可燃物な日々

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日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました

9月30日(火)

 昨日のM嬢の「MCハマー」発言で書き忘れたが、MかNか確認したかったM嬢は最初「SMのM?」って言おうとしたのだが、「それじゃあまりにも」と自制して、替りにとっさに出てきたのがMCハマーだったらしいです。

 確かに30代後半独身だけど清純派のM嬢が、21歳の学生バイト嬢に向かって「SMのM」っていうのもねー

 M嬢みたいな人を真の意味で「天然」と言うのだろうけど、そういや「天然」って元々は「天然ボケ」だったよね。漫才などの芸としてのボケではなく、「生まれつきのボケ役」という意味だったはずだが、イマドキの「天然」って不思議ちゃん系の形容詞にもなっているので、昔とニュアンス違っているのかも。

 そういや、前にM嬢がぶちまけた思い出深い天然ボケ発言は、「ベイスターズの前は大洋だった」という話しをしていて、「大洋ホエールズ時代の選手といえば・・・」という話しになったら、M嬢は野球にはほとんど興味が無いが、そういう世代だから父や兄の付き合いで子供の頃はよくテレビで観ていたので「大洋の選手だったら、思い出せるなあ・・・・ええと、屋鋪とか?」って言ったので、その場にいた全員で「まっさきに屋鋪なのかよ!!!」と総ツッコミしました。

 天然ボケとはちょっと違うのかもしれないけど、大昔にハイジが「一ヶ月が30日だったり31日だったりするのは毎年違うんだと思っていた」という発言も想い出深い。
 あれも「ええええええ????」って凄いびっくりしたな。
 大の月、小の月って小学校で習ったんだと思うけど、ハイジは全くそういう記憶がなく「適当に決まってるんだと思ってた」そうです。

 それをあまり勉強が得意でなかったような人が言うのなら、そこまで驚きませんでしたけど、ハイジは県下有数の進学校を出て、首都圏の国立大学に入学した「どっちかというと秀才」なのに・・・「ほんとは一橋大狙っていたんだけど、やっぱちょっと無理だったのでその下のランクにした」っていう程度には。偏差値的には私よりも断然上でした。

 ただ、なんで20代も後半になって「9月は30日で、10月は31日っていうのは固定されてる」って気がついたかというと、簿記試験の利息計算の問題だかで、「9月20日から10月25日までの利息を計算せよ」みたいな問題が出てきた時に「そんなん、そん時のカレンダーが無いとわからないじゃん?」って堂々と思ったことから、無知が発覚したらしい。

 考えてみれば、その月が30日なのか31日なのかって、暗記してなくてもカレンダー見ればわかるので、それまで不自由したことなかったんでしょうね。

 さて話しは変わるが、先週、珍しく、親会社の経理部長であるF氏がうちのTK部長を飲みに誘った。
 F氏がちょっと下らないお願いをして、TK部長がそれをやってくれたので、「お礼の接待」であった。その組み合わせでの飲み会は大変珍しいというか、見たことなかったので、私も誘われるままノコノコついて行って一緒に接待受けました。

 いろんな話しをしたけど、途中でTK部長が「人生初のぎっくり腰をやった話」を披露して、私が「あんなの、ぎっくり腰じゃないって言ってるでしょー」なんてチャチャ入れていたのですが、そしたらF部長も前にぎっくりやったことがあり「でも、T先生にかかったら一発で良くなった」と言っていた。

 T先生とは、私もたまに診ていただいている整体師である。
 元々、親会社の創業者一族が自宅に呼んで施術してもらっていたようだが、今のトップは自宅じゃなくて会社でやってもらっているので「ついで」として、社員も診てもらっているのである(もちろん費用は自己負担だが、一部会社から補助が出る。施術料の三分の1くらい)。

 というのも、T先生は診療所を持たないさすらいの整体師なので、出張した先で1名しか診ないとペイしないためか、基本的には「3人以上」としているらしい。
 なので、自宅にT先生を呼ぶような「そこそこのクラスの人たち」は知り合いで調子の悪い人がいると、「うちにいい先生が来てるんだが、よかったらかかってみるかい?」って誘うので、T先生の話しが全部本当なら、かなり豪華絢爛なセレブ相手にご商売されているようだ。

 有名スポーツ選手や有名映画監督や有名俳優などの名前の他にも政財界の大物のお話もチラホラ出てくるから。もっとも、そういう人たちの個人情報は一切言わないので、ただ「自分が某元巨人軍のスター選手を診た話しを巨人ファンだった客にしたら、サイン欲しいってせがまれて困ってるんですよ」とか言う程度。

 T先生が例えば泌尿器科とか肛門科の医師だったら、その先生に診てもらってることが重大な個人情報になるが、国家資格でもない整体師なので、要するにマッサージ受けましたと同じことなので、顧客の有名人の名前並べるのは別にどうでもいいだろう。

 ある時、会社に来ていたT先生の施術を受けるはずだった社員がキャンセルしたので「急に空きが出たけど、誰か受けたい人いませんか?」って連絡が来た。総務部では私もM嬢もE嬢も、一時は腰痛で悩んでいたマスオさんも顧客であったが、その時は誰も「今日?うーん、特に受ける理由もないんだけど」って感じだったのだが、「そうだ、TKさん調子悪いんだから受けてみれば?」とお薦めしてみた。

 部長は不定愁訴系の人なんだが(季節の変わり目が特に酷い)、だからと言って医者にすぐかかるタイプでもなく、ましてや東洋医学については全く経験が無いようだったが、その時はよっぽど調子が悪かったのか、素直に受けてみることになった。

 しかし施術が始まってからT先生の怒涛のお喋り攻撃を受け、ビビってしまったらしい。
 「この人、トップの側近みたいな立場なんだから、ここで喋ったことって全部筒抜け?こ、怖い!」って。

 後でその話しされて、「施術よりも会話の方が気が気じゃなくて、全然リラックスできなかった」と言うけど、なんで???

 そりゃ、北斗の拳的な秘孔を責められて、意識朦朧の中なにやら自白させられた、とか言うのならわかるが、T先生の会話なんて、美容院での会話みたいなもんで、そこで「他人に知られたくない、ましては親会社のトップになんて知られたくない」ような話しなんてしないでしょ?

 なんであそこまで警戒するのか、さっぱりわからなかった。

 ところが、先週のF部長との飲み会の時に、T先生の話しになったら、TK部長が「オレ、あの人こわい」と言い出したら、なんとF部長も同じ考えで「あの人は記憶力もいいから、怖いですよ」と言うのでびっくり。

 今考えると、F部長はTK部長をからかっていただけなのかもしれないけど、その後二人で意気投合して「やっぱ、あの人には油断できない」と語り合っていたので、F部長とTK部長は全然性格が違うのかと思っていたけど、けっこう共通点があるのかも?

 TK部長には確かに、病的ではないけど、強迫観念みたいなものがあり、それは「陰口を言われている」ってことに非常に敏感というか過敏のようで、例えば、TK部長がある飲み会の席で、「誰それが、お前には参ったなあ、ってこぼしてたぞ」とか言われると、それを真に受けるというか、10倍増しで受け取るのである。

 もっと具体的に言うと、ある業者がやっていたサービスの値段が高いと、TK部長が値切ったら、その業者は旧知の他の上役との飲み会で「TKさんに削られちゃった、参ったなあ」とこぼすのだが、ずいぶん後になって、「そういや、あの業者が、これ以上の値下げは勘弁してくださいって泣いてたぞ」なんて話しを飲み会ですると、そういうのも「オレのいないところでオレの悪口を言っていたに違いない」と解釈するらしい。

 T先生は、施術中に他の社員の話しをすることが多いので、部長みたいな性格の人は「こうやって自分の話もあっという間に広まる」って警戒するようだが、T先生の話しは極端に表面的だし、とにかく褒め殺すので「●●さんて、面白いし頭いいよねー」ってだけだ。

 もしT先生が他の人に私の話しをしていたとしても「ミヤノさんて面白い人だし、なかなか深いんだよね。映画が好きみたいで、ヒッチコックの話しとか詳しいし、目の付け所が違うんだよ。」くらいでしょう。

 いや、T先生が「昔よく施術した故・超大物映画監督」の話しをよくするので「はあ、そうですか、ところで私は映画監督だったらヒッチコックが好きです」って捻くれた相槌を打っていたので「ミヤノさん=ヒッチコック」になってるらしく、未だにヒッチコックの話しを振ってくるのですが、私、ここ数年映画に全然興味ないのでー。

 「最近は野球に夢中です」って話しをすると、元巨人軍大スターの話しをされるのですが、巨人に興味ないのでー。

 この間、久々に施術を受けた時にされた話しは、前から聞いているけどなんだか全貌がよくわからない「古い家買って自分で暇を見ては改装しているんだけど、おかげでそのご近所で評判になっちゃっってね」っていう話しで、その家どうするつもりなんだかよくわからないけど、その話しをすると顧客からは「居酒屋開けば?」と言われるらしいのだが(どうやら古い商店街の中にある家らしい)「いや、自分はそういう商売するつもりもないし、飲食業なんて絶対無理」とおっしゃるが、「はあ、そうなんですか」としか言いようがない。

 ただ、多くの顧客さんは世間話のついでとして「店やるんなら、オレが金出してやる」と言うらしく、「そう言われても困っちゃうんだよね」って言われても「困りますよねー」としか言いようがない。

 しかし、この先生のやっかいなところは「自分はあまり外食しないので、イマドキのオシャレなお店とか知らないし、行ったこともないんだけど、そりゃ、お客んさんには誘われることもあるけど、そういう時間もないし、でも、お客さんのところに行くと、三つ星のシェフがご自宅で料理作っていたりするので、そういうの食べる機会はあるんだけど」とかシレっと言うところ。

 うちの会社のトップもそうだけど、この先生ったらセレブ階級のふところに入るのが天然で上手いようで、もしかしたら千利休的素質なのかもしれないけど、出世欲のない嫌味のない茶坊主的な才能はあるようで、セレブ家庭が一流シェフを自宅に呼びつけるようなホームーパーティーによく呼ばれるのは確かなんだろう。

 なので、私としては、自慢話がかなりうざいけど、腕は確かなので、たまに診てもらうけど、怖い人ではないんだけどなあ。まあ不思議な人ではあるんだけど。

 あの不思議さは、文章化するのが難しいよなあ。

 まあ、掴みどころのない人なので、ああして人によって受ける印象が違うのかもしれない。
 
9月29日(月)

 土日は超久々に部屋の掃除に励んだ。

 腰痛の違和感が全く無くなったので、やっとしゃがんで作業できるようになったのである。
 もっとも腰痛以前がキレイだったわけでもないが、7月上旬から約3ヶ月、いつも以上に掃除をしてなかったので、酷い汚部屋だったのが、普通に片付いていない雑然とした部屋くらいまでになった。

 おかげで、太ももが筋肉痛になった(笑)
 ずっとしゃがむ姿勢ができなかったので、筋力弱っていたせいもあるんだろうけど、何よりも「あんだけ掃除しても、腰じゃなくて太ももしか痛くならない!」ということに感動を覚えた。

 あと2日くらい頑張れば「あまりきちんとしてない女性の部屋」くらいにはなりそうだが、いつもその壁が超えられないのよねー。
 つーか、そこ目指すなら床に積まれている本を処分しないといけないんだけど、それが出来ないのでしゃーない。
 やっぱ電子書籍にするかねえ?

 さて、御嶽山噴火がトップニュースになりましたが、何が驚いたって、「御嶽山ってどこにあるの?」って思った自分にです。
 あと、「富士山に次ぐ、日本第二の山」ってことも知りませんでした。
 つーか、「おんたけさん」なのか「みたけさん」なのかもわからなかったし。(同名の山が多数あり、みたけさんとか、みたけやまと読むのがあるからなんだけど)

 御嶽山は私が小学生の頃、有史以来の噴火をして死火山から活火山に格上げ(?)されたらしいのだ、そんなニュースもさっぱり記憶にないのであった。
 でも富士山がいきなり噴火したような話しなので、それなりに大ニュースだったんだと思うけど。

 ところで、その1970年代のまさかの噴火の時には犠牲者出なかったのかなあ、と思って調べてみると、どうやら早朝5時に小規模の噴煙が上がったので、その時間帯に頂上付近にいた人はほとんどいなかったのか、今みたいにロープウェーで上の方まで行けなかったので、登山者の数も少なかったのか、犠牲者についての記述は見当たらなかった。

 浅間山みたいに、たびたびそこそこ噴火する火山とくらべて、大人しい山だと思われていたので、あんなに観光地化というか「初心者にも登りやすい山」として登山者が多かったんですかね。
 それにしても、こんな絶好のお散歩日和の週末のお昼に噴火なんて、最悪のタイミングだったが、その割には犠牲者の数が少ないのは、雲仙普賢岳みたいな津波のような火砕流じゃなかったからなのかも。
 逃げ延びて下山した人の話しだと、「すぐそばにいた人がもう動いてなかった」と話していたので、運悪く落ちてきた石に当たった人が亡くなった可能性が高い。

 それにしても、山頂付近に自衛隊が入って「心肺停止状態の人を救助」しているようだが(医者が確認しないと「死亡」にならなないのね)、いつまた噴火するかもわからないなか、人命救助という名目ではあるが、もはや救助にならないのがわかっていながら、灰の積もった山道を登る自衛隊員達の気持を考えると「うーん」と思ってしまうが、その活動を見守るご家族のご心境たるや・・・

●ジェネレーション・ギャップ

 アルバイトが大勢いる事務所で、バイトさんがコケて怪我をしたので、「労災扱いか?」ってことになり、労務担当のM嬢が怪我をした学生バイトさんと直接電話で話しをしていた。そしたら、薬局の名前かなんかの話しになったようで「エヌシー?違う?MC?」ってM嬢が言っていたと思ったら「それって、MCハマーのMC?」って言うので、総務部全員で「それ、若い子に通じないだろ!」と笑いながら突っ込んだ。

 実際、学生バイトさんは「え?はあ、よくわかりません・・・」って困っていたようだ。

 電話終わった後、M嬢に「あれって、もう20年くらい前のことだから」と言ったのだが「え?そんな前だったっけ?」と言うので、ググったらやっぱし1991年あたりがピークだった。21歳のバイトさんはまだ生まれてない。

 ただ、30歳目前のエビワカちゃんはMCハマーを知っていたが、「でも、本人を知ってるわけでもないかも」と言っていたので、赤信号の小宮の「遣唐使です」とか、その後もいろいろパロディーねたとして出てきたので、そっちで知っていたのかもね。

 つーか、私が「遣唐使です」と連呼したら「何それー」と言われたのだが、あれってけっこうメジャーというか、さっき一応、本家MCハマーのビデオクリップをユーチューブで観てみたんだけど、サビのとこはやっぱし「遣唐使です」に聞こえるぞ?

 恥ずかしながら、♪だんだら だん だら だら ってサビのメロディー口ずさんでから「遣唐使です」って歌ってみたら、E嬢が「あー、なんか、それ、思い出してきた!」と言うので、どっち(本家かパロディーか?)かわかりませんが、蘇ってきたようです。

 その後、数名に調査してみたのですが、20代後半の人は「聞いたことがある」「なんとなく知ってる」と言っていましたが、平成生まれには通じないようでした。でも、曲聞いたら「知ってる」って人多そうだけど。

 以上、総務部は今日も平和でした。


9月24日(水)

 朝、NHKをそのままにしていたら、朝ドラ「花子とアン」が始まったが、蓮子様が「我が子を戦争で失った哀しみ」を切々と説いていたので「朝から重い」とチャンネルを替えてニュースショーにしたら、どの局も「女児が行方不明になってる町で遺棄された子供の遺体発見」というニュースで持ちきりで、「うう、現実はもっと重い」と朝ドラに戻ってみたが、まだ蓮子様が我が子を失った哀しみを訴えていたので、逃げ場がありませんでした。

 家出る前に「遺体の身元は行方不明女児と判明」になっていたのですが、昼にニュースサイト見たら容疑者が逮捕されてたのでびっくり。
 遺体の入った袋に診察券とタバコの吸い殻入ってたって・・・・なんだそりゃ?最初、「この人はきっと嵌められたのだ。真犯人は別にいるのだ」って思ったよ。

 しかし、明日の朝はまた、「容疑者の人となり」ばっかだね。あーあ。

 それにしても、まだ容疑者ですから容疑が確定したわけでもないけど、自分と同世代の男子が美人女優と結婚するのはどーでもいーけど、幼女殺害するのはやめてほしいものだ。

 話は全然変わるが、仕事で地図検索していたら、ふと「そういや実家がリフォームしてしばらく経つが、グーグルのストリートビューだとリフォーム前が見られるかな」と思って、検索してみたら、な、なんとうちの実家の前の道の画像が途切れていた!
 狭い通りだが公道だし、普通に車が通り抜けてるのに?

 反対側から挑戦してみたが、はやり途中で途切れていて、実家が入った画像が無かった。
 なんでなんだろう?グーグルにクレーム入れた人が近所にいたんだろうか?でも、そんなことやりそうな人なら、うちの母のご近所情報収集アンテナに引っかかってるような気がするけど(笑)

 ストリートビューをそれほど利用していないけど、今まで公道で途切れているのを観たことなかったので「えー?」と思ったが、あまりこういう住宅街をお散歩したことも少ないので、よくあることなんですかね?

 そういえば、昨日書いた母の「友人との会話でCMの話についていけない」の付け足しであるが、「観てる番組も違うようで、友人達が話題にしている番組がわからない」とも言っていたのだが、その例として「中井貴一がやってるランチの番組とか」って言うので「あー、サラめしwww」ってすぐわかる的確な表現に逆に驚いた。

 つーか普通にNHK観てたら、けっこう番組宣伝でも流れているような気がするけど、両親は予め観たい番組が終わるとすぐ消しちゃうから、なんとなくダラダラ観てないんだろうね。

 さらに「おお、大変わかりやすい!」と思ったのは「重松豊がやってる一人でご飯食べるらしいやつ」

 「孤独のグルメ」ってすぐわかったが、深夜番組なので私はちゃんと観たことないのだが、母の友人達は観てるんだ。
 つーか「サラめし」と「孤独のグルメ」ってどんだけ食い物番組よwww

 しかし、「売れっ子若手漫才コンビ」って言うのが、なんとナイツだったことに比べれば、中井貴一とか重松豊とか、俳優名がスラスラ出てくるので、凄いね。って私は中井貴一はともかく「重松・・・・清だったっけ?」って検索しちゃったので。
 それに、重松豊ってここまで知名度上がったのは比較的最近のような気がするので、一応、顔と名前は一致しているのものの、母が「しげまつゆたか」と言った時に一瞬誰のことかわからなかったが「一人でご飯食べる番組」って聞いたら「ああ、たぶん孤独のグルメだな、ああ、重松か」って漢字変換できたのである。


9月23日(火)

 今日は出勤だったのだが、昼前に同僚M嬢が「あ、トンボだ!」と言うので「はあ?」と思ったが、ほんとにトンボだった。窓を開けているといろんな虫が舞い込んでくるが、トンボは初めて見た。
 少し前にも、ハエが侵入したきたのでM嬢が「ミヤノさん、ハエが」と言ってきたが、「ああ、私、ハエは早すぎて動体視力がなくて追いつけないの。TK部長がハエとり名人なんだけど、今日は休みだからなあ」とお断りしたのだが、今日のトンボについても「ミヤノさん、トンボが!」と対処をお願いされたのだが、「あ、でもトンボだと殺せないよね」と言うので「うーん、たしかに、トンボは逃がしてやりたいなあ」

 しかし、トンボだってうっかり迷い込んでしまったのでパニクってブンブンと天井の電灯にぶち当たっているので、届かないし、どっか届くところに止まってくれれば捕獲するのは得意なんだが・・・・今でも得意かわからないが、私は小学生の頃はトンボ捕獲の名人だった。

 しばらく鳴りを潜めていたのだが、またブンブンと暴れだして「どっかに止まってくれれば捕獲してやるのに」と様子を見守っていたら、壁の上の方に止まったので、椅子を持ってきたよっこらしょと登って、トンボに向かって指でくーるくるした。
 その捕獲方法が正しいのかわからないけど、子供の頃は草木の上にとまったトンボの正面から左手の指でクールクルして、トンボの目が回ってきた頃合いを見て、後ろから右手で捕獲すると、たいていうまくできたのである。

 しかし、平面にとまってるトンボだと難しいな、と思っていたら、しばらくクールクルしていたらトンボがまた飛ぼうとしたので、さっとキャッチしたらうまく捕獲できました!

 「もう、あたしったら天才!」と大きな声で自画自賛したのだが、「ああ、捕まえてくれたんだ、ありがとう」とは言ってくれたが、薄い反応でした。

 まあ、もし私がいなかったら殺虫剤で仕留めていたんでしょうけどね。

●母とインターネット検索

 昨日、甥っ子T君を妹宅に返却した後、しばらくママンとお茶していたのだが、ママンが「少し前だけど、近所の大学で落語の公演があって、有名な落語家が出てきて凄い良かったんだけど、前座の漫才もすごく面白かった」と話していた。

 その漫才コンビは、ママンですら「よくテレビに出てる売れっ子」と知っている若手のようだったが、「えーと、なんて人たちだったかなあ?」とコンビ名は思い出せないようだったので、私がスマホを取り出して検索しようとすると「若手漫才師一覧みたいの無いの?」と言うので「そんなの大勢いるから無理だよ」と言うが「でも、売れっ子のはずよ。ちょっとあんた、思いつく名前言ってみて」と言うが、そんな「イケメン俳優の名前を羅列しろ」みたいなこと言われたって・・・・

 で、私は真っ当に「落語家の名前」と「大学名」を入れてみたら、やっぱし主催者がそのイベントを告知しているページが見つかったので、「それって、6月?」と聞いてみたら「うん、そのくらい」と言うから「じゃあ、これだ」と言うと「なんで、そんなのわかるの?」と驚いているので、「だから主催者はネットで告知するから」と言うと「ああ、なるほど」って言っていたけど、わかってるんだかわかってないんだか。

 結局、そのイベントに出ていた漫才師は「ナイツ」であった。
 ママンにそう言うと「そうそう」と言っていたが、ナイツは「今売れっ子の若手漫才コンビ」じゃないと思うぞ(笑)

 なので、逆に「へー、よくナイツってわかったね」と言ったら「だって、けっこうテレビ出てるじゃない」と言うので、あのくらいのベテランになると、サマーズとかバナナマンくらいに知名度高いのかもしれない。そういや、ママンに試しに「オードリーとか?」って言ってみたら「え?」と言っていたっけ。顔観ればわかるんだろうけど、コンビ名からはピンと来ないんだろうね。だとするとナイツを認識していたのは「笑点」に出てたからかな?

 そんな話しの流れで、ママンが「友人とテレビの話してると、CMの話しについていけないことが多い」と言うので、「だってNHKばかり観てるからwww」と笑った。民放のバラエティも観ているようだが(珍百景とか県民ショーとか)、たいてい録画して見ているのでCM飛ばしてるんだよね。

 うちの会社でも、小さい子供がいるエビワカちゃんが意外とCMの話題に疎い。子供向け番組ばかり観ているし、早い時間に就寝しちゃっているので、10時台のテレビを観ていないのである。
 勝地涼を説明するのに「ドコモとプロミスのCMに出ている」と説明しても、わからないのである。相当、流れていると思うんだけどなあ。

 もう20年以上前の話しだが、深夜テレビがエロかった頃、AV女優が人気で黒木香がワキ毛を披露していたような時代(飯島愛もあの頃出てきたんだっけ?)、名前忘れたが「なんとか丸」っていうのもよく出ていたような・・・と思って「AV女優 丸」で検索してみたら、そうそう「豊丸」でした。あれは「えー、こんなのテレビでやっていいの」って思ったなあ。

 で、名前なんて全く覚えていないが、ポスト黒木香みたいなお嬢様AV女優が出ていて、「ほんとにお嬢様なんですか?」ってテレビの中で質問されていた。
 遠回しに「ほんとにお嬢様なわけねーだろ」って雰囲気で「ご家族とか気がついてないんですか?」って質問に「それがうちの家族、テレビ観ないので、全然気がついてない」と言っていた。

 それは嘘かもしれないけど、「ホントかも」と思った。
 そりゃ飯島愛とか壇蜜クラスに昼間でも売れていれば家族が気がつかないはずはないけど、黒木香クラスだったら、お上品な家族は知らないんじゃないかなあ。(うちの父は別にお上品でもないけど、大学の同窓会に行った時に「後輩に凄いの出ちゃったね」と話題になっており、それで初めて黒木香のことを知ったらしい。私は「えー、知らなかったんだ」と驚いたんだけどさ)
 そして、そのご家族の関係者でそれに気がついた人がいても、わざわざそれを教える人はいないと思う。もしずっと女子校に通っていたら、そんな番組観るご学友も少ないと思うし、もし気がついても、「ギルガメッシュナイト観ていたら、同級生の◯◯ちゃんが出ていた」なんて絶対に言わないもん(笑)
 ましてや家族ぐるみでお付き合いがあり「これって、◯◯ちゃんじゃ?」と思った人がいても、それ言えないでしょ。

 そういや、大学の時の友人が、「女子校時代(けっこう偏差値高いお堅い学校)の同級生が日活ロマンポルノに出ているらしい」という噂を聞いていたのだが、ある時、どっかで「ロマンポルノ女優カレンダー」を観る機会があり「やっぱその同級生だった!大人しい優等生だったのに!」と驚いていたが、ああいう噂も同級生同士では回るけど、その両親が知ってたかはわからない。

 この間、ダウンタウンの松本人志が「結婚相手の両親にご挨拶に行った時」の話しをしていて、スタジオの他のタレントさんから「うわー、そういう時ってどういう雰囲気になるんですか?」と興味津々に聞かれていたが、「あちらの両親、NHKしか観ないような感じで、オレのことも名前は知ってるけど、って程度だったようで」と話していた。

 結婚相手のお父さんに「私もお笑いは好きなんですよ」と言われたので、一応「お笑い芸人の大物」という意識はあったようだが、よくよく話を聞くと「落語の番組はよく観ます」って程度で、ダウンタウンの名前は知ってるけど、冠番組とか観たことないようだったらしい。

 という話をうちの母にしてみたのだが「ほら、あのダウンタウンの」「ハマちゃんなくて、松本の方」と説明しても「ん?ああ・・・・」と生返事なので、顔観ればわかると思うけど、たぶんうちの両親もダウンタウンの立ち位置をよくわかってないだろう。タモリ・さんま・タケシのビッグ3だったらわかるけど。(あと、「なんでも鑑定団」の今田は知っていたけど)

 もし、私が「この人と結婚します」と両親に松本人志を合わせても、「私らもお笑いは大好きで落語とかよく観に行くんです」って言いそうな気がする。

 別にうちの両親は上品でも上流でもないけど、テレビは観たいものしか観ないし、テレビ消してる時間は趣味の「時代小説」などを読んでいるだけです。
 あと、NHKはけっこう観ているくせに、受信料払ってないのは、いい加減なんとかしてほしい。(母曰く「だってこっちに引っ越してから徴収に来ないんだもーん」)


9月22日(月)

 誕生日です。
 48歳ですってよ。

 日曜日に久々に実家に行ったのだが、母に「ケーキでお祝いする?」と言われたので、「ケーキは要らない。甘党じゃないから。それより焼き魚のほうがいい」とリクエストして、サンマの塩焼きとサンマの刺し身でお祝いしてもらった。
 あと、前に親が沖縄旅行した時の「いい方の」泡盛あけてくれた。
 前回、実家に行った時には「普通の方」しか開けてくれなかったのである。
 あと父親が証券会社から頂いた「たぶん上等なワイン」というメモ書きが貼ってあるワインも貰った。エノテカの箱に入っていたので、それなりにいいワインなんだろう。

 実家にはまた甥っ子T君が預けられていたのだが、いつもだと「すぐ実母に押し付けやがって」と不満たらたら言う母が「この間、もっと大きいお孫さんがいる友人と話していたら、やっぱり小さい頃はしょっちゅう世話を押しつけられていたらしいんだけど、もう今は、お年玉貰いにしか来ない、って話を聞いて、こうして可愛い時期って短いんだって思ってね」としみじみ語っていた。

 その甥っ子T君であるが、今年になってからベラベラと人間語を喋るようになり「長子で男子の割には言葉早いな」と思っていたのだが、育児ノイローゼ気味の妹がそうやって実家に預ける機会が多いし、児童館などにも頻繁に行ってるようなので、長子にありがちな「ママと二人っきりでべったり」って感じじゃないからなのかもしれない。

 そして、前に会った時には「T君、ご飯食べる?」「はーい!」「T君、おかたづけしてね」「はーい!」とイクラちゃん状態だったのに、今はすっかりイヤイヤ期に突入していて、「ご飯食べる?」「やだ」「お風呂入ろうか?」「やだ」と、まるで「とりあえずビール」なノリで「ヤダ」と言うのでこりゃイラっとするわ(笑)

 ただ、まだ「とりあえずヤダって言ってみる」ってだけのようで、「じゃあ、T君はご飯まだ食べたくないらしいから、他の人は先に食べるね」と言って、両親と私が食卓につくと、もそもそとやってきて、もそもそと机に座り「エプロン・・・」と言うので、なんとなく一緒に食べ始めるのだが、これも長子にありがちなことだが、積極的に食事しないので、こういうのと毎日一緒に生活していると、ストレス溜まる気持はよーくわかるなあ。

 日曜日の昼食は私のリクエストで素麺だったのだが(つーか、他のモノをリクエストしても、結局、素麺を薦められるので、面倒くさがりの私は最初から素麺をリクエストするようになった)T君にも食べさせるつもりもなく(母によると朝食を食べたのが10時過ぎだったので、たぶんまだお腹すいてないだろうから)、ただT君にとってはちょっと珍しい他人である私が食卓についたので、なんとなく食べる気にはなっているようだった。

 そして私が素麺を食べていると「これなに?」と聞いてきたので、「これは超高級素麺だ」と説明したのだが、そんなこと言ってもわからないよね(笑)

 ただ、T君はまだ「言っている意味がわからない」と言えるほど言語能力が無いので、私が多少難しいことを言っても「ああ、なるほど」とわかってるフリするのが興味深い。
 そう、嘘をつくようになったのである。
 出がけに電話で話した時に「朝ご飯はたべたの?」と聞いたら「うん」と言うので「何食べたの?」と聞くと「うーん、忘れた」と言っていたが、後から母に聞いたら、その電話した時にはまだ朝ごはん食べてなかったらしい。

 ただ、私が「超高級素麺だ」と言ったことにはそれなりに興味を示して、(素麺をリクエストしたら、母が「戴き物の高級なのにする?」と言ったので「高級なのにしてください」とお願いしたから「超高級素麺」という設定にした)「ちょう?きゅう?めん?」と食いついてきたので「そーよ、新幹線は超特急だけど、この素麺は超高級なわけ」と言葉遊び。

 「えー、これ新幹線じゃなーい」ってT君は正論を言うが、口から出まかせが楽しくなってきた私は「新幹線は高速で走るために、先が尖っているじゃない?この素麺も早さを追求したので、細くなってるから同じなの」
T君「えー、うそー」
私 「うそじゃないよ。ほら、この白さって新幹線のボディの白さと同じでしょ?しかも長いし。」
T君「えー、でも新幹線じゃないよ」
私 「いや、同じだってば、ほら見てよ。(ちゅるるるると素麺をすする)この音って、新幹線が通過する時の音に似てない?
T君「にてない・・・・」
私 「そんなはずないよ、よく聞いてみて。(ちゅるるるる)ほーら、このスピードとこのスムーズなのどごし、これこそ新幹線のように洗練された素麺だけに許された計算しつくされたフォルムなのです」

 そしたらT君、おもむろに素麺食べだしました。
 でも、まだ麺をすすれないんだよね。

 T君がもたもたと素麺を口にする様子が可愛かったので「そういや、古いネタだけど、ラーメン、ソーメン、ぼくイケメンっていうのがあった」と言ったら、気に入ったらしく連呼していたけど、翌日になって「しまった、なんか違うと思ったんだけど、ラーメン、つけめん、だった」と気がついたんだけど、もう「ラーメン、そーめん」で覚えてしまっていた。

 今日、妹にT君を返却するときに、「そういや、ごめん、うっかり間違ってラーメン、そーめん、ぼくイケメンって教えてしまった。だってソーメン食べてる時だったし」と謝ったら、「きゃはは、素麺でもいいじゃん」とウケてくれたのでよかったです。

 母は妹宅がいかに汚宅かを見せたくて、私も一緒に妹宅まで行ったのだが、まあ想定の範囲内だった。
 妹はしょっちゅう実家に息子を押し付けることにそれなりに罪悪感を感じており「でも、ずっとこの狭くて散らかった所でTちゃんと二人きりだと、つい当たっちゃって、虐待寸前みたいなことになるから」と必死で言い訳を私にするが、そうやって押しつけられる実家があるって幸せなことだよな。

 で「このままだとマジ虐待しそう」と貯めこまないで実家に押しつけられる妹の性格もあれでいいんだろう。
 そして、うちの母も策士なので、「のんちゃんがよく面倒見てくれるの」ってことにしたいようだ。今回、おむつ替えまで任されてしまい「ひー、やったことがない」と思ったが、もう3歳の子のおしっこしたおむつを替えるのは、意外と簡単だった。最初はどうしていいのかわからなかったが、母がやってるのを見たらすぐできるようになった。

 これはいい循環というか「育児ノイローゼ気味の妹娘」から息子を預かって「育児経験全くゼロ」の姉娘に育児の基礎を吹き込んでみるというのは、母、私、妹、三者にとって、いいガス抜きになるのである。

 でも、よくよく考えてみると「子供のおむつも替えたことがない」という私を来るべき「老親の介護」に向けて、教育しているような気がしなくもないが(笑)

 しかし、ひとつ気になったのは、久しぶりに妹宅に入ったら、友人M嬢の部屋と同じ匂いがしたことだ。
 あれ、何の匂いなのかわからないんだけど「臭い」っていうわけでもなく、なんか独特の匂いなのだ。体臭の蓄積ではないのは確かなんだけど、結局原因がわからなかったが、もしかしてあれがビョーキの匂いだったとしたら、うちの妹もかなり強情な性格だし、やたらと自分の正当性をまくしたてるあたりがビョーキの友人と似てるところもあるので、ちょっと心配になったと日記には書いておこう。

 ちなみに母が見せたかった妹宅の汚宅レベルであるが、その後、自分の部屋に帰ってみたら「うちだってかなりのもんだな」と思ったので、ちょっと反省しておこう。(反省はするが、改善しないんだけどさ)


9月20日(土)

●持ってる男

 部長が出勤する時にマンションのエレベータに乗っていたら、小学校低学年の女の子が下のフロアから乗ってきて、エレベータの中で一瞬だけ二人きりになったのだが、その小学生女子がうっかり何かに引っ掛けて、カバンについてる防犯ブザーを鳴らしてしまったらしい。

 あれって、音消すのけっこう難しいんだよね。
 まあ、簡単にリセットできないようになっているんだろうけど。
 そんで、小学生女子は必死になんとかしようとするが、慌てているからうまく操作できないので、部長はハタと「・・・・これって、状況的にマズくないか?」心配になった。

 確かにエレベータが地上階でドアが開いた時に、もし誰かがそこにいたら「防犯ブザーの音?」に警戒したら、エレベータの中には中年男性と幼女が・・・・・
 なので、「音消えないの?ちょっと貸して?」と手助けしていいのかも躊躇してしまったらしい。だって、その瞬間の絵だけを切り取ったら、「幼女から防犯ブザーを奪う中年男性」になってしまうから。

 って部長が真面目な顔して「今朝のちょっと困った話」をするので、私とK嬢は大爆笑しながら拝聴してました。K嬢は「やっぱTKさん、持ってるなあ」と感心してました。
 ほんと、部長はそういうシチュエーションコメディ的な武勇伝が多いので、ある意味「引きが強い」というか、まさに「持ってる」としか言いようがないようで、よくそうやって「やっぱし、さすが、持ってますねえ」と褒められることが多いのである。

 結局、その防犯ブザーは鳴り止まず、女の子もあたふたしていてどうしようもなかったので、部長は「家に戻ってお母さんになんとかしてもらったほうがいいんじゃない?」と進言したものの、考えすぎると暴走する部長は・・・・

女の子 「おかーさん、防犯ブザーが鳴っちゃった!」
お母さん「なに?どうしたの?」
女の子 「さっきエレベータにいたおじちゃんが・・・・(お母さんになんとかしてもらえと言っていたから)」
お母さん「え?おじちゃんが何かしたの?」
女の子 「え?」
お母さん「おじちゃんが何かしたから鳴らしたの?」
女の子 「えっと、そういうんじゃ・・・・(ないんだけど)」
お母さん「そのおじちゃんは、知ってる人だった?このマンションの人だった?どんな人だった?」
女の子 「うーん、知らない人だったかも・・・・」
お母さん「た、大変!変質者だわ、きっと!警察?自治会?どこに連絡すればいいんだろう!」

 という騒ぎになることを恐れて、その女の子と一緒に彼女の部屋の前まで行ったらしい。ドアを開けたお母さんは、防犯ベルをビービー鳴らして帰ってきた娘に驚いていたが、部長が「なんか引っ掛けて鳴り出したみたいです」と説明すると「え、ああ、はい・・・」と明らかに不審げ、というか多分、状況がよく把握できなかったのだろう。

 ただ、部長のことを不審者と断定したわけでもなく「後でゆっくり娘から事情を聞こう。この男性がいたら言えないこともあるかもしれないし」という雰囲気で「ありがとうございました」と礼を言うとドア閉めようとしたので、部長は慌てて「自分は◯階のTKです」と名乗っておいたらしい。

 部長んとこのマンションって、自治会がけっこう機能していて、夏祭りとかやってなかったけ?と思ったので「全然面識が無かったんですか?」って聞いてみたら「うちの子と同級生くらいだと知ってるけど(現在、高校生と大学生)、小学生の子供がいる家庭とは全く付き合いがない」と言っていた。夏祭りは今もやっているけど、全く参加してないらしい。

 そんな大きなマンションでもないはずなのに、100世帯くらいいると、やっぱそういう感じになるんですね。

 しかし、男の人って女性とは違う苦労があるから、大変だなあ、って同情します。
 女性の場合は「加害者と勘違いされる心配」はほとんどありませんからね。

●古い石鹸

 同僚M嬢が、会社にあった古いキャビネットを整理していたら、中からいろいろ備品が出てきたので、利用できるもの(文房具など)は活かして、利用できないもの(古いコーヒー用シュガーとかミルクとかティーバックとか食品系)は処分していたようだが、「これって、どうしよう?」と古い石鹸を20個くらい発見したので、私に相談しにきた。

 「古いってどれくらいなんだろう?」と私が言うと「製造年月日が記載されてるのがあって、それは2003年になってたけど、ってことは10年以上前だし・・・」

 私は実は「古い石鹸」をよく頂戴する。
 前に努めていた会社でも「紙袋いっぱいに古い石鹸が入っていた」なんていう遺跡を発掘したので、石鹸使う人だけで有りがたく山分けしたことがあった。

 どうやら、会社で頂くお歳暮などに時々石鹸の詰め合わせがあったようだが、オフィスで石鹸を使用しないに「なんか使うこともあるだろう」とそのまま放置されていたようだ。

 でも、今は家庭でも石鹸使わないようで、「欲しい人いる?」って配ろうとしても「いらない」って人の方が圧倒的多数なんだよな。お風呂ではボディソープだし、台所でも石鹸使わないようだ。

 なので、M嬢が「古い石鹸発掘しちゃったんだけど」と持ってきたので「ああ、私はよくそういう古いの貰うけど全然大丈夫」と「一つちょうだい」と手にとったら、M嬢は「いや、これって会社で使えないかな?」と言うので「なんだ、引き取ってくれって話しじゃななかったのか」とがっかりすると同時に「会社で何に使うの?」と聞いてみた。

 M嬢は、それがわからないから私に聞いてきたんだけど、「トイレの手洗いとか?」と言うので「そしたら石鹸置く容器が必要だし、今は液体石鹸置いてるし、ああいう不特定多数が使うトイレだと、石鹸嫌がる人もいるんじゃない?」と言ってみたら「まあ、それもそうだけど・・・」と端切れが悪い。

 よくよくM嬢の話しに耳を傾けてみたら、M嬢が戸惑ってるのは「10年以上前の石鹸ってそもそも使用できるのか?」ってことだったので、私がネットで検索してみたら、うわー、10年どころじゃなくて、みんな30年前とかの石鹸発掘して相談してるよ(笑)

 ざっと読んでみたら「見た目に変質してなければたぶん大丈夫だが、泡立ちが悪いこともあるけど、肌に害があったという報告はない」という感じだった。
 ただ、これは私見だったが「古い石鹸というだけで、肌が弱い人は、その不安感から肌荒しちゃうかもしれないから、これは誰でも大丈夫という石鹸とはいえない」と言ってみた。

 M嬢は不安そうに「じゃあ、大丈夫なのかなあ?」と言うので「絶対大丈夫とも言えないので自己責任でご利用くださいって程度じゃない?」と言ってみたのだが、そしたらまた「どっかで使えないかなあ」と言うので、「だから、この社内で石鹸使ってるところ無いし、そもそも、家庭でも固形石鹸使わない人多いみたいよ?」と言ってみたら、「・・・うちも、こういうの使わないんだよね」と言うのでびっくりした。

 M嬢は最初からその古い石鹸がゴミ同然だと薄々わかっていたのだが、私が「私は大丈夫だよ?」と言ったので、「これはそこそこ価値を持った物だ」と誤解したようで、「だったら会社の備品だし、何か有効に利用しないと」と思ったようなのだ。
 なので、そのゴミ石鹸に価値を見出した私に「有効利用できないか?」と聞いているようだが、私としては「イマドキ、こういう石鹸を欲しがる人は少ないけど、まあ欲しい人はいなくもないだろうから、欲しい人にあげれば?」としか言いようがない。

 総務部の一角に、そういう会社では利用できない戴き物を「ご自由にどうぞ」というスペースがあり、そこに「10年以上経過した古いものですので自己責任でご自由にどうぞ」って書いて置いておけばとアドバイスしたら、本当にそうしていた。

 ふーん、私だったら、「私は古い石鹸でもオッケーよ」って言う人がいたら全部その人に押しつけちゃうんだが、M嬢は私と違って「公平」を重んじる人なのである。

 この話は日記に書いたのか全く記憶にないが、恒例の社長宅のバーベキューパーティー(ホームパーティーのちょっと大規模な感じ)で、ある社員がチーズを数種類差し入れしてくれた。(チーズとワインとフランスパンっていう差し入れ)

 そのチーズを切ろうとしたら、M嬢はカマンベールチーズを前にして「これって、どう切ればいいの?」と私に聞くので「ケーキみたいに切るのが普通だけど」と言ったら「何等分くらいにすればいい?」と言うので「うーん、8等分くらいが限界かなあ」と言ったら「それだと、全員に行き渡らないじゃん」って言われて「え?」と思った。

 全員って、30人くらいいたのである。

 カマンベールをみじん切りにしても構わんが、それは難しいぞ(笑)

 でも、どうやらM嬢は「全員で分けられるようなチーズの切り方」を真剣に考えているようだったので「それは無理だけど、5種類のチーズを一つ10人分くらいに切り分けば、だいたい全員に行き渡るんじゃね?」と言ったら「それもそうだね」って納得してくれたけど、ああいう思考回路は私にはよくわからないなあ。

 ただ、M嬢と私は世界観というか、性格的に全く別の星に生きており、ああいうホームパーティーでは余った食材も多く出るので、私はガンガンそれを配ってしまうのだが、その時に「平等に」なんて考えないので、食べ盛りの子供がいるご家庭の人にドーンと配れば、仕事が早く済むのでそうしているのだが、自分が欲しいものはちゃっかり確保していたりする。

 しかしM嬢は、そういう余り物を「なるべく大勢に行き渡るように」と細かく分け、それでも残った物は自分への戦利品として「いいの?もう誰もいらないの?」って儀式を経てゲットする流れのようで、ある時、すっかり酔っ払った私が、豪快に余り物を家族連れに押し付けていたらきれいさっぱり売り切れたので、私は「おお、いい仕事した」とご満悦だったのだが、M嬢が「え?何にも残ってないの?えー、私、あの食材欲しかったのに」と言い出したので「欲しいもんは最初にキープしておかないと」と言ったら、M嬢は「ミヤノさんが言ってることわけがわからない」という顔をしていたが、「はーい、早いもの勝ちですからじゃんじゃん持って帰って」と配りまくった私の行動を全く想像できなかったんだろう。

 「自分が真っ先に取らなくても、最終的には遠慮されたものが残るはず」っていうM嬢の星の流儀を私が破壊しちゃたんだから。

 というわけで、古い石鹸に関しては、別に急ぐこともないので、しばらく「ご自由におもちください」と置いておいて、しばらくしたら残りは全部引き取ろうと思っている。すでに、私以外の人が2個くらい持っていったようで、M嬢は「あ、なんか微妙に減ってる」と喜んでいたので、M嬢が石鹸に興味なくなったら一掃してやろうかなと。

9月19日(金)

●私でお役に立てるなら

 別事務所に勤務しているI嬢は、たまにこちらに会議などがあると、総務部の空いてるパソコンで仕事していることがある。
 今朝も私が出勤すると、激しいキーの音が聴こえたので、そっちに目をやるとI嬢だった。彼女は原稿書いたり得意先にメール書くことが多いので、いつもヘビメタバンドのギタリストみたいな速弾きでキーを打つ。

 今日は会議が始まる前の少しの時間で、得意先向けの宣伝資料を作っていたみたいで、写真とコメントが入った資料を「これって字が小さくないかなあ」と隣の席にいたK嬢に見せていた。
 「字が小さいって?」とK嬢が言うと「だから、50歳以上の人にも読めるかなあ」とI嬢が言うので、私は「なんでそういうの自分と同じ年くらいのK嬢に相談するの?」と思ったので、「そーゆーのは、老眼に悩む私に見せなさい!」と頼まれもしないのにジャジャジャーンと割って入った。

 手にとってみると、写真の説明コメントの文字がやはり小さいし、フォントがちょっと太いのを使っていたので、パっと見、読みにくかったので「文字の小ささにイラっとするけど、このフォントじゃなければわりと大丈夫そうだけど?」と意見してみたら「あー、◯◯さん、なんでこんなフォント使うんだろう」とI嬢が言うので「ん?誰が作ったの?」と聞いてみたら、うちの会社が提供したサービスを導入してくれたお客さんのレポートだった。

 そのオジサンは50代らしいので、私は「ああ、それなら別にムっとしないよ」と意見した。
 この気持が老眼の進行に悩む全ての人に共通なのかわからないけど、若者が作った書類のフォントが小さすぎて読みにくいと「これ、年寄りに読めないよう、わざとやってる?」って一応冗談のつもりで嫌味の一つも言いたくなるのだ。

 私は今のところ新聞や雑誌の文字は大丈夫だが、よく「いじめ?」と嘆くのは、大きい表を無理やり収めようとして縮小して印刷している時である。
 印刷した本人はそれで充分読めるから、そのまま持ってくるんだろうけど、「この表の数字確認お願いします」と持ってこられると、「年寄りをいじめてるーーーー」と鳴き真似しながら真剣に抗議するようにしている。

 だって、私も20代の頃は「老眼って何?」ってよくわからなかったから。
 名刺の細かい文字が読みにくいっていう意味がわからなかった。
 そりゃ、ド近眼だったから遠くの物はボヤけて見えたけど、近くの物は目を近づければ見えたのである。
 なので、40代半ばになり「あれ?近づいてもピント合わない?」という体験をした時には「ほー、雰囲気的には近眼と同じ感じ」と「なるほど」と思ったけど、「はあ、遠くも近くもダメになってしまった」と自分の視界の狭さがさらに狭まったことを悲しんだ。

 で、なんでか知らないが、私は今の自分の老眼の程度に異常に自信を持っている。
 これ以上進行したら老眼鏡が必要になるだろうけど、まだそこまでいっていないので、近視で言うなら、「運転する時は眼鏡が必要だけど、日常生活ではなくても大丈夫」って程度なんだろう。

 って話しがまた逸れてしまったが、I嬢が印刷した書類が「オッサンが作ったもの」であったので、それだったら読みにくくても構わないとI嬢に意見した。
 だって、50代、60代の人が作った書類の字が小さくて読めなくても、「老眼なめんなよ」とは思わずに、「わー、◯◯さんて目がいいんですね」って感心するだけだから。

 でも、うちの部長みたい、私に「今度のなんちゃらの資金計画こうなるから」と渡した書類が「う・・・全然読めないというか、読もうとする気持が萎える」ものだと、「うわー、私、これだと全然無理なんですが、部長は目がいいんですね」と心から言うのだが、部長は「いや、オレもこれちょっと無理」とか言うので、自分では読めないものを他人に渡すなと言いたい。それに、私が自分のことを「老眼だー」と嘆いていると、部長は「オレは老眼ではない。眼精疲労だ」とか言うくせに。

 なんだか長くなってしまったが、仕事のできるI嬢は、私の意見を素直に聞いてくれて「じゃあ、B4に拡大してみます」と言って、「これならどうでしょう?」と遠くから見せびらかしてくれた。

 そしたら、私より手前にいたマスオさんが「いいんじゃないですかね?」と言うのでびっくりした。
 たぶん、マスオさんはそれまでの私とI嬢のやりとりを全然聞いてなかったのだ。
 (自分に関係なかったので完全スルー)
 ところが、I嬢が自分の目の前で書類をヒラヒラさせたので「いいんじゃないですかね?」とテキトーに相槌打ったようだ。

 つーか、I嬢もそんな遠くでヒラヒラしても、私は近眼なので全然見えないよ!

 また、ツカツカとI嬢に歩み寄って、手にとって観てみると、A4の時に感じた「イラっ」という気持が全くなく、小さいフォントもストレス無く読めたので「こっちのほうが断然いいね」と太鼓判押した。
 I嬢は「すいません、私の仕事のことでいろいろ振り回して」と恐縮していたが「いや、目の悪さには自信があるから、全然オッケーです。それでお役に立てるなら」と胸を張って言いました。

 私がそんなこと言っていたら、私より少し年上のパート社員の人がクスクス笑っていたけど、もしかしたら「老眼自慢」している私が不思議だったのかしら?

 まあ確かに自分が若い頃にも「老眼気味の自分に読めない書類なんて他人に配ってはいけない」なんてガーガー言う人いなかったよなあ。
 ただ、今はさっきも書いたように自分で縮小印刷とかできてしまうので、プロの印刷屋さんだったら「こんな小さな文字はダメ」っていうような書類が平気で回ってくるので、若者に「これはダメです」ってちゃんと言ってやらないといけないような気がしてさ。

 自分なりに「バリアフリー」を推進しているつもりなんです。

 それにしても、どのくらい老眼が進行したら老眼鏡導入すればいいんでしょうかね?
 小さい文字にダメ出ししてるよりも、さっさと老眼鏡使えよって思ってる人もいるかもしれません。

 そういや、老眼鏡ってもっとカッコいい名前になったりしないんでしょうか?

 
9月18日(木)

 仲間由紀恵ちゃんが結婚するんですって。

 お相手は名前を言われても「誰?」だったけど、顔観たら「あー」ってすぐわかる役者さんだった。最近だと大河ドラマで重要な役やってました。(主人公の官兵衛を裏切る人)

 しかし、その仲間由紀恵のお相手が48歳と知り、ちょっとムっとしてしまった。

 だって、同い年なんだもん(笑)

 くそー、私と同世代のくせに若くて美人の妻ゲットしやがってえええええ

 いいなあ、私も職場で上司に「実は今度やっと結婚することになりまして・・・・で、お相手は仲間由紀恵です」って言ってみたい。上司がどういう反応するのか想像するだに楽しい。

 とか言ってるから、私は結婚できなかったんだろうな(笑)
 いや、本気で仲間由紀恵と結婚したいと思っているわけでもなく、ただ「仲間由紀恵と結婚する輝かしいほどの名誉」が眩しく妬ましいだけです。
 でも、篠原涼子が市村正親と結婚した時には、別にどーも思わなかったんだけどな。
 歳の差はあったけど、役者としての「格」のバランスが妙にとれているなあ、とは思った。

 ただ、芸能界のそういう歳の差婚のニュースに接すると、「男っていいわよね」とはあまり思わないのだが、男性に離婚歴がある場合には「前の奥さんはさぞかし面白くないだろうなあ」と想像したりする。

 そういやその逆のパターンを知っている。
 テレビ業界ではちょっと有名なオジサンだった。
 「笑っていいとも」でタモリがその人の口真似をしたのを観たことがあるくらい。
 ジャニーさんの「ユーは・・・」みたいな感じで。

 私が知り合った頃(というか、私が働いている事務所に出入りしていた頃)は、すでに落ちぶれていたが、彼の過去の栄光は業界人なら誰でも知っていたし、あの人が亡くなったらワイドショーで取り上げられると思うが、今んとこそういう報道は知らないから、まだご健在なんだろうね。

 その人は業績も凄かったが、その次に有名だったのは「あの大女優と結婚していた」という経歴だった。
 でも結婚生活は長くはなく、他にも二人くらいと結婚離婚を繰り返していたようだが詳細は知らない。ただ、息子さんがいて、その息子は大女優の息子ではなかった。

 で、その人、60歳くらいの時に20代の一般女性と結婚しちゃったのだ。

 その経緯も嘘かホントか知らないけど、仕事がら家を空けることが多いので、知り合いのつてで大量にある観葉植物の世話を留守中やってれるバイトさんを雇ったのだが、その女性と結婚したのである。

 あ、検索してみたら、数年前にお亡くなりになっていた。訃報には「喪主は妻の◯◯子さん」と書いてあったので、それがあの時結婚した若い妻だったのかはわからないけど、やっぱり見出しは「某大女優の元夫」だった。 

 大女優の元夫の最後を看取った妻ってどういう心境なのか、そっちはあまり想像できない。意気に感じているものなのか、あまり気にしてないのか・・・・・その人の性格でいろいろありそう。
 それに、元妻である大女優のキャラによっても、ずいぶん印象変わるだろうからね。

●薬の話

 会社で定期購読している「管理職向け雑誌」は取り上げるテーマがオジサンの心の隙をうまくつく感じで企画的には感心するんだけど、中を読んでみるとどーでもいー内容が多いのは「オバサン向け女性週刊誌」とどっこいどっこいである。

 少し前に部長の机の上に置かれていたのは「薬の裏側」という特集だった。
 中高年になっていろいろ医者にお世話になる機会も増えるので、「いい病院」特集と共に定期ローテ的な企画であろう。

 同僚K嬢も病院にはかなりお世話になっている部類の人なので、その雑誌を見つけるとさっそくパラパラと捲っていたが「あー、やっぱり」と言うので「そういうの、あんまり真に受けないほうがいいと思うけど」言ったら「うちの母親も鎮痛剤に頼りすぎなんだよ」と言うので詳しく話しを聞いてみた。

 どうやらその雑誌には「慢性頭痛で頭痛薬に頼りすぎていると免疫機能が低下する恐れがある」とか書いてあったようだ。

私「Mさんのお母さんは偏頭痛持ちなの?」
M「そうなの。それで、すぐ頭痛薬飲むから困るの」
私「それで頭痛が収まってるならいいんじゃない?」
M「でも、あの人、胃が弱いから、すぐ胃をやられるんで、漢方も処方されてるから、漢方の方を薦めてるんだけど、漢方はすぐに効かないからつい頭痛薬飲んじゃうの」
私「あー、漢方は即効性が少ないのが多いみたいだからね」

 アトピーの治療とステロイド系軟膏の話しでも、こういうやりとりはたまに聞くけど、西洋薬は症状にビシっと効くのがあるから、薬に抵抗感の無い人はそれでいいのだが、「それじゃ本質的に改善したわけではないから、根本的に体質改善しないと!それに副作用も心配」と思う人は漢方薬で、もっとじんわり治療したほうがいいと考えるようだ。

 私は東洋医学がけっこう好きだけど、「薬に頼っちゃだめ」ってほど西洋医学を否定するつもりもなく、自分の好きな方選べばいいと思っている。
 例えば、私がぎっくり腰になった時に整形外科医に行かないのは「腰痛で整形外科医に行って治った人がいない」という自己収集したデータに基づいているのだが、でも、整形外科で鎮痛剤処方されたりコルセット巻いてもらえば、痛みが緩和されることも知っているが、私は鍼とか整体で緩和してもらうほうが好きだってだけの話である。

 どっちにしろ緩和するだけで、劇的に治ったりしないのだ。

 偏頭痛持ちの人も、腰痛や蕁麻疹と同じように持病として付き合っている人が多いようだ。
 それに、過去に知り合った偏頭痛持ちの人たちは、ドクターショッピング状態に陥っている人もいたと記憶している。
 そういう人たちは薬の知識も蓄えているので、偏頭痛持ちの友人同士の会話は「前は◯◯系ので治まっていたんだけど、最近はそれも効かなくなり、今度、新薬が出るらしいのでそれに期待している」とかのマニアックな会話になっていて全然ついていけなかった。

 そういう人たちを数名知っているので、「処方された鎮痛剤が効いてるのなら、いいじゃん」と思えた。
 それが、毎日服薬しているとかなら心配にもなるが、月に数回の服薬で、そのたびに胃が荒れるくらいだったら、中高年女性にとっては多少胃が荒れたほうがダイエットにいいくらいなのでは?

 うちの母親は定期的に学生時代の友人らと温泉旅行などに出掛けているが、「私以外の全員が寝る時になるとそれぞれ睡眠薬飲み始めるのでびっくりする」と言っていた。
 それが旅先の不慣れな環境なので飲んでいるのか、いつも常用しているのかは不明だけど、眠剤は内科医などでも気軽に処方されるので、おまじない程度に服用している人はけっこう多いのかもしれない。

 薬なんかなるべく飲まない方がいい、という意見もあるだろうけど、そういう人たちにどういう薬が処方されてるのか知らないけど、「これ飲めば頭痛が治まる」とか「これ飲めば旅先でも眠れる」っていう薬があるんだったら、それでいいじゃん、って気がしてしまう。

 たぶん、そんな薬はたいした副作用も無いんだろう。

 その雑誌には「うつ病の薬でさらに悪化」みたいなことが書かれており、それは精神科医ブログでもよく取り上げられていたが、「イマドキのうつ病の特効薬」みたいなのを安易に投与すると、自殺しちゃうケースがあるらしい。

 すごくシロートっぽく解釈すると「本当の鬱の人は自殺する気力すらない」のだが、治療過程で、少し体が動くようになり、さらに最新うつ病治療薬によって「なんだ、自分の人生なんてほんとちっぽけなものだなーそんなのどーでもいーじゃん」という投げやりな心境になってしまうと、あっさり自殺しちゃうことがあるんだとか。

 「だからうつ病の薬は危険」ということでもなく、症状によっては「なんだ、人生なんてこんなもんだ」って思えて治癒に向かうこともあるんだろうから、いろいろ難しいね。

9月16日(火)

 精神科医のブログを読み続けて、ひとつ気がついたことがあった。

 私はたぶん、普通よりもビョーキになった友人が多いと思うが、どうやら非定型の病前性格に非常に思い当たるフシがある。

 文学的に言うと「火のような性格」とでも言うのだろうか?語弊を承知で言ってみると「ずーずーしい人」が多かったような・・・・

 高校時代からの友人である、きょうみさんとか、大学時代からの友人であるT嬢などは全然そうじゃないのだが、大学出てから知り合って、その後、ビョーキになった人って、すごく頑固で激しい性格だったように思える。

 どうしてそういう性格の友人が多かったかと言うと、私はあまり自分から連絡して「今度の日曜日どお?」と誘うタイプではなかったので、普通の友人とはつい疎遠になってしまうのだが、強引でマイペースな人は「今日泊めてほしい」とかで家に泊まりに来たりしていたし、私が「え?これから?」とびっくりしても、自分の都合がつけば「まあ、いいよ」と快諾していたので、ああいうタイプを引き寄せていたのだと思う。

 大学時代に気がついたのだが、私は幹事に向かないタイプで、そういうカリスマ性が足りないようだが、カリスマ性のある友人にくっついて事務方やると、非常に上手くいった。
 それを確信したのが、20代で働いていた職場で、上司は「とんでも系」というか、無添加無農薬信者で、どっちかというと霊感が強いというか「自分の第六感を盲信している」というタイプだったが、私の「直感じゃなくて客観的に集めたデータなんですが」っていう情報をとても信用してくれたので、いいコンビだったと思う。

 たぶん私は、霊感商法的なカリスマ経営者の下で働いていたら荒稼ぎできたかもしれない。

 で、自分では不思議なのだが、しっかり者に見えるらしい私にフツーの人は「ミヤノさん、今度飲みに誘ってくださいよー」とか言うが、私は自分から誘うのが苦手というか、たまにやってみても「あー、その日は都合が悪くて、また今度ぜひ!」って言われる確率が高くて、「また今度って、いつ頃?」と悩んでしまうのだ。

 自分が誘われたら「あー、今週の土曜日は出勤なんだけど、日曜日なら大丈夫だけど?」と空いてる日を言うのだが、「その日は都合が悪くて、また今度ぜひ!」っていうのが本当に都合悪いのか社交辞令回避なのかがわからなくて・・・・

 そういうフツーの付き合いに比べると、「ビョーキ予備軍」の人たちは強引に誘ってくるというか「親とケンカして家に居づらいから今週末泊めてくれ」とか「終電逃したから泊めてもらっていい?」とか、自分の都合でずかずかやってくるので、そのマイペースぶりが心地良かったような気がしなくもない。

 そういや、そういう私にとってはズーズーしい人たちは、けっこう不安症というか「自分は他人に迷惑をかけているのでは?」なーんてことを延々と愚痴るのだが「あのー、私に迷惑かけてますけど?」ってことには無頓着だったことも今になってみると興味深い。

 そいいや(連呼)、なんか「ミヤノさんはおっとりと淡々と生活しているけど、ほんとは刺激求めてるんでしょ?だから私が刺激与えてあげますよ」くらいの態度の人が多かったな。
 私が自分には無い、そういうキツイ性格というかマイペースぶりを面白がっていることを見抜かれていたんだろう。
 そして、キツい性格の人でもビョーキにならないでいる人の方が多い。
 放射能信者のC嬢などは、最近は連絡が無いけど、ツイッター覗いてみると相変わらず酷い状態だけど、たぶん会って話すといつも通りなんだろう。

 まあ、あんな強い人はめったにいないのだが・・・・
 でも、彼女を見ていると「ネット上で非常にヤバい人も現実ではこんなもんかも」って思える。
 そのC嬢が「Kさんって、美人だし大人しい性格だよね」と褒めていたK嬢が、私史上もっとも強力なキツい性格だったってことも、今となっては笑い話だ。

 C嬢は頭のいい人だが、時々、本質を全くわかってないような、もの凄い誤解をすることがあって、だからこそ過激な放射能信者になっているのだが、でもちゃんと生活できているというか、勤め人ではないのに、ちゃんと稼いでいるところがマジ凄い。

 C嬢の「ビョーキ一歩手前」の性格を鑑みるに、ああいう人が10人いたら、一人くらい仕事で成功して大富豪になってそうだな、と思う。
9月15日(月)

 昨日、MXテレビでソフトバンク戦観ていたら、中継ぎで岩崎が登板したので「そーいや、最近は中継ぎになってるんだよね」と思ったが「ああ、やっぱし顔が好き(笑)」とうっとりと眺めていた。

 そういや長谷川博己に似てるわね。

 朝ドラは次の「マッサン」の予告が流れるようになったが、玉山鉄二が成宮寛貴みたいに見える。玉鉄はもっとゴツいというかワイルド系のイメージがあったのだが、ヒゲが無いとフツーにイケメンだったのですね。
 初の外国人ヒロインが上手くハマるのか期待と不安がありますが、それが「スコットランド人」ってなにげにタイムリーですな。

 しかし、スコットランド独立ってホントにやるんですかね?
 日本ではいきなり出てきたニュースのように感じるんだけど、けっこう前からやっていたんだけど「まあ、無いだろう」という雰囲気だったので大々的に報じられなかったが、国民投票直前になって「マジあるかも?」って雰囲気になってきたんですかね?

 サッカーやラグビーに興味ある人は、「スコットランドとイングランドは別の国」という意識があるのですが、イギリスにもサッカーにも興味の無い日本人にはよくわからないニュースなんじゃないのかな?

 しかし、ニュースでスコットランド人の演説や街頭インタビューが流れていても、相変わらずさっぱり何言ってんだかわからないスコットランド訛りでありました。
 スコットランドのミュージシャンが来日公演しても、MCで何言ってるのかさっぱりわからなかったことが多かった。どうやらSの発音がSHになるようで、「ねくしゅしょーん」って言うのが「次の曲は」というNext song のことを言っているだと気がつくまでに1時間くらいかかった。

 さて話しを朝ドラに戻すと、「花子とアン」はやっと「赤毛のアン」の翻訳が始まって「やっとかよ」とツッコミ入れてる視聴者も多数のようですが、うーん、しかし、やっぱ散漫な印象のドラマだったなあ。
 何度も書いているが「あまちゃん」や「ごちそうさん」が強烈に実験的な作品だったし、その前の「カーネーション」は視聴率こそ出ていなかったけど、BSで再放送されて「これは至高の名作だ」と再確認した人も多かったので、「花子とアン」は普通の出来だったということなのかもしれない。

 脚本の中園ミホって「ハケンの品格」や「ドクターX」みたいな手に職持って我が道を行く女性とか、「やまとなでしこ」みたいな、成りあがり志向の自己中な女性とか、あと「不機嫌な果実」とか「下流の宴」などの林真理子原作の脚本で有名だけど、「花子とアン」の主人公は手に職持ってるけど(翻訳家)、なんか存在感が薄かった。

 原案となっている村岡花子さんは甲府の貧農の育ちじゃないのに、わざわざそういう設定にしたのは得意の成りあがりストーリーにするのかと思いきや、そういうこともなく、そう脚色した意図がよくわからなかった。まあ、「甲府」を持ち上げておく必要があっただけなんだろうな、って程度。

 そして「あまちゃん」や「ごちそうさん」は脇役のキャラが面白かったのだが、「花子とアン」では白鳥様と伝助さんが話題になった程度で、どっちも短期間しか登場しなくて物足りなかった。

 たぶん、本当は仲間由紀恵演じる白蓮の方を描きたかったが、朝ドラには合わないキャラだったので、主人公のキャラが薄まってしまったんだろうけど、それにしても、国際映画祭で賞とったばかりの黒木華と、来年の朝ドラヒロインに決まった土屋太鳳が主人公の妹役で、なぜか妹達のほうが「朝ドラ主人公がするはずの苦労」を分散しており、主人公は妹達の浮き沈みをオロオロと見守っているだけのような気がした。

 もしかしたら中園ミホは「朝ドラだから、いい人ばかり登場させてみる」という自分なりの実験してみたのかもしれない。
 ついこの間やっていたドクターXをちょろっと観たら「すごい、このドラマ、いい人が全然出てこない!」と感心したのだが、あれの逆やってみたのかもね。

 つーか、「ごちそうさん」ではずっと独身だった幼なじみの源ちゃんが「可愛そう」とか言われていたけど、あれは「主人公をずっと影ながら支える役」として重要な脇役だったからそうしたんだろうけど、「花子とアン」では女学校時代からの友人である醍醐さんが、未だに独身で「あの時代、それは無いだろう」と違和感ありまくりであった。
 妹のカヨちゃんも、カフェ命で独身で、そりゃ「ごちそうさん」では、カフェ店主だった馬介さんも独身だったけど、源ちゃんにしても馬介さんにしても、「友人・知人」なので、それでいいが、主人公の妹が未婚って、よほど強烈なキャラじゃないとダメだろう。

 「ごちそうさん」では、主人公の義理の妹(夫の妹)は結婚はしても同居していて、子供がいないという不思議な設定だったし、あれも「可愛そうだ」と言う人がいたけど(主人公を引き立たせる設定のためにそうなったと感情移入する人がけっこういたのだ)、「花子とアン」のカヨちゃんがなんで一人でカフェの店主しているのかよくわからんなあ。

 だから、それも「本来なら主人公がやるべきことを妹に分散してみる」という実験だとしたら、「貧農から女工に売られる→辛くて脱走→姉の紹介で仕立屋で働くがいつのまにかカフェの女給になっていた→お坊ちゃんに見初められて求婚される→お坊ちゃん関東大震災で死亡→鬱病から立ち直って自分で店を持つ→空襲で店焼失」って、ほんと朝ドラヒロイン級の人生なんだが・・・・


9月14日(日)

 朝起きたら、ずっと鼻水が止まらず「この間、ダニにやられたしハウスダストかも」と思って、今日は久々に天気も良かったので布団をじっくり干すことができた。

 そういや、腰痛めてから布団干してなかったな(笑)

 腰痛はほぼ完治しており、9月になってからやっと靴下やパンツを履く動作に違和感なくなってきたので、シャンプーの姿勢も「直立」から「前かがみ」に戻した。「直立」っていうのは髪の毛をシャワーで洗い流すときに頭頂部から後ろ側に流すのだが、それだと洗い終わった後に背中がなんとくトリートメントのせいでヌルヌルするから嫌なのだ。
 前かがみで、後頭部から登頂に流す方が髪の毛が肩にかからないのでしっくりする。

 前にも腰を痛めた時に「洗髪の時の背中丸める姿勢が辛い」と言ったら、同僚K嬢に「背中丸める?」と不思議そうな顔されたので、「だって、こうするじゃん」とジェスチャーしたら、K嬢は「え?私はこうだけど?」と直立姿勢だったので、確かにドラマや映画でシャワーを浴びるシーンではああして頭から浴びてるけど、あれは「そっちのほうが見栄えするから」だと思っていたんだが、あっちが普通って人もいるんですね。髪の毛の長さにもよるんだろうけど・・・・あと、親の影響?

 さて、精神科医のブログを読んでいると、いろんな症状が出てくるので「友人M嬢って、結局なんだったのかな?」と診断が気になる。

 そういや精神病になった友人知人は複数名いるが、診断名知っていたのは鬱病になった人1名だけだなあ。
 そうだ、あと、睡眠障害っていう子がいたっけ。たぶん、ナルコプレシーだったんだと思うけど。(リタリン処方されていたから)

 M嬢の場合は「部屋に監視カメラが設置されてる」とか「催眠術で操作されてる」とか言っていたので統合失調症の可能性が高いけど、精神科医のブログ読んでいると「非定型」っぽい部分も多かった。
 非定型の人の病前性格は頑固で怒りっぽいみたいなことが多いらしい。M嬢も非常に頑固だったし、何かにダメ出ししはじめるとダーーーーっと止まらなかったので、性格的にはそっちっぽい。

 でもやっぱし「その妄想、ありえねー」ってあたりは統合失調症的だったかなあ。
 何度も書いているが「部屋に侵入している人がいる」っていうのと「隣の住民が自分にしか聴こえない重低音で攻撃して私を殺そうとしている」ていう話しが統合しないところが不思議だった。
 そして「催眠かけられてる」と言うけど、誰にかけられてるのかはっきり言わなかったし。

 そういや、「隠しカメラで監視されてる」と言う話しに「なんでそんなことするんだろうね?」と素朴な疑問を言ったら「いろいろ嫌がらせをして、私が精神的に追い詰められていく過程を撮影して、それを売るんだろう。アメリカなどではそういう映像に需要があるのかも」と言っていたのには驚いた。

 普通、女性の部屋を盗撮するならエロ目的だと思うのだが・・・・

 もしかしたら「進ぬ電波少年」の影響なのかもしれない。あの番組での「なすび」の企画なんかは室内定点観測的だったから。アパートの一室に閉じこもって、ひたすら懸賞に応募していく過程をダイジェストで放送しっていたのである。

 そうだ、いつも思うんだけど、ああいう「電波系」の人って、その昔の電波という概念が無かった時代にはどういう症状だったんだろうね?今度またフーコーの「狂気の歴史」でも読んでみようかな?学生時代に一度手をつけたのだが、あまりにも分厚いのでリタイヤしたのだが、「これはけっこう面白い本だ」という良い印象はあったので。

 話しは飛ぶが、欧米には「元精神病院」の跡地というか、「えー、こんな立派な建物だったの」っていう歴史的建造物がまだ残っているようだが、向精神薬っていうのが出てきたのはけっこう最近のことのようで、昔は一生隔離しておくしか処方がなかったようだ。

 で、統合失調症というのは意外と発症率が高い病気だし、支配階級にも多かったので、上流階級の人々を幽閉しておくためにゴージャスな病院が作られていたのかも。あと、郊外に作られることが多かったので、敷地に余裕があり、無駄にゴージャスになったのかも。

 まあ、M嬢がどういう診断されいるのかわからないけど、先日、過去の日記を確認している時にふと気になって調べてみたら、私が「M嬢、なんか変?」と明確に思っていたのはニュージーランドに旅行した時なのだが、それはなんと2005年で、もう10年も前のことだったんだ・・・・

 M嬢がその前に働いていた某商社を辞めたのがいつなのかは思い出せないが、2004年当時は無職になっており、その後、短期派遣で働いていたり、クーリエの仕事していたりしたけど、ほぼ無職状態で、2005年の夏には「高校野球でダルビッシュっていうのがなかなかいい」と言っていた。

 M嬢の出身地は高校野球が盛んな所なので、高校野球への関心は元からあったようだが、無職になって、毎日じっくり高校野球をテレビ観戦していたようだった。
 その翌年の2006年になったら、すっかり田中マー君に夢中になっていた。

 2004年 無職になる
 2005年春 溜まったマイルで「私がビジネスクラスの航空券をマイルで負担するから、ミヤノは宿泊費負担してどっか行こう」と提案され、ニュージーランドに行くが、現地でケンカばかりしていた。
 2005年夏 高校野球をよく観ていた
 2006年夏 マー君に夢中

 その時点で「この人、なかなか働かないなあ」と思ってけっこう心配していたのだが、あの頃は「たまに派遣会社から電話があっても、断っている」とか言っていたので、前職があまりにもストレスだったからしばらく休養が必要なんだろうと思って、遅まきながらのモラトリアム期間なんだろうと解釈していた。貯金はありそうだったしね。(前職の基本給は大卒の新卒並みに安かったが残業手当で稼いでいたようだし、忙しくて金使う暇もなかっただろうから)

 2007年 マー君が楽天に入ったので、「気晴らしに」と思って野球観戦に誘った。

 働くモチベーションになればいいな、と思ったのである。友人は月に12万円くらいあれば家賃を含めても生活が成り立つような人でだとわかっていたので、「野球観戦に行けば気晴らしになるし、何より、もっといい席をゲットしたり、マー君グッズが欲しくなれば、働くきっかけになるかも」と思ったのだ。

 しかし、私の見積もりが甘く、2007年、2008年、2009年とずっとそのままだった。
 自分の日記に記載があるかわからないけど、2007年か2008年頃、私が「この人、なかなか働かないなあ」と思っていた時に、立退き事件が起こっているはず。

 大変だった商社の仕事を辞めた友人は、あの頃は「あの有名企業であれだけの仕事したんだから、いくらでも派遣で仕事ができる」と思っていた雰囲気だったので、お気に入りのアパートの部屋で引きこもっていたのだが、そこが取り壊しのため立退きになってしまったのである。

 そうそう、その立退きが判明するちょっと前まで、短期派遣で超有名外資系銀行で仕事していたので、そこで就業中だったら引っ越し先見つけるのに有利だったのに、そこの契約が切れた途端の立ち退き通知だったので、それは私も「わー、タイミング悪かったね」と同情した。

 それでやっと転居したら、隣の音が煩いとノイローゼ気味になっており「それ、引っ越すしかないでしょ」と言っても「金が無い」とずっと言っていたが、やっとまた転居した部屋が契約更新になるまでいたんだから、そこから2年間無職でも生活できていたので、後から考えると「そのくらいの貯金あったじゃん」と思った。

 そう考えると、5年以上も無職だったので、たぶん1千万円くらいの貯金があったんだろうね。自分の貯蓄額を考えると、M嬢くらいの節約志向があれば、もっと貯金があっても不思議ではない。

9月13日(土)

 すっかり涼しくなって快適であるが、このまま秋になってしまうのかね?ってもう秋だけど、9月がこんなに涼しいのも久しぶりのような気がする。

 先日ふと「あそこに行ったのっていつだったっけ?」と思って過去の日記から探してみたら、うっかり自分の日記にハマってしまった(笑)
 最初に何を探していたのかも忘れてしまったくらいに。

 特に2009年はバカみたいに野球観戦しており、自分のことなのに、他人の話しを読んでいるようだった。
 今年はほとんど野球観戦してないなあ。名古屋ドーム行ったから、なんだかそれで満足しちゃったみたい。
 あと、ヤクルトがあまりにも暗黒だったので、神宮に行くのを躊躇してしまい、それで弾みがつかなったのも一因かも。

 そういやどっかのスポーツ紙に「ヤクルトの次期監督は真中」って書いてあるのをチラリと観たが、飛ばしですよね?
 改めて記事を確認してみたら「有力」になっているので、「そういう話しもあがっている」程度に思っていればいいのかな。

 いや別に真中でも構わないのだが、彼、年下なのよ・・・・5歳も・・・・

 まだプロ野球の監督で私より年下って存在してなくて、でも広島の野村監督が超ギリギリの「向こうが誕生日3日だけ早い」ってだけなので、「自分は年々年とるわけだし、もう時間の問題」と覚悟しているのだが、そのジワジワと迫ってくる壁を真中にスコーンと乗り越えられたら、けっこうショックだ。

 それだったら今期で引退する稲葉が来期は監督就任っていうほうが、「ああ、それだったら、しょうがないな」って諦めがつくんだけど。
 それは無いとしても、宮本とか立浪とかがどっかの監督になるっていうのなら「あー、とうとう年下の監督がっ!」って納得できるんだけど、真中じゃ地味すぎるよなあ。


9月10日(水)

●虫愛ずる姫君

 朝、歯を磨いていたら、シンクの中に何か動くものがあったのでギョッとして目を近づけてみたら、シンクに薄く溜まった水に羽を浸してしまって動けなくなった薄羽蜻蛉であった。
 あの虫はアパートの廊下にもよくいるのだが、前に調べてみたらウスバカゲロウではない別のカゲロウのようだったが、私は幼少期から「うすばかげろう」という名前が大好きだったので、カゲロウは全部ウスバカゲロウでいいのだ。

 薄馬鹿・下郎なんて凄い名前だと思ったのだが、いつのまにか「薄羽カゲロウ」ということに気がついて、「なるほど」と思ったが、やはり今でも「あ、薄ら馬鹿下郎だ・・・」と脳内変換しているし、その酷いネーミングとあの繊細なフォルムの知的な佇まいのアンバランス感がたまらない。

 しかも目で観るととても美しい虫なのに、スマホのカメラ程度じゃ薄すぎて全然キレイに撮れないというのも実に「をかし」であり「あはれ」な虫である。

 とういわけで、残念ながらシンクの底に張り付いてしまった薄馬鹿君をなんとかしたかったが、タオルで拭いたり、ドライヤーを当てたりしたらもっと重症化しちゃいそうだったから、そっと摘んで、シンク上部の乾いたところに置いて出勤した。

 さっき帰宅して手を洗っていたら、ふと「そういえば?」と思い出して、シンク内をざっと探したら、姿が無かったので無事乾いて飛べたようだ。その後、どうなったかは知らないが、今年はひっくり返った蝉を2匹くらいしか救出していないので、「虫の寿命をちょっとだけ長引かせる運動」心が少しだけ満たされました。

 ところで昨日は書きそびれたが「にしこり君」とわざと書いたのは、ネット野球用語(つーか2ちゃん用語というのか)では「にしこり」というのは、ゴジラ松井を指すのである。
 理由は「にしこり」というまさに字面が松井にそっくりだから。

 これを知った時には「?????」と戸惑ったが、一度、顔に見えると(「し」が鼻です)もうそれ以外の何者にも見えない。
 「これ発見した人、すげー」と当時はとても感心した。だって「にしこり」なんて入力すること無いじゃん?だから、AA作ろうと頑張った秀作だと思っていたのである。

 しかし、それから何年か後に「錦織と書いてニシコリと読む」っていう選手が脚光を浴びたので「あー、そういう苗字あるんだ」と初めて気がついた。松江でしたっけ?そのあたりでは「ニシコリ読み」が多いらしい。

 だとしたら「にしこり」を発見した人は、自分もしくは友人知人に「ニシコリさん」がいたので、それを入力していたら「あ!」と気がついたのかもしれないし、そうじゃないのかもしれないけど、ニューヨーク・ヤンキースで活躍した松井と、ニューヨークで開催される全米オープンで大活躍した錦織君の意外な接点というのが偶然だけど、なんだか微笑ましい。どっちも日本海側出身というのも「をかし」だし。

●虫愛ずる姫君の虫についての悩み

 ここ数日で、お腹のあたりにポツポツと痒みが・・・・これ、きっと、絶対にダニだ。

 ここんとこ週末が雨ローテになっているので、布団干せてないのもあるが、猛暑の時期は日中閉めきった部屋の温度はかなり上がるはずなので、ダニも住めないような環境だったはずが、ここんとこ涼しくなったので活発になってしまったのかもしれない。

 しかし布団乾燥機かけると室温が蒸し暑くなるだろうからなあ・・・・・

 出勤する時に布団乾燥機かける手もあるが、自然発火する危険性が皆無ではないので(布団に染み付いた皮脂が心配)あまりやりたくないのである。布団乾燥機でそういう発火事故ってあるのか無いのかも知らないんだけど。

 そういや、今日、会社でお土産に頂いたお菓子を食べていたら、同僚M嬢が「あれ?なんか熱くなってる!」と騒ぐので、「熱いって何が?」と聞いたら「乾燥剤が!」と言うので、なんだ、エージレスじゃん、と思ったのだが、M嬢はエージレスが発熱するのを知らなかったらしい。

 私だけがケタケタ笑って「えー、エージレスが温まること知らなかったの?」と言っていたが、他の人は無視していたので、あまりメジャーな現象じゃないのかなあ?

 そういや何年か前にM嬢が「明日使うつもり」の使い捨てカイロをうっかり開封してしまい「あ、いけない!」と騒いでいたので「セロテープで密閉しておけば大丈夫」と教えたら「なんで?」と言うので「空気というか酸素に触れると酸化熱が出る仕組みだから」とか説明したのだが、わかってくれたのか、わからなかった。

 エージレスに関して言えば、あれが登場した時には「画期的!」とけっこう話題になっていたように思う。それまでの乾燥剤って、湿気を除去するだけだったのだが、エージレスは「酸素を吸って無酸素状態を作る」っていう話しだったので「ほー、なるほど」と思ったような記憶がある。
 調べてみるとエージレスの登場は1977年で私が10歳くらいの頃だ。
 使い捨てカイロの登場も同じくらいのようなので、どっちを先に知ったのかわからないが、どちらも「酸化」を利用していたので、中学校でそういう化学反応を習う前にそういう仕組をなんとなく知っていたのは親がやっぱしそういう仕組に興味を持つ人達だったからなのかね?

 そういうのって後天的(教育)なことなのか先天的(遺伝)なのか、わからないなあ。

 そういや、エージレスのような脱酸素剤とか真空パックが一般的になってからの事件だったと思うけど「辛子レンコン食中毒事件」はけっこう衝撃的だった。
 辛子レンコンの食中毒の原因になった菌は、沼地の底に生息していたので、嫌気性菌という「酸素が少ない所を好む」っていうのだったのである。

 つーか、大気中と同じレベルの酸素濃度があると死んじゃう菌っていうもいるらしい。というのをそのニュースで知った。
 「そんなのもこの地球上にはいるんだ」と驚くと同時になんだか感動した。
 だって、なんだか「火星人っているかも?」って思ったからである。

 細菌を「同じ地球で生きる仲間」だと思うと、最近のデング熱騒動も「代々木公園発信って、すごいヤル気あるね」と思えて微笑ましい。流行はやっぱり代々木公園からだよね?(タケノコ族とか思い出した)

 しかし今回のデング熱は都心から発信したため、ほんとモード的な流行と同じように感染しているような心地になり、デング熱の感染が今後どういう展開になるのかわからないけど、社会学的な論文を一つ書けそうな展開になるのかもしれません。


9月9日(火)

 わーん、にしこり君残念でした!
 1セットくらいとって欲しかったが、あのフェデラーもストレート負けしたくらい絶好調だったんでしょうねえ、相手のチリッち君が。

 ところで会社のテニス好きとその話ししていたら、「錦織君のコーチがマイケル・チャンだと思っていたら、なんと、フェデラーのコーチはエドバーグだった!」と言うので、「へー、オッサンになってるのかね?」と聞いたら「紳士的なステキなおじさま風だった」と言うので、ネットで調べてみたら、いい感じにそのまんま老けていた。

 でも私、エドバーグ嫌いだったんですけど(笑)

 しかし、それでわかったのだが、なんと、ジョコビッチのコーチはベッカーで、マレー(最近はマリー表記が多いので最初誰のことかと思っていた)のコーチはレンドルですと?

 も、もしや、快進撃を遂げたチリッチ君は・・・・・・イワニセビッチじゃん!!!!!!

 何この、20年前のスター選手達の饗宴は?

 つーか、私がテニスに夢中だった30年前から20年前って、トップ選手がコーチになってるイメージが全然ないのだが?
 もっとも、それは私がその当時「昔のトップ選手」を知らなかっただけかもしれないけど、でも「へー、マイケル・チャンが」とか「へー、エドバーグが」って雰囲気があの頃には無かったと思う。たまに、客席に座っている往年の名選手がカメラで抜かれたりしていたくらいで・・・あと、マッケンローはけっこう実況席にいたので、よく映っていた。
 ある中継で、日本のアナウンサーが「実は隣のブースがアメリカの放送局なのでマッケンローさんが座っていて熱心に喋っている声がよく聴こえますw」なんて言っていたこともあったような記憶がある。

 そう考えると「世界的にも有名なレジェンド級の選手」って、あまりコーチ業には就かないのかな?
 確かに、オリンピック100メートルの金メダリストがコーチになってるって話し聞いたことがないし、野球でも松井や野茂は今のところコーチになっていない。イチローが引退してもやらないだろうなあ。

 名選手がすなわち名コーチにはならない、ということもあるだろうけど、世界的に活躍するほどのスター選手だと、現役時代に稼ぎすぎちゃっているので、引退後に地道に後進の指導なんてしないで、事業起こしたりボランティア活動したりしちゃうんだろうか。

 でも、サッカーだと、けっこうかつてのスター選手が監督になっていたりするけど、それは私より上の世代なので(マラドーナさんとか)、ここ20年くらいのヨーロッパのリーグで何百億円も稼いだような選手が、そのうち監督になったりするのかは疑問である。
 クリスチャーノ・ロナウド監督とかメッシ監督が登場するもんかね?

 日本だと、王や長島がフツーに監督になっているので、そういう流れがあるけど、海外のメジャー競技だと、あまりにもトップ選手がセレブすぎちゃって、そういう流れではないと思っていたが、エドバーグやレンドルがコーチって(レンドルはすでに降りているらしいが)、いったいどういう地殻変動がテニス界に起こったんでしょうね?

 そういえば、錦織選手は「テニスの王子様」の愛読者だったらしいが、私は「エースをねらえ」世代である。
 「エースをねらえ」の効果だけではなかったのかもしれないけど、私の世代のテニス人口は多いはずだ。中学校の時のテニス部とかコートが一面しかなかったのに部員が溢れていたもん。(軟式だったけど)

 しかし後になって「エースをねらえ」は「当時のテニス協会から苦情来なかったんだろうか?」くらい、全然テニスわかってない描写があったのだが、まあ、それは「ガラスの仮面」の演劇観のめちゃくちゃさみたいに受け入れられたのかもしれないし、テニス協会的には「多少間違ってても、こんなにテニス人口増やしてくれてるんだから、いいじゃん」とスルーされていたのかもしれない。

 テニスを観たことないまま「エースをねらえ」を読んでも全然違和感なかったのだが、テニスの試合観るようになってから「あれ?」と思ったのは「コーチはベンチにいない」ということである。
 「エースをねらえ」では、試合途中に宗方コーチが指示出していたのだが、野球好きの私にはそれはフツーのことに思えていたが、テニスではそれはフツーではなかったのです。
 あの頃は「プロはそうだけど、アマは違うのかも」とテキトーに解釈していたのだが、後になって「たとえジュニアであろうとも、コートの中には選手しか入れない」っていうのが基本中の基本だってことを知り、「エースをねらえ」が染み付いている身としてはびっくりしました。

 そういや、同じイギリス発祥のラグビーも監督は観客席にいるなあ。でも、ラグビーはハーフタイムに指示飛ばしてなかったっけ?
 でも、サッカーは監督がベンチにいるなあ?
 で、アメフトは観客席にいる参謀スタッフが情報収集して監督に伝えてっていう競技だし、最近のバレーボールもそんな感じになってきている。


9月8日(月)

 遅ればせながら「ニシコリくん、すげー」と全米オープン決勝進出にびっくりしました。
 ベスト4でも大偉業だが「組み合わせが良かったのかもね」と思っていたのですが、まさか第1シードのジョコビッチ下すとは思っていませんでした。
 って、今のテニスをほとんど観ていないので、ジョコビッチが今どれだけ凄いのかわからないんですけどね(笑)
 でも、フェデラーも最近パっとしないようだし、ナダルはどうした?って感じで、丁度世代交代の時期なのかもね。

 いやー、しかし、日曜日の午前中の情報番組で沢松が「私の目の黒いうちに日本の男子が四大大会のベストフォーに進出するなんて、1%も無いと思ってました」って言っていたけど、私もそう思ってました。

 ニシコリ君にはその才能はあると思ってはいたが、故障が多かったので、「無事これ名馬どころか、名馬の中でも無事なのしか残れない」っていうのが、テニスの世界ランキング5位以内の選手でしょう。

 テニスに興味の無い人にいつも同じ説明しているけど、「一人の選手が松坂と松井の役割を一人でやっていて、1イニング投げたら次は1イニング打席に立つようなもの。そこにさらに、イチローみたいな守備力も必要」と言うと、たいていの人は納得してくれます。

 200キロのサーブを投げ、200キロの豪速球を打ち返し、さらに打ち返されたボールを打ち返すって、ほんとに「エースと4番(じゃないと思うけど。主砲よりも打率重視かな)と守備の名手」を一人でやってるのがテニス選手だし、さらに、配球も全部一人でやっているので、名捕手の要素も必要だ。

 そう考えると、判定にクレーム出すのも選手が自分でやるので、監督も自分でやってるようなものである。

 テニスってひょっとしたら、最も役割が多いスポーツなのかもね。試合中にコーチが指示出せない競技って少ないじゃん?そりゃ、陸上競技もそうなのかもしれないけど・・・・ああ、そうだ、テニス選手はマラソン選手並みのスタミナも必要でした。だって途中で休憩はあるけど、長い時は5時間くらいやってるし。

 ええと、エースと首位打者とバント巧者と捕手と監督とマラソン選手の融合というか、どの要素も一流じゃないといけないわけで。

 しかし、錦織君の活躍がトップニュースになるのは当然としても、どこかの情報番組ではなぜか「日本人論」みたいな流れになり呆れた。

 イチローの時も思ったけど、イチローが凄いのはイチローが凄いだけの話しで、「だから、日本人は凄いんだ」って発想は私には無いのだが・・・・

 だって、いくらテニスでフェデラーが強くても「スイスって凄い」って全く思わなかったし、ナダルが勝ったからって「スペインすげー」って思わなかったし、もっと昔ならサンプラスがギリシャ系だと知っても「ギリシャ人すげー」って思わなかった。

 テニスの場合、あんま「お家芸」って意識がないのと、たいていの選手は10代前半でアメリカに留学して、そこで徹底的に仕込まれてるし。錦織君だってそうだ。

 なので、テニスの一流選手は国籍はどこであれ、英語でインタビューされても流暢なアメリカ英語で答えるが、錦織君もそうでした。

 で、アメリカにテニス留学させるのは、私立の医学部くらいお金がかかるらしいが(そりゃそうだ)、医学部はちゃんと勉強すればほとんど医者になれるけど、テニス留学しても成功する確率は医学部に比べれば圧倒的に低いだろう。

 さて、かつて熱烈なテニスファンであったワタクシ的には錦織君の活躍も嬉しいけど、それよりも「マイケル・チャンコーチ!!!」である。
 なんとまあ、適材適所っていうか、マイケル・チャンこそ、その昔「東洋人の星」であった。

 アジア系のトップ選手なんて皆無だった時代、「あ、アジア系でもいけるんだ」ってコロンブスの卵を提示してくれたのがマイケル・チャンだった。
 だが、彼もジュニア時代は圧倒的な成績を残したのに、白人連中は10代後半になるとメキメキと体格が良くなり、今まで簡単に勝てた相手にあっさり負けるという苦しい時を過ごしたに違いない。

 それでも、ウィンブルドンではからっきしであったが(そういう意味では松岡修造は凄かったし、今後も錦織君にエバれるポイントであろう)、クレーやハードコートではベスト4くらいは常連だったので、「トップクラスの東洋人が、トップクラスの西洋人に勝つ方法」をずっと模索していたに違いない。

 チャンが引退したのが2003年で、その後何していたのか具体的には知らないけど、コーチになるべく勉強していたとしたら、「自分のノウハウを伝授すれば自分以上に活躍できそうな東洋人」として錦織のコーチになったのかね?

 錦織くんの活躍でチャン・コーチもテレビでよく取り上げられるが、「おっさんになったなあ」って溜息が出たけど、でも錦織との練習風景で、キリっとした表情になるチャン・コーチは、かつて「ハリウッド映画に出てくる天才東洋人少年みたいな顔だ」と思った、あのチャンの賢そうな感じを思い出させて、なんだか・・・・・えーと、この言葉嫌いなんだけど、ほっこりしちゃいましたよ(笑)

 全米の決勝がどうなるかわからないけど、今後安定的に四大大会のベスト4まで残れるようになってからが本当の一流選手だと思いますので、チャン・コーチと錦織君の今後のご活躍を楽しみにしております。


9月6日(土)

 ゆるりと見てた、過去の大河ドラマの「篤姫」だが、やっと今日最終回を迎えた。

 最終回はリアルタイムでも見ていたはずだが、再見して衝撃を受けたのが篤姫様こと天璋院の享年49・・・・

 うげげのげ・・・・・

 まあ江戸城明け渡しなんていう大役を勤められたので寿命が縮んだのかもしれないが、それにしても若すぎるっていうか、自分と同じ年くらいなのでビビる。

 それはさておき再見してつくづく「よく出来たドラマだったなあ」と思った。
 「ベルサイユのバラ」に似た感じで、史実を抑えた上でのフィクション部分の暴走も心地よい、いいドラマでした。

 しかし本放送時には、最後の方をあまり観ていなかったので「西郷ドンがなんで歴史上の重要人物になっているのか、またちゃんと知る機会を失った」と思っていたのですが、ちゃんと観てもやっぱりよくわからなかったです。

 あと、明治維新って、倒幕はわかるとしても、その後釜に朝廷を立てちゃったのって、それでよかったのか?
 まあ、あのタイミングで民主化って感じでもなかったので、そうするしかなかったんだろうなあ。徳川に替わって他の大名が将軍職を勝ち取ったら、酷い内戦状態になったんだろうし。

 それにしても、明治維新を舞台にしたドラマって主役誰にするかで全然視点が違ってくるから面白いね。今まで大河ドラマでは「新選組」と「篤姫」と「八重の桜」が明治維新を舞台にしていたが(龍馬はほとんど観てない・・・福山雅治が苦手ゆえ)「あっち立てるとこっち立たず」みたいなことになるのが面白い。

 来年は吉田松陰の妹が主役らしいが、どうなんでしょうね?井上真央はあまり好きじゃないんだけど、「篤姫」や「八重の桜」は面白かったので、私は女性目線の大河のほうが合ってるかもしれないのでちょい期待。

 篤姫の話しに戻ると、キャスティングがほんと好みであった。
 高橋英樹や北大路欣也という安定の大御所を要所にデーンと配置したので、他の遊びが活きたと思うんだけど、一番遊んでいたのは小松帯刀のキャラをトレンディ・ドラマ風にしちゃったことで、瑛太はあの難しい役どころをよくまとめたと思う。

 大奥の女官達も良かった。特にトップである総取締の稲森いずみが超良かった。
 リアルタイムで観ていた時も「ほー、稲森いずみ、中嶋朋子、鶴田真由とか超豪華」と思っていたが、篤姫の姑役の高畑淳子がコメディーリリーフ的役どころで面白かった。

 そして、和宮役の堀北真希がはまり役すぎで唸るほどでした。
 堀北真希の持っている「つかみどころのない感じ」というのか、不安定感?みたいな雰囲気がほんとハマっていたし、そうなるとあの「違和感感じるくらいの美貌」がしっくりきて、どっちかというと女性ウケの悪い(嫌いという意味ではなく、「こうなりたい自分」を投影できないような意味で)、和宮や堀北真希の好感度が急上昇いたしました。


9月5日(金)

 そういや少し前に「アヤパンとかミタパンとかフジテレビ女子アナの愛称が◯◯パンになったのは誰が元祖だったけ?」と思ったのだが、調べるほどのことでもなかったので放置していたら、今日になって駅の階段を登っている時に突然「チノパンじゃね?」と思い出した。

 そーだ、そーだ、チノパンの後にアヤパンになった時「これって、後になってなんでパンになったのかわかなくなるな、きっと」と思っていたんだけど、ほんとにそうなった(笑)

 さて、昨日、M嬢とN嬢からメールが来ていたのだが、14時30分くらいと、14時45分くらいでかなり近かったので「これは偶然?」と思って過去のメールの到着時間を調べてみたら、携帯メール利用のN嬢はランダムだったが、弟のPC借りてるらしいM嬢のは見事に13時半から14時半の間だった。
 パソコンの利用時間制限とか設けられているのかもね。

 しかし、M嬢には前回「マー君も氷水かぶっていたし、リハビリが順調で復帰も近いのかもね」というメールを送っていたのだが(マー君にしか関心が無いようなので)、その直後に「また故障者リスト入り」という残念なニュースが入ったのだが、昨日のメールには「そうだね、そろそろかもね、楽しみ」とか書いてあったので、M嬢の情弱ぶりがあらためてわかり、なんて返事書いていいのか困ってます。

 話しは変わるが、昨日「成人してからほとんど医者にかかってない」と書いたが、小学生の時は月に一度くらい発熱していたし、近所の小児科の先生にはとてもお世話になっていた。
 あれは中1の頃だったかなあ?まだブラジャーしてなかった頃、風邪ひいていつもの小児科に行ったら、いつものように「はい胸出して」と言われたのだが、先生がちょっと複雑な笑みを浮かべたのをよく覚えている。

 母親には「あら、そろそろおっぱいが出てきたわね、いつブラジャーしようかしら?」と言われており、でもまだまだ、肥満児の男子生徒には及ばない程度だったので「まだ、いいよ」と言っていた時期だったので、自分の体の変化に複雑な心境を抱えていたので、その時の先生の謎の微笑も、「先生、エッチ」と一瞬思ったけど、でも、相手は私が乳幼児の頃からお世話になっているベテラン小児科医なので、幼女ヌードでニヤりとするわけないだろう、とも思った。

 その時に思ったのか、後でそう思ったのかまでは覚えてないが、「たぶん先生は、うちの母親と同じように、この小さな胸のふくらみを微笑ましいものと思ったのだろう」と解釈した。なんつーの?子供が成長するのを目の当たりにして眩しいとか、そんな感じ?

 でも、大人になってからもう一つ解釈が加わった。
 あれはきっと、10数年、ずっと常連さんだった私という患者が「もう小児科の患者じゃなくなったんだなあ」っていう心境もあったのでは?
 今の自分にはわかるが、他人の子の成長はあっという間で、うちの姪っ子Nちゃんにしたって、一緒にお宮参りに行ったはつい最近のことのように思えるのに、もう来年中学生ですってよ。

 あの小児科医がいつ開業したのか知らないけど、新興住宅街であったので、昭和40年代に「子供が出来たから一軒家買った」という都心勤めのサラリーマンたちがドカドカ移住してきたので小児科は大繁盛していた。
 たしか、あの小児科も私が小学校低学年の頃、家を改築してけっこう立派でモダンな家になっていたので「さすがお医者さん」って感じだったのだが、自宅と診療所が一緒の敷地だったので、夜間でも先生がご在宅の時には診療してくれたりしていたので(電話して症状を伝えて、先生が「すぐ来なさい」と言ったときだけだったけど)そんな小児科医が多少いい家を建てたからって「儲けやがって」という人もいなかったと思う。

 それに今思い出しても、たいした豪邸でもなかったし(笑)
 ただ、当時は珍しかった鎧戸を雨戸替りにしていた家だったので、「さすが医者だから西洋風の家にしたのね」と言われていたくらいで。

 で、私の年代が一番子供が多かったので、いや、私の学年は「丙午効果」で上下の学年よりも一クラス少なかったが、それでも、私が小学校在籍中に通っている小学校がキャパオーバーで新しい小学校が新設されて学区で分断されたし、私が中学校に入る少し前には、中学校も増えて私は新設校の方に通ったが、近所の5歳上のお兄ちゃん達は元からあった中学校に通っていた。

 なので、たぶん、その小児科医に通う子供も次々と小児科を卒業していた時期だったと思う。
 中学生がいつ小児科から内科に移行するのか、なにか明確な線引は無いように記憶しているが、中学生になると、なんとなく小児科専門の診療所に行くのがカッコ悪いと思っていたような記憶もあるので、中学生以降はその小児科が休みの時に行っていた「内科メインだけど小児科と皮膚科もやっている」という親が行っていた診療所に行ったのかもしれない。

 そう考えると、っていうか、なんだか強烈に覚えているのでたぶん、その小児科医が私の胸みてニヤリとした時を最後に、その先生のところに行ってないんだろう。
 中学校に入ったら急に丈夫になってしまって、小学校の頃みたいに頻繁に病院にかかってないせいもあるんだけど。

 あんなにお世話になっていたんだから、最後の診療の時に「もう小児科にかかるのも今日で最後だと思います。先生、今までありがとうございました」くらい言ってもよかった、と時々後悔するが、そんなもん、もしタイムマシンがあって私が子供の頃の自分にそう言っても「えー?なんで?そんなこと言うの木っ端恥ずかしい」と言われるだけであろう。

 私が20代後半になるまで、実家はそこにあったので、その小児科医院のその後を耳にする機会もあったのかもしれなけど、全然覚えていない。
 あの先生、何歳くらいだったんだろう?
 うちの親よりは10歳以上年上に見えたんだけどなあ。
 ちょっと北杜夫に似た感じの、ふっくらしていて、おっとりした感じだったけど、なんとなく神経質な感じの先生だった。

 いろいろ思い出してきた。
 水疱瘡とかおたふく風邪などの出校停止になるような伝染病にかかると、他の患者さんがいる待合室にいることができないので、診療所の裏ある和室にいつも通された。
 そこの本棚には医療専門雑誌がズラリと並んでおり、「もう学校に行ってもいいでしょうか?」ってくらい回復していると、普通に順番待ちしているので30分くらいそこで時間潰す間に医療専門雑誌をパラパラ読んでみると、「ひえー、ブラック・ジャックの世界だあ」っていう患部の写真がぞろぞろ出てきて、「きゃー、キモい」と夢中になって捲っていた。

 あの頃は「私も大きくなったらお医者さんになろうかな?」なんて無邪気に思っていたなあ。
 中学校の時は成績が良かったので、けっこう真剣に考えたのだが、同時に「傷口が超苦手だし、解剖とか絶対無理」って気がついたので断念したのであった。

 そして、小学校の頃は自分を「病弱な子」だと思っていたのだが、扁桃腺肥大のために発熱することが多くてそう思っていたのだが、入院するほどの大病は患ってなかったし、中学生以降は、ほんとたまにしか内科に行ったことのない健康体になってしまった。

 小学校の頃は内科でも耳鼻科でも「扁桃腺、大きいですねえ」と医者が褒めて(?)くれた自慢の扁桃腺だったのに、そういや、成人してからそういうこと言われたことなかったなあ。扁桃腺が大人になっても腫れやすければ、なんか言われたのかもしれないが、大人になってからは全然腫れなかった・・・・・

 まあ、まだ挽回のチャンスはあるだろう。
 老人になったらまた頻繁に腫れたりしたら「そういや、小児科の先生にもいつもあいかわらす大きいですねって褒められたんですのよ、オホホホ」って自慢しよう。

 おお!山本昌先輩(貴重な先輩枠)が勝利投手になったようだ。スポーツニュースはしごしないと。


9月4日(木)

 精神科医のブログばかり読んでいると、なんだかそっちに吸い寄せられるような感じがしてきたので、中休みに肺癌が専門の内科医が書いた新書を読んでみた。「偽善の医療」里見清一著。

 医者の本音(個人的な意見)が書き連ねてあって、面白い。
 まだ全部読んでないけど、末期患者への蘇生措置をどうするか?なんて話は、祖父が亡くなった時のことを思い出してみると、なかなか興味深かった。
 そして「インフォームド・コンセントって誰のためにあるのだ?」という主張は、他の医師が書いた本にもあったけど、なかなか難しい問題だよなあ。

 私は大人になってから数えるほどしか医者にかかったことがないので、病院に疎いんだけど、これから親のことで世話になるかもしれないからなあ。

 話が戻るが、今日ふと思ったのだが、私が精神科医のブログに夢中になっているのは「こういういい先生に友人ら(複数形なのが切ないが)も看てもらってるといいなあ。いや、きっと看てもらってるに違いない」と安心できるからなのかもしれない。

 いろいろな理由から、減薬してみたり薬を変更してみたりするようだが、その際に「増悪」しちゃうこともよくあることらしい。
 M嬢を実家に送り返す少し前にKM君が凄い勢いでうちに電話してきて「うわー、完全にイカれてるなこりゃ」とびっくりしたけど、確か彼は「あのヤブ医者が薬変えやがって」みたいなことをまくしたてていたので、それはそういうことだったのかもしれない。

 あの頃の私には「こんな酷い状態なんだから夜間でも病院に連れていくべきでは?」と思ったけど、ほんとに悪化した人はあんなもんじゃないみたい。旧友に電話してワーワー言ってるくらいだったら、担当の精神科医が「薬の変更が上手く行かなかった」の一言で済ませるようなレベルなんだろう。

 あの時のKM君は自分が処方されてる薬の名前を羅列していたが、私にはさっぱりわからなかったけど、今だったら薬の名前をちゃんと覚えているわけでもないけど「ドグマチール」って言われたら「ドクマ」とかメモとって後で調べるくらいはできるだろう。

 それに、その後、KM君からそういう電話はないので、きっと症状が安定しているのだろうと信じたい。

 あと、医者のブログばかり読んでいて気がついたのが「医者がそっけないのは、そういうマニュアルだからなんだ」ということ。
 マニュアルっていうと語弊があるかもしれないけど、医学部でそう教育されそうな気がしたので。

 あれはきっと「医療はサービス業では無い」ってことなんだよね。
 少ない経験から言うのも申し訳ないが、私が一週間咳が止まらなくて内科医に行っても、全身に発疹があって皮膚科医に行っても、医師は「はあ、なるほど」と無表情のまま、ただ処方箋書いてくれるだけのようだったので、「あたし、よほどのことが無いと病院に来ないのに、その対応」とがっかりするが、あれでいいんだよな。

 昔、友人が難しい病気になって、近所のクリニックから大学病院に紹介されて通院していたけど、大学病院の医師のそっけなさを嘆いていた。てゆーか、大病院にありがちな「待ち時間2時間で診察5分」みたいなことにげんなりしていたというか。

 その頃、彼女は矯正歯科にも行っていたのだが、矯正歯科が「この歯並び、わたくしがきっと直してさしあげます」と親身になってくれるのが嬉しいと言っていたけど、その話聞いた当時も「そりゃ、保険適用と非適用比べればそうなるでしょ」と思ったが、本人もそれはわかっていた。
 「わかってるけど、やっぱ矯正の先生が優しいのは心に染みる」と言っていたが、そりゃ自腹で何十万も払うんだから、リップサービスもしない相手にそんな大金払えるかっちゅーの。

 前に美容院でずっとずっとずーーっと自分の話ばかり機関銃のように話しているオバサン客がいて、「すげーな」と感心したけど、私を担当している時には会話を引っ張ってくれる美容師さんが、そのオバサン相手だと相槌打つだけだった。
 整体医に通っていた時も、ずーっと喋っている高齢女性はよく見かけたので、美容院とかマッサージ店とかは拘束時間が長いので、施術だけではなく「お話料金」も含んでいるんだよなあ、って思うが、保険適用の診療の場合にはそれは無いので、そりゃ弁護士みたいに「相談時間に課金」っていうのがあれば、そういうこともアリなのかもしれないけど、医師とはそういう役割のものではないんだよね。

 「偽善の医療」でちょっと電車の中で泣いちゃった箇所は、60代の末期がんの患者さんが、呼吸が相当つらくなってきたんだけど、それを緩和するためには意識失うような麻酔薬しかなく、医師側の提案としては「夜は麻酔かけるとしても、昼間は苦しくでも投与しない」ということで、家族は慌てて患者さんの親しい友人や親類を呼び寄せて、患者さんはゼーゼー言いながら何日間は「最後のご対面」をしたようだが、ひと通り済んでしまったら「もう、苦しいのでなんとかして」って状態になり、そうなると24時間麻酔状態を選べるらしかった。

 漫画「おたんこナース」でも、そういう末期に麻酔による眠りにつくタイミングの話しがあったが、「もう充分ですからラクにしてください」っていうのは、安楽死を選ぶみたいなもので、「これ、自分が患者でも、親が患者でも苦渋の選択だよな」と想像に難くないが、「偽善の医療」では、その老婦人患者は「息子と相談します」ということになり「結論出たら先生にお伝えします」と言うことで医師は席を外していたそうだ。

 苦しんだまま意識を鮮明に保つか、朦朧としたまま最後を待つか、医師が決めることではないので、本人や家族が納得する結論を出さないといけないのだが、息子達が駆けつけたのが午後7時くらいで、「9時までには」と言っていたのだが、10時になっても11時になってもいっこうに話しが終わらないので、看護師が「ちょっと様子観に行ってきましょうか?」と言うのを医師は「絶対に介入するな」と止めたらしい。

 そりゃそうだ。
 どーせ患者はいずれ死ぬのである。
 「麻酔薬をずっと投与するか」っていう判断は、患者が決めることであって、それは別に明日でも明後日でもいいのだ。麻酔薬を投与しなくたって別に構わないのだ。
 ただ患者本人は「もう会いたい人には会ったし、とにかく苦しいからもう眠りたい」と言っているけど、それで「はい、そうですか」ってなると息子らが納得しないから呼び寄せただけで、息子らが今日中に結論出さなくても構わないのだ。

 そのケースでは、息子も夜中の12時過ぎになってやっと「母をラクにさせてやってください」と納得して、麻酔の投与が開始されたが、それから24時間たたずに亡くなったらしい。

 そういう選択、自分の身に起きたらどうするんだろうなあ?
9月3日(水)

 朝のニュースで都の職員が代々木公園に蚊を捕獲する装置を設置しているのを取り上げていた。ドライアイスでおびき寄せるんだって。
 いいなあ、蚊の採取、私もそういう仕事したいなあ・・・・と思った。

 うちのアパートの奥の部屋の前に数日前からセミの死骸が転がっているが、その部屋の住民は気にしてないのか、触るのが嫌なのか、ずっと放置してある。蝉の死骸拾う仕事したいなあ。前にも会社の入り口付近に何度も蝉の死骸が転がっていたことがあって、「また蝉が!」と報告を受けるたびに私が拾いに行っていたが、「別にいいんだけど、蝉拾い手当ほしい」と思ったっけ。

 ゴキ◯リは1000円、蜘蛛は500円、蝉は300円くらいでどうだろう?
 いや、金がほしいわけでもないが、なんかこの技能をちゃんと認めてほしいだけだ。

●部長と現代アートについて語り合う

 親会社のある支店で、こじんまりした個展を開くことになった。
 どういう流れでそういうことになったのかよく知らないのだけれど、店舗デザインをお任せしているデザイナーの先生と親会社の社長がなんかの流れでそういう企画を決めたらしい。
 その個展を開くアーチストさんも、親会社の元社員というか幹部の娘さんで、店舗デザインの先生とも仲が良く、要するに超内輪な企画であった。

 そして、一応、ウェブ上でも宣伝というか紹介をしたいということで、IT関連をサポートしている(親会社のホームページも作っている)うちに依頼があったのだが、ウェブ制作部の責任者は「いきなりそんなこと言われても、何をどうすりゃわからないので、総務部長よろしく」と、うちのTK部長に丸投げされた。

 部長も「どうすりゃいいんだ?」と悩んでいたが「でも、その作家さんがどーせ、SNSとかやってんでしょうから、親会社のページからリンクというかバナー貼ればいいだけでしょ?」と私が言うと、部長も「それはそうなんだけど・・・」と言うが、どうやら作家さんも店舗デザインの先生もフツーのSNSレベルではないようで、「個展の様子をフェイスブックにアップすれば」と進言しても、写真をネットに自分でアップする発想が無いようで、ほんとどうすりゃいいんだ状態だった。

 しかし、店舗デザインの先生はとても張り切っており、部長にいろいろ展示のコンセプトを語っていたようで、ある時部長が「インスタントなんちゃらってなんだ?」と呟いていたので、店舗デザインの先生からのメールを覗いてみたら「あー、インスタレーション!!!」

 部長は「そんな単語、生まれて初めて聞いた」と言うが、確かに、現代美術に興味ないと知らないよねー。
 つーか、別に美術館の展示紹介のページ作るわけでもないんだから、「インスタレーション的な展示にします」って言われても困るわさ。

 なので「イマドキ、インスタレーションとか言う人なんてまともに相手してはいけません」って言ったのだが、インスタレーション知らない人にそう言ってもね・・・・
 つーか、私だって「インスタレーションとは?」って聞かれてもちゃんと説明する自信が無いけど、あらためて調べてみたら、やっぱし、「今度の展示はインスタレーション的に展開したいんです」ってイマドキ言うのは珍しいと思った。現代アートの展示会は、たいていインスタレーションなのである。

 そして先日、その個展がオープンして、さっそく部長がスマホで展示の様子を撮ってきたので見せてもらったのだが、アート作品を店内照明の下でスマホで撮ってもなあ、って出来だった。もちろん部長も「オレって写真下手だ」と自覚しているが、いや、これ、ちゃんとやるならプロにやってもわらないと無理でしょ。

 一箇所、「観に来た客が作品に手を加える」という展示があって、それも写真じゃよくわからなかったのだが、部長が説明してくれてやっとわかったのだが、部長が「なんか、そういうのが前に聞いた知らない単語のことなのかね?」と言うので、私もそのことをすっかり忘れていたので、「なんでしたっけ?インタラクティブでしたっけ?」と言うと(来場者が作品に影響を与えるというイメージから)「それじゃない」と即答されてしまった。

 えーっと、なんだっけ、と私も悔しいからしばらく検索したりしていたら「インスタレーションでしょ!」と思い出したし、部長も「それだ!」

 そしてまた「インスタレーションなんて言葉、生まれて初めて聞いたよ」と繰り返すので「だから、けっこう現代美術に興味あって展覧会に行くような人じゃないと知りませんよ」とフォローしたつもりだったのだが・・・
 私としては「デス・メタルとハード・コア・パンクの違いわからなくてもフツーです。つーか、わかってるつもりの人でもよくわかりませんから」くらいの意味で言ったつもりだったが、部長からは予想外の返事が返ってきた。

部長 「オレ、けっこう美術展には行くんだ!」

 ・・・・・どんだけ負けず嫌いなんだ・・・・(笑)
 でも、けっこう真剣に言うので、しばしお付き合いしてみた。

私  「え?現代美術ですよ?そんなの行ったことあるんですか?」
部長 「お・・・おう!」
私  「誰の展覧会行ったことあるんですか?」
部長 「誰のって・・・・ええと、誰だったかなあ?ちょっと名前上げてみてよ」
私  (ウィキペディアのインスタレーションのところを開けていたので「代表的なアーチスト」を見ながら)「えーと、草間彌生!」
部長 「・・・・知らない」
私  「えええええ?草間彌生知らないと、もうモグリ確定ですよ???」
部長 「他にはいないの?」
私  「宮島達男!」
部長 「知らないなあ?」
私  「もしかして、TKさんが想定している現代美術ってピカソとかですか?」
部長 「それはないよ」
私  「じゃあ、どの辺を想定してるんですか?」
部長 「どの辺って・・・」

 よくわからないのだが、どうして美術に全然興味ないのに、食い下がってくるのだろう?からかわれているのは私の方なのか?
 でも、部長は何か具体的というか固有名詞言わないといけないと思ったらしく・・・

部長 「世田谷美術館にはよく行った。仕事の付き合いだけど」

 と胸を張って言うが、「世田谷美術館は現代アートの展示あまりやらないような」と言うと「あと、◯◯大学の博物館」と言うので、それは、かなり前にうちの会社が請け負った「大学の所蔵品美術品をデータベース化」ってやつで・・・・・

私 「あそこの大学は、イコンの収集で有名だったじゃないですか・・・」
部長「うん、宗教美術がメインだった」
私 「ぜんぜん、現代美術じゃないじゃないですか・・・」
部長「じゃあ、現代美術ってどこでやってるの?」
私 「六本木ヒルズの最上階とかです」
部長「へー」(行ったことないらしい)
私 「あ、そうだ、お得意様だった◯◯さんの近くに東京都の現代美術館があるじゃないですか?」
部長「あー、MOMAみたいなやつ?」
私 「そう、それです、あそこはいつもインスタレーションみたいなのやってますよ?」
部長「あそこ出来たとき、◯◯の社長に連れて行かれたなあ・・・よく覚えてないけど」
私 「じゃあ、あの何億円もしたリキテンシュタインの絵は見てるんですね?」
部長「・・・・・・」

 リキテンシュタインにも無反応だったので、そもそも私が「それは現代美術用語ですから」と言っても「現代美術」っていうのがどういうものだかも全然イメージできてなかったのかもしれない。

 でも、そんなもん、AKBのメンバーの顔と名前がどのくらいわかってるか程度のことなんだけど、部長の頭の中ではどうやら「デザイナーの先生と意思の疎通が上手くいかないのは、自分に美術的素養が無いせいなのか?」という悩みがあったようで、それが妙な虚勢になったみたいですが、まあ、AKBだってある意味、現代美術ですからねえ・・・・

 というわけで、現代美術に全く興味の無い人に向かって「インスタレーションがどうのこうの」って言うデザイナー氏もどうかと思うが、「意味わからない」と嘆きつつも、それを密かに恥じているらしい部長のコラボレーションなんて上手くいくはずもないが、それこそが現代アートなのでは?と一瞬思ったが、その程度じゃ芸術は爆発しないようでした。

 部長の写真の腕も平凡でしたが、その個展の様子は、実に平凡でしたから。

 内輪の企画ですから、最初からそういうもんなのですが、実は「インスタレーションって何なの?さっぱりわからん」って嘆いている部長という存在が一番アートだったと日記には書いておこう。

9月2日(火)

 ほえー、デング熱発症者が30人くらいになって、しかも地方でも?
 でも、皆さん、代々木公園に立ち寄っていたそうで、「さすが代々木公園!」って感心してしまいました。
 蚊もいっぱいいたけど、人間もいっぱいいたってことなんでしょうね。

 そういや、仕事で吉祥寺支店に行くと、いつも帰りは吉祥寺公園を散歩してから公園前駅で井の頭線に乗るのだが、ほとんど立ち止まっていないのに、5箇所くらい食われてしまうので、駅のベンチで足を掻きむしってしまうのだが、隣にいた家族連れも皆で「やられた!」とボリボリ掻いていたっけ。
 井の頭公園なんかも、蚊を媒体する感染症が発症したら、あっという間に感染が拡大しそうなホットスポットだよなあ。

 さて、昨日は休みだったし、雨だったし、日曜日のイベント仕事で疲れきっていたので、ほぼ部屋でゴロゴロしてテレビ観ていたのだが、日テレは24時間テレビのお浚いばかりやっていたが(城島君の100キロマラソンに密着とか)、他局の情報番組は漏れ無く「50回延長戦を制して、その後すぐに決勝戦で勝利した中京高校軟式野球部」が母校に戻って勝利報告っていうのをやっていた。

 すげーな。
 喜びに湧く高校生達よりも「どんだけマスコミが集まったか」っていうの写さんかい?と思った。

 軟式野球大会なんて、普通なら決勝戦の結果がスポーツニュースで軽く取り上げられるくらいだと思うけど、ちょうど他に大きなニュースが無かったし、その前の大きなニュースと言ったら広島の土砂災害だったので、「いいニュース」に飢えていたこともあり、いろんな意味でタイミングも良かったんだろうけど、まあ選手たちにとって、あんなにマスコミに取り上げられることがいい事なのかわからないけど、マイク向けられた生徒たちは楽しそうに話していたので「そりゃ、同級生が殺人犯してマスコミに追い回されるのとは違うよな」と思った。

 でも、私が観た限りでは、そんなにはしゃぐ子もいなかったので、「甲子園に比べると圧倒的に日が当たらない存在」であることは自覚しており、それがなんだかこんなことになっちゃって戸惑っているけど、まあ人生、こういう予想外のいい事もあるさ、と冷静に楽しんでいるように思えた。

 話は変わるが、「フジロックの感想を教えてね」とずっとメールで言っていた友人Nに「こんなでした」と報告したら、なんかそっけないメールが来たので、「調子悪いんだろうな」と思っていたら、どうやらずっと介護の手伝いをしていた伯母さんが亡くなっていたらしい。
 で、「長崎原爆の日に亡くなりました」と書いてあったので、長崎市民ではないけど、周辺の市に住んでいるので、長崎原爆についてはいろいろ思うことあるのかな?と思って、「ご老人達の中には直接被爆してなくても、いろいろ辛い光景を目にした方も多いのでしょうね」と、最近は情報番組でも「語り部が減っていく」ということを憂いていたので、ちょっとそんな話を振ってみた。

 そしたら「うちの親戚には被爆者はいませんでした」とそっけないお返事。
 でも、うちの祖父母だって戦争中に東京に住んでいたけど、東京大空襲の被害には遭わなかったようで、空襲の話なんて全く聞いたことがないんだから、そんなもんなんだろう。

 ところが、なんか被曝関連の話に付き合ってくれようとしたのか「でも友人が被曝三世で様々な体調不良に苦しんでいたので大変だなと思っていました」って書いてあったので「被曝三世が?」と戸惑った。

 そんな話知らないぞ?
 と思って、軽くネットで調べてみたら、「マウスによる被曝実験では、子孫に健康被害が出る結果が認められたが、人間ではそういうことが起こらなかった」ということになっているようだった。
 二世の場合には、妊娠中に被曝したとか、親が原爆症になっていたとか、そういうこともあるのかもしれないけど、と想像できるけど、三世って?

 それって遺伝的に虚弱体質だったことに加えて「うちは被曝してるから」っていう精神的ストレスが加わってるからじゃないの?

 ふと思い出すのは、私は子供の頃、つま先で歩く癖があった。
 よく「歩き方がおかしい」と言われたが、異常ってほどでもなかったし、つま先立ちを普通にしていたせいか、ふくらはぎが発達したようで、そのせいか、徒競走にとても強かった。

 しかし、体の柔軟性に乏しく、通っていた小学校が体育教育モデル校だったので、普通よりみっちりと柔軟体操も毎日していたのだが、足の開脚とか全然ダメだった。テキトーに分析すると、幼少時より足の筋肉を鍛える変な歩き方していたので、股関節が固かったのかもしれない。
 バレリーナのように足を左右に広げてべったりつけなくても困らなかったが、少し苦労したのが「ブリッジ」と言われたエビ反りで地面に手をつく動作だった。あれが、苦手だったのである。
 他の生徒達は、立った姿勢からブリッジして、また立って、という動作をシャカシャカと何度も繰り返していたのだが、私はどうしてもそれができなかった。

 家で練習してみてわかったのだが、どうも私は踵というかアキレス腱あたりも柔軟じゃないらしく、弟は踵付近の筋肉をうまく使って連続ブリッジしていたのだが、私には上手くできない・・・

 そこでうちの母は「この子、踵のあたりが固い?そっか、だからつま先で歩くんだ」と気がついた。
 でも、うちの母もバカじゃないので「踵が先か?つま先立ちが先か?」と気がついていた。歩く癖のせいで、踵付近が硬くなっていた可能性もあったので。

 でも、弟は普通にできて、姉の私が普通にできないので、「なんでだろう?」と考えていたら「姉娘は乳児の頃、脱腸で入院して、そういや、足になんだかデカい注射器で注射されていた!!!」ということを思い出したのである。
 初めての子だったので、「えー、赤ちゃんにそんな注射するの?」と不安に思っていたことを急に思い出したのだ。

 母はすっかりテンパってしまい「あの時の医者に電話して確認しようかしら?けっこうお年のお医者さんだったから、もうあの病院にいないかもしえないけど・・・」と言い出した。今にも電話しそうな勢いであった。
 そしたら父が「でも、歩けないならともかく、普通に歩いていて、かけっこは早いのに?」と言ったら、母の顔が「それもそうだ」と急に明るくなり、「ブリッジできなくても、何も困らないわよね、普通の小学校なら」と納得したのである。

 私もそのやりとりの間「私って足が悪いの?」って不安になっていたので、その時の両親のやりとりはけっこう記憶に残っている。

 そして親が子供に五体満足を求める気持はけっこうハードルが高いということも、なんとなくわかった。

 その後、苦手ながらもなんとなくコツをつかみ、連続ブリッジも三回くらいはできるようになった。でも、苦手だったので達成感もなかったけど。
 そもそも、普通の小学校に通っていたら、連続ブリッジなんてやらされなかっただろう。

 ブリッジ姿勢は今でも小学校でやっているらしく、たまに子供と接すると「見て見て!」とブリッジ自慢をされることがある。でも「そっから起き上がって」と言うと、できない子が多いので、「私はずいぶん高度なことやっていたんだなあ」と遠い目になる。

 でも、私の足首や股関節の可動域が平均より狭いのは事実のようで、現在の持病である腰痛もそれが原因のような気がするが、「ぜんそく持ち」とか「アレルギーが」「アトピーが」に比べると、大したことないんだろう。

 また何の話書いているのかわからなくなってきたが、なんかそういう不調があると、原因を究明したくなるようだ。

 前の会社での上司が、無農薬野菜信者だった。わかりやすいことに共産党系(笑)
 「砂糖は工業製品」って言ってたっけな。
 でも喫煙者だったのは笑えるが、そういう綻びがあったから、多少の「過信」は聞き流していたのだが、彼女の友人で、やはり「添加物は敵」という人がいて、夫婦共に左寄りのインテリさんだったようで、奥さんは自宅で翻訳の仕事していたらしい。

 ところがその無農薬無添加なインテリご夫妻のお子さんは脳性麻痺みたいな障害を持って生まれてしまった。
 その奥さんは、妊娠中、市販薬も全く服薬しなかったらしいのに、「なんで?」と思ったらしいが、「ひとつ思い当たることは、手が荒れるからハンドクリームは塗っていた」ということらしく「あー、あれが原因だ!」と嘆いていたらしいが、ハンドクリームが胎児に害があるなら、この世は障害を持った人だらけになるだろう。

 でも、その人にしてみれば、高価な無農薬野菜や無添加食品につぎ込んでいたので、「化学物質が混入してたとすれば、あのハンドクリームしかない」と思ったのであろうが、そういう人であるから、そのハンドクリームはニベアとかメンソレータムとかじゃないはずで・・・

 妊娠中にインスタントラーメンばかり食べていても、大丈夫な人は大丈夫というか、ほとんど大丈夫なはずだけど、外的要因を完全に排除したからって・・・っていう話ですが、「試験の前にはちゃんと勉強すれば試験に合格できるはず」っていう体験を積み重ねてきたエリート夫婦には、「こんなにちゃんとやったのに、なんでうちの子に障害が?」っていうのは相当なショックだったらしい。

 まあ、その後「この子に私らは勉強させてもらってるの」という方向に行っていたようですが・・・


9月1日(日)

 代々木公園発信のデング熱感染者があっという間に二桁代になったようです。

 実は昨日、イベント仕事していたら、けっこう蚊に刺されていたので「代々木公園付近ではないが、渋谷区だし、これで感染したらマスコミに取材されちゃうわ」って思っていたのですが、もう遅いわな。

 それにしても、どういう感染ルートなんだろう?
 デング熱ウィルスを持った人が20匹の蚊に食われたという可能性もあるが、そんなにやられないと思うので、5匹の蚊がウィルス所持者を刺して、その蚊がそれぞれ5人くらいを刺してってことなのかね?でも、発症しない人もいるだろうから、活躍した蚊の数がよーわからんが、蚊ってそもそも何人くらいから血を吸うもんなんだろう?

 デング熱がどーのというより、蚊の生態のほうをテレビでじっくりと解説してもらいたい。

 昨日はイベント仕事で足の裏が痛くてしょうがないほど疲れきったので、今日は休みにした。でも、雨で洗濯しても部屋干しというのは憂鬱なことだけど、夕方、買い物に出かけたら、「えーと、セルジュ・ゲーンズブールの妻でシャルロットの母って誰だったっけ?」と考えこんでしまった。

 えーと、えーと、まあ、そこまでヒントがあれば、家に帰ってネットで調べりゃすぐわかるだろうけど、思い出せなくて気持ち悪い。エルメスのバッグの名前にもなっているのに・・・・ケリー・バッグはグレース・ケリーさんで、えーと、えーと、と考えていたら、家に戻る前に「バーキン!!!!」って思い出すことができたので私の勝利です。

 で、何が言いたかったのかというと、雨の中、私の目の前を歩いていたセーラー服の女子高生が、ハーフなのか留学生なのか駐在員の娘さんなのかわかりませんが、「若い頃のジェーン・バーキン」みたいな大人びた顔の欧風美少女だったのです。

 背もスラっと高く、足が長くて痩せ型でしたが、なによりも髪の毛がダークブラウンの長髪で、西洋人にありがちな美しいウェーブがかかっていました。

 正面から観てないので、ほんとに美人だったかはわかりませんでしたが、後ろ姿とか横顔をちらりと観ただけだったけど「なんか、出来過ぎてて違和感ありまくりだなあ」と思いました。

 だって、なんだか「コミケにコスプレに来た18歳のドイツ人美少女」みたいだったんだもん。しかもコスプレのコンセプトは「スケバン刑事」wwwwwwww

 和田慎二が描いたスケバン刑事のサキも、超能力少女明日香も、ロングヘアだったけどウェーブかかってませんでしたっけ?
 記憶が曖昧なので画像検索してみたら、サキはどうやらけっこう直毛のようだったが、結いた髪を下ろすとややウェーブがかかっていたような記憶がある。

 まあ、どうでもいいことだが、雨の中、「和田慎二好みのスラリとした体躯に長い髪の毛」っていう美しいものが見られて良かったです。

 スケバン刑事はほんと夢中になって読んだなあ。少女漫画に少年漫画な設定をブチこんだ画期的な作品だった。
 


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