可燃物な日々

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日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました

6月30(木)

 高島礼子のダンナが覚醒剤で逮捕されたけど「所持量4グラムってありえない。売人やってたのか?」ってニュースショーでガナっていたので、「へー、じゃあ、江夏先輩は10グラム以上持っていたらしいから(ってググってみたら52グラム?)相当な量だったんだなあ」と勉強になった。

 でも、高知氏の場合は女とホテルにしけ込む時に使用していたので、それは非常にガテンがいく。
 覚醒剤の使用方法としてはとてもメジャーだから。
 それで、女性をコマす手法があるという豆知識はどっかで仕入れたが、前に友人の知人でタイでタイマッサージを勉強してきたという男性と話したことがあるのだが(どっかのフェスでマッサージ・ブースをやっているので冷やかしに行ったんだっけ?)、彼はタイ留学で大麻覚えてしまい、日本で大麻所持で逮捕された経験があるのだが、その時、同居していた友人が覚醒剤使用者で、覚醒剤でよく女性連れ込んでいたので「あいつはまだ逮捕されてないのに、そんな悪いことしなかったオレが・・・」と嘆いていた。

 で、覚醒剤使用中にエッチしている男女がどんなかと言うと「二人でオレの目の前でヤルんだよ?友達の男はまだいいとして、オレがいるのに女の子がだよ?羞恥心全くゼロになっちゃうんだよ?」だったそうで、うーん、詳細は覚えてないが、ある時にその女性の親が気がついて、怒鳴り込んできて女性を連れ戻したらしいが、その親もその男を訴えると自分の娘も犯罪者になってしまうので警察沙汰にはならなかったらしい。

 ってイメージが覚醒剤にはあるので、私は「キヨはなんで覚醒剤にハマっちゃったんだろ?」ってとても不思議なのである。
 不遇の引退後を過ごしていた清原がハマるべき麻薬はヘロインなのではないか?

 日本はほんと、ヘロイン流行らないよね。
 欧州だと、すっごく中毒者多いのに。
 ドイツによく行っていた友人が「ヘロイン中毒の人って駅に集まってきて、電話ボックスとか人目につくところで注射打ってるんだけど、現地の知り合いによると、行政もそういうのに対処しようと、中毒者が注射打ってもいいスペースを用意して、エイズ予防のために針の交換までしているんだけど、中毒者はそういう場所嫌って、やっぱし駅に集まってくるらしい」と言っていた。

 私もアムステルダムの駅で何人かそういう人見かけたので、「ほんと、なんなんでしょうね?」って感じだった。
 ドイツやスイスなどでヘロイン中毒者が多いのは「退屈だから」って説がある。
 映画「トレイン・スポッティング」もヘロイン中毒者の話だったが、福祉が充実していて失業手当は支給されるけど、仕事も無いし・・・って感じだと、ヘロイン打って一日中寝転がってるほうがいいという人もいるようだ。

 たぶん、ヘロインにしても覚醒剤にしても、「快楽を求めて」じゃなくて、「嫌なこと考えなくなる」とか「不安を全く感じなくなる」っていうのが売りなんじゃないのかなあ?

 そうそう、その頃は「日本もバブル弾けて、経済が停滞したらヘロイン中毒増えるのかね?」って思っていたけど、引きこもりの皆様はゲームしたり、ネットで他人の悪口書きまくったりしているようでした。

 鶴見済の本では「日本が労働者に求めるものが覚醒剤で全て実現する」ようなことが書いてあった。それ読んで「なーるほど、だからヒロポンが・・・」って大変納得した記憶がある。
 働き者の国である日本では、だからヘロインが流行らないのか?

 あと、80年代くらいのアメリカ青春映画見てると頻繁に出てくるコカインも日本ではマイナーだよなあ。
 あれも、映画内での使用方法は「パーティーでハイテンションを維持する」って感じだったので、「パーティー文化の無い日本じゃ流行らないか・・・」って思っていた。

 そういや、高知氏が大量の覚醒剤と一緒に大麻も所持していたので、テレビでは「なんで二種類も?」と驚いていたが、そんなに驚くところなんだろうか?
 いや、私も「覚醒剤とヘロイン所持してました」って言われたら、ちょっと驚くけどさ。スタミナドリンク飲みながら睡眠薬飲んでるみたいな話だから。

 そしたら、「まず軽い大麻から入って、さらなる快楽を求めて覚醒剤に手を出すのです」っていう、定番コメントを久しぶりに聞いた。
 大麻は合法になってる先進国もあるので、「ライトな麻薬」という認識らしく、「最初は大麻でも、だんだんもっとヘビーなものに移行してしまうから、大麻もダメ」という理屈は昔よく展開されていたが、なんかの本で「じゃあ、酒も最初はビール飲んでいた人が、もっと強い度数を求めて、ウォッカや泡盛飲むようになり、最終的には100%のアルコール飲むのか?」って論破されてて、「あ、それもそうだ」と思った。

 私は酒ならなんでも飲むけど、「とりあえずビール」派だし、ずっとビールでもいいけど、料理によっては日本酒やワインがいいし、アルコール度数を求めてウォッカや泡盛飲むわけではない。

 あと、いつも書いているけど「麻薬はぜったいダメ」っていうのはいいとしても、「大麻も覚醒剤もぜったいダメ」と並べるのはちょっとなあって思っている。
 海外に行くと、大麻は合法な国や地域もあるので、そういうところでちょっと試してしまうのはいいとしても、そういう国や地域では「大麻は酒やタバコよりも全然害がないよ?」とか言うわけで、そこで「へー、そうなんだ」って納得しちゃうと、「じゃあ、ヘロインも?」って思ってしまわないかってちょっと心配で。

 いや、インドでヘロインで沈没している日本人の若者見かけたりしたので。
 その子はそういう覚悟も知識も無かったように思えた。

 まあ手を出すのがイケないのはわかってるけど、テレビで「どうして止められなかったのでしょうか?」とか言っているけど、「タバコも酒も同じだろ」と思う。
 一説によると、ニコチン中毒はヘロイン中毒よりもずっと強力だとか。
 まあアル中にしても、他の麻薬中毒者よりも断然人数が多いですからねえ。

 日本でヘロインが流行らないのは、日本が「いつでもどこでも昼間でも酒が手に入る」ってことなのかもしれないなあ。

 テレビの中の人たちが麻薬のことについてトンチンカンなことをいうのは、そうしないと「あれ?なんか詳しいじゃん?」って言われるのを恐れてのことなのかもしれないけど、「私は全然わかりませんが、覚醒剤ってそんなに気持ちいいもので、やめられないんですか?」っていう発言繰り返しているコメンテーター眺めていると「おめー、ほんとはやったことあるんじゃないの?」と性格の悪い私は深読みしてしまうのであった。

 だって、ほんとに無垢な人だったら「覚醒剤の何がいいんでしょうねえ?」って素朴な疑問に「あれ?じゃあ、なんで自分は酒飲んでるんだっけ?」とか思いそうなもんだけど。
 「児童ポルノなんて、そんなのぜったいダメ」と言うけど、「ん?でも成人女性の裸の写真はアリなんだったら、どこで線引きするの?」っていうのと同じで。
 20歳女性の裸の写真見て喜んでいるのは「正常な男性」で、10歳女子の裸の写真見て喜んでいるのが「異常なロリコン」だとしたら、その境界線はどこにあるの?

 と、謙虚な私は(個人的に流行中)、いろいろ考えてしまうのであった。

 さて、そんな私は今日は総務部の他の社員が休みだったり外出していたりで「午前中は私だけしかいない」ってわかっていたのに、今朝ハっと目覚めたら、10時だった。
 えええええええ?って超びっくりした。
 普段は10時に出勤しているのに、起きたら10時って・・・・

 それに、若い頃はそういうことは時々あったけど、最近は「休みの日に目覚ましかけなくても、7時くらいに目が覚めてしまう」って感じだったのに、50歳目前にして、まさかのこの大寝坊!

 気候的にちょうど良かったんだろうけど、ほんと最近こんなに惰眠を貪った記憶が無いので、「よりによってこんな日に、つーか、遅刻しちゃいけない時に限ってこんなのって、潜在意識がいかにひねくれてるんだか」と、ほんと呆れると同時に「人体の神秘」に感動しましたわよ。


6月28(火)

 イギリスのEU離脱に関する日本のニュースショー報道は、「イギリス人やっちゃった?」って感じになっていた。
 まあ、どこまでホントか知らないけど、「EUちょっとムカつくし、キャメロン嫌いだし、ここはひとつ、離脱したい人が多いってことを表明しておかないと」って思った人が離脱に投票して、結果「え?離脱派が勝つとは思ってなかった」と後悔しているとか。

 どっかのニュースショーで「妻が夫に腹を立てて、夫を脅すつもりで自分が署名した離婚届を突きつけたら、夫が提出してしまい離婚成立・・・って、そういうつもりじゃなかったのに!」と例えていて「あー、そういう雰囲気あるかもなあ」と思った。

 そういう報道を観ていたのか、上司が「イギリス人もいい加減だよなあ」と言うので、「それって、『日本人は真面目に選挙に取り組んでいる』っていう前提なんですか?」と私が言ったら、「・・・・・」
 いやあ、ほんと、最近はあっちこっちで国民投票が盛んだし、日本でも憲法改正で国民投票が・・・って話題が時々出てくるけど、ほんと他人事じゃないというか、国会議員を選ぶ選挙だと、たまにしょーもない議員が出てくるけど、一人や二人、しょーもないのがいても、国会運営には特に影響が無いけど、イエスかノーかの国民投票って、こういうことになるから怖いよなあ。
 つーか、アメリカの大統領選挙もこれに近いんだから、日本があの制度じゃないのは正解なのかも。都知事選挙で遊んでいるくらいが限界だ。

 って、上司は私が「日本人は真面目に選挙に取り組んでいるっていう前提なんですか?」と突っ込んだら無言になったが、でも、何か言いたかったらしく、「でも、それにしても、イギリス人は傲慢だ。大英帝国が一番だと思っている」とか言うので、「日本人だって、最近は日本がやっぱり凄い幻想ばかりじゃないですか?」って言ったら、「いや、日本人はもっと謙虚だ!」

 謙虚な人は、自分のこと「私は謙虚です」って言わないと思うのだが・・・

 謙虚な私は「もし私が英国民だったら、今度の国民投票はきっと『EUに残留するのが絶対にいいとも思わないけど、離脱したからっていいことあるような気もしないけど、キャメロン嫌いだし、残留に投票するのもシャクだし』って白紙投票して、結果知って『ぎええええええ』ってなってただろうなあ?こういう場合どうすればよかったのだろう?」と勝手に反省しているのだが・・・・

 つーか、参院選の東京都の立候補者眺めて「う・・・・どうすりゃいいんですか?」と、未だに「少しはまともな候補者」が誰だか全然見極めついてないのです。
 う・・・・でも、ここで自民党が議席落として、またネジれ国会になると、面倒くさいから、適度に自民党が議席とってくれたほうがいいのだが「アンチ巨人、アンチ自民党」な私は、自民党に投票するのは宗教上の理由でダメなので、ほんとマジに「支持政党なし」に投票したくなりますわよ。

 今の時期に「今年こそ絶対カープが優勝する党」があったら、うっかり、というか確実に投票してましたね。
 「今年こそ絶対カープが優勝する党」の公約が「日本シリーズに備えて、ソフトバンクのパ・リーグでの勝率は、0.7掛けにする」とかだったら、選挙運動手伝ってもいいくらいだ(笑)

 あー、いっそ、中畑が都知事になってくれないかなあ。「熱いぜ、東京!」って。
 そっか、原辰徳都知事ってよくない?

 などと、戯言が次々浮かんでくる自分には、イギリスのEU離脱選挙結果を笑う資格は全くありません。

 いやー、ほんと、参院選は正直どーでもいーのですが、都知事が誰になるかは気になるなあ。


 さて、ですから謙虚な私は、他国のことを「バーカバーカ」と突き放せないのですが、ああして「日本人はもっと謙虚だ」と断言できるのが不思議です。
 でも、先日、ある会社の飲み会で、うちの役員氏が「うちっていい会社だよなあ」って言ったので、「はあ・・・」と思った。

 前にも上司とマスオさんが「うちって全然ブラック企業じゃないですよね」と言っていたので、「その自信はどこから?喉から?熱から?」と思いましたっけ。

 まあ、そんなにブラックじゃないと私も思うけど、「変な会社」だとはずっと思ってます。
 一番変なところは「みんな金に疎い」ってところかなあ?
 ブラック企業って従業員に「お前らは金のために仕事してるのか?そうじゃないだろう?」って洗脳しているようですが、うちの会社は経営者がそういう理念なので、業績というか金稼いだ社員は評価されず、「高い理念を掲げて実行している社員」が評価されるので、幹部社員がなんだか全員学級委員や生徒会長みたいな雰囲気になっているのです。

 で、謙虚な人は自分のことを「謙虚だ」と言わないのと同じで、いい会社に勤めている人や経営者は決して自分の会社が「いい会社だ」って言わないと思うのです。

 「いい会社」っていうのは辞めてから初めてわかることだから。

 私は前に勤めていた会社を「いい会社だ」とは思ってませんでしたけど、今の会社が自分達で「家族的な会社だ」と言っていたら、「え?どこが?それなら、私が前に勤めていた会社はほんと家族的だった」と思いました。いい意味でも、悪い意味でも。前の会社は残業手当なんてありませんでしたが、多少遅刻早退しても、病気で欠勤しても、減給にはなりませんでした。

 友人が外資系大企業で働いていましたが、30代半ばで退職して、中小企業に就職したら「前の職場がいかに恵まれていたのかよーくわかった」と言っていたけど、私も派遣で少しだけ日本有数の大企業勤務を経験したけど、「あ、ここ偏差値65以上の雰囲気そのままだ」と思ったなあ。
 コンプレックスのレベルが違っていて、よく覚えているのが、20代後半の女性社員が、もうすぐアメリカの支店に異動になるのでベルリッツに通っていて、私の後ろに座っていた次長(すでに窓際社員で、英語も全然ダメ)に英語実習の報告をしていて「昨日は、ベターとかベストとかの比較級と最上級?っていうの徹底的にやられちゃってwww、もうボロボロでした!」とか言ってて、英語苦手な上司は「あ、ああ、うん・・・」って生返事なのに、女性社員はその雰囲気を察することもなく、ずっと「英語授業の苦労話」を報告していて「これ、どういうプレイ?」って思いましたっけ。

 あの会社面白かったなあ。
 総務部の主な仕事の一つに「海外駐在する社員のサポート」があって、現地日本人学校の入学手続きとかするんだけど、それを「英語はまあまあだけど、北京勤務から戻ってきて、中国語もそれなり」っていうエリート社員にやらせるから、「ふー、もう手続き超面倒だけど、オレが中国に赴任した時にも、誰か先輩が手配してくれてたんだ」って必死に我慢してやってました。

 で、「へー、すごいな」って思ったのは、中国に派遣された社員が中国人妻連れて日本に帰国すると、その妻がカタコトで会社に電話してきて「社宅のことでどーのこーの」って話になるのですが、その中国人妻連れ帰った社員は「中国支社にいた時の先輩が総務にいるから」って「キタさん」を指名してくるわけです。

 その北さんは、なかなか席にいなくて、私が何度か電話とって「キタは今、席外してますが」と伝えると「また、デンワシマス」って言ってて、席に戻ってきたキタさんに「・・さんの、中国人の奥さんがキタさんとどうしてもお話したいようで」と伝えていたのですが、やっとキタさんがいるときに電話してくれて、キタさんがベラベラと中国語で相談を聞いている様子に「キタさん、かっけーーー」と心の中でエールを送りました。

 さて、何の話書いてたのかまたわからなくなりましたが、「日本はいい国だ」とか「今いる会社はいい会社だ」って堂々と言うキモチがイマイチよくわからないという話でした。

 いや、堂々と「自分は今、幸せだ」っていうのなら否定しないんですけどね。


6月24(金)

 ひょえええええええ、イギリスの国民投票でEU離脱派が勝っちゃうなんて、ほんとびっくり。

 これもオリンピックの呪いなんだろうか?
 ギリシャはああなっちゃうし、北京は大丈夫だけど、ロンドンの次はリオでリオも問題山積み状態みたいだし、もー、ほんと「東京五輪の直前に関東大震災起きたらどーしよー」って冗談言ってる場合じゃないよな。

 だから私はオリンピック開催に反対だったのに・・・
 いや、反対というほどでも無いけど、元々オリンピックに興味があまり無いのと、「開催中はいろいろ不便なことになりそう」って想像していただけである。
 でも、サッカーW杯の時はけっこう楽しかったから、ま、いっか。と思っていたが、サッカーW杯は元々大好物だったので、「すげー、勤務時間に試合やってるのはちょっと不便だけど、自分がフツーに起きてる時間に生中継で試合放送してるなんて超すごい!」って感激していたからなあ。

 さて、イギリスのEU離脱に「ソ連崩壊」くらいの衝撃を受けてしまったが(アレも決まった時は「え?」ってくらいあっさりだったような。ゴルビーが「それだけは絶対にダメ」みたいなこと言っていたので「どうダメなんだろう?」と思っていたら、まあ、いろいろあったけど、「ソ連崩壊」が結果的にどうだったのかって評価するのはまだ早いのかね?)、でも、そういや私はEUにあんまり賛成してなかった。

 そりゃ30年前に初めて欧州を旅行した時には、主にユーレイルパスでの夜行列車で移動していたから、夜中に国境通過するたびに叩き起こされて「あー、めんどくせー」と思ったけど、「電車で国境を通過する」っていうのは島国日本人にとっては、とても新鮮な経験だった。

 そして国境を越えるたびに通貨が変わり、パリのカフェでコーヒー飲んでも2フランくらいなのに、イタリアの駅の売店でジュース買ったら「1000リラ?」とかで、ほんと通貨感覚に慣れるのが大変というか、慣れないまま「はい、また国境跨ぎまーす」っていう旅であった。

 あの頃のスペインとか、ほんとのんびりしてたよなあ。まだバルセロナ五輪前だったし、治安もそれほど悪くなかった。そして、物価が安かったし、マドリードもバルセロナも日本の地方都市みたいな雰囲気だった。名古屋とか札幌じゃなくて、盛岡とか高松みたいな感じ。

 25年前くらいに初めてイギリスに行ったけど、あのころはまだ不景気だったので、パブでビール飲んでもハーフパイントだと300円くらいで「安っ!」って感激したっけなあ。ドトールでコーヒー飲む感覚でビールが飲める、って帰国してから同僚たちに熱く語ったくらい。
 あの当時のレートは忘れたが、1ポンドは今と同じくらいの百数十円だったと思うが(1ドルと1ポンドがほぼイコールだった時代もあったっけ)、1ポンド硬貨が日本の五百円玉みたいに思えたことをよく覚えている。

 そして、街の繁華街はどこも閑散としていた。
 11月だったから、夕方には真っ暗になっちゃうんだけど、ある地方都市でライブハウスに行こうと8時頃外出したら、まるで深夜のように人通りがなかった。
 リバプールもマンチェスターも夜の7時くらいに「なんか食べよう」とうろうろしても、客が誰も入っていないレストランに入る勇気もなく、ほんと食事はロクなもの食べなかったなあ。

 あの頃のイギリスは「これでどうやってみんな生活できてるんだろう?」ってくらい景気悪そうで、そうそう、コーチでマンチェに着いたのが夕方5時くらいで、いつものように観光案内所でホテル探してもらおうとしていたら、もう閉まっていて「ホテル探している人はこのホテルマップで自分で探してね」って張り紙がしてあった。

 でも、バスターミナルはちょうど仕事を終えて帰宅するサラリーマンで賑わっており、「さすがマンチェスターだ、けっこう人がいるなあ」と思って、ホテル探しの前にバスターミナル横にあったファーストフード店でコーヒー飲んでいたのだが、なんかその店が妙にシケた感じ、というかまともな人が少なくて、「なんか変だな」と思っていたのだが、5時半頃その店を出ると、バスターミナルはすっかり閑散としていたのだ。

 郊外に住む勤め人達はさっさと帰宅してしまって、マンチェスターの中心街に残されたのは、帰る家の無いような人ばかりになっていた。
 慌ててツーリストインフォメーションに戻り、最寄りのホテルをメモって行ってみたら、1階がパブで、客は「仕事帰りの勤め人」が全然いなくて場末感が漂っていたが、もう選り好みしている時間も無いので、そこの上階にある宿にしたのだが、そんな場末でバストイレ共同だったので、トイレに行くのも怖かった。
 だって、プライマル・スクリームのボビーを小汚くしたような兄ちゃんが廊下ウロウロしていたりしたし。
 そして、そのホテルで夜中に金縛りにあって、「いや、この古くて汚い部屋、ぜったいに何人か死んでるだろう」とマジ怖かったです。

 最後にイギリスに行ったのが、1997年だった。
 あの頃、まだ通貨はユーロじゃなかったと記憶しているが(オランダの紙幣のデザインの可愛さに感激した記憶あり)、イギリスも前ほど真っ暗な感じじゃなかった。
 そうそう、ちょうどロンドン滞在中に「香港返還」だったのよ。
 「イギリス、なんか余裕出てきたのかな?」って感じていた。

 その後、私は行っていないけど、英国に旅行や仕事で行った友人からは「どんどん物価が上がっている」という愚痴を聞いた。
 ちょっと地下鉄に乗ると500円くらいかかるし、不味いの承知でブーツでサンドイッチを買うと1000円くらいしやがり、しかも相変わらずゲキ不味で「こんな乾燥しきった具が乾燥しきったパンに挟まっている不味いものに1000円も払うとは」と悲しい気持ちになるらしい。

 あと、あんだけ外食店がイマイチ流行らないイギリスでも、流行ってるレストラン情報が流れてきたりしていたので、ロンドンもバブルってるんだなあ、と思っていたのだが、それでEU離脱って、「もう、多くのエゲレス人はあの景気悪かった時代を覚えていなくて、EU離脱したってオレたちゃ自分だけで大丈夫だぜ、ってノリなんだろうか?」と思ったんだけど・・・

http://netgeek.biz/archives/76287
 イギリス在住の日本人の意見読んでみたら、「ああ、移民排斥ってシリア難民って話じゃなくて、EUの貧乏国からの移民の話なのか」ってちょっと納得した。

 私が20代の頃、イギリス留学して、イギリス人旦那をゲットした子はそのまま止まったが、彼氏が結婚してくれなかった子は泣く泣く帰国してきたっけ。
 日本人が結婚もせずに、労働ビザを取得するのはとても難しいらしかったが、そっかEUの加盟国が増えたおかげで、旧東欧からの出稼ぎの人増えたんですね。

 30年前の冷え切ったロンドンですら、ユースホステルに宿泊していたら、北欧の若者が数名ラウンジで雑談しており、彼らは仕事探しに来ていたようだった。

 日本だとバブル崩壊後でも「職を求めて外国へ」ってことなかったので、ああいう感覚よくわからないのだけれど、アベノミクスが本格的に失敗したら、そーゆーことになりますかね、やっと?
 少し前にも上司のご子息が「大学入試がダメそうだ」という話になったので、「イマドキ、そこそこの大学になんとか入るよりも、寿司職人とか目指したほうが、世界で通用しそうじゃないですか?東京で冴えないサラリーマンやるよりも、ミャンマーで寿司職人やったほうが稼げそう」って意見したら、「まあ、そうかもなあ」って上司も遠い目になっていたけど、なんとか大学に入れちゃったので、その話はそれで終わりになったが、私にもし今、20歳くらいの子供がいたら「大学よりも、寿司職人じゃね?」ってホンキで説得しているかもなあ。

 まあ、でも、30年前の「欧州景気悪いな」って頃でも、それほどドン底って感じがしなかったのは「欧州は植民地時代にどんだけ溜め込んでたんだよ」って蓄積がモノを言っていたような気がしなくもない。
 日本は先の戦争で丸裸にされちゃったけど、その後の頑張りで蓄積して今に至るが、あの頃の欧州ほどの余力は無いのではないか?って思う。

 で、今後のEUどうなるんでしょうかね?
 ですから、私は元々「ドイツとフランスとイギリスとスペインとイタリアが同じ経済圏?」って疑問に思っていたのですが、あの当時は「欧州として統合しないと、アメリカやアジアやロシアに負けちゃう」って雰囲気だったけど、統合のメリットよりもデメリットのほうが大きいって思う人が多くなったら、今後もどうなるのかわからない。

   気になるのはスコットランドで、少し前に「エゲレス連合から独立か?」って国民投票やったけど、残留派が勝ってことなきを得たが、「イングランドがEUから離脱したなら、意味なくね?」ってスコットランドだけEU加盟って道筋が見えてしまった。
 
 そうなると、北アイルランドはウェールズは?って思ってしまうが、世が世なら、イギリス国民の世論が動揺しているタイミングで、ドイツ軍やフランス軍がドーバー海峡の覇権を・・・・・?

 さて、日本も参院選であるが、今度の選挙の争点って何なんでしょ?
 自民圧勝にしちゃうと、憲法改正あるかもよ?なのかな?

 私は平和憲法好きだけど、でも、憲法第九条を学習しながら、近隣では習志野自衛隊が毎日訓練しているっていう変な環境で育ったので、「あれは軍隊ですって認めるところからちゃんとやらない?」って思う立場である。

 軍隊に関しては子供の頃に知った「スイスは永世中立国ですが、でも強力な軍隊があります」っていうのはインパクトあったなあ。
 でも、軍隊の存在は否定しないけど、それ維持するのはけっこう大変だよなあ、とは思う。

 でも、それはどの国でも同じなので、たまに領空や領海かすめて、相手がいきり立つのを冷静に観察しているのだと思う。


6月22(水)

 エビワカちゃんが休暇に入ってから、私は予想通りに「残業が当たり前」になり、同僚女子達はそのことに気がついてくれてるようで、さりげなく気遣ってくれるのがとても嬉しいけど、肝心の上司が全然気がついてない感じなのがちょっと気になる。

 まあ「なんでわかってくれないの?」って思うほどの小娘でもないので、機会を見てちゃんと文句言ってやろうとは思ってます。

 しっかし、今日は残業っていうより「え?あの会議が終わらないと帰れないの?」という留守番仕事になってしまい、9時にやっと帰れたが、帰宅するともう10時って「そんなのフツー」って人が多いのは知っているけど(電車にもいっぱい勤め人が乗っているから)ヤダなあ、帰宅するとすでにニュースステーション(死語?)が始まってるなんて。
 せめてNHKの9時のニュースには間に合いたい。

 つーか、私が子供の頃って、NHKのニュースは7時が花形だったはず。
 9時のニュースが「お父さんが遅くに帰宅して、一人でご飯食べてる時間にやってる」ってことになったのは、いつ頃からだったっけ?

 ググってウィキペディアによると「ニュースセンター9時」が1974年開始だって。そーよ、そーよ、磯村キャスターよ、木村太郎に宮崎緑もこの枠だったのかあ。
 ああ、磯村さんはまだご健在なんだ。松平さんの親戚だったよなあ。そういや、松平さんが出てきた時には「若手」って感じだったよなあ。だって、私が中学生くらいの頃の松平さんって、まだ30代だったわけですし(笑)

 そーいや、今日は鳩山邦夫氏の訃報が入って「えー、まだ若いじゃん」ってびっくりした。
 兄の由紀夫氏のコメントがけっこう泣けたけど、鳩山家はゴッドマザーだったママが亡くなったばかりじゃなかったっけ?

 鳩山ママが息子らに「お小遣い」として渡していた金額が桁違いだったことが話題というか問題になっていたりしたが、私も未だにママンからお小遣いもらうことがあるので、「あー、こんな感じなんだろうなあ」って思う。資産数百億円の鳩山家では、1千万単位のお小遣いになるらしいが、ミヤノ家とはゼロ3つ違っただけである。

 ミヤノ家では子供が一戸建てを購入する際に300万円を援助したけど、鳩山家ではそれが30億円になるらしい。
 鳩山家がたまたま政治家の家だったので、そういう「桁違いのお金持ち」が日常的に動かしている金額がニュースになったけど、あのクラスの家はけっこういそうだからなあ。
 さすがに鳩山家みたいに「うちと3桁違うのか」って家は珍しいのかもしれないけど、二桁クラスだったら、もっと多いのだろうし、一桁だったら友人にも何人かいたからなあ。

 そういう家はサラリーマン家庭じゃなくて、そこそこ商売で成功していたりして、たとえば息子が東京の大学に入学すると、「アパートの家賃がもったいない」ってワンルームマンション買っちゃうような。
 そして、息子が大学を卒業して就職すると、しっかり親が家賃とっているとか。

 そういや、関西で何店舗かチェーン店を展開していた家のお嬢さんと友達だったが、兄が結婚して新居を探していたら、父親が「前に買ったけど空き家になってる一軒家があるからそこに住め」と言って、もちろん家賃払ってそこに住むことになったのだが、バブルの頃に建てられた家だったので、兄曰く「無駄にシャンデリアとかが掛かっているので、一ヶ月住んでみたら電気代が10万円近くなり、嫁と必死に家中の電球抜いた」らしい。

 「お金持ちは、お金持ちで大変なんだな」と思ったっけ。


6月20(月)

 そういや、もう一週間も前の話だが、日ハムの大谷君が阪神相手に163キロをバンバン放って勝ったことが話題になっていたので、後でパ・リーグTVでゆっくり観てみました。

 そしたらほんとすごくて、阪神の打者は空振りするわ、見逃すわ、やっと当ててもファールだわ、で、「なにこの、テニスの試合?」と爆笑しながら観ていた。
 そして会社で「ビッグサーバーが調子良くて手つけられなくて、相手が全くレシーブできないどころか、一歩も動けないままゲームとられてる試合みたいだった」と語ったら、フロアで唯一人のテニスファンであるM嬢だけが「あー、そういう試合ってサーブだけで試合終わっちゃうから観ててつまらないんだよねえ」とウケてくれました。

 ああ、大谷君はなんでテニスやってくれなかったんだろう?(笑)
 大谷君の中身が錦織君だったら、世界ランク1位もアリだったのに・・・・
 だって、前に私は「テニスが嫌い。なんだかお高くとまってる感じがダメ」って言う男友達に「テニスって、投げては松坂、打っては松井、いやイチローか?守備もあるから、それを一人でやってる競技」って説明したら、「そう言われるとそうだな・・・」となんとなく納得させたことがあるけど、大谷君の二刀流ぶりこそ、一流テニス選手の素質だったような気がしてしまい、ああ、もったいない、とか思ってしまう。

 だって野球なんて地球規模で考えたらマイナースポーツなんだもん。
 たぶん、イチローの認知度よりも、フェデラーやジョコビッチの認知度のほうが圧倒的に高いと思う。
 それですら、サッカー選手には負けるだろうけど、「欧米」で考えたた、「欧州」では野球観たことある人、ほんと少ないだろうから。

●差別と偏見

 先月、久々に沖縄に行って「外国人旅行客ばっかりだけど、中国人はずいぶんマナー良くなったなあ」って思っていたのだが、まあ、どこに行っても中国人旅行者は大勢いるのだが、それって私が20代の頃に、海外の観光地に行くと「どこも日本人ばかり」って状態と同じだし、よく覚えているのは、タイのバンコクに滞在した時に奮発してオリエンタル・ホテルに宿泊したのだが、エレベーターに乗り合わせた欧州系のご夫婦が「なんちゃら、かんちゃらジャポネなんちゃら」みたいに会話していたのはたぶん「日本人ばかり」と言っていたっぽいし、ツアー特典の「ラウンジでお茶サービス」を受けていたら、そこにやってきた、エマ・トンプソンみたいな「英国人独身キャリア女性がバカーンス中でーす」お姉さんがラウンジのスタッフに「やーだ、このホテル、どこもかしこも日本人だらけじゃない」と私らにも聞こえるような大声で語っていたりしたもんだ。

 なので私は「どこへ行っても中国人だらけ」って状況を昔の自分を眺めているように生暖かく見守っていますが、今のところ中国人のマナーの悪さをそれほど目撃したこともないので、「中国人はマナーが悪い」と断言することはできない。

 なんて話を書き始めたのは、先日、会社のエレベーターで一緒になった他部署のアラフォー女性二人が「きっと、すぐ汚くなっちゃうのよ、広さが2倍あったって」と喋っていたので「広い部屋に引っ越しして部屋がすっきりしたけど、どーせwwwって話をしているんだろうか?」と思っていたら「2倍っていうか、東京の1.8倍あるんだってね?」と続いていたので「あ、上海のディスニーランドの話しているのか」とわかったのであった。

 って、酷いなあ、「どーせ、すぐ汚くなっちゃうのよ」って・・・

 「中国人はマナーが悪いから」っていう根拠でそう言ってるのだと思うが、もしホントにそうだったとしても、上海ディズニーは東京ディズニーの優秀なお掃除部隊を「給料倍だし、社宅付き」で引き抜いちゃうと思うなあ(笑)
 それは冗談だとしても、日本の「掃除のオバサン」という概念を根底から覆し、掃除スタッフを花形パフォーマーに仕上げたディズニーであるから、上海でもきっと立派な夢の国を作り上げると思う。

 まあでも、アメリカのディズニーランドに行ったことないからよーわからんけど、東京のディズニーランドはけっこう異常な空間だと思うので、あれと同じレベルじゃなかったら、「やっぱ中国はwww」って言うのだとしたら、なんだか違うような・・・・

 で、素朴に疑問なのは、中国に行ったこともないようなその二人が、同僚との世間話でわざわざ「中国なんてwww」って話するのかね?

 ずいぶん前だが、スマホが普及しはじめた時に「ギャラクシーは韓国製だから選択肢に無い」と言うオジサンがいて、「なんで韓国製ダメなんですか?」って聞いてみたら「だって、あいつら、なんかつっかかってくるし。こっちは意識してないのに、なんか対抗意識燃やしてない?」と言っていた。
 それって「こっちは意識してないのに」じゃないような・・・・

 いや、私も「自分は●●人に直接迷惑かけられたので、●●人が嫌いだ」っていう話だったら、それも大雑把な話だけど、まあ気持ちはわかるんですよ。
 インドを旅行していた時に、観光業をやっているインド人が「オレはイスラエル人が嫌いだ」と語っていたことがある。「イスラエル人はエバってるけど、日本人は優しいので、だから日本人が好きだ」って言われた日本人は多いらしく、ある時、たまたま知り合った日本人達と一緒に食事していて「なんで、インド人はイスラエリー嫌いなんだろね?」と話題になったが、誰かが「イスラエリーは徴兵があるからガタいがいいし、英語も堪能で、インド人に舐められないよう押しも強いから、苦手なんじゃね?」と言っていて、「あー、それに比べて日本人は英語に自信ないし、体格も弱っちいからねえ?」って全員なんだか納得してしまった。

 ですから中国人向けの免税店で働いてる人が「あいつら、商品を勝手に箱から出すし、ツアーで滞在時間限られてるからレジに殺到して超忙しいし」と愚痴るんだったら、「大変だねえ」って労うけど、そういう現場を知らない人が「中国人が殺到して売り場の人も大変なんでしょ?」なんて言っていると「???」って思うだけです。

 話は変わるが、沖縄のちゅら海水族館では、案内スタッフは中国語と他の東南アジアの言葉、たぶんタイ語とか数ヶ国語で簡単な案内ができるようだった。
 ある社員はたまたま仲間から離れてしまい、中国人の女性グループの後について入ったら、スタッフに中国語で挨拶されてしまい「オレって中国人っぽい?」って気にしていたが、その流れじゃしょーがないでしょ。ただ、スタッフ達はお客さんが喋ってる言語をほぼ聞き分けられるレベルになってるだけだ。
 もしかしたら、言語だけじゃなくて服装などでも判別しているのかもしれない。

 欧州を旅行していた時、現地の土産物屋などは、日本人と韓国人の見分けがついていたみたいだし。(その当時は中国人はほとんどいなかった)

 「日本人の英語力がぁぁぁ」と言われて久しいが、そりゃ、必要ないんだからしょーがないじゃん。って、ずっと思っていた。
 「英語できたらいいなあ?」なんて言う人のほとんどが「だって英語できたら海外旅行で」って言うけど、団体旅行しているとほとんど英語も使わないで済んじゃうんだよね。

 少し前に「へー、英語コンプレックス持った、全く英語ダメというか、英語に全く興味無い人ってそうなんだ?」と思ったのは、うちの親会社のトップが、とある英語教材というか、「これ使えば、ネイティブの発音が!」みたいな道具に興味を示して「うちで売る」って大量に仕入れちゃったんだけど、思うように売れずに、子会社のうちに押し付けたんだけど、その担当者が英語に全く興味の無い人だった。

 私が「今って、ネイティブの発音って流行らないのでは?」って言ったら、その教材作ってる会社の宣伝マンに微妙に洗脳されてて「いや、だから、発音が軽視されてるから、イギリスのクイーンズ・イングリッシュとか、ちゃんと発音できる人がイギリスでも少なくなってるらしい」とか言うわけ。

 「クィーンズ・イングリッシュとか、イギリスでも限られた上流階級の英語だから、そんなもん、超ダサいから庶民は絶対に喋りませんよ」と言ったら「え?そうなの』

 つーか、「ネイティブの発音」つっても、イギリス英語とアメリカ英語ではかなり違っているし、アメリカでも地域によってかなり違うし、さらにオーストラリアも全然違うんですよ、って言ったら「え?そうなの?」って・・・・

 その人にとっては「唯一無二の英語の正しい発音というものがある」ってことになってたのかね?

 そういや、ユーチューブで「ハリウッド俳優のイギリス英語ワーストランキング」っていうのがあって、キアヌもランクインしていたけど、私には何がどうダメか判別できないけど、まあ日本のドラマでも方言が出てくると地元の人たちが「この人は上手、この人は最悪」などと評価するのを「へー」って眺めてるだけですからねえ。
 よく関西人が「関東人が関西弁真似すると超キモい」などと言いますが、私にはホンマもんの関西弁を聞き分けることはできません。

 そういえば、最近はあまり耳にしなくなったが、30年位前に東京で一番訛っていたのは北関東出身者だった。
 「方言」が特徴的な地方から東京に出てきた人たちは、東京弁をフツーに喋っていたけど、北関東訛りってテキスト上はあまり特徴がなくて、発音だけが違っているため、「本人達は訛っていると思っていない」という特徴があり、なので真顔で「え?オレは全然訛ってないよ?」と特徴的なイントネーションで言うので面白かった。

 あの頃、ボウイだとかバクチクだとか元祖ビジュアル系のバンドが高崎からブレイクしてきたのだが、彼らがテレビインタビューで喋り出すと、「そのキメキメのルックスから北関東訛り!」のギャップに萌えました。
 お笑い芸人だと「つぶやきシロー」とか「U字工事」が北関東訛りを武器に活躍してるけど、最近はああいう発音を普通に披露する北関東人はほんと少なくなったよなあ。


6月17(金)

 久々に風邪ひいた。

 冬も終わりの頃「そういや、今シーズンはこれといった風邪ひかなかったなあ」と思っていたが、まさかこんな中途半端な時期に罹患するとは。
 火曜日に出勤したら急にクシャミが止まらなくなり「会社アレルギー?」って思っていたが、日曜日が支店のイベントの手伝いだったので「客の相手していたら感染したのかなあ?慣れない仕事でストレスもあったし。それに最近、出勤日も不規則だし、残業続きだし・・・」と思っていたら、鼻水がまさに鼻からひたすら水が流れてくる状態で、ティッシュの消費量がすごいことになってしまった。

 なので、火曜日の日記は両方の鼻の穴にティッシュ詰めて書いてました。

 水曜日になっても鼻水の勢いが止まらず、「もー、やんなっちゃうwww」って感じでしたが、午後になると、なんだかダルくなってきて、「ヤバい、熱出てきた?」と思いつつも定時まで頑張っていたが、集中力の低下は著しかったので「明日もこんなだったら休んだほうがいいな」と予定表で休めそうかどうかを確認しておいた。

 そしたら帰宅中にどんどん具合が悪くなり、「これ、マジ熱あるわ」と家に着いてすぐ熱計ったら、8度5分!
 こんだけ、ちゃんとした発熱を計測したのも久しぶりだ。いつもは「熱ありそう」って計っても、8度いかないのに。
 そして、私は8度5分を超えるとトイレに行くのも難儀になるのである。足元がフラフラするし、悪寒で震えちゃうし。とりあえず「えーと、高熱が出た時にはどうすんだっけ?」と発汗に備えて、枕元に着替えとタオルを用意して、タオルを背中や首周りにあてて横になるも、そのくらいの熱があると、熟睡できないから、少しウトウトしても1時間おきに目が覚めてしまう。

 汗かいているから、水飲んで、そしてなぜか尿意も頻繁になるので、トイレ行ってを繰り返していたら、午前3時頃に少しラクになってきて、6時くらいまで眠れたが、目が覚めて体温計ってみたらまだ7度8分あった。
 なので、会社は休むことにしたが、夕方までうつらうつらと寝頃がっていたけど、なかなか体温が7度5分より下がらず「このパターンはその昔、新型インフルが流行った時、二日間、7度5分が続いたので医者に行って検査したら、見事陽性だった時みたい」と思って、病院に行くことも考えたが、外出のため身支度するのも億劫で、しかも飲み物と食料は足りていたので「明日ダメだったら考えよう」と思っていが、暗くなっても体温が下がらず、「ああ、明日中にやらないといけない仕事があったが、ダメだったら、まあゴメンナサイでいいか」諦めていたところ、夜の11時過ぎに「昼間うつらうつらしていたから全然眠くないけど、明日出勤するならそろそろ寝なくちゃ」と思った頃に「うーん、全然眠れる気がしない。酒でも飲むか?」と思いつつ、体温計ってみたら、いきなり6度3分に下がっていた。

 ただ、鼻水は相変わらず、もうティッシュがもったいなので、トイレットペーパー使っていたのだが、三日間の鼻垂れ生活に鼻の粘膜がとうとう悲鳴をあげたらしく、久々に鼻血ブーになり、でも熱が下がったのと同時に鼻血が出たことに「うん、免疫部隊が頑張って風邪のウィルスを攻撃して、ほぼ無力化したから、もう鼻水は止まりそうだから、今までがんばっていて鼻の粘膜部隊が決壊しても、もう大丈夫だから、ありがとう」という気持ちになった。

 つーか、会社で鼻水撒き散らしていた時には、「この風邪、すごい拡散しようとしているな」と感心していたのだが、一人暮らしの部屋でトイレットペーパー1.5ロール使うほどのすごい大量の鼻水と格闘していると「あのー、ここには他に感染する人いないんですけどぉ?」と脳裏かから本気で問いかけたほどだった。
 向こうにしてみれば「知ったこっちゃない」んだろうけど、それなら、せめて、こんな重症にしなければ、私は電車や会社で盛大にバラまいていたのに。(飛散というよりは、あれだけダラダラした鼻水だとどうしても手についてしまうので、電車のつり革や会社のドアノブに絶対に付着するはず)

 ん?そう考えると本来は「その程度の軽い鼻カゼ」だったのだが、私がいろいろ弱体化していたため、拮抗させるためには高熱出さないといけなくなってしまったのか?そして、微熱がダラダラ続いたのは私の免疫力が弱体化していたため、なかなかトドメを刺せずにいたから?

 以上、医者にも行かず、風邪薬も飲まずに久々に発熱するほどの風邪菌と己の戦いを大河ドラマの合戦のように観察していたのでありました。

 で、伏せっていた昨日は、日中はずっとテレビを小音でつけていたんだけど(発熱していると耳鳴りでシャワシャワするので、気晴らしに)「舛添辞職」のニュースばかりで、うんざり。

 この一連の舛添報道については、私は「ベッキーが不倫?」と同じ程度の温度で眺めてました。

 だって「政治資金」っていうのが何なのかよくわかってないんだもん。
 よくわかんないけど、たぶん、私は会社で経理担当ですから、たまに会社の付き合いで「政治家の資金集めのパーティー」にお金振り込んだりします。
 あれが「政治資金」ってやつなんですよね?確かに振り込みのご案内には「政治資金法がどーたらこーたら」って書いてあって、経理上も寄付金だったり交際費として損金(経費)になるわけです。

 あと、前に経営者の友人に政治家がいたので、会社が大きな利益あげた時に少しまとまった寄付をしたこともあったなあ。「まとまった」って言っても、100万円くらいでしたけど。
 そういう時、私は素朴な疑問として「自分の友人なんだから、自分のポケットマネーで寄付すればいいじゃん」って思うのですが、オーナー企業にありがちな「うわー、今期けっこう利益出ちゃって税金いっぱい払わなきゃいけないけど、どーしよ?」って時に「政治献金」っていうのは便利な制度なのかも、とも思った。

 もっとも、その利益の上がった時に寄付したのは政治家だけじゃなく、関係のある学校法人やNPOなどにも寄付という名目の利益還元していたのであった。

 で、政治家に渡った政治資金の使い道なんて、私の立場ではどーでもいーわけです。
 どーせ、うちの会社の利益の一部で、寄付しなけりゃ、税金として納めるか、オーナー社長の役員賞与や配当金に回るだけですから。

 ん?書いてて、やっと気がついたけど、本来なら寄付する人がどっかで課税されいたはずのお金が「経費」として非課税のまま政治資金にスライドされていたことが問題なの?

 まあ、あと、政党交付金があああ、って話もあるんだろうけど、舛添氏のケースでは政党交付金がどれだけ混じっていたのか、ニュースショーの報道ではよくわからなかった。

 それはさておき、舛添氏が最初は自身満々に「法的に問題がない」と言ったので、庶民はびっくりしたのだが、「政治資金で家族旅行に行くのは不適切であるが違法ではない」って、へー、そういうザル法だったのか。

 でも、政治資金の使い道で叩かれてた議員さん、いっぱいいたような気がするが・・・・そっか、政治資金を有権者にバラまいちゃいけないって話か。

 そのあたり「都の予算で贅沢な海外出張すんな」って話とカブるようで全然別の話なので、ややこしい。

 政治資金って、大衆芸能の「おひねり」みたいなものかもしれないので、公私混同と非難されていたが、公私の分け方難しくない?
 舛添氏の「疑惑の支出」についてそれほど詳しくないが、「正月に庶民的なリゾートホテルに宿泊」っていうのは「政治家として家族を大事にするオレをアピール」する活動かもしれないし「古書や美術品を買っていた」っていうのも「政治家として教養豊かなことをアピール」ってことだと解釈できなくもない。

 私が前に所属していた芸能界ではよく、「芸能人の衣装が経費か私費か?」が問題になっていた。

 ラメで飾られた明らかに舞台衣装だったら「経費」であるが、「日常でも着られるような衣装」が経費になるのか?
 例えば、女優さんのパーティー用ドレスなど、判別が難しい。例え、友人の結婚式に参列するとしても、女優さんは、あくまでも女優さんであるから「そのドレスは経費」と解釈することもできるし、「完全プライベートなんだから経費じゃない」と解釈することもできる。

 ただ、芸能人を含め、フリーランスで確定申告する人って、「できるだけ経費で落として節税」したがるんですよね。
 さっきの女優さんの話なら、結婚式に出席した場合の祝儀はまあポケットマネーにするけど、衣装費とか二次会参加費は経費にしたくなる。例えば、二次会の後に仲のいい友人らとお茶したら、「あ、ここの会計は私が・・・いや、経費で落ちるんで」とか言いそう。
 交際費じゃなくて、マジ会議費でしょう。
 高校の友人4名とホテルのラウンジでお茶して「ミヤノ、この間のドラマよかったよ!あの役美味しかったじゃん!」とか貴重な意見交換できるのは。

 そういや、セコいっちゃセコかったのは、フリーのデザイナーやってる友人が、みんなで飲み代割り勘にしているのに「領収書貰ってもいい?」って言っていて、「そのかわり、少し多めに払うから」と言っていたけど、私は経理やってるからその意味がわかったけど、他のサラリーマン諸君にはよくわかっていなかったので「別に、どーぞ?」って感じだった。

 話は違うけど、もっとセコい人は、割り勘の飲み代を集金して自分のクレジットカードで払ってポイント貯めようとするからね(笑)
 でも、それも黙ってやるんじゃく「俺、なんとかカードのポイント集めてるんで、いい?」って確認してくるから「どーぞ、好きにして」って感じだけど。

 今の会社はわりと普通の会社なので、経費精算を公私混同する社員はほとんどいないけど、前にいた会社はテレビ番組制作会社だったし、バブル期だったから「領収書は現金と同じだ」って言われていて、ほんと、すごかったから、税理士の先生が「この人たち、全部経費で生活してるんじゃないの?」って言っていたけど、ほんと、そんな感じだった。

 でも、税理士の先生が見落としていたのは、彼らの基本給がとても低かったことだ。
 あれは、今になって考えてみれば「会社負担の法定福利費(給与から計算される会社負担の社会保険料等)を抑えていた」と言われてもいいレベルだった。
 そんな意図はなかったことは知っているけど、結果的にそうなっていた。

 だから、若い社員は友人と飲んでも「得意先と会食」って伝票切ってくるんですよ。
 もちろん、その中には、後輩の事務アシスタントで予算持ってない私に「いつもありがとう」ってゴチする経費も入っていたわけです。

 私が20代前半の頃は、大学の先輩たちも「これは会社の経費で落ちるから」とたまにゴチしてくれました。保険会社に就職した先輩が後輩を焼く肉接待攻めして、保険に加入させたので「マジ接待費」ってこともありましたが(笑)

 えー、なので、舛添氏の「セコさ」って、私が30年の経理生活において、「よくあること」だったのですが、彼の失敗は、彼は頭が良すぎて、ってゆーか、法学部出身らしいので、「政治資金のこの使用方法は法的に問題ないかな?」って先にわかっていたので、堂々と「法的には問題ありません」って言っちゃったことだったのかな?

 あの時点で「きゃー、私、なんか間違ってたみたい」って謝っておけば、ここまで炎上しなかったのかもしれないし、それでも炎上していたのかもしれないし、よくわからないけど、みんな舛添が嫌いだったのかしら?

 いや、私は舛添はどーでもいーんですが「舛添の時も一択だったのに、次の選挙どうなるの?」って不安でいっぱいです。

 舛添氏は私でも「これはもうダメだな」って思った末期になってやっと「オリンピックに影響与えるので、もう少しだけ生かしておいけください」と涙ながら訴えましたが、「リオ五輪中に都知事選挙で、順当にいくと東京五輪中にまた都知事選挙」っていうスケジュールの不都合を言いたかったんだと思いますが、もはら「おめー、リオ五輪に行って、次の開催地のトップとして閉会式でバトン渡される儀式やりてーのかよ」って解釈されてしまったようです。

 ええと、ここは、リオ五輪に派遣しても恥ずかしくないルックスのいい都知事を捏造して、1年後くらいに辞職させればいいんですよね?
 それが蓮舫なんですか?

 私は石原慎太郎が好きではなかったので「猪瀬だったらマシか」と思っていたら、5000万円で失脚し、「う、次は舛添かよ」と思っていたら、「法的に問題なかったがセコい」で失脚し、次はほんと、どーなるんでししょーね?

 あと、舛添失脚と同時に流れていたのが「イチローが日米通算安打でピート・ローズ超えの偉業達成!」だったのですが、そのニュースは舛添失脚よりも私の病める神経の気に障ったのですが、「野球ファンなのに、そのニュースが気に入らない」って話はまた気が向いたら。

 病み上がりなので早寝します。

 そっか、イチローが次の都知事になればいいんだ!(なにげに神経高ぶっているが故の発想)


6月14(火)

 エビワカちゃんが産休に入ってから、ほぼ毎日のように残業しているのだが、今日も残業して帰宅したら9時半でNHKの9時のニュース観ていたら、「このお天気のお兄さん、マジ癒し系」とガッツいた。
 いや、前から時々観ていたのだが「ずいぶん感情がこもらないメガネ系だな」と思っていただけだったのだが、仕事に疲れきって観ていたら「あー、こんな無表情メガネ男子が家にいて、エプロン姿で『ご飯にする?お風呂にする?それとも、ワ・タ・シ?』とか言ってくれたらなあ」とか思ってしまった。

 「お天気のお姉さん」の存在意義が今更ながらよーくわかってしまいました。
 いや、理論的にはわかっていたんだけど、こうしてリアルに「お天気のお兄さんと、残業で疲れ切ったオバサンの私」として体験してしまったので・・・

 さて、今日になってネットニュースで「福山の月9が月9として最低記録更新」っていうのを見て、「えー、昨日、ながら見していたけど、あれって最終回だったの?」と驚いた。
 確かによく考えてみれば、連ドラは軒並み今週が最終回だってことは知っていたのに、あまりにも緩い雰囲気だったので、全く最終回だと意識してなかったのだ。

 そう言われてみれば、声が出なくなるかもって手術したヒロインが、最後に歌っていて「よかった!」って雰囲気だったので、あれで終わりだったのか。

 福山の役の意味が最後までとうとうわからないドラマだった。ただ、会社でその話したら、他の女子は「福山と女の女の年が離れすぎててちょっと」と予告編だけで見る気なくしていたらしいので、「いや、そういう話じゃなかったけど、まったく色恋沙汰にもなってなかったので」と説明した。

 ああ、そっか、もういっそのこと福山があの子のお父さんだったら良かったんじゃね?
 それだと不自然だけど、せめて再婚相手の連れ子とか。で、再婚相手が事故で死んじゃって、残された娘の歌手活動をサポートするとか。それも陳腐な設定だが、今回の福山の月9にはそういう陳腐な設定すらなかったので、取りつく島も無いほど突っ込みどころもないという状態だったので、ほんと面白くなかったけど、月9の低迷というか迷走ぶりはここ最近とても興味深いので、ついつい観察してしまうのでした。

 ところで、「優香がドラマで共演した俳優と結婚か?」ってニュースがあり、その時は「ふーん?」ってだけでしたが昨日になってお相手が青木崇高で共演したドラマが「ちかえもん」だったので、「そ、そうきたか!」とびっくり。

 「ちかえもん」は近松門左衛門が主役の時代劇ラブコメみたいな作品だったので、近松門左衛門役の松尾スズキのラブリーさにも心打たれてけっこう見ていたのですが、「この主要キャストの青木崇高って観たことないなあ?」って初見だったのですが、「え?そうなったの?」って「ちかえもん」クラスタが沸いてました。

 これで「きた!」って喜んでいるのは、視聴率も好調だし、なにより裏のフジのドラマをぶっ潰したTBSの日曜劇場「99.9-刑事専門弁護士」でしょう。青木崇高が弁護士チームと対立関係にある検察側のボスである奥田瑛二の部下として出演しているし、脇役ながらなかなか重要な役なので、「青木崇高って誰?」と思った人が観てくれそうな気配がするから。

 さて、ドラマばっかり見てますが、ニュースショーはねえ、「アメリカでまた銃乱射事件」とか、ほんと気が滅入る。つーか、単独犯で死者50人って、どんだけ凄い銃器使ってるの?って、技術的なことに少しだけ興味が湧くが、まあアメリカさんはピカドンで何万人も一瞬で殺しましたからねえ。

 って嫌味言いたいわけでもなく、身一つで他人殺すのってけっこう大変だと思うんですよ。いくら武器があっても。
 そりゃ、訓練された軍隊が、ナイトクラブを包囲して中にいる人を全滅させることは可能でしょうけど、アメリカの郊外のナイトクラブで一晩で50人って「いったい、どうやったんだ?」って思ってしまいます。

 もはや、ずいぶん前の事件になってしまいましたが、日系ペルー人の男性が熊谷で6人殺したっていう事件も「母と幼い娘2名はともかく、60代の夫婦とか、どうやったんだ?」と技術的な疑問がありました。

 それについては、上司が「遺伝的かどうだかわからないが、激しい妄想と、そこに高い身体能力が加わっちゃたんだろうね」と言っていたので、ほんと、そんな感じ。
 「殺す!」だったり「殺される!」という被害妄想だったり、いろいろパターンはあるかしれないけど、それを実行できる高い身体能力もまた「100人に一人くらい」」だったりするので、そんなに頻繁に起こる事件じゃないんだけど、大震災よりは頻繁なのかも。

 で、オバマ大統領が「これは極めて重大な事件だ」って言っていたみたいだけど、たかだか、50人でしょ?

 広島、長崎、東京大空襲で、いったい何十万人が?

 って数で単純に比べると、もうほんとわけわかりません。

 あと、わけわからくなってきたのが東京都の舛添知事問題で、あまり興味なかった私ですが「ああ、これ、もうダメかも」と思い始めてきました。

 「なんで政治家は清く正しく美しく、じゃないんだ!」って吠える上司に「そういう仙人みたいな人は政治家やらないのです」って言うのにも疲れたが、そういう「聖人君子」ってイメージもうざいけど、そもそも「政治資金」ってなんなんですか?

 いや、少し前に「タックス・ヘイブン」が騒がれていたけど、「タックス・ヘイブンで儲かった分、ちゃんと日本で申告してくれたら、ええやん」」と思っていたのですが、その後、話題にならないね?

 「パナマ文書」よりもバナナのパナマ病のほうが話題によく上がっていたくらだ。


6月11(土)

 今更なんですが、ツイッターで「必読」と回ってきたので、暇だったら読んでみたら「え、なにこれ、面白い」と思ったのが、黒バス脅迫事件の被告の陳述書でした。

 【黒バス脅迫事件】実刑判決が下った渡邊被告のロジカルでドラマチックな『最終意見陳述』があまりにも切ない
 http://kamipro.com/blog/?p=16006

 あの事件のことはよく覚えているけど、なにしろ私、最初にこの事件のニュースの見出しを見たとき「黒バスってブラックバスのことをそう略すようになったのか?」って思ったくらいだったので、事件にはそれほど感心がありませんでした。
 でも「なんで作者の母校を狙うんだろう?」って素朴な疑問は沸きましたが。

 そんで、この犯人が「小学校にいた広野くん」について語るくだりで、うっかり電車の中でハンカチで涙拭うことになってしまいました。
 久々に電車の中で涙こらえるプレイを満喫した。

 さらに、この人の冒頭陳述も読んでみたら、「どこの太宰よ?」という出来で、本人は「服役後にすみやかに自殺します」と述べているが、本人の弁によると、担当した刑事や判事も「君はけっこう頭いいし、もったいないよ」と言ってくれているらしく、たしかに私もそう思う。

 大きいニュースではあったが、「黒バス潰した」って世間の人にとっては実にどーでもいー事件だったし、結果的に人に被害与えてなかったし、そもそも、君がこんなことしなけりゃ、私は一生「黒バス」なんて知らなかったんだよ?

 あ、でも、この人のこと本気で手助けしたいわけでもなく、「面白いから生きてて、もっとなんか書いてくれないかなあ。超ムカつく感じでOK」ってだけなのだが、それ、私の中では「野島伸司以上」ってことですから(笑)

 つーか、この人は本気で黒バス撲滅を目指したらしいが、ですから、私にとって黒バスって、「大学のラクロス部」くらい遠いものだったので、これがもし、「東京ドームでの日ハムと楽天の試合」に爆破予告出して、試合が中止になってたら「自殺する前に私がコロす」くらいだったかもしれませんが。

 そんで、切なくなるのは「こんだけの文章書けるのに、年収200万円も稼げなかったの?」ってことで、冴えない中小企業のわが社では、もっとバカな感じの大卒社員がフツーに400万円くらい貰ってるのに・・・

 
 
6月10(金)

 昨日観た「ズートピア」で、「肉食動物は何食べてんの?」って思ったけど、やっぱり同じ疑問を持った人はいたようで、ある人は私と同じく「鳥類や爬虫類や魚類は出てこなかった」ことに気がついたので「魚やニワトリの養殖場がどっかにあるってことなのかもね?」と推測していた。

 それにしても「癒される」という評判が多いズートピアだったが、私は全く癒されなかったなあ(笑)

 主人公のウサギの性格があまり好きになれなかったからかも。
 「夢を実現するために頑張る私」っていうのが苦手なので(笑)

 あと、昨日書き忘れたのは、平日の昼間に上映していたのが吹き替え版だけだったので「字幕追わなくていいから、吹き替え版でもよくてよ」と、最近は、パディントンの吹替え版も観てみて「そんな悪くないじゃん」と思ったこともあり、吹替え版で観てみたのだが、セリフだけじゃなくて「警察学校卒業式」などの看板もちゃんと日本語で書いてあることに驚いた。

 文字が全部、日本語になっているわけでもなかったけど、かなりの部分が日本語表記になっていたので「ふえー、知らないうちにこういう時代になっていたのか」って初めて気が付きました。

 そして、二子玉川の平日15時のシネコンって学校帰りの女子高生の姿もちらほらいて、私が高校生だった頃は放課後に映画鑑賞なんて想像もしなかったなあ。
 映画って休みの日に繁華街まで電車乗って観に行くものだったから。
 あの当時も繁華街に近いところにあった高校の生徒たちは学校帰りに映画館に寄ったりしていたのだろうか?
 ベッドタウン育ちなので、よくわかりません。
 比較的近所にあった映画館って、たいていピンク映画専門だったから。
 千葉で言えば、ロードショーがかかる映画館は県庁所在地である千葉駅にしかなくて、船橋にあったのはピンク映画館って感じ。あと、習志野あたりにもピンク映画館あったかなあ?「なぜ、ここに?」って当時でも古びた映画館だったような微かな記憶がある。自衛隊や大学があったからかしら?
 昔はアダルト・ビデオとか無かったからねえ。

 そう考えると、20年前くらいはレンタル・ビデオ屋のアダルト・コーナーとか、それこそ、アダルト専門のレンタル・ビデオ屋が住宅街の外れにもあったけど、ネットが普及してからはすっかり衰退してしまったので、昭和の頃のあの「ピンク映画館の怪しい佇まい」も、もはや文化遺産として保護しないといけないレベルなのかも。

 そういや、一時期は「日本ほど、エロに寛容な国は無い」という話題がしばしば持ち上がって、電車内の中吊広告では半裸の女性たちがセクシーポーズをとり、オジサンたちが広げているスポーツ紙や夕刊紙は、エロ漫画や裸の女性の写真が氾濫していて、あの当時もよく「欧米では考えられない」とか言われていたけど、新聞や雑誌を電車内で読む人が激減して、ああいう光景もほとんど見なくなった。コンビニの棚のアダルト・コーナーが問題になってたな、そういや。

 って、ディズニー映画の話からなぜか昭和のピンク映画館の話になってる自分はほんと性格悪いと思うけど、そーいや、ズートピア観てて「主人公ジュディが警察官・・・」っていうので、「羊たちの沈黙」のジョディ・フォスターを思い出し、「ジュディ・・・・ジョディ」とか思っていたら、やっぱし羊が絡んできて・・・

 この映画、いろいろ小ネタが仕込まれているようで、それで何度も観てしまう人がいるみたいだけど、「羊たちの沈黙」も製作者のネタなのかはわからないけど、まあ、観る人によって楽しみ方がいろいろある、ほんとよく出来た映画でございましたですよ。

●「私結婚できないんじゃなくて しないんです」

 けっこうハマってしまった今クールのドラマも、どれも「来週最終回」という局面に来たが、このドラマもクライマックスを迎え、期待を裏切らない加速を観せてくれた。
 中谷美紀のラブコメという珍品だったけど、今になってやっと中谷美紀の本命が「徳井さん?」ていうキャスティングの不思議が生きてきて、お笑い芸人である徳井の演技が「それなりに・・・」であることで、中谷美紀の演技が生きているのだなあと。徳井のシロート臭さが絡むことで、中谷美紀が「美人女医だけど結婚できてない」っていう設定が生きるんだなあと。

 いや、徳井さんの演技がダメだということが言いたいわけではなく、「フツーの40歳くらいのイケメン俳優」なんていくらでもいるのに、あえて徳井さんを使ったのはこういう効果を狙っていたんだ、ってやっと気がついたけど、それがどういう効果なのかは理論的に説明できないけど・・・理論的に説明するなら、このドラマの中谷美紀の本当の相手役は藤木直人なので、藤木君は「フツーの40歳くらいのイケメン俳優」なので、その潜在的ライバルを「イケメンお笑い芸人」にしたのは正解でしょう。

 で、もう一人、中谷美紀を振り回した「年下の男」に瀬戸君っていうのも、私がやっと「朝ドラの瀬戸君」を忘れてきたので、最終回直前の今頃になってやっと「こういう役だったのか」と理解しました。

 そして、最終回直前になって徳井さんの姉役で田中美佐子投入って贅沢でした。
 そうだ、このドラマは「わざと学芸会みたいにやってる」っていうのが面白いのかも。狙ってやったわけではないのかもしれないけど、徳井さんの存在が学芸会テイストのキモであり、藤木直人の「何をやっても生活感がない」のが生きているのかも。

 いやあ、今クールは久々にドラマにハマったなあ。ラブコメの当たりが多かったので、ほんと楽しかったです。
 それに、やっといい脚本書ける作家が育って来たんじゃない?
 役者の人気に頼らず、「いい脚本と、いいキャスティングがあれば、ほぼ面白い」って雰囲気が出てきたような気がする。「福山主演の月9が散々」っていうのと対照的に、っていうか、視聴率的には相変わらずどこも伸び悩んでるようだけど、私はドラマ大好きなので、各局とも工夫して頑張ってほしいなあ。

 ってドラマ観ている気持ちが野球観ている気持ちと同じ感じになってきたようだ。


6月9(木)

 昨日も嵐の大野くん主演の「世界一難しい恋」を観ていたのだが、このドラマって大野くんが小柄なことを積極的にアピールしてるよね。
 おバカ系若手社員にジャニーズの若手後輩がキャスティングされてるのだが、そいつが背がけっこう高くて、なのにちゃんと二人を並べてたので「ふーん、わざとやってるんだ」って思ったけど、今ってそういうのアリなんですね。
 そもそも大野くんの相手役に身長がほとんど同じくらいの波瑠を当てているんだから、ね。

 先日、上司と雑談していたら、上司は子供の頃すごく小柄だったので、親類から「騎手になれ」と言われて傷ついていたらしい。バブルの頃の競馬ブームや武豊の出現により、今では騎手も人気スポーツ選手だけれども、40年前の競馬のイメージって今ほど健全じゃなかったからなあ。
 で、上司はその後、背が伸びて今では170センチちょっとの「中背」って感じだが、息子が自分よりも背が低いらしく「あいつ、背が伸びなかったから、大丈夫かなあ?あ、でも今彼女いるんだから大丈夫か?」と自問自答していたので、「うちらの頃は、三高なんて言われていたけど、今の女性はあの頃みたいに身長に拘ってないのでは?」と言ったら上司も「そっか、そうかもなあ」って珍しく私の説に納得していた。

 昔はよく主演俳優の身長を高く見せるために、小柄な女優さん使っていたけど、今はもう、そういうのにあまり苦心しなくてもよくなってるのかね?

 さて、今週末は土日出勤なので「さーて平日、どこで休もうか」と苦心したけど、今日が大学野球選手権の準々決勝だったので「天気が良ければ神宮で4試合やってる」と休みの予定入れたんだけど、昨日、明治がまさかの一回戦負け。つーか、柳が敗戦投手?

 0−0のまま延長戦に入って、タイブレークで負けちゃったらしいのだが・・・

 せっかく柳を応援しに行こうと思ったのに・・・まあせっかくの休みなんだから、やっぱ野球観に行くかと思ったのだが、雨予報だったので断念した。(結果、あまり降らなかったんだけど)

 そんで、ネットではいろいろ語られていたディズニー映画の「ズートピア」観に行った。

 アナ雪はとうとう見逃したので、何がウケたのかよくわからないままだったが、最近になって「エルサに同性の恋人を!」とかいう話になっていたので「性的マイノリティーの、『ありのままで』心を刺激したんか」と気がついた程度。
 一応、映画を観た友人に「あらすじ」を教えてもらっていたのだが、「姉が自分の超能力みたいなので妹を傷つけたので、姉と妹は隔離され、妹は姉の存在すら忘れていた」って冒頭の話で「それ、レインマンじゃね?」って思った程度でした。

 そうそう、ディズニーはアナ雪を製作する前に社員の「姉か妹がいる女性達」を集めて入念にリサーチしたということも話題になっていたので、「姉娘」である友人に「その辺りはどうだった?」とも聞いてみたのですが、なんて返事してくれたのかは忘れちゃった(笑。飲みながら話していただけだったので)

●ズートピア

 で、アナ雪を大ヒットさせたディズニーが次に持ってきたのが「人種問題」というか「多様性」らしいのは、ネットでの感想で知ったので、興味本位で観てきました。

 「隙が全くない」という感想を事前に読んでいましたが、まあ、そんな感じで、全く箸を休めることがないまま完璧なタイミングで次の料理が出てくる懐石料理みたいでした。

 肉食動物も草食動物も理性を持った動物に進化していて・・・って、そういや、肉食動物の食事シーンってありましたっけ?
 ドーナツとかアイスとかは出てきたけど、ちゃんとした食堂は出てこなかったかも。

 しっかし、そういう細かい突っ込みどころが頭に浮かんでこないくらい、よく出来た映画だったけど、ベースは「多様な人種に多様な文化に・・・」ってことだけど、人種って生物学的にはほとんど差がないので、犬種と同じなんだろうけど、ズートピアは、人類以外の陸上哺乳類(鳥類や爬虫類はいなかったと思う)が文明社会を築いていたので、「すごい設定だな」と感心した。

 それで例えば「狐はずる賢い」というステレオタイプに捉われていてはイケない、みたいな話があったと思えば、免許更新所でスローペースで仕事しているナマケモノがスローなのは「そういう障害だから」みたいな感じで認めてあげて・・・・さらにネズミくらいの小さな哺乳類は小動物ばかりが住む地域に住んでて・・・・ん?結局何の話?

 「ニューヨークは人種のるつぼだが、出身国によってけっこう地域が住み分けされてる?」
 「南アフリカはかつて人種隔離政策があった?」
 平等と住み分けは違うのかもしれないけど、結局そういうことになってしまうようなのだが・・・

 っていう、「あれ?じゃあ、ホントはどうするのがいいの?」っていう気持ちを「ズートピア」は見事に曖昧にしていて、変に人種のるつぼ的な視点で見ようとすると、視点が全然定まっていないのであった。

 逆に「超リアル」と言ってもいいくらい。

 ただ「マスコミって、こーゆーもんよね」って感じはピンポイントに超リアルだったり、主人公が事件の捜査で聞き込みに行った怪しい施設が「ニューエイジ系」なんだが、施設内にいる動物たちが自然回帰思想なのか「裸」なのが主人公には衝撃的だったり、そこのヨガの先生である思慮深そうな象が「全然記憶に無い」と言うのに、受付の頭悪そうで風呂にも3ヶ月くらい入ってなさそうな「浮浪者とヒッピーは区別つかない」って感じの動物が妙に記憶力だけは良かったり・・・・って、大人の私にもスゲー分かりにくいというか、かつてディズニー映画のスタッフと言ったら、「ズートピア」で描かれていたニューエイジ系だったのだが、また半周進んで、今度はそれをああしてバカにするターンに入ってるの?

 ほんと隙が無いというか、安易にどこかに感情移入できないよう、とても巧妙に練り上げられてるイジワルな映画でした。

 私はウサギでもキツネでもライオンでもヒツジでもなく、ただ「世の中にはいろんな人がいて、みんな好き勝手やってて、ほんと大変」という日々思っていることを強調されただけのような?

 映画としては面白かったけど、あれって、子供にはどうだったんだろう?
 平日の3時の回で観たので、平日休みのお父さんが幼稚園児連れて来てたりしたけど、子供にはウケていたのかなあ?ちょっと深刻なシーンが多いので、もっと小さい乳児は泣いてました。

 ただ、私が、ここ30年くらいのディズニー映画の特徴だと思っている「見終わった瞬間、きっぱり引きずらない」というのは引き継がれているんですね。
 「高倉健の映画を見終わった客は、みな健さんになってしまう」みたいなことはディズニー映画では起こらなくて、それはディズニーランドもそうなんだけど、ミッキーの耳つけてディズニーランド闊歩していた人が帰りの電車で窓に映った自分のミッキー耳のシルエット観て我に返るとか。


6月7(火)

 SOFT BALLETの森岡賢の訃報が飛び込んできた。

 ひえー、死ぬような年じゃないでしょ、と思ったけど、私と同学年で早生まれだったので、半年くらい年下だった。

 ソフバのライブ、日清パワーステーションに観に行ったなあ。
 ボーカルの遠藤はフツーだったが、森岡賢は期待通りにクネクネ踊っているだけで、今で言うところの「超ウケる」って感じだったし、藤井麻輝はハンマーでガシガシノイズ叩いてて、わけわからないバンドだった。

 ソフトバレーにそれほど思い入れもないけど、「もう、あの頃のあの人たちが死ぬような時期なのか」と・・・

 つーか、それよりも町田町蔵が蓮實重彦が書いた小説の総評述べていたことのほうが驚いたけど、自分が20代の頃にフツーに享受していたアングラ系のものが、今はこうなってます、って「平凡な人生だけど、けっこうSFじゃね?」って感じである。

 今年はディヴィッド・ボウイ様もプリンス様もお隠れになったしなあ。

 ボウイ様はともかく、プリンス殿下なんて、300年くらい普通に生きるてるものだと思っていた。

 ああ、自分もいつ死んでもおかしくない年なんだなあ・・・

 だから、ちょっとした頭痛とか、今日もスーパーで並んでいるときに、なんだか首の後ろ辺りが痛くなってきて「ああ、もう死ぬかも」とちょっと怯えた。


6月6(月)

 北海道の男子行方不明事件の続報だが、やっぱりいろいろ違和感がある。

 どうして市街地の方に降りていかなくて、上の方に登っていったのか?とか、ほんとに何も食べてなかったのか?とか。
 警察が本気で捜査したら、もっと詳細がわかるかもしれないけど、男子が無事だったことで、「事件性無し」ってこれ以上捜査しない雰囲気だから、全てが明らかにならないのは残念だけど、まあ「無事で何より」ってことでいいでしょう。

 ただ、ニュースショー各社が「男子が歩いたであろう道のり」を検証していたが、とてもいいハイキングコースのようで、新幹線開通で今をトキメク函館に近い場所だし「あの男子が行方不明になった駒ケ岳のハイキング・コース」を観光協会はアピールしたらいいんじゃない?私だって近所だったら行っちゃいそうです。
 なんだったら、あの自衛隊演習場も開放して(笑)

 さて、週末は久々に実家に帰った。
 一月前のゴールデンウィークにも帰ったが、あの時はチビっこ大集合で、阿鼻叫喚の嵐の中、両親と全然落ち着いて会話してなかったので「また出直そうと」思っていたし、母も「今回はちゃんとした魚料理出せなかったからまた来なさい」と言ってくれていたのだが、その後、六大学鑑賞に忙しくて、ついつい後回しにしてしまった。

 でも、最近も蜷川幸雄氏の訃報とかあったので、「ヤバい、うちの親もそろそろ死ぬんだ」と思って(笑)
 ここ10年くらいは常にそういうこと意識している。
 姪や甥にいくらグチャグチャにされようとも「遊んでくれるのは数年だけだから」と我慢しているけど、老親だって「一緒に元気にお出かけしたり、お喋りできるのはあと数年だから」って。

 父の合唱サークルの発表会を観に行くたびに「へー、子供の頃は親が自分の発表会を観に来たが、親が年取ると逆になるんだ」と遠い目になるけど、ほんと、親が年取ってくると「あと何回、一緒に遊べるのかなあ?」って気分になるのは、自分が若い頃は想像もしてなかった未来でした。

 そんなわけで、私は小さい子供のわけわからん話もけっこうちゃんと聞いてあげるほうだが、親のどーでもいー話も同じようにちゃんと聞くので、話好きの母はノリノリで喋りまくるので、おかげで「おとーさんたら!」って父に愚痴言うのが少なくなるためか、父も機嫌がいいことが多い。
 あと、母が父の愚痴言うと、私が「オジサンさんなんてそんなもんだよ。うちの会社のオジサンなんてね」って「同じように酷い話」を披露すると母が「あら、みんなそうなのね?」ってそれ以上言わなくなるので、父への攻撃が緩むし。

 そんな中、母から聞いた話で、すごい怖い話があった。

●妹一家の危機一髪

 妹の夫は大変社交的なので、あちこちに常連になってる飲み屋があり、泥酔して帰宅することが多い。
 その日も、妹と5歳の息子がとっくに寝た深夜に夫は帰宅して、どっかで手に入れた豚肉の塊を角煮かなんかにしようとしたのか、肉を煮たままソファで寝てしまったらしい。
 最近、義務化された家庭用火災報知器はあったのだが、台所のある1階にしか無いので、報知器がピーピー鳴っても夫は泥酔しているので気がつかず、2階で熟睡している妹と息子も全く気がつかなった。

 午前2時頃、玄関の呼び鈴が「ピンポーン、ピンポン、ピポピポ、ピンポーン」と激しく連打されたので、やっと妹が気がつき「旦那が鍵忘れてて、入れないんだろうか?」と布団から出て、階下に降りようとしたら「煙で真っ白で階段が見えない!」っていう危機的状況。

 そして火災報知器が鳴っている?火事?どこが?
 と妹がパニクりながらも、なんとか階段を足探りで降りて、玄関を開けたらご近所さんと思しき中高年女性が「火災報知器が鳴り続けていたので・・・」と立っていた。

 って、煙の元は台所らしいが、煙で真っ白で視界が無いので、そのご近所の奥さんと二人で、1階の窓という窓を開けて煙を逃して、やっと台所のコンロにかかったままの真っ黒の鍋のガス台を消したらしい。

 もう、その呼び鈴を連打してくださった近所の奥さんが命の恩人だったのだが、煙が凄くてその方の顔もよく見てなくて、挨拶程度のご近所さんの誰だったかわからなかったんだけど、翌日さっそく「夜中にお騒がせしました」とご近所に菓子折り配りに行ったら、その命の恩人が誰だかわかったらしい。(はす向かいの家の奥様だったらしい)

 しかし、そんな夜中の2時に窓も開けてないような時間に、なんでその近所の奥さんが妹宅の異常に気がついたかというと、「錦織くんの全仏の試合を生中継で観ていたから」

 その奥さんも命の恩人だけど、そこに錦織くんが絡んでいたとは、本当に「些細なことの奇跡的な積み重ねで命が助かった」ことに感謝、感謝である。

 しかし、うちの父も少し前にサークルの飲み会で泥酔して動けなくなって深夜に救急搬送されるという生き恥を晒して母とたまたま泊まりに来ていた妹に大顰蹙であったが、義弟の「あともう少しで火災」っていう失態のほうが罪が重いと思うんだけど・・・・母は私に義弟のことを責めることは言わず、まあ、妹の雷が落ちまくっただろうから母の出番はなかったんだろうけど、その後、ススで家中大変だったらしく、カーテンを全部洗濯するとか、壁を全部拭く作業を手伝ったそうです。

 でも、家庭用火災報知器が役に立ったんですね。
 うちの実家はリフォームした時にガス・コンロも最新式になったので、長時間つけっぱなしだと消えるようになってるようで少し安心していたのだが、妹も「うちもアレ入れる」とさっそく手配しているようです。
 テクノロジーの進歩で、そういう、うっかりミスでの火災が防げるようになったのは、ほんと、いいことですね。

 さて、昨日の日曜日は、ふと「府中の競馬場で安田記念じゃん」と気がついたので、「競馬場行ってみない?」って提案してみたが、「はあ?競馬なんて興味ない」と言われたが、「まあ、近所なんで」と無理やり連れて行った。
 って、私も競馬観に行くのは、たぶん25年ぶりくらいなんだが・・・

 「えーと、ケリーバッグが出ていたオークスだった」とネットで調べたら、1990年の5月だったので、だいたい25年くらい前だ。ほんと、そこそこ記憶がいいね。

 というわけで四半世紀ぶりに観る競馬でしたが、やっぱし競馬場は広いので、向こう側にある出走ゲートが超遠かった。
 ゴール付近にいたので最終コーナーがよく見えず、ただ、トップを走っていたロゴタイプを捉える馬がいないのはわかった。

 そんで、そのロゴタイプは人気無かったらしく、複勝の払戻金が発表された時、場内が「わーーーー」っと湧いていて、単勝でも3千円くらいとずいぶんついていたが、2着に一番人気だったモーリスが着いたので、馬連も3千円くらいついて、モーリス流しで買った人がちょっと盛り上がっていたのかね?

 競馬、ほんとよくわからないのですが、久々に競馬場に来てみたら、意外と若い人が多かった。
 競馬観戦で面白いのは「豊さーん!」って騎手を応援している人と、「モーリスーーーぅ!」って馬を応援している人がいることだ。

 母もなんだかんだいって「競馬には興味は無いが馬は好き」と言っていたし「わー、こんなにお客さんいるの、すごいじゃない」って前のめりになってきたので、「このレースはG1だから、野球で言えば、出ているのはみんな巨人の阿部みたいな選手」と説明。

 土曜日に実家に着いてすぐ、巨人と日ハムの野球中継つけたら、いきなり阿部がホームラン打っていて、私が「ぎええええ」と白目剥いていたら、特に野球に興味の無い母も「阿部が二軍から上がってきたら巨人勝ってるんでしょ」って言っていたので。(NHKニュースでやっていたらしい)

 「で、馬は巨人の阿部みたいなクラスだけど、馬だから知能は甥っ子Tちゃんくらいなので、レース直前に『Tちゃん、今日は走りたくないなあ?』とか言い出す」
 「ぷぷぷ、騎手はきっと跨ったらすぐ、そういうのわかるんでしょうね?」

 ええ、シロートの私にはさっぱりわかりませんが、パドックで観ているクロート客には、「あー、Tちゃん今日はご機嫌悪いなあ」ってわかるんでしょうね。

 そっか、パドックがブルペンで、返し馬が投球練習って感じなのね。

 私が重要視しているのは「本当の距離感」なので、母は「テレビのほうがよく見えるじゃない」というが、そんなもんは今夜のスポーツニュースで見ればいいだけで、最終コーナーを回っても、あの直線をなかなか近づいて来ないというあの距離感を確かめてみたかっただけです。

 一度、現地の距離感を確認すると、テレビ映像の嘘を頭の中で修正できますし。

 遅い時間に行ったので、メインレースとその前のレースしか鑑賞できませんでしたが、母は「競馬好きな人には、うちがこんな競馬場近いって、すごい羨ましいことなのね」と言っていたので「私が大学に通っていた時、地方から出てきた先輩で競馬場に近いからって府中のアパートに入居していた人もいました」と説明。

 母のパート先の知り合いで、「とにかく本命に掛けていると、銀行の普通預金よりも利息がいい」と言っていた人がいたらしいが「さっきの安田記念、本命が来なかったよ」と教えたら、「え?そういうもんなの?」って、だからハマる人はハマるんでしょうよ。

 競馬場近いんだから、夫婦で暇な時、散歩がてら遊びに行ったらいいのにと思った。
 お弁当と飲み物持ってくれば、入場料200円プラス、ちょっとだけ馬券勝っても1000円もあればけっこう遊べるし、パドックと馬場を往復しているとパチンコよりもいい運動になる。

 まあ、いいんですよ。
 それよりも、たぶん母はこの先一ヶ月くらい、会う人ごとに「娘に競馬連れてかれてー」って話するでしょうから、そっちのほうが重要。

 「下の娘はあわや火事で死にそうになって、上の娘は競馬に連れてってくれた」って話題満載じゃないですか。

 って我が家は毎年「府中競馬場が府中市民に花火大会をサービス」って行事に府中市民じゃないのに参加してますが(府中市民にしか告知されないので、母は知り合いの府中市民に教えてもらっている)、母は「花火大会より混んでる」と驚いていましたが、「おかーさん、普段、こうして、大勢の人が散財してくれる資金で花火あげてるんですよ?」と言ったら、なにやら納得してました。

 こんだけ立派な施設があるのは、我が家が年に一度の花火大会をエンジョイするためじゃないんですよ?
 毎週のように、これだけの人がお金使っているからなんですよ?

 母は「あの花火大会の原資」を目の当たりにして、いろいろ納得した様子で、私は子供の成長を見守るような気分をちょっとだけ味わった。

 ちなみに、安田記念で勝った「ロゴタイプ」に騎乗していたのは田辺っていうけっこうイケメン騎手で、一部女子は「田辺さーん、キャー」って盛り上がっていたが、一部男子は「田辺は期待してる時はダメで、こういう時にうっかり勝って、ほんと空気嫁」って愚痴っており、「野球ファンと同じだなあ」と思った。

 ところで、うちの父は母とは全く違う方向で、私が土曜日の夜に「明日は東京競馬場行ってみる?」って提案したら、「新聞で調べてみたら、武豊は安田記念にしか騎乗しないようだが、トップ騎手はメインレースにしか騎乗しないのか?」と質問してきたので「ええ?そんななずないけどなあ?」って返事したけど、私も詳しくないので。

 そしたら、安田記念の前の由比ヶ浜記念レースで勝った蛯名が、安田記念でも騎乗すると現地で即座にわかり「一日で騎手は複数レースに乗るのだな」と「ええ、だから、フツーは、はい」って、なにこの、夏休みの宿題に付き合わされてる感。

 あと、私が「ところで、安田記念の安田さんて誰よ?」と言ったら、両親とも「安田財閥の安田さんでしょ!」って「みずほ銀行だって安田系じゃない?あと、安田講堂とか?」って、まくしたてられたのだが、さっき調べてみたら、競馬の安田さんと、安田財閥の安田さんは家系が違うみたいだったんだけど。

 そういえば、土曜日にニュース観ていた時に「韓国はパク・クネ大統領とか最近はいうので、昔はボク大統領だったから、パクさんのお父さんがボクさんだって気がつくのに苦労する」という話していたついでに、「中国の幹部はなぜだか今だに漢字読みで、習近平とかシュウキンペイって言うけど、あれなんとかしてもらわないと、私はインドでCNN見ていたときに、ドンシャオピン連呼で、誰か中国共産党の大物が死んだらしいことがわかったけど、誰だかわかるまで時間かかった」と愚痴ったら「ああ、ドンシャオピンって鄧小平か」って、おとーさん、娘に喧嘩売ってるんですか?

 さらに「イギリス人にティエンアンなんちゃらんついてどう思う?って聞かれて、それが天安門事件のことだってなかなかわからなくて困った」と話したら「ああ、ティエンアンメンかあ」と言われて「そう、そのティエンアンメンてやつ」

 イラっ
 うちの父親の中途半端な教養には時々イラっとするが、母は「おとーさんは頭いいのかもしれないけど、釘一つ打てない」いう方向から攻撃してます。
 まあ、母がそういうこという気持ちもわからんでもないし(つーか、うちの母は日曜大工得意すぎなだけ。ホームセンターで借りてきたチェーンソーで台所の壁切って、自分の好きな場所に換気扇設置していたレベル)父の何の役にも立たない中国語や韓国語の知識にしても「それが趣味だからなにか?」ってだけだし。

 そーいや、ずいぶん前に両親が韓国を旅行したときにハングル語の50音表みたいなのをトイレに貼って学習していた父はバスターミナルでバスの行き先は「読めた」らしい。
 ただ、それって、漢字読める外国人が新宿のバス停で「このバスはネリマ行きだ」とわかっても「じゃあ、このバスに乗ればキチジョウジに行けるの?」っていうと、それはわからなかったので、母は「おとーさんは、バス停で得意げにバスの目的地を読み上げていたが、結局、係員に、ここに行きたいんだけど何番のバスに乗ればいいのか聞いたので、ハングル文字が読めても何の役にも立たなかった」とディスられてましたとさ。


6月3(金)

 北海道で行方不明になっていた小2男子が無事保護されたので、よかったよかった。

 日ハムユニ着た写真が出回っていたので、余計に気になっていたし。

 私は行方不明直後の父親の会見観てないのだが、けっこう冷静に会見していたらしく、ネットでは「親が本当のことを言っていないのでは?」と怪しむ声も多かった。
 お仕置きとして、あんな山中に子供置き去りにした行為が、あちこちで批判されるのはまあしょーがないとしても、親が疑われるのはちょっと気の毒だと思った。

 でも、6日間も行方が分からないので、「川に落ちたとか・・」「通りがかった他人に拉致監禁されてるとか・・・」と、いろいろ想像が膨らんでいたが5キロくらい離れた自衛隊の演習場で見つかったのだが、ネットでもよく語られていたけど「親が子供放置した場所を間違えてるんじゃ?」っていうのは、その通りだったかもしれない。

 まだ詳細が正確にわかったわけではないけど、子供は「放置された日に自衛隊の小屋に入った」と言っているらしく、たぶん、森の中を抜けたんじゃなくて、道路沿いを歩いて自衛隊の施設を見つけて忍び込んだらしい。
 基地じゃなくて演習場だから、武器や機器などが無いのでセキュリティー甘いんでしょうね。

 親の証言である「放置して5分後に戻って来たら、子供がいなかった」っていうのが正しかったとしたら、親も周辺道路を散々車で探し回ったんだろうし、「5分」がたとえ本当は「15分」だったとしても、あんな山道なら車ですぐ追いつけるはずだし、親が子供を放置した場所を間違えていて、その付近を探したが見つからず、警察に通報した頃には、もう数キロ離れた自衛隊施設に着いてしまっていたのかも。

 土地勘が全く無いからわからないけど、人なんかほとんど歩いて無さそうな場所なの?子供が数キロも歩いていたら、通りがかった車の目撃証言がフツーありそうだし。もしかして、それくらい車も通らないような道なのかもしれないけど。

 あと子供の方も、自衛隊施設で水と屋根は確保したけど、そのままでいたら生命の危機なので、せめて施設の入り口に出て助け求めたりしなかったのかね?
 そういや、私の弟の娘たちも3人全員「拗ねると手がつけられない」って「誰に似たんだ?」って性質で、前も実家に来た時に一人がすねて1時間もワーワー号泣していて「すげーパワーだな」と思ったが、その後も2時間くらい布団かぶってイジけていて「すげーな」って感心したけど、家ではもっとすごくて、長女のNちゃんはママと喧嘩して部屋に引きこもって丸1日出てこなかったらしい。

 食事を拒否するのはわかるが(私もやったことあるから)、トイレが1階にしかないのに、2階の部屋から一度も降りてこなかったらしいので「トイレどおしたの?」って驚いたが、家族が確認できる時間にはトイレにも来なかったらしい。

 そりゃ私は、高校1年生の時に夕飯拒否して部屋に篭って、早朝の始発で成田空港に行って成田空港を徒歩で一周しましたけどね。
 警備していた警察官に「女性がこのあたり歩いているの珍しい」と職務質問されたり、あと、高校の先輩男子が自転車で一周しているのとすれ違って「うわ、歩いている子がいると思ったら、ミヤノちゃん?」ってスゲー驚かれたが、私も驚いたよ。

 ああ、そうだよなあ。
 あの時も、「親、超ムカつく」って気持ちをブツけるために、成田空港の周りをひたすらガシガシ歩いていたのであった。だから北海道の少年もきっと「置き去りにされた、超ムカつく」ってガシガシ歩いていたのかもなあ。
 ところで自衛隊員に発見された少年は、「お腹が空いた」と訴えて、おにぎり貰ってパクついていたらしいが、医療関係者は「絶食の後にいきなりオニギリって大丈夫か?」と心配していたし、シロートの私も「それ、ダメでしょ」と思ったけど、「子供の生命力なめんなよ!」って話だったのか、よくわからないけど、とにもかくにも、最近嫌なニュースばかりだったので、久々に「いい悪いは別にして、もっと詳細が知りたい事件」だったので、「自衛隊演習場の小屋がたまたま施錠されてなかった」から助かったのか、それともそんな小屋をたまたま見つけて忍び込んでしまったので6日間も見つからなかったのか、今こそ思いっきり検証していただきたい。

●マスオさんのダークサイド

 昨日書こうと思って、高校野球の話書いてしまって忘れてしまう程度の話なんですが・・・・

 水曜日に「スタンドにいる大竹君を鑑賞したいから」と実にオタクな理由で会社休んで、昨日出社して「おはよー」って挨拶しながら席についたのですが、自分の席に座ろうとしたら・・・・深淵に吸い込まれそうに・・・

 長期休暇明けなどに、たまにあるのですが、自分が休んでいる間に他の事業所から会議などでやってきた社員が「メールチェックしたいのでどっかパソコン使わせて」ってことで「ああ、今日はミヤノさん休みだからそこ使えますよ」ってことで私の席に座ったりするので「あれ?椅子の高さが変だな?」ってことは、たまにある。

 でも、昨日のは、私が想定している自分の椅子の高さより10センチくらい低い感じで、お尻からドーンと落ちた感じがしたし、つい最近、自宅のトイレで滑って便器に背中を強打して、床に腰も強打したことで、しばらくあちこち痛んだが、一番「なにこれ?」と思った「左足の足の付け根の筋をなんかしちゃったみたい」って痛みがまたブリ返しちゃった。

 つーか、私が座ろうとして、「うお、うわ、わーーーーーーー!」って盛大にずっこけたら、マスオさんが無表情のまま「ああ、・・・・昨日座ってましたから」と小声で言うので、「誰が座ってたんだよ?」と思ったが、マスオさんが「昨日、●●部の●●部長が、月末にまだ支払われてないっていうのを確認しにきたので」

 そんなの、よくあることなのて、私が休みなら「ミヤノさんが休みなので明後日出社したら対応してもらいます」でいいのだが、マスオさんは暇だったらしく、私の机に座って、未払いの請求書を探してみたらしい。
 そういう場合、9割くらいうちの担当者が請求書紛失しているだけで、私が処理を忘れている確率はとても低いんだけど・・・・。
 で、今回の件も、金額はどっちも5万以下で、支払先の資金繰りに影響があるような金額じゃないので、私が出社してから確認してもいいよな案件なんだが、マスオさんは私の席に座って未払い請求書の束を確認していたらしい。

 その際に、私の椅子がマスオさんの身長に合わなかったので、自分のいいように調節したから、翌朝私が、その身長差20センチ超えの落差に「う、うわ、ぎえーーーーーー」って落下した後に「え?なにこれ?超びっくりっした」と心底びっくりしているのに「実は昨日、支払先から未入金だって連絡があったので、そっちに座りました」って小声で報告されても・・・・

 いや、だから、ちょっと腰は軽くギックリしちゃったし、足の付け根がまた痛んでるし、だいたい、私はあまり大声出さないタイプなのに、「う、うわ、ひえぇぇぇぇぇl」って、さっきマジで絶叫したんですが、その原因を作ったのが自分だってわかっていたら、フツーはとっさに「あ、ごめんなさい、昨日自分が!」って謝らないの?

 自分もアラフィフで独身なので、偉そうなこと言えないけど、アラフォーのマスオさんが独身なのって、そういうところがダメなんじゃ?って小一時間くらい演説したい気持ちになった。
 マスオさんのスペックはいろいろと微妙なとこあるけど(親が低収入なので、弟の学費はマスオさんが出しているとか)、身長は180超えだし、顔もやや野獣系だけど悪くないというか、私の今のアイドルである早稲田の大竹君より見た目ではイケてるのに、なんでモテないかというと、そういうサイコパス以下の無関心なことやらかすからなのでは?

 マスオさんはサイコパスじゃなくて、ただの不器用さんなんだってわかってますけど、その不器用さに女子の愛情が全く湧かないというあたりが問題なんだけど、同じくらい薄情でも、妻ゲットしている男性もいっぱいいるんだけど、マスオさんに足りないのってなんなんでしょうね?

6月2(木)

 そういや、新人戦を観ていたら、「森下が・・・」とか「郡司が・・・」って1年生の名前をみんなよく知ってるなあ、って感心してたんだけど、そっか去年のU18代表だった子達なんですね。

 去年の高校3年生は、オコエ、平沢、小笠原・・・・とドラフトにかかった子がとても多かったので、大学に進学した子もとても注目されているようです。U18の大会は関西で行われてたけど、BSで放送されてたので、高校野球ファンはちゃんと観ていたのでしょう。

 私はあんまり高校野球観ないからなあ。

 そもそも六大学野球を観に行ったのも2011年の東日本大震災の時にプロ野球の開幕が遅れたので、焦って観に行ったような気がする。そんで、当時ドラフト候補と騒がれていた、明治の野村や慶応の伊藤などを眺めて青田買い気分を満喫しているうちにだんだんハマってしまったのである。

 そして、そこそこ大学野球を観ているうちに「高校生の頃からチェックしておかないと」という気持ちになり、今は楽天にいる松井くんが甲子園で大活躍した時の試合もテレビでちゃんと観ていた。
 「これ、高校生相手だから、あのスライダーで三振とれるけど、プロ相手だと振ってもらえないんじゃないかなあ?」って思っていたけど、プロ入りしたらやっぱりそういう事態になっていた。

 松井君は神奈川県でそこそこ進学校の桐光学園だったんだから、高卒でプロ入りしないで慶応あたりに進学するのかと思っていたのに。昨日の新人戦でも慶応の投手が芝出身で「芝→慶応ってカッコいいなあ」と思った。

 慶応と言えば、4年生投手に小原っていうのがいて、その弟が今1年生で、この間の早慶戦で兄弟出場したのでマニアの間で話題になったが、「あーら兄弟で慶応野球部なんて、ステキ!」って私も思いました。
 明治にも佐野兄弟がいるのだが、そっちの方が兄はドラフト候補に上がっているので野球選手としては格が上だけど、「うちの息子、二人とも今、同じ大学で野球やってるんです」「どちらの大学で?」「慶應義塾なんですけど」の方が破壊力あるよなあ。

 今年から西武のコーチになった佐藤友亮は塾高こと慶應義塾高校が野球推薦とってなかった時代に受験で塾高に合格していたので、現役時代には「プロ野球界で現在一番偏差値が高い男」として一部では有名だった。
 職場でそこそこ高校野球に詳しい人と雑談していた時にその話したら「神奈川で横浜高校が一時低迷したのは、塾高とかの高偏差値私立がこぞって野球推薦制度を取り入れたから」って言っていた。
 そりゃ、横浜か塾高かってなったら、塾高だったら慶応大学にも進学できるし、本人はともかく、親は絶対に「慶応だ!」になるでしょうねえ。


6月1日(水)

 ですから、エビワカちゃんが産休に入ってしまったため、仕事が1.5倍になっていて超忙しいのですが、「忙しい時こそ趣味の時間を大事にしよう」と心がけ、今日は休みをとって六大学野球の新人戦に行ってきました。

 新人戦の何が好きって、「空いてる」「鳴り物応援が無い」ってところです。

 鳴り物応援が嫌いなわけではありませんが、客席が静かだと打球音や投球がミットに収まる音はもちろん、ベンチ前のキャッチボールしている音や、走塁コーチの走者への声かけや、内野手が投手励ます声などが全部聴こえるのです。そして、球場で一番うるさいのが両ベンチからの声(笑)

 プロ野球でも平日の二軍の試合もそういう雰囲気なんですが、場所が不便なので最近は面倒であまり行ってません。なので、六大学の新人戦は「二軍の試合の雰囲気が楽しめて、ちゃんと座って観られて、トイレは綺麗だし、売店もある」ってことで最高なのです。

 しかも、こんな試合、よほどのマニアじゃないと来ないから、今日だって、いきなり周囲のおじちゃん達が「今のはボークだ!」「ボーク!」「ボークだろ?」「(プレート)外してないだろう!」と騒ぎ始めてから、審判がボークとってたくらい。

 審判が客席の反応に気がついてからボークとったのかは定かでは無いですが、なにせ審判二人だけでやってますから(主審と塁審1名のみ)多少のもたつきはしょーがないんです。

 それにしても、私が未だにボークがよくわかってないので、これだけ野球観戦してても「今のボークだろ?」って審判より先にわかったこと無いのですが、皆さんホントに凄いなあ。まあ、プロの一軍では滅多にボークなんてやらかさないので(たまに外人選手が静止してないって理由で取られるし、あと投球中にボールが手から離れてボールが点々とちゃったっていうのは観たことある)、学生野球ファンだからこその熟練の技なのかもしれません。

 さて、実は新人戦にはもう一つ見所があり、それは「上級生がスタンドで試合を見学している」のです。
 なのでドラフト後に行われる秋の新人戦では、指名された4年生がスタンドにいるので、試合終了後にサイン会になってたりします。早稲田から日ハムに指名された有原がサイン攻めに遭っていたのも、もう3年前のことか・・・

 というわけで今日の私の「目標」は、「ユニフォーム姿じゃない大竹君の観察」でした。
 上級生はほぼ固まって座っているので、どこにいるかはすぐにわかるのですが、30人くらいいるので、ストーカー魂を悟られ無いよう、「さーて、今日はどこに座ろうかしら?」と悩んでるフリして、早稲田の塊付近をうろうろしていたら「あ、いた!」

 仲間とどんな会話しているのか聞いてみたかったけど、ヤツらはちゃんと周囲から孤立した場所に固まってるので、あまり近づけないのです。

 しかし、ユニフォーム姿じゃないと誰が誰だからさっぱりわからないなあ。
 帽子かぶってないし。
 野球部ってスタンドで絶対に帽子かぶらないんだけど、何か理由があるのだろうか?ネット裏にいるビデオ撮影している偵察部隊も皆帽子かぶってません。

 試合は新人戦ですが早慶戦で途中まで早稲田が3点リードしていたのですが、早稲田のエラーが続いて同点になり、最終回に慶應がサヨナラ勝ちっていう早稲田OBのおじちゃんたちが「一軍(?)も酷いが、下も下手だし、打てないし」と嘆いていました。
 確かに、リーグ戦にほとんど出てない1、2年生だといえ、早稲田に入った選手って高校野球で鍛え上げられているような選手ばかりのはずなのに、あんだけ凡エラーが多いって、どうしちゃったんでしょう?って感じでした。早稲田の暗黒期はまだ続くのか?

 試合終了後に通路を歩く大竹君を鑑賞しましたが、ユニフォーム着ていても、細い体型と小さい頭と長い首が印象的ですが、シャツとズボンの制服姿でも、八頭身が際立っていて、「モデル体型だ」と感動しましたが、大竹君は顔が可愛くないんだよなあ。いや、ブサイクなわででもないけど、明治の先輩の野村なんかと比べるとね。

 さて、第二試合は明治と立教だったので、明治の先輩溜まりの所で柳もチェックしに行ったら、柳はユニフォーム姿だとガッシリとした下半身が特徴なんだけど、普通のズボン履いてるとそれが目立たないから、意外とフツーだった。つーか、顔も近くで観たことがなかったから「たぶんこの子なんだろうけど・・・」と自信なかったけど、ファンや関係者が次々と「柳君、おめでとー」と声掛けに来たり、記者が雑談しにきたりしていたので、「やっぱ、この子が柳だよな」と確信。

 そうなると、明治の夏の制服のシャツはポロシャツみたいなので、体のラインがはっきり出るから「背筋が美しいなあ」と柳の背筋を鑑賞していたが、ズラリと並ぶ他の上級生の背中も同じように美しく、大変楽しい時間を過ごすことができました。

 立教側には澤田がいたけど、澤田はやっぱし西武のおかわり君みたいな感じでした。とにかく横幅があるって感じ。

 優勝した明治は、大学選手権があるけど、他のチームの選手は秋までサヨナラなのでちょっと寂しい。
 学生野球ファンの皆様はこれから高校野球予選に萌えるのでしょうけど。そういや、社会人野球について熱く語ってたオジサマもいて(今は都市対抗野球の予選中)、ほんと、野球ファンってアイドルファンと同じっていうか、六大学新人戦とかまさにアングラアイドルの世界っぽくて、ほんとドラフト候補が無造作にそこらへんに座っていて全く無防備ですから、その気になれば後ろから刺したりできるのです。手荷物検査なんて無いし。

 でも、たまたまそんなサイコな客が今までいなかっただけなんでしょうけど、平和ってそういうもんなのでしょう。

 あと、新人戦が好きなのは、リーグ戦でも同じなのだが、客席に入ったファールボールは当番の下級生が回収に来るのだが、客もそれがわかっているので、ゲットしたボールを隠そうとする客を観たことが無い。
 新人戦の時には観客もまばらなので、当番の子がボールをあちこち探し回るのだが、観客が「あっち、あっち」と教えたり、今日なんて「さっき二階席に入ったのがまだ回収されてない」と教えたり、さらに当番が見落としていたボールをその付近に別のファールボールが入ったので探しに行ったら「ああ、さっきこれも拾ったよ」と差し出したり、ほんと、ああいうの好きです。

 プロ野球だと醜いホーランボール争奪戦が展開されたり、プロ初ホームランだから係員がボール回収しに行っても、素直に差し出さない客がいたりして、試合よりもそっちが気になってしょうがなかったこともありましたが、大学野球は皆さん「学生さん、ボールこっちこっち」と掲げる客ばかりなので、ほんと素敵です。
 

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