこれでいいかって感じですが、そういや、毎回予告編に「blank13」がかかるんですけど、あれは新宿の単館でやるのかと思っていたんですけど、えー、ニコタマのシネコンでもやるの?マジ?

 公式サイトでチェックしてみたら、上映館がものすごく増えていた。
 斎藤工、宣伝がんばりすぎちゃったんじゃない?(笑)
 でも、斎藤工監督、高橋一生主演で、リリー・フランキーに松岡茉優まで出てるんだから、それなりに食いつくか。なんせアンアンの表紙だし。

 まあファンとしては、出演作の興行成績がそれなりに良ければ、次はもっと予算使った企画があるので、いいことなんですけどね。そうなったら、是非、金田一耕助やってほしいものだ。

 さて、次はパディントンとキングスマンだね。ヒュー・グラントとコリン・ファースの映画が同時期にやってるとは、ほんと忙しい。

1月27日(土)

●「精霊の守り人」最終回

 素晴らしい最終回だった。
 泥にまみれるラウル王子が尊すぎたし、「おお、久しぶりに林遣都くんの見せ場がああああ」って思っていたら、圧巻の藤原竜也の神様演技に口をあんぐりして「さすがです」としか言いようがなかったが、最終回になって役者さんたちの見せ場をこれでもかこれでもかこれでもかと投げつけてくる豪華さに眩暈がした。
 これ、映画館で観たかったなあ。
 発声可能上映で(笑)
 私きっと、ずっと「ラウルさまーーーーーっ」って叫んでると思う。

 私はそれほど高良健吾好きじゃなかったのだが、この先、高良健吾が出てくるたびに「ああ、ラウル様ったら何やってるの?」って思ってしまうのかもしれないし、全く別物だと思ってしまうのかもしれない。

 さて、小説版の「嘘を愛する女」を買って読んでみたのだが、確かに桔平側のことが細部まで描かれていたが、だいたい私が映画見終わったあと想像した通りだったので、「やっぱしな」って思ったんだけど、改めて他人の手で描かれているのを読むのもそれなりに快感だった。
 なによりも、頭の中で長澤まさみと高橋一生で動くから(笑)

 そして、同じ話だけど映画と小説はずいぶん違う構成になっていて、映像表現と文章表現の違いがよくわかる、面白い試みだと思った。
 私観てないけど、昔そういう恋愛小説と映画あったよね?女目線と男目線の2バージョンあるやつ。
 「嘘を愛する女」では、それを映画版と小説版でやったのだろう。

 ただ、小説版の由加利は映画版ほどキツい性格になっていない。あと、映画版には少ししか出てこなかった女性同僚が小説版では親友になっていて、良き相談相手になっている。そして探偵役も小説版の方はもっと淡々としていて理屈っぽい。
 そして桔平の過去も映画と小説では少し異なり、小説の方が細部まで描かれているが、映画でそれをやってしまうと凡庸になってしまうので、(もしテレビドラマだったら小説版のように描くであろうが)、映画はよりインパクトのある描写にしているのだろう。

 だから映画では桔平サイドのことはほとんど描かれなかったけど、桔平の過去が暴かれると、「ああ、だからあの佇まいだったのか」っていうことがわかるし、由加利だけが桔平の全てだったってわかって、ジワジワくるのである。出演シーンは多くないが、高橋一生の最高の使用法なのである。

 あと、重要な手掛かりである桔平が書きためていた小説の扱いも映画と小説ではずいぶん違っていて、映画だと断片的だったが、小説版ではたっぷり使っているし、読み終えた後、また桔平の小説を読み直したくなる仕掛けになっていて、読むたびに新しい発見があった。

 私は映画のノベライズ本など、ほとんど読んだことがないが、これはいいメディアミックス企画だと思う。

 まあ、欲を言えば、桔平サイドの映像も見たいっちゃ見たいし、それが映画版では割愛されているから「雑」という評価が散見されることになっているんだろうけど、それをやらなかった映画版を私は評価するわけです。

 それにしても、「散歩する侵略者」では地球を救った長澤まさみなんだから、桔平を救うくらいお手のものっていうか、私には大変説得力があったのだが、ついでに探偵(吉田鋼太郎)まで映画では救ってるからすごいです。そういや小説版にはそのエピソードがなかった。
 「真田丸」でも視聴者の救いだったからなあ。

 次は福田雄一監督で、山田孝之とのラブコメ「50回目のファーストキス」なんだけど、どうしましょう?(笑)

 ところで嘘愛の話に戻ると、私が気になったところは「なんでマジンガーZ?」だった。
 物語の重要な小道具にマジンガーZのフィギュアが出てくるのだが、それが桔平の子供の頃に持っていた物だと言うので「ちょっと世代ちがくね?」と思ったのである。
 今、30代の人が大人になってそれにハマるのならわかるけど、子供の頃の宝物ではないのでは?
 だって、マジンガーは私がドンピシャだから(笑)アニメはリアルタイムで観てましたわよ。

 じゃあ監督の趣味なのかと思いきや、監督も30代だった。
 そこに触れてる人、いないだろうなあ(この映画の客筋からして)と思いつつ、検索してみたら、ネット社会万歳!ニッチな観客がいらっしゃいました。
http://eizatuki.hatenablog.com/entry/2018/01/21/195314

 あ、マジンガーZの映画も公開されてたんだ(笑)
 若い人にも受け継がれていたのですね。

 そして、なんせマジンガーZにしたのかもおかげでわかった。
 腕がロケットパンチになってて外れるからですよね。うん、弟が確か持ってたよ。私もプシっとあの腕飛ばした記憶がある。
 あれ確かに失くすね。

 この方も書いてるように、この映画を観る客層には全然わからない仕掛けであるが、まあそれを忘れていた私でも「ああ、手が部分が壊れちゃったんだな」ってわかったので別にいいのかも。
 あと、あれをガンダムにしちゃうと、普通に出回りすぎてるので「本人確認」の証拠にならないし、昔のマジンガーZはデザインがシンプルだから、そういのに疎い主人公でも「彼氏が集めているキャラクター」として同定できるということで採用されたのかもね。


1月26日(金)

●映画「スター・ウォーズ」副題忘れちゃったがエピソード8

 やっと観られました。
 そして「やっぱり3Dにしなくて良かった」と思いました。
 崖が高いとか、ライトセーバーがビュンビュン飛び回るとか絶対無理です。

 だいたい、よく映画館で映画観るようになって「戦争モノとかアクションが激しそうな映画はなるべく後ろで観る」ことを覚えたくらいだし。前の方で観ると目がチカチカしちゃって、まともに画面全体が観られなくなってしまうので。

 そもそも戦争映画もアクション映画も苦手なのに、どーしてスター・ウォーズ観るかというと「ドロイドとか変な生き物とか異星人が可愛いから」なんだけど、前作を観て主人公のレイちゃんが気に入ったというのも大きい。
 槍もって歩いてて綾瀬はるか思い出しちゃったけど(笑)

 そんなわけで今作は個人的には「戦闘シーンが多すぎる」と思いましたが、まあ、そういう映画なんだからしょーがない。

 ところで私はエピソード4しかちゃんと観たことがないので、ダースベーダーがなぜ闇落ちしたのかもよく知らないのですが、カイロ・レンもなんでああなっちゃてるの?
 それはいいとして、前作を観た時も「ずいぶん、いじめられっ子顔の悪役だなあ」って思ったんですが、わざとそうしてるんですよね?そんで、脱いだら凄かったっていうのがわかって、頭クラクラしました。顔とボディの落差に。悩殺されたわけではありません(笑)
 カイロ・レンのライバルの司令官がマルフォイみたいな典型的いじめっ子顔なので、その二人が並んでいると、私の中で違う物語が立ち上がりそうになるのですが、それもどうでもいいことです。

 って、映画の感想書こうとしてたんだけど、あんま書くことないなあ。

 だから一番の感想は「予算が膨大な精霊の守人だなあ」ってことになってしまうのです。どんだけ精霊の守人好きやねん。

 さて、映画鑑賞に忙しく、ドラマの感想書けてないのですが・・・

●「BG〜身辺警護人」

 キムタク主演ドラマとして注目されてましたが、私はここ最近のキムタクドラマにあまりノレなかったので、これもスルーしようかと思ってましたが、キャスト確認したら「え?キムタクと斎藤工を並べるのって、禁じ手なのでは?」って思って1話から観てみました。

 なんでキムタクと斎藤工を並べてはいけないかというと、斎藤工がキムタクの上位互換だと思っていたからです。斎藤工が昼顔でブレイクした時に「あー、今までキムタクをいかに脳内補正していたか」ってことに気がついて、その補正後が斎藤工なんだと思ったわけです。

 でも、観てみたら「そんなことないな、別に?」って思ったんだけど、このドラマの斎藤工はキムタク臭消してるんでしょうね。
 しかし、そんなしょーもない理由で観てみたのですが、江口洋介と上川隆也が出てるし、キムタクとチーム組んでるのは菜々緒と間宮翔太郎だし、すごいキャストだなあ。
 この枠ってドクターXの枠なんだっけ?そういや「黒革の手帖」の時も「現時点での大河ドラマ(主要キャストが皆死んじゃってスカスカだった時だった)よりも、よほど豪華なんじゃ」って思ったなあ。

 それにしても、菜々緒と間宮翔太郎という美形二人をキムタクと並べるなんて、キムタクがチンクシャにならないか心配だったんだけど、このドラマのキムタクの設定は「外見は地味で平凡な男」なので、これでいいみたいです。
 さらに斎藤工はよくわからない理由で「やっぱやめる」と駄々捏ねてるし、菜々緒も愚痴ばっかり言ってて全然優秀じゃないし、間宮翔太郎は顔はいいけどバカっぽい男子になってるので、異常に顔面偏差値高いメンツだけど、しっかりキムタクを持ち上げる構図になっているようだ。

 あと、石田ゆりこがどういう役割するのか今のところわからないんだけど・・・

 第1話は勝地涼が真犯人みたいな話だったけど、正直、どうしてそういうことになったのか、話がよくわかりませんでした。ただただ「わ−い、こんな豪華キャストに勝地涼まで出てきた」って喜んでいただけでした。
 そして第2話は「わーい、田中哲司が裁判官なんて超真面目役珍しくない?」って喜びましたが、その妻の大塚寧々がねえ?いや、悪くないし、上手いと思うんだけど・・・・

 この枠のカラーっていうものがあって、雰囲気的には2時間サスペンスっていうか、昔の時代劇枠みたいな感じっていうか、だからドクターXとか、もはや水戸黄門みたいな感じになってますが、なんか型を作るんですよね。このBGに関していえば「民間警備会社は武器を持たないが、だからこそできることもある」っていう。

 ただ、その型を作るにあたり「警察ではできないこと」を照らすために、江口洋介演じるSPがなんだか残念な感じになっているので、そこがちょっと不満かなあ。
 そこが気にならなければ気軽に楽しめる感じのドラマになってるから、視聴率もいいんですかね。

 とりあえず、キムタクを江口洋介とか上川隆也とかのステージにあげるためのドラマだと思うんですけど、そこはかとなく漂う「HERO」的な、かつての月9臭がちょっと邪魔だけど、斎藤工、菜々緒、間宮翔太郎ってせっかく揃えたんだから、美形俳優たちを有効利用して、「これからのキムタク」の指針を作ってほしいかんじのドラマではある。

あと1話でも思ったんだけど「民間警備は武器を持たないから」っていうのはいいが、それは拳銃のことであって、警棒くらい持てよっ。と2話でも思った。
 警察だって滅多に発砲しないよ?


1月24日(水)

●映画「嘘を愛する女」

 去年くらいから急に邦画観ているけど、元々が「欧米か!」っていうよりも、ハリウッド映画も小馬鹿にしてるような「欧州映画至上主義者」だったので、「うっかり高橋一生教の信者になってしまったばかりに、なんでこんな東宝が大ブッシュしてる恋愛映画見に行くハメに」と、けっこう重い足を引きずりながら観に行きました。

 ラブコメは好きなんだけどさあ、シリアスな恋愛映画って去年「ナラタージュ」観て「ああ、やっぱ苦手」って確信したからね。ちなみに松潤目当てじゃなくて有村架純ちゃん目当てでしたから(笑)

 それに、ネットでの評判がイマイチっていうのが多かったので、「やっぱね」とかなりハードル下げていたのだが、それが良かったのかもしれないが、観てみたら「なんだ面白いじゃん」

 泣かせ所で泣けなかったんだけど、この映画、後からジワジワくるなあ。

 イマイチだって言ってる人は「予告で思っていたのと違った」っていうのと「細部にリアリティーがない」っていうのが多かったが、私には「予告編通りの映画」に思えたんだけど、そういう人はどういう映画を想定していたんだろう?もっとミステリー系を想像していたのだろうか?

 そして「細部にリアリティがない」とか「設定がそもそもありえない。雑」って言いたくなるのはわからんでもないが、意図的にそうしている作品だと思うんだけどなあ。

 CM監督として成功している人の長編初監督映画らしいが、CM監督らしいドライな演出とか編集が光っていたと思う。
 この作品は高橋一生がブレイクしてから撮影されてるので、普通だったら、もっと高橋一生の出番増やしてしまうと思うのだが、あくまでも主人公の長澤まさみの心象風景な高橋一生に拘って、二人がどういう過程を経て同棲するに至ったかっていうことを丁寧に描いていない。

 だから長澤まさみの「恋人との回想シーン」が、5年間の同棲生活のどの時点での話だかわからないのである。

 そいうのを「雑」と思う人もいるんだろけど、これ、雑じゃなくて「行間案件」だと私は思ったし、雰囲気的にドコモの「ある男女の20年間」を描いたあのCMみたいな手法だと思った。
 まあそういう技法的なことは私にはよくわからないんだけど・・・・

 私が一番感心したのは、高橋一生をイケメン扱いしてなかったところ。
 予告編でもそう思っていたので、「あ、やっぱそうだったんだ」って本編見て嬉しかった。

 いや、去年の月9も、今の朝ドラもイケメン扱いなのがちょっと辛かったから。

 そして、この映画では、高橋一生は「かなり、くたびれた感じの華奢な男」として描かれており、普通に考えるとバリキャリの長澤まさみが付き合う男ではない。
 そして「でも、この、くたびれた感じの高橋一生がいかに魅力的だったか」っていうのは回想で小出しにして、長澤まさみが「じゃあ、瀬戸内に行ってで調べてくる!」って暴走しちゃうことで、「長澤まさみにとって、この彼氏がいかに重要だったか」を描いていく遠回り加減がけっこう好きでした。

 この長澤まさみの役に感情移入できないから「映画もイマイチ」って思う人も多かったが、後半は吉田鋼太郎とのロードムービーになってて、いけすかない女にマジムカついてる吉田鋼太郎は好演していたけど、男ウケも女ウケもしない主人公の造形をきっちり演じた長澤まさみもすごいけど、そのキャラを作った男性監督すごくね?って私は思いました。

 多くの人長澤まさみの役に感情移入できないから、映画評が良くないんだろうなあ。

 「5年間も同棲した恋人の素性が全部嘘で、そこで右往左往して、なんだか成長する女性の話」って、思うと、「なんだか感情移入できない」ってなるだろうな。

 で、この話が、一晩寝て起きてみたら、ジワジワくるのは、「脳内が高橋一生の役目線に切り替わった時」でしょう。

 高橋一生演じる桔平が身分を偽っていたのは「過去にいろいろあって、もう死ぬつもりだったけど、長澤まさみちゃんが一緒に住まない?って言ってくれたので、まあ、そう言ってくれるのなら、少し付き合ってみてもいいわよ」ってことなんだよね?
 自分勝手だし、言いたいこと全部口に出してしまう長澤まさみの役だが、「ああ、高橋一生の役は、長澤まさみの役のそういうところが放っておけないというか、そこに自分の存在意義をかろうじて見つけて、細々と生きていたし、もしかしたら、この子と第二の人生やり直すこともけっこう真剣に考えていたのでは?」

 ツイッターでどなたかが「さだまさしの償い思い出した」って書いていましたが、ほんと、そんな感じだった。

 「償い」の「ゆうちゃん」が、なんでそうなったのかわからないけど長澤まさみ抱いてるらしい。

 脚本もほんと練られていて、私が一番感心したところは、バリキャリの長澤まさみはけっこう酒に飲まれちゃうタイプで泥酔して帰宅したら、高橋一生に「こんな生活だめよ」と指摘されて「バイト程度の稼ぎしかない、ちゃんと働いたこともねー、おめーに、何がわかる」って凄んだシーンでした。

 その言葉に傷ついて、家を飛び出し公園のブランコで高橋一生がションボリしているのですが、自分の稼ぎが低いことにイジけていたわけではなかったのが終盤で分かって「上手い」と思いました。

 そして何と言っても、「桔平が素性を隠していた理由」が明らかになった瞬間、それまでずっと由加利目線での桔平を眺めていたのですが、その瞬間、ぐわああああっと「なぜ桔平が由加利と5年間も同棲していたのか」っていうか「なぜ桔平が由加利を愛したか」っていうのがわかって、だから、ぐわああああ、って桔平目線に視点が変わって、「ああ、こんだけ由加利が性格悪いところを丁寧に描いていたのは、そうだったのか」って。

 雑誌のインタビューで長澤まさみは「監督から嫌な女演じてくださいって言われた」と何度も繰り返しているから、監督は最初からこれを狙っていたんでしょうけど、その仕掛けが多くの人に通じてないんだよなあ。

 私はこの、ぐわあああああってひっくり返る感じにテッド・チャン原作で、ブレードランナーの監督の「メッセージ」を思い出したんだが。
 「メッセージ」も原作読んでいたのに、原作さっぱり忘れていたので、ほぼ白紙状態で映画観たので、「ぐわああああ、過去に囚われているとミスリードされていたら、未来の話だった、ぐわああああああ」って、遺伝子情報書き換えられたくらいの(?)衝撃を受けたのだが、「嘘を愛する女」はそれほどの衝撃ではなかったものの、「海外文学や映画では時々こういう視点が変わる作品あるけど、日本映画でこういう体験するの初めてじゃね?」ってすごく驚いたのである。

 しかし、ネットやツイッターで他の人の感想漁っても、良くて「悪くはない」だったり、「長澤まさみの役に共感できない」とか「高橋一生の出番少ない」とか「川栄ちゃんの役、必要?」とかイマイチ芳しくないので「え?そうなの?もしかして、私が高橋一生が好きすぎるから、高評価になってるだけ?」と心配になった。

 んー?
 でも、だから、月9とか朝ドラは「高橋一生が出てるから我慢して観てるけど・・・」って思ってるんだけどなあ。

 そしたら、やっと高評価な人発見!
http://www.club-typhoon.com/archives/21511327.html

 すげー、年間300本観てる人が、高評価だし、しかもこの人も「メッセージ」を思い出してる!

 久々にテンション上がりましたが、でもさ、「年間300本観てる人」とか、「好きな映画監督?えーと、ヴィスコンティとゴダールとヒッチコックとルビッチかな?」とか言っちゃう私とかが高評価って、それでいいの?って思いますが、でもこれ、TSUTAYA企画の作品だし、東宝もシンゴジラくらい宣伝しているし、メジャーどころが大プッシュしているところに希望が持てる。

 ええ、だから「これは課金しなくちゃ」って小説本も買いましたわよ。

 小説本読み終わったら、「このオチを想定してやっていた高橋一生の演技プラン」を確認すべく、もう一度映画鑑賞いたしましょう。そうしましょう。


1月22日(月)

 1月期のドラマは視聴者の在宅率が高いので、佳作が多いのだが、(去年の「カルテット」とかね)、今クールはほんと頑張ってるので観るのが大変。

 そんで、今日は「雪で交通機関が乱れるかも」ってことになって「そう思いながら仕事しててもソワソワしちゃうな」って思ったし、「電車止まって後悔したことはいっぱいあった」ということを思い出し、「5時台になると定時で帰ろうとする人でラッシュになると思うので」って4時前にトンズラした。

 すでに都心の通勤ラッシュみたいに混んでいたのは「会社早退組」と「高校の帰宅時間」が重なったからだと思う。
 そばにいた女子高生二人組が「だから、ワカメちゃんはタラちゃんの叔母さんなんだって」「え?ワカメちゃんて若くない?」「だから、ワカメちゃんとカツオくんとサザエさんが兄弟なんだって」「え?ずいぶん年離れてない?」とか会話していたのでジワジワきていたが、ああ、そこ、私も子供のころ、母に説明されても、なかなかすんなり納得できなかったところだから気持ちはわかる。

 しかし、その女子高生がなんでそういう会話になったかというと、「源氏物語、かなり近親婚じゃね?」ってところからで、「従兄弟同士で結婚?」っていうのが引っかかっていたらしく「でも、サザエさんだと、イクラちゃんと結婚できるのは?」って話になったらしく、「イクラちゃんと、ワカメちゃんだったら?」ってことを片方が言い出し、「違う、イクラちゃんと結婚できるのはワカメちゃんの子供だ」とか言ってるうちにお互いなんの話しているのはわからなくなっていく過程がとても女子高生で後ろで笑いこらえるの大変だったところに、「そもそも光源氏の話してたんじゃね?」ってことになり、「あの、祟る人誰だっけ?」って、あーそれたぶん六条の御息所なんだけど、ぎゅーぎゅーの満員電車の中でどうやってヒント出せばいいんだろう?

 「あー、いたね、生霊みたいな人!」
 「名前、あれ?思い出せない」

 「つーか、なんかドロドロすぎない?」
 「でも、当時はああいう感じだったんじゃね?」

 おめーら、登場人物に感情移入しなくていいから早くなんとか六条の御息所思い出してもらわないと、このオバサン背後から「あのー、それって、ロクジョウノ」って言いたくてたまらないのですが、そしたら、その女子高生は以外とちゃんとしていたみたいで「あ、思い出した、ミヤスンドコロだ!」

 なにその、学名みたいなの。
 つーか、ラッスンゴレライみたいなの。

 「あー、そうだ、ミヤスンドコロだ!」
 「そうそう、えっと、ロクジョーのミヤスンドコロだ!」
 「あー、それそれ!」

 あたし、六条の御息所みたいな目をして、その女子高生たちを眺めていたんだけど、でもさ、これでこそ源氏物語って感じでけっこう感動したんですよ。

 一千年たってもこうして女子高生の話題になる源氏物語ってすごいなあって。1万年後にはどういう扱いになってるのか知りたいなあ。

 だから何度も書いてますが、自分が50年生きてみたら「100年ってこういうスケールなの?」って気がついて、「だったら500年なんてあっという間じゃん」って気がついたけど、ほんと、文章化されてる人類の歴史なんて、たった2000年くらいなので、「ああ、文章化された後の1万年後とか見てみたかったなあ」って思います。

 でも、現時点でも「ツイッターやフェイスブックに皆が吐き出しているテキストを全部読むのは無理」なわけで、昔は新聞や雑誌がある程度情報を整理してくれていたが、今って自分でそれをやらないといけないので、けっこう大変。っていう感じもある。

 先週の「小室哲哉引退会見」も、そんな感じだった。
 会見映像は見ていないのですが、皆さんの感想読んでいたら、胸が締め付けられた。
 私、小室哲哉ってどっちかというと「敵」で、いや別に恨んでも憎んでもないけど、「自分には理解できないものが大衆の支持を得ている不思議」の象徴的な存在で、だから小室哲哉が引退しても全く何も困らないのですが、そんな私ですら「こういう締め方はちょっと・・・」と困惑しました。

 要するに「もう公人降ります」ってことで、言ってる意味はわかるけど「はあ?あの小室哲哉が?」って、表現が大げさすぎるが「えええ?ソ連が崩壊するの?」ってくらいの衝撃だった。

 と同時に「この話、来年には映画になってそう」って思ったゲスな私を許してほしいし、許さなくてもいいが、どなたかが「次の坂元裕二の脚本ドラマはこれだ」って書いていたので「それな」と思ったって日記には書いておこう。


1月21日(日)

 数年前から、高校の部活の同窓会(?)をするようになったのだが(皆さん、お子さんが大きくなったので、そういうお年頃らしい)、今まではずっと船橋でやっていたのが、今回は幹事さん含め、最大多数派が成田在住ということから、成田開催になった。

 って幹事氏は今は成田ではなく埼玉在住なのだが、親の病院の付き添いなどで(だからそういうお年頃)成田の実家に帰省しているので、そのタイミングでってことで、せっかく成田でやるから初詣もしましょうと提案してくれた。

 おお、成田山詣でなど、20歳過ぎてから行った記憶ない。
 って、そもそも、2回くらいしか行ったことないのでは?

 小学生の頃、長野から八千代市の我が家に訪ねてきた親戚(父の従兄弟?)が「せっかくここまで来たから成田山に行きたい」と言って一緒に行ったのが最初だった。
 その親戚の車に乗せられて行ったのだが、車を持たない我が家の子供たちは車慣れしてなかったので、私も弟も車酔いして車内で吐いて、親戚の人が苦笑していた。

 そして、高校在学中なのか卒業後だったのか、一度だけ成田山に大晦日に初詣に行ったんだけど、誰と行ったのかさっぱり覚えてないなあ。

 なので、今回、たぶん、大人になって(精神的に)初めて成田山に行ったのだが、観光地としてなかなか整えられていて「ん?これなら、川越にはちょっと負けるかもしれないけど、立地的には川越よりも可能性あるんじゃね?」って思った。成田空港からのアクセス的に。

 今年で創建1080年だそうですが、案内してくれた先輩が「平将門の乱の時だから」と言われても、あー、それ大河ドラマで学習してないところなのでよくわかりませーん(笑)
 先輩も「要するに平安時代だ(笑)」って言っていたけど。

 それよりも参道を歩いていると先輩が次々に知り合いに挨拶してるほうがすごいと思った。
 彼は設備関係の自営業なので、商店街とも関わりが深いし、お祭りなどでも役員やってるから地元に知り合いが多いのである。

 なんか、そういうの新鮮でした。
 そりゃ、私も八千代台に住んでる時には「ちょっと出歩くと知り合いとすれ違う」ってことはあったけど、「成田山の参道に知り合いがいっぱい」ってなんだかドラマみたいだった。

 というわけで、成田の地元民にガイドされながら歩いていて、まるで「ブラタモリ」で楽しかったです。

 飲み会は、総勢10名で、私が1年生の時の同級生が1名と、2年生が5名と3年生が2名だった。

 話題はどうしても健康問題になってしまう。
 「痛風だからビール飲めない」とか「昨日から高血圧の薬飲み始めた」とか「緑内障で毎日目薬」などである。

 あと、これは他の同窓会でも思ったのだが、「そういや◯◯さんって今どうしてるんだろう?」って例えば学年トップの秀才のことだったり、学年1番の美人のことだったり、学年一番の変人の消息を募集すると、皆それぞれ自分の知ってる情報を話すのだが、それが高校卒業直後の話だったり、30歳頃の話だったりと時系列がめちゃくちゃになってるので「いや、だから最新情報はどうなってるんだい?」って混乱する。

 大学卒業してから30年くらい経つし、その長い時間に密に連絡とらずに各々過ごしていたので、その間の時間の流れを埋めるのは難しいのだ。

 でも、事実として50代になった老けた顔が揃い、みんな健康診断で血圧や血糖値やコレステロール値に問題を抱えており、子供の進路だったり親の健康状態だったり家庭内にもそれぞれいろいろあり、でも、こうやって居酒屋で集合できるっていうのは幸せなことである。

 私は結婚もしなかったし子供もいないが「このくらいの年になると、もうそういうのどうでもよくなるんだなあ」って思ったのは、今回はいなかったけど、少し前に高校の同級生と会った時に「結婚したけど、子供できなくて、離婚して、親の介護して看取って」って人がいて、「それは大変だったね」って思ったけど、彼女の人生と自分の人生に優劣なんてとてもつけられないというか、比べる気持ちも微塵も起きない。

 って話が逸れたが、飲み会終了して、電車で帰る人たちを見送る私は成田にホテルとってました。
 最初「私が一番遠い(最短でも1時間半くらい)から、帰りの時間気にするの面倒だな」と思ったのだが「そうだ、翌日は成田空港まで行って、スカイライナーで帰ろう」と計画したのだ。

 京成スカイライナーが印旛沼あたり通るルートになったの何年前か忘れたが、「あれ、乗ってみたい」と思いつつもここ数年、海外旅行もしてないので成田空港に行く用事がなかったのである。
 ホテルのリムジンバスで空港に行き、「第三ターミナルっていうのも見学してみよう」って往復1キロ以上歩いたので万歩計の歩数稼ぎました。

 そして、11時22分のスカイライナーに乗車したのだが、3分後くらいに成田市街を通過したので「はえええ」って感激したが、あっという間に印旛沼が見えて、何個が駅を通過したが「スピードが速すぎて駅名が読めない」

 鎌ヶ谷あたりになったら、現在位置確認できるようになったし、都内に入ったら普通に減速していたのですが、それでも、上野まで35分くらいで着いちゃうって、すげー。
 脳内地図相当歪んだよ。
 だって、これうまく合えば、自宅から成田空港まで1時間ちょっとってことだもん。

 それぞれがスキー板持ってる欧米人もいて、「ほんと、わざわざ日本にスキーしに来るんだ」と思ったし、あの時間の成田空港って到着便の方が多いので、「日本人全然いねー」って感じで、スカイライナーのチケット取るときもたぶん最初は外国人扱いされてた。

 私がベラベラと「あのー、すいません、11時22分のを一枚、お願いしまーす」って言ってる間にも、カウンターの人は「ん?日本人?それとも日本語堪能な人?」って品定めで視線がキョドっていたもん。


1月19日(金)

 今日は無事「CUT」をお持ち帰りしましたが、グラビアいっぱいあったけど、ロキノンのくせに鼻の傷修正しすぎじゃね?
 女性向けファッション誌だと「まあ、しゃあねーな」って思えるんですけど、ロキノンはやっぱ「ロック」なんだから、顔の傷強調するくらいじゃないと。
 あと、そういう特集だかっらしゃーねーけど、他のページも吉沢亮とか高杉真宙とか満載で「どこのアイドル誌よ」って感じでした。

 やっぱし「おんな城主直虎」は凄かったなあ。
 鼻の傷強調しまくりだったし、歯並びの悪さもかなり意図的に撮影していた。
 まるでそれが時代劇用の特殊メイクみたいに。

 あのビジュアル作った撮影チームは本当に偉かったと思う。
 だからこそ、「政次」は異様に美しかったし、だからこそ我々は今、沼の底に沈んでいるのであろう。

 そんで、今日になって来週のアンアンの表紙が出てきたが、まさかの「斉藤工とがっしりエロく絡むというか抱かれている高橋一生」で、皆さんそれぞれの表現で「死ぬ」って書いてました。「三途の川にいます」とか「棺桶用意」とか・・・

 えー、あれ本屋のレジに持っていくの勇気いるなあ。
 まあ例のヌードの時にも「はあ・・・・」ってメゲそうになったが、自分も本屋でバイトした経験があり、エロ雑誌買う男性には別にどうってことなかったので、まあ、SM系だったりすると「お?」って思ったし、フランス書院文庫を何冊もまとめて出されると「読書家なんだな」って思ったりしましたが、これも何度か日記に書いているけど、思わず客の顔を見てしまったのは、少女漫画雑誌を買う男性でした。

 「え?あんたが別マ?」って。

 それ、同級生で当時は「紡木たく」に夢中だった男子に言ったら「オレのことだぁぁぁぁ!」って泣かれてしまいましたが(笑)

 これも前に書いたと思うけど、けっこうカッコいい感じの30代の男性が女性自身などの女性週刊誌まとめて買っていたので「?」と思っていたら、隣にいた社員の人が、私が不審に思ったのに気がついたみたいで「さっきの人、美容院の店長さん」って教えてくれて、「ああ、なるほど」ってガテンでした。

 だから自分の経験を踏まえてみると、高橋一生が表紙の雑誌を買っていく人のチェックなんてしてないって。
 せいぜい「へー、やっぱ売れるんだな」とか思う程度でしょう。

 実際、高橋一生を表紙にするとどれだけ売れるのか知りませんが、アンアンがこれだけ表紙にするんだから、それなりに部数出るんでしょうね。
 ここ10年くらい雑誌なんて年に一冊買うか買わないかだった私がこの有り様なんですから。

1月18日(木)

 ううう、また高橋一生の雑誌の表紙攻撃が始まったので「ロケーションジャパン」「キネマ旬報」と健気に課金しています。ほら、だって洗脳されてるから(笑)お布施よ、お布施。

 明日はCUT、来週はまたアンアンだそうです。

 アンアンは「また?」って感じですが、CUT表紙は痺れるわ。2万字インタビューですってよ。CUTを毎月欠かさず買っていたのってもう何十年前よ?

 というわけで、「高橋一生塚」こと雑誌の山がまた高くなっていき、目指せバベルの塔になってきましたが、まあ、だって教祖様ですから、しょうがないですよね。

 それに自分にマジレスすると「本当に新興宗教にハマるよりも、圧倒的に安価なのでは?」と思います。
 今までお布施した総額は計算してないけど、DVDと雑誌と映画館代合計しても、10万円くらいじゃない?
 10万円は超えてるかもしれないけど、20万円はいってないと思う。
 氷結にお布施した額を足すとけっこういくけど(笑)

 だって氷結にお布施すると、教祖様がお料理してくれたり、スカパラと共演してくれたり、サイリウムぶんぶん振って踊ってくれたりするんだもん。

 こういうのを「ご利益」って言うんじゃないの?

 あと氷結に関して言うなら、私は元々ビール飲みで、キリンビールが好きだったから、それを氷結に替えちゃったのでKIRINの売り上げだけで考えるなら客単価落ちてるんですがね。

 話題を変えよう。
 昨日はまた懲りずに「ポーの一族が通用しない」って嘆いてましたが、今日も「え?これが通じないの?」ってことがありました。仕事の話です。

 去年末に上司が社長の机を掃除したら(年末年始のお客様襲来に備えて)、物凄い量の株の配当金の支払い書が発掘されたのです。
 それが現社長の父親である先代社長の名義のままなので、上司は私に「名義変更の手続きしてくれ」と箱に入った大量の郵便物を丸投げして命じましたが、いったいどれだけの銘柄があるのかわからなかったので、エビワカちゃんに「これ、銘柄ごとに仕分けして」とお願いしました。

エビ「めいがら?」
私 「銘柄ごとに」
エビ「めいがら?」
私 「銘柄」
エビ「めいがら?」
私 「だから、株の銘柄だって」
エビ「株の会社の名前ってことですか?」
 って「民王」のバカ息子と秘書貝原みたいな会話になってしまったが、「銘柄」が通じないとは全く予想してなかったので「え?もしかして私が間違ってる?」ってネットで検索して確認しちゃいましたよ。

 これって専門用語なの?
 でも、私は株やったことないんだけど、自然と「銘柄」って言葉が出たんだけど・・・・

 ニュースなどでも出てくる用語だと思うし、新聞や雑誌や本を普通に読んでいれば、普通に出てくる用語なんだと思うんだけど・・・・

 まあ、ですから「ポーの一族」が通用しなかったり、前にも「私、そういうニューエイジ系は苦手で」と言ったら「ニューエイジ」が全然通用しなくて愕然としたことがありますが、そういうのは「趣味が違う」とか「世代が違う」で納得しますが、「めいがら?」には、けっこうダメージを受けた。

 「銘柄」の一般常識度はどのくらいなんだろう?
 安倍政権の支持率よりも、こっちで世論調査してみてほしいものである。

●今クールのドラマ、まともに喋れない女子多すぎじゃね?

 「女子的生活」の志尊淳と「海月姫」の瀬戸康史が女装で被ってるのは偶然としても、いや、偶然だとしても、二人とも高橋一生の舎弟的な俳優なので、「これは教祖様まで女装する予兆?」とか思ってしまうのがイタいが、教祖様はすでに蜷川演出のシュエイクスピア劇でヒロイン演じているので(から騒ぎ)いいんです。

 それよりも、だから、今クールのドラマの主演女子のコミュ障ぶりがすごいんですけど。

 月9「海月姫」の芳根京子、火10「anone」の広瀬すず、水10「きみが心に棲みついた」の吉岡里帆、そして日10半の「トドメの接吻」の門脇麦(主演じゃなくて助演)、全員、吃音気味だったり喋りがキョドりすぎているのである。

 いったい、どうしてしまったのだろう?

 これだけ全員、うまく喋れていないと、なんだかイライラしてくるし、「スラスラ思ったことを喋るし、破天荒だけどコミュ力は高い」っていう金10「アンナチュラル」の石原さとみの一人勝ちみたいなことになってるのだが、観ているこっちは、ただ「なんじゃこりゃ」だけど、作ってる側は慌ててるんだろうなあ。


1月17日(水)

 会社の給湯室に置いてあったガラスの急須の中がなんか斑に赤かったので「なんじゃこりゃ?」と蓋を開けてみたところ、どうもハーブティーというか「花が丸ごと入ってるお茶?」だったので、「あの花が入ったお茶飲んでるの誰?」って聞いてみたらY嬢だった。

 「あの花、なんの花?」って聞いてみたら、「バラ」とのこと。

 バラが入ったお茶ですかい、ゴージャスだな、と思ったが、脊髄反射的に「ポーの一族か!」って言ってしまったのだが、40代前半のY嬢も30代前半のエビワカちゃんも「ポー?」って、あー、ほんと「ポーの一族」って「ベルバラ」などに比べると、ほんと知名度低いの知ってるんだけ、毎回そういう反応にがっかりするんですけど。

 そしたら同世代の上司が「オレは知ってるぞ」って、あんただって「パタリロ」で知ってるだけじゃん。

 みんな「ベルバラ」も実は読んでなかったりするのかね?
 そこんとこ別にそれほど問い詰めてないからわからないんだけど「ポーの一族」って40代のそこそこ本や漫画は読んでる子でも「名前だけは知ってる」って言う程度なので「読めよ!」って思うのだが、まあ、私もガンダムちゃんと観たことないしな(笑)

 一時期「これはマズいな」と思ったのは「ドラクエ」で、聖書よりもシェイクスピアよりも引用されてるんじゃないかって勢いで、「ドラクエ押さえてないと、まるで一般教養が無い人みたいなことに」と焦った。
 その後、ドラクエの世界観はなんとなく押さえたつもりになっていたけど、だからこそ「ポーの一族」をちゃんと読んだことのある人が周囲にほとんどいないという事実に直面するたびに、「なんで・・・・」って軽く絶望するんだけど、「世の中はそういうものだ」って、いい加減あきらめなさいよ。


1月16日(火)

 KIRIN氷結の新しいCMが・・・・って情報は先に中吊り広告が出ていたので、イセクラ界隈でザワザワしていたのだが、今朝になって「オタ芸?????」ってことが判明し、久々に賑やかです。
 いやあ、前回の「スカパラとの共演」の時も狂ったようにリピートしたけど、今回のは激しいサイリウム・ダンス踊っているので「ふええええ」としか言いようがありませんでした。

 KIRIN氷結チームほんと凄いです。

 そして、白装束の高橋一生の教祖感がマジハンパねえので、「ああ、洗脳されるってこういうことなんだろうなあ」って疑似体験させていただいて、ほんとうにありがとうございました。

 そして私は今日は休みだったので、「観たい映画を観る」ことを頑張りました。

●映画「バーフバリ 王の凱旋」

 これ「観るべき映画」に入ってなかったんだけど、なんだか評判よかったので新宿ピカデリーの13時台の回に馳せ参じてみたら「え?こんなに満席状態なの?」って、まさかの残り5席くらいでしたわよ。
 200人弱の小さい劇場だったこともあるが、1時間前にチケット買ったら「ああ、危なかった」で、その後チェックしたら見事に満席になってました。

 しかし、私はあまりインド映画好きじゃないんだけど・・・

 なんつーか、あのラーメンで言うところの「全部のせ」って感じがね。

 インド旅行した時に何回かインド映画観て「ラブコメかと思っていたら、大河ドラマみたいな展開になるってどーよ?」とか思っていたが、そういえば、日本でインド映画観るの初めてかも。

 この「バーフバリ」は続編らしいので、最初の方はちょっと話の展開がよくわからなかったのだが「たぶん、そういうのどうでもいいんだろうな」って思っていたら、やっぱりどうでもよかったようで、観た印象としては「ファンタジー大河ドラマの精霊の守り人に、マトリックスの特撮ぶっこんで、音響はマッドマックスって感じ?」でした。

 これはほんとうに劇場で観るべき映画で、「なんだかほんとすげーな」って感心したけど、やっぱインド映画って主人公がマッチョすぎて趣味じゃないんだよな。
 「精霊の守り人」でも「西郷どん」でも、鈴木亮平のマッチョぶりには少し距離を置いてしまう私ですが、インド映画のマッチョ主人公はその鈴木亮平よりもふた回りくらい腕が太い。

 だから「バーフバリ」は面白かったし、凄かったんだけど、後半は「スタローンとシュワちゃんがタイマン格闘アクション」的なのを延々とやっていて、面白かったけど、私の性癖的にはちょっと(笑)

 平日だったから、私より上の世代のご夫婦の客が多かったのだが、隣に座っていた60代ご夫婦の妻さんは「なんか、昔の東映の時代劇みたいだった」って感想を夫さんに述べられてました。

 自分の趣味ではなかったけど「映画ってこういうものじゃん?」って感じは圧倒的で、そうだ、「マッドマックス」もそんな映画でしたけど、「バーフバリ」は斬首とかジャンジャンやってて、「ああ、こういう描写って今時のハリウッド映画でもやらなくなったなあ」って思いましたけど、だから「そもそも映画ってこういうものじゃん?」って感じは堪能させていただきました。

 今日はこれだけでいいかもと思ったけど、やっぱしなんだか・・・と思ったので、「バーフバリ」が終わったのが4時くらいだったけど、「よーし、6時半からのチャン・チェンのやつ観ちゃう?」って気持ちが整ったので、まさかの「1日に映画館で映画2本観る」を敢行。しかもどっちも2時間超えだ!

●「ミスター・ロン」

 日本人の平均映画視聴率って「年に1本」くらいなんでしたっけ?
 私もここしばらくは全く映画館で映画観てなかったのですが、いったん映画館に足を運ぶと「あ、こういうのもやってるんだ」と気が付いて、ついつい観てしまうのですが、この「ミスター・ロン」も、去年、高橋一生が出ているリミスリを新宿武蔵野館で観ていたら、「次はチャン・チェンのやるんだ」と知ったわけです。

 チャン・チェン・・・出演作をそれほど観ていないのだが、20年くらい前は「アジア1美しい」と思ってました。

 そんな彼も、もう40代。どんなになってるんだろう?って観てみたら。

 森田剛っぽくなってるのはスチールで確認していたけど、これ、「森田剛プラス岡田准一」で2で割らないくらい良いじゃないですか。

 インド映画で脳細胞かなり破壊されていたので、その後に観た「ミスター・ロン」で脳細胞がかなり修復された。けっこうバッドエンドな話だったんですけどね。
 台湾の殺し屋が日本に仕事に来たら失敗しちゃって、逆に殺されかけたところをなんとか逃げ切って、北関東の田舎町にたどり着くのですが、そこで自分の幼い頃と同じ境遇の子供に助けられて廃屋で暮らしていたら、近所の大人に見つかって・・・・

 普通、こういう話だと、近所の人々と主人公がだんだん心を通わせていく、っていう話になると思うのですが、この映画は「おせっかいで強引な近所の人々により、いきなり台湾ラーメン屋台をやる羽目になる」ってまでが超光速で描かれていて、主人公はほとんどセリフが無いのですが「え?なにこれ?どういう展開なの?」ってずっと困った顔しているのです。

 その展開がスピーディーすぎて面白かったんだけど、近くに座っていたご夫婦がケタケタと笑ってくれたので、私も気持ちよく笑うことが出来た。

 ああそうか、今書いてて思い出したけど、これデンゼル・ワシントンの「マイ・ボディガード」と同じような話だ。
 超優秀な「兵器」である主人公が、「戦場」とは全く別の場所で「家族のように接してくれる人」と出会い、つかの間の幸せな時間を過ごすが、その幸せな場所を奪われて、今度は愛する人のために「兵器」に戻る、っていう。

 けっこう長い映画だったのですが、チャン・チェンの美しさが堪能できて、幸せな時間でした。
 あー、ほんと、こういう役を高橋一生にもやってもらいたいんだけどなあ。

 って、なに見ても「これが高橋一生だったらなあ」って思うの、ほんとお前心底洗脳されてるな。
 ただ、思ったんですよ。
 高橋一生のヲタ芸でも相当死にかけたけど、もしもですよ?もしも、今のチャン・チェンが真顔でヲタ芸したら?「森田剛+岡田准一」がですよ?すごくない?

 というわけで、とりあえず「高橋一生の眉間のシワがヤバい」と思っていたが、「チャン・チェンの眉間のシワも深遠度は相当なもんだ」と気が付いたので、なんだかちょっと分散して清々しい気分になったと日記には書いておこう。

1月15日(月)

 なんだか忙しくて、腰が痛い。

 もう、なんだか、このポンコツな身体が憎いが、「あちこち痛いのがフツー」って老人モードに必死で慣れようとしているわけです。

 そして、趣味のドラマ視聴も滞っていて、金曜日は「女子的生活」をリアルタイム視聴したので「アンナチュラル」は観てなかったのだが、「久々の傑作ドラマだ」という評判を漏れ聞いて「それはいいけど、私の福士くんは?」って思っていたのだが、さっきやっとTVerで視聴した。

 あ、その合間に月9の「海月姫」観て、「女子的生活の志尊淳の女装もヤバいが、海月姫の瀬戸康史のも超ヤバいんですけど、今クールドラマ攻めすぎだろ」と眩暈がした。

 で、「アンナチュラル」ですけど、脚本いいね。
 石原さとみと市川実日子の掛け合い素晴らしいし、それにドン引きしてる窪田正孝もいいし、ミスリードで犯人扱いされてた山口紗弥加もほんと良かった。

 なによりも、石原さとみを「美人」扱いしてないのがいいね。

 そして、オレの福士誠治であるが、しばらく気に入らなかったツーブロック髪型じゃなくて、「なにこの、高橋一生みたいな髪型はwww」だった。

 だから、顔だけだったら福士誠治だろと前から言っていたので、この役けっこう美味しいから、視聴率もいいみたいだし、注目されるといいなあ。

 そして、井浦新の役こそ、「これ、高橋一生だったらなあ」ってツンデレ枠でした。

1月12日(金)

 今週の「わろてんか」はシオリん週で出番が多いのは嬉しいが「いい年した男が、自分を捨てた母親と会いたくないとかグダグダ言ってて小さいなあ」って感じなのですが、それでも苦悩に悶えるシオリんが美しすぎて「朝からありがとうございます」としか言いようがないのであった。

 北村有起哉VS波岡一喜の兄弟弟子対決の時にも「ごっちゃんです」だったけど、銀粉蝶VS高橋一生の生き別れの母子対決も役者の演技的には最高ですわ。
 銀粉蝶が高橋一生の執務室に弁当持って押しかけるとか、設定無茶苦茶だったけど(笑)
 そもそも、「母が金で本家に自分を売った」のを恨んでるらしいが、それが中学生の頃だったら、状況だいたい把握してるんじゃないの?それまでの生活もあるんだし。
 もっと小さい頃で(せめて10歳以下)、いきなり引き離されて、本家で「お前の母親はお前よりも男をとったんだ」とか言われていたら、すげえ恨んでてもいいけど。

 「カルテット」では、すずめちゃんが「いくら父親が死ぬ間際だとはいえ、やっぱり無理」って展開だったので、それを思い出す人も多かったが、あれは幼少期からインチキ親父(しかも顔が高橋源一郎という物凄い説得力)に苦しめられていたのだから、比較の対象にならないと思う。

 というわけで相変わらず脚本的にはノレない作品なので、早く成田凌出てこないかな(笑)
 松坂桃李の息子が成田凌になるらしいので、「なんじゃそれ?」っていうのを楽しみにしているのです。

 そう考えると、「ごちそうさん」では東出昌大の息子が菅田将暉だったわけで、今から思うとすごいことやっていたのですが、あれ観てた当時は違和感なかったなあ。不思議。

 さて「紅白歌合戦」で生放送イッセイを堪能していた高橋一生クラスタですが、1月期ドラマは出演しないみたいだし、でもこれから映画が2本公開されるので、その宣伝で雑誌掲載がまた多くなってるかのでそのチェックに忙しいし、そんで今週の朝ドラが伊能栞週なのでスクショ収集に忙しかったのですが、このタイミングで新CM情報が・・・

 http://www.himawari-kracie.jp/movie/
 クラシエのHIMAWARIってシャンプーです。

 ヘアケア系はいずれ来るだろうと思っていましたが、やっときた。
 ん?でも「HIMAWARI」って前からけっこうCM流れていたと思うけど、誰がやってたんだっけ?

 って、尾野真千子だった!!!!!!

 イセクラさんたち騒然です(笑)
 やだ、芸能界って怖いわ(笑)

 いやあ、これ、どこまで「わかって」やってるんでしょうかね?
 少し調べればわかることなので、天然じゃないと思うんだけどなあ。

 動画はまだ出てないけど、ポスタービジュアルが「どまん中」というか、「イケメン俳優高橋一生」のイメージとしては、最も多くの人にストライクなビジュで、一瞬「完璧だ」と思ったし、「吸い込まれそう」と思ったんだけど、「吸い込まれそう」と思った瞬間、もの凄い殺気を感じた。

 「これ、うっかり近寄ったら、殺されるやつだ!」

 にっこり笑ってるように見えて、よく見ると目の奥が笑ってない。
 そんで、コピーが「ゆがんだところも、愛す。」ってマジやばいやつじゃん。

 よって、イセクラ界隈では、「猟奇的な花屋さん」妄想が吹き荒れてました。
 向日葵を愛するが故に、女性を向日葵畑の肥やしにする・・・っていう・・・・

 とりあえず前任者のオノマチはもう埋められてますね(笑)

 「高橋一生さんが演じる真っ直ぐなサラリーマンが、ヒマワリしか扱わない少し変わった花屋の店主に魅了され、店員として働きます」って謎のコンセプトなのだが、CMがどんな出来になってるのか楽しみです。
 この掴みだけでも「なにこれ、怖い」って感じなので、「意味がわかると怖い話」的な展開になったら面白いなと。

 期待しすぎか。
 なんか、高橋一生には過剰に期待してしまうんだよな。
 それほど深淵ではないとは思うんだけど、こっちが勝手に「行間案件だ!」って起動しちゃうらしい。


1月11日(木)

 休みだったので、午前中は病院(眼科)で午後は美容院という、ダジャレ的な1日であった。

 正月明けたらスターウォーズ観に行く予定だったのだが、なかなか行けないなあ。
 ほんとは昨日のレディースデー狙いで行くつもりだったのだが、前日深酒していたので夕方になったら眠くなり「とても長編映画なんて見られる体調ではない」と諦めた。

 美容院でその話したら「お客さんでけっこう観た人いましたけど、4Dがけっこうよかったそうですよ」と言われたが、私は3Dですら「もう、よほどのことがないと3Dは見ない」と決めてるので、4Dなんて絶対無理。
 スターウォーズは高所恐怖症にはけっこう辛いシーンが多いので2Dでも「きゃあああ、なんでそんな高所の細いところで決闘するの?」って目を背けそうになるくらいなので、もう十分です。

 自分を鼓舞するために書いておくが、これから観たい映画はスターウォーズと新宿武蔵野館でやってるチャン・チェンの「ミスター・ロン」と、たぶんそうこうしている間に始まってしまう「パディントン」と「嘘を愛する女」である。

 「パディントン」の今度の敵は「落ちぶれた俳優」のヒュー・グラントですってよ(笑)
 もー、おめーら、20代の頃のヒュー・グラント見て跪けよ、と本気で思うわけです。

 どこで見たか忘れたが、「今じゃすっかり実力派オッサン俳優のコリン・ファースの若かりし頃の美貌を見よ」的な記事があって、アナザーカントリーな頃のコリンの写真が挙げられてて「そんなん、知ってんに決まってんだろーが」と叫びそうになった。

 英国美青年俳優ブームも、もう30年前くらいのことなんだよね。たぶん。
 ダニエル・デイ・ルイスがあの中では頭三つくらい抜いてしまったが、そう考えるとヒュー・グラントはけっこう頑張ってる方だな。ジュリアン・サンズとかどうしてるんだろう?

 そういや10数年前に「ブリジット・ジョーンズの日記」が流行った時に、ヒュー・グラントとコリン・ファースがブリジット巡って争っていたので、「ああ、なんてことを」って目眩がしたのを今思い出した。

 ああ、久々に「モーリス」とか見たくなってきた。あの映画のヒュー・グラントは今の言葉で言うと「クズ」だったなあ(笑)
 あと「眺めのいい部屋」のジュリアン・サンズ VS ダニエル・デイ・ルイスっていうのも、今見るとどうなんだろ?

 そう「なんで私が高橋一生沼に?」って思うのは、私が中学生の頃から「欧米か!?」だったからだ。
 あの当時、音楽でも「歌謡曲のアイドルか洋楽か」って感じで、松田聖子とかトシちゃんに興味ない子はほとんど洋楽派だったのである。ちょうど、ベストヒットUSAが始まって、プロモーションビデオ時代になり、私が高校生の頃は、デュラン・デュランみたいなルックスのいいバンドが台頭していた。

 そういう英国の美青年バンドがじゃんじゃんアメリカに進出していたし、アメリカでもマイケル・ジャクソンとかマドンナとか映像でも訴えるアーチストがじゃんじゃん出てきていた時代だったのだと思う。

 そんで私は、たぶんその後の日本での「ビジュアル系ブーム」の要因になったキュアとかJAPANとかバウハウスとかに夢中で、そしたら大学生の時「アナザー・カントリー」を発端とする英国美青年俳優ブームが起こり、アメリカでもカイル・マクラクランとかキアヌ・リーブスとかリバー・フェニックスとかが出てきたし、その後しばらくしてから、ディカプリオとかジョニー・デップとか出てきたんだっけ?あと、ブラピも?

 時系列よく覚えてませんが、私はとにかくジェームズ・スペイダーが大好きでした。

 金髪系は、ああいう薄情な感じの人が好きで、大御所はクリストファー・ウォーケンだったけど、小物としてはエリック・ストルツとか。

 あの頃の私は、そういうお気に入りの欧米人俳優が出ている映画を観に行ったり、過去作をビデオでチェックするのに忙しくて、だからほとんど邦画を観ていない。

 だから去年「帝一の國」観に行った時「あれ?わたしいったい何やってるんだろう?」って本当に不思議だった。

 まあ、10年位前にうっかり野球にハマった時にも「あれ?」って思ったので、人生は意外なことの連続であるってことにしておきましょう。
1月10日(水)

 久々にカラオケに行った。
 どんだけ久々かというと「あれ?操作する画面がタッチパネルになってる」ってことに驚いたくらいに。前はタッチペンが付いてたもん。

 そして、やっと「カルテット」主題歌の「おとなの掟」を歌うことができた。
 歌が上手いオジサンと一緒に歌ったので、私にしてはけっこう音程外さずに上手く歌えたと思います。
 それにしても今時の歌はほとんど覚えられないのに、あれだけ歌えたってことは、「わたし、どんだけ繰り返し聴いたんだろう?」ってことですよね。
 あのドラマも、各回最低でも3回は観ていたし、「おとなの掟」もユーチューブで何度も再生したし。

 そういや、久々の会社の飲み会だったが、ドクターXを過半数の人が観ていたのに驚いた。
 このくらい観てると視聴率20パーセント超えるのね。

 「トドメの接吻」も女性陣はけっこう観ていたが、オジサンは全然観てなかった。
 そんで私が「菅田将暉がけっこうしっかり出てきたので驚いた」と言ったら、隣に座っていた女子が「菅田くんいいよねえ」って言ってくれて嬉しかったのだが、そしたら向かいにいたオジサンが「菅田将暉ってイケメンなのか?そう思えないんだけど」と突っ込んできたのだが、そしたらその女子が「菅田くんは顔がどーのじゃなくて、とにかく演技でしょ。あの演技力が凄いんだから」と熱く反論していたので「と、友よ・・・」と感激した。

 そういえば年始に実家でなんとなくテレビつけたら、「おんな城主直虎」の年末の総集編を再放送していたので、「ああ、黒政次美しいわ」とまた魅入っていたのだが、そこで妹も12話からずっと観ていたことを知ったのである。
 ちょうど「後見を降りられよ」のあたりをやっていたのだが、妹が「ほんと、こういうとこ少女漫画だったよねえ」と言うので、「後見を降りられよが、愛してます、だったもんね(笑)」と私が言ったら「でもさ、うちらみたいな少女漫画好きは、こういうツンデレ的なところ、すっごく面白かったけど、オッサンっていうかジジババには理解不能っていうか、何やってるのかわからなかったと思うなあ」って妹が言ったので、ネットでもそういう意見(実際に年寄りと接している人からの)多かったが、ネットでドラマの感想なんて漁ってない妹が同じこというので、妹の感想をもっと聞いてみたかった。

 話は会社の飲み会に戻るが、朝ドラも観てる人多かったので、「みやのさんは?」って言われて「そりゃもう、高橋一生が人質にとられてますから(笑)」って言ったら、「ああいう美形が好きなんだ」と女性同僚から言われて「美形?私はあれを美形だとは思ってませんが」と言ったら、相手が困っていたのでスミマセンでした。

 そうそう、それでイケメン話題になり、「ところでうちの会社で一番のイケメンって誰だと思う?」と言いだしたオジサンがいて、彼が挙げたのは「痩せてた時は松潤っぽかった30代男子」で、「ああ、わかるけど、彼が一番じゃないでしょ」って他の人が挙げたのが、私がいつも「この子の方がルックスや体型的には高橋一生よりもひと回りくらい上」と思ってる男子で、「ああ、それもわかるけど」っていう会場の雰囲気だったので、私が辛抱たまらず「今はもうオッサンになっちゃっけど20年前のTさんはほんとうに美しかった」と言ったら、あまり賛同を得られず。

 「我が社のイケメンランキング」の話題になると、私はいつもTさん推しなので、あんまり言ってると「みやのさんはTさんが好きらしい」ってことになりそうで怖いが、別に20年前も好きだとか付き合いたいとか思ったことは全くなくて、ただ「うわあ、この人、美しいなあ」って思っていただけだ。
 顔のタイプは違うんだけど、雰囲気的には今の真剣佑みたいな「なにこの子、超美しいんですけど」って思うんだけど、好きな俳優ランキングには入らないみたいな感じで、でも「美しい」って思うことは「かなり好き」ってことだとは思うんだけど、でも、例えば私はダイヤモンドを観て「うわあ、美しい」とは思うけど、別に欲しいとは思わないんだよね。

 そういや今日発売の週刊文春の「原色美男図鑑」が高橋一生だったので、さっそく買ってみたのだが・・・・つーか、篠山紀信がこんな仕事しているの知らなかったよ(笑)
 (「原色美女図鑑」はもちろん知ってるけど。だいたいなんで文春が男性グラビアやってるの?)
 先に買っていたイセクラさんたちが「ボタン外しすぎです、もっとやれ(笑)」って盛り上がっていたので、「また肌けてるの?」って覚悟して見たが、うーむ、たしかにこれはケシカランほどボタン外しているけど、別にエロくもないな?

 篠山紀信の写真とか超久々に観たし、文春のこの連載も初めて観たので、他と比較のしようがないのだが、肌の質感は「ああ、篠山紀信だなあ」って思うのだが、「そこじゃないんだけどなあ」とも思った。
 ただ、文春という媒体で篠山紀信撮影って私の世代からすれば大舞台であるが、そこでもフォーカスを絞らせない高橋一生は謎だし、篠山紀信がどの程度高橋一生のこと知っているのかわからないけど、「今一番セクシーな男」っていう扱いであんだけボタン外してるんですかねえ?

 って過去の「原色美男図鑑」を検索してみたら、斎藤工も福士誠治も脱がされてるぞ(笑)
 福士誠治なんてフンドシヌードだぞ(笑)
 てゆーか、福士誠治は2015年らしいけど、なんで抜擢されてたの?

 不定期連載みたいだが、この企画やると普段絶対に文春なんて買わない層が買うからなんでしょうかね?


1月8日(月)

 今日は出勤。
 新横浜を漂う新成人を眺めていると、男子の髪形の傾向がけっこう高橋一生でニヤニヤしてました。
 ここんとこデコイッセイばかり観ているので、前髪イッセイ的な新成人男子がかわゆい。と、ヘラヘラ。

 一時期、渋谷や青山を歩く「おしゃれに意識高い男子」がほぼ全員、坂口健太郎っぽくなってたときにもヘラヘラと眺めてたんですけどね(笑)

●「トドメの接吻」日テレ 日曜10時半

 山崎賢人がホスト役で、門脇麦ちゃんのキスで殺されるっていう設定だけ知ってて観たのですが、うわああ、いい意味で期待の斜め上をいくドラマだった。
 「女子的生活」も「志尊淳が女装のトランスジェンダー」ってだけで観てみたわ「うわああああ、体は男だけど心は女子で、しかもレズビアン?」って斜め上行かれて「NHK攻めてるなあ」って感心したけど、「トドメの接吻」もなんだか凄かった。

 タイムリープものとしての目新しさは無いのだが、初回限定大サービスというか、何回、麦ちゃんにキスされてタイムリープしたかね?
 しかも、麦ちゃんだけじゃなく、山崎賢人のキスシーンがいちいち濃厚で、「これ、よく事務所が踏み切ったなあ」って感心するしかない。

 今やこの世代を代表するイケメンでアイドル的な山崎賢人にこんな役させるとは。

 個人的には同じケントでも賀来賢人にやらせたいような役だし、それこそディーン・フジオカとか高橋一生がやったら視聴者全員死亡的な役なんだけど、あえて山崎賢人にしたのは英断だし、ウブな子(かどうかは知らんが、イメージとして)が無理してやってる感じなのが逆に味になってるので、ほんと素晴らしいよ。

 しかも、山崎賢人の舎弟的なホスト役に志尊淳で、大富豪の長男が新田真剣佑で、友情出演で菅田将暉とか、どんだけ贅沢なのかと。
 山崎賢人と菅田将暉のツーショットとか、もうありえないと思っていたので興奮したわよ。

 先クールの「陸王」では「ええ?竹内涼真と山崎賢人が共演なの?」ってびっくりしたけど、あれはキャスティングされた時にはまだ竹内涼真のブレイク前でオーディションで勝ち取った役だったから実現したんだろうけど、「山崎賢人と菅田将暉のツーショット」は5年ぶりらしいけど、5年前この子たち18歳とかだからっ!

 落ち着け、わたし。

 山崎賢人を認識したのは、2014年ニノ主演の「強くても勝てます」で、私はあの原作本読んでいたし、ニノ推しだから観てたんだけど、2013年の「あまちゃん」でブレイクしていた福士蒼汰と有村架純も出ていた。
 ああいう「学園モノ」って「今後ブレイクしそうな若手俳優」がよくキャスティングされるので、そういう意味でも注目していたら、山崎賢人は2015年には朝ドラ「まれ」で土屋タオちゃんの夫役に抜擢されて、あっという間に主演格になっていた。

 正直「まれ」の時は「どう考えたって柳楽優弥の方がいいだろう」と思っていたけど、でも、山崎賢人が可愛いのは認めていました。
 山崎賢人は1994年生まれで、野球界では大谷翔平と同じ学年なんですよね。
 私は俳優界ではこの前後というか、1993年生まれが菅田将暉と神木隆之介だったりして、俳優界の大谷世代もあたり年だし激戦区だと思ってます。

 そして、松坂世代がディーン様だったり、星野源だったり高橋一生っていうのも感慨深い。

 話が逸れたが、「トドメの接吻」は、20年前の「ギフト」を思い出させるドラマで、あの頃、キムタクは25歳だったので、それ思い出すと、なんかグっとくるなあ。
 今まで日本のイケメン俳優にそれほど興味がなかったのでよく覚えてないけど、だから、今の「20代前半イケメン俳優界」って、けっこう空前絶後の激戦区で、そこに30代でブレイクした斎藤工とかディーン様とか高橋一生がいて、妻夫木くんとか玉木くんがそういう新興勢力を前にチャレンジしているんだけど、こういう状況になってくると、今回の山崎賢人みたいに「半馬身抜けるためにはなんでもします」って感じになり、どっちかというとボーっとした天然キャラの山崎賢人がビシバシとムチ入れられて天皇賞に向けて調教中な感じ、たまらんです。

 そこに「主題歌使っていただいたので友情出演しまーす」って温度の菅田将暉が特撮物演技で飄々と絡んでくるのもすごい。

 つーか、初回このテンションで1クールどうすんの?って思うが、もうこの初回で「付いていきます」って思ったので、視聴者ふるい落として突っ走ってほしい。
 おかげで私は、その後、夢に山崎賢人が出てきましたからね(笑)

 いや、だから別に山崎賢人ファンじゃないので、どーもこーもしませんでしたわよ。
 ただ「今後、役者として、こういうことやりたいんです」って熱く語る賢人くんの話を彼のお母さんより年上のオバサンとして、うんうんと、ただ真摯に拝聴しているという、いい夢だった。

 自分の言いたいことだけ語って、賢人くんはヒラリと歩道橋を上がっていったので、私が「あれ?もう帰っちゃうの?今度またいつ会える?」と言ったら、「うん、そのうちまた」と言うので「そっか、じゃ、また」という大変美しいシーンで、目が覚めた後、「なんて清々しいシーンだったんだろう」と余韻に浸った。

 私は山崎賢人に全くエロスを求めてないことがよーくわかったのだが、「トドメの接吻」ではけっこうエロいことやってるんだけど、もはや私にとっては山崎賢人って6歳の甥っ子と同じなんだなあ・・・・
 完全に恋愛対象じゃないというあたりが残酷だけど(自分にとって)、じゃあどこが恋愛対象なのよ、て、ああ星野仙一死んじゃったなあ、って星野仙一は少し年上すぎて、色気は感じていたんだけど、やっぱそうじゃなかったよなあ、とか思ったりして、なんだかよくわからなくなった。


1月7日(日)

 仕事溜まってるけど、この土日は休みにしてダラダラした。
「お前はいつもダラダラしているだろう」と自ら突っ込んでみるが、今年は3日まで実家にいて、4日から出勤したので、部屋で一人でゴロゴロしていたかったのである。(←こういうあたりが「プロの独身」by逃げ恥)

 そんで、久しぶりに高橋一生過去作巡りの旅。

●「我輩は主婦である」2006年TBS

 これもう12年前なのか。クドカンが昼帯やるというので話題になっていたので平日休みの時に何回か観ていたけど、内容はほとんど覚えてなかった。
 それを今更、DVD借りて観ることになるとは・・・

 この作品になかなか手をつけられなかったのは、1話30分が40話あるので、単純計算で全部視聴するのに20時間もかかるからである。実際はCMの部分が削られているのでもう少し短いけど。

 というわけで、3週分、15話まで見たが、これ朝ドラをまとめて観るよりキツいな。
 朝ドラは1話15分なので、一週間分が1時間半だからけっこうあっさり観られるんだけど、昼ドラは1話30分だから、一週間分が2時間半もあるので、けっこう大変だ。

 別に無理して一週間分続けて観なくてもいいのだが、だいたい一週間で1エピソードになってるから、そこで区切りたくなるのである。でも、朝ドラでも、今の「わろてんか」はけっこう週跨ぎするし、全てがそうなってるわけではないし、昼ドラについては、最近全然観てないのでどうなのかわからないのだが、この「我輩は主婦である」は朝ドラフォーマットでやっている。

あと、なぜか大河ドラマフォーマット風に毎回のタイトルが「ひらがなかカタカナの3文字」になっている。って、それが大河のフォーマットなのか実はよくわかってないけど、去年の「真田丸」では「漢字二文字」で統一してあった。

 そう考えると、12年後の今からすれば「クドカンが後に朝ドラで大ヒット作品を産み、そしてとうとう再来年は大河ドラマ」っていうのが感慨深いが、タイトル遊びはクドカンが元々得意としていたんだっけ?(クドカンの熱心なファンじゃないのでよーわからん)

 で、第1週は「専業主婦である斉藤由貴に夏目漱石が憑依する前」の家族紹介的なエピで、2週目で「憑依しちゃったどうしよう?」で、3週目で「もう漱石なんだからしょうがないじゃない、だから小説書こう」ってところまで観た。

 ほぼ商店街の古本屋とそのお向かいのクリーニング屋と、朝ドラで言うところの「溜まり場」である喫茶店のセットのみでやってるので、低予算の朝ドラみたいだけど、それを逆手にとって朝ドラのパロディーみたいになってるというか、ファミリードラマのパロディーというか、王道の「食卓の3辺にしか家族は座らなくて、カメラに背を向ける人がいない」という徹底したカメラワークに「大真面目にふざけてます」感がある。のは、実にクドカン作品らしいというべきか。(演出の問題だけど)

 今のところクドカンらしいサブカル的な脱線はほとんど無いけど、主婦業をディスってるようで、持ち上げてるあたりのバランスは絶妙なんだが、これ当時の主婦層(リアルタイムで午後1時から漠然と観ていた人たち)にはどう評価されてたんでしょうね?
 私はミッチー王子がけっこう頑張ってるのでなんとなく観てられるけど。(赤パジャマかわいい)

 って覚悟はしていたけど、やっと温水洋一は出てきたが、高橋一生はいったいいつ出てくるのだろうか?それを調べてしまうと、その部分しか見ないだろうから、我慢して最初から通して観ているのだが、計20時間のうち、7時間くらい観て全くその気配もないので、少し辛くなってきた。

 まあ、我慢して観てても「うわー、こんだけかよ!」っていうのこれまでもいっぱい観てきたけど、計20時間は普通の連続ドラマの倍だからなあ。
 でも、大河ドラマはもっと凄いからなあ。45分が50回だから・・・・「風林火山」をオンデマンドでけっこう見たんだけど、「うわー、出てるけどこの回はセリフ無しかよ!」っていうのもあって、全話はとてもじゃないけど観られなかった。噂のGACKTの上杉謙信が観られて「おお、これか」ってけっこう笑えたんだけどね。

 そういや、「WOMAN」も途中ちょっと抜けていたけどTverで最終回まで観たんだけど、ほんと出番少ないし、出てても後頭部しか写ってなかったりして、「確かにいいキャラだけど、こんだけ?」って拍子抜けした。
 そんで、やっぱ話が重いなあ。「ああ、だから私、坂元裕二のドラマ、あんま観てないんだ」とあらためて思った。野島伸司も重いけど、野島伸司の方はファンタジー入ってると思うんだけど、坂元裕二はリアルにキツい設定放り込んでくるからなあ。

 えー、ネタばれですけど、「WOMAN」のどこが一番キツいかって、主人公の満島ひかりの夫役の小栗旬が死んだ経緯です。
 小栗旬は、実母に育児放棄されてたって設定もキツいが、自分に二人目の子が出来たことを契機に実母に会いに行くのですが、まあそれが想像以上のダメ母だったのですが、それでも母の愛をなんとなく感じられたので小栗旬は妻の満島ひかりと絶縁状態になっている田中裕子に会いに行きます。

 田中裕子は小林薫と再婚していて、二階堂ふみが娘なのですが、二階堂ふみは高校時代にいじめにあっていて、「どこにも自分の居場所がない」って引きこもっていました。そこに、小栗旬がやってきて、初めて「異父姉」の存在を知り「ここにも自分の居場所がなくなる」と思い込んだ。

 そこで、高校時代のいじめられてる中で必死にすがった仲間とのゲームだった「痴漢美人局」?っていうの?「痴漢された」って騒いで、ターゲットから示談金として金むしりとってたゲームをやっていたので、小栗旬を追って「この人、痴漢です!」ってやったのだが、その騒動が勢い余って、小栗旬が線路に転落して死んでしまった。

 それで満島ひかりはシングルマザーになりーの、難病発症して生活が立ち行かなくなりーので、疎遠にしていた田中裕子を頼るしかなくなったのですが、そのうちに異父妹が夫が死んだ要因を作ったことを知り・・・・っていう、「救いねーな」って話でした。

 田中裕子と満島ひかりが20年くらいのブランクを超えて、再び家族になるっていうのが話の主軸なんだけど、小栗旬の死の真相話はちょっと私には重すぎた。

 「カルテット」でも、松たか子の母の死のエピソードは「ええええ?」って感じで重かったし。いや、子供が起こした自転車事故だったけど、死亡事故だったので多額の賠償金がって話は、実際にあった話なのは知ってますけど、ドラマ内では、賠償金払った家族の苦悩は描かれてなかった。

 それでも「カルテット」は坂元裕二にしては軽い話だったし、笑える要素が多い方だったと思う。
 去年の「過保護のカホコ」もそうだったんだけど、大御所脚本家が「ちょっと、らしくないラブコメ路線」を書いたのが私は好きみたい。ラブコメ好きなので。

 って話逸れたが、「我輩は主婦である」は、ラブコメっちゃラブコメなので、それなりに楽しんで観ていますが、よくわからないのは及川ミッチーの役がヘビースモーカーなところかな?
 他にも喫煙シーンが執拗に多いのだが、10年前って、かなり分煙が進んでいたはずなので「なんで、こんなに喫煙シーンが?」って戸惑う。
 クドカンが禁煙ファシズムと戦っていたのかしら?
 でも、10年前の昼ドラの現代劇で、あれだけ「山盛りの灰皿」が描写されるのってなんらかの意図がないとああならないと思うのだが。なんだったんだろう、あれ。


1月5日(金)

 さっきまた紅白歌合戦をオンデマンドでつまみ観てたんだけど、やっぱエレカシが出ていたのがジワジワ来るなあ。
 って、私はエレカシのCD買ったことがないんだけどさ(笑)
 でも、ほんと同じ年くらいのバンドだし、なんだか思い入れがあるし、宮本くんのキャラは昔から大好きだし。

 エレカシで思い出したのは、あれはもう20年くらい前の話だが、友人と神保町で待ち合わせして「三省堂の入り口」って言ってたのに、その友人は間違えて書泉グランデに入ってしまい「あれ?ここじゃない?三省堂ってどこだったっけ?」って思って、そこら辺の人に聞けばいいかと丁度近くにいた人に「あの・・・」と言ったら、それがなんとエレカシの宮本くんで、「思いっきり逃げられた(笑)」

 友人としては「あの・・・」って声かけた時点で「あ・・・」って気がついたんだけど、「三省堂の場所くらい教えてくれるかと思ったんだけど、向こうからすればファンに気がつかれたと思ったんだろうね?って逃げなくてもいいじゃん(笑)」

 でも、古書店街で「あの・・・」って言われて逃げる宮本くんが「らしく」て後で大笑いしたエピソードでした。

 「あさイチ」に高橋一生が出た時に、エレカシも出てて、高橋一生は間近で熱心に宮本くんを観察していたので、いつか高橋一生が「天才肌のアーチスト」を演じる時に宮本くんエッセンスが配合されていたらきっと泣くと思う。

 あと、紅白で椎名林檎とトータス松本がデュエットしていたが、義弟が来た時に再生したら、「トータスのパートは男性にしてはキーが高いので、だからけっこうキツそうに歌っている」って解説してくれたんだけど「え?これキー高いの?」ってドシロートの私には全くわからなかった。(義弟はセミプロ級。プロの友人も多い)

 さっきまた再生してみたんだけど、やっぱわからない。
 義弟によると「トータスの声質で高く聴こえないだけ」なんだそうだ。
 普通の歌手だったら、もっと声が裏返るところなのに、そうならないところがトータス松本の魅力なのかね。

 うちの両親は椎名林檎なんて全く知らなくて「まあ、そうかもねえ」って思ったが、デビュー当時は色物扱いだった椎名林檎も、もはや歌姫の域を超えてるからなあ。
 ステージ的には、坂本龍一と同じなんじゃないの?
 つーか、坂本龍一と矢野顕子足して二で割って・・・って感じ?

●「女子的生活」NHK 金10

 志尊がトランスジェンダーやるからって、だから観るからって観てみたけど、何これ、NHK攻めてるなあ。
 つーか、女装の志尊淳と、その高校時代の友人の町田啓太が同居って、もうそれだけで眼福なんだけど、いや、けっこう奥深いテーマなんですけど、女装の志尊淳女装の志尊淳女装の志尊淳ってだけでも、もう充分だし、いや、だからそれだけでいいんですけど、だけど奥深いというか業が深いあたりが最高ですね。

 ああ、これ町田啓太で何の不満もないというか、私は町田啓太けっこう好きなのでいいんですけど、町田啓太の役を高橋一生がやっていたら心停止モノだったなあと。

 高橋一生が罪深いのは、「ああ、これ高橋一生がやっていたら」ってついつい想像しちゃうんですよね。

 クリスマスイブにやっていたらしい「鬼畜」がTverであがっていたのでやっと見たけど、玉木宏の芝居は堪能したけど「ああ、これ高橋一生だったら」ってやっぱ思ってしまって・・・・
 いや、すごく難しい役だし、玉木宏でいいんですけど、常盤貴子がなんでこの役受けたのかわからないほどの鬼畜ぶりで・・・・だからこの「鬼畜」の見どころは、「常盤貴子も玉木宏もよくこの役受けたな」っていうことになってしまうのがなんだかもったいないなあ。って。

 でも、この話を「満島ひかり、高橋一生」でやったらシャレにならんほど怖い話なわけで。
 だから、玉木宏と常盤貴子で良かったと思うんですよ。

 あと、やはりTverにあがっていたので「眠れぬ真珠」も見ちゃいました。
 藤原紀香が濃厚ラブシーンやってて「梨園の妻やってるんじゃなかったの?」って感じですが、その濃厚ラブシーンのお相手が升毅っていうのが「は???????」だった。
 升毅って最近だと朝ドラのお父さんっていうか、「厳格な父親役」ってイメージがあったので、「なにやっちゃってんの?」と、自分の父親の不倫場面目撃したような気恥ずかしさがあった。

 そんで、紀香は更年期障害真っ只中のアラフィフ女子なんだけど、それと絡むのが鈴木伸之って臭すぎて、ビールのつまみに濃厚カビチーズ出てきた感じで、「藤原紀香と鈴木伸之って食べ合わせダメなヤツじゃん」って思いましたけど、それで押し切る勇気に感銘を受けた。

 いや、もう、これ、企画の段階で「ダメでしょ」って感じなのに、「企画通ってしまったのでやります」ってやってみたら、やっぱりダメだったんだけど、もう皆んなダメだってわかってるのに、「仕事だから」と押し通したら半周回って「もう、そういうの超えました」って感じで「いや、マイナスとマイナスを掛けたらプラスになるっていわれてても」って感じなんだけど、結果マイナスになってるのが「いったい、なんなんだ?」としか言いようがない。

 あとねえ、「都庁爆破」は観てなかったんだけど、ツイッターで追っていたら「シンゴジラで描かれなかった家族の絆とか?そういう要素をぶちこんでみたら、やっぱりそういうの不要だった」ということを証明していたらしいので、あまりにも不評というか、突っ込みどころ満載になったようなので逆に観てみたくなったのだが。



 そんで、今日になって映画「嘘を愛する女」の主題歌のPV出たんだけど、「うわああ、このビジュアルの高橋一生まじヤバい」としか言いようがない。

 1月期のドラマに出ていないので、朝ドラ「わろてんか」に必死にすがっているのですが、「年末には主人公のてんちゃんとハグ未遂しておいて、年明けにはリリコの腰にガシっと手を回す」と派手にやってくれてるのですが「だから、そーゆーのは・・・・」
 伊能氏のキャラがどうも見えてこない。そして物語上どういう役割なのかも。
 (来週はしおりん週になるという噂なので、そこでどうなるのか楽しみにしています)


1月4日(木)

 あけましておめでとうございます。

 大晦日は午前中から午後4時半まで「逃げ恥」一挙再放送を観てしまい、「逃げ恥廃人」になってました。
 今年の正月というか大晦日は、実家に帰るのは私だけということだったので、のんびりさせていただきました。

 6時過ぎに実家に着くと母は「今年は大人だけで静かでいいわ」を連呼してた。
 大晦日を両親と私だけで過ごすのけっこうあったと思うんだけど、ここ数年は弟の所の娘たちが30日くらいから押しかけていたからなあ。(元旦の日に彼らは嫁実家に移動)

 というわけで、のんびり紅白観るつもりがパパンが「ボクシング観たい」と言いだしたので「あ、じゃあ紅白録画しといて」ということになりました。
 その前に紅白見始めていたらママンが「ほら、あんたのアレ出てるじゃない」と言うので「だから、高橋一生を人質にとられているので紅白観ないと人質殺されてしまうのです」というやりとりがあった。

 そして、ボクシングと紅白交互に観てました。
 「紅白で高橋一生はどんな衣装を着るのだろう?」って思っていたんだけど、予想外の和装というか、「そりゃ、そう来るよなあ」って納得っていうか、でも普通ああいう紋付袴な衣装って歌舞伎俳優とかじゃん?
 でも「来年の大河枠で鈴木亮平もいるし、タキシード姿では絶対に勝てないなあ」と思っていたので、「和装グッジョブ」でした。
 しかも、司会の真後ろに位置しているので、ずっと映っていて、「NHKは本当に高橋一生大好きなんだなあ」って感心した。

 ママンには「この人、よくこれを受けたわね」って言われたけど、まあ、たしかに4時間以上あそこでニコニコ笑顔ふりまくの大変な仕事だとは思ったけど、でも、もしも私が紅白審査員のオファー受けたら、一度はやってみたいかも。紅白歌合戦って一度は生で観てみたいじゃん?
 そして、役者だったら、「絶対に失敗できない生放送という緊張感の中でドタバタしているスタッフやキャスト」を間近で観察したいよね。

 そして、生放送で笑顔を絶やさない高橋一生はどうでもよかったけど、松たか子の出番では「わろてんか」出演者としてステージに立ったし、椎名林檎の出番では「カルテット組」として紹介されたし、審査員の中では一番いい扱いされていたのに満足いたしました。

 大晦日の夜は、ゆく年くる年を観て、さだまさしを途中まで観て、2時頃寝たかな?
 そして、元旦は昼前に起きて、3人で地味におせち料理食べて、またママンが「今年は静かでいいわ」を繰り返し、午後からまた「逃げ恥」を観た。
 「逃げ恥」の後半は「初体験」が絡んでくるので親と一緒に観るの恥ずかしいというか、親はそれぞれゲームしていたり(ママン)パズルしていたり(パパン)してドラマ観てなかったのですが、私が一人でニヤニヤしているのが恥ずかしかった。

 夜はどうしてたんだっけ?
 三谷幸喜の「風雲児たち」を観て、あとママンが録画していた伊勢神宮のドキュメンタリーとか観ていたのかな?そしたらママンが「明日は皇居の新年一般参賀行こうか?」と言いだし、「うーん、それはいいかも」とノっていたのですが「ところで、弟や妹はいつ来るの?」って確認したら「明日来るらしい」というので電話させたら、どっちも「昼に行く」ということで、うーん、このママンの妙に弟や妹を遠ざけようとする感じ、なんなん?

 ツンデレなの?

 2日の昼、弟と姪っ子二人(長女は受験生なので不参加)、妹と甥っ子が来て、静寂が破られたが、大晦日元旦と「大人のお正月」を過ごしたので、ママンも文句言わず大人しかった。

 笑ったのは、ネットニュースなどで「紅白で欅坂が倒れた」って流れたので妹が「どうだったんだろう?」って言いだして「あ、録画してるよ」って再生して、みんなで検証していたのだが、夜になって妹の夫がやってきたら「あの倒れたの観た?」って話になって、また再検証。
 10回くらい再生して「ここからもうすでに変だった」とか、わちゃわちゃ検証してました。ミヤノ家は平和です。

 妹夫は断酒中なので、夜は早めに退散してしまい、姪っ子と甥っ子を寝かしつけた後、妹に「これ観てよ」と取り出したのは「わた恋」のDVDでした。
 妹は俳優に全く興味が無いので「高橋一生に全く興味ない人に観てもらったらどう評価されるのかな?」って思って持って行ったんだけど、なんと、妹は「おんな城主直虎」を12話から観ていたのでした。
 だから、なんで直親死んだのかもわかってないし、なんで政次がああなったのかもわかってなかったが、「政次っていうのがおねーちゃんが好きなってゆーか、今一番人気の高橋一生なんでしょ?」っていうのはわかっていた。

 でも一緒に何度か紅白リピートしていても、あの紋付袴姿の審査員が「政次の中の人」ってことに気がついてなかったね(笑)
 妹は「真田丸」は観ていたので、「風雲児たち」の録画見せて「これは兼続」って説明したら「え?それって誰?」「ほら、だから、エンケンの家臣のクールな直江兼続」と言ったら「えー、あの長い手紙の人?」って直江状(笑)

 というわけで、「これは政次と撮影時期被ってるから、高橋一生が政次の顔してラブコメやってるし、とにかく脚本が完璧」と説明して一緒に観ていろいろグダグダ語っていたと思うんだけど、私はその頃すでにワイン1本空けて(パパンが3分の1くらいアシスト)、さらに妹と日本酒ガバガバ飲みながら観ていたので、全く記憶が無くて残念だった。

 あと記憶が前後しているが2日の夕方、「散歩したいから初詣に行こう」と子供達と外出したら、公園でまた鬼ごっこが始まり、私が鬼になってしまったのでダッシュしたから、翌朝起きたら「なんで全身が痛いのだ?」って戸惑うほどの全身筋肉痛になってました。

 大事なことメモ

 中三の姪っ子には5千円、小学生の双子の姪っ子には3千円。のお年玉。

 年末に会社で雑談していたら、誰かが「親戚のガキにお年玉あげるの、なんかムカつく」と言ってる人がいて、確かにお年玉を渡すとヤツらはなんだかギラギラしているのだが、私はバラ撒くの好きなんだけどなあ。
 ほんとはもっと弾んでもいいんだけど、「伯母なんて、添え物だからあげすぎはよくない」って釘刺されているので最低限に抑えているだけだ。

 そういう制限なければ、「ブルゾンの35億よりも笑わせるネタやってくれたら、3万5千円くらい出すぜ」とか挑発してみたいんだけど、教育上よろしくないから我慢しているだけで。

 弟んとこの姪っ子たち、数年前までは「こんなんで大丈夫か?」って感じだったんですが、年々まともになってきて「なんだ、フツーじゃん」って感じになってきたのですが、3歳くらいの頃は「この子、妙に賢いなあ」って思っていた妹のとこの甥っ子が小学校入学直前の今になってグダグダになってきて、「さあ、出かけるよ?」ってタイミングでオモチャ広げて遊び出して「なんじゃこりゃ?発達障害か?」ってくらいのダメダメ感で、妹も呆れていて「私は見栄とか気にしないから、いっそ支援学級でもいい」って言うくらいのレベルだった。

 まだ寝る時はおしめしてるし、「え?本当に4月から小学生なの?」って。

 それよりも、妹の夫はずっと母親から資金援助してもらってるので、妹はそれにもずっと怒っているのだが、私がふと思って、「夫が親に資金援助していることに比べたら、ずいぶんマシでは?」って言ってみたら、ママンが真顔になった。

 父方の祖母はほんとお金無い人で、父は一人っ子だったから、金銭的にもずっと祖母の面倒をみていたのを母は不満に思っていたので「夫が母に小遣いやってるのと、夫の母が夫に小遣いやってるの、どっちがマシ?」っていうのは難しい問題である。

 で、幸いなことに、うちの親は年金生活者であるが、どのくらい年金もらってるのか知らないけど、子供からの援助は必要としてないようだし、「正月に家族が集まると食費払うのは私らなのよ」と嘆いてはいるが、3日の夜も「私は明日出勤だから帰る」と宣言したが、弟も妹もまだ居座る気だったので、ママンが「じゃあ、のんちゃんを駅まで送って、ついでに夕飯は丸井で調達!」ってことになり、「だったら、お財布の私も行かないとね」

 弟の嫁は出来た人なので、「長男から両親へのお年玉」としていくらか包んでるはずだし、ほんと我が家は今のところ特に金に困ってないのが素晴らしいと思う。

 と思っていたら、私が帰りがけに「バブル期に優良企業に就職したはずの理系の弟」が、聞いてもないのに「斜陽大企業のなんちゃってリストラの本当」を語り始めたので「え?それ今言う?」って戸惑ったのだが、「それ、みんな関心がありますよね?本当は知りたかったんだけど遠慮して聞いてくれなかったんですよね?」って語り始めたのだが「いや、その話、別に・・・・」

 よくわからないのだが、弟はその斜陽企業の中でも、けっこう業績がいい子会社に放り込まれたようだ。
 なので、「もう、そっちに転籍してもいいですよ」っていうのは、好条件のようだが「ここで素直に転籍するのか、親会社にしがみつくのか、どうしたもんじゃろ?」っていうことらしい。

 弟自身も軽く悩んでいるようで、「その子会社は業績がいいのでボーナスも満額出てたんだけど、俺は親会社からの出向扱いだったので、ボーナスも親会社に準じてた」とか。
 親会社の偉い人は「形だけの出向だし、またこっちに戻ってほしい」と言っていたようだが、その言葉をどこまで信じていいのか迷うよね。

 でも、その話、昨日の夜に聞いていたら、もっと真剣に聞いていたんだけど「もう、私帰るわ」って時に急に話されても「だから、私、明日出勤だから帰るわ」としか言いようがなくてさ。

 そういうとこ、ほんとママンの「ああ、静かな大人の正月だわ。じゃあ、皇居に一般参賀行っちゃう?」っていうのと似てて、ほんと笑う。

 で、弟はバブル期就職で、「あーら、いい会社に就職できて一生安泰ねえ」って感じだったのが、ここに来て「どーすんの?」って感じだけど、高校の先輩とかもっとすごくて、「兄はJAL、弟は東電」って30年前は「わー、すごいですね」だったのが、今となっては別の意味で「すごい」です。


 そして、兄が「俺もリストラの嵐にあってるけど、まあ、なんとか生きてます」ってワーワー言ってたり、姉が「高橋一生マジヤバい。死にそう。でも自分だけが死ぬの嫌だから付き合って」ってワーワー言ってるのを生暖かく華麗にスルーしている妹がもしかして一番できる子なんじゃないかなあ、とか。思うわけです。

 ほんとそんな感じだった。

 

表紙に戻る / 過去の日記を読む