可燃物な日々

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日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました

5月29日(木)

 昨日、鳴龍について書いたが、今日になってよく考えてみれば、やはり「モスキート音の逆」みたいなことありそうだと思った。
 逆っていうか、若者にはあの反響音にいろいろノイズが混じって聴こえているのかもしれない。なので、私が聴こえたような「まるでアニメの効果音のような音」に聴こえなかったのかも。

 さらに「背の高さと関係もあるかもしれない」と思ったが、それはあまり関係ないのかしらね?

 ただ、東照宮の鳴龍については、昔は手をパンパンして反響させていたようで、「だから昔はあまり印象に残らなかったのかも」という仮説を述べている人もいたし、私と同じように「子供の反応がイマイチなので、モスキート音みたいなかんじ?」という仮説を述べている人もいたので、やっぱしNHKあたりに検証してほしいような気がする。

 話しは変わるが、部長が風邪なのかなんなのかとにかく体調絶不調なのだが、本人はアレルギーだと言い張るので「医者に行ったら?」と部下全員で言ってみても、基本医者嫌いなのでなかなか行こうとしなかったのだが、先日、とうとう医者に行ったのだ。

 ところが本人が「アレルギーかも」と訴えても、医者はアレルギー検査はせずに、気管調べた後、風邪用の調剤を処方されたらしい。
 部長は不満気だったが、その医師はうちの花粉症の社員も数名通っているようで「ここいらでは花粉症治療で有名ですよ」ということで、アレルギー科が専門らしいので、部長の症状はアレルギー性ではないという診断だったのだろう。

 と思ったのだが、部長曰く「抗ヒスタミン剤で様子見ようって言われた」とのことなので、アレルギー性の疑いはまだあるようだが、「でも、抗生物質ってあんま飲まないほうがいいんだよね」とも言ってるから、どっち?

 アレルギー性にしても、喉や気管に炎症を起こしているようだから、抗生物質も処方されてるってことなんだろうか?

 まあ医者嫌いの部長は、医者を素直に信用しないから、どっちかというと医者に変なクレームつけて、余計に気まずくなるタイプなので、部長が医者の治療になにやら物申す時は話し半分以下なのだが、「でも、抗生物質ってあんま飲まないほうがいいんだよね」って言うから、「それは部長がどーのこーのというよりも、耐性菌がどーのこーのって話しでしょ」と受け流したら、部長も納得していたのだが、そしたらM嬢が「いや、抗生物質が効かなくなることもある。自分はもう3種類くらい効かないのがある」と主張しはじめた。

 胃腸の弱いM嬢は、10年前くらいは胃潰瘍で入院したこともあり、確かピロリ菌がどうのと言っていたので、抗生物質で治療した経験があるのかもしれないけど、私には「抗生物質に人間が耐性できてしまう」って意味がわからなかったのだが、かと言ってそれほど医学的知識があるわけでもないので「へー、そういうこともあるんだ」と相槌打って終わったが、後になってネットで調べてみたら、やはり耐性菌のことは出てくるけど、「抗生物質が効かなくなる人がいる」っていうのは「誤解」という意見が多かった。

 これはあくまでも想像だが、抗生物質が必要な症状で、処方された抗生物質に効果が見られないと、医師が「じゃあ、薬変えてみましょう」と別の抗生物質を処方したのを「自分に耐性ができて効かなくなった」と誤解しているのではないか?

 そういう耐性とは違うのかもしれないけど、その昔、重度の便秘に悩む同僚がいたが、「効く薬を見つけても、しばらくすると効かなくなるので、時々変えないといけない」と言っていた。彼女はそれを「体が薬に慣れちゃうみたい」と表現していた。

 便秘薬ってどういう仕組なのかちゃんとは知らないけど、たぶん、「腸の働きを邪魔する」って薬が多いのだと思う。腸が水分を吸収するのを邪魔すれば軟便になるから。
 私は高校生の時にオリーブの広告に載っていた「ドイツ生まれのハーブ便秘薬」という漢方薬みたいにハーブを煎じて飲む薬を試してみたら、「最初は量を少なめに」というのをちゃんと守ったのに、その夜、お腹ピーピーになってトイレに篭もりっきりになってしまった。

 便秘薬でそういう失敗したことのある人はけっこう多いと思う。
 ただ、あんだけ酷かったのは最初だけで、後はそんなでもなかったのは調整が上手く行ったのか、体が慣れたのかわからないんだけど。

 もしかしたら腸って、なんかの刺激で「動き止まれ」ってことになると「すわっ、毒物が?」とびっくりして、ピーピーになったりするのかもしれない。

 あと、よく聞く「薬が効かなくなった」は、偏頭痛持ちの人たちの頭痛薬。
 前に友人二人が頭痛薬の話を始めたら「非ピリン系」くらいはわかったが、他にもいろいろのなんちゃら系がって話しになり、全くついて行けなかった。彼女らは、いろんな系統の薬のループを渡り歩いているらしい。

 鎮痛剤っていうのは、「本来、危険を知らせる大事な機能である痛み」を抑える薬なので、なんとなく「薬に慣れると効かなくなる」っていう気持はわかる。

 なので、便秘薬が腸の運動を緩くしようとしても、頭痛薬が痛みを感じないようにしても、腸の運動や痛みの感知は生きるために必要な機能なので、それを耐性と言えるかどうかは別として、「それに慣れてしまう」っていうのはありそうだと思うが、それは多分、ずっと下戸だった人が、ある程度飲酒の経験積んだら、「飲めるようになった」と言うのと同じようなものかも。

 うちの母もほとんど飲酒しなかったが、40代半ばくらいの頃、「ドイツワインだと飲める」ことに気がついた。ちょうど、マドンナとかの女性受けするドイツワインが流行った頃だった。
 それで、けっこうグラス一杯くらいなら飲んでいたのだが、すぐに「お酒飲むと身体中痒くなるからやっぱしだめ」とほとんど飲まなくなった。ちょっと飲んだ時は、ほろ酔い気分が楽しいようだが、その後の具合の悪さとトレードすると割りに合わないと思ったようだ。

 どんな酷い二日酔いになっても、酒を飲むことをやめない人と何が違うのか興味深いけど。

 話しが逸れたけど、抗生物質の安易な処方は時々話題になるけど、シロートはそもそも抗生物質のことがよくわかってないし、それでも今だに風邪の症状訴える患者にはほぼ抗生物質が処方されてるのは、それなりの効果があるからなのか、それとも製薬会社の陰謀なのかわからないが、「抗生物質ってあんまり飲まないほうがいいんだろ?」という部長と「私には効かない抗生物質がある」と主張するM嬢の会話の後、K嬢が「私は医者に行ったら、出された薬はきっちり飲み切るんだけどな・・・・」とボソリと言っていて、それが一番いいのかもね、と思った。

 風邪で処方される薬の分量なんてたかが知れてるし、そもそも風邪くらいで医者に掛かってるんだから、医者の言う通りに薬飲めばと思う。

 だいたい、医者にかからなくても風邪なんて3日もあれば治ることがほとんどなので、「医者なんてすぐ抗生物質出すんだ!」って思う人は行かなければいいだけだ。

 私も去年だか一昨年だったか、一週間くらい咳が続いたので、「病院でお薬貰えば咳が治まるかな」と期待して受診したが、処方された薬飲んでも咳が止まらなかったので、ちょっとがっかりしたが、「医者でもすぐ治らない咳ならしゃーない」と思って、そのまま一ヶ月くらいゲホゲホしていたけど、いつのまにか治っていた。

 風邪ってほんと、特効薬ないから厄介ですよね。
 だからこそ、人類の長いお友達なんでしょうけど(笑)
 死ぬほどの病気じゃないというあたりが共存共栄の秘訣でしょうか?
 引き篭もりの息子と親の関係みたいです。

 ただ、シロート同志で医者談義していても、「これは医者に行ったほうが絶対にいい!」って意見が多数派なのは皮膚科です。
 そっちは「ステロイド剤が・・・・」って意見もありますが、それでも、皮膚科で処方してもらうと劇的に良くなることの方が多いので、「ステロイド剤すげええ」と感動してしまいます。

 うちの母の名言「皮膚のトラブルは悩んで3週間、医者行くと3日」

 湿疹などができると、オロナインやら馬油やら常備薬を塗りまくりますが、全然良くならず、それどころか悪化してくるので、とうとう皮膚科に行くと、たいていステロイド系の塗り薬を処方されるのですが、それ塗ると初日から「えええ?」って感じで、三日目にはきれいさっぱりっていうことがほとんどなので、「だったら最初から皮膚科行けばよかった」と思うのですが、なんかね、どうしても自然治癒力とやらを試したくなってしまってね。

 さて、昨日は日テレ地上波放送の巨人戦で、まんまと快勝した楽天ですが、今日は「あー、まだ未勝利の内海か・・・・・今期初勝利を捧げる役割か・・・・・」と思っていたら、そのとおりでございました。

 楽天にとっての「ラスボス内海」はご健在だったようです。

 
5月28日(水)

●鳴き龍

 また渋々社員旅行に参加した。
 団体行動が苦手だし、ツアー旅行はもっと苦手なので、ほんと行きたくなかったのだが、今回は複数あったプランの中に日光があったので「日光なんて小学生の時の修学旅行以来だ」と思ってそれを選んだ。

 というわけで、35年ぶりくらいに日光東照宮を鑑賞したんだけど、「見ざる聞かざる言わざる」とか「眠り猫」は記憶にあったけど、最後の方に「鳴き龍」っていうのがあったので「それってなんだったっけ?」と記憶に無かったことが新鮮だった。

 鳴龍っていうのは、お寺の天井にデカい龍の絵が書いてあって、その眼の下で拍子木を叩くと他とは違う反響音がするというもので、「そう言われれば、そういうのあったな」と思い出したが、実際に僧侶が拍子木を叩くと「おおおおおおお!」と感激した。

 どういう音響的仕掛けになってるのかわからないけど、その部屋の他の場所で同じように音を出しても普通に反響するだけなのだが、龍の眼の真下で音を出すと、龍の眼のあたりからシュルルルルルルンと音のビームを感じるのである。

 ところが、周囲にいる小学生達は、一発では「え?何?」とポカーンとしているので、僧侶が「わからないの?」とまた拍子木をカンカンするが、やはり「なにが?」って首を傾げている子が多かったが、三度目になったら「あ、なんかわかった」と納得しているようだったが、「うわ、なにこれ、すっげー」という態度の子供がほとんどいなかった。

 もしかして、あの音、子供にはちゃんと聴こえてないんじゃないの?モスキート音の逆みたいな感じで?

 ネットで検索してみたら、やはり「小学校の時にはよくわからなかったが、今聞くと鮮明にわかった」というコメントが散見できたので、やはりそういう事なのかもしれない。

 ただ、一緒にいた同僚に「もしかして子供にはよく聴こえない音なのでは?」と言ったら「子供が期待している音と違うのかも」と言っていたが、いや、あれこそ子供が期待するような魔法みたいな音じゃないの?と思うのだが・・・・

 ネットでコメントしている人は「子供にあの音を捉える集中力が無かったのかも」と言う人もいたが、私と一緒にあの音を聴いた小学生の反応がたまたまなのか、ほんとに「子供には聞こえづらい」ということがあるのか、ちょっと検証してみたくなったが、考えてみれば、日々小学生の団体に向けて、拍子木をカンカンやってる人たちの方が、もし「子供には聴こえにくい」ということがあるのなら、とっくにそれを実証しているはずなので、たまたまのことだったのかもしれないけど、でも「眠り猫」なんかよりも、数倍アトラクション度が高く、絶対に子供受けしそうなのに、私が「そんなもん、あることすら忘れていた」ってことは、なんかありそうだと思いました。

 ちなみに、見ザル言わザルの彫刻が施された建物は、馬小屋なのですが、私が拝観した時間は馬がいませんでした。今は、ニュージーランド政府から寄贈された名馬が「厩舎の中の馬としてのおつとめ」をしているようですが、まだ赴任したばかりで慣れないので、時短勤務になっているとガイドさんが話していた。

 その話しを聴いた時にはピンと来なかったが、その日の夜「そーいや、修学旅行で東照宮に行った時に馬の写真撮ったなあ」って思いだしました。

 同僚に「子供の時観たのとやはり印象が違ってましたか?」って言われたが、違うも何も、そもそも「徳川家康が祀られている」っていう意味わかってなかっただろうからなあ。
 と答えたら、同僚が「もっと背景などをきちんと学んだ上で見学させたほうがいいですよね」と優等生的なことを言うが、「家康公があそこに祀られるまでの歴史的経緯」なんて、未だにちゃんと理解しているわけでもないし、徳川家のあれこれに加えて、風水的なあれこれもあるので、どこまで学習すればいいんだろうか?

 昔、スペインを旅行していたときに、ピカソの「ゲルニカ」を鑑賞したが、そこには小学生の団体も大勢見学に来ていて、先生が生徒に「この絵の由来」をどう説明しているのかはスペイン語わからないのでわからなかったのだが、小学生たちの様子から、ある程度事前説明受けてきたように思えた。

 それは教育上大事なことなのかもしれないけど、何も知らない子供にあの絵見せて、好き好きに感想言ってもらうのも面白いのかもなって思った。
 ゲルニカの絵も牛や馬が妙な感じなのが印象に残るが、日光東照宮は眠り猫や見ザルに代表されるが、非常に動物の彫刻が多く、あれが一般的にどう解釈されてるのかは忘れたが、その解釈が正解というわけでもないはずで、そもそも眠り猫だって、有名史跡だからみんな写真とってるし、ツアーガイドがたまたまいれば見落とすことはないけど、個人旅行者だとうっかり見落としそうな地味な彫刻なのである。

 大人になって見てみると「奥社の入り口という重要な場所になぜ猫?」とも思う。

 その猫は眠ってるようで、ちゃんと臨戦態勢とってるようだが、「でも、猫でしょ?」と思う。

 猫の彫刻の裏では、遊んでる雀の彫刻があるので「平和な時代なんです」って解釈があるが、戦国時代が終わり、徳川幕府の安定期に入った時に作られたんだろうけど、平和な時代に生きた人々が「平和な時代なんです」ってアピールするもんなんだろうか?

 自分の親は戦後世代だし、自分は「戦争を知らない子供たち」なので、稀少な「平和な時代」を生きてしまったようだが、じゃあ、平和なんだし、猫に要所を守ってもらいましょう、って発想がわからないが、もしかしたら東照宮というのは、壮大な予算をかけた「食べっ子どうぶつ」みたいなもんだと思うと、ちょっと合点がいくのかも。

 つーか、動物好きの棟梁が、その趣味暴走させただけじゃね?


5月24日(土)

 最近、日記にダラダラ愚痴っているのは、楽天が弱いからです(笑)

 連敗から気持を逸らすために、ダラダラと他のことを書いて気を紛らわしているのでした。というわけで今日も敗けました(泣)

 さて、最近「とりあえず俺と踊ろう」という精神科医のブログを知って読みふけっているのですが、最初は認知症のせん妄の話や統合失調症の話に興味を持って読んでいたのですが、時事ニュースに関するこの人の考え方が自分と似てるところが多かったので、「わー、わかるわかる」と共感しながら読んでいます。

 今のところ自分の親は認知症ではないですけど、だんだん怪しくなってきたしな。

 それよりも、サンドイッチのことを相談してきたN嬢からのメールが来なくなったので「本格的な準備でそれどころじゃないんだろうな」と思ったが、元々頻繁な時には日に2通くらい寄越すけど数ヶ月間が空くときもあるので、たぶん、なにやら人恋しい気分の時にだけメールしてくるのだろう。
 それに「朝ドラの話題を書いておけば大丈夫」と確信してしまったようだし。

 しかし、マーヲタのM嬢は最後のメールがローマ字だけの短いもので(時々、かな変換の仕方がわからなくなるらしい)、また2週間くらい音沙汰がないので、「調子良くないのかなあ」と少し心配であるが、ここ数年ずっとそんな感じだし、メールのやりとりだけでは実生活ではどんななのかもわからないので、しょうがない。

 でも、以前、M嬢の妄想に「どう対応すればいいんだろう?」と困っていた時に、別の友人に「妄想の話ってあまり聞いてはいけないらしい。なぜなら妄想が加速するから」というようなことを言われて、ああ、確かに私が妄想話にきちんと耳を傾けていると、次々と新たなストーリーが発展するような感じがしたが、ああなっちゃうから良くないのかなあ、と思って、ネットなどで調べてみたら、「妄想の話をしたら話を逸らせたほうがいい」みたいなこと書いてあるページもあったのだが、でもあの当時、彼女が真剣な面持ちで侵入犯や盗聴や監視されてると窮状を訴えている時に、どうやって話を逸らせることができたのか?ともし、同じことになっても善処する方法がわからない。

 つーか妄想の話、けっこう面白かったんですよ。

 知識として被害妄想のことは知っていたけど、ライブで鑑賞するの初めてだったので、「へー、こんな絶対にありえないようなことを本気で語るんだ」とちょっと感動してしまって、それが顔に出たらしく、M嬢に「ミヤノは面白がってるのかもしれないけど、私は真剣なのよ!」って叱られてしまったくらい。

 友人の妄想で興味深かったのは「留守中に部屋に侵入されている」って話と「隣室から異音がするのは隣人が私を他人には聴こえない音で攻撃しているからだ。私をおかしくさせて殺すつもりだろう」って話が全くリンクしてなかったことです。

 それが本当なら、どっちか片方の事案でも「速攻引っ越し」ですが、「隣人が部屋に侵入している」って仮説にもなってなかった。
 それに侵入されてる証拠が、他人にはわからないものなのはわかっており(部屋の物が移動してるだけ)、でも、自分が不在の間を狙うのは盗聴器や隠しカメラがあるからだと確信して、徹底的に探したが見つからないと嘆いていた。

 えーと、それって隠しカメラ探すよりも、隠しカメラ設置すれば?と思うが、そういう発想にはならなんですよね。それに物の移動が不審だったのなら、証拠になるかはわからないけど、家を出る前の部屋をデジカメで撮影すればいいと思うのだが、彼女はデジカメ持ってなかったし、私に「デジカメ貸してくれ」とも言いませんでした。

 妄想というのは夢に近いものかもしれません。

 さらに「へー」と思ったのは、隣人が壁越しに攻撃してくる異音というは、まるでM嬢の部屋の境の壁に重低音スピーカーを壁いっぱいに並べて、他の部屋には聴こえないような小さな音なんだとか。だから壁全体がスピーカーになったように音量ではなく振動みたいに伝わってくるとか。

 さすがにそれには突っ込んでしまい「それって、下の部屋に伝わらないわけないでしょ?下の部屋の人は大丈夫なの?」と言ったら、指向性マイクみたいな原理で、そういうことが可能だと言っていたけど、確かにそういう音響技術あるにはあるけど・・・・

 で、そのような超ハイテク音響兵器を駆使した隣人が出す音が「私が楽天ファンだと抑えた上で、鉄平や高須の応援歌を気持悪い感じにアレンジした曲」だというので、私は心の中で盛大にズッコけた。

 今となっては、楽天の高須はクビになったし、鉄平はオリックスにトレードされていないのだが、4年前の当時は主力選手だったんだけど、それにしても、そのセレクトってなんで?と思ったので「よほどのパ・リーグファンじゃないと、鉄平とか高須なんて知らないでしょ?なんで、マー君とか岩隈じゃないわけ?」と言ったら、「きっとミヤノとのメールが傍受されてるからだ」と言い張るが、メール傍受していたらなおさら、鉄平や高須のことなんてメールに書くことほとんど無かったじゃん?

 そう私が言うと、「きっと私が楽天ファンだと知って調べたら、鉄平や高須は2ちゃんでも人気あるから、そうなったのだろう」って言うが、鉄平はネタ系キャラなのでわからなんでもないが、高須は違うでしょ?まあ、皇室顔で有名だったので「殿下」ってアダ名だったんだけどね。

 というように、私は「隣からの重低音がありえない」とは言わなかったが、「楽天ファンを精神的に攻撃するのに、鉄平と高須というセレクトがわからない」と、ある意味マジ受けしていたのである。

 もっとも、私のそういう対応がM嬢の妄想を増長させ、悪化させていったとも思ってないが、次回、そういう経験したらどういう対応するのがいいのかね?って思っていたのだが、「とりあえず俺と踊ろう」の人は、外来の患者さんと良好な関係を築くために、妄想話をマジ受けする対応しているらしい話が書いてあったので、妄想話をちゃんと聞くこと自体が悪いことでもないのかもしれないと思った。

 もちろん、医師としての対応と友人としての対応は違うのかもしれないし、痴呆症と精神病の症状によっても違うのかもしれないけど、たぶん相手とそれなりの信頼関係を築くことが大事なら、確かに妄想の話にもある程度付き合ってあげないと話が進まないだろう。

●三社祭に行ってみた

 私はあまりお祭りが好きではないのだが、うちのママンは大の祭り好きである。
 ここ数年は、ねぶた祭りとか相馬の馬追祭りなどにも行っているくらいだ。

 先週の金曜の夜中にママンからスマホにメッセージが入った。「土日の三社祭に行きたいけど、お父さんはサークル活動で行けないんだけど、あんた行きたい?」

 12時すぎで、もう布団の中に入っていたので、すぐ返事せずに翌朝、出勤途中に「今日は仕事だけど、明日なら空いてます」と返事して、日曜日の午後1時に浅草駅で待ち合わせした。
 ここんとこ、自分と同世代の社員の親御さんの葬儀が続いたので、「親は生きているうちに遊んであげないとな」と思っているのがママンに読まれているのかもしれない。

 それにしても、私は子供がいないけど、子育てしている人がよく言うのが「いろいろ大変だけど、子供が親と遊んでくれる時期は短いから」
 早ければ、小学校高学年くらいから思春期的な親離れだったり、習い事などで忙しくなり、「休日は親とお出かけ」してくれなくなるから、小さいうちに思いっきり一緒に遊びたいと思うようだ。

 それと同じで、老親はいつまでも元気に歩き回れるわけではないので「元気なうちに一緒に遊んであげよう」と思うのだが、そういや、ずいぶん前に「自分が子供の頃は、親が運動会や習い事の発表会に来てくれたけど、親がリタイヤしてからは、逆に親のサークル活動の発表会に行くことにwww」と思ったが、まあ、そういうことらしい。

 前にも書いたが、最近特に私の人気が上昇しているのは、老親はそろそろ孫の面倒が億劫になってきたので、「アラフィフで独身で」という私が「手間のかからない大きい孫」みたいな雰囲気で勝手に昇格してしまったらしい。

 しかも、私はママンのどーでもいー話を黙って・・・・いや、絶妙の相槌打って聞いてくれるし、わがままも言わないし、ちゃんと歩くし(弟一家は車移動が基本なので徒歩が苦手)、しかも、なんと「地図が読める」のだ!

 さて、三社祭など一生行くこともないと思っていたので、「なんか毎年ニュースでは紹介している有名な祭り」という認識しかなかったが、行くとなったら、どこが見所なのか押さえておかないとと思って、公式ページ観たら、一の宮、二の宮、三の宮と、3つの公式(?)神輿が朝の6時から夜の8時まで、それぞれの担当箇所を練り歩くらしい。

 ホームページにはその神輿のルートや通過予定時刻が記された地図があったので、とりあえず会社でその三枚(神輿それぞれにあった)をプリントアウトして「これがメインみたいだから、これ見りゃいいんだろ」と翌日持っていった。

 東武浅草駅というか「松屋のところ」で待ち合わせたのだが、予想以上に人が多く、地下鉄浅草駅の改札を抜けるのにも行列していたくらいだが、地上に出ると、「ああ、久しぶり」とすぐに松屋がどこだかわかったのだが、すでに駅前を神輿が通過していたので「あれ?昼間は中心部から遠いところを回ってる感じだったのだが」とママンが「少し遅れる」とのことだったので、やっとじっくり巡回図を眺めてみたら、やはり三体ともこの時間は駅前などにはいるはずなかった。

 ママンが来るまで三体くらいお神輿が通過したので、どうやらそれは町の神輿らしい。

 三社祭とは、3つの「本宮」と呼ばれる浅草神社の神輿が町の隅々まで練り歩くのと同時に、各町の神輿も練り歩く「三歩歩けば神輿に当たる」ようなお祭であった。

 という認識で合ってるのかわからないが、ともかく付け焼き刃的に必要最低限だけの情報を用意したのだが、遅れてきたママンが「あら、神輿が来たわ」と言うので、「あれは町内のらしいよ」と言うと「町内のじゃないのもあるの?」

 そこで判明したのだが、ママンも三社祭がどういうものなのか全然知らなかったのである。
 はやりホームページはチェックしたようで、私が「お神輿の経路の地図印刷してきた」と見せたら、「ああ、印刷してくれたの、ありがとう」と言うが、私がいなかったらどうしてたんだ?

 事前のやりとりで「ミヤノは人混み苦手だろうから、無理して付き合わなくてもいいのよ」とか言っていたので、私の都合がつかなければ一人で来るつもりだったようだが、地図も持たずに神輿追いかけるの無理だっただろう。
 まあ、うちのママンのことだから、その辺の人に聞いて、なんとかなってただろうけど。

 とりあえず、駅から一番近いところにいらっしゃるらしいニノ宮の神輿を見に行くことにして、その前に、浅草寺にお参りしたのだが、そこはそんなに混雑してなかったので(仲見世はごった返していたが)「神社のほうがやっぱ混んでるのかな?」と言ったら、ママンは「神社?」と言うので、「だってお神輿が出るんだから神社でしょ」と言ったら、「え?三社祭って浅草寺のお祭りじゃなかったの?」

 しょーがないから、昨日の版、ウィキペディアでざっと読んだ「浅草寺と浅草神社は元々同じだったが、神仏分離政策で分離された」という話を説明したら「浅草神社ってどこにあるの?」って聞いて来たので「隣だよ、こっちこっち」と案内した。
 神社の方はさすがに参拝の行列が出来ていたので、代わりに脇にあった稲荷神社でお参りしたが、そこの稲荷神社は最近ママンが読んだ時代小説ゆかりの地であるらしく、とても喜んでいた。

 というわけで、ママンが三社祭のことはもとより、浅草の土地勘もほとんど無いことがわかったので「とりあえず、こっちこっち」と二の宮が通過予定の場所にたどり着きました。
 なんだか警官が多い。
 二の宮が通過すると、その後ろにも警官がゾロゾロ歩いていたし、その後ろには装甲車が三台くらい付いていたのは交代要員輸送用だったのかもしれませんが、そういやウィキペディアには三社祭と暴力団の関係の歴史なども書いてあったような・・・・

 それを裏付けたのは、神輿とは少し離れた場所でケンカが起きたら「組織犯罪対策」っていう腕章つけたスーツ姿の警官がビデオ片手にススススと言い争いの現場に近づいてきたことだ。
 まあ、あんなわかりやすい腕章つけているんだから、「対策」というよりは「抑止力」って立場なんだろうけど。

 というわけで二の宮を見送ってから「少し離れた所に一の宮が来るから」と母を導いて、500メートルほど移動して、一の宮を待った。
 そこで、この祭りの真髄の一部がだんだんわかってきた。

 本宮の神輿が近づいてくると同じ町の名前入りのハッピ着た集団が待ち構えている。
 本宮の神輿はどうやら、複数の町で交代に背負っているようで、その交代のタイミングの時が異様に殺気立つようだ。
 ハッピが「背負子手形」の役割をしているようで、「これから背負うぞ」とという人たちにハッピを着せたりしているから、ハッピは量産されてないようで、それが背負子の人数調整になってるようだが、それでも、なかなか背負えないようで、神輿の周辺にいる管理職みたいな人たちはスムーズな交代を促すよう、なかなか神輿を離れない背負子を引き剥がしたりしてるみたいだった。

 かと言って、一斉に交代することもできないので、揉み合いながらいいポジションを取ろうとする背負子達の様子は、さながらラグビーの試合のようで、その時は神輿が大きく揉まれて揺れ動くのだが、どうやらそこが祭り好きにはたまらないようで、どんどん前に進むママンだが、危ないよー

 なんどもモッシュに弾かれても、それが楽しいらしく最前線に行こうとするママンを後方見守りながら「パンクスかよ・・・」と思ったが、好きな祭りで圧死するなら本望か・・・とも思うが、骨折とかされても面倒だと思ったが、テンション上がっているので、何言っても聞かないと思って諦めて見守っていた。

 一の宮を見送ったら、ママンも満足したらしく、駅の方に戻る時に花やしき付近の喫茶店で一休みして、そこのサンドイッチが美味しかったんだけど、それから「この後どうする?」ってことになり、私が「人混みで疲れたから川のほとり歩きたい」と言って、隅田川の遊歩道に出たら、スカイツリーもよく見えたし、なにより川面に吹く風が心地よく、往来する観光船を眺めながら1時間くらい雑談していた。

 ママンは迫力満点の神輿が見られて大満足だったし「今日はお天気もよくて、来てよかったわー」と感激しているが、うわー、また優秀なガイドぶりを発揮してしまったので「ミヤノと出かけると楽しい」って刷り込まれてるなこりゃ。

 そんで、「じゃあ、そろそろ移動して、渋谷で軽く夕飯食べて帰ろう」と、浅草から地下鉄で一駅前の田原町に向かったら、警察官の数が多くて、「あれ?また本宮が来る?」と地図確認したら、なんと丁度その時間に三ノ宮が通過予定だった。

 じゃあ、せっかくだから三の宮も観るかと待っていたのだが、予定時間になってもなかなか来なかったのだが、やっと来たと思ったら、夕方になって疲れも溜まっているし酒も入っているので背負子さん達も気が立ってきたのか、また派手にもみ合っていた。

 もうすぐ近づいてくるので私は歩道のガードレールの外に立ったのだが、ママンは「中のほうがガードレールに寄りかかれていいわよ」と言うが、神輿が通過したら激しい揉み合いになるのでガードレール内は危険なんだが・・・・まあ、ガードレールが切れている場所だから逃げ場はあるか・・・と思っていたら、思ったよりぎゅうぎゅうなのがやってきて、ママンはとっさにというか押されて脱出したが、その後「うわ、これ危険」っていうほど、背負子達がガードレールにぎゅぎゅう押し付けられて行ったのだが、通過後、ガードレールが歪んじゃってました。

 ママンは「ああいう破損って誰が弁償するのかしら?」と言ってましたが、どうするんでしょうね?

 渋谷で、たまにランチで利用する「中華粥が美味しい店」に連れて言ったのだが、ママンは「お粥?」と納得がいかない顔をしていた。「香港とかでは、朝粥食べるんだよ」と言ったが、「私は香港では朝ご飯は飲茶だった。お粥なんて知らない」と言うので平行線だったが、店に入ると、日曜日の7時前だったのでガラガラだったし、そもそもキレイな店でもないので、ママンがあからさまに不信感を持っているのはわかったが、驚くことに、7時過ぎたら続々と客が入ってきて、狭い店だがあっという間に満席になってしまったのである。

 ママンが「あら、満席になっちゃった」と言うので「だから人気店なんだってば。たまたま早く来たから入れたの!」と言ったら、ちょっと満足気だったので、いかん、これでまた「ミヤノと出かけるとガイドしてくれて便利。しかも、見かけはショボいけど人気店に連れていってくれる」と評価が上がってしまったかも。

 その中華粥屋のお会計は二人で3000円にもならなかった。
 三社祭で本宮の三体を見せた報酬としては安すぎました。

 ママンは次は皇居周辺を行列するという日枝神社のお祭りを狙っているらしいが「6月13日の金曜日は仕事休むの無理です」と本当にそうなので、そう言いましたが、また直前になったらそんなこと忘れて「あんたも行きたい?」ってメールが来そうです。


5月23日(金)

 そういや亡くなられた関連会社の社員は、手術の失敗で亡くなられたらしいと社内の噂で知ったのだが、その噂を私に語ってくれたE嬢が「医療ミスだったらしいですよ」と言うので、詳細もよく知らないのに医療ミスと断定するなんて・・・と思ったが、もしかしたら訃報を伝えたご遺族が「医療ミスの可能性もあるそうです」と語ったのかもしれないから、なんとも言えない。

 でも、手術中に亡くなったからって、何も関係のない外野が「医療ミス」と言うのも心苦しかったので、「実際はどうなのかわからないけど、今は手術前にくどいほどそういうリスクの説明されるはずだから」と回りくどくたしなめたら、横にいたエビワカちゃんが「そんな難しい手術しないと治らないもんなんですか?」と言うので「???」となってしまった。

 私にはそういう経験ないけど、とある知人の話をしてみた。
 知人の母親は元々心臓が悪かったが、年取ったせいもあるのか、体調不良を訴えることが多くなってきたので、医師が「手術でよくなる可能性もあります」と提案してくれたらしい。

 しかし、それにはまず心臓カテーテル検査(っていうのか用語正しくないかもしれないけど)が必要で、そのカテーテル検査にもリスクがあり、数字は忘れたけど、「99・9%安全」という検査ではなかったらしい。
 もちろん、検査の結果手術することになると、成功率はさらに落ちる。

 検査も手術もしなければ、突然の発作などで死に至る可能性もあるが、それは今日明日かもしれないし10年後かもしれないし、10年後にはもっと確率のいい医療技術がある可能性もあるが、検査や手術をすれば、それで死ぬ可能性は交通事故で死ぬ可能性よりも全然高いわけで、結局そのご家族は、検査のリスクを選ばなかった。

 という話をエビワカちゃんにしたら「えー、うちの親のことで病院でそんなこと言われたら、耐えられない!」と素直な感想を述べていたけど、病院っていうのはなんでも直してくれる万能修理工場じゃないだよ・・・

 だから治るのがフツーで、治らなかったら医者が悪いし、もし死んだら医療ミスっていう単純なものではないと思うのだが、そう単純化して考えてる人っているもんですね。

 そういや、前にエビワカちゃんの義母(旦那の両親と同居している)が肺炎で入院した時に「肺炎ってヤバいんですよね?」と真剣な顔で言われたので、「肺炎にもいろいろあって、多くは軽症なんだろうし、死ぬ病気でもないんだけど、高齢者や他の病気で弱ってる人はそれで死ぬこともあるから、早めに入院できてよかったんじゃない?たぶん、医者も高齢者だから慎重になって入院させたんでしょう」と言ったら、「そうなんですか?」って驚いていたけど、確かにニュースになる有名人の訃報には「肺炎」ってよくあるので、エビワカちゃんは「肺炎は重病」というイメージがあったのだろう。

 さらにその前に、エビワカちゃんの実父が胃がんで手術受けたという話をしてくれた時も「ガンってヤバいんでしょ?だから連休に娘を連れて見舞いに行ったけど、これでもう最後になるかもしれない」と涙ぐんでいたので、「医者の説明聞いたはずのお母さんは何て言ってたの?」と言ったら、あまり詳しくガンの進行状況は聞いてないらしく、それって逆にヤバいのかもしれないけど、気休めに「うちの祖父母も胃がんの手術したけど、初期の胃がんだったので、その後20年くらい生きていたし、死んだ原因は胃がんでもなかった。つーか、あの胃がんの手術しなくてもそのくらい生きたんじゃないかな?」と言ったら「ガンってそういうもんなんですか?」って言われて、こっちが驚いたわい。

 なんつーか「ガン」とか「肺炎」ってイコール死ぬって思考回路になってんですかね?

 こういう人がけっこういるんだとすると、医療関係者も大変だろうなあ。「肺炎ですから、入院して様子見ましょう」と言ったら「え?肺炎?じゃあ危ないんですか???」とか言われてしまうのかもしれないし、肺炎の経過が良くなくて亡くなってしまったら「医療ミスだ!」って言われそうだし。

 医療ミスで思い出すのは、祖父が倒れて病院に運ばれたら、末期がんだったことがわかり、モルヒネのパッチを貼られてほとんど朦朧としたまま、ほどなく亡くなったが、母は「担当の先生はよくやってくれた」と認めていたけど、「でも、ちょっとミスもあったけどね」と言うので「どんなミス?」と聞いてみたら「モルヒネの量が多すぎて、かなり混濁しちゃった時もあったのよ」と言っていた。

 えーと、それ、ミスちゃうと思いますが・・・・・

 たぶん母がいる時に「うーん、じゃあ量減らしてみましょう」とか言ったのだと思うが、あの手の薬の投薬量に正解などないわけで、医師は患者の様子みながら増やしたり減らしたりして日々調整しているのだと思う。
 祖父のように、家族が張り付いているような患者の場合には、痛みを緩和するギリギリくらいの量にして、ある程度、患者が家族と会話できるようにしないといけないだろうし。
 それに、痛みを完全に緩和するくらいにしてしまうと、患者は「俺って全然元気」とラリラリになってしまい、祖父の場合は点滴で命をつないでいたのに、すっかり元気な気分になってしまい「じゃあ、家に帰るぞ」とベッドから出ようとするので、母が不在の時には拘束具をつけられていたようだ。

 私はたまに見舞いに行くとラリラリだったけど妙に元気な祖父との会話を楽しんでいたので、「ほー、いい処方してますね」と思ったし、「へー、私もモルヒネ漬って一度やってみたいな」と、ずっと泥酔しているかのような祖父の様子を羨ましく思ったのだが、酒を飲まない(というか飲めない)母にとっては、あの泥酔状態で酔っぱらいがわけわかんないこと言ってる感じなのは、理解不能だったのだろう。

 私は医療のことに詳しくないけど、祖父に対するモルヒネ投与は、日々の調整が大事だったのだと思っていた。末期がんでやせ細った老人なんて、微量に調節しないと、昨日はラリラリと喋っていたけど、今日は同じ量でも終日死体のように寝たきりみたいなこともあったと思う。そして量を減らすと「痛い、痛い」とか言うし。

 市販薬の「大人3錠、子供1錠」とは違うのだ。

 ある飲み会で、喋った医師は、難病の人への投薬量のシミュレーションのことについて語っていたが、事前にパソコンで「投薬のメリットとリスク」を計算して投薬計画を作るが、その計画通りに投薬してもシミュレーション通りの結果にならないし、予期せぬリスクが発生するので、あまりシミュレーションに拘りすぎても徒労になるけど、だからって、何の根拠もなく投薬することもできないので、なかなか悩ましい作業だと言っていた。

 書いてて思ったけど、株式投資みたいな話ですね。
 って言うと医療関係者の方々は顔をしかめるだろうけど。

 結局、私は自分の頭の出来が中と上の間くらいだから、「上の人たちだって完璧ではない」ということがなんとなくわかるが、中の中や中の下の人たちって、「上の人たちは完璧なはず」って思い込みがあるようなので、「医者にかかれば絶対安心」みたいな感じで「ファイナンシャルプランナーの資格持った人が自信を持ってオススメする保険だから安心」という流れになりがちで、プロを過信しがちだが、「そういう自分だって、その仕事でお金貰ってるんだから同じプロなんだよ?」っていうと「えええ?」って態度になるが、私はプロ野球ファンなので、プロだからって安心したりしないんだけどな(笑)


5月22日(木)

 昨日は弔電でイラっとしてしまいましたが、香典いくら包むかも、毎回悩みます。

 つーか明確な規定でもあればいいのだが、うちの規模の会社だと、それほど多く香典用意しないので、明確な基準を構築しにくいのです。

 社員やそのご家族が亡くなった場合には「弔慰規定」があるのでいいのですが、関連企業の社員やそのご家族の場合には、ケースバイケースになってしまうので。

 さらに、親会社や叔父会社の現役職員が亡くなるというケースは、数年に一度しか発生しないし、我が社との業務上の関わりや、役職や年齢なども考慮されるので、その時々の上司の判断に負うところが大きい。

 で、今回は出張中の部長に「どうしましょ?」と判断を仰いだら、「いつもと同じでいいよ」という明らかに丸投げされたので、「そうだよな。人が亡くなったことに対して、なんらかの金額を付与するのって誰だってしたくないんだよな」と思ったので、3年くらい前にやはり親会社の社員が亡くなった時の金額を参考にしたら、私の中の一般常識と合致したので、それで用意しておきました。

 つーか、その少し前に、やはり親会社の社員が亡くなっていて香典用意していたのだが、それが「え?」って金額で、「なんで、子会社なのにこんなに用意したのだろう」と疑問に思ったのですが、どうやら私が不在の時の出来事だったらしい。マスオさんが伝票切っていたので。

 今日、古株社員に「◯◯さんって知ってる?」って聞いたら、その多額の香典出した人は、そこそこ中堅だったけど、その後に亡くなった人のほうが「生え抜きで親会社の本社で長年勤続していてうちとも関わりが深かったはず」と言われたので、なんでそういう金額になったのだろう?と考えてみたら、たぶん、「いくら包めばいいか?」と私が不在な時にそういう話になって、「親会社と一緒の金額でいいじゃん」ってことになったのだろう。

 現役社員が亡くなった時には弔慰金として、退職金の一部みたいな解釈になるし、弔慰金規定もあるので、勤続年数や役職に対応して、高額な香典を用意できるのだ。

 そして、社員に対するそういう経費は「福利厚生費」として全額損金計上できる。

 ただ、子会社が親会社の社員に包む香典は、福利厚生費にはならなくて、社外に対する交際費になるので、「常識の範囲の金額」が求められるので、なかなか判断が難しいのだ。

 私が勤めている間に2回税務調査が入ったが、冠婚葬祭費用について突っ込まれたことはないので、我が社は常識の範囲内でやってると自信を持っていいのだが、それにしても冠婚葬祭の相場って難しいですよね。

 それは、お坊さんに払う金額だって、「宗教的なお気持ち」に委ねられるようだし。

 とある資産家のご家族の葬儀をお手伝いした時に、ご尊師様に包んだ金額が100万円単位だったので「おー!」と思いましたが、お金持ちの檀家さんはあれくらい支払うのかもね。だから、貧乏人が5万円とかでも寺が維持されるのだろう。

 そんで、いつも思うのだが、「高い金出したほうが格の高い戒名をいただける」っていうのは一般常識のようだが(ほんとにそうなのか、戒名の良し悪しが全くわからない私にはわからないのだが)、新興宗教に貢ぐのはダメで、既存の寺院に高額のお布施するのはアリっていう区別が私にはよくわからなくて困るのだが、たぶん仏教はもはや「伝統芸能」みたいなものなので、大相撲のタニマチになるのはいい趣味だけど、AKBとかに何十万円もつぎ込むのは悪趣味みたいなことなのかね?
5月21日(水)

●久々に電報でキレる

 年とると我慢効かなくなってやーねって話です。

 私が長年抱えている素朴な疑問は「なんで電報がフォーマルなものになってしまったんだろう?」ということです。

 祝電に関しては、まあ、いんだけど、とにかく弔電という存在が理解不能だ。

 しかし、会社でそういう部署にいるので、訃報のファックス渡されて「弔電よろしく」というのも立派な仕事なのだが、なんかその「弔電さえ打っておけば大丈夫」みたいな雰囲気に馴染めないのだ。

 元々、弔電というのは、葬儀って急だから遠方だったり仕事の都合がつかなかったりして、弔問に行けないけど、ごめんなさいってものじゃないの?
 そもそも電報ってもの自体が、電話の普及前に発達したものだろうし、前時代的な遺物なのだが、なぜか「一番早くて安い連絡手段」から、「冠婚葬祭に欠かせないのも」になってしまったのだろうか?

 で、私が不思議なのは、葬儀の手伝いで数多くの現場に立ち会っているが、電報が沢山来てありがたがる人なんて見たことないのに、なんで送る立場の人たちはあんなにやたらと電報だ電報だと騒ぐのだろう。

 うちの会社の電報依存に疑問を持つようになったのは、分社化で子会社が出来てからで、そこで「へー」と思ったのは、香典や生花や弔電をそれぞれの会社で手配するので、会社が増えると冠婚葬祭にかかる経費も増えることだった。

 香典は現金なので、多けりゃ多いほどいいとも言えるし、花も多いほうが葬儀が立派に見えるのかもしれないからいいとして、電報も、親会社と子会社と孫会社でそれぞれ打っているのだが、私には経費の無駄使いにしか思えない。

 今回、私が「え?」と思ったのは、亡くなった人が親会社の現役社員だったので、子会社のうちの社長も弔問することになったのだが(社長は親会社の役員でもあるし)、うちの子会社っていうか、別会社だけど一部門みたいな会社の責任者が「うちからも弔電出したい」と言ってきたので、「ご遺族は関連会社なんてわかんないじゃん」って思ったのである。

 仕事で関わりのある方の親族が亡くなった場合、アピールのために弔電打つこともあるけどさ。

 私はそういうわけで、なんでもかんでも弔電っていうのが気に入らないのだが、「世間一般ではそうじゃないので、黙っていよう」と心がけていたのですが、今日はその子会社の社員複数から「うちの会社でも弔電打ちたいんだけど」って言ってきて、皆口揃えて「あの人とは仕事でけっこう関わりがあったので」って言うから、「そんなん、弔電言ってる場合じゃなくて弔問に行け!」とキレてしまったのでした。

 そして、これはいつも思うんだけど、総務に「弔電よろしく」で弔慰を表明したことになってるのも不思議だ。
 「仕事でけっこうお世話になっていたので、弔電打ちたい」というのなら、せめて電文くらい考えればいいのに。

 前の仕事場は芸能界だったので、あそこでは「電報打っておけ」っていう指令はそれなりに意味があった。
 私のボスはその世界ではそれなりに大物だったので、彼の名前での電報は受け取った相手にもそれなりに意味はあったのである。ジャ◯ーズ事務所の社長程度には。

 今の会社でも取引先の大企業の社長名での弔電を頂くことがあるが、有名企業トップからの弔電は、葬儀で読み上げると故人がなんとなく大物みたいになるので、まあ、いいと思う。

 でも、故人が例えばどっかの工場長で、その下請け会社である無名の会社名で電報送っても・・・・さ。
 いや、気持が大事なのかもしれないけど、秘書役に「弔電打っておけ」って丸投げした弔電のどこに気持が入ってるわけって思ってしまうのです。
 逆に「下請け会社なら、近所なんだし弔問に来ないのかよ?」って思ってしまいそうです。

 そういや、電報のフォーマル化が加速したからなのか、本人が弔問に来ているのに、弔電も打つケースもたまにあるし、「香典、生花、弔電でワンセット」みたいなことになってるのも、理解不能です。うちの会社でそういうトンチンカンなことになりそうな時には私が阻止してるけど。

 なんかね、一旦「これがマナー」みたいなことになってしまうと、本来の意味は忘れられて「葬儀のお知らせ?じゃあ、とりあえず花の手配と弔電」みたいなことになってしまい、「弔電は葬儀には欠かせないもの」みたいなことになっているのが嫌なんだけど、私が「まるで弔電を免罪符みたいな」と嘆いても、誰にも通じないのも腹ただしいけど、私が黙ってればいいだけのことなんだし、「間違ってる!」と声高に言うもんでもないので、普段はじっと我慢して黙っているけど、あまりにも弔電弔電騒がれると、ついしゃしゃり出てしまい、そんで皆がポカーンと私が言うことを「何怒ってるんだろう?」と不思議そうな顔して聞くので、毎回ヘコむんだから、もう言うのやめようよ、私。と自分に言い聞かせる。


5月20日(火)

 アスカが覚せい剤で逮捕されて朝のワイドショーが華やいでいたら、それに負けじとばかりになりすまし脅迫メールの片山被告が保釈中にカマしてくれました。

 いやあ、保釈中に「真犯人からのメール」を送ったけどバレたっていうの、これがドラマだったら「うわー、いい加減な脚本だ!リアリティなさすぎのご都合主義!」って失笑するところですが、片山被告のルックスの絶妙さも合わせて、久々に「事実は小説より奇なり」でしたね。

 ところで、金曜日に書いた「サンドイッチの具」についてのメールのやりとりだが、もう適当に放置しておこうと思っていたら、たまたま日曜日に三社祭に行って(ママンの付き添い)、一休みした昭和レトロな喫茶店で食べたサンドイッチが「超フツーに美味しい」と感激したので、その具を食レポしてメールした。「よく熟した薄切りのトマトにフワフワの卵の組み合わせが絶妙で、極薄のパンが具とよく馴染んでいました」とかなんとか。

 そしたら余計なお世話だったようで「サンドイッチの具はもう決まりました。ミヤノちゃんのアドバイス通りにシンプルなものにすればお料理を作る余裕もできますしね。お祈りがメインでお料理がメインじゃないんですけどね。相談してよかったです。」って、はあああ?

 ケンカ売られてるのかしら?(笑)

 サンドイッチ以外に出さないから悩んでるって話じゃなかったんずら?(怒りのあまり朝ドラの甲州弁)

 性格悪いのはお互い様だが・・・・・・

 まあ、善意に解釈すれば、彼女はきっと大事な客に食事を用意することでテンパっているので、その気持を私と共有したかったのであろう。
 だから、私があれこれ具体的なアドバイスする必要は元々なくて「大変だねー、頑張ってね」って言うだけでよかったのだ。

 よくある「男性が女性の相談を受けて、解決策を考えてしまい、失敗」ってやつである。

 ただ、私の女友達は、「大変だねー、頑張って」っていう言葉を期待して私に相談するような人は少ないので、てゆーか、そういう人は私と仲良くなれないので、そういう同情と共感だけを求める相談を受けることは少ないので油断したというか、N嬢はどっちかというと疎遠になってる部類なので、たまにメールでそういうの求められても、まっいいか。

 うちの妹なんかは、相談ではなく、最初から「育児が大変だ。旦那は飲み歩きに忙しく手伝ってくれないし、義母はしょっちゅう襲撃してくるし」と愚痴りまくるだけなので、そういうのにアドバイスする気は全くないので、ただひたすら「大変だねえ。よくやってるねえ」と持ち上げています。ああいうのだったら、全然オッケーなんだけどな。

 さて、話は変わりますが、大物芸能人覚せい剤で逮捕事件の前までは世間というかテレビのニュースショーをそこそこ騒がさせていた「美味しんぼ」の風評被害問題ですが、週末のニュースショー観ていても、「表現の自由ってものもあるだろう」とか「自分がそういう体調不良を本当に経験したならそれを発表するのは自由だろう」みたいなことばかり語られていて、私が疑問に思っていた「でも、なんで鼻血なの?」ってことを掘り下げている所には出会わなかった。

 どっかのニュースページで、「原発事故後、鼻血が増えたって話があるけど本当なんだろうか?」って調べてみた学者さんのデータが上がっていて、「福岡県は福島県の三倍も鼻血ブーが多い」って結果になっていて、「大気汚染が原因だろうか?」って仮説になっていたけど、ああいう調査もっとやってみればいいのにね。

 それで思ったんだけど、鼻血って、データに残ってないよなあ、きっと。
 学校の保健室の記録を集めても、鼻血くらいじゃ保健室行かないもん。

 そして、鼻血が出るっていうのは、よく出る人にとっては日常的なことだし、特に子供が鼻血出しても、それで耳鼻科に駆け込む人は少ないと思う。もし震災後に鼻血受診者が増えたとしても「放射能の影響ではないか?」ってバイアスかかってるように思えるし。

 倦怠感っていうのも、比較が難しい。

 そうそう、震災後に放射能クラスタさんたちが、次々と体調不良を訴えていたけど、「鼻血が出た」「倦怠感がある」っていうのは、原発事故前だって多くの人が感じる症状なので、放射能の影響なのかどうかわからないのだが、放射能クラスタさんたちは「自分の症状を正直に言うことが大事なのだ」と譲らないので、まあ、それはそうなのかもしれないけど・・・

 そうそう、放射能信者の友人が力説していたのは「放射能の害は、老化だ!」で、シワが増えたの、シミが増えたの、肌が乾燥してきたのも放射能の影響だと言っていたけど、肌の老化は全人類に平等に起こっていることだし、その進行度には個人差はあるが、「放射能のせいで老化が進んでいるんだ!」って言われても「みんなそーなので、どの程度、放射線の影響なのかわからないんでけど」としか言いようがなかった。

 あの当時は逆に「これだけ放射能信者たちが躍起になって体調不良を訴えているけど、鼻血や疲労感や肌荒れくらいしか訴えることないんだ」と「意外と被害は少ないらしい」って安堵したくらいだ。

 そしたら友人が「奇形児が増えているんだけど、画像観る?」って提案してきたので、「勘弁してください」と逃げたけど、その奇形児の画像が、チェルノブイリ由来なのかもたぶんソースがちゃんとしてないと確信していたので。ただの奇形児画像コレクションなんだろう。

 ベトナムのベトちゃんドクちゃんの時も言われていたけど、「枯葉剤の影響かもしれないが、この地域はシャムの双生児という言葉の由来になったように、元々そういう子が他の地域よりも多かった」というのは、アメリカさんの情報操作だったのか、ホントにそうだったのかも私にはわからないけど、大事なことは「異常な現象」はどこにでも微小な確率で存在するけど、それがなんらかの影響で増えたのかって、データで示してもらえればこっちも納得するけど、あんまそういうデータって出て来ないのだ。

 こっちだって水俣病とか四日市ぜんそくの存在を疑ったことは無いんだから。

 今んとこ、原発事故による健康被害って、小保方さんのSTAP細胞の論文みたいに「STAP細胞はあります!」って感じに思える。

 「ガンになった人は200人もいたんです」って言われても、放射能の影響の無い地域でもガンになる人いっぱいいるし・・・・

 何度も書くけど、震災後の原発事故の最中の時、部長が「あー、これで白血病になる人が増えるんだろうな」と言うので、私もそれは気になったので広島の被爆者の調査をざっと観てみたら「白血病患者は確かに増えたが、元々発症者数が少ない病気なので、被曝が白血病に直結するとは結論しがたい」みたいな感じだった。

 雰囲気的には「凶悪犯罪が増えたからって、治安が悪くなったとはいえない」みたいな。

 交通事故の死亡者ってずっと年間1万人を超えていたので、私も「高校の先輩」「クラブ仲間だった20代の青年」「父親の従兄弟」「祖父の甥」と交通事故の犠牲者が知人に数名いるのだが、「殺人事件の犠牲者」は一人もいない。

 交通事故死や自殺者と「殺人事件の被害者」は桁が二つくらい違うからなのだろう。

 統計では殺人事件で死んだ人は年間500人くらいらしい。
 もしそれが、一時的に増えて550人になれば「1割増し」であるし、統計的にどうなのかわからないけど、「全国で50人増えた」っていうのは、感覚的にはほとんど何も感じない数字である。宝くじの当選者数みたいなもん。

 って話が逸れたがが、あの当時、部長が「白血病の人が増える」と憂いていたので、「白血病は患者数が少ないようです」って言ったら「いっぱいいたよ!!!!」と噛み付かれたので、「そっか、部長の姪御さんが小児白血病だったんだ」と思い出しました。

 部長が病院にお見舞いに行くと、その病院には小児白血病の子が大勢いたそうです。

 「小児がんに対応できる病院は地域でも限られてるから、県の中央病院に集中するから大勢いたんだと思います」と言ったら、部長は黙ってしまったんだけど、じゃあ例えば、原発事故前にはその県立中央病院には15人の小児白血病の子がいて、原発事故後には17人になっていたら、「放射能の影響だ!」って言えるのか?


 それは信者にもアンチにも証明できないことなので、「影響のある証拠をあげよ」「それなら影響のない証拠をあげよ」と水掛け論になるので、なんとも難しい問題ですよね。
 そして、放射能信者には「政府は悪いことを全部隠しているんだ」って主張がありますし。

 そして「だったら悪いことって何?」って聞いてみたら「鼻血が出たし、倦怠感が続いている」で振り出しに戻るのかもね。

 で、私の希望としては、放射能クラスタさんたちがずっと「倦怠感が!肌の老化が!髪の毛も薄くなってきた!これはやはり放射能の影響だ!」みたいな「あのー、みんなそうなんですけど」な体調不良を声高に訴えてくれたら、日本は平和だな。と思えると思います。

 で、何が正しかったのかなんて、十年二十年後になってわかるかもしれないし、わからないかもしれないし、難しいね。


5月16日(金)

●子供の言い間違いって可愛いね

 連休の頃だが、電車に乗っていたら、幼稚園児くらいの男の子が「こいのぼり」の歌を歌い出した。

 ♪ 屋根より硬い こいのぼり

 そりゃ、相当硬いぜ・・・・・そんなのが泳いでいたら、すげー破壊力・・・・と笑い堪えるのを諦めて「君かわいいね」と最大限に讃えようと思い切っきり下むいて笑ってしまいました。

●新入社員の間違いも可愛いね

 帰宅時、会社から出ようとしたら、新入社員君がアタフタとカバン持って戻ってきたので「忘れ物でもしたの?」と声を掛けたら・・・・・

 「い、いえ、上着を間違ってしまって・・・・」

 他人の上着着て帰ろうとしてたんか?

 新品の夏物スーツがまだ体に馴染んでないんだろうけど、どこで気がついて戻ってきたんだろうね?
 駅の改札で定期券探した時だったのかもしれません。

●ちっとも可愛げの無い私と友人のメールのやりとり

友人「来週お昼に来客にサンドイッチを出すのですがちょっと捻った具だとどんなの思いつきますか。準備に追われて花子とアン暫く見てないけど録画してます。」

 しばらくメールが途絶えていたが、どうやらその来客の対応で忙しかったらしいが、一週間朝ドラ視聴ができないほど忙しいっていうのがわからんが、大事な客なんだろうか?例の婚活の見合い相手とか?
 だとしたら、サンドイッチ?って思うけど、捻った具って?

 私は手作りサンドイッチはシンプルな方が美味しいと思っているので「キュウリとかハムとか卵とかシンプルなのを組み合わせたほうがいいと思う」と返事したんですが、「シンプルなのはコンビニとかでも買えるからお客に出すのは手抜きしてサンドイッチだけなので少し凝った物をだしたい」との返事。

 あんた、コンビニのサンドイッチがどうなってるのか知らないでしょ?
 コンビニ弁当とか絶対に買わないタイプの人だし。

 と思ったので、「そういうの自分では食べないから知らないのかもしれないけど、コンビニとかランチパックの具は凝ったのが多いので、シンプルなほうが珍しいし品がいいと思うんだけどな。凝った具でコンビニより上目指すのは大変ですよ。あっちはプロが手間暇かけて開発してるんで。」と返した。ちょっと意地悪な感じである(笑)

 そしたら「サンドイッチしかださないから少し凝った物の方がいいかと思って。手抜きしてると思われたらと思ってね。」と返ってきたので、イラっとしてしまい「シンプルなのと手抜きなのは違うし、それがわからないような相手だったら、そもそもサンドイッチっていうだけで手抜きだと思われるので、最初からビーフシチューでも用意したほうがいいと思います。」と返事したら、「確かに手抜きしてサンドイッチなのですがだから少し凝った物を作った方がいいかなと思ったんです。ほんとはちゃんとしたお料理ださなきゃと思うのですが天気が良ければ庭でピクニックになるかもしれないし。お料理持ち寄りなんですよ。」

 リアル小町なやりとりになってきたが、「会食相手がどんな人なのか、どんなご関係なのかわからんと、返事のしようが無いじゃんか?」と思ったが、だったら最初から「サンドイッチの捻った具?それなら、ガリガリ君のポタージュ味を解凍したのがいいんじゃない?つーか、ガリガリ君をそのまま挟んでおけば昼ごろには自然解凍するので」とか真面目に回答しておけばよかった。

 先日、会社で「ガリガリ君ナポリタン味」の話題になって、「うちの子が食べてみたのですが、途中で申し訳なさそうに放棄しました」というほどの珍味だったそうで、凝ったサンドイッチの具としても面白かっただろうし。

 で、友人の「サンドイッチは手抜きだけど、手抜きっぽくない捻った具ってなんかいいの無い?」という質問に付き合うのも疲れたので「クックパッドみれば」と突き放してしまいました。最初からそう書けばよかった。

 ああ、今日は「ちょっといい話し」を並べようと思ったのに、友人の悪口を書いてしまいました。今日のハイライトは他にもあったのに!

●同僚E嬢の結婚が決まったらしい!

 アラフォー独身女性養成所みたいになってた我が部署だが「ひょっとして、私のせい??」と1キロあたり87ベクレルくらい軽く気に病んでいたのだが、私がちゃんと後輩の恋路を妬むくらいわかりやすいお局様をやっていれば「ミヤノさんを見返してやる!」と後輩たちが次々とゴージャスな婚約指輪を見せびらかして私に対抗してくれたのかもしれないけど、私が体型的にもトトロのようにボワーンと居座っているのは、後続の独身女性に害を与えているのでは・・・・

 と、ちょっとだけ心配していたので、後輩の結婚は素直に嬉しかったです。

 おっと、さっき「だったらクックパッド見ろ」とメールした友人から返信があり「断捨離しちゃってガラケーだからクックパッド観られない。それに言われてみたらミヤノちゃんの言う通りだなと思って。その路線で行こうと思って。」ですって。

 あははは(怖い笑い方)


5月15日(木)

 そういや、ハイジのことを「相変わらず小学生のようだ」と書きましたが、大事なことを書き忘れていました。
 お会計の時にちゃちゃっとカード出して「呼んだのオレなんで奢りますよ」と言ってくれたのです。ごちそうさんでした。弟分にカッコ良く奢っていただけて、けっこう嬉しかったです。

 ごちそうさんと言えば、とうとうオンデマンドに加入して、「ごちそうさん」を見なおしてます。一週間分が1時間半あるので、寝る時間が遅くなってしまった。でも、やっぱり良くできたドラマだったなあ、って感激しながら観ています。

 話しは変わるが、最近の時事ニュースで思ったことでも書こう。

 もう一ヶ月になるが韓国フェリー沈没事故は、今だに朝のニュースショーのトップになったりしているけど、私もとても興味あるので「もう、いいだろう」とは思ってません。

 あのニュースが海外の惨事としては異例の引っ張り方するのは、「ほーら、だから韓国はダメなんだ」って雰囲気もあるのかもしれませんが、私は隣国のチョンボという視点は無くて、最初から「えー?あんな大きい船があっという間に転覆しちゃうのもなの?」ということが衝撃的でした。

 普通、あの規模の船が事故を起こすのだったら座礁だと思っていたんだけど、座礁でも衝突でも無いっていうのが驚いた。そもそも、あの規模の船が衝突して起こる事故っていったら、衝突相手の小さな漁船が、ってのが普通でしょ?

 日本も観光で船に乗る機会は多いし、大型客船もブームだけど、旅客用船舶の事故って近年記憶にないので、「船ってあんな簡単に沈むの?」ってことが一番の衝撃でした。
 しかも、旅客機が墜落したら「もうどーしよーもない」って思うけど、大型客船だったら、死ぬ確率よりも生き残れる確率の方が圧倒的に高いと思っていました。数年前に地中海の豪華客船が座礁して死傷者も出たけど、あれが「豪華客船で死者が出るなんて???」って大事件でしたし。

 そして、船内で指示通りに待機していた修学旅行中の高校生が大勢犠牲になりましたが、彼らが撮影した動画が公開させるにつけ「これ、どの時点で自分で判断して甲板に逃げれば助かったのだろう?」と考えさせられます。

 この間の大震災の時、会社のビルの上の方の階では揺れが激しく、書類ファイルなどが棚から落ちていたりして、社員らが軽くパニック状態になっていたので、私の上司の総務部長は、上階には「外に出てください」と指示しました。

 下の方の階には避難指示を出さなかったのですが、余震が続いていたので、「避難しなくても大丈夫なんですか、このビル?」って不安を口に出す社員もいましたが、「建物内にいたほうが安全です」という絶対的な自信は私にはありませんでした。
 ただ、オフィスビルが立ち並ぶ外に出たからって安全という確信もなかったので「揺れが続いて仕事にならないし、不安だったらちょっと外に出てみれば?」って言ったのですが、その社員は「避難指示出してもらわないと困る」とか言っていて、「ああ、そういうもんなんですか?」って思ったなあ。

 その後、長周波の揺れに私も気持ち悪くなってきて、外の空気吸いたくなってきたので、「私、ちょっと外でタバコ吸ってくる」と言って外に出ようとすると、「ミヤノさんがいいって言うから」と付いてくる人もいて、「こういうの、判断が難しいな」って思った。

 ましてや、建物の外が海だったら、じっと留まって救助待ったほうがいいかもしれないし、船が傾いてしまうと、もはや船内の移動もままならないのかもしれないし、あそこまで傾く前に避難する勇気があるかどうかわからないけど、ほんといろいろ考えさせられる事故でした。

 どっかのニュースで、韓国は学校にプールがほとんど無いって紹介していたのも「へー」でした。
 逆に日本の学校のほとんどにプールがあるのは、私が生まれる前に、やはり修学旅行生が100人規模で犠牲になった海難事故があったようで、それから水泳教育が普及したらしい。
 そういや、うちの母は自分が水泳が得意だったこともあったが(港区の大会で3位だったんだって。うちの祖母は「オリンピック選手にしようか?」と一瞬考えたそうだが「港区で3位ってことは東京23区で60位くらい?だったら日本全国では?」と冷静に計算して諦めたという逸話が我が家に伝わってます)、私らに水泳を習わせる時には「とにかく、船が転覆しても生き残れるくらいの水泳力は身につけさせたい」と言っていたのは、ほんとにそう思っていたんだな、と今になってやっとわかった。

 読み書きソロバンに水泳って感じでした。

 もう1つ、漫画の「美味しんぼ」が炎上しまくってるニュース。

 10年後の自分に向けて解説しておくと、「え?まだ連載してたの?」ってゆーか、少し前に「やっと父と子が和解?」っていうのが小さいニュースになっていたが、私が大学生の頃に始まって一世を風靡した人気漫画が、今さら「福島の現実」をネタにして、「原発周辺に行くと鼻血が出る」という取材に基づいた描写をして物議を醸しているようです。

 私は「なんでまた鼻血なんだ?」と思いましたが、どうやら元ネタというか取材元というか、元双葉町の町長が「自分も鼻血出た」と主張しているようでした。
 その世界では有名な人らしいが、彼の発言が「自分の体調不良は積極的に発信すべきだ」だったので、「わー、友人と同じこと言ってる」と驚きました。

 震災直後の原発事故の報道におびえて、とっとと韓国に逃げた友人Cは、しばらくしてから帰国しましたが、ちょっとした体調不良をすべて「放射能のせいだ!」と断言しているのでびっくりしましたが、ああいう放射能クラスタの中の重要人物が、元町長だったのかね。

 あの当時、C嬢のツイッターをフォローしていたら、「鼻血出た」というツイートがいっぱいリツイートされて「被曝の証拠」として収集されていたのだが、子供の頃から鼻血ブーで、兄弟も揃って鼻血ブー体質の私からすれば「鼻血なんて珍しくもないじゃん?」でした。

 そもそも私には「被曝すると鼻血が出る」ってイメージが無かったので、「なんで、みんな鼻血で騒いでるのだ?」と不思議だったのですが、たぶん、被曝→白血病→鼻血って連想だったんですかね?

 ドラマとかだと、突然「うっ」と口を抑えた女性がバタバタと流しに駆け込んでゲーゲーしたら、「もしかしてオメデタ?」っていう描写が「妊娠発覚の定番」でしたが、白血病は「鼻血が止まらない」っていうのが定番だったので。
 そもそも白血病なんてメジャーな病気じゃないんですが、ドラマの登場人物の難病としては大人気だったので、その昔の結核みたいに便利な演出アイテムになっていましたが、ドラマの登場人物のような症状が出るものなのか、私はよくわかってないし、ほとんどの人がよく知らないではないでしょうか?

 でも、震災後の原発事故の後「きっと白血病になる人が増えるんだろう」と言ってる人はけっこういたので、被曝と白血病を結びつける人が多いのは広島での被爆者を描いた作品に白血病患者が取り上げられることが多かったからなのかもしれない。

 でも、私もネットでざっと調べてみたのですが、医学的な記述は読み解くの難しくて、「被曝でリスクが上がるのは間違いないようだが、どの程度のリスクなのか?」っていうのがシロートにはわかりにくかったけど、広島の被爆者への調査を元に今の国際基準が出来ているようなのですが、「だから政府が掲げている基準は絶対に安全なのです」と言えるほどわかってるわけでもないし・・・・

 あと、よくわからないのがチェルノブイリ周辺の健康被害です。

 あれも放射能信者に言わせれば「隠蔽されている」ようですが、支援団体のページをざっと観ただけでは、どの程度の健康被害があるのかよーわからんでした。
 ずいぶん前に、チェルノブイリ事故で被曝した子供が中高生になったら「倦怠感を感じる生徒が多い」って報告されてましたが、どこの国でも、中高生に「疲労や倦怠感を感じませんか?」って質問したら、「だりーよ、ねみーよ、授業つまんね」と回答する生徒って多いと思うので、倦怠感調査って全然アテになりませんよね?

 倦怠感を客観的に現す指標もないので、あくまでも主観的な気分でしかないので。

 逆に「ああ、そりゃそうだろう」と非常にガテンがいった調査報告は、「福島の児童の運動能力の低下」でした。
 あれは私も毎年測定されたけど、握力やら垂直飛びとかのデータは全国の学校でデータとっているので、地域別や年代別の比較がわかりやすいと思うのだが、震災後の福島県の数字が低くなったらしく、「放射線の影響を避けるために屋外活動が減ったから」という仮説は「ああ、そりゃそうだろう」と思いました。

 で、その問題になった「美味しんぼ」は読んでないので、詳細はわかりませんが、うちの会社では全く話題に上がらないので、「普通の人々」の関心は低そうでした。

 私もツイッターで回ってきた「一週間待ってください。本当の風評被害をお見せしますよ」っていうのが一番ウケた。

 そしてこの「一週間待ってください」ネタで前に大爆笑したのが、野球大喜利での「一週間待ってください。本当のフィルダースチョイスをお見せしますから」だったことを思い出し、ヘラヘラ思い出し笑いしてしまった自分を3秒だけ恥じたと日記には書いておこう。


5月12日(月)

 週末にハイジと会った。

 どうやら7年ぶりの再会らしい。

 事前のメールのやりとりで「今勤めている会社を辞めるかもしれないんだけど、そちらに復帰したい気持もあるので、そういう可能性はあるのか聞きたい」というのが用件だったので「復帰したいって、マジそう思ってんの?」と思ったが、まあ、どういう現状なのか興味もあったので、飲みながらじっくり話しを聞いてみました。

 現在お勤めの会社は、規模こそ小さいけど、商社や大企業が出資している会社で、うーん、あえて遠い方向で例えるのなら、大型ショッピングモールを経営する企業と、工場を沢山所有している企業が出資して作った造園会社に、ショッピングモールや工場の敷地内の造園や樹木の管理を任せているような会社だそうです。

 安定的に収入がある割には、設備投資がほとんど無いので、びっくりするくらい利益が出ているらしい。
 ただ、将来的には工場の海外移転や、ショッピングモールの新設も横ばいだし競争激しいし、そういう敷地内の造園に金かける時代でもないので、いつ出資企業からばっさり切られるかわからないような会社らしいが、まあ、将来に不安があるっていうのはどこの企業でも同じだろう。

 で、ハイジはそもそも会計の仕事に嫌気がさしてきたようなのだ。
 10数年前、うちの会社で経理への転属を希望して叶った時には「これこそ天職だ!」と思ったらしいが、7年前に転職した時は中堅建設会社の経理に就いたが、あっという間に辞めて、今の会社に転職したらしいのだが、「株主向けに出す経営予測の上いっても下になってもいけない」とか、親会社からの監査が厳しく、しょっちゅう監査で大変だったりするみたいで、「もう、会計職やだ」と思ったらしい。

 そして、4月は決算やら監査やらで忙しいけど、それが落ち着いたら異動させて欲しいと上に訴えたらしいのだが・・・・「でも、営業は嫌なんですよ」って?

 営業が嫌で、現場(例え的には造園業)に行くスキルも無いわけで、「じゃあ、何がしたいの?」って聞いてみたら、「うーん、人事とか」って、100人規模の会社の人事部って?

 相変わらず、視野の狭い子だなあ、と思ったが、とりあえず、彼の現在の家庭環境を聞いてみた。そしたら・・・・・

 マスオさんから「ハイジさんは結婚して子供もいる」って聞いていたけど、どうやら嫁は前の会社で監査に来ていた大手監査法人の公認会計士なんですって(笑)
 学歴も早慶上智クラスだし、そもそも嫁の実家はエリート揃いで嫁の母の実家は地元では有名な資産家らしいし、嫁の父は医師って、「なに、その逆玉?」と唖然としてしまった。

 ハイジ曰く「だから結婚する時大変だったんすよー、もう、どこの馬の骨がって感じで」だったが、嫁の親は内心ニヤリとしたのだと想像してしまう。だって、ハイジは地方有名高校卒で首都圏の国立大学卒だから、学歴的にそこそこだし、次男だし、なによりも「すでに両親が他界」って裕福な家の娘の夫としては理想的な人材である。

 「やっぱし九州に帰ります」って可能性がほとんど無いんだから。

 嫁の実家も「東大以外は問題外」という雰囲気でありながら、誰も東大に行ってないようなので、ハイジの旧二期校的な学歴はほどよいように思えた。
 プライドの高そうな嫁の父のプライドを適度に傷つけないからね。

 それでも、ハイジはまだ嫁に「会社辞めようかな」とは言ってないようで、このあたりまで話し拝聴しててわかってきたのだが、ハイジはうちの会社に真剣に戻ろうとしているわけではないようだった。

 ただ、今の仕事がつまらなくなってきたし、大企業の子会社であるから、上司は大企業からの出向者ばかりで、どーにもならないし、要するに「今の嫁に飽きてきて、昔の彼女が懐かしくなった」ような状態らしい。

 頻繁ではないが、うちの会社で仲良かった社員とはたまに飲んでいるらしく、そこそこうちの会社の状況も知っていたけど、男同士だと情報漏洩のこともあるし、イマイチわからないことも多いので、私から情報を引き出そうとしたようだ。

 えーと、これどう対応すればいいのだ?と思ったが、ちょっと里心が芽生えただけのように思えたので「あの人は今」みたいな話しを披露したら、「あそこの飲み屋まだある?よく行ったよね?」みたいな話しになった。

 ハイジはうちの会社に在籍していた頃は「上司に飲みに誘われるのうぜー」と言っていたのに、転職した会社が全くそういうことしないので「誰も就業後に飲みに誘ってくれない変な会社だ!」とか言ってて、私を唖然とさせたが、まあそういう奴なんだよな。

 現状の愚痴でも「千葉に住むのもうやだ」みたいなこと言っていて、今は嫁の実家に近いから住んでいるようだが、そりゃ嫁だって子供小さいんだし(保育園児)、自分だって働いているんだし、旦那は残業ばかりで育児支援は期待できないんだから実家に頼れるほうがいいだろうに。

 でも、ハイジは「横浜に帰りたい」と言うけど、そりゃ大学とうちの会社で働く間は横浜に住んでいたけど、帰りたいってほどの所じゃないだろう。

 私が「元千葉県民からすると横浜って観光地であって、東京で仕事しているのなら、わざわざ横浜に引っ越したいとか全然思わないよ?」と言うと、「あー、嫁もそんなこと言ってた」と言うが、嫁の気持ほんとにわかってます?

 というわけで、「仕事が嫌になった気持もわからんでもないけど、私が過去に拝聴したことのある友人達の仕事の愚痴に比べると、それほどのもんでもないので、辞める理由がよくわからん」ということと、「うちの会社に戻りたいというけど、もし戻れるとしたら、こっちだって営業職だよ」ということを伝えると、「じゃあ、オレ、今の仕事辞めたらしばらく無職かな。それもいいと思ってるんですよ。しばらく旅にでも出ようかな」って、妻と子供いるんだろ?

 「子供を連れて、ゆっくりどっか旅行したいんですよね」って、妻はどうするんだ?


 ハイジの実生活に関わりの無い私に夢物語を語っただけだろうけど、40半ばで独身の女友達が「あー、どっかにいい男いないかなあ」って語っているのを聞いているような居心地の悪さを感じたけど、言うだけならご自由にどうぞ、って世界なんだろうなあ。

 で、極めつけが「もう40だし、そろそろ趣味でも見つけたいって思うんですよ」とか言うしwww

 というわけで、やっぱりハイジは私とは全然別の次元で生きているなあって思いました。

 一緒に仕事している時も「はあ?????」なこと多かったけど、でも、彼はそれなりに仕事は出来たので評価してきたけど、やっぱり私にとっては不思議ちゃんです。
 そうそう、そのハイジが「マスオもまだ独身か。しょーがねーなあ」と言うのですが、たしかに、マスオさんの不思議ちゃん度はハイジよりは上ですが、おめーに言われたくもないなーって思うのですが、そういえば、ハイジとマスオさんは足して2で割ると、けっこう満ち足りたハイスペック状態になるんだよな。

 でも、やっぱり私が知る限りやっぱしハイジが一番「小学生のまま大人になった」って感じだったし、38歳になって、妻子もいるのに、やっぱし言ってることが小学生みたいだったので、「がんばれ、嫁」と見ず知らずの女性に心の中でエールを送りました。

 あと、ハイジってアダ名は、自分をロッテンマイヤー先生呼ばわりしたことから発生したんだけど(彼の教育係を任されたので)、我ながらネーミングセンスあるなあ、ってあらためて自分の無駄な才能に感心してしまいました。


5月7日(水)

 連休は3,4,5日だけ休んで、実家に帰った。

 この間、帰省(ってほどのもんじゃないんだけどさ)した時に、GW中に妹が息子を北陸の義母の所に預けるという話を聞いていて、それは連休前半に妹の旦那がT君を連れて帰省して、T君を置いて戻ってきて、連休後半に義母がT君を連れて状況というスケジュールになっていたようだが、向こうのお母様からうちの両親に「ミヤノさんもこちらに来られたらいいのに」って言われたらしいのだが、そんなの面倒くさいから(何度かご訪問しているのだが)「姉娘が独身なので、我が家しか戻る場所が無いので・・・」って言い訳したらしく、だったら本当にちゃんと帰省しないといけないのかな・・・と思ったのでありました。

 毎年、この時期には弟のところの姪っ子ギャング達が合宿にやってくるので、その相手というか両親のサポートというか「大変なのよ」という愚痴聞く係になるのですが、今年は姪っ子達の襲撃を受けないことになったので、だったら、じっくりと両親と遊んであげようかとも思ったし。

 気候も良かったので、西武ドーム駅から多摩湖周辺をハイキングしたり、国分寺から近い野川公園を散策したりしました。
 どっちも意外と穴場で良かったです。特に野川公園は素晴らしかったので、また行きたい。

 ハイキング中に妹から母のケータイに「みんなで府中競馬場に行く」とメールが入ってました。あちらは義母に襲撃されているわけで、両親が暇だったら国分寺に連れ込もうと思ったのかもしれませんが「ミヤノが来てるから多摩湖でハイキング中」と返事したら、諦めたらしくその後、メールは来なかったようです。独身の姉娘もちょびっとだけ役にたちました(苦笑)

 今日、会社で聞いたちょっといい話。

 連休中、強い地震がありましたが、私も「地震だ!」と目が覚めてから「えっと、ここはどこ?」と一瞬戸惑ったが、すぐに実家の居間続きの和室に寝ていることに気が付きましたが、「うわ、頭の横の棚に仏壇が!!!」と飛び起きました。
 あれ、もっと大きい地震だったら仏壇が吹っ飛んできて危険な場所でしたね。

 私が隣の居間のテレビをつけようとしたら、先に2階から母が降りてきてテレビつけたら、都心では震度5が出ていましたが、それほど被害が大きそうな地震でもなかったので母は「じゃあ、二度寝しよう」とさっさと2階の寝室に戻ったので、私もまた布団に入り寝直しました。

 今日、会社でその地震の話になり「ミヤノさんは東京だったからけっこう揺れたのでは?」と言われたので「実家にいたからそれほどでもなかった」と話していたら、E嬢が「自分も実家も神奈川県内だけど、一応心配して母親に後で電話してみたら、地震に気が付かなかったんだってwww」と言うので、E嬢は30代後半なので、その母親は若くても60歳くらいだろうから、「その年代の人があの時間に爆睡って?」と言ったら・・・

 「連休だから孫が遊びに来てて(E嬢の姉は三人の子持ち)、前の日、孫といっぱい遊んでいたから、疲れきってぐっすり眠っていたらしいんだよ」

 睡眠のリズムもあるけど、若い人だったら震度4くらいじゃ寝てて気がつかないってこともよくあるけど、おばあちゃんが普通は眠りの浅くなるあの時間に熟睡って、よっぽど疲れていたのかもしれないけど、そんなにぐっすり眠れるなんて、幸せなことだよなあ。「孫の相手でぐったりでぐっすりであの地震に気が付きませんでした」って、なかなか高度な自慢話しでもあるし。

 うちの母も「孫が来ると大変」とボヤいているけど、綾小路きみまろだっけ?「孫は来てくれて嬉しい。帰ってくれるともっと嬉しい」とか言っていたけど、ほんとそのとおりだから、オバちゃんたちにドっとウケるんでしょうね。
 うちの実家のお隣の家は、息子さんが結婚して敷地内同居してて、孫も生まれたんだけど、嫁が孫連れて実家に帰ってしまったまま現在離婚調停中らしいので、「孫の世話押し付けられて大変なことも多いけど、お隣さんは孫に会いたくても会えないんだから・・・」と「逆・隣の芝生は青い」もしくは「隣の芝生は枯れている」状態なので、お隣さんのおかげで「大変だけど幸せ」を噛み締めているようです。

 甥っ子T君と、隣のお孫さんは数ヶ月差だったので、T君の姿を観るとお隣のご夫婦も切ない気持のようですが。

 そういや、野川公園に行く途中で、母親が偶然サークルの知り合いとすれ違い、「ほら、例の世界一周旅行の人よ」と紹介してくれましたが、その後「独身の娘が連休で遊びに来てるので散歩しているの」とその人に説明してましたが、その「世界一周旅行の人」はけっこう裕福なのですが、お子さんがいらっしゃならいので、財産残してもしょーがないと、年に一回くらい豪華客船で世界一周の旅に出ているそうです。

 別に張り合っているわけでもないでしょうけど、優雅な船旅を満喫している人に「この年で独身の娘が遊びに来ているの」って自慢とも自虐ともとれることを言うのは、妙にバランスがとれているなって思いました。ちなみに、そのご婦人から「あーら、可愛らしいお嬢さんね」って決まり文句を言われましたけど、まあ、あっちだってそう言うしかないだろうね(苦笑)

 まあ、どっちにしろ、その身の上にはいろいろありますが、妹の義母にせよ(北陸の地方都市で一人暮らし)、うちの両親にせよ、その「世界一周の人」にせよ、金には不自由してない優雅な老後を送ってらっしゃるようなので、羨ましい限りです。
 オレオレ詐欺の皆様はお仕事頑張ってください。

 


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