可燃物な日々

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日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました

9月30日(金)

 ふー、9月ももう終わりだ。
 今日はすっかり涼しくなり、「ああ、秋になったな」と喜ぶと同時に「衣替えどーしよー」と、去年まで着古していた冬服をほとんど処分してしまったので、冬のローテどう揃えようかうんざりしてしまった。

 もう年々、服を揃えるのが面倒になってきたので、ほんと季節の変わり目は困ります。

 さて数日前だか「志布志市が養殖ウナギの宣伝で作った動画が炎上して削除」ってニュースがあったが、削除される少し前に「地方自治体のPR動画が物議を醸している」って話題になっていたので、動画を見てみたのだが、「ああ、まあ、頑張ったわね」って思っただけだった。

 養殖うなぎを擬人化して、スクール水着着た女性が学校のプールで泳いでいるっていう動画だったので「まあ、これをけしからんと思う人もいるだろうな」って程度だったのだが、どうやら「こんなの絶対にありえない!」って雰囲気になったらしく、動画配信を停止したらしい。

 テレビの中の人たちも「元々、ある程度の炎上を狙ったんだろうけど、これはやりすぎましたね、ってゆーか、こうして全国放送で取り上げられちゃってるんですが」と苦笑気味で紹介していたが、中には「私もこれは超不愉快」と言う女性コメンテイターもいたので、「ふーん、そうなんだ」と思った。

 まあ、こんだけ話題になったんだから製作者側は勝ち組と言えよう。

 しかし、「スクール水着があああ」「ヌルヌルしてるってえええええ」「フラフープで腰をフリフリとかあああ」って批判を眺めていると、「そこまで根掘り葉掘り、エロさを挙げてるそっちのほうがエロいだろう」と思ってしまうが、まあ、そう言われてみると、製作者が少ない予算の中から「観る人にアピールするギリギリのエロさ」を目指していたのは確かだし、ギリギリ狙って話題にしようとしたら、話題になりすぎて盛大に叩かれたという、最近よくある話だし、だから炎上商法的には勝ち組である。

 よく出来ていたと思うんだけどなあ。うなぎ役の女性はスク水着ていても、あんまりエロくない人をちゃんと選んでいるし、「養って」ってセリフはインパクトあったけど、養殖だと思えば「そうだよなあ」って感じだし、私が「お?」と思ったのは「きれいな湧き水供給してます」ってことを表現するために、道路にだらしなく続くホースで、「いい水引くために不器用に頑張ったっていう絵を少ない予算で頑張って表現したなあ」って感心しました。

 炎上しちゃった後から考えると、女性を起用して擬人化した「UNAKO」編のすぐ後に「UNAO」もやればよかったのでは?
 小学生の声変わり前の男子を3人くらい登場させて「養って!!!」
 そんで、男子たちが水鉄砲で遊んでいたり、伸び伸びとプールサイドでゲームしていたり、山盛りのご飯を「おかわり!」ってジャンジャン食べてたり、爆睡している様子を流して、最後は立派な青年になって、黒いレーザーレーサー(死語?)を着てオリンピック選手のように力強く泳ぐっていう「男子編」

 女子編だけやったから炎上したんだろうから、男子編もくっつければ「けしからん!不愉快だ!」って人も少なかったのかもしれない。

9月29日(木)

 そういえば、「シン・ゴジラ」は海外での評判はイマイチって話を聞きますが、確かにそうだろうなあ。

 まず、土地勘が無いと「ぎえええ、東京駅にゴジラがもたれかかってるー」とか「ゴジラを転ばせるために、丸の内のビルをわざと破壊」っていう絵の凄まじさがよくわからないだろう。そして「新幹線の仇を山手線他、普段使いの電車がとる!」っていうのも。
 そして、そもそも蒲田君がぶっとばした「京急アニキがああああ!」っていうのも。

 武蔵小杉の高層ビル群をバックに「多摩川越えさせるな!」っていうのも海外どころか、日本国内でもあの地理感覚わかっていた人はどの程度いたのだろうか?

 そして、かの大震災を踏まえた描写が多かったので「ゴジラ凍結作戦」で「これ使います」って液体注入車の写真が出てきたら、「あー、あれ原発事故の時、さんざん観たやつだ」とすぐにわかりましたが、あの経験してない海外の人には全く意味をなさない記号でしょう。

 と思っていたのですが、ふと思ったのだが、映画「パディントン」もある程度イギリスに興味のある人じゃないとわからないシーンが多かったなあ。「とにかく徹底的に天気が悪い」とか「駅に変なやつがいても誰も気にしない。それが服着たクマでも」とか・・・でも、そのいかにも英国っていう描写がわからなくても楽しめるようになっていたと思う。

 私はパディントンの本が子供の頃から大好きだったので「わー、パディントンがCGでモッフモフ!」ってだけで嬉しかったから、海外のゴジラファンもきっと「ここでビームビームビームなんだ!」って喜んでくれると思うし、「電車がゴジラを攻撃?」っていうのも喜んでくれると思う。

 そして、東京に来たことがある海外の鉄道オタクだったらきっと「ゴジラが東京駅を破壊しちゃって、新幹線とか山手線が!!!」って意味をきっとわかってくれると思う。

 パリにゴジラが現れて、ルーブル美術館を破壊していたら、ミロのビーナスとかサモトラケのニケが反撃とかそういう感じだから(?)
 ロンドンにゴジラが現れて、大英博物館を破壊していたら、ロゼッタストーン爆弾が!とかだから(?)
 いや、実はエミリー・ブロンテの自筆原稿の破壊力が一番凄かったとか(?)
 セント・ポール大聖堂を破壊しようとすると、チャーチルの銅像が反撃しに来るとか?

 英国オタクであった私は、ロンドン五輪の開会式や閉会式も十分堪能したし、「パディントン」も「超おもしろかったので二回も観た」のであるが、そうじゃない人たちの関心の低さも堪能したので、まあ、そーゆーことなんだろうな。

9月28日(水)

●「シン・ゴジラ」三回目

 休んだ。
 年末に向けて、だんだん休み取りにくくなるので、今のうちに休める時に有給消化しておかないとって。
 いつも言っているけど、うちの会社は「有給20日全部使っても、土日祝日休みの一般企業より休日が少ない」ので、有給全部消化しないと休日出勤しているようなものなのだ。

 さて、なんとなく「朝起きられたら立川行っちゃおうかなあ」ってアバウトな予定立てていたが、朝起きて、朝ドラ観て、立川の映画館の空席状況確認してみたら「まだ空席あるから、えーい、行っちゃえ!」

 前から気になっていた「立川の映画館の爆音上映」だが、シン・ゴジラのは爆音ではなく極音とのことだったが、ちょうど字幕上映もしていたので「字幕絶対必要」と重い腰を上げたのであった。

 立川なんて、今まで数回しか降りたことがないが、いつも「すげー賑わってるなあ」って思っていたけど、今日みたいな、フツーの平日の午前11時だっていうのに、「なんで、こんなに人多いんだ?」ってびっくりしたよ。

 そして、映画館に着くと「平日の午前中なのに、なんでチケット売り場にこんなに人が並んでるの?」って衝撃的でした。
 シン・ゴジラも平日なのに8割くらい客席埋まってるし、それが字幕と極音目当てのオタク層だけじゃなくて、まさに老若男女で、シニア夫婦もけっこう多かったんですよ、あと私みたいな得体の知れない中年女性の姿もちらほら・・・

 映画館の作りも独特で、大手シネコンとは全然雰囲気が違う。
 まず、スタッフがお仕着せ着てなくて、自前のTシャツやトレーナー姿で、学生バイト感満載というか「昔のレコード屋の店員みたい」だった。
 チケット売り場もオープンカウンターで本屋のレジみたいだったし、アレだね、ビレッジバンガードみたいなサブカル感を狙ってるね。シネコンなのにかつての単館映画館の雰囲気があって素晴らしい。
 さらに、おおーっと思ったのは、上映前にスタッフが登場して、非常口の案内や上映中のナマーをマイク使わず語ったところ。
 「そーゆーの、昔の小劇場の演劇で散々観たわ」と懐かしさがこみ上げてきた。

 そして、CM一切上映しなくて、例の映画ドロボーと短めの予告編だけをサラっと流してから、スっと本編上映するのって、イマドキかっこよすぎる。

 独立系シネコンだし、立川という立地だけど、飛行機乗っても観に来る客いるのわかるわー。私は電車で1時間くらいかかるが、また来たいわー。

 さて、念願の字幕上映であるが、飛び交う専門用語が文字化されると「ああ、これ漢字で書くとこうなるの」って、それほど重要な単語じゃなくても、例えば、このセリフはけっこう一部では話題になったが、ゴジラが都心で大暴れして首相を含めて多くの大物政治家がその犠牲になって、災害対策本部が立川に移り、そこに生き残った要人や官僚が集結するのだが、主人公の盟友である政治家が「オレ、キンキカライで助かったわ」と言うのだが、それを字幕で「金帰火来」って書いてあっても見落としてたかもしれないけど。(要は週末に地元に帰っていたってこと)

 字幕が一番心地よかったのは、ゴジラを攻撃する際の自衛隊の交信が、交信レベルなので聞き取りにくいけど、別にそれ全部クリアにわかったからって、理解が深まるわけでもないけど、耳はちゃんと聞こうと頑張ってしまうので、文字でそれを補うとちょっとラクになったような気分になったし、そのラクしたところを他に集中できるような気がしたような気がしただけかも。

 まあ、三度目ともなるとね・・・・初回は「わー、高橋一生くんが出てて、超いい役じゃん!」で、二回目は「高橋一生くんの出番少なくね?」だったのに、三回目は「うん、うん、やっぱいい役だし、一番かわいいよ」ってリバウンドしました。

 極音の方は、やっぱゴジラが暴れる時とか「ゴゴゴーン」ってお腹に響いて何度かビクっとしたりしましたが、押し付けがましいほどの音ではなかったので、最初にあの音で観ても「すごい迫力だったね」って程度かもしれないけど、次に他の映画館で観たら「あれ?」って思うだろうなあ。

ネタバレになるのかなあとおもって描けなかったシンゴジラだけどべつに書かなくてもよかったなぁというくらいオチはないです
公開前からずーーーーーーっとあの手は気になってた pic.twitter.com/MqqyKnewpE

— τ⊃U〃 (@crote_tsu) 2016年9月13日

 そして、この漫画が気に入りすぎてて「海は転ぶとか概念ないからさー、おろそかだわー、手がおろそかだったわー」っていうのをふまえて観てみると、「あら、陸に上がると手が必要だわね」と手を進化させたけど、海洋生物だったことが災いして、手がやっぱおろそかでしたわね。なんだか人魚姫の足みたいなことに?

 ゴジラの方に感情移入してみると、武蔵小杉ではなんだか自衛隊にペチペチやられていて、それは「んもう!ハエがうるさい!」って感じですらなかったのに、米軍の一台2000億円とかいう凄い戦闘機に、凄い爆弾落とされて「ぷぎゃーーー血が出たっちゃじゃない!」ってパニック状況、わかる、わかります。

 私は小学生高学年の時に、男子のいたずらで首元にミノムシ仕込まれた時には、一瞬「全員、ビームで殺してやろうか」と思いましたが、よく考えてみたら、そんなビーム出る能力なかったので、机に突っ伏して泣きました。
 男子びっくりしてミノムシ撤退していたけど、まさか私がそこで「女の最終兵器」である「泣き」を投入してくるの予想してなかったみたいです。核兵器で応酬されたくらい慌ててました。

 やはり同じ頃(あの頃、私が超小生意気だったので、よくイジめっこ男子の標的になっていた)、学期末に渡された通知表を眺めて、私は「なにこれ?」っとちょっと落ち込んでいた。
 5が3つくらいあるが、一番多いのは4で、さらに体育だか音楽だか苦手分野は3を飾っている、私としては「なにこの、ものすごーく平凡な感じ」とがっかりしていたのだ、そしたら近くの席にいた5なんて一つもなさそうな悪ガキが「見せろよ」と私の通知表を奪った。

 今にして思えば、彼は「優等生で学級委員のミヤノ姉貴が、がっかりしている通知表ってどんなだろう?」って好奇心でそうしたのだとわかるが、こっちはあの頃から「私の人生って上の下かあ」って感じだったので、その微妙にイケてない成績表を他人にみられるのは絶対イヤだったのだ。

 だからビームが出た。
 私から成績表を奪った悪ガキにではなく、彼が上手く持てなくて、ふっとばした成績表を拾ってくれた「育ちのいい優しい男子」を殴ってしまったのである。

 ほんとうに申し訳ございませんでしたが、もう、うっかりビーム出ちゃうと、「いい人、悪い人」の区別なんてつかずに皆殺ししちゃうんで、すいません。

 というわけで、シン・ゴジラ三回目で、近寄るものにはビーム攻撃するゴジラを観て「あー、なんだか自分が思春期の頃ってああだったな」って。ビムビムビームって撒き散らしていたなって。

 思春期なんだから放っておけばよかったんですよ。
 「鎌倉から上陸して、武蔵小杉です」っていうのなら「難しい時期なんだから、好きにさせておきなさい」って、そのまま北上させて、日本海に出て、朝鮮半島やロシアに行ってもらえればよかったんじゃね?

 それにしても、東京駅にもたれかかるゴジラは超かわゆかったし、在来線爆弾の何度観ても「電車、がんばれ、超がんばれ!」って泣けますわねえ。

 それよりも、前回二度目のゴジラ観た時には人身事故で通常ルートで帰れなくなり「なんで武蔵小杉経由で、ってシン・ゴジラの呪い?」と思ったのですが、今日、また南武線で溝の口まで戻ろうとしていたのですが、行きは各駅で帰りが快速だっし、そもそも不慣れな駅名が続くので溝の口に気がつかないまま、「え?武蔵小杉?え?」で慌てて電車を降りました。

 なんで、ゴジラを見るたびに武蔵小杉に来てしまうのだろう?

 フツーに溝の口まで戻ろうとしたが「これもご縁だと」と思い立ち、駅を出て多摩川に向かった。

 ゴジラに破壊された丸子橋渡ってご満悦でした。

ゴジラ先輩の足跡を辿って丸子橋 pic.twitter.com/Yri8ziDLm0

— のんちゃん (@limnonchang12) 2016年9月28日

 今日はいろいろ刺激的な1日だったな。

 お、日ハム9回裏で1-0で勝ってる!
 大谷君が胴上げ投手?

 日ハム優勝!今期で引退発表した勝さんもハシャいでる!


9月27日(火)

●もっとマシなことを熟考したいけど、こんなどーでもいーことを何日間も考えてしまう自分が好きだったりするからしょーがないわよねの巻

 「シン・ゴジラの長谷川くんは、どーして全然私の好みの男子じゃないのだろう?」と考えること1ヶ月以上・・・やっとNHKドラマで夏目漱石やってる長谷川くんを観て、なんとなくわかった。

 私が想定する長谷川くんとは、恋愛ドラマに出ている長谷川くんであって、その時の長谷川くんは、なんて言うのか・・・ちょっと違うけど「上目遣い」をするのである。相手役の女性に媚びる感じというのか、「えーと、オレどうすればいい?」って様子を伺うような目付きって言うのかな?

 そう考えるとシン・ゴジラに出ていた石原さとみは、やはり恋愛ドラマでは上目遣いを駆使する女優さんで、だから女性ウケあまりしないんだろうけど、「シン・ゴジラ」での石原さとみは、上目遣いを封じることなく、逆に「上から目線な上目遣い」って力技やっていたように記憶している。

 で長谷川博己の方は、全く恋愛ドラマ要素の上目遣いをしてなかったので、観ているこっちは全く恋愛要素を感じなかったし、それにより「これは、私の好きな長谷川くんじゃない何か別物」と感じたのであった。

 そう考えると、長谷川博己にしても、石原さとみにしても、「あの上目遣いは演技だったんだ」とわかる。
 まあ、石原さとみなんかは、番宣とかで観ると「思っていたのと違う」ってギャップあったから、中の人はけっこう男前だと思っていたので、「この子にとって、この容貌は最大の武器でもあるが、あまりにも強力な武器だから実はまだ使いこなせてないのかもしれないなあ。上手く制御できたら、きっと大女優と呼ばれる人になるだろう」とか思っていたので、「シン・ゴジラ」でのあの役ではまだまだ真のブレイクではないとはいえ、きっかけにはなったのかもしれないなあ。

 長谷川博己も30歳過ぎてからの遅咲きのブレイクを支えたのは、あの「上目遣い」(じゃあ、ないんだけど)だったことがよーくわかったし、その技を使わなかったら、ああいうことになるのか・・・と、という現時点で40代に突入して、今後どう展開するのか、事務所のお仕事が試されますなあ。

 そういえば長谷川博己が上目遣いでブレイクしたとしたら、やはり遅咲きブレイクした斎藤工の武器は「上から目線」だなあ。長谷川くんのが「女性の顔色を伺う」系だとしたら、斎藤くんのは「品定め」系ってかんじ。
 この二人はアプローチが真逆なので、並べてみたら面白いかも。


9月26日(月)

 やっぱねえ、今朝の朝ドラ観ていたら、主人公の女性経営者が「育児と仕事を両立しようとする社員のために、在宅勤務体制をば」って言ってて、「そーよねー」って思った。

 私はイマドキの在宅勤務には疑問を持っているのだが(ITネットワークで出勤しなくても仕事できるじゃんっていうやつ)、それは私が「出勤して机に座ってるから、何時間も仕事してるけど、これ在宅で同じことやれって言われても、絶対にテレビ見ながらゴロゴロしちゃうから」って確信しているからです。

 過去に例のベンチャー企業で働いていた時、決まった机がなかったので、自宅で伝票書いていたのだが、このショボいワンルームの自分ちで「交通費 540円、交際費 12,500円」と伝票作成するの、ほんと超つまらなかった。
 育児中に家で内職するのは耐えられるかもしれないけど、育児も家事も介護もやってない人は、在宅勤務けっこう厳しいと思った。

 だから、育児や介護のため、とか、漫画描いてるとか小説書いてるだったら在宅でもアリだけど、平凡な事務員を在宅とか絶対無理です。
 「職場に毎日律儀に通う」ってことが仕事内容よりも重要だから。

 ただ、「毎日決められた時間に出勤して、職場にずっといることが最大の仕事」っていうの、「そんなのつまらない」と思う人もけっこういて、私の友人にもそういう人がいて「自分で店やりたいな」とか言っていたので「自分で経営する店なんて持ったら、9−5時じゃ済まないよ?」と思ったが、まあ、たまに「経営者が気まぐれで、営業日が不定期な店」が人気あってそれでもやっていけてることもあるので、そういうのもアリなのかもしれないが、なかなか難しいでしょう。

 そういや、うちの会社の関白殿下も事務職マインド持っていないようで、「自分の机持たないほうがいいんじゃね?」っていう、フリーオフィスを何年も前に実行した。

 フリーオフィスって、「それいいじゃん」って思う人、けっこういるんですよね。
 営業マンとか、ほとんどオフィスにいないんだから、人数分の席を固定するのもったいないってこともあるし、昭和な光景として、自分の机の上に書類積み上がってるのカッコ悪いじゃん的な?

 最近、あんまフリーオフィスって聞きませんが、あれで本当に成功した会社ってあるのでしょうか?
 うちの親会社の場合には「表面的にはそうだけど、居場所は実は固定している」ってことで落ち着いたようです。あと、それで病んじゃった社員は、退職するか、ビョーキで休職して復帰して、他のもっと落ち着いた部署に異動させて落ち着いたとか。

 あー、あれも、ほんと、思い出しても腹たつが、社員には「決まった机なんていらないじゃん」って言った関白殿は、中学生の個室みたいな社長室は手放さなかったのです。おめーが、あの部屋手放して、大量の本やらDVD全部捨てて、あのフリーオフィスに君臨してるんならわかるが、自分の巣はそのままで、社員のその10分の1にも満たない「机」を敵視するって、ほんと、太閤殿下って感じでした。

 私なんて出社しても、毎日座る位置が違っていたら、もうほんと、精神状態維持できるはずがない。

 私みたいな人には「自分の城」が絶対に必要なんです。

 それをわかってくれない人がたまにいるのはしょーがないとしても、「自分の城」はキープしつつ「他人の城」は「そんなのいらないじゃん」って言う人ってなんなんでしょうね?

 さて、NHKは土曜ドラマで夏目漱石やっていたが、主人公は妻の尾野真千子でしたが、漱石は長谷川博己で「うわ、長谷川くんがリアルでオノマチに食われそう」と心配になりましたが、観てみたら「これが、長谷川博己でしょう」って、フツーにイケていた。

 長谷川博己は造作的には客観的に観て決してイケメンじゃないのだが、いろんな脳内補正が働いて、いつも大抵、超イケメンになるのが不思議だったが、「シン・ゴジラ」で全然イケメンじゃない長谷川くん観て「え・・・何が違うの?」ってすげー不安になったくらい。

 「なんちゃってイケメン」の長谷川くんをすごく凡庸な絵にしつつ、「この子、ブサイクでしょフツー」だったブサカワ・モデル代表格の市川実日子を「萌え」にしちゃったあたりが、計算だったら怖いが、けっこう計算っぽいよ、怖い。

 もしかすると、長谷川くんも「ブサカワ」として起用されていたのかもなあ。
 「この人、こう撮影すると全然カッコよくないでしょ?」って感がすごかったし、竹之内豊の「モデル感」も完全に奪った上で「市川実日子ってモデルさんなんでしたっけ?」って感じ、ほんと容赦なかった。

 私が監督だったら、あんなの絶対無理。だったと思う。
9月25日(日)

 「真田丸」で青年になった秀頼がイケメン君だったのだが、あれが中川大志君かあ・・・

 いや、楽天ファンの間ではかなり前から話題になっていたのです。だって楽天にも「中川大志」選手っていうのがいるから(笑)
 たまに1軍の試合で活躍するけど、もう長年「1.5軍」というか・・・たまに「1.2軍」になっても故障で育成契約とかそういう選手です。
 俳優の中川君は、少し前まで子役だったのだが(大河ドラマでは過去に何度か子役で出演している。「平清盛」では頼朝の子供時代とか)、だんだん高校生くらいの役をやるようになり、楽天ファンの間では「知名度は向こう(イケメン俳優)がグングン上昇中」と危機感を抱いていたのだが、今年の大河のこの役で登場とか、差は広がるばかり・・・

 中川君は福士蒼汰似として一部では話題になっていたけど、今日の大河ドラマで拝見する限りでは、福士蒼汰に水原希子のバタ臭さを加えたような感じ。これからもっとブレイクするかしら。
 中川大志(野球)も頑張ってほしいものである。

 さて、「真田丸」は先週は超高速関ヶ原の戦後処理が描かれていて、「メンタルぶっ壊れた女性陣」がメインだったが、女性たちに「戦はもういやでございます」って言わせる大河ドラマにうんざりしていた視聴者からの評判は上々でした。

 そしたら今週は、女性陣もうみんな立ち直っちゃって、三谷的ホームドラマ全開で笑った。
 伏線も回収しまくるし、なによりも、「蜻蛉切」で有名な本田平八郎が(って、みんながつぶやいていたので学んだのですが)孫に竹とんぼ作っていたら指切ったから「もう隠居します」とか小ネタがうますぎる。

 伏線はねえ、キリちゃんが春ちゃんと女子トークしている時の「薪割り」の小道具が、キリちゃんと梅ちゃんの・・・でフフっとなっていたら、徳川家で「加藤清正が邪魔だな」って話になり、「では服部半蔵にやらせましょう」って、半蔵ってあの伊賀越wwwの時の半蔵wwwの二代目www

 「真田丸」での伊賀越の回は視聴者の記憶に残る「おもしろ回」で、織田信長が暗殺された後、徳川家康は明智勢から逃れようとドタバタするのだが、そこに殿の逃走をサポートするために登場したのがお笑いコンビ「ハマカーン」の神田うのの弟じゃない方で、視聴者的には「真田のサスケも藤井隆だし」と「忍者イコールお笑い芸人」っていうのは受け入れたのだが、伊賀越の時のハマカーン半蔵は、ただただ「強行突破でございます」ってだけで何の役にも立っていなったのがツボだったのだが・・・・

 それを踏まえた上で「半蔵にやらせましょう」って、アハハハハ?って小馬鹿にしていたら、やっぱしハマカ−ン浜谷がジャジャーンと登場し「これ、アカンやつや」と覚悟していたのだが、加藤清正とすれ違いに何かシュバっとやったが、清正は「あれ?なんか蚊に刺された?」という感じで去っていったので「やっぱ、アカンやつや」と思っていたら、その後、熊本に戻る船の中で病死した?毒殺?細菌兵器?

 今日のトップニュースのうちの一つが「病院でおじいちゃんの点滴に洗剤の成分が混入?で、無差別殺人?狙ってやったのか?」だったので、あんま笑えなかったのが残念でした。

 私は邦画よりも洋画育ちなので「なんで欧米の映画って、伏線回収命なんだろう」って思っているけど、でも、それで洗脳されてるので、「伏線に全てをかけるのが大事」と思っているので、最近だと「パディントン」がまさにソレでしたが、三谷幸喜は日本では珍しい伏線使いなので、ほんと好きなんですよ。

 来週の予告編では、ずいぶん前に秀次の娘を助命して形だけ即室にしたのが「側室でーす」って出てきたので「悪ふざけは、もっとやれ」って思いました。
 個人的には、星野源の秀忠がどうなるのか楽しみにしています。てゆーか、史実全然わかってないので、マジ先が全然見えてないので、ほんと楽しいわー。


 さて、仕事の愚痴でも。
 我が主君であるTK部長であるが、うっかり官位もらっちゃって、安房守とか伊豆守みたいなことになったら、性格的にも「三成と清正のショボいところを足したような」って感じだったので、関白殿下に気に入られてコキ使われているのです。

 うちの関白殿下は目のつけどころは悪くないのだが、「それが実行されるまで付き合う」ってことをあまりしないというか、それを苦労して実行した部下がいても、その時には、もう別のことに関心が移ってしまうので、苦労して実行した部下の苦労損みたいなことになることが多く、だから側近たちは「やってるフリして実はヤラないほうが結果として得」みたいなことになっている。

 そういう側近たちの役人根性みたいなのに、さらに下にいるやる気のある部下は「殿はいいアイデア出しているのに、なぜ真面目に取り組まないのか?」って憤りを感じていたようだが、だって真面目に取り組んで、そこそこ結果出しても評価しないし(すでに関心が別のところにある)、そこでミスると「切腹じゃあああ」って言われるのなら、「おお、殿のアイデアは素晴らしい!」って言ってるだけのほうがいいじゃん。

 で、私のような下々の者は、上の人たちがヤル気満々で出世しても、そのうち「ことなかれ主義」になるのは、殿がそういう人だから、しょーがないなあ、と思っていた。

 のだが、我が主君、TK部長はそういう空気わかっているのに、「殿の言うことを皆んなスルーして殿が気の毒だから、オレはなんとかする」って、ほんと、三成と清正のハイブリっト的やっかいさがあるのだが、この間、殿に言われた案件も「はあ?」だった。

 「社員が介護の相談できるような窓口を設けよ」

 祖母が特養でお世話になった私からすれば、「んなもん、市役所に相談してケアマネ紹介してもらって・・・」って話である。
 TK部長も実母が介護レベルにあるので、ケアマネと相談して、介護用品のレンタルとかデイサービスがどうのとかやってるので、「相談窓口って?オレ?」って話である。

 まあ、保険会社とかがそういうサービスやってるのかもしれないが、そういうところだって相談されたら、「たぶんその状態だったら、介護レベルこれくらいだろうから、介護保険によるサービスはこれだけ受けられるでしょう。その手続きはケアマネと相談してください」ってことじゃないの?
 保険会社がサービスでやっている「プロによる健康相談」だって、アドバイスはしてくれるかもしれないけど、最終的には医者に行け、でしょ?まあ、何科に行けばいいのか教えてくれるのかもしれないけど。
 つーか、会社として社員の福利厚生として用意するのが「相談窓口」って?
 
 と思ったので、「なんで殿はそんなことを?」と言ってみたら、親会社で最近退職する社員が「親の介護もありますし」と言ってるらしい。
 
 えーと、それ、「円満退職の理由」ってだけでしょう。
 
 うちみたいな会社でも、最近は「60歳で定年ですが、働く気があれば残れます(契約社員的扱いだけど)」って言ってます、っていうか60歳だからって定年退職の名目でクビにできなくなったから。
 
 年金出る年齢まで嘱託として働く人がほとんどだが、中には生活費に全く不安の無い人もいて、「親の介護に専念します」とあっさり退職した。噂では、彼女の家は地主で、ビル持ちなんだとか。
 だから介護を理由にしたけど、それは「介護があるから仕事は辞めます」じゃなくて「そろそろ親孝行に専念したいと思います。働かなくても生活費には不自由しないし」って意味だから。

 そんで、本当に「介護が大変で仕事続けられません」って社員がいるのなら「相談窓口」じゃなくて、「介護しながらでも働ける社内制度」の方じゃないんですかね?
 いやそれよりも、「借り上げ社宅」みたく、「借り上げ老人ホーム」の制度作るとか?

 そう、丁度、朝ドラでは、「育児と仕事の両立が難しいから退職したい」と申し出た社員が出たことで、ヒロインの女性社長は「社内の仕組みを変えようと思います」と言っていて、そっちの発想のほうが自然だなあと思ったりしたので。


9月22日(水)

 今日で5(じゅっ)ちゃいになりました。


 半世紀だぜ、ベイベー。

 今年のヒット邦画が「ゴジラ」と「君の名は」っていうのが、1954年と同じラインアップだと話題になりましたが、ゴジラって私より一回りも年上だったんですね。
 「シン・ゴジラ」観て「津波が・・・・原発事故が・・・」とフラッシュバックした人たちは、「戦後間もなく初代ゴジラ映画を観た観客の気持ちって・・・」ってその心境を想像することができましたが、実際に映画館で初代ゴジラを観た人って、今の70代の人が小学生の頃だったはずで、「どっちも劇場で観た」って人は案外少ないのかもしれない。

 そういえば、この間実家に帰った時に、母が「Y子(私の妹)がゴジラ観に行ったのよ。Tくんを私に預けて。そしたら、電車が活躍していたみたいで、Y子がTちゃんがもう少し大きくなったら観せてあげたいなあ、って言うんだけど、私が連れてってやろうかしら?」って言うので、「あのゴジラ、大人が観ても超恐ろしいんだから、幼児が観たらトラウマになるよ?Tちゃんなんて特に怖がりなんだし・・・」と説明したら「あら・・・そお?」と不満げだったが、ちゃんとわかってくれました?

 話は変わるけど、最近の朝のニュースショーは、豊洲市場の話題で持ちきりだけど、あの話、どこがキモなのかわかりにくいし、テレビの中の人たちも扱いに困ってる感じがして、「また誰か大物芸能人が不倫でもしてくれないかなあ」って雰囲気だったところを三田寛子の旦那がやらかしてくれたが、三田寛子が華麗に収束させてしまったので叩きどころが無くなってしまい、また豊洲に戻りましたって・・・

 卓球の愛ちゃん結婚会見も突っ込みどころが全く無く「すてきですねー」としかいいようがないし、海老蔵の妻の癌闘病はテレビで気軽に語ってもいいような話では無くなってきたし、ブラピとアンジーの離婚は海外ニュースなので二次報道しかできないし、まだしばらく豊洲なのかしら。

 普天間基地移転の話も「そもそも普天間マジヤバいからなんとかしようって話だったはずが、もう何が問題なのかわけわからん」ってことになってしまいましたが、築地はねえ?
 まあ、小池都知事としては、手腕の見せ所でもあるので、どこでどう落とすのか楽しみにしています。

 それにしても、豊洲の地下に溜まっていた水からヒソが出たとかシアン化合物が出たとか言っているけど、他の場所でも水質検査したらどれくらい出るのか比較してみてほしいなあ。
 ヒソとか、けっこうあちこちで出そうっていうか、前にもどっかの田舎の井戸水に出て騒動になったような?

 それよりも、ハシカの方がヤバくないですか?
 ハシカ患者があんなに出てるって、どこの後進国よって・・・・

 そうそう、今の日本でハシカに弱いと言われているのは30歳前後らしくて、その世代は一回しか予防接種受けてないか、もしくは全く受けてないことがあるから、ってテレビでやっていたけど「その上の世代は、子供の頃罹っていて免疫ある人が多いです」みたいなこと言っていたので「え?学校で強制接種じゃなかったの?」と思ったがハシカの注射した記憶はなく、実家に帰った時「そーいや、私はハシカの予防接種したのか覚えてる?」と母に聞いたら「覚えてないけど、母子手帳はある!」とすぐに探してきてくれた。

 すげー、ちゃんとすぐ出てくるんだ!
 しかも、ハシカ(麻しん)はきちんと二回打ってありました。

 母子手帳に記載されてるのは就学前の予防接種なんだけど、BCGも種痘も3歳くらいでやってるのね・・・あれ?じゃあ、私が幼稚園の頃、キョーフの記憶として残っている種痘の接種の記憶って?

 と思って探したたら、6歳くらいの時に種痘やってる記録があって「いろんなの2回づつ受けてるんだ」とわかった。ツベルクリンも3歳くらいの時にやって、小学校でまたやってるからね。

 よく言われているけど、そうやって国ぐるみで予防接種を受けさせたおかげで、ハシカになる人がほとんどいなくなったけど、そうなると予防接種しない人が出てきて、ってループになるらしい。日本国内における狂犬病予防接種もそんな感じになってるらしいとどっかで聞いた。

 今だと水疱瘡も予防接種があるんですね。
 いやー、あれ命に関わるような病気じゃないんでしょうけど、今でも覚えているくらい痒くて辛かったので、予防接種で防げるのなら、羨ましいなあ。

 そりゃ、予防接種も副作用のリスクはあるけど、例えばインフルエンザの予防接種で死ぬ確率と、インフルエンザこじらせて死ぬ確率を比べたら、どっちなんでしょう?
 てゆーか、健康な人は、インフルエンザやハシカで死ぬ可能性は低いかもしれないけど、老人や病弱な人(心臓が弱いとか糖尿病だとかぜんそくだとか)が罹ると重篤な症状になる確率が高いというなら、やはり予防接種で防げるものなら防いだほうがいいと思う。

 私も昔はハシカって、水疱瘡程度のことだと思っていたが、10年以上前にアメリカ医療ドラマのER観てたら、高熱の子供が救急搬送されてきて、医師が診察すると子供の体に発疹があって、医師が「あ、この発疹って教科書に載っていたような・・・えっと、なんだっけ?」「◯◯発疹じゃね?」「ああ、そう、それそれ、テストに出たな・・・・ってことは、まさかのハシカ???」「初めて実際に診た」って医師たちが「教科書でしか見たことがない、とっくに絶滅したはずのビョーキ」に驚いていたが、その子供が重篤な状態だったので、パニック状態になってる母親に「なぜ、予防接種を受けさせなかったのか?」と医師が問い詰めると「だって、自然に任せるのがいいって」と母親が予防接種アンチだってことがわかると、医師が「人殺しって言われてもしょーがないぞ?」と容赦なかったので、「すげーなアメリカ。人気ドラマでこの鬼展開」と思うのと同時に「ハシカってそういう感染症なんだ」と学んだ。


9月21日(火)

 仕事で疲れぎみなので、どうも書くことがネガティブになりがちですが、実家では楽しく過ごしたし、マスオさんとも仲良くやってます・・・やってるハズです。

 ここ最近考えているテーマは「人って、他人が何をわかってないか、わかってないもんだなあ」ってこと・・・って、わかりにくい表現だ(笑)

 この間、部長が私に社用車の電子キーを渡して「車の中にある防臭剤持ってきて」と言うので、とっさに「私、そんなのできません!」と叫んでしまった。
 車に乗り慣れている人なら、電子キーなんて操作が難しいものでは無いんだろうけど、免許も持ってないし、車の無い家で育った私は、あの「ピっ」ってやるキーを一度も操作したことが無いのである。そして、それは部長にも常日頃からアピールしていたはずだ。

 もっとも、時間に余裕のある時だったら、「どう操作するのか教えてください」って学習しておきたいところだったが、部長が出がけでドタバタしていて、自分でやる時間が無いからとっさに私に鍵を投げつけたので、「え?無理無理無理無理」ってなったのである。

 自分にとっては、とても簡単なことだけど、それをやったことの無い人には「え?何をどうすればいいんですか?」ってこともあるってことを想像するのって難しいのかな?

 今日も、会社で売掛金の回収が進まない会社のことでその担当のY嬢と話していたら、私が「あそこの会社、前は支払い悪いってことなかったのに、最近どうしちゃったの?」と聞いたら、「ほら、この間、上がゴソっと変わったじゃない?」って言うので、「いや、それ、私知らないし」と言ったら「あれ?」って顔されたが、営業部では周知の話なのかもしれないけど、経理の私には得意先の組織変更の情報なんて入って来ないんですけど・・・

 そうか・・・今までも、例えばA社から入金があっても、A社への売り上げが無いので、営業担当に「謎の入金が」と確認すると「ああ、あそこ、B社を吸収合併したんで、B社の分でしょう」と言うので「その情報、私に教えてもらわないと・・・」とボヤくと「え?知らなかったんですか?」って、そりゃ、一部上場企業の話だったら「サンヨーがパナソニックになったの知らない私がボケでした」って思うけど、年商数千万円のオーナー企業の話なんて教えてもらわないと知るわけねーじゃん。

 そういうやりとりで、相手が「え?知らなかったんですか?」って態度をとるのは「自分が報告を怠ったことで、経理に影響が出ることを全く想像だにしなかったこと」に対して開き直っているのかと思っていたが、「自分が知ってることは、自分よりもっと賢いミヤノさんなら当然知ってるものだとばかり」って天然だったんですかね?

 社内では、「ミヤノさんはなんでも知っているはず」って思い込みをされていることは多々あるが、時々日記さんに愚痴っているけど、そういう人たちは、アカの他人にも「このくらい出来るだろう」というのか、「自分ができることは他人もフツーに出来るはず」っていう態度をとることが多いように感じている。

 外イベント仕事では、昔は日雇いバイトが来ていたが、今は「外注スタッフ」というのか、警備だったら警備会社に委託して、結局「その日限り」のスタッフがやってくるのだが、そういう「その日限りのスタッフ」が少しでも使えないと「バカ寄こしやがって」みたいな話になるので、「なんで他人にそんなに厳しいの?」って驚いてしまう。

 大学とか貸しセミナールームでイベントやる場合が多いけど、当日になって「会場見取り図」を渡されても、当然、みんなすぐに自分の立ち位置を把握できるわけがない。
 私は比較的、地図読み能力が高いので、よほど複雑な所でないかぎり、なんとか早めに把握するが、その私でも「今回の会場は難解」って思う場所も多くて、そういう場合には「他の人はかなり迷うだろう」と想像できるので、私が日雇いスタッフのチーフ役になったら「客が入る前に見取り図持って一周してきてください。特にトイレの場所とか把握しておいてね」って時間を設けるが、そういう気配りできる人は少ないようだ。

 つーか、自分が見取り図を把握するのに精一杯で、「他人だって精一杯」っていう想像が働く余地が無いのかね?

 先日も、私も初めて使う会場で、事前に見取り図渡されたが、「これ、山間の大きい温泉旅館にありがちな・・・アレですね・・・」と会場責任者に言うと「そう。複雑なんで、事前に叩き込んでくださいね」と言われたが・・・・そんなの無理っしょ?

 熱海の山沿いにある温泉旅館とか、ほんとそんな感じだが、送迎バスに乗ってエントランスに着くと、フロントがあるその階は「本館3階」で、大浴場は「本館1階」だが体感的には地下3階で、「本館3階」から渡り廊下で「別館4階」に出て、そこからエレベータで「別館の2階」が自分の部屋で、夜の宴会場は「本館4階」だけど、翌朝の朝食会場は「新館2階」って、どこだそこ?っていうヤツ。

 本館と別館で渡り廊下を挟んだ階がズレてるっていうのは、よくある話だが、その会場も、「客の入場はA棟1階から」で、A棟2階に渡り廊下がありB館に移動するが、そこはB棟の3階で、そこから階段で一つ下がってB棟2階に客を誘導。というややこしさであった。

 普通、こういう動線が複雑な会場では、誘導看板を設置するのだが、その時の会場責任者はそういう準備してなかったので「どうすんじゃ?」と思っていたが、特に何も考えていないようだったので「じゃあ、この迷いそうな位置に誘導担当を配置しましょうか?」って私が申し出て、私が勝手に配置した。

 そしてB棟2階の担当者に「一階上に案内してもらえれば、そこに一人立たせていますから、後はこちらで誘導します」と伝えていたんだけど、その担当者はそれをすっかり忘れていたらしく、客は来た時の順路なんて覚えてないから、自然と下の階に降りてしまい、下の階に出口は無いから、そこで停滞してしまった。

 私の失敗は、そのB棟2階のすぐ上に配置したのが、バイトさんだったことだ。
 彼女には「客が上がってくるから、こっちの渡り廊下に誘導してね」と言っていたが、しばらくして客の足音が聞こえてきたが、どうやら下の階に降りていることに気がついた彼女は、少し離れた所(その先に三叉路的なところ)にいた私のところまで来て「お客さん、下に降りてるっぽいです」と言うので「うっそ!」と駆けつけたら、すでに客が滞留していたので、階段いっぱいに詰まっている客をかき分けて「そっちじゃありませーん!」って大声で叫びながらダッシュしたので、久々にぐったり疲れてしまった。

 後でB棟2階にいた社員スタッフが二人して「まさか降りるとは思わなかった」って言っていたけど、フツー降りるでしょうよ!!!!!

 その時の反省点としては、B棟2階に社員が複数名いたから私はそこに関与するのを遠慮して、上のフロアに人を配置したが、事前に「ここ、絶対に間違う」とわかっていたんだから、余計な御世話になったとしても、下に配置しておけばよかった。

 まあ結局、私自身も「相手がどこまでわかってないのか、よくわかってなかった」って話ですけど(笑)
 私が何度もそのフロアのスタッフに「ここ絶対迷うから」と事前に確認していても、そのスタッフはそこを重要ポイントだと全く考えてなかったってことだから。

 そもそもそのイベントでは、私の立場は「誘導スタッフ」で、誘導係のチーフは他にいたのだが、その人は他の仕事と兼任だったので、何も考えてなかったのだが、でもその人が親会社のそこそこの役職者だったので、私がしゃしゃり出るのもなあ、と思って遠慮していたんだけど、ああいうことよくあるけど、ほんと面倒だから私を最初から誘導チーフにしてくれりゃいいのに。

 まあ大した「不手際」でもなかったんでどーでもいーんですが、あれってそういうのに敏感な社員がいたら「誘導に重大な不手際が!」って後の反省会で騒いでたんだろうけど、責任者もチーフも、事前にあまり気にしてなかったと同じく、ああいうことになってもあまり気にしてないようだったので、私も「まあ、その程度のことだし」と「今後の改善点」として挙げたりしませんでした。


9月20日(月)

 ここ数年は、自分の誕生日に実家に行って「サンマ焼いたのが食べたい」とか甘える(?)っていうのが恒例なんだが、そういや去年は「干物とか食べたい」とかリクエストしたら、「干物?ホッケとか?」と母が言うので「うん、うん、ホッケ大好き」と喜んだのだが、スーパーから戻ってきた母は「ホッケ高くて、460円もしたからやめて、サンマにした」と言うので「ケーキ買うより安いダロ・・・・」と失笑したっけ。

 さて、数日前に母に「今年は誕生日に泊まりにいけないから(暦の関係)、今週の日月曜日に泊まりに行く」と予定確認したら「いいけど、もしかしたらTくん(甥っ子。妹の息子)が来るかも」と言っていた。
 先週末も妹から丸投げされていたらしいが、どうやら「反抗期の息子と週末過ごすのに倦怠期」らしい。

 そして母のそのカンはずばり的中して、日曜日の朝、母から電話があり「あんた、何時ごろ来るつもり?もうTちゃん昨日から来てるんだけど」とのことだった。
 Tくんは少しだけ発熱していて、寝込むほどでもないのだが、それで少し機嫌が悪いようで妹は母に「連休は家のことやろうとしていたのに、Tがこれじゃ、私は何にもできない」と頼み込んだようなのだ。つーか、妹はそういう依頼をする時には行間に「このままでは虐待してしまう」というニュアンスをハンバーガーの間のピクルスくらい明確にブチ込む。

 そんで、母も正直に「姉娘が来るんだけど・・・」と言うもんだから、妹娘としては「ねーちゃんにも子育ての喜びと苦しみを共有していただきましょう」いう気持ちになり「おねーちゃんだってたまにはTと会いたいでしょ?」などと言い出すから、結局預かることになったようだ。

 たぶん、母も私だけぽつねんと泊まりに来るより、Tちゃんがいたほうが喜ぶと思っているようだし。

 ところが、私が昼過ぎに実家に到着すると「実はS(弟)のところの双子も来るって」
 賢妻の指導により「敬老の日だから孫娘を日帰りで送り出そう」って申し出があったらしいが「日帰りじゃ慌ただしいから、姉娘も来るし泊まっていけば?」ってことになったらしい。

 つーわけで、50歳以上で誕生会兼敬老会を開こうとしていたら「子供会同時上映」になってしまった。

 私は別に構わないんだけど、母は「もう、ミヤノと大人だけで大人向けのご馳走食べようと思ってたのにぃ」って、悲劇のヒロイン演じながらも「あら、もう、どうしましょう?」って嬉しそうだし、いったい何やりたかったのかわからんが、孫の世話押し付けられて「あーら、独身の長女が可哀想」ってボヤく程度は可愛いもんじゃね?とも思う。

 たぶん、どこに向けての悲劇のヒロインかというと、立ち話仲間のご近所さんや、月イチでランチミーティングしている女学校時代からの旧友に向けてなんだろう。「この間、独身の長女が誕生日だから泊まりに来るっていうから、好物の魚料理作ろうとしていたら、娘は熱のある幼児を押し付けてくるし、息子は小学生の双子連れてくるしで、もう大変!」って。

 この話のキモは「誕生日に他に祝ってくれる人がいない寂しい独身の長女」で「孫の襲撃」を食らって可哀想なのは「独身の長女」だから、母の周囲にいる「息子の嫁が全然来ないので、なかなか孫に会えない」と嘆く人に、「うちは頻繁に孫に襲撃される自慢」を披露するには、実にバランスのとれた設定なのだ。

 というわけで「どーせ、母の茶飲み話しの登場人物にされている」という嫌味の一つも言いたくなるけど、それをちょびっとだけ飲み込めば、張り切って孫達の世話しているので、微笑ましいし、母の母である祖母も自慢話と苦労話の境界が非常にわかりにくい人で、それで母と祖母はよく喧嘩していたけど、あれは似た者同士だったからなんだよなあ。

 今の我が家の場合、あの祖母と性質が似ているのが弟で、私と妹は父方の性格なので、70歳くらいの時の祖母と50歳くらいの時の母がタヌキとタヌキの化かし合いの果てに「お母さんが持ってるのはただの葉っぱでしょ?」と娘タヌキが母タヌキの化けの皮を剥いでるようなことにはなってない。
 息子タヌキはそういうこと言うけど、息子タヌキの属性は「専業主婦」ではなくて「社畜」だから、バカ息子の戯言として8割がたスルーされているようだ。

 ひとつ、母の言うことで、よくわからんことがあった。
 弟のところの三姉妹は、太っているってほどでもないが、あまり運動してないので、お腹のあたりはポッコリしているけど、自分の記憶では、小学生女児ってあんな感じだったように思う。くびれとか全然ないのがフツーなのでは?

 今回不参加だった長女のNちゃんは、中学生になってから身長がぐんぐん伸びちゃって、あっという間に幼女体型を卒業したが「初経がこない」と7月下旬に会った時にはボヤいていたけど、今回、妹達が「Nちゃんもとうとう血が出ちゃった」と言っていたので、とうとう今後40年くらい続く血の池地獄に参加してしまったようだ。
 やはり初経が遅かった私と母が「あんなもん、遅けりゃそれに越したことないよ?」と真顔でアドバイスしたのだが、身長170センチ近くになっていたのだから、いくら中身が幼くても時間の問題だったようだ。

 さて、現在10歳の双子の腹回りもプックプクなのだが、時期的にも食べ盛りで、とにかくなんでも二人前くらいペロリと食べてしまうし、それが二人いるからもの凄い量を食べているように思えるが、私にもこういう時期は記憶にあって、ご飯3枚お代わりしても「あれ?まだ食べられるけど、満腹ってどんなだったっけ?」とひたすら食べていたような・・・

 で、母が双子に「あんたたち、食べ過ぎよ。だから太り過ぎなんじゃない?」って言っても、口の立つ双子は「いや、太っているのではない、筋肉だ!」と開き直っている。
 ハタで見ている私としては、変にマセて「ダイエットだ!」って言ってるよりも、「去年よりも痩せたんだよ?」と根拠不明の言い訳しながらガツガツ食べている双子のほうに好感を持つのだが、母はぼそりと私に「好きに食べさせすぎなのよ」というのは、「嫁の食育方針が間違ってる」と言いたいのだろうか?

 いやでも、少し前まで、弟嫁は子供にあまり甘いお菓子を与えない方針で、妹もそれやってるから、イマドキ流行りというか、ちょっと油断すると甘い物食べ放題になってしまう今の時代だと、主流の方針でやっているし、母もそれを尊重していたような記憶があるが・・・

 で、母が「孫たちが太りぎみなのは、好きなだけ食べさせてるから」みたいなことを言った後、月曜日は朝からシトシト雨で、外出もせず、子供たちには9時頃朝食を食べさせ、母が昼に老人会の仕事があるので、私に「孫たちがお腹すいたと言ったら、この材料でこれ作って」と指示して昼前に出かけたが、案の定、12時頃に双子が「お腹すいてきた」というので、私と父で用意してすっかり食べ終えた頃に母が帰宅。

 そして3時には、梨と大福のおやつが出されて私や弟チームは「夕飯食べたら帰る」ということになり、そこでなぜか母のスイッチが入った。
 「外食でもいいかと思ったけど、なんか作ったほうがいいかしら?」

 このあたりも、大変わかりにくいが、たぶん母は「昼食のメニューはこれだけど、私は忙しいから早く戻れないかもしれないのでお願いね?」と指令出して出かけたが、それは本心だろうけど、深層心理では「私がやはり遅くなって帰ると、なんの支度もできてない。あー、もー、だからお父さんは!!!!」って保険かけていたのだが、1時半くらいの微妙な時間に帰宅してみたら「昼食もう済んだよ」って状態で、父だけだったら母が指定した食材を全部使い切ってなかったかもしれないが、賢い姉娘は母が指示した食材全部投入したので、「ほーら、だから私がいないと」光線が発動できなかった。

 なので、なんだからよーわからんが「夕飯はほんとは外食でもいいと思っていたけど、冷蔵庫の中身を駆使してワタクシが作ってもよくてよ?」な方向になったらしい。

 女子ってほんとに難しい。
 私も年に数回だからこうやってやり過ごせるけど、父は毎日のように「だから、お父さんはーーーーー」光線浴び続け、「ゴジラに何度も破壊された東京」みたいなメタな存在化しているのかも。

 そして、さっそくお米を炊く準備をする母が弟に「双子は白米何合あれば足りるのだ?」と質問するが、弟は「食べる時はすげー食べるけど、そんなでもない時もある」とつれないお返事。
 バカ息子に聞いてもしょうがないので、母は「自分のことを絶対に裏切らない、いつも最後の責任を全て負ってくれる天然の部下」である父に「お父さん、ご飯何合炊いたらいいと思う?」

 すげーよね。
 父の家事能力を「最低」と言ってるのに、大事な局面で助言を仰ぐのって、部下に責任押し付けようとするブラック上司そのものだが、私があーあ、と思って弟に「双子らは、どんなおかずだったら白米いっぱい食べるの?」って聞いてみたら「白米っちゅーか、チラシ寿司とか、目先の変わった飯なら、ものすごーく食べるね。白米だけじゃそんなに食べないけど」

 という貴重な情報をゲットしたので、父に「おとうさん、お米は何合炊けばいいのかしら?」って相談している母に「Sが言うには、双子はちらし寿司とか炊き込み飯なら大量に食べるらしいよ?」と言ってみたら、「え?ああ、そうなの・・・・チラシは難しいけど、炊き込みご飯なら・・・」と目がランランとしていた。

 「あの・・・・お母さんはさっき、あの双子は食べ過ぎだって言ってたじゃないですか?さっきおやつ食べたばかりだし、そんなにご飯食べさせなくても・・・」

母 「お餅は?」
私 「お餅?」
母 「お餅をこの間、災害の時の備蓄用にいっぱい買ったの。あれだったら食べるかしら?」
私 「この時期、お餅は珍しいからガキが喜びそうですね」

 と弟に「お餅があるらしいんだが、双子はお餅は食べるかなあ?」って聞いてみたら「在庫が尽きるまで食べ尽くすだろうねえ」

 というわけで、母の元に戻り(狭い家の台所と居間の間を往復)「双子の父上に聞いてみたところ、餅は姫君たちの大好物らしいです」と申し上げたところ「では、餅をふるまうのじゃー」って・・・・

 ほんと、私には全然わからないのですが、なんで「あの子たちは太りすぎ」とか言った後すぐに「あの子たちが、ついうっかり食べすぎるメニューはなんだろう?」って真剣に考えてるんだろう?

 「母の愛」はほんと難易度高すぎる。

 同じように、父の深酒には厳しいのに、私には「酒のつまみこれで足りる?」と「もっと飲め」と煽るので、こっちは必要以上に飲んでしまうんですけど・・・
 たぶん「孫は食べ過ぎ」「娘は飲みすぎ」だってわかってるはずなのに。

 さて、母の謎の女子力を観察して、今日は出勤でしたが、母の女子力は見慣れているから客観的に対処できますが、会社女子・・・・というか、無駄に女子力高いマスオさんの「部長(お義母様)がこうおっしゃってましたが、お義姉様、どうされます?」攻撃にあって、私は「どっちでもいい」と返事したら、「では部長(お義母様)と相談してみます」だと思っていたら・・・

 先週の土曜日出勤して、部長に「マスオさんがそんなこと言ってましたが、こうしたほうがよろしいんでしょうか?」と言ったら「何の話だったっけ?」とピンと来ないようだったので、「こう処理するとこうなるし、ああ処理するとああなるし、そんでマスオさんはああしたい感じなのかと」と言ったら「じゃあ、ああしていんじゃね?」

 で、今日、マスオさんに「あの話、お義母様と話した?」って言ったら・・・・

 「そもそも、お義母様がそう確認してきたから、ワタシはお義姉様に相談したんですけど?」と凄んできて、「え?そういう話なの?」

 いや、私にはわかりにくかった。
 最初から「お義母様は、こうおっしゃっていたので、こうしてください」って言ってくれればよかったのに、「どうされます?」とかいうから「私はどっちでもいいよー」って返事したのがまさか「お義姉様とお義母様でお話しになってどっちにするか決めてください」って意味だとは。

 マスオさんに時々イラっとするのは、そういう嫁っぽい態度だからかね?

 本家の法事の際、嫁のマスオさんが「私の実家の両親はどうしましょう?お義母様はご都合がよければ出席していただきたいとおっしゃってました」と言うので、「私はどっちでもいいので、母と相談すれば?」って態度だったのに、数日後に「そういや、マスオさんの実家の両親はどうなったの?」って聞いたら、「お義母様はご都合がよければ出席していただきたいとおっしゃってましたが?」って、ああ、私の意見聞いていたんだ、つーか、私の イエス/ノーがキモだったんだ、わかりにくいんですけど・・・

 「お義母様はそうおっしゃってましたが、お義姉様はそれでよろしかったのでしょうか?」って間違ったコンビニ店員用語でいいから「あんたに確認してるんだよ」ってはっきり言っていただけないと、私が判断する問題だってわからないじゃん。  
9月16日(金)

 真田丸での石田治部人気とか、シン・ゴジラでの尾頭さん人気をネットの感想で眺めていると「不愛想でもいいって思っている人がいっぱいいる」と感激してしまいます。

 いや、たぶん私はそれほど不愛想な方ではないと思うし、大人になる過程で「表情って大事」と学んだので、余裕のある時には「基本笑顔」で出来るのですが、余裕なくなってくると、けっこう石田治部っぽくなってしまうようだ。

 この間も、ある社員が「すいません、大変申し訳ないのですが、この請求書は2月に受け取っていたらしいのですが、自分がどこかにしまいこんでいたようで、支払先から確認の電話があり」と長々説明しはじめたので「なるべく早く振り込めってことですね?じゃあ、明日付けで処理します」って途中でブッタ切ってしまった。
 だって、金額が2万円くらいだったんだもん。

 暇な時だったら、相手の口上を全部聞いてあげて、笑顔で「ああ、大丈夫ですよ、急ぎで処理しておきますね」「本当にすいませんでした」「いえいえ、気にしなくていいですよ」なんて受け答えするが、余裕ないと、そんな儀式やる気分に全くなれないのである。

 昔、やはり超忙しかった時に、私が苦手とする年配女性社員がいて、その人は「お忙しいところ大変申し訳ないのですが、一つ聞いてもよろしいでしょうか?」っていつも言うのだが、その用件が「ポストイットは備品置き場のどこにありますか?」だったりするので、「お忙しいところ大変申し訳ないのですが」って言ってる間に「ポストイットってどこにありますか?」って言ってくれれば、「一つ聞いてもよろしいでしょうか?」って言ってる間に「ここの棚です」って教えてあげて終了なのに・・・と、いつも思っていた。

 そういう人、過去に何人かいたけど、たぶん、「一つ聞いてもよろしいでしょうか?」って言っても「はい、もちろん大丈夫ですよ?なんでしょうか?」って丁寧に対応しない私のことを怖がっていたように思う。

 で、うちの会社にも何人か私よりもずっと不愛想キャラがいるけど、「何かお願いしても、無表情で聞いているが、ちゃんと仕事はする」ってことで認められているので、私もそのカテゴリーに入っているはずだと信じている。

 無愛想で無能な人もいるけど、愛想がいいだけで無能な人よりも確率は低いと思う。
 腰が低くて、愛想ふりまく人のダークサイドが露呈して・・・ってこと、何度か経験したので、「一見、いい人」に警戒心が高くなった。

 それ以前に、どうやら自分が「見た目」で誤解されてることに気がついていたので、第一印象で人を判断しなくなったのかもしれない。
 てゆーか、「人当たりのいい人」に迷惑かけられることの方が圧倒的に多いので、それですぐに「いい人」と評価しなくなっただけかも。

 もちろん、人当たりも良くて、仕事も優秀な人はいっぱいいるのはわかってますとも。
 ただ、人当たりいいさんチームには、たまにすっごい地雷が混じっているって話。
 不愛想さんチームにも地雷は混じっているのだが、そっちは最初から「ここ地雷原だ」って思って通るので、「あれ?意外と大丈夫?」ってことになりがち。だから、無愛想でも生き残ってきた人は地雷じゃない確率が多くて、人当たりがいいさんチームには「人当たりだけで生き残ってきた」っていうのが時々混じってくるらしいので、警戒するのはそっちになっちゃうんだよなあ。


9月15日(木)

●「シン・ゴジラ」(二回目)

 あまりの情報量に全然処理が追いついていかなったのでもう一度観に行こうと思っていたが、休日はけっこう混んでいたし、レイトショーだと遅すぎるし、なかなか観に行けなかったのだが、仕事のストレスが溜まりまくっていたので「あの映画で、大変な人たちを観て心を癒そう」と決意し、ちょうど残業していたし、水曜レディースデイ割引だったし、観に行くことにした。

 でも、二子玉のシネコンの予約状況をチェックしたら、もう小さい劇場になってることもあり、席がすでに4分の1くらい埋まっていた。
 そこで、ふと思いついて、二子玉川にシネコンが出来る前は、よくレイトショーを観に行っていたセンター南のシネコンをチェックしたら、そっちの方がレイトショーの上映開始時間が1時間ほど早かった。
 二子玉川から最寄駅までは電車で10分以内だが、終映が24時。
 センター南から二子玉川までは電車で30分くらいだが、終映が23時。

 うーん、あんま変わらないけど、センター南のほうが「今日中」に家に着きそうだ。
 そして座席予約状況をチェックしたら、夕方5時くらいの時点では「予約ゼロ」だった。

 うーん、あそこの映画館では「私以外に2人しかいないシアターで地獄の黙示録を観た」ことがあり、あれも軽いキョーフ体験であったが、その後、とうとう「デンゼルたん主演の映画をひとりぼっちで観る」という経験をした。本編は大丈夫だったんだけど、予告編で怖いのが流れたので「やめてやめてこわいこわい」と目をつぶってしまったっけ。

 というわけで、ぼっちはこりごりだったので、しばらく予約状況をマメにチェックしていたら、並んで二人がやっと入ったので「レディースデイだから女性二人組かカップルだろう。こりゃ心強い」と、センター南に行くことにしました。(結果、その席に座っていたのは男性二人組だったんですがwww 他にも10名くらい客入ってたけどね)

 って、こんな話、本当はどーでもいーんだけど、映画観終わって帰る途中で事件が起きた。
 23時15分くらいに「あざみ野」に着いたのだが、途中の鷺沼で直前(22時50分くらい?)に人身事故が起きたため、渋谷方面の電車が折り返し運転になっていたのだ。

 横浜市営地下鉄は市営だから予算がギリギリらしく、他の路線の事故状況をアナウンスするのがいつも遅いのである。だって、駅の改札に小さいホワイトボードで掲示するんだもん。それに車掌もいないワンマン運転だから車内アナウンスも迅速ではない。
 もー、センター南で教えてくれれば、そのまま逆方向に乗って、東横線で帰ったのにーーーー!

 あざみの駅の案内モニタでは「運行開始予定時刻は0時15分」になっていて、ああいうのは少し余裕を持って伝えるだろうから、1時間もせずに開通するだろうけど、他は終電時刻が迫っているし、ここでボーっと待ってるのも辛いから、ええい、東横線経由で帰ろうと地下鉄にまた乗って、日吉で乗り換えしたのだが、その時間はガッツリ飲んだ後の人が多く、酔っ払い達が終電間際に「いつのも経路じゃなくて迂回」して帰宅しているため、改札は慣れない動線を歩いている人たちで混雑していた。

 私も振替輸送だから自動改札じゃなくて有人改札を通ろうとして定期券を掲げたら、前から歩いて来る人に手がぶつかってしまい定期券を落としてしまい、続々と歩いてくる酔っ払いさんが私の定期を踏んでいくので「うわー、どうしよう?」とオロオロしていたら、やっと偶然が親切か、誰かが私の定期を軽くつま先でキックしてくれたので、慌てて広いあげて立ち上がったら、屈んだ私の姿が目に入っていない酔っ払いさんと衝突。

 そこは互いに「すまん、すまん」とアイコンタクトでやり過ごしたが、改札を出ると、また大群がすれ違うタイミングになり、私はシラフなのだが、大量の酔っ払いさんたちは朝のラッシュ時みたいな人の多さに対応できてなくて、てゆーか、たぶん、慣れない駅での乗り換えなので、動線がよくわかっておらず、あちこちで交錯していたのだが、すれ違う30代サラリーマン同士のカバンが絡んでしまい、片方は穏便に離そうとするが、もう片方が激しく振りほどいたので、穏便さんはバランスを崩し転びそうになり、壁にやっと背中を押し付けて踏みとどまっていた。

 穏便さんの激しい怒りが、ただ眺めていた私にも伝わった。
 周囲の人たちも乗り換えに急いで早足で通り過ぎていたが「え、この雰囲気、喧嘩?」と緊張感が漂っていた。
 穏便さんが、もし武闘派だったら、相手をダッシュで追っかけて掴みかかっていただろう。
 でも、穏便さんだったので、「え?今、何が起こったの?てゆーか、ここ怒るとこ?てゆーか、俺、怒ってるんだけど、静まれ自分」とばかりに必死に呼吸を整えていた。

 うーん、さっきまでゴジラ映画で逃げ回る群集エキストラ眺めていたけど、この迫力は無かったなあ。
 まあ、しかし、パニック映画観た後に、リアル・ぷち・パニック状態を鑑賞することになるとは・・・・とほほ、二子玉川の映画館で観ていればこんなことにならなかったのに。

 そんで、さっきまでゴジラが荒ぶっていた武蔵小杉を通過するも、暗くて景色も見えないし。
 ほんとは武蔵小杉で乗り換えて、二子玉川経由で帰ろうと思っていたのだが、東横線も混雑のせいか少し時間が遅れていて乗り換え時間がタイトすぎたので、そのまま渋谷まで行って、その頃には田園都市線も開通していたので、1時には帰宅できました。

 というハプニングのため、せっかく観た映画が霞んでしまいましたが、展開わかってて観ていたので、かなり落ち着いて観てられましたが、それでも、やはり早口台詞は聞き取れない部分が多かった。

 この映画については、たくさんの感想がネットに上がっているが、最も感心したのは「映画自体は余計な思想や信条を排除しているので、観た人の感想がその人の思想や信条を表明してしまう」ってことで、えーと、私は初見でどういう感想を持ったんだっけ?

 たぶん「うわー、震災の時のあの不安な気持ちが蘇る」っていうのと「高橋一生くん!」だったはず。

 あと、長谷川博己や竹之内豊が、全く「イケメン風」ではなかったのも気になっていた。長谷川博己は別に美形ってわけでもないから、「こういう撮り方すると、こうなるんだな」って思っただけだったけど、竹之内豊に全く「竹之内豊み」(中途半端に流行りのネット用語)を感じないのは逆にスゴいな、って。

 ネットの感想で拾った、「長谷川博己が着ているスーツが絶妙に体に合ってないのは、作為」っていうのは、そうなのかもしれない。全体的にそういう造りになっていると思う。「まだ完成系ではない」っていう、カマタくん(第二形態)的な?

 で、初見の時には「ああ、あの時の原発どうなっちゃうんだろうって不安感が蘇る」だったのですが、二度目の時には先の展開にハラハラドキドキすることなく落ち着いて観られたので、3.11的要素はあまり気にならなくなり、そして初回には「わー、高橋一生くん、いい役じゃん!」って感激も落ち着いてしまったので、二度目鑑賞では「高橋くんの出番少ない」と不満を抱くように(笑)

 で初見の時には「わー、こんな場面で斉藤工くんが!」って感激したのに、二度目の時は「あー、これは見落とすわ」と納得してみたり。

 あ、そうそう国会議事堂に詰めかけたデモ隊が初回には「ゴジラを守れ!」って自然保護系だと思ったのですが(そう思って大爆笑)、二度目だと「ん?よく聞こえない」って思ったのですが、声撮りに参加したエキストラさんによると「ゴジラ保全派と駆除派が混じっている」らしく、だから、どっちにも聞こえるように作っているらしい。

 というわけで、シン・ゴジラの二度目は意外と淡々と観られましたが、やはり最後の方の「在来線」でヤラれたわ。
 この間、友人T嬢と久々に会ってゴジラの話もしたんだけど、T嬢は「続編って話もあるけど、続編はいいから、山手線に爆弾積み込んだ鉄道マンのスピンオフ希望」と言っており、それ聞いた途端、私の脳内にも「山手線や京浜東北線に爆弾?とんでもない!国は何を考えてるんだ!」って荒ぶる鉄道マンたちのドラマが再現されて「それって、かわいそうな象くらい泣ける」と思ったので、ぜひやってほしいな。

 というわけで、どの映画でもそうだけど、何度も観ると観るたびに新たな発見というか「ん?自分のいる階層がそもそも違う?」って映画の一つに「シン・ゴジラ」が加わったわけですが、「真田丸」の秀吉のところも、もう3回目くらいに突入しちゃいました。
 「真田丸」はこってりした造りなので、そんなに印象覆らないんだけど、「シン・ゴジラ」はあっさりしすぎで、逆に観る人の関心というか得意事項をあぶり出すので、それが面白いっていう不思議な映画なのかもしれない。
 そして「真田丸」では、長澤まさみ演じる「きりちゃん」が最初の頃はウザがられていたが、だんだんと「この安定のウザさに癒される」と人気急上昇したが、「シン・ゴジラ」のウザキャラ、石原さとみは二回目でも、フツーにウザかった。

 ふと、思った。
 「真田丸」に石原さとみがあの役でウザがられて、長澤まさみが「シン・ゴジラ」でガッジーラ!とかいうのも、ちょっと観てみたいかも。
 たぶん、どっちもすごーくうまくできるはず。
 あー、今ってそういうコント可能な番組思い浮かばない。昔は、タモリの「今夜は最高」とか、とんねるずもそんなのやっていたけど、直近ではスマスマがそういう時あったけど・・・・やってみてほしい、石原さとみと長澤まさみのtrade。

 ところで、石原さとみ演じる「アメリカ育ちの日系人」のあの「トレード」じゃなく「trade」って言っちゃう感て、前にカナダに移住した日系人が野球チーム作って活躍する映画があって、その映画は観てないけど、その宣伝で「モデルとなった日系人」のドキュメンタリーやってて、カナダ生まれの彼らは流暢に美しい日本語を喋っていたが、「日系人でキャン詰めの工場を経営してました」って言っていた。

 「缶詰」じゃなくて「キャン詰」って発音してしまうところが「あるある」でした。

 デイブ・スペクターは大抵の和製英語の発音はできるけど、私の気がつく限り「Media」だけは、どーしても「メディア」って発音したくないらしく「ミーディア」って言ってます。それだけは、どーしても譲れないんだろうなあ。って勝手に思ってます。

 私がアメリカ在住長くても、「この発音だけは、わかっていても無理」っていうの何だろうなあ?
 ガッジーラ!だったら言えるけど、たぶん、トヨタとかパナソニックをアメリカ発音で言うのにためらいそう。トヨータ!じゃなくても通じそうだし。
 あと、人名はやっぱ日本語発音で言うだろうなあ。イチローとかマツイとか平坦に。


9月12日(月)

 ポケモンゴはやっと21ちゃいになりましたが、20ちゃいになった時に孵化器を二個与えられたことが癖になってしまい、とーとー金払って孵化器買ってしまいました(笑)
 いやー、上手いねえ商売が。
 つーか、卵の孵化って単なるガチャなのだが、それに「5キロ実際に歩かないと卵が孵らない」というエクササイズ要素が加わるので、いつも一緒にお散歩している万歩計エドガー君に血じゃなくて金吸われてる感じか?

 まあ、でも「無料でこれだけ遊べて申し訳ないな」と思っていたので、これやっと一人前の客になれたという晴れ晴れとした気分です。

 さて、ですからズっパまってる真田丸ですが、先週は「犬伏の別れ」という真田モノでは重要なシーンが描かれるとのことで「どんな話なのかなあ?」って身構えていたのですが、意外とあっさりとした描写で、皆さんの感想でも「思ってたのと違かったけど、これはこれで感動した!」って意見が多かった。

 そして、今週というか昨日はいよいよ関ヶ原で、犬伏は初めて耳にした歴史ドラマオンチの私でも、関ヶ原は「名前だけは知っている」わけで、先週は三成と大谷が必死に準備していて、今週は二人とも「ああ、これが関ヶ原の時の正装なのね」って有名な衣装(?)でジャーンと登場したので、「よし、これから関ヶ原の勉強だ!」とナレーションで戦況が説明されるのかと思いきや・・・・・

 次のカットは忍者の佐助が、自分ところの勝ち戦でテンション上がっている真田陣営に「関ヶ原、負けました!」って報告するだけだった。
 いやあ、久々にテレビの前で「え・・・・ええええええ?」って呟いちゃいましたわよ。

 本能寺の変をナレーションだけで済ましたのは、わりと「ああ、そう来るか」って感心しただけだったけど、出番が2シーンしかなかった信長に比べると、石田治部と大谷刑部は主人公との関わりも深く、あれだけ散々絡んで感情移入させまくった二人だったのに、まさかそこをバッサリ切るとは思わなかったので、ほんとびっくりした。

 さらにびっくりしたのは、総務部の女子たちが、「真田家が絡んでないところだからそういうもんでしょ?」と言っていたことだった。マスオさんだけが「真田丸、さすがに端折りすぎでしょwww」と言っていたけど、女子たちはそもそも関ヶ原もよー知らんので、そういうこと言うのかもしれないけど、でも、だから、石田アンド大谷があんなにオメカシして「いざ!」ってやった後に速攻で「終了しましたー」っていうの、驚かなかったの?

 つーか、今後どうなるのか、大枠では知っているけど(大阪城の堀を埋めるとか埋めないとか、茶々と秀頼は自害するとか)細部、特に真田家に関しては全く無知なので、最終回まで楽しめそうです。
 こんだけハマった大河は「篤姫」以来だ。どっちも堺雅人が出ている(笑)

 さて、NHKにはちゃんと受信料払っているし、ポケモンにも金払った。
 今日はとうとうウィキペディアに送金した。

 たぶん「くっそー、産休中の人の分まで働いているのに給料上がらん」ってストレスを抱えているので、「ちゃんと仕事している人にはちゃんと金払おう」という気分になっているらしい。

 ケチな私がこんだけバラまくのは、3.11直後に野球選手が持っている募金箱に主に万札を入れていた時以来である。
 三十代の頃は残業がシンドくなってくると、よく宝くじに散財していたが、私も大人になったものだ(?)

9月10日(土)

 はあ、カープ優勝マジ嬉しいですが、それよりもなによりもNHKが試合放送してくれたことが嬉しかったです。
 こういうことしてくれると「受信料喜んで払いますとも」って心底思いますから。

 まあ、今年はすでに「真田丸」どっぷりなので「受信料の払い甲斐がある。いや、ありすぎる」とNHK様万歳な気分なんですけどね。

 ここしばらく「真田丸のみんなの感想」を読みふけっていたけど、「自閉症スペクトラムで読む真田丸石田三成周辺」も凄かったけど、「フィクションなのに実在人物の性格分析始める視聴者」がすごく多くて、「作りモノに魂が宿る」ってこういうことなんだなあと。

 脇役にも細かいキャラ設定がされているのも楽しいが、「誰もが知ってる大物キャラ」にも手を抜いてないから、「史実を知っている(そのキャラがどういうことになるのかわかっている)視聴者」にも「こういう解釈で来るか?」と楽しめるようです。

 何度も日記に書いているが、私は日本史オンチに加えて、大河ドラマなどの時代劇を観ない家に育ったので(ママンは「鞍馬天狗」とか「子連れ狼」は大好きだったんだけど「本格的時代劇」っていうのか忠臣蔵や水戸黄門になどには全く興味がなかった)、泉岳寺で「四十七士の墓」っていうのを見学してもそれが忠臣蔵だとわからなかったとか、新撰組と白虎隊を混同していたとか、そもそも新撰組って何した人たちなのかさっぱりわかっていなかったので、三谷脚本の大河ドラマで「ほー、京都を警備していたのか」って初めて知ったのでした。

 そして坂本龍馬が未だによくわかってない。
 これも、何度も書いているが、歴史ドラマに龍馬が登場すると「龍馬さんは凄いお方じゃー」って雰囲気になるだけで、それは現代で例えれば「スティーブ・ジョブスって天才!」みたいなもんで、いや、私もスティーブ・ジョブスは凄いらしいっていうのはわかってますけど、具体的に何がどう凄いのかまではよくわかってないわけです。

 ただ、ああいうアイコン化しすぎてしまった歴史上の人物って「お、出てきた、よ、大統領!」って出落ちっぽくなっちゃうんですよね。

 龍馬には疎くても、織田信長のキャラ設定はそこそこわかってるつもりなので、「こういうことなんだろうなあ」とは推測できます。「真田丸」では、あえて信長登場シーンは最短を狙ったようでした。信長がどんなキャラだったかはあまり重要じゃなかったので、「板の間をブーツでドカドカ歩いてくる異様さ」だけで表現していた。まあ、それ演じていたのが今をトキメく(朝ドラで人気沸騰)、シェイクスピア役者の吉田鋼太郎だったんだけど、上手い使い方でございました。

 さて、真田丸の「主人公の青年時代」は秀吉パートで、信長が一瞬だったけど、秀吉のところはかなり詳細に描いていたのですが、「石田三成見直し運動」って感じでした。
 って、私は正直言って、三成も誰なのかよく知らなかったのですが、「秀吉の腹心」として、これまでイマイチ人気なかったようなのですが、最近再評価というか、歴女に人気出てきたりしていたらしく、滋賀県も変なCM動画作って話題作りしてました。

 関ヶ原で負けた方らしいので・・・・(って言ってる時点で相当な日本史オンチ)

 すいません、淀君と北政所が・・・とかいう対立はどっかで読んだような気がしますが、三成ってよくわかりません。

 で「真田丸」では、石田三成を山本耕史が演じるということで、「新解釈による三成アゲ」が展開されると想像していたのですが、「頭いいし、仕事もできるのかもしれないけど、何このコミュ障?」っていう三成になってました。

 でも、このネットで感想をブツける時代だからこそ「自閉症スペクトラムで読む真田丸石田三成周辺」みたいに、コミュ障キャラの石田三成に共感する人がワラワラ出てきて、「へー、ほー、なるほど」と読みふけってしまったわけです。

 それでなんとなくいろいろ考えてしまったのだが、だって私ってどっちかというとコミュ障石田陣営じゃん?

 無愛想ですから。(不器用ですから、みたく言われても)

 でも、これ、天然でやってるわけじゃなくて、大人になって気がついたのよ。
 「愛想よく迎えられても、歓迎されてるわけではない」って。

 つーか、どっちかっていうと「愛想よく迎えられた時の方が比較的歓迎されてない」っていうか。

 実娘が実家に帰ってきた時の両親のテンションの低さと、嫁が義実家に来たときのテンションの高さってやつです。(うちはそうでもないけど)


9月8日(木)

 昨日は、コステロのライブに行った。

 いやー、素晴らしかったです。コステロのピアノ弾き語りとか、もう、「上手いじゃん」としか言いようがなく、30年前はどっちかというとパンク寄りだったコステロさんが、60歳を超えて立派な老人になったら、なんでか「この人、やっぱミュージシャンなんだなあ」って楽聖寄りになったっていうあたり。

 今回の公演はやたらとベラベラMCするので「さだまさしかwww」ってツッコミ入れてしまいましたが、「長生きはするものだな、互いに」って感じで、昔みたいなトゲがなくなったコステロさんと、やはり昔みたいなトゲがなくなっている中高年観客とで、楽しい音楽の時間が共有できました。

 そもそも今回の公演はデザインというか演出に工夫があって、それまでのコステロのライブには「ミュージック・ビデオはけっこう凝っているけどライブはとことん無骨」ってイメージあったんだけど、「年とってきて体力なくなってきたから、ちょっと小細工しようか」っていう感じでしたが、たいへん良い小細工で、「コステロって結局のところ、やっぱしエンターテイナーなんだな」と感心いたしました。

 若かりしころよりも「なんだか声出ちゃってる」とノリノリだった山下達郎と比べると、コステロ様はやはり高音に陰りがあったが、「それはそれで、アレンジ変えて」と工夫して、「別物」として披露しているあたりも、感慨深かったです。
 そして、あのコステロ節というのか、歌が上手い下手では計れない感じがとても堪能できて、「この節回しよ」と、もうコステロ様におかれましては100歳まで長生きしていただいて、あの調子でずっと庶民の我らに「歌が上手いって、どういうことなんだろう」って考えさせていただきたいです。


9月2日(金)

 ふー、いつも(エビワカちゃんが休職する前)、月末は暇だったので、8月末はわりと定時で帰っていたのだが、昨日あたりからまた忙しくなり、今日は久々に3時間残業。

 来週がけっこうヤバそうである。

 「真田丸」にハマって現実逃避しているけど、会社でも、けっこういろいろあってさー。
 総務部のメンツが少し変わったのと、座席の位置がかなり変わったのと、部長が役員になってしまったとか、変化を好まないというか、環境の変化が非常にストレスになるタイプの私には微妙にジワジワくるのであった。



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