可燃物な日々

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日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました

2月26(日)

 はあ、やっと、マイペースで仕事していて「ほほほ、月末の振込も、すでに送信済み」ってノホホンとしていたら、「うわ、2月だから月末はえええ」って事態になっており、私の「左団扇生活」はいつ戻ってくるのでしょうか?

 さーて、先週は「精霊の守り人」で登場した高良健吾君のドS王子を鑑賞しなくちゃ、って思っていたら、ツイッターのクラスタの皆様が「NHKのテレビ欄がご乱心じゃあああ」と盛大に教えてくださったのですが、それがもう、ほんとに「高良健吾が鈴木亮平をつるし,板垣瑞生を誘惑する」だった。原文ママですわよ、奥さん・・・NHK公式なのに・・・

 土曜日に本編見たけど、ほんとにそうでした。原文ママでしたわよ、奥さん・・・

 高良君のドS王子っぷりは期待通りでしたけどね。
 つーか、「こういうのドSっていうんだよな」って大変満足した。

 前にね、朝ドラでディーン・フジオカがブレイクした後に深キョンとのラブコメドラマがあって、私は「このディーン様は物足りない」と思っていたんだけど、会社の同僚は「ディーン様のドSぶりが面白い」と言っていたので「え?・・・・・あれって・・・ド・・・・S?」と戸惑ってしまった。

 そのディーン様はねえ、お顔は圧倒的に美しいのだが、演技力というか、技術がないのはわかってしまったのだが、この「精霊の守り人」のスタッフが凄いのは、「イケメン俳優が異形メイクして挑んでいるのに、ディーン様だけすっぴんメイクで登場」ってことである。

 「すっぴんでファンタジー」って逆に超ファンタジーだ。

 あと、私は線の細い俳優さんがどうしても趣味なので、鈴木亮平は嫌いなわけでもないけど、申し訳ないけど「タイプではない」と言ってしまうのだが(でも向こうから結婚してくださいと言われたら、そりゃアレよ?って何言ってんのよ?)、高良健吾につるされた鈴木亮平を眺めて「ああ、このこの人の線の太さはイマドキは超貴重なんだよなあ」と再確認。

 そして、鈴木亮平が胸板見せびらかすのはいいとしても、チャグム王子役の板垣瑞生くんもけっこう肌けているのだが・・・つーか、この子、誰だったっけ?

 と調べてみたら、板垣瑞生くんは、16歳なんだって。16歳の胸元がチラチラって、もはや犯罪では?

 というわけで、「精霊の守り人」は後年に語り草になるようなドラマなのかもしれない。
 いや、私がただ、第2シーズンの話についていけてないだけなのかもしれないけど、だから、ただただ萌え要素だけが燃え広がっているだけに感じるのかもしれないけど、NHK何やってんの?とは思うが、「NHKですから!」って何なのかマジわからなくなってしまった。
 ほんとこんな↓かんじですた。

高良健吾の冷血ドS王子様が美少年皇太子を捕えて…『精霊の守り人』ご褒美イケメン祭回
https://togetter.com/li/1085532


 そういや、「#高橋一生」でツイッターを眺めていると、まあみなさん、「3月1日発売のアンアン」で盛り上がってますが、私が普段眺めているあたりでは「どう入手するか」だったり、私と同世代で中学生や高校生のお子様がいる方は「入手後、どう隠すか・・・って男子中学生か?」ってあたりで葛藤していて、大変微笑ましいのですが、今、最も注目されている俳優である「#高橋一生」ですから、スイーツ(笑)な人が圧倒的に多くて「普段私の目に触れないものが、高橋一生のおかげで大量に流れてくる」という状態です。


2月24(金)

 くわー、先日「小沢健二が新譜出しました」ってニュースになっていたが、今日は「テレ朝のタモリの歌番組に出ます」とのことで、会社で「オザケンが、オザケンが・・・」と盛大に呟いたのだが、見事に無視された。

 そういや、昼間に上司が妙なテンションで演説していて、総務部社員が困っていたので「どしたの?」と入ってみたら、「プレミアム・フライデーって、そんなにみんな、休みがとれないのか?」とか、怒り気味でワーワー言ってた。

 何を言ってるのかよくわからなかったが、どうやら上司は「うちの会社だったら、金曜日に休みたいといえば、はい、そうですか、じゃないか?世間はそれほど休みが取りづらいのか?」って、2週間くらい平気で連続出勤する人に言われたくないけど、「プレミアム・フライデーって、そういうのじゃなくて、消費拡大を狙ってるんですよ?」と言ったら、「え?そうなの?」ってシュンとしちゃいました。

 ここぞとばかりに「そりゃ、うちの会社は平日休みが取りやすいけど、それは定休日がないから土日祝日に出勤することが多いだけで、フツーの会社に比べると圧倒的に出勤日数が多いからじゃないですか!世間がどうのよりも、そっちなんとかしてくださいよ!」ってまくし立てたら、完全に黙った。

 「世の中は間違ってるーーーー!」とか言ってないで、うちの会社をもっとなんとかしてくらさいよ。

 あ、そうそう、「いい話」も久々にあった。
 エビワカちゃんがやっと保育園確保して、4月中旬から復帰予定だって。

 去年の初夏に出産して、11月に復帰するつもりだったが「保育園ダメでした」になって、「保育園落ちた。私が死ぬ」という状態だったが、この苦しみもあと少しだと思うと、ほんと嬉しい。

 さて、今日のニュースで「アンアンの次号は、高橋一生初のヌードグラビア」だそうで、アンアンのこういう企画で当たった試しがないのだが、毎回「これコンビニのレジに差し出すのが超恥ずかしいんですけどっ」っていう苦痛だけが記憶に残っている。

 つーか、高橋一生は大好きだが、別に裸観たいわけでは・・・
 しかし、推しのこういう企画に課金しないわけにもいかないわけで・・・・

 なので、アンアンのこういう企画には毎回「いや、別に裸に興味あるわけでは・・・」って顔して、なんとかレジを通過して、家で開いて「まあ、裸だが・・・・別に?」ってキモチになるだけなのわかってるのだが、だから私はずっと「女は脱いでナンボだが、男は服着てナンボだろ」と言っているのだが、「ほーら、脱がすと売れるでしょ?」っていうのに加担してるようで辛いのだが・・・

 さて、オザケンのテレビ出演観ましたが、「まあ、あんま歌は上手くないしなあ」って感じでしたが、「フジロックに出ます」って言っていたし、今更、本格的に活動するつもりなのかねえ?
 数年前に子供も生まれているので、生活費稼ぎって感じもするが、初めて新曲を聴いたが、「癖のない椎名林檎っぽい」とか思ってしまった。

 でも、なんだか20年ぶりの同窓会みたく「小沢君も変わってないねえ」って感じもあったので、「山下達郎の後輩で星野源の先輩」として認められたら、会社でまた「オザケンが、オザケンが、オザケンが」って呟いても、誰かが拾ってくれる未来があるかもしれなくて、そんな未来をボクらは待つのさ。




 そして、なんとなくユーチューブで20数年前のオザケンのプロモビデオを再生して、驚愕した。
 カメラの前で演技するオザケンは超シロート臭いけど、確かに超かわいかった。
 あの、オザケン的な「かわゆさ」をプロ級に高めたのが、高橋一生だ!

 いやあ、もう髪型が同じだし・・・

 20年前のオザケンのプロモビデオを全部、高橋一生で作り直したら、我々、アラフィフ女子は全員、キュン死するであろう。「ぼくらが旅に出る理由」のプロモビデオとか、オザケンが延々と歯磨きしているだけだが、あれを高橋一生がやったら・・・・・・高橋一生を脱がしている場合ではない・・・・我々が観たいのはコレだ!

 もうこうなったら、「チャンポン食べたか」で菅田君がさだまさしの青春物語やったように、高橋一生に「オザケン物語」やってもらいたい。小山田圭吾役は林遣都君。


2月23(木)

●「サバイバルファミリー」(昨日の続き)

 冒頭は「高校生娘と大学生息子がいる平凡なマンション住まいのご家庭の生活」が描かれていたのだが、子供達がスマホなどに深く依存して生活している様子はまあ、お約束だとして、高校生娘はクラスメイトとのラインを介した深い付き合いにちょっと疲れているようだったし、大学生息子は好きな女の子がいるらしかった。

 ただ、その初期設定が物語が進行しても全然生かされてなくて「あれはただ、イマドキのどこにでもいる若者っていう描写なだけだったの?」と思ってしまった。

 そして、高速道路を歩いて西に向かっている途中のパーキングエリアで野宿していると、他の若者たちがCDでメンコ遊びしている光景があり「音楽聴けないし、こうなるよなwww」と微笑ましかったが、この映画はそっち方面をもっと丁寧に描いたほうが面白かったのでは?
 常にスマホをイジっている若者たちが、どう余暇を過ごすようになるのか?ってあたりを。

 自給自足できる環境に落ち着いてた時の描写はあっさりしていて、そして、電気が戻ったらあっさり元どおりになっていたので、「せめて、夜が明るくて眠れなくなったとか、車の音がうるさいとか・・・」と思ったけど、まあ、私が思いつくようなことやっていてはダメだとは思うけど、うーん、やっぱり薄かったなあ。

●怖いものを見た話

 この間、コンビニのATMで現金引き出そうとしたら、取り忘れの伝票が置いてあった。
 その引き出し金額が「3000円」だったので「ああ、やっぱこういう人は実在するんだ」とわかった。

 いや、前にツイッターで誰かが「ATMで千円だけ引き出そうとして、手数料が108円かかってて、残高が数百円っていう伝票が落ちてて、貧困ってこういうことだなあ」って呟いていて、「うわー、怖いな」って思ったけど、イマドキはそこそこ預金金額のある人は現金引き出しに手数料かからないはずで(私ですらその設定にしている)、もし手数料かかるんだったら最低でも1万円は引き出すし、でも、そうならない、できないのがまさに貧困だと思ったけど、「3000円」もけっこうリアルだよなあ。

 って、現金引き出しながら、しばしその伝票を眺めていたのだが、そしたら、それって「現金引き出し」じゃなくて「借り入れ」だったのよ。

 ATMでキャッシングしていたらしい。それにしても「3000円」って・・・・思って、さらにじっくり眺めていたら、預金残高じゃなくて「ご融資残高」が45万円もあった・・・・・・・・・・・

 限度額が50万円なのでチビチビ借りているだけかもしれないけど。
 昔、フリーでグラフィックデザインやってる友人が語っていたけど、そういう仕事のギャラって三ヶ月後とかに振り込まれるから、生活費がショートしちゃうことがよくあるらしく、前は親に借りていたんだけど、「試しに消費者ローンやってみた」ら、契約直後の限度額は10万円くらいだったけど、それを借りて一ヶ月後にきちんと返済したら、「あなたの限度額は20万円になりました」とお知らせが来たので、次回は20万円借りて、またきちっと返したら「限度額が30万円になりました」

 「なんか、貯金が増えたみたいな気になってヤバい」

 と言っていたが、それを聞いていた他のフリーで仕事している人も「そうそう、あれはヤバいよね。いくらまで限度額上がるんだろう」って頷いていたけど。

 前に勤めていた会社で、20代の同僚というか後輩君が「◯井のローンで生活している」というので、詳しく話を聞いてみたら、彼は友人(男)と一緒に上京してきて、船橋あたりの2DKで家賃10万円くらいの安アパートで同居していたのだが、1年も経たないうちに友人に彼女ができて同棲はじめてしまい、アパートを出てしまったので「一人で家賃10万円払ってると、毎月大赤字」ということで、給料が出ると、まずローンの返済に充て、そうるすと残った金額はわずかなので、またローンで借りるという自転車操業していた。

 「それ、引っ越さないと解決しないじゃん」と私が正論を言ったら「引っ越す金もない」と言うので、私はすでに経理担当だったし、「家賃契約の更新料の7万円がない」とか、もっとしょーもない理由で会社に借金する人がいるのも知っているので「会社で借りなよ」とアドバイスして、なんとかしたんだっけな?(昔のことすぎて、よく覚えていない)

 しっかし、自分が「趣味は貯金」って感じで、実家から通っていた時にあっという間に200万円貯めて「この資金で一人暮らししよう」と独立しても、あんまし貯金に手をつけずにさらに貯金を増やしていたくらいなので、ほんと、消費者ローンに手を出す人がよくわからないのだが、そういう人がけっこういるから、「テレビCMがほとんど消費者金融」って時代もあったんだよなあ。

 なので「3000円引き出して、借り入れ残高が45万円あって、その引き出し伝票をATMに放置する人」がどんな人なのか想像もできませんが、消費者ローン会社にとっては、一番のお客さんなのかもなあ。常に何十万か借りていて、ギリギリで利息も返せていてって。

 さて、ここんとこ日記を書いてはいるけど、マメにアップしてないので、とうとうリアル友人から「更新されてないから心配」ってメールがきた。

 いや、今日のもそうだけど、書いてるうちに途中になってしまい、また翌日書き足すとまた途中になってしまうのと、「今週のカルテットは高橋一生の出番が少なかった」ってNHKオンデマンドで大河ドラマとか「プリンセス・メゾン」とか再生しちゃって「高橋一生を補充しているうちに眠くなる」っていう生活サイクルになってるだけですが、ええと、そうだ、とうとう高橋一生が出演する夢を見たのですよ。

 ほんと、こんなにハマるのも久しぶりというか、キアヌ・リーブスとかイムさん(ヤクルトの守護神)以来ですが、そーいや、キアヌは夢に出てきたことなかったかなあ?(イムさんはあった)

 推しの芸能人を夢に出すのって、けっこう難しいんですよね。

 過去の経験から、微妙に誤爆が多いという。

 YMOで、高橋幸宏に夢中な時に、なぜか坂本龍一が出てきたり、SMAPで草なぎ君に夢中な時に、なぜかゴローちゃんだったり、キムタクだったりって・・・

 つーか、夢にキムタク出てきた時は軽くヘコみましたわ。
 「えー、あたしってそういうんじゃないつもりだったのに、深層心理ではやっぱそういうこと?」って。

 で、不惑をとうに超えて、「天命を知る」の50歳になったら、この間の日曜日の大河ドラマの「もー、一生の演技超ヤバーい」で就寝したら、一生君が颯爽と夢に登場した。

 あたし、なんだか知らないけど、一生君の肩に寄りかかっていた。
 「わー、すっごーい、たのしー!」
 という「けものフレンズ」的状況である。

 しかし、よくわからんが、どうも私も女優で、なんか撮影しているらしく、せっかく高橋一生君にもたれかかって超サイコーなのに、「死んだ目」をしないといけないらしい。

 「えー、そんなん難しい」と戸惑いつつも、「心の中でははしゃいでいるのに、表情は絶望感を表現」っていうの夢の中でも難易度高かった。

 そして、目が覚めてから「あたし、なにやってんの?」って、マジで死んだ目になった。

 それにしても、高橋一生沼に落ちた人は多いが、なんでなんだろう?
 みな、フツーに「きゃー、イケメン!」って感じだが、イケメンじゃないだろう。

 そして、世間的知名度が上がるにつれ、バラエティ番組の出演も増えてきて、高橋一生君自身もけっこうノリノリでやっているけど、「コレじゃない感」が強い。
 顔くしゃくしゃにして笑ってるから。

 それじゃないんだ、素、もしくは「高橋一生的にこれを素だと表明したい」っていうのじゃなくて、彼が20年のキャリアを積んで作り上げた「あの表情」を見たいのだ。もしくは「あの無表情」か?


2月22(水)

 昨日は休みをとったので(期末恒例有休消化)、昼間はコンタクトレンズを作りに行ったのだが、眼科の検査機器がバージョンアップされており、「緑内障の疑いあり。要再検査」と言われた。
 そうそう、初夏に健康診断受けた時にも「要再検査」って出てたんだけど放置していたんだっけ。あちゃー、2度もフラグ立ったんだから、これはヤバいかもなあ。

 夏に母と話していた時、母はそろそろ白内障の手術が必要になりそうだが、母の友人たちは緑内障の薬飲んでる人が多いらしいと言っていたので「あー、もう、どっちかの二択なのか?」って思っていたけど、私も白内障は覚悟していたが、緑内障って想定外だったのでちょいヘコみます。

 検査して治療が必要なのか、しばらく放置しておいても大丈夫なレベルなのか判断するらしいけどさ。

●トラッシュ・キャン・シナトラズ

 トラキャンが来日したので久々に渋谷のクワトロに行った。
 オープニングアクトがサニーデイ・サービスだったが、正直「まだ活動していたのか」って思ったが、演奏は素晴らしかったけど、1時間たっぷりやってくれたので、7時開演でサニーデイが終わったのが8時で、セット替えに30分で、トラキャンが8時半に始まって終わったのが10時だったので、立ちっぱなしで疲れた。

 なんか、最近観に行くライブはこういうパターンが多いので「客の年齢層も高いんだから、もっと短時間でいいのに」って思う。

 サニーデイのMCで「トラキャンがスタジオを構えているスコットランドの田舎町に行った時の話し」が面白かった。
 グラスゴーから1時間くらいの街らしいが、駅だかバスターミナルに降り立つと、そこにいたお婆さんが、「ああ、あなたたちが例の日本人ね。トラキャンのメンバーは今、駅前のあそこのパブにいるわよ」って教えてくれたらしい。たぶんメンバーがパブで「今度、日本人が遊びに来るんだ」と話たら、それが町中に伝わっていたらしい。
 日本の田舎でもありそうな話だし、昭和40年代の私が育った地域でも「どこそこに外人の客が来るらしい」なんていう話はあっという間に町中に伝播していたからなあ。

 さて、トラキャンのライブは、ちょっとボーカルの音量が低くて物足りなさはあったけど、心地よい時間を過ごせました。立ちっぱなしで疲れたけど。

 終演後、友人T嬢と居酒屋に駆け込み、11時半まで飲んで帰宅してから、ティーバーで「カルテット」を観た。

●「カルッテット」6話

 松たか子の失踪していた夫がクドカンだったという驚愕のキャスティングからの「夫婦はなぜすれ違ったか」が描かれた今週だったけど、ほんと容赦なかった。

 つーか、クドカンが俳優として出ているドラマは何度か観たことがあるけど、こんなに1話だけとはいえ、主役級の扱いなのは観たことなかったので、えーと、ですから、こんなに延々と、というか、固唾を飲んでクドカンの演技を観ることなかったので、だんだん、「クドカンってこういう顔だったっけ?」とクドカンでゲシュタルト崩壊っていう・・・・

 しかし、クドカンと松たか子のキス・シーンに「えええええ?」と驚き、その後のパジャマ着てベッドでモサモサしているだけだけど、一応ベッド・シーンに「ええええええ?」となり、いや、ほんともう、極上のフィクションでした。

 つーか、これ、クドカンがやっているから「作り物です」って心の奥底でフォローしてるから「みぞみぞ」しながら観ていたけど、かなーりリアルな「夫婦の気持ちのすれ違い」を鮮やかな対比というか、デザイン的に構築していたので「上手い!」って観られたけど、あれ、フツーにイケメン中年俳優がやっていたら、独身の私でもいたたまれない気持ちになったと思う。

 つーか、劇中ではサブカル拗らせ系中年のクドカンを自分に重ねてしまい、「あー、あたしが結婚できなかった理由もこのあたりなんじゃ」と思い当たるフシもあったので、けっこうヘコみました。

 ツイッターの皆様の感想を読むと、さらに「ああ、そうか」っていうのもこのドラマの愉しみの一つなんだが、「この夫婦に子供がいれば・・・って思ったけど、すでに高橋一生の回で子供がいてもダメってことになっているし、松田龍平回で価値観や趣味の合う相手だからってダメっていうのも提示されてて、逃げ道がない」って意見を読んで、「あー、ほんとそう」としか言いようがない。

 さらに、満島ひかり回で「過去の遺恨はそう簡単には清算できない。たとえ、相手が危篤でも」って描かれていたので、ほんと、この脚本すげーなあ。きっちり逃げ道を塞いでから、中盤で主役の話をじっくり描いたんだ。

 なので、また視聴率下がりましたが、私は昇太師匠がCMでやっている「横浜あんかけラーメン」買って食べましたから許してください(笑)

 さて、熱烈有給消化期間なので、今日も休みだったので、朝からまた「カルテット」を再見して「この凄い脚本というか、クドカンが書けそうで書けない感じの人物を演じるのって、本職脚本家的にはどうなんだろう?」って思いましたが、そう考えると、このクドカンの役を三谷幸喜がやったら、全然別の味わいになりそうだなあ・・・・離婚経験あるし(笑)

 堺雅人にやってもらうのも想像してみたが、それ超怖そうだな、観たいような、観たくないような。
 一番、サラっとやってしまいそうなのがキムタクだなあ、やっぱ。

 と、いろいろ考えすぎてしまったので、「ちょっとリセットしよう」と水曜レディースデーですので映画でも観に行こうと思ったのですが、やっぱ「沈黙」っていう気分でもないし、「この世界の片隅に」も観たいような、あまり観たくないような・・・・もっと軽いのがいいんだけどな。

●「サバイバルファミリー」

 小日向さん主演だし、妻は深津絵里だし、そんなに外れないだろうと思って選びましたが、そういや私は、矢口史靖作品ってテレビでもちゃんと観たことないんだよなあ?

 見終わった感想としては「暇つぶしとしては、まあまあ」

 全体的に「惜しい」って感じだった。
 まず「コメディ」と言うわりには笑いの要素が少なかったとこ。

 こういう話って「平凡な人が緊急時に意外な才能を発揮する」っていうのがお約束で、深津絵里が米屋での物々交換で迷いなく高級洋酒出して、まんまと米ゲットってあたりは軽く笑えたのだが、「そういうキャラ設定」ってわけでもなかったし、大学生息子が「ホームセンターの自動車メンテコーナーにあるバッテリー精製水は飲める」って知ってたのも、その前フリが全くなかったので、「ああ、日本映画だなあ」って感じだった。

 高校生の娘はずっと「こんな生活いやあああああああ」と叫んでばかりいるのも鬱陶しい。

 結局、この一家は自分たちだけではサバイバルできずに「親切な他人」に助けてもらってばかりだった。

 ただ、途中で出てきた「自給自足生活を実にオシャレに楽しんでいるセレブなご一家」は父・時任三郎、母・藤原紀香、長男が、この間の朝ドラで出てきたイケメン君で(大地マオ様の養子君役)、たいそう華やかな絵になっていて、得意げにサバイバル生活お役立ち情報を語る紀香様の「そのまんま」って感じで楽しかった。


2月20(月)

●え?それって私に聞くこと?

 現実逃避でドラマの話ばかり書いているから、たまには仕事の話でも。
 そういや、最近仕事の話をあまり書かないのは、主なネタ元である上司が役員に出世してしまい、上司の愚痴が会社の根幹に関わるようなことになってしまったので気軽に書けなくなってしまったことも大きな要因である。

 今日は他部署の部長が総務に書類を作りに来たついでに「あ、そういえば、ミヤノさんが知っていたら教えてほしいんだけど」と「ついで」って感じで質問してきた。

 うちの会社の主要な事業は親会社のサポート業務だけど、私が入社した20年前くらいから「親のスネだけカジっていても成長できないから」と親の世話で得たノウハウを外部に売る事業を拡大したんだが、思ったよりも外部向けは伸びず、それ以外の理由もあったんだけど、外部向けのサービスはどんどん他所にアウトソーシングしたので、今では紹介料くらいの利益しかないけど、全く縁を切るわけにもいかず、細々と続いている仕事もあるわけです。

 その中にウェブサービス事業もあって、親会社のウェブサイト作っているから、他所のも作ってみたのですが、昔はそれこそ会社のウェブっていったら「会社紹介」みたいなただの「ホームページ」だったのが、今では申し込みシステムとか、スマホ対応だとか片手間にできるようなものではなくなってきて、ウェブ制作やってる部署が「親の面倒だけでも大変なのに、利益の薄い他社向けまでやるのが難しくなってきた」と言われるようになり、最近やっとそういうの専門にやっている会社に丸投げしたのです。

 と、前置きが長くなりましたが、私もその程度の経緯は知っていましたが、その部長が「ほら、あのウェブサービスをB社に移行したじゃん?」って説明しはじめたので「それが経理の私とどう結びつくのだろう?」と着地点が全くわからなかったので、目を半分閉じながら集中して聞いていた。

 サーバも移したのだが、今は使っていない素材のデータがうちのサーバに大量に残っていて、それをどうするかで困っているらしい、ということはわかった。
 だったら、その、「もううちでやっていない仕事のために、そのサーバ残すためのコストがどうのって話?」と思っていたら・・・・

某部長「ああいうデータって何年くらい保存しておけばいいのかなあ?」

 「え?それって、私に聞くことですか?」

 私「え?それって私ですか?」って言うのなるべくしないようにしてるんだよねえ。
 自分がそれ言われて、あちこち社内をたらい回しにされたことが何度かあって、「そりゃそうかもしれないけど、どうすりゃいいのよおぉぉ」って困ったから。
 ずいぶん後になって、それが「ワンストップ」ということだと知ったけど、「え?私ですか?」じゃなくて「私はそれ詳しくないんですが、たぶん、◯◯さんがやってるハズだから、今日休みだけど明日言っておきますね?」くらいまではやってあげたいし、ある程度その業務も把握しておいて次回同じような質問を受けたら、簡単なことなら対応できるようにしておきたい、と心がけてるわけです。

 しかし、「他所から預かった写真などのデータの保存期限は?」って全く想定外だったので、「なんでそれを私に?」と逆に質問したら、また予想外の答えが返ってきた。

某部長「ほら、経理の書類とか、保存期間何年ってあるじゃん?」
私  「あるけど・・・それはそういう法律があるだけで、素材の保存期間って、そんな法律無いと思うし、あるとしたら契約上の話じゃないんですか?」
某部長「・・・ああ、まあ、そうだよね・・・・うん、ごめん、変なこと聞いて」

 後でぼんやり考えたのだが、その部長は最初、情報セキュリティのISOの担当者のK嬢に相談しようと思っていたんだけど、彼女が休みだったので、「経理も保存期間がどーのっていうのあったなあ」って連想で私にふと聞いてしまったのかも。

 うん、でもさ。
 書いてて、また考えたんだけど、「ホームページの素材」ってお客様からお預かりした写真などもあるけど、たぶん「過去のホームページ」も大量に残っていたんじゃないかなあ?
 で、そういうのうち保存しておくべきか、この機会に削除するのか、業務移行先に移すのか、それは「客に聞け!」ってことだし、うちで制作したウェブサイトとしてアーカイブ残しておくのかどうかは、また別の話だし、とにかく、経理が関わることはコスト以外には全くないので、まったく、なんで私にブツブツブツ・・・

 愚痴ついでに、もう一件。

 去年、総務部に異動してきたY嬢は、私より社歴は長いベテランさんだが、イマイチ雑なのか細かいのかわからない人で、他人への気配りにしても非常に気を使ってるのはわかるのだが、時々「天然?」ってこともやらかすので、少し厄介な人である。

 厄介といえば、先日のバレンタインに、総務部女子は全くバレンタインのバの字も無いような状態だったのに、Y嬢はチョコを配ってくれたのはいいが、私にまで高そうなのをくれた。
 新参者なので今後もご指導よろしく的な意味があるようだったが、「こういうことされてもなあ。お返しとかどうしりゃいいのだ?」と戸惑っていたのだが、帰宅して開封してびっくりした。

 生チョコだったのである。

 どうりで会社の冷蔵庫に保管していたものを夕方手渡してもらったので冷んやりしていたが、あまり考えずにカバンに放り投げて持ち帰ったが、「うちには冷蔵庫が無いのに・・・・」っていうのは自己都合であるが、冷蔵庫があっても生チョコだから「開封したらすぐ全部食べろ」という説明書がついていた。

 独身女性に生チョコって・・・・悪気が無いのはわかるし、美味しそうな高級チョコだし、きっとグルメな彼女のお気に入りを選んでくれたってこともよーくわかるのだが、「ああ、こういうことなんだなあ」とあらためて思った。気配りの人だけど・・・・の「だけど・・・」の部分。

 ええ、冷蔵庫も無いし、その夜は「夕飯は生チョコだ」って全部食べましたわよ。美味しかったです。

 で、今日、私が自分の席でいつものように弁当食べていると、いつのもように「お食事中のところ、申し訳ないんだけど」とY嬢がきた。
 私は食事している時間を毎日同じ時間にしているのだが、それは「12時から13時は私の昼休みです」ってアピールしているつもりなんだけど、その時間をなぜか狙って訪ねてくる人はけっこういる。なぜか同じ人ばかりだ。

 たぶん、他の人は遠目で私が食事しているのを確認して後で出直しているのだと思うが、「お食事中なのに申し訳ない」って突破してくる人が数名いるらしいってこと。
 そして、そういう人たちはウザいほど「食事中なのに、ほんとごめんなさい、ごめんなさい」って言うのだが、最もウザいタイプの人は「あ、お食事中でしたか・・・・あ、じゃあ、出直したほうがいいですかね』とか言いやがるので、私が「・・・・」とモグモグしているので無言でいると、「ほんとにほんとにごめんなさい」と言いながら仕事の話しはじめるので、なにがごめんなさいなのかポカーンとしてしまうんだけど、まあそういう話は置いておいて、Y嬢は食事中によく来る人であった。

 で、今日は「この支払先って現金で払ってるの?」って質問で、私がモグモグしながら「え?どういうこと?」って言うと「振込先が記入されてないから」

 ああ、あそこね?この間、マスオさんも、いつもウェブ送金で処理しているのに、ネットバンクにロックかかっちゃって急ぎで窓口送金しなくちゃいけない時に「あれ?ここ、振込先が書いてない!」って聞いてきたっけ。
 長年おつきあいのある業者さんで、年寄りが細々とやってるから、請求書に書いてないんですよねえ。

 なので、私は「ああ、そこ、書いてないんだよね、でも毎月払ってるところだから、後で調べて教えるから」って言ったんだけど、昼休み終わったらすっかりそんなこと忘れていて、2時頃、彼女が「ああ、ミヤノさん、さっきの振込先の件、先方の電話して聞いたからもう大丈夫です」って・・・・

 Y嬢からすれば「忙しそうなミヤノさんに何度も聞くのは申し訳ない」って気持ちだったんだろうけど、こっちは30秒もあれば調べられるようなことだけど「昼食中だからあとでね」って言っただけで、それをすっかり忘れていただけだから、「さっき聞いた件だけど」ってもう一度言ってくれれば良かっただけなのに・・・

 それよりも彼女の些細な「気遣い」が、こっちには逆にダメージ与えるってことにさらにダメージ受けたです。

 昨日の大河ドラマでも「いい人」の暗黒面を描いていたなあ。

 三浦春馬が一族の脱税行為を進めようとするが、家臣の高橋一生としては「そんなことしてバレたら大変なことに・・・」って話なのだが、三浦春馬は「一生だったら、きっとわかってくれるはず」と、「この隠れ里(検地逃れ。脱税行為)を出すか出さないかはお前に任せる」

 私の昼時問題に置き換えてみれば「お食事中申し訳ございませんが、今、大丈夫ですか?」と同じである。
 「大丈夫か大丈夫じゃないかは、あなた様がご判断ください」って表面上の態度だが、「大丈夫です」以外の選択肢はほとんどないのである。

 三浦春馬は高橋一生を試しているわけではない。
 信頼の証だと、本気で思っているのである。
 さらには、高橋一生の亡き父が、井伊一族に嫌われていたことも踏まえて「俺はお前のことを信頼しているんだぞ」の証として、「脱税するか、しないか、お前が選べ」と本気で言っているのである。

 たぶん、「正解」は「ごめん、脱税したいんで、助けてください」だろう。
 私も食事中に「すいません、今すぐ、この書類に捺印してほしんです、ほんとうにすいません」って言うなら「仕事だし」と思うので別に腹も立たない。

 そう、だから昨日の大河で「森下さん(脚本家)すげー」と思ったのは、三浦春馬は「高橋一生のこと信じて、いいことをした」と思っていて、高橋一生は「俺に選ばせているようで、試してるだけじゃね?」って気がついているけど、「まあ、しゃーねーな」と思っていたところに、主人公が高橋一生のところに「三浦くん頑張ってるし、一生のこと信じたいと思っているから、三浦くんのこと助けてあげて!」

 あー、二人とも、俺のこと信じてくれてないんだ・・・

 ここで、「えー、うっそ、なになに?俺、最初から三浦くんの思う通りにやろうとしてたんだよ?俺のこと信じてくれないの?」って言えないのが高橋一生の役で、そこで「じゃあ還俗して俺と一緒になるか?」って言っちゃうのです。
 「じゃあ、俺と一緒になるか?」ってセリフは「ごちそうさん」の最終回で「げんちゃん」が主人公に言ったセリフで満州送りになったあと、生きているのかもわからない夫の帰りをずっと待っていた主人公が「もう、あかんかなあ」と弱音を吐いた時のセリフでした。

 本音と冗談のどっちでもあるセリフ。

 私も実生活で、それを時々やるので・・・・だから、森下脚本好きなのかも。

 さて、経営陣が脱税するのを容認した高橋一生でしたが、税務調査でやってきた役人が無表情のキム兄で、私は途中まで全然キム兄だと気がつかなかったくらいですが、ほんと、大河ドラマの芸人枠って美味しいわ。

 で、キム兄は、「真田丸」の石田治部並みに超優秀で、あっけなく「井伊の隠れ里」を見破るわけです。

 どうやら、一生会計士は「バレた時の言い訳」をちゃんと用意していたようで、それがなんなのかはっきりわからなかったけど、隠れ里の帳簿を懐に持っていたので「あー、オレがチョンボして計上し忘れてました、やーだ、あたしったらバカバカバカ」で乗り切ろうとしていたのでしょうか?最悪の事態(処刑?左遷?)までも想定して。

 だって、愛する井伊のためですもん、そのくらいしますよ。

 と命がけで「ごめんなさーい」しようと思っていたら、三浦春馬王子が「ここは井伊の土地じゃあ、ありません、な?」ってアイコンタクト。

 この場面の高橋一生の表情筋だけの演技には鳥肌立ったが、ツイッター的にも「これは酷い」って盛り上がりましたけど、三浦春馬サイドとしては「脱税しようと思っているけど、するかしないかはお前に任せる」って時点で、「もしもの時の言い訳」も高橋一生会計士にお任せだったのでしょう。

 だから脱税を飲んだ時点で、「言い逃れ」もお任せしたつもりなので、三浦春馬的には「高橋一生に絶大な信頼をおいた、いい上司」ってことになっているけど、高橋一生的には「自分が想像したのと違う展開になっていて、さらに自分に丸投げ?」ってあたりで、そこんとこ、非常にわかりにくかったが、高橋一生がでまかせなのかリサーチしていたのが「南朝ゆかりの地なので、井伊の領土ではない」と言ったのが、なんとなく通ったのは、高橋一生が超優秀だったので検地に来たキム兄が南朝ゆかりの人だと知っていたからなのかどうなのか、よくわからないけど、ツイッターでは「南北朝クラスタ」が沼から湧いて出てきていて「平清盛クラスタ」みたいにキモかった。(キモくないですよ、ちっとも、えへ?)

 で、森下脚本容赦ないな、と思ったのは、三浦春馬の「イケメン、キラキラ王子」が天然でエグってくるのに必死に耐えてる高橋一生が、「えーと、なんか、こういうのじゃなくて」とモヤってるところに、三浦王子が「モヤってるのもわかるけど、ここは主人公のためと思って頑張ってくれない?」って、はあ?

 面白いしんだけど、これじゃあ視聴率上がらないよなあ。

 
2月18(土)

 「けものフレンズ」という深夜アニメが話題になっていたので「ふーん?どんななんだろう?」と思っていましたが、ニコ生で全部じゃないけど一部無料だったので、やっと観られた。

 すげーな、これ、文科省が推奨してもいいんじゃない?

 一部しか観てないけど、一人一人に個性があって、欠点になっている個性も他の個性と合わせてみたら上手く行くこともあるっていうことが描かれていて、そして、とにかくずっと「すっごーい!」って言ってるので、観ているとすっごーく気分が良くなってくる。
 そして、とにかく動物愛が上昇するので、こりゃ動物園行きたくなるわ(笑)
 私だって、うっかり動物園に行ったらとりあえずサーバルちゃん観に行くわ(笑)

 途中で挿入される本職飼育員さんの解説も適度にオタク臭くて好感度が高い。

 だから、深夜アニメだけど小学生が観ても楽しめるんじゃないかなあ、って思ったんだけど、でも、私が疲れた大人だから「あら・・・すてき」と思っているだけかもしれない。

●ポケモンGOのバージョンアップ

 私はまだ最初のポケモンをコンプリートしていないのだが、新しいのがいっぱい増えてしまった。
 やっと最初の150くらいのをなんとなく覚えてきたのに・・・・また全然知らないのがいっぱい出てきて、おばちゃんついていけないわ・・・

 あと、アイテムも増えたので「また勉強しないといけないのか、認知症予防にご協力いただき、ありがとうございます」って気持ちである。
 しかし「オタチ」には吹いた。久々にその単語を目にしたなあ、って意味でも。

●「おんな城主直虎」

 先週の「大人回2回目」でやっと安心して観られるようになってきた。

 三浦春馬が予想以上にゴッツい感じで「ああ、そういう展開なのか」と納得。いや、最近あんまり三浦くんのこと観てなかったから、その存在を初めて知った時の「なにこの、ものすごーく女顔のキレな子は?」ていうイメージしかなかったし、子役がまさにそんな感じだったから、てっきり線の細い王子様として登場するのかと思っていたのだが、「そーいや宇梶が父親でした」って、製作陣にしてやられた気分です。(いい意味で)

 そしてやっぱし高橋一生は期待以上の出来で、父親役の吹越満と演技を寄せてきていて・・・・いや、なんとなく吹越満が寄せていたように思うのだが、あまり本性がはっきりしないまま亡くなった父がどういう人だったのか、これから高橋一生が辿っていくであろうことが示されたので、それだけでも高橋クラスタとしては観る価値があるでしょう。
 ネットではすでに「戦国アンドレ」とか「宇宙最強不憫男子」とか言われてますが、「ごちそうさん」クラスタとしては「げんちゃんみを感じる」わけで、森下さんがこの前半の主要人物たちとの三角関係(途中で死んじゃうのは史実なので)をどう描いていくのか楽しみにしております。

 今のところ猫のにゃんけい和尚とか、武闘派僧侶の傑山が人気ですが、僧侶チームは最終回まで生きてそうな感じなので楽しみですが、まだムロツヨシは掴みで乞食役で登場しただけだし、柳楽優弥も控えているし、「ごちそうさん」の室井さんやゲンちゃんもまだ出てきてないし、TKOの二人もね。そのあたりの新キャスト投入時もいつになるのか楽しみだし、まだ発表されてないキャストもあるんだろうし・・・

 さて、そんな高橋一生沼どっぷりなところに、昨日は「ぴったんこカンカン」に一生くん登場ということで、久々に仕事投げ打って定時で退社したのでありました。締め切り迫った仕事がなくなったので「来週できることは来週」って余裕出てきただけですが。

 高橋一生くんは小学校時代を赤坂で過ごしたようで、「小学校全生徒が50人くらいで、一学年10人切っていた」っていう、「どこの過疎地よ?」っていう小学校時代を送ったらしい。同級生の父親が赤坂御所勤務だったので、放課後は御所で遊んでいたとか。

 5人兄弟だけど、父親は3人いた、っていう複雑な生い立ちは少し前に明かしていたけど、私はそっちよりも「赤坂で小学校時代を過ごした」っていうほうがレア感あったのですが、それよりも、小学校時代の友人がやっているパスタ屋さんに入ったのだが、出てきたパスタをグルっと豪快にフォークに巻くので「そんないっぱい・・・」と思っていたら、やっぱり全部口に入りきらずに歯で切っていた。

 私より年配の人が、パスタを日本蕎麦のように食べるのには慣れているが、私よりずっと年下の子がパスタをあんな食べ方するのは観たことがない。
 隣で食べていた安住アナが、ごく普通に食べていたので「やっぱフツーこうだろ」感も強く、余計に「なんじゃこりゃ?」と思った。

 その後も麺類出てきたら、やっぱし歯で切る食べ方していて、ほんと芸能人がああいう食べ方するの久々に観たよ。

 なんだったんだろう?
 ネットでもそこ指摘する人を見かけなかったので、ほんと不思議だった。

 つーか、ラーメンはともかく、イマドキ、パスタをああいう風に食べる人をほんと観なくなったので、高橋一生クラスの演技派だと、「素顔はワイルドなんだぜ」を表現するためにわざとやっていたのか?って思ってしまうが、私がマネージャーだったら絶対に指摘するところなので、ほんとよくわからない。

 つーか「麺類の食べ方がダメな高橋一生」っていうのも意外すぎて、どうしていいのか頭真っ白になったので「やっぱこれは、わざとか?」ってループしてしまったので、ほんと、勘弁してほしいです。

●高良健吾の正しい使用法

 けっこう楽しみにしているNHKのファンタジー大河ドラマ「精霊の守り人」ですが、今日の放送の最後の方に登場した高良健吾が、まさに「ドS王子」で(「カルテット」で高橋一生がコスプレしたキャラ)、そのクール・ビューティーぶりに息を飲んだ。

 高良健吾は大河にもいい役で出ていたし、月9で主役もやったし、今は朝ドラに出てるけど、どれもなんか「こうじゃないような」感があったのだが、「これだ!!!!」ってやっとわかった。
 衣装もブッ飛んでて、もう最高でした。

 ところでこの「精霊の守り人」は今は亡き佐藤史生先生の描いていたSFファンタジー物と世界観が非常に似ているし、一部同じ名前が登場するのだが(シュガとか)、どっちが先なのか、もしくは双方に元ネタがあるのだろうか?そういや、高良健吾くんの役名「ラウル」は、同じくプチフラワーで連載していた名香智子先生のシャルトル家シリーズの「ラウール」を思い出すし・・・

 そっか・・・NHkは次は佐藤史生先生の「夢みる惑星」を実写化してくれないかのお?
 竜たちがCGで動き回るの観てみたい。


2月17(金)

 昨日の続きというか、ニュースショー的世界にも興味を失いつつ、更年期障害的なプチ鬱に身を投じているので「フィクションの世界」に没頭しているみたいです。

 ですから、ぶっちゃけ「高橋一生沼にズブズブ」ってだけなんですけどね(笑)

 つーか、すでに去年「真田丸」にドハマっていて、「日曜夜の外出はできるだけしない」って状態になっていたのですが、後半は「逃げ恥」での星野源のブレイクもあって、真田丸クラスタ目線での「逃げ恥」にハマってしまい、もう「秀忠ーーーーーっ!」って感じが今では懐かしく思い出されるのですが、今年の大河は「おお、いよいよ、高橋一生くんがブレイクですか?」と構えていたら、「カルテット」の出来が想定外に素晴らしく、もうとにかく高橋一生祭状態なわけです。

 いや、ほんと「カルテット」の脚本が素晴らしすぎて、三谷幸喜が嫉妬するレベルだと思う。私は「クドカンより三谷幸喜派」を長年やってて、真田丸で「やっぱミタニン」と思ったのですが、その真田丸ロスをあっさり「カルテット」が引き受けてくれたので「あれ?え?」って感じです。

 今の大河がいまいちスローペースだったので、戸惑っていたのですが、同じ脚本家の朝ドラ「ごちそうさん」がBSで再放送してて、「ほんと名作だ」と再評価されているので、私はBS観られないけどオンデマンドでおさらいしてみたら、「やっぱ何度観ても面白いなあ」って思いますが、そういや「真田丸」も「カルテット」も何度も再生したくなるコンテンツだなあ。

 こういう濃いドラマ大好きなんですが、そういや、今やってる朝ドラの「べっぴんさん」はそういう人にケンカを真正面に売っているドラマで、とにかく薄い。
 薄いんだけど、「猛毒」があちこちに隠れているという、たぶん意図的にやってると思うんだけど、朝ドラの大阪組のすごいわかりにくい実験的なドラマなんだと思う。

 ああいう実験できちゃうのがNHKのすごいところだなあ。

 「べっぴんさん」の、非常にのんびりしているようで、そうじゃないあたりは、今週の放送でも主人公の娘の幼馴染が「普通に進学したら京大だけど、ほんとは東大に行きたい」で悩む下りで、この時期の高校3年生とその親を全員敵に回しそうな「究極の選択」でした。

 でも、朝ドラ的には「メタ」な話で、朝ドラに登場する「賢い系男子」って、たいてい東大生ですから、朝ドラのヒロインの娘をゲットするためには「京大よりも東大だろう」ってすげー笑うところでもあるんだけど、そこをクソまじめに淡々とやっている「べっぴんさん」は、ほんと真の意味でロックなのだが、そのロックさが評価されるのはもっと先の話なんだろう。

 で、前衛ミニマルをやっている「べっぴんさん」は置いておいて、俗っぽさと前衛が融合して極上の出来になってる「カルテット」は視聴率で苦戦しているので、ああ、もう、って感じだが、松たか子の旦那役にクドカン投入で絶叫したよ。「え・・・・・え?・・・うっそ」って小さい声で。

 次の次の大河ドラマはクドカン脚本らしいが、もういっそ、それに三谷幸喜出せよ、と思った。

 ええと、それで、とにかく「カルテット」はほんと脚本が素晴らしいのですが、「いい脚本に役者もノリノリ」って感じは真田丸と同じ感じで「他人が楽しく仕事している様子っていいね」って話ですが、同時に敗北感も覚えたりする。

 こっちは少ない想像力で「でへへ、高橋一生くんいいなあ。高橋一生くんは過去に医師役もやってるけど、今の高橋一生くんが近所の内科のせんせーだったら」って妄想してみると、「満面の笑みのイッセイがいいのか、無表情のまま『どうしました・・・か?』って言うイッセイのどっちがいいかなあ?」なんて真面目に考えていたのに、「カルテット」はイッセイくんにコスプレさせたあげくに「バイト決まりそうなんだけど、制服が割烹着でさ・・・」なんて言わせて、高橋一生沼の住民たちが一斉に「割烹着姿の高橋一生!!!!!」って食いついてましたわよ。

 ほんとこっちの妄想をあっさり超えていくので、ほんと悔しいが、もっとやれ、としか言いようがない。


2月16(木)

●高校の同窓会

 同窓会っていうか部活のOBの集まりなんだが、去年久しぶりに開催されて、「今年もやりましょう」って音頭とってくれる方が現れてたので実現しました。
 去年は10数名集まり、全員とお話しできなかったけど、今回は8名だったので同じ話題で進行したのでゆったりできた。

 去年は参加していた某住宅メーカーに勤務のA先輩は熊本に転勤になって今年は不参加だそうで「いっぱい家立てられそうでいいなあ」って思った。その業界のことよく知らないけど、私が経営者だったら熊本には優秀な人材を送り込むよなあ。
 って、その学年には「福島に単身赴任中」っていう某原発関係の人もいらっしゃるのですが、お元気そうでなによりです。旧家のお生まれなのだが、とうとう実家の維持ができなくなり、市に寄付することになったらしい。「だって屋根の瓦葺き替えるだけで1千万とか、サラリーマンには無理」ってことらしい。

 まあ、去年久々に再会した時に、皆で「みんなあの時のままなんだね。中身は」って思ったが、もちろんこうして、30年経っても連絡がとれて、こういう場に来る人たちは「そこそこ幸せ」な人生を生きているわけで、音信不通になっている人がどうなってるのかわからないけど、去年も書いたかもしれないが、私の学年の他のメンバーが来ないことに先輩方は「なんで?」って思うらしいが、いろいろあったので説明するのが難しいんだよなあ。

 それに「M子は年下のエリート青年と結婚したが、いろいろあって鬱になって、自殺未遂を繰り返し、すったもんだしたあげく離婚して・・・」って話は他人に面白可笑しくする話でもないだけに、かいつまんで説明しても先輩たちにはよくわからないだろう。
 でも、そこ端折っちゃうと「なんで私たちと絶縁状態になってしまったか」が説明できないので、結局「いろいろありまして、仲違いして今に至る」としか言えないわけで・・・

 まあ、でも、最近はあまり友人と会う機会も少なく、職場関係か家族だけになりがちなので、こうして旧友たちとおしゃべりできるのはほんとリフレッシュになります。
 まー、これ言っちゃうとなんだが、自分よりも頭いい人たちに囲まれてると、すげー安心感があるっていうか・・・

 いや、普段バカに囲まれているから、とか言いたいわけでもなく・・・・

 さて、トランプ氏が大統領に就任してから、トランプ氏が出てくるニュースが二流ハリウッド映画にしか見えなくて、元々ニュース見なくなっているのだが、そのマインドが加速しているようで、「世の中」とか「世界」にどんどん興味を失っていっている。

 そしたら「金正男氏暗殺」ってニュースが飛び込んできて、おばさんついて行けないわ(泣)

2月10(金)

 ふええ、今日も2時間残業。

 育成選手のHさんが骨折して「二週間は自宅療養」になってしまったので、いつも彼に任せている入力作業を自分でやらないといけなくって。
 Hさんは二日くらいかかる仕事なんだが、私が本気でやれば3時間くらいなんだけど、その分残業になっちゃうんだよな。


2月9(木)

●また大河ドラマの話

 「おんな城主」がイマイチ面白くないので、真田丸クラスタさんが「時代背景というか政治背景がちゃんと描かれてないのでは?」って調べてくれたので、「ほお、なるほどー」って感心しまくってます。

 主人公の井伊家がどんな立ち位置なのかイマイチわかんなかったんだけど、ドラマが始まる前の時代にすでに大国今川を裏切っていたらしく、それでサナ姫が人質に出されたんだけど、井伊目線では「太守様のお手つきになったが、飽きたら家臣に下げられた」って「酷い話」になってるけど、今川の重臣のところに払い下げられてるので、そんなに待遇悪くないわけです。

 元タカラジェンヌの美しいサナ姫が井伊の苦境を救ったのに、井伊家では「今川って酷いことするんだよ」って態度だったり、さらに、サナ姫の甥の娘である幼い主人公まで人質にされそうになっているところをサナ姫に「なんとか太守様の母の尼様にとりなしてくれ」って都合のいいお願いしてるわけで、そりゃ、サナ姫ブチ切れますわなあ。

 ちょうど「カルテット」では高橋一生くんが元妻に「あんたみたいなの、ひと昔前は狐憑きって言ったんだ!」ってブチ切れられていましたが、高橋一生くんが散々仲間に「元妻は全然話が通じない常識外れな女なんだ」と愚痴っていたけど、実際登場した元妻の言うことは非常に常識的でした。

 で、たぶん、分かりにくいけど、井伊が高橋一生くんで、今川が元妻ってことらしい。

 問題は、その程度の設定はドラマの中でちゃんと説明してもいいはずなのに、「わざと」外しているのかどうか、ってこと。

 「わざと」だといいんだけどな。
 「真田丸」は策略家だった主人公父が前半の主役だったので、周辺の政治的背景がしっかり描かれていましたが、「おんな城主」は真逆で政治センスのない一族に育った主人公が眺めている世界を描いているのかもしれない。
 そうなると、今後、井伊の男達が次々と死んでいく中で、当主にならざるをえなかった主人公が、過去の歴史をお浚いしていく上で、覚醒するって展開になるのかも。その時にやっと視聴者も「本当のこと」を知るようになるっていう構成なのかも。

 ただ、柴咲コウと三浦春馬、高橋一生の三角関係で引っ張るようなので、そのあたりのボリュームがどの程度なのかわからんし、今川が織田に敗れて、井伊が徳川につくのは?って考えると、ほんと難しい素材なんだよなあ。

2月8(水)

 仕事のピークは越えたけど、溜まった急ぎではない仕事を片付けても片付けても終わりが見えず、そこそこ残業している日々です。

 その中で、少し「いいこと」はマスオさんがとうとう私がパンク状態だということをわかってきたらしく、「あ、これオレがやっておきますね?」ってさりげなくフォローしてくれるようになったこと。
 半年遅れかよ・・・・とも思いますが、わかってくれてないよりも、わかってくれていたほうがいいに決まってるので良しとしよう。

 あ、そうそう、マスオさんのことで最近気がついたのだが、去年席替えして、私は部長から遠い席になり、マスオさんが部長に一番近い席になったので、部長がマスオさんに話しかけることが多くなったのだが、マスオさんって、「笑い声で返事する」タイプだったらしい。

 そういう人、他にもいて、親会社の経理に数年前に異動してきた幹部候補生くんが、非常に感じのいい人なんだが、飲み会などの会話では、いつも「笑い声で返事する」っていうのが少し気になっていた。

 例えば、部長が飲み会で冗談っぽく、「ミヤノさんに仕事頼んだのに忙しいからって断られたんだよ」というと、彼は横で「wwwwwwwwww」と笑う。
 そして、私が「だって、締め切り迫った仕事3つも抱えていたのに、そんなどーでもいー仕事を頼んで来りゃ、こっちだって不機嫌になりますよ。私が忙しいのわかってないの?って」と反撃すると、彼はまた「wwwwwwwwwwww」

 要するに「超うけるーーーwwww」としか言わない女子高生みたいな対応なので、少し気になっていたのだが、マスオさんが同じようなことやっていたので「これは、マジにスルーしているだけなのか、自分の意見を言いたくないのでごまかしているのか、本気で全部笑い声で受けておけば無問題だと思っているのか、なんなんだろう?」とさらに気になったんだけど、まあそう考えると、前まではもっと他人の話をスルーしていたので、笑い声で受けるだけ「大人になった」ってことなのかもしれない。

 もしくは私の身近で仕事している男性二人が「笑い声対応」で乗り切っているのだとしたら、どっかのなんちゃってビジネス本にそういうノウハウが載っているのかもしれない。「超ウケるだけメソッド」とか。

 さて、仕事の話はあんま書きたくない気分なのでドラマの感想に逃避しよう。

●大河ドラマ「おんな城主直虎」

 2月になってやっと大人編になったが、期待の高橋一生くんが期待を上回る不憫ぶりで「そこまでやるか?」って気分になったが、また上級真田丸クラスタの皆様が「当時の歴史背景を補足すると・・・」って必死に説明してくれたので、なんとなく腑に落ちた。

 「ごちそうさん」クラスタによると「これは、ごちそうさんでいうところの東京編なんじゃ?」だったが、「ごちそうさん」の東京編もオンデマンドでお浚いしてみたが、すっごくテンポいいし、食いしん坊なだけだった主人公が「料理を作って好きな人に食べてもらう喜びを知る」って過程が丁寧に描かれているし、また大阪編で登場する主人公の超リケ女の娘が「美味しいってどういうこと?」っていうエピソードがあったが、東京編で悠太郎さんがすでに「好きな食べ物?」って真面目に考えていたシーンを見て「ああ・・・繋がっていた」と感心してみたりして。

 高橋一生の父親役の吹越満のキャラ設定がまだ曖昧なまま、あっさりナレ死しちゃったんですけど、あれも脚本家の計算なんですかね?
 これから息子の高橋一生が父と同じ道を歩むことで、視聴者に「ああ、こういうことだったんだ」って納得させるのかなあ?

 ともかく、真田丸ではもう去年の今頃はあの神回だった「伊賀越」をやっていたので、それに比べると話が転がらない「おんな城主」ですが、菜々緒演じるセナ姫が「高砂」を踊るシーンは盛り上がったし、阿部サダヲの竹千代も登場したので、井伊家の話と同時進行で徳川家康の幼少期を描ければもっと面白くなりそうですが、これって難しいよなあ。そもそも、なんで大河ドラマはこんなに難しい人物を描こうと思った?って思うくらい。

●空想大河ドラマ「小田信夫」

 ネプチューンの三人が「大河パロディ」をやるとのことで楽しみにしていたのだが、セットやスタッフは大河の使い回しで、でも役者がネプチューンっていう、かなり本格的にふざけているのだが、ネプチューンは原田泰造が大河にも朝ドラにも出ている「NHK御用達俳優」なわけで、「まあ、そこそこまとまるんだろうな」と思っていたら、主役はホリケンだった。

 しかし、そのホリケンの面構えが実に大河ドラマで、でもセリフ回しはシロートなのだが、その塩梅が絶妙で、なんていうのかねえ?

 本家大河ドラマの「おんな城主」では、今川ご太守様役で春風亭昇太が「ほぼセリフなし」って役をやっていて、出てくるたびに笑えるのだが、ホリケンはねえ、面構えが妙にハマっているだけに、その「セリフ言うだけでいっぱいいっぱい」っていうか、ホリケンがちゃんとセリフを脚本通りに読んでいるだけで笑えるっていうか、バラエティ番組でも「まともなことを全く言わない」っていうキャラ設定になっているホリケンが、小難しいセリフを言うだけで、もう面白いなんてズルいよ。

 ただ、ホリケンのああいう使い方は使い回しが効かないので、「これ、思いつきの企画がうっかりうまくいってしまっただけなんだろうな」っていう刹那な感じがまたたまらないのであった。
 ホリケンはほんと難しいよ。
 ほんと、こんなに難しいのによく挑戦したな、という意味でも、制作スタッフを褒めたい。

●高橋一生沼にハマった人々

 ええ、それで日曜日の大河ドラマに一生くんがとうとう出てきて、「ああ、次は火曜日かあ」って月曜日が史上最大のブルーマンデーになっている高橋一生クラスタの皆様です。

●「カルテット」

 ですから、真田丸ロスを救ってくれた感のある「カルテット」ですが、視聴率下がってますねえ。
 まあ、ジジババお子ちゃまには敬遠される感じのドラマなので、しょーがないのかもしれませんが、ハマってるこっちとしては「前回も前々回も神回だったけど、今回はそれを上回った?」って盛り上がってるのにね。

 初回から順繰りに「4人のヒミツ」が暴かれていましたが、昨日はとうとう高橋一生くんのヒミツの回で、「子持ちでバツイチでーす」って、ええええええ?

 いやあ、ミスリードされちゃってたなあ。
 高橋一生くんを追いかける男たちが怪しすぎて、「もっと凄いことしてたんだろ」って思い込んでいたので「え?そんなことだったの?」って膝かっくんでした。

 しかし、自分のダメさゆえ、離婚して子供と引き離された高橋一生くんの演技よかったわ。

 高橋一生くんは、ここ数年でやっとブレイクしましたが、過去の作品見てみると「演技力と容姿がイマイチ、同調してなかったんだな」ということがわかる。今でこそイケメン扱いだけど、決して「フツーにイケメン」じゃないので、容姿に合わせた表現が必要だったんだけど、やっとそれができたのが30代半ばだったんだろうなあ。

 それまで「2枚目なの?3枚目なの?」って迷ってる感じだったのだが、「2.5でいきます」って開き直ってからブレイクしたのかもしれない。それは、草刈正雄より10年早いし、草刈正雄は「二枚目」でブレイクしちゃったから、後の修正で苦労したんだろうけど、高橋一生の場合は二枚目でブレイクしてない草刈正雄的なポジションにうっかりハマったらしい。

 そのルート、私も他に例を見ないので、「新しい道」的な意味でも高橋一生には注目なんだが、「カルテット」はその高橋一生の魅力を余すことなく提供してくれていて、ほんと素晴らしすぎるのだが、視聴率出ないって・・・私はすでにティーバーで3回も観たのに。
2月1(水)

もう「カルテット」沼にドっぱまりしてますが、31日放送回も素晴らしかった。

 何が凄いって、満島ひかりの人生をズタボロにした「クズ父」が高橋源一郎ってwwwwww

 いや、どっかで名前観ていたので、出て来ることはわかっていたのですが、こんな役で登場するとは意外すぎてテレビの前でマジ「wwwwwwww」状態でした。

 でも、私は「高橋源一郎がハマリ役すぎて怖いwwwwww」ってなってますが、世間一般的にはどうなんだろうと思って、後でツイッター検索してみたら、けっこう「wwwww」になってる人が多くて、「こんなだから視聴率二桁いかないんだろうな」って思った。

 興味深いのは真田丸クラスタの多くが、カルテットにもハマっていることで「ああ、こういう情報量が多くて、どこに伏線が潜んでるのかわからなくて、行間読みまくるのが好きな人にはたまらないだよなあ」としか言いようがないが、高橋源一郎がどんな人だかわかってなくても別に問題のない作りになってるんだけどなあ。

 実際、私は今回話題になった「安藤サクラが声だけ出演って贅沢」っていう意味が全くわからなかった。

 私は坂元裕二脚本に今まであまりハマったことなくて「最高の離婚」もちょびっとだけ観ただけだったが、「カルテット」にはズギュンですねえ。「真田丸」もそうだったけど、脚本家の技量に演出チームが悪ノリって感じが好きですねえ。

 で、その真田丸クラスタたちは、「おんな城主」に戸惑っていた1月でした。
 私も戸惑っていたけど、4回我慢して観て、さらに真田丸クラスタの皆様があれこれ意見を書いているのを眺めていて、やっとわかってきた。これは、「おんな城主」の脚本家である森下さんの今再放送している朝ドラ「ごちそうさん」で言うところの「東京のダシと大阪のダシの違い」?

 「ごちそうさん」では東京生まれの主人公が大阪に嫁ぎ、関西の昆布だしの旨みがわからず苦悩してましたが、絶食して挑んでやっと関西の味がわかるというエピソードがありましたが、「細部まで情報量が多く、照明も暗めの真田丸」に対して「日本昔ばなしか?」ってテイストの「おんな城主」の旨みに慣れるのに、我々も1ヶ月かかったようです。

 真田が「さーて次の人質は誰にする?」ってノリだったのに慣れていたので、井伊が人質アレルギーなことに逆に馴染めななったのだが、「井伊の方がまともだろう」って言われると、まあ、そうなのかも。

 そして、とにかくズルかった真田に慣れていたので、井伊のボンクラさが理解不能だったが、「真田丸は偉大な父を持った息子の物語で、おんな城主は、偉大な父(男)不在の中で女性がなんとか家を継ぐ物語」という今のところの評価で「ああ・・・・そんなかんじ」

 真田丸はねえ、「最後は負ける話」というオチがわかっていたのですが、井伊家の話である「おんな城主」はどこがオチになるんですかねえ?

 そうそう「おんな城主」がイマイチだった要因のひとつが、「主人公の井伊家の家族構成がわかりにくい」っていうのがあって、前田吟の御隠居様は、主人公の祖父じゃなくて曽祖父なんですよね。

 だから杉本哲太が演じる主人公の父は、主人公の子供時代はまだ20代くらいの若造が、親が戦で死んだので早くに家長になってしまった、ってあたりの説明が無いのでわかりにくいし、主人公の母が今川の出だとう説明もあっさりしていてわかりにくいのであった。

 ただ、そういうのは多分「主人公の子供目線での世界観」を描いているらしい意図があるのはわかったが、それハードル高いよ。私だって、上級真田丸クラスタの皆様の解説読まないとよくわからなかったもん。

 「ごちそうさん」の子供時代は確かにひどかったけど「こんだけやるからには後で意味があるんだろ」と思っていたら、もー、伏線回収しまくりで、再放送の今となっては「名作」と言われてますが、本放送の時はほんと荒れていたのよねー。

 さて、「ごちそうさん」では「いちご」が後でじわじわ来る重要アイテムになってましが、「おんあ城主」では「龍宮小僧」っていうのをきちんと設定するために子役に4話までやらせていたようなので、さーて今後「ごちそうさん」的には「ゲンちゃん」な高橋一生をどう有効活用するのか、お手並み拝見です。

 「カルテット」ですでに高橋一生萌えしている真田丸クラスタを満足させてくれますかね?



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