可燃物な日々

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日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました

2月28日(日)

 朝のテレビをぼんやり観ていたら「ああ、東京マラソンかあ」って思ったんだけど、オリンピック代表選考レースだったので、代表候補の日本人有力選手達は第二集団でちんたら様子見って展開になっていた。

 ただ、その第二集団に何人か青学ユニ着た選手が走っていたので「青学の監督、ほんとヤリ手だなあ」と思っていたのだが、結局、日本人第二位で、かつ10代のマラソン記録塗り替えたのが青学の選手だったので、「青学の監督、マジ結果出した」と「ビジネス本的世界観の中のほんと凄い人だなあ」と感心しました。

 東京マラソンは東京メトロがメインスポンサーなので、表参道が最寄り駅な青学の活躍はよかったですよね。たとえ、陸上部の合宿所は町田だったとしても(笑)

 今回の東京マラソンは箱根でも活躍したランナー達が「東京オリンピックに向けて」と荒削りに挑戦した感じがあって面白かったです。
 最初に先頭集団に付いていった駒沢出身の村山が中盤で失速し、次は東洋大の服部が出るけどまた失速し、と40キロ走るのって大変なんですね。

 私、40キロ歩いたことあったかなあ?

 私のお散歩の経験からすると、「10キロは誰でも楽勝」で、「20キロくらいだったら、たいていの人が休み休みだったら大丈夫」なんですが、20キロ超えるとかなりキツくなってきます。

 長距離アスリートは、20キロは大丈夫で、30キロもだいたい大丈夫らしいが、その先が「未知の世界」らしい。今、女子マラソンに挑戦している福士も、ここ数年はその30キロの先の世界に苦労していたから。

 山手線ハイクでもね、品川まではわりと順調なんだけど、そこから銀座通るあたりのラストがほんとに辛くてねえ。
2月26日(金)

●素敵なお仕事

 うちの近所の小学校、2年かけて建て替えた。現在、校舎は稼働中で校庭の整備が最終段階。
 そんで、長いことフェンスや幕に覆われてて、中が見えなかったのだが、やっと校舎がデーンと現れると通りがかる人が皆「わー、きれいになったねえ」と感嘆の声を上げる。
 特に就学前の子供や、今は仮設校舎(近所の中学校の敷地内のプレハブ)に通っている小学生を持つ親御さんたちは「わー、こんなキレイな学校に通えるなんていいねえ」と言うわけで、とにかく、みなさん「きれい、きれい」と連呼するわけです。

 建築現場でも、マンションやオフィスビルだったら、あんなに絶賛されないだろう。
 でも、小学校だから、「地域みんなの建物」なので、みんな自分の家が新しくなったように嬉しく誇らしく思うようだ。もちろん私も、「わー、いいのが出来たなあ」と嬉しい気持で毎日眺めていました。

 なので、なんとなく現場で働いてる人達も背筋がピンと伸びているように見えた。
 車両の出入口で車両の誘導している警備員さんも、普通の現場だと、ヤル気なさそうな人が多いですが、通行人たちが皆「わー、すごい」と声を上げたり、そういう目線を送るのをまるで自分に向けられたかのようにキリリとしていた。

 「褒めて育てる」っていうのか、「いい言葉」が集まる場所って、いいなあ。
 学校を作るって、素敵な仕事っていうか、羨ましい仕事だなあ。

●なんでいきなり「ポーの一族」?

 朝の通勤途中にスマホ眺めていたら「ポーの一族」がホットワードに上がっていたので、「なんで?」と思っていたら、なんと、香取慎吾主演で実写ドラマ化???

 先日「ライチ光クラブが映画化」でも激しく戸惑ったが、なんなのこの波状攻撃は?(笑)
 よくよく読んでみると、「香取慎吾主演のサスペンス・ドラマにポーの一族の設定を拝借」ってことらしく、香取君がエドガー役とかじゃなくて、「不老不死の吸血鬼」っていう設定の日本人ってことらしい。まあ、その程度だったら、別にわざわざ「ポーの一族」を持ちださなくてもいいので、バンパネラの設定(首をガブリと齧らなくても、指先からエナジー吸収できるとか)などを使うので、後から「これは、ポーの一族の盗作だ!」と言われるよりも、先に「著者にも許可とりました」って言っておいたって程度の話なんすかね?

 で、「ポーの一族」をよく知るクラスタは「え?ええええええ?」って大騒ぎしているので、宣伝効果もありそうだけど、でも、ネットでも皆さん呟いてましたが「不朽の名作だけど、少し下の世代だと全然知らないんじゃ?」とか「同世代でも読んだことある人は少ないでしょう」とか語られていたけど、確かに自分が高校大学の時のことを考えてみると、「ポーの一族」を知らない人の方が圧倒的大多数だったよなあ。

 そこで、出社してから、30歳のエビワカちゃんに「ポーの一族って知ってる?」って質問してみたら、案の定「ぽお?ぽおってなんですか?」って「題名も全く存じ上げておりません」状態だった。
 40代前半のK嬢も「名前は知ってるけど、読んだことない」
 K嬢は宮部みゆきとかそういう感じの小説をけっこう読む人なので、知識としては知っていたのだろう。「日本書紀」って題名とか内容の雰囲気は知ってるけど、「読んだことはない」って感じで。
 K嬢と同じ年くらいのM嬢も「名前は知ってるけど・・・」だった。彼女も「嫌われ者松子の一生」とか「下妻物語」などは買って読んでいたという人なんだけど。

 うーん、はやり「ポーの一族」は圧倒的に知名度が低いなあ。
 「ベルばら」とか「エースをねらえ」とか「キャンディ・キャンディ」に比べると、アニメ化されてないからなあ。

 って思わず呟いたら、「ああ、そういやエースをねらえって、アニメでしか観たことない」ってアラフォー連中が言うが、私も最初はアニメの再放送だったなあ。小学校で再放送がすごく流行って、つーか、男子達が「お蝶夫人」ってキャラに夢中になってたっけ(笑)
 「お蝶夫人VS加賀のお蘭」っていうのが男子の心をも鷲掴みにしていた。
 それで、アニメが流行ったので、私はクリスマスプレゼントに原作の漫画をリクエストして、宗方コーチが亡くなる第一部のラストまで一気に読んだのであった。

 っていう話を40歳以上でしていたら、30歳エビワカちゃんが「エースをねらえは知ってます!ドラマで観た!」って言うので、「ドラマ???」

 私はすぐに思い出した。私も観てたよ、あのドラマ。
 漫画の実写版としては、もの凄くよく出来てたのよ。

 「そうそう、ベッキーの宝力さん役がすごくよくて!」って叫んだのだが、誰も宝力さん憶えてない・・・・
 「宗方コーチを内野聖陽がやってて、漫画でも着ていた蜘蛛の巣柄の浴衣が再現されてて、同世代の友人たちと『あれはwwwww』って超盛り上がった」って叫んだのだが、誰も蜘蛛の巣柄の浴衣の意味がわかってない・・・・

 「エースをねらえ」でこんな調子なんですから、「ポーの一族」なんてねえ?

 あれが雑誌に掲載されていたのって、私が小学生の頃なんですよ。
 小学校5年生くらいの頃から、別マ(別冊マーガレット)とか別コミ(別冊少女コミック)を読むようになって、たぶん、「ポーの一族」に最初に出会ったのは、私が9歳の時の別コミに掲載された「一週間」
 その前に掲載されてるのも読んでいたかもしれないが、後に単行本で読んだ時「これは雑誌で読んだ時、全然、キャラ設定がわかってなかったから、不思議な短編だった」と思い出したのが「一週間」だった。

 兄貴分のエドガーが用事で一週間ほどどっかに行ってしまった間、弟分のアランが「口うるさい兄貴がいない間、自由に遊んじゃうもんねー」って羽を伸ばして近所の女の子と遊んだりしているのだが、一週間過ぎてもエドガーが戻らすだんだん不安になってきて・・・という実にミニマルな話だった。
 そんな地味な話、小学校4年生だか5年生くらいの子が読んでも「これの何が面白いの?」って感じでしたわよ。

 ってウィキペディアで調べてみたら、その前の「ランプトンは語る」も別コミで読んでいたみたいだ。「ランプトンは語る」はこのシリーズの最終章である「エディス」の前振りになっていたので、その後の「エディス」の連載もなんとなく憶えている。

 そして、私にとって、幸運だったのは、小学校高学年の時に仲良くなったBちゃんに高校生の姉がいたことだった。
 Bちゃんと姉の部屋はドアで仕切られてなかったので、自由に入ることができた。そして、そのお姉さんは壁一面にしつらえた本棚いっぱいに本を所有していたのである。
 ブラッドベリーの「火星年代記」に出会ったのも、その姉の本棚だったが、私がその手の本好きなのを知ったお姉さんは「勝手に借りていっていいよ」と言ってくれた。
 後で「そりゃそうだな」と思ったけど、私にも6歳下の妹がいるけど、妹の友達が「この萩尾望都の漫画、読んでもいいですか?」って言ったら、「おお、自由に借りてけ!」って言うよな。

 で、その蔵書の中に「ポーの一族」の単行本もあったのである。
 夢中になって読みましたわよ。それで初めて「今連載している時代に至るまでの長い物語」がわかったのである。
 ついでに「トーマの心臓」もあったので、一気に読んで、イメージがこんがらがっていた。
 「トーマの心臓」と「ポーの一族」の「小鳥の巣」は設定がからみ合っているので。ちなみに「小鳥の巣」がパタリロのクックロビン音頭の元ネタ。

 そして私が友人姉の本棚でポーの一族やトーマの心臓を学習している最中に大々的に別コミに発表されたのが「11人いる!」ですた。

 それからの萩尾望都は、SF路線だったかなあ?
 「スター・レッド」とか「銀の三角」とか。
 でも、プチフラワーではパリを舞台にした「メッシュ」シリーズもやっていたからなあ。

 萩尾望都せんせいも、今は66歳なんだ。
 うちの母よりちょっと若いけど、私が小学生の頃から、あんな凄い漫画描いていたんだよなあ。ポーの一族描いていたのって、先生が20代半ばなんだよね。

 あれから40年。(きみまろ風)
 よくわからない角度から「ポーの一族」の名前が飛んできたけど、これをきっかけにまた再評価されるといいなあ。
 萩尾せんせーが、ついうっかり「21世紀のポーの末裔」を描きたくなるくらいに。
2月24日(水)

●MIKA@NHKホール 2016年2月18日

 MIKAさんのライブはけっこう行っているのだが、いつもスタンディングのライブハウスだったのが、今回はまさかのNHKホールだった。
 私らアラフィフには嬉しい「椅子があるーーーー」だけど。

 友人T嬢が行ったコレクターズのライブでは、MCで「メンバーをライブに誘うと、まず『そこって座れるの?』って聞かれる」って話で場内大爆笑だったらしいが(客も同世代)、ほんと、立ちっぱなしがキツくてねえ?
 しかし、老舗コンサートホールは老朽化のため、渋谷公会堂を始め、中野サンプラザも建て替えになるらしいし、深刻なハコ不足になってるらしい。椅子があるとかないとかに関わらず。(with or without chairs?)

 というわけで「え?椅子席のホールでミーカさんなの?」と喜んだが、そういや、NHKホールでロック系なんて経験ないなあ。
 N饗とか何度か聴きに行ったけどなあ。(生半可なクラシック・ファン。昔の上司がN饗の会員になっていたので、何度かお相伴したっけ)

 で、過去に何度かNHKホールでN饗聴いた時に、いつも「ここで、紅白歌合戦観たら、どんな感じなんだろうか?」って思っていたけど、期せずして今回、「おお、こういう感じか!」ってわかりました。

 まず、いつものようにパワフルにはっちゃけるミーカさんのハイテンションぶりに、「ああ、紅白の郷ひろみってこんな感じだった」
 そして、ミーカさんのライブはいつも舞台セットがけっこう凝っていて、今回もブシューっと盛大な紙吹雪っていうか紙テープが噴射されて、1階の客席の前方がモスラが作った巣みたいになっていたのだが「ああ、紅白でこういう演出すると、こういう感じなんだ」

 極めつけが、終盤でミーカさんがマイク手放してアカペラで歌い出したので「ああ、和田アキ子の定番のコレって現地ではこんなに明瞭に響くんだ」

 というわけで、エンタメ心満載のミーカさんのライブによって、まさに「一人紅白歌合戦」というのか、「紅白を生鑑賞するとたぶん、こんな感じ」っていうのがよーくわかったので大変満足いたしました。

 あと、一つ驚いたのは、ミーカさんの場合はケータイやスマホを特に規制することもなく、どっちかというと「みんなでスマホ光らせて、ペンライトみたいにしよう」って演出があるため(ジェイミー・カラム君もそれやってた)、みんなガンガン写真撮ったりしているのだが、ずっと動画撮影している人も多くて、「ああ、最近はこうだから、ユーチューブにいっぱいライブ動画あがってるんだよなあ」って思いましたが、1階席前方でそれやってるならわからなくもないが、私が座っていた3階席(一番上)でも撮影している人はいっぱいいたけど、遠すぎてなかなかピントが合わないのに、それでも撮影し続けていて、「なんだかなあ」と思ってしまった。

 まあでも、音声はまともに録音できるだろうから、アーティスト側としては、画像がイマイチでも音源だけでもネットに上げてもらえれば、いい宣伝になる、って時代なのかもしれない。
 それにしても、3階席から見下ろすと、大勢のスマホが光っていて、自分の前や隣の席に座ってる人のスマホもずっと光っているって光景は初めて観たのでびっくりしました。
 大きい音がガンガン鳴ってる時は気になりませんでしたが、静かな時とかは、カシャカシャ撮影音が響いていたし。

 そうそう、あと、NHKホールに向かう途中の、丁度、渋谷公会堂の前の信号渡って「NHKの陣地」に入ったあたりの、昔ならダフ屋がポジションとる位置で、女性たちが女性に声を掛けてるのとすれ違った。

 「ん?余ったチケットを売っているのだろうか?」と思ったけど、どうやら、チケットの売買ではなくて、「アンコールの時にこれ掲げて」とか会話していた。
 ミーカさんの熱烈ファンの人達が、客席から掲げるボードを作って配布していたようだが、私は声掛けられませんでした。

 アンコールの時、そのボードを掲げている人がそこそこいたので、友人T嬢に「あれ、入り口付近で声掛けしていたけど、私はスルーされた」と言ったら、T嬢も「ああ、そんな感じの人達いたね」と言うので、「うちら、年齢的にスルーされたのね」と苦笑。

 そういえば、自分が20代前半の頃に観た、「イギリスでメジャーデビュー目指して頑張ってるバンド」って映像をテレビかなんかで観た時に、地方のライブハウスで演奏しているそのバンドは「客が60歳くらいのオジちゃんばかり」って環境で頑張っていた。
 ライブハウスっていうか、地元のパブっていう感じで、客はジジイばかりだったのだ。

 あの頃は「ビートルズやストーンズを産んだイギリスっていうのは、ライブ観る客の年齢層も高いんだな」って思ったけど、今まさにその自分が「ライブハウスにいるジジババ」ってことになっているらしい。

 もう取り壊し工事が進んでいるらしい渋谷公会堂を眺めて、「ああ、初めてここに入ったのは、たぶん、U2の初来日公演」とか思ってる時点で、自虐と自慢が入り混じっています。

 あと渋公で何観たっけなあ。オザケンとかオリジナル・ラブとか渋谷系は外せないけど、何か他にもいろいろ観たような気がするけど思い出せない。

 私、最近はダラしないけど、昔は几帳面で、昔のチケットは時系列で保存してたのよねえ、と古いファイルを探していたら、1984年に渋公で「デフ・レパード」っていうの出てきてwwwww。
 これ、意外といい資料だな、そっかルースターズの解散ライブも渋公だったんだ。泉谷しげるも渋公で観たなあ。へー、ピーター・マーフィーも渋公だったっけ、と捲っていたら1990年、東京ドームでデヴィット・ボウイのチケットが出てきて「え?全然憶えてない?」

 同じ年、プライマル・スクリームはクラブクワトロなのに、ソフト・バレエは渋公だった・・・って、えええ?次のページ捲ったら、ルー・リードがNHKホールって?

 全く記憶にないのだが、ルー・リードを1990年8月2日にNHKホールで観てて、直後の8月6日は「ルー・リード・アンド・ジョン・ケール@NHKホール」ってどんだけ?

 だから、そのあたりは全く記憶にないけど、同じく8月に東京ドームにプリンス観に行ったチケットも残っていて、あれは記憶に残っている。
 なぜなら、あれは自分でチケットとったんじゃなくて、大学時代の友人から急に「急用で行けなくなったので代わりに行って」と頼まれたからだ。

 その友人の友人とは前に一度会ったことがあったので、「じゃあ、私が行くよ」って東京ドームでその友達の友達と待ち合わせしたのだが、スレンダー美人の彼女が「コスプレのセクシーくのいち」みたいな格好していたので、「おお!かっこいい!」って思ったのだが、二人で歩いていたら、偶然、私の大学の後輩男子と会って、「やあ!偶然だね」って挨拶したら、後輩男子は私の連れのセクシーくのいちに釘付けというか「この人、誰?誰?誰?」でフリーズしていたので「この人は、君とは初対面だし、もし、また会いたいと思っても、私が窓口じゃないよ、Tの同郷の友達だからね」と丁寧に説明したっけ。

 それが8月で9月には、習い事で仲良くなった子が「UDOの整理券で、アズテックカメラのいい席とれそうなんだけど、発売日に私は都合が悪くて」っていうのを請け負って、中野サンプラザでD列(前から4列目)を大量ゲットして観に行った形跡が。

 うわー、大昔のチケット、かなりキレいに残ってるなあ。
 30歳の頃の自分、グッジョブ!

 それ以降は全く整理できずにぐしゃぐしゃだけどね(笑)
2月23日(火)

 ああ、一週間日記が空いてしまいましたが、18日から今日まで6日間の「年に一度の長期休暇」を無駄に消化してました。
 遠出はしなかったけど、MIKAのライブに行ったり、パディントンの吹き替え版観たり、近場の立ち寄り温泉に行ったりと、それなりに「金銭的に恵まれた老後だった場合ってこんな感じ?」って楽しんでました。

 そして、機械帝国との戦いもありまして・・・・
 そっちは、「ええ、もう、すいませんでした。機械帝国にちゃんとミカジメ料払わなかった私が悪うございました」って展開でしたが、まだ中盤ですし、機械帝国との戦いの記録はもう少し気持に余裕が出てから書こうかと思ってます。

 そして、休暇最終日には、やっと実現した「新しいアイポッドとお散歩」して、二子玉のシネコンに向かい、「オデッセイ」観てきました。

●オデッセイ(火星の人)

 予告編観ても、あまり観る気にならなかったこの映画ですが、その後ネットで「原作の火星の人は超面白い」という情報を得たし、公開されると観た人から「これ、宣伝と違って、『火星版鉄腕DASH』じゃん」と評判だったので、鉄腕DASH好きとしては、ついついそれに釣られてしまったのでした。

 こんな平日の12時半からの上映でしたが、学生さんがけっこう多かった。カップルが3組くらいに、男子ばかり3人とか確認しました。
 見終わった感想としては、「ほんと、学生さんにこそ、絶対観てもらいたい映画だ」

 「勉強って大事だよね」っていう映画でしたから。
 よく、授業でも「これって何の役に立つんですか?」ってことありますが、「火星に置き去りにされた時に役に立つかもしれません」って先生が真顔で言うためには、学生さん全員にこの映画を観ていただかないと。

 ただ、この映画だけだと、次々に投入される「生き残るための科学的手法」があまり詳しく説明されないまま、さっさと流れるので、原作読んでる人達は、どういう仕組かわかってるのかもしれないけど、映画で初めて観た私は「え?どういう原理なの、くわしく!」って、ちょいと置いてかれた感があった。

 つーか、主人公が火星に置き去りにされる過程が一番違和感あったなあ。
 「ホーム・アローン」思い出しちゃった。
 あれも「え?どういう展開で子供を置き去りにするの?」と思っていたら、けっこう無理矢理な設定で、「ありえねー」と思いました。

 なので私は「オデッセイ」で火星に置き去りっていうのも、火星から脱出する時に他のクルーは死亡して、主人公だけが生き残ったっていう設定だとばかり思っていたのですが、なんと「E.T.」的なことになっていました。

 以下、ネタバレですが、火星の大気圏外まで行くロケットが猛烈な砂嵐に巻き込まれたので慌てて脱出するのですが、「ロケットが傾くような激しい嵐の中、大気圏外まで脱出できないでしょー」って思いました。

 まあ、ただ原作のその設定の科学的ダメ出しは「火星にはそんな大気が無いので、砂嵐は起きない」ってことらしいです。

 科学的にはよくわかりませんが、ともかく、「置き去りにされる」って設定の強引さは、「ホーム・アローン」と同じくらいでしたが、後の展開はホーム・アローンとは全く違いました。

 どっちかというと、「E.T.」でしたね。
 「E.T.フォーン ホーム」って通信手段確保しちゃったあたりが。

 「そっか、E.T.も野蛮な惑星に置き去りにされてしまった科学者のサバイバル物語なんだよなあ」と今さらながらしみじみしてしまいました。

 さて、オデッセイは2時間半というけっこう長い映画でしたけど、けっこう駆け足だったので「あと1時間長くても、水を発生させる仕組みとか、プルトニウム電池の仕組みとか、16進法ってなんだったっけ?とか丁寧に説明してくれてもよかった」とは思いましたが、そのあたりは「原作読め」ってことなんでしょうか。

 ビビりな私としては、冒頭の主人公が自分の傷を手術するシーンが、「うわ、イタイ、マジやめて、マジ痛い」と正視に耐えなかったところがありましたが、マット・ディモンの迫真の演技だったとは思う。

 あと70年台ディスコソングも歌詞が映画の内容と絡んでいたらしいけど、そこまであの時代のあの手の音楽に詳しくないので、「うーん、なぜにその趣味?」って感じでしたが、後半のいい場面でデーンとデヴィッド・ボウイの「スターマン」が流れた時には、「ああ、私、ボウイ様が御隠れになってから初めて泣いた」とハンカチで目を覆いました。

 いい選曲だったとお見ます。
 シロート心に普通に考えると、「トム少佐」って状況ですが、あれは地球の軌道を回ってる話ですからねえ。
 だから「スターマン」の方は、オデッセイの主人公が世界的スターになり、「空でスターマンが待っている」って歌詞ですから、ほんとグっと来ました。そして、それを歌ったボウイ様がすでに「お星様」になられているのですから。

 この映画を制作していた時には公開時にボウイ様がお星様になってしまったことは想定してなかったと思いますが、もしボウイ様ご逝去の後に作られていたら、全部ボウイ様の曲でやったら面白かったのに。

 中国人が出てきたら「チャイナ・ガール」とか(笑)

 そんで主人公が「船長の趣味ってグラム・ロックばかりなのかよ、最悪」って言っていたら、私も大爆笑できたのに。


2月16日(火)

 バイオリニストの高嶋ちさ子が子供のゲーム機を破壊したって話題が盛り上がってますが、それで皆さんが「自分が子供の頃、親にゲームを阻止された思い出」を語り始めて、そっち読むのがなかなか楽しいです。

 うちの弟夫婦が娘達にどういうゲーム教育しているのか知りませんが、弟が娘達連れて実家に来ると、ほぼ無制限にゲームやってます。たぶん、普段は妻が何らかの規制をしているのだと思うのですが、ジジババのいる実家は無法地帯とされているようだ。

 そもそも、私の弟がゲーム大好きで、彼が大学生だか、社会人になって少しの頃はダビスタにハマっていて、予定の無い休日には徹夜でゲームに明け暮れていた。
 ある時、「ダビスタってそんなに面白いの?」って聞いてみたら「ねーちゃん、オレの馬が初めてG1で勝った時の映像観てよ」と観せてもらったのだが、弟は「うわー、何度観ても泣くは、これ」と感激していたけど、ゲームに疎い私には意味不明でした。

 ただ、せっかくの持ち馬が、ずいぶんいい加減な名前付けられていたので「なんで、こんなショボい名前なの?」って聞いたら、「最初は自分の名前アレンジしたいい名前考えていたんだけど(弟の名前がアキラだったら、「アキラキング」とか「アキラサンシャイン」みたいな)だんだん、ネタがつきてきて、こうなっちゃうんだよ」と説明してくれた。だから「アキラアア」とか「アキライイ」みたいな、今だと1ヶ月ごとに変更するパスワードがそんなことになってますよね。

 さて、そんな弟ですから娘達とゲーム機共有して遊んでいるらしく、去年は「どうぶつの森」に夢中だった。
 夜9時くらいに娘たちが寝かされると、弟が夜中まで一人でなにやらやっていました。

 それで何が言いたいかというと、そういえばうちの両親って「ゲームばっかりやって」って言わなかったなあ。ってこと。
 たぶん、ファミコンなどが普及した頃は、すでに弟も妹も成人はしてなかったけど、高校生以上だったはずだし、当時我が家にはテレビが一台しかなかったので、自動的に「家族がテレビを観てない時間」しかゲームができなかったのだ。

 それに我が家は子供らにあまり「勉強しなさい!」って言わなかった。
 なぜなら、「お勉強」は比較的得意だった父が、いまいち冴えない安月給サラリーマンだったし、母はファザコンだったので「集団就職で田舎から出てきて印刷屋で奉公して独立して商売していた父」を大変尊敬していたので、「学問よりも、手に職」派だったのである。
 自分に学歴が無かった祖父は、母の兄と弟を早稲田大学に入学させたのだが、その二人も別にエリートにはならなかったし。

 なので、うちの母は「いい大学に入ってもねえ?」って人だった。
 だいたい、この話も何度も書いているけど、父方の祖母の父は、明治時代の中流というのか、大企業の工場長を勤めていたらしく、そこそこ裕福だったらしく、祖母の姉妹も皆、女学校に進学させていたが、唯一の男子であった祖母の弟は、幼い頃から頭が良くて、慶応に入れたらあっという間に飛び級で上の学年に進んだらしい。
 ところが、彼は大変な呑兵衛で、私の曽祖父が残した財産はほとんど酒代に消えたとか。(現金はどのくらいあったのか知らないけど、祖母によると、いい材木で作られた家具とか、それなりの掛け軸とかがけっこうあったらしい)

 そういう話はよくあるけど、大学の時の先輩は、「曾祖母がその地方ではそこそこの新興宗教の教祖だった」らしい。
 北関東の水戸だか宇都宮あたりで、信者が1000人いたっていうのだから、けっこうなビジネスだっただろう。
 ところが、教祖である曾祖母が亡くなって、息子が跡継いだら、やはり酒飲みで全部酒代に消えたとか・・・・
 そして、その先輩が言うには「オレ、その祖父にそっくりだって親戚中から言われるんだよねwww」
 隔世遺伝恐るべし。そしてその先輩は風の噂では、20代後半から実家に引き篭もっております。そうなるちょっと前に、ちょっとハイテンションになっていた時があって、けっこう引きずり回されたのだが、その後、どうしているのかと呼び出しても出てこなくなったので、あの人は躁うつ病のケがあったのかもしれない。

 って、話が逸れたが、祖父母って孫の教育についてはけっこう無関心というか、「私らが口出すことではない」って自制しているのか、孫が目の前でずーーーーーっとゲームしてても、ゲーム機の奪い合いで喧嘩でもしない限り注意しないのですが、我が家の場合はたぶん、他にも理由がある。

 うちのママンが、過去に何度もゲームにずっぱまりしていたから(笑)

 父親が忘年会だかゴルフコンペの景品でもらってきたミニ・テトリスとかずーーーーっとやっていたし、今で言うところのゲームボーイみたいな手のひらサイズのオセロもずーーーーっとやっていたし、ノートパソコンが導入された時は、麻雀ゲームをずーーーーっとやっていた。

 そういう時期に実家に帰った時、夏だったから母が風呂から上がった後もバスタオル巻いたセクシー姿で汗が引くのを待っていたのだが、その時にゲーム始めたら、そのまま1時間くらいずーーーっとやっていたので、見かねた父が「ゲームするなら、パジャマに着替えてからにしなさい」と叱ったくらいだ。

 人に「こうしなさい!」ってほどんど言わない父が、まるで普通のお父さんみたいに、母を叱ってるのを目の当たりにして、大爆笑しちゃいましたが、母は最近はあまりゲームはやらないようだが、一時期は時代小説にハマって、夜の3時くらいまで読書にふけっていたらしい。

 なので、うちの母は、孫達がずーーーーっとゲームやってても、何も言いません。

 そういや、私には、ほとんど教育的指導してこなかった父は、孫達にはガミガミとけっこう厳しいこと言うんですよね。
 父が孫達に「脱いだ服はちゃんと片付けなさい!」なんて怒鳴ってると、「へー?」って思いますが、昭和の高度成長期のサラリーマンだった父は、家族の誰よりも早く起床して出勤して、子供が寝た頃に帰宅していたので、私らにはあまりガミガミ言う時間が無かっただけだったのかなあ?


2月15日(月)

●世の中って何が起こるかわっからないものだ

 先日、ネットニュースで「少女椿が実写映画化」っていうのがあって、その意味がしばらく頭で理解できなくて、じっと字面を見つめてしまった。

 丸尾末広の単行本は何冊か持っていたけど、全部、「まんだらけ」に売っちゃったなあ(笑)

 しっかし、すごいこと企画するなあ。でも、昔、つげ義春の「ねじ式」が映画化されたこともあったし、ちょっと方向性は違うけど三池崇史がすっかり大物映画監督扱いされていたりとか、昭和後期のサブカルがリバイバルする土壌があるのでしょうか?

 と思っていたら、今日になって「ライチ光クラブが実写映画化」っていうニュースを知り、「え?えええええええええ???」とまた、びっくりぽんですよ。
 つーか、「ライチ光クラブ」と言えば、東京グランギニョルであり、グランギニョルといえば丸尾末広なので、「え?もしかして、丸尾末広って死んだの?」って慌ててググってしまったくらいだ。(生きてました)

 つーか、「漫画が原作」って言うけど、あれって原作あったんだっけ?
 と思って、確認してみたら、「舞台を観た漫画家が漫画化した」っていう、「?????」な経緯だった。
 そして、その漫画を原作にアニメや舞台が作られて、人気があるらしい。って「???????」である。

 そんなの全然知りませんでした。
 つーか、私、ライチ光クラブには苦い思い出があって、下北沢の東演パラータのチケットとっていたのに、当日、高熱が出て(たぶんインフルエンザだった)行けなかったのよ。
 翌年(1986年)に都立家政のスーパーロフトKINDOで再演されていたらしいが、それを観に行ったのかは記憶が無い。あのハコには何度か行ったが、ライブばかりで芝居を観た記憶は無い。
 なので、私がやっとグランギニョルの芝居を観ることができたのは、同じく1986年に大塚でやっていた「ワルプルギス」だったと思う。狭い劇場で血糊いっぱい浴びて大変満足した。

 その後、飴屋法水氏のアート活動は時々観に行ったりしていた程度のファンでしたが、まさか、あの30年前の一部に熱狂的ファンがいたアングラ劇が「テニスの王子様」みたいなことになってるんなんて・・・・

 長生きすると(?)いろんなことあるんだな、と、しみじみしてしまいました。

 そういや、それ系の驚きとしては、「あの大友良英が朝ドラの音楽?」っていうのもあったよね。
 そっか、そう考えると、上野耕路も朝ドラに起用されないかなあ?

 坂本龍一とか野田秀樹とかは、いつのまにか超大御所になっていても、「まあ、そうなるだろうと思っていたよ」って感じでしたが、島田雅彦が芥川賞選考委員っていう未来は全く想定してなかったし、辻仁成にはあまり思いれなかったが、一周回ってまた帰ってきた感があるが、まあ、ですから、何と言いましょうか、石原慎太郎と同世代の人たちも「え?」って思った人いっぱいいたんだろうなあ、きっと。

 逆に「昔から何も変わってない安定感」を感じる人もいますよね。
 えーと、例えば、柳沢慎吾とか(笑)
 笑点の木久蔵(現・木久扇)師匠なんかも、私が子供の頃からずっと同じキャラのような気がする。

 あ、そうそう「ライチ光クラブ」の話に戻ると、「ライチ」という果物は私が子供の頃には無くて、20歳過ぎたバブルの頃、おしゃれな中華料理店のランチのデザートなどで出てくるようになったと記憶している。
 確か「楊貴妃が好きな果物だったんだって」と言われていた。

 それより少し前だったかなあ?「スパゲティって本場ではパスタと呼ばれていて、パスタの原料はデュラム・セモリナじゃないとダメなんだって」っていうことになったのは。
 そんで「アルデンテ」とか言い出したんだっけ。


2月14日(日)

 そういや新しいパソコン買うにあたって「今現在はどのくらい容量使ってるんだろ」と思って確認してみたら「100GBの内、26GB使用」だった。

 最近のパソコンはすでにテラバイトの時代になっているので、私はパソコンの容量なんて何も気にしなくていいようだ。だいたい、アプリもほどんど使用してないし。
 ほんと、今使ってるのと同じ機種でも全く問題ないんだけどね。


2月13日(土)

●続 機械帝国との戦い

 前編までのあらすじ。
 アイポッドが充電できなくなったので、渋々新しいのを買ったら、マックのアイチューンズのバージョンが古くて接続拒否されてしまった。
 マックのOSのバージョンが古くて、もう他のアプリが更新できなくなっていたので「いよいよ諦めて、新しいマック買おう」と決意。もう相当古いのはわかっていたので。(OSのバージョンを上げる方法もあるが、それで少しだけ延命しても)

 それで今日やっと新しいマックミニ買ってきて・・・っていうか、家電量販店のアップルコーナーで「マックミニが欲しいんですが」と聞いたら、店員は多分、中国人で(そりゃこの時期ですから大量に中国人留学生が臨時採用されてそう)「え?今なんとおっしゃいましたか?」って感じで、「ミニ?ミニですね?」って他の店員に聞いてくれたのだが、呼んできてくれた店員も在庫確認に手間取ったあげく、「倉庫に一台あるらしいので探してきます」と10分くらい待たされた。

 くすん。
 数年前に今のマックミニを同じ店で買ったのだが、その時はマックに詳しい店員が流暢に説明してくれたのだが、もうそういう時代では無いらしい。

 実は会社の近くの家電量販店は未だにけっこうゆったりしたアップルコーナーがあり、専用店員もいたのだが、ネットで調べたらそこには在庫が無かったのだ。少し前に「買おうかなあ、どうしようかなあ」って調べていた時にはあったのだが。

 やっと新しいのを買って、帰宅してさっそく繋いでみようとしたら・・・・モニタの端子差すところがない????

 なので、古いマックの方にまた接続し直して、ネットで調べると私のモニタの端子はHDMIっていうので、マックのはThunderboltだかMini DisplayPortってやつらしい。

 ここ10年くらいで、「なんでもかんでもUSB」って感じになり、接続が苦手な人にとってはラクな時代になったと思っていたが、こんな落とし穴が・・・・
 ただ、マックからHDMIに接続する部品はいっぱい売っていて、1000円くらいだったので、「もー、いちいちお金かかるんだから、機械帝国め!」ってぶつくさ言いながらアマゾンで買いました。

 あの部品が届いたら再挑戦するつもりだが、さて、「マックのデータ移行は超簡単」ってあちこちで書かれているけど、本当に大丈夫なんでしょうか?

 そして、私が新しいアイポッドと一緒にお散歩できる日はいつになるのでしょうか?

 あとね、最近、「そろそろ電子書籍にしようかな」って思ってきたんですよ。
 部屋の床のあちこちに本が積み上がっていて、捨てようと思ってもなかなか捨てられない状態なので、新しい本を買う気分になれないのです。

 でも、こうして「新しいアイポッドも買ったし、新しいマックも買ったのに、使えてない!」って詰んでる状態だと、新しい機械を導入する気分になれません。あー、その前にスマホもそろそろ電池の消耗が・・・とか。

 そりゃ、冷蔵庫だって洗濯機だっていつかは壊れるんだろうけど、あいつらもう20年近く使ってるけど元気だし、「この洗剤はサポートされてないので使えません」とか「この飲料はサポートされてないので冷やせません」とか言わないし・・・
 冷蔵庫も洗濯機もモーター音がうるさくなってきたので「そろそろ買い替えどきかなあ?」って思ってますが、けなげに働いてくれているので、なかなかクビにできません。(たぶん、消費電力は多いと思う)

 そうよね、「ダウントン・アビー」みたいなお屋敷で、年老いた召使にずっと働いてもらってる感じかしらね。
 映画「日の名残り」だったっけ?主演の執事役のアンソニー・ホプキンスが、年老いてボケかかってる自分の父親の面倒観るために、主人に無理を言って父親を副執事として雇ってもらうが、かなり働くのは無理な状態だったような。

 老人の召使で思い出すのは、ずいぶん前に観たNHKの番組で「イタリアの名門伯爵家に支える料理人がかなりの老婆」っていうのがあった。
 しかも双子で、片方がコックで片方が給仕係だった。

 雰囲気的に当主の伯爵家は「そろそろ引退すれば」って感じだったが、双子のお婆ちゃん達は「動けるうちはこのポジションは渡さない」って感じだった。
 テレビの前で伯爵夫妻の昼食を用意していたが、それが「じゃがいもとズッキーニのソテー」みたいな凄い地味な料理だったが、観てた私は「欧州の貴族って日々の生活は質素らしいと言うが本当なんだな」と思っていたが、その料理を出された伯爵は「テレビが入ってるのに、ずいぶん質素なメニューなんだな」と驚いていた。

 たぶん、あのお婆ちゃんコックさんは「マスコミが来てるからって、派手な料理は作らないよ」という意気込みが行き過ぎて、いつもよりさらに地味になってしまったのだろう。
 その後、伯爵家の娘だか孫だかが「久々に帰省するんで、あの得意料理作って!」ってリクエストしていたら、張り切って手間のかかるパイ包み料理とか作っていたから。

 えーと、なんの話してましたっけ?

 そういや、今朝のNHKの「深読み」は、けっこう問題作だった。
 不妊治療の話でした。
 私は知りませんでしたが、不妊治療には助成金が降りていたらしいのだが、それでエビデンスとったのか、今後は「43歳以上には助成金降りない」などと制度が変更されるらしい。
 43歳過ぎると不妊治療の成功確立が非常に少ない(1割以下)になるからとか。(数字は記憶による不確かさがいっぱいです)

 それは私も「へー」と思った。
 番組では「卵子の老化」と言っていたが、医療専門家によると、それはNHKが言い出した用語で、医療関係者は「卵子の質の低下」って言っていたのだが、NHKが「老化」を使ってからその用語がメジャーになって医療関係者でも使うようになったとか。

 少し前に中学だか高校の保健の教科書に「女性は年齢が上がると妊娠しにくくなる」っていうことを盛り込むというニュースがあって、それも軽く物議を醸し出していたけど、これも少子化対策の一環なのか、「子供産みたいなら、20代の時のほうがいいよー」っていう雰囲気作りなんですかね?

 フェミ系の人からは批判されそうな動きだが、そういうエビデンスがとれているのなら、そういう告知はあったほうがいいような気もする。
 番組内でも小野アナが言っていたが、「40代になると、妊娠がすごく難しくなるってこと知りませんでした」っていうのは、私もそうで、私が20代の頃は「高齢出産はリスクが多い」というのが「医療が進歩して、今は高齢出産って言われる年齢も上がってきた」って雰囲気でした。

 40代で初産した有名人のニュースも多かったので、40代前半なら充分、妊娠出産できると思っていました。
 それが、アラフォーになって体外受精しても、ほとんど上手くいかないとは。

 これけっこう大事というか、今の女性は30代で結婚する人がかなり多いけど、例えば35歳で結婚して、38歳になった時「あれ?子供できないねえ?」って思って、それから不妊治療初めても間に合わなかったりするので、「結婚して、子供が欲しいと思っていても1年間妊娠の兆候なかったら医療機関に相談したほうがいい」って情報は重要なのかも。

 番組でも言っていたが、今ちょうど不妊治療に苦しんでいる40代の人達って、「女性の会社勤めは結婚するまでの腰掛け」っていう通念が外れた頃に社会人になった人達なんだよね。

 私(1966年生まれ)の頃は、「クリスマスケーキ」って言葉があった。
 女性は24歳を過ぎると、後は売れ残りっていう意味。
 私が22歳くらいの頃、会社の年上の20代後半の先輩が「友達の結婚式の最初のピークは23歳の時に来る。短大卒の子がちょうど3年目くらいらしい。で、次に大卒の子が26歳くらいで結婚して次のピーク」って言っていたが、私の同級生もだいたい、25歳から27歳くらいで結婚してました。

 でも、さすがに「24歳までに結婚しないとダメ」っていうのは消えて、次が「除夜の鐘?」
 「できれば、20代の内に結婚したいけど、30になると除夜の鐘が」って感じだったっけ?
 ただ、その頃、「20代の内に結婚したーい」っていう女子が減ってきて、あれが晩婚化の一歩だったのでしょう。私がそれに気がついたのは、弟が結婚した時に「嫁が20代のうちに挙式あげたいっていうから、ギリギリ誕生日前にした」と言ったので「へー、久しぶりに聞いたな、そのセリフ」と思ったからでした。


2月12日(金)

 しっかし今年のニュースショーはスタッフが過労死しそうなほど次から次へって感じですよねえ、ほんとに。
 爆笑問題が「千本ノック受けてるみたいだ」と言っていたらしいが、上手い表現である。(野球脳)

 それで今日は例の「イクメン不倫議員」が謝罪会見開いて辞職というニュースだったので、会社でもマスオさんが「あの人辞職するらしいですよ」と呟いたので「そりゃ、あれは収拾つかないでしょーよ」と返した。
 エビワカちゃんも「あの人、バツイチで前の奥さんと離婚した時も女性問題だったらしいですよ」と呟くので「おいおい、君たち、どうしたんだい?」と思ったが、「へー」と返しておいた。

 でも私も、バツイチって話に興味持ったので、ウィキペディア見てみたら、「え?前の妻って加藤紘一の娘?????」ってびっくりしました。

 加藤紘一の娘は跡継いでいて、けっこう美人で才女なんじゃなかったっけ?
 慌てて調べてみたら、やはり「慶応→コロンビア大学」という、おハイソな学歴で、2006年に結婚してて2009年に離婚ってことは、27歳くらいで結婚してるってことだから高学歴女性の中では結婚早い方だ。

 「で、今の妻の金子議員っていうのは美人で有名なんじゃなかったっけ?」と思って調べてみたら、ほんとフツーに美人でした。

 すげーな、美人で高学歴で家柄のいいお嬢様を二人も落とすなんて・・・しかもどっちも国会議員・・・

 本物の狩人だ・・・

 もう、次は片山さつきでも落としてみたらいいんじゃないでしょうか?
 そしたら「本物のゲーマーだ」とひれ伏しますから。

 ああ、なんだろう、この感じ、思い出すわ。タイガー・ウッズに愛人ざっくざくのニュースの時に、正妻や浮気相手が全員「北欧系のプラチナブロンド美人」だったのを知り、「なんだか昭和の時代のオジサンたちの妄想を実現したかのような・・・」って思ったけど、タイガーはアジア系とアフリカ系と欧米系のミックスっていう複雑な人だが、アジア系の割合がけっこう高く「あー、だから日本人の白人コンプレックスみたいなことになってるのね」と軽く納得してみたりした。

 しかし、「浮気」だけても「絶対ダメ」だけど、「妻が妊娠中の浮気」っていうのは、もう覚せい剤よりも拒否反応強いみたいですね。
 テレビでも出産経験のある女性タレントが「奥さんは命かけて出産に挑んでいる最中なのに!」と声を荒らげていましたが、会社でも二児の母であるエビワカちゃんが「これはもう、ダメ、ぜったいダメ」と強い口調で呟いてました。

 まあ、妊娠中に浮気っていうのは、よくある話らしいんですけどね。

 それにしても、清原の場合は「あれだけ疑惑が持ち上がっていたのに、堂々と逮捕されちゃいました」って話だったが、イクメン不倫の議員さんも、前妻と離婚した時に「女性問題?」ってなっていたらしいし、週刊誌が狙っていたのにも気がついていそうなもんだが・・・

 そういや、マスオさんが「これってハニー・トラップなのでは?」って言っていたのだが、ほんとそんな感じ。

 しかし、「今の近代日本を作った政治家や実業家」の伝記を読むと、「お妾さんがいて当たり前」の時代だったのが、今はこうなってますっていうのが、いい事なのか悪いことなのかよくわからなくなることもある。

 祖父母が健在だった頃、いつも正月に挨拶に見えるオジちゃんがいて、祖父の世話で上京してきた遠い親戚だか、同郷の下の世代の人だったのか詳しくは知らないけど、その人は、旧財閥系ではないので昭和50年代でも「創業者一族」が支配する、とあるインフラ系大企業の秘書室に長年勤務していた人だったらしい。

 その秘書室には「似たような顔した社員」がゴロゴロしたらしい。
 創業者の大立者には正妻以外にも妾が何人かいたが、「正妻、第二夫人、第三夫人」くらいまでの子供は戸籍上の子供になったけど、「その多大勢の手つけちゃった女性」が産んだ子までは認知しなかったが、そういう「あなたの子かもしれません」って疑いのある子が「お父さんかもしれません」と頼ってきたら、片っ端から雇って、秘書室にぶち込んでいたらしい。

 なので、遺伝子検査なんて無かった時代に「なんとなく顔が似てるから兄弟なのかもね。戸籍上認められてないから、遺産相続とかできないけど、まあここで働いていい給料もらえればいっか」って社員がいっぱいいたらしい。

 ですから、それがいい事なのか、悪いことなのか、やはりよくわかりませんが、ベッキーにしても「不倫で失脚」っていうのが当たり前になってくると、「え?覚せい剤常用していた人と同じような世間的制裁なの?」と多少戸惑います。

 コンプライアンス重視の今のほうが、いいこともいっぱいある。
 会社で上司が「これくらいいいじゃん」って変なこと言ってきたら「あー、コンプライアンスに違反してますけどね」って言うと黙るとか。
 教師の体罰がダメだとか、痴漢は犯罪ですとかも。

 私が10代の頃は、教師の体罰とか痴漢って「自然災害」的な捉えられ方していたのですが、今はれっきとした「人災」と認定されているので、それは「いいこと」だと思っているのですが、「浮気も男の甲斐性のうちじゃ、わっはっは」っていうのが「不倫も重大なコンプライアンス違反」になってる感じ?

 私は夫に浮気された経験は無いけど、教師からビンタされた経験は豊富なので、あれちっともいい経験ではなかったので、「でも、こういうもんだから我慢しよう」と思っていただけだから、「昔の男は浮気するのが当たり前だった」っていうのも、そういうものだとしたら、まあ、そういういもんなのかなあ、と。

 でも、そういう「陰」の世界がどんどん失われていくことに昭和の人間としては、一抹の寂しさを感じることもあったりして。側溝(ドブ)を懐かしむみたいな感じ。

 そして、立て続けに不倫で失脚した人が出てくる反面、火野正平が本を出したりして、最近人気が上がっているなあ、とか。
 火野正平が昭和のワイドショーで目立っていたのは、私がいくつくらいの時だったのかね?
 うちの母が「この人、特にハンサムでもないけど、なーんかモテるのよね、ふふふ、なーんでなのかしらね?」とか言っていたのを思い出す。

 それと比べるのもなんだが、清原の覚せい剤騒動で「こんなことやったんだから、厳しく罰せられて、二度と表に出てこれないようにすべきだ」とか言うテレビの中の人がいますが、その横で「江夏が阪神のキャンプで臨時コーチやっててアハハオホホ」ってニュース流れてるんですが・・・・

 江夏だって大スターでしたわよ。
 もう、勝新と並べてもいいくらいの(笑)

 その江夏が、あまりの覚せい剤の所持量の多さに執行猶予もつかなくて実刑くらったくらいなのに、その後、名球会にも復帰して、名球会イベントに出ているんですから、マスコミが群がるのは「元チームメイトでやはり覚せい剤で逮捕されてる野村なにがし」じゃなくて、江夏なのでは?

 というわけで、覚せい剤と不倫の話が入り乱れているし、北朝鮮が打ち上げたのはミサイルなのか衛星ロケットなのかも、「???」でしたし、なにがどうなると善/悪になるのか、よくわからない今日このごろなのでありました。

2月11日(木)

 そういえば、今日の建国記念日って地味ですよね。
 なんで祝日になってるのかよくわからない上に、特に行事があるわけでもなく・・・・
 でも、ハッピーマンデー化されてないってことは、日付に重要な意味あるらしいから、ええと、明治天皇の誕生日とかだったっけ?(旧天長節)
 と思って調べたら、それは11月3日の文化の日でした。

●「スター・ウォーズ フォースの覚醒」観てみた

 もう空いてるかなと思ってレディースデイ狙いで行ったのですが、なんか間違ってしまったようで「男性も割引される日」だったので、1100円で観られましたが、席はけっこう埋まってしまい、端っこの席になってしまいました。

 さて、私のスター・ウォーズのスペックですが、「エピソード4を1977年公開当時、テアトル東京で観た」のが最後です。
 私が小学校6年生の時だったのかな?
 確か、父に連れられて、小3の弟と三人で行って、母と幼稚園児の妹はお留守番だか別の場所に行っていたのだと思う。

 銀座にあったテアトル東京は、キャパの大きい映画館でしたが、やっとなんとか最前列の端に座れたので、けっこう画面観るのがキツくて、エックス型の戦闘機がグランドキャニオンの絶壁みたいな谷間をビュンビュン飛ぶ映像がド迫力だったことをよーく憶えています。

 そして「帝国の逆襲」などの続編は映画館で観てません。
 だって思春期の女子だったんだもん(笑)

 もしかしたらテレビ放送された時に少し観てるかもしれませんが、「観よう」と思って鑑賞したことはなかったので、チャンネル替えてたらやっていたので、ちょっと観てみたくらいだから、全く記憶にございません。

 ただ、公開される度にニュースショーでは大々的に取り上げられたり、漫画や小説などで、その設定やあらすじが語られていたりするので、大まかなあらすじは知っているつもりだった。

 「ダースベイダーがルーク・スカイウォーカーの実の父親だってことが判明して、すったもんだしたらしい」
 「マスター・ヨーダさんが超有名」

 エピソード4にはヨーダさん出ていないのですが、「ミッキー・マウスの映画を観たことがないけどミッキーは超有名」と同じくらいの有名キャラになってしまいました。

 あれでスター・ウォーズは完結してたとばかり思っていたら、2000年頃になって、いまさら「ダース・ベーダーが誕生するまでのアナキン少年の物語」が公開されて、「アナキンの相手役のアミダラ姫がナタリー・ポートマンって、大きくなったんだなあ」って「レオン」は観ていたから、「あの女の子がこんな女性になったんだ」と予告編を観て思いましたし、「オビ・ワンのアレックス・ギネスの若い頃は、ユアン・マクレガーなのか・・・まあ、そんな感じ」と思ったけど、ユアン・マクレガー出てる映画は片っ端から観るってほどのファンでもなかったのし(キアヌとかヒュー・グラントとか、ジェイムズ・スペイダーとかだと一時期コンプリート目指していたこともあった)「サミュエル・L・ジャクソンも出てるのかあ」と思ったけど、あの当時は「スター・ウォーズおたく」みたいなイメージががっちり作られていたので、金払ってそれに参加する気分になれなかったのである。

 それに他の趣味で忙しかったし。

 年末年始に高校の同窓会的なものが続いて、それを別の友人に話したら「あー、50歳過ぎると同窓会が活発になるって言うよね」と言われて、「やっぱ、そういうもんなの?」と世間一般的にそういう傾向があるらしいことに納得したけど、確かに子育てが終わる年頃でもあるし、いやまだ高校生や大学生の子供に金はかかるけど週末に子供のために時間をとられることが無くなるという意味で「暇」ができるわけだし、仕事でも給与面はともかく、若い頃は体力任せに長時間労働していたけど、もうそんな体力も無いし、今はそういう若者を管理する立場になってしまったわけだし。

 そして、私みたいな「ずっと独身で20代も30代も遊び倒した」って人も、若い頃と同じようには趣味に没頭できずに、「なんか暇?」って感じになっていたのである。

 なので、30代の頃「みんなで集まろうよ」と呼びかけても、集まり悪かったのが、アラ・フィフになったら急に参加率が上がったらしい。

 で、スター・ウォーズって、ほんと自分にとっては「小学校の同窓会」みたいなもので、小学校の時の一番成績良かった男子が「いい私立中学に進学して、東大に入ったってよ」って噂を聞いても「へー、そうなんだ、よかったね」ってだけの話だったし、それから20年くらい経って「彼は官僚になって出世したってよ」って聞いても「へー、そうなんだ、よかったね」って程度の話だった。

 それから10年。
 「小学校の時の主席の彼、財務省辞めて、役者やってるんだって、今度公演があるから観に行こうよ」って感じだったのが、今回のスター・ウォーズでした。

 12歳の頃、憧れていた少年が今はどんな風に・・・・

 主演の女優さんは、ほんと宣伝通りに健康的美人で「あー、もしナウシカを欧米人が実写化したら、こういう感じになるんだろうな」って宮崎駿監督の方がビョーキだってことがよくわかるキャスティングでした。
 無名の女優さんらしいですが、ハリウッドのキャスティングってほんとすごいよな、って感心した。

 そして、ロボットというかドロイドのBBも評判通りに超可愛くて、大満足でした。

 そして、往年のレイア姫とハン・ソロの絡みも「おお、同窓会だ!」と盛り上がったのでよかったのですが・・・

 唯一の欠点というか、私の欠点なんだけど、ここに至るまで6本も前編があったのだから、私には初耳なことでも、SWファンの人には当たり前のことだったの?っていう疚しさがあり、それを気にしながら観てしまったのでした。

 帰宅してネットで調べてみたら、そりゃ、ルークやレイア姫やハン・ソロの設定知らないとなんだけど、今回の悪役であった「ぷちダースベイダーみたいな人」とか「あれ?帝国軍ってこういう名称だったっけ?」とか「帝国軍のトップってこんなハリー・ポッター的な奴だったっけ?」っていうのは「新設定」だったらしい。

 って、私はレイア姫とルークが双子の兄妹だったって設定知らなかったんですけどね(笑)
 いや、エピソード4しか観てないと、「レイア姫とルークがこの後結婚するんだ」って思うでしょ、フツー。

 そして、去年観た「ジュラシック・ワールド」がジュラシック・パークの続編無視して「ジュラシック・パークの本当の続編」だったように、フォースの覚醒も「40年前の本編の本当の続編」というか、ハンソロが乗っていた宇宙船が復活っていうのは嬉しかったし「高速で飛ぶぜ」って「ああ、この高速描写もなつかひぃ」とか思ったりして。

 そしてチューバッカがけっこう出ばってたな。

 それに対して「あれ?そういえば、C3POとR2D2は?」と後半に差し掛かって思い出していたら、後半になってやっと登場して、C3POとか相変わらずつまらんこと喋り倒していて、「もっと観たい」と思ったんだけど。

 あと、さっきも書いたけど、スター・ウォーズが途切れていた合間にハリー・ポッターが入り込んでいたので、帝国軍が「例のあの人」みたいな雰囲気になり、フォースが魔法みたいなことになってしまったのが、やや雑味だったかなあ。

 あと、40年前に映画館で観た時も「戦闘機が谷間くぐる映像にビビる」と思っていたが、50歳目前の今、最新CGで同じようなことやられても、「ふえー」ってなっていたので、私はああいうスピード感あふれるスリル満点の映像が苦手らしい。

 3D映像にはすでに懲りていたので、「最初は2Dで観る。それで大丈夫そうだったら3Dで観る選択肢もある」と決めていたが、2Dでも、ハン・ソロと、2代目ダースベイダーが対峙する「そんな渡り廊下、無いでしょ!!!わざとでしょ!!!」っていう高所の細い渡り廊下のシーンで2Dでも目眩がしてたんですから、あれ3Dとか無理無理無理。

 つーか、どうしてああいう危険な渡り廊下描くか、理解不能である。

 あと、よくわからなかったのは、ハン・ソロが捕獲していた巨大肉食動物で、あれって売れるんですかね?

 とういわけで、40年ぶりにスター・ウォーズ同窓会開いてみたら、けっこう楽しかったので、これから「レイ三部作」が始まるようですが、まあ暇だし付き合ってあげてもよくってよ、って感じです。

2月9日(火)

●またセンテンス・スプリングが大活躍・・・

 すごいね。
 週刊文春に薬物疑惑を疑われていた清原が逮捕され、週刊文春に不倫をスッパ抜かれたベッキーが干されて、今年の流行語大賞は早くも「センテンス・スプリングか?」って雰囲気だったのに、「育児休暇を夫婦で取得しようとして話題になった国会議員」の夫の不倫をスクープとは。

 うちの会社では、やっと産休と育児休暇とる女性社員が一人出てきただけで、そうとう遅れているのですが、前に総務部で「男性の育児休暇って?」と軽く話題になった時に、部長が「そんなん、ぜんぜんダメだろう?ありえねー」と言うので「そんなこと言ったらブラック企業になっちゃいますよ」と諭しても「でも、ありえねーでしょ?」と生理的嫌悪感が先に出てしまうらしかった。

 女性が産休とってから職場復帰するっていうのも、最初の頃はああいう雰囲気だったんでしょうね。
 そもそも、私が就職した30年前くらいは、「寿退社」と言って、結婚したら退職するのが当たり前って雰囲気だったし。女子社員なんて「男性社員の花嫁候補」って扱いな大企業は多かった。まあ、今から考えると「企業が婚活に協力してくれた」と言えないこともないが。

 ある大企業の社宅団地は、「美人妻ばかり」と言われていて、「そもそも、その大企業は容姿と家柄のいい女子社員しか採用しないから」とか言われていたっけ。

 で、私は自分が結婚もしてないし子供も産んでないから、「男女とも育休がとれる」って制度の良し悪しはわからないけど、マイナンバー制度と同じで、「政府が企業にこれをヤレって言ってるようなので、やれる体制にしておかないと」って感じです。

 なので、国会議員の男子が「育休とります」っていうのは、賛否両論で盛り上がったけど「そもそも話題にしたかったんだろうな」って思ってました。
 よく「もっと時間をかけて討議しましょう」とか言うけど、ああして話題になると、ネットでも賛否両論がいっぱい出てくるので「ほー、こういう感じなんだ」とわかる時ありますし。
 そういう「世間ではなかなか受け入れ難い風習でも、偉い人が率先してくれれば」って事案は、クールビスの時が面白かったなあ。
 「夏はネクタイしません」ってゆーの、国会議員や首相や天皇陛下が率先してやってみせた。

 そして「土曜日は休みにします」でもお馴染みだが、政府がサラリーマンをなんとかしたいと思ったら、まず「こーしろ」と命令するのが銀行。
 で、銀行の頭取も支店長もノーネクタイにすると、「あ、これ本気なんだ」と大企業トップが気がづいて、「夏はネクタイ禁止です」ってお触れが出て、大企業もノーネクタイになる。

 そこまではトップダウンが早いのだが、その下の中小企業が、「お国の政策」っていうのをわかってなくて、「基本はノー上着、ノーネクタイであるが、来客の時は失礼があってはならないので、上着とネクタイはすぐに着用できるよう準備すべし」って、うちの会社ではそういうお触れがありました。

 私が「あのー、いまどき、天皇陛下も首相もノーネクタイなのは、下々の者にそういう気遣い不要ってアピールしてるんだと思いますが?」って言ってみても「そうなのかもしれないけど、そういういうわけにいかない場面もあるのだ!」とか言われた。

 で、大企業が商談に来て、こっちの中小企業は上着にネクタイでビシっとお迎えしたが、相手の大企業さんたちは「すいません、上からの指導があって、オレらネクタイ禁止で、ほんとこんなラフな格好ですいません」

 何度かそれを繰り返していたら、うちの上司たちもやっとわかってきて「クールビスの世で、上着とネクタイ着用で目上の相手をおもてなししようとすると、逆に相手に恥かかせる」ってことを学んだみたいだ。
 いくらお母さんがギャーギャー言っても「そうはいかない」って聞いてくれなかったけど、ちゃんと自分で気がついて偉いよね?(呆れ顔)

 で「クールビスいいじゃん。おかげで電車の冷房が下がって、カバンに詰め込んだカーディガンの出番が無いままぐしゃぐしゃに丸まってるよ」と思っていた私は「なんで、ネクタイ無いと、そんなにダメなの?」って不思議だったが、ネクタイ無しの夏を何度か経験して、去年の秋だか、「今日からクールビズ解除です」って一斉に男性社員がネクタイしていたのを観て「ネクタイ、怖っ」って威圧感感じたくらいです。
2月8日(月)

 スポーツ界では後輩が活躍してくれると先輩の仕事が増える。

 最近での好例は松岡修造と錦織圭であろう。松岡はニシコリ君が活躍する前からそこそこ売れっ子タレントだったが、ニシコリ君の大躍進で松岡の仕事も倍増以上でしょう。
 フィギュア・スケートも、マオちゃんや羽生君の活躍で潤った先輩がいっぱいいそうだし、ラグビーが大金星上げたら、過去の名選手がドヤドヤと解説者やコメンテーターとして登場してホクホク顔してました。

 そして、最近、やたらと田代まさしのコメントがマスコミに上がっているのだが「えーと、これも、ある意味、後輩の活躍で先輩に脚光が???」

 野球ファンとしては、ぜひ江夏先輩に解説してもらいたいものですが(笑)

 さて、話題を変えて、今シーズンのテレビドラマの話でも。

 大河ドラマ「真田丸」は適度に三谷節が効いているので時代劇オンチの私にも観やすく、けっこうハマってきました。
 草刈正雄の好演もいいですが、内野聖陽演じる徳川家康のキャラがじわじわと立ってきて笑えます。

 昨日の放送では、本能寺の変が起こるのですが、「また本能寺の変かよ」とうんざりと身構えていたら、信長の壮絶な最後っていう描写はあっさりカット。
 「えー?今をトキめく吉田鋼太郎なのに、これで終了なの?」
 と、その潔さに逆に驚いた。

 でも出番は少なかったけど、吉田鋼太郎はさすがシェークスピア役者だけあって、「織田信長のただならぬ雰囲気」をビシバシ振りまいておりました。

 それで「上手いなあ」と思ったのは、あの当時はニュースなんて当然なかったので、安土にいる主人公は、街の噂から「なんか重大なことが起こったでは?」って気がつくだけど、何が起こったのかよくわからないので情報収集に京都に向かうわけです。

 そして、先に「信長が倒された」って情報を得たのは、地元にいる父上の方なのだが(明智から使者が跳んできた)、電話も無いから安土にいる息子や娘に「そこは危ない、すぐ帰れ」って連絡できない。

 意外と大河ドラマって「あの時代の情報伝達」を描写すること少なくって、「京都での事件が関東にも早馬で」って描写の方が多かったような気がするが、それほど大河ドラマ観てないのでなんとも言えないけど、実際にあの時代の情報伝達がどうだったかも知らないが、「焼け落ちた本能寺」を目撃しても、それが何を意味するのか正確に判断できる人ばかりではないので、いろんな伝聞が飛んだんだろうな、と想像できる。
 現代だって、数年前に近所で火災があったが、子供を含めた犠牲者が出たことを知ったのはテレビのニュースだった。近所付き合いしてない私は、ニュースで流れなければ、どれだけ被害が出たのか焼け跡を見ただけではわからなかっただろう。

 そして「ああ、三谷幸喜らしいなあ」と思ったのは、主人公の真田家よりも先に織田の家臣になっていた滝川氏が、まだ「本能寺の変」の一報を知らずに、「武田が破れ、この付近も平和になったからちょっと湯治にでも行きたいので、どっかいい温泉教えてよ」って言って、真田家当主が「・・・・・でしたら草津がお薦めです」っていうシーン。

 「うわ、すげー情弱」って思ったけど、それは真田家の策略で、明智の「オレに従え」って密令がホントは各城主に届く所を真田が阻止して「この地域でナンバー1なのは真田だって明智も認めている」って情報操作しちゃったからで・・・・

 それを知らない滝川氏が「信長公のおかげで平和になった。だから少し休んでもいいかな?」て語るのを聞いて逆に「あー、信長公、偉い人だったんだなあ」っていう展開でした。

 大河ドラマ「真田丸」は戦国時代の武将達の駆け引きと同時進行で「真田家内での駆け引き」もあるので、なかなか楽しめます。

●月9

 今シーズンの月9のタイトルは「いつかこの恋を思い出してどーのこーの」らしいが、けっこう実験的というか冒険してます。
 主人公が介護士で、相手役が引越し屋っていう、超地味設定。
 トレンディドラマといえば「20代サラリーマンなのに、住んでる部屋がありえない」っていうのが定番でしたが、時代が変わり、ローな方向に「こんな部屋ねーよ」って設定になってます。

 なんかもう、一々設定が「バブルの頃の真裏にしてみました」ってあたりが、今は観ていてもあまり愉快な気持にならないけど、10年後には名作扱いになるのかな、って思ったりして。
 これ観てると「一つ屋根の下で」の貧乏暮らしなんて、大したことなかったんだよな、って思いますし。「北の国から」とかも。
 あの頃の「清貧描写」ってほんと、趣味でやっていたけど、「若者の貧困」がマジになってきた時代って、若者が妙に豪華なアパートに暮らしていたドラマが主流だったバブル時代を反転したようなドラマになるんだ、てゆーか、やっと「これ、フツーじゃん?」っていう雑然としていて狭いアパートの描写がフツーにリアルなんですけど?

 なので貧乏臭い恋模様には好感が持てたけど、私の最近のイチオシである高橋一生が印象的な脇役で抜擢されたことは嬉しいが、「この人、発達障害でシャブ中なんじゃね?」っていう過剰な演出で、「ちょっとなあ」と引いてしまいます。

 さらに、私が「のだめカンタービレ」からずっと注目しているのに、いまいちブレイクしてくれない福士君が月9でいけすかない御曹司役で、「こういうんじゃないんだよなあ」って思いますけど、月9で違和感醸し出すと次があるのかもしれないので応援してます。

 しかし月9って、ほんと難しいよな。
 政府の金融政策くらい難しいと思う。
 いや、ほんと、もし私が「月9の企画と、次の金融政策どっちか任せたいんだけど、どっちがいい?」って言われたら、「すいません、インドで修行の予定が入っているんで」って、きっぱり断ります。
 だからこそ、そこで悪戦苦闘してる人々の様子が楽しめるんですけどね。

●「ダメ恋」

 月9が「いつかこの恋をおもいだしてきっと泣いてしまう」だったら、フカキョン主演のこっちは「ダメ恋」こと「ダメな私に恋してください」らしい。

 こちらは朝ドラでメジャーになったディーン・フジオカが出てるので話題なった。

 のだが・・・・、肝心のディーン様の無駄使い。

 もったいない、としか言いようがない。
 なんかネタは新鮮なのに、創作寿司が残念な店みたいなかんじ。
 原作の漫画読んでないので「何がどうダメなのか?」わからないんだけど、ディーン様の役が「あまりドSに見えない」し、フカキョンの役も「あまりダメに見えない」のである。
 いっそ、ディーン様の方を「脱サラして流行らない喫茶店経営しているダメな男」にして、フカキョンを「ドSのバリキャリアウーマン」にしたほうが面白そうだ。それじゃ原作の意味ないけど(笑)

 意外とよかったのは長瀬君主演の「フラジャイル」でした。
 病理医って一般には知られてない役職っていうのも良かったが、長瀬君が演じる病理医の適度な性格の悪さと、武井咲演じる新米病理医の適度なウザさと、小雪の適度な「中年女性へ移行中です」感と、安定の北大路欣也のバランスがよく、お茶漬けのようにサラサラと観られました。

 そして、今シーズン一番面白いと思っているのが、NHKの木曜時代劇の「ちかえもん」
 松尾スズキの愛くるしさだけでも観る価値あると思ってしまうが、その近松門左衛門の母が富司純子だし、年増遊女の優香、遊郭の女将の高岡早紀、なにか腹黒い策略があるらしい新興商人が朝ドラでも目立っていた山崎銀之丞で、そのライバルである豪商が岸辺一徳って、なにげに超豪華メンツ。
 そして、豪商岸辺一徳の放蕩息子(あほボン)が小池徹平なのだが、その名も「徳兵衛」なので、これから、お初と徳兵衛の「曾根崎心中」が展開するらしいのだが、まだ中盤に差し掛かったところで「え?これ、どうやって曾根崎心中になるの?」って、伏線ばらまいている最中のようです。
 だって、今んところ、お初は徳兵衛に惚れてるふりしているだけで、何が他に目的があるらしいから。

 でも、近松を全く知らない人にも楽しめるドラマだと思うし、このドラマ、美術スタッフがかなり優秀のような気がするし、なんか内容は軽いけどちゃんと作ってる感じが心地いい。

 そうそう、NHKでは他にも土曜ドラマの「逃げる女」も観てて、こっちはちょっと内容がヘビーだし、仲里依紗の役が映画的な振り抜き感がありまくりで、ちょっとキツいのであるが、音楽担当が上野耕路なので、たまに観てます。
 いや、この間、テレビで放送されていた映画「のぼうの城」の最後の方を偶然ちょろっとだけ観て「途中から観たせいか、全然おもしろくなかった」と思ったのだが、最後に流れてきたテロップで「音楽 上野耕路」ってことを知り、「うわ、久々にその名前を拝見いたしました!」と最近のご活動をチェックしていたら「NHK土曜ドラマやりまーす」ってことだった。
 綾鷹のCMの曲も担当しているようで、なんだか嬉しかった。

 今でもカラオケで「ゲルニカ」の曲をよく歌うけど、上野耕路は平沢進と同じくらい、あの頃の私には王子様でした(笑)

 そして「へー」って思ったんだけど、上野耕路の近影を見たら「あれ?なんか、オジサンになった荒木大輔に似てない?」って気がついた。
 どちらも「顔が好き」っていうことではなかったが、全く別のベクトルに存在していたかつての個人的アイドル2名が、50歳過ぎたら風貌が似ていた、っていうのは大変興味深い話である。


2月6日(土)

 久々に下北沢商業エリアの北限(?)である通りを歩いていた。一番街通りとか言うんだっけ?
 悪童処っていう深夜営業の駄菓子屋とか、「心」っていうスープカレーの店がある通り。

 下北沢に行くとき、南側はよく通るけど、北側はあまり行かないので、久々に通過した道だったが、3組もフランス語喋っている外国人とすれ違ったので、「週末だから日本在住フランス人が下北散策に来ているのか?それともフランスの団体客の観光バスで来たのか?」って思った。

 下北沢南口の方では、あんまり外国人目立たないので・・・
 まあ、北側の方がオシャレ度高いので、普段から北側には外国人観光客が多いのかもしれない。フランス語以外にも、「ん?スペイン語っぽいけど、スペイン語じゃないみたい」な言葉喋ってる白人カップルとすれ違ったし。

 そういや、少し前に美容院に行った時に、美容師さんに「最近の中国人観光客は爆買だけじゃなくて、エステとか美容院に来るらしいってテレビでやってました」って話したら、その美容院にも飛び込みの外国人がよく来ていたそうだ。

 今は移転して、少し奥まった場所になってしまったのだが、前は下北沢のメイン通りに面していたとはいえ、けっこう外れの方だったし、客は年配の人が多く(私もな)ガイドブックに載ってるような店でもないのに、へー、それでも飛び込み外国人入って来てたんだ。

 テレビでやっていたのは原宿あたりのカリスマ美容師のいる店だったけど、下北沢の街外れの美容院に飛び込むなんて、すげーなあ。

 で、美容師さんに「相手が日本語話せない場合、どうするんですか?」って聞いたら「たいてい、こうしてくれっていう写真を持ってくるので大丈夫です」とのこと。

 観光客ではないが、東京に駐在中の欧米人ビジネスマンが来店することもあるらしいが「彼らは、なぜか社員証の写真を見せてくれるんです」
 あー、なるほど「オレの一番かっこいい通常の髪型はコレだから」っていうのが社員証の写真なんですね。

 で、さらに「白人の髪の毛は扱いがラクなので、そういう見本見せてもらえらば、簡単にその通りに切れますから」と言っていたが、東洋人と比べて何がどうラクなのか具体的に聞いても理解できそうにもなかったので「へー」で終わったけど。

 そもそも、現代日本人の髪型っていうのは西洋人がお手本なので、髪質が違う日本人の髪を西洋風にするのは苦労があるらしいが、西洋人相手だとわりとあっさりできちゃうのかね?
 私はその下北沢の美容院に10年以上通っているのだが、きっかけは縮毛矯正だった。
 いわゆるストパ。ストレートパーマである。
 ある癖毛の友人に癖毛の悩みを話したら、「今のストパすごいよ」と教えてもらった。

 その当時はまだその「画期的ストレートパーマ技術」を扱ってる美容院が少なくて、私は人生で一度だけ原宿の有名美容院に行きました。

 ストレートパーマは今でもそうだけど、最初にある薬品つけて、それを物理的にストレートにしてから、次の薬品でその形状に固定するって感じで、その原宿の美容院でも最初は女性がやってくれていたのだが、「髪をストレートにする」って過程では、長身の若い男子がやってきて、ゴーゴーと力技でブローしてくれたのでした。

 田舎から出てきた体格のいい若者が、ストレートパーマの大事な行程である「くせっ毛を無理やりストレートにブローする」って力技に使われていることに、勝手に居心地の悪さを感じてしまい、その店には一回行ったきりでしたが、それからしばらくすると、また友人が「あの施術、最近は広まっているので、原宿じゃなくてもやってるよ」と教えてもらって、近所で検索してヒットしたのが、今でも通っている店です。

 だんだん行程がシンプルになってきてね。
 最初の頃は、一液つけたらパーマみたいに温熱してたんだけど、いつのまにか温熱いらなくなってました。
 あと、あの技術が広まったのは「形状記憶前のストレートを作る作業」が昔は「力任せにブロー」だったのが「ヘアアイロン」になったことなのかも。

 ヘア・アイロンでちまちまやるのには時間がかかるのですが非力な女性美容師でもできるようになったらしい。
 ストレートーパーマ代はカット込で2万円かかったが、技術料としては妥当だと思いましたよ。
 で、その美容院にずっと行っているのは、細かいこと言わなくてもテキトーにカットしてくれるからだ。
 でも、私は毛先が広がってしまうくせっ毛なので、いつもレイヤーっていうの?毛先すいてもらっているのだが、その出来栄えには大変満足しているので、私が求めることをきちんとやってくれている技術持った美容師さんだと信頼している。

 美容師の技術で思い出すのは、六本木の芸能関係で働いていた頃、上司が時々、美容院抜けしていた。
 わりとショートカットだったので、3ヶ月に一度くらいだったが、今から考えると「あのショートで3ヶ月に一度って?」と思う。

 実際、今で言うところのカリスマ美容院より歴史が古い、レジェンド美容院のレジェンド美容師が担当だったらしい。

 それを知ったのは、その美容室が入っていた六本木のビルが改装になった時に、その美容室が「臨時営業所」にしたのは、オーナー美容師の代官山の自宅で、中目黒からロールスロイスでお出迎えだったらしいから。

 「美容師ってそんなに儲かるですか?」って驚いたけど、その弟子達が芸能人専属スタイリストみたいなことになってたらしいし、トップの大御所は「昔馴染みのお得意様」だけを相手してたみたい。

 ある時、その上司が「あー、髪が伸びちゃって」と予約とってそのレジェンド美容師の店に行ったのだが、「センセーの予定が急に変わってしまって」とセンセーが不在で他の人がカットしたらしい。

 もちろん、いつもの「トップ・スタイリスト料金」が1万円だったとしたら、平社員料金になってて7千円くらい払っただけだったが、数週間経過したら彼女の髪型がボサっとしてきた。

 オーナー先生がカットすると平気で3ヶ月キープするのに、その弟子だと一ヶ月持たなかったって話です。
 オーナー先生にまた予約とったら、すぐに割引料金でカットしてくれたらしい。

 あの当時でもあんなに金持ちそうな美容師は珍しかったが、ホントに経営に成功していたのか、元々資産家のボンなのか、それともバルブ時代にありがちな「ハリボテ」だったのか、今ふと思い出してもわからないなあ。(直接会ったことないし)


2月5日(金)

●え?それって一般常識じゃなかったんですか?

 どーも私は知性と教養にあふれているらしく、上記のようなこと思うことが時々あるのだが、安心してください、芸能界の知識は低いです。

 昨日くらいから「イケメン芸人狩野さん」が二股疑惑というのが、清原覚せい剤騒動のいい口直しになるのか朝のニュースショーでもテレビの中の人達が「このニュース、ほんとどうでもいいんだけど」と本音を堂々と口にしながら紹介しているのだが、ほんとマジどうでもいいんだけど、今日になって「本命カノジョ」であるグラビアモデルさんとやらが出てきたのだが、「え?イマドキ、こんな盛り過ぎの化粧の芸能人って、おネエ系でも珍しいんじゃ?」ってくらいの物凄い風貌だった。

 名前も知らないし顔も知らないので、会社で「あのー、テレビでやってるイケメン芸人さんの二股疑惑ですが」と言ったら、エビワカちゃんに「wwwイケメンじゃないです!」って言われて「いや、そういう意味じゃなくて、イケメン芸が有名な芸人さんという意味で」とか言い訳しながら「あの本命カノジョだという、モデルさんって、私は全然知らない人なんですが、みなさんはどうですか?」ってリサーチしたら、全員が「知りません」ときっぱりだったので、やっぱそうなんですよね?

 つーか、グラビアモデルって意外と女性ウケする人が多いと思いますが(少し前だと優香とか、最近だと壇蜜とか。そもそもイエローキャブ系は女性にもウケてる子が多かった印象)あの「本命カノジョ」さんて何系のグラビアに出ていたんでしょう?一昔前のギャル系メイクバリバリでした。

 あのインパクトに驚いた人は多かったようですが、私が「やっぱ、みんな知らない人なんだ」と安心してたら、エビワカちゃんに「川本真琴ならさすがにわかりますけど」って言われて、「わたし、その人も名前も顔も全然記憶になくてー」

 曲聴けばサビくらい知ってるような人なんだろうか?
 ググってみたらファンケルのCMの「いっぱい食べる君が好き」っていうのはわかるけど、それくらいかなあ?「愛の才能」って曲を聴いてみましたが、全く知らない曲でした。

 そういえば、話は飛ぶけど、最近やっとわかってきたことがありました。
 「CMで私が知らない男性タレントが複数(3人以上)出てきて、それが黒いスーツ着ていたら、ほぼエグザイル系」ってこと。
 もちろん単体でも「この売れっ子風に扱われている知らない男性タレント誰なんだろう?」と思ったら、ほぼエグザイルのようです。

 エグザイルといえば、この間、会社で超暇だった時に、エグザイルの雑談になったので、エビワカちゃんとマスオさんに「ところで前から少し気になっていたんだが、三代目Jソールブラザーズってなんで三代目なの?初代っていたの?」って質問してみた。
 自分で調べろって、話だが、調べる気にもならなかったので「イマドキの芸能界偏差値50」(マスオさんもエビワカちゃんもそれほど詳しいわけではないのは、わかっている)くらいの人だったら一般常識なのかなあと思って。

 そしたら「なんで三代目なんだっけ?」と二人とも「そんなこと考えたこともなかった」って雰囲気だったので、逆に「え?そういうもん?」と驚いた。そしたらどちらかが「前はエグザイル・トライブとかいたんだっけ?」と言うので、私は「え?エグザイル・トライブっていう名称は聴いたことあるけど、それってあの団体の総称じゃないの?」と言ったら、「え?そうなんですか?」

 って、え?
 トライブって言葉、少し前のヒップホップ系でもよく聴いたので、そういう流れで使ってると思っていたので、本来の意味である「種族」とか「部族」ってことなのかと思っていた。

 だからエグザイルが、元のグループから拡大してきて、子分のチームができたり、劇団持ったりしたから、それを総称して「エグザイル・トライブ」っていうのだと思っていた。まあ要するにジャニーズとかハロプロとかAKBみたいな。

 そしたらエビワカちゃんが検索して「ああ、ミヤノさんが言うのが正しいみたいですね」って言われたので、「エグザイル、意外と正しく理解されてないのね、ってゆーか、元の英単語を知っていただけなのに、私が一番詳しい人になってるやん?」ということになってしまい、超複雑な心境に・・・

 さて、話が逸れたが、今日私が驚いた「それって一般常識じゃなかったの?」は、会社の近所に鰻の名店があるという話になって、その店が扱っているのが「阪東太郎」というブランド養殖鰻だという話になった。

 私はそのブランドを知らなかったのだが、マスオさんは「それ、鰻のブランドでしたよね?」って言っていたので、テレビなどでそれなりに紹介されているのかもしれない。

 それはいいとして、うちの役員氏が「オレ、あそこの店で鰻食べて初めて知ったんだけどさあ」って言うから「阪東太郎っていう鰻のブランドがあるんだ」って話だと思っていたら、「あれって、川の名前だったんだね」と言うので「え、ええええええ?」

 そしたら、他の社員も「へー、なんか聞いたことのある名前だけど、そうだったんだ!」と言い出すので「えええええ?そうなの?」とびっくり。
 ああ、でもこの人達、神奈川県民だからなあ、と気を取り直して、茨城県民であるエビワカちゃんに「利根川が身近にある茨城県民だったら知っていたんでしょう?」って聞いたら「いえ、今初めて知りました。てゆーか、坂東太郎っていう言葉知りませんでした」

 ちなみにその役員氏は、オリラジのアッちゃんと同じ高校(都内の国立大付属高)出て、首都圏の国立大卒なので、私より学歴というか偏差値的には二回りくらい上なんですけど、理系だとそんなもんなのでしょうか?

 そりゃ、「利根川の別名は?」ってクイズで出て、急には思い出せないっていうのならわかりますが、「坂東太郎」って先に言われたら「ああ、利根川のことだなあ」っていう程度のことは関東では一般常識だと思っていたので、びっくりしました。

 うん、でも神奈川県民だからきっと知らなかったんだって納得しました。

 この間も「友達と深夜までカラオケしちゃって。スマップとか歌いまくって、あとデヴィッド・ボウイも」って言っても、ボウイさんの部分は軽くスルーされたので、「坂東太郎とデヴィッド・ボウイの一般認知度は同じくらい」って考えると、そんな感じなのかしら?
2月4日(木)

 昨日の「覚せい剤話」の続きですが、そういや前にも日記に書いたが(最近は短期記憶が非常に落ちたが、10年くらい前のことはけっこう憶えている)、私がインド行く前に、「インド旅行したことのある友人の友人」に話を聞きに行ったことがあった。

 あの子が住んでいた部屋が面白くて、巣鴨近辺の雑居ビルみたいな内部が安アパートに改造されていて、トイレは共同だったんだっけなあ?詳細は忘れたけど「え?ここに住んでるの?」っていう雑居ビルの廊下のドアを開けたら、土間みたいな玄関があって、一段高い床は畳敷きという不思議な空間だった。

 まあそれで「インドのバックパッカー旅行ってどんなだった?」って色々話聞いたんだけど、「安宿にいろいろ物売りが来たけど、大麻売りもやってきたので驚いた」そうで、「へー」って思ったんだけど、私が実際にざっと一周した限りではそういう輩に出会わなかった。バラナシの川沿いを歩いていたら、「オレは大麻でもなんでも全部持ってる」と言う売人に会ったけど。
 あの子の話もバラナシの話だったのかもなあ。
 あそこはタージマハールに並ぶ「インドと言えば」って代表的な土地だけど、「ニューヨークはアメリカで一番有名だけど、アメリカの他の土地はニューヨークみたいじゃない」ってのと同じ感じだったし。

 私はバラナシが全然好きになれなかった。
 川岸の景色は確かに美しかったが、ゆったり散策しようとても、さっき書いたみたいに、ウザい売り子がいっぱい寄ってくるし、路地も風情あるんだが、通行量が多すぎるし、なにより、バラナシの自動車も通れるメインストリートは早朝から深夜までごった返していて「なにこの、渋谷のスクランブル交差点が多少エキゾチックになっただけの場所は?」ってうんざりしていました。

 しかも、もう一つの観光名所が「火葬場」って・・・・
 西洋人は火葬が珍しいらしく、「火葬が上から見える建物」に入るために怪しい客引きにチップ払ってましたが、私も「火葬場観られるよ」って声掛けられましたが「私だっていずれ火葬されるのに、そんなもん観たくもないわ」とお断りしました。

 って、話を戻すと、インド旅行の先輩だったその子は「大麻売りが来てびっくりしたけど、そういや、大麻と覚醒剤って何か違うの?それとも同じなの?」って言っていたので、「え?普通の人はその区別ついてないの?」って逆に驚いた。

 演歌とテクノくらい違うんですけどねえ(笑)

 いや、「とにかく全部麻薬だから絶対ダメ!」っていうのならいいんですけど、昨日書いた上司の話みたいに「オランダでは合法なんでしょ?」っていうマメ知識(しかも間違っている)があると、ちょっと問題があると思う。

 グラストンベリーに行った時だったかなあ?よく憶えてないけど、まあ欧州で音楽フェス盛んな時期だったから、情報収集のために買った音楽雑誌だったのか、会場で配られていたパンフだったのかも忘れたが、「NO DRUG」っていう広告が載っていた。
 それには「コカインにはこんな害があります」「LSDにはこんな害が・・・」「スピード(覚せい剤)にはこんな害が・・・」と並んでいたけど、そこに大麻が載っていなかったので「ああ、やっぱ欧州ってこうなんだ」と思った。

 これも何度も書いているが、うちの喫煙者の弟はアメリカ旅行した時に路上で喫煙していたら、ヤクの売人に「タバコは体に悪いからこっちにしなよー」と大麻薦められたらしいし、西海岸で一泊ホームステイさせてもらった家で(野球場で良さそうな家族連れに「泊めてもらえませんか?」って声かけたらしい)家主に「タバコ吸っていいですか?」って言ったら、やはり「タバコは体に悪いから、こっちにしろ」と自家栽培の大麻を薦められたらしい。(その地域では合法だったらしい)

 イスラム教徒も母国では厳重に飲酒が禁じられているけど、海外に出ると飲んでいる人はけっこういるはずだ。
 私もインド行く飛行機の中で、インド西部のイスラム圏のオヤジに捕まり、勝手に空いてる隣の席に陣取られてしまったが、彼は機内サービスでガンガン、ウィスキーなどを飲んでおり、「地元では禁酒だからギリギリまで飲み倒す」と豪語していた。

 だから「飲酒はイスラムではご法度だが、それ以外の地域はほぼ自由」っていうのや、「欧米の一部の国や地域では、大麻は個人所有が認められてる」とか、地域差って多少あるのだが、「覚せい剤が合法な国や地域ってほとんどない」ってことも知ってないとね、って話。

 覚せい剤ではないが、インドで「ヘロインで沈没している若者」を見たことがあったので。
 現地で仲良くなった日本人旅行者とドミトリーで同部屋だったのだが、「あれは、ちょっともう・・・」って感じになっていた。まだお金があるから、なんとかなっていたようだが、あれでお金が尽きたら、宿屋の人が日本大使館に投げ込んでくれるのかな?

 その後、日本に帰ってから知り合った男性が、「オレもそうだった」と語ってくれたのだが、ヘロインにつぎ込んで無一文で修行者みたいに放浪していたら、田舎の村で手厚く介抱してもらって一命を取り留めたらしい。つーか、彼はそんな状態に陥るまで、インドとタイを何度が往復していたようだ。(ビサの関係)

 ミュージシャンだったので、妻もそういうのを「放蕩も芸のうち」と認めてくれていたようで、そんなダメ夫が日本にいる妻に「楽器売って金送れ」と指令出してもちゃんとやってくれていたようだが、とうとうインドの田舎で沈没してやっと回復して日本にいる妻にSOS出したら、あっという間に迎えにきて、テキパキ手続きして、日本に帰国できたとか。

 「なんて夫婦愛!」って感激したのだが、その話を聞いた時にはすでに離婚してました(笑)妻の方がその後、けっこう売れちゃったしね。

 さて、覚せい剤の話に戻ると、日本はかつて「ヒロポン」っていうのがフツーに売られていた時代があった、って話は有名だと思っていたのだが、どうやらそうでもないらしい。

 まあ普通の善良な市民の皆様は「とにかく全部ゼッタイダメ!」でいいんだろうけど、麻薬と言われるモノにも色んな種類があり、それに酒やタバコは合法だけど、麻薬の一種という考え方もあるし、それを言うなら医療で使用されるクスリだって、副作用があるけど、必要だから使われてるものだっていっぱいあるわけだし・・・

 そういや、タバコはすでにここ数十年でだんだん麻薬扱いになってきたよね。
 ただ、あれだけ普及してしまった物を急に禁止するのがいかに難しいかって話だけど、あと十数年したら「禁止薬物」になるかもしれない。

 そうなると次に麻薬扱いされるのは、アルコールかなあ?
 アルコールの方が「重度の中毒で廃人」とか「急性中毒で死亡」ってケースがタバコ以上に多いし、最近「危険ドラッグでの交通事故」が相次いだが、そのうち飲酒運転は「麻薬運転」呼ばわりされる未来があるかも。

 それより先に世界の主流がイスラム圏になってきたら、飲酒文化はあっという間にアングラ化しそうだよなあ。
 そういや、インドのプリーっていう観光地では外国人向けに飲酒できる店があったけど、外部からは見えない位置に「飲酒可スペース」があったので、たぶんそういう要件を満たしてないといけない規則があるようだった。
 なので、今は「イスラム圏からの観光客が増えているし、将来はもっと増えるだろう」って見込みでハラルやりはじめているホテルや飲食店が増えているようですが、今後さらにイスラム圏からのお客様が増えると、今の「喫煙/禁煙スペース」みたいに「飲酒/非飲酒スペース」みたいなことになったりして?

 インドだと飲食店が「ベジ/ノンベジ」に別れていて、ベジタリアンの方が優勢なのでベジタリアンが他人が肉食ってるとこを目にしなくてもいいようになっているのだが(宗教的なことなのか別の意味があるのか詳しくは知らないけど)、まあ、イスラムの禁酒禁止は、横で他人が飲んでる分には別に構わないのかどうか知らないんだけどさ。


2月3日(水)

 私は通勤一時間くらいの職場に10時出勤が通常なので、いつもは9時くらいに家を出るが、「今日はマスオさんが休みだから早めに出勤しなくちゃ」って時には8時40分くらいに家を出るのだが、どっちにしろ「朝ドラ」はしっかり観ています。

 「あまちゃん」放送中に岩手に社員旅行に行ったので「私が乗った三陸鉄道をチェックしないと」と「あまちゃん」を途中から見始めて、次の「ごちそうさん」でハマってしまったのでありました。

 あの頃から、朝ドラの視聴率が上がってしまったので、8時からの民放各社の朝のニュースショーはトップにメイン持って来なくなったような気がする。8時から8時15分までは「海外仰天ニュース」的な軽いのをやってから、朝ドラ終わって客がザッピング始める8時15分からメインニュースって感じ?

 なので、なんとなく朝ドラの・・・・えーと、今だとAKBの「365日の紙飛行機」が流れながらキャストが紹介される短い時間に、他局チェックしているのですが、この間の「スマップ解散か?」みたいな大事件(朝ドラ観てる客が民放観たくなる重大事件)だと、民放各局もさすがに8時のトップからやるのですが、今日は「一面の清原 一面の清原 一面の清原」で埋め尽くされていた。

 清原の黒い噂はずいぶん前から大きく囁かれており、「このマスコミの報道の雰囲気だと、たぶんダメなんだろう」と思っていたんですが、ここ最近、なにげに回復しており、そのきっかけを作ったのがスマップの中居君だという話も「いい話」として語られていたのですが、どん底に落ちた株価が上昇の兆しを見せていた時期にこの仕打ですかい。

 それにしても、何も節分の日にしなくても・・・・
 朝のニュースショー各局は、それぞれ「恵方巻き」の特集仕込んでたはずなのに(泣)

 野球ファンは概ねがっかりしてましたが、中には「江夏が逮捕された時には50グラムも所持していたようで格が違う」という野球ファンもいましたので、江夏を知る世代の野球ファンは概ね「江夏だって、今は立派に更生してるじゃん」というキモチのようです。

 それに江夏の偉業は覚せい剤ごときでは抹消できないほどの偉業でしからね。
 「江夏の21球」が、もしも「あれシャブやってからできたんや」って言われたら心中複雑でしたが、逆にそう言われた方が納得しちゃいそう・・・

 いや、それよりも、「えー、それって?」と思うのは善良な一般市民が「覚せい剤とは何か?」にすごく疎いことだったりする。

 「絶対ダメ!」って言うばかりで何がダメなのか、みんなよく知らないのだ。

 今日も会社の夕方に会社の偉い人達が「ところで覚せい剤って何がいいわけ?欧州ではオランダとかで合法なんだっけ?」と言うので「オランダで合法なのは大麻です!!!」って絶叫しちゃいましたわよ。

 欧米人って合理的な思考なのか「大麻って、その害が飲酒とか喫煙に比べると断然低くね?」ってことになり、「その大麻所持で警察が動くのって無駄じゃね?」って雰囲気なんですかね?


2月2日(火)

 昨日今日と、イレギュラーな「外回り仕事」をしているので、特に昨日なんて午前中から夕方まで7件くらい得意先を回って書類の受け渡ししていたので、2万歩以上歩いたので、「25日で32万歩」と貯金が7になりました。
 貯金大好き!

 でもこの豊満なボディも貯金が大好きのようで、溜め込んだ脂肪がなかなか減らないんですけどね。
 それでも去年のピーク時よりは少しは減ってるのかなあ?家に体重計が無いので計測してないけど、ベルトの穴が一つ下がったので。

 この間、スマホの写真を探していたら、大量に「自分の写真」が出てきてうんざりした。
 実家で姪っ子軍団がいつも私のスマホで遊びたがるのだが、Siriで遊ぶだけではなく、写真も一杯撮られている。前にそれを整理しようとしたが、連写機能で私のことを撮影しているので、消去しようにも「う・・・・自分のブサイクな顔が大量に・・・」とうんざりして、整理できないのだ。

 しっかし、鏡で観る自分の顔はもう少しマシに見えてるのだが、脳内補正しているだけなのかなあ。
 だったら、なんで自分の写真を観る時には補正機能が働かないのだろう?

 まあ、若い頃から写真写りは悪いと思ってきたけどさ。
 20代の頃、仲よかった友人に、すごく写真写りのいい子がいて、仲間内でも「Mちゃんは確かに可愛いけど、写真だとさらに可愛いよね」って評判だったくらい。
 親に友達と一緒に写った写真見せても「あら、この子キレいねえ」って言われるくらいだった。

 あの子はたぶん、天然で芸能人レベルの写真写りの才能を持っていたのだろう。

 「写真映りにはスキルってものがある」って気がついたのは、私が二十歳そこそこの頃、私が所属する大学の文化祭にルースターズが呼ばれた時だった。
 この話も前に日記に買いているはずだが、ライブ終了後、私らは、小汚い部活棟ビルに駆け込んだ。
 私らが所属するサークルもそのビル内に「部室」を構えていたし、上階では学生運動系の人達が陣取っていて、学祭中はバリケードを築いていたけど、今から考えると御茶ノ水駅徒歩5分のビル内が、「部室利権を持った老舗サークルで占拠されている」という、贅沢な空間だった。
 バンド系サークルが、延々とフリージャズな音色を奏でていたのも懐かしい。「ストレンジャー ザン パラダイス」に出演していた、ジョン・ルーリーみたいな演奏を延々とやっていたっけ。
 そして、一階のエレベーターホールでは「ポスト遊民社」みたいな学生演劇のグループがいつも練習していたので、「たまたま入った人がその先に侵入するのは非常に困難」な雰囲気のビルだった。

 うちらは身内だったので「学祭にロックバンドを呼ぶ音楽系サークルもこのビルに部室を構えている」ってことを知っていたのである。
 なので、そこを「控室」にすることもわかっていたので、ライブ直後、その音楽サークルの人達が一般人を遮断するため入り口で警備していたが、「え?あたしら、ここに部室があるのよ」って態度で堂々と入るのは阻止されなかった。
 つーか実際にそこに部室が無いと、ほんと入りにくい感じの古くてボロいビルだったのよ。

 で、中に入ると案の定、音楽サークルの人がルースターズの花田さんを囲んでいて、「今、タクシー呼びましたんで、もう少しお待ちください」ってやっていた。
 「え、ああ、はい」とダルそうな花田さんを間近で見て、うちらは何かがブチっと切れて、「一緒に写真撮ってくださーい」って切り込んだ。

 「え、ああ、はい」と花田さんはすげーダルそうだったんだが、あの当時はデジカメじゃなくて「写るんです」のフィルム時代だったのが、花田さんをロックオンして撮影された写真を現像した後に見て、みんなで非常に驚いた。
 キャーキャーとテンション上がりながら花田さんとツーショット写真とってもらったうちらは、全員ブサイクに写っていたが、花田さんだけは「ロッキンオン・ジャパンの表紙みたい」な写真映りだったのである。
 「これがプロってことなのかねえ」と思った。

 いや、ルースターズの花田さんは、うちの近所に住んでいたので、よーく目撃したし、喫茶店に入ったら隣に座っていてびっくりしたこともあったのだが、いつもボーっとした人だったのに、カメラ向けるとキリリと表情を作っていたので、「ボーっとしてても、やっぱりプロなんだなあ」って感心したわけです。自分が撮影された写真を沢山観てるだろうし、プロのカメラマンに「その表情!」って言われているので、自然と写りのいい表情の作り方学んでいたんでしょうね。

 って話が逸れたが、私はそれほどブサイクではないと思っているのだが、写真観るとほんとブサイクで、写真が嫌いです。

 でも、先日の「高校の同級生の集まり」で、高校時代の部活の同窓会があったのだが、高校時代から美人だった先輩と久しぶりにお会いしたが、「うわ、この人、全然変わってないな」とその美しさに驚いた。
 いや、高校の頃から「内面美人」みたいな扱いで、美人度としては地味だったけど「あの人、ほんといい人だよね、それに美人だし」と「美人」が後についてくるような人だった。

 高校卒業後っていうか、彼女とは中学から一緒だったのだが、互いにアラフィフの時に再会したら「あら、今でもホントにお美しい」と、その地味な美貌に感激したのですが、後でフェイスブックにあがった写真みて「あれ?全然お美しくないんですけど?」と思った。

 彼女の「聖母」みたいな雰囲気が写真に写らないんですよね。
 で、本人もたぶん「自分は平凡な女ですから」って思っているので、ほんとフツーな50歳くらいのオバサンな写真になっていた。

 ああ、この人でもこんな写真写りなんだ、と思って観ると「自分の写真だって超フツーのオバサン」なのも納得できるかあな?

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