可燃物な日々

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日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました

9月30日(水)

 数日前、総務部ではこんな会話をしていた。

 社員の出張の手配をしていたK嬢が「新宿から◯時◯分のあずさ31号で・・・」と電話していたのを傍受した部長が「あずさって31号っていうのもあるんだ・・・」と呟いた。

私 「今って、あずさ2号は無いらしいですよ?」
部長「へー、でも、エビワカさんとか、あずさ2号って知ってる?」

 私の世代だと「あずさ」と言えば2号であるが、30歳の人は知っているのだろうか?と思ったら・・・

エ 「知ってますよ。あの双子の・・・ええと・・・」
部長「狩人。でも、あれってオレが小学生の時だよ?」
エ 「でも、けっこうテレビでやるから」
部長「そうなんだ!」
私 「あと、コントでもやってなかったっけ?♪私は、私は、私はって・・・」
E嬢「あ、それ知ってる!誰だったっけ?」
私 「えーと・・・・・・・なんかキレ芸だったよね、私は私は私は・・・・思い出した!おさむちゃんでーす!だ!」
K嬢「それ、なんてコンビだったっけ?」
部長「ザぼんち、でも、そのネタそんなに流行ったっけ?」
私 「流行りましたよー、今で言うところのラッスンゴレライみたいに」
部長「えー、そんなだった?」
K嬢「ラッスンゴレライみたいってwww」
エ 「ああ、そのネタも知ってるかも!」
私 「ラッスンゴレライみたいだったよ。小学生男子が全員やっててウザかったもん」

 というわけで、「あずさ2号」から「ザぼんち」までお浚いしていたのでありました。

 そして今日の総務部の会話。

K嬢「じゃあ、サンダーバード32号で手配しておいたから」

部長「サンダーバードってそんなにあるんだ?オレ3号までしか知らなかったwww」

私の脳内「♪ちゃっちゃらちゃー ちゃらちゃっちゃ ちゃっちゃっちゃー(サンダーバードのテーマ)」

 普段、出張の手配って新幹線で名古屋とか神戸などが主なのですが、今週はたまたま「あずさ」とか「サンダーバード」に乗る人がいたようです。おわり。

 もう一つ、どうってことないけど、今朝の総務部の会話。

私 「最近よく、電車の中で ROSE BUD って書いてある紙袋見かけるけど、あれって服屋さんなのかな?」
エ 「ああ、なんか見たことあるような。確か、そういうブランドですよ。どういう意味なんですか?」
私 「ただの『バラのつぼみ』って意味なんだけど、昔、刑事コロンボにその単語が重要なエピソードがあってね。その言葉を呟くと犬が人を殺すんだよ」
K嬢「なんで犬が人を殺すの?」
私 「だって、刑事コロンボなんだから、殺人事件が起こらないと始まらないでしょw」
エ 「でもなんで、その単語なんですか?」
私 「市民ケーンって映画に出てくるセリフなんだけど・・・」
K嬢「犬が人を殺すって、そんなことしていいの?」
私 「よくないけど、ほら、完全犯罪目指してるから、犬をそのセリフで遠隔操作するっていう計画だったんだよ」
K嬢「そんなことできるの?」

 この間も警察官が犬に発砲したニュースがあったけど、犬はその気になれば殺傷能力あるから、そんなことしたんだろうし、たまに犬に噛み殺される人いるじゃない?

私 「ほんとかどうかは知らないけど、軍用犬として、そういう訓練される犬がいるっていう話はよくあったし、あと、これもホントかわからないけど、差別主義者の白人が黒人を襲うように調教した犬の映画観たことがあるし」

K嬢「そんな、ひどい・・・・」
私 「まあ、ひどいよね」

 って、刑事コロンボのあのエピソード観た時には「犬を殺人に利用するなんて、なんて酷い」って思わなかったなあ。だって、刑事コロンボだし(笑)
 それに、コロンボは犯人が何かキーワードを使って犬に被害者を襲わせたことを仮定して、犯人にベラベラ喋らせて、証拠となるキーワードを探って、それを突き止めると、犬を逆洗脳してしまったので(やったのは警察の調教師だったが)それほど悲壮感は無かった。

 K嬢が感じたように「それってひどい」と痛感したのは、先ほど触れた「ホワイド・ドッグ」というサミュエル・フラー監督の映画を観た時である。
 黒人を襲うべく調教されている犬をなんとか矯正しようと努力するのだが、結局、上手くいかなかったんじゃなかったっけ?(25年前に観た映画なので、記憶が曖昧だが)

 犬にはなんの罪も無いのに、人間の都合で殺人鬼になってしまった犬と、それを何とか更生させようとする人間の悲しいドラマだった。

9月29日(火)

 ヤクルトが今日勝てば優勝なのに、地上波では放送してくれない悲しさよ。
 東京MXテレビはいつのもようにソフトバンク戦やってるし。でも、そもそもなんでMXテレビはホークスなんだろうか?

 さて、福山ショックから一夜開けて、今朝のニュースショーを楽しみにしていたのだが、どこもロクな取材ができてないので、福山が歌っていたり、インタビュー受けている過去映像を流すばかりだし、福山があちこちでキャーキャー言われている映像を流して「こんだけ人気があるんです」ってお浚いしているようだが、そんなの十分にわかってますから。

 そして「所属事務所アミューズの株価が下がった」って言われても、今日は皆下がっていたし。
 ただ「昨日はショックを受けた女性たちが夕食を作る気力が無かったので、惣菜屋や外食店が流行ったらしい」というのはアリかも。

 「もう帰ってもいいですか?」と早退する人や、「今日は夕飯作らなくてもいいですか?」がこういう時に大量発生するのは、「サボる理由」を常に探しているからである。
 そして「今日は夕飯作る気力がない」と言う妻達は、福山をダシにして夫達に甘えているわけですから、ラブラブでいいじゃないですか。夫婦関係が冷め切っていたら「福山が結婚してショック」なんて夫に言いませんよ。

 って会社で夕方、女子社員ばかり残っていたのでそんな雑談していたのだが(部長は会議が長引いていて、マスオさんは夕活男子なので5時にはいなくなる)、誰かが「ほんとにそうなのかねえ?」って言うと、また誰かが「でも、自分が若いころ、そういうことあったような?」と言うので、私が「あったっけ?」と言ったら、E嬢が「そうだ、尾崎が死んだ時だ!」と言うので、ああ、なるほど、と思った。

 当時、学生だったE嬢の友人にはショックの大きさに日常生活に支障が出る人がほんとにいたのだろう。そりゃ、私だってあの時はびっくりしたもん。

 でもさ・・・・と思って、「そりゃ、死んじゃったらそうかもしれないけど、結婚だよ?」と言ったら、皆、「うーん、そうだよね?」という雰囲気になった。

 そりゃ私だって、不吉な話で申し訳ないが、昨日、福山が急死したって話だったら、もの凄いショック受けていたでしょうよ。自分より年下の超人気タレントが!!!って。

 古い話で恐縮だが沖雅也が自殺した時には、ほんとにショックでした。
 あと、小林繁が急死した時も、布団の上でしばらく身動きできなかったほどだった。

 私がここ最近で憶えている「結婚しちゃったショック」はヤクルトの松岡が結婚した時で、あの時は仕事が忙しくて疲れていたらしく、その入籍のニュースを会社で見て、しばらくボーっとして「なんだか泣きそう」と思ったっけ。私がもし既婚者だったら「今日、夕飯作る気分じゃないから外食しよう」と言っていたと思う。

 川の氾濫と同じで、平常の水位の時に「福山が結婚」みたいなダムの放水があっても「あ、そう」で済むけど、仕事などのストレスで水位がかなり上がっていると、ちょっとした刺激で堤防が決壊するのでしょう。
 で、「ショックで夕飯作りたくない」っていうのは別に決壊したわけじゃなくて、「警戒水位になりました。避難勧告です」って言うことで、家族がその非常事態もどきにどう対応してくれるのか試しているだけでしょう。

 ああ、ヤクルト負けてしまった。肘の手術で長期離脱して、今シーズンやっと復帰してきた館山で優勝していたら、そりゃ盛り上がったのに。


9月28日(月)

 わーお!福山雅治が結婚した!
 しかも、相手は吹石一恵だ!

 私がフロアで最初にそのニュースを発見すると、総務部も「おおお!」と盛り上がったが、私が「吹石一恵の父ちゃんは近鉄の吹石なんだよ!」と付け加えると大爆笑された。

 こ、これは・・・・野球ファンにとっても祭りである。
 近鉄がすでに失われた球団ってこともあるし、パ・リーグだし、吹石はスター選手ではなかったので、その元近鉄戦士である吹石の娘が「超大物男性タレントをゲット」っていうのが大事件なのである。

 なので、野球ファン達はあちこちで「あの吹石の娘が!」って盛り上がってました。
 父ちゃんの所にもマスコミがコメント取りに行くのかなあ?
 少し前までは楽天の編成をやっていた吹石だが、今何やってるんだろうと調べてみたら、出身である社会人野球の日本新薬でコーチしてました。日本新薬の広報さんチャンス!ニュースで社名が連呼されるチャンス!(落ち着け)

 私は、野球の未来を心配しているので、有名女子アナが野球選手と結婚すると「よし、よーし」と安心するのです。「勝った」って(笑)
 小学生の将来の夢が「サッカー選手」に抜かれていても、やっぱ女子アナと結婚するのは野球選手なのよ、ざまぁwwwって(笑)

 しかし、まさかこういう変則的な形で「大物芸能人ゲット」になるとは夢にも思ってなかった。
 それにしても、誰かが呟いていたが「これで近鉄の遺伝子が繋がった」というのは先走りだけれども、「福山雅治の子供は近鉄の孫」という未来を想像すると、パ・リーグファンはなんとなく外戚になったようないい気分になるのです。

 それに近い気分になったのは、皇太子ご一家が神宮で野球観戦した時で、最初は「青木目当てなのかなあ?」って思っていたのですが、どうやらアイコ様が内川のファンだとわかったので、内川は当時まだ独身だったので「よし、内川はアイコ様を嫁にしろ!」と勝手に盛り上がっていたのでした。
 女子アナどころか、内親王を嫁にしたら「野球最強!」でしょーよ。(結局、内川は女子アナと結婚したというオチ付)

 で、福山結婚ニュースに特に動揺する女子は総務部にはいませんでしたが(「吹石って地味だったけど、いい選手だったんだよ!」と近鉄吹石祭りでテンション上がりまくってる私を除いては)、エビワカちゃんが「福山ってずっと結婚しないから、あっちの人なのかと半分信じていた」とホモ疑惑をマジで言うので、「ちょwww、じゃあ、あたしとかも?」と言ったら「あ・・・・え?・・・・と、ミヤノさんはあっちの人?えっと、こっちの人?」と戸惑っていたのがおかしかった。

 総務部にはアラフォー独身女性が二人いるので、そっちに向かって「みなさーん、私ら、疑われてるらしいですよ」と声かけたら二人とも失笑してました。

 つーわけで、勝手なお願いですが、福山さんには子作り頑張ってほしいです。あなたの子供には「近鉄の」って枕詞が必ずつきますから、よろしくね?

 そして私は「このパターンいいなあ」と、すっかりうっとりしてしまい「20年後に岩隈の娘が超大物芸能人ゲットしたらいいなあ」って、そうしたら「近鉄、楽天、マリナーズで活躍した岩隈選手の」って近鉄の遺伝子がまた蘇る未来を想像して、一人電車の中でニヤニヤしていたのでした。

 そういや次期楽天の監督候補に梨田の名前が上がっていたけど、そしたら吹石もコーチとして呼び戻せば?ニコニコ動画のコメント欄が「福山のお義父様www」で埋まるでしょ。

 そして、本当の近鉄ファンは「いいなあ福山、お義父と酒飲みながら、10.19の話とか直接聞けるんだ」とか、世間一般の視点とは全く違うところで、この久々の超大物結婚ニュースを捉えていて、ほんと、一つの芸能ニュースが「立ち位置で全然違う景色になる」っていうことの興味ふかい一例でしたが、吹石一恵が「ときめきメモリアル」で有名になったことが立ち位置になってる人も多いようで、あるつぶやきでは「タイムラインが吹石徳一と藤崎詩織(ときメモでの吹石一恵の役)でいっぱいになってるってwww」と書いてあり、「\近鉄優勝/」よりもさらに複雑な位置におられる方もいらっしゃるんですね。

 しかし、これで福山結婚が津波のように、川島なお美の訃報とかを押し流すのか、明日の朝のニュースショーはどうなるのだろうか?(河口湖付近で老人夫妻が殺害された事件で、孫の少年が逮捕されたとか、どっちが勝つのだろうか?


9月27日(日)

 今日はライブのチケットを買いに西新宿のレコード屋に行った。(そのレコ屋が興行主なので一般的なチケット販売してないので)

 程よい曇天だったので、「よーし、また万歩計貯金の初日だ」と張り切って新宿まで歩いた。12時に出発して、1時には新宿に到着したので、レコ屋に行く前にいつも新宿で休憩するシャノワールでコーヒー飲みながら、スマホ眺めていて「そういや、六大学野球はどうでしょ?」と速報観たら、すでに第一試合は終わっていて、第二試合のスタメンも発表されていた。

 早稲田×明治だったのだが、早稲田の先発がなんと大竹君だった。

 なんと!!!新宿で用事済ませてから気が向いたら神宮寄っちゃおうかなあ、くらいに思っていたのだが、まさかの大竹君先発!!!

 大慌てで西新宿のレコ屋に行き、チケットを買うとまた早足で新宿駅に戻り、信濃町を目指した。もう、汗だくです。
 電車の中で途中経過チェックしたら、初回はどちらも1得点あげていた。
 信濃町に到着するとまた早足で神宮球場へ向かう。外野席の方が近いし、女性は無料なので、そっちに入って席に座ったら、ちょうど大竹君が長打打たれたところで、1点入っていて、さらに満塁になっていた。
 ワーオ、超ピンチじゃん。

 と、何気なくライト側に座っていたので、周囲が明大OBのおじちゃん達なことに気がついた。そういや、六大学の外野にしては客が入ってるなあ。

 何度か外野席に座ったことがあるけど、「タダだから、暇つぶし」って雰囲気の人ばかりだと思っていたが・・・・(女子供と老人は無料)
 試しにレフトの早稲田側に移動してみたら、そっちは人が少ない。

 えーと・・・・早稲田のOBはちゃんと金払って内野席にいるのかな?(笑)

 そういや、前回、神宮に行った時に気がついたんだけど、神宮の内野席には「PONTAシート」っていうテーブル付のボックス席が数年前に設置されてて、六大学野球の時にもその席は販売されるのだが、3年前くらいに行った時には、そんな席を利用するのは、慶應OBのオジサマくらいでした。

 「さすが慶應」と思ったが、二人席に一人で優雅にテーブルでスコアつけながら観戦しているオジサマが二人くらいいました。「少し多く払えば快適な席が買えるのなら、迷わずそっち」っていう人の割合が圧倒的に高いのが元慶應ボーイさんでしょう。

 そもそも大学野球を観戦している客は圧倒的に老人一人客が多いので、「複数で座るシート」はニーズが少ないのである。

 ところが、アベノミクス効果なのか知らんが、ここんとこ、あのシートけっこう埋まるんですよね。たしかに、普通は一人1300円のところを、プラス500円くらいなので、グリーン車程度のことだから、「こっちのほうがお得じゃん」って気がついた人が増えただけなのかもしれない。
 ちなみに、二人がけのシートは3400円なので、プロ野球の普通の指定席よりも全然安いから、一人だけどその席買う人がけっこういるのもわかります。

 話それたが、早稲田の大竹君は結局4回3失点で降板したので、私はかろうじて2回だけ観られました。
 まだ、本調子じゃないのかなあ?でも、ほんと、武田勝タイプの軟投派なので、ちょっとコントロールや変化球のキレが悪くなると打撃練習みたいなことになる投手ですからねえ。

 さて、大竹君が降板してから、「そうだ、ヤクルトどうしてる?」とスマホで経過チェック。もう、今日はスマホ大活躍ね。まあ、元々「他球場の経過が気になってしょうがない」というストレスを解消するために買ったんだけどさ(笑)

 ヤクルトは2−1で頑張っていた。だが途中で片岡に三塁打とかやられていて「うわー、ぜったい同点にされる」と思っていたけど、なんとかピンチを逃れたらしい。
 早明戦も、1点差のまま、早稲田が最終回にチャンスを迎えるが明治がなんとか切り抜けて勝ちました。早稲田は2連敗です。

 うーん、ヤクルトも頑張れ、と渋谷まで歩いて帰りながら、信号待ちの時に経過チェックしていたら、渋谷に着いたころ、「バーネット頑張った!」らしく勝利してました。

 「ヤクルトが勝った!私も頑張ろう」と渋谷から三茶まで歩いて帰りました。
 初日は2万5千歩という、いいスタートが切れた。これも、大竹君とヤクルトのおかげ様です。

 久々に外野に座ったので、明治のセンターの高山くんが間近にいたけど、彼は背も高く、太ももやお尻も立派で、すでにプロ野球選手みたいな風格を感じた。
 適時打を打った後、守備に就く時に外野のオジちゃん達に喝采浴びると帽子のツバに手を添えて歓声に応える仕草も「青木かよ」ってくらい堂に入っていた。

 ドラフトにかかるんだろうけど、どこのチームに行くのかなあ?


9月26日(土)

 スーパーでレジに並んでいたら、前の人のカゴにススキが入っていた。
 ススキも買う時代なんだなあ。

 育った場所が、周囲に空き地が多かったので、いつもススキ振り回して遊んでいたので、ススキが有料になる未来なんて全く想像しなかったなあ。そういや、今の近所の家で庭にわざわざススキを植えている家があり、「昔は庭にススキがあるような家は、庭が荒れ放題ってことだったよなあ」って思ったっけ。

 カブトムシが売られるようになったり、水を買うようになったりするのと同じ流れなのかもしれないが、そのうち、ゴキブリも売られるようになったりして(笑)
 いや、それは絶対に無いか。ゴキブリが絶滅危惧種になるとしたら、先に人類が絶滅してるだろうから。

 そういえば、今朝のNHKの「深読み」では「どうして避難指示が出ていても避難しない人が大勢いるのか?」ってテーマで、出勤だったから途中までしか観てないけど、そういう時「正常性バイアス」が働くというのは、よく聞く話である。

 鬼怒川の決壊現場でも、数キロ離れていた人はしょうがないにしても、堤防のすぐ近くにも取り残された人が大勢いたので「あの豪雨でどうして?」と思ったが、先の大震災の津波の時もそうだったけど「堤防があるから大丈夫」って思ってしまうのでしょうね。

 私はビビりなので、あの豪雨で「多摩川や荒川もヤバいかも」って心配していたのですが、実際に自分が避難指示が出るような場所にいたら、ちゃんと避難するのか、あまり自信がない。
 そういえば、昔、通勤時にあざみ野で市営地下鉄に乗り換えようとしたら、なんらかの理由で電車が止まっていて、地下鉄のホームに降りようとしたら、ホームが人で埋まっていたので「これは怖い」と思って改札を出て、しばらくミスドでコーヒー飲んでた。

 ほんとにホームが人で溢れそうになったら、入場規制するのだろうけど、電車止まってて、駅の職員もドタバタしているし、そもそも市営地下鉄は経営がタイトだから人員があまり多くないのも知っているので、信用しなかったのである。
 それに、どーせ電車が来ないのなら、ギューギューのホームで立って待ってるのも苦痛だし、やっと電車が来てもギューギューになるだろうから、「どうしても、ちゃんと定時に出勤しないと、大事な会議に間に合わない」などの理由が無いのなら、無理して待たなくてもいいだろうし。

 ただ、私はそう思って階段の途中で引き返したが、他にそういう人を見かけなかった。皆、平然と大混雑したホームに突入していくので、余計に恐ろしかった。
 でも、高校生達が「正々堂々とサボれるぜ」とばかりに、ホームに下りずに改札付近で床に座ってたむろっていたので、ちょっと安心した。

 その昔、神戸だったっけ?花火大会の帰り道の駅へと続く通路で圧死事件があったけど、あれも、私だったら大群衆が続々とその通路に吸い込まれる様子にビビって「少し待とう」って思っていたかも。閉所恐怖症なので、そういう危機感は普通よりも強いかもしれない。

 あと、そうだ、これは前に日記に書いたが、30歳の時にグラストンベリーに行った時、細い道をぞろぞろと移動していたら、急に前の人が詰まって「橋が壊れたぞー!」って前方で叫んでいるのだが、後ろからその道に入ってくる人はそれに気が付かないので、一瞬「ごふっ」って感じで前後からすごい圧力がかかって全く身動きがとれなかったことがあった。

 都心の通電車で急ブレーキがかかったりすると、一瞬ああいう感じになるが、都心の満員電車はもっと隙間があるので、圧力よりも「うわー、倒れる!」っていう感じになるのだが、大勢がゾロゾロ歩いている通路が急に塞がれると、ほんと「ガっ」て感じにロックオンされちゃうのを学んだ。ほんと、マジ死ぬかと思ったもん。
 タタミイワシになりそうだった皆さんが必死に後方に「橋が壊れた!」って怒鳴りまくったので、やっと後方の人が気がついてくれたんだけど、その圧力が緩むまでけっこう時間かかったし。

 何年か前に荒川の河川敷にあるヤクルト二軍の戸田球場に行った時に、急に風が強くなってきて「あ、これヤバいかも」と思った。
 あの場所で落雷や突風や竜巻が発生したら、逃げ場がほとんどなかったので、「早めに引き上げるか?」と思ったんだけど、もう少しで試合終わりそうだったし、周囲の観客は別に気候の変化を気に留めている様子が無かったので「まあ、大丈夫か」と思ったんだけど、帰りはまた荒川を渡る大橋を歩いたのだが、強風に煽られて超怖かったのですが、橋を自転車で渡っている地元民は慣れてるらしく、平然と自転車こいでいました。

 えーと、それで、話は飛躍しますが、だから私は比較的ビビりなので、そうやって「最悪の事態」を想定してしまうことは多いのですが、だからってその場で最悪の事態が起こったことは無く、それでも、同じような状況が1000回くらいあったら、1回くらい最悪の事態になるかもしれないとい気持を大事にしてます。「逃げたけど、空振りでカッコ悪かったと反省するよりも、なんかあった時に『逃げとけばよかった』と後悔するほうが辛いだろう」と思うから。

 それって「自分の命守るは自分しかない」っていう話なので、「野生の勘に従おう」っていう話なのですが、自分の命に関係の無い場合のほうが「正常性バイアス」って活躍してるのかも?

 先日、姪っ子達の乱暴な遊びに付き合いましたが、「これ、イジメじゃないの?」と思ったけれど、「いや、これは単なる遊びなんだ」と思った心理は、教員達もそうなんじゃないだろうか?
 「イジメだと思わなかった」「鬼怒川が氾濫すると思わなかった」って並べると同じだなあと思って。

 そして、「これを超えたらイジメ」とか「これを超えたら堤防が決壊」っていう明確な数字は無いわけで、大災害になるかなんて、結果論でしかないのです。
 どんなに酷いいじめがあっても、いじめられた子がじっと耐えていれば、それは統計には出てこないわけだし、大災害と同じで、「そんな大災害に見舞われる人の方が少ない」わけで、多くの人がそんなもん一度も経験しないまま生涯を終えるので、「こんな豪雨だと堤防ヤバくない」ってことに気がつかない。
 のと同じで、自分のクラスでちょっとしたイジメっぽいことがあっても、「このくらいだったら遊びの範疇」って思うでしょうねえ。

 川の近くに住んでいる人が、ちょっとした雨でもすぐに「氾濫の危険がぁぁぁ!」って避難するのなら、別に構わないのですが、学校の先生が、生徒がちょっと棒を振り回して他の生徒を襲撃した程度のことで「イジメだぁぁぁ!」ってやっていたら、学校が回らくなるでしょう。

 そして、姪っ子にイジメられていた時の私みたいに「この子達はほんとは優秀な子だから、遊びのルールはわかっているはず」って方向に考えるよなあ。
 逆にそういうのをある程度容認できない人(ビョーキだった友人M嬢のような)は、教師に向かないでしょうし。

 あと、思ったんだけど、そもそもそういう警戒心の強い人は、川の側に住まないような・・・
 でも、住んでいる土地に不安を感じていたら安心して住めないわけだし、そういうバランスって難しいよなあ。


9月25日(金)

 万歩計が94日で100万歩達成しました。(達成したのは私か)

 酷暑の8月を通過しているので、その割には頑張ったと思う。暑さよりも、今年の甲子園に好ゲームが多くて、ずっと篭って観ていた日もあったので、あれが無ければ90日切れたかも。この先は、しばらく散歩日和が続くと思うので頑張ります。

 そういえば、川島なお美の訃報に驚いた。
 んー、でも胆管ガンは20年くらい前に知人も闘病していたけど、手術して入院して自宅療養中に一度だけ会社に来てくれたのだが、かなり痩せてはいたけど元気そうだったので「これから徐々に復帰ですね」と言っていたら、それから1ヶ月も経たずに亡くなったので、難しい病気なのかもしれない。

 川島なお美は前に勤めていた事務所にもよく来ていたのだが、私はちらりとお姿を拝見する程度だったが、よく応接室にお茶出ししていた同僚は彼女をとても嫌っていた。わざとらしいおべっかが嫌だったみたい。その同僚は他にもそういう「ぶりっこタイプ」を嫌っていたので、話半分なんだけどね。
 同僚がはやり「あの女嫌い」と言っていた某局のディレクターは、確かに「女らしさ」を武器にしていたけど、男性をうまく持ち上げることで、スタッフを上手く動かしているように私には思えたし、男に媚びているとは感じなかったので。

 そういや、ある日出勤すると、会社のテーブルに川島なお美のヌード写真集が置いてあったので「これ、どうしたんですか?」って聞いてみたら、男性社員達が「違うんだよー」と言うので、「いや別に自分の趣味で買ったなんて思ってないけど、事務所が持ってきたんですか?」って聞いたら、「それがさあ・・・」

 前日、事務職の女子社員が帰った後に、川島なお美本人がやってきて、「私の写真集出たので!」と手渡されたらしい。
 で、「それはわざわざどうも」と受け取ると「ちゃんと中も見てください!」って言われて、その男性社員は「本人目の前にしてそんなの開くの超恥ずかしかったけど、本人がぜひ、ぜひって言うから、しょーがないから見たんだけど、『どうですか?』って言われても、どう言えばいいのかほんと困った」と言っていた。

 すげえな芸能人って、と思いました。
 そのくらいじゃないとやってけないんだろうなあって。
 あれは「私の体にはワインが流れている」っていうのがブームになるちょっと前だったかなあ?

 女子大生タレントとしてデビューして、「お笑い漫画道場」などで頑張っていたが、あまりパっとしない時期だったので(てゆーか、その当時20代前半だった私は彼女のそういう経歴すら知らなかったくらい。会社で「ところで、あの子、何で出てきた子なんだっけ?」という話題になり、それで知った)、うちの事務所にも何度も足を運び、自ら営業していたのだと思う。その後、なんとなくそこそこの位置をキープしていたので、私の中では「努力の人」というイメージがあった。

 ある意味「痛い人」でもあったけど、なんて言うんだろう?「自分が売れないのを他人のせいにしない」って雰囲気があったので、そこは好感が持てたような気がする。変に「自然体の私」とかに走らないで、ずっとガツガツしている感じがあったし。

 そういう意味では、久しぶりにニュースショーの主役を張ったのが「癌で激痩せ会見」っていうのも彼女らしいように思えたし、そもそも闘病しているのなんて知らなかったので、「へー、久々に出てきたな」と思っていたら、あっさりと亡くなったので「川島なお美らしいなあ」って変に感心してしまった。

 だって、北斗晶の乳がんのニュースをあっさりと打ち消したし。
 ライバルが北斗晶ってあたりも微妙すぎて泣ける。

 しかし、久々に「川島なお美ワールド全開」って思ったのが訃報だったというのも複雑な心境であるが、なんだか「本人の実力以上に頑張った」感があるので、見習うべき所は全くないけど、なんだろう?「精神論的なお手本というか見本」としては貴重な存在だったような気がしなくもない。

 って、自分で書いてて何言ってんのかわかりませんが(笑)

 (笑)で締めるのも不謹慎なので、心よりご冥福をお祈りいたしますが、派手に退場したなあ、ってマジ感心しているのです。
 うん、そうだ、好きでも嫌いでもなかったけど、ずっと「この人、凄いなあ」って思ってたんだよね。うん、そういうことなんだよね。


9月24日(木)

 22日は誕生日だったので、実家に行った。(最近の恒例)

 そしたら、前日になってママンからメールが来て「弟一家も来るって」
 えー?あいつらも来るの?
 誕生日だから、実家で焼き魚や煮魚作ってもらってのんびり晩酌しようと思ってたのに(笑)

 父の甲状腺がんが発覚してから、賢妻である弟嫁の指図なのか、姪っ子達を頻繁によこすようになったようだ。弟嫁は、数年前に闘病の末に父親を亡くしているのだが、その当時は子供らが小さすぎて頻繁に里帰りできなかったのを悔やんでいるのかもしれない。お父様は介護が必要な状態が長かったので、幼子連れて実家に行くと介護している母の負担にもなっただろうし。

 で、実家に到着すると弟に「急にお呼び立てしてスイマセンねえ」と言われたので、どうやら「姪っ子軍団が来襲するので、援軍よろしく」と招集されたと思っているようだったので「ちげーよ、私の方が先に予定組んでたんだよ」と言うと、パパンが「そうだよ、ミヤノの誕生日なんだから」と言ったので「えー?そうだったんだ?」

 姪っ子達に「じゃあ、誕生日プレゼント用意してるんでしょうね?」と言っても「えー、だって知らなかったんだもん」と言うので、「じゃあ、折り紙でなんか作れ」と言っていたのだが、昼食食べたら皆そんなことさっぱり忘れたようで、「じゃあ、のんちゃん遊ぼうよー」

 遊んでくれるのはいいが、相変わらず凶暴な双子は、体は大きくなっていくので、パワー勝負がキツくなってきた。
 しかも、双子はのんちゃんをイジめる気満々なのである。
 孫の手とか布団たたきとか虫取り網とか長い棒で散々突かれた。
 私が「ひどーい、それイジメだよ」と泣き崩れて動かなくなると、片方が「ほらー、こうなると面白くないじゃん」と相方にやり過ぎだと注意する。私を生かさず殺さず、なぶり続けたいらしい。

 まあ、私も「ぶったらブタによく似てる!」って反撃してるんだから、余計に増長させているのだが・・・・でも、「絶対にマジで反撃して来ない大人」相手に、徹底的に攻撃してくるのって、わかってやっているのか、ほんとにイジメの部類なのかわけわからん。

 で、やられっぱなしの私を冷静に観察していた長女(中1)が妹達に「それは遊びじゃない!」とたまに一喝してくれるのが頼もしかったが、しばらく両親の寝室で布団ぶちまけて乱暴に暴れていたら、私が疲れてしまい死んだふりして休んでいたら、「あー、のんちゃん死んじゃったよ」「ほら、死んじゃうとつまんないじゃん」「わーい、死んじゃった、じゃあ、お葬式だね」「お葬式だ!ほら、チーンって、ナンマンダブーって!「葬式だ、葬式だ!」

 あの・・・・葬式ごっこは絶対にやってはいけない遊びなんですけど・・・

 あー、でも、こいつら学校でも絶対にやってそうだ。そんで、私もそれを「これはいけないことです」って言えないダメ教師だ。でも、他の子にやってるのなら「絶対だめ」って言えるかもしれないけど、自分がイジメの対象になってるだけだから、まあ、いっか。

 そしたら、それまで妹達の暴走を諌めていた長女が「じゃあ、こうしよう」と私の顔にティッシュをかけた。あんたら、それ絶対アウトですから。
 ところが、そこで何かスイッチが入ったらしい長女が「のんちゃんが死んじゃったので、じゃあ、クレオパトラになってもらいましょう」と私の腕を十字に組んで、何やら握らせた。

 「えー、あたし、もしかしてミイラにされるの?」

 その一言で、双子にも長女が何をやろうとしているのかがわかり、テンション・マックス。
 ハンカチで両足を緩く縛られ、体は布団で包まれ、顔にはさらにティッシュが重ねられ、呼吸が不自由になるくらい。「ああ、こういう乱暴な遊びが1万回くらい繰り返されると、運悪く一人くらい死ぬだろうな」と「いじめ殺人事件」の空気を堪能した。

 それよりも、なんだか鼻のあたりが痒くなってきたが、両手は塞がっているとはいえ、固定されてるわけではないので、自分で鼻をかけば良かっただけだが、私は天才なので(何の?)「あのー、すいませんけど、鼻の頭が痒いので、誰か掻いていただけませんか?」って言ったら、姪っ子ギャングども、キーキー言って喜んでいた。

 孫の手を取り出して、顔中を動かすので「そこじゃない、鼻だってば!」と指示すると、鼻の穴に突っ込もうとするので「そこは鼻の穴!窒息するでしょーが!」とガナっていたら、やっと鼻の頭に到達したが「ごめん、そこじゃなくて、鼻の横!」と言ったら、「じゃあ、もう手でやったほうがよくない?」「いや、これ(孫の手)でやりたい」とかゴソゴソ相談していたのだが、やっと私が言う「小鼻のわき」の位置がわかったらしく「そう、そこだよ、そこ!」と言ったら、丁寧に掻いてくれた。

 それで「ミイラごっこ」も一息ついたので、双子たちは隣の部屋に漫画読みに行ってしまったのだが、長女がずっと私の足をくすぐるので「もう限界」と起き上がると、双子がまた戻ってきて「えー、のんちゃん逃げちゃったじゃん、なんで手も縛っておかなかったの!」と長女に向かって激怒していたが、長女は私が「いつでも逃げられるけど、まあ付き合っている」っていう「遊びのルールぎりぎり」とわかっていたのだと思う。

 その後も、部屋の雨戸を閉めての「お化け屋敷ごっこ」にも付き合わされた。
 私の頃と違うのは、「じゃあ、スマホで怖い話探そう」ってネット検索しはじめるところ。
 でも、長女が検索したのは「意味がわかると怖い話」だったので、あれって中学生くらいだと楽しめるかもしれないけど、小学生には難しいよね。

 それでも、双子ちゃんたちは、ぴったり私に張り付いてくるので、そういう所は可愛いんだけどね。片方とか完全に私の足の間に入って、私の下腹部を枕にしてました(笑)

 あとねえ、双子がやーな感じの遊びを提案していて、「悪口ごっこ」っていうらしいが、互いにっていうか、双子VS私で、互いの悪口言いあう遊びらしいが、あっちは二人で私の悪口をねちねち言うから、どん引きしちゃいました。
 「じゃあ、のんちゃんもこっちの悪口言っていいよ」と言うけど、「えー、私、他人の悪口なんて言いたくないんですけど?」って言うと「いくじなし!」とか煽られたりして・・・・

 それで「立派な大人は悪口なんて言わないのです」と毅然として言うと、「えー?のんちゃん、立派な大人なの?」「そうですよ、キリッ」「でも、子供産んでないじゃん?」「そーだよ、その年で、デートする彼氏もいないの?」

 ・・・・マジ、ヘコむんですけどっ(笑)

 ほんと、この双子は3歳くらいから、ほんと意地悪だったが、そのまま突き進んでるよなあ。誰に似たんだ?(笑)
 ただ、あまりにも酷いと長女が「ママに言うよ!」と脅すのだが、中央線奥地の観光地に寄ってから戻ってきた弟嫁が夕方実家に到着すると、さっきまでの暴君ぶりが10分の1くらいに和らいだので、ママの前では多少は「いい子」でいたいみたい。

 しっかし、棒は振り回すし、昼食の時には「着てきたお気に入りの服が汚れるから」と上半身ハダカになるしで、「手に負えない小学生男子」みたいな女子達であった。
 そんな小学校低学年女子とまだ一緒にごっこ遊びできる中一長女もけっこう変わった子のようで、一緒に遊ぶ友達がいないらしい。

 双子出産の時に、弟嫁が数ヶ月入院していたので、その間、うちのママンが孫の世話を手伝っていたのだが、公園に連れていっても、他の子とすぐに一緒に遊べず、2時間くらいして、やっと他の子と馴染んできたと思ったら、急に天下とったかのように荒ぶるので、ママンはずっと「あの子、なんかおかしいんじゃないかしら?」と心配していたが、人見知りが激しいくせに、なんとかその一線超えると急になんでもやっていいような気がしてしまう感じは、私も微かに憶えている感覚なので「ごめん、それ、私に似てるわ」と思っていた。

 なので、双子の「行き過ぎたごっこ遊び」に付き合える中一女子と、アラフィフ女子なわけで、私も友達少ないですしね。つーか、女子トークに付き合えないだけだし。

 中一の姪っ子N嬢はだから、ずっと自分に似ているなあ、と思っていたけど、「友達は少ないが勉強の成績はいいらしい」とか「集中力あるので、絵や手芸が上手い」とか、ほんと似てるんだよなあ。あと、私には無かった才能というか、「ごっこ遊びの時の声色の使い分けが上手い」のである。(布団の中に閉じ込められた時に、その七色の声の使い分けに戸惑った)たまに歌っている鼻歌も上手いので、たぶん、耳がいいのだろう。音程も合っている。
 頭の出来が私程度のようだが、それを声で表現できるのがちょっと違っていたので、次回会った時にはそこをちゃんと褒めておこう。

 というわけで、姪っ子達に大人気の自分を誇っていいのかどうかわからないけど、妹が私が不在の実家で姪っ子達を迎えた時に「のんちゃんは?のんちゃんはいないの?」と言っていたらしく、6歳下の妹の相手をほとんどしなかった私を知っている妹は、私のことを「どっちかというと子供嫌い」と思っていたので、「おねーちゃん、なにげに幼女キラーだよね」と意外そうに呟いていたけど、いや、誰にでも通用するわけじゃなくて、あの子たちが「かつての私」にとても似ているので、ツボがわかってしまうだけです。

 私は人見知りだったくせに、テンション上がってタガが外れると、ほんとバカなことやらかして、後で叱られてシュンとなってしまったが、大人が加担というか、大人が一緒にテンション上がってくれたら、もう青天井っていうのか、今でも憶えているが、小学校の夏休みのプール講習で、指導者役だった大学生や高校生のバイトのお兄さんたちと本気でプールの中で戦うのが超楽しかった。
 この間の国会じゃないけど、お兄さんたちが水中で私を羽交い締めなんかしたら「ぎゃーーーー、エッチ!」ってドカドカ足蹴にしてました。

 ちゃんと水泳習うよりも、そういう遊びばかりしていたので、監視していたPTAのおばさん達が「ちゃんとやっていただかないと」とお兄さん達に教育的指導してて、お兄さんたちが「うるせーよ、ババア」とかボヤいていたので「そーだ、そーだ」と、もっともっとお兄さんたちと野蛮な遊びしたかったです。

 お兄さん達をボコボコ足蹴にしてましたが、たまに真面目に「では模範水泳やります」ってお兄さん達が真面目に泳ぐ姿はほんとイルカのように力強く、そう、たぶん、「本気出したら、私はこの人達には勝てない」ってわかっていたけど、「向こうは幼女相手に本気出せない」ってわかりきっていたので、ほんと、すいませんでした。

 そうだ、急に記憶が蘇ってきたが、調子に乗って「夏休みの高校生が小学校のプールでバイト」していただけの高校生男子の自宅にも押しかけたっけ。
 微かな記憶だが、その家のお母さんが複雑な笑みを浮かべていたよーな?
 だって、高校生の息子が「プール指導のバイトの教え子がついて来た」って5人くらいの小学生女児をびっしり鈴なりの腕にぶら下げて帰宅してきたのだから・・・

 そのお兄ちゃんの部屋の通されて、部屋にクイーンのポスターが貼ってあったことを微かに憶えているが、あの当時はどういう状況だったのかわかりませんが、今だったら彼のお母さんは「うちの息子ってもしかしてロリコン?」って嘆いていたでしょうね。

 その後、そのお兄ちゃん達と会うことはなかったけど、私が10歳くらいで、向こうは17歳くらいだったはずで、今頃、いい「おじいちゃん」になってるかなあ?
 私が言うのもなんだが、なんだかあの頃、「私がこの人といるのがこんなに楽しんだから、きっとこの人は女性にモテるだろう。ルックス的にはモテ系ではないけれど」と妙に確信していたので、その後、楽しい人生歩んでくれていたらいいなあ。

 そう考えると、凶暴な姪っ子達が私に「のんちゃん、なんで結婚しないの?彼氏もいないの?」と言うのは、「えー、のんちゃん、遊び相手としてはいい線いってるのに」という評価があってこそなのかもしれないので、「私のこと大好きなんだね」と解釈できるので、だから、やっぱ姪っ子たちと遊ぶのは楽しいです。ほんと、桜の季節と同じく「あと何回遊べるのかなあ」って感じですし。


9月21日(月)

 出勤。主な仕事は季節の変わり目恒例のエアコンのフィルター掃除だったんだけどね。

 部長が昼ごろ出勤してきて、当然のことながらラクビー話が止まらない。
 それでわかったのだが、南アフリカ戦って、地上波でやってなかったのね。
 ラグビーファンの部長は「なんでやってないんだ?」って思って、「そっかBSか」と気がついてBS観たんだけど、普段あまりBSのチャンネル意識してないからなのか(民放のBSとかあまり観ないから)日テレ系のBSチャンネルだと思っていた所が違っていたらしく「なんで、BSでもやってないんだ?」と思いながら、チャンネル変更ボタン押していたら、やっと放送しているチャンネルを発見したらしい。

 で、部長はなんとか前半途中から試合を観ていたらしいが、K嬢は「私、特に観るテレビ無い時は日テレつけっ放し派なんで、夜のスポーツニュースつけていたら、現地リポーターの上田が出てきたので、これから試合中継するのかなあ?って思っていたら、上田が『もう試合が始まりますのでボクは会場に戻ります』ってどっかに行っちゃったので『え?これだけ前振りして、試合中継しないの?』ってびっくりした。日テレ、あんだけラグビー盛り上げていたのに?」

 そうだったんだ。
 私はその日試合をしているのにも気がついてなかったくらいなので、朝のニュース観て「ええええ?勝ったの?」ってびっくりしたけど、私が気がつかないような真夜中に中継しているのだと思っていたけど、そんな扱いだったんだ。

 初戦が南アフリカだったので、「ボコボコにされそうだから、ひっそりとBSで流しておこう」って思ったんですかね?

 しかし、歴史的大金星とはいえ、急に「ラグビー応援している芸能人」がわらわらとスポーツ紙などで紹介されていたので、笑った。特に中川家は「松尾や今泉と一緒に観戦していた」って、すげー豪華なメンツで観戦してたんですね。野球の特に阪神で言うなら「掛布と今岡と一緒に観戦していた」ってレベルでしょ。

 で、ラグビーファン達は「これがどのくらい凄いことか」って言うのをあれこれ説明するネタを披露していて「桐谷美玲が吉田沙保里に勝ったようなもの」とか言ってましたが、大喜利的に凄いネタは見つけられなかった。

 前にラグビーファンの友人T嬢(ラグビーっていうかフットボール好きらしく、サッカーはマンUファンで、サッカーW杯も日韓の時やドイツには行っており、ラグビーはニュージーランドでのW杯やオールブラックスの試合を現地で観ている)から教わった、「年とった超大物が日本のラグビーチームに来たのだが、それが一部リーグじゃなくて、なんと二部リーグだった」というのをラグビーを知らない人に説明するというネタがあった。

 「横浜ベイスターズにランディ・ジョンソンが移籍してきた」っていうのは、野球ファンには充分に伝わるけど、そうじゃない人にはチンプンカンプンだろう。
 なので「AKB48にマドンナが加入」っていうネタを考えた人がいたらしいが、それが一番ウケたらしい。

 さて、話を戻すと、ラグビーにほとんど興味の無かったK嬢も「へー、次回は日本でW杯やるんだ」とやっと気がついてくれたので良かったが、そうなると「日本代表チームに外国人が多い理由」から説明しなければならず、部長が一生懸命説明していたが、K嬢が「でも、それでいいんですか?」と言うのは、まあ、そうでしょうね。

 でも、サッカーでも欧州の代表チームって移民が多いし、日本だって「帰化して日本国籍だったらOK」ってなっているので、「日本代表」の概念って絶対的なものって無いよねえ?

 野球がギリシャ五輪種目だった時、国籍に拘ったら欧州のチームがまともに結成できないというか、開催国のギリシャはチーム作れないだからなのか、「アメリカに移民した三代まで遡れる」というルールにしたらしく、それでギリシャ系のマイナーリーガーがギリシャ代表チーム作ったらしい。

 とか、考えていると、なんだかわけわからんようになってくる。
 熊谷の容疑者は相変わらず「ペルー人の男」とニュースで呼ばれているが、日系人らしいので、せめて「日系ペルー人」くらいにしたらいいのにと思うけど。

 ああいう報道だと「やっぱ外国人怖い。移民とかちょっと・・・」と思う人が増えると思うけど、実際、うちの部長は「うちの近所に中古自動車の輸出業やってる会社があって、社長も外人だし、社員も外人ばっかで、住宅街なのに外人うろうろしてて」と繰り返すので、「外人怖い病」になっているらしい。
 そして輸出先にはイスラム圏も多いのか、いかにもイスラム教徒な服装の人も数名いるようで、「なんであんなにイスラムの人が多いのだ!」と言うから「だって、地球規模だとイスラム教徒が一番多いらしいですよ?」と言ったら「・・・・・」

 もっと「せっかくこんな住宅街にグローバルな企業がいるんだから」と前向きに考えればいいのにね。「地域の祭りに是非参加してください。皆さんの国の名物料理を屋台で出してもらえませんか?」とかね?

 で、熊谷の事件は「不審な外国人が」って話ではなく、「頭おかしい人の中にはごく稀にそういう事件を起こしてしまう人もいる」って話なのだと思う。
 そしたら部長が「でも、あの人の兄も大量殺人やったんでしょ?なんでそういうの入国させるんだ?強制送還しろよ?」って言うので、K嬢が冷静に「そんなの無理に決まってるでしょう」

部長「え?なんで?」
K嬢「差別になるからでしょーよ」
部長「・・・・・」

 介護施設での転落事件では、虐待の証拠がマスメディアに出て、「ちゃんとやってる介護士の人が気の毒」って会社内で言う人が多かったが、今回の「ペルー人の男」の事件でも「真面目に働いてる日系ペルー人の人が気の毒」という話でしょう。

 佐川君がパリで人肉事件を起こしたからと言って「日本人って人肉食べるんでしょ?」と言われても困るっていうのと同じでしょう。

 まあ結局、「ヤバいことやったら、外国人」「素晴らしいことしたら、日本人」ってことなのかも。
 野球のオコエ君にしても、陸上のサニブラウン君にしても、見かけはアフリカ系だが、「あれは日本人だ」と認めるが、ハーフの犯罪者は「日本人じゃないじゃん」って?

 私は未だに理解不能なのだが、北京五輪の時にワンジルがマラソンで優勝した時、私は「\日本優勝/」だと思っていたのだが、周囲の世論では「彼は日本人じゃない」とバッサリだった。えー、でも仙台育英高校出てるんなら、「ほぼ日本人」と解釈してもいいのでは?と思ったが、日本国籍じゃないと日本のメダル数にカウントされないのでダメだと言われた。

 その後、ノーベル賞の発表で「日本人が3人も!」って報道だったが、アメリカに移住して、アメリカ国籍とってる人までカウントされていたので、「あの人、もう日本人じゃないじゃん」と思ったが、日本生まれなので、日本人カウントでいいらしかった。

 日本人枠ってそのように曖昧で、未だにたぶん無いけど、「日本生まれだけど、成人してアメリカ国籍とった人がアメリカで銃乱射事件起こした」としたら、どうなるんでしょうね?
 あとさー、今話題のシリア難民であるが、シリアって国が成立したのがほんと最近のことで、中近東やアフリカにありがちな「その当時の欧米列強が線引しただけ」なので、彼らには「自分はシリア人」って意識薄いと思うんだけどな。
9月20日(日)

 シルバーウィークは6年ぶりで、しかも次回は11年後らしいのですが、祝日関係ない会社なので普通に出勤する社員も多いのですが、私は土日、火水と休むことにしました。暇な時期なので。

 昨日は、「ジュラシック・ワールドの3Dじゃない方」を観に行くつもりだったのですが、「どーせ、もうそんなもん空いているだろう」と思っていたら、朝ネットで空席状況をチェックすると、もう二子玉のシネコンでは一番小さい部屋だったこともあり、昼過ぎの回は一番前しか空いてない状態だった。次の回は夕方6時からでそれじゃちょっと遅すぎる。

 「うーん、どうしよう」と悩んでだ末、他にやってる映画館探してみたら、品川でやっていることがわかった。そちらは残席余裕ありのようだったので、「交通費かけてまで行くか?」とちょっと悩んだが、「世間の皆様は大型連休なんだし、新幹線や飛行機を満席にして、高速道路は大渋滞なのだ。山手線に乗る程度で躊躇してどうする」と自分に言い聞かせて、品川に向かった。

 結果、画面も大きかったし、ガラガラで快適だったので良かったです。

●ジュラシック・ワールド 2D版

 この間、マッドマックス観た時に「よかった、これ、3Dで観ないで」と思ったが、ジュラシック・ワールドも最初は2Dを観ておけばよかった。恐竜大暴れのシーンでは、いろいろ飛び出してくるので、何が何やらわからなかったけど、2Dだとけっこう何が何だか把握できた。まあ、2度目ってこともあるんだろうけど。

 3Dの時には字幕も飛び出しているので、読むのが大変だったし、視覚に集中しちゃうので、英語のセリフがさっぱり聞き取れなかったが、2Dだとクレア叔母さんの聞き取りにくい英語もけっこう聞き取れた。

 だから、今後の教訓として、まず2Dで観てみて、「これで立体になったらもっと凄いな」って思ったら3Dで映像に集中っていうのがいいみたいだ。

 今回も、じっくりとモブの恐竜を観察することができたし。
 あと、4Dとか絶対やめようね。無理無理絶対無理。
 ディズニーランドの飛行機が嵐に巻き込まれる奴でも、もうかなり無理だったので、あんなの2時間とか耐えられません。

 そして、3Dの時には「兄弟の絆」がウザく感じましたが、2Dの時には「うん、これは必要なパーツだな」と思えた。3Dの時は、自分に向かって飛び出してくる恐竜を脳内で避けるのに必死で「他人の親子関係とか兄弟関係とか恋愛事情とか激しくどーでもいい」って感じだったんでしょうね(笑)

 あと、これは不思議なのだが、2Dの時の方が、クレア叔母さんがだんだんドレスダウンしてって胸が目立ってくるのが気になった。
 3Dのほうが突起物が迫ってくるのでは?(笑)
 それも、3Dの時には「それどころじゃない」ってだけだったのかもしれないけど。

 さて、後出しジャンケンになるが、この土日は六大学野球も観に行くつもりだった。
 ただ、土曜日の方が気温が高い予報だったので、「土曜日は恐竜、日曜日は野球」という、小学生男子みたいな予定を立てていたのである。(少年の心を忘れない、中年女性?)

 土曜日に映画が始まる前にスマホで試合速報チェックしたら「ぎえええ、東大がまた法政に勝ってる?」と驚いた。まだ試合途中だったので、どうなるかわからないけど、法政には凄いプレッシャーかかってるんだろうなあ。

 映画終わってから、またチェックしたら「ぎええええ、東大が勝った!!!」
 あー、失敗した。今日行けば良かったよ。

 ただ、春のまだ連敗大記録を更新中の時点で「今年の東大は1勝くらいするのでは?」と予想していたし、開幕戦の早大戦でも善戦していたし、これで今日また勝ったのなら、明日の法政にかかるプレッシャーは凄いだろう。と思った。

 そして、また、万歩計貯金頑張っているので、品川から三茶まで歩いて帰った。(貯金5)

●法政×東大

 で、今日は朝から張り切って神宮球場に向かいまいした。
 連休でお天気がいいからなのか、昨日の東大勝利のニュースがいい宣伝になったのか、いつもよりお客さん多かったように思う。

 そういえば、「おお、東大また勝った」とか言ってる場合じゃなく、なんとラグビーW杯で日本が南アフリカに勝ったという「\横浜優勝/」の100倍くらいのインパクトのあるニュースが飛び込んできて、超びっくりである。
 「みんなオリンピック開催は知ってても、その前年にラグビーW杯があるのに、さっぱり話題にならない」と会社でもよくこぼしているのですが、これで、少しは認知度上がるでしょうか?

 まあ、それで12時頃に神宮球場に着いて(もちろん徒歩で)明治と立教の試合を観戦した。
 毎回言うけど、好きなんだよなあ、学生さんの応援が。
 しばらく「若者が参加するデモ」の映像ばかり観ていたので、デモを否定するつもりもないけど、大学生が声を枯らして「戦争反対」と叫んでいるより、母校の応援でシュプレヒコールの方が観ていて心地よいでしょう。当たり前だ。

 もちろん、こういう光景は「平和だから」できることだっていうのはわかってますが、だからこそ、学生さん達が青空の下で「立教倒せー!オウ!」なんて拳振るっている姿に涙ちょちょぎれます。

 さて、東大が昨日勝ったが、今日も法政に勝てば「勝ち点」とやらを得られるらしい。
 それって、2002年の立教戦以来、途絶えているらしい。
 そりゃそうだろう。
 東大が年に1度か2度勝っていた頃でも、連勝するのは難しかっただろう。

 だって、圧倒的に投手の数が足りないんだもん。
 他の大学は数人の先発できる投手を抱えているが、東大の場合は、公式戦で通用するレベルの投手がぜいぜい3人くらいしかいないのだ。で、その3人が常に状態がいいとは限らないし。

 それでも、昨日負けた法政のプレッシャーは相当だったらしく、東大の先攻だったのだが、いきなりサードが送球エラーして、まさかのノーアウト2塁。
 立ち上がりの投手には辛い場面になり、投手にも相当の圧力がかかったのだろう、先制点を許してしまった。

 昨日もそうだったんだろうけど、今日は東大の応援団も多く、球場が異様に盛り上がっていた。
 すげーな。現役東大生だけじゃなくて、OBや選手の家族も多いんだろうけど、「安保法案がどうのこうのって時に、最高学府関係者がこんなんでいいのだろうか?」って不安に思うほど盛り上がってました(笑)

 さらに2回にもランナーが出て、あんなプレー初めて観たんだけど、えーと確か、投手の山本君が見事な2塁打でまたノーアウトランナー2塁になったんですよ。
 で、次の打者が当然のことながら送りバントしたのだが、捕手がとって、3塁に送球したのだが、2塁ランナーが3分の1くらいしか出てなかったので、あっさり2塁に戻り、1塁もセーフ。

 あれって、2塁ランナーの走塁ミスなのか、高度な作戦なのかわかりませんが、高度な作戦だったとしたら、普通は捕手が2塁ランナーを挟殺しようとするはずだけど、ランナーの位置をちゃんと確認しないまま、3塁に投げていたのは、「絶対に3塁に進ませられない」という焦りがあったのだと思う。
 捕手が「1塁は空いている」というのを忘れるほどカっとしているって、そこまで読んでいたとしたら相当な頭脳プレーだった。

 まさに「弱くても勝てます」理論で、そこで平常心を失った法政はその回も2点得点されてしまった。
 3−0。昨日は2点差で負けてるわけで、まだ2回なんだけど、法政に全く流れが来ない雰囲気になっていた。
 東大の先発山本君相手に、いい打球は飛ぶが内野ライナーが続いたりとか。
 法政は2回に1点返すが、また東大に得点されて4−1と差を縮められない。

 しかし、5回にやっと先発山本君が疲れてきたみたいで、連打されて、あっという間に4−3。ここで、東大の監督が投手交代をしようとしていた。
 その時、私は東大ベンチ上の席に移動していたので、「やっと交代か」と思っていたのだが、監督がブルペンに向かって何やらハンドサインをしていると思っていたら、審判に向かって「やっぱ交代無し」と言っていたので「どーしたんだろう?」

 まあプロ野球でも時々、監督が告げた投手とは別の投手がブルペンからやってきたなんて珍事がありますけど、なにかブルペンとの連絡ミスがあったのだろう。
 それで山本君が続投したら、さすがわ法政の5番打者。おもいっきりスイングして、ライナー性の打球がレフトスタンドに吸い込まれていきました。
 スリーランで4-6。

 俄然、元気になる法政応援団と選手達であった。
 こうなると逆転したほうが勢いがあるし、そもそも実力はそっちのほうが上なので、その後、東大打線が蘇ることはありませんでした。

 でも、2点ビハインドのまま、東大リリーフ投手が6回から9回まで無失点っていうのは評価できるような気がする。あの雰囲気だったら、法政はもっと追加点上げられたのだが、東大外野手が大飛球をファインプレーでアウトにしたりしていた。

 東大がこういう試合をしていると、この秋のリーグは面白いことになりそうだ。

 あと、先週の早稲田は「私の大竹君」が登板してなかったので「あれ?次のターンなのかな?」と思っていたのだが、学生が作っている新聞を読んだら「エースが故障の穴を他の投手が埋めた!」と書かれており、「大竹君がエースなんだ。2年生なのに」っていうのと「え?故障してんの?」って二重の驚きでした。くすん、「いつ行けば大竹君を観られるのだろう」と予定考えていたのにさ。


9月18日(金)

 山本太郎議員が「喪服着ていく」と言っているニュースは知っていたが、今日の報道だと「さらに数珠持って焼香の仕草して、牛歩してた」となっていたので、実際の映像観てないけど、その字面だけで「うわー、センスないなあ」と思った。

 エビワカちゃんは「牛歩って、昨日話してたやつですよね?」って失笑していたし。
 いや、昨日、昔の牛歩を知っているアラフォー社員たちと「さすがに最近はカッコ悪いからやらないんだね」って話していたので。

 しかし「葬式ごっこ」と言えば、その昔の超有名な「いじめ自殺事件」を思い出してしまう。それに、たまたま今日、エビワカちゃんに携帯メールで地元の同級生から「同級生が亡くなった」という訃報が届いていて「去年、同窓会があった時に、体調が悪くて出られないって話しだったんだけど、そんなに悪かったなんて・・・」とショック受けていたので、世の中には実際、つい昨日だったり今日だったり明後日くらいに「自分が喪服着て参列」って人が大勢いるだろうから、葬式パフォーマンスに複雑な心境だっただろう。

 それにしても、私はけっこう見慣れているつもりだが、「国会で強行採決で揉みくちゃ」っていうの、今の20代の人は馴染みが無いようで、「議員さんたち、いったい何やってるんですか?」と呆れてる感じのようだ。

 昔はああいう乱闘騒ぎになると、乱闘要員として大活躍する議員がけっこういたんだけどなあ。

 プロ野球だって、ああいう派手な乱闘はほとんど無くなってしまったし、野党はもっとイメージ戦略考えたほうがいいんじゃないかなあ。デモ隊は若者の参加が増えてきて、ラップ調を取り入れたり、アジのBPMが速くなっていたりしていたが、やっぱベースが「昭和の香りがするそういう組織」のようで、プロ野球でいうところの「金のネックレスにパンチパーマ」のような気がしてしまう。

 さて、もう一つのトップニュースである「熊谷市でペルー人が」っていう事件ですが、昨日の時点では容疑者のペルー人の素性がさっぱりわからず「殺された子供可哀想」一辺倒だったのですが、だんだんと容疑者のことがわかってきた。

 と思ったら「ペルー人容疑者の兄は25人も殺したペルー史上最悪の殺人犯」というニュースも入ってきて、「事実は小説よりも・・・」って雰囲気になった。
 ただ、最初私は「ペルー人、ペルー人言うけど、どうもナカダと言うからにはたぶん日系人なんだろう。だからビザ降りたんだろうし」と思っていたのは当たっていて、パスポートの写真では日系人ぽく見えないけど、甲子園で活躍したオコエ君があまり日本人的な容姿してないのと同じ感じなのかね?

 で、「容疑者はほとんど日本語を理解していなかった」と報道されていたのに、なんと、10年前から日本で働いていたようで、「10年もいて、片言って、どんだけ?」と驚いた。
 そういう人でも、工場で勤務できるようなシステムがあるらしい。

 しかし、容疑者は不審者として警察にいたのだが、「逃走した」と報道されているけど、私は警察にそれほど否があるとは思わなかった。
 容疑者は統合失調症の疑いがあるようだが、精神病の友人を複数知っている身としては「そういう意味で不審な人をいちいち拘束しているほど警察は暇じゃないというか、そもそも拘束する権利が無い」とわかるから。

 その辺り、いろいろな報道があるので正確にはわからないけど、うろうろしている不審な外国人がいたので、警察に連れていったのだが、言葉が通じないので「こりゃ通訳がいないとどーしよーもないなあ」ってやっていたら、不審な外国人がどっかに行ってしまったので、「ま、いっか」って感じだったのでしょうか?
 警察がその時にそのペルー人が精神病の疑いがあるのか把握していたのかわからないけど、警察は精神病の人を見慣れているはずだと思う。

 友人M嬢もKM君も、必死に警察に訴えていたし。なんだか警察が大好きだった。

 M嬢の場合は「監視されてる」と訴えて呼び出した警察の態度は気に入らないようだったが、「テクノロジー犯罪課」に電話したら、かなり丁寧に話を聞いてくれたので、満足していたようだが、「テクノロジー犯罪課」ってそういう電話多いんでしょうね。

 M嬢が急激におかしくなる瞬間を思い返すと、容疑者のペルー人も数日前まではちゃんと働いていたが、「これはマジやばい」と妄想が暴走した時に頼る人がいなかったんだろうなあ。
 日本語がまともに喋れなかったのなら、余計にそういう手助けを受ける機会を失うだろうし。外国人が挙動不審でも、「文化的な違いなのかな?」って思っちゃうだろうし。
 まだ全貌は明らかになっていないが、悲しい事件のような気がする。
 まさに「ジュラシック・ワールド」的な、脱走した恐竜が大暴れ的な。的的言うなよ。

 彼がもっと他人と交流していれば、彼の精神状態が相当追い詰められてることに早めに気がつけていたかもしれないけど、そういう事もなく、かなりテンパっている状態で「不審者」になり警察に行ったが、もしかしたら、その「警察に行った」ことで、「警察も全然信用できない!オレを追い詰める悪の組織は警察も巻き込んでいるのだ!もう誰も信用できない!」と暴走して、平和な住宅街で一人でサバイバルしていたのかもしれない。

 罪の無い人達が犠牲になった大惨事だけど、容疑者も「幸せの要素が全く無い」という意味で、ほんと気の毒という事件だ。寝屋川の事件だと、容疑者は女性とデートしていたりしてて「だったら、なんで子供に手をかけるわけ?」って不思議だったが、なんて言うのか「自分の中の悪魔との戦い」ってことなのかねえ。
9月17日(木)

●私の世論調査

 昨日、新横浜でも安保騒動があったため、けっこう皆の関心度が上がったようだ。
 そんで、今日も国会は揉めているよねー、なんて話しになったら、エビワカちゃんが「でも、あれって戦争関係ないんですよね?」と言い出した。
 うーん・・・関係無いことは無いけど、「戦争法案」って表現に疑問を呈する論客も多かったから、そっちに影響されたのでしょうか?

 って、私もよくわかってないから、そこは突っ込まなかったけど、エビワカちゃんの雰囲気だと「確かに政府のやり方には手放しで賛成するもんでもないけど、『戦争反対!』っていう話しでも無いようだから、デモやってる人の方がなんか好ましくない」という感じだった。

 そっか、たぶん、2児の母であるエビワカちゃんとしては「このままでは、自分の子供が戦争に巻き込まれる」という危機感よりも「自分の子がデモに参加してたらヤダなあ」っていう気持の方が強いのかもね。

 右翼と左翼という概念を知らない世代のエビワカちゃんが、なんとなく左巻きなものに嫌悪感を抱いているということはわかった。

 国会中継っていうか、まだ委員会の段階らしいが、野党が「長演説戦法」に出たらしく、それは「牛たん戦術」と言われてるってニュース観て、私は爆笑してしまった。
 他の人にそれを伝えてみると、アラフォー社員は「えー、牛歩戦術みたいwww」と言うので、「ああ、牛歩は知ってるんだ」と私が言うと、やはりアラサーのエビワカちゃんは牛歩知らなかったので、「投票する時にものすごーくノロノロ歩いて、時間を稼いでたんだよ」と、私が「こんな感じに」と実演してみたら、エビワカちゃんが「国会で議員さんたちが、そんなアホらしいことしてたんですか!」って大爆笑。

 ほんと、アホらしかったよなあ。
 しかも、やってる野党議員達が、勝ち誇ったような表情でやってるもんだから、「これでいいと本気で思ってるんだ」とがっかりしたっけ。

 そして、エビワカちゃんは最後にポツリと「デモやってるなら、水害の被災地にボランティアに行けばいいのに」と呟いたが、「あー、それも多くの人がそう思ってるでしょうね」って思った。

 自民党の議席数考えたら、法案可決を阻止するのは不可能なので、「断腸の思いでデモじゃなくて被災地支援に向かいます。そして、次の選挙で必ず民意を反映させて、戦争法案を潰します」って宣言したほうが、カッコいいし、無党派層の支持集めそうだ。

 ところで、民主党はなんで政権とれたんだっけ?
 全然思い出せない(笑)

 小泉内閣は人気があったけど、「でも、よく考えてみると、いろいろ破壊したんじゃね?」って感じで、人気者だっただけにバッシングが酷くなったんだっけ?相撲の若貴兄弟みたいな感じで。
 そっか、あの時も今の安倍ちゃんが継ぐはずだったが、体調不良であっけなく降板しちゃったので、「じゃあ、鳩山とか岡田の民主党にしてみる?」って雰囲気だったのかなあ。なんか、やたらと「マニフェスト」が連呼されていた記憶しかないけど。

 ただ、蓋を開けてみたら「自民党より酷かった」って印象しかない。

 地元の暴力団を排除したら、暴走族とかチーマー上がりの新たな集団が跋扈してきて、もっと滅茶苦茶にされたみたいな。
 「昔の若者は喧嘩のやり方を知っていた」的な。
 そこに東日本大震災が起きて、「あー、阪神大震災の時も社会党の村山内閣だった」という悪夢が蘇り、多くの人が「アンチ民主党」という雰囲気になったんだっけ?

 すごいなあ、全然憶えてないよ(笑)

 ただ、その頃から安倍ちゃんは改憲やらかしそうと囁かれていたのだが、「民主党って八方美人なだけで、そっちのほうが怖い」という印象だったので、自民圧勝という結果に「あー、やっぱそうなっちゃうよなー、てゆーか、小選挙区制やっぱちょっと怖いな」って思ったような。

 あ、ホークス優勝しました。
 おめでとーございます。


9月16日(水)

 涼しくなったから、会社のフロアは窓を開けているのだが、今日は午前中から何やらヘリがうるさいし、路駐している車をパトカーが「直ちに移動してください!」とガナっているし、なんだか様子が変だ。
 そしたら、11時過ぎに出勤してきたM嬢が「護送車とすれ違った」と言うので「ん、もしかして天皇陛下でも来るのか?」と思った。

 それでネットで検索してみたら「ああ、安保法案の公聴会だ!」とわかった。

 公聴会が昼から開かれるらしい。だから昼過ぎになると、複数のヘリが飛び回っていて「あー、被災地ってこうだったんだ」と「ヘリうるさい」の気持がよくわかりました。

 そんな話していたら、部長が「そういや、朝、新横の駅前広場でテンション上がってる若者がいた」と言うので「それがシールズとかなんですかね?」と話していたら、誰かが「今日ってアリーナでじゃんけん大会じゃなかったっけ?」と言い出す。

 「じゃんけん大会???・・・・・・AKBか!!!」

 調べると、じゃんけん大会の開場が4時くらいで、公聴会が終わるのが3時くらいだったので「左翼とオタクが同じエリア(アリーナへ行く横断歩道は新横浜プリンスホテル前を通る)に集まるのか?」と気がついた瞬間、横隔膜の震えがとまらなくなった。

 サヨクとオタク・・・・wwwwwwww

 これは観に行くしかない、と思ったが、オタク達のツイートを眺めていたが「なんかデモやってるみたい」って程度で、駅からアリーナに向かう道には特に支障が無いようだった。警察がデモの人をプリンスホテルの向かい側に集めたのか、これは勝手な想像だが、デモの人もオタクの人の動線なんか塞いだらSNSでものすごーく拡散させることを恐れたのだろう。

   そして、その後、プリンスホテルの車寄せのエントランス(駅とは反対側だし、アリーナの動線からも逸れる)にデモ隊が移動していたようなので、その付近以外は特に混乱もなかったみたい。
 議員さんの車が出そうな時間はデモの人達が車道に出て座り込んだりして、一時期は国道(プリンスホテルとアリーナの間にある大きい道路)にもはみ出たみたいだったが。

 というわけで、あれだけ取材ヘリが飛び回っていたのに、ニュースでその映像が流れなかったのは、私が見落としたのか、「思っていたような絵が撮れなかった」のかね?

 せっかく近所でやっていたのだから自分の目で観てみたかったが、ちょっとトラブルがあって、大したことなかったのだが、精神的なフォローが必要だったので。

 しかし、ツイッターでそのデモの流れを少しだけ追っていただけだけど、現地にいる人はいいとして、現地にいない人たちが「議員を新幹線に乗せないために駅を封鎖するんだ!」とか煽ってるようだし、そうなると「新横浜駅は封鎖されている!だから、AKBの客は新横浜の隣の駅を利用すべし」と言う人が出て「新横浜駅は封鎖なんてされてないし、駅前は混乱もしてない。デマ流すな!」とか、「新横すごいことになってます!」とか「デモ隊が200人くらい、警察が100人くらい、ヤジ馬が100人くらいかな」とか、何がなんだか(笑)

 ここでもまた、デモ側は「2000人くらいの人が!」って言うけど、デモに冷笑派は「200人くらい?」と開きがあり、私がそれをリアルに呟くと、横にいたエビワカちゃんが「観る人によって印象が違うんでしょうね?」と言うが「いや、そうじゃなくて、立場によって違うってことでしょう。やってる方は多く見せたいし、そうじゃない方は少なく見積もりたいから」と言ったが、そっか、デモ隊が持ってるノボリやプラカードって主義主張をアピールするだけではなく、「ヤクルト・スワローズの傘応援」みたいに、集団のボリューム感を出す役割もあるのかもね。


9月15日(火)

 昨日の射殺された紀州犬の話を朝のニュースショーでやっていたけど、深夜だったようで、どんな状況というか経緯だったのかテレビの解説ではよくわからなかったが、近所の人の証言によると「虐待に近い飼い方だった」そうで、散歩させる姿を観たことがなく、2階の狭いベランダに置いておかれていたこともあったらしい。

 昨日はその犬を「マッド・マックスみたいな手負いの犬」と想像したが、「ずっと塀の中に閉じ込められていた白い犬が脱走して・・・」と聞いたら、「ジュラシック・ワールドじゃん」と想像してしまった。

 犬としての社会性も、人間との信頼関係も無いまま、脱走しちゃったらそりゃ危険だわ。
 つーか、飼い主はなんでその犬を飼ったのだろう?
 ペットショップに売っているような犬種でもないし、希少な犬種なのでブリーダーさんもプライド持ってそうだから、譲る飼い主は慎重に選びそうなもんだけど。

 小学校の時の同級生の家がお父さんが土建屋さんで、開発が進む新興住宅地だったので羽振りが良く、貴乃花関(若貴のお父さんね)の後援会にも所属していたような人だったが、その家で飼っていたのが「甲斐犬」だった。
 斑色の中型犬だったので、そんな凄い犬には思えなかったが、同級生男子は「希少な日本犬なんだ」と、その飼い犬に相当な誇りを持っていた。その自慢は全然嫌味じゃなかったので、「さすが、相撲のタニマチになるような家が飼う犬は違うんだねー」と、皆感心していた。

 ああいう犬って「事業に成功したチャラくない男」が持つに相応しい。

 そういや、私がチャラチャラ夜遊びしていた頃、三浦半島のとある海岸で「違法レイブパーティー」があって参加したのだが、近隣から苦情が押し寄せ、あっという間にドクターストップじゃなくて警察ストップになったのだが、音楽は止まったものの、みんな帰る足も無いので、明け方まで海岸付近をうろうろさまよっていたのだが、早朝になると近隣住民が犬の散歩を始めたのだが、前方から立派な土佐犬がやってきたので「うわー、土佐犬、こんな近くで観るの初めてだー」と感激して、よろよろっと近寄ったら、がっちりした綱を引いていた飼い主の強面のオジサンに「近寄るな!」と一喝された。

 ごめんなさい。近寄るつもりも、手を出すつもりもなかったんですが、珍しい犬だからああして人が寄ってくると危ないから、早朝の人が少ない時間に散歩させてるのに、バカな若者が「わー土佐犬だ!」って近寄ってくるから、大変ですよね。

 今の近所で朝晩きちんと秋田犬を散歩させてる人も、慎重に他人と距離置いてます。
 大人しそうな犬だけど、うっかり子供なんかが寄ってきて手なんで出したら、ガブリとやる可能性もあるので、やはり太いリードをがっちりと両手で握ってます。

 ああいう「一歩間違えたら猛獣クラス」の犬を飼う人は、普通はそういう心構えでちゃんと飼っているのですが、「老人ホームで虐待」と同じで「普通の介護士さんはちゃんとやってるはすなのに、一部でこういうニュースがあると気の毒」ってことなんでしょう。

 犬も子供も老人も、一部の大人の都合で不幸なことになったりしますが、その一部の大人だって好き好んでやってるわけじゃないでしょうから、いろいろ難しいよなあ。

 前に「赤ちゃんポスト」が話題になりましたが、少し前の「五歳児が育児放棄されてて死亡」っていう事件が公判をむかえたようですが、「死なせるくらいなら、どっかに捨てていいから」って思ってしまいます。
 ただ、犬猫に関しては、そういう施設が「簡単には引き取らないので、飼い主は責任を持って」ということになってるらしいですが、「簡単に捨てられない環境」っていうのは、果たしてほんとに効果あるのか?

 もしかしたら「もう無理!」っていう大人がもっと簡単に捨てられる環境を作ったほうが、全体の幸福度は上がるのではないか?
 いや、簡単に捨てられる環境があると、捨てられる犬や子供や老人が増えるだけで、責任感のある大人が減るのか、難しいなあ。ほんと「だから行政はなんとかしろ」て言っても、行政やってる人は私と同じような「小心者の普通の大人」なわけで、普段は「ああ、この貸借が5円合わない、なぜだ?」って格闘するくらいですが、外イベント仕事で「雨の中、30分も待たされた」とクレーム受けても「だって雨降ったんだからしょーがないじゃん」ってボヤくしかない無力な大人です。

 それがいきなり「あんたがちゃんとしてないから、子供が死ぬんだ!」と、言われましても?
 小学校に入学している年齢の子が、学校に来てないので、その家を訪ねたら「嫁が子供を連れて出ていった。行き先は知らん」と言われたら、「そういうこともあるよねー」って、それ以上踏み込むのが難しいというか、それ以上どうしろと?


9月14日(月)

 九州に戻ったN嬢からメールが来た。
 「ミヤノさんに会えたのは感慨だわ。今度は北九州市に行くけど何、思いつく?」

 私がN嬢が住む地域の名物を全く知らなかったというのが気に入ったらしい。

 うちの姪っ子達も「のんちゃんこれ知ってる?えー知らないの?」と私によく挑戦してくるが、そういう感じなんですかね?

 ウザいけど、予定調和的に付き合ってやろうと「北九州といえば、ルースターズです」とマジレスした。

 前にも「ミヤノちゃんの一番好きなバンドって何?」って聞かれたので「ルースターズとP-モデル」ってマジレスしたら(一番ライブ行った回数多いって基準)スルーされたので。

 そしたら返事が「みやのちゃんに聞いたのが間違いだった。」でした。
 ほんと、私に喧嘩売って何が楽しいのだろう。さらに「北九州市って小倉だよね。鴎外と松本清張。上空の天気が悪くなかったら原爆落ちてた所。広島ですら落とす必用あったのかな?」って知らんがな。

 N嬢と会って、2時間くらい会話しただけだが、相当困難な状況だったので、「もしN嬢が精神病新に入院していて、看護師がN嬢を虐待していたとしたら、私は看護師を擁護する」と思いました。

 今日のニュースで「犬が飼い主襲っていたので、警察が13発も発砲して犬を射殺」というのがありましたが、私は、「わー、どんな犬だったの?」と驚いたが、紀州犬とのことで、紀州犬については詳しくないが、たぶん、秋田犬とかシェパードくらい能力が高い犬なんだろう。

 エビワカちゃんが「でも殺すことないじゃないですか?なんとかならなかったのかなあ?」と言うが、あのクラスの犬が凶暴化したら、もう素手じゃどうしようもないだろう。
 13発発砲っていうのも凄いが、エビワカちゃんが「そんなに打たなくても」と言うので「交番の警官が携帯しているピストルなんて殺傷能力無いんだから、人間の犯人の足打って歩き難くする程度なんだから」と言ったら、部長が「犬の足に撃ったってwww」と言うので「だから、凶暴になった動物にちょっと銃撃しても致命傷にならないどことか、余計に凶暴になるでしょうよ」

 いや、後で冷静になって考えたら、殺さない道もあったのかもしれないけど、警察に通報されるほど凶暴化した犬に発砲して余計暴れたら、もう、そのまま逃げたら通りすがりの人に危害与えることがわかるので、そうなる前にトドメを打つしかなかったのだろう。

 って実際のところどうだったのか知らないけど、「犬一匹に13発?」って、私には「相当、能力の高い犬だったのだろう」と思えるが、会社の他の人の雰囲気では「えー?そんなに?」だった。

 「だって、賢そうな犬種じゃないですか」と言うが、人間だったら、全然賢くなくても両手を広げて降参すれば自分の命は助かることを知っているが、犬はそれを知らないので、手負い状態になったら、もうダメだろう。それに13発の内、どのくらい命中したのかって話だし。猟銃じゃないんだから、かすった程度じゃ全然ダメだし。

 昨日観た映画「マッドマックス」の主人公がまさに「手負いの犬」状態で、独裁者から逃げようとしている妊婦も全然信用できずに銃を向けていた。


9月13日(日)

 今日はお天気も程よく曇天だったので、銀座まで「マッドマックス」観に行ってきました。
 六大学野球も開幕したので、そっちも気になったが、私が眺めているネットの中では話題沸騰だったマッドマックスはもう都内ではそこでしか上映してなかったので。

 しっかし、久々に銀座とか日比谷とかうろうろしてみたんだけど、建て替え中の所の多さに驚いた。
 「宝塚劇場の隣って何があったんだっけ?」とか「松坂屋が無い?」とか、あと山野楽器店の隣もなんだったんだっけ?

 ついでに東京駅の八重洲口まで散歩してみたのだが、丸の内側の東京駅舎復刻版は観に行ったことがあったが、八重洲口から観たの初めてだったので、「うわ、こっちの方が全然前と違う!大丸こんなんなってたんだ」と今さらながら、すごーくびっくりしました。

 さて、「マッドマックス」は「ものすごく良くできた、ものすごいバカ映画」という評判でしたが、ほんとそんなんでした。
 でも、最初から「バカ映画」だと思って観ていると「北斗の拳みたいな世紀末な状況で、己の生存本能だけで生きているような人達がなんだかいつのまにか『絆』みたいなことになっており、『人間って素晴らしい』的なウザさもあったが、それは『車同士がガンガンぶつかるアクションシーンだけだと間が持たないから』という言い訳程度に使われており、ええと、まあいいいか・・・」と、深読みしようとする人に対して「そういうのは、いいです」って感じだったのかね?

 さて、例の「鬼怒川の越水したところってソーラーパネルの所だったんでしょ?」問題であるが、昨日はスポーツ紙やタブロイド紙には取り上げられていたけど、やはりそういう単純な話でもなさそうだなあ。
 あの一帯の治水行政については災害が落ち着いてから精査されるのだろうけど。

 そして、今回の豪雨で、都心の河川は大丈夫だったことが、後々に影響残すのではないかとちょっと心配。ヘリが撮影した江戸川だか荒川の映像観たけど、あれは、ほんと「超ギリギリ」って感じでしたよ?
 あんな豪雨が起きたら、大小関わらず、川に近いところに住んでる人は避難したほうがいいと思うが、避難するのって面倒だし恥ずかしいよなあ。

 避難しやすい雰囲気作りが大事なのかも。
 警報レベルの豪雨があったら「避難所で子供向けのお祭りやってます」とか。
 どーせ、豪雨だと子供は外で遊べなくなるから「避難所に集まって体育館でぷち運動会やりましょう」って感じで。

 そういう雰囲気なら「避難する」っていうよりも「なんだか凄い雨が降り続いたら、住民で集まってなんかイベントやりましょう」ってことになって、気軽に参加する気持で避難できるのかも。

 東日本大震災の時も、横浜でも余震が続いて、ビルの中にいるのが不安になった人達が「避難指示って出ないんでしょうか?」と訴えてきた。
 いろいろ混乱していたので、もう仕事する雰囲気じゃなかったので「ビルの外に出たい人はそうすれば?」って思ったが、「指示が無いと」と言う。

 マッドマックスじゃないけど、自分の身は自分で守らないと・・・
 つーか「上の指示」って言うけど、上は大したことないよ?

 つーか、河川が氾濫するかどうかって、事前にわかっていれば誰も苦労しないでしょ。

 話は変わるが、ニュースショーで話題になってる「老人3人が転落死した老人ホーム」」で、入居者の親族が隠しカメラで虐待の証拠を上げた件ですが、会社でその話題になったら、普段はあまり感情を露わにしないひとりっ子気質のK嬢が珍しく「あれはひどい」と憤っていた。

 介護士がお年寄りに「このボタンは押すと爆発するんだからね」と言ってるのがとても許せなかったらしい。
 「なんで、あんなことを!」と怒っていたので、「ボケ老人がたいした用もないのに頻繁にナースコールするのにキレちゃったんじゃないの?」と私が言ったら「ああ・・・ううん・・・・ええと」とK嬢も、やっとその状況を想像できたらしい。

 虐待を擁護するつもりはないけど、自分の子供でも、追い詰められて虐待する親はそこそこいるんだから、老人ホームで赤の他人の老人を虐待する人がいても「ああ、いるだろうね」って思っちゃうだけどな。

 子供の場合にはね、「おしめ外そうとしてトイレのトレーニングやってるけど、なかなかうまくいかない」っていうママ達の嘆きはよくあるが、小学校あがってもオシメが外れない子供はいないんだよね。
 でも老人介護の世界では、いったんオシメになってしまった人が自力でトイレに行けるようになるケースの方が少ないだろう。

 そんで、児童虐待も後を絶たないけど、老人虐待も外からは見え難いから、対策が難しいよなあ。うちの祖母が入ってた特養ホームみたいに大部屋の方がいいんじゃない?って思った。
 大部屋だったら、中には「介護度は高いけど、頭は比較的まともな人」もいるだろうから、介護士もあんな乱暴な物言いはできないだろう。
 そういや、前にふと思ったのだが、うちの祖母達はわかりと簡単に特養に入れたのだが、友人でやはり祖母を特養に入れた人がいたので、その経緯を聞いていたら「もしかして、特養って扱い易い人を優先してる?」って思った。

 すごい少ないサンプル数による個人の感想なので、的外れの可能性が高いけど、父方の祖母は「全然ボケてないけど、目が不自由なので、介助が無いと自由に動けない」って程度だったし、母方の祖母は「脳出血性の痴呆はあったが、所謂まだらボケで、時々話が通じたりする。足は不自由で車いすだったが、手は食事なら自分でできた」って程度で、二人ともボンヤリしてて大人しかった。
 祖母の見舞いに行くと、どちらの施設もそんな風に大人しく車椅子に座っている人ばかりだった。職員だかボランティアだかが、食堂で老人達を集めてゲームみたいなことをしていたが、ほとんどの老人が無反応だったので、「みなさーん!ボクの言ってること聞いてます?・・・・・なんか張り合いないなあ(笑)」と苦笑していたが、ああいうドヨーンとした老人に囲まれているとのって、けっこうしんどいでしょうね。

 でも、ある時祖母の爪が真っ赤なマニキュアを施されていたので「おばーちゃん、その爪キレイだね?誰がやってくれたの?」と聞いたら「学生さんがやってくれたの」と笑顔になった。美容学校の学生さんがボランティアでやってくれたらしい。祖母が鮮やかな爪を眺めてニコニコしていたので、涙出そうになった。

 話が逸れたが、今はまた制度が違うのかもしれないが、あの頃は特養に入れるのは相当な順番待ちだったようなので、特養側も「ある程度介護しやすい人」を選んでいたのかもしれないので、入居費用が高い施設っていうのは「他で受け入れてくれない」という事情を抱えた老人が集まるので、介護士にかかるストレスが凄いという事情もあるかもしれないなあ。

 介護士が逆に老人から暴力を振るわれるなんて話もよく聞くし。
 だから、なかなか施設に受け入れてもらえないのって、「60代の認知症男性」なんだよね。うちの母の友人の旦那がそうで、体力的には全然元気で徘徊しては行方不明になるので、家族は疲弊していたが、体力的には普通なので、介護レベルが上がらず、「施設に申し込みを入れているけど、ぜんぜんダメ」と嘆いていたらしい。

 寝たきり老人は、食事や排泄の介護は必要かもしれないけど「何やらかすか、わからない」ってリスクは少ないからいいんだろうけど、「普通に動き回れる認知症の人」を預かると、ほんと何やるかわからないので、スタッフの負担が大きいだろう。

 そういや、少し前に「貧困ビジネス」というのか、老人ホームという形態ではなくて、「老人向け住宅サービス」って形態で、介護付ワンルームマンションってことにして、各部屋で老人をベッドに拘束していたっていうのがあった。

 あれも酷い話ではあるが、私の祖父も末期ガンで入院していた時、モルヒネ投与されていたので痛み感じないので、すぐ起き上がろうとするので拘束されていた。(今は、拘束のルール違うらしいが)

 点滴外れちゃうし、ベッドから転落して骨折したら危ないので、拘束もやむなしだったのだが、母が「私がいる間は拘束しないでください」とお願いしたら「ご家族が看てる間だったら」ということで、母は祖父が亡くなるまで毎日、面会時間が過ぎてもずっと付き添っていた。

 母は優雅な専業主婦だったからそれが出来たけど、それが出来ない人の方が多いと思うので「拘束やむなし」と承諾するしか無いだろう。だって、ベッドから転落して骨折でもしたら、誰が責任とるの?って話。

 そういやK嬢が「なんでお年寄りにあんな酷いことを!」と言って、私が「相手がボケているとどうせわかってないからって思ってるんでしょうね」とか言っていたら、部長が「・・・うちでも『ババー汚えよ』ってセリフはよくある」と入ってきた。

 部長んちには80代の老母がいるのである。
 そんで、食事の時に老母が食べ物をこぼしたりすると「キタネーなあ」なんてセリフも出るとか。で「オレもババーをベッドに移すときはあんな感じだ」とドサっと投げ出す感じも他人事ではなかったらしい。
 だいたい部長はこの間、母親とその姉妹達が人の悪口ばかり言ってる会話に「死ね!」って割って入ったことを私に懺悔していたので、あの盗撮された介護士のやっていることが、「どうしてあんなことするの?信じられない?」じゃなくて「あー・・・・オレもやってること同じかも」って思ったらしく、それ考えていたら、なんだか別の方向に逆ギレしてきて「そもそもあれ撮った人って、あれがわかっても入居させてるんでしょ?だったら自分で看てみろよ!家族で持て余したから他人に預けてるわけでしょ?」と噴火しはじめたので、唖然としているK嬢やエビワカちゃんに「このように、実際に介護している人の視点だと、こういうことになるようです」と棒読みで解説した。


9月12日(土)

 いやー、朝の地震びっくりしました。

 一瞬「あの北関東や東北の大水害の後で、関東大震災とか、救助活動に従事する人が過労死してしまう」と不安になったほど。

 さて、今日は出勤だったので、支度しながら見ていたNHKの深読みで「今さらながら五輪エンブレム問題」をやっていたのですが、スタジオにずらっと並べられた「ここ最近のオリンピックのエンブレム」を眺めて「やっぱりwww」と思った。

 いや、今回のエンブレム騒動が持ち上がった時に思ったのだ。「他の大会のエンブレムなんて一つも記憶に残ってないぞ?」って。
 たぶん、テレビの「五輪テーマソング」のほうが記憶に残っているだろう。

 そして、これから東京五輪のマスコットも決まるらしいが、五輪のマスコットだってモスクワの「クマのミーシャ」以降、全然記憶に残ってない。バルセロナのコビーを画像で観たら「あー、こういうのいた」と思い出した程度。前回のロンドン五輪のマスコットやエンブレムに関しては「観たという記憶すらない」という惨状である。

 なので、正直どーでもいーよーな気がしてきたし、実際に「2020年東京五輪のエンブレムです」って発表された時も、ほとんど関心が無かったので、この盗作疑惑の炎上騒ぎだけが後々の記憶に残りそうだ。

 それにしても、ニュースの消費期限って短いから、この間の寝屋川での中一男女殺害事件の時に「この間の川崎の中一殺害事件とはちょっと毛色が違うみたい」って会社で雑談していたが、川崎の事件がいつ起こったものだったか、みんな忘れておりました。
 「去年だったっけ?」「いや今年でしょ」「まだ寒い時期だったような?」「春先じゃなかったっけ?」
 正解は今年の2月だったんだけど「へー、丁度半年くらいか」って思うと、半年って長いよーな。

 そんなもんですよね。
 今回の盗作騒動もSTAP細胞騒動を思い出させますが、すでに小保方さんも遠い昔にいた人のように思えるし、同時期に話題になったゴーストライター騒動で登場した新垣さんは、すっかりテレビの人気者になりましたが、あれも、もう何年も前の騒動のように感じてしまう。
9月11日(金)

 朝起きたら、今度は宮城が浸水していた。
 あまりにも広範囲な水害に、報道が追いついてない感じ。

 ところで、鬼怒川の決壊での救助活動で何回も放送された「電信柱につかまっていたオジサン」と「柴犬抱いていたご夫婦」であるが、「犬はホントは救助されちゃいけなかったんじゃね?」という意見が散見されていたが、多くの感想は「犬も一緒に救助って素晴らしい!」だったので「そうだよね」と思っていただけだったが、今日になって「東日本大震災以降、ペットと一緒の避難が推奨されている」という話になり、「へー」と思った。

 私はそもそも「なんで避難する時にペット置き去りにしないといけないわけ?」と思っていたので、それが改善されていたということは単純に嬉しかった。って、自分はペット飼ってないけどさ。

 今回の災害でも、ペット可を知らずにペットを置いて避難所に行った人もいたようだったので、あの「柴犬抱いていたご夫妻」の映像で、ペット可が浸透したことはいいことだと思う。
 あと、その柴犬のご夫妻が住んでいた家が流されて、今風の白い家に寄り掛かることで助かったわけだが、その白い家がストリートビューであっという間に「ヘーベルハウスだ!」と特定されていたことに超笑った。

 周囲の古い日本家屋が次々と濁流に流されている中、ヘーベルハウスはビクともしていなかった。今時の家は窓をあまり広くとらないが、あの家もそうだったので「ああ、だから余計に丈夫だったんだな」と思ったけど、もしかしたら、堤防近くにある家だったので「多少の浸水には耐えられるように」ってそういう設計プランにしていたのかもしれないなあ。
 あの家の中がどのくらい浸水していたのか知りたいなあ。
 イマドキのあの手の高機能住宅って気密性が高いのが売りらしいから、どのくらい水の侵入を防いだのか気になる。

 さて、その「ヘーベルハウスすげえええ」って情報と共に目についたのが「決壊した場所にソーラーパネルがあった」って話。
 自然の堤防になっていた丘に太陽光発電設備が作られていたので、採光のため、丘の一部が少し削られたいたらしい。そして、そこから決壊したんだとか。

 確かに上空からの映像でも、川が氾濫して水没している太陽光発電施設は見えたので「うーん、これが本当だったら炎上するなあ」と思っていたら、しばらくして「決壊箇所は太陽光発電の場所ではありません」っていうのも流れてきて、そう思って見てみると、太陽光発電の所は「決壊」じゃなくて水が堤防を超えているみたいだが、上空からじゃ詳しいことわからない。

 しかし「エコ発電業者のせいで、堤防が決壊」っていう話題は、それなりに注目を集めたらしく、今日の昼間に会社で「ヘーベルハウスがwww」って話をしていたら、エビワカちゃんが「そういうや、さっき喫煙所でFさんに聞いたんですけど、堤防が決壊したのって、そこに太陽光発電所があったからなんですって!」と言ったので「うわ!ここまで拡散してる!」とすごい驚いたが、「うーん、決壊した場所はあそこではなかったらしいよ?ほんとのこと私もよくわかってないけど」と言ったら「えー、じゃあ、デマだったんですね」「いや、決壊はしてないけど、越水はしてたけど・・・」「?」と私がその違いを説明しても、もう興味が無いようだった。

 すげーな、善良な一般ピーポー(私の中ではエビワカちゃんは偏差値50くらいの、善良な一般市民の貴重なサンプルです)

 「あれって、あれのせいだったらしいですよ?」
 「いや、それ違うという説もあります」
 「じゃあ、デマだったんだ!」

 って、全然自分で考えないんだね。まあFさんよりも、私の方が信ぴょう性が高いって認めてくれてるのは嬉しいが、「その情報のソースは?」って発想ないのかなあ。

 そりゃ私も自分でちゃんと検証せずに、ネットにあがった「あの丈夫な家はヘーベルハウスなんだってwww」と言っていたが、私の基準では「いい話」はデマでもいいと思っているのである。

 「電柱おじさん」の救助の様子をリアルタイムで観ていた人は、電柱おじさんより先に、少し離れた所にあった家屋にいた人が救助されるのを「ええええええ?」って思っていたようだが、結果、その民家は住人が救助されてすぐに濁流に飲み込まれたので「自衛隊、すげー」になっていたが、それが緻密な判断でそうなったのか、偶然なのかわからないけど、もう「すげーよ自衛隊」でいいじゃんって思う。

 でも、もしかして、自衛隊が電柱オジサンの方を先に救助していたら、その民家が流されていたとしても「自衛隊何やってんだよー」とは思うが、そういう事が起こった要因がよくわからないのに、叩くだけなのはなんだかなーって。

 そして堤防決壊がどういう要因で起きたかってことは、後からの専門家の調査が必要なことだから、簡単に「あれのせいせ決壊したんだって」と言えないんだけどな。

 あと、「いい話」が嘘だったらわりと簡単に撤回できるけど、「悪い話」がデマだと、説明しても言い訳にしか聞こえないっていうのもあるかな?

 うーん、例えば、会社の噂で、「Kさんの息子さん、超優秀で医学部卒業して医者になったんですって」という話が出回ったとする。
 「へー、凄いですね」って話だし、もしそれが「いや違う、医療関係の仕事には就いたけど、医者じゃない」ってことでも、そんなに実害ないだろう。「Kさんの息子は医者だと、勘違いしたままの社員がいたとしても。

 それが逆に「Kさんの息子さん、中学の頃から引き篭もりだったけど、ほら、この間の婦女暴行事件の容疑者になったらしいよ?」だったら、当のKさんが雑談で「うちの息子?まあ、普通に働いてるよ」と言っても、その容疑は晴れないだろう。

 ヘーベルハウス公式が「あの家は実はヘーベルハウスではありませんでした」と言ったら「なんて正直なんだ!」と株が上がるけど、太陽光発電所が「うちのところで決壊したわけではありません」って言っても「嘘つき!」ってなるだろうし。

 バッシングといえば、散々なことになった五輪のエンブレムの白紙撤回であるが、あの後「いや、デザインっていうのは」と丁寧に解説してくれた玄人の方がけっこういたので、「ほー、なるほど。こういうの、確かにシロートにはわからないなあ」とかなり納得できた。

 残念ながら通勤電車でスマホで拾い読みしていただけだったので、「なるほどー」っていう記述がその後探せないのだが。でも、もしもテレビでデザインの専門家がああいうわかりやすい説明してくれたら、「あー、こりゃベルギーのと全然違う発想だわ」って思う人多かったと思いますが・・・・・でも、トートバックの方は「こりゃ無いわ」というレベルの話だったので、取り下げもしょーがなかったかなあ。


9月10日(木)

 関東の豪雨、「これ、栃木とか超ヤバいじゃん」と思っていたが、まさか鬼怒川が決壊するとは思わなかったけど、なんとなくあの規模の大災害が起きるような悪い予感はあったので「やっぱり・・・」と思った。

 50年や100年に一度の豪雨って、こういうことなんだなあ。
 自分の住んでいる地域はそこまでではなかったが、降り続く雨に恐怖心を感じたし、あの雨雲の流れがちょっとズレていたら、自宅のある東京や会社のある横浜でも浸水の恐れはあっただろう。

 国が管理する河川の堤防が決壊したのは29年ぶりらしいが、ほんと、あんな映像観るのは久しぶりだった。
 私が小学生だった頃の多摩川の決壊を思い出したが、映像的には、先の大震災の津波被害も思い出してしまう。

 夕方、NHKをつけてみたら、江戸川だか荒川だかをヘリから確認している映像が写っていたが、どこもかなり増水していたけど、堤防ががっちり守ってるのがわかった。

 多摩川もね、子供の頃見たあのニュース映像が記憶に残っていたけど、大人になって電車で多摩川超えた時に(千葉県育ちですから)「なんだ、普段はこんなチョロチョロした川なんだ」と驚いた。
 二子玉川付近なんて、普段は歩いて渡れそうなほどである。
 しかし、台風などの影響で増水すると、河川敷にある野球場まで浸水して、「一級河川ですから!」と、まるで少女漫画のメガネ女子が、メガネとったら超美少女だったくらいの変身をするから恐ろしい。仮面ライダーじゃないけど、アマゾンに大変身みたいな。

 荒川も、ヤクルトの戸田球場に行く度に「これだけ広大な河川敷がある川なんだ」とそのスケールにビビるけど、ああいうスケールの川なんだよなあ。

 うちの実家が千葉から引越し先の物件を探していた時、うちの母は「川の近くは風水的に悪いらしい」とか言っていたけど、そういう意味では「川の気」って凄いよね。
 前に多摩川沿いの遊歩道をお散歩していたら、胃痛になってしまいリアイアしたことがあって、あれはたぶん川沿いは常に空気が流れているからだと思うが、その御蔭で風通しが良いという利点もあるが、なんて言うのか、人間でいえば「意識高い系」みたいな、ちょっとキツいところがあるって感じかな。

 と、いいつつ、実は今住んでいる所は川に近いのだ。
 でも、その川はすでに暗渠として封印されてて、その上に遊歩道が作られてるんだけどね。

 その遊歩道じゃないけど、もう一つ下北沢に近い遊歩道なんて、川を暗渠にした上に人工の川を作っているのだが、どうやら、この近辺の人たちは「自然の川」が心底嫌いらしい。

 まあ治水の歴史は政治の歴史でもあるし、東京でも神田川とか目黒川とかはよく溢れていたけど、いろいろ工夫して治めていたが、今回の鬼怒川のケースを眺めていると「これ、都心でもありうるなあ」と、ゾっとするっていうよりも、なんだかしみじみしちゃうなあ。

 最近なんだか「数十年に一度の」っていう災害が多いような気もするが、でもこの間の東北の大津波は1000年に一度クラスだったらしいし、そもそも河川の周囲がこうやってきれいな平野なのは、数十年に一度くらいどこでも大氾濫起こしていただからなんだろうし、山間の集落は過去の土石流の跡の平地だったりするんだろうし、地形ってこうして形成されてるんだろうなあ。って、しみじみ。


9月9日(水)

 朝の天気予報通りに「台風が通過しても、関東では南北に伸びる帯状の雨雲が続きます」という状態になったので「天気予報すげー」と大変感動いたしました。
 しかし、土砂災害が心配ですね。多摩川も相当増水していたし。

 さて、すっかり友人N嬢のことを連載していて、日記さんごめんなさいですが、N嬢から自宅住所が書いてある名刺頂いたので、たわむれにググってみた。
 N嬢が「母の年金だけで暮らしているから、家賃払うのは難しい」とか言うので「ん?今って持ち家じゃないの?」って聞いたら「持ち家だよ?」
 後での会話でわかったが、「田舎すぎて退屈だから、もっと退屈しないところに引っ越したい」という意味だったらしい。

 その後、また家の話になり「1000坪の庭の手入れだけでもお金がかかる」とボヤいていた。どうも、今来ている庭師が気に入らないらしい。
 私が「庭師の代金も大変だけど、それだけ広いと雑草抜きだけでも大変でしょう?」と寄り添ってみたら、「いや、雑草の処理も庭師にお願いしている」というので「どのくらいの頻度で庭師が来るの?」と聞いてみたら「月に一度」って、そりゃあ、セレブなことで(笑)

 しかし後で「1000坪?100坪と聞き間違えたかな」と思ったので、グーグル地図で検索してみたのである。恐ろしいよね、あの機能。「うちの実家は豪邸なんざます」と豪語しても、あっとう間に嘘がバレる。

 しかし、N嬢のご自宅は、1000坪あるのかはわからなかったが、確実に500坪はありそうだった。航空写真からも「これ庭師に払う代金、けっこうな額だろう」という「整えられた多数の庭木」の気配が感じられるほどに。

 ただ、周囲が畑と雑木林ばかりで、昔は純然たる農村だっただろうから、N嬢の父がその土地出身じゃないとすると、どうしてそんなところに家を建てたのだろう?
 父の姉である伯母の介護はマメに行っていたので、この農村は伯母の嫁ぎ先だったのかもしれない。

 とは言っても、1キロくらい離れたところまでは宅地化されているし、さらに1キロの所にイオンがあるし、市街地までは3キロくらいなので、東京の縮尺でいえば「市役所が渋谷にあって、N嬢んちは三軒茶屋」って感じなのだが、車を運転できないN嬢にとっては、「最寄りの鉄道駅まで3キロ」っていうのはほんと不便だろう。たぶん、バスの便も悪そうだ。

 つーか、高度成長期にもバブル期にも宅地化されなかったような、未だに周囲が畑ばかりの1000坪の土地がいくらで売れるかね?

 「家も、もう古くなって修繕費がかさむ」と言っていたけど、航空写真でチェックしたら、幅30メートルもある家屋だったので、そりゃそうだろうなあ。
 周辺には同じくらいの大きな家屋が20軒くらいあるが、ほんと、そういう集落なんだろう。

 そういや庭師の悪口を言っていた時「庭師替えたいんだけど、なかなかいい庭師が見つからなくて、でも、隣の人がやると勝手に垣根を壊されて、うちの敷地を通り道にするから嫌なの」とか言っていたので、その勝手な通路がほんとなのかわからないけど(妄想の可能性もある)その集落にいる庭師に頼んでいるから、なかなか他にお願いできない村社会の事情はホントにありそうだった。

 さらにグーグル航空写真でわかったのだが、N嬢のその家は、庭は充分広いのに、家屋の間近に庭木が立っていて目隠し状態になっていた。
 せっかくの南向きの家屋なのに、あれじゃすっかり日陰になってしまうが、N嬢の亡き父がそうしたのか、N嬢がそうしたのかわからないけど、敷地の周囲を木で覆うのではなく、家屋をびっしりと木で覆うというのは珍しいのではないか?

 周囲の他の家はそうでもなかったが、2軒くらい「敷地の家屋に近いところに木を植えている」って家があったので、そういう文化なのか、「他人の目に触れたくない」っていう村なのか?
 と、今一度、その周辺を航空写真で眺めていたら「ん?これって畑じゃないよなあ?」って箇所も多いことに気がついたが、どうやらその近辺って「市街地から車でちょっと」という利便性もあり、あちこち墓地開発されてるようだ。

 雰囲気的にはファイターズの2軍施設のある鎌ヶ谷に近いかなあ、と検索してみたら、うわー、家の大きさが全然違う!
 ファイターズ球場の周辺は農家とサラリーマンの住宅が入り混じった土地だったが、けっこう大きな農家の家でも、せいぜい幅20メートルだった。それでも、道すがら眺めていると「農家の家って大きいなあ」と思ったものだが、N嬢が住む地域に比べると全然小さかった。

 ためしに「コシヒカリで有名な新潟県南魚沼市」も見てみたが、鎌ヶ谷が梨畑なら、こっちは田んぼなだけで、雰囲気は同じだった。

 さらに自分が住むアパートを検索してみたら「横幅10メートルくらいしかないの?」ということに気がついた。ワンルームが3部屋並んでるんだからそんなもんか。

 つーことはN嬢が住んでる家は、このアパートの三倍くらいある?一部は物置かもしれないけど、でも、都心の一般的な一戸建ての三倍はありそうだ。
 そりゃ維持費もかさむし、今は老母とN嬢の二人しか住んでないわけで、なんだかなあ?

 「練馬の叔母が持っている借家に住むという計画もある」と言っていたが「でも、練馬の伯母さんはその家賃収入を宛にしてるだろうから、タダってわけにはいかないでしょ?」って言ったら「そしたら今の自宅売って払う」と言っていたけど、東京の一軒家とN嬢が住む田舎の一軒家の資産価値って一桁以上違いそうだなあ。

 でも、N嬢は頭おかしくても知能は高いので、「でもね、伯母が亡くなって、一周忌まではドタバタするから、引っ越しなんて考えられるのはその後よ」と、言っていたので、「一周忌までドタバタ忙しいわけないだろう」って思ったけど、彼女なりに整合性を見つけているというか、「いい大学出ても就職できない世の中って、やーね」とか「女はやっぱり結婚しかないのかしら?でも、いい男いないんですけど?」とか「田舎は仕事が無いからほんとに困るわ」とか、自分の不遇を全て「環境のせい」にしていることでバランスとっているので、だからこそ、東京で普通に暮らしてる私のことを「ミヤノちゃんも大変なんだろうねえ」とか過剰に持ち上げないとそのバランスが壊れるからなので、「でも、私は体が弱いから外で働くのが難しい」あたりが落とし所らしい。

 だから「田舎暮らしで腐っている自分」で20年もまとまっているわけだから、本気で東京に住もうと思っているわけではないだろう。
 実際、私が「そりゃ東京はいろいろあるけど、いちいちお金もかかるからね」と言ったら、華麗にスルーされたし。それに「田舎は絶望的に仕事がない」と嘆くが「東京だったらいい仕事があるのに」とは絶対に言わないし。

 というわけで、未だにN嬢から受けた毒を解毒できずにいるのだが、そういや一つだけ私がポイントを取ったやりとりがあった。

 昼食をとったカフェからN嬢が宿泊しているホテルのロビーに戻ったのだが、それはN嬢が私らに渡そうとしたプレゼント(手編みアクリルたわしと石鹸)が荷物に紛れて見つからなかったのを後でお母様が探してくれたので、ロビーで待ち合わせしたのである。

 その道すがら、N嬢がまた唐突にこんな事を言った。

N「子供を持つ母親って、よく『自分は子供のために生きている』って言うよね?」
私「ファ?そんなこと言う人いないよ」
N「いるでしょ!ねえ、Hだってそうでしょ?」
H「えー、そんなことないけどなあ?」
私「ほら、いないよ!・・・てゆーか、Nちゃん、陳腐なこと大嫌いなのに、なんでそんな陳腐なこと言うわけ?www」

 ここで珍しくH嬢が反応して「陳腐なこと・・・陳腐・・・・た、たしかにwww」とケラケラ笑っていたので、N嬢が「だって、Hはニューヨークにいた時そう言っていたじゃない!」とムキになると、H嬢は「えー、私、そんなこと言ってないよー」

 ああ、なるほど、お子さんが乳児の時の話か。
 それだったらわかる。
 2時間ごとに夜泣きされる時期には「自分の時間が全くない」という状態になるので、「もー、子供のためだけに生きてるって感じ」と皆さんボヤきますから。
 うちの妹も「自分が常にこの子の生命を維持するために24時間気が抜けないのが凄いストレス。このままだと虐待してしまいそうだ」と訴えて、というか母を脅して、しょっちゅう実家に頼っていたし。

 なので「ああ、乳児の頃の話だったらわかるけど、で?何が言いたかったの?」ってN嬢に言ったのだが、N嬢は「陳腐」と言われて動転していたので、「それは私が言ったことじゃない」と繰り返すので「じゃあ他人の陳腐なセリフをわざわざ言ったのはなんで?」とかいじめていたらロビーについたので陳腐案件は終了した。

 N嬢が「自分は子供のために生きている」というセリフをどう展開するつもりだったのかわからなかったが、H嬢が妙にウケていたので、もしかしたら、会う度にその話を蒸し返されて「えー、私そんなこと言ったっけ?憶えてないなあ」なんて流していたのかもしれない。

 それを私が「陳腐」とぶった切ったので、ツボに入ったのだろう。
 H嬢とは二人でちょっと反省会したい気もしたが、私とH嬢もそんなに親しかったわけでもなく、距離を置いた友人関係だったわけだし、それに、N嬢が不在なところでH嬢と語り合うのもルール違反のような気がしたので、誘うのはやめておいた。H嬢にはH嬢なりに、こうして時々N嬢と会う理由があるんだろうし。私にすれば、もの凄く不思議な友情であるが、H嬢としては「若いころ、我が道を行く活気あるN嬢のおかげでいろいろ楽しい思い出がある」ってあたりだろうか?


9月8日(火)

 うーん、やっぱ一晩寝かせてから読み返してみても、N嬢のあの会話の雰囲気を文章化するのって難しいなあ。
 ところどころ何言ってんのかわからなかったり、話が急に飛ぶので、ほんと、目眩がしてきたのです。って、私が真面目に相手しすぎなんだろうけど(笑)

 子供が小学生高学年になったH嬢は、ベビーシッターのパートをしているというので、「へー、ベビーシッターってけっこう大変でしょ?」と私が言うと「うーん、そういう普通のじゃなくて、マンションのショールームで見学中の人の子供を預かるだけだから」
 そういの行ったことないけど、たしかにそういう所にはキッズルームとかありそうだし、預かる時間はせいぜい1時間くらいだろうし、すぐ近くに親はいるので、いざという時は呼べばいいだけだし、子育て経験のある人のちょっとしたパートにはいいだろう。

 H嬢も「全然お客さんが来ないと、暇だからキッズルームで一人でボーっとしちゃう(笑)」と言っていた。

 そしたら、その会話にN嬢が入り込んできた。
 文章表現としては反則であるが、N嬢がなんて言ってるのか聞き取れない部分を「---」に、聞き取れるけど意味がわからない部分を「***」(昨日書いた「シャトレーゼのフロマージュが」みたいな部分」と記号化してみる。

N「*****のアメリカ人家庭で私もベビーシッターやったんだけど、3日で気が狂いそうになってやめたの」
私「えー?なんで?そんな酷かったの?」
N「あの人達は3年で異動するから、だから子供が------で------なので、全然聞き取れなくて、だから------で私はただ向こうの言うことを黙って聞いてるだけで・・・・」
私「ああ、子供の英語って聞き取りにくいもんねえ?」
N「だから、あの人達は3年で異動するから--------が--------だし、そうだHの子もニューヨーク育ちだけど、英語と日本語混乱しなかった?」
H「うちは、生後すぐにニューヨークに行ったけど、三才までだったから逆に英語なんて全然」

(私が「遊び相手に困らなかった?」と聞いたら、「あっちは日本人多いから、公園に行くと日本人ママが何人もいたので、大丈夫だったよ」とさすがニューヨーク。で、N嬢のこの質問でわかったのだが、海外駐在で点々としているアメリカ人家庭の子供は発音が不安定になっているので、ヒアリングが難しいということを言いたかったらしい)

N「それに、私はアメリカ英語で教育を受けているから、イギリス英語は違うから・・・・」
私「え?アメリカ人家庭じゃなかったの?イギリス人だったの?」
N「いや、イギリス人じゃないけど・・・イギリス人の上流階級でドモったような発音する人っているよね?」
私「え?よくわからない。鼻にかかった感じのこと?」
N「Hは覚えてるかなあ?ほら、あの****の集まりで紹介された人(N嬢とH嬢はイギリスやフランスにホームステイなどでけっこう滞在している)、上流階級の人だったけど、すごくドモっていたじゃない?」
H「えー?憶えてないなあ?」
N「あの人、かなりの上流だしお金持ちみたいだったけど、だからってあんなドモリの人と誰が結婚するんだろうと思ったわよ」

 解説。たぶん、N嬢は「私はイギリス英語を学んできたので、アメリカ人の、しかも各地を点々としている子供のよくわからん英語がわからなかった」と言うつもりが反対に言ってしまったのだと思う。
 そこで私が「え?イギリス人なの?」と言ったことで、「そういや、イギリス人でも発音がわからない人がいた」ってつながったのかね?

 そういとこ、急に飛ぶので、ほんとついてくの大変でした。

 あと、やたらと「私はあえて熊本の言葉で話すの」という意味はとうとうわからなかった。
 N嬢のご両親は東京で知り合ったらしい。
 そして、今も献身的にN嬢の面倒をみているお母さんが教職についていたということは聞いていたが、結婚して父の地元である九州に引っ越してから、そこで教員採用試験に受かったらしい。
 ん?でも、結婚当時、東京都の職員だったという父親はなんで九州に戻ったんだ?

 「父の祖母が-----で、------だったから、だから父が継ぐことになって------が熊本だったんでけど--------で-------で」

 全然何言ってんのかわからない。
 そんで熊本が元々の出身なのかもしれないけど、今住んでる所は、出身地じゃないところに地所を買って建てた家なので「村社会でうちは浮いている」っていう話のような気がした。

 20年ほど前に亡くなった父親はたぶん、N嬢に性格が似ていたのだろう。
 よくわからないけど、熊本出身をアピールするために、土地の言葉じゃなくて熊本弁でしゃべると、そこの地域の人によく「あんた、どこのもん?」って言われるそうだ。そりゃ、そうでしょーよ。

 N嬢は地元民のその戸惑いをこう解釈していた。

 「きっと見下されてる気がするんでしょうね(笑)」

 えーと、関東で置き換えると、N嬢の住む九州の某市は、小田原市みたいな所なんですが、そこで北関東訛りで喋っていると「どこのご出身ですか?」って言われてるみたいなもんで、小田原の人にとっては「茨城なのか、栃木なのか、あの辺りなのかねえ?」って思っているだけでしょ。

 2時間くらいのおしゃべりの間に、3回くらい唐突に「だから、私は熊本の言葉で喋るの」と言われたので、私は「関東人には、熊本弁ってどういうのだかわからないなあ」と相槌打つしかなかった。

 ベビーシッターの話題が座礁した時に、H嬢が「そういや、最近、ママ友が起業して家事代行業始めたの」と言うので、私が「あー、そういうの最近流行ってるねー」と膝を寄せたら、やはりN嬢が「それは、私が前にやっていたバイトと同じかしら?」

 ご近所のお金持ちの家が海外旅行などで長期不在の時に、「留守番みたいな家政婦」を頼まれたことがあったらしい。

N「お金持ちの家だからとてもキレイにしているので、掃除と言っても、床のホコリをちょっと撫でるだけだし、調度品には手を触れないでくれって言われていたので、ラクなバイトだった」
私「それ、家事代行じゃなくて、ほんと留守番っていうか、泥棒避けに人に出入りしてほしかったわけでしょ?」
H「ああ、でも友達も言っていたけど、お金持ちの家ほどキレイにしてるから、あまり掃除の必要ないんだって」
私「でも、そういうサービスってお金持ちっていうか、共働きだからっていう家庭がよく利用するんじゃない?」
N「私は体力ないから、他人の家の家事までやるのは無理。自分ちで精一杯」

(「おめーの話は聞いてねーよ」と心の中で呟く)

N「でも、そうやって奥さんの負担を少なくするために、高い金払える男性ってホントにいるのかしら?」
私「いるでしょ?いくらでも」
N「でも、親戚が私の見合い相手探してきてうんざりするけど、見合い相手はたいてい-------だし---------だし、そんな男性いないよ?」

 いない・・・・でしょーね?

N「ああ、でも将来が不安だから、やっぱり女は結婚するしかないのかなあ?」
私「・・・・・・・」
N「みやのちゃんはいいよね、ちゃんと働いて自立してて」
私「お・・・・、おう・・・・・」
N「どうして、今の世の中はちゃんと大学まで勉強しても、いいところに就職できないの?」
私「たしかに不景気の時はそうだったけど、最近はけっこう改善してるよ」
N「練馬の叔母が持ってる賃貸用の家がもうすぐ空きそうなんだよね。そしたら、そこに住もうかと思ってるんだよ」

 練馬の叔母とは、N嬢が大学卒業後に下宿していた家のことかな?
 でも、そこの家は「母の弟」の家だったと記憶しているが・・・

 大学卒業しても定職に就かない姪を2年くらい預かっていたが、叔母からすれば直接血が繋がらない子だったので、小町的に言うなら「義姉の子」というわけで、ほんと厄介者だったのだと思う。で、N嬢がふらふらと夜遊びばかりしているから「自分の子の悪い影響が」とほんと心配しただろう。

 前にも日記に書いたが、N嬢がぜんそくの発作が酷くなり、九州に帰ろうとしている頃、同居している従姉妹が「結婚を考えてる人」を自宅に招待するという、家族にとってのビッグイベントがあったらしい。
 親戚とは言えども、普通はそんなイベントがあったら「じゃあ、私はその日は外食して来ます」と自分から申し出ると思うが、N嬢がそんなタマじゃないのを叔母さんはよくわかっていたらしく「だから、あなたは外食してきてね。はい、お小遣い」と5千円だか1万円を渡したので、N嬢は「これがお別れ会になるから」と友人集めて飲み会を開催していたのでした。

 あの時、N嬢は「叔母さんはほんとに天使のようないい人なんだよ」と自慢してて、その席にいたご学友たちも「ほんと、いい叔母さんなんだねー」と絶賛してましたが、私は心の中で「ていよく追っ払われただけじゃん。つーか、その叔母さんもタダモノではないな」と思ってました。

 その後、その従姉妹の結婚式だとか子供が生まれただとか、法事だとかでN嬢は年に一度くらい上京してましたが、必ず宿泊先はホテルだったので、叔母さんの「二度とうちの敷居は跨がせない」という意気込みをひしひしと感じますし、それがちゃんとできるくらいの賢い女性なのでしょう。

 で、N嬢が「叔母が持ってる借家」と言うからには、叔母の資産なんでしょう。
 ただ、そこが長年の賃借人が退職して郷里の事業を継ぐために地方に戻るって話が伝わってきたので、N嬢が勝手に「私と母がそこに住むというのもアリね」と思い込んでるのでは?

 ただ、N嬢の叔母さんには幸いだったのは、今のN嬢は「どうしても東京に住む」という指向性はなく、「どっか楽しいところに住みたいなあ」ってだけで、その候補の一つが「叔母が持ってる借家」ってだけなようです。

N「北九州もいいと思うの。あそこは-------舞踏団も公演してたし、ケラリーノ・サンドロヴィッチも公演してたのよ?だから北九州もいいかと思って」
N「まあ、私があそこに住んでる間に、Hもミヤノさんも是非遊びに来てほしいわ。ほんといいところなんだから」
私「出不精なんで無理」
N「そういや、最近は出不精のことを引き篭もりって言うんですって?やーね」
私「出不精と引き篭もりは全然違うよ」
H「出不精って旅行はしないって感じかな?」
私「出不精の人は学校や会社にはちゃんと行くけど、それ以外にはあえて出かけないけど、引き篭もりっていうのは、学校や会社にも行ってない」
N「ああ、そうなんだあ。私、***もいいと思うの。伝統工芸が盛んな地域だし。そういう伝統工芸の仕事もいいかなあって。東京って、ちゃんとした大学出てもまともな就職先もないじゃない?それに治安も悪いし」

N「結局、好きなことやって暮らせればそれでいいよの。この間、ネットでいい洋書を見つけたのよ。7000千円くらいしたんだけど、ドイツの原書で、ほら、私、フランス語専攻だったからドイツ語は無理だと思っていたんだけど、読んでみたら、けっこうすいすい読めたのよー。英語よりもドイツ語よね?そういう本読んで楽しく暮らせたらいいなって思ったの」

N「やっぱ働くのって大変よね。ミヤノちゃんだって苦労してたじゃない」
私「苦労?別にそんな苦労してなかったけど」
N「いや、苦労してたわよ」
私「ああ、転職した時はちょとねえ」
N「ミヤノちゃんは経理事務やってるんだっけ?」
私「まあ、そうだけど、他にいっぱい雑用もしてるよ?」
N「私、雑誌編集部でほんとに雑用バイトしたことしかないからわからないんだけど、事務って経理事務と一般事務に別れるんでしょ?」
私「ええ、まあ・・・・・・・」
N「私も今度、市の就労支援施設で、ワードとかエクセルの講習受けるの。ウィンドウズって難しいね」

 と、やはりN嬢の雰囲気を文章化するの難しいな。

 ずっとメールでも書いてきていたが、「伯母が亡くなったが、その遺産を従姉妹の夫に総取りされた」という恨み節もリフレインされていた。

 私は「伯母さんの娘である従姉妹が相続るのが普通だろ」と思っていたが、今回、N嬢と会っても何度もその話を蒸し返すので、少しずつ質問して、家系図を確認したら、伯母さんには子供がいなかったということが判明した。

 ただ、伯母というのはたぶん父方の姉妹なので、父がすでに20年前に亡くなっているN嬢としてはちょっと弱い立場なのだが、わりと近所に住んでいたのか、頻繁に介護にいってるアピールが私に向かってされていた。

 伯母さんが独居だったのか、他の親族と同居していたのは不明だが、亡くなってから、その従姉妹の旦那が急に他の従姉妹に相続放棄を申し出たってことは、そこんちで面倒観ていたっぽいなあ。
 そうじゃなきゃ、その従姉妹が「うちにはまだ幼い子供がいるので、その将来の教育費に伯母さんの遺産をいただきます」なんて厚かましく宣言しないだろう。

 伯母の遺産がどれくらいなのか知らないけど、雰囲気的には「大学の入学金が払える程度」みたい。せいぜい、300万円とか。
 N嬢が「私だって晩年の伯母の介護をあんなに手伝ったけど、でも、あっちにはこれから教育費が必要な子供がいるからって言われると、これ以上争うつもりはないから、相続放棄せざるをえなかった」と悔しそうだったが、その程度の金額だったということだろう。

 N嬢としては「精神障害抱えてる自分だって将来の心配がある」ってことだろうし。

 素朴な疑問として「伯母はけっこう遺産があった」とN嬢が言うなら「伯母さんに直系の子供がいなかったのなら、遺言書残してもらったらよかったのにね」言ったら「そういうのを思いつくような人ではない」と言われたが、でも、従姉妹の夫がもっとずる賢い人だったら、「伯母さんの遺伝子継ぐのはうちの子だけですよね?」って一筆書かせておけばいいだけだし、N嬢が自分の将来を悲観するのなら「全部とはいいませんが、私に半分残してくれませんか?他の従姉妹は普通に生活できてるのに」って何で活動してなかったのかね?

 ただ、その従姉妹の旦那という人が策士だなあと思うのは、N嬢んちの子供達が「東京のAランク私立大学で教育受けている」のをちらつかせて、「そっちには子供いないが、こっちにはいるんで同等の教育受けさせたいんで」と言うと、N嬢とその弟達は「なんもいえねー」状態になるってことを読んでいたことだ。

 それを読みきった婿殿の勝利だったようです。
9月7日(月)

●N嬢との再会

 たぶん20年ぶりくらいだと思う。
 ここ数年は頻繁にメールが来るので「なんだかとっちらかってるけど、どういう病状なんだろう?」と思っていたが、会ってみたらメールの支離滅裂さ、そのままだった。

 それよりも、私より2歳年下なのに、50代半ばくらいに見えた。服装はちゃんとしていたが、全体的に荒んだ感じ。

 2時間ほど喋っていたのだが、なんかの話の途中で唐突に「私、統合失調感情障害って診断なの」って言っていたが、さっき帰って調べてみたら、統合失調症に躁鬱が複合したような症状らしい。本人も「気分の上下が激しい」と言っていた。
 N嬢と別れた後、N嬢と年に一度くらい会っているH嬢と駅への道すがら「Nちゃんは、いつもあんな感じなの?」って聞いてみたら「前回はもっと喋らなくて声も小さかったから、今回はわりと元気なんじゃないかな?」と言っていた。

 統合失調感情障害と統合失調症の違いがよくわからないけど、あの支離滅裂さの雰囲気が統合失調症的なのかね?
 でも、話の内容や雰囲気は、20年前にまだ普通に会話できていた頃の彼女そのものだったので、あれでも適切な治療を受けて、調子のいい時はこうやって上京して、友人とお茶できるくらいの症状に抑えられてるってことなのかも。

 で、昔から私をイラっとさせる天才であったN嬢であるが、実際に会ってみると、予想を上回るイラっと節に、目眩がしたが、一緒にいたH嬢の癒やしパワーでなんとか乗り切ることができました。H嬢、ほんと凄いよなあ。昔からそうだったけど、他人の話を絶対に否定しないし、「へー、そうなんだ」とニコニコと優しい笑顔で聞いてくれるので、ほんと菩薩のような人なのである。

 さて、N嬢がどのくらいイラっとするかというと、友人(だと思ってないが)の悪口を書くのは気が引けるけど、かなり負のオーラを注入されたので、ここで吐き出させていただく。でも、文章で表現するの難しいけどね。(って自分の文才の無さは置いておいて)

 まず、お土産として、N嬢がお気に入りのスイーツ店で買ったフィナンシェを私とH嬢に2個づつむき出しでくれたのだが、その説明が意味不明だった。
 固有名は全然聞き取れなかったけど、デタラメ名詞で再現するとこんなかんじ。

 「わたしはここの店のラファエルオージェってお菓子が大好きなんだけど、それは生菓子だから日持ちしなくて、ドライアイス入れてもらっても2時間って言われて、あと、ここのフロマージュドショコラーゼもホントに美味しくて母も美味しいって言ってるんだけど、前は銀座にも店舗があったなんだけど今はなくて、あとドラセーヌも美味しいの。ドラセーヌはアンポンタンヌのも美味しいんだけどね。アンポンタンヌはやっと地元にも・・・って言っても電車で1時間かかるけど、そこの百貨店に出店したからやっと東京に行かなくても買えるようになったの。アンポンタンヌは生チョコレートも美味しいだけどね、ちょっと高いんだけど」

 このジャブで意識を失いそうになったが、「聞き流せばいいんだ」と自分に言い聞かせたが、さて、入るお店を選ぶことになったら「こっちの店とこっちの店どっちがいいと思う?」とデパートの別のフロアにあるカフェの説明が始まった。
 片方は、日本人の洋菓子界の重鎮の店らしかったが、私はその人の名前知らなかった。
 「今田美奈子」さんだって。
 「誰それ?」と言ったら、また凄い勢いで説明されて思考停止。

 で、もう片方は「イタリアンのカフェでイタリアのコーヒーは実はなんちゃらかんちゃらで、どうたらこうたらで・・・」と全然頭に入ってこない。

 で、結局、先にイマダさんの方を見たのだが、N嬢が最初に説明していた通り、「そっちはちょっと高いかも」の通りにアフタヌーンティーセットが3000円くらいしたらしい。
 次にイタリア系の方を見たら、2000円くらいだったので、N嬢的に許容範囲だったようで、「こっちでいい?」って聞かれても、「もう、どうてもいい」って感じ。

 それで思い出したのが、友人M嬢のことで、M嬢もこうして店を選ぶ最には、私にはどーでもいい情報をダーダー語っていたなあ。なんだか似ている。

 そして席に座ると、N嬢が手作り風の名刺を出してきた。
 肩書には「フランス語教師」と書いてある。
 その説明もよくわからないけど、「障害者支援してる政治家が」っていうワードが入っていたので、地元で障害者の自立支援している団体が制作に協力してくれたようだ。

 たぶん、今は躁状態なので、また得意のフランス語を活かした仕事をしたいと思ってるようだ。「でも、自宅が純和風だからちょっとねえ?」って言うが、そういう問題か?
 で、フランス文学専攻だったN嬢は潜在的に「英文科」を憎んでいるらしく、「英語なんて、あんな下手な人でも教室開けているのに」と、時々恨み節が挟まる。

 つーか、東京でも日本人がフランス語教えるの大変だと思うんだけど(フランス人が教えるっていうならけっこう需要あるだろうけど)、地方の県庁所在地でもない市で、フランス語のニーズがどれだけあるの?

 でも、N嬢はビョーキのせいなのか、元々の性格なのか、そういう発想は無いみたいで、「県庁所在地まで行けば、大手カルチャースクールもあるから、そこで教室開くこともできるけど、生徒数が少ないと交通費だけで赤字になっちゃいそうだし」と部分的には真っ当なこと言うのが、やっぱりM嬢と似ている。

 こっちは「そもそも、ちょっと面接すれば支離滅裂なことしか話さないあなたをどこも雇ってくれないだろう」と思うけど、それはさすがに言えないし。

 あの支離滅裂さを文章化するのは本当に難しい。
 完全にオカシイのではなくて、部分的によくわからないからだ。

 例えば、N嬢が唐突に「着物来ていく所ってホントにないね」と言ったら、H嬢が「うーん、お茶やるしかないよね」と無難な返事すると、「お茶はね、ただお茶習うだけじゃなくて、◯◯◯◯を習得する場だからって、母が嫌がるのよ」

 ◯◯◯◯が何だったのか忘れちゃったんだけど、「おもてなし」とか「立ち居振る舞い」とか、ぜひ習得すべきような単語だったので「ん?なんで、それをお母さんは嫌うの?」って聞いたら、「母は、お茶は◯◯◯◯を習得する場だって言うの」「じゃあ、なんでそれを嫌うの?」「母の母も実はお茶を教えていたんだよ」「じゃあ、お母さんもお茶の心得あるんだ?」「うん」「で?Nちゃんはお茶習ったこと無いの?」「あるよ?」

 よくわからないけど、「着物=お茶」っていうのを否定したかっただけなのかも。

 そのやりとりに私が「????」となっていたら、H嬢が絶妙にアシスト入れてくれて「じゃあ、歌舞伎かなあ?」と言ったら、N嬢速攻で「私、歌舞伎嫌いなの。能なら好きだけど」

 でたー。「私、俗っぽいもの嫌いなの」自慢。

 その後の会話でも「私はタルコスフキーの映画が大好き」とか自慢してました。

 冒頭のお菓子の話でもそうだけど「自分が好きなもの」を語る時のN嬢は過剰に饒舌なので、自分が嫌いな物については、相手の気持おかまい無しにバッサバッサと「嫌い」「苦手」と言います。

 すげえなあ、と思ったのは、H嬢が作った味噌汁の話になって・・・・これもややこしいけど最初から書くと、N嬢と会った瞬間、顔にけっこう大きい進行形のオデキがあって、普通の人だったらあれをなんらかの方法で隠すと思ったのだが、隠さないところがビョーキっぽいと思っていたけど、なんかの話の途中で急に「これ、この間、あごだしラーメン食べたら出ちゃったの」と説明しはじめた。

 アレルギー反応と言いたいらしいが、アレルギーっぽくない、なんだか化膿しちゃってこじらせちゃった感じだったのだが、それはいいとして、H嬢が「ああ、前もらったアゴダシ美味しかった」と言ったら、N嬢が「ええ?Hはアゴダシ好きなの?」と馬鹿にしたように笑う。

 私が「アゴタシって自分で使ったことないんだけど、煮干しみたいな感じなの?」と聞くとH嬢は「煮干しよりももっと大きくて、味ももっとガツンと来るかんじ」

私 「それって、どんな料理にしたの?」
H 「えーと、普通に味噌汁とか」
N 「えーー?味噌汁にしたの?」
私 「え?普通は味噌汁には使わないの?」
N 「私、お味噌嫌い!」

私 「お味噌嫌いなの?」
N 「てゆーか、普通の人ってそんなにお味噌が好きなの?」
私 「・・・・・・・・」

H 「味噌が嫌いって、あんま聞かないよね?」
私 「うーん、好き嫌いがどうのっていうより、米が嫌いに近いというか・・・」
N 「私、お米も嫌い」
私 「・・・・・・」
H 「ああ、そーいやNちゃんって洋食派だよね」

 いや、別に、好き嫌いがあるのはしょーがないけど「米も味噌も嫌い」って、そんなに堂々と言うようなことじゃないでしょう。本人は「変わり者のワタクシ」をアピールしているつもりなのかもしれないけど、なんだかもうこの年で、そういう主食クラスを「嫌い」って宣言しても、品の悪さを感じてしまう。

 ああ、やっぱり、この人のこういう物言いが昔から嫌いだった、と思い出しました。

 本人もなんとなくわかってるようで、「地元の近所の人や親戚は、私のこと嫌いなんだと思う」って言っていたので、「そりゃそーでしょーよ」としか言いようがありません。

 今回、上京するにあたって、東京在住の弟達と会食しようと誘ったのですが、下の弟の嫁に拒否されたらしい。N嬢曰く「上の弟が下の弟の嫁に、前にキツいこと言ったらしく会いたくないらしい」でしたが、それだけじゃないような。

 下の弟君とは面識があるのですが、N嬢の弟とは思えないほどおっとりした子でしたが、彼の話によると「兄と姉は性格が同じでキツい」

 上の弟さんは未婚のようで、N嬢曰く「でも彼女はいつもいる」とのことですが、何の仕事しているか聞いてみたら「夜間学校の進路指導」って?????

 弟さんもいわゆるAランク私大卒で、大学院まで進んだはずなので、ずいぶん地味な職業に就いたなあ、と思いましたが、N嬢のわかりにく話をかつまむと「定時制高校に通っている生徒には家庭に問題抱えた生徒が多いので、そういう生徒をなんとかいい道に導く役職」らしかった。
 うーん、いい仕事だけど、なんだか非常勤の香りがするなあ、と思っていたら、「弟がなかなか結婚しないのは多分」とN嬢が聞いてもいないのに語り始めた。

 2時間ほど会話していて少しわかったのは、こっちの質問にはまともに答えられない時が多いが、突然聞いてもないのに話出すことに「真実」が多そうな感じ。

 40過ぎて独身の弟君が結婚できないのは、結婚相手に高い年収を期待しているから、らしい。
 弟曰く「自分の今の給料では、家賃などの生活費でいっぱいいっぱいなので、結婚して子供が生まれても、自分の収入では、自分が受けてきたような高い教育を子供に与えることができない。なので配偶者には自分と同じくらいか、もっと上の収入が望ましい」

 ビョーキのN嬢が言うことだから、弟君がほんとにそのように言ってるのかわかりませんが、重要なのは、N嬢が、これを「いい話」のように自慢げに言うことです。

 さらに、よくメールでも頂戴する「将来の不安」も爆裂してました。
 「今は、母の年金で暮らせているけど、母が死んだら私はどうなるのだろう?」って。

 そして母が介護が必要になったら自分では介護が無理だから、どういう施設に入りたいのか今から決めておいてほしいし、母を失った後の自分のこともちゃんとしておいてほしい。

 すごいよね、自分の存在がどれだけ家族に負担をかけてるのかって発想が全くないんだもんね。
 こうして、2時間くらいお茶しながら会話してても、かなりキツいんですから、弟嫁さんとかほんとーに不安でしょう。つーか、ちょっと差別的な言い方になるが「自分の産む子にあの遺伝子も混じる?」っていうことが不安になるレベル。今のところ、弟さんには子供がいないらしいが。

 それにしても、N嬢の「自分が基準」の感じはM嬢とも似ていて、私が「この間、近所でミスチルのコンサートあったから凄い混んでて」っていうと「ミスチルwwwwwああいうの、私全然わからない!」って全力で否定されましたが、それで私も意を決して「Nちゃん、マメにメールよこすけど、私と趣味合わないから、ついぞんざいな返事になっちゃうから」と言いました。

 つーか、その前に「友人とのメールのやりとりは、ミヤノちゃんみたく、3日に1度くらいがちょうどいい」と言っていたので、「一日に三回くらいメールしてくるから、こっちがセーブしてそのくらいにやっとしたんだろ?」と思ったからです。

 とにかく、何度も気が遠くなりましたが、N嬢は「話しが通じる旧友と会話できて、楽しかった」と満足気だったので、ボランティア的にはいい仕事できたと思いますが、これ、年に1度くらいが限界だなあ。

 ああいう人を日常的に診察している精神科医って相当大変だよなあ、って思った。

 あと、あんなにヘビーな話を笑って受け流せるH嬢も凄かったなあ。
 私には絶対に無理だが、H嬢も帰り際「ミヤノさん、全然変わってないんだね」とN嬢の語る内容の矛盾や不明点に厳しく突っ込んでいた私を生暖かく懐かしんでいたようだ。
9月5日(土)

 昨日寝しなにふと「そういや、ジュラシック・ワールドで、お偉いさんが最初にハイブリッド恐竜と対面した時に、『白いのか?』って会話していたけど、そーいや白かった?」と思い出した。

 今日は出勤だったけど、仕事そっちのけでネットで確認してしまったが、確かにやや白っぽいけど、登場するのがジャングルの中だったり、夜だったりしたので、観ている最中に「白さ」を感じなかった。つーか、ティラノさんとタイマン張っていたシーンなんて、どっちがどっちだかわからなかったくらいだ。

 なんだろう?
 立体映像だと情報量が多すぎて、色にまで気が回ってなかったのだろうか?

 さて、来週、上京するN嬢と会う約束をしたのだが、N嬢から「みやのちゃん9月が誕生日だよね?◯◯の名物でも持って行こうかな。名物って何だろう?」というメールが来たので「そんなん、私に聞かれてもマジ知らん」とまた不機嫌になってしまった。

 ただ、N嬢が住んでる◯◯市は少し前のB級グルメが有名だったので「◯◯といえば、◯◯焼きそばしか知らないなあ」と返事したら「実は某有名作家の出身地で、あと地味だけど某文学賞とった作家がいて、あとなんちゃら焼となんちゃら茶がけっこう有名」とか返事がきて「ますます、知らんがな?」(有名作家はさすがに村上春樹クラスに有名だったから知ってるけど、他は全然聞いたことなかった)

 観光地ではないので、久留米といったら久留米ラーメン、宇都宮といったら餃子っていう雰囲気の地方自治体に「実は他にも名物はあるんです」って並べられても、「だから、なんなんだよ?」と思ってしまいます。

 なんか、あんま会いたくないんだけど、N嬢と今でも交流があるH嬢が来るそうなので、そっちには会いたいので、しょーがない、我慢、我慢。

 今日の新横浜は午後から大勢の人が歩いていて、最初「なんだ?サッカーじゃなさそうだけど、実に善良な人々という雰囲気で毒気が全くないぞ?」と思ったのですが、着てるTシャツから「ミスチルだ!」とわかりました。

 すごいね、ミスチルの客。何が凄いってカップル率が異常に高い。
 アイドルおたくの対極はここかあ。まさにリア充という感じ。

 それにしても、ちゃんとデータとってるわけでもないけど、最近、日産スタジアムのライブが増えているような気がする。景気が上向いてるせいなのか?
 でも、そういや、どうやって芝を保護してるんだろうか?

 天然芝のアリーナに入ったことないのでよくわかりません。何年か前に神戸のほっともっとスタジアムの芝が荒れてる画像が野球ファンの間で話題になり「AKBのイベントでやられた!」という理由だったが、「えー、あんなとこでも、アイドルイベントなんてやるの?」って驚きました。

9月4日(金)

●遅まきながら3Dデビュー

 日曜が出勤なので、今日休みをとったのだが、「そっか、もう夏休みは終わったな」と気がついたので、シネコンに「ジュラシック・ワールド」観に行きました。

 2Dの字幕版と吹き替え版と3Dの字幕版があったので「せっかくだから3Dってやつにしてみよう」
 だって、恐竜が飛び出してきたら楽しいじゃん。

 予告編観た時は「わー、ジュラシック・パークが八景島シーパラダイスみたいなことにwww」と大受けしましたが、実はワタクシ、初代ジュラシック・パークは有楽町マリオンで観ましたが、続編を全然観てなかったのでありました。

 さて、初めての3D映画ですが、ディズニーランドのは経験しているので、「あんな感じなのかなあ」と思っていたのですが、予告編の途中で「ここからメガネかけてください」と指示されたので、メガネかけたのですが・・・・

 いきなり「高層ビルの屋上から下を見下ろす画像」って、イジメですか?
 5秒も耐えられなくて、メガネ外しました。メガネ外すと、画面が二重にブレてるんですね。
 でも、メガネ外してるのもカッコ悪いかと思って(隣の人に高所恐怖症がバレる)、メガネかけたままじっと目を閉じていることにしました。
 ああいう映像って普通の人は観てて楽しいんですかね?
 まあ、ジェットコースター大好きな人は多いから、そういうもんなのかもしれないけど。

 さらに次の予告編は山岳の映像で、高山の上から下を見下ろす映像にまた耐えられませんでしたが、ビルの屋上よりはややマシでした。
 つーか、3D映画ってこういうことだったの?私、無理じゃん(泣)

 そして、ジュラシック・ワールドの本編が始まったのですが、「部屋で話をする母と息子」が3Dになってても、なんだかウザい。恐竜がドーンってとこだけでいいんだけどな。空港で息子たちを見送りシーンも「この立体感いらねえ」って思いました。

 あと字幕が画面より浮き出て見えるので、字幕が読みづらい。
 まあ、あまりセリフが重要な映画でも無いのですが、パークの役職者であるクレア叔母さんの英語が全然聞き取れないし、子役も何言ってるのかさっぱりわからなかったので。

 字幕といえば、事前に「戸田奈津子だし」って流れてきていたし、中でも「歯が足りない」っていうのは誤訳だという意見も見たが、英語で「もっと歯が必要だ」という表現は「もっと戦力が必要だ」という意味らしいが、うーん、実際に見てみると難しいところだ。

 結局、恐竜オタクである子供が「この恐竜、歯が足りないから、こっちはもっと歯があれば」と言い出したことで、クレア叔母さんが「歯の多いヤツといえば!」ってかけ出しても、観客には「なんのこっちゃ?」なのは、英語ネイティブさんでも、日本人でも同じだっただろうし、そしてクレア叔母さんが召喚したのがティラノさんだとわかった時に「でーたーーーーーー!!!」ってポップコーンぶちまけてるだけだろう。

 初代ジュラシック・パークしか観てませんでしたが、芸風はほぼ一緒でした。
 ラプトルさんたちが、その知能の高さから、ちょっと飼いならされちゃったのかも疑惑を醸しだしていたが、結局、初代と一緒で、最後にティラノさんがジャジャーンと出てきて見得切ってオシマイという「ティラノさん最強っす」という恐竜道を押し切った伝統芸能でした。

 遺伝子操作のハイブリット恐竜とティラノさんのプロレスは3Dで見ごたえありましたけどね。膝叩いて爆笑してしまいました。
 個人的な要望としては「もっと平和時のパークの様子をじっくり描いてほしかった」です。もっと恐竜ショーや恐竜サファリパークのシーンがあっても良かった。兄弟愛とか高校生兄の思春期描写は要らないから。

 映画としての出来はイマイチでしたが、恐竜ファンとしてはティラノがドカドカ走ってる映像だけで満足してしまうので、「細かいことは気にしない」でいいんじゃないでしょうか。

 気が向いたら、3Dじゃないバージョンも観て比較してみたい。


9月3日(木)

 そういや、少し前の出来事だが、朝の通勤で乗り換え駅でのんびりホームに向かって階段を降りていたら「あ、電車のドア閉まっちゃった」ってことがあった。
 いつもその電車に間に合っていたのだが、前に乗っていた路線に少し遅れがあったのかもしれない。

 出勤時間が厳密ではない会社に勤務しているので、来客の予定などがなければ10分遅れようがどうでもいいので「あー、わかってたらもうちょっと急いで階段降りたのに」と、閉まったドアの前で、背中伸ばして腰のストレッチしていた。

 そしたら、「ドアが開きます」とアナウンスが入って、ドアが開いたので、「あら、ラッキー」と乗り込んだのだが、「もしかして、私が危なそうな人に見えた?」と不安になった。

 腰や腕を伸ばしすストレッチしていただけだが、構内カメラでホームを確認していた運転士(車掌のいないワンマン運転)には、もしかして「おんどりゃー、私を待たずに発車しようとして、ふざけんな!ドア蹴るぞー!」という動きに見えたとか?

 たぶん、運転士が発車予定時間を間違えたので、「あ、ドア閉めちゃったけど、まだ発車時間まで30秒あった」と気がついて、ドア開けただけだと思うけど、そういうこと滅多にないので「え?私、なんか怖かった?」ってドキドキしてしまいました。

 話は変わるが、最近エビワカちゃんはバレーボールをよく見ているらしい。「日本はもう負けたらオリンピックに行けないんでしょ?」と瀬戸際を感じたかららしい。
 そしたらバレーボール通の部長が「いや、女子はたぶん大丈夫」と言う。どうやら、今回の試合に負けても、まだまだ五輪切符を勝ち取る試合があるらしい。

 それにしても「頑張れニッポン」の意識が全く無い自分からしたら、「頑張れニッポン」という気持だけで普段は観ないスポーツの試合を観る気持が全く理解できないのだが、その流れで「錦織君はあっけなく負けちゃったしね」という話になったら、エビワカちゃんが「そういや、テニスの試合ってずいぶんしょっちゅうやってるんですね」と言うので「は?」

 言ってる意味がわからなかったが、「サッカーだって、そんなに頻繁にやってないじゃないですか」というので、ますます意味がわからなかったが、そっか、彼女が関心があるのは「日本代表」だけなので、錦織君も「日本代表チーム」みたいな扱いになってるのか?

 「でも、サッカーだってJリーグは週に2日試合してるじゃない」と言ったら、「え?ああ・・・」と、戸惑っていたが「テニスの試合に一番近いものは、たぶん、ゴルフかも。あれも、ほぼ毎週やってるじゃん。選手は全部に出るわけじゃないけど」と言ったら、「ああ、そっか・・・・」と、わかってるんだか、わかってないんだか、わからないけど、オリンピックやワールドカップにしか興味の無い人って、こういう感じなんですかね?野球はWBCだけとか。

 でも、そんなエビワカちゃんでも、「テニスでランキング上位になるって、相当過酷ですよね」ってことには気がついていたので、「そう、だから体格が小さい東洋人が故障せずにランキングを維持することがいかに大変か」と熱弁ふるってしまいましたが、それでふと思った。

 何度か日記に書いたが、その昔「テニスなんてつまらねー」と言う友人男子に「でも、一流のテニス選手って、投げては(サーブ)松坂だし、そのサーブを打っては(レシーブ)松井っていうのを一人でやってるんだよ?」と説明したら、「あ・・・・、そっか、テニスすげえな」って一瞬で理解してくれたのだが、それに「走ってはボルトみたいな」を加えてもいいんだけど、そう考えると、二刀流の大谷君とか、野球じゃなくてテニスやらせておいたら、世界ランク3位以内クラスだったんじゃね?

 惜しいことをした。

 いや、日本だと野球選手のほうがテニス選手よりも知名度高いけど、(てゆーか、知名度高いテニス選手が少ない)、欧州人なんて野球に全く興味が無いので、メジャーの名選手よりテニスの名選手のほうが圧倒的に知名度高いだろう。
 イチローとフェデラーの知名度調査してみてほしい。

 この間、「ワイドなショー」で松本人志が「みんな世界陸上でボルト、ボルトと騒ぐけど、正直、ボルトは自分の知り合いでもないので、あまり興味がない」と発言していたけど、だったら高校野球の清宮くんだって別に知り合いでもなんでもないので、って付け加えるなら私も賛同するけどさ。

 たぶん、サッカーの世界的トップ選手やテニスの世界的トップ選手と同じくらい「世界が注目」っていうは「100メートルで世界一早い選手」なだけだ。

 「巨人、大鵬、玉子焼き」みたいに、「メッシ、フェデラー、ボルト」ってだけだろう。

 前に「世界で日本人がどう評価されてるのか凄く気になる」と言っていた友人C嬢は、水泳での北島の活躍に注目していたが、私は「水泳では、たぶん、世界的に有名なのはイアン・ソープとか、せいぜいフェルプスで、他はマイナー」と言ったらムキになってかかってきたけど、でも、だったら、あーた、バタフライや背泳ぎで金メダルとった選手の名前と国籍知ってます?

 陸上競技では室伏がメダルをとったかもしれないが、じゃあ、砲丸投げや、やり投げのメダリストの名前知ってます?

 「世界で評価されてる」ってほんと難しくて、一番わかりやすいのが、五輪の開会式ってたいてい、その国の「かつての名選手」が出てくるのだが、私が知ってる選手がほとんどいないのだ。
 たぶん、東京五輪でも、日本では知名度の凄く高い選手が登場するのだろうけど、他国の人には「誰?」であろう。


9月2日(水)

 今日は朝から変わりやすい天気だったけど、昼になったら晴れてきて、昼食外出中のOLさん達が「なんか、太陽を久々に見たような気がする」とハシャイでいたのが可愛らしかったです。
 午後はぐんぐんと気温が上がってきたので、会社でも時候の挨拶が「まだ夏は残っていましたねえ」と、みんなちょっとだけ嬉しそうだった。

 さて、五輪のエンブレム問題は結局取り下げになったが、デザイナー氏のやったことの是非はともかく「今の画像検索って、こんなことまでできちゃんだ」ということに驚いた。
 もう10年以上も前に「ディズニーはそういうシステム持っているらしい」と囁かれていたけど、いつのまにか、そんなの当たり前になっていたようだ。

 まあ、画像検索は欲しかったんだけどね。
 会社で「謎の部品」が発掘された時とか「これは何に使う物なんだろう?捨てていいものなんだろうか?」って悩むが、何の部品なのかさっぱりわからないので調べようが無いが(何かの蓋らしかったり、何かの羽みたいだったり、何かのアダプターらしかったり)ああいうのを写真で撮って画像検索すると似たような部品が出てきたら、何かのヒントになるのになあって。

 あと、実際に使用している工具や端子などを買い換える時に、その名称がわからないと、「買うといくらくらいするんだろう?」ってネットで検索できないとか。

 しかし、事の是非は置いておいても、「メイン競技場建設が頓挫」とか「エンブレムデザインが盗作疑惑」とか、それが他国のことだったら笑い飛ばせるけど、自国の話だとしんみりしちゃいます。つーか、私は元々、五輪開催に反対というか消極的だったので、「だから、やっぱ・・・」と思ってしまいます。

 ところで、全米オープンはニシコリ君があっさり初戦敗退してしまったので、私はしばらくの間、敗けたことにも気づいていませんでした。
 勝つとあちこちのニュースショーでやるけど、負けるとほとんど報道しないんだもん。この間のサッカーの時もそんな感じだった。
 もう、まさに大本営発表なので、そう考えるとプロ野球は負けが込んでくると「監督やめちまえー」とファンが騒ぐだけマシというか民主主義的なのかもしれない。

 でも、私はヤクルトが低迷してて試合後に「高田やめちまえー」の罵声が飛び交うシーンを現地で見たことがあるが、球場でそう叫んでる人はごく少数だったし、まともな社会人っぽくない人ばかりだった。(電車で隣に座るの躊躇するレベル)

 公の場で、ああして他人を罵倒できる人って、ほんと一握りなんだよね。
 ただ、ネットで匿名になると、「見かけはまともな人」がバッシングに加担するのかもしれない。
 そうなると、ほんと魔女狩り状態になって恐ろしいけど、魔女狩りの被害者には申し訳ないが、そういう炎上を利用する時も多いのである。

 会社で「これくらいいーじゃん」という上司に、「ああ、それって◯◯の時に炎上しましたね」って実例出すと、「え?ダメなの?法的にダメってことか?」と食い下がって来たりしますが、「法的にはどうなのか知らないけど、バレたら2ちゃんで祭りですよ?」とか言うと、けっこう言うこと聞くし。

 少し前に、親会社のとある電車内広告のことで著作権申請が必要かという相談があって、けっこう売れっ子の文化人のコメントを「引用」した広告の文面だったので、私は「これは引用とは言えないでしょ」と意見したのだが、上司が「これくらいは引用だろ?」と主張するので、「雑誌の対談とかで、誰々さんはこんなこと言っていた、くらいなら引用で済むかもしれないけど、企業広告だったらアウトでしょ」と言ったら、「でも、この人は電車乗らないから、こんな広告見る機会ないじゃん?」と言うので、「テレビにもよく出ている売れっ子さんなので、本人は電車乗らなくても、ADとかヘアメイクのスタッフがこれ見たら、『◯◯先生のお言葉、電車広告に取り上げられてますよねー』って絶対に言いますから!」と主張した。

 私の説得が直接効いたわけでもなかったが、ちゃんと申請したのでホっとしたけどさ。


9月1日(火)

 猛暑が過ぎて、こうやって秋の気配がしてくると毎年「そうだ、私は寒い方が苦手なんだ」と思い出す。

 さて、昨日書いた「国会議事堂前のデモは12万人?」であるが、よくよくニュース記事を読んでみたら「警察発表は3万人」だったらしく、まあ、そんなもんかなと思った。
 でも、3万人でも大変な人数なので、盛ってもせいぜい5万人くらいにしておけば「のべ人数ですから」って言えたんだろうけどさ。

 笑ったのは、産経新聞が上空から撮影された写真から人数を割り出していたことだ。それによると32400人という結果になっていた。そうこなくっちゃ(笑)

 そしたら橋下氏が「サザンのコンサートで意思決定する方が、よほど民主主義」とか呟いていたらしく、「いやーん、久々に橋下氏と同じ意見www」と苦笑してしまったが、デモを否定するつもりもないけど「デモだけじゃねえ?」って思っているだけである。
 ただ、あの中から政治家が誕生するのかもしれないけど、たぶん「第二の辻元清美」を生むだけのような気がしてしまう。

 政治・・・難しいよなあ。
 だいたい、政治家を目指す人なんて変人に決まってるじゃん?
 それがファミリービジネスだった鳩山家ですら、ああなんだから・・・

 先日、槍玉に上がっていた武藤議員とか、ほんとわけわからなかった。
 東京外語大→京大大学院っていう学歴だったが、記者会見の様子を見ると、頭良さそうな感じが全くしないところが凄かった。

 でも大物政治家ほど「頭良さそうな感じ」じゃなかったりするからなあ。
 宮澤さんとか、頭良さそうな感じが嫌味に感じられる珍しい政治家だったと思う。

 今みたいな時代に「優秀な政治家」って、どういうモデルになるんだろう?
 NHKがドラマで高橋是清やっていたけど、オダギリジョーだったからつい観ちゃったけど、波瀾万丈の人生はともかく「嫁が結核で闘病している最中に女中に手をつけ、生まれた子供は正妻の子ということにして、その女中もその後ずっと働いていた」ってゆーの、今の時代だったらそれだけで失脚するような話であるが、あの時代の大物は愛人がいてナンボだったので、愛人の子も立派に育てたってことが「男の甲斐性」と評価されてたらしく、そーゆー、やんちゃな男子を「お殿様」と持ち上げることで、政財界の大物を育成していたらしいが、もうそんなの通用しない時代において、「昔はそういう凄いリーダーがいた」って言っても、さ。

 「品行方正」「清廉潔白」「聖人君子」な人が政治家になるべきだと思ってる人がいるけど(私の上司だ)、私の意見では「そういう人は、世の中が辛くて中学生の頃から引き篭もっていると思います」

 私のイメージでは大物政治家にふさわしい人っていうのは長渕剛みたいな人で、「10万人コンサートやるぜ!」ってことになったが、思うように集客しなかったので、あちこちのバラエティー番組に出演していたが、ああいう営業マン魂が大事でしょう。

 試しに長渕剛に「国会議事堂前で無料ライブ」を開催してみてほしい。
 何万人集まるだろうか?



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