可燃物な日々

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日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました

1月31日(土)

 休みだったので朝ドラ観てからゴロゴロしていたら、「週間深読み」がピケティ先生を取り上げていたので「うわー、NHKマジにピケティ推しだなあ」と思っていた。

 前にも教育テレビ(えーと、今はEテレって言うんでしたっけ?)でピケティ先生の講義番組流していたしなあ。偶然観たんだけど、「ピケティ先生、身振りがおねえっぽい」って思った。

 経済書の久々のベストセラー本だし、ピケティ先生が来日しているっていうのもあるけど、「格差社会があっ」っていうのがNHK的にはツボなんだろうなあ。それにしても、「深読み」で取り上げる題材ってホントに「今のNHKのイチオシのテーマ」を取り上げることが多いいが(「クローズアップ現代」とか「NHK特集」と確実に連動している)、あまりアカデミック方面は取り上げないので「ほお、ピケティかあ・・・・」と眺めていたら・・・

 や、山形しぇんぱい ぎゃぼーん!

 (ここんとこ「のためカンタービレ」の漫画や動画のお浚いに熱心だったので)

 期せずして、山形浩生氏がテレビ出演されているのを鑑賞してしまいました。

 デーブ・スペクターと共演ってビミョーですわ(笑)

 しかし、そうなると父兄参観みたいな気持ちになってしまったので、コンタクトレンズつけて真剣に鑑賞していたのだが、「山形しぇんぱい 全然しゃべらせてもらえないじゃないですか」って感じだったのだが、番組の進行も「日本でも格差がー」なところになってしまったので、「あー、そうなるわな、やっぱ」と思っていたら、最後の方にやっと山形しぇんぱいが「ピケティ先生の主張」を手短に主張していたので、まあ、良かったんじゃないでしょうか。

 随分前にはやりNHKの番組に出演した時より、断然テレビ映り良かったし。
 年取って挙動が落ち着いたからなのか、地獄の特訓を受けたのかわからんが。(ただ、地獄の特訓を受けたのなら、あの頭髪のいい加減さは無いだろうから、やはり天然モノ?いや、あの髪型がダメっていうわけでもなく、「プロだったらこの手抜きは無いよな」って程度でしたが)

 ふーん、でも、ピケティ本は読んでないけど、「深読み」でも小野アナが「金持ちがさらに金持ちになるって、大人だったら誰でもわかってしまう普通のことなんじゃないですか?」って言っていたけど、経済学的にはそうじゃない理論がメジャーだったんですね。

 実際、そういう時期があったらしい。
 日本も戦後の復興期はそうだったんだろうなあ。

 財閥解体とかあったし。
 うちの祖父とか、まさにそういう時代に「地方の貧農から都市部の中間層」に移動した人だったし。

 祖父の時代より前だったら、農家の次男坊以下は耕す土地を求めて山間部に入って棚田作ったりしていたのかもしれないけど、明治以降は都市部で労働力の需要が高かったから、みんな都市部に出てジャンジャンバリバリ働いていたのでしょう。

 そして戦後の復興政策で「仮設住宅」みたいな感じで充てがわれた都営住宅である港区の一軒家に住んでいたが、それが払い下げられたので、「新潟の農村の小学校しか出てない子が、東京の町工場に就職して修行して、独立して世帯も持ったら戦争に行くことになり、帰ってきたら政府が家を用意してくれた」って感じで、もちろん本人はとても努力したのだろうけど、時代の波に乗った部分も大きかったはず。

 で、何が言いたいかというと、祖父は70代後半で亡くなったのですが、事業が成功したってわけでもない「コツコツ地味にやっていた町工場の一人社長」みたいな感じだったはずだし、年金なんて国民年金だったはずなのに、祖父が亡くなって、残された祖母の今後をどうするかってことになって、うちの母が祖父が残した預金通帳確認したら「えー?2000万円も貯金あるの?」ってびっくりしたらしい。

 その頃には、先に脳梗塞で体が不自由になっていた祖母は一人では外出できないようになっていたが、祖母がまだ元気だった頃は、見栄っ張りの祖母が買い物でお大尽しちゃうので「入ってくる年金も全部あいつが無駄使いしてしまう」って祖父がうちの母にコボしていたようなのですが、祖父はその預金を必死に祖母から隠していたんでしょうね。

 たぶん、昭和後期だとか平成になってから、祖父と同じような出自の子が「高卒だけど地元にいい就職先ないから上京するか」ってことになっても、「23区に一軒家」とかフツーは無理でしょ。
 うちの祖父、息子二人を私立大学に入学させましたからね。
 うちの母は大学には行ってませんが、私立中高一貫校に入れています。それは、祖母の趣味というか野望だったらしいですけど。

 なので、あの時代は、田舎から出てきた学もコネもない青年でも、頑張って働けばその子女は、そこそこいい学校に通えたらしいです。

 今だったら、「息子二人が私立大学で、娘さんは私立のお嬢さん中高」って、年収1千万円クラスじゃないと厳しいでしょうに。
 たぶん、戦後のどさくさ期って、「自分は貧乏人の出だけど、子女にちゃんと金かけて教育すれば、うちのレベルが上がる」って気持ちがあったんでしょうね。

 というわけで「経済成長が続けば格差は縮まる」っていう幸せな時代を生きた祖父だったのだと思いますが、私は「格差問題」についてはちょっと微妙な立場で、どっちかというと「格差もっと広がれ」って思う派なのです。

 だって、今の美術館や博物館に陳列されてるような美術品って、金持ちの道楽が前提じゃないですか。

 格差が縮まって、みんなが仲良くユニクロの服着てるよりも、お金持ちは豪華にドドーンとっていうほうに憧れちゃうのですが。
 そして「日本が誇る職人魂」っていうのも、富裕層の贅沢に支えられてることが多いので、「芸術のパトロンとしての富裕層」っていうのは大事だと思ってしまうわけです。

 まあ、そんなこと言えるのも、今の自分が「富裕層ではないけど、所得としては中の下」くらいを維持できてるからでして、「最近の日本では貧困層が増えているのだ!」って言われても「でも、わたくし程度でも、この程度の収入があるのに?」って思いますが、でも、もしかしたら、この日本で「年収200万円」くらいの低所得者層を生んでいるのは、「年収1000万未満の中間層」かもしれない。

 記憶に新しいのは「派遣社員の単価下げよう」って動きがあった時でした。

 値下げ交渉したらガガガッて下がりましたけど、「非正規社員の賃金」ってああやって簡単に下がるんですよね。

 そして同時に職安で「年収250万くらい」ってとある専門職で募集かけたら、けっこう候補者多くて、それを手配した年収1千万円くらいの役員氏は「オレは節約した」と自慢げでしたが、その職種はもう子育ても終わった50代後半をターゲットにしていたので、そんな年収でも募集があったんだろうけど、そんな年収で募集するのって、どんだけ他人をバカにしてるのかって思いましたけど、「100均」の時代なんでしょうか?「安けりゃいいじゃん」って感じのようです。

 「本を買うならまずブックオフ」っていうのも同じですが、「他人の労働の価値を正当に」っていう考え方しないんですよね。

 それどころか、「たかだか時給1000円くらいの日雇いバイト」が「ちゃんとマニュアルどおりにやらない!最近のバイトは質が落ちてる!」とか騒ぎますから。

 年収600万円の人って、多くは「自分は薄給だ」と思ってるんでしょうけど、普通に時給計算したら3000円くらいなのですが、それに気がついてないのです。

 だから「時給1000円も貰ってるのに?」ってバイトに高い要求してしまいますが、おめーらの3分の1の給料しか払ってないのに、高い成果求めんなよ、ってよく思います。


1月30日(金)

●昭和あるある

 「昭和あったあった」かしら?

 夕方、エビワカちゃんのケータイに小学生の長女から電話が入った。
 電話が終わった後、エビワカちゃんがクスっと笑っていたので「どうしたの?」って聞いてみたら「友達が家の鍵忘れて閉めだされちゃったので、うちに連れて来てもいいか?だってwww」と言うので、フロアにいたみんなで「そんなん一々確認してくるんだー」なんて盛り上がっていたのだが、私がふと、

 「そういや、昔の家って、そういう事態に備えて植木鉢の下とかに鍵置いてあったなあ」

 って、呟いたら、30歳から50歳までの全員に、「あー、あったあった!」とバカウケしたので「やっぱ、そういう家多かったんだ」とホっとした。

 「玄関マットの下とかwww」
 「今思えば、そうとう不用心ですよねえ?」

 ちなみに我が家は、庭の奥にあった物置の中の工具入れの中でした。
 うちの物置、古い鉄製で私が小学校の頃すでに戸の立て付けが悪くて、開けるのにコツが必要だったし、コツ掴んでいてもどうしてもギギギギと大きい音が鳴ったので、セキュリティーレベルとしてはまあまあでした。

 ただ、そこに鍵を戻すのをうっかり忘れていた時に締め出された弟が、「二階の窓なら開いているはず」と物置からハシゴ出して2階から侵入したこともありました。

 鍵と言えば、当時の玄関の鍵って、今は古いタイプのトイレの鍵みたいなやつだった。

 鍵を回すんではなく、ポチっと押すやつ。
 えーと、確か、鍵かける時はまずポチっと押して、ドアを締めると鍵がかかったのだ。
 そう、そういう鍵だったからこそ、母親が買い物に出かける際に鍵を持ち忘れて締め出される事案が多発したから、物置にある合鍵はけっこう重要だったのである。

 いつだったか、母が話してくれたのだが、斜向かいのKさんちの奥さん(その家の娘は私とは3歳からの幼なじみである。互いの家のオムツを共有して育った間柄。紙おむつなんて無い時代ですから)が、やはり買い物に出掛けて自分を締め出してしまって困っていて、「誰か子供が学校から帰ってくるまで、ミヤノさんちに居させてくれない?」と訪ねてきたことがあったらしい。

 母は「もちろん構わないけど、鍵なら開けられるわよ?」って、当時はクレジットカードは普及してなかったから、ATMのカードだかを取り出して、Kさんちの玄関の隙間にそれを差し込むと、鍵の要所である部分のバネを利用して、簡単に開けてしまったらしい。(バネがあるから、鍵回さなくてもガチャンと閉まるわけですから。そこをカードで押さえ込めば開くわけです)

 私はその話しを聞いた時に「おかーさん、いくら器用自慢だからって、何てことを!」と思った。そんな技能があることがバレたら、その後、この近辺で空き巣被害があったら容疑者リストに載ってしまうじゃないの・・・・と。

 Kさんも相当びっくりしたらしいが、「うちの母でも簡単に開けられる鍵」である事実を重く見たようで、速やかに鍵を今と同じようなサムターンって言うの?外から鍵を回さないとかからないやつに替えたようで、その情報を聞きつけた他のご近所さんもすぐ追随したらしい。

 しかし、我が家だけは、ずっとあのシロートでも簡単に開けられる鍵のままでした(笑)
 うちには空き巣が狙うほどの金目の物が無いという自信があったのと「玄関だけ強固にしても他が甘すぎる」って諦めもあったのでしょう。
 あと、そうだ、祖母と同居していたので、祖母が自宅警備員の役割していたし。でも、母と折り合いが悪かった祖母はしょっちゅう親戚の家に長期滞在していたので、不在な時が多かったんですけどね。

 あー、ちょっと怖いこと考えちゃった。
 もしかしたら、母は自分の親と同居していたら「あの鍵じゃ危険。空き巣が老親と鉢合わせたりしたら!」って考えたのかもしれない。

 まあ、あの頃は専業主婦が多い住宅街だったので、主婦が家にいる時には鍵かけない家も多かったんですけどね。

1月28日(水)

 あー、錦織君負けちゃった。

 会社で誰かが「サッカーがダメだったから、せめてテニスはカンバってほしかったのに」と呟いたので「アジアカップごときとグランドスラム大会を一緒にすんな」と心の中でボヤきました。

 ほんともー、わかってないんだから(笑)
 テニスのグランドスラム大会で勝ち残るっていうのは、サッカーで言うところの「メッシやネイマールやルーニーやロッベンと直接対決して勝つこと」なんだってば。

 さて、夕方になって「イスラム国に人質になっている日本人が解放か?」ってニュースが飛び込んできた。
 まだ、ソースが微妙なんで、なんとも言えないけど、もし本当に解放されたら、イスラム国の広報力は凄いって評価できるかも。

 前にも書いたが、これって処刑しちゃうよりも解放したほうが日本人には相当なインパクトを与えるので、「テロリストとは言え、すげーやつらじゃん」的な印象を与えるだろう。
 「ヤクザの人情モノ」が大好きな国民性もあるからね。

 そして「鬼畜米英の人質はあっさり処刑されちゃったけど、やっぱり日本人だと対応違うんだ」って思わせることは、日本人のナルシスト魂を刺激し、かつ親米路線に疑問を投げかける効果絶大だと思う。

 そのタイミングで沖縄あたりがしゃしゃり出てきたら「日本だってまだ米軍の占領下にあって庶民は苦しんでいるのです」って流れになってきたら、デモ系(?)な人たちが「日米安保のあの騒動を再び!」的に盛り上がったりしないか?

 集団的自衛権はやはり間違っていたのをイスラム国に指摘されたが、彼らは「まだ日本は引き返せる」と、この人質事件で教えてくれたんだ!って感じで?

 そういう場合、山本太郎的な人々はどう立ち回るだろう?「あの後藤さんのお母さんの原発反対な意見がイスラム国の心を動かしたのだ」とか言ってくれたら面白いけど。

 くそコラを作った人たちはどうだろう?
 たぶん、おバカ野球ファンだったら「\イスラム国優勝/」って表現するんだろうけど、くそコーラー(?)達もそんな雰囲気になるのでは?

 そしてイスラム国に男気を感じてしまう人が、今の日本に100人くらいいるとしたら、それが一挙に1000人になる可能性は高いだろう。

 なによりも心配してしまうのは、後藤さんがもし解放されたとして、日本に帰国したら、「去年の小保方さんと佐村河内さんと野々村議員」を足して3掛けたくらいの「時の人」になってしまうことだ。

 けっこうイケメンだし・・・・

 私がもしイスラム国の幹部だったら「後藤は殺さないけど、このままイスラム国公認の日本大使として働いてもらう」ってキープしてあげるなあ。
 人間の盾としても利用できるし。

 イスラム国はどこまで計算して、日本人人質をどう扱うか考えてんですかね?

 どうやらヨルダンは交換要求のあった死刑囚を自国の人質と交換するって動きにもなっているようで、それ受け入れちゃうとなあって思いますが、リシャウィ死刑囚は雰囲気的には末端ぽいし、なにしろオバサンなので(私よりも年下だけど)、ヨルダン政府としてもリリースしてもいい人なのかもしれない。

 さて、どーなりますかね?

 って他人事ですが・・・・だって、他人事なんだもん。

 私が10キロ痩せたら人質解放するとか言われたら本気出すけどさ。


1月27日(火)

●テニスってマイナーなスポーツだったのか?

 今日も会社で「全豪っていうのも四大大会の一つだったんですね。知りませんでした」って言われて「・・・・まあ、興味ない人はそんな感じか」と思ったが、そんな人でも錦織の試合は観てるらしいので、かつて野球のWBCが大量の「にわか」を生んだことを懐かしく思い出してみた。

 部長はヤフーニュースで「現地でも錦織フィーバー」っていう記事を読んだようで「なんで現地人にも人気あるんだろう?」って聞いてきた。
 部長の仮説は「サッカーではオーストラリアもアジア枠だし、アジアって意識なんだろうか?」だったけど、オーストラリアがアジア枠に入ったのは「そっちのほうが有利だから」ってだけで、アジアっていう意識なさそうな気がする。

 なので、「まあ、オーストラリアはアジア系移民も多そうだけど、そもそもテニス的には東洋人選手って珍しいというか、男子だとマイケル・チャン以來だと思うので、そのマイケル・チャンがコーチでっていうのも影響してんじゃ?チャンはかなりの人気選手だったし」って答えたが、まだよくわかってないようだったので「そもそも、テニスファンって国籍にキョーミないんですよ。雰囲気としてはF1レーサーみたいなもんです。それにテニスの試合では選手の国旗とか掲げてるの観たことないし」と言ったら「あー、なるほど」と少しわかってくれたかね?

 テニスがオリンピック競技になったのはつい最近のことだし、私は「テニスはオリンピックいらないじゃん」ってずっと思ってます。
 やるんなら、ボクシングみたいにアマチュア限定とかにしないと・・・つーか、ボクシングの場合にはプロの世界は色んな意味でアレなので、レスリングみたいに「アマチュアが正統派」って核が無いといけないような気がするけど、テニスの場合はサッカーと同じくらい、いやそれ以上にプロの世界がきちんと組織立っているので、そこが頂点でいいじゃんって思う。

 そう考えると、私がかつてテニスが大好きだったのは、出身がどうのとか所属がどうのとか、ややこしいこと無しに、「実力のある個人が勝つ」ってシンプルさがあったからなのかも。

 野球で言うならば、日本の高校球児が「オレ、ちょっとウィンブルドンで腕試ししてみる」って予選に挑戦してみるみたいな?(実際は誰でもエントリーできないんだろうけど)

 サッカーだと、いくら欧州の強豪チームに日本人が移籍しても「起用法があああ」とか言う話しになるが、テニスだったら「チャンスに恵まれなかった」という言い訳が出来ないので、ファンとしては全くストレスが無い。

 と言いつつ、私がテニス・ファンだったのはサンプラスの時代までだったので、最近はほとんど観てないんだけどさ。

 でも、日本のにわかテニスファンが「錦織君がウィンブルドンでも活躍しないかなあ」とか言い始めたら(実際、会社でもそういうにわかが発生している)「レンドルっていうのがいてね」と、余計なお世話な話し披露しちゃうもんね。

 さて、「イスラム国の日本人人質事件」は私がニュース避けていたので、ニュースショーではどういう報道されてたのかよくわかりませんが、「後藤さんの母親の会見がちょっと痛かった」っていうのは、少しだけ観てみたのですが、まず苗字が違うことに「?」と思ったのですが、「嫁に連絡してみたら子供が生まれていた」っていうのにも「???」と思っていたら、「環境破壊がどーのこーの」と言い出したので、「?????」だったのですが、後でネットでもボロカスに言われていたので「まあ、そうなるわな」って感じでした。

 ただ「自己責任論」についていろいろ言われてますが、うちの会社では自己責任を振りかざす人いなかったので、一部の「声の大きい人」が騒いでいただけなんじゃないかと思いますが、そういやエビワカちゃんが「この人、生まれたばかりの子供がいるって・・・・奥さんの妊娠わかっていて危険なとこ行くって無責任ですよね?」って言ってたが、それは二児の母としての正直な感想だなあ、と思った。

 エビワカちゃんの旦那さんは設備系の自営業をしているのだが、東日本大震災の数カ月後くらいに、東北に行く仕事のオファーが入ったらしいが「長期出張はイヤ」と反対して行かせなかったらしい。
 私だったら「自分の家族の技術が復興のお役に立つなら」と思ったかもしれないし「現場がどんなだか見てきて」っていう好奇心も湧いたと思ったのだが、エビワカちゃんは「子供も小さいんだし、そもそも旦那の両親と同居しているんだから、旦那いないと困る」って、とてもきっぱりと自分本位を貫いたようだ。
 そういう視点で「奥さんが妊娠してるのに危険な所に行くのは無責任」ときっぱり言うのは、なんだかとても納得できる。

 ツイッター民が「くそコラ」張りまくったようで、それも「不謹慎だ」とか「テロリストを変に刺激するな」って話題になっていたが、どうも欧米メディアからは「日本人は独自のユーモアでテロに対抗した」と好意的に受け取られていたようだ。

 そして、安倍政権が気に入らない人は「安倍のせいだ!」と言い、テレビの中の人で「身代金を払うべきだ」って言った人がいたらしいが、結論というか、私の感想としては「こんな個人の意見がそのままネットに上がる時代って、『日本人はこの事件でこう考えた』ってまとめが非常に難しい」ってことだった。

 世論ってなんだろう?

 ただ、私が自分が感じた気持ちを素直に言うと「イスラム国で日本人が拘束された」ってニュースを知って、「なんとか助けないと!」って気持ちよりも、「あー、これ過去の事例からすると、そのうち首チョンパ映像が流れるので、それ観ないように防御しないとなあ」

 私はちょっとしくじってしまい、「ゴールキーパーと猫」のコラ写真に夢中になっていたら、モザイクがかかっていたけど、「日本人人質が殺害されたとされる画像」を観てしまい、「あー、これは私の不注意。まとめスレなんて観るもんじゃなかった」と自己責任でした。

 ただ、あちこちダラダラ眺めていたら、「あー、いろいろあるな」って思うところはあって、例えば「フランス人はあんな大規模なデモをやったが、日本ではそういう動きはなかった」と言われると「そーいえば」と思う。

 デモをやる集団がどういう思想であるかっていうのを逆に垣間見たような・・・・

 日本人がそういう動きしなかったのに、日本各地のモスクでは日本在住のイスラム教徒によって祈りが捧げられたってニュースはけっこう観たので、「なるほど」と思った。

 いろいろな意見が立ち上ってくるので、けっこう興味深いのですが、でもイスラム国側が「死刑囚釈放せよ」とかブレてるんだか変な揺さぶりかけてくるのかわかりませんが、もしかしたら長期化するのかもしれないけど、長期化すると日本人、すぐ飽きて次に行ってしまうので、自分を含めてそっちのほうが少し心配です。
1月26日(月)

 うぉー、錦織君が全豪ベスト8進出!

 それよりも、会社のテニスファンの同僚と「全豪が地上波生放送なんて!」って話しで盛り上がった。全英だったら生中継してるけど、全豪の生中継なんて初めて観たので「こんな昼間にやってるとは知らなかったよね!」って。

 テニスに興味の無い他の同僚が「ところでテニスって何時間くらいやってるの?試合長くない?」って言うから「えー、野球と同じで時間制じゃないからマチマチだけど、男子だと5セットあるから、3−0の試合とフルセットにもつれ込んだ試合じゃ全然時間違うし・・・」と説明したのだが、今日の試合は錦織君のストレート勝ちだったので3セットしかやってないのに3時間くらいかかっていたらしく「だいたい、1セット1時間くらい?」と聞かれたが、「うーん、1セット中も6−0の場合と、6−4の場合じゃ全然違うし、しかもデュースが続くとえれー長くなるし」

 サーブが凄い選手が6−0,6−0、6−0で勝ったら、最短でどのくらいの時間で終わるんでしょうね?あんまそういう試合観たことないけど。

 調べてみたら四大大会最短試合時間は、1998年前仏の女子決勝戦 グラフ×ズベレワの32分らしい。
 女子なので3セットだから、最短でも1セット10分かかるのか。

 テニスってやっぱ時間読めないからテレビ放送難しいんだよなあ。

 だから「真夜中のウィンブルドン」っていうのが光り輝いていたわけで。


1月24日(金)

 30年前の私に「30年後に日本人男子で世界ランク一桁の子が出てきたので、全豪オープンが昼間っから地上波でその子が出る全試合生中継してるよ」って教えたら、どういう感想を抱いていただろう?

 「地上波って何ですか?」だったりして(笑)

 さっき三軒茶屋駅で、後ろを歩いていた男性二人組が「世田谷線のどっかの駅で降りてみたいよね」と話していて、「世田谷線に乗るの初めてなんだろうか?」って思っていたが、そしたら「なんか、わけわかんない駅とかでさあ」って言っていたので「世田谷線のわけわかんない駅って?言ってる意味がわけわからん」と思った。

 たぶん、「よく知らない駅」って意味なんだろうけど、世田谷線沿線住民が乗り降りする駅で「世田谷線のわけわかんない駅でちょっと降りてみたいよねえ」なんて大声で喋るのは、ちょびっとだけ失礼だと思いました。

 三軒茶屋駅で「四国とか各駅停車で旅してみたいよねえ。途中でわけわかんない駅で降りてみたりとかさあ」って言うんならわかりますが。

 いや、別に怒ってるわけじゃありませんが「世田谷線のわけわかんない駅ってどこ?」ってちょっと首をかしげてしまったので。

 あ、そうそう他人の話しに真剣にムっとした話しがありました。

 会社でよくマスオさんに絡みに来るマスオさんとほぼ同期の男子がいるんだけど、彼が「ほら、似てるじゃん!」とか言っていたので、「誰に?」って聞いてみたら「ほら、デンゼル・ワシントンに似てるよ!」って言うので、ちょっと眉間にシワが寄ってしまったのですが、それよりも、エビワカちゃんが「え?それ誰ですか?」って言うので、瞼が痙攣してしまいました。

 そんで、さっそく検索してデンゼル様の写真を出して、まず「えー、黒人じゃないですか!」って言うので「殺す」と心の中で思いましたが、「えー?似てるかなあ?」「うーん、ちょっと雰囲気あるかなあ」などと盛り上がっていて、私が遠い目になっていると、「ミヤノさんは、この俳優さん知ってました?」とか言われたので、辛抱たまらず・・・・

 「私はデンゼル・ワシントンのものすごーく大ファンなんです!」

 と言ってしまいました。

 ぎょっとして私に注目する30代社員4名であった。

 引くに引けなかったので、「だ・か・ら、マスオさんがデンゼル様に似てるって言われても、それを素直に受け入れることは出来ません。正直、かなりムっとしています。どのくらい、ムっとしているかというと、かつてM部長がイ・ビョンホンに似てるって言われていた時くらい・・・あれも・・・・あれも・・・・どっちかというと似ていたのがとうてい納得できませんでした!」と言ったら・・・・

 エビワカちゃんが「イ?ビョン?」って・・・イ・ビョンホンがわからないということが判明し、私の傷口がさらに広がる。

 「いえ、名前は知ってるんだけど、顔が思い浮かばなくて」と言いながら、また検索して「うーん?」って言っていたら、マスオさんに絡みに来た男子はM部長の部署の子なので「やっぱ似てますよねー」って言うもんだから、私が「似てるけど、似てるって認めたくない!」って言ったら、後輩たちに「ご愁傷様です」みたいな顔されてしまいました。

 ほんとに「デンゼル・ワシントンって誰ですか?」っていうのと「イ・ビョンホンってどんな顔でしたっけ?」にはマジへこみましたわ。

 あ、そーだ、エビワカちゃんったらさらにデンゼル様のお写真を眺めて「なんか、えーと、ウィル・スミスに似てますよね」って言うから、「全然違います!」って絶叫しちゃったけど、「有名黒人俳優」っていう大雑把な括りだったようです。

 はあ、しかし、相手に全く悪気が無いだけに・・・ほんと・・・ヘコむしかないっていうか・・・


1月21日(水)

 朝ドラ見終わって、民放にしてみたら、どのチャンネルも「イスラム国の人質になった日本人」のビデオ流していたので「ひー、やめてー」とまた速攻でNHKに戻った。

 欧米人が人質になった映像も観るのが辛かったが、あれはそんなに「全テレビ」でやってなかったので避けるのに苦労しなかったが、日本人が人質になってしまったので、ほとぼりが冷めるまでニュース観られないじゃん!

 つーか、私は日本代表に興味が無く、オリンピックの日本人選手にもあまり興味が無い方なのだが、こういう事件で欧米人ではなく日本人が出てくると「あー、親兄弟や友人知人の人たちはお辛いだろうなあ」って感情移入しやすいので辛さ倍増だ。

 それにしても、よく「ゲーム脳」だの「アニメの影響が」だの、日本で凶悪犯罪が起こった時に犯人が若い人だとそういうこと言われる場合があるが、ゲームやアニメに影響されてなさそうな人たちの残虐性をどう説明する?

 まあねえ。
 大昔って「公開処刑」が庶民の娯楽だったので、やってる方は「いいコンテンツを配信している」くらいに思ってるのかもしれないが・・・

 ただ、イスラム国って組織がいったいどんなもんなのか全然わかってないのだが、ああやって何ヶ月もキープしていた人質を手に掛けようとする気持ちがイマイチよくわからない。

 情が移ったりしないんだろうか?

 どんな事情であれ、いったん確保して餌を与えていると、愛着が湧いてきそうだが・・・って、ここでその話し書くと語弊ありまくりだが、私はその昔、大量発生したので殺虫剤で退治していたゴの付く虫をうっかり瓶に入れてみたら、可愛くなってしまい、餌を与えるようになり、生き残った一匹と2年以上暮らした経験がありますので。

 でも、イスラム国っていうのが、そんなタマではないのはわかってるし、なんでそうなっちゃったのか、何をやろうとしてるのかもよくわからないけど、それはかつてのオウム真理教だってそうだったしな。

 そして「いかれてるんじゃないか、こつら?」っていう人々が、リアル中二病みたいのを発病しるっていうことは現実社会で起こりうることだっていうことも、なんとなくわかっている。
 太平洋戦争の頃の日本だって外から見ればそうだったのかもしれないし。

 そして、アメリカだってあの頃は、一般市民に犠牲者が大勢出るのをわかっていて空襲や原爆投下したんだろうし。

 それにしてもテニスの全豪オープンが始まって、錦織君の初戦をNHKが地上波生放送していたので「はしゃぎ過ぎだろう」と思っていたが、丁度、サッカーのアジアカップもオーストラリアでやっていたから、サッカー代表ユニ着た日本人がテニスも観に行っていたようで「おめーら、人生楽しそうだなwww」と羨ましかったのですが、テニスの試合が史上空前の「日本ちゃちゃちゃ」に染まる日が来るなんて・・・・とかなんとか、愚痴りたかったのに、もうイスラム国のおかげで台無しよ!

 「つまようじ少年」で今週はどこまで引っ張れるかって、思っていたのにさ。

 あの少年も何やりたかったのか、さっぱりわからなかったけど、「犯罪」の程度としてはそんな大したことじゃなかったし。ただ、ちょっとだけオリジナリティーがあっただけ。実際には商品を万引きしてないとか、異物混入させた商品は持ち込みだったらしいとか、変に節度があった分だけ、不思議な事件になってしまったが、でも、動画サイトでの炎上を目当てになんかやるなら、そのうち「自作自演の残虐ないじめ動画」とか出てくると、なんとなく予想していたので、「ああ、まず、こういう人が出てきてからか」と、なんだかキョトンとしてしまった。

 イスラム国も「実は処刑シーンは合成でした」とかだったら、物凄く人気沸騰しそうなんだけどなあ。
 そこまでプロデュースできるような人材がいるわけないよな・・・・

 日本人人質を晒した映像でも「2億ドル払わないと、こいつらを熱湯風呂に入れる」とかやってくれたらなあ・・・

 わかってますって、そんなギャグかますテロ集団なんていないってこと。

 でもなあ、一縷の望みを探すなら、日本人の多くは「欧米人はイスラムから嫌われてるが、でも親日派が多いんでしょ?」と思っており、最近のテレビは「日本人ってだから凄いのです」っていうのが多いので、なんだかすごーく特別扱いされたがってるようなので、イスラム国も「日本人人質を処刑しようと思ったが・・・・やっぱりダメ、無理、だって、日本人ってイスラムの友達でしょ?」とかやったら、一挙にイスラム株が急上昇でストップ高間違い無しなんだが・・・・ 

 私がイスラム国の幹部だったら、そっちやるな。
 そんで、調子に乗った日本が「あーら、アメリカの力借りなくても、日本だけでやっていけるじゃん」的な方向に行くのを期待する。

 でもさ、たぶん、イスラム国の幹部はそんな人達じゃないんだろうね。

 そういや、年末に返事しにくい感じのメールよこしてきた友人N嬢のメールに返事書けずにいたら、一昨日、遅い年賀状が届いて「こっちは海産物も美味しいから、ぜひ遊びに来てね」とか書いてあって「あー、病状が悪いから携帯禁止になってるのかなあ」って思いました。

 友人M嬢からも3週間ぶりにメールが来たが、寒いから心の病の人も落ちてる時期なのかね?

 そうだ!イスラム国の人たちに「人質のことはまあいいとして、日本にスキーしに来ない?」って招待してみたらどうだろう?
 「その身代金は払えませんが、その代わりにせいいっぱい雪国でおもてなしします」

 その申し出が叶わなかったら「ああ、おもてなしが・・・・」って、がっかりするだけなので、「自己責任」が「おもてなし」にすりかわるので、けっこう気持ちがラクになる人が多いかもしれないんだけど、ああ、バカなこと書いてて、ほんとすいません。
 
1月20日(火)

 昨日の夜、夢だったのか現実だったのかわからないのだが、とにかく布団の中で泣きじゃくっていた。(もしくはそういう夢を見た)

 なんでかっていうと、この写真を思い出したからである。

ごみ収集車の優しさ。 pic.twitter.com/30T2JFyXC4

— ままままっさん@瀧川将也 (@msy_tkgw) 2015, 1月 6
 私も子供の頃、とても愛したクマのぬいぐるみがいたので、ゴミ捨て場に捨てられたぬいぐるみを見ると、とても切ない気持ちになる。
 だって、私のミーナちゃんも、いつだったか自分の判断で捨てたからだ。

 だいたいぬいぐるみって愛されたモノのほうがボロくなる。
 ミーナちゃんも耳が千切れたり、目が外れたりといろいろ損傷していたけど、器用な母がその都度修繕してくれたが、首の接続部が破れて綿が出てきた時には「もう、限界かな」と思った。
 その頃には、全体的に表面の生地が薄くなっていたので、修繕するのも難しかったのだ。もう縫う場所が無くなるのよね。

 なので多分、私が高校生くらいの頃だろうか?妹ももう小学校高学年だったし、押入れのおもちゃを整理することになって、母が「これはどうする?」と所有者である子供に確認して、「これはさすがにもう要らない」っていうのを処分したのだと思う。

 「なんでも鑑定団」によって、弟所有の超合金ロボなどがけっこう高値で評価されていたので、母は「あー、あの頃、全部捨てたぁぁぁ」と随分後になって嘆いていたが「どの家でも処分したから、希少価値が出たんだよ」と慰めた。

 ミーナちゃんを捨てたことを後悔しているわけでもなく、ただミーナちゃんがもう少しマシな状態だったら、今でもとっておいただろうなあ、って思うと涙が溢れてくるだけだ。

 私が20代半ばの頃、仲良くなった女子大生の家に遊びに行ったら、灰色のクマのぬいぐるみがベッドの上に置いてあり「この子かわいいね、けっこう年季入ってるけど」と言ったら「その子は私の一番古いお友達なんです。元は真っ白だったらしいんだけどね(笑)」と言っていて、「へー、こんなにキレイに残っているなんて羨ましい」と心の底から思った。

 実はミーナちゃんが来る前に(幼稚園くらいの頃のクリスマスプレゼントだったはず)、お気に入りのクマがいて、3歳くらいの頃、江ノ島の海岸をそのクマ抱えて歩いている私の写真が残されているのだが、幼い私の激愛に耐え切れず、私が物心ついたころはすでに原型を留めていなかった。(後年になって、写真で「生前の美しい姿」を確認した)

 もう一つ、けっこうお気に入りだったアニメのキャラだった犬みたいなのがいたのだが、それもいつのまにかいなかった。
 私が寵愛するぬいぐるみを破壊してしまうのは、ディープキスっていうか「ぬいぐるみを吸う」って癖があったからかもしれない。

 毛布も吸いまくってボロボロにしてたしな。子犬かお前は!

 というわけで、昨晩はなんだか「昔あれほど愛したぬいぐるみたち」を次々と思い出して布団の中で泣いていたのか、泣いている夢を見ていたのでした。

 愛すれば愛するだけ、愛するぬいぐるみを傷つけてしまっていた私は、最近知った「ゾンベアー」っていう「ゆるキャラ?」にはハート鷲掴みされました。

 ああ、このボロさ、末期のミーナちゃんもこのくらい酷かった!(号泣)

 首の所の縫い目とか、ほんとこんな感じでした。

 とても部屋に飾っておけるシロモノではなかったのですが、ゾンベアーがアリなら、ミーナちゃんだってアリだったのか?

 ミーナちゃんがゾンビになって私を追いかけてきてくれたから・・・・私はダッシュで逃げるかもしれないけど、でも、でも、でも、ミーナちゃんがやっぱり私が一番好きなぬいぐるみだったので・・・えーと、なんていうのか、まとまりませんが、つーか、また泣けてきたんだけど、おい、大丈夫か?

 というわけで、クマのぬいぐるみのことで涙腺崩壊している48歳の春でした。

 ところで元祖天才バカボンのパパは「41歳の春だから♪」ってエンディング曲だったんですね。とほほのほ


1月19日(月)

 けっこう楽しみにしていた新月9観てみました。

 杏が超リケジョ役らしいという前評判でしたが、出だし的には「これ・・・やり過ぎじゃ・・・」って感じでしたが、相手役の長谷川博己の役も「オタクでニートで」がやり過ぎでした。

 ただ、新しい試みというか「理系でいきすぎた人」と「文化系でいきすぎた人」っていうのは、紫外線と赤外線の関係みたいに両極端なんだけど印象としては近い感じになるみたいに、妙にマッチするのかも?っていう予感を振りまいた初回になったので、まあ、良かったんじゃないのかなあ?

 そして、杏も長谷川博己も一応「美男美女」なんだけど、「普通に美男美女」ってわけでもなく、ファニー系というか、癖のある美男美女なので、いいキャスティングなのかもしれない。

 ただ、予想していた通り、セリフ量が多く、主人公二人共理屈っぽいので、その理屈がある程度拾える人にはけっこう面白いが、そうじゃない人には何をベラベラ喋ってるのわからないので、つまらないかもしれないなあ。

 あと、脚本家がやっぱし文系なので、理系の杏のセリフの切れがイマイチかなあ。杏がアスペルガーっぽくなってるだけって感じだったので。

 杏のリケジョっぷりをもっと上手くアピールできたら、面白くなりそうなドラマでした。

1月18日(日)

 昨日、テレビで「芸能人ピアノ対決」をやっていたので(関ジャニの仕分けがどうとかいう番組)「へー、新垣さんなかなかピアノが上手そう」と予告篇観て思ったので、観てみたのだが、最初の課題曲のトルコ行進曲はなかなかの出来だった。

 新垣さんは作曲家なので、ピアノのプロではないんだろうけど、さすがに音楽家らしく音色に拘った感じの演奏で、好感が持てました。
 しかし、やはり芸能人の演奏は「弾くだけで精一杯」って感じで、プロとシロートの差が歴然とわかったので、関ジャニの皆さんも「えー、全然違うんだ!」って驚いていた。機械で演奏を判定するっていう、しょーもない企画ですが、ああして「演奏の聴き比べ」をするっていうのが面白いってことを一般に知らしめてくれたことはいい事だと思った。

 その後、ユーチューブで「クラシック聴き比べ」の動画にハマってしまったし(笑)

 ピアノ対決は他の番組ですでにやっていて、アイドルがけっこう頑張っていたので話題になっていたようだが、ピアノ好きとしてはもっと流行ってほしい企画ですね。「運動能力自慢」の番組みたいに。

 あと、年末の「笑ってはいけない」でも新垣さんが出ているところは観ていて、弟が「これ、ヤバいよ、反則だよ、絶対に笑うよ、ってか、この人よく出たよな?」って感心してましたが、まだしばらくは使えそうなポテンシャル持ってるのかなあ?
 真面目そうな人柄と、あの斜視のインパクトがあるので、私もうっかり観てしまったくらいなので、「数字持ってる」のかもしれません。

(10年後の自分に向かって解説:「新垣さん」とは佐村河内という耳の聴こえない作曲家が実は自分で作曲してなくて、新垣さんがゴーストライターだったという事件で有名になった人。この年は他にも「STAP細胞の小保方さん」「泣きじゃくる代議士の野々村さん」などが時の人になった)


 話しは変わるが、フランスの新聞社襲撃事件から大規模デモを経て、なんだか他にもテロ計画が持ち上がっているようで、「ベルリン駅でのテロ計画がある」なんてニュースもあって、なんだかドヨーンとしますが、そもそもフランスの新聞社襲撃事件の「温度」というか、「これ、日本で言えばどういうことなの?」っていうのがわからなかったのですが、あちこちでちらほら解説が出てきたので、「ほー、なるほど」と読んでみましたが、どのあたりがドンピシャなんでしょうかね?

 まず、襲撃されたシャルリー・エブド紙っていうのは、メジャーな新聞でも無さそうだし、けっこう下ネタも多いようで、誰かが「日本で言うところの噂の真相?」って説明していた。

 そして、有名風刺マンガ家が犠牲になったらしいが、そのれも誰かが「日本で言うところの、いしいひさいちとか西原理恵子とかが犠牲になった?」と言っていたけど、うーん、そっちより、雰囲気的には黒鉄ヒロシとかが近いのかなあ?

 それはいいとして、あの事件で私が最初に思ったのは「でもなあ、ムハンマドを漫画に描くって、イスラム教徒にとってはタブーなことなんだしなあ」ってことだった。
 そういう印象を持った人はけっこういるようで、「いくら表現の自由だと言っても、配慮は必要だろう」という意見も見かけたが、でもそう考えちゃう人は、私もそうだけど「だからって、殺すことはない」って思うから、「やられた風刺漫画家もどうかと思うけど、やった過激派もどうかと思うよ?」な、あたりで志向停滞です。

 あと、よくわからないのはフランスでの「風刺画」の立ち位置で、日本の新聞にもそういの載るけど、人気度は4コマ漫画が圧倒的に上なので、地味な扱いだけど、そういやニューズウィークなんかにはよくそういうの載ってたなあ。(過去形)

 そんで、フランスの「風刺」のセンスがやっぱしイマイチしっくりわからないのであった。
 さらにわからなかったのが、事件後の表紙になった絵で、ムハンマドなのか、イスラム教徒なのかわからないけど、それっぽい人物が「私もシャルリー」って呟いている絵が何を言いたいのかさっぱりわからなかったが、いろいろと解釈が入り乱れているようで、「そんな、わかりにくいの描くなよー」と思った。

 そうこうしているうちに、当のシャルリー陣営もこの状況に戸惑ってるという記事もあり、どうやら、やっぱりシャルリーって「噂の真相」的な感じのメディアらしくて「英霊」扱いされて戸惑っているようだ。

 「噂の真相」はもう無いけど、今の日本で近いものって言ったら、近くないかもしれないけど雰囲気的には「東スポ」なのかもしれない。
 ホントなのか知らないけど、ロス疑惑の三浦和義がメディアを片っ端から名誉毀損で訴えていた頃、唯一、名誉毀損の判決が出なかったのが東スポだったという話もある。あ、ウィキペディアには「上訴審では名誉毀損が認められた」って書いてあった。

 まあ東スポ的なメディアって世界各国にあるから、ちょっと違うのかもしれないけど、東スポがイスラム過激派に襲撃された感じなんですかねえ?

 ただ、移民の多いフランスでは、差別や偏見については日本なんかよりもよっぽど厳しいようですが、そのガス抜きとして「風刺」というか際どいジョークが許させているようで、それが「フランスのエスプリだから」みたいなことになっている雰囲気もあるらしい。

 「東スポだから、しょーがない」を少しオシャレにした感じ?

 東スポで考えると余計混乱することがわかりました。

 えーと、何の話ししてましたっけ?


1月16日(金)

 へー、明日で「阪神淡路大震災から20年」なんだ。

 あの頃生まれた子がもう成人式なんて、もう、びっくりですよ。

 20年前はさすがに日記書いてなかったのだが、今のうちに微かな記憶を掘り起こしてみよう。

 あの日のことはなぜかよく覚えているつもりだ。

 六本木の会社に勤めていたので、渋谷からバスで通勤していた。
 会社が10時出勤だったから、だいたい、9時から9時半くらいのバスに乗っていたと思う。
 同じバスを利用している同僚とバス待ちの列でばったり会って「おはよー」なんて挨拶して、二人で並んで座ったが(都バスは二人掛けシートが多い)、同僚は「すいません、私、これに夢中でまだ途中なんで」と・・・・・ええと、そうそう、テトリス!キーホルダーみたいに小さいミニ・テトリスがその頃流行っていたのだ。

 その頃、うちの母親も誰かから貰った・・・そうそう、父親が忘年会の景品で貰ってきたミニ・テトリスにハマっていて、実家に行った時に風呂あがりの母親がバスタオルを巻いただけのセクシーな姿で(20年前の母親って、なんと今の私と同じ年くらい!)ずっとテトリスやっているので、無口な父がさすがに見かねて「湯冷めするからちゃんとパジャマに着替えてからやりなさい!」って叱っていたな。

 ちなみに母は、ゲームボーイみたいなサイズのゲーム機でのオセロに夢中だったこともあるし、パソコンを与えたら麻雀ゲームにハマったこともある。
 自分でも多少自覚はあるみたいで、うちの弟(母にとっては息子)とか姪っ子(孫)が実家に来たときにずーーーーっとゲーム機で遊んでいても、ほとんど文句言わない。

 話しが逸れたが、渋谷から六本木に向かうバスの中で、ミニ・テトリスをちまちまやりながら、同僚は「そういや、今朝、関西で大きな地震があったらしいですね」と言った。

 私は朝のテレビを観ていなかったのか、まだ8時代のテレビでは第一報が入ってなかったのか忘れたが、そのニュースは全然知らなかったので「へえ、そうなんだ」としか言いようがなかった。だいたい、同僚がゲーム機から目を話さずに言うような話だったので、私はなんとなく「大きな地震=震度5くらい」と思っていたのだ。

 会社に着いたら、すでに出勤した社員達がテレビを付けていて、もうその頃にはヘリの映像が入っていたんだっけ?よく覚えてない。

 だが、市街地のあちこちから上がる煙と倒れた高速道路の映像は衝撃的だったので「関東大震災クラスのが神戸に起こったのだ」とわかった。あの時の第一印象って「え?関西なのに?」ってことだった。
 関東在住だから「いつ巨大地震が来てもおかしくない」と散々脅されてきたけど、関西の地震の話ってほとんど聞いたことがなかったので、「なんで?」と思ったことをよく覚えている。

 あと、その当時の上司の親類というか「家庭の事情でしばらく預かっていた男の子」が神戸市にいたので、その上司が無言で何度も電話かけていた姿を覚えている。携帯がまだ普及してない時代だったので、自宅の電話に掛けるしかなかったのだが、何度かけても混雑のため呼び出し音すら出ないようだった。

 「親類や知人にそうやって電話掛ける人が多くて回線がパンクしてるんじゃ?緊急の連絡の邪魔になるから少し控えれば?」って意見したくなったが、本人だってそれをわかっていても、他にやれることがないから、5分おきくらいに何度も電話しているのだと思ったので、黙っていた。

 その上司の親戚は、夕方になってやっと電話できる環境を見つけたらしく「みんな無事です!自宅マンションは停電しているけど、建物に被害は無いです」と連絡してくれたので会社のみんなもホっとしたっけ。

 鮮明に覚えているのは、それくらいだな。
 あと、20年もすると、阪神と東北の震災の記憶がごっちゃになってしまうかもしれない。

 そういえば、阪神大震災の時って関東でもそれなりに震度があったらしんだけど、ほとんどの人が熟睡中の超早朝だったため、それに気がついたという話しもほとんど聞かなかったが、うちの両親は気がついたと言い張っている。

 その頃、今住んでいる国分寺の家に引っ越したばかりで、今は二階で寝ているが、その当時はまだ部屋の整理が出来てなくて、1階で寝ていたらしいが、慣れない家だったので眠りが浅かったのか、早朝の地震に気がついて「この家に来て初めての地震だね」と思ったらしい。
 せいぜい震度2くらいだったんだろうけど、地面がゴンっと付き上がるような感じがしたので目が覚めたらしい。

 去年やっていた朝ドラの「ごちそうさん」は大阪が舞台だったが、関東大震災の時に大阪でもけっこうカタカタと感じるくらい揺れたという描写をしていたので、それは史実を元にしていたのだろうし、それだったら阪神大震災の時も関東はあれくらい揺れていたのかもしれない。

 そういや新潟の地震の時は、関東でもけっこう独特な揺れがあり、あの「ゆらゆらと長い?」という感覚を初めて知ったが、その経験があったので東北の時には「これ、どっか遠くでヤバい奴だ」となんとなく覚った。

 最初は「あれ?地震?」って敏感な人が感じるだけなのだが、だんだんと「あ、地震だ」とフロアの皆が気がついてからがジンワリ長いし、だんだん強くなってくる感じが怖い。

 阪神淡路大震災から20年というのも感慨深いが、20年って長いような短いような・・・

 テレビ的には「風化させないように蒸し返しましょう」って感じのようだが、プロ野球的に考えてみれば、大震災の前の年にイチローが最多安打記録で首位打者になってるんですよ。

 そう考えてみると「あれも20年、それも20年?」って、ちょっと時間感覚に戸惑います。
 そして震災のあった1995年に、オリックスはリーグ優勝しているのです。

 なので、イチローの栄光の道は、阪神大震災の発生とほぼ同じ時期に始まっているって考えると、そんな昔のことじゃないような気がしてくる。
 イチローがマリナーズに移籍したのが2001年なんだってさ。

 というわけで、ついつい震災の記憶がどうのよりも「20年という歳月」について考えてしまいます。
 前からよく日記にも書いているけど、私が生まれた頃って「戦後20年」くらいだったので、あの当時の大人って(私の祖父母世代)そういう心境だったんだろうなあ、って。

 まあ、地震などの災害と違って、戦争はそこに至るまでの数年間もあるからちょっと違うんだろうけど。

 私の人生はまだ折り返し地点かどうかわからないのですが、平均寿命からすると、しっかり折り返したと思うのですが、この先の長いようで短い人生で、戦争を経験することもあるのかもね。

 でも、いくら「過去の経験から」って考えても、こんなハイテク時代での先進国での「次の戦争」って、どういうものだか全く想像できないなあ。
1月14日(水)

 そういや、年明け早々、会社の周辺はオシャレした中高生女子が大量発生していて「ジャニーズか?」って調べたら、やっぱりそうだった。
 さすが、ジャニーズはギャルが手にしたお年玉を搾取する気満々なんだな、と感心した。

 しかし、そのジャニーズのグループが「Kis-My-Ft2」っていうのは「なんだそりゃ?」としか言いようがなかったが、なんか漠然と「そういや、キスマイっていうのがいたな」と思ったので「キスマイ?」と呟いたら、若い子が「ああ、キスマイフットツーか」と即答するので、どうやら「Ft2」は「フットツー」って読むらしい。

 それを教えてくれたのが、若い女子社員じゃなくて、20代半ばの男子社員だったので「ふーん?」と思った。
 てゆーか、後でふと思ったのだが「キス マイ フット」ってスゲー名称だなあ。
 そういや、ジャニーズの若手チームには、最近やっと名称だけ覚えた「セクシー・ゾーン」っていうのもいるし、なんだか名づけの傾向に変化が?

 というわけで、ジャニーズには普通に疎いと思っているのだが、嵐は全員同定できるし、イノッチと岡田君はV6だとわかっているので、偏差値50くらいはキープしているのかもしれない。

 さて、ここからが本題だが、年の瀬の会社での雑談で「今日は寒いし雨降ってるし、コミケに行ってる人は大変ですよねー」って言ったら、「???」って反応されたので「うわ、コミケ認知度低っ!」ってびっくりしてしまいました。

 たしかに普通に生活していると、そんなもんなのかなあ?

 私はコミケに行ったこと無いんだけど、大学生の頃はクラスメートやバイト仲間が同人誌作っていて、すでにコミケの話しは知っていた。
 バイト仲間の子は「キャプ翼」の同人誌作っていて、付き合いで一冊買ったような記憶がある。

 その後、クラブ遊びにハマっていたんだけど、渋谷系でもその後のテクノ系でも、コミケに行く人がけっこういて、内輪でやるクラブイベントに「昼間はコミケに行ってきた」って人が薄い本を持ち込んだので、ラウンジでみんなで読んでいたりした思い出もある。

 なので、私はあまり興味なかったけど、コミケに行く人がいつもけっこう身近にいたので、「わりとメジャーなイベント」だと思っていたし、なにせ、今や島根県の人口を超すくらいの集客があるビッグイベントなので、「今日はコミケ開催してます」っていうのは、「今日は日本シリーズです」くらいのことなのかと思っていたが、そうでもないのね。

 クラブ系の客のサブカル度が高かっただけらしい。

 もちろん、正月に帰省した時に両親にも聞いてみたが「なにそれ?」って想定通りのお返事でした。

 あと、私はネットで「コミケ行ったらこうだった」みたいな話し読むのがけっこう好きで、有名どころだと「会場周辺のコンビニが臨戦体制になった」とか、「会場周辺のコーヒーショップの店員が全員店長以上クラスで神対応!」とか。

 あと、多くの客が始発で会場に来て、開場して順番に誘導されるまで夏は熱さと戦い、冬は寒さと戦って長時間並ぶらしいが、その誘導スタッフの名言集もほとんど意味わかんないんだけど、けっこう面白い。

 でも、参加したこと無いのに、それなりにコミケに興味のある自分は「わりと変わった人らしい」ということがわかった年末でした。

 私のコミケ偏差値はどのくらいなんだろう?ちなみに、コミケも行ったことが無いけど、ジャニーズ系のコンサートにも行ったことがない。


 話しは変わるが、うちの親会社の顧客向けにツアーを組むことがたまにあって、この時期には二泊三日の研修ツアーみたいのが恒例です。
 で、うちの顧客って、どっちかというと「上流」の方が多く(生活必需品ではないモノにお金を注ぎ込めるご身分ということで)、さらにその企画ツアーともなれば、うちの会社の社員よりも圧倒的にレベルの高いお客様が参加されるので、あまりトラブルは無いのですが、ここ数年、背伸びしてそのツアーに紛れ込むお客さんも出てきて、「え?そんなこと今までなかったのに?」っていう事態が散見されてましたが、今年も凄いのが来ました。

 そのツアーの引率責任者宛てに電話がかかってきたのですが、「担当者は今日はお休みです」と告げると、その参加者が「ちょっとお伺いしたいんですけど」と言うので「うーん、私じゃ答えられないような質問だったら後日折り返しにしよう」と思って聞いていたのです。

 そしたら質問の内容が・・・・

 「あまり新幹線に乗ったことが無いのでわからないのですが、新幹線って、ゴロゴロがついたカバンを持ちこんでも大丈夫なんですか?」

 ゴロゴロがついたカバン?
 ってゆーか、逆にそれを持ち込んじゃいけない電車ってあるんですか?

 って思ったが「大きめのスーツケースってことなんでしょうか?」と確認すると「ええ、なんだか荷物が増えてしまっって」と仰るが、なんで「大きめの荷物は新幹線に持ち込めるのか?」って疑問に思ったんだろうか?

 それはツアー担当者じゃなくても、私の一般常識で判断できると思ったので「あのー、みなさん、けっこう大きなスーツケース持って乗ってらっしゃいますけど?」と言うと「ゴロゴロのついたのでも大丈夫なんでしょうか?」って言うけど、それってタンスくらいの大きさじゃないんですよね?

 「海外旅行やスキーに行かれる人も普通に大きい荷物持ってらっしゃいますし、飛行機に乗れるくらいのスーツケースだったら問題ありませんよ?」

 って答えたが、そういや、新幹線に手荷物制限なんてあったんだっけ?

 ただ、別に正装でのパーティーなどがあるわけでもない、普通の2泊3日の研修旅行で、飛行機でも追加料金とられるようなスーツケースで来る人はいないと確信できたので、「大丈夫ですよ」と答えたのだが、「持ち込もうとしているスーツケースのサイズを教えてください」とまでは確認しなかったので、後日、その担当者に「大丈夫ですって返事しちゃったけど、もしかして、小林幸子の衣装ケースみたいな大荷物持ち込んだ客がいたら、すいません」って報告しておいたけどwww

 それにしても「新幹線にゴロゴロ付きのスーツケース持って行っていいんだろうか?」って疑問を抱く人の存在が疑問である。
 お名前を聞いても、なかなか名乗らなかったので、自分でも「馬鹿なことを聞いている」って自覚はあったみたいだが、それだったらツアー主催先ではなく、家族とか友人に「私、新幹線乗ったことないんだけどぉ?」って聞けばいいと思うのだが。

 もしかしたら、日本語は堪能だったが外国人だったのかもしれない。だから親しい友人や親類に聞けなかったのかもしれない。でも、外国人でも「長距離電車に乗る時にスーツケースは持ち込めるのか?」なんて思う人は少ないと思うなあ。

 同じ人かもしれないが、他の社員が「荷造りが上手くいなかいのだが、みなさん、どうしているのでしょうか?」って電話を受けていたらしい。

 もし同じ人だとしたら「思いついたことを何でもかんでも確認しないと気がすまない人」ってことだったのかも。

 ちなみにその人、「当日の天気は大丈夫でしょうか?雪などの心配はありませんか?」って質問もしてきたので「それは、前日にでも天気予報でお調べください」ってやんわり突き放した。(まだ数日先の旅程だったし、そういう人に下手にこっちが天気予報情報を伝えると後でクレームになりそうだったから)


1月13日(火)

 はあ、年始恒例の「やってもやっても仕事の終わりが見えない」状態。

 1月末までに源泉徴収票の合計表も提出しないといけないのだが・・・まだ、手付かず状態なので漠然とした不安感を抱えてしまう。

 なんか楽しい話しでも書こう。

 そうそう、たまに手伝いに行く支店には前からお気に入りの学生バイト君がいる。この話、日記に書いたことあったっけ?(ほんと記憶力ダメになったなあ)

 彼はパっと観、羽生結弦に似ているのだ。
 同級生にモテるルックスなのかはわからないが「40歳以上のオバサン100人」にアンケートとったら「きゃわゆいわねー」って90人以上に支持されると思う。
 羽生君よりも全体的に造りが地味な分、もしかしたら彼のほうが客観的には美形なのかもしれない。
 羽生君よりも切れ長の目じゃない分、まとまった感じがするし。でも、色白の綺麗な肌にふっくらした頬は羽生君と同じくらいのレベル。

 身長はそれほど高くないが175センチくらい?痩せすぎでもなく、太ってもなく、スタイルはまあ普通なんだが、「羽生君っぽい顔」を支えるのには邪魔にならない程度の「普通の体格」である。なんとなく、見た目よりも体脂肪率が高そうな雰囲気も、適度に緩い印象を与える。要するにゴツくないってこと。

 年に2回か3回くらいしか会わないので、毎回、会う度に「あーら、きゃわいい」と思うのだが、すぐに「中身は可愛くなかったんだ、そーいえば」と思い出すのである。
 可愛くないっていうか、まあ、フツーの大学生男子である。
 どっちかというと、喋る方であり、バイト仲間を積極的にイジるタイプ。

 見た目が羽生君なだけに、すごくチャラく感じるのだが、顔があれじゃなければ「社交的なタイプの男子学生」ってだけだろう。優等生タイプの女子学生バイト嬢にはちょっとバカにされてるようだ。

 仕事が暇だった時間に、バイト君らが待合室にある本棚を眺めていて、羽生もどき君はけっこう小説好きのようで「ここにある本にも、けっこうヤバいのあるんだ」と他のバイトに説明していた。
 そして、とある人気作家の本を手にとり「これなんか、超ヤバいんだぜ?テキトーに開いただけですぐヤバい箇所出てくるんだから」とパラパラ捲ったのだが「・・・・あれ?意外とヤバい所出てこねーな?」と言うもんだから、少し離れていたところにいた私がクスクス笑うと、優等生女子が「ほーら、ミヤノさんが笑ってるよ?」と言うので「すいません、なんだか面白くてwww」とヘラヘラしてました。

 しかし、羽生もどき君はほんとにその作家好きらしくて「あ、これ下巻だった、上巻だったよヤバいのは」と上巻を取り出して、パラパラするとすぐに該当箇所が見つかったらしく「ほらー、これなんか」と自慢気に仲間に見せると「ほんとだー」って感心されていた。

 後でこっそり確認したところ(もちろん「ヤバい箇所」というのがエロいところだってことはわかっていましたが)、その小説の主人公は15歳の少年で、けっこう頻繁に自慰している時の生々しい妄想が生々しく描かれていたのでした。

 へー、イマドキの若者も小説の中のエロい描写に興味あるんだ?と思いましたが、羽生もどき君はそれで思い出したらしく、「うちの高校の教室にあった村上春樹の本なんて、こういう箇所が蛍光マーカーでチェックされてた」なんて話していました。

 私は村上春樹の本をほとんど読んだことがありませんが、高校生が喜ぶ濡れ場もきっとあるのでしょうね。
 でも、こんな情報が氾濫した時代でも、「ノーベル賞候補の作家の本だから、高校生でも堂々と読める本」にエロい記述を必死で探している高校生がいるんだ、という事実に胸が熱くなりました。

 羽生もどき君はどうやらもう4年生のようですが「来年もバイト続ける」と言っていて、どうやら大学院に進学するようです。何を専攻しているのかわかりませんが、ちゃらちゃらしているように見えるけど、意外とお勉強が好きみたいです。
 ただ、彼がそう言うと、他のバイトさんが「えー、5年生になったら忙しくならないの?」って言ったのが、少し気になるけど・・・・大学院に進んだら「5年生」って言わないような。

   もしかして、医学部とか薬学部とかなのか?

 あまり理系の香りはしないのだが・・・・

 支店のお手伝いは、ほんと慣れない仕事なのできついですが、学生バイトさんたちと軽く触れ合えるのが唯一の楽しみです。
 でも、ここ数年いつも割り振られるその支店は学生バイトさんたちが楽しそうに仕事しているし、全体的にレベルも高いように思えるのですが、支店によって空気が違っていて、前に別の支店に言ったら、「あなたはほんとに学生さん?」って不思議に思うような、どう見ても20代後半くらいの顔色の悪い無表情な女子がバイトリーダーで、その子がお局として君臨しているからなのか、他の学生バイトもピリピリした感じでした。
 そこの支店は中年男性の支店長と、30代半ばの女性スタッフのやりとりも上手くいってないようで、全体的にダメな雰囲気でほんと疲れました。

 支店スタッフは人数も少ないので、スタッフの人柄でガラリと印象が変わってしまいます。
 ここ最近よく行っている、その羽生もどき君がいる支店は、今は別の人になりましたが、前の支店長が「明るい兄貴分」みたいな人だったので、彼が作ったいい雰囲気をまだ継続しているようです。

 支店長やスタッフが「いい親」だと、バイト君たちも遠慮なく親に甘えてくるので、外様の私がお手伝いで来ても「これって、こうすればいいですか?」「ここは省略してもいいんですか?」って気軽に話しかけてくれるので、仕事やりやすいので助かります。

 親スタッフがダメなところだと、バイト君が私を遠巻きにしますから。
 例えば、私が現場の普段のやり方を知らないので、変なことしていると「いい職場のバイトさん」は「いつもはこうしているんですけど?」って普通に確認してくれますが、「ダメな職場のバイトさん」は私がいない隙に黙って「いつも通りの配置」にしてしまうので「え?私、なんか違ってた?だったらそれ言ってくれないと、誰が配置を変えたのかもわからないから、誰に確認していいのかわからない」と戸惑いました。


1月12日(月)

 土日は休みましたが、今日は支店のイベント仕事の手伝いで、かなり疲れてます。

 最近人気のバラエティ番組「ぶっちゃけ寺」を観ているのですが、「荒行は世界を救うのでは?」って思ってしまいました。
 結局、イスラム過激派も荒行したいんでしょ?
 それが自爆テロとかになってるんじゃないの?

 イスラムもラマダンがあるし他にも自分を鞭打つ行とかあったような気がするから、荒行好きみたいだし、そういやキリスト教の修道院だって、ある意味けっこう荒行だし、みんな荒行好きなんだよね?

 よーし、日本経済を活性化するために、外国人観光客誘致の策は荒行にあるのかもしれないなあ?

 つーか、自爆テロの先輩として、特攻隊を売り込むのもいいかもしれない。
 知覧とか、私は絶対に行かないつもりだが、行った人の書いた手記読んだだけで号泣しちゃうんだから、あそこももっと観光誘致しませんか?

 だったら、そんな日本が戦後の高度成長期を達成して、バブル期になって出現した「オウム真理教」っていうのも?

 結局、なんだか、「みんな、もしかして武闘派?」っていうか、「ケンカ売ってこそ人生」って人、意外と多くない?

 自分が休みの日に朝遅く起きたまま布団の中からテレビ観てて、夕方になってしまって、ああ、お腹すいた、みたいな性格なので、「もはや、この生活は即身仏?」って感じなので、外にケンカ売りに行く人の気持ちがよくわからないのだが、世界情勢や自分の友人の内の何人かの言動から鑑みると「武闘派ってけっこう多いんだな」って思います。

 自分が平和主義とか言いたいわけではなく、「あー、あたし、どっちかっていうとってゆーか、明らかに引き篭もり系だな」って感じで。

 というわけで、疲れてます。慣れない仕事で腰が痛くなってしまった。


1月10日(土)

 大河ドラマ「花燃ゆ」の初回の視聴率が低かったらしいが、今日は再放送で観てみました。

 うーむ、私は井上真央ってあんま好きじゃないんだよなあ。
 だから、「篤姫」の宮崎あおいや、「八重の桜」の綾瀬はるかのように「女優の魅力」だけでも充分楽しめるっていうことにはならないようだ。

 綾瀬はるかとか「今日は会社休みます」も時々観てみたけど、ストーリーがどうこうよりも綾瀬はるかの表情見てるだけで面白くて、けっこう真剣に観てしまったくらいだ。

 あと、伊勢谷友介も大沢たかおも、私にとっては「画面に映っているだけで幸せ」っていう役者じゃないからなあ。

 あと、初回なのにけっこう地味な出だしというか、展開が緩かったように思った。
 主人公に才気煥発な素質を感じる「王道」とは違って、引っ込み思案に描かれていたので、余計にそう感じたのかもしれない。

 ただ、普通に社交的な姉との比較が描かれていたので、たぶん、あらすじ的には今後、姉との比較は重要になるはずなので、成人してから優花が演じる姉の役の出来が重要になるのかね?あと、耳の不自由な弟の存在とか。

 主役級である、大沢たかおの演じる役が小田村伊之助って誰?って感じなのだが、「篤姫」では瑛太演じる帯刀さんがやはり歴史的には有名ではない人物だったし、さらに架空の「主人公の幼なじみ」ってキャラ設定して、そのラブコメ要素が私のハートを鷲掴みだったので、そういう路線を狙っているのだろうか?

 でも、篤姫は「大奥もの」という鉄板設定があったけど、「吉田松陰の妹」っていう地味な設定をどうするのかなあ?
 これから学問所を開いて、個性的で優秀な人材が集まってあれこれ繰り広げるのだろうけど(イケメンパラダイス的学園モノ狙い?)。そうだ、伊藤博文役に劇団ひとりっていうのがハマると面白そうだし、高杉晋作も初回で幼年期がちょこっとだけ出てきたので、今後重要な役になりそうだが、えーと、高杉晋作って何した人でしたっけ(笑)

 「学問が大事」っていうのは「八重の桜」の後半でも散々やっていたので、新鮮さが無いし、吉田松陰っていうキャラも幕末モノには欠かせない人物なのだが、勝海舟と同じく、主役級というよりは名脇役キャラなので、どうやら「花燃ゆ」の出だしは松蔭が主役級らしいので、視聴率的には厳しいかもね。


1月9日(金)

 仕事始めが月曜日だと一週間辛くて長いね。

 しかも、成人式のハッピーマンデー化で三連休になってしまうので、それも溜まった仕事にダメージである。

 会社の雑談で成人式の話になり「一昨年だっけ大雪降ったのって?」なんて話していたら、誰かが「また成人式で荒れるやついるんだろうね?」と言うので「ほらー、そういう期待を寄せるから張り切っちゃうんじゃないの」と私が言ったら、「でも、今年がゆとりの最後の世代らしいですよ?」って言われた。

 あれって、ゆとりとなんか関係あんの?

 つーか、いつも書いているが、成人式を荒らす若者は成人式に出てるってだけで偉いと思う。だって、私なんて平気でサボったもん。「なんで市長の退屈な話し聞くために、休みの日だっていうのに早起きしないといけないのだ」って思ったから。
 もちろん晴れ着なんて着る気完全ゼロでした。

 ドレスアップ願望が全く無いので、もし結婚していたとしても絶対に挙式や披露宴はやりたくなかっただろうし、よくよく考えれば、「式」っていうのが嫌いのようだ。成人式も結婚式も入学式も卒業式も葬式も。

 さて、フランスでの新聞社襲撃が大きなニュースになっていますが、あれって、記者だけでなく会議に出席していた漫画家も被害に遭われたのですね。
 まあ、イスラム教は偶像禁止ですから、漫画で風刺されるってことは、相当に許しがたいことなんでしょうけど・・・

 若者が極端な宗教思想にハマって、そういう事件を起こすくらいなら、成人式で市長をからかって盛り上がってるなんて実に平和でいいような気がします。

 って、なんか疲れてるのでまとまりませんが、そういや、NHKオンデマンドでNHK特集の「隠された子供たち」っていうのを観てしまった。
 今流行りの「行方不明児童」の話しですが、18歳になるまで自宅で監禁されてたって人を中心に保護されるまで「ずっと誰かが助けてくれるのを待っていたが、誰も助けてくれなかった」という辛い年月を過ごした人たちが取材されていました。

 虐待されていた児童が表沙汰になると、いつも「行政は何やってんじゃー」って話しになりますが、自分が行政の立場だったとしたら、やはり難しいことなんだと思う。
 親がきっぱりと子供を外に捨ててくれれば、拾うことができるけど、親が行政の介入を拒むと、それ以上踏み込むのは難しいだろう。

 ゴミ屋敷に手が出せないのと同じで、子供は親の所有物なんだもん。日本では。

 これも何度か書いているが、だから「子供を道連れにした無理心中」っていうのが文化的に容認されてるんだろう。
 前に北米在住で無理心中を図ろうとした日本人の母親が子供を殺したけど自分は死にきれずに逮捕された事件があったが、その時、逮捕された母親に向かって「人殺し」と叫ぶ人がいて、「ああ、欧米ではそうなんだな」と気がついた。

 たぶん、キリスト教圏では、子供は「神様からの授かりもの」なので、自分の都合でどうこうしては絶対にいけないのだろう。
 なので、虐待された子供を親から引き離すっていう事も日本よりも抵抗なくできているのかもしれない。

 ただ、どこで読んだのか忘れたが、最近の記事で「自分は虐待していないのに、行政に虐待と認定されて子供を奪われた」と主張する母親の手記をどこかで読んで、それが本当かどうかわからないが「行政が虐待児を徹底的に救済しようとすると、こういう話しもいっぱい出てくるだろうな」って思った。

 感染症の予防接種でたまに亡くなる人もいる、みたいな話しに似てるかも。

 いや、それとは少し違うか。

 NHK特集で出てきた「監禁されていた児童」にしても、その親は虐待している意識がなかったのかもしれない。でも、中には「お前なんて産まなければよかった」と言われていた人もいたようなので、「だったら、さっさとリリースしちゃえばいいのに」って思うが、「ペットを飼ったら最後まで責任持ちましょう」っていうのと同じで、簡単に捨てられないよな。

 そして「殺すくらいなら、捨ててください」ということで設置された「赤ちゃんポスト」が大問題になったりしてたもんね。
 私はあれって、いいアイデアだと思ったんだけどなあ。
 「育てる責任」を背負いきれなくて虐待するよりは、早いうちにリリースしてくれたほうが、「里親」になる人もラクだろう。

 そういう流れでリンクされた「里親になろうとした人」の記事も読んだんだけど、「乳幼児から育てたい」と申し出たけど、なかなか里子候補が現れず、やっと2歳児くらいを引き取ったのだが、そのくらいの子だとすでに育児放棄された末にやってくるので人間不信が強くなっており、覚悟はしていたが予想以上に育て難くなっていたらしい。

 本気で虐待される子を無くしたいのなら「産んだ子に責任持たなくていいんですよ。無理だと思ったら保健所に捨てにいきましょう」ってキャンペーンしないとねえ。
 そうなると「無責任にボロボロ産むしょーもない親が増える」と言われるのだろうけど、無責任な人に責任追わせようとするから子供が大変な思いするわけで、産むことと育てることを分離して考えないと、虐待児童の撲滅なんか無理だって。

 基準にするなら「学校に通わせてない」って時点で、どんな事情があってもアウトにしないと、ね。
 そりゃ、中には「うちの子は学校に行きたがらないのだ!」って親も大勢いらっしゃることでしょうけど、そういうのも「ルールだからアウト」くらいにしないと、たぶん、撲滅は無理でしょう。

 多少・・・いや、かなり虐待されてても、子供って親を庇うらしいし。

 つーか、育児したことの無い私が語るのもおこがましいが、人間の子供って一人前になるために非常に手間がかかるので、かなりの人格者でも何度もキレそうになるらしいが、子供の方はそれでも世話してもらうために進化しているようで、「あなたがいないと、私は生きていけないのー」ってオーラ全開で親に依存するため、乳幼児と親は変な共依存状態になるようになっているらしい。

 なので、親がどんなにダメ人間でも「あたしには、この人しかいないのー」って子供が言うので、行政側が困るのだろう。

 神様が強力に存在するイスラム過激派も困るが、一神教ではない日本も「神様の立場だったらこうするはず」っていう指標が無いので、いろいろ難しいようである。

 そーいや、どーせ疲れてて支離滅裂だから、くどくど書くが、年明けのサンデーモーニングを観ていたら「群衆」ってお題で、群集心理みたいなのを掘り下げていた。

 後半から観たんだけど、有名な心理実験の「教師役が生徒役に電流を流す」っていうのを紹介していて、教師役は命令されると、生徒役が答えを間違えるとだんだんと電圧を上げていって「もう、これ以上上げたら死ぬ可能性もある」っていうスイッチも笑いながら押していた、っていう実験。

 ナチのユダヤ人収容所での残虐行為も、こういう心理実験で「こういうもん?」と推測できるが、私が興味があるのは、ああいう実験結果を観て、「ああ、自分も追い詰められたら、これやっちゃうかも」と思う人と「自分は絶対にそんなことしない」という人がいるということである。

 もう一つ、紹介されていた心理実験に、被験者を並べて、数人中、ホントの被験者は一人だけで他はサクラの数名が「あきらかに間違ってる回答」を自信満々に次々と答えていくと、最後の被験者も、「みんなと同じ、間違った回答」を述べる確率が高いという実験だった。

 私が被験者だったらどうだろうなあ・
 まず、他の人が、明らかに間違っていることに驚愕するけど、それが二人三人と続いたら「なんか、問の解釈が違っていた?」って思うだろうなあ。

 例えば、問が「1足す1は?」って言うのに、回答者が次々と「3」って答えていたら、「え?私、なんか聞き間違えてた?」って思うだろう。
 で、自分の前に答えた5人全員が「3」って言っていたら、やはり「3」って言っちゃうかもしれない。

 ただ、こういう心理実験では「間違ったら苦痛を与えられる」っていう条件は無いので、もし、私だったら、周りの回答に流されて「3」って言うよりも「間違ってるかもしれないけど、私にはその設問は回答が2って聴こえたのだから、そういう聞き取りの実験なのかもしれない」と思って「2」って言うかも。

 で、番組のテーマとしては「流されやすい群集」ってことだったと思うのだが、群集が流されやすくても、「オレは絶対に流されない」にしても、問題は「1足す1」とかいう簡単なことではない場合が多いので、どっちが正解なのかわからないっていうか、正解が無いってことが問題なわけで・・・

 フランスの風刺新聞でムハンマドの風刺漫画が掲載されるということは、イスラム原理主義の過激派にとっては許しがたい事態だったんだろうけど、描いた方は「ただの社会風刺だろ」っていうのは、どっちが正しくてどっちかが間違ってるって話しじゃない。


1月5日(月)

 あけましておめでとうございます。

 年末は、姪っ子軍団(小6長女と小2の双子姉妹)が30日に実家を襲撃することになり、母から「あんたはどうする?」と聞かれたが、「29日まで仕事だったので、30日は掃除や洗濯したい」と、例年通り31日に行くと言ったのだが、30日の夕方になったら「今日、すき焼きしちゃうけど、どうする?」って母から電話があった。(例年、すき焼きは元旦の夜にやる)

 私はここ20年ほど、ずっとずっとずっと「私は、あまりすき焼きが好きではない」とアピールしているのだが、全然覚えてくれないのよねー。
 なので「すき焼き?私はそれほど好きじゃないからいいよ」と言ったら、「でも、姪っ子ちゃん達が、のんちゃんはまだ?って騒ぐから」と言うから少しクラっと来たけど、でも、30日は「プロ野球戦力外通告」のドキュメンタリー観ながら泣くのが私の恒例行事なので、実家に行ったら好きなテレビ観られないし、実家なら録画できるけど、独りで観てる時間なんて無いだろうから、「やっぱ明日行く」ときっぱりお断りした。

 31日の午後2時くらいに実家に到着すると「みんなサイゼリアに昼ごはん食べに行った」とのことで、母がぐったりしていた。
 「もー、あの人達がいると料理もロクにしてられないし、私はすっかり腰が痛くなっちゃって」と愚痴りまくるのを聞きながら、昨日のすき焼きの残りの肉を薄味にした割り下で煮たのを食べていた。テレビCMで「お肉にわさび」っていうのをやっていたので、試しにわさびつけてみたら、こりゃ美味しいわ。
 その後、わざびにハマり(もちろんチューブのやつですよ)、お節料理にもわさびつけまくっていた。カマボコにわさびつけると、当然のことながら板わさになるわけで、「日本酒にぴったり!」と新たな発見でした。お節料理は甘辛い味付けの物が多いので、あまり好きではないのだが、わさびがあればさっぱりと頂けて好みの味になりました。

 私目線で父と弟と姪っ子3名と、妹、義弟と甥っ子が戻ってきて、妹一家は夜に備えてお昼寝をすることになり、姪っ子Yちゃんも一緒にお昼寝に行ったが、長女のNちゃんは「私、昼寝なんかしなくても夜中まで起きてられるもん」とゲームを始め、双子の片割れMちゃんは私と遊ぶ気満々のようだったが、実は私のスマホ目当てだった。

 前回会った時、SIRIで遊んだのを覚えていたらしい。

 前の時は三姉妹で私のスマホを奪い合っていたが、今回はMちゃん一人で延々とSiriに向かってがなりまくっていた。「あんた、バッカじゃないの?」とか言って「おっしゃってる意味がわかりません」とか返事されていた。

 長女のNちゃんは普通に思春期に突入って感じだったが、双子も以前に比べれば取っ組み合いのケンカもほとんどせず、ずいぶん大人しくなったなあ。
 そして、前からその傾向があったけど、活発で成長も早いMちゃんは私にべったりで、Mちゃんに比べるとやや弱々しいYちゃんは甥っ子T君にべったりという住み分けがはっきりしてきたみたいだ。
 Yちゃんがなんとなく「末っ子」の立ち位置にいるので、自分より小さい子を構いたいんだろうなあ。
 そんで、元旦の朝に彼女たちのママがやってきたのだが、真っ先にママの膝の上で甘えていたのはYちゃんだったので「だから、Mちゃんは私にべったり甘えてくるのかなあ?」なんて思った。

 そうそう、その弟の嫁であるが、夫と娘らを先にこちらに送り出して、きっとのんびり大掃除でもしているんだろうけど、うちの母が「でも、元旦に来るって言っていても、大晦日一人なんて初めてだろうし、寂しくならないかしら?」と言うので「たまにはそういうのもいいんじゃない?」と私が言うと、「Y子(妹)も、自分だったら大喜びだ、って言うんだけど・・・」

 妹は、夫と息子が二人で実家に行ってくれると「貴重な一人だけの時間がもう、嬉しくて、嬉しくて」と言うタイプなのである。そして、その妹が「私が、あっちの実家に行っても、ちっとも楽しくない」と語るので、そんなのわかりきったことだけど、妹が実家で好き勝手に語る横で苦笑する弟の妻の心境やいかに?って思うのだが、とにかく、母は「一応、電話してみる」と嫁に電話したが「録画していたドラマが溜まっているので、おかげさまで一挙に観られます」とかなんとか言って、やはり元旦に来ると言っていたようだ。

 うちの母は、なんだかんだ言っても「夫の実家に行くこと」がどんなものなのか、わかってないんだよね。
 だって、うちは同居してたから(笑)

 さて、昼寝組が2時間くらい経過して、「私は1時間くらい昼寝すれば大丈夫だから」と豪語していたMちゃんも「そろそろ昼寝する」と2階に上がって行ったら、やっぱり先行組の邪魔をしたようで、YちゃんとT君が下に降りてきた。
 そして、Yちゃんが「T君のおしめ替えてって」と言うので、うちの母が替えていたのだが、妹夫妻はそのまま昼寝続行していたようだ。

 T君、男の子で長子のわりには言葉は早かったのだが、トイレと食事は普通に遅いようだ。あと、指しゃぶりも。
 そして食が細いのが妹の悩みなんだが、こうして大勢でワイワイ食べていると雰囲気で一緒に食べるので、「大家族の時代は食育の悩みなんて無かったよねえ」って感じ。

 そんなこんなで紅白が始まったが、意外と姪っ子達は妖怪ウォッチに興味なくて、日テレの「笑ってはいけない」に時折チャンネルを替えると、そっちを食い入るように観ていた。
 紅白・・・・けっこう観ていたけど、なんか酔っ払っていたせいか、全然覚えてない(笑)

 つーか、いつも誰かが喋っているので、音楽好きの(バンドやっててセミプロ級。プロの友人も多い)義弟が「全然、歌がちゃんと聴こえない」とボヤいていたが、妹が「うちはこういう家なんだから諦めて」と言っていた。

 えーと、心配されていた吉高の司会は「吉高、全然喋ってないじゃん?」って感じだったし、中森明菜が出てきても「???」って感じだったので、「まあ、あたし、明菜に何の思い入れもないんだよねー」と言ったら、妹夫妻が「この場で、新曲なの?」って驚いていて、「ああ、だから余計、なんじゃこりゃって感じなのか」って納得した。

 話が前後するが、紅白が始まる前に「名古屋ドームでお土産に買ったはいいが、どうしていいのかわからない」と放置していたドアラの耳が子供にウケるかと思って持っていったのだが、反応がイマイチだったので、戯れに父にハメてみたら、「おとーさん、似合うよ!」って驚いた。

 白髪とドアラの耳の青と白のコントラストがすごく馴染んで、超可愛くなったのだ。
 「ほら、みんな観て!」と言ったら、弟が食いついてきて写メとって「嫁に送る」というので「なんで?」と思っていたら、すぐ返事が来て「そもそも、なぜそれがそこに?」って驚いていたらしい。

 前にもちょっと聞いたことがあるが、弟の嫁は中日ファンなのである。

 独身時代に勤めていた会社の先輩が中日ファンだったので、最初は「神宮球場で野球観ようよ」と誘われて、中日戦を観てみたら、けっこう楽しかったので、何度がご一緒していたらしいのだが、そのうち「横浜スタジアムにも行ってみない?」と誘われて、それもご一緒してみたら、さらに「本拠地の名古屋ドームに行くんだけど?」とか「甲子園にも行ってみない?」と遠征に誘われるようになって、セ・リーグ本拠地を制覇していたらしい。
 そのうち、交流戦が始まって、「福岡行こうよ」「今度は札幌よ」と連れ回されたらしいので、私よりも地方遠征していたのかもしれない。弟嫁はおっとりした人なので、活発な先輩にいいように利用されたのかもしれないけど、嫌なら嫌ってちゃんと言える人でもあるので、先輩と一緒にあちこち旅するのが楽しかったんでしょうね。

 なので、私が楽天ファンだってことは知っているけど「なんで、ドアラの耳が?」って思ったらしい。

 その後、姪っ子達も少し気に入ってくれたようで、けっこうつけていたので「よかったら持って帰る?」と言ったら「別にいらないけど、のんちゃんはいらないの?」と言うので「私はいらない。何か買わないと気がすまなくてうっかり買っただけだから」と言ったら「じゃあ、貰ってやるか」と持って帰ってくれた。

 紅白が終わると、「初詣行く?」という雰囲気になり、なんと甥っ子T君まで行くというので、私も一緒に行こうかなあ、と思ったが、飲み過ぎていたのでパスして、私と父で「行く年来る年」からーの「さだまさし」をぼんやり眺めておりました。

 翌朝の元旦、弟嫁が昼前の到着して、おせち料理食べて、妹一家は明日、義弟と甥っ子が富山に帰省するので、明るいうちに帰ろうとしていたのだが、T君が昼寝しちゃったらなかなか起きないので起こしに行ったら、ギャースカ泣かれて困ったけど、1時間くらいあやしていたら落ち着いたので「超寒いけど、今のうちだ!」と帰り支度してドタバタと退散した。

 弟一家は珍しく電車で来ていたので、そちらも「早めの夕飯食べたら帰る」とのことで、でも姪っ子らは残りたいと言うのかも、と思っていたが、もう2泊もしているのでそろそろ帰りたくなっていたようで、さっさと引き揚げていった。

 「両親と私だけ」の静かな大晦日は前にもあったけど「両親と私だけ」の静かな元旦の夜は久しぶりだった。

 ゆっくりテレビ観られたし、特に今年は箱根駅伝もゆっくり観られたので、「おお、青学すごい!」と感動してけど、母のお喋りがだんだん加速していったので、「ああ、姪っ子の相手と老母の相手をする労力はあまり変わらないなあ」と思った。
 嫌じゃないんで、いいんですけどね。

 いつも言っているけど、姪っ子が「のんちゃん、のんちゃん」とまとわりついてくれるのもあと何年続くのかわからないし、親が「のんちゃん、のんちゃん、何食べる?お酒まだあるわよ?おつまみいる?」と世話を焼いてくれるのも、あと何年続くのかわからないので「この満開の桜の風景、あと何回観られるのかなあ?」って感じで過ごしています。

 母も言ってましたが「友達と会って話すると、みんなあれこれいろいろあるけど、うちって全然そーゆーの無いわよね」って、母の白内障が進行しているとか、父の腰痛を精密検査して「なんちゃら狭窄症です」って診断されたが、「そりゃそーだろうよ」だったりとか(そうじゃないと内臓疾患の疑いがあったので、念のため検査したらしいが、無駄な検査だったと思う)母の膝は治らないとか、そんな程度でしたし、夏に姪っ子達が来た時には「Yちゃんが不登校で」という話だったが、一時的なことだったらしく、夏休み以降は元気に登校しているようだし、その、いじけっ子気味のYちゃんは、活発なMちゃんよりも、絵や運動は得意らしく、母は「私とそっくり・・・・」と苦笑していた。

 というわけで、3日の昼ごろ、私が「今日は私も帰るから」と断言すると、無口な父が「今年はいい正月だったなあ」としみじみと言ったら、母も「そうよねー」と言ってる光景は、なんだかCMのようでした。

 母もそれなりに衰えてきているので「子供が来るから、果物とか菓子パンとかいっぱい買ってあったのにー」とか出し忘れも多かったようですが、「年末に来られたから、正月料理が全然出来なくて、いい加減になってしまった」と悔やんでいましたが、充分ありましたし、元日に帰る間際に妹が目ぼしい残り物をかっさらって行ってしまい、しかも最初から目ぼしいものは冷蔵庫の奥に隠していたらしい。

 おかげで、今年は私が持たされる物は少なかったのでよかったです。
 弟嫁が持ってきてくれるお酒も、いつも残ってしまうのだが(弟嫁はひっそりと台所に置くから)、今回は弟が持ってきたため、「うちが持ってきた酒がある」と言うので、千葉のお酒も大晦日のうちに開けてしまったし、その後に「ウィスキーもあったはず」と弟が言うので(弟は下戸。母親似)「ウィスキー?」と私が探すと、「竹鶴」が発見されたので「マッサンだ!」と私が大喜びで開けると、弟はさっそく妻に「大晦日なのに、もう竹鶴が開きました」とメールしていたので、今年はほんと、弟嫁が見繕てくれたお酒がちゃんと開いてよかったです。

 弟嫁の気持ちとしては「お酒好きのお父様に」ってことなんだと思うんだけど、いつも私がほとんど頂いちゃってて・・・・

 ひとつ残念だったのは、弟が元旦で帰っちゃったので、弟のうざい解説付きで箱根駅伝が観られなかったことです。
 それにしても青学はねえ?
 10年前くらいに「なんで青学が箱根に参戦?」って不思議だったのですが、3年くらい前に週刊ベースボール読んでいたら「現役プロ野球選手の出身校ランキング」で青学が1位だった時があって「あの、青学が?」って戸惑いましたが、今回の箱根制覇で、私の中の青学が完全に書き換わりましたわね。おハイソ大学から体育会系大学に。

 20年前の自分に「私、未来から来ましたが、今年の箱根駅伝は青学が優勝しました」って言ったら「は?????」って言われるだろうなあ。


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