可燃物な日々

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日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました

3月31日(木)

 3月も終わりだが、そういや、後で書こうと思っていた山下達郎のライブの感想文を書いてなかったので、慌てて書いておこう。

 山下達郎のライブの評判がとても良かったり、とてもチケット入手が困難だっていう噂はなんとなく知っていたが、それほど熱心なファンでもなかったので、自分でチケット取るために頑張ろうという気は全く無かったが、友人T嬢は密かに何度も抽選に挑戦していたらしく「ついに当選した!」と言うので「えー、すごいね」って他人事だったのだが、T嬢もそういうの一緒に行く友人は少ないらしく、なんとなく私にその権利を与えてくれてるようだったので「ありがたくお相伴に預かります!」

 いや、ほんと、いつも感謝しているのですよ。

 で、今はこういうのは当たり前になってるのかもしれないけど、ヤマタツのライブはプラチナ・チケットになってしまって高額で転売されてしまったらしく、それを防止するために「チケットに記入された氏名の本人確認できる写真付き身分証明が必要」というルールになっていた。
 さらに、同行者は「チケットに記入された申込者と一緒じゃないと入場できません」ってルールらしい。

 いつもだと、チケットは郵送で送ってくれて「現地集合ね」なんだが、「一緒に入らないとダメ」ってことになると、もし私が遅刻したら友人に迷惑かけるし、そもそもT嬢になんかあったら、私は入場できないって???と妙にプレッシャーがかかる状況である。

 プレッシャーかかるから、その日は仕事休もうと思っていた。
 そしたらマスオさんがその期間に海外旅行の計画を立てていて、私は休みにくい状況だった。
 それでも、金庫の鍵は同僚M嬢も「最後の切り札」として所持しているので、「切り札使っちゃおうかな」と思っていたら、M嬢と部長が、昼間、他の事務所に行く予定になっていた。

 するってえと、留守番要員はエビワカちゃんとE嬢だけになってしまう。これは休めない。

 そして、こういう「今日は予定があるから早く帰ります!」って時に限って、なんかトラブルが発生して、なかなか会社を出られないんだよなあ。
 と、過去、明治神宮前駅から渋谷公会堂までダッシュしたことや、東京ドームの周りをダッシュしたことがフラッシュバックした。

 って、また前振りが長くなりましたが、無事にT嬢とNHKホール前で6時に集合できました。

 つーか、普通こういうコンサートって7時開始なのに、「なんで6時半なんだろう?」ってそこでT嬢に言ったら、T嬢も疑問に思ったらしく事前にネットで調べたらら「3時間やるから」とすぐにわかったそうだ。

 ヤマタツファンには常識らしいが、私は「6時半から始まって、9時ちょっとくらいってことかなあ」って低めに見積もってました。

 やはり時間が早いので、6時半では客席は8割くらいしか埋まってなかったけど、7時くらいには皆さん到着していたようです。
 あと、心配だった身分証チェックも、係員も慣れたもので、長蛇の行列をサクサクとさばいていたので、私らは6時集合して、6時15分には指定の三階席に着席していました。
 客も大人だから粛々と集まって来たって雰囲気だし、やはり年齢層は50代から60代がメインで、ちらほらと30代くらいの若者が混じる程度。
 N響のコンサートとも違う、スーツ来た仕事帰りのサラリーマンの多さと、中高年夫婦の多さって客層が「すごい地味だけど、こんな地味な客層、今まで経験が無い」って感じでした。

 オタク度は高いんだけど、ヤマタツって楽曲は超メジャーなわけで、メジャーだけどオタクっていう配分が絶妙というか、「外見上目だった特徴は無い」っていうのか、去年、キングクリムゾンが全国公演したらしいけど、あっちもそんな感じになっていたのかもしれないけど、たぶん、女性客比率が違っていたのでは?
 キングクリムゾンを初老の老夫婦で観に行く人は少なかったと思うのですが、ヤマタツの場合は、60歳くらいの夫婦率が非常に高く、ああいう客層ってほんと私には珍しかった。もしかしたら、さだまさしのライブもそんな感じなのかもしれないけど、山下達郎の方がオジサン客がメインなのかもしれない。(オタク度高いから)

 さて、定刻の6時半を少しだけ過ぎて、6時35分くらいにライブが始まった。

 地味だけど気の利いた感じの品のよい舞台美術は、いかにも「ナイアガラ・トライアングル」な世界を表現していて好感が持てた。後からジワジワきたが、海辺のリゾートを表現したそのセットは、楽曲ごとに景色を変える実に計算されたいい舞台美術でした。

 そして、ほんわかと山下達郎が登場。

 ひと月前のMIKAさんの公演でも、ここの3階席だったが、MIKAさんは顔が濃いから、けっこう表情が見えてるつもりだったが、ヤマタツが登場したら、顔は完全にのっぺらぼうでした。
 「舞台の化粧って大事なんだな」と、つくづく思いました。

 でもまあ「顔がみたくて来てるわけじゃないし」と思い直しましたが、なんだか演奏が始まっても音が小さい?
 3階席なので、そう思ったのかもしれませんが、ロック・コンサートの爆音に慣れている身には「音圧が」って感じでしたが、そもそも音圧で勝負するタイプのミュージシャンじゃないし、だんだんわかってきたのだが、あれもすごい計算された音量だったんですよね。

 繰り返すけど、私はそれほど熱烈ファンでもないので、山下達郎といえば「クリスマス・イブ」であり、もっと前は「ライド・オン・タイム」であり、それよりもシュガーベイブ時代の名曲「ダウンタウン」とか「パレード」とか!

 特に「ダウンタウン」は「オレたちひょうきん族」のエンディングの曲だったので、私の世代では誰もが知っている曲だったりします。

 前半はあっさりとそういうヒット曲を演奏していました。
 途中のMCによると「去年はしばらくライブで演奏してなかった曲ばかりやるマニアックなセット」だったらしいが、今年のツアーは「明るい曲ばかりやる」ってテーマだったようで、恥ずかしいくらいメジャーな曲をこれでもかこれでもかとばかりに淡々とやっていた。

 意外なことに、山下達郎はMCも、さだまさしばりに快調でした。
 こんなに喋る人だったっけ?
 ラジオで喋ってるのは聞いたことあるけど、20年前はこんなんじゃなかったと記憶してるんだけどなあ?

 ただ軽快なMCで語られる内容はけっこうシビアなところもあり、20年前くらいには、びっくりするくらいの売れっ子だったのに、10年前くらいに異変が起こった。CDが売れなくなったのである。
 それと同じ頃、ずっと一緒にやってきたミュージシャンが他に引き抜かれたりして、思うように音楽活動できない時期があったらしい。
 それまでは、新譜が出るからそのプロモーションって意味のツアーだったが、10年前にその発想を変えて「ライブをメインに稼ごう」って方向転換したようだ。

 ああ、なるほど、だから私の中では「スタジオ録音派」だった山下達郎が、こうして、生演奏に拘って、その10年の集大成ってことになってるようである。

 「明るい曲ばかりやる」って今年のツアーに当たって、良かったです。
 だって、さっきも書いたけど、前半でさらりと「ダウンタウン」とか歌ってくれて、それでふと時計みたら「まだ1時間か」と序盤なんだな、と思っていたら、いきなり地味に「クリスマス・イブ」を演奏してくれました。

 フツー、というか、そこそこのメジャーなミュージシャンでも「クリスマス・イブ」クラスの大ヒット曲って、終盤に残しておくでしょ。
 それを、3時間やるというライブの1時間経過時点でサラっとやるって・・・・
 しかも、歌声が、録音した当時のクオリティーって・・・・

 よくわからないんだけど、山下達郎って、自分の声でコーラスの多重録音とかはやるけど、それはライブでも録音として流してましたが、「楽器演奏は録音の時と同じようにやる」ってことに変に拘ってるみたいで、その拘りにどういう意味があるのかよくわかりませんが、雰囲気的には「クラシックの交響楽団の演奏はライブでも録音でも同じ」みたいなこと?

 なので、だんだん時間が経つにつれ、ロックやポップスのライブ聞いてる気分では無くなりクラシック・コンサート聴いてるような気分になってきた。
 てゆーか、「すごい極上のジャズ・ライブを聴いてる感覚なのに、なんでNHKホールなんだろう?」っていう感じ?

 そして「武道館以上のハコでやるつもりはない」という山下達郎にとって、NHKホールは最大キャパのハコであるが、いつもそうなのか、たまたまそうだったのか私にはわからないけど、MCのウケもよくて、気分よくベラベラと喋っていたのは本当だったようで、9時過ぎに「ライド・オン・タイム」が始まって、それまで「録音に忠実」だったセットが一気にライブ用アレンジを展開してきたので「ああ、これでエンディングか」と思っていたら、その盛り上がりが30分以上続いて、終わったの10時少し前でした。

 私の横に座っていた60代の品のいい老夫婦が「店を9時半に予約したのに」と苦笑していた。

 つーか、山下達郎は後半になって「私ももう60歳過ぎて、若い頃のようには体が動きません」とか語っていたけど、座って聴いてるだけのこっちだって3時間半はキツかったのに、3時間半もほぼ立ちっ放しで休憩もなく歌い続けていたあんたに「オレも年取ったなあ」って言われたくないよ!!!!

 ほんと、なんて言うのかなあ、「この人と同じ時代に生きられてよかった」って言うと大げさですが、けっこう真面目にそんな感じだったような?

 あと、私はいい加減な人間なので「完璧主義者」って(笑)な扱いだったのですが、山下達郎が目指す「完璧」って、なんかギスギスしてなくて、「だって、寝る時には気持ちいいい素材の毛布のほうがいいじゃん?」的な、「こうあるべき」を超えた、なんて言うんだろう?

 要するに「自分が一番好きなことを好きなようにやっている」って感じが、とても羨ましかった。
 そして、その徹底した拘りがこれだけ多くの客に熱く支持されてるっていうのも。

 ライブ後にT嬢と飲んでいたら、T嬢が「会場の都合があるから、せいぜい3時間半だけど、あれ、そういう制限なかったらずっと演奏してそうだね」と言うので、「うん、うん、そんな感じ」と激しく同意。
 さらにT嬢が「だったらフジロックに一つ、ヤマタツ・ステージを用意して、三日間好きなだけやらせてみたらいいのに」と言うので、「うわ、それ超観たい」

 タイムスケジュールも好きにしていい。「じゃあ、お腹空いたので、1時間休憩して、2時から再開しまーす」って感じで、いっそずっとリハでもいい。つーか、そっちのほうが観たい(笑)

 それは冗談だとしても、ヤマタツのライブ聴きながら酒飲みたかったなあ。
 六本木ミッドタウンにあるビルボードみたいな飲食できるライブハウスでヤマタツがやったら、一人5万円・・・いや、10万円でも行く人絶対にいるだろう。

 というわけで、いいもの観させていただきました。
 いや、ほんと、あの系統のポップスが好きな人は、一度は観ておいて損は無いと思います。
 もはや「人間国宝」クラスなので、素晴らしい美術品を生で鑑賞するような感じだった。

 山下達郎は、あと何年くらいあのクオリティーで演奏活動できるのだろうか?
 あと、10年くらいやってほしいものである。
 そしたら、マジ人間国宝ですわよ。


3月30日(水)

 270万円という大金を一瞬にして失って、通帳眺めて「はあ・・・」とため息ついてしまいますが、でも、私って、この人生50年でお金に困った経験全く無かったからなあ。
 裕福な家で育ったわけでもないし、親はオイルショックの頃の家計のやりくりに苦労したのかもしれないけど、給食費や修学旅行費用が払えないというレベルでは全く無かった。
 でも、家のお米は常にパールライスだったし、夕食にはほぼ毎日モヤシが使われていたので、食卓はとても質素だった。あと、レギュラー陣はシシャモとかクジラのベーコンとかシラスとか・・・・今でこそ、クジラのベーコンは高級品だし、シラスもけっこう高いけど、あの頃あんなにうちの食卓に並んでたということは、肉や魚よりも安かったんでしょうね。

 あの頃、よく覚えている「質素なごちそう」は、うちの母がどっかで教わってきたレシピ(?)で、キング・オブ・質素な食材であるアジの干物を食べた後、家族全員の食べ終わったアジの干物の残骸である骨や皮や尻尾を丼に集めて、熱いお湯をかけて、醤油を少しだけ加えたアジ汁であった。
 母にその料理(?)を教えた人は「魚食べるのが上手な人ばかりだと身があまり残ってないからイマイチだけど、子供が不器用につついたアジを使うとダシや油がいっぱい出て美味しい」と言っていたようで、確かにその通りだった。みんなで夢中になって啜ったもんだ。二番だしはかなり薄かったけど、それでも美味しかったので、三番だしくらいまで挑戦したが、それはさすがに出がらしだった。

 あの料理(?)の素晴らしかったところは、それまで母は子供達がアジの干物の一番美味しいところをちゃんと食べていないことが不満で、よく子供の食べ残しをつついていたけど、アジ汁が締めになってからは、「うん、このくらい身が残っていたほうが、いいダシが出るからね」と「もったいない魚の食べ方」を肯定的に捉えるようになったことだ。
 骨のついた魚を食べるのが苦手な子供達も、堂々と食べにくいところを残すことができたし、そもそも「わーい、今日はアジの開きだ!アジ汁やろーね」って、子供に人気の無かったアジの開きが、カレーに次ぐ人気メニューになったという、いい話である。

 お菓子で人気の節約メニューは「食パンの耳を揚げたの」だった。
 近所の山崎パン系列の街のパン屋さんは、サンドイッチ用にスライスした耳をビニル袋いっぱいに詰め込んだのを100円・・・いや、もっと安かったかも、20円くらいで販売していた。
 パンの耳は、70年代や80年代の貧乏学生の生活も支えていたようだが、私が小学生の頃は、あれを油で揚げて砂糖をまぶすおやつが大人気だった。

 そして、夏のおやつはとにかく毎日のようにかき氷で、トウモロコシで、トマトだった。トウモロコシやトマトは行商のおばちゃんたちが朝摘みのを売りに来ていたので、ほんと美味しかったよなあ。

 そういや、同世代以上の人とはたまにその話で盛り上がるけど「昔のケーキってバタークリームだったよね」

 あれが苦手だったという人も多いが、私はけっこう好きでした。
 昔はなぜバタークリームだったかというと、流通の問題があったようです。

 でも、私が小学生の頃だったと思うけど、「手作りケーキ」がブームになって、生クリームっていうのは、自分で泡立てればいいってことがわかって、子供のお手伝いとしは大変やりがいがあったし、出来上がったら超美味しいのわかっていたので、誕生日やクリスマスに「さあ、ケーキ作るわよ」って時には盛大に生クリームホイップしましたよ。

 ほんと「この世にこんな美味しいものが!」って感動がありました。
 今でも、美味しい生クリームのケーキに出会うと、「ああ、あの感動が蘇る」って感激してしまいます。

 って、なんだか「懐かしい昭和の食卓」の話になってしまいましたが、そう、お金ね、お金無くて困ったことほんと無いんだよなあ。
 子供の頃から貯金が大好きでお年玉をほとんど貯金していたので、高校生になってウォークマンみたいのが欲しくなった時には、その貯金で買いました。
 大学に入るとバイト三昧で、20歳の頃に貯めたお金で憧れの欧州旅行に行ったし。

 そんで、大学辞めて働き始めたら、薄給だったけど(ほんと最初の頃は手取りが10万円切っていた)あまり金の使い道もなかったので、コツコツ貯めていたら預金額が100万円超えて、給料も手取り14万円くらいになったので「これだったら一人暮らしできるな」と家を出た。
 貯金切り崩しながらの生活になるのかなあ?と思っていたけど、少しずつ昇給して、ボーナスを合わせると年収300万円くらいになったので、逆に貯金が増えた。
 まあ、あの業界だったから、よくご飯ごちそうになっていたので、食費がかなり助かっていたってこともあったけど。

 なので、30歳で前の職場を辞めた時、700万円くらいの貯金があったんだよね。
 だから「1年間、今までやりたかったことをやってみよう。それでも、たぶん300万円くらい残るから、次の職見つけるまでなんとか食いつなげるだろう」と思って、インド一周したり、欧州でグラストンやラブパレに参加して遊びまくっていたわけです。

 ところが、「さーて働くぞ」と思ったら再就職で苦戦して、派遣社員で食いつないだりしていたけど、仕事が無い期間がけっこうあり、30万円単位の「前職での少ないボーナスをコツコツ定期預金」っていうのを何度か解約して、「ヤバい、仕事してないと、100万円くらいあっという間に生活費に消える」と不安になったが、なんとか今の職場と巡り会い、マイナス家計からは脱却しました。

 あの時の「100万や200万円じゃ全然安心できない」って恐怖心がさらなく貯蓄魂に拍車をかけたこともあり、それにあの借金の保証人になった時に「もしもの場合は私が肩代わりするのだから、それにプラスして貯めておこう」と思っていたし、10年前くらいに、やはりその借金が全然返済されていないという驚愕の事実を知って「これは現実なんだ」と身を引き締めていたので、なんつーか、まあ、想定内だったんだよな。

 大震災に備えて、きっちり非常食を備蓄していた人が、災害にパニック状態になりながらも「あ、そういやちゃんと備蓄していた」と我に返るが、「ちゃんと準備していた自分はえらいと思うが、でも、ほんとは、こんな準備無駄になって欲しかった」と思うみたいな?

 ほんと、災害に遭ったと思えば、「まあ、そんな感じ」っていうか、本当に災害に遭った人にそんなこと言ったら、怒られるレベルなんでしょうね。


3月29日(火)

 年度末の有休消化で今日は休みにした。

 そんで、とうとう例の保証人になっていた借金を耳を揃えて支払いに銀行に行きました。
 総額270万円だったので「支払い時に身分証とか確認されるのかしら?」と思っていたが、地自体の納付書だったので「納税」と判断されたようで(窓口で通帳に「税金」と印字していいか確認された)、私にとっては個人で支払う金額としては異常な金額だったが、銀行の窓口係にしてみれば「納税額としてはありふれた金額」だろうから、テキパキとフツーに処理してくれました。

 今日支払ったのはあくまでも未納分なので、今後2年くらいかけて60万円くらい返済が続くことになる。月々支払う度に嫌な気持ちになるから、書類が届いたら口座引き落としの手続きするつもりです。

 心配なのは、私が肩代わりしたことが相手にわかったら、また壮大に逆ギレされそうだなあ、ってこと。
 一応、役所には「向こうにはわからないようにしてください」とお願いしたのだが、「配慮はするつもりだが、通常行くはずの書類を止められないこともある」と実にお役所らしい対応をいただいたが、どうしても止められないのは「返済が終了しました」って書類だけらしいので、たぶん大丈夫だと言われた。(相手が役所に問い合わせしてきた時は私が返済していることがバレるけど、役所から督促状が届かなくなったからって、わざわざ確認するわけないし)

 ただ、後で気がついたのだが、借入金は二本あり、奨学金と生活支援金の二種類で、300万円の方が奨学金(って名前じゃないけど)で、30万円が生活支援金で、30万の方はとっくに返済期限が来ていたので、今回の支払いで完済なのである。
 「あ、じゃあ、これの完済通知、行っちゃうじゃん」って思ったが、もう、役所の人に掛け合うのも面倒くさくなり「なるようになれ」と諦めることにした。

 さて、ニュースショーは「女子中学生監禁事件」で芸能ニュースどころじゃなくなったが、それでも、その後に「今年の不倫ラッシュ」を振り返り、「効果的な謝罪会見とは?」みたいな話題になっていた。
 もう、かなり昔の峰竜太の不倫会見が流れたが、妻の海老名みどりが同席して「びっくりしましたが、私も相手に会ってみて、きっぱり縁を切らせました」とサバサバと発言して、横で峰竜太が苦笑という、「海老名家ってほんと女性がスゲーな」って会見だった。(泰葉と小朝の離婚会見も斜め上だったもんねえ)

 あの会見以降、峰竜太に恐妻家キャラが付き、バラエティー番組にも出演するようになり、前より人気が出たとテレビでは紹介されていた。

 結局、テレビの中の人たちも「不倫なんて別にどーでもいーじゃん」って感じのようだ。
 昔は芸能レポーター達がタレントを問い詰めていて、視聴者が「そこまでしなくても」って思っていたかもしれないが、今って逆になってるのかな?
 逆っていうか、今はレポーターよりもコメンテーターの時代なので、「世間では怒り心頭かもしれませんが・・・」ってコメンテーターが無難にまとめているようだ。前はもっと世間の声代表みたいな「こんなの絶対ダメに決まってるでしょ!」って感じのコメンテーターがいたけど、今って少ないような気がする。

 そんで、マスコミが収集している「世間の声」ってネットでの匿名発言なんだよね、たぶん。
 なんでもそうだろうけど、無関心な人は何も発言しないけど、批判したい人だけが声高に叫ぶのでバッシングの嵐みたいな雰囲気になるだけだろう。
 そっか、だから「過激なネットでの世論(?)」を受ける形になってコメンテーターが無難化しているのかも。

 それとはちょっと違う次元の話かもしれないが、プロ野球チームが連敗したりすると、客席から「監督やめろー」なんて罵声が飛ぶことがあるし、スポーツ新聞も「客席からそういう罵声が飛んだ」と記事にすることがある。
 よくそういう記事が出るのは神宮球場で、なぜならベンチからロッカーまでの移動が内野席の前を通るしかないので、ネット前に詰めかけたファンからヤジを浴びることになるからである。

 高田監督末期の弱かったヤクルト時代に、ヤクルトが負けて、うな垂れて足早にクラブハウスに向かう選手達を眺めていたら、私の横にいた男性が「高田ー!監督やめろー、やめちまえー!」とずっと叫んでいた。
 しかし、その男性は、頭髪も不潔な感じだったし、服装も煮しめたような服をだらしなく着ていて、だらしなく肥満した、ホームレス一歩手前みたいな人だった。ちゃんと働いているようにはとても見えなかった。申し訳ないけど「精神病で障害者年金で生活してるんじゃね?」って思いました。

 それでも、あの人が「高田、やめろー!」って叫んでいたせいで、翌日のスポーツ紙には「スタンドからは監督の退任を求める罵声が飛んでいた」って書かれてました。

 ネットにもね、現実世界ではどういう人なのかわかりませんが、他人を攻撃するのが仕事になってるような人、けっこういますけど、その多くがたぶんビョーキの人なんじゃないかと思いますが、ビョーキになってしまった友人M嬢なんかも、ある意味そういうタイプというか、「イラっとするママタレントのブログをマメにチェック」してました。

 街で見かける非常識ママ達の行動が理解不能だったので、本人としては、そういうのがどういう心境でそうなっているのか研究してるつもりだったようです。
 ただ、実際にそういう非常識ママを見かけることは少ないので、たぶん、発言小町などの書き込みなどを増幅させていたのだと思いますが・・・
 でも、M嬢と一緒にいると、不思議とバカ家族に遭遇してたんですよね。
 あれも、よくわかりませんが、もしかしたら、私一人だったら自分に直接迷惑かかってなければ気がつかないんだけど、横でM嬢がイライラしているのを私が察知していただけだったのかもしれません。

 というわけで、話はまとまりませんが、昔のワイドショーは芸能リポーターが「視聴者代表」として、芸能スキャンダルにウザく絡んでましたが、芸能人と持ちつ持たれるの関係でもあったので、芸能人も芸能リポーターに対して「いい落とし所」を提供すれば、逆に持ち上げてくれたりしてたんだよなあ。

 私が記憶に残っているのが、別に悪いことしたわけじゃないけど、サッカーの武田がタレントと交際しているっていう報道があって、芸能リポーターが武田の住むアパートに押しかけ、インターホン越しにコメントを貰おうとしていた。
 そしたら、武田がドアを開けたので、マイクを向けてコメント撮ろうとしたら「ボク、これから近所の店に昼食食べに行くんですけど、よかったら皆さんも行きます?」って、まさかのお誘いに芸能リポーター達は腰砕けになっていた。

 そして、ほんとに武田の行きつけらしい近所のトンカツ屋で喋りながらご飯食べたらしく、芸能リポーター達はすっかり全員、武田贔屓になっていた。「あの対応にはびっくりしたけど、ほんと、いい人で!」って。

 だから昔は芸能リポーター対応をちゃんとやっていれば、よかったんだろうけど、今はネット対応だから難しいよなあ、って話をしたかっただけである。

 今日は休みだったので、近所のチェーン中華料理店に遅い昼食を食べに行った。あの店はなぜか年金受給世代が多いのだが(ネットでもそういう意見が多いので、うちの近所だけじゃないのだろう)、今日は70歳くらいのオバチャンとオジちゃんの6人組くらいが声高に喋っていた。

 「あれは、そりゃ肉体関係あったでしょ」とオバちゃんがデカイ声で語っていたので「乙武くんの話かな?」と思っていたのだが、どうやら「女子中学生監禁事件」の話題だった。

 「あれは肉体関係あったし、あの女の子だってそれに溺れてたんでしょ」的なゲスい話に・・・・

 確かに「どうして逃げられなかったのか?」って疑問はあるけど、「あの女の子だって、ちょっと家庭や学校にうんざりしていたので、男とよろしくやっていたら、それでいいかなってことだったんじゃないの?」って、酷いなあ。
 ああ、でも、うちの母親もそういうこと言いそうな人だしなあ。

 さらにそのオバちゃん達は、「誘拐した男はいい大学出て、もう就職も決まっていたし、二年も付き合っていたんだから、そろそろその女子に飽きていたんじゃない?」とか、すごいことを大声で語ってるし。
 「だから、もうこっそり逃げてくれって思って鍵かけずに逃がしたのに、女の子が通報しちゃうから」

 「だって、イマドキは小4くらいで生理が来るらしいんだから、13歳?15歳?なんて、もう立派な女よ!」

 いや、その推測も全くありえないとは言えませんが、昼間の中華屋で大声で話すことじゃないでしょ。

 でも、今の老人の多くはこうして仲間内にゲスい話を話すだけですが、20年後に私と同世代が70歳になった時、ああいうノリの老人が大量にネットに意見を呟くとなると、すごいことになりそうだなあ。


3月28日(月)

 朝のテレビはNHKも含めて「行方不明だった女子中学生が発見されて、男に監禁されていた」ってニュースで持ちきりでしたが、舞台が東中野だったので「あー、つい最近行った」と土地勘ある状態で観てました。

 特に女子中学生が電話をした公衆電話のあるスペースをよく覚えていたので。
 待ち合わせ時間よりも、かなり早く着いてしまったので(徒歩で行ったから時間に余裕を持って出てた)駅周辺をうろうろしていたのですが、改札脇のあの公衆電話の前で、ド派手な阪神ファン服装な中年女性がずっとしゃがみ込んで大きい鞄の中をゴソゴソしていたのです。

 その度を越した阪神ファン衣装から、「かなりイっちゃってるな」と思いましたが、私が駅の北側を検分してから、また改札に戻ると、その女性はまだそこにしゃがみ込んでいたので「春ねえ」と思いましたが、あそこの公衆電話が何度もテレビに映ったので「おーーー!」って盛り上がってしまいました。

 ところで、会社でその事件の話していたら、私は「つい最近、あの駅に行っていたので、ああ、あそこ、あそこって盛り上がっちゃった」って言ったのだが、エビワカちゃんは「あの中学生の子、今はもう名前伏せられてるけど、テレビの公開捜査番組でよく出ていたので、名前覚えてますよ」と言っていた。
 へー、私はそういう番組ほとんど見ないから知りませんでした。

 人によって物事を見る角度が全く違うんですよね、ほんとに。

 しかし、こういう監禁事件ってたまに起こるけど、日本の場合は地下室に閉じ込めてるわけじゃない場合が多くて、「え?ワンルームマンションで?」って驚くことが多い。
 どうしてそんなことが可能なのか、想像もできないけど、恐怖心を植え付けて、逃げられなくするのって意外と簡単にできるんですかね?

 完全に監禁したわけでもなく、たまには外出していたって報道もあるけど、少なくとも、一回は引っ越ししているので、その移動は外に出ているはずだが、そこで逃げられないって、どんだけ?
 ハリウッド映画などの設定だったら「首輪に爆弾を仕込んである。逃げたらこのスイッチを押す」って感じでやるんだろうけど、普通はそんなことできないから、どう脅していたのだろう?

 しかも、昼頃になったら「容疑者は千葉大卒らしい」って話になって「えええ?千葉大?」って、千葉の公立高校出た私には千葉大に行った友人いっぱいいますし、千葉大で研究者やってる人とか、千葉大の大学院に今更入学した友人とかいますから、びっくりです。

 そしたら、会社の同僚たちから「千葉大って国立なんだから超優秀じゃん」って言われたので、「けっこう大きい大学だし、まあ、学部によってピンキリですけど」と説明した。

 千葉大卒の犯罪者といえば、リンゼイさん事件の市橋達也が有名だが、彼は園芸学部だったので、私はその学部の存在を知らなかった。
 ただ、国立大理系では、比較的入りやすいってだけで、難易度はそれほど低くなかったけど、入試科目の少なさから「そこそこの高校出身者だったらそれほど難しくはない」って感じ?

 国立はセンター試験があるから、私立と偏差値で単純比較ができないんだよね。

 それにしても、午後になるとほんとに容疑者が千葉大卒で、工学部だったと報道されたが、この春卒業して就職先も決まっていたらしく、「中学生を監禁するなんて、よくやれたな」と素直に思う。
 容疑者としては、猫でも飼ってるようなつもりだったのかねえ?

3月27日(日)

 ●エドガー君新記録

 万歩計エドガー君には歩行数を累積する機能があり、それで前から「何日で100万歩達成できるか」って挑戦していたのだが、今日ついに「79日で達成!」いたしました。
 出勤して通常業務だと、多くて一日に8千歩くらいなので、どれだけ休日に頑張ったかっていうことです。
 暖冬で、2月にけっこう歩けたことが要因でしょう。

●個人的球春到来

 プロ野球のオープン戦はとうとう観に行かないうちに開幕しちゃいましたが、今日はとうとう球場に足を運ぶことができました。
 六大学野球の開幕直前にやる社会人との交流試合。
 これ、けっこうお気に入りで前にも観ています。
 何が気に入っているかというと、六大学のチームはほぼ主力選手が出ているのですが、応援が無いから球場が静かでプロ野球の2軍戦みたいな趣があるから。
 だったら2軍の試合でもいいのですが、社会人との交流戦は神宮球場でやるので、「交通アクセスが良く(家から近いってこと)、設備が整っている(トイレは綺麗だし、ちゃんと椅子もあるってこと)」ってことが貴重です。

 同じ理由で「六大学のリーグ戦の直後にやる新人戦」も好きなのですが、あっちは新人戦だけに「六大学の2軍」って感じですからね。
 鳴り物が無いから静かなので、野球の音やベンチのヤジも全部聞こえて大好きなのですが、球場の外の音もよく聞こえるので、246を爆走する車の音とか(ブロロロロって高級スポーツカーのエンジン音?)、チャペルの鐘の音とか(結婚式なのか、日曜礼拝なのか不明)、鳥の鳴き声とかが堪能できます。

 話は逸れるけど、ここ2年くらい前からですかねえ?246などの都内主要道路を歩いていると、ブロロロロローって音出すような、カウンタックみたいな高級スポーツカーによく出会うようになったのは?

 バブルの頃は、フェラーリやポルシェなど港区内では珍しくもなかったが、景気悪くなってからは「そういや、フェラーリとか滅多に見なくなったなあ」なんて思っていたんだけど、アベノミクスのせいなのか、高級スポーツカーをよく目撃するようになった。
 ああいう車を乗り回す人が増えたわけでもなく、たぶん、「こういう車を見せびらかしてもいい世の中になった」と、富裕層の気分が変わったんだと思うけど。

 せて、野球の話に戻すと、社会人交流戦は昨日もやっていて、昨日は早稲田だったので「大竹くん出てたら観たいなあ」と思ったが、実は社会人交流戦のことすっかり忘れていて、薄着で散歩に出てから思い出したので、「この装備じゃ寒くて無理」と思ったのですが、渋谷方面に向かっていたので「大竹くんが先発だったら、どーせオープン戦だし、3回くらいしか投げないだろうから」とスマホでスタメンチェックしたら、大竹くんじゃなかったのでやめました。中盤にリリーフで登場したらしいけど、1回しか投げなかったらしい。

 それに元々、今日行くつもりだったのだ。
 お目当は六大学じゃなくて社会人のセガサミー。

 元ロッテの・・・・っていうか「当時はパ・リーグの至宝」(お笑い部門)であった初芝氏が監督なんで(笑)

 なので、「いつか見に行ってみたい」と思っていたのだが、なかなかチャンスが無かった。社会人野球って都市対抗くらいしか気軽に観に行ける場所や日程じゃないのよ。

 ただ今日は事前の天気予報では雨マークがついていたので「どうかなあ?」と思っていたのだが、朝起きたらけっこう晴れていたので、張り切って支度していたら・・・・久々に月経が・・・(絶賛更年期中)

 ううう、「わーい、初芝さん観に行っちゃうもんねー」って気持ちが女性ホルモンを刺激したのだろうか?

 それは偶然だと思いたいが、セガサミーと慶応の試合は第二試合で、11時からの第一試合は新日鉄かずさマジックと法政だったので、12時すぎに球場に入って(もちろん神宮球場まで徒歩約1時間半)第一試合も観た。

 すると、ロッテの渡辺俊介ユニを着た小学生男子がいたので、「なんで?君も初芝観にきたロッテファンなの?でも渡辺ユニなの?」と思っていたのだが、ふと「そういえば?スンスケは古巣の社会人チームに戻ったとか、どっかで読んだな」って思い出して、かずさマジックのメンバー表(裏方の学生さんがコピーしてくれて、入場口付近に当日のベンチ入りメンバー表が置いてある)を眺めたら「投手兼投手コーチ」のところに渡辺俊介の名前が!

 今日は選手登録はされてなかったけど、御姿は拝見することができました。

 しかし、その小学生男子渋いなあ。
 だって、スンスケがロッテ退団したのって3年も前だし、50歳の私の3年前は「ついこの間」だけど、10歳くらいの子の3年前って、すごい昔じゃない?つーか、そもそも渡辺ユニ持ってることが小学生としては渋すぎるが・・・って、あれ?そーいや、今気がついたけど、サイズは?

 そっか・・・あれは、もしかしたら、母親か兄のだったのかもね。
 もしくは、3年前はダブダブだったけど、今はピッタリになったとか。

 というわけで期せずして、渡辺俊介まで観られてご満悦でした。


3月26日(土)

 乙武くん不倫騒動では、けっこういろいろな意見が出てくるので興味深いが、ふと思ったのだが、既婚男性ってこういうニュースにコメントするのって超難しいよね。

 「こんなんどーでもいー」と無関心を表明したり「別にこれくらいいいんじゃね?」と容認したりすると、「さては貴様も後ろ暗いところが?」って思われるんじゃないかと先回りして「絶対ダメ!」って言っている感じの人がいたので・・・
 いや、普段よく読んでる子供がいる男性のブログの人が、いつもは芸能ニュースにあまり反応しないのに、この件に関しては「子供がかわいそうだ」と過剰に反応しているので、「どうしちゃったんだろう?」と思ったが、まあ普通に考えると彼にとってはまだ幼い子供がいて、可愛いさかりで、「こんな状況で浮気するなんてゼッテーありえねー」って思ったんでしょうけど、あんまりそう連呼していると、こっちは「何かやましいことがあるのだろうか?」ってちょっとだけゲスの勘ぐりしちゃうもので。

 そういや、医師の宋美玄がブログで「乙武さんのこと」を書いていると、ネットニュースで観て読んでみたら、「ああ、私が想像したことをモヤっと書いてるなあ」と思った。
 あと、古市氏も「「不倫相手』がしていたことは、愛情表現としての実質上の介護に近いものだったろうし、奥さんは3人の子育て中だった。確かに『不倫』には違いないんだけど、当事者しか知らない、何か別の名前で呼んだほうがいい関係がそこにあったんじゃないのか…?そんな風に想像してしまいます」とツイッターで書いていたらしい。そっちについても「モヤっとそんな感じ」だと思った。
 古市氏と意見合うのなんか嫌なんだけど(笑)
 いや、嫌いなわけでもなく、この人の「空気読まない芸」が天然なのかキャラなのかよくわからないあたりがちょっとキモくて。

 よし、次は古市くんの女性スキャンダルに期待しておこう。

 というわけで、「なんか、あまり乙武スキャンダルの話したくないなあ」って言ってたわりには、いっぱい書いておりますが、そんな自分が一番ゲスいことはわかってますから(笑)

 話は変わりますが、今週は仕事が超暇だったので、雑談ばかりしていたのですが、ベルギーのテロ事件の話になってエビワカちゃんが「なんで、あんなことするんですか?」って言うので、「向こうの立場からすれば、欧米から攻撃されてるので反撃しているだけだろうし」とテキトーなこと言っていたのですが、日本の若者がIS加入目指してトルコ政府に拘束されたってニュースもエビワカちゃんには理解不能だったらしく「なんで、そんなことするんですか?」って私だってわからないよー。

 ただ、話していてわかったのは、エビワカちゃんは善悪二元論の手前の「爆弾で人の命を奪って何がやりたいの?」って、ほんとピュアにそう思っているらしい。そして「日本人の若者がなんでそんな人殺し集団に加わりたいと思うの?」ってことなんだろう。

 なんか、小学生の女の子と話してるみたいだ。

 そこで私は「私が小学生の頃、日本赤軍っていうのが海外でもテロ行為していたし、国内でも丸の内のオフィスビルが爆破されたこともあったんだよ」って言ったら「えええ?そんなことあったんですか?」って、うーむ、30歳のエビワカちゃんが生まれる前の話だからなあ。それに、日本にとっては「思い出したくもない過去」なのか、あんまりその後、テレビなどで詳しくやらないし。
 重信房子が逮捕されたのは、けっこう最近だけど、あの時だってあまり詳しく過去にやらかしたことを説明してなかったような気がする。そしてテロリスト呼ばわりもあまりしてなかった。

 つーか、日本赤軍が活躍していた時代は、私は小学生だったので「ビルが爆破された」とか「飛行機がハイジャックされた」ってニュースは覚えているが、首謀者達の名前までは覚えてなかったので、重信房子が逮捕された時に「誰?」ってネットで検索したもん。

 で、日本赤軍の話がエビワカちゃんには「昔、日本はアメリカと戦争してな」みたいな話のようだったので、「えーと、もっと最近だと、オウム真理教がやらかしたじゃん」って言ったら、地下鉄サリン事件のことはさすがに知っていたが、「あれも、なんであんなことしたんですか?」って言われて「え?」ってなった。

 そっか、あれももう20年前の事件だから、エビワカちゃんは小学生・・・・
 そっか、私は最近「菊池直子が逮捕」っていうニュースで、「ほお・・・」と思ったけど、エビワカちゃんにとっては「菊池直子がとうとう逮捕」っていうのと、私にとっての「重信房子がとうとう逮捕」っていうのが同じだったんだ。

 すごいね、20歳違うと、これくらいギャップがあるんだ。

 
3月24日(木)

 今朝は張り切ってニュースショーにチャンネルを替えた。(朝ドラからという意味)

 つーか「絶対にアレが来る」と朝ドラの主題歌演奏中に民放をチェックしていたのである。民放は朝ドラに視聴率で負けているので、ほんとのトップニュースは15分くらいから始めることが多いが、それまでは「浮動票」なザッピングしている視聴者が思わず手が止まるような「海外面白映像」などを流すことになる。

 そう「アレ」とは、昨日ニュースになった脱走シマウマ君である。
 会社でも時々パソコンから「まだ捕獲されないのかなあ?」ってチェックしていたのだが、夕方になって「死んじゃいました」って訃報が入り、がっかりしたけど、動画でニュース映像チェックしていたら(暇だからサボりまくり。つーか、マスオさんが休んでるので休みたいけど休めねーんだよ)「ゴルフ場を逃げ回るシマウマの画」が楽しすぎて「もう、いっそシマウマのいるゴルフ場でいいんじゃね?」って思ったくらいだった。

 昨日はライブに行っていたので、帰宅したのが12時過ぎだったからテレビのニュース観られなかったので「こういうのは朝のニュースショーの方がじっくり取り上げてくれるだろう」と張り切っていたのである。

 そしたら「乙武氏不倫」・・・・・

 あ、あたしのシマウマはどこーーーーーーーーー!!!

 乙武氏の後にやってくれたのでシマウマ捕獲騒動が観られて良かったが、あー、もー、びっくりした。

 しかし・・・・あまり乙武氏不倫の話には触れたくないけど、妻まで謝罪文を出したっていうのが「新手だな?」と思ったが、私が観る範囲のネット界では「妻にまで謝罪させるなんて理解不能」という人の方が多いようだった。

 それよりも、「やっと新潮が文春に一矢報いた(って用法は間違ってるけど)」っていうほうがインパクトがあるけど、有名人の皆様はこの流れにもうビクビクもんですよねえ、きっと。一般市民の私ですら、「もし私が芸能人だったら、過去にあんなことや、あんなことも・・・」って考えちゃいますもん。

 それにしても、結婚したことない私には「不倫」って全然ピンと来ないので、どっちかというと「そんくらい別にいいじゃん」って思う立場である。
 それに元文学少女の立場からすれば、石田純一の「不倫は文化」発言を支持するしかない。
 まあ、「絶対ダメだから萌える」っていうこともあるんだけど・・・・

 私は高校以降、洋楽ファンだったせいで、欧米のロック・ミュージシャンの滅茶苦茶エピソードによく触れていたが、どこまでホントなのか知らないけど、ミック・ジャガーとデヴィッド・ボウイがベッドで裸で一緒に寝ていたのをどっちかの妻が目撃、とかいう暴露本もあったっけ。

 その話を何かで読んだ若い頃の私は「そんな濃い組み合わせwww」って腐女子心も起動しなかった。

 それよりずっと最近だけど、ウッディ・アレンが養女に手をつけた騒動も、日本ではあまり詳しく取り上げられなかったけど、ウッディ・アレンの当時の妻のミア・ファローは(入籍はしてなかったようだ)今で言うところのアンジェリーナ・ジョリーみたいに養子を育てていたんですが、その養女の一人が20歳くらいになったら、ブラピとデキてた!みたいなスキャンダルでした。

 まあ、あの事件では、ミア・ファローが激怒したと伝えられてますが、そりゃ怒るよねえ?って、だけの話でした。
 ウッディ・アレンには元々「セレブだけどダメ男」っていうイメージがあったので、「ほんとダメダメじゃん」っていうか、「男ってほんとダメねwww」って感じでした。

 そういう世界観でしたので、ゲスの極とベッキーの騒動も「お、ゲスの極に西洋ロック界的ハクがついたな」としか思えなかった。
 「ジョン・レノンとオノ・ヨーコ」を美化するのなら、ベッキー騒動だって後に美化される可能性が無くはない、という程度に。

 ずいぶん前ですが、やはり洋楽どっぷりな友人が「Xジャパンって、洋楽の大物バンドが辿る王道を歩んでいる」と失笑してました。ボーカルが新興宗教に入れ込み、ベースが不可解な死を遂げ、ドラムは右翼化とか、マジ、そんな感じ。

 というわけで、セックス・ドラッグ・ロックンロールの時代の少し後に薫陶を受けた私としては、「女性関係も麻薬関係も乱れていた方が勝ち組」と洗脳されてますので、今の「不倫は犯罪です」って雰囲気のほうが受け入れがたいのです。
 ロックスターなるもの、高速道路を法定速度で安全運転するなど、もってのほかで、常に違反速度でハイウエイをぶっとばせ!って感じかな?

 でも、今の日本ではそういうの許されない雰囲気なんですかね。
 ロックスターだけどゴールド免許みたいな?

 今日のニュースだったか「高速道路の制限速度を120キロに引き上げ?」っていうのがあったが、私は免許持ってないのですが、制限速度って100キロだったんだ。
 みんな平気で100キロ超えて走ってましたよね?軽自動車で110キロ出すと乗り心地が悪かったが、それなりの車で120キロって、高速道路では普通な感じでした。

 今みたいな機械でのスピード違反の取り締まりがなかった時代、ある友人が、大学のサークルの合宿で東北自動車道を走っていた時、あの道路ってカーブが少ないからスピード出しやすかったので、120キロくらいで安定して走っていたそうですが、運転手が「バックミラーになんか凄そうなのが写った」というので、後ろ振り向いたら、カウンタックみたいなスーパーカーがあっという間に追いついてきて、ビューンと抜かされたとか。

 「あれ、160キロくらい出てたんじゃね?」と盛り上がったとか。

 って思いつくままに書いていると、なんだか自分の若い頃がまるで「マッドマックス」みたいなことにwww

 で乙武氏の不倫騒動については、あまりコメントしたくないのですが、なぜってそれを言うと私のほうがゲスってことになりそうなんだけど、まあ、なんというか、こういうことを日記に書いたことあるのかも忘れたが、多分書いてないんだろうな。だってゲスいから。

 いや、彼が「五体不満足」で華々しくデビューして、テレビにもよく出るようになってから、なんとなく「この人、モテるだろうな」って思ってました。
 結婚したと聞いて「やっぱし?」って思った。

 いや、これ書くと自分自身にダメージが大きいけど、「脱いだらどうなってるんだろう?」って思ったもので・・・
 そもそも彼が「身の回りのこと」をどの程度自分でやれていたのかわからないが、普通に考えると相当の不自由があり、そこそこの介護が必要だろうから、ああいう人と結婚するのって「結婚相手にすでに寝たきりで自宅介護の親いる」ってくらいの状態だと思いました。
 それは、超条件が悪い部類だけど、それを覚悟の上でご結婚なさったわけだし、お子様も生まれていたようなので、「すげーなこの嫁」と密かに思っていましたが、あの謝罪文読んでふと思ったが、賢明なる嫁も「この人、モテるだろーな」ってわかっていたのかもしれない。

 子供が3人もいたら、どうしてもそっち優先で、旦那の世話はおろそかになるのが世間一般でもそうなんだろうけど、フツーだったら「夫もイクメンとして家事を分担すべき」だけど、乙武氏にはそれはかなり無理なことで、妻が世話する子供の人数が増えたら、夫を世話する時間が減るだけだ。

 「古きよき時代のお父さん」を昔のドラマで観ると、帰宅後の着替えまで妻が手伝っていたりするが、ああいう映像を見て「着替えくらい自分でやれよ、大人だろ?」とよく思いましたが、今ではとっくに廃れた習慣でしょうけど、乙武さんが着替えをどこまで自分でできていたのか知りませんが、昭和な時代の亭主関白な夫よりも出来ないレベルだとしたら・・・・・時々外泊してくれほうが、妻は休めたかもしれません。

 そもそも出張の時とかどうしてたんでしょうね?

 そのあたり、奥さんはそれなりに割り切ってたんじゃないかなあ?

 ええと、例えは悪いけど、乳児を保育園に預けて働いている女性が、仕事後に保育園に自分の子供を引き取りに行ったら、我が子は保育士さんのおっぱい触っててキャッキャ喜んでいるんだけど(もちろん服の上から)、まあ、しゃーねーな、って感じ?

 下ネタ的にもねえ、うちの母が社交的だったので、よく近所の奥様方との本音トークを収集して、高校生や大学生だった私に語りきかせてくれて「そんなディープな夫婦生活話を難しい年頃の娘に話すな」と思ったのですが、関西出身であけすけトークをかましてくれたお隣の奥さんは「正直、夜の夫婦生活する気全くないから、夫がその気になったら、風俗とかに行ってほしい」とか言っていたらしい。

 夫の浮気など全く疑ってない女子校育ちのうちの母は「自分の旦那に風俗行けって、超ウケるー」って雰囲気で私に語ってくれたのだが、おかーさん、ハイティーンの娘にそんなホントの話しないでください!っていうか、おかげで今のところ、生涯独身じゃないですか(笑)

 他の人がどうなのかわからないけど、男性側からの「浮気経験」の話もけっこう聞いてしまったかも。私が「えー、そんなの絶対ダメですよ!」っていうタイプじゃないので、「王様の耳はロバの耳」の穴扱いされたらしい。

 その中でも「そーゆー、生々しい話、あんま知りたくなかったなあ」と思ったのは、昔、友人男子が、社員旅行だか出張だかで、東南アジアに行った時に、同行した社員たちが「さあ、飲みに行くぞー」というのでついていったのだが、そこが売春バーというのか、見かけはバーなんだけど、接待するセクシーな女子を奥の部屋に連れていけるという形態の店であることに気がついたらしい。

 そして同僚たちはニヤニヤしながら、中国系の売春婦を連れて奥の部屋に消えていったらしい。

 私にそんな話した本人は「オレはそういうのヤだったら、ひたすらカウンターで酒飲んで待っていた」そうで、ああ、それは清廉潔白なことで・・・と思ったが、「オレはそういうのヤだったら」っていうのは、「妻を裏切ることなんか、オレにはできない」ってニュアンスじゃなくて、中学生くらいから「彼女いない歴」がほとんどなかった人だから、女を金で買うっていうのが生理的に嫌ってことだったようだ。

 はあ、性の話もビミョーだけど障害者の話もビミョーだし、乙武くんの話はけっこう引きずりそうですね。

 うちの会社でも、ここ数年で障害者雇用が進みましたが、おかげで私も「障害者っていい人ばかりじゃないんだ」ってことを学びました。

 つーか、当たり前のことですが、障害者の方々だって健常者と同じように人それぞれなわけです。
 でも、テレビなどで取り上げられる障害者は特別な才能を持っていたり、障害をはねのけるような凄い努力をしていたり、知的障害者の場合は「ピュア」が売りだったりってことになってしまいますが、よく考えたら「テレビに出てくる女性は皆美人だから、女性は全員美しいのだ」っていうのと同じで「そんなわけないでしょ!」ってだけの話。

 話はまとまりませんが、私の見える範囲では「乙武さんって、そんな人じゃなかったと思ってた」っていう意見が優勢で、逆に私は「へー、そうだったんだ」って感じですが、「障害に負けずに、清く正しく頑張ってきた好青年」ってイメージが強かったんですかね?

 私は彼をあまり「いい人」だと思ってなかったというか「あれだけのハンデがあっても、ここまでのし上がってきたとは、大したタマだ」って感じで観ていたので、「ああ、やっぱりな」って思いました。 

 もう、いっそ「障害を持った火野正平」的なラインで攻めていってもいいと思いますが、どーせ、私を含めて世間はすぐに忘れますから、ベッキーにせよ、乙武くんにせよ「どーゆー感じで再浮上してくるのか楽しみ」ってだけです。


3月23日(水)

 友人T嬢が「ヤマタツやっと当たった」と高倍率の抽選を数年がかりでやっと当てたので、「えー、すごい」ってご相伴にあずかりました。

 いやー、ほんと、凄かったわ。

 あれだけ完成されたエンターテイメントってなかなか無いよ。
 山下達郎の熱心なファンでもなかったが、「日本の職人さんて凄いよ」って番組で取り上げるレベル。

 チケットは8800円もしたけど、ライブは3時間半もやっていたので「時給換算だと逆に安いくらいなのでは?」って思った。

 友人T嬢も「冥土の土産にいいもの観たね」と言ってましたが、ほんと、そんな感じ。

 帰宅しても興奮冷めやらずに、動画とか眺めていましたが、やっぱ生で観るのと違う。
 野球の試合でも、後でスポーツニュース観ても「いや、そうじゃなくて」って思うことあるけど、ほんと、そんな「凄い試合」を毎回やってる感じっていうの?

 今回はNHKホールだったので、山下達郎が「この紅白歌合戦とかカラヤンも立った舞台で「とか言っていたけど、「カラヤンすげかった」と言っていた人達って、こういう体験していたのかなあって。

 「のだめカンタービレ」では、カラヤンみたいな人気有名指揮者であるシュトレーゼマンが、主人公のだめに「もっと音楽に真剣に向かい合いなさい」と説教していたけど、山下達郎の楽曲は、CMやドラマでよく流れるけど、こうしてライブでちゃんと聴くと、まさにそういう「真剣に音楽と向かい合った人」って感じで、かといって所詮ポップスだから、「バーンスタインが指揮したグレン・グールドのピアノ協奏曲」みたいな重厚さは無いけど、でも、ただ重厚さを抜いただけのようにも思えた。

 チケット代が高いし、入手困難なんだけど、それこそ「ゲスの極み乙女」とか「セカオワ」を聴いているような音楽好きの今の20代の人に聴いてもらいたいようなライブでした。

 いや、ゲスとかセカオワを批判しているわけではなくて、あれって、私が小学生だった頃のサザンとか矢沢永吉みたいな感じがするんだけど、山下達郎はかなり次元が違うわけで。いい/悪いって話じゃなくて。

 私が20代の頃に観た次元が違うものって、スティングだったりプリンスだったり・・・・

 そういうレベルのものって、歌舞伎や浄瑠璃と同じような感じなんですよね。西洋的にはオペラとか。


3月22日(火)

 じわじわと体調不良だ。

 先週は月曜から土曜日まで出勤していたので、日曜日にやっと休みになり朝起きてもテレビ見ながら布団の中でゴロゴロしていたのだが、天気も良かったので昼ごろ「そろそろお散歩行こうか」と思っても、なかなかその気になれなかった。
 結局、午後2時過ぎにやっと外に出て、外食してスーパーで買い出しすると「4時半から観たいテレビが」とすぐ戻ってきてしまった。4時半からのテレビがあったので、今日は午前中から外出するつもりだったのに・・・

 なんだろう?こんなに天気がいいのに、なんでまるで「鬱の初期症状」みたいなんだろう?
 と思っていたのだが、「あ、もしかして更年期障害?」って思った。

 うーん、また一段階段を上って(降りて?)しまったか・・・

 昨日の月曜日は、それほど気分が落ちてなかったので、頑張って散歩に出たが、歩いてても全然テンションあがらない。こんなに気持ちのいい陽気なのに・・・

 そう、そもそも、週末はいいお天気だと予報されていたので「どっかに野球観に行こうかな」って思っていたのに、日曜日の段階では全くそんなこと思い出しもしなかった。

 あと気になったのは、左側の二の腕のあたりが一日に数回、プルプルと痙攣することだった。

 今日は普通に出勤できたが、仕事中も何度かプルプルするので「二の腕がプルプル・・・」で検索したら、「カリウム不足です」というのが出てきた。

 あー、そういえば、日曜日は腹痛を伴わない謎の下痢が続いていたけど、それと「引きこもってロクに食事もしてない」っていうのが重なって、というか普段の野菜や果物不足もあって、カリウム不足になっていたのかもしれない。

 とりあえず、バナナと刺身買ってきたので、これで様子見です。
 下痢の症状も治まったし。

 しかし、相変わらずドライマウスと顔のかゆみは酷いままで、デフォルトで「どよーんと憂鬱」なのだが、大好きなお散歩していたり、大好きなテレビドラマを観ている間はそういうのを忘れるのだが、お散歩行くのが億劫になるくらいの鬱状態になると困りますわ。

 しかし、ここ数年、こういう「思春期の反対みたいな感じ?」っていう中年から老人へ成長する過程の様々なバランスの変化みたいなのを感じていたが、今回のはちょっと下げ幅が大きくて、飛行機の離着陸の時に耳が痛くなるいたいなことになってしまったのかも。

 過去にも何度か「あれ?なんでこんなに人生が楽しくないの?」ってことあったからなあ。
 数日や一週間くらいするとその状態に慣れるんだけど。

 シニア大会の陸上競技者なんかは、こういうのを数字で突きつけられているんだろうなあ。
 20代の時の最高記録をどんなに努力しても上回ることがないし、だんだん下がっていくんだけど、「この年代ではトップクラスだし、とにかく走ってて楽しいし」って感じなのかな?

 そういや、前にバレエダンサーのインタビューだったか、「年とると体は動かなくなってくるが、経験を積んだことにより表現力は上がる。でも、頭でわかっていることを体が表現できなくなるので、その折り合いが難しいというか、表現力の向上ラインと体力低下ラインの交差地点が先にあるダンサーの方が完成度が高いのだろう」みたいなことを言っていたけど、凡人は「体力と同時に知力も衰える」のがフツーなので、「ああ、腰が痛いが、目も悪いし、物忘れが激しい」っていうキャラ設定で生きていかないといけないわけです。

 って、自分の体調不良に愚痴ってますが、今日はベルギーのテロ事件のニュース観て、激しくヘコんだ。

 ベルギーには行ったことないけど、電車で通過したことはあって「えらい地味な所だなあ」って思った記憶がある。名物といえば、ゴディバなどの高級チョコレートだったり。
 日本で例えるなら、仙台みたいな立ち位置?

 そんなベルギーで空港や地下鉄でテロって、ほんともう、やな感じ。としか言いようがない。

 そして、10時になったので、ディーン様でも観ようかと思っていたら「えー、ダメ恋って先週が最終回だったの?」って驚愕の事実に気がついた。いや、先週も観ていたはずだが、全然最終回だと思っていなかった。

 月9の「いつ恋」は昨日が最終回だったが、やっぱよくわからなかったなあ。
 えーと「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」っていう題名だったのですが、最終回で主人公同士がゆるーくハッピーエンドになっていたので、「誰が、いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまうって視点だったの?」って思った人多数。

 主人公たちの元カレや元カノの視点だったの?

 いや、たぶん、マジに「このドラマの視聴者は・・・」って主語だったんだろうね。

 まあ野島シンジ的な貧乏臭さをやろうとしていた感じはわかったし、企画的には悪くなかったんだけど、企画ありきばかりが目立っていて、キャラが生きなかったかなあ。
 逆にそのあたりは妙にリアルだったんですけどね。
 20年前だったら、主人公カップルの元カノのキャリアウーマンぶりや、元カレの御曹司ぶりは、今の3分の1くらいの描写で描けていたはずですが、今だとそっちの脇役の方を丁寧にやらなないと伝わらないので、そこが難しかったのかな?と。

 さらに、主人公カップルたちは、介護や運送業と、なかなかブラックな職場にいましたが、「ブラック企業」って言葉が生まれてしまった今、そういう環境でも頑張って働いている若者が「バッカじゃないの」っていう雰囲気になってしまうとか。

 少し前までは、地方から出てきた若者が東京で苦労するって話は定番だったのですが、東京もシケってる今って、そういう設定にすると、徹底的にシケっちゃうらしい。

 なので「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」ってドラマは、もしも日本経済が今以上に凋落したら、「この頃はまだマシだったなあ」ってことになりそうです。
 そんな未来嫌だけど、これけっこう来そうですよ?

 ああ、思い出してきた。不景気が続いたイギリスでは、こういう感じの「田舎でいきずまってロンドンに出てきた若者がやっぱりいきずまって」みたいな創作話多かったような?


3月19日(土)

 少し前、デヴィッド・ボウイの訃報に接しても「ああ、そうなんだ」とフツーに受け止めていたけど、映画「オデッセイ」の終盤でボウイの曲が流れたら号泣しちゃいましたけど、この先、ミック・ジャガーとかの訃報が流れてもそんな感じになるのかなあ?

 有名人の訃報で最近一番落ち込んだのは小林繁氏の時でした。
 日ハムの一軍投手コーチになったので「お、テレビ(というか動画生中継で)でシゲルが観られる」と楽しみにしたいた時に突然亡くなったので、あん時はしばらく布団の上で身動きとれないくらい落ち込んだ。

 へー、あれも2010年のことだったんだ。
 2010年は親友が精神病を発症して実家に返したり、元上司が急死したりと、私にとってはいろいろあった年だったが、シゲルの訃報もあの年だったんだ。

 そんで、イマドキはそういうのを「なんとかロス」って言うけど、最初は「ペット・ロス」とか言っていたが、朝ドラのあまちゃんが終わった時に「あまロス」っていう言葉が流行って、その流れで、「朝ドラの人気キャラが劇中で亡くなった時」にまでロスが使用されるようになり、今の朝ドラでは「五代様ロス」現象になっている。

 その前に「ましゃロス現象」もあったなあ。(福山雅治の結婚にショックを受けた症状)

 私も朝ドラですっかりディーン様演じる五代様に魅了されてましたが、五代様ロスを埋めるために、「ダメ恋」を観ていたのだが、「ダメ恋」は現代劇なので、ディーンさんの着ている服が実にフツーで「うわーん、五代様は明治時代の洋行帰りエリートで、すごく素敵なお洋服着ていたのにー」って朝ドラの衣装スタッフの「いい仕事」込みの五代様であることを痛感いたしました。

 最近の朝ドラ観ていると「仕立てのいいスーツは男を3割り増し以上にする」っていうのがよーくわります。

 話は逸れますが、今やってる朝ドラの何が画期的って、幕末からやっているので、主人公が中年といか初老にさしかかった頃に「若者が戦争に徴収された」っていう描写が日露戦争なんですよ。

 それ同じくNHK大阪で製作した朝ドラの「カーネーション」では、主人公は太平洋戦争で夫を失うのですが、その主人公の父の世代は「徴兵されたけど日露戦争で勝ち組だった」と描写されてました。

 そういう感じ、今と似てますね。
 私の世代だと、「SONYが世界一だった」なんだけど、そういう気分を引きずって「なんでアップルにこんなに負けてるの?」って感じなのかも。

 テレビで散々やってる「だって日本ってすごいでしょ?」って番組にも、そう考えると不安感があって、何が不安かっていうと「だって日本には高い技術があるんでしょ?」って言う人たちに全然技術なかったりとか。

 で、実際に高い技術持っていた職人さんは「オレは10代の頃からこの道に入って、60年くらいやってるけど、もう後継もいなくて」って言ってるわけで、少し前に高校の同級生とそういう話しましたが「古きよき伝統が滅びるのって、単純にその職じゃ食っていけてないわけで」という結論になった。

 その友人は教職についているので、「伝統の継承を」と思って、とある伝統技術のことを調べたのだが「日本語の文献がなーい」ということに気がついて、北欧人が残した文献を欧米人のマニアが英訳した文献探して頑張ってましたが、ご苦労さまです、としか言いようがない。

 予算つくような研究じゃないしね。

 さて、NHKが随分前から宣伝していた「綾瀬はるか主演のファンタジー大河ドラマ」っていうのが、とうとう今日やっていたので観たのですが、少女漫画の佐藤史生ファンの立場では、「魔導師の世界観だー」ってけっこう嬉しかたです。

 他のどのジャンルのおタクが賛同してくれるかわかりませんが、佐藤史生ファンの皆様はそれなりに楽しめたかと思います。

 ああ、佐藤史生先生も2010年にお亡くなりになられていたのか・・・・

 話逸れまくってますが、今日も「ぶらタモリ」をフツーに見てましたが、私が今後「芸能界での訃報」に触れた時、一番落ち込みそうなのはタモリの訃報でしょうね。
 「笑っていいとも」が終わった時もけっこうがっかりしたんだけど・・・・

 あと、今回再び失脚したけど(今回は賭博問題。前回は一場の栄養費)、ナベツネが亡くなったら「ああ、プロ野球ファンの共通の敵を失った」とかなりがっかりしそう。


3月18日(金)

《銀行員の不思議ちゃん》

 某メガバンクの去年からの担当者が、今まで私が出会った銀行の渉外担当者にいなかったタイプだし、エビワカちゃんにまで「変わった人ですよね」と半分バカにされている。

 具体的にどこがどうというわけでもなかったので今まで日記は登場してこなかったが、今日「ああ、こういうところだ」というやりとりがあった。

 まず上司である部長宛てに電話があったらしいが、終日外出であったので、電話を受けたエビワカちゃんがそう説明していたが、なんだかしばらくやりとりしたあと、「某銀行のAさんです。ほんと、この人、要領得ないですねえ、TKさんが不在だって言ったら、なにやらゴチャゴチャ言っていたけど、要するにミヤノさんに替わってほしいってwww」

 「何の用だろう?部長のアポとりたいって話かな?」と思って電話を替わったのだが・・・

 以下、こんな感じだった。

 「すいません、TK部長様にお伝えしたいことがあったのですが、外出ということで、ミヤノさんからご伝言お願いしてもよろしいでしょうか?」

 はいはい(メモを用意する)

 「実はですね、手前ども某支店の支店長の某がこのたび、異動することになりました」

 ああ、挨拶に来るからその日取りをって話ね。(パソコンで部長の予定を開く)

 「それでですね、支店長某は、B支店に異動するのですが、実は明日から25日まではそのB支店にいます。そして、28日はこちらのA支店に戻りますが、29日から31日まではまたB支店に行きます。そして、28日からはC支店から異動してくる、新しい支店長である某がA支店におりますが、その某も30日から4月3日までは元のC支店に戻ります。そして現支店長の某は、4月1日にA支店に来ますが、また4日からB支店に行きます」

 メモを書くてが完全に止まり、思わず「で?それで?」って声を荒げてしまった。

 つーか、百歩譲って、この二人の新旧支店長が交差する複雑なスケジュールを「伝言してください」っていうの酷くね?

 で、しばらくこのスケジュールの話が続いて、やっと「4月7日から得意先にご挨拶できるかと」・・・・って、最初からそれ言えよ。

 3分くらいずっと複雑なスケジュールを語られていたが、それって「4月1日付で支店長が異動になりますので、しばらく異動先の店舗と行き来することになり、ご挨拶に伺えるのは4月7日くらいになりそうだということを部長様にお伝えください」でいいじゃん。

 それに、こっちは別に支店長に会いたいわけでもないし。
 そもそも支店長なんて年に一度くらいしか来ないし。いや、もっと来いと言ってるわけではなくて、うちくらいの会社だと、融資の件で担当者とゴタつかなければ、支店長に用なんて無いのだ。

 ただ、営業マンとしては、支店長の異動っていうのは大きいことなんでしょうね。
 そして、支店長が異動する時に担当する客先に支店長をご案内するのは、大事な仕事なんだろう。

 なので普通だったら、異動する前に得意先にご挨拶回りすべきだけど、スケジュールがごたついているので、4月になってしまいます、っていうことを説明したかったんだろうけど、そのゴタゴタ感を全部詳細に述べられても・・・

 私もそのストーリー聞く時間が多いに無駄になったけど、向こうは自分の担当先全部にその電話していたら、えらい時間かかるじゃん?

 ただ、そういうタイプの人、今の会社にもいるし、過去に仕事した人でもいたんだけど、「要点のまとめ方」が下手なため、「もう少し詳しく」って言われたり、「言ってることがよくわからない」とか言われて、だんだんと「すべて詳細に説明する」って方向に向かうらしい。

 例えば、経理に電話かけてきて「ちょっとご相談なんですけど」から始まって、何月何日に、何かの目的で何かを発注して、発注した品物は何月何日にきちんと納品されているんだけど、それから3ヶ月くらいして、その発注した会社から「お支払いがまだなんですけど?」って問い合わせが入ったのだが、どうやらそちらでは何月何日付で請求書を送付したらしいが、自分が紛失したのか、なぜだかわからないけど、その請求書を見た記憶が無いんだけど、発注して納品されたのは確認しているので、お支払いしないといけないのだが、どうしたらいいんでしょう?

 「請求書再発行してもらえば?」
 「でも、向こうは送付してるっていうので、なんで自分には受け取った記憶が無いのか、探してるんですけど」
 「いや、探すより、再発行してとっとと払った方がいいでしょう?」
 「そういうのって可能なんですか?」
 「向こうだって払ってほしいんだからすぐ再発行するでしょ」
 「ほんと、ほんと、自分がうっかりしていたようで、ほんとすみません」
 「いや、私は別にどーでもいーんだけど、相手に謝って再発行してもらえば?」
 「ほんと、今後このようなことがないよう気をつけます」
 「いや、よくあることなんで」

 以上のやりとりも、フツーだとこうなる。
 「支払先から支払が無いって電話あったんですけど、オレ、あの請求書回してなかったですかね?」
 「支払履歴を確認します・・・・・支払ってません」
 「じゃあ、どうすれば?」
 「請求書の再発行を先方にお願いしてください。支払依頼が回ってきたら、なるべく早くお支払いします」

 以上。なんだけど、「要点をまとめられない人」だとほんと、「1月のイベントでなんちゃらが必要だっていうから、レンタルで借りたんですよね」から話が始まるので「いったい、経理の私に何の相談?レンタルで借りた物を破損しちゃったとかそういう話?」って身構えてしまうので大変疲れます。

 ただ、私は請求書発行業務もやってるけど、入金確認もやっているので「あれ、この得意先、3ヶ月入金がないよ?」って営業担当者経由で連絡してもらうと「先方が請求書が見当たらないとおっしゃっているのですが?」ってことになったら、とっとと再発行しているので、「よくあること」だと思っているけど、うちの社員でもあまり請求書のやりとりしていない社員だと「請求書を紛失してしまったらしい、ああ、どうしよう!始末書なのか?」ってテンパるみたいなので、ケースバイケースなんですけどね。

3月17日(木)

《観ているテレビが違うらしい話》

 ショーンさんの学歴詐称の話題ですが、私は「とくダネ」をけっこう観ている方なので、ショーンさんを知ってましたが、会社ではほとんど知名度がなかった。(私よりテレビっ子なK嬢は基本日テレの人なので、「とくダネ」や「ニュースステーション」をほとんど観てないようだ)
 逆に少し前に「医療費詐欺」で逮捕された派手な女医さんのことを私は全く知らなかった。真偽は不明だが「日本史音痴の私でも知ってる秀吉の臣下の脇坂なんちゃらの末裔?」ってことに驚いたくらい。

 しっかし、また文春ですか、飛ばしてるなあ。
 つーか、ショーンさんの学歴詐称とか、よく気がついたよね。
 だって、私の曖昧な記憶では、彼の肩書きはテレビでは「世界を股にかける経営コンサルタント」程度で、ハーバードだとかパリ大学とか具体名は知らなかったもん。

 なので私は「経営コンサルタントってピンキリで、実際にどれだけやってるのかわからないけど、この人の場合は顔と声が命なんでしょう」と思っていたので、「え?そんなに経歴盛ってたの?」と逆に驚きました。

 私の認識では、ショーンさんはJ-WAVEのDJかなんかで、たぶんクリス・ペプラー予備軍みたいな所にいたけど、「当たり障りの無いコメントを強い口調で語れる能力があり、しかもハンサム」ってことでコメンテーターとして採用されて、それで出世したんだと思う。
 まあ、だから「ああいう芸人だ」って思っていたんだけど、本人も「川平慈英がサッカーなら、オレは国際経済で」と思って「経営コンサルタント」って肩書きを盛ってみたら、そういうセミナーの仕事が増えてしまい、学歴も盛ってしまったのかもなあ。

 って思っていたら、「ショーンさんはハーフですらない疑惑」まで持ち上がっていて、「これはクリス・ペプラーまで延焼しそうwww」って大爆笑ですよ。
 しかし、「ハーフ・タレントの最高峰ベッキー」を叩き落とした文春が、ショーンさんも叩き落すとは、なんか「すげーな」としか言いようがありません。

 文春の躍進に他社の記者にもプレッシャーかかっているのか、芸能ニュースでも「武井咲がエグザイルのなんちゃらと熱愛」とか、えーと、他なんだったか忘れたが、若手人気俳優の熱愛報道が相次いでますが、「独身男女が何しようがどーでもいーでしょ」と思っていたら、「米米クラブの石井竜也が被災地慰問したついでに不倫」っていうのが入ってきて、どーでもよさがマックスになりました。

 いいから、みんなアルファ碁の話でもしようぜ?

 いや、私がフォローするネット界隈では超熱く盛り上がっていたアルファ碁の話題ですが、私がテレビで観るニュースショーでは全く取り上げられていなかった。
 つーか、私はチェスや将棋は基本的ルール知ってる程度ですが(小学生の頃、秀才の年下の友人に付き合わされてよく対戦していた)囲碁は「五目ならべ」しかやったことがないレベルなので、コンピュータと人間の戦いの面白さが全くわからないので、こういうのこそ、テレビで解説してほしいのだが。

 うーん、それにしても、ベッキーの不倫報道にせよ、ショーンさんの学歴詐称にしても、「レギュラー番組全部降板って、それほどの罪なんですか?」とは思う。
 今にして思えば石田純一が「不倫は文化」発言したあたりに何か線引きがあったのかなあ?

 清原の覚せい剤が問題になってますが、何度も日記に書いてますが「勝新や江夏もやらかしたが、結局彼らは昭和の大スターっていうメンツは守られた」ってわけで、「今はそういう時代ではない」って言われるとそれまでですが、マッキーとか「世界で一つだけの花」でシレっと復帰しているので、わりと皆さん忘れっぽいようだ。


3月16日(水)

 マスオさんは長期休暇をとってベトナム旅行するらしいが、そしたらエビワカちゃんが「ベトナムって何語なんですか?」と言うので、私とマスオさんで「ベトナム語・・・・」って言ったら、「へー、ベトナム語なんてあるんですか?」って言われて唖然となった。

 海外に全く興味の無い人ってこうなんですかね?

 私は「基本的に国ごとに言語が違う」という認識で、韓国だったら韓国語、タイだったらタイ語、イタリアだったらイタリア語、スペインだったらスペイン語っていうのが基本だけど「アメリカは英語」っていうのケースもあって、ブラジルはポルトガル語だったり、南米の多くの国がスペイン語だったりっていうがあり、さらにアフリカ諸国では旧宗主国であるフランス語や英語がっていうのがあり、あとインドや中国が有名だけど、「同じ国内でも多言語」っていう国もけっこうある、って思っているのですが、「ベトナム語ってあるんですか?」っていう人はどういう認識なのだろう?

 ただ、非常に「へー、こういう感じなんだ」とエビワカちゃんを身近で貴重なサンプルとして参考にさせていただいているのは、彼女はたぶん、アジアの地図も頭の中で描けてないと思うが(香港や台湾がどこにあるのか多分よくわかってない)「嫌韓」「嫌中」的なことをよく言うのである。

 お子さんが小さいから、夜のニュースなどはほとんど観てないようだし、ネットニュースもヤフートピックスくらいしか観てないのに、「韓国ってちょっとアレですよね」的なことを堂々と言うのが不思議である。ご家族にそういう人がいるのかもしれない。

 そして、最もエビワカちゃんに通じないのが「私は日本代表に全く興味がありません」ってこと。

 それとはちょっと違うが、先日サッカーのなでしこジャパンが五輪切符を手にできなかったので、私は「ほーら、だから後輩が頑張らないと先輩の澤が仕事を失うwww」と言った。
 前から「ニシコリくんの活躍で先輩の修造はそうとう潤ってるし、他のスポーツでもそうだが、後輩が活躍すると先輩の仕事が増える」と語っていたのだが、澤の場合は「リオ五輪に現地リポーターとして行く仕事」を丸ごと失ったわけで、あれは相当痛いでしょ。
 そしたらエビワカちゃんは「女子サッカー、あんなに強かったのに、なんで急に弱くなっちゃったんですか?」と言うので、私は「さあ?」としか言いようがなかった。
 試合中継全然観てないから。そもそもあまりサッカーに興味ないんだけど。かねてから「私はサッカーW杯と、ユーロくらいしか観ないし、日本代表には興味が無い」って言ってるつもりなんだけどなあ。

 ラグビーヲタの友人は、今回の騒動で会う人ほぼ全員に「五郎丸」の話題振られるので辟易していた。
 その気持ちは私にもよーくわかる、私が野球ファンだというと、イチローの話題をふってくる人がいるけど、私は別にイチローファンでは無いのだ。さらに一時期楽天ファンだったけど、マー君のファンではない。

 そして、昔はテニスファンだったので「日本人男子が世界ランキング10位に入るっていうのがいかに凄いことか」ってうっかり語ってしまうけど、別にニシコリ君のファンでもない。

 ってゆーの、わかってもらえないのは、わかってるけど、まあ、私も悪いのだが、女子サッカーの敗因を聞かれて、なーんもわかってないのに、「日本女子サッカーが国際大会で優勝したことで、アジア各国のサッカー協会が女子を強化したんじゃね?」と持論をぶった。

 男子の場合は、あまりにも層が厚くて、アジア予選突破できても、本戦で上位を狙うのはほんと難しい。
 それは、日本の男子サッカー選手が欧州のチームにたくさん所属するようになっても、なかなかナショナル・チームでの国際大会で勝てないことからもわかる。

 でも女子だと層が比較的薄いとか体格差が男子ほどではないとか、ちょっと力入れれば結果出るみたいです。

 これも私の勝手な想像だけど、今の日本で女子レスリングが強いのは、「そのうち女子レスリングがオリンピック種目になる」って情報を得た男子レスリングの元選手たちが、自分の娘や近所のお嬢さんたちを特訓したからなのでは?

 よく「日本は女子の方がメダルとりますね」と言われますが、競技人口が少ない競技は、女子に力入れたほうが結果が出やすいのは当たり前。
 つーか、多分、もともと日本ではマイナースポーツだったレスリングの選手たちが「戦略練らないと俺たち生き残れないぞ」って柔道関係者より考えていたからでしょうよ。

 戦略で「ほー、そう来たか」って感心したのは、ロシアのソチ五輪から採用された「フィギュア・スケートの国別団体」。あれって日本は女子はマオちゃん男子は羽生君だったので、スポーツに詳しくない日本の一般市民は「日本楽勝じゃね?」と本気で思っていたようですが、「日本にはまともな成績のペアもアイスダンスの選手もいない」って知ってる人だったら「ロシアうまく考えたなwww」って感じでした。

 今の日本だと「ぺア」とか「アイスダンス」を放送すらしていないので、その存在すら知らない人多いんじゃないでしょうか?
 そんで、だから日本にはまともなフィギュアのベアいなかったから、アメリカで予選落ちしている日系人姉弟おペアを日本代表にしたとか、かなり切羽詰ったことやっていたのですが、あまりそういうことはちゃんと解説されなかったので、「なんだかよくわからないけど、フィキュア団体では負けた」ってことに。

 話が混乱してますが、「なぜ女子日本サッカーは五輪に出られないの?」って思う人には、「男子サッカーだと、欧州なんかが常に激戦で、あの強豪国のオランダでさえ、毎回出られないのですよ」と返すしかない。
 で、男子でも日本代表が毎回、アジア予選突破してW杯出られないくらいにならないと、決勝リーグ進出なんてできないと私は思ってるんだけどなー。

3月15日(火)

 何度も日記に書いているが、私は「一般常識」に対する意識は比較的高く、あまり興味の無いジャンルでも「最低限は知っておこう」と学習する姿勢はあるつもりだ。
 例えば「テレビゲーム」といえば、ウィンドウズ95以前の黒緑画面でちょっとだけ友人宅で「シムシティ」をやったり、テトリスをほんと一瞬だけやって「うわー、こんなん全然無理!」だったり、あとゲーセンでストリートファイターやってる友人の後ろでただ鑑賞していたりとか・・・その程度の経験しかないのですが、ネットに上がる文章にはゲーム用語やキャラクターのことが「鳴かぬなら・・・・ホトトギス」くらい頻繁に引用されているので、「信長と秀吉と家康のキャラ設定が一般常識なのと同じくらい、ゲームのキャラ設定もある程度知っておいたほうがいいのでは?」とドラクエ用語を勉強したりとか。

 でも、エグザイルとかAKBはほんと苦手で、ほんと全然わからないが、私が興味を持つ界隈ではあまり引用元にならないので、それほど困らない。

 以外と困るのが「時代劇音痴」で、欧米かぶれだった私は、日本史にほとんど興味もなく、大河ドラマなどの時代劇をほとんど観ない家庭で育ったので、「忠臣蔵」の主要人物もロクに把握してなかった。つーか、小学生の頃、親に連れられて泉岳寺に行ったことがあるのだが、それを「四十七士の墓」と説明されたので、それが「忠臣蔵」の話だと結びついたのは大人になってからだった。「赤穂浪士」っていうのも別の話だと思っていた。そして「白虎隊」というのは、赤穂浪士となんか関係あるのだとばかり・・・

 そして「新撰組」っていうのも、そのモヤモヤした「時代劇で有名な名詞」として一緒くたになってました。
 上野の西郷さんの銅像はよく知っていたが、西郷さんが何した人なのかわかってなかったりとか。

 「これじゃ、ちょっと無知すぎる」と30歳くらいになって気がついて、大河ドラマ「新撰組」を観て勉強しました。その後、「おお、これでやっと坂本龍馬の勉強ができる」と大河ドラマ「龍馬伝」に期待していたのですが、まさかの「ううう・・・福山が私の苦手な福山だ」という事態に陥った。
 福山雅治の出世作である「ひとつ屋根の下」はちゃんと観ていたのですが、その後、福山が大スターになってから、彼がドラマで演技している感じが苦手で、唯一「ガリレオ」だけは、「眼鏡かけてると大丈夫みたい」と観ていたのですが、龍馬伝はほんとダメでした。

 なので、私は未だに「坂本龍馬がなんでこんなに人気があるのかわからない」わけです。

 と以上は前置きですが、今日、会社の雑談でお酒の話になり「赤兎馬」って焼酎が出てきました。

 「せきとば」と読むらしいですが、「え?どんな漢字?」と戸惑っていたら、上司が「なんだっけ、それって三国志に出てくるなんかだったよな?」って言ったら、アラフォー男子社員が「えーと、誰が乗っていた馬でしたっけ?」

 わー、私、日本の時代劇も超苦手なのだが、「三国志」も全然わからないのよー。

 男子は漫画やゲームでけっこう知っているので、これはたぶん、私が「ベルサイユのバラ」でフランス革命はバッチリなのと同じような状態だと思うが、「ベルバラ」をあまり知らない人でも「オスカルとアンドレ」という名前は把握しているように、私も劉備だとか曹操などの字面は知っているけど、そのキャラ設定がさっぱりわかってません。

 ギリシャ神話の神々よりは頻度は低いけど、三国志の武将たちもよくそのキャラ設定が引用されるので、「最低限抑えておきたいなあ」とは思っているけど、大河ドラマでやってくれないし。
 小説や漫画も、女性ウケしない雰囲気だし。

 イケメン俳優つかって映画化してくれないかなあ、ってそれ、「レッドクリフ」だったんだろうけど、私にとって三国志の壁が高すぎて、まだ観てません。金城武にトニー・レオンにチャン・チェンっていうカーウェイ組が揃っているけど、監督はジョン・ウーっていう魅力的な布陣だったけど、でも、観てないのであった。

 しかも「レッドクリフ」を観た友人が「金城武が演じる諸葛孔明が、なんだか結婚詐欺師みたいだったんだけど、ほんとの諸葛孔明も、あんなだったのかもしれないなあって思った」って感想を述べたので、余計に観る気を失ったのであった。

 そういや、少女漫画でも「プチフラワー」で三国志モノを連載していたことあったけど、調べてみたら「諸葛孔明時の地平線」っていう作品だった。あれは、月刊誌だったから展開がゆるすぎて、なかなか全体像がわからなかったなあ。でも、全14巻らしいから三国志入門編としては、まあまあかな。

 もう、いっそ月9でやってくれないかなあ?
 でも、小栗旬とか福山雅治が出てたらまた離脱してしまいそう(笑)
 なんで、世間で人気が高いイケメン俳優なのに、私は苦手なのだろうか?いや、別に全然嫌いじゃないし、福山とか顔だけだったら大好きなんだけど、演じているのをずっと観ていられないだけで・・・小栗、福山、水嶋ヒロがトップ3です。

 いっそ、最近ゴタゴタしたSMAPでやってみるとか?
 SMAPに嵐絡ませたら、私でも理解しやすくなりそう。

 他は野球に絡めてくれるとか・・・・ナベツネとか清武とか清原がどの武将なのか、とか?

 でも、それやると、「信長、秀吉、家康」は「長島、王、野村」なのか?
 うーん、なんか違うなあ。難しいなあ。

 というわけで、齢50にして「三国志音痴」にちょっと悩んでいるのであるが、「サルでもわかる三国志」の道がどこにあるのか、全然わからないのでありました。


3月14日(月)

 月9よ。

 なんだか貧乏くさい設定だけど、私のイチオシの高橋一生君と福士誠治君が出ていたので我慢して観ていたんだけど、福士君はどこで消えた?

 そして高橋一生君は「悪い役だなあ。これ観るの辛いなあ。エネオスのCMで、セリフ回しから彼だとわかるが全然顔が映らないという酷い仕打ちにも耐えてきたが、月9での扱い、ほんと酷いな」って思っていたら、いつのまにか「いい人」になっていて、「はあ???」って感じだった。(エネオスのCMとは吉田羊が車の中で「いくじなし!」っていうやつです。いくじなしと罵倒される運転席に座っている男性が高橋君)

 今日も頑張って月9観ていたが、「好きなんだけどー」なうじうじした展開で、オバサンな私としては「いいから、さっさとヤっちゃえよ」と乱暴な気分になりました。
 うっかり妊娠して「貧乏なのにー」って保育所が見つからなくて困ってるあたりからヤレと。

 会社でドラマの話していたら、マスオさんが「今の月9は見てないのですが、朝のニュースショーで紹介されていたエンディング曲のゾクっと来ました」って言っていて「そんなのあったっけ?」と思って検索したた「手嶌葵/明日への手紙」って曲だったんだけど、「ああ、これは私の脳内は完全スルーするなあ」って曲でした。

 つーか、さだまさしの「かかし」を女性ボーカルで超しっとり歌いあげましたってだけでしょう。

 そういう、いかにも「感動を与える曲」に「マジ感動しました」って言う気持ちがさっぱりわらからないのであった。
 つーか、マスオさんは月9ドラマ観ていないので「いい曲ですよね」って言われても「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう 」以前に「いつ恋を頑張って観ていた自分のことを後で思い出したら泣いてしまいそう」って惨状を全くわかってないし。

 いや、頑張ってるんですよ。
 今日の放送では、「あまちゃん」でブレイクした有村架純が「ごちそうさん」でブレイクした高畑充希(しかも次期朝ドラヒロイン)と対峙するシーンとかありましたけど、二人とも「お国訛り」のセリフで、可愛かったですよ。
 でも、なんとなく「訛りを披露するだけのやりとり」に思えてしまいました。

 だったらもう、いっそ全員訛りで喋ればいいのに!

 つーか高橋一生君と福士誠治君が、あんな感じで「お国言葉男子トーク」を繰り広げてくれたら、私は満足だったのに!

 以上、お気に入りがあまり活躍しないドラマへの愚痴でした。

 酒が進んじゃって完全酔っ払いです。


3月13日(日)

 前から何度も日記に書いているけど、多くの日本人は「宗教心が薄い」んだけど、それゆえに宗教そっちのけで「しきたりとかマナー」に関心が高いので、「不毛な方向になってるなあ」ってずっと思っていたけど、ほんと、どうしちゃったんでしょううかね?

 そもそも日本の冠婚葬祭って「いくら包めばいいのだ!」って金の話になるので、「祝儀にしても不祝儀にしても、気持ちの問題らしいので、好きにすれば?」って思うのだが、「ほんとはいくらが正解なんだ?」って言われても、正解無いし。

 最近、アマゾンで「お坊さん便」っていうが話題になってて、それだと定額制らしいので、「あら、定価が決まったら皆さん安心なさるのでは?」って思ったのですが、仏教の団体から「定額制って、お布施っていうのは気持ち問題だったのに!」って物言いが入ったそうですが、そういう曖昧なところに不安を感じる市民は多いんですよ。
 で、経理の私に「いくらが適正なのか?」って聞かれても、ね?

 葬儀の時はだいたいの標準金額ありますが、法事になると、ほんとわけわからなくて。

 そもそも法事の作法とか、私の家は全然法事やらないので、よくわかりません。

 7回忌とか、そういう法事やるのって、「親類集まってパーティー」っていう意味があったんですかね?
 日本では誕生日を祝う習慣がなかったらしい、とか、実はあったとかネットで調べても諸説あったのですが、「誕生日を祝うしきたりやマナー」っていうのは聞いたことが無いので、「死んだ人の葬儀や埋葬や月命日とか」ってほうがメジャーらしい。


3月12日(土)

 震災特集の中で、NHKだったかな?「関西との温度差」を取り上げていた。
 大阪や神戸などで「東日本大震災から5年ですが?」と街頭インタビューすると「正直、あまり感想がない」という人が多く、中には「時間的距離では20年前の神戸の震災のが長いけど、地理的距離が東日本の方が遠いので、心情的には神戸の震災の方が近い」と述べている方がいらして「そうだよなあ」って思った。

 震災の1年前にビョーキになって関西の郷里に無理やり戻したM場とはメールのやり取りをしたいたが、私が「そちらでも、関東から実家に戻ってきた小さい子連れの人がいるんじゃない?」って書いたら「いないよ。うちの近所は子連れで楽しめる場所なんてないし」と返ってきたので「関東の状況全然わかってないんだな」と思った。

 あの時は放射能の心配もあったし、スーパーの棚がガラガラになったので、西日本に実家がある幼い子がいるママ達は実家に避難していた人が多かったと思う。
 うちの妹は妊娠中だったので、夫の母親から「こっち来なさい」と何度も言われたらしいが「義母と一緒に暮らすほうがストレスがかかって胎児に悪影響及ぼすwww」って笑飛ばしていたが、もし、自分の実家が西日本にあったら、とっとと避難していただろう。

 会社に出入りしていた銀行の営業マンは、震災の少し前に妻が出産のため関西の実家に帰っていたのだが「この状況じゃ、なかなか東京に戻れません」と言っていた。彼としても、関西の実家にいてくれたほうが安心だっただろう。

 やはり、震災の数ヶ月前に妻が出産したばかりのうちの社員に「奥さん、九州の実家に戻らないの?」と言ったら、「帰らないと決めたのですが、向こうの親戚が大量に水とか食料送ってくるので、部屋中支援物資の段ボール箱が積まれてますwww」って言っていた。

 それはいいとして、復興ってねえ?
 震災直後にもよく言われていたが、当時から地方経済は冷え切っており、農業や漁業従事者の高齢化や過疎化も問題になっていた中、「どこまでやれば復興なのか?」って話だったりする。

 よく「美しい里山の風景を守りましょう」とか言うが、たかだか100年くらい前に農地として開墾されただけで、「農業する人がいなくなったのなら、元の原生林に戻せば?」って思うこともある。
 「遺跡を守ろう」って話でも、鎌倉時代の遺跡の下には、奈良時代の遺跡があって、さらにその下には縄文時代の遺跡があったりするらしいので、縄文時代の研究者は「縦穴住居跡の上に古墳作りやがって!」だったり、奈良時代の研究者は「古墳の上に、寺作りやがって!」だったりするらしいとか。

 今日の震災復興の特集観てても、「息子はとっくに福島市に移住して家を買ったが、自分はやはり今は避難地域になってる村に戻りたい」と語る60代の農家の男性は「あの土地を父が一生懸命開墾していたのを見ていたから」と言っていたので、「2代しか続いてないじゃん」って、ちょっと思ってしまった。

 農業じゃなくて、商売でも、3代まで続けるの、けっこう難しいんですよ。

 今の日本の家電メーカーの凋落ぶりを鑑みれば、わかるでしょ。


3月11日(金)

 機械帝国との戦いは緩く続いてるらしく、「なんで、メールが送れないのだ?」って設定直したり、あと「なんかマウスがおかしいな?」って設定直したり、ちまちま直すのが、ああ面倒くさい。

 ほんと、これが50歳の今だからなんとかなってるけど、60歳とか70歳になったら、ほんとキツいだろうなあ。

 ところで、今日は3.11であるが、今年は暖冬なので、先日も「コート不要なくらい」暖ったので、掃除のおばさんと雑談してて「暖かいですよねー」って言ったら、掃除のオバサンが「そうですよね、でも、もうすぐ3.11だけど、あの時は寒かったですよね」って言ったので「そう!私、あの時、自宅まで歩いて帰ったんだけど、ほんと超寒かった!」

 それを思い出させてくれた掃除のオバサン(あまり年齢は自分と変わらないと思う)に感謝です。

 私はハードな散歩が趣味なので「けっこう寒くても歩いていると温まってくる」と思って、あの日はいつ動くかわからない電車を待っているよりも「首都圏直下型の練習として、歩いて帰宅してみるか。それに途中で電車動いたらそれに乗ればいいだけだし」と思って、会社を6時くらいに出発したのですが、歩けども歩けども体が温まらず、「こんな冷え切った散歩は経験したことがない」って思いました。

 あれから5年かあ・・・・
 東京はねえ、しばらく放射能汚染とか計画停電でガタガタ言っていたけど、今となってみれば「大したことじゃなかったなあ」って言えるのは幸せなことです。
 でも、やっぱ、原発事故さえなければなあ、って今でも思います。

 ただ、あの当時の放射脳の人たちが思い描いた「数年後は、がん患者がいっぱい。白血病もいっぱい」なことにならなかったのは心底よかったです。
 「いや、それほど直ちに影響ないっしょ?」って思ってはいたけど、実際にそうなるだろうという確証もなかったので、ほんと結果的にほとんど影響なくてよかったです。

 でも、今ではテレビなどではほとんど報道されないけど、あの当時「福島県は全部危険」だし「東京だってヤバい」ってことで、普通は避難地域から福島市や郡山市に避難しているはずの人々が「とにかく西へ!」と九州あたりまで避難しちゃった人たちの、その後は大丈夫だったんでしょうか?
3月10日(木)

《機械帝国との戦い 最終章(だといいですね)》

 今までのおさらい。

 2008年に買ったマックミニだが、OSが古くなってアプリケーションがバージョンアップできなくなってきた。本体だって、7年ともなれば、人間で言うところの90歳や100歳だろうから「買い替えどきだなあ」と思っていた。

 サポートされてないOSを使用していたわけで、セキュリティ上はダメだったけど、一部の動画が見られないくらいで、それほど不自由がなかったため、ズルズルと使っていたのだが、そうしたら先にアイポッドが死んだ。フル充電しても電池が1時間も持たなくなったのである。

 アイポッドはマックミニよりも先輩なので、よく頑張ってくれたと思う。

 ちなみに「マックミニ」とか「アイポッド」とカタカナで書いているのは、ローマ字表記が面倒なのと、「あたし、マックユーザーのつもりなくて、なんとなく使ってるオバサンだから」という緩い意思表示である。

 で、アイポッドの後継者として、アイポッドナノを買って同期させてみたら「アイチューンズが古いので同期できませーん」と拒否られた。

 しゃーねー、マックミニに「サポートされてる最古のOS」をあてがうか・・・・と思ったが、どうせもう高齢だし、新しいの買っちゃえ、って新しいマックミニを買ったのである。
 マックのデータ移行は超簡単だと言うので「どれどれ」とやってみたのだが・・・

 新しいマックと古いマックの2台あるのに、モニタは1台。
 とりあえず古いマックを立ち上げてから、新しいマックにモニタを・・・・って、えええ?差すところが無いよ?

 また古いマックにモニタ挿し直して、ネットで調べたら「そうなんですよー、でも、1000円くらいでそれ用のケーブル売ってます」ってことで、さっそくネットで注文。

 ケーブルが届いて、再挑戦。
 新しいマックがモニタに繋がったので、電源入れると画面が出てきたので「やったー」と思っていたら「キーボードがねーぞ」と言われて「あ、はい」と古いのから新しいのに差し替えると、次は「マウスがねーぞ」と言われて「あ、はい」とまた差し替え。
 USBモグラ大会みたいなことに・・・

 そして、噂通りに初期設定画面で「どっからかデータ移行するの?」ってなったので、「ええ、別のマックから」を選択したら「そっちのマックの移行アシスタント立ち上げてね」と言われたので、「え?また戻るの?」とモニタとキーボードとマウスを挿し直し、古いマックの移行アシスタントを立ち上げた。

 そして、また挿し直して新しいマックに戻ると、「別のマックのOSが古くてダメです」

 がーーーーーーん!
 ってなったが、そう言われると、まあ、その通りですよね。

 更新されてない期限切れのバスポートでは機械帝国では相手にされないわけです。
 ちゃんとOSを更新してなかった私が悪うございました。

 なので、アップルストアで注文。
 CD-ROMが届いたので、休日に古いマックに食わせてみたが、反応しない、てゆーか吐き出された。
 そういや、もう何年もそんなもん挿入してなかったので、壊れていたのか?

 想定外の事態に目の前が真っ暗になったが、ネットで調べると「修理に出すしかない」とか「外付けの買えば?」とか出てきたが、ああ、また時間と金が・・・・と頭を抱えたが、ふと、画面を見ると「CDが汚れていないか確認してね」というようなことが書いてあったので「もしや?」と思って、CD差込口からエアダスターでブシブシしてみた。
 ずいぶん使用してなかったので埃でも溜まってるんじゃないかと思って。
 そういや「蜘蛛の巣張ってんじゃないの?」っていう下ネタ用語ありましたよね(泣)

 そしたらなんと!ほんとに蜘蛛の巣張っていただけらしく、CD読み込んでくれました!
 映画「オデッセイ」で古い通信機器が使用できて、地球から返信が来たくらいの感動でした。(ネタバレですが、あのシーンで、火星にいる主人公はイエスとノーの札を作って、この映像受信できてるかカメラの向きで指してくれるようにしたのですが、見事に「ノー」の方を指したあたりが「アメリカンだなあ」とニヤり。つーか主人公も「ノー」の札作ってるんですからwww)

 「ああ、私、地球に帰れる!」って感激したが、それからが大変でした。
 OSのバージョンアップは1時間もしないで終わったけど、その後、ネットに繋いでのセキュリティやアプリなどのアップデートが2年ぶりくらいなので、全部で3時間くらいかかったっけな?

 それで、古いマックもとりあえず最低限サポートされてる状態になったので「しばらくこのままでいいや」と古いのを使い続けていました。またモニタやマウスを抜いたり挿したりする気分になれなかったので。

 そして、今日休みだったので、やっと勇気を出して、データ移行再挑戦!
 もう経験済みだったので、まず古いののデータ移行アシスタントを立ち上げてから、新しいの立ち上げると「他のマックってこれですね」ってすぐ認証してくれたので「やったー」と思っていたら、なにやら6桁くらいの番号ができてきて「これが向こうにも出てるか確認せよ」って確認しないと先に進めないようだから、またモニタ等を繋ぎなおして古いのを見ると「この番号が向こうにも出てるか確認せよ」って出ていたので「確認ボタンはないの?」と思ってまた新しいにも戻ると、どうやら確認したことになってるらしく、先に進むボタンが現れたので、先に進んだら、「じゃあ、データ移行しまーす」とやっと始まった。

 30分かからなかったんじゃないかなあ?
 なんだっけ、サンダーボルト?だと早いけど、イーサネットだとけっこう時間かかるという噂でしたが「あたしみたいなゴミユーザーだったらイーサネットで十分じゃね?」と思っていたけど、ほんとその通りでした。データ量がほんと大したことないらしい。

 というわけで、目出度くマックのヨセミテになったらしいですが、ヨセミテってもう動物じゃないんだ。いや、ずっとマックOSってライオンだとか雪豹だったから。

 それはどうでもいいんだけど、会社でもウィンドウズと会計ソフトをほぼ同時にアップグレードしたら「何もかも違っていて、何か操作するたびにストレスがかかる」っていう状態になって、あの頃また腰痛が再発してましたが、マックOSも8年もワープすると「ビジュアルが全然違う!」

 私は新しもの好きじゃないので、買い物する時も「前と同じの」が欲しいのですが、なかなか同じものは見つかりません。
 台所用品だと、クレンザーとか、スコッチのスポンジたわしなどは「かなり前からずっと同じ」なので安心できますが、食器洗剤を買おうとすると、ズラーっと見慣れないのが並んでいて、げんなりしてしまう。
 ましてや、靴やカバンなんて、ほんと「これがいいのに」と思っても、同じもの売ってませんからねえ。

 で、パソコンでも、私程度の利用者なら10年前のスペックで、もう十分なんです。

 テレビだったら、地デジ移行前は、ぶっちゃけ白黒テレビでも壊れてなければ受信できただろうし、私もずっと古いソニーのトリニトロンで不自由なかったし、ビョーキになってしまった友人M嬢のテレビなんて、一緒にW杯サッカーの試合観たけど、「この画像じゃ、どれが日本選手でどれが相手国選手だかわからない」ってくらいの酷い解像度だったけど、M嬢は別に気にしてなかった。

 まあ、あの画像で「ちゃんとテレビ観ているつもり」だった、っていうのは、頭が相当いかれていた証拠であったが、そういや、私の父方の祖母は、白内障のためにかなり目が不自由だったため(手術したけど、失敗したのかどうかわからないが視力があまり回復しなかった)テレビをラジオのように聴いていたっけ。

 だから、テレビの時代は「どんな古い端末で見ようと、本人の勝手」だったけど、インターネット動画の時代では、機械帝国に定期的にみかじめ料払わないと映像が見られないってゆーのがねえ?


-「保育園落ちた 日本死ね」-

 ネットで流行ってて、テレビでもたくさん取り上げられていて、いつのまにか社会現象みたくなって、国会でも取り上げられたみたいですが、「日本死ね」って文言に眉をひそめる人がけっこう多いようです。

 私は、この「死ね」の用法は「寝坊した。死にたい」とか「間違ってこっち買ってしまった。死にたい」のと同じニュアンスなのかと思ってました。
 「ヤバい」が「ほめ言葉である」って用法は世間に広まりましたが、元々の「ヤバい」のニュアンスが「死にたい」に置き換わっていることは、あまり広まってないのかなあ?

 つーか、元々の「ヤバい」的なことを表現する時に「死にたい」を使うようになった時に思ったのが「死ね」って言わなくなったなあ、ってことでした。ネット用語というか、2ちゃん用語的には「氏ね」だったのですが、さっぱり見かけなくなって、変わりに「バカなの?死ぬの?」っていうのが流行った。

 「バッカじゃないの?死ね!」っていうのがキツい物言いだったので、「バカなの?死ぬの?」が発明されてから、よく使われていたようです。

 なので、「保育園落ちた」っていうのも、普通だったら「保育園落ちた。死にたい」だったんだけど、そう書くと自分に落ち度のないことで、落ち込んでいる感が出てしまうので、ポジティブ感出そうと「死ね」にして、さらに「安倍政権死ね」じゃ具体的すぎるから、「日本死ね」って書いたのが多くの人のツボにはまって拡散されたのでしょう。

 だからニュアンス的には「保育園落ちた。日本ってバカなの?死ぬの?」もしくは「保育園落ちた。死にたい」って思ってたんだけどな。

 ただ、これを受けて、実際に保育園落ちたママたちが国会前で緩い集会開いたっていうのは、いいんじゃないでしょうかね?国会で「そんな匿名のブログで死ねとか書いてあるのを真面目に議論する気はない」って雰囲気になって、「書いたの誰だかわからなくても、実際に保育園に入れない人いっぱいいるんですから」とアピールするのは悪くない。

 いや、うちの会社、恥ずかしながら、2年前くらいにやっと産休と育休とった女子社員が出たんですよ。
 それまで産休明けで復帰した女子社員がいなかったから、「どんだけブラック企業やねん!」って心配していたのですが、やっと「出産しても復帰します」って社員が出てくれて、総務部としてはホっとしていたのですが、育休明けで復帰しようとしても、保育園のメドがなかなか立たなくて、「ヤバい、このままでは復帰できない」と思っていたら、半年遅れくらいでなんとか保育園が見つかって無事復帰してくれました。

 なので、保育園に入れるかどうかって、本人だけの問題じゃなくて、私にとっても大問題なんですよー。

 つーか、うちの会社、アラフォー女子が既婚も独身もけっこうな人数いるんだけど、誰も妊娠してなくて、「これ、マジやばくね?」と思っているわけです。

 別に私の世代のせいだとも思ってませんが、今のアラフィフ女子がちょっとその空気作ってしまったかなあ。
 NHKでいうなら、「がってん」や「深読み」の小野アナとか、「あさいち」有働アナが少し年下ですが、要するに「女子社員は25歳くらいで結婚して退職するのが当たり前」って時代に「30歳でも独身でフツーに働いてますけど?」っていうのを続けてきたらこうなった的な。

 私の世代のよくわからない反省点としては、その前の「女子の就職は結婚前の腰掛」って言われていた時代って、30歳で独身でっていう先輩は「オールドミス」って呼称で、後輩たちをイジめていたらしいのです。
 で、後輩たちは「ああは、なりたくない」って、とっとと結婚退職していたらしいのですが、うちらの世代は「30歳で独身でも超たのしー」って後輩いびることを怠っていたので、その自分がアラフィフになって「あれ?まだ私、独身だった」っていうのは自己責任だったとしても、その下の世代が「先輩が楽しそうだったので、なんとなく背中追ってしまいましたwww」って、ええ?ちょっと、私が年金受給世代になったら、誰がその金払うのよ、っていう事態に。

 私は決して「日本死ね」とは言いません。
 どっちかというと「日本生きてますか?」です。

 日本の未来はどうなんでしょうね?
 つーか、今の日本の落ち込み方がどの程度だかよくわからないので。
 80年代の頃のイギリスと比べるとどうなんだろう、とか?

3月9日(水)

 朝のニュースショーで盛んにやっていた「広島県の中3の自殺は、学校の非行歴のデータミスが原因だった!」ってゆーの、断片的にニュース読んでもさっぱり経緯がわかりません。

 他の生徒が起こした万引き事件が、伝達ミスでその生徒の履歴に残ってしまい、そのせいで、希望する学校への推薦が受けられなかった、ってゆー話しのようですが、なんでそうなるの?

 自分が中学生の頃のことを考えてみれば、「履歴に残るほどの非行歴」であれば、教師全員で共有しているはずで、「いろいろやらかしてる問題児」が「推薦してください」って言ってきたのなら、「後輩の為にそれはできない」っていうのならわかるけど、あまり問題の無いはずの生徒のデータに「万引き機歴」があったら、当時の担任などに確認するよね?

 そして、中学生の進路指導だと、親を交えての三者面談になるので、指定校推薦だか単願推薦だかわからないけど、学校にそれを求めても拒否された場合「なんでですか?」って話しをするのは親だと思うんだけど?

 そして、私も「万引きって言葉がいけない。ただの窃盗だろ」と思うけど、私も中学の頃、同級生男子が万引き自慢を話しているのを聞いたことがあるので、若い男子がスリルを求めてやってしまうことはあるんだろうと思っているから、中1くらいでちょっとやらかしちゃっても、不良と確定はできないと思う。あと、いじめの一環で無理やりやらされてるケースもあるだろうし。

 つーか、進路指導の先生と担任の先生はきちんとコミュニケーションとれてたんだろうか?
 どう考えたってフツー、担任がまず「学校推薦の基準を満たしているかどうか」って判断しない?そこで進路指導の先生がデータチェックして「おや?万引きの履歴があるぞ?」って気が付いたら「こんなんありますけど?」「え?この子がそんなことを?」って調べればすぐわかりそうなもんだし。

 ニュースでは「進路指導担当者は生徒に何度か確認したけど、曖昧な答えしか返ってこなかった」ってなっているけど、なんできっぱり否定できなかったんだろうか?

 その自殺した生徒には、もしかしたら、多少の「見に覚えが」があったのかもしれない。
 それが「お前、2年前の3月に書店で万引きして警察沙汰になっただろう」って具体的に言ってもらえれば「それは、違います」と言えたかもしれないけど、「推薦?でも、お前の履歴にはちょっと問題があって、なんだと思う?」とか言われたら、「えーと、隠れてタバコ吸ってみたりとか?あと、放置自転車を拝借して走ったことあるし、あと、下校途中に公園で立ちションベンしたとか?」って感じにグルグルしちゃって、ちゃんと反論できなかったのかもしれない。

 そして「オレなんかやっちゃったんだっけ?」で思考停止して、親にもちゃんと相談できなかったのかもしれない。

 って、いろいろ想像はできるけど、でもやっぱ「ありえない」事件だなあ。
 ほんと、ちょっと確認すれば、データ入力のミスなんて大した問題じゃなかったのに。

 まあ、でも、今の職場でも「なんで、これ、ちょっと電話して確認しなかったの?」ってことよくあるので、「なんで、ちょっと変だと思ったら確認しないの?」ってことは、よくある話しなのかもしれない。

 なので、この広島の事件も、よくよく真相を解明してみたら、全く別の話しになってそうな気がします。
 そうじゃなければ、心底「未来世紀ブラジル」みたいな話なんで。

 って話を会社でしていたら、部長が「単願推薦、オレは蹴ってしまって大問題になった」という話を始めた。

 私の時代や地域では「単願推薦」って、「公立すべりどめの私立高校にも普通入試ではボーダーライン」っていう、成績が最低レベルの生徒の奥の手で、「ここしか受験しません」って誓約書みたいな推薦状を出すシステムだった。

 私が高校受験生だった地域では、公立高校が圧倒的に優勢だったため、「公立校の第一すべりドメ私立高校」はトップ公立高校に不合格だった生徒を拾うため、そこそこ進学校だったが、そういう学校は色々な手段で優秀な生徒を集めていたので「指定校推薦」というのか、「公立を受験せずに最初からうちで確定していただいたら、少し低いレベルの生徒さんでも入学が可能です」って餌を撒いていた。

 そういう学校は地元の中学校に対する営業活動も積極的だったはずなので、中学校側も「トップ校には難しいけど、そこそこのレベルの生徒」をそういう私立に推薦入学させる動きがあったようで、部長はそこに上げられてしまったらしい。

 ところが、部長んちはとてもじゃないけど私立高校に通わせる財力がなかったので、親が「冗談じゃねー」と公立受験させて、フツーに受かってしまったので、中学校としてはとても不名誉な「指定校推薦だったのに入学しません」ってことになってしまい、いろいろ揉めたらしい。

 「え?なんで、そんな面倒くさいことに?」って聞いてみたのだが、部長が通っていた中学校も、丁寧な進路指導してなくて、親の承諾をちゃんと得ないまま「私立単願」ってことになっていたらしい。

 そんなん、ありえねー、って思うけど、その当時の担任教諭も、ちょっとというか、かなり精神状態が悪かったみたいで、後に器物損壊の事件起こして免職になったとか。
 というわけで、広島の事件は「ずさんなデータ管理」が叩かれているけど、それ以前の問題なんじゃないのかな?


3月8日(火)

 そういや、この間もまた日記に「うちの祖父母は地方から丁稚や女中奉公で上京してきた」って話しを書いたが、それで思い出したけど、1月に高校の部活の同窓会やった時に聞いたY先輩のファミリーヒストリーが興味深かった。

 Y先輩の家は高校の近くの歴史ある街の電気屋さんで、今はY先輩が跡を継いでいる。
 イマドキ、街の電気屋さんは大変だろうけど、「Y先輩、すっごく人柄がいいから、家電量販店よりもY先輩の店を利用するお得意様が大勢いるんだろうなあ」って想像している。

 Y先輩はそれに、今で言うところのイケメンさんですし(笑)
 高校生の頃は見とれるくらいの美青年でしたが、今でもカッコいいスラリとした美中年です。
 それなのに性格は超人懐っこくて、年の近い姉がいるせいなのか、女子に混ざっていても全然違和感の無い不思議な人だった。
 って、それを意識したのは10年前くらいのことなんだけど、地元に残っていたY先輩とは、やはり地元に残っている同級生女子を介して数年おきに会う機会があり、あれは10年くらい前だったかなあ?同級生女子2名と飲み会することになったら、Y先輩も参加してくれることになった。
 比較的頻繁というか、年に一度は集まってる私ら3人のオバサンの中に久々に会うY先輩が加わったのだが、フツーにオバサントークが流れ、飲み会が終わって帰りの電車の中で気がついたのだが「Y先輩、会話の女子力高かったなあ」

 有名人で似た雰囲気の人を探すとヨン様ですかねえ?
 美しい容姿に、柔らかい物腰と清潔感。そして、「えー?そうなんだー、それって凄くない?」って感じのセリフが普通に出てくる高い会話力。そりゃ、地元のおばちゃん達は、「冷蔵庫買い換えようかな」って時にY先輩にお任せするに決まってるわ。私だって、もっと近くに住んでいたらY先輩の店で家電買うよ。

 で、1月の飲み会で、大学受験の話しになって(てゆーか、誰がどこの大学に進学したのか、皆うる憶えだったりしたので)Y先輩が自分の話しをしたのだが、最初は千葉大の受験を考えていたが、模試の結果ではギリギリだったので、チャレンジして浪人するよりは・・・と少し偏差値が下がる埼玉大を受験したそうだ。

 国立大狙いだったってことは、ある程度、親が出せる学費に制限があったってことなんだろうけど、でも埼玉だったら下宿代が?というような疑問を誰かが言ったら、「叔父の家に下宿させてもらった」とのこと。

 Y先輩の父親の弟が埼玉で寿司屋を営んでいたので、その家に下宿させてもらったらしい。年の近い従兄弟もいて、楽しい居候生活だったみたい。
 しかも、日常的に寿司屋のまかない飯を食べていたので、「卒業後に回転寿司屋に入ったら、え?って感じだったwww」そうで。

 ああ、わかる。
 うちらのころは、小僧寿とか京樽はあったけど、回転すしって高校や大学の頃はそれほどメジャーじゃなかったんだよね。
 だから私も社会人になってから、会社の付き合いでそれなりの寿司屋でご馳走してもらっていて、その後、回転すしがファミレス化してから、親に連れていってもらったんだが、「うーむ、これで1000円とか2000円なら安くて美味しいとは思うけど、客単価1万円の店を知ってるからなあ」って複雑な心境であった。

 話が逸れたが、私が大学生の頃はもうすでに「親戚の家に下宿」ってほとんどなかったと思う。
 私はかろうじて、千葉の実家から片道1時間半くらいの大学に進学したけど、もっと遠い大学も受験していたので、「その場合は、都内にある祖父母宅に下宿とか?」って計画もあったのだが、「実の孫とはいえ、大変だろうから無理だよねー」って感じだった。
 まあ、終電逃した時にはよく泊まりに行ってましたが。

 例えば、今は私の両親は国分寺に住んでいるけど、千葉に住む弟の長女が「一橋大学受かりました」ってなって、「おばーちゃんちに下宿させてください」ってことになったら、うちの両親は「うーん、ちょっと無理」って断りそうだ。

 そういうの「小町」にもよく出ていて、迷惑行為にとても敏感だった友人M嬢もよく話題にしていた。ただ、M嬢は高校野球ファンだったので、「高校野球の名門校に行くために親類の家にお世話になって、その親類が早朝練習に合わせてお弁当作ってくれたりしたんだろうね」と、「そんなの絶対に迷惑に決まっている」と断言できないようなところがあった。

 なのでY先輩が「叔父の家に下宿していた」っていうのに「へー」と思ったのだが、Y先輩の家は千葉のその古い街にルーツがあるのだと思っていたので「ところで、その叔父さんって、何で埼玉で店やっていたんですか?修行先だったとか?」って聞いてみたら・・・・

 なんと、Y先輩の父親や兄弟は、東北から出てきた人達だったらしい。
 うちの祖父が戦前に上京してきたのと同じように、戦後十数年の復興期の上京組だったんでしょうね。
 そして、その兄弟達は、電器店とか寿司屋の奉公人として働いて、その後独立して店を出したため、関東近郊に点在しているらしい。

 なるほどー。今ある「昭和の香りがする個人商店」って、そういうルーツだったんですかね?Y先輩んちの場合は、先輩が跡継いだから残っているけど、子供が企業に就職しちゃったら、跡継ぎがいなくてとっくに店じまいしているはず。

 うちの近所でも自転車屋さんは昭和の香りを引き継いでいますが、あれは、パンク修理などのメンテンナンスが重要なので、続けていけるのかなあ。
 自転車屋さんはね、すでに私が子供だった昭和50年代には「安い自転車売る店」が出ていたのですが、うちの母は「多少高くても、近所でずっとやってる自転車屋さんで買った方が、後々までメンテナンス代で得するから」って言ってました。その店で買った自転車なら、多少の修理は無料や格安でやってくれたのです。

 そういう「昭和の時代のサービスも遠くなりにけり」って感じですが、そうだ、思い出した、昭和の時代のサービスで、後で親に聞いて「ええ?あれもサービスだったの?」って驚いたことがあって、これは日記に書いたことがあるか忘れたが、「鯉のぼりを買うと毎年、竿を上げてくれるサービス」っていうのがあったらしい。

 昔、昔、昭和という時代に、男の子がいる家庭では「子供の日に鯉のぼりをあげる」という習慣がありました。
 都心から1時間半の通勤圏にやっとマイホームを建てたミヤノさんの家にも、男の子が誕生したので、「鯉のぼり」が毎年空を泳いでいました。

 あれね、今もよく憶えているけど、毎年、その時期になると、数人の人夫さんがやってきて、うちの狭い庭に国旗掲揚できるような太い柱の支柱を植えていって、またしばらくすると撤去しに来たんですよ。

 そして、けっこう最近、うちの母から聞いたのですが「あの支柱を作る毎年の作業はサービスだった」って・・・・えええええ?

 まあ、チップ程度には人夫さんには支払っていたのだと思いますが、あれ、私が小学生だった時もずっとやっていたので、たぶん、10年くらい続いていたのだと思います。
 母によると、ある年その鯉のぼりを買った会社から書面が来て「そのサービス、もう無理なんでやめます」って言われたらしいけど、母も「そりゃ、無理でしょ」と激しく納得したらしい。

 そんな凄いサービスが付いていたってことは、元の鯉のぼり代がよほど高価だったのか、それとも団塊ジュニアな時代だったので、日雇い人夫を短期間雇えば効率良く各家庭を回れたので出来たけど、その後、庭に鯉のぼり揚げる家なんて少なくなってきたので立ちゆかなくなったのかなあ?

 って、また話し逸れまくってますが、Y先輩の親世代は、そうして田舎から出てきて兄弟同士で助け合ってたみたいだけど、うちの祖父は同郷から出てきた人達の同窓会的な組織に所属していた。
 海外に住む日本人が「日本人会」作るみたいな感じ。

 ある意味、学閥と似たところがあるが、「同じ集落で育った」っていうのは、「同じ高校や大学を卒業した」よりも濃い関係で、先輩が後輩の就職の世話をしたり、成功した先輩が後輩を雇ったり、資金を融資したりしていたみたい。

 今ってああいう「◯◯会」(◯◯には集落や地域名が入る。小中学校の学区レベルの)ってあるんですかね?
 離島とかだとまだ残ってるのかも?


3月7日(月)

 土曜日は、高校の同級生のライブを観に行った。

 私はフェイスブックはアカウントとっただけで、ほぼ放置であるが、友人はマメにやっているので、同級生とじゃんじゃん繋がっていて、ライブ情報を知ったので誘ってくれたのだ。

 その同級生I君は、高校在学中からバンドやっていて、人気者だった。
 でも、高校卒業してからほとんど会ってないので、たぶん30年ぶりくらいの再会。

 体型もあまり変わっておらず、癖毛の髪型もあまり変わっておらず、「そのまんま、いい感じに老けた」って感じでした。

 そしてライブ会場が、入った瞬間「え?元スナックを居抜きでライブハウスにしたの?」っていう店で、カラオケ黎明期っていうか、今でも地方の温泉宿では残っているが、クラブやスナックにステージがあって、そこで他のグループ客と一緒に順番に歌うみたいな。

 しかし、椅子があるのは大変喜ばしいことである(笑)

 この日は、I君が企画して「対バンで知り合った同世代のバンドを集めた」らしく、数十人の客がいたけど、その半分は演者で、半分は各演者の家族や知人っていうのは、たいていのライブハウスはそういうもんだけど、どっちかというと「団体旅行客がお座敷でカラオケ大会」に近かった。

 バンドやる人達の高齢化が進むと、こういうことになるんだなあ、ってオジサンやオバサンしかいないライブハウス内を眺めて遠い目になったが、まあ、この間、テレビジョンのライブ行った時にも客層が見事に4,50代だったからなあ。

 で、I君のライブが始まったのだが、I君がギターとボーカルで、I君の奥様がベースで、あとドラムが一人というトリオ編成だったんだけど、「うわ、演奏うまい!」ってびっくりした。
 最近、友人のライブに行くことなんて無いけど、20年くらい前まではよく行っていたし、中には「プロまであと一歩」っていうレベルのバンドもあったのだが、そういう人達もかなり演奏は上手かったけど、「そのまま20年、ずっと続けていた」って、こういう状態になるんだ。と驚いた。

 正直言って、この間観た、久々に臨時再結成されたルースターズよりも演奏がこなれている分、不具合が少なかったよ。

 椅子があって居心地が良かったので、せっかくだから次のバンドも観たのだが、そっちはギター3人いる大所帯バンドだったのだが、やはり演奏も歌も上手くて、アマチュアバンド観てる感がしなかった。(さらには関西人フロントマンのMCが流暢という・・・)

 そんで、4テーブルくらいしかない住宅街のスナックとしては、まあまあな広さの店内なのだが、オーナーが何やらこだわったみたいで、スピーカーの音も良くて、すごい贅沢な空間だった。

 他のバンドも観てみたかったが、そうなると5時半開始で、終わるのが10時近くなってしまうので、2バンドが終わった7時半に退出しました。
 女子3名で行っていたので、居酒屋で一杯する予定だったのだが、土地勘の無い場所だったので、駅近くのテキトーな店に入ろうとしたら「笑笑」の看板が見えたので「笑笑でもいっか?」って近づいてみたら、「なぜ看板がイタリア国旗な配色なんだろう?」

 そしたら、なんとバルな笑笑だったのです。って、バルってスペインじゃないの?

 入ると、店内は空いていて、ゆったりお喋りができたし、注文した料理がどれも「えー、思っていたよりも盛りがいい!」とか「思っていたよりも凝ってる」って感じで、接客も丁寧だったし、「えー、この店、すげーいいじゃん!」って3人で大感動。

 「旧友のライブ観に行ったら、すげー良かった」のと「チェーン居酒屋に入ったら、すげー良かった」のが重なって、「うわ、なんか、今日ってすげー当たりじゃん?」な気分になり楽しかったです。
 しかも、それほどガンガン酒飲まなかったとはいえ、お会計が3人で1万円って、笑笑バル使えるよ、サイゼリアを飲み屋として使うよりも、断然こっちだろう。

 というわけで大満足の一日でありました。


3月4日(金)

 奨学金の返済が滞ってしまう問題は、よくテレビでも取り上げられるし、ネットでも当事者の顛末がいっぱいあがっていたので、「ふーむ、なるほど」といろいろ読んでみました。
 まあ、私が抱えているのは厳密に言うと奨学金ではなく「困窮する女性が子供に学費を払うための支援としての貸付金」なんですけどね。

 家庭にお金が無くて大学進学できなくて・・・っていう、いわゆる「負の連鎖」を止めてあげたくて手を差し伸べたのに、炎上しちゃったぜ!

 ドメスな会社で、緩く働いてる私にはあまり実感が無いけど、今の日本ってどうやら、かなり落ち込んでいるらしい。
 つーか、戦争の時に疎開していたうちの父親世代、いや、実際に戦争に行ったうちの祖父世代の人の一部が「貧富の差の無い豊かな社会」を謳歌しただけで、今の格差社会って「元に戻っただけ」って気がしなくもない。

 この間の朝、出勤のため駅に向かっていると、あちこち繕ったボロい身なりをした30代くらいの男性二人が仲良くイケアの青い大きい袋を肩にかけて、「燃えないゴミ」を漁っていた。
 彼らの会話を後ろで聞いていたが、なにやら金になるゴミの基準があるようで、単なる鉄屑集めでは無いようだったが、でも、雰囲気的には完全に鉄屑拾いだった。

 そんなの、話しとしては知っていたし、ベストセラーになった「佐賀のがばいばあちゃん」も歩く時に磁石ぶら下げていたってエピソードがあったが、私は実際に日本では見たことがなかった。
 いや、リサイクル収集が始まってから、夜中に空き缶ゴミを集めている人を見たことがあったけど、あれは夜中や早朝にコソコソやっていたのだが、イケアの袋ぶら下げた二人組は、朝の8時代という人通りが多い時間に堂々とやっていたのが衝撃的でした。

 20年前にインドに行った時のことを思い出した。
 貧民層の人達はゴミ捨て場を漁るのが仕事というか生計を立てる方法のようだった。

 それがわかっていたので、インドを出る間際に荷物整理していて「このTシャツはもう煮しめたような色になってしまったので、日本では着られないなあ。でも、友人の新婚旅行土産のマッシモなんだよなあ」って、マッシモって名前だったのか忘れたけど、頂いた時に「このブランド、ステューシーの次はこれって言われてるんだよ」と解説されたので、東京でもよく着てクラブ行きました。

 それが、1年くらいしたら、かなりヨレっとしてきたので、インドに行く時に「寝間着代わりに」と持っていったのが、インドでは洗濯機なんて使用できなかったので、ずっと手洗いで洗っていたら、「もう、いいかげん捨てようか」ってくらいくたびれ果てていたのである。

 でも、インドだったら、まだまだ着られるレベルじゃん?と思って、安宿街のゴミ捨て場に、まるでフリーマーケットに出品するみたいに広げて置いておいたら、30分後にはキレイに無くなっていたので「貧困層の子があれを気に入って着てくれたら嬉しいな」と思った。

 話しは戻るが、うちの祖父は、農家の次男坊以下で相続できる田んぼが無かったので、東京に出てきて印刷屋の丁稚として働き、嫁もあてがってもらい(祖母もはやり田舎から出てきて資産家の家の女中奉公。ねーやとして、そこんちのご子息の世話をしたので、坊っちゃんは祖母が老人ホームに入っても度々見舞いに来てくれていたらしい)、そのうち独立して町工場な印刷屋家業をしながらも、二人の息子は早稲田大学に入れて、私の母を私立の中高一貫の女子校に入れていた。

 自分は尋常小学校しか出てなかったから、子どもたちの教育には金を惜しまなかったんだろうけど、そもそも、それだけの学費出せたんですよね。

 そして父方も、パっとしない下町の町工場やっていたようだが、父はそれなりに成績優秀だったので、東大には入れなかったが、横浜国大に進学している。
 当時の国立大学は学費がタダみたいなもんだったらしい。
 今の会社でも、60歳近い国立大学卒の社員がいるが「俺らのころ、月3000円くらいだったぞ?」とか、この間の飲み会で語っていた。
 たぶん、当時の国立大学の学費って、同じ時期の小学校の給食費くらいなもんだったんでしょうね。

 そして、何よりも、インフレだった。
 私が産まれた昭和40年くらいって、父の給料は2万円とか3万円くらいだったらしいが、その当時に何百万円っていう家を買うためにローン組んだのだが、20年後に給料は10倍になり、住宅ローンはそのままの数百万円のままって・・・・

 その名残なのか、私が就職した頃って、「住宅ローンはなるべく長く設定すべし」って言っていた。まだバブルの直前でしたが、「資産は借金してでも買え」って雰囲気だったです。

 これも前に日記に書いたけど、インフレ時代に生きた祖父は、印刷屋だったから紙代が経営に大きく影響したんだけど、紙代がインフレでどんどん上がるから、借金してでも紙を買っておいたほうが、何もしなくても利益が出ていたらしい。

 私はずっと「インフレって悪いこと」だと思っていたのですが、我が家はインフレのおかげで、祖父母の代は貧しかったのに、その子どもたちに高い教育を与えることができたので、昭和40年代からは、いわゆる「中流家庭」まで成り上がったのであります。

 で、うちがそこまで成り上がったのだから、みんなその程度までは普通に行けるよね?

 って思っていたのだが、なーんか雲行き怪しくなってきたようだ。

 この間、うちの社員のオジサンが自己破産状態になってね。
 バブルの頃、結婚してマンション買ってローン組んでたのだが、返済が難しくなってしまったらしい。ってなんで?て思うが、あの時代の住宅ローンって「イケイケな日本経済」を前提にしているらしく、その想定通りに給料が上がらなかったらしい。

 「なにその、普通にちゃんと働いてるサラリーマンが住宅ローンで行き詰まるって?」と思ったけど、「イケイケな日本経済」な時期に組んだローンってそうなるケースがけっこうあるらしい。
 彼の場合は、バブル時代に優秀な技術者だったので、そこそこいい給料貰っていたので、融資した金融機関も「この返済プランだったら楽勝でしょう」ってことだったのだが、バブル崩壊やリーマンショックは想定外だったようで・・・


3月3日(木)

 なんだかけっこう立ち直ったみたい。

 今日は外仕事のために、いつもより1時間早く起きないといけなかったので、そういう時にはいつも使っている目覚まし時計の控えとして、スマホのアラームを設定している。
 いつもは、目覚まし時計の10分後くらいにスマホが鳴るようにしているのだが、なんとなく過去の設定をそのまま使ったため、スマホの方が先に鳴った。

 朝、スマホが鳴る音を聴いて「え?こんな早朝に電話?親が危篤とか?」って目が覚めたのだが、すぐに「ああ、アラームだ」と気がついたくらい熟睡していた。
 加齢のせいで、最近は5時とか6時の早朝に一度目が覚めて「ああ、まだ外が暗い」って二度寝することが多いのに・・・・

 ああ、昨日、あんなに精神的ショックを受けて、その勢いでニコタマまで徒歩で往復して、3時間に及ぶタランティーノ映画観たので、相当疲れていたんだろうなあ。でも、こんなにぐっすり眠れるのも珍しいので、「人間って逞しいなあ」って思った。

 どんなに嫌なことがあっても、ぐっすり眠れると気持がいいものだ。

 健康って大事よね。

 あと、やっぱし連帯保証人にはならないほうがいいね。

 それなら自分で金貸したほうが「貸した金が返ってこない」ってだけだから。かなりマシ。
 昔、友人に30万円くらい貸して、結局10万円くらいが未納になったが、「あげたと思えばいいや」って諦めました。あの子も最終的にはビョーキになっていたようだし。

 金額で言うなら、やはりビョーキになってしまったM嬢には10万円じゃ済まなかったと思う。彼女がバイトで稼いだマイルで飛行機代を持つかわりに、私が宿泊代を払うという約束であちこち旅行したから。ニュージーランドも福岡も札幌も高松も沖縄もそれで行ったから。
 それ以外にも一緒に野球観に行った帰りに飲み屋に行くと、私のほうがいつも多く払っていた。会計が5千円だったら、私が3千円払うとか・・・ああ、そんなの微々たるもんか。
 M嬢はいつも「ありがとう。宝くじに当選したらこの御恩は・・・」とか言っていたが、てっきり冗談だと思っていたんだけど、同じようにいつも多く払っていたらしい友人T嬢も「よく、宝くじに当選したらって言ってたんだよねえ」って言っていたので、あれは本気で言っていたのかもしれない。

 だって私はいつも「いいから仕事について稼げるようになったら、今度は逆に奢ってよ」と言っていたけど、「仕事に戻ったら、この恩は返すから」って言われた事なかったしなあ。
 つーか、私ってビョーキの友人が多いのだろうか?

 うーん、でも、会社でも、鬱病とか、躁うつ病とか、ポツポツいるし、ビョーキ予備軍というのか「終日得意先周りしている予定になってて、2週間くらい会社に来ない」っていう「不登校か?」っていうのも2名くらいいるのだが、生暖かく見守られている。出勤してくると、妙にハイテンションだったりするので、あれは何なんでしょうね?

 そういや急に思い出したが、高校3年の時にクラスメイトになった男子が、明るい人気者キャラだったのだが、2年生の時に数ヶ月不登校になり、「毎朝、制服着て家を出るのだが、どうしても学校に行けなくて、しょうがないから途中にある喫茶店で時間を潰していた」そうで、平日の昼間に制服着た高校生がいるっていうのは異常なことであるが、喫茶店店主はいつも黙ってコーヒー出してくれていたようだ。
 つーか、「いらっしゃい、いつものでいい?」って注文しなくてもコーヒーが出てくるようになって泣いた、とか。

 高校生が学校サボって喫茶店にいて、っていうのは「悪いこと」だけど、変にウロウロしてたらもっと悪いことになるだろうから、その喫茶店店主としては「うちの店にいる限り、もっと悪いことにはならない」と思っていたのかも。

 「悪いこと」と言えば、うちの高校の校門のすぐそばに、駄菓子屋というか「よろず屋」というか、ジュースやタバコを売っている今でいうところのコンビニみたいな店があった。
 老婆が高校前という立地を活かして、高校生と先生の小銭で商売しているような。

 で、その小さな店にはインベーダーゲームだかのテレビゲームが置いてあり、老婆はそれで高校生の小遣いを搾取していたのだが、放課後ならともかく、授業の合間に教師がその店にタバコを買いにいくと、生徒が堂々とゲームやっていて「お前、授業サボってんのか?」と問い詰めると「いえ、先生が休んでいて自習だったんで」というようなことがあって、先生が老婆に「おばちゃーん、授業中にゲームしてる子がいたら、やめさしてよー」って教育的指導するが、老婆がその後、その指示を守ったかどうか、定かではない。

 って書いてみると、私の時代の高校生は、「逃げ道とか居場所」をそういう駄菓子屋のおばちゃんとか、喫茶店のマスターに守ってもらっていたらしく、まあやっぱりそれなりに課金されてたんですよね。

 ただ、昔は現金しかやりとりできなかったので、「スマホのガチャにつぎ込んで」っていうのが無かっただけで。

3月2日(水)

 昨日の件でお役所に電話して「本人の移転先も電話番号もわからないし、もう絶縁状態なんですが・・・」と伝えた。
 役所の方は移転先も知っているようだし、電話番号も知っているようだったが個人情報保護のため私に教えることができないのはわかっているし、もし教えてもらえても、私が「ちゃんと払えよ」って言って払うようなご家族ではないことはよーくわかっている。

 つーか、今のところお役所的には「このままだと保証人に請求する事態になっちゃいますよ?」と伝えることしかできないらしい。

 で、私としては保証人になった責任はちゃんとわかっているつもりなので、私が返済するのもやむ無しという覚悟はできているのだが、「もう全部返済するから、この件とは縁を切りたい」旨を伝えたのだが、どーやらそーゆーものではないらしい。

 金融会社がやっているローンではなく、あくまでも福祉事業なので「予定の返済期限が終わってから、どう処理するかまた考える」っていう立場なのだ。
 私が一番気にしているのは、未返済のまま残っている金額の「延滞違約金」なのだが、通常の借入金と同じように延滞金が加算されていたとしたら、すでに元本を上回る違約金になってしまうはずなのだ。

 なので「元金は覚悟してましたが、違約金までは想定外だったので、それが怖いんですが」と言ったら、お役所らしい遠回しな話し方で「違約金を丸々請求しないケースもあるが、その確約はできない」とのこと。

 まあでも、そのやりとりでゾっとしたのは、「返済が難しい場合もありますし」という言葉の端々に「返済ができる資産をお持ちの場合は、ルール通りに丸乗せする場合もある」という行間を感じてしまったことである。

 私が「違約金が積み上がるのが怖いから、今までの未納金の分はお金かきあつめて一気に清算したい」旨を伝えると「他から借金されるのはお薦めできません」的なこと言われたが、いや、私は社会福祉を受けている人間じゃなくて、あんたら公務員よりは給与が低いかもしれないえけど、「日本人の平均給与所得」くらいは貰っている立場なので、300万円くらい5年で返済できるのよー。

 どうすれば最善なんだろうか?
 役所の人は「保証人の方に返済のご意思があるのなら、これからの返済を替りに行われたほうが・・・むにゃむにゃ」って感じで、煮え切らない。「でも、今残っている過去の未納金にそのまま違約金積み上がったら、あっとう間に膨らみますよね?」っていうと「まあ、そういう可能性もなくはないと・・・むにゃむにゃ」

 役所の人と話していて、なんとなく気がついたのは「ここまで酷く返済が滞ってる件は珍しいのだろう」ということだった。
 でも、実際問題、KM君一家に返済能力が全く無いどころか、高齢のお母さんの掃除のパートで生計立てると言っていたから、あのお母さんになんかあれば、生活保護だか障害者年金だかで暮らすしかないし、たぶん、他にも借金があるはずで、あの一家は民間の取り立て優先で、お役所からの緩い催促なんて全く無視しているわけだから、それは、この17年間で総額8万円しか返済していないという実績からも明らかなんだけど、福祉課の人は「まあ、ご本人様に返済をしていただいて、最終期限になったら、訴訟を起こすケースもあります」って?

 訴訟?訴訟したって、あのキ◯ガイ一家に何ができるの?

 言い方を変えて「保証人である私が一番リスクが少なくなる方法ってなんでしょうかね?」って言ってみたら「残りの返済を早めに肩代わりしたようが」って言われたが、予定では、あと2年残っているらしい。
 ああ、もう、この件に一切関わりたくないのだが、それも許されないのがわかったが、最悪、元金の300万円以上というか、その2倍や3倍の借金抱えることになるらしいことがわかり、目の前が真っ暗になった。

 その怒りと悲しみを抱えたまま、二子玉川のシネコンを目指してガシガシ歩いた。
 今日は休みだったので、タランティーノ監督の「ヘイトフル8」って映画をレディースデイだったし観に行くつもりだったのだ。

 怒りと悲しみパワー凄いっすね。
 ニコタマまでほんと、超ガシガシに歩いてました。

 「30歳の頃、友人が気の毒で親切心でやったことが、なんでこんな仕打ちを!」って思ったり「でも、同世代で子供いる人達は子供に高い学費払っているので、そんなもんと思えば、そんなもんか」
 「でも、その高い学費にもはや何の意味もなかったのに奨学金だけ私が返済するって?」
 「ああ、でも、世の中には子供に高い学費払っても、ひきこもりになっちゃったりして、払い損どころか不良債権というか、子供の生活費もずっと負担している人がいるんだよなあ」
 「KM君がもし自分の弟だったら、今の生活の面倒もみなくちゃいけないわけで、そういう意味では私は金だけの縁だから、まだマシか」

 いろんな思いがグルグルしながら映画館に着いたのですが、びっくりしたのは2割くらいの客入りだったのですが(平日昼間の時間)エグゼクティブシートがけっこう埋まっていたことです。
 なんかお得な割引があるんだろうか?

 さて「ヘイトフル8」ですが、3時間近い長編だとは覚悟していたのですが、前半2時間はドンパチ無くて、やっぱちょっと長かった感がありました。

 あと、30分くらい短縮してもよかったように思えるが、逆にけっこう削ってあの尺になったのかもしれない。「ファニーとアレクサンデル 完全版」みたいな?(←これ、憶えてる人どれくらいいるだろう?確か岩波で観たっけなあ)

 2時間経過後にやっとドンパチ始まって、血みどろ、脳みそブシャーっなタランティーノ・ワールドになったのですが、「うーん、レザボア・ドックスとか、パルプ・フィクションの方が面白かったなあ」って思いました。

 ただ個人的には「こんな死に方するくらいだったら、地道に借金苦で悩んでいたほうがマシ」って思えましたので、タランティーノ作品に「生きる勇気とパワー」を頂きました。


 「死にたい」って人に、「ヘイトフル8」を見せると、なんか効果出たりしないんですかね?

3月1日(火)

 もう3月かあ。

 さて、今日は久々に元友人であったTM君が300万円の奨学金貸付をした某自治体様より「返済が滞っておりますので、保証人様からもなんか言ってやってください」って書類が届いた。
 その書類によると、本人の最終返済日は2014年12月だった。
 つーか、今までの累計返済額は8万円程度なので、「催促されるたび、5000円くらい払って20年経過」ってことなんだろう。
 そもそも自治体の融資なので「月額1万円返済」というプランだったはず。

 何年か前に病状悪化のためか超ファビョって電話してきて「あんたなんかにバカにされたくないから、あの借金は耳を揃えて返してやりますよ、ザマーミロ」とか言っていたが、「ああ、ほんとに、そんな復讐してくれたらどんなにか幸せだろう」と思いましたが、まあ全然信じてなかったけど、「やはり思った通りだった」と自分が正しいのが証明されても全く嬉しくないという心境です。

 まあでも、亀の甲より年の功とはよく言ったもので、前に比べたら、この「高い授業料」に対する心の痛みは少なくなった。
 貯蓄好きの私の貯蓄額が10年前よりも増えているからかもしれませんが(笑)

 これが、30万円だったら、とっくに保証人である私が耳を揃えて返していただろうけど、やっぱ300万は大金だからなあ。
 でも、そろそろ清算したほうがいいのかもしれない。
 今の私は仕事して収入を得ているので、300万円っていうのは「数年頑張れば貯蓄できる金額」であるし、車買ったと思えば・・・・って程度の金額だが、あと10年経って、真剣に老後の生活のこと考えたら、300万円っていうのは「年金貰えるまでの繋ぎとしての貴重な蓄え」になってしまう。
 つーか年金だけで生活できるような高給取りじゃないから、「貯蓄を毎年100万円づつ充てたら最低限の生活できるかな?」って感じなので、300万円っていうのは、私の老後の3年間を支える貴重な資金である。

 あー、宝くじ当たらないかなあ(笑)

 でも、この保証人の話する時に、毎回自分に語りかけているけど、冷静になって考えると「300万円ドブに捨てた」っていうほうが、自分の「良心」にとっては結果的によかった話なのだ。

 17年前。
 年下の友人のTM君は大学に進学したくても、その資金が無くて困っていた。

 在住する自治体では「無利子の教育ローン」をやっていたけど、保証人になってくれる親戚がいない。と私に泣きついてきたのである。
 「大学に行きたい。そして就きたい職もあり、自分にはその職に就ける能力はあると思う。でも、うちにはその金がない」

 私んちだって別に裕福でもなかったが、父はサラリーマンで母はパートで家計を支えていたけど、「下宿代までは無理だけど、通える範囲の私立だったらなんとか大丈夫」と私を大学進学させてくれたので「お金が無いから大学進学できない。そうなると将来やりたいこともできない」っていうのはグっときてしまった。
 そして、その当時仲良かった女友達に「貧乏なくせに3人も子供産んで、大学に行かせる金もなかったくせに」って親をなじる子がいて、「いや、奨学金とかいろいろあったでしょ?」と思ったけど、「自分には学歴が無いから」って卑下する人の話を聞くのは辛かった。

 同じ頃、共通の友人に「新聞配達で大学出た」って男子がいて、「ほら、そういう方法もあるじゃん?」って思ったりして。

 だから、TM君にも「新聞配達やれば?」って言えば良かったんだけど、それ以前のTM君ちの荒れた家庭環境の話も知っていたので・・・・
 いや、そんなに荒れていたわけでもないけど。って、どっちやねん!

 20年前ってインターネット黎明期っていうか、それまでパソコン通信の時代だったのが「インターネットだ!!」って雰囲気になっていた。
 当時、ネオアコからアシッド・ジャズに転び、その流れでなんとなくテクノ村に移住したら、テクノ村の住民はインターネットに夢中だった。

 そのテクノ村のネットでの集まりに最初に参加していたのはTM君の兄だったらしい。
 テクノ村の住人の多くが、今で言うところのIT系に高いスキルを持っており、当時最先端だったWebデザイナーとか、サーバ管理者が大勢いた。

 特にサーバ管理者は旅客機の整備士みたいに資格が必要で「シスコのダイアモンどがどーたら」って「ダイアモンドとかプラチナって資格名、自己啓発セミナーみたい」とか思ったっけ。

 で、KM君兄に私は一度も会ったことが無いが、そのテクノ村では「超エリート技術者」ってことになっており、その弟であるKM君のことを皆でかわいがっていた。

 私にとっては「友人のDJの腰巾着というか弟子になってる変な高校生男子」だったが、当時、漫画家としてイマイチぱっとしないのでエロ漫画界でがんばっていたY嬢が、TM君の「ほんとう」をあっさり見抜き、「この子、ゲイなんだよ」と、TM君の「自分らしさ」を引き出した。

 「ゲイだったんだ、だったら腐女子の私は本気で応援してあげないとな」とか思っちゃったんですよね。
 その後、TK君の父親が急死して、兄貴が荒れたらしい。
 数千万円の保険金が降りたらしいが、「ハイレベルのIT技術者」だったはずの兄は父の急死を正視できず、母や弟を殴りながら、父が遺した保険金を風俗につぎ込んだとか。

 それも実際に観たわけではないので、どこまで本当だから知らないけど、その当時は「兄貴が荒れてしまって、母親も殴られていて、この状況から脱出するためには、自分が大学教育を受けて、自立して母と同居したいんです」

 ほんと気の毒だと同情したのだが、心のどこかで「これ、無駄になるかも」と思ったんだけど、「ここで保証人にならなかったら一生後悔するだろうし、もし、順調に彼が返済できなくても後悔しそうだけど・・・」と悩んだ結果、彼を大学進学させる資金の保証人になった。

 結果、丸損であるが、「選べた未来」としては、彼に奨学金が降りずに、高卒のまま、今と同じように「精神障害」って事態になっていたら、「あの時、大学進学させてやれば」って後悔は一生続いたのかも。

 それに比べれば「彼を大学進学させたが、なんだか精神病になっちゃって、保証人になった私を罵倒とかwww」ってほうが気がラクだ。

 保証人がいなかったため、高卒で貧窮して、っい事態になっていたら「私のせい?」ってきっと自分を責めていただろう。
 はあ、でもね、300万円の保証人になった時には「最悪、こいつがコンビニのバイトになっても、月1万円だったらなんとか」って思っていたんだけど、まさかのそれ以下になるとは。

 すっごくプライドの高い子だと思っていたけど、プライド高い人ってダメですね、友人M嬢もプライドの塊でしたが、あっけなく精神病んでしまいましたし。


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