可燃物な日々

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日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました

8月31日(木)

 ああ、8月31日か。

 そんなの、もう30年以上、全然関係ないんだけど、やっぱし8月31日を迎えると毎年なんだか、胸がぎゅっとなるんだけど、なんで?

 12月31日より、8月15日より、9月11日より、3月11日より、やっぱり一年で一番切なくなるのって8月31日なんだよなあ。もう今は全然関係ないのに。

 さて、毎週楽しみにしている「黒革の手帖」を観ようとしたらた、なんかサッカーやっていたので、機嫌が悪いのですが、昨日書いた「僕たちがやりました」について「登場人物の誰にも感情移入できないのって別に新しくもないよね?」というサンプルとして「黒革の手帖」を観てみて、「僕やり」と何が違うのか検証しようと思っていたのに・・・

 ほんと、何が違うのでしょうかね?

 それを考えるのは、けっこう楽しい作業ではあるんだけど、「ああ、今日は8月31日か」って思うと、「なぜか高橋一生沼に落ちてから半年経過したなあ」って思い出した。

 50歳になって、まさかの二次元萌え地獄に陥るとは全く想定してなかったので、「なにこれ、この沼深いんですけど」ってずっと戸惑っていたけど、半年経過してみたら、なんか少し慣れてきたような。

 野球沼で、武田勝や岩隈久志やイム・チャンヨンに注いでいたキモチが、高橋一生に雪崩れ込んだと思えば「まあ、そんな感じ」なんですが。

 でもなあ、そう考えると、ここ30年くらい、私はずっと「すぐ会えるアイドル」に夢中だったんですよ。

 好きな歌手は渋谷クワトロでライブやっていたりとか、「その気になれば最前列に突入できて、至近距離で鑑賞できた」んですよ。
 そして、10年くらい前に野球沼にハマっても、「好きな投手が至近距離のブルペンでウォームアップしてる」っていうのをニヤニヤ眺めながら「よかった、私、ジャニーズとかじゃなくて、こっちで」って思っていたのですよ。
 だって嵐のファンだったら、コンサートのチケット入手するのも大変なはずなのに、こっちは当日券でも特等席で最前列なんですから。

 さらに好きな選手が二軍落ちすると、「この至近距離?」っていうの、それを喜んではいないんですが、「うわ、すっげえ近い」っていうの楽しかった。
 それを楽しむために元々出不精な自分が、戸田とか浦和に出かけるの楽しかった。

 さらには、金さえ出せば、沖縄キャンプにまでいって「すげー、今、星野とすれ違っちゃったよ」っていうの、ほんと楽しかった。

 そこから、なんだか六大学野球にシフトしてしまい、「私の推しがドラフトにかかるかしら?」っていうのも楽しかった。

 あのまま、野球沼にいればけっこう幸せだったし、出不精の自分的には「けっこう外出してる」っていうのもあったし、神宮球場まで往復歩くのいい運動になっていたので、あのまま野球沼にいたかったのに・・・・

 高橋一生沼は健康に良くない。
 それで座骨神経痛になったのでは、って思うくらい。

 まあ、それ以外は別にこれでいいんですけどね。

 あと、高橋一生沼にいても、けっこう楽に呼吸できるようになったのは、両手で竹内涼真の足首掴んでるからだ(笑)
 竹内涼真のキラっキラぶりに救われているので、「カホコ」が終わってしまったら、またドロドロになるのかもしれない。


8月30日(水)

●「僕たちがやりました」

 先週、三浦翔平の最大の見せ場(たぶん)を見逃してしまったので、今週は「たぶんその回想シーンから始まるだろう」と読んで観てみたら、やっぱそうだった(笑)
 うん、やっと機能してくれるようになって嬉しいが、でも、もっと気持ち悪い感じでやってほしいなあ。

 そしてトビオ(窪田正孝)と市橋(真剣祐)が同じ病院に入院してて一緒にリハビリしているうちに、友情っぽくなってくる展開に、また着いていけなくなる。「え?そういう話にしちゃうの?」って。
 さらにゲーゲー吐きながら亡くなった高校生の自宅を周り、遺族に嘘の思い出話するイサミ(間宮翔太郎)っていうのも泣くところなのか笑うところなのか全然わからない。彼が罪の意識に苛まれて焼香しに行ってるんじゃなくて、「怨霊退散」的な目的でやってるから。
 さらにパイセンが「父に会ったことがない」っていうエピソードが投下されて、本当にわけわからない。

 なんだろう、この感覚。
 テレビつけたらエグザイルが歌って踊っているのをうっかり観てしまった時の感覚に近い?

 いや、あれとは違うな。
 エグザイルっていうか、三代目っていうか、あれをテレビで観ると毎回驚くのだが、私はあれを「音楽」として認識できないんですよね。
 そこが小室哲哉系と一番違うところで、「私、あの手の楽曲好きじゃないんだよな」って思えたのが、コムロ系だったり、アユだったりしたが、エグザイル系は「楽曲」と認識できないので、もはや好き嫌いがどーのっていう次元ではないのだ。

 見たことも無い文字で書かれた小説渡されて「これどう思う?」って言われてる感じ。

 ああ、そうか「僕やり」って、普通のドラマと全く逆なんだなあ。
 トビオに全く感情移入できないんだけど、「でも入れ物は窪田くんなんだけど」って思うところが。

 普通だと「政次がぁぁぁぁぁ」ってなっても「いや、ドラマだし、中の人は普通に生きてるし」って思うし、「近藤、おめえ許さん!」ってなっても、橋本じゅんが悪いわけではないのは百も承知だし、それでもドラマ観ている間は「政次がぁぁぁぁぁ」ってなるわけだけど、「僕やり」は窪田正孝、間宮翔太郎、葉山奨之、三浦翔平・・・と、けっこう好きなラインナップなのに、全く誰にも感情移入できなくて「この人、何やってんの?でも、顔は窪田正孝なんだよなあ?」って気分になるの、けっこう新感覚です。

 面白い/面白くない、じゃなくて、ほんと1ミリも心が動かないので「窪田正孝の着ぐるみ着て何やってんの?」って。

 って、何言ってるのかまたわからなくなってきたが、普通は「政次が着ぐるみで、中の人が高橋一生」のところを「窪田正孝が着ぐるみで、中の人がトビオ」ってことになっていて、そう考えてみると、このドラマは実は凄いことをやってるんじゃないかと、うっかり思ってしまうわけです。
 だって「窪田正孝が着ぐるみで、中の人がトビオ」の方が理屈的には正しいじゃないですか。
 脱ぎ捨てられてしまった「政次の着ぐるみ」を未だに抱きしめてオンオン泣いてる方が異常じゃないですか。

 製作側がどこまで意図してこうなったのかはわからないけど、昨日の放送でも、「おお、朝ドラ主演が決まっている永野芽郁にギリギリのベッドシーン(もどき)」をやっていて、あれ観ても、「これ、撮影大変だったろうなあ」とか「永野芽郁の白い腕に絡む窪田正孝の日焼けした腕のコントラストが上手く撮れましたねえ」とか、着ぐるみにしか関心が行かないあたり、ほんとうに凄い。

 裸で抱き合いながら、二人して涙を流すという「いいシーン」なんだろうけど、全く感情移入できないのって、ほんとうに凄い。

 そんで、キャバクラの客引き役で「あ、この声は!」って、すっかり声だけで認識できるようになった岡部たかしが登場したので「やっぱ、このドラマ、タダモノではない」と確信した(笑)

 岡部たかしは、「真田丸」では「大井どの」、「カルテット」では「たこ焼き屋さん」、「ひよっこ」では「工場の什器撤収業者さん」と、どれも短いシーンではあったが、私の記憶に残るシーンに出ている役者さんなので、もう岡部たかしがチョイ役で出てるドラマは全部名作ってことにしてもいいっていう扱いになってるから、もうそれでいいよ。

 だから、そろそろ岡部たかしをもうちょっとレギュラーっぽい役で使ってほしいなあ。私がそれを観てないだけかもしれないけど。

 リリー・フランキーと、高橋一生と、斎藤工と、岡部たかしが4人でダラダラ喋りながら麻雀やってる映画作りたい。ああ、石油掘りに行かなくちゃ。

8月29日(火)

 朝起きて、テレビつけたら、また北朝鮮のミサイルがどーのこーので、テレビつけたまま二度寝してしまったんだけど、あれ?って思ったら8時過ぎてた。

 「え?朝ドラ休みにするほどの大事件だったの?」

 って事の重大さを朝ドラで測る己そ楽しからずや。
(政次の辞世の歌をまだ引きずっている)

 なんか、北朝鮮のミサイル発射もすでに「震度5」くらいに慣れてきたなあ。大した被害無いなら、テレビが全部それじゃなくてもいいんじゃね?って感じに。


8月28日(月)

●おんな城主直虎 第34回「隠し港の龍雲丸」

 良かった。24時間テレビのエンディングの裏になったけど、視聴率11%をキープしたのでマスゴミに「ほーら、高橋一生出なくなったら、やっぱしな」って叩かれなくて済んだ。

 しかし、昨日はBS視聴の早虎組から「先週よりも今週のほうがキツいぞー」って申し送りが来ていたので「え?マジ?」って身構えていたのだが・・・・

 政次死んじゃったのが33回で、どうやら「新撰組!」で山南さんが死んじゃったのも33回だったので、それは偶然というよりも「このあたりで終盤に向けての山場を持ってくる」というテンプレがあるようだが(去年の真田丸は35回がお涙頂戴だった「犬伏」)、ええ、私もあの時は「山南さんが・・・・」って号泣しましたとも。

 あれで初めて堺雅人を認識したので、しばらく・・・てゆーか、あの直後にキムタク主演ドラマに2番手ポジで出てきたのだが、ずっと「山南さんが・・・・」って観てました。
 で、三谷幸喜はその「山南さん死んじゃった回」の翌週はギャク回を用意していたらしい。私はそこまで記憶してないが、そうだったらしい。
 まあ、普通だと、人気キャラが死んじゃった翌週には、どっぷり追悼してしまうところをそうしないところが「さすが三谷幸喜」ってことだったんだろうと思う。

 さて、我らが森下佳子はどうするのだろう?

 朝ドラ「ごちそうさん」の時は、息子の戦死を知った主人公は深夜の森を彷徨い、お腹が空いてきた自分を恥じ、そして和枝ちゃんにゲキを飛ばされ、晴耕雨読な日々を送ることでじょじょに己を取り戻していたが・・・・

 オープニングでやっぱり処刑シーンが回想だったので「やっぱな」って思ったけど、スタッフとキャストのテロップが流れた時、いつものあの場所に「小野但馬守政次(回想)」が出てきた瞬間、予想通りにすでに泣いていた。
 「(回想)」だけで泣いちゃうんだから、あの場所が空白になったら、もっと泣くんだろうなあ。
 あの場所、今後どうなるんだろう?
 柳楽優弥の龍雲丸が一日城主的にあの場所に座ることになるのだろうか?
 そして、そこに「井伊直政 菅田将暉」っていうがデーンと現れて「菅田くん、キターーーーーーーーー」ってことになるのだろうか?

 なーんて本筋とは関係の無いことを考えていたら・・・・直虎ちゃんが「本当の政次ロスをお見せしましょう」とばかりに、しっかりメンヘラっていた。
 「近藤がよからぬことを企んでいるので、政次にそれを教えなくては」って時間巻き戻っちゃってました。

 まあ、ベタっちゃ、ベタなんだけど、政次の返り血がポチっとだけ付いたあの尼頭巾がこれでもか、これでもかとアップになりながらの、直虎の「政次はまだ来ぬのか?」っていうの、「どんだけ視聴者の涙しぼりとろうとするの?」って、「さすが森下脚本」と泣きながら讃えていたのだが・・・

 ぎやあああああああああああ
 ここで気賀が、堀川城がああああああああああああああああ

 井伊が気賀の領主になり、堀川城が完成して、直虎と政次が新居の完成を喜ぶ新婚さんみたいに並んでいた頃、歴史オタクの皆様はネタバレしないよう重く口を閉ざしながらも「絶対にググるなよ、堀川城で」とダチョウ倶楽部状態になっていたのだが、その教えを守りググらなかった私ですが、まさか政次ロスの傷跡もやっとかさぶたになってきた翌週にあの惨状とは・・・・

 ところで、リアルで唯一直虎話ができる同僚M嬢ですが、録画視聴がかなり滞っているようで、私が「酷い政次ロスで」と告白すると「そんなに?」って言うので、「Mさんは、いまどの辺まで観たの?」って確認したら「材木がどうので」って、まだ気賀とってなかった。

 「ああ、そうか、あの頃は良かった、楽しかったよ、気賀とったのがほんとピークで、そこから5回くらいかけて、ジワジワと、死ぬよー、死ぬよー、政次死ぬよーってジェットコースターの絶壁に追い込まれるのよ」

 と私が「遠い目&真顔」でそんなこと言うので、M嬢は「そんなに?」って軽くビビっていたけど、まあ、ゆっくり楽しんでくださいね。

 で、ほんと容赦ないなあ、って思ったのは、そりゃ政次死んじゃったのは悲しいけど、それはドラマ的に「意味のある死」だったし、本人が自らそれを選んだわけだったし、「史実だから政次死んじゃうのは受け入れるけど、せめて美しく死なせてください」という視聴者の願いは叶ったのだが、今週の堀川城の悲惨な様子というか、かなりキャラたっていた龍雲党のメンバーがあっさり死んでいくのを目の当たりにすると、「ああ、リアルやめれ」と・・・

 すごいよね。
 今年は「女大河」ってことで、近年の女大河っていうと女性たちが「戦はいやにございます」っていうのがウザいってことで警戒されていたのだが、とうとう、視聴者が「戦はいやにございます」って言い出すとか。

 そもそも、スィーツ大河だとか、乙女ゲー大河だとか言ってたのって何だったんだ?

 世間の多くが24時間テレビのエンディングを観ていた頃、(マラソンゴール時の瞬間視聴率が40パー超えていたらしい)、大河視聴者は「先週政次死んで、今週はお通夜だと思っていたのに、堀川城で龍雲党の屍体が転がっていて、龍雲丸も刺されていて・・・無理無理無理無理」って絶叫していたら、無慈悲な歴史クラスタさんたちが「あの・・・・まだ武田が来てないんですが?」って、ふぁ???????

 ずっと政次Xデーがピークかと思っていたんだけど、どうやら本当の意味でのピークっていうのか、ここから本当の怒涛のジェットコースターが始まるらしい。

 いや、私は、もっと早くに政次が死ぬと予想していて、だって直親が3月であっさり死んじゃったので、政次は6月くらいかな?って思っていたんです。
 だって、台本できてるのは去年なんだし、まさか高橋一生をここまで骨まで美味しくいただく展開になるとは・・・・

 そのあたり、本当の時系列はわかりませんが、坂元裕二が満を持して「自分の分身」的な役者だった高橋一生を「カルテット」で高らかにトスしたら、そこに猛烈アタックをしたのが森下佳子だったっていうの、「高橋一生は、このために生まれてきたの?」って感じの2017年だったと日記には書いておこう。

 で、支離滅裂だけど、高橋一生が退場して、主人公が精神病んじゃって坊主チームが手探りで治療している中、「堀川城ドドーン」ってほんと凄くて、だから「槍ドン」よりも頭真っ白になり、逆にいろいろリセットされてしまい・・・てゆーか、なんか初期化された感じで、「ああ、フェレットかわいい、フクロウかわいい、三浦翔平イケメン」って非常にピュアな状態で「警視庁いきもの係」を視聴していた。

 なんか、自分の中でいろいろ死んだんだと思う。

 こういう感じ、過去にも何度かあったと思うが、それはリアルな出来事だったと思うが、「たかがドラマ」でこうなったのは記憶になかったので「なにこれ?」と思っていた。

 そして、今朝になって「高橋一生がMr.Children名曲をアカペラで披露」っていうのを知っても、「あ、そう」っていう自分がいて、さらにMr.Childrenの「抱きしめたい」って言われてもさ。

 「抱きしめたい」っていったら、沢田研二じゃん?

 って思った瞬間、「昭和の女www」ですよね。

 これもずっと繰り返し書いているが、いつのまにか「昭和」が「大正ロマン」みたいな描写になってきて、「なんじゃこりゃ?」と思っていたのですが、もうすぐ平成も終わるようなので、そうなると昭和女の私って、明治女みたいな扱いになるのかなあ?って。
 そして「ご維新の頃は」とか「日露戦争の時は」ってゆーのが「高度成長期の頃は」「バブルの頃は」に置き換わるんですかね。


 それはいいとして、ミスチルの「抱きしめたい」って本当に知らない歌だったのが軽くショックだった。



 あと、なんかこの高橋一生、ちょっと目が腫れてないか?
 それが疲れてる感を醸し出しているので、「高校生の父親っぽい」とも言えるのだが、そういや、ミツカンのCMも「今回の相手役は優香だ!」ってことが嬉しかったけど、なんか目が腫れぼったかった。
 「あさイチ」の時、まさかのサングラス出演だったけど、あれは目の調子悪かったけど無理したら悪化しちゃったって状態の時だったのかなあ?

 って思うのが、本当にそうなのか、私が「脱ぎ捨てられてしまった、政次の着ぐるみ」にすがりついているので「中の人」が素直に受け入れられないだけなのかよくわからない。

 あ、そうそう、政次の辞世の句が「なんか但馬らしからぬ、ちょっと下手な書だな」って思っていたのだが、ボコボコにされた後なので、「だから、うまく綺麗に書けませんでした」って表現なのかな、って思っていたら、公式から「高橋一生さん直筆です」って発表されて「ああ、逆だったか」

 上手い人がわざと下手に書いたのではなくて、下手な人が精一杯、上手いお手本を参考に書いた書状だったのだ。

 雑誌のインタビューで「辞世の句を書くシーンで監督が長回ししてくれて幸せだった」と中の人が言っていたけど、この辞世の句は、書き直ししたものではなくて、「あのシーン」で本当に書き上げたのかもしれないなあ。上手くはないんだけど妙に味があるんだもん。

 「を」の書き方とか、書道指導の先生が頑張ったぽいけど、「待つ」のブサイクさとか・・・・

やはり政次の中の人の直筆だった…涙https://t.co/NxZZyYseLD#おんな城主直虎 pic.twitter.com/Af4xWJjxJo

— akir (@arien0727) 2017年8月27日

 最後の「楽しからすや」が妙によく書けてるあたり、この書、今の高橋一生の芝居の妙が凝縮されてる感じで、また泣けるのであった。

 でもよく見たら「天つたう日」の「日」の書き順やっぱ違くね?(笑)
 最初の「白」は合っているので、後半芝居に入り込みすぎちゃったのかもね。そんで、それ以降の方がよく書けてるっていうのがね。でも「君」が惜しかったなあ。


8月26日(土)

●「ごめん、愛してる」

 やっと今日になって先週放送分を観た。

 このドラマは「捨て子だった長瀬智也(死期が迫っている)が本当の母である大竹しのぶを慕ってグジグジしているだけの話」なんだが、私は吉岡里帆ちゃん目的で我慢して観てました。
 そしたら、やっと中盤になって大竹しのぶの役に厚みが出てきたし、最初は「なんじゃこの超ヘタレな坂口健太郎は?」って思っていたんだけど、そこもだんだん魅力がわかるようになってきたし、要するにやっと世界観に慣れたのかな?(笑)

 まあ、最初から「これは長瀬智也だからなんとか成り立ってるけど・・・」って思っていたけど、この世界観に慣れてきたら、「そうか、もうこれは、ひたすら長瀬智也の役の心境に浸っていればいいのだ」と思ったら、その美しさを急激に理解した。

 今回は長瀬智也と吉岡里帆が海辺でキャハハウフフするベタなシーンがあったけど、「ああ、私も長瀬智也と海辺であれやりたい」と心底思ったので、もうそれでいいんじゃないかと。
 「好きな俳優を10人あげよ」と言われても、長瀬智也はその中に入らない私が、しかも絶賛政次ロス中の私が、いや政次ロス中だからこそ、「ああ、いいなあ、長瀬、カッコいいな、足長いし背高いし、美しいな」って思ったんだから、もう、それでいいんじゃないかと。

 それ以上でも、それ以下でもないんだけど・・・・って数学的にその表現はおかしいけど「友達以上、恋人未満」みたいなことで、ストーリーが動いているのか足踏みしてるのかよくわからないんだけど、長瀬智也の魅力だけで引っ張っていけてるっていうのは、やっぱ凄いことなのかなあ、と。

●「あいの結婚相談所」

 え?次回6話でもう最終回なの?短くね?

 8月25日放送回も見事にテンプレ崩してきたので、「変奏曲だ」と思っていたんだが、もっとやってほしいなあ。山崎育三郎のキモい踊りにハマっていたので。
 そんで、婚活カップルのキャスティングが実に微妙で良かったんだよねえ。
 加藤晴彦、柏原収史、大東駿介っていうのがもうツボで(笑)
 「この流れだと、もしかして、福士誠治とか来ちゃう?」って期待してたんだけどな。
 今回は福士くんとちょっとルックスが被る感じの石黒英雄だった。

 この人もなあ、いろいろ出てるんだけど、何に出ていたのかすぐに思い出せない感じの特撮上がりなんだよなあ。(ウルトラマンオーブ)

 そうそう、暇だったから「カンナさーん」も観てみたんだけど、私は要潤は大好きだし、それよりも加藤雅也は昔から大好きだったので「その二人が、渡辺直美相手に真面目に芝居している」ってだけで、なんかコントみたいに思えてしまい、悪くは無いんだけど、物語に入り込めない。
 このドラマは「渡辺直美ありき」だからしょうがないんだけど、加藤雅也がせっかく得意のクサい芝居してても、要潤が得意の「悪い人じゃないんだけどクズ」って芝居してても、それを受けるのが渡辺直美だと、コントになってしまうのが残念だ。
 だから渡辺直美が悪いんじゃなくて、そこにエロさの要素を取り入れる勇気がなかった演出の及び腰というか脚本の及び腰というか、そもそもそういう覚悟が無いのに加藤雅也をキャスティングするのは無駄使いとしか言いようがない。

 うーん、そういや、加藤雅也って代表作ってなんだろう?

 私の中では未だに「ジュニア」なんだけど(笑)
 ひえー、ググってみたら1992年作品で、ええ?私って何歳だったの?26歳?
 早坂茂三が出演していることでも話題になった政治家ドラマだったが、あの時の加藤雅也は超エロかった。
 田中美奈子相手に「二人きりになりたい」って言うところとか、ほんとエロかった。

 あの当時は「なにこれ、超エロい」って言葉もなかったので、当時の自分がどう思っていたのかわからないけど、今で言うところの「加藤雅也、超ヤバい」って思っていたのだが、私が知る限り、あの頃の加藤雅也を上回るシーンを観てないんだよなあ。
8月25日(金)

 昨日はやっと「ましゃつぐロス」から抜けたと思っていたんだけど、今日になってなんだかスミスの曲が聴きたくなってきたので、またぶり返してきたのかも。

「There Is A Light That Never Goes Out 」を大声で歌いながら、モリッシーみたいにクネクネして手をぶんぶん振りながら「10トントラック きる ざぼすおぶ アーすっ!」ってガナる自分を妄想していた。

 今考えると、その時からもうすでにおかしかったのかもしれない。

 今日は会社にとある工事業者が来ていた。
 ちょっと、ほんわかしたオジサン二人組で、休憩中に二人で向き合って缶コーヒー飲んでて、仲よさそうにボソボソと雑談をしていたので「なんだかこの人たち、可愛いな」って思っていたのだが・・・・

 そしたら次に二人を目撃した時、えーと文章で説明するのが難しいが、彼らが作業していたのは床下にある何かで、えーと、だから一般家庭にもたまにある「床下収納」みたいなところを開けていたのですが、そこにある配管から水を抜いていたようで(その配管付近が漏水していたので潰して、他の経路を作るという工事らしい)それはポンプがやっているから、二人はただそこに座ってポソポソと楽しそうに雑談していた。

 えーと、要するに「掘りごたつ」状態になっている床に腰を下ろしていたわけです。
 オジサン二人が。

 向かい合って!


 それは「観光地で足湯に仲良く浸かっているカップル」にしか見えなくて、また「ごふっ」となってしまった。

 ほんと、更年期障害の一種なんだろうけど、笑いのツボにハマると、もはや発作みたいなことになるので本当に苦しい。
 しかも、今回は言葉や文章ではなく映像だったので、あの画が30分おきくらいにフラッシュバックしてくるので本当に辛かった。
 救いとしては、発作の合間に、その工事を手配した同僚M嬢に「あの穴のところにオジサン二人が向かい合ってほっこりしていた」と説明したら、M嬢もその光景を想像してけっこう笑ってくれたことだ。
 残念なことにM嬢が様子を見に行ったときにはその作業が終わっていたらしい。

 ああ、しかし今日の発作はほんと苦しかった。
 後半はもはやフラッシュバックというよりは、足のリハビリのため階段を使っていると、呼吸が少し乱れただけで、また横隔膜が痙攣しはじめて、なかなか止まらないシャックリのようでした。


8月24日(木)

 やった!「鶴のうた」が注文殺到で急遽増産体制っていうのがニュースになってた!

 初回限定版をどのくらい見積もっていたかわからないけど、たぶん、転売ヤーも相当動いていたと思うので、もうジャンジャンバリバリ限定版刷りまくってまくってほしいものである。

 ところで、先週の土日は友人の少ない私にしては珍しく両日とも友人と会っていたのだが、土曜日は高校のクラスメイトのライブに行った。
 前にも一度、同じ人のライブに行ったのだが、それがいつ頃だったのかさっぱり思い出せなかったんだけど、本人に「さっぱり覚えてない」と言ったら本人も「去年だっけ?あれ?」と覚えてなかった。

 一つ気がかりなのは、私はライブの内容を覚えてないと言ったつもりは無かったんだけど、向こうがそう捉えていた可能性もあるので、そこはちゃんと言っておくべきであった。
 最近、そういう時系列なことほんと記憶できなくなってるなあ。

 そもそも、超久しぶりに高校の同窓会が開かれフェイスブックの繋がりができて、その縁でライブに行くことになったんだっけ?
 私はフェイスブックのアカウントは持っているけど、それは会社の上司と仕事の都合上試験的に開いたものだったので、最初の頃は少しいじっていたけど、すぐに業務上の必要性も無くなったので、ほぼ放置している。だから私的な友人からの友人申請もスルーしている。
 あ、だから数少ない友人認定されてる友人経由で高校の友人の情報を頂いているんですが。

 話を戻すと、その友人のライブに「いつ」行ったかは全く思い出せないんだけど、それが東中野であり、どういう店でどんなライブだったりとか、その後、一緒に観に行った友人と入った居酒屋が「笑笑」のイタリアン居酒屋だったことや、そこがけっこう良かったことはよく覚えているし、さらに、それからしばらくして「千葉大生に監禁されていた少女が保護されたのが東中野駅」ってニュースが流れて「あ、あそこ、知ってる!」ってなったことも覚えているんだけどなあ。

 そのニュースが去年の3月らしいので、へーって感じがする。

 もっと前のニュースのような気がするから。
 「年をとると、1年が短く感じる」って言うけど、そうか、「今年あったこと」がどのエピソードだったのかよく覚えていないから短く感じるだけで、溢れ落ちて時空を漂っている記憶というファイルがあるんだね。
 記憶が時系列上にちゃんと並んでいないから、「あっという間」なのか。

 話逸れたが、そのライブやってる友人に「なんか観に来てくれるのはすっごく嬉しいんだけど、ちょっと恥ずかしいんだよね」って言われた。
 「恥ずかしい?何が?」と問いただすと「みんな立派な大人になったのに、オレだけがずっと高校時代と同じことやってるのが」って。

 彼は高校時代からバンドやってて、女子にも人気のある、わりと華のある人だったと記憶している。
 自分が高校時代に彼のことをどう思っていたのか、実は記憶がない。
 ただ、彼が人気者だったことはよく覚えていたし、そういう人が50歳になってもバンド活動を続けていることを知って「へえ、どんなだろ?」って興味があって観に行ったけど、想像以上にクオリティ高くて「なにかが足りなくてプロにはなれなかったボーダーライン上」っていうのを久々に観たような気がする。

 20代の頃はよくそういうバンドを観てきたし、メジャー一歩手前で失速してしまったバンドもけっこう観てきた。

 で、「みんな立派な大人になったのに、オレだけがずっと高校時代と同じことやってる」って言われて「は????」って思った。

 私なんて、高校時代と同じどころか、それ以下になってるよ?
 いや、同じっちゃ、同じか・・・・デヴィッド・シルヴィアーーーーーーーン!だった高校時代と(笑)

 それに君は妻も子もいるではないか?
 私なんて、君が結婚して子供を育てていた頃、「よーし、夢のグラストンベリーだ!」とかやってて、その後はフジロックに通っていて、「恥ずかしい」のは私の方だよ。

 いや、あんまり恥ずかしいって思ってないんだけどさ。
 ただ漠然と「ああ、50歳になったけど結局独身だったな」って思っていたけど、この頃、子育てに一段落ついた同級生たちが「暇ができたので会おうよ」って言ってくれるのが超嬉しいだけで。

 まあ、そういう同級生の中でも「子供はできなかったし離婚した」とか「家庭内別居中」って話聞くと「ああ、私の人生も大したことなかったけど、他の人もそんなもんか」って思えたりして。

 すんばらしい人生を歩めなかったのは自分だけじゃなく、みんなそこそこやっているわけで、でも私は自分の今までやってきたことに全く後悔がないけど、たぶん皆そうなんだろうなって。

 それでいいじゃん?って思った、50歳の夏でした。

 そして、昨日は「ステラ」を買って、今日は高橋一生が表紙の「UOMO」を買って帰ったのですが、女性ファッション誌と違うショットだったのが「ああ、はい、そっか」って思った。
 こんなに一人の俳優を追ったことがなかったので「写真の嘘」っていうの?今日、さっき見た「セシルのもくろみ」では、やっとそれを取り上げていて「これもっと早くやってれば」と思ったんだけど、カメラっていうのは人間の眼と全く違う世界なんですよね。

 私にそれを教えてくれたのが「野球中継」で、実際に球場に行ってみると、「あのテレビ中継が野球だと思っていたけど全然違うんだな」っていうのがよーくわかるんですが、だからって「カメラ目線」が全部嘘だとも言い切れなくて、でも、ドラマとか映画って結局、漫画の方が近いのかなって。

 大河ドラマで政次が死んじゃってどっぷり落ち込んでましたが、私は当初、もっと早い時期に政次ロスが来るのかと警戒していたので、「政次が死んだらロスになるから、その時また、高橋一生の過去作品を漁る旅に出よう」と思っていたのですが、実際に政次が死んでしまった今、「私が喪ったのは政次なので、それは高橋一生が他の役やってるのでは埋められない」ってことになってます。


8月23日(水)

 ようやく「ましゃつぐロスによる泣き上戸状態」から脱したようだ。

 そしたら、公式が「香典はこちらへ」と用意していた「おんな城主 直虎」 緊急特盤 「鶴のうた」のCDがアマゾンのミュージック部門で1位になってるとの噂を聴きつけて覗きにいったら「あら、ほんとうだ」
 初回特典が特に欲しいとも思ってなかったので、「CDで買うのがいいかなあ?それとも初ダウンロードに挑戦してみようか」と迷っていたのだが、皆さんがジャンジャンバリバリお香典を投げ込んでいるようなので、「よーし、乗ったろう」とポチっとした。入荷予定は9月20日頃になっているけど、絶賛増産中なのだろうか?

 さっきまた見てみたら「一時的に在庫切れ; 入荷時期は未定です」になっていたので、ギリギリセーフだったらしい。版元のソニーのショップでは「9月2日以降出荷予定」になっているので、ただ単にアマゾンが在庫確保できてないだけかもしれないが、公式の予想を上回る注文が出たのだったら嬉しいことだ。

 視聴率が振るわないので、もうこっちとしては実弾で援護するしかないでしょう(笑)

 そして、ツイッターのクラスタさんたちも、お通夜から抜けて、なぜか大喜利大会が始まっていた。

  #黄泉の井伊谷
  #シェアハウス井伊谷
  #政次に小言を言われると和む
  #政次に当たり前のことを言わせると和む

 おかげさまで和みました。

 そういや、今日は「過保護のカホコ」なので、またそれで和みましょう。

 そうだ、そういや昨日は「僕やり」を観るの忘れてた(笑)
 昨日、高校生男子が「センパイがいいよね」とか語っていたので耳を集中させたら、やっぱし「僕やりおもしれー」って話をしていて、「やっぱ若者にはウケているんだ」とさらに耳を凝らしたのだが、高校生男子の会話ですから「おもしれーよな」「うん、おもしれー」だけで終わっていたので「何がどう面白いか」まではわからなかったんですけどね。

 それよりも、ヤベー、三浦翔平の最大の見せ場を見逃したようだ。

奪い愛、冬 なみに
三浦翔平が怖い件。#僕たちがやりました#三浦翔平 pic.twitter.com/vWwPjTiQyj

— mAimAi (@10maimai31) 2017年8月22日

 原作読んでる人から教わっていた、このシーンを観るために我慢して観ていたのに、ちゃんと観られなくて残念でしたが、うーん、でも、やっぱりこれは正しい三浦翔平の使い方ではないなあ。

 正しい使い方といえば、「牛乳石鹸」のCMが炎上していると話題になってましたが、私も観てみましたが・・・



 内容に対する賛否はともかく、これって実に正しい新井せんぱいの使い方なんですよね。
 新井浩文ファンとしては、「得意の不気味可愛さ全開なので何度でも観られる」って感じだし、これだけ話題になってるのも新井浩文だからこそだと思うし。

 そりゃ、最初に観た時には「固形石鹸を一番買う層に最もアピールしない雰囲気でなぜやった?」って思ったけど、結局「固形石鹸を買わない層を狙った」のかもしれない。
 まあ、そこまで批判されるような内容ではないとは思うが「よくこの企画が通ったなあ」って企画会議の方を動画でアップしてほしいけどさ(笑)
 そう考えると、やっぱし最初から「炎上商法」狙いだったかもしれないけど。

 朝のニュースショーでも女性コメンテーターが「子供の誕生日なのに、飲んでから帰るとかありえない」って言っていたけど、うちの父親とかそういうのよくやらかしていたので「そういう人ってけっこういるんですよ」としか言いようがないし、まあ我が家では父は「そういう人」認定されてて、「この人にマイホームパパ(昭和な表現)を求めることが間違ってる」って認識でした。

 牛乳石鹸のCMでひとつ引っかかるのは、パパにケーキの買い出しを頼んでいるところで、ママは他のこと(料理とか)で忙しいからっていうことかもしれないけど、「こいつは信用できないから、ケーキ担当にさせておけばさすがにブッチしないだろう」ってことだったのかなと。

 妻が上手くコントロールというか洗脳しているので、毎朝ゴミ出しする程度には調教したけど、少し手を緩めると野生の生き物に戻ってしまいそうな新井浩文が「あれ?オレってこれでいいんだっけ?」って野生を取り戻しそうになったんだけど、「洗い流そ」って、その野生を自ら封印したっていう話じゃないの?

 つーか、新井浩文ファン目線からすると、このパパはもうすでに妻と子供を殺していて、ゴミ出しで小出しに遺体を処分してるとしか思えないんですが?

 とか思っていたら、ご本人のツイートはこんな感じで・・・

うちの事は嫌いでも、牛乳石鹸は嫌いにならないでくださいm(__)m

— 新井浩文 (@araihirofumi) 2017年8月16日


 ほんと愛らしい新井せんぱいなのでした。


8月22日(火)

 昨日自分が書いた感想文を読み直して、「ずいぶん冷静だな」と思ったのですが、今日もラストシーンの「囲碁台の前で静かに微笑んで直虎を待つ政次」を思い出しては涙ぐんでいる始末であります。

 いや、ほんと、あの壮絶な処刑シーンからの「あの表情」って、ほんと何なの?
 そして直虎の気配に気がついて振り返るあのショットの儚くも美しいの、何なの?

 今まで観たことのない表情だったと思う。
 たぶん、メイクとかも変えてるんだと思うけど、あれは何の業も背負っていない、無垢なままの政次なんだよねえ。

 幼少時から、おとわに嫌味ばかり言っている鶴(政次)であったが、何度も言われていた「可愛げのない」ところも取り去って・・・・ああ、そうか、だからナツだけには「可愛げ」を見せていたんだけど、完全に死んだことでやっと、直虎の前でも可愛い本性を見せることができたんだ。

 ううううう(また泣いてる)

 「高橋一生が吐血すると最高だな」とか言ってるくせに、この体たらく。
 たぶんこれって、更年期障害のせいか笑い上戸になってるのと同じで、泣き上戸になってるんじゃ?
 よく電車の中とかで思い出し笑いして困っていたが、昨日今日と「思い出し泣き」するので困ってます。

 そういや、一部で「今聴くとぐっとくる曲」を挙げていましたが、Jポップ苦手な私はあまり共感できなかったんだけど、今の自分のBGMは何だろうと思ったら、会社のデスクでふとこれが浮かんだ。
 そしてまた涙ぐんでいた(笑)

 この曲の歌詞って、けっこう漠然としているので、私には未だに明確なシチュエーションが思い浮かばないのだが、この頃の英国ポップスの歌詞って、アズテック・カメラとかもそうだったけど、「聴く人によって解釈が違う」っていうのが多かったなあ。今でもそうなのかもしれないけど。
 そして、もしかしたら、けっこう重い歌詞なのかもしれないけど、それをわりと軽めに美しいメロディーでなんとなく聴き流させてしまう感じのこの頃の英国音楽が大好きだった。



 そういや、ここで思い出すのもなんだが、「過保護のカホコ」でエンディングに流れる星野源の新曲が良くてね。恋ダンスの曲もけっこう好きだったが、あれは恋ダンスブームが盛り上がりすぎていたので、楽曲が好きなのか、みんなで踊っているのが楽しそうで好きなのかわからなくなっていたが、今度のも「過保護のカホコ」が面白すぎるのと終盤で流れるこの曲の相乗効果が素晴らしくて、毎回涙ぐんでしまう。(だから更年期)



 って、今再生してみたら、「別にそれほどでも」って思うんだけど、星野源の「歌詞のメッセージはそれほど重要じゃない」って雰囲気は、洋楽ファン的にはしっくり来るのかも。
 それよりも、1ヶ月弱で700万回再生ってスゲーな。


8月21日(月)

●おんな城主直虎 第33回「嫌われ政次の一生」

 日曜の夜は高校の部活の同窓会(というか3学年8名だけど)だったので、大河ドラマはリアタイ視聴できなかったけど、飲み会の合間にちらほらスマホ覗いてしまいました。

 そんで、どうやら政次が磔になってるようだったので、「あらやだ、それは萌えるところなのかしら?」なーんて思いつつも、どうやら放送後は大お通夜大会が開催されているようだったので、「こりゃ凄そうだな。よかった明日休みにしておいて」と帰宅したのが11時くらいだったが、それから視聴した。

 政次が逃走するところで、小野の屋敷で寝支度をしているナツに「逃げるぞ!」って声をかけていたのだが、「徳川を迎え入れる時にナツは優雅に床に就こうとしていたの?」って違和感を感じたのだが、後で考えたら、それだけ政次は油断というか、「徳川に城を明け渡すだけの簡単なお仕事です」って思っていたんだよなあ。

 それにしても、ナツがあんなに艶めかしく髪を梳いてるなんて、これまた政次とナツがデキてる描写?
 前回のまさかのプロポーズ大作戦は、政次クラスタ賛否両論の大荒れだったのだが、ここでまたダメ押ししてくるの?って思って、床の枕を確認したら、シングル布団に枕一つだったので「そこまで露骨にやらんかwww」と思ったけど、でもやっぱしあのナツの床準備のカットって「無事徳川に城を明け渡して、井伊の安堵が実行されたら、義兄上が忍んでくるかもしれないから、うふっ」ってカットだよな。

 私は、前回のプロポーズのあと、政次の胸に顔を埋めるナツがけっこうグイグイ行ってるし、そこに政次もおずおずとナツの背中に手を回したので「これでこのあと、逆にヤラなかったら失礼でしょ」と解釈したし、なによりも、直親の死を選ぶしかなかった時に政次は一度死んでいるし、その死にていで井伊の再生に臨んだのだが、ここに来てやっと井伊の明るい未来が見えたので、自分もこの先、生きる道が見えたからこそのナツとの結婚ってわけだから、政なつ肯定派である。

 ところが、制作側はこれだけでは足りなかったようで、政次がナツに膝枕してもらうという超イチャイチャシーンをぶっこんできました。
 でも、初見の時でも、政次がこんな「らしくない」ことするのは、漠然と「井伊を・・・直虎をこのピンチから救うためには自分の命と引き換えかな?」って思っているからなのもわかっていたので、ううううううって。
 さらに、どこかぎこちない政次と、やはりどこかぎこちないナツの小芝居に「中の人たちと演出家は、わかりすぎてるなあ」って思っていましたが、ナツが例の碁石を政次に渡したシーンに度肝を抜かれた。

 これって「義兄上がイチャイチャしてくださるの、とっても嬉しいんですけど、義兄上の本来のお役目はこっちでしょ?」って引導をナツが渡すんですよね?
 そして、その白石を眺める政次の半眼の表情が美しすぎて泣けた。

 つかの間のナツとイチャイチャする「平凡な幸せ」な時間を経ての「死の覚悟」への展開は本当に見事だった。思えば、直親の死の直前も「幼馴染の三人が心から笑いあえる瞬間」からの急行直下でしたからね。

 ですから、あの時の政次は「心が死んだ」状態で生きていたのですが、今回は自分が処刑される道を選んだから、もう無理に生きなくてもいいので、近藤を襲うことで囚われて、ボコボコにされて直虎の代りに牢に入れられるシーンでは、また得意の死んだ目になってましたが、あのあたり、普通の役者だったら、もっとキリっとした目をすると思うのですが、そうやらないで、ひたすら死んだ目をやるとことがやっぱ面白い役者だなあと。

 それにしても、この回ではほんとに多くの伏線が回収されていて、そもそも近藤殿とここまでこじれたのは、直虎が龍雲丸をちゃんと処分しなかったからで、あの時、政次は激オコプンプンだったけど、「お前が本当に守りたいものは何だ!」ってセリフがここで全部ブーメランなんですよね。
 それは政次の最期を知るクラスタからは「ここ、大事な伏線な」って教えてもらっていたので。

 そして、寿桂尼に向かって「お家を守るということは並大抵の覚悟では勤まらぬことかと」って言ったことも。
 そして、お家を守るために、どこぞの疫病の子供の首を用意して「地獄にはオレが行く」と言ったことも、あの「冷た家老」の時に「政次は昔からずっと冷たい」って言ったことも。

 ヘボいドラマだと、そういう伏線のシーンを回想シーンで盛り込んで「はーい、みんな、頭悪いから覚えていないかもしれないので、ここでお浚いだよ?」ってやっちゃうのだが、去年の「真田丸」にしても、今年の「直虎」にしても、それをやらないところが好きだ。

 で、超皮肉なことに、牢に囚われた政次を救いに行くのが、そもそもの発端だった龍雲丸で、今回の龍雲丸の使い方も秀逸で、あれだけ政次の煩悩を呼び起こした平たく言えば恋敵の龍雲丸が、この危機に際しての直虎と政次の関係性から完全に蚊帳の外だし、だからこそ視聴者目線で「ねえ、政次さん、これで死ぬのおかしくね?」って政次にインタビューしてくれるわけです。

 うんうん、政次はもう、なんかこう、狂っているのだが、さすがわ一般人代表の龍雲丸さん、いい質問です。
 で、政次に代わって、龍雲丸が直虎に「あの人が守りたいのは、あんたなんだよ!」って残酷なセリフだなあ。

 小林薫の抑えた芝居もよかったなあ。
 あの和尚もかなり頭いいので、今後の展開がたいだいわかっていての、あの芝居ですからねえ。
 自分は甲子園に行けなかった、高校野球の監督みたいな。

 さてと、問題の磔シーンですが、まさかの槍ドンに、頭真っ白になりました。

 これは政次も想定してなかったのでは?
 「あ、処刑場にちゃんと来てくれたんだ、さすがわ、オレのおとわ様、じゃあ、オレがカッコよく死ぬとこちゃんと見届けてね?チェキラ」って感じだったのに、まさかの直虎が槍を奪っての、政次の心臓をひとつきって・・・・・

 ああ、これが直虎が出した「次の一手」なんだ。

 政次が死ぬのは回避できないけど、せめて苦しまずに、自分の手で「送って」やろうって。

 ツイッターでは「これぞ究極の愛」ってトレンドのトップにいたけど、「愛しているからこそ殺す」って相当辛いぞ。
 映画「ミートボールマシン」では、高橋一生が好きな子を守るために、その子を殺すっていう話で、この映画の高橋一生は実に美しくて「すいません、高橋一生は追い詰めるほど美しいらしいです」って思ったんだけど、直虎の高橋一生のほうが普通に「好きな子のために死にます」、ってことで、何その笑顔は?

 そして展開される「反対言葉」というか、「地獄に落ちろ!お前なんて末代まで裏切り者とし語り継いでやる!」とか「女子が仕切っている井伊なんて先がないだろ、地獄から見届けてやる!」

 凄いっすね。森下先生。

 そしてスタッフもこのシーンに向けて、政次の顔のメイクのかさぶたとかかなりリアルでした。

 で、私はけっこう冷静にゴフっと血糊吐く高橋一生を鑑賞していて「やはり吐血する高橋一生は極上だな」とか思っていたのですが、次のシーンで「白黒をつけむと君をひとり待つ 天つたふ日も楽しからずや」って辞世の句に乗せて、囲碁デートをワクワク顔で待っている政次の顔を見て、涙腺崩壊した。

 ほんと、バカなの死ぬの?って感じだが、フィクションだってわかってるんですが、あのラストシーンの政次の顔を見ると涙腺崩壊するんです。今朝もあのスクショ見て泣いてましたが、今これを書いていても泣いてるんです。
 しょーがないからNHKに「何度見ても泣けます」ってメールしたよ。

 って、少し冷静になってみると「高橋一生をボコボコにするといいらしい」って広まるといいですね。「アウトレイジ」的な方面でも是非よろしく。「民王」で鼻血は評価されてましたが、今回の「直虎」で吐血も実にありがたいことが告知されたのは、ワタクシ的には「いいこと」かと。
8月16日(水)

 直虎のこと、うまくまとまらなかったけど、それはそれでいいやってアップしました。

 そう、そんで目下の最大の悩みであった、たぶん座骨神経痛な足の痛みでしたが、今日は「あれ?私ってこんなにスイスイ歩ける人だったんですっけ?」って感じで、足の痛みをほとんど感じなかったので、ほんと小さな幸せを味わいました。

 それでね、直虎なんですが、今日は「ステラ」をはじめ、またテレビガイド雑誌の「政次死んじゃうので、高橋一生さん特集でーす」だったので、面倒くさいから全部買いましたよ。お会計1000円以下だったから「やっすいなあ」って思いながら。

 直虎は「少女漫画大河ドラマ」って言われてますけど、この展開になって「ええ、傑作少女漫画と似た展開です」って開き直っているのですが、「ベルバラ」とか「ガラスの仮面」は私もそう思っていたが、ここに来て「エースを狙え」とか「バナナフィッシュ」を挙げる人たちがいて、「あああああああ、それな!」ってなった。

 「ガラスの仮面」以外は、「ベルバラ」のアンドレ的なキャラは全員死んじゃうんだよなあ、ああああ。

 そして「ガラスの仮面」では、主人公やライバル役の演技の上手さから、「脚本では憎まれキャラだったのが、演技力で一番視聴者に支持される役になってしまった」っていう展開がよくあって、それを漫画で読んでいる時には漠然としかイメージできなかったけど、直虎で高橋一生が政次役でやったことがまさに「リアル・ガラスの仮面」になっていたので、個人的には「30年、いやもっとか、40年くらいかけて回収された」って気持ちでいっぱいです。

 もう、「紅天女」役は高橋一生がやっていいよ。
 蜷川演出の「から騒ぎ」でベアトリス役やってたんだから、あのままでいいよ。

 と、思うわけです。

 あ、でもリアルで「ああ、北島マヤって・・・・」って思うと、人ってよく深いですから「リアルな姫川さんも、そのうち出てくるんですかね?」って思ってしまうわけで、そういう意味でも、ほんとうに高橋一生は罪深いなと。

●「僕たちがやりました」

 つまらないといいつつも、我慢して観ていたら、「え?これで桐山漣の出番終わりなの?」と愕然としてしまった。
 そして相変わらず「なぜ、この役を三浦翔平が?」っていう展開だし、そろそろ脱落しそうだ。
 車椅子の真剣佑をいじめる不良たちの描写も酷いもんだし、マルのクズぶりも酷すぎるし、手の甲に「うんこ」とか笑うところのなの?全然面白くないんですけど。

 さらに窪田くんに至っては、友人の彼女とヤリまくってるって・・・・いや、けっこうギリギリの濡れ場をぶっこむ勇気には感心するし、それをあっさりとブッタ切るCMには笑ったが、高橋一生と並ぶ「不憫な役やらせたらピカ一」な窪田正孝がこれだけ困難にぶち当たっている話なのに、微塵も不憫を感じないのって逆にすごいっちゃすごいけどさあ・・・・

 ただ、そんな「登場人物の全員がクズで誰にも共感できない」っていう中で、川栄李奈演じる女子高生だけが、匿った窪田正孝に「ねえねえ、やらせてよ」と抱きつかれても「だめ、学校行かなくちゃ」ってはねつけて、ちゃんと学校行っていたので「川栄ちゃんだけが信じられる!」ってことになった。

 そういや、やはりあまり面白くなかった「フランケンシュタインの恋」でも、川栄ちゃんの演じるキャラは大好きだったんだよなあ。
 そして最近やっと気がついたのだが「とと姉ちゃん」で主人公一家が居候していた仕出し屋の娘も川栄ちゃんだったし、もしかして私、川栄ちゃんのことが好きなの?

 って数ヶ月前までは「えーと、あのAKBの握手会で刺された子」って言っていたのに(笑)

 うん、まあ、そういうことならそれでもいいというか、エロいキャラを体張って頑張ってる川栄ちゃんに目的を変更しようかな(笑)

 それにしても、友情も知恵もなく逃亡する話に「???」だったのが、ここに来て、「偽真犯人」が現れて、ほんと全然よくわからないんだけど、これ視聴率良くないのは、そりゃ私みたいに「全くついていけない」人も多いとは思うが、暴力的な所とエロい所がけっこう頑張りすぎているので、9時台に親と一緒には観れない中高生が多いからじゃないかなあ。

 だから、原作漫画がどうなのか全く知らないけど、このドラマは魅力的な人物が全く出てこないし、それを演じる役者はけっこうなメンツなのに全然見せ場というか、いい演技させるつもりは全くなく、比較的格下の川栄ちゃんとか「金持ちの先輩」が美味しい役どころだし、何度も繰り返すが真剣佑のキャラ造形もよくわからんのだが、彼だけがとにかく美しく撮られているという(原作ではイケメンキャラじゃないらしい)とにかくよくわかないのだが、もしかして「池袋ウエストゲートパーク」も最初に放送された時はこんなだったのかもね。

 って「理解不能」と言いながらも、こんだけ感想書いちゃうあたりが「もしかしたら、後になって名作扱いになるのか?」って気がしなくもないあたりが、本気で「これは痛いな」っていう「セシルのもくろみ」と違うとことなのかもしれない。
8月15日(火)

 今朝、駅のすぐ近くで「あ、定期忘れた」って気が付いて「切符買って乗るか」って思ったんだけど、どうせ仕事忙しくないし、足の様子を見るために家に戻ってみたのだが、駅前で一回、家について一回座って休んだけど、それほど痛まずに2キロ近く歩けたので、「また一歩近づいた」と明るい気持ちになった。

 最近の趣味は、ひっくり帰ってるセミを一瞬だけ元に戻すことです。またすぐひっくり返るんだけど、たまにジジジと鳴いたりするから可愛くってね。
 意外とみんなセミが苦手なんですね。私がセミに手を触れていると「え?平気なの?」って驚かれるのですが、ええ、まあ、あまり他人には言いふらしてないけど、ゴキブリも手づかみできるもんで・・・・

 そういうことなら「ミヤノさんを怒らせると死にかけのセミを机の引き出しにいれられるぞ」っていうのは広めていただいても良くてよ。実際、会社の入り口に落ちてるセミの死骸がああああ、という訴えがあったので、「じゃあ、私が処分してさしあげましょう」って拾ってフロアに戻ってきたら、生き返ってしまい、阿鼻叫喚になったこともあった。

 さて、「おんな城主直虎」ですが、昨日からツイッターで皆さんの感想をずっと拾っていたのだが、ほんと熱く深い洞察が多くて、読んでるだけで泣けてくる。

 そして人によって解釈が違うのが本当に素晴らしいと思う。「カルテット」もそういうドラマだったけど、私はそういう物語が好きだ。そういや、この間、夏目漱石の「こころ」を読んだ時も、「これ、どう解釈するのか人によって違うだろうなあ」と思った。って自分がどう解釈するのか、まとまらなかったのでまた時間置いて読んでみようかと思っている。

 そういえば、この話は昔日記に書いたと思うが、20代の頃勤めていたテレビ制作会社が、その昔に制作したドラマが映画館でリバイバル上映されることになり、その試写会のお手伝いに行ったことがあった。
 受付に来たVIP(主演女優だった吉行和子さんとか)をVIP席にご案内する係だったのだが、映画が始まったら「お前らも観ていけ」って言われて、空いてる客席で観て、その後、食事に連れていってもらった。

 その席で、制作者側の上司たちから「どうだった?」って言われて、真っ先に感想を言ったのが、その頃よく会社に出入りしてたフリーのADというか、本人は映画の演出志望だったけど、それだけでは生活できないからドラマの仕事もやってるから「AD」と呼ばれるのを嫌がっていた。
 彼は「結局、真相がどうなったのか曖昧だったのが腑に落ちなかった」というようなことを言ったので、すかさず私が「このドラマは実際にあった事件の話なので、だからこそ、全てがはっきりしないほうがリアルだと思った」と反論し、しばらく私と彼でごちゃごちゃ意見を交わしていたのだが、20代の映画監督を目指す男子と、サブカル文学少女上がりの私ですから、けっこうツンツンした議論になり、他の普通の若い社員たちは引いていたのだが、そしたら制作補佐(アシスタント・プロデューサーって言うの?)の役職の人が「古いドラマをこうして若い人たちが真剣に観ていてくれたことが嬉しいね」って言ってくれて、ああ、たしかに自分が作った作品に対して、真剣に議論してもらうのって嬉しいだろうな、って思った。

 去年の「真田丸」もそうだったけど、今の直虎も、みんな真剣に解釈していて、そういう感想をドラマ作ってる人が読んだら嬉しいんだろうなあ。
 作為が伝わった時も嬉しいだろうけど、作った人たちが全く意識してなかったところまで深く解釈してもらうと、ほんと、どういう気持ちなんだろう?

 ちなみに、こういうのとか、どこまでが作為なんだろう?

本当だ、振り向いた表情が『真珠の耳飾りの少女』だ。うわぁ…#おんな城主直虎 #高橋一生 pic.twitter.com/mCf2kgmA7P

— 小波 (@ripplings) 2017年8月14日
 いや、私も、この小野家家臣のシーンは「久々によく出来たモブシーンだな。まるでビスコンティの映画とか、西洋絵画的な」って思っていたけど、どなたかが「レンブラントの絵画みたい」と呟いていたので「それな!」って思ったけど、フェルメールまでたどり着かなかったわ。

 演出家が狙ってこの画にしたのかどうかわからないけど、狙ってなかったとしても、心の奥底に「あの名画」のイメージがあったからこその、この画ですよね。政次の鉢巻(?)に引っ張られたのかも。

 あと、政次×直虎からの政次×なつ、のあたりの考察もさ。

 政次×直虎の囲碁シーン(たぶん最後になる)で、政次が当主ごっこしてみたのは「そうなってもいいかもしれないかも」っていうか「今の状況だと、ありえる未来」を意図的なのか深層心理的に「お試し」してみたのかも?

 政次が直虎と結婚して、井伊の当主になるっていう目は、もう10歳の時に潰されているのだが(おとわがそれを阻止するために出家したから)、ここに来て、策略とはいえ、政次が井伊を乗っ取って城主になり、直虎が「もう、それでいいんじゃね?」って言った瞬間、「政次が妄想すらほとんどしなかったこと」が実現するかもしれない瞬間だった。

 政次が城主になり、今川からの支配から卒業したら、直虎が還俗して政次の妻になるっていうのが自然だろう。

 まあ、そこで「それは嫁に貰うてほしいということか?」って言ったら、また「はあああああ?」って言われるんだろうけど、そういう展開にはせずに・・・・それがわかってるからこそ、それは言わずに「直虎さまは日本一の城主だから、自分なんてとても及びません。だからそのままでいてください」って言うんですよね。

 このシーンで、政次は完全に直虎を「女」として見ることを諦めていて、でも、あの囲碁を片付けるシーンで「え?なにすんの?まさかハグすんの?」って思ったけどさ(笑)

 で、政次は直虎の家臣として生きていく決意を再び抱えてーの、帰宅してーの、なつに「オレと一緒にならないか」ですよ。
 ここ、ほんと、行間だらけで、みんながゴチャゴチャ言うのもわかりますが、再度観てみても、「う、行間だらけだ」としか言いようがないのですが、下世話勢が「このあと、絶対ヤッたよね」と言うので、そう思って見ると、政次ったら、自分に対するナツの気持ちに自信がないから「形だけの夫婦だけど」って言ってるけど、これ絶対に押し倒されてますよね(笑)

 で、皆さんの解釈で「はあ、なるほど」と思ったのは、「なつに抱きつかれた政次」のシーンの後、独り井戸端で死者を回想する直虎のシーンになり、当主として尼として生きる直虎の孤独・・・・・つーか、視聴者の多くが政次に萌えていて、その代表がナツなのに、直虎だけが全く政次に「そういう感情」を抱かずにいるのって、なんなのよ、って思いますけど、そのあたり、朝ドラ「ごちそうさん」での源ちゃんを思い出すなあ。

 そして、政次の着物の手入れをしていたナツが発見する白い碁石っていうのも、諸説乱れてましたが、「政次が直虎との男女関係を諦めた印」と見るか、「井伊からこぼれたことの・・・・これからの展開を暗示する」と見るか、

 はーい、次週はとうとう「本当に辛い展開」だそうで、でも、私、高校の部活の同窓会でリアタイできないんですよね。

 あはは、この半年くらい「日曜日に予定を入れない」ってことになっていたんだけど、「まさかの最大の山場で?」って思ったけど、二次元よりも、やっぱ三次元大事ですからね。

 って、やっぱし、二次元展開する高橋一生すげーな、もはや「表情筋すごい」を超えて「瞼の演技すごいな」って領域になってます。奥二重の出し入れが・・・・って野球ファン的には「アウトコースのストライクゾーンの出し入れが」っていう技巧派投手がゾーンに入った的な。

 高橋一生に夢中になってしまって、さっぱり野球沼から遠ざかってますが、なんかやっぱし武田勝っぽいんだよな。100キロ代のスライダー的な。

 うん、そういうことでいいんじゃないかな。井伊だけに。(ぷっ)


8月14日(月)

 今日は足があまり痛くなかった。嬉しい。

●おんな城主直虎 第32回「復活の火」

 なんだか凄すぎて、まともに感想書ける気がしないが、ほんと直虎って神回の時は「え?45分しかなかったの?なんか1時間半くらい経過したような?」って密度なんだよなあ。
 そして、政次Xデー直前回にふさわしい(?)フラグつめつめ大会になっていました。

 今まで散々、直虎に「後見を下りられよ」と言っていた政次ですが、途中で「いつでも降りて構いませぬぞ(うふっ)」ってデレたこともあったけど、今回は「某ではとても殿の代わりは務まりません」って言っちゃうのが、もおおおおお。

 さらに「今度は明るい太陽の下で堂々と囲碁デートしようね」って月明かりの中で言っちゃうあたりが、もおおおおおおお。

 そして家臣に向かって「これから小野は井伊を再興する!今まで騙していてゴメン!」って宣言したら、家臣たちが「そんなのとっくに知ってた!」って、もおおおおおおお。

 さらに問題のシーンである、なっちゃんに向かって「この戦が終わったら、一緒になろう」って、「台風が接近しているから田んぼの様子見てくる」「勝ったな、風呂に入るか」に並ぶほどの死亡フラグだっちゅーに、そのベタベタな死亡フラグをシレっと投入してくる森下脚本って!

 今回もツイッターでは視聴者の解釈が様々なシーンが多々あって、やっぱし一番意見が分かれたのが「なっちゃんへのプロポーズ」かね?
 なっちゃんが「でも直虎さまの還俗もありますから、政次さまは直虎さまと一緒になることを望んでいたのでしょう?」って言ったら、「殿のことは大好きだけど、それは子供の時から自由に生きていた殿への憧れであって、ずっとあのままの殿でいてほしいし、ずっとお守りしたいけど、それはさておいて、なつには側にいてほしい」的なことを言っていた。

 「正直になつを二番手扱いするなんて、なんて不器用な政次!」って「ちょっと酷くない?」って思った人と、「これは、なつに対する恋愛感情じゃなくて、井伊家が再興された後の筆頭家老の家としての体裁を保つために一番良かれと思った理性的な計画で」と思った人に分かれていたように思う。

 うーん、私はどう思ったんだろう?
 正直、こんなわかりやすいフラグが投下されてると思ってなかったので、けっこう唖然として眺めていたのだが、「井伊が落ち着いたら、なつを娶って、弟の子である亥之助を小野の正式な跡取りとする」っていうのは政次がずっと心の奥底に持っていた計画だろうし、ものすごーく出来た女子である、なつにずっと自分のそばにいてほしいっていうのも本音だろうし、だが、そこに恋愛感情があるのか?って話になると、まーた「中の人」が微妙な芝居しやがってさ。

 前になつが「偽装」で政次に抱きついた時には「お前の働きはよーくわかった。もう、いいよ」って感じでけっこうクールに対処していたのに、今回、なつに抱きつかれたときの芝居は何よ、あの童貞芝居わっっっ!

 「え?ここで、それやるの?確かにあなたの得意芸だけど、今それやる?」って頭真っ白になりました。

 って思ったけど、それは初見だからで、また再度見直してみたら、また違う感想を抱くのかもしれないけど、ほんと政次の造形はかなりアバウト(「中の人」の言うところによる「余白」)に作られてるので、困るわ。

 でも、ここまで政次の直虎への気持ちとか、なつへの気持ちに解釈が分かれるのも意図的なことだっていうのもわかるし、そこに盛大に余白散りばめられたのも「政次というキャラが大河の二番手」という地位だったこともあるし、まあ、いろいろと有難いっていう話なんですが・・・・って何が言いたいのかよくわからなくなってきた。

 そんで、大勢の視聴者が「ああ、近藤殿の造形が、こんだけ毛むくじゃらでわかりやすかったのって、こういうことだったんですね」って思った近藤さまですが、ここに至って「政次を陥れるとは許すまじ」って設定になったのですが、それが「殺す」じゃなくて「毛を毟れ」になったのって制作側の意図を超えた展開が面白かったです。

 民放ドラマ「あなそれ」で、主人公が勤務する眼科医の医者を演じていた橋本じゅんですが、私もしばらく「大河の近藤さまと、あなそれの眼科医が同じ人」っていうことに気がつきませんでした。
 「大河の近藤さまの造形すげーな、橋本じゅん」って思った後に、「あなそれの眼科医って、橋本じゅんか・・・・え?それって?」ってやっと気が付いた。

 だから、大河のほうで、いくら憎まれ役だとしても、「相当盛っている橋本じゅん」なわけで、中の人の橋本じゅんが今後、現代劇で出ていても「うぬうううううう、政次の敵」って感じにならないと思うので、上手いなあ、と。

 あと、私は先週の展開で「政次は最初から自分を犠牲にするつもりでやってないのでは?」って言っていたのが、今回の展開で「軟着陸する井伊と小野」を宣言した時点で「あ、やっぱそうだよね」って思ったのですが、だとしたら次週予告篇で顔じゅう傷だらけの政次とか、「あれ?こういうつもりじゃなかったんだけど?」って感じで、これって、「太陽に吠えろ」の松田優作殉死シーンみたいな展開じゃないっすか。

 ああいうのを高橋一生がやるっていうのも感慨深いが、先週や今週の高橋一生の顔が「何この少女漫画顔」って出来映えで、ほんと池田理代子せんせい作画というか、花田祐美作画というか、役者と演出と撮影と照明と音声とメイクさんたちが作り上げた素晴らしい二次元作品だ、と思った。

 このショットとか、ほんとに漫画だったもん。

この一瞬だけ、小野但馬守政次が鶴丸に戻ってるんですよ…#おんな城主直虎 pic.twitter.com/AjRhkbT1QA

— アオネコ (@aino_jikken) 2017年8月13日
 このドラマでは、こういう左右の目が違う方向向いてる政次のショットが時々あるんだけど、それが政次の二面性や複雑な感情を表現しているので、ほんと引き込まれるんですよねえ。
 これが撮影技術なのか、役者の技術なのか、よくわからないけど。両方なのかな?
 あと、左右で照明のあて方変えてる時もあった。


8月12日(土)

 足の調子は、先週に比べればだいぶ良くなってきて、歩いてて顔が歪むような激痛ではなく、重い筋肉痛くらいになってきたが、昨日は休みだったので、珍しく11時くらいまでコンコンと眠っていたのだが、寝すぎで腰や背中が痛くなり、そもそもなんだかダルかったのだが、午後に買い物に出たら「また足いでーよ」になっていた。

 鍼灸院に行ったので、それで軽減した痛みがまたぶり返したのかもしれない。

●「昆虫すごいぜ」

 Eテレで香川照之がカマキリ先生をやっている「昆虫すごいぜ」という番組が凄すぎるという噂を散々目にしていたので、今日はとうとうその特別編を観てみた。

 凄すぎた(笑)

 香川照之の昆虫愛が爆裂していた。タモリの地理愛にも似ているのだが、緑のジャージにカマキリの被り物ってところが芸人を超えた出来映えっていうのは・・・
 こうなったら「ブラタモリ×昆虫すごいぜ」で一緒にフィールドワークに出かけてほしい。
 同じ山道を歩いていても、片や「玄武岩が!」で片や「クロイトトンボが!」って、やってほしい。
 そこに鶴瓶が混ざると、案内する専門家に「あんた嫁はんおるんか?」ってさらなるカオス状態になるが(笑)

●「ハロー張りネズミ」

 先週から引き続き「悪霊退散」なホラー回なのだが、普通、こういう探偵モノでのホラーって、「実は仕掛けがありました」っていう展開になるものじゃない?横溝正史なんて全部それじゃない?呪いとか祟りを利用して・・・っていう。
 ところが先週ですでに「これ、まじホラーなんだな」ってわかったのだが、後半でまさかのドンデン返しになるわけでもなく、さらにホラー度が上がっただけだった。

 しかも、瑛太と霊媒師の蒼井優しか出てこないのって、どーよ?

 私は森田剛目当てだったのに・・・・・、そして私にはどうでもいいが、なぜこの扱いなのに深キョンが?
 よくわからないドラマである。

 だが、来週のゲストはムロツヨシだから今度こそ期待しているよ!

 (そういえばこの原作漫画は読んだことあると思うのだが、部室に転がってる漫画雑誌にあったから読んでいただけで、そう熱心に読んでいたわけでもないので、どんなテイストの漫画だったのかさっぱり記憶にないなあ)
●「あいの結婚相談所」

 もう山崎育三郎の顔芸だけでも観られるんじゃないかってレベルになってきたぜ(笑)

 今回はラストのサウンド・オブ・ミュージックが無かったけど、やっと前田美波里様との絡みがあったけど、それが期待の斜め上を行く不思議展開というか、前田美波里様がやったのは何調っていうの?表現する言葉が見つからないけど、和風で攻めてきた。歌舞伎とか謡曲とかではなく、もっと大衆演劇っぽい和風で。

 鹿賀丈史も毎回海外土産のお菓子持ってくるだけじゃなくて、なんかやらかしてくれるのかもしれない。

 以上、足悪くて引きこもっているので、ドラマの感想くらいしか書くこと無いんだけど、また軽く鬱状態なので感想もそっけない、と日記には書いておこう。


8月9日(水)

●「過保護のカホコ」

 今日は竹内涼真がそれほど機能してないな、と思っていたら、後半になってギュンギュンきましたね。
 お姫様抱っこは、身長差がありすぎるので「溺れた子供を救出したみたい」って思ったのですが、ドアドンには「ひゃっ」ってなりました(笑)
 で、先週は父親が家を飛び出したって展開で、今週は母親が家を飛び出すって、ほんとスケールの小さい話なのに、なんでこんなに面白いのだろう?

 オープニングでカホコが「赤ちゃん」から「幼稚園児」「小学生」と成長していて、今日はとうとう「中学生」になったけど、まだ中盤だから、この先「高校生」「大学生」の後、どうなるんでしょうね?

●「僕たちがやりました」

 カホコの方は、このまま順調にいけば、名実共に「今クール最高のドラマ」になるだろうからいいんですけど、私が「窪田くん主演だから我慢して観ている」っていう「僕たちがやりました」ですが、回を追うごとに突き放されるという辛い状況が続いています。

 登場人物の誰にも感情移入できない・・・・って、そういうドラマもあるし、例えば「黒革の手帖」とかそんな話だけど、先週の「小物感全開の滝藤賢一」とか「滝藤賢一の正しい使い方www」って大爆笑しながら観てましたよ。

 感情移入できなくても「このキャラ好き」ってだけでいいんだけど、「僕たちがやりました」に出てくるキャラは全力で私から遠ざかってるというか、主人公の窪田くんもわけわかんないけど、窪田くんを裏切ったマルとか全然いいとこないし、間宮くんもそんな感じだし、新田真剣佑の美しさだけはブレないと思っていたら、あの事故の後遺症で夢が叶わなくなったとか、そんな重い設定背負わせるの?

 私は全然このノリについていけてないのだが、若者はこれでいいと思っているのなら「へー」ってだけの話だが、あまり「これが面白い」って人の評価も入ってこないので、正直よくわからないのであった。

 で、もはや、私が我慢して観ているのは窪田くんがどーのこーのではなく、「この役を三浦翔平にした意味は?」なんだけど、全然機能してないんですけど?

 いや、三浦翔平は難しい素材だってことはわかってます。
 私が知る限り、今まで誰も三浦翔平を正しく使いこなせてない。

 それが三浦翔平に演技力が無いからなのか、スタッフがわかってないからなのか、私にはまだ判断がつかないのですが、高橋一生の10倍くらいイケメンなのに、なんかもったいないんだよな。

 で、このドラマの三浦翔平の使い方にモヤモヤしていたら、「桐山漣がホームレスでゲイって設定で投入されます」とのことで、ワクワクしながら観ていたら・・・・
 マジ小汚いホームレス役で「桐山漣の美貌がかなり封印されてるな」と思っていたら、主人公の窪田くんに「ケツ貸せよ」と迫るとか・・・

 えーと、桐山漣と窪田正孝のラブシーンとか、腐女子的に極上すぎる組み合わせなのに、9時台のドラマで「ケツ貸せよ」って、このドラマ、誰をターゲットにしてるんですか?

 あと、よくわからないのは・・・・って、そもそも原作知らないからしょーがないんだけど、この話ってコメディじゃないの?漫画原作だし、ああいうキャラ造形だったので、てっきりコメディだと思っていたら、死傷者出てるし、真剣佑は重い障害を負ってるし、その割にはそのことに同情するキャラもいないのでどういう視線で見ればいいのか困っているのですが、これが「イマドキ」ということなのか、ただ単に私がオバサンだからわからないのか、ほんとわからない。

 そして、イケメンを無駄遣いしているのに、真剣佑だけ超美しいっていうのも意味わからないんだけど、ここまでひたすら私の趣味から遠いところを攻められると、「これがわからないのは、私がイケナイのかもしれない」とか思ってしまって、ついつい観てしまうのって(苦笑)

 いやだから、そのうち絶対に三浦翔平の見せ場が来ると信じているのだが、これ、平気で裏切られそうで怖いわ。


8月8日(火)

 あれ?高橋一生、大河ドラマ関連の雑誌取材攻撃って、ついこの間やったばかりだよね?

 あの時も「はい、はい、推しに課金すればいいんですよね?」って、せっせと買ったが、「はーい、次は高橋一生がクランクアップしたのでまたよろしくー」って、AERAを駅の売店でシレっと買ったのはいいが、女性自身とか週刊女性もまたやってるの?

 いや前回の時には「さすがに女性週刊誌までは」って買わなかったんだけど、今週のを立ち読みしてみたら「もう、なんなんすか、このアップ攻撃は」って速攻レジに持っていきましたわよ。
 女性自身とか買ったのって、50年の生涯でも初めてかもしれない。

 ほんと、ここ数ヶ月で、この10年、いや20年で一番雑誌買ったね。
 で、部屋に積み上がってるんだけど、どうしよう?

 金額的には大したことないんだけど、物理的にかさばる。
 30年前の自分だったら、すいすいスクラップブック作成していたと思うのだが、(メンノン時代の田辺誠一くんのスクラップブックとか今では貴重な資料)もはや、そんな気力が無いのだが。


8月7日(月)

 あんのベーゴマみたいに太平洋沖をグルグル回っていた台風が、まさか急にこっちに進んでくるとは・・・

 久々の台風が近づいて来るときの、強弱がついた風や雨の波状攻撃と湿度がちょっと楽しいだけど。

●おんな城主直虎 第31回「虎松の首」

 7月に入ってからの直虎は「どこがスイーツ?何が乙女ゲー?」って感じに急展開していて、毎回濃すぎて観終わった後にちゃんとした感想言えないくらいなのですが、今回も物凄かった。

 そして私は「但馬」を演じている政次が好きなんだよなあ。
 この間「役者が劇中で下手な演技を演じているところが好き」って書いたけど、政次が演じる但馬は下手ってわけでもなく、なんだろう、やっぱし珍獣?(笑)

 って笑いごとではなくて、命をかけた小芝居をしているわけで、いや大芝居か、持てる知力と演技力をフル稼働する政次に、私はひたすら涙ぐんでいました。

 このドラマって行間多いから、「虎松の首」も、政次がどういう手段で身代わりの子供を手配したのかわからないんだけど、それゆえに放送後のツイッターでは皆さんの解釈が諸説入り乱れるのも面白かったが、関口様に首を差し上げて、直虎にあたらめさせるシーン(そういうの、なんか単語があったような・・・首実検か)の政次の狂気じみた演技は凄まじかったなあ。
 首の死化粧が濃いと指摘されて「虎松様は疱瘡を患っていたので、そうしましたが、化粧を落としましょうか?」「落としましょうか?」とギラギラした目で繰り返すところとか、まるで歌舞伎の1シーンのようだった。

 そして、身代わりとなった子供の首を・・・周囲の家来たちが目を背けるほどたぶんグロい首を直虎がヒシっと抱きしめて経を読むとか・・・・・ほんと、役者さんも凄いけど、やっぱ脚本の森下さん凄い。

 子供の首を切る政次のシーンで(切った後の血塗られた刃物を見せただけだけど)、去年の「真田丸」の刑部を思い出した。
 ボケかかっていた秀吉が「茶々さまの子は秀吉の本当の子じゃない」って落書きに激怒して、無駄な人死にが出そうだった時に、疑いをかけられていたけど「俺じゃないよ、だって字書けないもん」って言っていた人物が病死したので、もう、そいつに咎を負ってもらおうと、首を取りに行った主人公・信繁と治部と刑部だったが、一番下っ端の信繁がやろうとしたけど「えっと、あの」って戸惑っていたら、刑部殿がそれを見かねて「では、私が」と脇差を出したシーンがけっこう印象的でした。

 主人公の信繁には戦経験が少なく、「首を獲った」って経験が無いってことがあの短いシーンでわかったし、対する刑部は、劇中では穏やかな知性派な人物だったが、「ここに至るまで、いくつ首を獲ってきたか」っていうことがわかるという。

 だから政次も、これまでどっちかというと文官描写ではあったが、材木泥棒の時には「打ち首でしょ?」って普通に言っていたので、戦経験はよくわからないが(桶狭間の時は弟が出陣して自分は留守番だった)、打ち首程度はけっこうやっていたのかね?って思ったが、「罪の無い子供の首を身代わりに」っていうのはさすがにね。

 まあ、たぶん、病気で死に掛けていた子供だったんでしょうよ。
 歴史クラスタさんの説では「その時代、疫病で死んだ子供の遺体なんて村はずれに捨てられていたんだろうから」でしたが、その後、その首を丁寧に「井伊の井戸端」に埋葬しようとしていた直虎に「その子だって家族の役にたって喜んでますぜ?」と慰めに来た龍雲丸のセリフが本当なら、政次に首の手配を頼まれた龍雲丸が、疫病で死に掛けた子供を金で買ってきた説もアリなのかね?

 って、今書いてて思ったが、少し前まで「打ち首だ!」って言われていた龍雲丸が、子供の首を半べそ状態で埋葬する直虎を慰めてるのって、凄いな。

 この回って、見る人によって解釈が違うけど、たぶんこの先の展開を見たあとでまた解釈が変わりそうな重要な回だと思うので、この先、5回くらいリピートしそうです。
 まだ、この時点では政次は最後まで見据えて行動してないと思うのよね。
 井伊家が取り潰されて、今川直轄になって、関口様か他の誰かに支配されてしまうと、挽回するのが難しいから、自分が乗っ取ることで井伊の芽を潰さないよう必死なだけだと思う。

 そして、直親の時には、何もできなかったので・・・・・自分がそこで殺されても直親を救うことができないのはわかっていたので、井伊家断絶だけは防ごうと自分の命だけは守った政次だったから、もう、あそこで一回死んでるからいつ死んでもいいんだけど、井伊家存続の道が見えるまでは死ねないんだよなあ。

 なので「絶対に失敗できない小芝居」をやってる政次に萌えるわけです。

 そして、その「死の舞踏」を踊っている政次が美しすぎて、涙ちょちょぎれてるわけですが、「あたし、政次が死んだら、しばらく忌引きとろうかな」って本気で思わせる、高橋一生マジ尊いです。

 でも、高橋一生はたしかに凄いけど、この回では、之の字も六左もほんとに良かったし、傑山の見せ場もあったし、亥之助となつも良かったし、去年の真田丸もそうだったけど、中盤にきて、登場人物たちのキャラがまるで実在の人物のように愛しくなる感じで、そして伏線がゆるやかに回収されていくので・・・・

 直虎だと、「徳政令」とか「解死人」とか「人身売買」などの中世ワードだし、今回、取り潰しにあった井伊家が逃げこんだのが、あの「検地」回で描かれた隠し里だったりとか。

 というわけで、私はこの大河ドラマにどっぷりですが、視聴率出たらまさかの10パーセント代って、辛いですねえ。

 まあ、8月って夏休みでみんなお出かけしているのか、どのドラマも視聴率出ないんですけどね。

 まあ、高橋一生ファンとしては、あと2話?死にゆく人物を演じる高橋一生を堪能しましょう。
 高橋一生の20年以上ある役者人生でも、こういう役初めてだから。
 つーか、普通の役者の役者人生においても、なかなか来ない役だから。

 そして、この役を演じる高橋一生と同じ時代に生きてて本当によかった。
 と、日記には書いておこう。



 そうそう、私は関口様が大好きなんですが、関口様がチョロすぎて「ん、もおおお」とか思ってますが、誰かが「関口様ってもしかして政次のことけっこう好きじゃね?」って呟いていて、さらに他の誰かが「もしかして、この時代だからお小姓的な・・・・」と呟いていて、「そうか!その解釈があったか!」って膝を打った(笑)

 ああ、それいいわ。採用!
 そーよ、そーよ、政次が井伊を表向きは裏切って、今川氏真に取り入っていた時、関口様はジローンって政次のこと憎々しげに見ていたのよね。
 なのに、今は政次に全く警戒してないのって、「枕営業」の成果なんじゃないかと(笑)
 井伊のためなら、無関係な子供の命を犠牲にするくらいだもん、そのくらいやるでしょう。

 というわけで「関口様×政次」の薄い本を是非是非。

 と、AERAの表紙で薔薇と百合背負っている高橋一生を眺めてニヤニヤしてます。蜷川実花やりすぎだろっ(笑)

8月5日(土)

 足痛いので引きこもっていた。

 100メートルくらいはスタスタ歩けるんだが、それを超えると痛くなるので、我慢してなんとか近所のスーパーに行ったけど(400メートルくらいの距離)、買い物前にまずベンチで一休みして、買い物終わってからまたベンチで休んでから、家に戻る最中まだ「いででででで」と顔を歪めて歩いているわけで、ほんと辛い。

●「こいの結婚相談所」

 初回観て、「なにこの山崎育三郎劇場はwww」ってバカ受けしてしまったのだが、2話も面白かった。
 山崎育三郎がお相手をマッチングする儀式とか、ピアノの弾き語りしながら考えをまとめて「結ばれました」という儀式はテンプレなんですね。あと、カップル成立して、みんなでサウンド・オブ・ミュージックみたいになるところとか。

 前回もそうだったんだけど、ゲスト出演であるカップル役の人たちが山崎育三郎のミュージカルが始まるとポカーンとドン引きしているのが、とにかく面白くて。

 私、役者さんが「劇中で演技が下手」っていう演技しているシーンがすごく好きなんだけど、このミュージカルシーンでのゲスト俳優の「渋々合わせて踊っていたら、だんだん楽しくはなってきたけど、やっぱり下手」っていう感じがたまりません。

 あと、今回のゲストカップルは、釈由美子と柏原収史という地味に豪華だったのだが、釈由美子をあんなに地味に撮るっていうのもある意味贅沢だと思ったけど、「柏原収史って、いつもこんな役だよなあ」

 信用できないイケメンとして貴重な役者さんだし、けっこういろんなところでけっこう重要な役で出てくるけど、代表作って思い浮かばない。でも、ちゃんと「朝ドラだと、憲兵役だったり、大久保利通役だった」ってここ数年の出演を覚えてるんだよなあ。出てくると「あ、柏原くんだ!」って前のめりになるからさ(笑)

 まるで、5、6年前の高橋一生みたいな位置を10年以上続けているかのようだ。
 まあ、柏原くんはたぶん、この先、榎木孝明ポジションになると思うんだけど。

 そうそう、木曜日にまた「セシルのもくろみ」を観てみたんだけど、読者モデル同士で足ひっぱりあいしてて、主人公がこの世界に嫌気がさしてきたっていう話だったが、うーん、そもそもなんで読者モデル目指しているのかがよくわからないし、周囲もなぜ彼女を引っ張ってきたのかが私にはわからない。

 そして、主人公がいずれは専属モデルになるのだろうけど、そのイメージが全く湧かないからなあ。
 普通こういうのって片鱗をチラ見せしながら描くと思うんだけど、中盤に至っても全くそういうの感じさせないのって難しいよなあ。
 真木よう子がすごく頑張ってるのはわかるんだけど、あの主人公に私は共感できないので、魅力的な人物に思えないんだよね。

 さて、引きこもりで暇だったから、ぼんやりとユーチューブ観ていたら、なぜか竹内涼真特集になってしまった(笑)
 「帝一の國」の番宣動画がいっぱいあったし、カホコの絡みなのか、ニュースショーでもよく取材されていたらしい。
 そういや、あさイチに出てきた時も「うわ、竹内涼真、そのまんまだ」って驚いたものだ。
 普通、役者さんが登場すると「やっぱり役柄とは違う人だな」って思うんだけど、竹内涼真は役と本人が全く同じだった。素材がいいから、メイクや照明で補正されてないらしい。

 そして「芸人と絡む」っていう動画も出てきて、「森のくまさん」とか「お手元」などのネタを芸人と一緒にやっているのだが、歌は上手いは、動きも気持ちよくハジけていて「本家の芸人よりキレがいいじゃん」ってほどで「竹内涼真、すごい・・・・」と心底思った。

 さらに喋りも安定していて、チャラ爽やかというのか、適度にふざけるし、適度に下ネタも言うし、高感度高すぎるでしょ。
 これは、売れるよなあ。

 インタビューで「国民的俳優を目指す」って言っていたけど、サッカーで挫折して、芸能界に入ったんだから、この世界でトップを目指すっていう野心を露にする姿勢にも好感を覚える。
 いずれにせよ、ちょこっと竹内涼真を学習して思ったのは「ああ、ここは透明ないいプールだなあ」ってことで、沼から這い上がって少しこっちで泳いでみると「透明だから底が見えるし、ちゃんと立てるし、ちゃんと泳げるから沈まないし、足に藻が絡まったりしないし」と、たいへん羨ましいのであった。

 そんで、ついでに千葉雄大の動画も観てみたのだが・・・
 こっちはけっこう拗れてますね。
 竹内涼真が「かわいい?はい、あざーすっ」って突き進んでいる最中だとすれば、少し年上の千葉雄大は「かわいいだけ?」って壁にぶつかって悩んだ時期がけっこうあったみたいで、最近やっと開き直って「あざとかわいいを目指します」って感じになっているみたい。

 そんで、インタビューやトークで見え隠れする「素顔」はなんだかあまり可愛くなさそうで(笑)
 毒舌キャラらしいし、「家に他の人がいるのが好きじゃない」とか言うし、細かいこと忘れたが、子犬な外見なのに中身はネコ型みたいだ。

 というわけで、どこか闇の部分を抱えている感じの千葉雄大のキャラのほうに興味がわくけど、ちょうど最近、大森靖子のMVが「千葉雄大の闇」バージョンだそうで。
 めっちゃかわいいので(おいwww)「こんなサイコパス役も観たい!」って思いましたが、ほんと全然28歳に見えないし(笑)


8月4日(金)

 こういうもんだなあ、って思ったのは、朝6時ごろ目が覚めて、テレビつけてまた二度寝して、「あっ」って目が覚めたのが8時ジャスト。

 「ああああ、朝ドラ前にシャワー浴びるつもりだったのに」って全然予定通りにできないまま、今週の朝ドラは超濃い展開ですから(行方不明だった父が記憶喪失状態で発見された)、「うあああ、そう来たか」と真剣に観ていたら、8時15分。

 有働アナとイノッチの間にチョコンと挟まっている人物を観て一瞬何のことかわからなかった。

 「えっと、わたし、なんでこんな真剣な構えでテレビの前にいるんだっけ・・・・・ああああ、そうだ!」って3秒くらい考えてしまいましたよ。

 いやあ、びっくりしたなあ、もう。
 「あさイチの高橋一生はどういうバージョンで出てくるだろう?」って楽しみにしていたら、まさかの「角膜炎でサングラスで失礼いたします」って、サングラス一生だとは全く想像してなかったので「うわー、なんか、また想定外にやられた」と頭真っ白になった。

 だいたい角膜炎って何よ?結膜炎の言い間違いじゃないの?

 つーか月9もクランクインしてるはずなのに、目が真っ赤で大丈夫なの?

 って頭混乱しましたが、雰囲気的には「大河ドラマの番宣はずっとこんな感じで、落ち着いてクールなバージョンだったよね」って感じで「この間のおしゃれイズムのチャラ一生はどこにいった?」って感じのNHKバージョンだったのですが、途中から妙なエンジンかかって、演技論熱くベラベラ語ってましたねえ。

 「うわ、なにこの、根暗な感じ」と思いましたが、内容的には、最近の取材で語っていたことをそのまま生放送に載せただけでしたが、「役を作り込まないで、観ている人に委ねるために、あえて余白を残す」って話をベラベラ喋っているところは初めて観たので「ああ、こんな感じなんだ」って、ああいうのが好きか嫌いかと言われると、正直よくわかりません。

 でも、イノッチの受けがよかったなあ。
 「前から岡田くんが話す友達の話って、一生さんのことだったんですよね」って、岡田准一と高橋一生が高校の同級生で親友だったって話はすでに一部では有名な話だが、そこにイノッチの「俺もよく聞いてましたよ」っていう合いの手が入ることの有り難さが凄まじく、イノッチのステージは岡田准一や高橋一生の上にあることをあらためて実感した。

 そして、イノッチはあの風貌に騙されがちだが、けっこう体格がいいんですよね。
 体格がいいっていうのか、イマドキのイケメン俳優がゲストに来ても、見劣りしないし、小柄な人が来ても、それ感じさせるほど大きくもないんだけど、やっぱり高橋一生は、イノッチよりも少し小柄だった。

 まあ、ジャニーズではイノッチは大きい方ですからねえ?

 と思っていたら、「俺の手は冷たかろう」ってシーンで高橋一生は平温が高いので、常に手汗かくタイプなので「手が全然冷たくないんですよ」って話になって、イノッチが高橋一生の手を握ってみたら・・・・高橋一生の手が白くて華奢なんですけど?

 えええ?我々は散々、高橋一生の肘から先に萌えまくっていたのに、イノッチと握手してみたら、あんな華奢なの?で、二人して「女性は男性の手に萌えるといいますが、それって全然わかりません」って真顔で言うから、軽く殺意が芽生えた。

 9時のニュースを挟んで、エレカシ登場。

 エレカシが生放送って大丈夫なの?と思っていたら、まさかの「エレカシ宮本くんの隣に高橋一生」っていう、「俺たちの受信料が!!!」案件になった。

 高橋一生はたぶんけっこうエレカシ聴いてるだろうし、宮本くんがあんなキャラだってことも知っていたと思うけど、だから宮本くんがいつもどおりにはっちゃけていても真顔で受け止めていたが、宮本くんは、ある程度「今日のゲストは」って説明されていたかもしれないが、高橋一生のことなんて知らなかったんじゃないかなあ。

 おかげでワタクシ的には極上の「珍獣VS珍獣」な画面になっていたので眼福でした。

 そういえば、有働アナの挙動にも注目していたが、有働アナはあまり高橋一生に興味無さそうだった(笑)
 いや、本当はどうだか知らないけど、「超好みのタイプ」を迎える時にはちゃんとそいういう態度するし。


8月3日(木)

 気がつけば7月にあまり有給使ってなかったので、8月はジャンジャン休むことにしたので今日は休み。
 ちなみに全部有給消化して、やっと土日祝日休みの人と同じくらいになるだけだが。

●江戸東京博物館 特別展「直虎から直政へ」

 ずっと行こう行こうと思っていたら、足が痛くなってしまい「ヤバい、もう今度の日曜で終わりだ」と慌てて今日行ってきました。足痛かったので、ほんと休み休みだったけど。

 ところで、あの建物、なんであんな変な作り(3階建ての屋上に高床式に5階以上部分がある)になってんの?
 バブル時代の設計だから?でも、1階の特別展示室に向かう途中は暗い駐車スペース通るし、3階屋上の広場もただ広いだけでガラーンとしているし、設計の意図がよくわからない建物だなあ。

 さて、直虎展ですが、直虎の花押が記された貴重な古文書がメインですが、寿桂尼様の文書もあったし、今の大河ドラマのファンには堪らない内容でした。
 今川との徳政令でのやりとりの文書がけっこうあって、その中に頻繁に「小但」って記述があり、それが「小野但馬守」の略らしいのですが、昔からそういうことしていたんですね。キムタク的な(笑)
 なので「わーい、政次がいっぱい出てくる」って「小但」の文字見てニヤニヤしてました。
 あと方久の名前や、関口様の名前もけっこう頻出していたので、やはりニヤニヤ。
 そして傑山とかコウ天(コウの字ってどう出せば)の文字みてまたニヤニヤ。

 さらに今川仮名目録を手本にしたという武田信玄が作った甲州法度って「風林火山」で駒井くん(中の人が高橋一生)が草案作ってたやつもあったのでニヤニヤ。

 しっかし、私も去年と今年、大河ドラマにどっぷり浸かってるので、やっと戦国時代初心者くらいにはなったね。徳川家康は三河出身っていうのがやっとわかったし(笑)、今川が静岡だっていうのもやっとわかったし(笑)、これでやっと上杉、武田、今川、徳川、織田の位置関係が頭に入りました。そこに北条っていうがいるのも去年初めて知ったし。

 苦手科目をやっと少しだけ攻略したらしい。
 別に疎くても構わないんだけど、今はゲームの影響で昔みたいな「オジサンの嗜み」じゃなくなっていて、ドラクエ並みに引用されるから(もしくは美少女化とか)メインどころだけでも抑えておかないと話についていけなくってさ。

 うーむ、こうなったら次は私の三国志音痴もなんとかなりませんかね?
 諸葛孔明しかキャラがわかりません。
 ぜひ、三谷幸喜脚本で大河ドラマ化してほしいです。

●「過保護のカホコ」第4話

 すごい、最初から面白かったけど、またさらに面白かった。
 とにかく、高畑充希の演技が凄すぎる。

 3話まで「気色悪いほどの仲良しファミリー」を描いていたけど、ここにきて、あちこち綻んできたが、「この小さな世界」を作ったラスボスがたぶん三田佳子で、その三田佳子が今回ちょっと不穏な様子を見せていたから、この先なんかあるんだろうけど、今の流れだとあくまでも家族内の話になるのかねえ?

 この4話も、主人公の失恋と母との仲違いってだけの話なんだけど、それでこんなに面白いのが不思議なくらい。
 やはり影の主人公である父親役の時任三郎が効いてるんだと思う。これは「パパから見た世界」なわけだし。
 このドラマが斬新だなあと思うのは、カホコの友人っていうのが全く出てこないところ。
 大学を舞台にした恋愛を描いているのに、カホコと麦野君しか描写しないのって面白いなあ、と。普通だったら友人たちに「カホコって変わってるね」とか「麦野君ってカッコいいよね」とか言わせるじゃないですか。それを全くやらないのって凄いなあ。

 だから、客観的なキャラ設定が全くされてないんですよね。
 登場人物たちが外でどう評価されているのかが全くわからないの。パパだけが会社の人とのやりとりが少しだけあったけど、たぶんそれくらいだったと思う。

 そこは今後変化していくのかもしれないけど、家族だけの世界を描いている中で、唯一の外部から来た主要キャラが竹内涼真で、彼と関わることでカホコが外と接点を持ち始め成長していく話なんだろうけど、この竹内涼真がまた上手いというか、けっこう嫌味な役なんだけど、嫌味っぽく感じさせないんだよなあ。
 この役、けっこう難しい役だよね?
 そりゃ「何やっても竹内涼真だったら」っていうのはあるけど、もし別のイケメン俳優がやっていたら全然違うテイストになっていたのでは?
 例えば菅田将暉にやらせたら、もっとブチ切れキャラになっていたかも・・・って、それはそれで観てみたいが、とにかく、高畑充希があれだけ振り切った演技していても、そこに乗らずに、さらりと受け流している感じのする竹内涼真になんだか大物感を感じてしまうのであった。

 あと、さっきも書いたように「パパ役の時任三郎がいいね」って思っていたら、ドラマ内でも、竹内涼真が時任三郎に「お父さんってステキですね」って言ったので超笑った。
 そして、身長185センチの竹内涼真よりも時任三郎の方が背が高くてびっくりしたよ。
 速攻で調べたら188センチ?そんなにあったの?背高いのはわかっていたが、まさかそんなにあるとは知りませんでした。

 って日記書きながらニュース観たら築地場外が火災?????
 なにそれ、移転賛成派の陰謀にしか思えないけど・・・・っていうのは半分マジで半分冗談だけど、今日も江戸博にいっぱい外国人観光客いたから、明日築地に行ってびっくりする外国人個人旅行者けっこういるだろうなあ?

8月1日(火)

 もう8月ですか・・・

 また足が痛くなって1週間、金曜日に医者で薬もらってちゃんと飲んでいるのに、全然痛みが和らがないので、ほんと切ない。
 これ、いつまで痛みが続くんだろう。
 前の時にも1ヶ月くらい痛かったからなあ。
 それで、やっと痛みが治まったから張り切ってリハビリのために歩いていたら、前とは違う痛みに襲われてしまったわけですが、それを反省して、今回はプロのリハビリ方針に従ってみようと。あのイケメン兄ちゃん、なんとなく信用できないんだけどさ。

 そういや、そのイケメン兄ちゃんに問診されていた時に「ボク、カルテに記入しながらお話を伺うので、そういう時は目を見てお話できなくなるから、あらかじめご了承ください」みたいなこと言われた。
 いや、君、私が相手の目を見て話さないってこと気がついてないの?
 気がついてなくて言っているのか、そういうの関係なく、ただのマニュアルトークなのかもしれないけど、「目を見てお話できないご無礼があるのをお許しください」とか言われてしまうと、「ふん、ごめんよ、私は失礼な人なんですね」とか思ってしまうわけで・・・

 私、「相手の目を見て話さない自分」にずっと気がついてなかったんだよね。
 他人から指摘された記憶もあまり無いし。もしかしたら、飲み会の席とかで言われたことあったかもしれないけど、自分であまり気にしてなかったからスルーしていたと思う。

 30歳すぎて、今の会社に転職して、私が銀行員と直接話すようになったり、営業マンの話を伺ったりするようになり、皆さんバシっとこっちの目見て話すから「恥ずかしいじゃん」って思ったんだけど、「そっか、こういう場ではきちんと目を見て話すのがマナーなんだっけ」と思った。

 もっと私的な会話だと、例えば家族とか友人とか恋人などと、みんなどれくらい目を合わせているんだろう?
 私は誰に対しても、ほとんど目を合わせないので、わからない。
 いや、ずっと逸らしているわけでもなく、相手が話している時はけっこう目を見ていると思うけど、相手が少し複雑なことを話はじめると、内容を理解しようと目が上に向いちゃうんだよな。
 そして自分が話す時には、相手の目を見てしまうと、自分のセリフが上手く出てこないので、宙を見つめてしまう。

 ただ、たまに「絶対に相手の目から視線を外ささない」という人がいて、そういう人と話していると「うお、すっげえ、こっち見てる」って気がついて、「あ、こっちも目を合わせなくちゃ」と思うけど、ああいう人の方がたぶん少数派なんじゃないかなあ?日本では。
 うん、そうだよね。
 書きながら思い出してきたけど、みんな雑談程度だと、そんなにガッツリ目を見てこないような気がする。
 もちろん、営業マンなどはガッツリ見てくるけど、そりゃ、私だって、こっちから他人にお願いごとする時にはちゃんと目見て話すわよ。

 ってダラダラ話が逸れたけど、「カルテに記入している時は目を見て話せないのですみません」って先に言う意味がやっぱりわからんなあ。そりゃ、書いてる時は手元見るに決まってるじゃん?
 そういうや前に医者が書いてるブログかなんかで「電子カルテに記入しているとパソコンの画面ばかり見ているので、患者によっては医師が自分の方を碌に見もしないと不満を抱く人もいる」って話読んだような気がする。
 私なんて、最近激しく病院通いしているけど、自分の症状説明する時も、医師の説明聞くときも目が明後日の方向向いちゃうので、医師の表情なんてほとんど見てないんだけど(笑)

 そういや、今通院している眼科医も最初に診察してもらった時に、私が明後日の方向向いて目をパチパチさせていたので先生に「大丈夫ですか?」って心配されちゃったんだが、目が泳いでいる上に裸眼なので全く何にも焦点合ってなかったから、そうとう怪しい目つきしてたんだろうなあ。あと、視野検査がハードすぎて、かなりぐったりしていたし(笑)

●「僕たちがやりました」

 窪田正孝主演ドラマなので、初回を観てみたら「うーん、ちょっと無理かも」と思って、先週はウナギ食べていたから観てなくて、今日また再挑戦してみたのだが、うーん、9時台なのに、けっこうエロシーンも頑張っているのだが、このノリがやっぱりキツいなあ。

 窪田くんの演技はやはり素晴らしいのだが、自分が観たい窪田正孝では無いってことが、まあしゃーねーな。
 そして、あの役に三浦翔平使っているんだから、もっとキモ美しく撮って欲しいし、その三浦翔平の上司が中村靖日なのにイマイチ機能してないのが残念である。

  そしてまた、びっくりするくらい美しいのが新田真剣佑っていうのがまた「パーツは揃っているのに、なんか噛み合わない」って感じで、そもそも原作のテイストが肌に合わないんだろうけど、それにしてもなんだか惜しいなあ。観る人を選ぶ作りになってしまっているので、私は選ばれてないってあたりが。

●「ごめん、愛してる」

 日曜日はまともに観ていなかったので、今日、ティーバーでちゃんと観てみたけど、これ、ほんとスケールの小さい話で、「余命いくばくもない男が、産みの母に自分のことを認めてもらいたい」ってだけなんですよね?
 この話、「韓国マフィアに命を狙われている義理の弟、もしくは妹分を救わねば」くらいの設定付けないと成り立たないと思うのですが、そういう話でも無いので、「これ、後半はどう動かしていくつもりなの?」って勝手に悩んでしまう。
 「え?どうなんの?どうなんの?」じゃなくて「えー?どうするの?これ?」なわけです。

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