可燃物な日々

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日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました

4月26日(水)

 うーん、私がイチオシの「重版出来」は裏で別のドラマやってて、視聴率が7%台イーブンになってるので、二桁乗らないなあ。

 昨日の回は、滝藤賢一が売れっ子漫画家だけどちょっとスランプ、っていうのと、要潤がやっと連載持てたんだけど人気出なくて(アンケート最下位)で連載打ち切りっていうのの対比で、読者アンケートの重要性を描いていて、私は面白かったんだけどなあ。

 私が小学生や中学生の頃、漫画雑誌はよくプレゼント応募やっていたので、けっこう応募していたけど、大人になってから「あれは、アンケートのためだったんだ」って気がついた時には大人の階段を一つ登った気分になったものだ。

 そういや、昨日の回だと、フツーは要潤の方を「売れっ子で女好き」にキャスティングして、滝賢を「不条理ギャグがイマイチ読者に理解されない伸び悩み」にしそうだけど、あえて逆にしているのが好感が持てた。

 ネット上でのメディアのドラマ評でも、「重版出来」はやはり評判がいい。マスコミ関係者さんは、ライターさんも含め、漫画雑誌制作の過程に共感できるからなんでしょうね。
 そんで、評価が分かれているのが、福山の月9で、福山に余計な思い入れの無い人は高評価のようである。吃音障害役の若手女優さんに注目してみれば、確かにそうなるのもわかる。

 って、私はそもそもラブコメ好きなので、重いのダメなんだよなあ。

 数字的にはイマイチなのかもしれないけど、今の大河ドラマは、「さすが三谷幸喜」って楽しく観ています。前のやつがどうしても井上真央の辛気臭い演技がダメで、さらに後半の「姉が病に臥せっているので、姉の夫である義兄のお世話してるんだけど・・・このままだと・・・」っていう昼ドラ展開未満も「いーから、とっととやっちゃえば?」って感じで楽しめませんでした。

 「真田丸」は現代的要素をうまく取り入れている感じで、大阪篇になったら、「田舎から出てきた新入社員が、今をときめくIT企業に就職したけど、社長は成り上がりだし、幹部も曲者ばかり」って感じで、「今の世の中がこうなんだから、昔だってきっと同じようなことあったんだろう」って視点で楽しめます。

●風が吹いたら桶屋が・・・

 熊本の震災報道も目新しいことが無くなったのか、朝のニュースショーでは扱いがすっかり低くなりましたが、地震情報をチェックすると相変わらず震度3が毎日のように続いてるようで、「キツいだろうなあ」と想像するしかありませんが、うちの親会社のトップは仲良しのボランティア団体と支援に行く気満々のようで、それはいいのですが、「ビブス作って」と部下に命じたようで、その指令を受けた人がとても困っていた。

 ビブスって数年前に私がそう記載された請求書を観て「なんじゃこりゃ?」って戸惑っていたら、サッカーやってる人に「サッカーの練習の時に敵味方を分けてるアレですよ」と説明されて「あー、あれ、私が中学生の頃からサッカー部は使っていたけど、ちゃんと名前があったんだ!」っていうヤツです。

 で、そういや、東日本大震災の時によく映像で「医師」とか「看護師」とかデカデカと書いてあるビブス着た支援スタッフいましたよね。
 さらに、避難所などにボランティア団体が支援に行く時には、ボランティアスタッフだということがわかるように、さらに「どういう団体か」もわかるようにビブスが利用されていたらしい。

 そして今回の熊本地震でも、これから支援に向かおうとする団体がビブス屋さんに一斉に発注したため、うちの担当者曰く「問い合わせしても、どこの業者も必死に順番に注文捌いている状態で、いつ納品できるかわからないって・・・」

 へー、災害が起こるとビブス屋が儲かるんだ(笑)
 つーか、まともな団体だったら、もう用意されてるはずで、今頃発注している団体って・・・・って話ですが、まあ、被災地の状況が少し落ち着いてきたら、そういう付け焼刃的な支援でも、役に立つことあるでしょうから・・・って、まあ本音で言うと「そういう人は行かなくていいから、金出せば?」って思いますが。

 最初の頃「トラック借りて、支援物資を送るのだ!」って言い出したんだけど、東京からトラック借りても、時間がかかるし現地の交通渋滞に迷惑かけるし、それに、そういうの、高須クリニックの高須院長がヘリ借りてやってるから、金持ちが思いつきで何かやろうとしたら、高須院長のがすでに最高峰を極めてしまったので、他のお金持ちはもう黙って金出せとしかいいようがありません。

 すでに中居くんが現地入りしたようで話題になりましたが、すでに必要な物資は届くようになった今は、芸能人の大量投入の方が望まれているでしょう。
 芸能人が来てくれたら、一時だけでも避難所が「野外フェス」みたいになりますもんね。

 今後どういう支援が必要かよくわからないけど、熊本の震災は地震の規模からすると死傷者は少ないので、余震が収まったらとにかく自宅の再建ってことになるのでしょう。
 だとすると、やっぱしお金よね。

 でも、そういや、東日本の時って、どのくらい義援金が分配されたんだろう?と思ったんだけど、ある報道によると、仙台市で被災した人が受け取った義援金って、家屋が全壊した人で100万円くらいだったらしい。
 そんなもんか・・・って思うけど、熊本の場合は家屋損壊の数が東日本の時とは桁が違うので、義援金がいっぱい集まれば、それだけ再建費用の足しになるんだろうなあ。

 そういう私はまだ募金してませんが、東日本の時には楽天の選手が持ってた募金箱に1万円札何枚か入れましたが、今回もそれを目指しているのだが、野球見に行ってないので・・・

 余震や応急処置が落ち着いたら、くまもんが募金活動すればいいじゃん。いっぱい募金が集まりそうです。


4月25日(火)

 昨日は月9の福山のやつを再度観てみたが、やっぱイマイチかなあ。

 って、私は元々フクヤマのあの独特のセリフ回しが苦手なので、フクヤマもので好きだったのは「一つ屋根の下」と「ガリレオ」だけなので、しょーがないんだけど、今の月9はどうやら「吃音障害に悩むシンガーが歌で成功する?」って筋書きの裏で、「かつて伝説のシンガーだったフクヤマもまた歌い出すのか?」っていうストーリーもあるらしいが(たぶん)、歌手としてのフクヤマは俳優のフクヤマよりも興味が無いので、そのプロットにノレないのであった。

 でも、やはり視聴率は出てないようなので、もはや世間が求めているフクヤマって、ああいうのじゃないんだと思う。

 逆に視聴率が好調な日曜ドラマの松潤は、私が観ても「ああ、松潤が立ってるだけで絵になるなあ」って出来で、ドラマの出来以上に「松潤や ああ松潤や 松潤や」的なことになっているので、少し前のSMAPが立っていた場所が完全に嵐に移行したことをさらに確信する出来である。

 日曜ドラマは、松潤の出来もいいが、榮倉奈々ちゃんのスタイル抜群の立ち姿も美しく、大変安定しているけど、美オジサマ投下術に優れていて、奥田瑛二とか国広富之が「そーよ、そーよ、そーなのよ」と大変納得する役柄で登場したりするので、相変わらず「事件の解決」っていうストーリーの核は「そんなん、ありえねー」だけど、「シャーロック・ホームズものとか、昔の推理小説みたいなもんだと思えば、こんなもんか」っていうか、久々にキャスティングだけで観てしまう感じのドラマのようだ。

 ただ、いくら豪華なキャスティングしても、さっぱり観る気のしないドラマもいっぱいあったので、いろいろ工夫してるんだろうな。前にこのドラマを「HEROみたい」って書いたけど、どっちかというと同じ枠の「ATARU」テイストで、演出家が同じだったりするので、「ATARU」チームが作ってるんじゃないかな。

 私は「ATARU」は好きでけっこう観ていたが、自閉症ってやっぱし世間の理解度は低いようで、会社でも観てる人は多かったが、あれを自閉症とちゃんとわかってる人は少なかった。うちの会社にも軽度の自閉症の社員を障害者枠で雇用しているのに・・・・

 なので「ATARU」を障害者ではなく「変人弁護士」に置き換え、「ATARU」の時の栗山千明の役を榮倉奈々と香川照之に分解して、さらに毎回のゲスト(事件の関係者)をちょっと豪華にしてみましたっていう感じかな?

 「重版出来」が「空飛ぶ広報室」と同じチームらしいのと似てるね。
 「空飛ぶ広報室」は自衛隊の広報室が舞台だったので、いろいろ制約があったが、舞台が漫画雑誌編集部だと、「架空の漫画の絵が必要」ってだけで、それは本物の出版社が全面サポートしてくれたから、絵さえゲットすれば他は自由度が高い。

 さて、今日は腰の調子も肘の調子もだいぶよくなったので比較的ご機嫌ですが、昨日「不謹慎狩り」について少しだけ触れましたが、マスコミが「不謹慎狩り」を書きたてるのって、もしかして、「それって、オレらの仕事だったのに?」っていう気持ちがあるからなのかなあ?

 そういや、20年以上前って、芸能人に不躾な質問するのって芸能リポーターのお仕事で、芸能リポーターがワイドショーの花形だったんだよなあ。
 今でも井上公造とか、活躍しているけど、昔の梨元の時代を知ってる者としては、芸能リポーターって絶滅危惧種のように感じてしまう。

 だから、昔は芸能リポーターたちが、芸能人に群がって「不謹慎だと思いませんでしたか?」なんて突っ込んでいたのが、今って匿名のシロートが直接、有名人のアカウントに突っ込んで、その様子をマスコミが報道するってことになっていて、「なんだかいろいろ、時代が変わってしまったんだなあ」って感じです。

 そして、匿名のシロートたちのツッコミも、目新しいわけではなく、今までもずっと、テレビの前で「なんだ、こいつなんだかムカつくなあ」っていうボヤキが、簡単に本人に届くようになってしまっただけで、野球選手であれば球場で浴びていたヤジがSNSで文字で来るってだけのことで、「変な世の中になりました」ってわけでもなく、ヤジられた選手がキレて客に怒鳴り返している、なんてよくある光景でしたが、「観客の野次にキレる駒田徳広」っていうのはユーチューブにもいっぱいあがってますが、球場内だと、ヤジる客とヤジられてキレた選手で完結しますけど、それをネットでやると、違う展開になる場合があるっていうことなんだろうな。

 2ちゃんの時代にはねえ、そういうバトルやりたい人たちが、そういう決められた場所に集まってやっていたんですけど、まともなケンカになることは少なくて、多くが「バーカ、バーカ、おまえのかーちゃんデベソ」的に荒らされているだけだった。
 いや、ほんと、あの荒らしのパワーって私には理解不能でした。
 もう、ひたすらウンコが投入されてるだけで2年とかそういう感じ。
 ああいう粘着質の人って、他にもっと有効活用できないんでしょうかね?って思ったよなあ。

 ツイッターが流行ってからは、ダルビッシュがよくそういうのとバトルしていて、「自分を中傷するためだけに次々と新しいアカウント取得してるっていう無駄な時間使わないでほしい」とか、ダルがコメントしていたけど、ほんとひどかったんでしょうね。

 私が10代の頃は、手紙でファンレター送るしかなくて、その労力を使うのは「大好きです!応援してます!」って思う相手だけだったけど、漫画雑誌に掲載された新人漫画家さんに「面白かったです!こういうところが好きです!」ってつたない感想送るとよく、丁寧な直筆イラスト付きの返事が返ってきたりして、感激したっけ。

 まあ、そういう時代も、男性アイドルと共演した女性アイドルにカミソリ入りの手紙送る人がいるって伝説ありましたから、「マジうざい、死ね!」っていうのは昔からあったんでしょうね。


4月24日(月)

 体調が悪い。

 トイレで転倒した後遺症なのかもしれないが、あれからしばらくしたら、腰のいつもと違う部分が痛むようになり、さらにその影響か左足の付け根が痛むようになった。
 そして、もっと前からちょびっとだけ右肘が痛くて「肘に違和感とか、ピッチャーみたい」ってポジティブに考えられる程度だったのが、順調に進行して重い物が持てなくなったり、マウスを長時間持っているとそれだけで痛くなるようになった。

 ネットで調べてみたら、「テニス肘」っていうとてもありふれた症状らしい。

 こういうあちこちの不具合も原因は更年期なのかもなあ。
 筋力が低下しているので、関節に負担がかかって・・・って感じがするので。

 そして、もうずっと前からのドライ・マウスとか、顔の湿疹とか、老眼の進行が加わると、一つ一つの症状は大したことないんだけど、総合するとけっこう高得点になるので「これじゃあ、鬱になるわなあ」と思っていたが、意外と気持ちは明るかったので「私、強いぜ」と調子に乗ったのが悪かったのか、昨日の日曜日は「腰が多少痛いからって、動かないのもダメ」とゆっくり散歩したのだが、おかげで今日はさらに腰痛がひどくなってしまった。

 そうそう、昨日、無理に散歩に出たのは、さすがに休日に一人で部屋で転がっていると、鬱状態に陥ってきたので、「こりゃ、あかん」と思ったからである。
 波があるけど、更年期鬱っぽい時がたまにあるようだ。

 さて、日曜日の朝のニュースショーでは「不謹慎狩り」が取り上げられていたが、テレビで取り上げられると余計に増幅しそうだよなあ。
 つーか、有名人にネットで絡む人って、一定数いらっしゃるようで。
 それが、今回はたまたま「不謹慎だ!」が流行っただけのように思う。

 それよりも、マスコミが匿名のツイートやブログへのコメントをまるで世論のように取り上げる風潮の方が「なんだかなあ?」って思うんだけどさ。


4月22日(金)

 今朝のニュースショーをザッピングしていた時、とくダネだったか、「今日お伝えする内容」が写真で並んでいる中に、プリンス殿下のお写真が混じっていたので「???」と一瞬思ったが、朝の支度でバタバタしていたので深く考えずに家を出て、電車に乗り、スマホでネット眺めていたら「・・・・そっか、やっぱ、亡くなったってニュースだったか」

 平時だったら「なんかやらかしたのか?」って思うけど(飲酒運転で逮捕とか)、災害報道がメインの今、プリンスの名前がニュースに上がるってことはもう訃報しかないよね。
 プリンス殿下は現役バリバリのイメージがあったので、急死という報道にびっくりしましたが、それよりも、ネットのつぶやき眺めていると、日本での知名度の低さに驚いた。

 「バットマンのあの曲の・・・」「空耳アワーの農協牛乳の・・・」っていうのはまだマシな方で、私がいつも世論調査で利用させていただいている、30歳エビワカ嬢に「プリンスって知ってる?」ってリサーチかけてみたら「え?・・・なんのことですか?」って言われた。
 「ロック・ミュージシャンの名前」と言ったら、他の40代以上の人が「ああ、亡くなったらしいね」って食いついてくれたけど、やはりエビワカちゃんは全く知らないようだった。
 「マドンナくらいの大物なんだけどねえ」って言ったら「へー」で終わり。

 そして、午後になって、さらに衝撃的なニュースがあった。

 「ろくでなし子が英国の歌手と結婚」っていう見出しがあったので、「英国の歌手って、私が知っているような人なんだろうか?」と恐る恐る、記事を開いてみたら・・・

 「ザ・ウォーターボーイズのマイク・スコット!!!!!」

 プリンスの訃報は、「早朝に震度5の地震があったのに、若者はぐっすり寝ていて気がついてない人が多かったらしい」って感じだが、マイク・スコットって、私の自宅だけに落雷したって感じである。
 さすがに会社で「ウォーターボーイズって知ってる?」なんて言いませんよ。

 2年前にフジロックに行ったのは、ウォーターボーイズが一番のお目当てでした。
 私はそれほど熱烈なファンでもなかったのだが、友人が大ファンで「ウォーターボーイズが来るなら、ちょっと行きたいかも」と言ってきたので、「じゃあ、行っちゃいましょう!」ってノリだったのだ。

 ライブもとても良かったし、客の反応も上々だったので、去年は単独来日していた。(私は行かなかったが、友人はもちろん行ってました)

 そんなザ・ウォーターボーイズのマイク・スコットの名前が、スポーツ紙サイトにも載るなんて・・・

 長生きはするもんだ(?)


4月20日(水)

 スーパーのレジの脇にスポーツ紙や日刊ゲンダイが置いてあるのだが、今日のゲンダイの一面の被災地へのオスプレイ導入への安倍政権批判の見出しが目に入るにつけ「東日本の時には、民主党の菅首相とか枝野を叩きまくっていたっけなあ」と、なんだか懐かしい気持ちになった。

 そう思うと、今はSNSでボロクソに誹謗中傷を書きたてる人がけっこう多いけど、そんなの、ただシロートが「ゲンタイ的なやり方」をやっているだけなんだよなあ。
 夕刊紙がそこそこ売れていたってことは、他人を無能呼ばわりすることが楽しいって人が一定数いるってことなんだろう。

 そういや、少し前に親会社の先輩女性達と飲み会でご一緒する機会があったが、先輩女子達の会社批判や上司批判がまさに「安倍は無能、死ね」レベルで、私は自分では「口が悪い方だ」と自覚しているけど、ああして好き勝手に上層部批判しているのを聞いてしまうと、「私って気弱で大人しいタイプなんだな(比較的)」って思いました。

 そりゃ、私だって政治のトップとか会社の上層部に不満を抱くことはあるけど、「だからあいつはダメなんだ」ってなかなか言えません。
 つーか、会社のことだったら、自分が関わる部分で「えー、それは無い」って思ったら、「それはダメだと思います」って言ってるつもりだし。

 尾木ママとホリエモンが「テレビの自粛問題」についてバトルしてるのはちょっと面白かったが、今回の熊本震災では、あんま自粛してないと思うんだけどな?
 まあ、土日のテレビ見た感じでは、テレビ局は「あまりにも能天気なバラエティーは差し替えて、無難なものだけそのまま流す」って感じで、けっこう無難にバランスとっていたと思います。

 それにしても、被災地の現状ってわかるような、わからないような、って感じにどうしてもなってしまうようです。
 これも、一応「東日本大震災」の端っこである関東で5年前の経験があるから、「まあ、いろいろ不安や不便はあるけど、毎日フツーに仕事してます」って空気感は遠く離れた人には伝わり難いんだなあってよーくわかりましたが。

 熊本震災の報道で「ゴミの集積がぁぁぁ」っていうのがありましたが、ゴミなんてしばらく放っておいてくださいって思う。熊本市街だったらともかく、その周辺地域だったらいくらでも放置する場所あるでしょ。
 東日本の時の瓦礫処理は放射能問題で荒れたが、熊本の場合はそんな心配全くないのだから、必要物資が順調に配送できるようなったら、ゴミ処理もそのうち周辺自治外が引き受けてくれるでしょうよ。

 「避難所にちゃんと物資が行き渡ってない!」って報道も、なんだかそれを報道している人が現地の人が本当に必要としている物資持ってけばいいじゃん?って思ってしまいます。
 
4月19日(火)

 今クールのドラマを先週ざっと見た感じでは、「重版出来」が一番良かったと思っていたのだが、今日の放送観て「これは・・・かなり画期的だ」と確信した。

 「重版出来」って書いて「じゅうはんしゅったい」って読むことも初めて知ったが、それはともかく、この出版不況時代に、こんなドラマの企画が通ること自体が驚きである。

 たぶん、漫画云々よりも「今一番輝いてる女優、黒木華が主演で、彼女が体育会系って設定です」っていうのが「その発想はなかった」って上層部に受けて、うっかり通ってしまったのだろうか?

 と思って公式サイトで調べてみたら、原作が人気漫画だったんですね。
 さらに「ドラマに出てくる架空の作品がちゃんとしてるっぽいなあ」って思っていましたが、原作漫画が小学館のスピリッツなので、架空作品も小学館全面協力で人気漫画家さんが描いていたんだ!

 うーん、でも今まで、漫画雑誌編集部が舞台のドラマってあったっけ?
 情報誌とか、ファッション誌なら記憶にあるけど・・・雑誌「Hanako」の編集部って設定で、石田純一と松下由樹主演のトレンディドラマがあったよなあ・・・(ググってます)・・・「オイシーのが好き!」TBSの1989年のドラマでした。

 漫画関係だと記憶に新しいのが朝ドラの「ゲゲゲの女房」で、あれで水木先生役を演じた向井理がまた今の朝ドラに出ていますが、「腕生えたんだ」ってつい思ってしまます。
 あと、なんか男兄弟が少女漫画描いてるってゆーのが・・・(ググってます)・・・・「ヒミツの花園」2007年かあ、堺雅人が長男役だったんだ。

 と、話が逸れてしまいましたが、「重版出来」の話に戻ると、1、2話観た限りでは雰囲気が「ホテルもの」だった。まあ「医療もの」でも同じかもしれないけど、「その回ごとに主役ではない大物ゲストが話の中心になる」ってことと、一話でエピソードが完結するところ。

 で、フツーは「やる気のある若手」が主人公になり、その主人公の成長や恋愛を軸にして、毎週いろいろな事件が・・・っていうのが王道だが、さっきも書いたけど、主役の黒木華が全然熱血していない。
 「これ、フツーは『空飛ぶ広報室』のガッキーみたいなキャラにするだろ?」と思ったのだが、なんと「重版出来」の脚本家は「空飛ぶ広報室」と同じ人だったw

 なので、原作がそうなのか、脚本がそうなのか、演出がそうなのか、今の時点ではよくわからないけど、黒木華が演じている主人公は仕事のスキルは未熟だけど、高い人間力で、先輩が苦労してやっていることをするりと打破して解決してしまっている。

 そして、その主人公の指導係がオダギリジョーなのだが、「何この、オダギリジョーです感を強調しまくった変な髪型は」と思っていたのだが、原作漫画のイラスト見たら、原作に近い髪型だった。
 たぶん原作が「イマドキのイケメン俳優がよくやってそうな変な髪型」を参考にしていたら、そのモデルがドラマで現実に演じてるのかも。

 その「実に我々が頭の中に思い描く典型的なオダギリジョーがそのまんまドラマの中にいる」って状態で、そのオダギリジョーが演じている主人公の先輩は、主人公にあれこれ指示出すわけでもなく、なんか別次元に存在しているかのように何もしてない。
 まるで絵を整えるために、浮遊しているイケメンって感じである。
 いなくてもいいけど、原作にいるからとりあえず置いておきましたって感じ。

 で、第一話はそんな印象だったが、第二話では、主人公は出版社の若手営業マンで、「編集志望だったのに営業に回されて、やり甲斐を見出だせずに仕事している」っていう「出版社あるある」な設定だが、その役を坂口健太郎って顔は最近よく見るけど・・・って若手が演じているので「え?第一話は小日向さんがメインだったけど、第二話でいきなりこの子がメイン?」って驚いた。

 と思ったら、第二話の話の核は「編集部VS営業部」で、編集長の重松豊VS営業部長の生瀬勝久って見応えありすぎました。

 まだ少ししか出てこない漫画家役では要潤だったり、 滝藤賢一だったり、濃い人が控えているし、編集部も荒川良々や安田顕という個性派がキャラの片鱗をチラ見せしているだけで「そのうち来るぞ」とアピールしてますし、このキャスティングのバランスもとても素晴らしい。

 ほんと出版業界や書店に少しでも興味のある人だったら、絶対に面白いと思うんだけど、えーと、視聴率はイマイチなんですね。
 こういうドラマがもっと人気出てくるといいんだけど・・・


4月18日(月)

 ヤフートピックスで「九州新幹線開業時のCMが人気再燃」とかいう記事があったので「あー」と思い出して、ゆーつべで久しぶりに観てみましたが、フツーに泣けました。

 あれって、東日本大震災の直後だったんですよね。
 関東もドヨーンとした気分だった時に「あ、九州の人たち幸せそう」って心に染みました。
 あれから5年、今は九州の人たちが「終わりの見えない不安」と戦っているかと思うと、ほんと心が痛みます。
 それでこの間も書いたけど、震度3や4がフツーの余震が続くのは、ほんと辛いだろうし、今日も震度5強とか、ほんと震度5強って首都圏で起きたらそれだけでトップニュースなのに・・・

 メディアに出てくる専門家も「広域避難」を言うようになったけど、東日本の時にも親戚を頼って疎開する人はけっこう多かったので、熊本でも今後、そういう人が増えるかもしれませんね。

 会社で上司が「あの断層って南北に引っ張られてるんでしょ?だから、そのうち、九州は南北に分断しちゃうんじゃないの?」と言ったので「ああ、1万年後?いや、もっとか・・・そうなってるのかもしれないですねえ、てゆーか、隣の四国もそうやって離れたんですかね?」と答えたら「・・・・たぶん、そうなのかも」って黙ってしまった。

 国歌の「さざれ石」みたいな話ですよね。
 それと寿限無の「ごこうの擦り切れ」の間みたいな?

 今回の熊本の地震では断層が2メートルくらいずれたらしいが、2メートルって地図上ではささいな距離である。
 もし、100年に一度づつ、2メートルずれたとしたら、千年で20メートル、1万年でやっと200メートル、10万年でやっと2キロか。

 そのくらいになると「あれ?地図が私の時代と全然違う」ってわかりそうです。

 ところで、先週から始まった福山主演の月9、先週はすっかりその存在を忘れていて観てなかったのですが、また低調だったようで、「どんなもんかね?」とさっき観てみたのですが、やはり「福山でいまさらこの設定では無理があるだろう」という印象でした。

 つーか、メディアが煽るから「ましゃロス」ってことになってるけど、もはや「ましゃ」とか「キムタク」って「いい男」として記号化されてるだけなので、思ったほど数字持ってないと思うんだけどなあ。

 今やっぱり、一番数字持ってるのは嵐なのかも。松潤の日曜ドラマはそこそこ数字出したし、大野くんのラブコメもけっこう良かったらしい。

 それよりも、今日、月9を見た限りでは「喫煙シーン多すぎ」っていうのが気になった。JTがスポンサーなんですか?

 先週、ざっとドラマを観ていたつもりだったが、一番ツボったのが、中谷美紀の「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」だった。
 中谷美紀がラブコメやる珍しさもあるが、「美人で高収入の女医さん」って設定はハマりすぎてて苦笑するレベルだが、偶然なのか計算なのか、その高スペックの女性にダメ出しするのが藤木直人で、「あれ?こういう設定、この間の深キョンとディーン様だったじゃん」と思ったが、個人的にはディーン様のドSぶりは私には全然中途半端だったし、ダメ女の深キョンも「これのどこがダメなのかさっぱりわからない」って感じだったが、「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」の場合は、それのさらに上を行っていて、「藤木直人ごときに、何でダメ出しされてるのか全然わからない」という高度なプレー感がアラフィフおばさんの心を一番つかみました。

 藤木直人の魅力って「とにかく大根」なところで、どう料理しても大根なことは覆らないのですが、出汁加減でいい大根料理になることもたまにあるのです。
 すごく難しい素材なのですが、「難しい素材」って気がついてなくて「イケメンだから」って投入するとたいてい失敗するのですが、てゆーか「この素材の難しさにあえて挑戦して、素材の味を活かしました」って料理人を知らないのだが、たまに「イケメン枠だから投入してみたけど、あれ?」って感じにする演出家がいまして、「何この超コクのある藤木くんは!」って驚くことがあるんだけど、「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」はもしかしたら、藤木くんの有効活用例になるのかもしれないなあ、という初回でした。でも、やろうとしてできることじゃないので、今回はタマタマだったのかもしれませんが・・・・(あ、でも私、藤木くん大好きですよ。高校の後輩だしwww)

 松潤の日曜ドラマは、設定的にはキムタクのHEROの焼き直しっていうか、「HERO」が目新しかったのは検察側だったからだったのですが・・・
 正直、推理サスペンス物としては二流でしたが(あんなショボい冤罪ありえねー)、弁護士事務所の所長が岸部一徳で、そこのエリート弁護士が香川照之っていう、じゃじゃーんっていう歌舞伎の見得みたいな中で、いつもより地味な松潤が、地味に変な奴で、相方のラーメンズがけっこう頑張ってるぞ感も絶妙で、「日曜ドラマの安定感」を感じました。

 個人的には、つい最近のNHK木曜時代劇「ちかえもん」で変なかぶき者役だった青木崇高が、このドラマでは、昔の加藤雅也的なイケメン悪役(つーか、ライバル役)やっているのも要注目。

 あ、そういや、今日はなんと東大が明治に勝ちました。
 土曜日に東大の宮台が先発したので、うかれたスポーツ紙サイトが「プロも注目、ドラフト候補の東大宮台が先発」とリアルタイム速報していたのですが、普通に野球オタクな私は「ドラフト候補は対戦相手の明治の柳だろうが・・・・」って思いましたが、まあ、でも、なんでもいいから話題になるのはいいことです。

 だって私が神奈川在住の上司に去年「今の東大のエースがなかなか良くて、湘南高校出身なんですが、湘南高校って野球強いんですか?」って質問したら「ああ、たまにベスト8くらいまで行くよ」と教えてくれていたのですが、そんなんすっかり忘れていたらしく、この間、「東大の宮台が早稲田相手に13奪三振」っていうのがスポーツニュースに流れたので、会社の野球好きに「東大のエースすげーじゃん、湘南高校だって、ドラフトかかるのかね?」なんて雑談振っていましたから。


4月17日(日)

 今日の関東の強風、マジはんぱなかったっすね。
 ビビりの私は怖くて外出できませんでした。

 なので、テレビで熊本の地震報道を眺めていましたが、昨日の雨は今のところそれほど影響なかったようで、ホっとしたけど、避難所の物資不足は深刻らしいので、もう米軍のオスプレイでジャンジャンバリバリ物資輸送しちゃえー、とか思った。
 孤立している南阿蘇村の東海大学には広いグランドがあるから、大型ヘリだって余裕で着陸できそうな感じなんだけどね。まあ、政府が食料とか日用品を大量に運ぶ準備できました、っていう報道もあったので、明日くらいには物資不足はだいぶ解消すると思うけど。

 さて、昨日はさすがに福岡でのソフトバンクと楽天の試合は中止になったが、今日はやっていたので観ていたのだが、5回くらいで3−1で負けていたので「うん、九州の皆様をハゲまさないとな」って思っていたのだが、なんか嶋が物凄くギラギラしていて、「今日は絶対に勝つ」という気合十分だったので「さすが、嶋さん、真剣勝負を演出しておられる」と嶋の演技力に感心していたのだが、ソフトバンクの武田がいきなり連打されて、あっという間に3−6と逆転し、さらにダメ押しの追加点が入り4−7になり、ヤクオクドームがシーンとなっている中、9回裏にクローザーの松井登場。

 楽天は4連敗中なので、久々に勝てるなあ、って思っていたら・・・・・ランナー貯めたところで代打吉村にホームラン打たれて同点!!!

 なにこの、「これが本当の九州の皆様に勇気を与える試合展開です」って感じ。

 そんで、延長12回で、また吉村にホームラン打たれてソフトバンクがサヨナラ勝ちwww

 なんか、崩落しそうな熊本城の櫓も、吉村が片手で支えてくれるような気がしてきた。
 寸断された道路も、吉村がバットでちゃちゃちゃと土砂をどけてくれるかもしれない。

 うん、嶋さんのシナリオ完璧です。(負け惜しみ)


4月16日(土)

 熊本の地震、うちのグループ会社にも熊本に支店があるので、「大丈夫ですか?」って金曜日に確認の電話入れたら、福岡本部にいる支店統括の役職者が「熊本市街は全然平気です。職員も住居などに被害は無いようで、普通に出勤してます」とのことで、ついでに「あ・・・義援金は受け付けますよwww」と冗談言っていたらしいので、「熊本支店は通常運転なのね、よかったですねえ」で終わった。

 もちろん、被災した地域もあったし、犠牲者も出ていたが、阪神大震災クラスの直下型地震の割には「都市部じゃないし、時間や季節も良かったのか(暖房とか使ってない。阪神の時には火災のダメージが多かったから)、思ったほど被害が無かった」という印象で、ただ熊本城の瓦が落ちていたけど「瓦は落ちてナンボなんだから、あんなの全国から寄付が集まればあっという間に修復できるよ。それに、加藤清正が作った部分は無事らしいよ。天守閣なんて所詮、戦後に作った建物なんだから」なーんてエラそうに会社で語っていました。

 熊本城は先月「ブラタモリ」でも取り上げていたので、ゴールデンウィークあたりに行く予定だった人も多いと思うが、まあ、逆に瓦や石垣が壊れている状態っていうのもレアかもしれないし・・・なーんて思ってました。

 ただ、余震が多いのはほんとお気の毒だと思った。
 東日本歳震災の時には、東京は震源地から遠く離れていても、震度4や3程度の余震で大騒ぎというか、緊急地震速報のあのテレビの「ギャンギャン♪」なコードや、携帯の「ギュンギュンギュンギュン」って音が鳴るたびに心臓が締め付けられるような気持ちになり、ある同僚は「家で洗濯物たたんでいる時に、ギュギュギュって緊急地震速報の音がしたと思ってドキっとしたが、それは家人がパーカーのチャックを閉めた音だった」って語っていて、みんなで「あー、わかるー」って言っていた。

 それなのに、熊本では「震度6の余震」って、どんだけ?

 って思いつつ、昨日の夜はテレビも通常放送になっていたので、ドラマとか見て寝て、今朝は休みだったけど朝ドラ観ようとテレビつけたら「ん?ずいぶん大げさな感じで熊本の地震を報道しているな?」って思っていたら、なんと、私が就寝してしばらくしたら、また大きな地震が起こり、マグニチュードはそっちの方が大きくて「木曜日のは前兆で、今朝のが本番でした」って???

 テレビ局のヘリが飛び回って取材しているが、南阿蘇の東海大学の学生寮が潰れたとか、その付近の橋が崩落して無いとか、阿蘇神社が崩壊とか、宇土市の市庁舎が半壊してるとか、そして熊本城の歴史的建造物である櫓も崩落とか・・・・被害が一気に広範囲になってしまって、土地勘が無いからよくわからないのだが、道路も線路もあちこち分断されてるみたいだし、なにがなんだかよくわからないが、これは大変だ。

 と呆然とテレビ画面を眺めているが、その最中にもギャンギャンと緊急地震速報が鳴り響き「震度5震度4は当たり前!」が展開されてて、さらには阿蘇山まで噴火するというオマケ付き。

 あー、阿蘇山このタイミングで・・・
 いや、会社でも心配性の上司が「阿蘇山が噴火したらどうしよう」と言うので、「お言葉ですが、阿蘇山はすでに去年くらいから活発になっていて警戒レベルが上がる程度にはフツーに噴火してます」と釘を刺しておいたのだが、阿蘇山のことに興味無い人は、今朝の「速報:阿蘇山噴火」ってニュース見て「この世の終わりだああああ」くらいの衝撃を受けてしまったかもしれない。

 南阿蘇では大規模な山肌の土砂崩れもあったが、ああいう映像を見るといつも思うが、「そもそも、こういうのを繰り返して、今の地形があるんだよな」
 山の麓の川沿いに平野があるのは、土砂が流れ込んだ跡なんだよなあ。

 そういえば、実家がある国分寺付近には竪穴住居跡がけっこう発掘されるが、「川に適度に近い、それほど高くない丘の上」に集中しているらしい。
 川に近い、低い土地だと、しょっちゅう洪水で流されちゃうからなんだろう。

 今で言うところの「川原でキャンプしちゃダメ」的な。

 山は崩れるから山を形成しており、平野は土砂が堆積しているから平野になっているわけで、「災害だ!」っていうよりも「たまたま、ここ100年くらいはそういう動きが無かっただけ」っていうことなんでしょう。
 多摩川でも、豪雨で増水した時に、橋の下の中州に陣取っていたホームレスが取り残されて救助されることがたまにありますが、ふだんのチョロチョロな多摩川だったら、中州は快適な住宅地なのかもしれないけど、っていうのと同じような話です。

 それにしても、東日本大震災からまだ5年なのに、今度は九州って辛いですね。
 でも、東北は地震の被害よりも津波で多くの命が失われてしまったので、「津波さえなければ」って思いましたが、その「津波さえなければ版」が熊本のケースになるのかな?

 人命は金では買えませんが、熊本城が壊れたとか、道路が土砂で塞がれたって話なら、「金で済む修理でしょ?」って思う。
 阪神の震災の時もそうだったが、倒壊するような家屋に住んでいるのは高齢者が多く、実際、今のところ熊本地震の犠牲者も高齢者がほとんどなので、相当数の「家屋を失った高齢者」が出てくると思うけど、阪神に比べれば仮設住宅建てる土地にはあまり困らないと思うので、もう、金だ、金だ!

 でも、今夜は大雨の予報なので、土砂災害がどの程度出るかわからないが、明日の朝もドキドキしながらテレビつけることになりそうです。


4月13日(水)

 昨日の話の続き。

 だから、私の親の世代にとっての裕次郎やプレスリーと、私の世代にとっての裕次郎やプレスリーが全く違うものなのと同じように、キムタクが売れる過程を憶えている私の世代と、物心ついた時からスマップがトップアイドルだった世代では、キムタクに対するイメージも全然違うんだろうなって思うわけです。

 西島秀俊が数年前から大ブレイクしたので、私は「あー、この人、あすなろ白書に出てた時に注目していたのに、今さらやっと浮上したか!」って大変感慨深かったのですが、「あすなろ白書」の主役は筒井道隆君で、キムタクは三番手だったんだよなあ、って会社で偉そうに語っても、話にノってくれるのは同世代の部長だけでした。

 ほんと、年齢が10歳違うと、かなりそういう話は合わなくなりますが、20歳違うとほんとにねえ?
 ちょうど、エビワカちゃんと私が20歳差なので、「え?日本にも爆弾テロってあったんですか?」ってことになってしまうわけです。

 逆に「古い物に興味あります」って若者との会話でヘコむこともあるらしい。
 友人T嬢の妹さんは某新聞社勤務なのだが、そこそこの地位になったので、アルバイトの採用権限を持つようになったらしいが、応募してくる大学生が面接で「好きな音楽はロックで、特に往年のロックに興味あります」と言うので(バイト志望者はマスコミ志望の学生さんなのでけっこうそういう方面にはレベル高いのだろう)、「ちなみに往年のロックとは具体的には?」って質問したら「ホール&オーツとか」って即答されて「それは全然、往年のロックじゃねーよ」と心の中で突っ込んだとか。

 この間、ツイッターか何かで読んだのは「新入社員の若者が古い映画が好きだというので、どんな映画?と聞いてみたら、『羊たちの沈黙』あたりを挙げられて、自分の頃とは旧い映画って範囲が違っていた」っていう話があって、へーって思った。

 そういや、この話も何度か日記に書いたが、うちの母が昔から「娘時代に見た超つまらなかった映画」についてよく語っていた。
 その映画は新聞の映画評でも大絶賛だったので、高校生の弟と一緒に観に行ったのだが、「なんかお城の庭園が出てきて、そこで大勢の人がブツブツ囁いてるだけで、意味わからないし、ストーリーもなくて、あれはお城に取り付いた亡霊がどうのこうのって話だったのかしら?」とよく話してくれていた。

 私が大学生になって名画座に通うようになって、かの名作「去年マリエンバードで」を観た時に「あ、ママンの言ってた、超つまらない映画ってこれだ!」って気がついたのである。
 あれを当時の普通のエンターテイメントハリウッド映画好きだった人たちに、普通に宣伝して公開していたんだ・・・そりゃ、脱落するわ。

 そういや、今って「去年マリエンバードで」の立ち位置ってどの辺なんだろう?

 ヒッチコック映画も、テレビ放送されることがなくなったよなあ。
 私が子供の頃はけっこうテレビでやっていたので、ただのエンターテイメント作品として楽しんでいたけど、20歳くらいの頃、蓮實重彦先生の洗礼を受けて「ヒッチコック様、すげー」って崇め奉りましたが。

 で、何が言いたいかというと、「同世代の人がいるって重要」ってことで、できれば趣味も近くて、年齢も近い友人がいれば幸せですが、そうじゃなくても例えば「ドリフに荒井注がいて、ディス・イズ・ザ・ペンっていうのが流行語」って話で盛り上がってる時はほんと楽しいわけです。

 前もはやりツイッターで「海外の税関で荷物調べられた時、それは何かと聞かれたので、ディス・イズ・ザ・ペンって言ったwww」っていう「たまたま、ボールペンに見えないボールペン」を持っていた人が呟いていたのだが、その面白さがわかるのって、私より上の世代だろうし。

 だから、同世代の友人に恵まれなくても、ネットでの発言やテレビの中の人の発言が「あー、わかるわかる」ってだけでもそれなりの楽しいわけです。

 そんなことを考えたのは、ソースどこだかわからくなったが、たまたま読んだ、ネットの記事で「99歳の女性が自殺」ってニュースだった。

 その女性は、99歳という高齢にもかかわらず、健康状態もよくて、家族も頻繁に会いに来ていたし、経済状況も恵まれていて「品のいい元気なおばあちゃん」とご近所との交流も普通にあったらしい。
 ただ、本人は「もう話が合う同世代の友人もいないし、もう死にたい」とコボしていたらしいが誰もが冗談だと思っていたら、100歳の誕生日の直前に自殺したらしい。

 80歳くらいまでは、同世代の仲間と活発にスポーツなどの活動していたらしいが、仲間がだんだん減ってきたらしい。

 うーん、その人の場合は、99歳になっても全然ボケてないことが、逆に苦痛だったのかも。
 今、100歳の人って、戦争中には30歳だったわけで、ほんと戦前からの激動の日本をよく知っていたし、戦後の大変な時代に子育てして、彼らが50歳になった頃に私が生まれているわけです。

 で、60歳の頃、高度成長期で、70歳の頃にバブルで・・・・・って、私は「幼稚園の頃、うちのテレビは白黒テレビだった」って世代ですが、50歳上だと、「自分の子供は紙芝居世代で、40歳の頃、テレビが登場して、60歳の頃、そのテレビが録画できるようになり」って世代であり「電話が一家に一台に普及した」っていうのから、「インターネット?スマホ?」までの進化を見守った世代なのでありましょう。

 そして、彼らが生まれた時代は「口減し」ってことだったのに、今は「少子化」ですからねえ。
 私が何度も日記に書いているように「私が20歳くらいの頃は、婚期を逃すことが25歳くらいだったので、クリスマスケーキ呼ばわりされいたが、その後、30歳くらいまで延長され、除夜の鐘が鳴る呼ばわりされたのだが、今は35歳で独身っていうのが、フツーになってしまった!」っていうのは、自分の中では劇的な世の中の変化でしたが、今の100歳の方々の「どんだけ変わった?」からすれば微々たるものでしょう。

 その感覚を共有できるのは、同じ世代だけなので、「戦時中、30歳くらいの立派な大人だった人と同じ目線を持ってない、10歳や20歳下の世代が戦前の話をエラそうに」って思うこともあったんじゃないかなあ?

 想像してみると面白い。

 今ってメディアでエラそうなこと言ってる人たちは、だいたい、私と同世代かそれ以上なので、同世代が中堅や重鎮になっているのを「ほえー」と思って眺めているが、20年後くらいには、今20代のヒヨっ子たちが、その立場に上がってくるわけです。

 例えば、ゲスの極み乙女が、今のサザンの立ち位置にいたり、とか。
 同じく最近の芸能ニュースで探してみるなら、狩野英孝が泉谷しげるの立ち位置にいたり、とか。
 そして、ベッキーが黒柳徹子の立ち位置に・・・・

 だって、今の内田裕也とか、火野正平とかって、昔はねえ?

 さらには、古典芸能の世界では、海老蔵とかが、人間国宝になっていたりして「え?」って思うのでしょうね。

 他にも色々想像できる。
 神木隆之介君が、田村正和みたいになっていたり、小栗旬が森繁久弥になっていたり、ウェンツ瑛士が草刈正雄になっていたり、ピースの又吉が石坂浩二になっていたり、上野樹里が秋吉久美子になっていたり、小池栄子が美保純になっていたり・・・・・そしてNHKの有働アナが和田アキコになっていたり(笑)

 そうだ、それを野球でやってみると、もっとグワっとくるぞ。
 巨人の監督が坂本・・・・・(グワっときた)
 阪神の監督が鳥谷・・・・・(うう、やめて、もう)
 日ハム、楽天、ソフトバンクと渡り歩く名投手コーチが涌井・・・・(モデルは佐藤ヨシ・コーチ)

 うわー、年とると、そういう世界が展開されるんだなあ。

 そして、自分が90歳くらいになった頃、「清宮氏が巨人軍監督に就任しました」ってことになったらwww
 「まじウケるwww」って誰かと語り合いたくなるが、「まさか、清宮が、早実の大先輩である王さんでも叶わなかったことを」って話す相手がいなかったり、「清宮監督就任にあたり、先輩である小室哲哉氏がお祝いコメント」ってニュースに「コムロがなんだか、久石譲みたいなことに」って話も誰にも通じなくなっていたら、ほんと、孤独だよなあ。

 うん、でも、きっと大丈夫。
 そんな未来でも、マドンナさんはきっとレオタード姿で踊っているから。
 ジャネット・ジャクソンも通常運転してくれそう。
 日本だと松田聖子に期待している。


4月12日(火)

 社員旅行の概要を同僚K場がまとめていたのだが、「ありなしのありに、しゅざんとか、じゅずのしゅ、のやまってなんて読むの?」と呟いたので、「有り無しの有、珠算の珠・・・」と思い浮かべて「有珠山?」と答えたが、その後も「しょうわにいやま?しんやま?」とか言うので「昭和新山!」さらには、洞爺湖とは別の地域に移動して「外の輪の山って?」と言うので「がいりんざん!」

 また私の中の一般常識が大きく揺らいだが、同僚M嬢もちゃんとわかっていて、でも彼女は奥ゆかしいから「自分が行ったことあるところだからわかるけど」と言っていたが、私は奥ゆかしくないから、

 「Kさんと地理の話していると、自分がまるでタモリになったような気分だ」

 と正直に言ったらけっこうウケた。

 K嬢がその知能の高さに比べて、教科書レベルの固有名詞にすごく疎いことがたまにあるのは、彼女が一度も受験したことがないことと関係があるような気がするし、本人も少しだけそう思ってるようだ。
 お嬢様育ちなわけではなく、父親が大学の職員だったため、付属小学校からずっとエスカレーターで大学まで通っていたのだ。
 こういうケースの人がいると「受験勉強の詰め込み教育もある程度必要なのかも」って思うが、それ意外の要因として、K嬢が自分が興味のあること意外のことは、まったくスルーする性質ってこともあるだろう。

 国内地理というか旅行先を選ぶ時でも、城や庭園には興味があるけど、火山には全く興味が無いらしい。

 しかし「有珠山」知らないのには驚いた。
 でも、私が子供の頃に有珠山が大噴火して、連日ニュースになっていたけど、10歳下の世代だとそういう経験してないからなあ。もしかしたら、今の若い人は「雲仙普賢岳」っていうのを読めないのかもしれない。

 「イマドキの若者は・・・」って思うことの多くは、そういう過去の経験が共有できてないことが原因なんだろうね。
 そりゃ、昔に比べると今というか、ここ50年くらいは過去の映像が多く残っているので、そういの観るのが好きな若者はそれなりに知識があったりするのだろうけど、でも、漫画「パタリロ」でパタリロが監視カメラ型タイムマシンでバンコランの青春時代を探るのだが「おい、他人の過去を鑑賞するのって、1年分観るには1年かかるぞ!」っていう真理に気がついていたが、「有珠山が噴火しました」ってニュース映像を観てるだけの人と、実際に「いつ終わるんだろう」と時間を共有していた人では、全然違うよね。

 映画の予告編だけ観て「へえ、こういう映画なんだ」って思っただけの人と、実際に観た人だって相当違うけど、先の戦争だって、記録映像や後の小説やドラマでけっこう学習しているつもりでも、やはりあの時代のことが全てわかっているわけではない。

 てゆーか、あの時代を生きた人たちだって、立場や立地によって全然違う印象だったろうし。

 それは、3.11の時の東京が置かれたビミョーな立ち位置と、人それぞれの反応の多様さからも、なんとなく想像できる。
 そういや、ベルギーのテロ事件の時に私より20歳歳下のエビワカちゃんが「なんであんなことするんでしょう?」って疑問を投げてきたので「なんでなのかよくわかりませんが、少し前の日本だってオウムの地下鉄サリン事件があったし、私が小学校くらいは日本赤軍とかが丸の内のビル爆破してたんだよ」って言ったら、「え?日本でも爆弾テロとかあったんですか?」って驚かれて、逆にこっちが驚いたぜ。

 エビワカちゃんにとっては、オウムも「子供の頃の大事件」なので、私にとっての「浅間山山荘事件」みたいなものらしい。

 そういうハードなニュースの話じゃなくても、私が小学生の頃の石原裕次郎といえば、「太陽にほえろ」のボスだったが、私ら小学生が放課後の再放送で「太陽にほえろ」に夢中になっていると、うちの母親も、友人の母親も「この人、昔は凄い人気のアイドルだったのよ」って言っていた。

 その頃、西城秀樹とか郷ひろみがトップアイドルだったが、母親たちによると「それよりも凄かった」らしいが、小学生の私らには、石原裕次郎はただのオッさんにしか見えなかった。
 後になって若き日の裕次郎の映像を観るたびに「ああ、なるほど、こりゃ人気あったわ」と理解したけど、それよりも、「太陽にほえろ」の頃の裕次郎ってまだ40代だったってことの方が衝撃だった。

 今のキムタクとあまりかわらないわけです。
 で、キムタクと同じ年齢だった頃の裕次郎の映像なんていっぱいあるけど、それを裕次郎をリアルタイムで知らない人が観ても、私ほどの衝撃は受けないような気がする。
 せいぜい「昔の人って30代でもう立派なオジサンだったんだなあ」って気がつくくらいでしょう。

 私が小学生の頃の裕次郎は貫禄たっぷりのオジサンだったのに、今の40代のイケメンタレントさんたちは、オジサンというよりもオニイサン・・・なのか?
 もしかして私の母親の世代は、40代の裕次郎も今のキムタクみたいに見えていたのか?

 そういや、私の世代では裕次郎と同じくらいの存在がプレスリーで、「プレスリーさんが復活してライブをやりました」ってニュース映像観て、おばさん客が熱狂しているので「なんで?」って不思議だったのですが、それも後になって「若い頃のプレスリー」の映像観て、「この色気・・・・たしかに」と納得しましたっけ。


4月11日(月)

 そういや、少し前のニュースだけど「東京メトロがベビーカー挟んだまま発車しちゃって、あわや大惨事だった」っていうニュースがよくわからなかったままだ。

 何がわからないかというと、車内からも、ホームからも緊急ボタンが押されたらしいのに、電車が停止しなかったのは「新人車掌がブレーキかけるのを躊躇しちゃったから」って報道されているけど、そもそも、そういう仕組みなの?

 車内の緊急ボタンの機能はよく知らないけど、ホームにある緊急ボタンって「有無を言わさず停止」って機能なのかと思っていた。
 自動停止じゃなければ、運転手は必ずブレーキかけないといけないマニュアルになってるとか。

 東急線で通勤しているけど、時々「どこどこ駅で緊急停止ボタンが押されたので」って停止することがあるから、てっきりそういうボタンだと思っていたんだけど。

 ホームにある緊急停止ボタンは、ホームに転落して亡くなる事故が相次いだので、「そんなボタンあったら、いたずらで押して運行の妨げになる場合もあるだろうけど、それよりも人命優先」って覚悟で設置したものだと思っていたので、「ボタンを押しても電車は止まらなかった」ってニュースに驚いているのであります。

 ただ、今回のケースは「無理な乗車」ではなかったようだが、けっこう無理な乗車する人多いので、「日本の鉄道がいくら優秀だからって過信してはいけない」っていう警告にはなったのかもしれない。

 これは日記にも書いたが、いつもはそれほど混んでない路線で、何かの影響で意外と混んだ電車がホームに着いたので、ホームに並んでいた人が全員乗れないような状況になったことがあった。
 帰宅時間だったので、皆それほど殺気立ってなくて、「まあ、次待つか」って雰囲気だったが、忙いでいたのか、30歳くらいの女性がドアが閉まる寸前になんとか乗り込もうとして、まず手に持ったカバンを車内にこじ入れたら、そこでドアが閉まった。

 満員電車に乗り込む時には、まず体から入れるのがセオリーだろうけど、その女性は腕で中の人を押そうとしたので、そうなっちゃたのだが、そうなるとカバンが邪魔で腕が抜けないわけ。
 いや、カバンを手放せば腕は抜けるんだけど、そうなるとカバンと泣き別れだから簡単には手放せない。

 後ろで眺めていた私や他の客は「ほーら、無理して押し込もうとするから」と思っていたが、女性は両腕をドアに挟まれてる状態だったので、すぐドアが開くと思っていたし、女性本人もそう思ってジっとしていたのだが、なかなかドアは開かず、そのまま発車しそうな雰囲気になっていたのだ。

 後から思い返せば、車掌は混沌としたドア付近から乗り損ねた客がドアから離れるのを丁寧に確認していたのだと思う。もしかしたら、挟まれてるのもわかっていたのかもしれないが、あまり早くにドアを開けると、また乗り込もうとする他の客がドアに殺到して発車が遅れるから、一呼吸置いていたのかもしれない。

 でも、その一呼吸が、ドアに腕を挟まれている女性や、その後ろにいる客には非常に長くて、とうとう、誰かが「おーい、人が挟まれるぞ!」と声を上げると、状況がわかってない隣の車両の前に並んでいる客たちも「なんか、人が挟まれてるらしいぞ!」と車掌がいる最後尾に伝言してくれて、やっとドアが開いて、ほっとしたけど、あの時はほんとヒヤっとしました。

 似たようなケースで、やはり女性が駆け込み乗車しようとして、「だからー、体を先に入れろと・・・」って同じようなケースで、閉まりかけのドアにカバンをねじ込んだのです。

 その人は腕は挟まれませんでしたが、カバンの持ち手が挟まれて、「え?どうしよう?」とカバンから手を離したので、そこまで詳しい状況は見てなかったらしい車掌は「駆け込み乗車しようとした人は、諦めたらしい」と判断して、そのまま発車してました。

 車内には、その人が手放したカバンが転がっていた。
 「えーと、こういう場合、どうすんの?」って空気が、車内に流れました。
 拾って車掌に届ければいいんだろうか?
 でも、この車両、最後尾じゃないし、車掌室まで移動するのも面倒だなあ。
 自分以外の誰か親切な人がやってくれないかなあ?

 そういう空気が10秒ほど流れて、私は「誰もやってくれないなら、しょーがない、私が」と立ち上がろうとしたら、一人の男性がそのカバンを拾ったので「彼がなんとかしてくれるだろう」と思いましたが、その男性、サラリーマンでも学生でもない「何をしている人なのかわからない」って風貌だったので、ちゃんと届けられたのか心配ですが、次の駅でそのカバンを持って降りていたので、駅員に届けたんでしょうかね?

 私は自分がトロいことを自覚しているので、もう何十年も無理な乗車はしていませんが(そもそも階段を駆け降りられなくなった)、閉まりかかったドアに手からねじ込もうとするのほんと危険だよなあ。

4月10日(日)

 去年はニコニコ動画が見られなくなっていたことと、負け試合が多かったことと、最下位で沈痛な面持ちのデーブ監督っていうのがさらにネガティブファクターだったので、楽天の試合ほとんど観てなかったのですが、今年はニコニコ放送も見られるようになったので、何試合か観ています。

 ちなみに、私はデーブ大久保はそれほど嫌いじゃなくて、西武が優勝した時のあのはしゃいだ感じには好感持っていましたし、雄星くん事件の時も「まあ、実際、どうだったのか当事者じゃないとわからないしなあ」というスタンスでした。でも、監督向きでは無いじゃないかなあ、とは思っていたけど、試合後の監督の会見を観る限りでは「やっぱ向いてないよなあ」と思いました。
 なんつーか、根は真面目な人なんでしょうけど、真面目にやろうとすればするほど暗くなるっていうのか、さらに結果が出ないと、その暗さがダークサイドというか、なんだか邪悪な感じに光るような感じがして・・・・
 それが単にルックスのせいなのか、(オリックスをクビになった森脇氏はイケメンだったので、悲壮感が壮大に出ていたのと比較して)やはり世間でささやかれているような、彼の人柄が滲み出ているのかわかりませんが、野球の監督って見栄えも重要なんだなあ、と今更ながら気がつきました。

 そう考えると、野村監督って凄い人だなあ。
 もちろん、デーブとは選手としての格が全く違いますが、「器量も良くない」「性格も良くない」って二重苦を逆手にとって、王や長嶋とは真逆のキャラ設定することにより、老後になっても王や長嶋と並ぶポジションについているのですから。まあ、心底頭良かったんでしょうけどね。

 さて、楽天の話に戻りますが、エース則本が順調に勝っていて、美馬が初完封勝利とかあげちゃうし、塩見、辛島、釜田もまあまあの出来なので、「それなりに得点すれば勝てる」って状態のようだったが、意外と得点しているので、連敗することなく「半々よりちょっといい感じ」でカード一周して、なんと首位ですと(笑)

 話題のオコエは結果出てないので、だんだん存在感が薄くなっているので、「いいから二軍に落として鍛えれば?」って思いますが、同じくルーキーの茂木が予想を上回る大活躍です。

 今日も大谷くん相手に貴重なタイムリー打って、それが決勝点で辛くも勝ち、お立ち台に上がっていました。

 いやあ、正直、ドラフトで茂木を指名した時に「なんで?」って思ったんだよなあ。
 そりゃ六大学で首位打者にもなった選手だったけど、なんか比較的地味な印象だった。
 早稲田のドラフト候補といえば、外野手の重信だったし、内野だと1塁手だった丸子の方が体はデカいし、当たればホームランっていう打者だったから、客席にいる早大生にも人気があった。

 ドラフトで1位指名が重複した明治の高山も打率では茂木を下回ったことも多いけど、高山は大記録打ち立てたこともあるが、存在自体に華があり、神宮の外野席から高山を鑑賞していると「ああ、なんかすでにヤクルトの青木みたい」って思ったものです。

 そして、茂木の顔なんて知らなかったけど、ドラフト指名されてから顔見たら「うわー、ジャガイモ系だ!」ってさらに驚いた。高山とか、ドラフトにかからなかったけど慶応の谷田とかは、「もしプロで活躍したら、イケメンってことになって人気出そう」と思ったけど、茂木はどう考えてもイケメン枠ではなかった。

 さらに楽天は、今江と栗原を獲得したので、「三塁手どんだけ分厚く補強してるの?」って思った。茂木も早稲田では三塁手だったから。

 そしたら、開幕したら、「ショート茂木」になっており、????????

 いや、キャンプ情報とかチェックしていたら「そうなのか」って思ったかもしれないけど、いきなり「ショート茂木」だったから、超びっくりした。
 そして、今のところ、茂木は期待以上にショート守備をこなし、期待以上に打撃成績もよく、今のところ「新人王確実?」って大活躍しているのである。

 はあ、楽天のスカウトはちゃんとわかっていたんですね。
 サードはもちろん、ショートでも使える器用というか、身体能力は非常に高く、打撃センスも抜群、ってことが。ほんと、西田よりもよっぽど安定してるもん。

 今日なんて、高卒5年目の釜田とお立ち台に立ったが、釜田と同級生なんですよね。
 で、地味顔がそっくりで、ニコ生では「双子wwwwww」って大反響でしたよ。

 それで、茂木をググってみたら、楽天の現クローザーである松井とは、甲子園の神奈川予選の準決勝とかで対戦していたらしい。茂木が桐蔭、松井が桐光っていう、神奈川県民にはお馴染みの「蔭光対決」
 どっちも野球強豪校でありながら、けっこう進学校なので、高卒でプロ入りしない選手が多いイメージがあり、茂木の早稲田進学っていうほうが普通で、松井の高卒プロ入りのほうが珍しいパターンでしょう。

 私も松井くんの時は「桐光だし、慶応か早稲田・・・せめて明治あたりに進学するんじゃないかなあ」と思っていた。

 というわけで、今日の試合は、釜田が投げて、茂木が打って、松井が抑えて勝利っていう、若手が活躍してくれた試合だったので、ほんと嬉しかった。

 この子たちからすると、すでに辛島とか大先輩なんだ(笑)とか。

 するってーと、今の先発ローテの最年長が美馬ってわけで、今は奇跡的に6枚揃ったけど、次がいないんだよなあ。
 則本、塩見、釜田、辛島、美馬、戸村・・・・の次の層が活躍できれば、今年の楽天は上位に食い込めそうです。

 あとやっぱり、デーブを経験した後の梨田って、やっぱ格が違うね。

 そういう意味では、梨田も星野のすぐ後には受けなかったと思う。ちょっとキャラ被るから。(現役時代のイケメン度とか人気度で)

 ほんと、結局、顔なんですよ。

 だから、さっきも書いたけど、ルックスに恵まれなかったノムさんは、どんだけ頭使って頑張ったかって話。

 そういう意味では、今週のトップニュースになった「バドミントンのエースが闇カジノ」って事件、ほんと残念でした。
 いや、女子バドミントンはオグシオとかけっこう人気だったけど、「やっと男子でメダル圏内の選手出てきた」ていうのは、私でも知ってることだったのです。

 その「リオでメダルとれる可能性のある男子バドミントン選手」が華のあるルックスであることも知っていましたが、私からすれば「チャラいなあ」だったので、「まあ、メダルとれば、こういうのがイケメン枠に入るのでしょ」と遠巻きにしていたのですが、メダルとる前に、こんなスキャンダルで脚光浴びちゃって・・・・

 で、記者会見、見ましたが「あー、このレベルの容姿だったら、メダルとれば、さぞかし、超イケメンとしてCMに引っ張りだこだったことでしょう」と思った。

 ラグビーの五郎丸とか、テレビCMこんなに受けたんか、ってくらい見ますもんね。
 少し遅れて、朝ドラでブレイクしたディーン・フジオカがじわじわ追い上げてますが、バドミントンのモモちゃんも、うっかり金メダルなんかとったら、あっとう間に羽生くんクラスだったでしょう。

 私も会社でえビワカちゃんに、「羽生くんがまだメダルとってない4、5年前に、織田信成が羽生くんをギャンブルに誘ったって感じの事件」って言ったら、「織田くんはそんなことしません!」って言われたが、いや、私は今回の騒動を男子フィギュアに置き換えたら?ってたとえ話しただけで。

 バドミントン協会の偉い人が号泣していたが、あの気持ちもわかる。
 地味な競技を人気競技にしたくて、頑張って育成して、金つぎ込んで海外遠征させていたら、「次のリオでは、イケメンがメダルとりそうだぞ?」ってところまで来たのに、「五郎丸の次は彼かも!」って逸材が、非合法ギャンブルってそりゃ号泣するわさ。

 そういや、水泳のオリンピック代表選考会レースが話題になっていたのですが、会社でえビワカちゃんが「そういや柔道とかどうなってるんでしょう?」っていうので、「柔道のオリンピック選考基準もさっぱりわからないのですが、そもそも、私は柔道にさっぱり興味がないし、たぶん皆そうで、五輪でメダルとったら有名になるだけなので、五輪前の有力選手情報とか誰も知らないでしょう?」って言ったら、エビワカちゃんが「え、まあ、そういや、そうなのかも」と押し黙ってしまった。


4月9日(土)

●真夜中の惨劇(未遂)

 寝る前にトイレに行って、立ち上がって一歩進んだら、床に敷いているマットが滑ったのか、足をとられたのかわからないけど、とにかく、一瞬トイレの天井が見えたので、「ヤバい、これは後ろに倒れる!てゆーことは後頭部を強打してしまう!」と焦ったが、ガガーンと勢い良く打ち付けたのは、背中でした。

 トイレの便座中央、いわゆる「割れてるところ付近」に背中が当たったため、頭は大丈夫でした。

 しかし、背中を強打したので、エグられたように痛くて、しばらくうずくまっていましたが、どうやら出血はしてない模様。
 でも、痛みのショックで体が震えてきたので、なんとか布団に戻り、布団の中でしばらくウーウーと呻いていました。「転倒した時、けっこう大きな音がしたし、その後、うめき声が聞こえたら、隣や上下の部屋の人が通報したりしないかしら?」って心配になるくらい、ほんとウーウーと呻いていた。

 そのままいつのまにか眠っていたが、まだ暗いうちに目が覚めたので、痛い箇所を確認してみると、背中は幸いにも肩甲骨の下あたりの肉付きのいい場所だったので、骨には影響なさそうだったが、背中の痛みが和らいでみたら、腰も痛いことに気がついた。
 先に尻餅ついてから、背中を強打したのかもしれない。あと、太ももの裏も痛かったが、そこも厚い肉布団に守られているので、大丈夫だろう。

 また寝直して、7時頃起きたら、腰の痛みがさらにひどくなっており、立ち上がってまっすぐの姿勢になる時や、歩く時にも痛みがあるので、「どっかヒビ入ってたら嫌だなあ」と思ったし、歩行に支障があったので、会社休んで様子をみることにした。

 夜あまり熟睡できなかったし、痛みで体が強張ってたのが少し緩んできたので、昼くらい間でずっとうつらうつらしていた。
 夕方くらいになると、腰の痛みもかなり和らいできてたので、「これは骨には異常ないな」と安心した。

 しかし、ここ最近、室内の小さな段差や、屋外でも歩道の段差に足ひっかけることが多くなり「年なんだから気をつけないとなあ」と心がけていたし、得に室内については「子供と老人が一番怪我するのが家の中」って話もあるから気をつけていたつもりだが、まさか、あんなところで「一歩間違えば大怪我」って事態になるとは予想していなかったので、ほんと何に気をつければいいのかよくわからないけど、若いころの「お足元」と今の「お足元」は全然違うんだろうし、この先さらにお足元が悪くなって行くのだろうなあ。とほほのほ。


4月6日(水)

●リア充

 乗り換えする駅には、たまに鳩がいて、駅を利用する人たちの食べこぼしなどを探しているようですが、数日前には「おや、前方に二羽いるな?」って光景に出会いました。
 いつも乗るホームの端の方に歩いて行くと、その二羽は片方が片方を毛繕い?
 いや、鳩のああいう行動初めて見たのですが、片方が相手の首回りをずっとつついていて、パっと見「なにチュッチュしてるんだよ」とバカっプルが駅のホームでイチャイチャしているような雰囲気だった。

 で、私も「なに堂々といちゃついてるんだよ」と思ったが、その後、ホームのその辺に来る他の客も「なにこの鳩のバカップル」って目線送ってるのが面白かった。

 バカっプルはうざいし、それを鳩がやっていてもウザいですが、「これが本来の野生動物の姿なのかも」と思えば「いいんじゃないの、別に?」って思っている自分と向き合うことになるのが、なんかね。


 さて、人間界では乙武君が誕生界で公式コメント発信して、また炎上してますが、正直私はもうあまり興味がない。でも、批判コメントを上げずにいられない人たちの心境もなんとなく理解できるので、「人って、こんなの絶対無理っていう基準も、ほんと人それぞれなんだなあ」って、改めて思った。

 私が「これだけは絶対に許さん」って憤ることって、なんだったかなあ?

 意外と覚えてないのね(笑)
 つーか、自分は怒りっていうか、テンション上がると涙目というか、泣いてしまうほうなので、拳あげるよりもハンカチで涙抑えてしまうので、「怒りチーム」にはあまり加われないのかもしれない。

 いや、時々「ここは本気で怒ったほうがいい」って時もあるんだけど、本気で怒ろうとすると涙が出てしまうので、そういうつもりじゃないのに「野々村議員号泣会見」みたいなことになったこともあります。

 ただ、自分ではそういうつもりはないのですが、「あのミヤノさんが泣いて訴えてる!」って、けっこう最終兵器的に捉えてもらえるので、「ほんとにどーしよーもなかったら泣こう」って密かに思っているのですが、あまりそういう機会も無いですね。
 で、自分が涙もろいので「号泣会見」とか「あー、お友達だ」って逆に冷静に見てしまいますけど。(事の重大さと涙は特に比例してないと思っている)

 さて、例の「中学生監禁事件」も一息つきましたが、「自分が経験した、全然それほどじゃないけど、性犯罪一歩手前事件」のことを書いてて、なんとなく思い出したけど、「男女の力の差」って男性には想像しにくいのかなあ?

 世間には「恐妻家」がいっぱいいるのはわかってますが、本気で妻と武力衝突したら、フツーは夫のほうが勝つでしょうよ。
 そりゃ、妻が吉田沙保里で、夫が運動音痴のモヤシ君だったら、どうだかわからないけど。

 私が遭遇した痴漢の方々は、それほど体力使わずに私の腕を掴んでいたようだけど、私はそれから逃れることができませんでした。もっと全力で抵抗することもできたけど、それで相手が本気出したら、怪我させられそうで怖かったです。
 私が襲われた場所は開けた場所だったので、相手がムキになる前に大声出して、相手に逃げるチャンスを与えたら、まんまとそうしてくれたので事なきを得ましたが、あれが閉鎖空間だったら・・・・

 小学校までは、あまり体力に男女差が無いのですが(イマドキだとまた違うのかもしれないけど)、中学高校くらいになると、「男子とガチで喧嘩すると絶対に負ける」ということがわかってくるが、男子はその頃、どう思ってるんでしょうね?
 たぶん、その頃から「女性に手を上げる男なんてサイテー」ってことを学ぶのでしょうし、それを「女子には口で負ける」とか「女子こぇええ」とか、他の言い回しで表現してみたり。

 で、多くの人は、「女性を怒らせるとマジ怖い」という前提の上で平穏に暮らしているのですが、その「前提」というか共有するファンタジーを簡単に壊す人もいるってわけで。

 そういや、私が中学生の頃、「校内暴力」が流行りましたが、私の親世代は「教師は絶対的存在で、その教師を殴るという発想が全く無かった」と驚いていた。
 たぶん、女性に暴力を振るうことと同じくらい、先生を殴ることはあり得なかったのだろう。逆はあっても。

 まあ、そう単純な話では無かったが、なんとなく振り返ると、生徒が教師を殴るのが流行った時代を経て「そもそも、教師も生徒殴っちゃ、ただの暴力じゃん」って雰囲気になり、今に至るような?

 ああ、それと似てるというか、それから10年くらい遅れて進行したけど、「女性は結婚して専業主婦になるのが当たり前」って時代があり、30年くらい前に「女性だって男性と同じように仕事したっていいじゃん」ってことになり、その当時は「オールドミス」って単語があったけど、あっという間に「30代独身女性」が増え、20代で結婚する人のほうが珍しくなってしまった。

 それで「晩婚化で少子化だ!」と問題になり、つい最近になって「30代後半から不妊治療受けても、子を授かる可能性は低いんです!」って話になり、「女性は23歳までに結婚しないと売れ残り」っていう「前提」から最初から解放されていた、今の40歳前後の人たちは梯子外された気分になってるのかもしれない。

 って話が迷走しているけど、そう考えると「前提」というか「こうあるべし」って定義って、けっこうあっけなく変わるもので、「女性を監禁してはいけない」っていうのだって、映画「マッドマックス」みたいな世界では、ボスの子供を産む道具にされていた女性達って設定はよくあるし、そんなの実際に少し昔の日本でも「子供を産めない妻が離婚された」なんていう設定珍しくないし、かと思えば、バブル時代は「メッシー君」だの「アッシー君」だの、女性に貢ぐ男性が流行ったこともあり、「女性は産む機械」という発言が炎上したことがあったが、「男性はATM」ってゆーのは、あまり炎上しない?

 昔はサラリーマンの給料は現金支給だったが、私が高校生くらいの頃やっと、振込が主流になったと思う。
 でも、私が働き始めた30年前くらいは「賞与だけは現金支給」って企業もけっこうあったと記憶している。
 大学の友人と仕事帰りに飲みに行ったら「今日は現金数十万円持っているので、なんだか落ち着かない」と言っていたから。

 その頃、うちの母は「前はお父さんが現金で給料持って帰っていたので、給料日に飲んで帰るって時はちょっとドキドキしたっけ。でも、今はお父さんが帰ってこなくても、口座に振り込まれているので、振込があれば、お父さんがちゃんと帰ってこなくてもいいんじゃない?って、つい思っちゃったりするのよねー」などと、しれっと言っていたので「それは酷いなあ」って心の中で思いましたっけ。

 って話がまとまりませんが、まあ、いつものことなので。


4月1日(金)

 そういや、例の女子中学生誘拐監禁事件は、容疑者が退院して逮捕されて、順当に自供しているようで、テレビ報道もちょっと落ち着きましたが、それでふと思ったんだけど、「容疑者がやったことは許されるようなことではないけど、2年間ちゃんと、拾ってきた動物を世話したことは少しは評価してもいいんじゃないか?」

 いや、被害者を「拾ってきた動物」呼ばわりするのはいけないけど、過去のそういう犯罪を思い出すと、「部屋に連れ込んだら暴れたから殺しちゃった」っていうの、けっこう多いじゃないですか。
 リンゼイさん事件とか、ついこの間の神戸の事件とか。

 さらには「コンクリート詰め事件」なんて、最初は軽い気持ちで監禁していたんだろうけど、少年達の集団心理が変な方向に行ってしまい、ほんと最低最悪な結末を迎えた事件もあった。コンクリート事件なんて、少女が監禁されていた家には、親も住んでいたのに?って、ほんと理解不能な事件でした。

 で、たぶん、軽い気持ちで監禁しちゃったけど、暴れるし逃げようとするし、逃げられたらヤバいって、殺してしまう気持ち、全くわからないわけでもないので、被害者には全く非は無いですが「もう少し上手く立ち回れたらなあ」って思うところもあったので、今回の女子中学生が2年後に生還したのって、いろいろラッキーポイントもあったのかもしれないけど、「ああいう状況で生き残るための方法の一つ」を提示したのかもしれないなあ、って。

 それでも、逆らわずにおとなしく飼われているふりして2年ってほんと気が遠くなりますが、2年間それが続いたっていうのは、容疑者の性格と被害者の性格が奇跡的にマッチして均衡状態が続いたのかな?とも思います。どっちかのバランスが崩れたら、もっと早く事件になっていたことでしょう。

 まあ、容疑者が犯したミスは、「引越しして、以前のような監禁状態が維持できなくなった」のに、被害者が従順だったことに甘えて、セキュリティーレベルを上げなかったことかなあ?
 それまで2年間、安定していたので、環境が変わったくらいでは大丈夫だと思ったのかね?

 ふと、思い出した。
 私も性犯罪の被害者になりかけたことがあった。

 これ、日記に書いたことあったっけ?
 私が通っていた高校は公立校だったし、田舎だったし、校門のセキュリティーなんて全くないオープンな環境だった。あの頃の学校って、どこもそんな感じだったと思う。

 だから、高校を卒業したOBなんかも、部活での後輩の指導でよく出入りしていたし、私が所属する部活でも大学に進学した先輩が気軽に立ち寄っていた。
 あれは、私が2年の時だったのかな?夏休みだけど、毎日のように高校の部室に通っていた。いろいろ研究テーマもあったし、なによりも「夏休み超暇だけど、高校に行くと友達がいるから」って感じだった。

 私は理科系部活だったけど、高校の理科棟の隣は体育館で、渡り廊下で、バレー部や卓球部のクラスメートとすれ違って挨拶していた。

 その日、私が所属する「天文部」がある理科棟4階には私が一番ノリで、同じフロアには漫画研究会とか山岳部がいるのだが、その日はどちらも活動してなかった。
 私一人で、「部室」として使用していた、教員室と実験室の間の「地学準備室」でボーっとしていたら、見慣れない20代の若い男性が入ってきたので、私は「顔知らないけど、先輩なのかな?もしかしたら他の部活の?」と思い、笑顔で出迎えたのだが、急に手首掴まれて、窓際まで追い込まれた。

 テレビドラマみたいだったが、お腹のあたりにナイフ突きつけられて「騒ぐな、刺すぞ」と言われて、胸をグワっと鷲掴みされたのである。

 「なにこれ、ヤバい」と思ったが、ここは4階だけど、1階の体育館とつながってる通路には体育会系の生徒達がウロウロしているのをわかっていたので、そっちに向かって「ギャー助けて」と大声出したら、そいつはダッシュで逃げていきました。

 それで放っておけばよかったんだけど、私も怖かったので、本館にある警備員室に駆け込んで「痴漢がいました!」って言っちゃったもんだから、後々大問題になり、それまではOBが堂々と侵入していたんだけど「学内にご用の方は入館 証が必要です」って、なっちゃったんです。

 まあ、あれはタイミングが悪かったよなあ。
 私が警備員さんに状況を説明している最中にやっと他の部員が来て「ど、どうしたの?」って言うので「痴漢が出た」と説明すると、「ええ?こんなところに?」ってびっくりしていた。
 そりゃセキュリティーなんて無い、解放された校舎だったけど、常に学生がウロウロしているので、そんな危険は想像してなかったのである。その日は、ほんとたまたま他に人がいなかっただけだった。
 理科棟の階段はいつも山岳部が砂詰めたリュック背負って階段上り下り鍛錬していたんだけど、たぶん、夏休みだし山に行っていたのだろう。

 だから私の次に来た人が、あと20分ほど早く来てくれたら良かったのだが、ほんとタイミングが悪かった。
 なので「すぐに誰か来るかも」と思ったので、襲われた時に大声出すの嫌だったんだけど、「すぐに誰かが来るという保証もないし・・・」と一瞬考えて、相手も相当おっかなびっくりやってるのもわかったので(その人だって体育館には大勢の生徒が部活でウロウウロしているのは見ているはず)、なんとか大声出せたけど、あのまま大人しく従っていたらどうなってたんでしょうね?

 もう一件、これは日記に書いたと思うが、30歳くらいの頃、渋谷のクラブに朝までいて、適度に酔っ払っていたので、歩いて三茶に向かった時があった。
 終電逃した時などはよく歩いていたが、246はそういう人が多くて、治安上の不安は無かったのだが、その時間帯は始発がそろそろ動くような時間だったので歩行者や自転車で通る人がほとんどいなかったようだ。

 それでも、幹線道路沿いだから車は途絶えることがないので、すっかり油断していたのだと思う。道沿いに自動販売機が数台並ぶスペースがあり、そこに若い男子が座っていた。
 浪人生が朝まで勉強していて、息抜きにジュース買いに来たって風情で。
 こっちだってこんな時間にフラフラしているんだから、同じように明け方フラフラしている若者に「異常」を全く感じないで通り過ぎようとしてら「すいません、今って何時ですか?」って聞かれたので「えーと、何時何分ですよ」とフツーに返事した。

 そしたら、向こうが、ずっと閉じこもって試験勉強だか卒論だかなんかの提出物の作業なのか詳しくは忘れたが、ちょっと煮詰まってしまって外の空気吸いたくなったし、なんか他人と喋りたかったので話しかけてしまいました、っていうようなことを話し出したので「ああ、そういう時ってあるよね」と、10歳以上年下だと思われる男子相手だってので、人生の先輩として、ちょっと相手してあげるつもりで、しばらく雑談していたのである。

 そしたら、すっかり「いいオネーサン」と見込まれてしまったのか、「ちょっと手伝ってください、そちらにはなにも迷惑をかけませんから」的な言い回しでお願いされたのが、「彼が自慰行為をするのを横で見ててくれるだけでいい簡単なボランティア仕事」であった。

 「え、それはちょっと・・・・」とフェードアウトしようとしたら、腕掴まれて、裏道の住宅街まで連れていかれて「いいじゃん、いいじゃん、それくらい」「いや、ぜんぜんよくないし!」と押し問答になった。
 別に命の危険は感じ無かったが、手離してくれないし、力では完全に負けているので、本気で嫌がっているのをわかってもらうためには大声を出すしかなかったが、「こんな早朝にこんな閑静な住宅街で、こんなしょーもないことで大声出したくない」って思って、しばらく「人通りないかなあ?」と困っていたら、少し離れた所で車に荷物を積み込んでいる人(釣りの準備だったようだ)が現れた。

 向こうも、こんな住宅街で揉めてる男女を見て、「どうしたんだろ?」と思ったらしいが、私が彼らに届くくらいの声で「助けてください!」って言ったら走って来てくれて、おかげでその男子が逃げてくれました。
 その親切な人は外国人でしたが、日本語は堪能で「彼は知ってる人なの?」「いえ、知らない人です」「怪我はない?」「いえ、怪我はないです」と言うやりとりの後、私が「タクシーに乗って帰るので、大通りまで一緒に来てください」と言ったら、タクシーが止まるまで一緒にいてくれました。


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